説明

テレビ受信機、テレビゲームシステム、及びテレビゲームシステムのゲームモード終了方法

【課題】 設定時間が経過すると、外部機器(例えば、ゲーム機)に制御信号を送信するとともに、表示モードの終了を画面に表示するテレビ受信機を提供する。
【解決手段】 ゲームモードの動作時間を計時する計時部10と、設定時間や表示などの各種データを記憶する記憶部9と、計時部10が計時する動作時間が記憶部9に記憶された設定時間を越える場合には、ゲーム機16に制御信号SCを送信制御し、ゲーム機16から応答信号を受信制御するとともに、ゲーム状態情報JGを記憶制御及び表示制御する制御部8と、制御部8の制御に基づいてゲーム機16との間の送受信のインタフェースを取る接続インタフェース部13を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ受信機、テレビゲームシステム、及びテレビゲームシステムのゲームモード終了方法に係り、特に動作モードの動作可能な時間を設定し、設定時間になると、外部機器(ゲーム機)に動作終了の制御信号を送信するテレビ受信機、テレビゲームシステム、及びテレビゲームシステムのゲームモード終了方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のテレビ受信機において、外部機器(例えば、ゲーム機)を接続し、動作モードをゲームモードにして、ゲームのプレイヤーが各種ゲームを楽しむことができるように構成されたものが知られている。
【0003】
ゲームには、ロールプレイングゲーム(RPG)のように、複数のステージがあり、プレイヤーが各ステージをクリヤしていき、最終のステージをクリヤしてゲームを完了するためには、極めて長時間(例えば、数週間から数ヶ月)を要するものがある。
【0004】
このため、ロールプレイングゲーム(RPG)では、任意のステージの任意のシーン(場面)で、一旦ゲームを終了させ、終了させたステージのシーン(場面)からゲームを再開させるようにすることが必須となっており、これに対応したロールプレイングゲーム(RPG)も実現されつつある現状になっている。
【0005】
また、従来のテレビ受信機は、特許文献1(テレビジョン受像機及び表示制限方法)に開示されているように、タイマー機能を利用して、ディスプレイ(画面)の表示時間を設定し、設定した時間を越えた時に、ディスプレイの電源をオフするとともに、電源が再投入(オン操作)された際には、ディスプレイ(画面)の表示をミュート状態にし、このミュート状態をリモコン操作があった場合に解除するように構成されている。
【0006】
【特許文献1】特開平2004−235920号公報(要約、図1参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような現状において、ゲーム機のような外部機器の動作モードをテレビ受信機の設定時間に制限し、設定時間になるとテレビ受信機の電源をオフするのでは、ゲームのプレイヤーにとって、ゲームが予告もなく、突然強制的に中断されてしまうことになる。
【0008】
特に、ロールプレイングゲーム(RPG)では、進行中のステージのシーン(場面)をセーブすることなく、突然強制的に中断されると、ゲーム本来の意味や価値が無くなってしまう課題がある。
【0009】
また、何の予告もなく、テレビ受信機の電源や動作モードがオフになると、ゲームのプレイヤーには、テレビ受信機又はゲーム機に故障が発生したのか、何が原因なのかが分からないことになり、不適切で、使い勝手の悪いものとなる。
【0010】
特許文献1のテレビジョン受像機にも、上記と同様な課題がある。
【0011】
この発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は設定時間が経過すると、外部機器(例えば、ゲーム機)に制御信号を送信するとともに、動作モードの終了を画面に表示するテレビ受信機及びその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決するためこの発明に係るテレビ受信機は、外部機器が接続されたとき外部機器に対応した動作モードで動作するテレビ受信機において、動作モードの動作時間を計時する計時部と、動作モードの動作が許容される設定時間を記憶するとともに、外部機器が再開に必要なデータを記憶する記憶部と、計時部が計時する動作時間が設定時間を超える場合には、動作モードを終了させる制御信号を外部機器に送信する制御部を備えたことを特徴とする。
また、外部機器は、双方向通信が可能なHDMIケーブルを介して接続され、動作モードを終了させる制御信号がHDMIケーブルのCECラインを介して送信することを特徴とする。
さらに、外部機器は、双方向通信が可能なHDMIケーブルを介して接続され、外部機器が再開に必要なデータをHDMIケーブルのCECラインを介して受信されることを特徴とする。
また、外部機器はゲーム機であり、動作モードはゲームモードであることを特徴とする。
さらに、計時部が計時する動作時間が設定時間の前に設定された終了予告時間を超えたとき、ゲーム終了を予告する表示を行なう表示部を備えたことを特徴とする。
また、計時部が計時する動作時間が設定時間を超える場合には、ゲーム終了処理を実行している旨の表示を行なう表示部を備えたことを特徴とする。
さらに、テレビ受信機とテレビ受信機にゲーム機が接続され、テレビ受信機がゲーム機に対応したゲームモードで動作するテレビゲームシステムにおいて、テレビ受信機は、ゲームモードの動作時間を計時する計時部と、ゲームモードの動作が許容される設定時間を記憶する記憶部と、計時部が計時する動作時間が設定時間を超える場合には、ゲームモードを終了させる制御信号をゲーム機に送信する制御部と、制御部からのゲームモードを終了させる制御信号を受信したゲーム機が再開に必要なデータを記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする。
また、テレビ受信機とゲーム機は、双方向通信が可能なHDMIケーブルを介して接続され、ゲームモードを終了させる制御信号、又はゲーム機が再開に必要なデータを、HDMIケーブルのCECラインを介して送受信されることを特徴とする。
さらに、ゲームモードを終了させる制御信号をHDMIケーブルのCECラインを介して受信したゲーム機は、ゲーム再開に必要なデータを記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする。
また、テレビ受信機とテレビ受信機にゲーム機が接続され、テレビ受信機がゲーム機に対応したゲームモードで動作するテレビゲームシステムのゲームモード終了方法において、ゲームモードの開始時間からゲームモードの動作が許容される設定時間を設定する工程と、ゲームモードの動作時間を計時する工程と、計時した計時時間が設定時間を超える場合には、ゲームモードを終了させる制御信号をテレビ受信機からゲーム機に送信するゲーム終了信号送信工程と、テレビ受信機からのゲームモードを終了させる制御信号を受信したゲーム機が再開に必要なデータを記憶するデータセーブ工程を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明のテレビ受信機によれば、動作モードの設定時間が経過すると、外部機器(ゲーム機)に終了処理を実行させるための制御信号を送信するとともに、外部機器を制御信号に対応させて構成することによって、外部機器を適切に終了させることができる。また、外部機器が再開に必要なデータを記憶することで、テレビ受信機側からの簡単操作にて外部機器の再開を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
初めに、本発明のテレビ受信機の基本的な構成と動作について説明する。図1に示した本発明による本実施の形態のテレビ受信機1は、外部機器を双方向通信が可能な接続ケーブルCBで接続し、外部機器16の動作モードで動作するものであり、動作モードの動作時間を計時する計時部10と、設定時間や表示などの各種データを記憶する記憶部9と、計時部10が計時する動作時間が記憶部9に記憶された設定時間を越える場合には、外部機器16に制御信号を送信制御するとともに、設定時間が経過したことを表示制御する制御部8と、制御部8の制御に基づいて外部機器16とのインタフェースを取る接続インタフェース部13を備える。
【0015】
外部機器16は、ゲーム機、VTR又はDVDなどを対象とし、テレビ受信機1と接続ケーブルCBで接続される。
【0016】
テレビ受信機1は、リモコン14などから外部機器16の動作許容時間が設定時間Tとして入力されると、設定時間Tが記憶部9に記憶される。外部機器16の動作モードになると、動作モードの動作時間の計時が計時部10で開始され、設定時間Tになるまで計時が継続される。
【0017】
記憶部9は、設定時間Tの他、設定時間Tが近づいたことの終了予告表示データ、設定時間Tが経過したことの終了処理表示データ、及び本実施の形態の制御を実行するための制御プログラムや処理の一時データなどを記憶する。例えば、終了予告表示データは、「あと少しでゲームモードを終了します。」などに対応し、終了処理表示データは、「ゲームモードを終了します。」などに対応する。終了予告表示などの事前通知を行なうタイミングは、予め設定された時間(例えば終了3分前)であってもよく、またユーザー設定可能としてもよい。
【0018】
制御部8は、表示データを画面(表示器6)に表示させる表示制御や、接続インタフェース部13を介して制御信号のデータを外部機器16に送信させる送信制御を実行する。
【0019】
テレビ受信機1の動作について説明する。動作モードの動作が設定時間Tに近づくと、終了予告表示データ(例えば、「あと少しでゲームモードを終了します。」)を画面(表示器6)に表示し、設定時間Tが経過すると、終了処理表示データ(例えば、「ゲームモードを終了します。」)を画面に表示するとともに、外部機器16の動作を終了処理するための制御信号を送信する。
【0020】
このように、利用者は、画面表示で動作モード(例えばゲームモード)の終了を認識することができるとともに、外部機器16に応じた適切な終了処理が可能となる。
【0021】
また、本実施の形態のテレビ受信機1によれば、外部機器16を制御信号に対応させて(制御信号の受信機能)構成することにより、動作モードの設定時間Tが経過すると、外部機器16に終了処理を実行させるための制御信号を送信することができ、外部機器16を制御信号に対応させて構成することによって、外部機器16を適切に終了させることができる。
【0022】
以下、この発明に係る具体的な実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係るテレビ受信機の一実施の形態詳細ブロック構成図である。なお、本実施の形態では、外部機器16をゲーム機(以下、ゲーム機16と記載する)とし、テレビ受信機1とゲーム機16の相互間で、データの送受信が可能な環境にあることを想定する。
【0023】
また、図2はテレビ受信機1に接続を想定したゲーム機16のイメージブロック構成図である。図2では、ゲーム機16をテレビ受信機1と送受信の相互通信(双方向通信)が可能なものとしてイメージしたものである。
【0024】
図1において、テレビ受信機1は、受信アンテナ15を介して受信する放送電波を復調する復調回路2と、復調回路2からのテレビ信号、外部接続端子12aや外部接続端子12bからの外部機器信号のいずれかを選択するセレクタ3と、セレクタ3からの信号に対して信号処理を行う信号処理部4と、信号処理された画像信号や音声信号を出力する出力部5と、画像信号(メッセージ文字も含む)を表示する液晶表示器やプラズマディスプレイなどの表示部6と、音声信号を音声で出力するスピーカ7と、テレビ受信機の全体動作を制御する制御部8と、各種データを記憶する記憶部9と、ゲームモードの経過時間を計時するタイマーなどの計時部10と、リモコン14から入力される設定情報(赤外線情報)を受信する受光部11と、ゲーム機16などの外部機器との間の送受信のインタフェースを取る接続インタフェース部13を備える。なお、ゲーム機16と外部接続端子12aは、少なくとも相互間の制御信号に関して双方向通信が行なえる、例えばHDMI(High Definition Multimedia Interface)ケーブルなどの接続ケーブルCBを介して接続されている。
【0025】
制御部8は、復調回路2、セレクタ3、信号処理部4、出力部5、記憶部9、計時部10、受光部11及び接続インタフェース部13の動作を制御する。
【0026】
また、制御部8は、記憶部9にアクセスして、制御信号を読み出し、接続インタフェース部13を制御することにより、外部接続端子12a、接続ケーブルCBを介してゲーム機16に制御信号を送信する送信制御を実行する。HDMIケーブルを使用する場合には、双方向の制御線であるCEC(Consumer Electronics Control)ラインを使って送受信される。
【0027】
さらに、制御部8は、接続ケーブルCB、外部接続端子12aを介して送信されてくる応答信号を接続インタフェース部13を制御することにより受信し、記憶部9にアクセスして、応答信号を書き込む受信制御を実行する。
【0028】
また、制御部8は、ゲーム状態情報などを記憶部9に記憶させる記憶制御を行い、ゲーム状態情報などを表示部6に表示させる表示制御を実行する。
【0029】
記憶部9は、RAMやROMなどのメモリで構成し、設定時間、制御信号及びゲーム状態情報などを記憶する。
【0030】
計時部10は、タイマーなどで構成し、ゲームモードがスタートすると計時を開始し、ゲームモードが終了する設定時間が経過すると計時を停止する。
【0031】
受光部11は、赤外線センサなどで構成し、リモコン14から送信されてくる設定時間、ゲームのプレイヤー名称、選択や実行のコマンドを受信し、制御部8に供給する。
【0032】
接続インタフェース部13は、制御信号を送信する送信部と、ゲーム機16から送信されてくる応答信号を受信する受信部を備え、ゲーム機16との送受信のインタフェース機能を有する。
【0033】
なお、外部接続端子12a、接続インタフェース部13及び接続ケーブルCBは、HDMIケーブルを使用する場合、ゲーム機16の対応する接続端子17及び接続インタフェース部18と共通したHDMIコネクタで構成する。
【0034】
このように、接続インタフェース部13は、ゲーム機16との双方向通信が可能となるので、ゲーム機16の終了処理、セーブ処理、再開処理などを正確に認識することができる。
【0035】
図2に示すゲーム機16は、テレビ受信機1に対応することを想定したイメージブロック構成図なので、詳細な説明は省略するが、
a)テレビ受信機1からの制御信号に対する応答処理プログラムを格納していること。
b)制御信号に対してゲームのセーブ処理、終了処理及び再開処理などを実行すること。
c)ロールプレイングゲームの場合、任意のステージの任意のシーン(場面)でゲームが停止可能で、この状態からゲームが再開可能なこと。
d)制御信号の受信、応答信号の送信などの双方向通信のインタフェースが取れること。
などの機能、構成が満たされている限り、図2に示したゲーム機16の構成でなくてもよい。
【0036】
次に、図1に示すテレビ受信機1からゲーム機16に送信する制御信号について説明する。図3はこの発明に係る制御信号の一実施の形態イメージ図である。図3において、制御信号SCには、ゲーム終了要求信号SP、ゲームセーブ要求信号SV及びゲーム再開要求信号SOなどが存在する。
【0037】
ゲーム終了要求信号SPは、ゲームモードの設定時間(制限時間)を超えた場合に、テレビ受信機1からゲーム機16に出力される制御信号で、また、ゲームセーブ要求信号SVは、ゲーム終了要求信号SPに続いてすぐにテレビ受信機1からゲーム機16に出力される制御信号で、ゲーム再開要求信号SOは、ゲームモードを再開する場合に、テレビ受信機1からゲーム機16に出力される制御信号である。
【0038】
なお、図3に示された制御信号SCの各内容は、記憶部9に格納されており、ゲームモード終了時またはゲームモード再開時に、表示部6(画面)に表示される。
【0039】
このように、制御信号SCは、ゲームの終了、ゲームのセーブ及びゲームの再開をゲーム機に指示し、その指示内容が表示部6に表示されるで、ゲーム機の現状を認識することができる。
【0040】
ここで、ゲームを終了する時のセーブ処理について説明する。ゲーム機16は、テレビ受信機1からゲームセーブ要求信号SVを受信すると、その時点のデータで、ゲームの再開に必要なデータを記憶手段(ゲーム機16内のメモリ、外部装着型のフラッシュメモリあるいはテレビ受信機1の記憶部9)に記憶させる。
【0041】
ゲーム再開時には、このデータを使って、ゲームが終了した時点から再開させる。再開に必要なデータは、終了信号(ゲームセーブ要求信号SVまたはゲーム終了要求信号SP)を受け取った時点の進行中のステージのシーン(場面)に対応するデータ、あるいは終了指示信号(又はセーブ処理信号)を受け取ったゲーム機16がゲームを終了させるように動作するプログラムが組み込まれているものでは、最終的にゲーム終了となったときのセーブデータなどになる。
【0042】
続いて、ゲームモード終了時に記憶部9に格納され、表示部6(画面)に表示されるゲーム状態情報JGについて説明する。図4はこの発明に係るゲーム状態情報の一実施の形態イメージ図である。
【0043】
図4において、ゲーム状態情報JGは、ゲーム名称、プレイヤー名称、今回ゲーム時間、ゲーム累積時間及びゲーム終了場面などを含んでいる。なお、ゲームは、ロールプレイングゲームとし、各プレイヤーの持ち時間(例えば、今日1日の設定時間)は、共通に1時間30分とする。
【0044】
ゲーム名称およびプレイヤー名称は、リモコン14から入力し、今回ゲーム時間およびゲーム累積時間は、計時部10の計時に基づいて記憶部9に記憶、累積される。また、ゲーム終了場面は、ゲーム機16がセーブ処理を実行した後に、送信する応答信号である。
【0045】
ゲームが終了した時、ゲームAのプレイヤーNaは、自分のゲーム状況が、今回ゲーム時間:60分、ゲーム累積時間:15時間、ゲームの終了場面:ステージ3、シーンxであることを画面から認識することができる。
【0046】
このように、ゲーム状態情報JGは、ゲーム終了時に、自分のゲーム状態が表示されるので、ゲーム(特に、ロールプレイングゲーム)の楽しさを満喫することができる。
【0047】
次に、図4に示すプレイヤー名NjがゲームAを行った場合のテレビ受信機1の動作について図3および図5を参照して説明する。なお、このケースは、設定時間(1時間30分)目一杯にゲームを行った場合である。テレビ受信機1には、全てのプレイヤーNa〜Njに対して、90分の設定時間が設定されており、ゲームモードの場合、プレイヤーNjがゲームA(ロールプレイングゲーム)を開始すると、計時部10がタイマーカウントを開始する。
【0048】
テレビ受信機1は、ゲームAが進行して計時部10が設定時間(90分)の近く(例えば、3分前)をカウントし、事前通知時間になると、表示部6(画面)に事前通知時間であることを表示して、プレイヤーNjに通知する。
【0049】
さらに、計時部10が設定時間(90分)をカウントすると、テレビ受信機1からゲーム機16へ制御信号SC(ゲームセーブ要求信号SV)を送信するとともに、表示部6(画面)に設定時間経過を表示して通知する。
【0050】
一方、制御信号SC(ゲームセーブ要求信号SV)を受信したゲーム機16が、ゲームAのセーブ処理を実行して、応答信号(ゲーム状態情報)のデータをテレビ受信機1側に送信してくると、応答信号(ゲーム状態情報)を受信したテレビ受信機1は、ゲーム状態情報を記憶部9に記憶する。
【0051】
続いて、テレビ受信機1は、ゲーム機16へ制御信号SC(ゲーム終了要求信号SP)を送信し、表示部6(画面)にゲームの終了処理中であることを表示して通知する。
【0052】
ゲーム終了要求信号SPを受信したゲーム機16は、ゲームの終了処理を行い、応答信号(例えば、終了信号)のデータをテレビ受信機1に送信してくる。
【0053】
テレビ受信機1は、ゲーム機16から応答信号(終了信号)を受信すると、記憶部9に記憶された図4に示すゲーム状態情報テーブルJGに、今回ゲーム時間90分、ゲーム累積時間30時間を書き込み、ゲーム状態情報テーブルJGを表示部6に表示する。その後、ゲームモードを終了する。
【0054】
なお、プレイヤーNjがゲームAを再開する場合、テレビ受信機1は、制御信号SC(ゲーム再開要求信号SO)、ゲーム状態情報テーブルJG(ゲーム終了場面)のデータをゲーム機16に送信する。
【0055】
制御信号SC(ゲーム再開要求信号SO)、ゲーム状態情報JG(ゲーム終了場面)を受信したゲーム機16は、ゲームを起動し、ゲームAのゲーム終了場面からゲームを再開する。
【0056】
このように、本発明のテレビ受信機1によれば、ゲーム機16との間で双方向通信が可能となり、制御信号SCを送信し、対応した応答信号を受信して、ゲーム終了時にゲーム状態情報JGを表示してゲーム状態を認識することができ、使い勝手の良さならびに利便性の向上をアピールすることができる。また、ゲーム機16が再開に必要なデータを記憶することで、テレビ受信機1側からの簡単操作にてゲーム機16の再開を容易に行うことができる。
【0057】
続いて、テレビ受信機の制御方法について説明する。図5はこの発明に係るテレビゲームシステムのゲームモード終了方法の一実施の形態動作フロー図である。
【0058】
図5において、この発明に係るテレビゲームシステムのゲームモード終了方法は、ゲーム機が接続ケーブルを介して接続され、ゲーム機のゲームモードで動作するテレビゲームシステムのゲームモード終了方法において、ステップS1(工程)では、設定時間を記憶する。
【0059】
ステップS2では、ゲームモードか否かを判定し、ゲームモードと判定された場合にはステップS3に移行する。一方、ゲームモードと判定されない場合には処理を終了する。
【0060】
ステップS3では、タイマーがゲーム時間のカウントを開始する。
【0061】
ステップS4では、設定時間より前に設定された事前通知時間(例えば、3分前)に到達したか否かを判定して、事前通知時間に到達している場合にはステップS5に移行し、一方、事前通知時間に到達していない場合にはステップS4に戻る。
【0062】
ステップS5では、ステップS4の事前通知時間を画面にて通知する。
【0063】
ステップS6では、設定時間を超えているか否かを判定して、設定時間を越えている場合にはステップS7に移行し、一方、設定時間を越えていない場合にはステップS6に移戻る。
【0064】
ステップS7では、ゲーム機16に制御信号(ゲームセーブ要求信号SV)を送信する。
【0065】
ステップS8では、画面にて設定時間経過を通知する。
【0066】
ステップS9では、ゲーム機16からの応答信号(ゲーム状態情報)の有無を判定し、応答信号がある場合にはステップS10に移行する。一方、応答信号がない場合にはステップS8に移行する。
【0067】
ステップS10では、ゲーム状態情報を記憶する。
【0068】
ステップS11では、ゲーム機16へ制御信号(ゲーム終了要求信号SP)を送信する。
【0069】
ステップS12では、画面にてゲームの終了処理中であることを通知する。
【0070】
ステップS13では、ゲーム機16からの応答信号(終了信号)が有るか否かを判定し、有る場合にはステップS14に移行し、無い場合にはステップS12に戻る。
【0071】
ステップS14では、ゲームモードを終了する。
【0072】
このように、本発明のテレビゲームシステムのゲームモード終了方法によれば、ゲームモードの設定時間までに、もうすぐ設定時間になることを画面で通知した後に、設定時間の時間経過を通知して、ゲーム機に制御信号を送信し、ゲーム機から応答信号を受信するデータの送受信を実行して、通信状態を表示するので、ゲームのプレイヤーにゲームが適切に終了したことを通知することができる使い勝手が良く、利便性の高い制御方法を提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明は、外部機器が接続された動作モードで動作している状態で、動作時間が設定時間を経過すると、動作モードの終了を表示で通知するとともに、外部機器に動作終了のための制御信号を送信するもので、制御信号に対応した外部機器を接続するあらゆるテレビ受信機に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】この発明に係るテレビ受信機の一実施の形態詳細ブロック構成図である。
【図2】テレビ受信機に接続を想定したゲーム機のイメージブロック構成図である。
【図3】この発明に係る制御信号のイメージ構成図である。
【図4】この発明に係るゲーム状態情報のイメージ構成図である。
【図5】この発明に係るテレビゲームシステムのゲームモード終了方法の一実施の形態動作フロー図である。
【符号の説明】
【0075】
1…テレビ受信機
2…復調回路
3…セレクタ
4…信号処理部
5…出力部
6…表示部
7…スピーカ
8…制御部
9…記憶部
10…計時部
11…受光部
12a、12b…外部接続端子
13…接続インタフェース部
14…リモコン
15…受信アンテナ
CB…接続ケーブル
SC…制御信号
SP…ゲーム終了要求信号
SV…ゲームセーブ要求信号
SO…ゲーム再開要求信号
JG…ゲーム状態情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部機器が接続されたとき前記外部機器に対応した動作モードで動作するテレビ受信機において、
前記動作モードの動作時間を計時する計時部と、前記動作モードの動作が許容される設定時間を記憶するとともに、前記外部機器が再開に必要なデータを記憶する記憶部と、前記計時部が計時する前記動作時間が前記設定時間を超える場合には、前記動作モードを終了させる制御信号を前記外部機器に送信する制御部と、を備えたことを特徴とするテレビ受信機。
【請求項2】
前記外部機器は、双方向通信が可能なHDMIケーブルを介して接続され、前記動作モードを終了させる制御信号が前記HDMIケーブルのCECラインを介して送信されることを特徴とする請求項1に記載のテレビ受信機。
【請求項3】
前記外部機器は、双方向通信が可能なHDMIケーブルを介して接続され、前記外部機器が再開に必要なデータを前記HDMIケーブルのCECラインを介して受信することを特徴とする請求項2に記載のテレビ受信機。
【請求項4】
前記外部機器はゲーム機あり、前記動作モードはゲームモードであることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3のいずれか一項に記載のテレビ受信機。
【請求項5】
前記計時部が計時する前記動作時間が前記設定時間の前に設定された終了予告時間を超えたとき、ゲーム終了を予告する表示を行なう表示部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のテレビ受信機。
【請求項6】
前記計時部が計時する前記動作時間が前記設定時間を超える場合には、ゲーム終了処理を実行している旨の表示を行なう表示部を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか一項に記載のテレビ受信機。
【請求項7】
テレビ受信機と該テレビ受信機にゲーム機が接続され、前記テレビ受信機が前記ゲーム機に対応したゲームモードで動作するテレビゲームシステムにおいて、
前記テレビ受信機は、前記ゲームモードの動作時間を計時する計時部と、前記ゲームモードの動作が許容される設定時間を記憶する記憶部と、前記計時部が計時する前記動作時間が前記設定時間を超える場合には、前記ゲームモードを終了させる制御信号を前記ゲーム機に送信する制御部と、前記制御部からの前記ゲームモードを終了させる制御信号を受信した前記ゲーム機が再開に必要なデータを記憶する記憶手段と、を備えたことを特徴とするテレビゲームシステム。
【請求項8】
前記テレビ受信機と前記ゲーム機は、双方向通信が可能なHDMIケーブルを介して接続され、前記ゲームモードを終了させる制御信号、又は前記ゲーム機が再開に必要なデータを、前記HDMIケーブルのCECラインを介して送受信されることを特徴とする請求項7に記載のテレビゲームシステム。
【請求項9】
前記ゲームモードを終了させる制御信号を前記HDMIケーブルのCECラインを介して受信した前記ゲーム機は、ゲーム再開に必要なデータを記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載のテレビゲームシステム。
【請求項10】
テレビ受信機と該テレビ受信機にゲーム機が接続され、前記テレビ受信機が前記ゲーム機に対応したゲームモードで動作するテレビゲームシステムのゲームモード終了方法において、
前記ゲームモードの開始時間からゲームモードの動作が許容される設定時間を設定する工程と、
前記ゲームモードの動作時間を計時する工程と、
前記計時した計時時間が前記設定時間を超える場合には、前記ゲームモードを終了させる制御信号を前記テレビ受信機から前記ゲーム機に送信するゲーム終了信号送信工程と、
前記テレビ受信機からの前記ゲームモードを終了させる制御信号を受信した前記ゲーム機が再開に必要なデータを記憶するデータセーブ工程と、
を備えたことを特徴とするテレビゲームシステムのゲームモード終了方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−17188(P2009−17188A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−176153(P2007−176153)
【出願日】平成19年7月4日(2007.7.4)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】