説明

テレビ電話画面共有システム

【課題】ゲームプレイヤーがどこにいてもプレイ可能で、かつ複数人でプレイ可能なソフトでないゲームを複数人で同時に楽しむことができるゲームシステムを実現する。
【解決手段】第一の外部機器装置からの映像及び音声信号を受信し、また、第二のモニタ装置から送信された画像信号及び音声信号を受信する受信手段304と、受信手段で受信した情報を第二のモニタ装置に送信する送信手段305と、受信手段で受信した第一の外部機器の情報及び第二のモニタの情報をそれぞれ独立して表示する表示手段307と、受信手段で受信した第一の外部機器の情報及び第二のモニタの情報をそれぞれ独立して記録する情報記憶手段301と、受信手段で受信した第一の外部機器の情報及び第二のモニタの情報を解析する情報解析手段306とを有し、情報解析手段306で解析した結果が同一画像であった場合、第一のモニタ装置及び、第二のモニタ装置のタイマーを作動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像音声通信を利用した画面共有を行うテレビ電話画面共有システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、家庭用ゲーム機器では多人数で同時に楽しめる対戦型に対応したゲームハード及びゲームソフトが増えている。この対戦ゲームのタイプとしては、まず1台のハードウェアと1本のソフトウェアで複数人が同じ場所で対戦できる同居型の対戦ゲームシステムがある。また、各プレイヤーがそれぞれハードウェアとソフトウェアを所持して、ネットワークによって対戦できるネットワーク型のゲームシステムや、この両者を混合した混合型のゲームシステムがある(例えば、非特許文献1及び非特許文献2参照)。
【0003】
非特許文献1には、同居型の対戦ゲームの例として、任天堂株式会社のスーパマリオカートがある。この例では、対戦するプレイヤー全員が同一空間に存在しゲームを楽しむ形態である。
【0004】
また、非特許文献2には、ネットワーク型の対戦ゲームの例として、CJインターネットジャパン株式会社のカートゥーンレーサーがある。この例ではネットワークとゲーム機器が接続することで対戦するプレイヤーはそれぞれの場所でプレイでき、不特定多数のプレイヤーとゲームを楽しむ形態である。
【0005】
【非特許文献1】任天堂株式会社、スーパーマリオカート、[2005年7月21日現在のインターネット上のアドレス]、(URL:http://www.nintendo.co.jp/n08/amkj/what/index.html)
【非特許文献2】CJインターネットジャパン株式会社、カートゥーンレーサー、[2005年7月21日現在のインターネット上のアドレス]、(URL:http://www.happy-page.jp/cartoonracer.html)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記背景技術に示すようなゲームシステムでは以下のような問題点を持つ。
【0007】
非特許文献1にあるゲームシステムでは対戦するプレイヤーは全員同じ場所でプレイしなければならないため、ゲームをするためにプレイヤー全員をゲーム開催場所に招集しなければならない。
【0008】
また、非特許文献1及び非特許文献2の両者に共通している問題として、複数人でプレイ可能な対応ソフトウェアもしくはハードウェアでないと対戦ができないという問題が挙げられる。
【0009】
そこで本発明の目的は上記の問題を解決するために、ゲームプレイヤーがどこにいてもプレイ可能で、かつ複数人でプレイ可能なソフトでないゲームを複数人で同時に楽しむことができるゲームシステムを実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のテレビ電話画面共有システムは、複数のユーザの各々に係る画像信号及び音声信号を送受信可能な第1のモニタ装置及び第1の外部機器装置と、通話先の第2のモニタ装置及び第2の外部機器装置と、が通信回線を介して、接続されているテレビ電話画面共有システムであって、前記第1のモニタ装置は、前記第1の外部機器装置からの映像及び音声信号を受信する第1の外部機器信号受信手段と、前記第1の外部機器信号受信手段で受信した情報を前記第2のモニタ装置に送信する送信手段と、前記第2のモニタ装置から送信された画像信号及び音声信号を受信する第2のテレビ電話信号受信手段と、前記第2のテレビ電話信号受信手段で受信した情報及び、前記第1の外部機器信号受信手段で受信した情報をそれぞれ独立して表示する表示手段と、前記第2のテレビ電話信号受信手段で受信した情報及び、前記第1の外部機器信号受信手段で受信した情報をそれぞれ独立して記録する情報記憶手段と、前記第2のテレビ電話信号受信手段で受信した情報及び、前記第1の外部機器信号受信手段で受信した情報を解析する情報解析手段と、前記情報解析手段で解析した結果が同一画像であった場合、前記第1のモニタ装置及び、前記第2のモニタ装置のタイマーを作動させる信号を送信する信号送信手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、家庭用の複数人同時に遊ぶことができないゲームでも、別々のハードウェアによる同一ソフトウェアを同時に開始し、それを同一画面内に表示することで、同じゲームを同じ空間で複数人で同時に楽しむことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(第1の実施の形態)
以下、図面を参照して本発明に関わる第1の実施形態を、図面を基に詳細に説明する。図1は本発明のテレビ電話画面共有システムのネットワーク構成図の一例を示す図である。
【0013】
101、102、及び103は受信した映像情報を表示するモニタ装置であり、その内部に通信機能を有しネットワーク121(通信回線)に接続している。具体的にはテレビもしくはテレビ電話装置がこれに該当する。なお、モニタ装置101、102、及び103による制御については後述する。
【0014】
111、112、及び113はテレビゲーム装置であり、それぞれのモニタ装置101、102、及び103に接続されているが、モニタ装置101、102、及び103と一体型になっていてもかまわない。
【0015】
図2は本発明のモニタ装置101、102、及び103のハードウェアの基本構成の一例を示すブロック図である。モニタ装置101、102、及び103は、CPU、メモリ、記憶装置、入力装置、通信装置、出力装置、バスを具備している。
【0016】
CPU201は処理の演算を行なう。メモリ202は演算に必要な記憶領域を実現する。記憶装置203はモニタ装置プログラムデータ自体および、その動作に必要なデータの格納も行なうものとする。
【0017】
入力装置204はリモートコントローラやテレビゲーム装置から出力される信号などの自身側から入力する情報や、通話相手から送信される情報を受け付ける。
【0018】
通信装置205はネットワーク121に接続するための装置であり、通話相手のモニタ装置101、102、及び103との情報のやり取りを行なう。
【0019】
出力装置206は入力装置204で入力された情報をモニタ上に表示する。このとき、自身側と通話先側の情報を独立して表示させる。
【0020】
バス207はこれらの装置間を繋ぎデータを転送する。モニタ装置プログラムデータ208は記憶装置203の一部データとして格納されている。
【0021】
図3は本発明のモニタ装置101、102、及び103のハードウェアの機能構成の一例を示すブロック図である。
【0022】
情報記憶手段301とは、情報管理手段302からの要求に従い、通話先のアドレスなどのモニタ装置に関する情報や、自身や通話先のゲームプレイ内容に関する情報、ゲームを何分間プレイするかなどの設定に関する情報を書き込み又は読み出されるものである。
【0023】
情報管理手段302は、情報記憶手段301を操作・管理するものであり、制御手段303からの要求に従い、情報を情報記憶手段301に書き込み、または情報を削除し、あるいは情報を情報記憶手段301から読み出すものである。
【0024】
制御手段303は、受信手段304で受信した情報を記憶、表示、送信、解析をするための指示を与えるものである。受信手段304は、自身側のテレビゲーム装置が出力した信号及び通話相手のモニタ装置が出力した信号(画像信号や音声信号等)を受信するものである(外部機器信号受信及びテレビ電話信号受信手段)。テレビ電話の場合、カメラでプレイヤーを撮像した信号も受信される。
【0025】
送信手段305(信号送信手段)は、自身側のテレビゲーム装置から入力された信号を通話相手のモニタ装置に送信したり、情報解析手段で解析した結果を送信するなどの通話相手と情報をやりとりするための必要な情報を送信するものである。
【0026】
情報解析手段306は、自身のモニタ装置に表示している自身部分の情報と通話先部分の情報が一致しているかの解析を行うものである。解析方法は重ねあわせによるマッチング手法や量子化による比較手法など一致しているか解析できる手法ならば内容を問わない。
【0027】
表示手段307は、自身側で入力した情報と通話相手から送信された情報を表示するものである。表示方法は自身と通話相手それぞれ独立して1つのモニタを分割して表示を行う。分割形式は縦や横など問わない。
【0028】
図4は本発明のモニタ装置101が別のモニタ装置102とテレビ電話を行い、テレビ電話を用いてゲームで競争しようとする際のモニタ装置の基本構成を示すフローチャートである。
【0029】
モニタ装置101を使うプレイヤーをプレイヤーA、モニタ装置102を用いるプレイヤーをプレイヤーBとし、ここではプレイヤーAを基準とし、タイマー情報は予め登録されているものとして説明する。
【0030】
ステップS401ではプレイヤーAとプレイヤーBが通話を開始するまでモニタ装置101は待機し、通話が開始されたら次のステップS402に進む。
【0031】
図5はテレビ電話を開始したプレイヤーAとプレイヤーBを表示したモニタ装置101の図である。
【0032】
501はモニタ装置101であり、502はプレイヤーA(自画像)、503はプレイヤーB(通話相手画像)を表示している状態である。このときは、プレイヤーAはプレイヤーBと会話している状態なので画像502は非表示状態でも問題ない。
【0033】
次にステップS402では情報解析手段306によって、プレイヤーAの画像とプレイヤーBの画像が一致しているか解析し続ける。解析結果が一致した場合は次のステップS403に進む。
【0034】
図6はプレイヤーAが自画像を表示して、その画面をテレビゲーム画面に切り替えた図である。601のモニタ装置と603のプレイヤーB画像は図5と同じだが、602のプレイヤーA画像はゲーム画面が表示されている。このとき、それぞれの画像602と603は不一致なので次のステップに進むことができない。
【0035】
また図5の状態でも同様である。解析するタイミングによっては偶然一瞬だけ一致してしまう場合も考えられるため、一致している時間間隔や、一致しているサンプリングの数などの条件を加えてもかまわない。
【0036】
図7は図6からプレイヤーBもプレイヤーAと同じゲームを起動してその画面をプレイヤーAに送信したときのプレイヤーA側のモニタ表示を示した図である。
【0037】
この場合は共に同じ画像なので、情報解析手段306の結果は一致していると判定され、次のステップに進むことができる。
【0038】
仮に違うゲームを起動させた場合は一致判定はほぼ起こりえないし、たとえそれでも一致判定されてしまった場合は処理上次のステップに進み同時にゲームを始めることができるようになる。動作上問題はないが、そもそも同じゲームでないと競うことができず、プレイヤー間で楽しむことができない。
【0039】
次にステップS403では、タイマーの準備としてゲームを同時にスタートするための合図をお互いのプレイヤーに送信し、次のステップS404に進む。
【0040】
例えば「3・2・1・Go」などのカウントダウンでスタートするという方法が挙げられる。
【0041】
次にステップS404では、それぞれのプレイヤーがゲームを開始したので、区切りとなるタイマーをスタートさせ、そしてお互いの表示している画像を独立して記録し始め、ゲームを開始したことを他のモニタ装置に送信して次のステップS405に進む。
【0042】
図8はそれぞれのプレイヤーがカウントダウンに合わせて同時にゲームを開始した直後のプレイヤーAのモニタ表示を示した図である。801〜803は図7の701〜703と同じだがタイマー804が表示されている。この時間内にプレイヤーはそれぞれのゲームでどれだけルートを進め、スコアをはじき出すか競う。
【0043】
次にステップS405では、ステップS404で作動したタイマーが設定時間を経過するまで待機する。この間が各プレイヤーが競い合える時間になる。経過したら次のステップS406に進む。
【0044】
次にステップS406では、競争期間が終了したので、ステップS404で作動させたタイマーと画像記録を終了し、終了したことを他のモニタ装置に通知して次のステップS407に進む。
【0045】
次にステップS407では、競争結果を提示するためにステップS406でストップした画像をモニタに表示し、ステップS408でその画像表示の解除指示があるまで表示し続ける。
【0046】
解除指示を受け取った場合はステップS409で最終フレーム表示を解除して例えば元のテレビ電話の状態に戻す。解除指示となりえる動作としては、モニタ用のリモコンで何かのボタンが押された場合などが挙げられる。
【0047】
図9はステップS407の時点におけるプレイヤーAのモニタ表示を示した図である。このとき、それぞれのプレイヤーが競争し終わったため、停止状態を表示することでスコアやエリアを比較することができる。この場合はスコアでもエリアでもプレイヤーBの方が勝っているということが確認できる。
【0048】
以上が、モニタ装置101が別のモニタ装置102とテレビ電話を行い、テレビ電話を用いてゲームで競争する際の流れであり、以後それぞれのモニタ装置がテレビ電話を行うたびにこれらの処理を行う。
【0049】
図10は、本発明のモニタ装置101が別のモニタ装置102と更に別のモニタ装置103とテレビ電話を行い、テレビ電話を用いてゲームで競争しようとする際のモニタ装置の基本構成を示すフローチャートである。
【0050】
モニタ装置101を使うプレイヤーをプレイヤーA、モニタ装置102を用いるプレイヤーをプレイヤーBとし、モニタ装置103を用いるプレイヤーをプレイヤーCとする。ここではプレイヤーCを基準とし、タイマー情報は予め登録されているものとして説明する。
【0051】
ステップS1001では、プレイヤーCのモニタ装置がプレイヤーA、プレイヤーBのモニタ装置と通話を開始するまで待機し、通話を開始したら次のステップS1002に進む。
【0052】
図11は、プレイヤーA、プレイヤーB、プレイヤーCが通話している状態を表示したモニタ装置の図である。1101はプレイヤーCのモニタ装置であり、1102はプレイヤーA(通話相手画像)、1103はプレイヤーB(通話相手画像)、1104はプレイヤーC(自画像)を表示している状態である。
【0053】
このときは、プレイヤーCはプレイヤーA及びプレイヤーBと会話している状態なので画像1104は非表示状態でも問題ない。
【0054】
次のステップS1002では、情報解析手段306によって、自分もしくは通話相手の画像の何れかの画像が一致しているか解析し続ける。解析結果が一致した場合は次のステップS1003に進む。
【0055】
次のステップS1003では、どのモニタ装置の画像が一致しているかで処理が分岐される。自画像を含めて画像が一致した場合は次のステップS1004に進み、2者間の通話時と処理が同じであるため、それ以降は図4のステップS403から処理が行われ、他のプレイヤーと同時にゲームを楽しむことができる。
【0056】
しかし、自画像以外で一致している場合は、次のステップS1005に進みこのときプレイヤーCは観戦者としてゲームを楽しむことになる。
【0057】
図12はステップS1003において自分を含めて全員が同じゲームを起動したときのモニタ装置の表示を示した図である。1201〜1204までは図11の1101〜1104と同じものを意味しているため説明を省略する。
【0058】
ここでは自分も他の通話相手と同じ画像なので情報解析手段306で一致と判定されるため、図4のフローチャートのステップS403に移り、ゲームを同時に始めるための処理がなされる。
【0059】
図13はステップS1003において自分以外が同じゲームを起動したときのモニタ装置の表示を示した図である。1301〜1304までは図11の1101〜1104と同じものを意味しているため説明を省略する。
【0060】
図12と異なるのはプレイヤーCの表示部分1304がテレビゲームを起動していないために自画像を表示及び送信し続けていることである。
【0061】
このとき、プレイヤーAとプレイヤーBのモニタ装置では自身の画面と通話相手の画面が一致していると判断されるためにテレビゲームを始める処理に移るが、プレイヤーCは準備をしていないもしくは、できないので観戦することになる。なお、プレイヤーCが観戦する際に観戦者の画像は非表示にしてもかまわない。
【0062】
次のステップS1005では、観戦者のモニタ装置はテレビゲームで競争を開始している全てのプレイヤーからの画像が送信され記録を開始するまでステップS1006で情報記憶手段301によってそれぞれのプレイヤーの画像情報を個別で蓄積し続ける。
【0063】
プレイヤー全員の画像が受信できたらステップS1007で全員分の画像を競争開始した時点の合図を基準点として同時に再生し次のステップに進む。ここで行われる記録はテレビゲームで競争しているプレイヤーが終了した通知を受信するまで実行する。
【0064】
次のステップS1008では、観戦者用のタイマーを観戦者となっているモニタ端末で作動させてタイマー情報を表示する。このタイマーはステップS1009で設定時間を経過するまで作動し続ける。設定時間を経過した場合ステップS1010でタイマーを終了させて次のステップS1011に進む。
【0065】
図14は、プレイヤーCの自画像部分を非表示にし、プレイヤーAとプレイヤーBが競争している時のプレイヤーCのモニタ装置の表示を示した図である。
【0066】
1401〜1403は図9の901〜903と同じものを意味しているため説明を省略する。1404はタイマー表示であり、制限時間がどれだけ残っているのかを意味し、図8のタイマー804と同じものを意味する。
【0067】
このとき観戦者のモニタ装置が表示する映像は、各プレイヤー間の同期された映像が表示されることになる。
【0068】
次にステップS1011では、観戦が終了したら終了直前の画面を保持し続け、画面解除指示がなされるまでステップS1012で表示し続ける。
【0069】
解除指示を受け取ったときにステップS1013で最終フレーム表示を解除して例えば元のテレビ電話の状態に戻す。解除指示となりえる動作としては、モニタ用のリモコンで何かのボタンが押された場合などが挙げられる。
【0070】
以上が、モニタ装置101が別のモニタ装置102と更に別のモニタ装置103とテレビ電話を行い、テレビ電話を用いてゲームで競争しようとする際の流れであり、以後それぞれのモニタ装置がテレビ電話を行うたびにこれらの処理を行う。
【0071】
このように、複数人が通話を行っていた場合や、複数人の中の一部が競争を行う場合でも誰もが問題なくテレビゲームを楽しむことができる。
【0072】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態ではテレビ電話の機能を用いて直接通話者間でテレビゲームを楽しむ方法を述べた。この場合、通話が成立していないとテレビゲームを楽しむことができないし、プレイヤーはほぼ知り合い同士という関係が多い。そして、そのプレイヤーは同じゲームを所持しているという情報を予め把握している必要がある。
【0073】
そこで、数多くのプレイヤーと容易にテレビゲームを楽しむことができる第2の実施の形態を以下で述べる。
【0074】
図15は本発明のテレビ電話画面共有システムのネットワーク構成図の一例を示す図である。1501、1502は受信した映像情報を表示するモニタ装置であり、その内部に通信機能を有しネットワーク1521に接続している。
【0075】
具体的にはテレビもしくはテレビ電話装置がこれに該当する。なお、モニタ装置1501、及び1502による制御については第1の実施の形態の101〜121と同様なので説明を省略する。
【0076】
1511、及び1512はテレビゲーム装置であり、それぞれのモニタ装置1501、及び1502に接続されているが、モニタ装置1501、及び1502と一体型になっていてもかまわない。
【0077】
1531は待合用サーバ装置であり、その内部にモニタ装置1501と同等のテレビ電話機能及び通信機能を有しネットワーク1521に接続している。なお、待合用サーバ装置1531による制御については後述する。
【0078】
図16は本発明の待合用サーバ装置1531のハードウェアの基本構成の一例を示すブロック図である。
【0079】
待合用サーバ装置1531は、パーソナルコンピュータ及び、待合用サーバ装置用プログラムデータによって構成され、CPU、メモリ、記憶装置、入力装置、通信装置、出力装置、バスを具備している。
【0080】
CPU1601は処理の演算を行なう。メモリ1602は演算に必要な記憶領域を実現する。記憶装置1603はモニタ装置プログラムデータ自体および、その動作に必要なデータの格納も行なうものとする。
【0081】
入力装置1604はパーソナルコンピュータのキーボードやマウスなどのユーザから入力する情報を受け付ける。通信装置1605はネットワーク1521に接続するための装置であり、接続状態にあるモニタ装置1501、及び1502との情報のやり取りを行なう。
【0082】
出力装置1606は入力装置1604で入力された情報及び、モニタ装置1501、及び1502から受信した情報をモニタ上に表示する。バス1607はこれらの装置間を繋ぎデータを転送する。
【0083】
なお、具体的には待合用サーバ装置用プログラムデータは1608に相当し、パーソナルコンピュータは1601から1607の各部に相当する。
【0084】
図17は本発明の待合用サーバ装置1531のハードウェアの機能構成の一例を示すブロック図である。
【0085】
情報記憶手段1701とは、情報管理手段1702からの要求に従い、接続中のモニタ装置のアドレスや競争で用いるテレビゲームの画像や、プレイヤーに関する情報を書き込み、または読み出されるものである。
【0086】
情報管理手段1702は、情報記憶手段1701を操作・管理するものであり、制御手段1703からの要求に従い、情報を情報記憶手段1701に書き込み、または情報を削除し、あるいは情報を情報記憶手段1701から読み出すものである。
【0087】
制御手段1703は、受信手段1704で受信した情報を記憶、送信をするための指示を与えるものである。受信手段1704は、ネットワークに接続しているモニタ装置からの接続を受け付けたり、接続を受け付けたモニタ装置から送信されるアドレスや競争で用いるテレビゲームの画像や、プレイヤーに関する情報を受信するものである。
【0088】
送信手段1705は、制御手段1703より送られてきた送信命令に従いネットワークに接続しているモニタ装置に希望するモニタ装置のアドレスを通知するなどモニタ装置にメッセージを送信するものである。
【0089】
図18は、本発明のモニタ装置1501とモニタ装置1502が待合用サーバ装置1531を介して競争相手を紹介してもらってゲームで競争する際の待合用サーバ装置1531の基本構成を示すフローチャートである。ここではモニタ装置1501を第1のモニタ装置、モニタ装置1502を第2のモニタ装置として扱っている。
【0090】
ステップS1801及びステップS1803ではモニタ端末が待合用サーバ装置1531に接続されるまで待機する。
【0091】
このフローチャートでは第1のモニタ端末及び、第2のモニタ端末と分けてあるが、役割を明確化するためであり、実処理では分割して行う必要はない。接続された場合は、次のステップに進む。
【0092】
ステップS1802では接続したモニタ端末が待合用サーバ装置とテレビ電話を行う振る舞いをするため、待合用サーバ装置に接続したモニタ端末が自身の表示している画像を送信する。
【0093】
その送信された画像を待合用サーバ装置は受信し、そのモニタ端末のアドレスなどの情報と併せて登録を行う。
【0094】
ステップS1804では接続したモニタ端末に対して、待合用サーバ装置が登録した画像情報を送信し、ステップS1805で送信した画像情報が選択されるまで待機する。
【0095】
図19は待合用サーバ装置が登録した画像情報をモニタ端末が受信してそれを表示したときの表した図である。1901はモニタ装置であり、1902〜1905は待合用サーバ装置が登録した画像情報である。
【0096】
画像情報1902〜1905はサムネイル化して複数表示されているが、1枚を一定間隔ごとに切り替えるなど、表示方法は問わない。実際に、このモニタ装置を使用しているプレイヤーはどのゲームで競争したいかを選択する。
【0097】
図18のフローチャートではプレイヤー自身が登録されている画像を見て相手を選択しているが、このプレイヤーが表示している画像を待合用サーバ装置が解析して同じゲームであると判断した画像を自動的に選択してもかまわない。
【0098】
ステップS1806では選択されたモニタ端末のアドレス情報などを、選択を行ったモニタ端末に送信し、ステップS1807で選択されたモニタ端末に関する登録した情報を削除する。
【0099】
以上が、本発明のモニタ装置1501とモニタ装置1502が待合用サーバ装置1531を介して競争相手を紹介してもらってゲームで競争する際の流れであり、以後待合用サーバ装置はモニタ装置が接続を行うたびにこれらの処理を行う。
【0100】
モニタ装置は相手先のアドレス情報を入手できるため、相手先に直接接続を行い第1の実施例のようにしてゲーム競争を開始する。このように、知人がいなくても同じゲームで競争できるプレイヤーを探し、ゲームを楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するネットワーク構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態にかかるモニタ装置のハードウェアの基本構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態にかかるモニタ装置のハードウェアの機能構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態にかかる2者通話のテレビ電話におけるモニタ装置の制御を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態にかかる2者通話のテレビ電話を行っているときのモニタ装置が表示しているイメージ図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態にかかる2者通話のテレビ電話を行っている際の1者がゲーム画面を送信しているときのモニタ装置が表示しているイメージ図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態にかかる2者通話のテレビ電話を行っている際の両者がゲーム画面を送信しているときのモニタ装置が表示しているイメージ図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態にかかる2者通話のテレビ電話を行っている際の両者がゲームで競争を開始したときのモニタ装置が表示しているイメージ図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態にかかる2者通話のテレビ電話を行っている際の両者がゲームで競争を終了したときのモニタ装置が表示しているイメージ図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態にかかる3者通話のテレビ電話におけるモニタ装置の制御を説明するフローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施の形態にかかる3者通話のテレビ電話を行っているときのモニタ装置が表示しているイメージ図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態の3者通話のテレビ電話を行っている際の全員がゲーム画面を送信しているときのモニタ装置が表示しているイメージ図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態にかかる3者通話のテレビ電話を行っている際の2者がゲーム画面を送信しているときのモニタ装置が表示しているイメージ図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態にかかる3者通話のテレビ電話を行っている際の2者がゲームで競争を行っている場合の残りの1者がその競争を観戦しているときのモニタ装置が表示しているイメージ図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態を説明するネットワーク構成図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態にかかる待合用サーバ装置のハードウェアの基本構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態にかかる待合用サーバ装置のハードウェアの機能構成を示すブロック図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態にかかる待合用サーバ装置の制御を説明するフローチャートである。
【図19】本発明の第2の実施の形態にかかる待合用サーバ装置に登録された画像情報をモニタ装置で表示していることを示したイメージ図である。
【符号の説明】
【0102】
101、102、103 モニタ装置
111、112、113 テレビゲーム装置
121 ネットワーク
1501、1502 モニタ装置
1511、1512 テレビゲーム装置
1521 ネットワーク
1531 待合用サーバ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザの各々に係る画像信号及び音声信号を送受信可能な第1のモニタ装置及び第1の外部機器装置と、通話先の第2のモニタ装置及び第2の外部機器装置と、が通信回線を介して、接続されているテレビ電話画面共有システムであって、
前記第1のモニタ装置は、
前記第1の外部機器装置からの映像及び音声信号を受信する第1の外部機器信号受信手段と、
前記第1の外部機器信号受信手段で受信した情報を前記第2のモニタ装置に送信する送信手段と、
前記第2のモニタ装置から送信された画像信号及び音声信号を受信する第2のテレビ電話信号受信手段と、
前記第2のテレビ電話信号受信手段で受信した情報及び、前記第1の外部機器信号受信手段で受信した情報をそれぞれ独立して表示する表示手段と、
前記第2のテレビ電話信号受信手段で受信した情報及び、前記第1の外部機器信号受信手段で受信した情報をそれぞれ独立して記録する情報記憶手段と、
前記第2のテレビ電話信号受信手段で受信した情報及び、前記第1の外部機器信号受信手段で受信した情報を解析する情報解析手段と、
前記情報解析手段で解析した結果が同一画像であった場合、前記第1のモニタ装置及び、前記第2のモニタ装置のタイマーを作動させる信号を送信する信号送信手段とを有することを特徴とするテレビ電話画面共有システム。
【請求項2】
前記作動したタイマーによって、各々の第1のテレビ電話の画面及び、第2のテレビ電話の画面を止めることを特徴とする請求項1に記載のテレビ電話画面共有システム。
【請求項3】
更なる通話先である第3のモニタ装置のみが接続されているとき、前記第1のモニタ装置及び、前記第2のモニタ装置から送られる情報を表示する際に、タイマーが作動した信号を元に同期して表示を行うことを特徴とする請求項1に記載のテレビ電話画面共有システム。
【請求項4】
前記情報記憶手段によって記録した情報を閲覧するとき、タイマーが作動した信号を元に同期して同時に表示を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のテレビ電話画面共有システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2008−131145(P2008−131145A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−311384(P2006−311384)
【出願日】平成18年11月17日(2006.11.17)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】