説明

デジタルカメラ及びそのファインダ表示制御方法並びにファインダ表示制御装置

【課題】ハイブリッドなファインダ装置を通し撮影者の目に投影する画像を見やすい画像とする。
【解決手段】被写体側ファインダ窓と撮影者側ファインダ覗き窓との間に配置されたハーフミラーと、該ハーフミラーに表示情報を反射させ前記撮影者側ファインダ覗き窓の方向に前記表示情報を投影する表示装置と、前記ハーフミラーを透過した被写体からの入射光像に前記表示情報を重ねて投影するとき前記被写体の明るさを判断する制御手段(ステップS1)と、該明るさが所定閾値以上であるか否かにより前記表示装置に表示する情報の表示色を決定する色決定手段(ステップS2,S3)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学式ビューファインダと電子ビューファインダの両方を併せ持つハイブリッドなファインダ装置の表示制御方法及びその装置並びにこのファインダ装置を搭載したデジタルカメラに関する。
【背景技術】
【0002】
固体撮像素子を搭載し、撮像画像データをカメラ内でデジタル処理して記録媒体に保存するデジタルカメラにも、従来は、光学式ビューファインダ(以下、OVFともいう。)が設けられ、撮影者はファインダを覗き、被写体の構図などを目視し、シャッタボタンを押す様になっていた。
【0003】
しかし、近年のデジタルカメラは、光学式ビューファインダを設けずに、カメラ背面に設けた大型液晶表示装置に固体撮像素子から出力されるスルー画像を表示し、ファインダ代わりとするのが一般的になっている。
【0004】
しかしながら、カメラ背面の大型液晶表示装置にスルー画像を表示する形式のデジタルカメラでは、このスルー画像を確認するためにカメラを顔から離して見なければならず、シャッタボタンを押したとき手振れが発生してしまうという問題がある。また、固体撮像素子から出力され画像処理されたスルー画像を表示するため、実際の被写体の状態に比べて若干のタイムラグが存在するという課題もある。
【0005】
これに対し、光学式ビューファインダの代わりに、電子ビューファインタ(以下、EVFともいう。)を搭載したデジタルカメラもある。電子ビューファインダは、小さなファインダの覗き窓内に小型液晶表示装置を設け、ここに固体撮像素子から出力されるスルー画像を表示し、撮影者に被写体の構図などを確認させるものである。
【0006】
しかしながら、電子ビューファインダは、スルー画像を表示する小型液晶表示装置の画素数が少ないため、粗い画像しか表示できず、撮影者が被写体の細かな部分の確認ができないという課題がある。また、上記と同様に、固体撮像素子から出力され画像処理されたスルー画像を表示するため、実際の被写体の状態に比べて若干のタイムラグが存在するという課題もある。
【0007】
近年のデジタルカメラには、上述した種々の問題や課題がある他、カメラファンの中には、光学式ビューファインダの復活を望む声も多い。このため、例えば下記の特許文献1に記載されている様なハイブリッドなファインダ装置をデジタルカメラに搭載することが考えられている。
【0008】
このハイブリッドなファインダ装置は、光学式ビューファインダの光路の途中に斜め45度のハーフミラーを置き、このハーフミラーに、EVF用小型液晶表示装置の画面に表示した画像の光を投射する構成となっている。そして、光学式ビューファインダを通した被写体の光像と、EVF用小型液晶表示装置の表示画像のいずれか一方を選択してファインダ接眼レンズを通して撮影者の目に投影し、或いは、両者を混合して撮影者の目に投影する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平3−292067号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ハイブリッドなファインダ装置をカメラに搭載し、上述した様に、光学式ビューファインダを通した被写体の光像と、電子ビューファインダの表示画像とを混合して撮影者の目に投影する場合、一方が自然界の光情報であり、他方が人工的な光情報であるため、被写体シーンによって見づらい画像になってしまうことがある。
【0011】
本発明の目的は、ハイブリッドなファインダ装置を通し撮影者の目に投影する画像を見やすい画像とするデジタルカメラ及びそのファインダ表示制御方法並びにファインダ表示制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明のファインダ表示制御装置は、被写体側ファインダ窓と撮影者側ファインダ覗き窓との間に配置されたハーフミラーと、該ハーフミラーに表示情報を反射させ前記撮影者側ファインダ覗き窓の方向に前記表示情報を投影する表示装置と、前記ハーフミラーを透過した被写体からの入射光像に前記表示情報を重ねて投影するとき前記被写体の明るさを判断する制御手段と、該明るさが所定閾値以上であるか否かにより前記表示装置に表示する情報の表示色を決定する色決定手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明のファインダ表示制御方法は、被写体側ファインダ窓と撮影者側ファインダ覗き窓との間に配置されたハーフミラーと、該ハーフミラーに表示情報を反射させ前記撮影者側ファインダ覗き窓の方向に前記表示情報を投影する表示装置とを備えるファインダ装置のファインダ表示制御方法であって、前記ハーフミラーを透過した被写体からの入射光像に前記表示情報を重ねて投影するとき前記被写体の明るさを判断し、該明るさが所定閾値以上であるか否かにより前記表示装置に表示する情報の表示色を決定することを特徴とする。
【0014】
また、本発明の撮像装置は、カラー画像撮像用の固体撮像素子と、上記記載のファインダ表示制御装置とを搭載したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、被写体が明るすぎる場合と暗い場合とでEVF用の表示情報の表示色を変えるため、見易い合成画像をファインダに表示させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタルカメラの外観斜視図である。
【図2】図1に示すデジタルカメラの内部構成図である。
【図3】光学ビューファインダを通した光学像の一例(a)と、この光学像に重ねて表示するEVFによる情報の一例(b)を示す図である。
【図4】図3(a)と図3(b)を重ねて表示した例を示す図である。
【図5】図3(b)に示す各情報の表示色決定処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係るコンパクトタイプのデジタルカメラの外観斜視図である。本実施形態の撮像装置であるデジタルスチルカメラ10は、矩形の筐体11を備え、正面中央に沈胴式のレンズ鏡筒12が設けられ、レンズ鏡筒12内に撮影レンズ(焦点位置合わせレンズやズームレンズ等)13が収納されている。
【0019】
筐体11の上端面の片側にはシャッタレリーズボタン14が設けられ、シャッタレリーズボタン14とは反対側の角の筐体11内には、詳細は後述するハイブリッド形式のファインダ装置15が設けられている。ファインダ装置15の被写体側ファインダ窓16が、筐体11正面の角部に設けられ、その背面側に、ファインダ装置15の撮影者側ファインダ覗き窓17が設けられている。
【0020】
図2は、図1に示すデジタルカメラ10の内部ブロック構成図である。デジタルカメラ10は、単板式カラー画像撮像用の固体撮像素子21と、固体撮像素子21の前段に置かれた撮影レンズ13(ズームレンズを13a、フォーカス用レンズを13bとする。)と、絞り(アイリス)24と、固体撮像素子21の出力信号(撮像画像信号)をアナログ信号処理するCDSAMP(相関二重サンプリング(CDS),利得制御増幅器(AMP))25と、CDSAMP25の出力信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル(A/D)変換器26とを備える。なお、固体撮像素子21は、この例ではCCD型であるが、勿論、CMOS型等の他の形式の固体撮像素子でも良い。
【0021】
デジタルカメラ10は、更に、A/D変換器26から出力されるデジタル信号でなる撮像画像信号を取り込む画像入力コントローラ31と、このデジタルカメラ10の全体を統括制御する演算処理装置(CPU)32と、撮像画像信号を画像処理する画像信号処理回路33と、固体撮像素子21から出力される画像データから焦点位置を検出するAF検出回路34と、露出量,ホワイトバランスを自動検出するAE&AWB検出回路35と、ワークメモリとして使用する記憶手段としてのSDRAM36と、被写体中の「顔」画像を検出する顔検出回路37と、被写体中の動体を検出する動体検出回路38と、画像処理後の撮像画像データをJPEG画像やMPEG画像に圧縮する圧縮処理回路39と、カメラ背面等に設けられた液晶表示装置40やファインダ装置15内の液晶表示装置(EVFパネル)61に撮像画像やスルー画像,後述の各種情報を表示するビデオエンコーダ41と、記録メディア42に撮像画像データを保存するメディアコントローラ43と、これらを相互接続するバス44とを備える。
【0022】
このデジタルカメラ10は、更に、ズームレンズ13aの駆動モータに駆動パルスを供給するモータドライバ46と、フォーカスレンズ13bの位置を駆動するモータに駆動パルスを供給するモータドライバ47と、絞り24の絞り位置制御を行う駆動モータに駆動パルスを供給するモータドライバ48と、固体撮像素子11に駆動タイミングパルス(電子シャッタパルス,読み出しパルス,転送パルス等)を供給するタイミングジェネレータ49とを備え、これらは、CPU32からの指令に基づいて動作する。また、CDSAMP25もCPU32からの指令に基づいて動作する。
【0023】
CPU32には、更に、撮影モード/再生モードを切り換えるスイッチ51と、2段シャッタのシャッタレリーズボタン52とを備え、これらスイッチ51,52から入力されるユーザ指示に基づき、CPU32はデジタルカメラ10を制御する。更に、本実施形態のデジタルカメラ10は、CPU32の指示で動作する液晶ドライバ53を備え、この液晶ドライバ53は、ファインダ装置15内の後述の液晶シャッタ(OVFシャッタ)62を開閉駆動する。
【0024】
ファインダ装置15は、被写体側ファインダ窓16と撮影者側覗き窓17との間に、対物レンズ65と、OVFシャッタ62と、ハーフミラー63を内部に持つプリズム66と、接眼レンズ64とがこの順に収納されている。ハーフミラー63は、好適には、50%の光を透過し50%の光を反射する例えば銀膜などで構成されるが、この比率に限るものではない。他の比率、例えば、70%(又は60%)の光を透過し30%(又は40%)の光を反射する膜でも良く、或いは逆に、30%(又は40%)の光を透過し70%(又は60%)の光を反射する膜でも良く、透過光と反射光とが両方存在すればよい。
【0025】
対物レンズ65のズーム倍率と、ズームレンズ13aのズーム倍率とは連動して変化するように、両レンズ65,13aの駆動機構は内部で連結されており、ズームレンズ13aがズームして被写体を拡大表示したとき、ファインダ内のOVF光学像も拡大表示される様になっている。
【0026】
ハーフミラー63は、被写体からの入射光軸Lに対して斜め45度に設置されており、ハーフミラー63に隣接しかつ入射光軸Lに対し平行にEVF用の前述の液晶表示装置61が設置されている。これにより、ハーフミラー63を透過した被写体からの入射光と、液晶表示装置61から発せられハーフミラー63で反射した光とが重なった状態で撮影者の目に投影される。
【0027】
液晶表示装置61には、カメラ背面に設けられた液晶表示装置40と同じ情報が排他的に表示される様に図示省略の切り替えスイッチが設けられており、撮影者によって切り替えられる。液晶表示装置61への表示情報は、固体撮像素子21から出力されるスルー画像情報や、撮影後の撮影画像情報であるが、撮影条件等の情報も表示される。
【0028】
OVFシャッタ62を「開」状態としかつEVF用カラー表示装置61を非表示とすることで、ファインダ装置15は光学式ビューファインダ(OVF)として使用され、OVFシャッタ62を「閉」状態としかつEVF用カラー表示装置61を表示することで、ファインダ装置15は電子ビューファインダ(EVF)として使用されることになる。
【0029】
また、EVF用カラー表示装置61に撮影情報等の情報を表示させ、OVFシャッタ62を「開」状態とすることで、被写体の構図を光学式ビューファインダで確認しながら、撮影条件情報を同時に同一ファインダ枠内で確認することができる。
【0030】
図3(a)は、ファインダ装置15の被写体側ファインダ窓16に入射し、ハーフミラー63を透過し、撮影者側覗き窓17を透過して撮影者の目に投影された光学像の一例を示しており、図2に示す被写体70の光学像70aがファインダ枠71の中央に映っている。
【0031】
図3(b)は、EVF用カラー表示装置61に表示する撮影条件等の情報の一例を示す図である。画面(ファインダ枠71)の下側に、撮影モード情報75を示す「P」(この例ではプログラム撮影モード)が表示され、撮影条件情報(シャッタ速度1/2000秒、絞りF=5.6、ISO感度200)76が表示され、右肩に「19枚」を例示する撮影枚数情報77が表示されている。また、画面内には、中央部分に、フォーカスさせる位置を示すAFフレーム枠78と、フレーミングガイド線79とが表示されている。
【0032】
図4は、この図3(a)と図3(b)の各情報を、OVFシャッタ62を「開」にして重ねた状態を示している。この様にすることで、光学式ビューファインダによる被写体像に、EVFによる表示情報を重ねて表示させることができる。
【0033】
ここで注意することは、図3(b)に示す各情報75〜79を「黒」で表示しないことである。光で「黒」色を表現することはできず、実際には光を遮光することで「黒」を表現している。液晶表示装置の場合、黒色にすべき画素位置を遮光してバックライトの光が前面に漏れ出ない様にすることで「黒」を表現している。有機発光素子の様に自発光表示装置の場合には、「黒」を表現する画素位置での発光を停止することで、「黒」を表現している。
【0034】
このため、この「黒」情報と、光学式ビューファインダの光「有り」の情報とが重ね合わされると、「黒」情報が光有りの「白」で上書きされてしまい、黒で表された情報が消えてしまう。そこで、「黒」での表示は止め、何らかの有彩色で図3(b)に示す各情報75〜79を表示する必要がある。
【0035】
例えば、情報75,76として、深緑色の帯内に白抜きの数値等で情報を表示し、情報77は青色で表示し、枠78,ガイド線79は白色で表示する。しかし、この様な色で各情報75〜79を表示しても、背景となる光学式ビューファインダを通した光学像によっては、見づらい表示になってしまう。例えば、明るい屋外の光学像が背景にあると、白色の枠78,ガイド線79は見づらくなってしまう。
【0036】
そこで、本実施形態では、背景となる光学像の明るさや色に応じて、図3(b)に示す各情報の表示色を可変表示する。
【0037】
図5は、光学式ビューファインダで表示される光学像にEVFで表示する情報を重ねて表示するときの表示色決定処理手順を示すフローチャートであり、図2のCPU32が実行する。
【0038】
先ず、EVF情報表示の背景となる光学像の明るさが所定閾値α以上で明るいか否かを判定する(ステップS1)。この明るさは、固体撮像素子21から出力される例えば緑色フィルタ搭載画素の出力レベル総加算値の大きさで判定する。
【0039】
光学像の明るさが明るい場合にはステップS2に進み、暗い場合にはステップS3に進む。
【0040】
ステップS2では、光学像が明るいため白色が見づらくなるため、枠78,ガイド線79の表示色を、明るい光学像と一緒でも見易い黄色で表示する様に決定し、他の情報色も、例えば撮影枚数77の表示色を青色、情報75,76の白抜き表示する帯の色をオレンジ色に決定する。情報の種別毎に表示色を変えることで、情報の区別が直感的に可能となる。
【0041】
ステップS3では、光学像の明るさが暗いため白色が見易くなるため、枠78,ガイド線79の表示色を、白色で表示する様に決定し、他の情報色も、撮影枚数77の表示色を青色、情報75,76の白抜き表示する帯の色を深緑色に決定する。
【0042】
ステップS2,S3における各情報毎の表示色は、予めテーブルデータとして決めておき、CPU32内のROM等に格納しておく。
【0043】
ステップS2,S3の次のステップS4では、各情報75〜79の各情報色が光学像の背景色と同じ色あるいは同系統の色となるため表示情報が見づらくなるか否かを判定する。固体撮像素子21から出力されるR(赤),G(緑),B(青)の各色信号から、例えば画面を8×8=64の領域に分割し、各分割領域毎の支配的な背景色を検出し、各分割領域毎にステップS4の判定を行う。
【0044】
そして、表示情報色が背景色と一致あるいは近い分割領域がある場合には、ステップS5に進んでその分割領域に表示される情報の表示色を、支配的背景色の補色など見易い色に変更してこの処理を終了する。この変更処理は、CPU32が配下の画像信号処理回路(DSP)33を使い行う。表示情報色が背景色と一致あるいは近い分割領域がない場合にはこのステップS5を飛び越してこの処理を終了する。
【0045】
例えば、撮影枚数77の情報表示色は「青色」であるが、真っ青な空を写す場合、撮影枚数の情報が背景の濃い空色に隠れてしまうため、撮影枚数77の情報表示色を、例えば黄色等に変更する。
【0046】
なお、情報76として表示する帯の色が、背景の分割領域毎に異なる色になってしまうと見づらいため、複数の分割領域に渡る同一情報の場合には、同一色とする様に制御する。
【0047】
上述した実施形態では、OVFシャッタ62を搭載した例を説明したが、常時、OVFによる被写体の光学像にEVFの表示情報を重ねて表示する構成の場合には、OVFシャッタ62は必ずしも必要ない。
【0048】
以上述べた実施形態のファインダ表示制御方法及びその装置は、被写体側ファインダ窓と撮影者側ファインダ覗き窓との間に配置されたハーフミラーと、該ハーフミラーに表示情報を反射させ前記撮影者側ファインダ覗き窓の方向に前記表示情報を投影する表示装置とを備えるファインダ装置において、前記ハーフミラーを透過した被写体からの入射光像に前記表示情報を重ねて投影するとき前記被写体の明るさを判断し、該明るさが所定閾値以上であるか否かにより前記表示装置に表示する情報の表示色を決定することを特徴とする。
【0049】
また、実施形態のファインダ表示制御方法及びその装置は、前記表示色として黒色以外の有彩色を用いることを特徴とする。
【0050】
また、実施形態のファインダ表示制御方法及びその装置は、前記被写体からの入射光像に重ねて投影する前記表示情報が撮影条件情報であることを特徴とする。
【0051】
また、実施形態のファインダ表示制御方法及びその装置は、前記表示情報の表示色が前記入射光像の支配的背景色と一致或いは近い色のときは前記表示色を前記支配的背景色と異なる色に変更することを特徴とする。
【0052】
また、実施形態のファインダ表示制御方法及びその装置は、前記明るさの情報
はカラー画像撮像用の固体撮像素子の出力信号で判断することを特徴とする。
【0053】
また、実施形態のファインダ表示制御方法及びその装置の前記背景色の情報はカラー画像撮像用の固体撮像素子の出力信号で判断することを特徴とする。
【0054】
また、実施形態のファインダ表示制御方法及びその装置の前記情報の表示色は該情報毎に異なる色にすることを特徴とする。
【0055】
また、実施形態の撮像装置は、カラー画像撮像用の固体撮像素子と、上記のいずれかに記載のファインダ表示制御装置とを搭載したことを特徴とする。
【0056】
上述した実施形態によれば、ハイブリッドなファインダ装置を通し撮影者の目に投影する画像を見やすい画像とすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明に係るファインダ装置の表示色制御方法によれば、光学像の明るさに応じてEVF情報の表示色を変更するため、見易いハイブリッドファインダ装置を提供することができ、デジタルカメラに適用すると有用である。
【符号の説明】
【0058】
10 デジタルカメラ
11 筐体
13 撮影レンズ
15 ハイブリッドなファインダ装置
16 被写体側ファインダ窓
17 撮影者側覗き窓
21 固体撮像素子
32 CPU
33 画像信号処理回路
61 EVF用液晶表示装置
62 OVFシャッタ
63 ハーフミラー
75〜79 EVF用各種情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体側ファインダ窓と撮影者側ファインダ覗き窓との間に配置されたハーフミラーと、該ハーフミラーに表示情報を反射させ前記撮影者側ファインダ覗き窓の方向に前記表示情報を投影する表示装置と、前記ハーフミラーを透過した被写体からの入射光像に前記表示情報を重ねて投影するとき前記被写体の明るさを判断する制御手段と、該明るさが所定閾値以上であるか否かにより前記表示装置に表示する情報の表示色を決定する色決定手段とを備えるファインダ表示制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載のファインダ表示制御装置であって、前記表示色として黒色以外の有彩色を用いるファインダ表示制御装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のファインダ表示制御装置であって、前記被写体からの入射光像に重ねて投影する前記表示情報が撮影条件情報であるファインダ表示制御装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のファインダ表示制御装置であって、前記表示情報の表示色が前記入射光像の支配的な背景色と一致或いは近い色のときは前記表示色を前記背景色と異なる色に変更するファインダ表示制御装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のファインダ表示制御装置であって、前記明るさの情報はカラー画像撮像用の固体撮像素子の出力信号で判断するファインダ表示制御装置。
【請求項6】
請求項4に記載のファインダ表示制御装置であって、前記背景色の情報はカラー画像撮像用の固体撮像素子の出力信号で判断するファインダ表示制御装置。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のファインダ表示制御装置であって、前記情報の表示色は該情報毎に異なる色にするファインダ表示制御装置。
【請求項8】
被写体側ファインダ窓と撮影者側ファインダ覗き窓との間に配置されたハーフミラーと、該ハーフミラーに表示情報を反射させ前記撮影者側ファインダ覗き窓の方向に前記表示情報を投影する表示装置とを備えるファインダ装置のファインダ表示制御方法であって、前記ハーフミラーを透過した被写体からの入射光像に前記表示情報を重ねて投影するとき前記被写体の明るさを判断し、該明るさが所定閾値以上であるか否かにより前記表示装置に表示する情報の表示色を決定するファインダ表示制御方法。
【請求項9】
請求項8に記載のファインダ表示制御方法であって、前記表示色として黒色以外の有彩色を用いるファインダ表示制御方法。
【請求項10】
請求項8又は請求項9に記載のファインダ表示制御方法であって、前記被写体からの入射光像に重ねて投影する前記表示情報が撮影条件情報であるファインダ表示制御方法。
【請求項11】
請求項8乃至請求項10のいずれか1項に記載のファインダ表示制御方法であって、前記表示情報の表示色が前記入射光像の支配的な背景色と一致或いは近い色のときは前記表示色を前記背景色と異なる色に変更するファインダ表示制御方法。
【請求項12】
請求項8乃至請求項11のいずれか1項に記載のファインダ表示制御方法であって、前記明るさの情報はカラー画像撮像用の固体撮像素子の出力信号で判断するファインダ表示制御方法。
【請求項13】
請求項11に記載のファインダ表示制御方法であって、前記背景色の情報はカラー画像撮像用の固体撮像素子の出力信号で判断するファインダ表示制御方法。
【請求項14】
請求項8乃至請求項13のいずれか1項に記載のファインダ表示制御方法であって、前記情報の表示色は該情報毎に異なる色にするファインダ表示制御方法。
【請求項15】
カラー画像撮像用の固体撮像素子と、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のファインダ表示制御装置とを搭載した撮像装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2012−63643(P2012−63643A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−208623(P2010−208623)
【出願日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】