説明

データ修復方法、データ修復システム、マッチングサーバ及び装置グループ化プログラム

【課題】複数の装置に対して配信されるデータ中に欠損が生じた場合に、欠損したデータを効率的に修復できるデータ修復方法を提供する。
【解決手段】二以上の受信機90は、複数の装置に対して配信されるファイルを受信し、マッチングサーバ80は、受信機90をグループ化する。嗜好情報分析手段81は、受信機90を使用するユーザがファイルを利用する状況を表す情報であるファイル利用情報に基づいて、各受信機を使用するユーザの嗜好が同等とみなせるか否かを判定する。グループ決定手段82は、ユーザの嗜好が同等とみなせると判定された受信機90同士をグループ化する。データ修復手段91は、自受信機90と同一グループの他の受信機90に配信されたデータをもとに、欠落したファイルのデータを修復する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の装置に対して行われるファイル配信において、一部もしくは全部のデータを受信できなかった装置のファイルを修復するデータ修復方法、データ修復システム、マッチングサーバ及び装置グループ化プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なデータ修復方法が、特許文献1及び特許文献2に記載されている。特許文献1及び特許文献2に記載されたデータ修復方法では、1つの送信機から複数の受信機に対してデータを送信する。そして、各受信機が不許諾応答(NACK)メッセージを送信機に送信すると、送信機はそのメッセージに応答して損失ブロックを受信機に再送信する。
【0003】
また、特許文献3には、データの受信状況に応じて端末局をグループ化し、データを再送信する方法が記載されている。特許文献3に記載された方法では、各端末局もしくは移動局が受信不良のパケットデータの識別符号を統制局に送信する。統制局は、端末局もしくは移動局から受信した受信状況から、各端末局もしくは移動局を同じタイプの受信状況であるグループに分類し、グループごとにデータの再送信を行う。
【0004】
さらに、特許文献4には、放送情報に欠落が生じたときに、ノード装置間で相互補完を行う認証システムが記載されている。特許文献3に記載された認証システムでは、一のノード装置が欠落箇所を有すると判断した場合、そのノード装置が他のノード装置に欠落箇所を記録しているか否かの問い合わせを行う。問い合わせを受けた他のノード装置が欠落個所を記録している場合、他のノード装置は、その欠落個所を一のノード装置に送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−522750号公報(段落0026)
【特許文献2】特開2007−531458号公報(段落0022)
【特許文献3】特開2004−96650号公報(段落0018)
【特許文献4】特開2009−169861号公報(段落0028,0099,0108)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図9は、一般的なマルチキャストによるデータ再送方法を示す説明図である。図9に示すデータ再送方法では、蓄積型放送サービス配信装置900がコンテンツファイルを複数の受信機920に一斉配信する。各受信機920は、配信されたコンテンツファイルにデータ欠損がある場合、再送要求サーバ910に再送要求を行う。そして、再送要求受信サーバ910は、蓄積型放送サービス配信装置900へファイルデータの再送指示を行う。再送指示を受けた蓄積型放送サービス配信装置900は、受信機920にファイルデータの再送を行う。
【0007】
また、図10は、一般的なユニキャスト通信によるデータ再送方法を示す説明図である。図10に示すデータ再送方法では、蓄積型放送サービス配信装置900がコンテンツファイルを複数の受信機920に一斉配信する。同時に、蓄積型放送サービス配信装置900は、再送要求受付サーバ910に受信したコンテンツファイルを蓄積させる。各受信機920は、配信されたコンテンツファイルにデータ欠損がある場合、再送要求サーバ910に欠損データの再送要求を行う。再送要求サーバ910は、受信機920から欠損データの再送要求を受信すると、各受信機の欠損状態に応じて欠損データを送信する。
【0008】
このように、特許文献1及び特許文献2に記載された一般的なデータ修復方法では、図9及び図10に示すように、各受信機が送信機に対してマルチキャストによるデータの再送を要求したり、ファイルデータの欠損部分についてユニキャスト通信を用いたデータの再送を要求したりする。
【0009】
しかし、マルチキャストによるデータの再送を行う場合、送信機から受信機に対してファイルを配信する際、通信網の帯域幅を大きく消費してしまうという問題がある。一方、ユニキャスト通信を用いたデータの再送を行う場合、サーバ(送信機側)に大量のトラフィックが発生してしまうという問題がある。
【0010】
特許文献3に記載された方式も同様に、各端末局もしくは移動局が正常受信できなかったエラーを検知するごとにデータの受信状況を統制局に送信し、その受信状況をもとに統制局がグループ分けを行うため、統制局に大量のトラフィックが発生してしまうという問題がある。
【0011】
特許文献4に記載された方法を用いることにより、通信網の帯域幅の消費や、サーバ側に発生する大量のトラフィックを抑制することは、ある程度可能である。しかし、特許文献4に記載された認証システムでは、ハッシュ関数でマシンを一様に分布させ、論理空間上の近いノードとの距離をそれぞれ算出する。そして、算出した距離が近いノードから順に送信先を選択する。この場合、論理空間上の近いノードが、必ずしも自ノードの修復に必要なデータを受信しているとは限らない。そのため、該当データを有するノードを効率的に選択できなければ、結果として、欠損データを効率的に修復できないという問題がある。
【0012】
そこで、本発明は、複数の装置に対して配信されるデータ中に欠損が生じた場合に、欠損したデータを効率的に修復できるデータ修復方法、データ修復システム、マッチングサーバ及び装置グループ化プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明によるデータ修復方法は、複数の装置に対して配信されるファイルを受信する二以上の受信機をグループ化するマッチングサーバが、その受信機を使用するユーザがファイルを利用する状況を表す情報であるファイル利用情報に基づいて、各受信機を使用するユーザの嗜好が同等とみなせるか否かを判定し、マッチングサーバが、ユーザの嗜好が同等とみなせると判定された受信機同士をグループ化し、各受信機が、自受信機と同一グループの他の受信機に配信されたデータをもとに、欠落したファイルのデータを修復することを特徴とする。
【0014】
本発明によるデータ修復システムは、複数の装置に対して配信されるファイルを受信する二以上の受信機と、受信機をグループ化するマッチングサーバとを備え、マッチングサーバが、受信機を使用するユーザがファイルを利用する状況を表す情報であるファイル利用情報に基づいて、各受信機を使用するユーザの嗜好が同等とみなせるか否かを判定する嗜好情報判定手段と、ユーザの嗜好が同等とみなせると判定された受信機同士をグループ化するグルーピング手段とを備え、各受信機が、自受信機と同一グループの他の受信機に配信されたデータをもとに、欠落したファイルのデータを修復するデータ修復手段を備えたことを特徴とする。
【0015】
本発明によるマッチングサーバは、複数の装置に対して配信されるファイルを受信する二以上の受信機をグループ化するマッチングサーバであって、自受信機と同一グループの他の受信機に配信されたデータをもとに、欠落したファイルのデータを修復する受信機を使用するユーザがそのファイルを利用する状況を表す情報であるファイル利用情報に基づいて、各受信機を使用するユーザの嗜好が同等とみなせるか否かを判定する嗜好情報判定手段と、ユーザの嗜好が同等とみなせると判定された受信機同士をグループ化するグルーピング手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
本発明による装置グループ化プログラムは、複数の装置に対して配信されるファイルを受信する二以上の受信機をグループ化するコンピュータに適用される装置グループ化プログラムであって、コンピュータに、自受信機と同一グループの他の受信機に配信されたデータをもとに、欠落したファイルのデータを修復する受信機を使用するユーザがそのファイルを利用する状況を表す情報であるファイル利用情報に基づいて各受信機を使用するユーザの嗜好が同等とみなせるか否かを判定する嗜好情報分析処理、および、ユーザの嗜好が同等とみなせると判定された受信機同士をグループ化するグルーピング処理を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、複数の装置に対して配信されるデータ中に欠損が生じた場合に、欠損したデータを効率的に修復できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明によるデータ修復システムの一実施形態を示す説明図である。
【図2】本発明によるデータ修復システムの一実施形態を示すブロック図である。
【図3】本実施形態における動作の例を示すフローチャートである。
【図4】マッチングサーバ110がユーザ情報等を送信する処理の例を示す説明図である。
【図5】マッチングサーバ110がユーザグループ設定を行う処理の例を示す説明図である。
【図6】受信機120がデータを修復する処理の例を示す説明図である。
【図7】本発明によるデータ修復システムの最小構成の例を示すブロック図である。
【図8】本発明によるマッチングサーバの最小構成の例を示すブロック図である。
【図9】一般的なマルチキャストによるデータ再送方法を示す説明図である。
【図10】一般的なユニキャスト通信によるデータ再送方法を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。本発明は、放送のようにブロードキャスト、マルチキャストのファイル配信で、受信機の状態により、一部もしくは全部が受信されなかったファイルデータを、同様の受信機を持つユーザのグループ内でファイルデータを交換することにより、データ修復することを可能とするものである。
【0020】
ここでは、本発明によるデータ修復システムを、マルチメディア放送における蓄積型放送サービス(ファイルキャスティング、IP(Internet Protocol )データサービス、IPパケットを含む)に適用する場合について説明する。蓄積型放送サービスでは、様々な電波状況によりデータ伝送に不具合が生じる場合があり、データの欠落が生じた場合には、通信によって欠落したデータを補完する必要があるからである。データは、個々のファイルを構成しており、欠落データが補完されることにより完全なファイルとして復元され、再生可能な映像・音声コンテンツ、ゲームコンテンツとして利用される。なお、コンテンツは課金を目的に暗号化されている場合もある。
【0021】
図1は、本発明によるデータ修復システムの一実施形態を示す説明図である。本発明におけるデータ修復システムは、マッチングサーバ110と、複数の受信機120とを備えている。各受信機120には、蓄積型放送サービス配信装置100から放送波によるコンテンツファイルの配信がなされる。なお、図1に示す例では、受信機の数は3台であるが、受信機の数は2台であってもよく、4台以上であってもよい。また、蓄積型放送サービス配信装置100とマッチングサーバ110とをまとめて、送信局と記すこともある。
【0022】
マッチングサーバ110は、受信機120から不定期に送られてくるユーザ情報やユーザ状態情報を収集及び分析し、その内容に基づいてユーザグループの設定を受信機120に指示する装置である。また、受信機120は、マッチングサーバ110からの指示に基づいてユーザグループを構成し、各受信機120の間で互いにデータを交換する通信機能を持った装置である。
【0023】
ここで、ユーザ情報とは、ユーザがコンテンツファイルを利用している状況を表す情報である。ユーザ情報には、例えば、マッチングサーバ110が受信機120から情報を前回受信した時点から次回受信するまでの期間にユーザが利用したコンテンツファイルの履歴情報や、受信機120が情報を発信した発信エリアの位置情報などが含まれる。なお、受信機120からマッチングサーバ110へ情報を送信することを、受信機120からマッチングサーバ110に情報を報告することと言うこともできる。
【0024】
また、ユーザ状態情報とは、コンテンツファイルの受信状況を表す情報である。ユーザ状態情報には、例えば、受信完了ファイルの情報、受信未完了ファイルの欠損部分の情報などが含まれる。
【0025】
図2は、本発明によるデータ修復システムの一実施形態を示すブロック図である。本発明によるマッチングサーバ110は、制御部111と、ユーザ嗜好分析部112と、ユーザグループグルーピング部113と、ユーザ属性データベース114と、インターフェース部115とを備えている。
【0026】
インターフェース部115は、受信機120との通信を行うインターフェースである。
【0027】
ユーザ属性データベース114は、受信機120を使用するユーザの属性情報(以下、ユーザ属性情報と記す。)を記憶する。ユーザ属性情報には、例えば、ユーザ(すなわち、受信機120)が現在属するユーザグループの番号の他、受信機120から受信したユーザ情報(例えば、ユーザが利用したコンテンツファイルの履歴、ユーザの居住地や位置情報)やユーザ状態情報などが含まれる。また、ユーザ属性情報には、後述のユーザ嗜好分析部112が利用コンテンツファイル履歴をもとに分析する嗜好ジャンル情報(例えば、ゲーム、洋画、邦画、洋楽、邦楽など)が含まれる。ユーザ属性データベース114は、例えば、マッチングサーバ110が備える磁気ディスク等により実現される。
【0028】
ユーザ嗜好分析部112は、ユーザ属性情報に基づいてユーザの嗜好を分析する。例えば、コンテンツファイルとそのコンテンツファイルの特徴を表すキーワードとを対応付けた情報をマッチングサーバ110の記憶部(図示せず)に予め記憶しておく。そして、ユーザが利用したコンテンツファイルの履歴を受信機120から受信したときに、ユーザ嗜好分析部112は、そのコンテンツファイルに対応するキーワードをユーザの嗜好と分析してもよい。ただし、ユーザ嗜好分析部112がユーザ属性情報に基づいてユーザの嗜好を分析する方法は、上述の方法に限定されない。
【0029】
ユーザグループグルーピング部113は、ユーザ嗜好分析部112の分析結果を基に各受信機を使用するユーザの嗜好が同等とみなせるか否かを判定し、同等とみなせると判定された受信機同士をグループ化する。ここで、受信機120をグループ化するとは、ユーザをグループ化することと同義であるため、以下の説明では、受信機120をグループ化することを、ユーザをグループ化すると記すこともある。
【0030】
すなわち、ユーザグループグルーピング部113は、ユーザ属性データベース114の更新内容に基づき、ユーザ属性がより近いもの同士でグループが構成されるように見直しを行う。
【0031】
例えば、ユーザグループグルーピング部113は、ユーザの嗜好ジャンルが近いもの同士でユーザグループを構成してもよい。この場合、ユーザグループグルーピング部113は、ユーザの嗜好が共通する受信機120をユーザの嗜好が同等であるとみなして同一のグループにすると決定してもよい。ユーザの嗜好ジャンルが近いということは、それぞれのユーザが類似のファイルを利用することが多く、グループ化した受信機には類似のファイルが存在する蓋然性が高いと考えられる。そのため、このように、ユーザの嗜好ジャンルが近いもの同士をグループ化することで、受信機同士が効率的にデータを修復できる。
【0032】
また、ユーザの嗜好ジャンルが近いもの同士をグループ化することで、データの修復を効率化できるだけなく、ユーザグループ内でのメッセージ交換、チャット、オンラインゲーム対戦等でサービス利用機会を拡大できるという効果も得られる。
【0033】
なお、上記説明では、ユーザグループグルーピング部113がユーザの嗜好が共通する受信機120を同一のグループに決定する方法について説明したが、受信機120をグルーピングする方法は、上記方法に限定されない。例えば、ユーザグループグルーピング部113は、ユーザの幾つかの嗜好のうち、ある閾値以上の嗜好が一致した受信機120同士をグルーピングすると決定してもよい。さらに、ユーザグループグルーピング部113は、ユーザの嗜好を表すキーワードが類似(同義)と判断される嗜好を有する受信機120同士をグルーピングすると決定してもよい。このような場合も、ユーザの嗜好は同等とみなすことができる。このように、ユーザグループグルーピング部113は、ユーザの嗜好が同等とみなせると判定された受信機120同士をグループ化する。
【0034】
他にも、ユーザグループグルーピング部113は、ユーザの位置情報が近いもの同士でのユーザグループを構成してもよい。ユーザの位置が近い受信機120をグループ化することで、通信経路の短縮が図られるため、この場合も受信機同士が効率的にデータを修復できる。
【0035】
さらに、ユーザグループグルーピング部113は、ユーザの嗜好情報が同等とみなせると判定された受信機120ごとに、ユーザ状態情報に基づいて受信機120のグループを決定してもよい。具体的には、ユーザグループグルーピング部113は、ユーザ属性データベース114の受信完了ファイルの情報、及び、受信未完了ファイルの欠損部分の情報(すなわち、ユーザ状態情報)に基づいてユーザグループ構成の見直しを行ってもよい。ユーザグループグルーピング部113は、例えば、受信未完了ファイルの欠損部分の情報からファイルが欠損している受信機120を特定し、受信完了ファイルの情報からファイルが欠損していない受信機120を特定する。そして、ユーザグループグルーピング部113は、これら両方の受信機120が同一になるようにグループを決定してもよい。ファイルの受信状況に基づいてグループ化することにより、データ修復率の向上をさらに図ることができる。
【0036】
制御部111は、ユーザ嗜好分析部112及びユーザグループグルーピング部113が行う処理を制御する。また、制御部111は、受信機120から受信したユーザ情報やユーザ状態情報をもとに、ユーザ属性データベース114の内容を更新する。さらに、制御部111は、ユーザグループグルーピング部113が決定したユーザグループに基づいて、受信機120をグループ化する指示を各受信機120に対して行う。具体的には、制御部111は、各受信機120に対してユーザグループを識別する番号(ユーザグループ番号)を送信する。
【0037】
以下、具体例を用いて、ユーザグループグルーピング部113が受信機120をグループ化する方法について説明する。例えば、配信されるコンテンツである「コンテンツ1」には、(1)ポケモン(登録商標)、(2)アドベンチャー、(3)オンラインゲーム、(4)キャラクター、という特徴(キーワード)があるものとし、「コンテンツ2」には、(1)麻雀ゲームA、(2)テーブルゲーム、(3)オンラインゲーム、(4)ポイント制、という特徴(キーワード)があるものとする。
【0038】
あるユーザに「コンテンツ1」と「コンテンツ2」の利用履歴がある場合、「コンテンツ1」及び「コンテンツ2」の特徴(キーワード)から、ユーザの嗜好が「オンラインゲーム」にあることが分かる。この場合、ユーザグループグルーピング部113は、「オンラインゲーム」のカテゴリ(キーワード)でユーザの受信機120をグループ化してもよい。ただし、グループ化する際のカテゴリ(キーワード)は1種類に限られず、例えば、「オンラインゲーム」+「キャラクター」のように、2種類のカテゴリで受信機120をグループ化してもよい。
【0039】
なお、嗜好が「オンラインゲーム」+「キャラクター」であるユーザのグループを「グループ01」と識別し、嗜好が「オンラインゲーム」+「アドベンチャー」であるユーザのグループを「グループ02」と識別したとする。このとき、制御部111は、この識別情報をユーザグループ番号として各受信機120に送信する。
【0040】
なお、上記説明では、受信機120からユーザ情報やユーザ状態情報を受信したときにユーザグループグルーピング部113が受信機120をグループ化する場合について説明した。ただし、ユーザグループグルーピング部113は、受信機120からユーザ情報やユーザ状態情報を受信したときだけでなく、予めユーザ属性データベース114に記憶されたユーザ属性情報に基づいてユーザグループを決定してもよい。
【0041】
例えば、ユーザグループグルーピング部113は、初期の状態では、サービス加入時のユーザ属性、加入時期など、予めユーザ属性データベース114に記憶されたユーザ属性情報に基づいてユーザをグループ分けする。そして、その後は、制御部111が、受信機120からユーザ情報やユーザ状態情報を定期的もしくは不定期に収集し、ユーザ属性データベース114のユーザ属性情報を更新する。そして、ユーザグループグルーピング部113が、更新後のユーザ属性情報に基づいてユーザグループを決定すればよい。
【0042】
また、本発明による受信機120は、制御部121と、インターフェース部122とを備えている。
【0043】
インターフェース部122は、マッチングサーバ110や蓄積型放送サービス配信装置100との通信を行うインターフェースである。
【0044】
制御部121は、マッチングサーバ110によりグループ化された同一のグループ内の受信機120に配信されたデータをもとに、欠落したファイルのデータを修復する。例えば、制御部121は、設定されたユーザグループ内で、ファイルの欠損部分(ブロック)を修復可能なデータを検索し、ブロック単位で収集したものを利用してデータ修復を行う。
【0045】
なお、制御部121は、ユーザグループ内でデータを修復するファイル交換用のクライアントアプリケーションを用いて、データ修復を行ってもよい。この際、制御部121は、SIP(Session Initiation Protocol )等のリアルタイム通信プロトコルを用いて通信することが望ましい。
【0046】
また、制御部121は、ユーザがコンテンツファイルを利用している状況を表す情報(例えば、ユーザ情報)やユーザ状態情報をマッチングサーバ110に送信する。さらに、制御部121は、データ修復結果をユーザ状態情報として、定期的もしくは不定期にマッチングサーバ110に送付してもよい。この際、制御部121は、データ修復結果を、受信機120の記憶部(図示せず)に記憶させてもよい。
【0047】
なお、制御部121がマッチングサーバ110に情報を送信するタイミングは、特に限定されない。制御部121は、定期的もしくは不定期にマッチングサーバ110に情報を送信してもよく、マッチングサーバ110からの要求に応じて情報を送信してもよい。
【0048】
すなわち、本実施形態では、マッチングサーバ110にユーザ情報を頻繁に送信する必要がない。そのため、通信網の帯域幅を消費することや、サーバ(送信機側)に大量のトラフィックが発生することを抑制できる。
【0049】
制御部111と、ユーザ嗜好分析部112と、ユーザグループグルーピング部113とは、プログラム(装置グループ化プログラム)に従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。例えば、プログラムは、マッチングサーバ110の記憶部(図示せず)に記憶され、CPUは、そのプログラムを読み込み、プログラムに従って、制御部111、ユーザ嗜好分析部112及びユーザグループグルーピング部113として動作してもよい。また、制御部111と、ユーザ嗜好分析部112と、ユーザグループグルーピング部113とは、それぞれが専用のハードウェアで実現されていてもよい。
【0050】
同様に、制御部121は、プログラムに従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。例えば、プログラムは、受信機120の記憶部(図示せず)に記憶され、CPUは、そのプログラムを読み込み、プログラムに従って、制御部121として動作してもよい。
【0051】
次に、動作について説明する。図3は、本実施形態における動作の例を示すフローチャートである。以下の説明では、受信機120aと受信機120bの2台が同一のグループにグループ化された受信機であり、受信機120aがユーザ情報及びユーザ状態情報を送信するところから処理が開始される場合について説明する。なお、マッチングサーバ110が、ユーザ情報及びユーザ状態情報を予めユーザ属性データベース114に記憶している場合、ステップS2から処理が開始されてもよい。
【0052】
まず、受信機120aの制御部121は、ユーザ情報やユーザ状態情報を、マッチングサーバ110に送信する(ステップS1)。マッチングサーバ110のユーザ嗜好分析部112は、受信機120aから受信したユーザ情報やユーザ状態情報に基づいてユーザの嗜好情報を分析する(ステップS2)。
【0053】
図4は、ステップS2における処理の例を示す説明図である。図4に示す例では、各受信機120がマッチングサーバ110にユーザ情報やユーザ状態情報をIPを利用して送信していることを示す。
【0054】
次に、マッチングサーバ110のユーザグループグルーピング部113は、各受信機を使用するユーザの嗜好が同等とみなせるか否かを判定し、ユーザの嗜好情報が同等とみなせると判定された受信機ごとにグループを決定する(ステップS3)。ここでは、マッチングサーバ110は、受信機120aと受信機120bを同等の受信機とみなして、これらが属するグループを決定する。そして、ユーザグループグルーピング部113は、決定したグループに基づいて受信機(ここでは、受信機120aと受信機120b)をグループ化する(ステップS4)。
【0055】
図5は、ステップS4における処理の例を示す説明図である。図5に示す例では、マッチングサーバ110が受信機120に対して、ユーザグループ設定をしていることを示す。
【0056】
その後、受信機120aの制御部121は、自受信機と同一グループの受信機120bに配信されたデータをもとに、欠落したファイルのデータを修復する(ステップS5)。
【0057】
図6は、ステップS5における処理の例を示す説明図である。図6に示す例では、同一のグループ内の受信機120同士でデータの交換をしていることを示す。
【0058】
以上のように、本実施形態によれば、マッチングサーバ110のユーザグループグルーピング部113が、ユーザ情報やユーザ状態情報に基づいて各ユーザの嗜好が同等とみなせるか否かを判定し、ユーザの嗜好情報が同等とみなせると判定された受信機120同士をグループ化する。また、受信機120の制御部121は、自受信機と同一グループの他の受信機120に配信されたデータをもとに、欠落したファイルのデータを修復する。そのため、複数の装置に対して配信されるデータ中に欠損が生じた場合に、欠損したデータを効率的に修復できる。
【0059】
また、受信機120の制御部121が、ユーザ情報やユーザ状態情報をマッチングサーバ110に送信し、マッチングサーバ110のユーザグループグルーピング部113が、受信機120から受信した情報に基づいて各受信機を使用するユーザの嗜好が同等とみなせるか否かを判定してもよい。この場合、ユーザの嗜好の変化に応じて、ユーザグループを変更できる。
【0060】
また、本実施形態によれば、以下の効果も得ることができる。
【0061】
第1の効果は、送信局への大量なユニキャスト通信要求を発生させることがない。そのため、処理能力の高いファイル修復サーバ及びネットワークを用意することなく、データ修復率の向上を図ることができることである。その理由は、受信機120同士でデータ修復を行わせ、非クライアント/サーバ型の通信を行わせないことで、サーバへのトラフックが集中によるボトルネックを発生させないためである。
【0062】
第2の効果は、放送波によるマルチキャスティングでコンテンツファイルの再送を行う必要がなくなり、配信帯域を最大限利用できることである。その理由は、グループ内の全ての受信機120が特定のコンテンツファイル(ブロック)を受信できない状況は、障害時を除いてほぼあり得ないため、受信機間でデータ補完を行うことが可能になり、送信局からの再送が不要になるためである。
【0063】
第3の効果は、効率的なファイルデータ交換を実現し、効果的なサービス利用機会の増大を可能とすることである。その理由は、受信端末(受信機120)から送信されるユーザ情報やユーザ状態情報に基づいて、マッチングサーバ110がユーザグループの見直しを行うためである。
【0064】
このように、本発明では、データを修復するためにユーザグループを作成、管理することによって、グループ内でのファイルデータ交換を可能にしている。したがって、クライアント/サーバ型システムにおけるボトルネックを回避できるため、データ修復率を向上させることができ、さらに、ユーザがサービスを利用する機会を増大できる。
【0065】
一般的なデータ再送方法を用いてデータ修復率を上げようとする場合、システム効率の低下、もしくは、システム投資の増大といった問題に繋がることが多い。しかし、本実施形態によれば、ユーザが利用したコンテンツファイルの履歴をもとに嗜好ジャンルを分析し、その結果でユーザグループを構成するため、ファイルの欠損があるたびにサーバに問い合わせることは不要になる。その結果、欠損したデータを効率的に修復できる。
【0066】
通常、サービス提供者は、データ修復率の向上を常に望んでいる。本実施形態によれば、欠損したデータを効率的に修復できるため、欠損したファイルも完全なファイルとして復元される。すなわち、欠損したファイルデータは、再生可能な映像・音声コンテンツ、ゲームコンテンツとして復元される。
【0067】
なお、本発明による実施形態では、マルチメディア放送における蓄積型放送サービス(ファイルキャスティング、IPデータサービス、IPパケットを含む)に適用した場合について説明した。ただし、本発明が適用されるサービスは、マルチメディア放送における蓄積型放送サービスに限定されない。例えば、本発明は、放送波以外を用いる有線・無線のブロードキャスト、マルチキャストのファイル配信にも適用可能である
【0068】
次に、本発明によるデータ修復システムの最小構成の例を説明する。図7は、本発明によるデータ修復システムの最小構成の例を示すブロック図である。本発明によるデータ修復システムは、複数の装置に対して配信されるファイルを受信する二以上の受信機90(例えば、受信機120)と、受信機90をグループ化するマッチングサーバ80とを備えている。
【0069】
マッチングサーバ80は、受信機90を使用するユーザがファイルを利用する状況を表す情報であるファイル利用情報(例えば、ユーザ情報)に基づいて各受信機を使用するユーザの嗜好(例えば、嗜好ジャンル情報)が同等とみなせるか否かを判定する嗜好情報判定手段81(例えば、ユーザ嗜好分析部112及びユーザグループグルーピング部113)と、ユーザの嗜好が同等とみなせる(例えば、ユーザの嗜好が共通する)と判定された受信機90同士をグループ化するグルーピング手段82(例えば、ユーザグループグルーピング部113)とを備えている。
【0070】
受信機90は、マッチングサーバ80によってグループ化された同一のグループ内の他の受信機90に配信されたデータをもとに、欠落したファイルのデータを修復するデータ修復手段91(例えば、制御部121)を備えている。
【0071】
そのような構成により、複数の装置に対して配信されるデータ中に欠損が生じた場合に、欠損したデータを効率的に修復できる。
【0072】
次に、本発明によるマッチングサーバの最小構成の例を説明する。図8は、本発明によるマッチングサーバの最小構成の例を示すブロック図である。本発明によるマッチングサーバは、複数の装置に対して配信されるファイルを受信する二以上の受信機(例えば、受信機120)をグループ化するマッチングサーバ70(例えば、マッチングサーバ110)であって、グループ化された同一のグループ内の他の受信機に配信されたデータをもとに、欠落したファイルのデータを修復する受信機を使用するユーザがそのファイルを利用する状況を表す情報であるファイル利用情報(例えば、ユーザ情報)に基づいて各受信機を使用するユーザの嗜好(例えば、嗜好ジャンル情報)が同等とみなせるか否かを判定する嗜好情報判定手段71(例えば、ユーザ嗜好分析部112及びユーザグループグルーピング部113)と、ユーザの嗜好が同等とみなせる(例えば、ユーザの嗜好が共通する)と判定された受信機同士をグループ化するグルーピング手段72(例えば、ユーザグループグルーピング部113)とを備えている。
【0073】
そのような構成によっても、複数の装置に対して配信されるデータ中に欠損が生じた場合に、欠損したデータを効率的に修復できる。
【0074】
なお、少なくとも以下に示すようなデータ修復システム及びマッチングサーバも、上記に示すいずれかの実施形態に開示されている。
【0075】
(1)複数の装置に対して配信されるファイルを受信する二以上の受信機(例えば、受信機120)と、受信機をグループ化するマッチングサーバとを備え、マッチングサーバが、受信機を使用するユーザがファイルを利用する状況を表す情報であるファイル利用情報(例えば、ユーザ情報)に基づいて、各受信機を使用するユーザの嗜好(例えば、嗜好ジャンル情報)が同等とみなせるか否かを判定する嗜好情報判定手段(例えば、ユーザ嗜好分析部112及びユーザグループグルーピング部113)と、ユーザの嗜好が同等とみなせる(例えば、ユーザの嗜好が共通する)と判定された受信機同士をグループ化するグルーピング手段(例えば、ユーザグループグルーピング部113)とを備え、各受信機が、自受信機と同一グループの他の受信機に配信されたデータをもとに、欠落したファイルのデータを修復するデータ修復手段(例えば、制御部121)を備えたデータ修復システム。
【0076】
(2)受信機が、ファイル利用情報をマッチングサーバに送信する利用状況送信手段(例えば、制御部121)を備え、嗜好情報分析手段が、受信機から受信したファイル利用情報に基づいて、各受信機を使用するユーザの嗜好情報が同等とみなせるか否かを判定するデータ修復システム。
【0077】
(3)利用状況送信手段が、ファイルの受信状態を表す情報であるファイル状態情報(例えば、ユーザ状態情報)をマッチングサーバに送信し、グループ決定手段が、ユーザの嗜好情報が同等とみなせると判定された受信機同士をファイル状態情報に基づいてグループ化するデータ修復システム。
【0078】
(4)嗜好情報分析手段が、ファイル利用情報に含まれるユーザのファイル利用履歴に基づいて、そのファイルを特徴付けるキーワードをもとに、各受信機を使用するユーザの嗜好が同等とみなせるか否かを判定し、グループ決定手段が、キーワードが共通になっている受信機同士をグループ化するデータ修復システム。
【0079】
(5)複数の装置に対して配信されるファイルを受信する二以上の受信機(例えば、受信機120)をグループ化するマッチングサーバ(例えば、マッチングサーバ110)であって、自受信機と同一グループの他の受信機に配信されたデータをもとに、欠落したファイルのデータを修復する受信機を使用するユーザがそのファイルを利用する状況を表す情報であるファイル利用情報(例えば、ユーザ情報)に基づいて、各受信機を使用するユーザの嗜好(例えば、嗜好ジャンル情報)が同等とみなせるか否かを判定する嗜好情報分析手段(例えば、ユーザ嗜好分析部112)と、ユーザの嗜好が同等とみなせる(例えば、ユーザの嗜好が共通する)と判定された受信機同士をグループ化するグルーピング手段(例えば、ユーザグループグルーピング部113)とを備えたマッチングサーバ。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明は、複数の装置に対して行われるファイル配信において、一部もしくは全部のデータを受信できなかった装置のファイルを修復するデータ修復システムに好適に適用される。
【符号の説明】
【0081】
100 蓄積型放送サービス配信装置
110 マッチングサーバ
111 制御部
112 ユーザ嗜好分析部
113 ユーザグループグルーピング部
114 ユーザ属性データベース
115 インターフェース部
120 受信機
121 制御部
122 インターフェース部
130 通信網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の装置に対して配信されるファイルを受信する二以上の受信機をグループ化するマッチングサーバが、当該受信機を使用するユーザが前記ファイルを利用する状況を表す情報であるファイル利用情報に基づいて、各受信機を使用するユーザの嗜好が同等とみなせるか否かを判定し、
前記マッチングサーバが、ユーザの嗜好が同等とみなせると判定された受信機同士をグループ化し、
各受信機が、自受信機と同一グループの他の受信機に配信されたデータをもとに、欠落したファイルのデータを修復する
ことを特徴とするデータ修復方法。
【請求項2】
受信機が、ファイル利用情報をマッチングサーバに送信し、
マッチングサーバが、受信機から受信したファイル利用情報に基づいて、各受信機を使用するユーザの嗜好が同等とみなせるか否かを判定する
請求項1記載のデータ修復方法。
【請求項3】
受信機が、ファイルの受信状態を表す情報であるファイル状態情報をマッチングサーバに送信し、
マッチングサーバが、ユーザの嗜好情報が同等とみなせると判定された受信機同士を前記ファイル状態情報に基づいてグループ化する
請求項1または請求項2記載のデータ修復方法。
【請求項4】
マッチングサーバが、ファイル利用情報に含まれるユーザのファイル利用履歴に基づいて、当該ファイルを特徴付けるキーワードをもとに、各受信機を使用するユーザの嗜好が同等とみなせるか否かを判定し、前記キーワードが共通になっている受信機同士をグループ化する
請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のデータ修復方法。
【請求項5】
複数の装置に対して配信されるファイルを受信する二以上の受信機と、
前記受信機をグループ化するマッチングサーバとを備え、
前記マッチングサーバは、
前記受信機を使用するユーザが前記ファイルを利用する状況を表す情報であるファイル利用情報に基づいて、各受信機を使用するユーザの嗜好が同等とみなせるか否かを判定する嗜好情報判定手段と、
ユーザの嗜好が同等とみなせると判定された受信機同士をグループ化するグルーピング手段とを備え、
前記各受信機は、
自受信機と同一グループの他の受信機に配信されたデータをもとに、欠落したファイルのデータを修復するデータ修復手段を備えた
ことを特徴とするデータ修復システム。
【請求項6】
受信機は、
ファイル利用情報をマッチングサーバに送信する利用状況送信手段を備え、
嗜好情報判定手段は、受信機から受信したファイル利用情報に基づいて、各受信機を使用するユーザの嗜好が同等とみなせるか否かを判定する
請求項5記載のデータ修復システム。
【請求項7】
複数の装置に対して配信されるファイルを受信する二以上の受信機をグループ化するマッチングサーバであって、
自受信機と同一グループの他の受信機に配信されたデータをもとに、欠落したファイルのデータを修復する受信機を使用するユーザが当該ファイルを利用する状況を表す情報であるファイル利用情報に基づいて、各受信機を使用するユーザの嗜好が同等とみなせるか否かを判定する嗜好情報判定手段と、
ユーザの嗜好が同等とみなせると判定された受信機同士をグループ化するグルーピング手段とを備えた
ことを特徴とするマッチングサーバ。
【請求項8】
嗜好情報判定手段は、マッチングサーバにファイル利用情報を送信する受信機から受信した当該ファイル利用情報に基づいて、各受信機を使用するユーザの嗜好情報が同等とみなせるか否かを判定する
請求項7記載のマッチングサーバ。
【請求項9】
複数の装置に対して配信されるファイルを受信する二以上の受信機をグループ化するコンピュータに適用される装置グループ化プログラムであって、
前記コンピュータに、
自受信機と同一グループの他の受信機に配信されたデータをもとに、欠落したファイルのデータを修復する前記受信機を使用するユーザが当該ファイルを利用する状況を表す情報であるファイル利用情報に基づいて、各受信機を使用するユーザの嗜好が同等とみなせるか否かを判定する嗜好情報分析処理、および、
ユーザの嗜好が同等とみなせると判定された受信機同士をグループ化するグルーピング処理
を実行させるための装置グループ化プログラム。
【請求項10】
コンピュータに、
マッチングサーバにファイル利用情報を送信する受信機から受信した当該ファイル利用情報に基づいて、各受信機を使用するユーザの嗜好情報が同等とみなせるか否かを判定させる
請求項9記載の装置グループ化プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−135305(P2011−135305A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−292661(P2009−292661)
【出願日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】