説明

データ収集装置、データ収集方法、プログラム、およびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

【課題】複数の異なる外部装置とのデータの受け渡し処理を共通化する。
【解決手段】データ収集装置10は、データ計測装置が保持するデータの内容を識別する情報と、データ計測装置が備えるメモリ内のレジスタのアドレス位置を示すアドレス位置情報とを対応付けて記憶するレジスタ登録情報記憶部18と、レジスタ登録情報記憶部18を参照して、取得すべきデータが格納されるデータ計測装置内のレジスタのアドレス情報を取得するレジスタ登録情報取得部13と、上記取得したレジスタのアドレス情報に基づいて該データ計測装置内のレジスタを参照し、上記レジスタに格納されているデータを取得する計測データ取得部14とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の異なる外部装置が保持するデータを取得し、また、該外部装置に制御コマンドを渡すことができるデータ収集装置、データ収集方法、プログラム、およびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、複数の異なる外部装置が保持するデータを取得するデータ収集システムがある。例えば半導体集積回路の製造工程において、スクリーニング試験により初期不良品を選別するバーンイン試験装置のように、部品や回路等に対して各種試験用入力信号を印加し、当該部品や回路等から出力される各種出力信号を計測する計測装置が広く用いられている。
【0003】
例えば、このような計測装置として、特許文献1では、半導体の恒温加速試験装置が開示されている。該装置では、良品である半導体素子と、試験対象である半導体素子とに所定の入力信号を与え、それぞれの半導体素子から出力される信号の波形を比較することにより、試験対象である半導体素子が良品であるか不良品であるかを計測する。
【0004】
ここで、計測装置毎に計測する部品や回路等が異なったり、計測装置のバージョンが異なることがあるため、計測の結果出力される各種出力信号の種類やフォーマットは、計測装置毎に異なる場合がある。
【0005】
複数の該計測装置と、複数の該計測装置から計測結果を収集するデータ収集装置とから構成される、従来の一般的なデータ収集システムについて、以下で説明する。
【0006】
(従来システムの全体構成)
図9を参照しながら、従来のデータ収集システム550の一例について説明する。図9は、従来のデータ収集システム550の一例の概略構成を示すブロック図である。
【0007】
図9に示すように、データ収集システム550は、1台のデータ収集装置510と、2台のデータ計測装置(第1データ計測装置520Aおよび第2データ計測装置520B)とが通信可能に接続される構成である。
【0008】
第1データ計測装置520Aおよび第2データ計測装置520Bは、例えば、検査対象となる各種部品や回路等に対して所定の計測を行った結果得られる計測値などを含む各種データ(以下、計測データと称する)を自装置内に保持している装置である。ここで、第1データ計測装置520Aと第2データ計測装置520Bとは異なる処理を行う装置であり、そのため、それぞれが保持している計測データの種類は少なくとも1つ以上異なる。
【0009】
なお、第1データ計測装置520Aと第2データ計測装置520Bとは異なる装置であるので、それぞれのハードウェアアドレス(同意情報)は異なる。
【0010】
データ収集装置510は、第1データ計測装置520Aおよび第2データ計測装置520Bから送信される計測データ群を受信するとともに、第1データ計測装置520Aおよび第2データ計測装置520Bを制御する装置である。
【0011】
(従来システムのデータ計測装置の構成)
次に、第1データ計測装置520Aおよび第2データ計測装置520Bの構成について説明する。第1データ計測装置520Aおよび第2データ計測装置520Bはそれぞれ、自装置内に保持している複数の計測データを、所定の送信フォーマットに従って、データ収集装置510に送信する。
【0012】
そのために、第1データ計測装置520Aは、計測データ格納メモリ522A、計測データ格納部524A、計測データ群組立部526A、および計測データ群送信部528Aを備えている。
【0013】
計測データ格納メモリ522Aは、1または複数の計測データを記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)やROM(Read-Only Memory)やフラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどで実現される。
【0014】
計測データ格納部524Aは、図示しない計測部または図示しない外部装置から取得した、1または複数の計測データを計測データ格納メモリ522Aに格納する。
【0015】
計測データ群組立部526Aは、第1データ計測装置520A内で保持している複数の計測データを、所定の第1送信フォーマットに従って一つの送信データ(第1計測データ群540A)に組み立てる。
【0016】
ここで、上記第1送信フォーマットは、第1データ計測装置520Aが有する固有のフォーマットであり、第1計測データ群540Aにおける各計測データのビット位置を規定するものである。なお、上記第1送信フォーマットは、後述する第2データ計測装置520Bの第2送信フォーマットとは異なるフォーマットである。また、計測データ群組立部526Aが上記第1送信フォーマットに従って第1計測データ群540Aを組み立てる例については、後述する。
【0017】
計測データ群送信部528Aは、計測データ群組立部526Aが組み立てた第1計測データ群540Aを、図示しない通信部を介して、所定のプロトコルを用いてデータ収集装置510に対して送信する。
【0018】
同様に、第2データ計測装置520Bは、計測データ格納メモリ522B、計測データ格納部524B、計測データ群組立部526B、および計測データ群送信部528Bを備えている。
【0019】
計測データ格納メモリ522Bは、1または複数の計測データを記憶するものであり、RAMやROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどで実現される。
【0020】
計測データ格納部524Bは、図示しない計測部または図示しない外部装置から取得した、1または複数の計測データを計測データ格納メモリ522Bに格納する。
【0021】
計測データ群組立部526Bは、第2データ計測装置520B内で保持している複数の計測データを、所定の第2送信フォーマットに従って一つの送信データ(第2計測データ群540B)に組み立てる。
【0022】
ここで、上記第2送信フォーマットは、第2データ計測装置520Bが有する固有のフォーマットであり、第2計測データ群540Bにおける各計測データのビット位置を規定するものである。なお、上記第2送信フォーマットは、前述した第1データ計測装置520Aの第1送信フォーマットとは異なるフォーマットである。また、計測データ群組立部526Bが上記第2送信フォーマットに従って第2計測データ群540Bを組み立てる例については、後述する。
【0023】
計測データ群送信部528Bは、計測データ群組立部526Bが組み立てた第2計測データ群540Bを、図示しない通信部を介して、所定のプロトコルを用いてデータ収集装置510に対して送信する。
【0024】
(従来システムのデータ収集装置の構成)
次に、データ収集装置510の構成について説明する。データ収集装置510は、第1データ計測装置520Aから送信される第1計測データ群540Aおよび第2データ計測装置520Bから送信される第2計測データ群540Bをそれぞれ受信する端末である。そのためにデータ収集装置510は、制御部511、記憶部516を備えている。
【0025】
制御部511は、第1計測データ群540Aおよび第2計測データ群540Bをそれぞれ受信処理し、該受信した第1計測データ群540Aおよび第2計測データ群540Bに含まれる、複数の計測データをそれぞれ抽出し、該抽出した複数の計測データを記憶部516にそれぞれ格納し、該格納した計測データを用いて表示処理等を行う。
【0026】
そのために、制御部511は、第1制御部511Aと第2制御部511Bとを含んでいる。
【0027】
第1制御部511Aは、図示しない通信部を介して第1計測データ群540Aを受信処理する計測データ群受信部512A、該受信した第1計測データ群540Aに含まれる複数の計測データを抽出する計測データ抽出部513A、該抽出した複数の計測データを記憶部516に格納する計測データ格納部514A、および該格納した計測データを図示しない表示部に表示する等の処理を行う表示等処理部515Aとを含んで構成される。
【0028】
同様に、第2制御部511Bは、図示しない通信部を介して第2計測データ群540Bを受信処理する計測データ群受信部512B、該受信した第2計測データ群540Bに含まれる複数の計測データを抽出する計測データ抽出部513B、該抽出した複数の計測データを記憶部516に格納する計測データ格納部514B、および該格納した計測データを図示しない表示部に表示する等の処理を行う表示等処理部515Bとを含んで構成される。
【0029】
(送信フォーマットの例)
図10(a)および図10(b)を参照しながら、従来のデータ収集システム550において、各データ計測装置が所定の送信フォーマットに従って組み立てた、データ収集装置510へ送信する計測データ群について説明する。
【0030】
まず、図10(a)は、第1データ計測装置520Aが第1送信フォーマットに従って組み立てた第1計測データ群540Aを示す模式図である。
【0031】
図10(a)に示すように、第1計測データ群540Aは、合計70ビット長のデータであり、最下位ビット(LSB)から順に、16ビット長の計測データA、3ビット長の計測データB、3ビット長の計測データC、32ビット長の計測データG、および16ビット長の計測データHを並べるという第1送信フォーマットに従って組み立てられる。
【0032】
次に、図10(b)は、第2データ計測装置520Bが第2送信フォーマットに従って組み立てた第2計測データ群540Bを示す模式図である。
【0033】
図10(b)に示すように、第2計測データ群540Bは、合計112ビット長のデータであり、最下位ビット(LSB)から順に、16ビット長の計測データA、32ビット長の計測データD、32ビット長の計測データE、および32ビット長の計測データFを並べるという第2送信フォーマットに従って組み立てられる。
【0034】
図10(a)および図10(b)に示すように、各データ計測装置が所定の送信フォーマットに従って組み立てた計測データ群は、全く異なるデータとなる。
【特許文献1】特開平5−157806号公報(平成5年6月25日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0035】
上記のように、従来のデータ収集システム550では、データ収集装置510において、データ計測装置から計測データを得るためには、データ計測装置ごとに異なるフォーマットで送信される計測データ群のそれぞれについて受信処理を行う制御部を設ける構成としていた。
【0036】
ここで、計測データ抽出部513Aは、第1計測データ群540Aが、第1データ計測装置520Aの第1送信フォーマットに従って組み立てられたものであることを前提として抽出処理を行う構成となっていた。
【0037】
すなわち、例えば、図10(a)に示したような第1計測データ群540Aの場合であれば、最下位ビット(LSB)から順に、16ビット長の計測データA、3ビット長の計測データB、3ビット長の計測データC、32ビット長の計測データG、16ビット長の計測データHが含まれていることを前提に抽出処理を行っていた。
【0038】
つまり、第1送信フォーマットとフォーマットが異なるデータに対しては、上記抽出処理を行うことができなかった。
【0039】
同様に、計測データ抽出部513Bは、第2計測データ群540Bが、第2データ計測装置520Bの第2送信フォーマットに従って組み立てられたものであることを前提として抽出処理を行う構成となっていた。
【0040】
つまり、第2送信フォーマットとフォーマットが異なるデータに対しては、上記抽出処理を行うことができなかった。
【0041】
以上のような抽出処理を行う構成であったため、新たなデータ計測装置から計測データを取得する必要が生じた場合は、その都度、既存の制御部(ソフトウェアを含む)を該新たなデータ計測装置の送信フォーマットに対応可能に変更したり、該新たなデータ計測装置の送信フォーマットに対応可能な制御部(ソフトウェアを含む)を新たに作成しなければならないという問題があった。
【0042】
また、データ収集装置510から各データ計測装置に対して、それらデータ計測装置を制御するための所定の制御コマンドを与える場合にも、同様の問題があった。すなわち、データ計測装置ごとに異なるフォーマットから成る制御コマンドを生成し、データ計測装置ごとに送信する構成であったため、新たなデータ計測装置に対して制御コマンドを発行する場合は、その都度、既存の制御部(ソフトウェアを含む)を該制御コマンドを発行可能に変更したり、該制御コマンドを発行可能な制御部(ソフトウェアを含む)を新たに作成しなければならないという問題があった。
【0043】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の異なる外部装置とのデータの受け渡し処理を共通化するデータ収集装置、データ収集方法、プログラム、およびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0044】
上記課題を解決するために、本発明に係るデータ収集装置は、複数の異なる外部装置が備えるメモリ内の各レジスタに保持されているデータを取得するデータ収集装置であって、上記データの内容を識別するデータ識別情報と、上記メモリにおける上記レジスタのアドレス位置を示すアドレス位置情報とを対応付けて記憶するレジスタ情報記憶部と、上記データ識別情報に対応付けられた上記アドレス位置情報を、上記レジスタ情報記憶部から取得するレジスタ情報取得手段と、該取得した上記アドレス位置情報に基づいて上記外部装置が備えるメモリ内のレジスタを参照し、該参照したレジスタに格納されているデータを取得する外部データ取得手段とを備えることを特徴としている。
【0045】
また、本発明に係るデータ収集方法は、複数の異なる外部装置が備えるメモリ内の各レジスタに保持されているデータを取得するデータ収集方法であって、上記データ識別情報に対応付けられた上記アドレス位置情報を、上記データの内容を識別するデータ識別情報と、上記メモリにおける上記レジスタのアドレス位置を示すアドレス位置情報とを対応付けて記憶するレジスタ情報記憶部から取得するレジスタ情報取得ステップと、該取得した上記アドレス位置情報に基づいて上記外部装置が備えるメモリ内のレジスタを参照し、該参照したレジスタに格納されているデータを取得する外部データ取得ステップとを含むことを特徴としている。
【0046】
上記の構成によれば、予め外部装置が保持するデータの内容を識別するデータ識別情報と、該データが格納される上記外部装置のメモリレジスタのアドレス位置を示すアドレス位置情報とを対応付けてレジスタ情報格納部に格納しておけば、上記データが格納される上記外部装置のメモリ内のレジスタのアドレス情報を、上記レジスタ情報格納部から取得し、上記取得したアドレス情報に基づいて上記外部装置のレジスタを参照し、該レジスタに格納されている上記データを取得することができる。
【0047】
よって、上記レジスタ情報格納部に記憶する、上記データの内容を識別するデータ識別情報と、上記データが格納される上記外部装置のメモリレジスタのアドレス位置を示すアドレス位置情報を対応付けた内容に基づいて、所望のデータを保持している上記外部装置から該データを取得することができる。そのため、取得先(外部装置やレジスタ位置)を変更したい場合は、上記対応付けの内容を変更するだけで、上記変更後の対応付けの内容に基づいて所望のデータを取得することができる。
【0048】
したがって、複数の異なる外部装置がレジスタに保持しているデータを取得する処理を、それぞれの外部装置ごとに異なる構成として実現する必要がなく、一つの処理に共通化することができるという効果を奏する。そのため、既存の制御部(ソフトウェアを含む)を新たなデータ計測装置の送信フォーマットに対応可能に変更したり、該新たなデータ計測装置の送信フォーマットに対応可能な制御部(ソフトウェアを含む)を新たに作成するなどといった改造は不要となる。
【0049】
さらに、本発明に係るデータ収集装置は、上記の構成において、上記外部装置を制御するための制御コマンドを識別する制御識別情報と、上記アドレス位置情報と、上記外部装置に応じた上記制御コマンドを生成するために必要なコマンド生成情報とを対応付けて記憶する制御情報記憶部と、上記制御識別情報に対応付けられた上記アドレス位置情報および上記コマンド生成情報を、上記制御情報記憶部から取得する制御情報取得手段と、上記取得したコマンド生成情報に基づいて生成した上記制御コマンドを、上記取得したアドレス位置情報に基づいて上記外部装置が備えるメモリ内のレジスタに書き込む制御情報書き込み手段とをさらに備える構成としてもよい。
【0050】
上記の構成によれば、さらに、予め外部装置を制御するための制御コマンドを識別する制御識別情報と、上記外部装置が備えるメモリにおける上記レジスタのアドレス位置を示すアドレス位置情報と、上記外部装置に応じた上記制御コマンドを生成するために必要なコマンド生成情報とを対応付けてレジスタ情報格納部に格納しておけば、上記制御コマンドを書き込む上記外部装置のメモリ内のレジスタのアドレス情報、および上記制御コマンドを生成するために必要なコマンド生成情報を、上記レジスタ情報格納部から取得し、上記取得したコマンド生成情報に基づいて生成した制御コマンドを、上記取得したアドレス情報に基づいて上記外部装置のレジスタに書き込むことができる。
【0051】
よって、上記レジスタ情報格納部に記憶する、上記制御識別情報と、上記アドレス位置情報と、上記コマンド生成情報とを対応付けて設定した内容に基づいて、上記外部装置に対して所望の制御コマンドを与えることができる。そのため、上記制御識別情報の設定内容または上記アドレス位置情報の設定内容または上記コマンド生成情報の設定内容、または、上記対応付けを変更すれば、該変更後の設定内容または対応付けに基づいて所望の制御コマンドを所望の上記外部装置に与えることができる。
【0052】
したがって、複数の異なる外部装置のレジスタに制御コマンドを与える処理を、それぞれの外部装置ごとに異なる構成として実現する必要がなく、一つの処理に共通化することができるという効果を奏する。そのため、既存の制御部(ソフトウェアを含む)を新たなデータ計測装置に対応する制御コマンドを発行可能に変更したり、該新たなデータ計測装置に対応する制御コマンドを発行可能な制御部(ソフトウェアを含む)を新たに作成するなどといった改造は不要となる。
【0053】
なお、上記データ収集装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記データ収集装置をコンピュータにて実現させるデータ収集装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0054】
以上のように、本発明に係るデータ収集装置は、複数の異なる外部装置が備えるメモリ内の各レジスタに保持されているデータを取得するデータ収集装置であって、上記データの内容を識別するデータ識別情報と、上記メモリにおける上記レジスタのアドレス位置を示すアドレス位置情報とを対応付けて記憶するレジスタ情報記憶部と、上記データ識別情報に対応付けられた上記アドレス位置情報を、上記レジスタ情報記憶部から取得するレジスタ情報取得手段と、該取得した上記アドレス位置情報に基づいて上記外部装置が備えるメモリ内のレジスタを参照し、該参照したレジスタに格納されているデータを取得する外部データ取得手段とを備えている。
【0055】
また、本発明に係るデータ収集方法は、複数の異なる外部装置が備えるメモリ内の各レジスタに保持されているデータを取得するデータ収集方法であって、上記データ識別情報に対応付けられた上記アドレス位置情報を、上記データの内容を識別するデータ識別情報と、上記メモリにおける上記レジスタのアドレス位置を示すアドレス位置情報とを対応付けて記憶するレジスタ情報記憶部から取得するレジスタ情報取得ステップと、該取得した上記アドレス位置情報に基づいて上記外部装置が備えるメモリ内のレジスタを参照し、該参照したレジスタに格納されているデータを取得する外部データ取得ステップとを含んでいる。
【0056】
よって、上記レジスタ情報格納部に記憶する、上記データの内容を識別するデータ識別情報と、上記データが格納される上記外部装置のメモリレジスタのアドレス位置を示すアドレス位置情報を対応付けた内容に基づいて、所望のデータを保持している上記外部装置から該データを取得することができる。そのため、取得先(外部装置やレジスタ位置)を変更したい場合は、上記対応付けの内容を変更するだけで、上記変更後の対応付けの内容に基づいて所望のデータを取得することができる。
【0057】
したがって、複数の異なる外部装置がレジスタに保持しているデータを取得する処理を、それぞれの外部装置ごとに異なる構成として実現する必要がなく、一つの処理に共通化することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0058】
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1から図4に基づいて説明すると以下のとおりである。
【0059】
(データ収集システムの全体構成)
図1を参照しながら、本実施形態に係るデータ収集装置10を含むデータ収集システム50について説明する。図1は、データ収集装置10を含むデータ収集システム50の概略構成を示すブロック図である。
【0060】
図1に示すデータ収集システム50は、例えば、半導体集積回路の製造工程において、スクリーニング試験により初期不良品を選別するバーンイン試験装置のように、部品や回路等に対して各種試験用入力信号を印加し、当該部品や回路等から出力される各種出力信号を計測するデータ計測装置と、該データ計測装置が保持するデータを収集し、該データの分析や該データ計測装置の制御等を行うデータ収集装置とから構成されるデータ収集システムなどが考えられる。
【0061】
図1に示す例では、データ収集システム50は、データ収集装置10と、2台の外部装置であるデータ計測装置(第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20B)とが通信可能に接続される構成である。
【0062】
なお、図1では、データ収集装置10が、2台のデータ計測装置(第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20B)と接続される例を示しているが、データ収集装置10と接続されるデータ計測装置の台数は2台に限られるものではなく、3台以上であってもよい。
【0063】
第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20Bは、例えば、検査対象となる各種部品や回路等に対して所定の計測を行った結果得られる計測値などを含む各種データ(以下、計測データと称する)を自装置内に保持している装置である。第1データ計測装置20Aと第2データ計測装置20Bとは異なる処理を行う装置であり、そのため、それぞれが保持している計測データの種類は少なくとも1つ以上異なるものとする。
【0064】
なお、計測データは、所定の計測を行った結果得られる計測値に限られるものではなく、第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20Bが保持している、外部から取得可能なデータであればよい。
【0065】
また、第1データ計測装置20Aと第2データ計測装置20Bとは異なる装置であるので、それぞれのハードウェアアドレス(同意情報)は異なる。
【0066】
データ収集装置10は、第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20Bから、それぞれが保持している計測データ群を収集する装置である。また、データ収集装置10は、第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20Bのそれぞれに対して、所定の制御コマンドを渡すことによって、第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20Bを制御してもよい。
【0067】
なお、本実施形態では、データ収集装置10と、第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20Bとが通信を行うための通信ネットワークとしてはLAN(Local Area Network)を想定しているが、特に限定されず、例えば、イントラネット、エキストラネット、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394ケーブル、USBケーブル、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網等の無線でも利用可能である。
【0068】
(データ計測装置の構成)
まず、第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20Bの構成について説明する。第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20Bはそれぞれ、計測データを、データ収集装置10が取得することが可能な形式で自装置内に保持する。
【0069】
そのために、第1データ計測装置20Aは、データ格納メモリ22Aおよび計測データ格納部24Aを備えている。
【0070】
データ格納メモリ22Aは、1または複数のデータを記憶するものであり、RAMやROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどで実現される。なお、該メモリは、1または複数のレジスタを含んでおり、該メモリにおける格納位置を示すアドレス位置を指定することにより、該指定されたアドレス位置のレジスタに保持しているデータにアクセスすることができる。
【0071】
計測データ格納部24Aは、図示しない計測部または図示しない外部装置から取得した、1または複数の計測データをデータ格納メモリ22Aに格納する。このとき、計測データ格納部24Aは、計測データごとに格納先アドレスを定めたアドレス情報25Aに従って、計測データをデータ格納メモリ22Aに格納する。
【0072】
なお、アドレス情報25Aは、第1データ計測装置20Aの計測データに、データ格納メモリ22Aに格納するアドレスが割り当てられている情報である。
【0073】
同様に、第2データ計測装置20Bは、データ格納メモリ22Bおよび計測データ格納部24Bを備えている。データ格納メモリ22Bおよび計測データ格納部24Bの構成は、それぞれデータ格納メモリ22Aおよび計測データ格納部24Aの構成と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0074】
ただし、計測データ格納部24Bは、計測データごとに格納先アドレスを定めたアドレス情報25Bに従って、計測データをデータ格納メモリ22Bに格納する。
【0075】
なお、アドレス情報25Bは、第2データ計測装置20Bの計測データに、データ格納メモリ22Bに格納するアドレスが割り当てられている情報である。
【0076】
また、第1データ計測装置20Aが保持する計測データと第2データ計測装置20Bが保持する計測データは、少なくとも1つ以上異なるものが含まれるので、アドレス情報25Aとアドレス情報25Bとは互いに異なる情報となる。
【0077】
(データ収集装置の構成)
次に、データ収集装置10の構成について説明する。データ収集装置10は、第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20Bがそれぞれ保持している計測データ群を取得する装置である。そのためにデータ収集装置10は、制御部11、記憶部17を備えている。
【0078】
制御部11は、記憶部17の制御を行うとともに、所定の演算処理を行うものである。所定の演算処理としては、第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20Bから、それぞれが保持している計測データ群を取得し、該取得した複数の計測データを記憶部17に格納し、該格納した計測データを用いて表示処理等を行うなどの処理がある。
【0079】
そのために、制御部11は、レジスタ参照部12と計測データ格納部15と表示等処理部16とを含んで構成される。ここではまず、計測データ格納部15と表示等処理部16とについて説明し、レジスタ参照部12の詳細な構成については後述する。
【0080】
計測データ格納部15は、後述するレジスタ参照部12の計測データ取得部14が取得した計測データを、後述する計測データ記憶部19に、表示等処理部16が読み出し可能な状態で格納する。
【0081】
次に、表示等処理部16は、データ収集装置10のユーザからの入力操作(たとえば、データを表示する旨の指示)や外部装置からの所定信号などの所定トリガに応じて、後述する計測データ記憶部19に格納されている計測データを読み出し、図示しない表示部に該読み出した計測データを表示するなどの所定処理を行う。
【0082】
ここで、表示等処理部16は、計測データ記憶部19に格納されている計測データを使用して上記所定処理を行うため、上記所定処理に使用する計測データが、どの計測データ装置(第1データ計測装置20Aまたは第2データ計測装置20B)から取得したものであるかに関わらず、上記所定処理を行うことができる。すなわち、データ収集装置10が接続する計測データ装置に依存することなく、上記所定処理を行う。
【0083】
次に、記憶部17について説明する。記憶部17は、制御部11で利用される各種データ、プログラムの実行によって得られたデータなどを記憶するものであり、RAMやROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどで実現される。上記各種データは、記憶部17内部の各種記憶部に記憶される。
【0084】
なお、記憶部17は、必ずしもデータ収集装置10に備えられる必要はなく、外部記憶装置として、読み取り可能な状態でデータ収集装置10に接続される構成でもよい。
【0085】
記憶部17は、レジスタ登録情報記憶部18(レジスタ情報記憶部)と、計測データ記憶部19とを含んでいる。計測データ記憶部19は、表示等処理部16が計測データを読み出し可能な状態で記憶する。なお、レジスタ登録情報記憶部18の詳細な構成については後述する。
【0086】
(データ収集装置の特徴的な構成)
次に、データ収集装置の特徴的な構成部分について説明する。まず、記憶部17のレジスタ登録情報記憶部18について、詳細に説明する。
【0087】
レジスタ登録情報記憶部18は、第1データ計測装置20Aのデータ格納メモリ22Aおよび第2データ計測装置20Bのデータ格納メモリ22B内のレジスタのアドレス位置と、該レジスタに格納される計測データとの関係について予め設定した情報を、読み出し可能な状態で記憶する。
【0088】
なお、レジスタ登録情報記憶部18に記憶される情報は、2つのデータ計測装置が計測データを格納しているレジスタのアドレス位置と、該レジスタに格納される計測データとの関係について設定した情報に限定されるものではなく、3つ以上のデータ計測装置が計測データを格納しているレジスタのアドレス位置と、該レジスタに格納される計測データとの関係について設定した情報であってもよい。
【0089】
レジスタ登録情報記憶部18は、より具体的には、各データ計測装置に共通する、レジスタのアドレス位置を記憶するハードウェアアイテムテーブル181と、データ計測装置ごとに、計測データと該計測データが格納されるレジスタとの対応付けを記憶するレジスタ登録データテーブル182とから構成される。
【0090】
ハードウェアアイテムテーブル181は、レジスタの名称と、レジスタのアドレス位置と、レジスタのサイズとの対応付けを設定している。また、レジスタ登録データテーブル182は、計測データと、レジスタの名称との対応付けを設定している。
【0091】
なお、ハードウェアアイテムテーブル181およびレジスタ登録データテーブル182は、それぞれ後述するレジスタ登録情報取得部13が参照できるものであればよく、例えば、データベースであってもよいし、ファイルであってもよい。
【0092】
また、ハードウェアアイテムテーブル181およびレジスタ登録データテーブル182は、データ収集装置10のユーザからの入力操作や外部装置からの所定信号などにより、予めレジスタ登録情報記憶部18に格納されるものである。
【0093】
また、レジスタ登録データテーブル182は、データ収集装置10が通信したいデータ計測装置に応じて予めレジスタ登録情報記憶部18に記憶させておく。複数のデータ計測装置のそれぞれに応じた複数のレジスタ登録データテーブル182を、識別可能な状態で同時にレジスタ登録情報記憶部18に記憶させておいてもよい。
【0094】
なお、ハードウェアアイテムテーブル181およびレジスタ登録データテーブル182の具体的な構成例については、後述する。
【0095】
次に、制御部11のレジスタ参照部12について、詳細に説明する。レジスタ参照部12は、第1データ計測装置20Aのデータ格納メモリ22Aおよび第2データ計測装置20Bのデータ格納メモリ22Bを参照し、該参照したデータ格納メモリ22Aおよびデータ格納メモリ22Bに格納されている計測データを取得する。そのために、レジスタ登録情報取得部13(レジスタ情報取得手段)と計測データ取得部14(外部データ取得手段)とを含んで構成される。
【0096】
レジスタ登録情報取得部13は、データ収集装置10のユーザからの入力操作(たとえば、データを取得する旨の指示)や、後述する表示等処理部16からの所定信号や、外部装置からの所定信号などの所定トリガに応じて、まず、レジスタ登録情報記憶部18のレジスタ登録データテーブル182を参照する。
【0097】
なお、複数のデータ計測装置のそれぞれに対応するレジスタ登録データテーブル182を、互いに識別可能な状態でレジスタ登録情報記憶部18に記憶してもよい。この場合は、上記所定トリガには、通信相手となるデータ計測装置の指定を含んでいることが望ましい。そして、この場合、レジスタ登録情報取得部13は、上記指定により、どのレジスタ登録データテーブル182を参照するかを認識する。
【0098】
そして、レジスタ登録情報取得部13は、上記参照したレジスタ登録データテーブル182から、取得すべき計測データを「データ名」カラムに有するエントリを検索し、該検索したエントリの「レジスタ名」からレジスタ名を取得する。そして、ハードウェアアイテムテーブル181から、上記取得したレジスタ名を「レジスタ名」カラムに有するエントリを検索し、該検索したエントリの「アドレス」カラムから、該レジスタのデータ計測装置におけるアドレス位置を取得する。
【0099】
以上のように、レジスタ登録情報取得部13は、レジスタ登録データテーブル182とハードウェアアイテムテーブル181とを参照して、取得すべき計測データが格納されるデータ計測装置内のレジスタのアドレス位置を取得する。
【0100】
次に、計測データ取得部14は、レジスタ登録情報取得部13が取得したレジスタのアドレス位置に基づいて該データ計測装置内のレジスタを直接参照し、上記レジスタに格納されている計測データを取得する。
【0101】
以上に示したように、レジスタ参照部12は、ハードウェアアイテムテーブル181およびレジスタ登録データテーブル182を検索することによって、取得すべき計測データを保持しているデータ計測装置のレジスタを決定し、該レジスタに格納されている計測データを取得する構成である。
【0102】
つまり、ハードウェアアイテムテーブル181およびレジスタ登録データテーブル182の設定内容に基づいて、データ計測装置から計測データを取得する。
【0103】
したがって、ハードウェアアイテムテーブル181およびレジスタ登録データテーブル182の設定内容を変更するだけで、任意のデータ計測装置のレジスタを参照することができる。
【0104】
すなわち、レジスタに格納される計測データの種類が変更されたり、新たなデータ計測装置から計測データを取得する必要が生じた場合であっても、制御部11を改造することなく、ハードウェアアイテムテーブル181およびレジスタ登録データテーブル182の設定内容を変更するだけでよい。
【0105】
そのため、データ計測装置に応じて、柔軟に計測データを取得することができる。
【0106】
(ハードウェアアイテムテーブルおよびレジスタ登録データテーブル)
図2、図3(a)および図3(b)を参照しながら、ハードウェアアイテムテーブル181およびレジスタ登録データテーブル182の具体的な構成例について説明する。
【0107】
まず、図2は、ハードウェアアイテムテーブル181の具体的な構成例を示す模式図である。
【0108】
ハードウェアアイテムテーブル181は、レジスタの名称と、レジスタのアドレス位置と、レジスタのサイズとの対応付けを設定する。そのために、ハードウェアアイテムテーブル181は、図2に示すように、例えば、「レジスタ名」と「アドレス」と「サイズ」という名称のカラムを含んで構成される。
【0109】
「レジスタ名」は、データ計測装置内のレジスタの名称であり、ハードウェアアイテムテーブル181内で一意に定まる主キーである。
【0110】
「アドレス」は、「レジスタ名」で示されるレジスタの先頭の、データ計測装置内におけるメモリ空間での位置(ハードウェアアドレス)である。図2では16進数で表記している。
【0111】
「サイズ」は、「レジスタ名」で示されるレジスタの長さである。したがって、アドレスで指定されるアドレス位置から、当該サイズ長(バイト数)で表される範囲が、対応するレジスタ名で示されるレジスタの領域となる。
【0112】
なお、ハードウェアアイテムテーブル181は、「サイズ」を含まなくてもよい。また、「レジスタ名」の代わりにレジスタを識別可能なIDを含んでいてもよい。
【0113】
なお、図2に示すハードウェアアイテムテーブル181のエントリの一つを例に挙げて説明すると、例えば、「Item1」というレジスタ名が付けられたレジスタは、データ計測装置内におけるアドレス位置が「0x00100h」であり、そのサイズは「2」バイトであるという情報が設定されている。
【0114】
次に、図3(a)および図3(b)は、レジスタ登録データテーブル182の具体的な構成例を示す模式図である。
【0115】
レジスタ登録データテーブル182は、計測データの内容を識別する情報と、レジスタの名称との対応付けを設定する。そのために、レジスタ登録データテーブル182は、図3(a)および図3(b)に示すように、例えば、「データ名」と「レジスタ名」と「有効ビット数」と「表示形式」という名称のカラムを含んで構成される。
【0116】
「データ名」は、計測データの内容を示す名称であり、レジスタ登録データテーブル182内で一意に定まる主キーである。
【0117】
「レジスタ名」は、対応するデータ名で示される計測データが格納されるレジスタの名称であり、ハードウェアアイテムテーブル181の「レジスタ名」を参照する外部参照キーである。
【0118】
「有効ビット数」は、対応するデータ名で示される計測データの有効ビット数である。
【0119】
「表示形式」は、対応するデータ名で示される計測データをデータ収集装置10の図示しない表示部に表示する際の表示形式である。
【0120】
なお、レジスタ登録データテーブル182は、「有効ビット数」および「表示形式」を含まなくてもよい。また、「データ名」の代わりに計測データを識別可能なIDを含んでいてもよいし、「レジスタ名」の代わりにレジスタを識別可能なIDを含んでいてもよい。
【0121】
ここで、図3(a)は、第1データ計測装置20A用のレジスタ登録データテーブル182であり、また、図3(b)は、第2データ計測装置20B用のレジスタ登録データテーブル182である。
【0122】
なお、レジスタ登録情報記憶部18には、これらレジスタ登録データテーブル182のいずれか片方のみを記憶しておいてもよいし、両方を同時に記憶しておいてもよい。
【0123】
ただし、いずれのテーブルにも登場する計測データが存在することがある。図3(a)および図3(b)では、計測データAがいずれのテーブルにも登場する。この場合、いずれのテーブルをも同時にレジスタ登録情報記憶部18に記憶すると、データ名が一意に定まらない。この場合、データ計測装置の識別情報をさらに設けて、データ名との複合主キーとする構成とすればよい。
【0124】
なお、図3(a)に示すレジスタ登録データテーブル182のエントリの一つを例に挙げて説明すると、例えば、「計測データA」というデータ名が付けられた計測データは、「Item1」というレジスタ名のレジスタに格納されており、該計測データの有効なビットは「全ビット」であり、該計測データを表示する際の表示形式は、「16進数で表示」するという情報が設定されている。
【0125】
(データ収集システムにおける処理の流れ)
次に、図4を参照しながら、データ収集装置10における処理の流れを説明する。図4は、データ収集装置10が、計測データを取得する処理の流れを示すフローチャートである。
【0126】
まず、データ収集装置10のユーザからの入力操作や外部装置からの所定信号などにより、取得したい計測データおよび、該計測データを保持しているデータ計測装置のレジスタに関する情報をレジスタ登録情報記憶部18に格納する。すなわち、上記データ計測装置から計測データを取得できるように、レジスタ登録情報記憶部18内にハードウェアアイテムテーブル181およびレジスタ登録データテーブル182を作成する(ステップS101)。
【0127】
次に、データ収集装置10のユーザからの入力操作(たとえば、データを取得する旨の指示)や、表示等処理部16からの所定信号や、外部装置からの所定信号などの所定トリガに応じて、レジスタ登録情報取得部13が、レジスタ登録情報記憶部18のレジスタ登録データテーブル182とハードウェアアイテムテーブル181とを関連付けて、取得すべき計測データが格納されるレジスタのデータ計測装置(第1データ計測装置20Aまたは第2データ計測装置20B)におけるアドレス位置を取得する(ステップS102)。
【0128】
次に、計測データ取得部14が、上記取得したアドレス位置に基づいて、該レジスタを直接参照し、該レジスタに格納されている計測データを取得する(ステップS103)。
【0129】
なお、上記レジスタに計測データが格納された後に上記ステップS103の処理を開始することが望ましい。
【0130】
次に、計測データ格納部15が、上記取得した計測データを、計測データ記憶部19に、読み出し可能な状態で格納する(ステップS104)。
【0131】
最後に、表示等処理部16が、データ収集装置10のユーザからの入力操作(たとえば、データを表示する旨の指示)や外部装置からの所定信号などの所定トリガに応じて、上記格納した計測データを読み出し、図示しない表示部に該読み出した計測データを表示するなどの所定処理を行う(ステップS105)。
【0132】
なお、続けて同じ上記レジスタから新たな計測データを取得したい場合は、ステップS103から処理を開始すればよい。
【0133】
〔実施の形態2〕
実施の形態1の構成では、データ収集装置10は、第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20Bがそれぞれ保持している計測データ群を取得するものであったが、データ収集装置10は、さらに、第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20Bのそれぞれに対して、それらデータ計測装置を制御するための所定の制御コマンドを与えるものであってもよい。
【0134】
ここで、所定の制御コマンドとは、第1データ計測装置20Aや第2データ計測装置20Bの動作を制御するための命令である。例えば、所定データの計測開始命令や、所定データの計測終了命令などである。また、例えば、所定データの計測を一時停止する命令や、所定データの計測をリセットする命令や、所定データの計測をリスタートする命令などであってもよい。
【0135】
そこで、実施の形態1の構成に加え、さらに、第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20Bの少なくとも一方に対して、上記所定の制御コマンドを与える実施形態について説明する。
【0136】
本実施形態について図5から図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0137】
(データ収集システムの全体構成)
図5を参照しながら、本実施形態に係るデータ収集装置10bを含むデータ収集システム50bについて説明する。図5は、データ収集装置10bを含むデータ収集システム50bの概略構成を示すブロック図である。
【0138】
データ収集装置10bは、実施の形態1のデータ収集装置10と同様に、第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20Bと通信可能であり、第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20Bから、それぞれが保持している計測データ群を収集するだけでなく、第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20Bの少なくとも一方に対して、上記所定の制御コマンドを与える。
【0139】
(データ収集装置の構成)
データ収集装置10bは、実施の形態1のデータ収集装置10の記憶部17および制御部11に代えて、それぞれ記憶部17bおよび制御部11bを備えている。
【0140】
記憶部17bは、実施の形態1の記憶部17のレジスタ登録情報記憶部18に代えて、レジスタ登録情報記憶部18b(レジスタ情報記憶部、制御情報記憶部)を含んでいる。
【0141】
レジスタ登録情報記憶部18bは、第1データ計測装置20Aのデータ格納メモリ22Aおよび第2データ計測装置20Bのデータ格納メモリ22B内のレジスタのアドレス位置と、上記所定の制御コマンドの識別情報(制御識別情報)と、各データ計測装置に応じた上記所定の制御コマンドを生成するために必要なコマンド生成情報との対応について予め設定した情報を、読み出し可能な状態で記憶する。
【0142】
ここで、上記コマンド生成情報とは、データ計測装置ごとに異なる制御コマンドを生成するための情報であって、データ計測装置ごとに異なる制御コマンドの種類や各種パラメータやデータ形式などに関する情報である。
【0143】
レジスタ登録情報記憶部18bは、実施の形態1のレジスタ登録情報記憶部18のハードウェアアイテムテーブル181に代えてハードウェアアイテムテーブル181bを備えている。また、レジスタ登録情報記憶部18bは、実施の形態1のレジスタ登録データテーブル182に代えてレジスタ登録データテーブル182bを備えている。
【0144】
ハードウェアアイテムテーブル181bは、ハードウェアアイテムテーブル181のカラムを拡張した構成であり、レジスタの名称と、該レジスタのアドレス位置と、各データ計測装置に応じた上記コマンド生成情報との対応付けを設定している。
【0145】
また、レジスタ登録データテーブル182bは、レジスタ登録データテーブル182と同じ構造であり、コマンドの名称と、レジスタの名称との対応付けを設定している。
【0146】
なお、ハードウェアアイテムテーブル181bおよびレジスタ登録データテーブル182bは、それぞれ後述するレジスタ設定部31が参照できるものであればよく、例えば、データベースであってもよいし、ファイルであってもよい。
【0147】
また、ハードウェアアイテムテーブル181bおよびレジスタ登録データテーブル182bは、データ収集装置10bのユーザからの入力操作や外部装置からの所定信号などにより、予めレジスタ登録情報記憶部18bに格納されるものである。
【0148】
また、レジスタ登録データテーブル182bは、データ収集装置10bが通信したいデータ計測装置に応じて予めレジスタ登録情報記憶部18bに記憶させておく。複数のデータ計測装置のそれぞれに応じた複数のレジスタ登録データテーブル182bを、識別可能な状態で同時にレジスタ登録情報記憶部18bに記憶させておいてもよい。
【0149】
ハードウェアアイテムテーブル181bおよびレジスタ登録データテーブル182bの具体的な構成例については、後述する。
【0150】
次に、制御部11bは、実施の形態1の制御部11の構成に加えて、さらに、レジスタ設定部31を備えている。
【0151】
レジスタ設定部31は、第1データ計測装置20Aのデータ格納メモリ22Aおよび第2データ計測装置20Bのデータ格納メモリ22Bを直接参照し、上記所定の制御情報を書き込む。そのために、制御情報取得部32(制御情報取得手段)と制御情報書き込み部33(制御情報書き込み手段)とを含んで構成される。
【0152】
制御情報取得部32は、データ収集装置10bのユーザからの入力操作(例えば、第1データ計測装置20Aまたは第2データ計測装置20Bへの制御コマンド発行指示)や、表示等処理部16からの所定信号や、外部装置からの所定信号などの所定トリガなどに応じて、まず、レジスタ登録情報記憶部18bのレジスタ登録データテーブル182bを参照する。
【0153】
そして、制御情報取得部32は、上記参照したレジスタ登録データテーブル182bから、上記入力操作や所定信号や所定トリガに応じて発行する制御コマンドの名称を「データ名」カラムに有するエントリを検索し、該検索したエントリの「レジスタ名」カラムからレジスタ名を取得する。そして、ハードウェアアイテムテーブル181bから、上記取得したレジスタ名を「レジスタ名」カラムに有するエントリを検索し、該検索したエントリの「アドレス」カラムから、該レジスタのデータ計測装置におけるアドレス位置を取得する。また、同時に、該検索したエントリの「コマンド生成情報」カラムから、該レジスタに書き込む制御コマンドを生成するために必要なコマンド生成情報を取得する。
【0154】
以上のように、制御情報取得部32は、レジスタ登録データテーブル182bとハードウェアアイテムテーブル181bとを参照して、所定の制御コマンドを書き込むべきデータ計測装置内のレジスタのアドレス位置、および、該書き込む制御コマンドを生成するためのコマンド生成情報を取得する。
【0155】
次に、制御情報書き込み部33は、制御情報取得部32が取得した上記コマンド生成情報に基づいて生成コマンドを生成する。そして、制御情報取得部32が取得したレジスタのアドレス位置に基づいてデータ計測装置内のレジスタを直接参照し、上記生成した制御コマンドを、上記レジスタのアドレス位置に書き込む。
【0156】
なお、図5では、書き込み先のレジスタは、データ格納メモリ22Aまたはデータ格納メモリ22Bに含まれる構成としているが、該レジスタは、データ格納メモリ22Aまたはデータ格納メモリ22B以外のRAMやROMやフラッシュメモリなどに含まれるものであってもよい。
【0157】
以上に示したように、レジスタ設定部31は、ハードウェアアイテムテーブル181bおよびレジスタ登録データテーブル182bを検索することによって、所定の制御コマンドを書き込むべきデータ計測装置のレジスタのアドレス位置を決定し、該レジスタのアドレス位置に該制御コマンドを書き込む構成である。
【0158】
つまり、データ収集装置10bは、ハードウェアアイテムテーブル181bおよびレジスタ登録データテーブル182bの設定内容に基づいて、データ計測装置ごとに所定の制御コマンドを与える。
【0159】
したがって、ハードウェアアイテムテーブル181bおよびレジスタ登録データテーブル182bの設定内容を変更するだけで、データ計測装置に応じた任意の制御コマンドを与えることができる。
【0160】
すなわち、データ計測装置が対応するコマンドの種類が変更されたり、新たなデータ計測装置に対して制御コマンドを与える必要が生じた場合であっても、制御部11bを改造することなく、ハードウェアアイテムテーブル181bおよびレジスタ登録データテーブル182bの設定内容を変更するだけでよい。
【0161】
そのため、データ収集装置10bは、データ計測装置に応じた、柔軟な制御を行うことができる。
【0162】
(ハードウェアアイテムテーブルおよびレジスタ登録データテーブル)
図6および図7を参照しながら、ハードウェアアイテムテーブル181bおよびレジスタ登録データテーブル182bの具体的な構成例について説明する。
【0163】
ハードウェアアイテムテーブル181bは、ハードウェアアイテムテーブル181を拡張した構成であり、レジスタの名称と、レジスタのアドレス位置と、コマンド生成情報との対応付けを設定する。そのために、ハードウェアアイテムテーブル181bは、図6に示すように、例えば、「コマンド生成情報」という名称のカラムを新たに含んで構成される。
【0164】
「コマンド生成情報」は、「レジスタ名」で示されるレジスタに対して書き込む制御コマンドを生成するために必要な情報である。
【0165】
なお、ハードウェアアイテムテーブル181bは、「サイズ」カラムを含まなくてもよいし、また、他のカラムをさらに含んでいてもよい。
【0166】
図6に示すハードウェアアイテムテーブル181bのエントリの一つを例に挙げて説明すると、例えば、「Item9」というレジスタ名が付けられたレジスタには、「001」というコマンド生成情報が設定されていることを示している。「001」とは、例えば、所定データの計測開始命令を生成することを意味する情報である。また、「Item10」というレジスタ名が付けられたレジスタには、「002」というコマンド生成情報が設定されていることを示している。「002」とは、例えば、所定データの計測終了命令を生成することを意味する情報である。
【0167】
次に、図7は、レジスタ登録データテーブル182bの具体的な構成例を示す模式図である。レジスタ登録データテーブル182bは、実施の形態1のレジスタ登録データテーブル182と同様に、「データ名」と「レジスタ名」と「有効ビット数」と「表示形式」という名称のカラムを含んで構成される。なお、ここでは「データ名」カラムは、コマンドの名称を設定するカラムとして使用する。
【0168】
図7に示すレジスタ登録データテーブル182bのエントリの一つを例に挙げて説明すると、例えば、「制御コマンドA」というデータ名が付けられたコマンドは、「Item9」というレジスタ名のレジスタに書き込まれるものであることが設定されていることを示している。
【0169】
なお、レジスタ登録データテーブル182bは、実施の形態1で示したレジスタ登録データテーブル182のように、第1データ計測装置20A用のレジスタ登録データテーブルと、第2データ計測装置20B用のレジスタ登録データテーブルとをそれぞれ設けてもよい。
【0170】
(データ収集システムにおける処理の流れ)
次に、図8を参照しながら、データ収集装置10bにおける処理の流れを説明する。図8は、データ収集装置10bが、データ計測装置に所定の制御コマンドを与える処理の流れを示すフローチャートである。
【0171】
まず、データ収集装置10bのユーザからの入力操作や外部装置からの所定信号などにより、所定の制御コマンドの名称および、データ計測装置のレジスタのアドレスに関する情報などをレジスタ登録情報記憶部18bに格納する。すなわち、上記データ計測装置に対して所定の制御コマンドを書き込めるように、レジスタ登録情報記憶部18b内にハードウェアアイテムテーブル181bおよびレジスタ登録データテーブル182bを作成する(ステップS201)。
【0172】
次に、データ収集装置10bのユーザからの入力操作(たとえば、データ計測装置に対する制御コマンド発行指示)や、表示等処理部16からの所定信号や、外部装置からの所定信号などの所定トリガに応じて、制御情報取得部32が、レジスタ登録データテーブル182bとハードウェアアイテムテーブル181bとを関連付けて、上記制御コマンドを書き込むレジスタのデータ計測装置(第1データ計測装置20Aまたは第2データ計測装置20B)におけるアドレス位置を取得するとともに、制御コマンドを生成するために必要なコマンド生成情報を取得する。(ステップS202)。
【0173】
次に、制御情報書き込み部33が、上記取得したアドレス位置に基づいて、該レジスタを直接参照し、上記取得したコマンド生成情報に基づいて生成した制御コマンドを該レジスタに書き込む(ステップS203)。
【0174】
その後、データ計測装置(第1データ計測装置20Aまたは第2データ計測装置20B)が、上記書き込まれた制御コマンドを読み出し、該制御コマンドに応じた動作制御を自装置にて行う(ステップS204)。
【0175】
(付記事項)
データ収集装置10の制御部11およびデータ収集装置10bの制御部11bは、CPUを用いてソフトウェアによって実現してもよいし、ハードウェアロジックによって構成してもよい。ソフトウェアによって実現する場合は、データ収集装置10およびおよびデータ収集装置10b第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20Bは、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM、上記プログラムを展開するRAM、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるデータ収集装置10およびデータ収集装置10bおよび第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20Bの制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、データ収集装置10およびデータ収集装置10bおよび第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20Bに供給し、データ収集装置10およびデータ収集装置10bおよび第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20B内のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0176】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0177】
また、データ収集装置10およびデータ収集装置10bおよび第1データ計測装置20Aおよび第2データ計測装置20Bを通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394ケーブル、USBケーブル、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0178】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0179】
本発明は、複数の異なる外部装置が保持するデータを取得するデータ収集装置に好適に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0180】
【図1】本発明の実施形態に係るデータ収集システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1で示したデータ収集システムにおけるデータ収集装置に格納されるハードウェアアイテムテーブルの具体的な構成例を示す模式図である。
【図3】図3(a)は、図1で示したデータ収集システムにおけるデータ収集装置に格納されるレジスタ登録データテーブルの具体的な構成例を示す模式図である。図3(b)は、図1で示したデータ収集システムにおけるデータ収集装置に格納されるレジスタ登録データテーブルの具体的な他の構成例を示す模式図である。
【図4】図1で示したデータ収集システムにおけるデータ収集装置が計測データを取得する処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施形態に係るデータ収集システムの概略構成を示すブロック図である。
【図6】図5で示したデータ収集システムにおけるデータ収集装置に格納されるハードウェアアイテムテーブルの具体的な構成例を示す模式図である。
【図7】図5で示したデータ収集システムにおけるデータ収集装置に格納されるレジスタ登録データテーブルの具体的な構成例を示す模式図である。
【図8】図5で示したデータ収集システムにおけるデータ収集装置が、データ計測装置に所定の制御コマンドを与える処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】従来のデータ収集システムの概略構成を示すブロック図である。
【図10】図10(a)は、図9で示した従来のデータ収集システムにおけるデータ計測装置が所定の送信フォーマットに従って組み立てた計測データ群を示す模式図である。図10(b)は、図9で示した従来のデータ収集システムにおける他のデータ計測装置が所定の送信フォーマットに従って組み立てた計測データ群を示す模式図である。
【符号の説明】
【0181】
10 データ収集装置
10b データ収集装置
11 制御部
11b 制御部
12 レジスタ参照部
13 レジスタ登録情報取得部(レジスタ情報取得手段)
14 計測データ取得部(外部データ取得手段)
15 計測データ格納部
18 レジスタ登録情報記憶部(レジスタ情報記憶部)
18b レジスタ登録情報記憶部(レジスタ情報記憶部、制御情報記憶部)
20A 第1データ計測装置(外部装置)
20B 第2データ計測装置(外部装置)
22A データ格納メモリ
22B データ格納メモリ
25A アドレス情報
25B アドレス情報
31 レジスタ設定部
32 制御情報取得部(制御情報取得手段)
33 制御情報書き込み部(制御情報書き込み手段)
50 データ収集システム
50b データ収集システム
181 ハードウェアアイテムテーブル
181b ハードウェアアイテムテーブル
182 レジスタ登録データテーブル
182b レジスタ登録データテーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の異なる外部装置が備えるメモリ内の各レジスタに保持されているデータを取得するデータ収集装置であって、
上記データの内容を識別するデータ識別情報と、上記メモリにおける上記レジスタのアドレス位置を示すアドレス位置情報とを対応付けて記憶するレジスタ情報記憶部と、
上記データ識別情報に対応付けられた上記アドレス位置情報を、上記レジスタ情報記憶部から取得するレジスタ情報取得手段と、
該取得した上記アドレス位置情報に基づいて上記外部装置が備えるメモリ内のレジスタを参照し、該参照したレジスタに格納されているデータを取得する外部データ取得手段とを備えることを特徴とするデータ収集装置。
【請求項2】
上記外部装置を制御するための制御コマンドを識別する制御識別情報と、上記アドレス位置情報と、上記外部装置に応じた上記制御コマンドを生成するために必要なコマンド生成情報とを対応付けて記憶する制御情報記憶部と、
上記制御識別情報に対応付けられた上記アドレス位置情報および上記コマンド生成情報を、上記制御情報記憶部から取得する制御情報取得手段と、
上記取得したコマンド生成情報に基づいて生成した上記制御コマンドを、上記取得したアドレス位置情報に基づいて、上記外部装置が備えるメモリ内のレジスタに書き込む制御情報書き込み手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のデータ収集装置。
【請求項3】
複数の異なる外部装置が備えるメモリ内の各レジスタに保持されているデータを取得するデータ収集方法であって、
上記データ識別情報に対応付けられた上記アドレス位置情報を、上記データの内容を識別するデータ識別情報と、上記メモリにおける上記レジスタのアドレス位置を示すアドレス位置情報とを対応付けて記憶するレジスタ情報記憶部から取得するレジスタ情報取得ステップと、
該取得した上記アドレス位置情報に基づいて上記外部装置が備えるメモリ内のレジスタを参照し、該参照したレジスタに格納されているデータを取得する外部データ取得ステップとを含むことを特徴とするデータ収集方法。
【請求項4】
請求項1または2に記載のデータ収集装置を動作させるプログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項5】
請求項4に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−99040(P2009−99040A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−271467(P2007−271467)
【出願日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【出願人】(000108797)エスペック株式会社 (282)
【Fターム(参考)】