説明

データ更新システム、マスター端末、スレーブ端末、サーバ、データ更新方法、プログラム及び記録媒体

【課題】 圏外であったり電源がオフであったりした場合の鍵のデータの更新の誤認を防止した認証データ更新システム、マスター端末、スレーブ端末、認証データ更新方法、プログラム、及び記録媒体を提供する。
【解決手段】 サーバとの間でスレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつマスター情報端末から認証データの更新要求信号がサーバに発せられると、更新するための認証データをサーバがスレーブ携帯情報端末に送信することにより、認証データを任意に変更できるので、圏外であったり電源がオフであったりした場合の鍵のデータの更新の誤認を防止すると共に、セキュリティーが向上し、認証データの書き換えを行うときにスレーブ携帯情報端末の通信可能性を確認することにより鍵変更時の利便性が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ更新システム、マスター端末、スレーブ端末、サーバ、データ更新方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から提案されている携帯電話を用いた玄関ドア、扉、ロッカー、金庫等の鍵の施錠もしくは開錠(以下「施錠/開錠」という)の方法は、携帯電話の記憶領域に格納された認証番号と鍵に設置された記憶領域の番号が一致した場合、施錠/開錠がされるものであり、番号が一致することを確認するためにはサーバを介する方法や赤外線を使用するなどの方法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、セキュリティ向上のため、玄関ドア等の鍵の施錠/開錠に用いる認証データを変更するものが開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
さらに、非接触型認証装置を備え、高度な利便性を有するデジタルチケットシステム(例えば、特許文献3参照。)や、専用バーコードリーダを使用せずに一般的な非接触IDカードとほぼ同様にして携帯電話を使用してセキュリティ管理を行うシステムが開示されている(例えば、特許文献4参照。)。
【特許文献1】特開2004−225287号公報
【特許文献2】特開2004−308257号公報
【特許文献3】特開2002−133005号公報
【特許文献4】特開2004−353397号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1記載の発明は、玄関ドア等の錠がサーバと連動しているため、携帯電話の電源がオフの場合には、玄関ドア等の鍵の施錠/解錠を行うことができない。
また、特許文献2記載の発明は、携帯電話がサーバから鍵のデータを受け取った後、施錠/開錠する方法であるため、携帯電話の電源がオフであったり携帯電話の所有者が圏外にいたりすると、鍵のデータを送っても受け取ることができず、データを送った側は送ったものと誤認する場合がある。ここで、鍵を取り替えるためには錠(錠前)を替えるという方法があるが、部品代や取り替え工賃などの取替えコストがかかってしまうというデメリットがある。
【0005】
一方、特許文献3記載の発明は、チケット(販売)システムにおいて非接触IDモジュールを用いているものの、鍵のデータである認証データを書き換えることができず、特許文献4記載の発明は、通信用アダプタを使用して施錠/開錠するものの、認証データを書き換えることができないというデメリットがある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決するため、圏外であったり電源がオフであったりした場合の鍵のデータの更新の誤認を防止したデータ更新システム、マスター端末、スレーブ端末、サーバ、データ更新方法、プログラム及び記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、鍵として動作するマスター携帯情報端末と、錠として動作するスレーブ携帯情報端末とを有し、前記マスター携帯情報端末が認証データの更新を行う更新要求信号を発すると、前記スレーブ携帯情報端末の認証データを更新する認証データ更新システムであって、前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつ前記マスター情報端末から認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データを前記スレーブ携帯情報端末に送信するサーバを備えたことを特徴とする。
ここで、「錠」とは、扉などに取り付けてしまりとする金具であり、「鍵」とは、錠の孔にさし入れて、これを開閉する道具である(広辞苑第5版)が、ここでは錠は扉などにとりつけてしまりとする電子錠(電子ロック:機械的な錠と、錠を開閉するためのソレノイドと、ソレノイドを駆動する駆動回路と、駆動回路を制御すると共にサーバに接続される制御回路とで構成されたもの)であって、鍵としての機能を有する携帯情報端末からの認証データで開錠もしくは施錠されるものとする。
また、マスター携帯電話とスレーブ携帯電話とは構成上は同一であって、ユーザの使い方により何れか一方の携帯電話となる。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、サーバとの間でスレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつマスター情報端末から認証データの更新要求信号がサーバに発せられると、更新するための認証データをサーバがスレーブ携帯情報端末に送信することにより、認証データを任意に変更できるので、圏外であったり電源がオフであったりした場合の鍵のデータの更新の誤認を防止すると共に、セキュリティーが向上し、認証データの書き換えを行うときにスレーブ携帯情報端末の通信可能性を確認することにより鍵変更時の利便性が向上する。
【0009】
請求項2記載の発明は、鍵として動作するマスター携帯情報端末と、錠として動作するスレーブ携帯情報端末とを有し、前記マスター携帯情報端末が認証データの更新を行う更新要求信号を発すると、認証データを更新する認証データ更新システムであって、 前記マスター携帯情報端末及び前記スレーブ携帯情報端末にそれぞれ設けられ、無線環境上で施錠もしくは開錠を行うための非接触型認証装置と、前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを確認し、前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつ前記マスター情報端末からの認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データを前記スレーブ携帯情報端末に送信するサーバとを備え、ユーザー操作で前記マスター携帯情報端末から前記サーバを経由して前記スレーブ携帯情報端末の錠の認証データを書き換えることにより、前記鍵と前記錠との認証データを同期した任意の認証番号に変更するようにしたことを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明によれば、サーバとの間でスレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつマスター情報端末から認証データの更新要求信号がサーバに発せられると、更新するための認証データをサーバがスレーブ携帯情報端末に送信することにより、認証データを任意に変更できるので、セキュリティーが向上し、認証データの書き換えを行うときにスレーブ携帯情報端末の通信可能性を確認することにより鍵変更時の利便性が向上する。非接触型認証装置を用いて無線環境上で施錠もしくは開錠を行うことにより、ケーブルやコネクタ接続を行う必要がなく、利便性が向上する。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを、前記スレーブ携帯情報端末の電源が入っており、かつ圏外ではないと前記マスター携帯情報端末のユーザーが認識できるか否かであるとするようにしたことを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを、スレーブ携帯情報端末の電源が入っており、かつ圏外ではないとマスター携帯情報端末のユーザーが認識できるか否かであるとすることにより、鍵を変更しようとするマスター携帯情報端末のユーザーが変更可能か否かを把握することができるので、スレーブ携帯情報端末の電源が入っており、かつ圏内であるときに確実に鍵の変更を行うことができ、信頼性が向上する。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項記載の発明において、前記鍵として使用できる非接触型認証装置を搭載したスレーブ携帯情報端末が複数ある場合は、それぞれのスレーブ携帯情報端末が通信可能であることを確認した後、前記認証データの更新を行うようにしたことを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、スレーブ携帯情報端末が複数ある場合は、それぞれのスレーブ携帯情報端末が通信可能であることを確認した後、認証データの更新を行うことにより、複数のスレーブ携帯情報端末の鍵の変更が確実に行われるため、信頼性が向上する。
【0015】
請求項5記載の発明は、錠として動作するスレーブ携帯情報端末と、前記スレーブ携帯端末が通信可能であり、かつ認証データの更新要求信号を受けると、更新するための認証データを前記スレーブ携帯情報端末に送信するサーバとで、前記スレーブ携帯情報端末の認証データを更新する認証データ更新システムを構成するマスター携帯情報端末であって、前記認証データの更新を行う認証データ更新要求信号を発し、施錠もしくは開錠を行うための非接触型認証装置と、変更予定の認証データを格納する記憶領域とを備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、施錠もしくは開錠を行うための非接触型認証装置を備えることにより、無線環境上で施錠もしくは開錠を行うことにより、ケーブルやコネクタ接続を行う必要がなく、利便性が向上する。また、変更予定の認証データを格納する記憶領域を備えることにより、認証データの変更が確実に行われ、信頼性が向上する。
【0017】
請求項6記載の発明は、鍵として動作するマスター携帯情報端末と、通信が可能であり、かつ前記マスター情報端末からの認証データの更新要求信号を受けると、更新するための認証データを送信するサーバとで、各携帯情報端末の認証データを更新する認証データ更新システムを構成するスレーブ携帯情報端末であって、施錠もしくは開錠を行うための非接触型認証装置と、変更前の認証データを格納し、前記サーバから前記認証データの更新が求められると変更後の認証データに書き換えて格納するための記憶領域とを備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項6記載の発明によれば、非接触型認証装置を用いて無線環境上で施錠もしくは開錠を行うことにより、ケーブルやコネクタ接続を行う必要がなく、利便性が向上する。また、変更前の認証データを格納し、サーバから認証データの更新が求められると変更後の認証データに書き換えて格納するための記憶領域を備えることにより、確実に鍵の変更を行うことができる。
【0019】
請求項7記載の発明は、鍵として動作するマスター携帯情報端末と、錠として動作するスレーブ携帯情報端末とで前記スレーブ携帯情報端末の認証データを更新する認証データ更新システムを構成するサーバであって、前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを確認し、前記スレーブ携帯情報端末との通信が可能であり、かつ前記マスター携帯情報端末から認証データの更新要求信号を受けると、更新するための認証データを前記スレーブ携帯情報端末に送信することを特徴とする。
【0020】
請求項7記載の発明によれば、スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを確認することにより、信頼性が向上し、スレーブ携帯情報端末との通信が可能であり、かつマスター携帯情報端末から認証データの更新要求信号を受けると、更新するための認証データをスレーブ携帯情報端末に送信することにより、スレーブ携帯情報端末の鍵の更新がサーバにより管理されるので、セキュリティーが向上する。
【0021】
請求項8記載の発明は、鍵として動作するマスター携帯情報端末が認証データの更新を行う更新要求信号を発すると、錠として動作するスレーブ携帯情報端末の認証データを更新する認証データ更新方法であって、前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつ前記マスター情報端末から認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データをサーバから前記スレーブ携帯情報端末に送信することを特徴とする。
【0022】
請求項8記載の発明によれば、サーバとの間でスレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつマスター情報端末から認証データの更新要求信号がサーバに発せられると、更新するための認証データをサーバがスレーブ携帯情報端末に送信することにより、認証データを任意に変更できるので、セキュリティーが向上し、認証データの書き換えを行うときにスレーブ携帯情報端末の通信可能性を確認することにより鍵変更時の利便性が向上する。
【0023】
請求項9記載の発明は、鍵として動作するマスター携帯情報端末が認証データの更新を行う更新要求信号を発すると、錠として動作するスレーブ携帯情報端末の認証データを更新する認証データ更新方法であって、前記マスター携帯情報端末及び前記スレーブ携帯情報端末にそれぞれ設けられた他非接触型認証装置によって無線環境上で施錠もしくは開錠を行い、サーバによって前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを確認し、前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつ前記マスター情報端末からの認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データを前記スレーブ携帯情報端末に送信し、ユーザー操作で前記マスター携帯情報端末から前記サーバを経由して前記スレーブ携帯情報端末の錠の認証データを書き換えることにより、前記鍵と前記錠との認証データを同期した任意の認証番号に変更することを特徴とする。
【0024】
請求項9記載の発明によれば、サーバとの間でスレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつマスター情報端末から認証データの更新要求信号がサーバに発せられると、更新するための認証データをサーバがスレーブ携帯情報端末に送信することにより、認証データを任意に変更できるので、セキュリティーが向上し、認証データの書き換えを行うときにスレーブ携帯情報端末の通信可能性を確認することにより鍵変更時の利便性が向上する。非接触型認証装置を用いて無線環境上で施錠もしくは開錠を行うことにより、ケーブルやコネクタ接続を行う必要がなく、利便性が向上する。
【0025】
請求項10記載の発明は、請求項8または9記載の発明において、前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを、前記スレーブ携帯情報端末の電源が入っており、かつ圏外ではないと前記マスター携帯情報端末のユーザーが認識できるか否かであるとすることを特徴とする。
【0026】
請求項10記載の発明によれば、スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを、スレーブ携帯情報端末の電源が入っており、かつ圏外ではないとマスター携帯情報端末のユーザーが認識できるか否かであるとすることにより、鍵を変更しようとするマスター携帯情報端末のユーザーが変更可能か否かを把握することができるので、スレーブ携帯情報端末の電源が入っており、かつ圏内であるときに確実に鍵の変更を行うことができ、信頼性が向上する。
【0027】
請求項11記載の発明は、請求項8から10のいずれか1項記載の発明において、前記鍵として使用できる非接触型認証装置を搭載したスレーブ携帯情報端末が複数ある場合は、それぞれのスレーブ携帯情報端末が通信可能であることを確認した後、前記認証データの更新を行うことを特徴とする。
【0028】
請求項11記載の発明によれば、スレーブ携帯情報端末が複数ある場合は、それぞれのスレーブ携帯情報端末が通信可能であることを確認した後、認証データの更新を行うことにより、複数のスレーブ携帯情報端末の鍵の変更が確実に行われるため、信頼性が向上する。
【0029】
請求項12記載の発明は、鍵として動作するマスター携帯情報端末が認証データの更新を行う更新要求信号を発すると、錠として動作するスレーブ携帯情報端末の認証データを更新するためのサーバのコンピュータに、前記マスター携帯情報端末から認証データの更新を行う更新要求信号を発する処理、前記更新要求信号を受けると前記スレーブ携帯情報端末の認証データを更新する処理を実行させる認証データ更新プログラムであって、前記コンピュータに、前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつ前記マスター情報端末から認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データを前記スレーブ携帯情報端末に送信する処理を実行させることを特徴とする。
【0030】
請求項12記載の発明によれば、サーバとの間でスレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつマスター情報端末から認証データの更新要求信号がサーバに発せられると、更新するための認証データをサーバがスレーブ携帯情報端末に送信することにより、認証データを任意に変更できるので、セキュリティーが向上し、認証データの書き換えを行うときにスレーブ携帯情報端末の通信可能性を確認することにより鍵変更時の利便性が向上する。
【0031】
請求項13記載の発明は、サーバのコンピュータに、鍵として動作するマスター携帯情報端末から認証データの更新を行う更新要求信号を発する処理、前記更新要求信号を受けると錠として動作するスレーブ携帯情報端末の認証データを更新する処理を実行させる認証データ更新プログラムであって、前記コンピュータに、前記マスター携帯情報端末及び前記スレーブ携帯情報端末にそれぞれ設けられた他非接触型認証装置が無線環境上で施錠もしくは開錠を行う処理、前記サーバが前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを確認し、前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを確認する処理、前記スレーブ携帯情報端末が通信可能、かつ前記マスター情報端末からの認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データを前記スレーブ携帯情報端末に送信する処理、ユーザー操作で前記マスター携帯情報端末から前記サーバを経由して前記スレーブ携帯情報端末の錠の認証データを書き換えることにより、前記鍵と前記錠との認証データを同期した任意の認証番号に変更する処理を実行させることを特徴とする。
【0032】
請求項13記載の発明によれば、サーバとの間でスレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつマスター情報端末から認証データの更新要求信号がサーバに発せられると、更新するための認証データをサーバがスレーブ携帯情報端末に送信することにより、認証データを任意に変更できるので、セキュリティーが向上し、認証データの書き換えを行うときにスレーブ携帯情報端末の通信可能性を確認することにより鍵変更時の利便性が向上する。非接触型認証装置を用いて無線環境上で施錠もしくは開錠を行うことにより、ケーブルやコネクタ接続を行う必要がなく、利便性が向上する。
【0033】
請求項14記載の発明は、請求項12から14のいずれか1項記載の発明において、前記コンピュータに、前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを、前記スレーブ携帯情報端末の電源が入っており、かつ圏外ではないと前記マスター携帯情報端末のユーザーが認識できるか否かであるとする処理を実行させることを特徴とする。
【0034】
請求項14記載の発明によれば、スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを、スレーブ携帯情報端末の電源が入っており、かつ圏外ではないとマスター携帯情報端末のユーザーが認識できるか否かであるとすることにより、鍵を変更しようとするマスター携帯情報端末のユーザーが変更可能か否かを把握することができるので、スレーブ携帯情報端末の電源が入っており、かつ圏内であるときに確実に鍵の変更を行うことができ、信頼性が向上する。
【0035】
請求項15記載の発明は、請求項12から14のいずれか1項記載の発明において、前記コンピュータに、前記鍵として使用できる非接触型認証装置を搭載したスレーブ携帯情報端末が複数ある場合は、それぞれのスレーブ携帯情報端末が通信可能であることを確認する処理、各スレーブ携帯情報端末が通信可能が可能である場合、前記認証データの更新を行う処理を実行させることを特徴とする。
【0036】
請求項15記載の発明によれば、スレーブ携帯情報端末が複数ある場合は、それぞれのスレーブ携帯情報端末が通信可能であることを確認した後、認証データの更新を行うことにより、複数のスレーブ携帯情報端末の鍵の変更が確実に行われるため、信頼性が向上する。
【0037】
請求項16記載の発明は、鍵として動作するマスター携帯情報端末が認証データの更新を行う更新要求信号を発すると、錠として動作するスレーブ携帯情報端末の認証データを更新するためのサーバのコンピュータに、前記マスター携帯情報端末から認証データの更新を行う更新要求信号を発する処理、前記更新要求信号を受けると前記スレーブ携帯情報端末の認証データを更新する処理を実行させる認証データ更新プログラムを記録した記録媒体であって、前記コンピュータに、前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつ前記マスター情報端末から認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データを前記スレーブ携帯情報端末に送信する処理を実行させる認証データ更新プログラムを記録したことを特徴とする。
【0038】
請求項16記載の発明によれば、サーバとの間でスレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつマスター情報端末から認証データの更新要求信号がサーバに発せられると、更新するための認証データをサーバがスレーブ携帯情報端末に送信することにより、認証データを任意に変更できるので、セキュリティーが向上し、認証データの書き換えを行うときにスレーブ携帯情報端末の通信可能性を確認することにより鍵変更時の利便性が向上する。
【0039】
請求項17記載の発明は、サーバのコンピュータに、鍵として動作するマスター携帯情報端末から認証データの更新を行う更新要求信号を発する処理、前記更新要求信号を受けると錠として動作するスレーブ携帯情報端末の認証データを更新する処理を実行させる認証データ更新プログラムを記録した記録媒体であって、前記コンピュータに、前記マスター携帯情報端末及び前記スレーブ携帯情報端末にそれぞれ設けられた他非接触型認証装置が無線環境上で施錠もしくは開錠を行う処理、前記サーバが前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを確認し、前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを確認する処理、前記スレーブ携帯情報端末が通信可能、かつ前記マスター情報端末からの認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データを前記スレーブ携帯情報端末に送信する処理、ユーザー操作で前記マスター携帯情報端末から前記サーバを経由して前記スレーブ携帯情報端末の錠の認証データを書き換えることにより、前記鍵と前記錠との認証データを同期した任意の認証番号に変更する処理を実行させる認証データ更新プログラムを記録したことを特徴とする。
【0040】
請求項17記載の発明によれば、サーバとの間でスレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつマスター情報端末から認証データの更新要求信号がサーバに発せられると、更新するための認証データをサーバがスレーブ携帯情報端末に送信することにより、認証データを任意に変更できるので、セキュリティーが向上し、認証データの書き換えを行うときにスレーブ携帯情報端末の通信可能性を確認することにより鍵変更時の利便性が向上する。非接触型認証装置を用いて無線環境上で施錠もしくは開錠を行うことにより、ケーブルやコネクタ接続を行う必要がなく、利便性が向上する。
【0041】
請求項18記載の発明は、請求項16または17記載の発明において、前記コンピュータに、前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを、前記スレーブ携帯情報端末の電源が入っており、かつ圏外ではないと前記マスター携帯情報端末のユーザーが認識できるか否かであるとする処理を実行させる認証データ更新プログラムを記録したことを特徴とする。
【0042】
請求項18記載の発明によれば、スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを、スレーブ携帯情報端末の電源が入っており、かつ圏外ではないとマスター携帯情報端末のユーザーが認識できるか否かであるとすることにより、鍵を変更しようとするマスター携帯情報端末のユーザーが変更可能か否かを把握することができるので、スレーブ携帯情報端末の電源が入っており、かつ圏内であるときに確実に鍵の変更を行うことができ、信頼性が向上する。
【0043】
請求項19記載の発明は、請求項16から18のいずれか1項記載の発明において、前記コンピュータに、前記鍵として使用できる非接触型認証装置を搭載したスレーブ携帯情報端末が複数ある場合は、それぞれのスレーブ携帯情報端末が通信可能であることを確認する処理、各スレーブ携帯情報端末が通信可能が可能である場合、前記認証データの更新を行う処理を実行させる認証データ更新プログラムを記録したことを特徴とする。
【0044】
請求項19記載の発明によれば、スレーブ携帯情報端末が複数ある場合は、それぞれのスレーブ携帯情報端末が通信可能であることを確認した後、認証データの更新を行うことにより、複数のスレーブ携帯情報端末の鍵の変更が確実に行われるため、信頼性が向上する。
【0045】
〔解決案〕
1.電子ロック機構を有する玄関ドア等の施錠/解錠に関する認証データを携帯電話の非接触型認証装置の記憶領域に格納し、実際に施錠/解錠を行うときには携帯電話との情報入出力動作の停止中に行う。携帯電話の電源がオフになっている場合には通常の金属製の鍵で施錠/解錠を行うものとする。
【0046】
2.玄関ドア等の施錠/解錠に用いる認証データは、携帯電話の電源が入っており、圏外ではないとユーザーが認識できるときにユーザー操作で携帯電話からサーバを経由して錠前の認証データを送信することにより、鍵と錠前の認証データを同期した任意の認証番号に変更することができる。ユーザーが圏外ではないことを認識しながら操作を行うことで、認証データの変更を確実に行うことができる。
【0047】
3.家族など複数の人間がスレーブ携帯電話を持っている時に、上記2.の操作がマスター携帯電話から行われた場合、サーバからは基地局を介して、複数のスレーブ携帯電話に変更された鍵の認証データを送信する。この時、マスター携帯電話からの操作により、基地局を介してスレーブ携帯電話が置かれている電波状況を確認し、その結果を持って鍵の認証データを変更するかしないかを決定することで、スレーブ携帯電話が複数存在していても、鍵の認証データを確実に変更できる。
【0048】
4.上記3.の操作を行ったとき、サーバは各スレーブ携帯電話に送信された鍵の認証データが確実に書き換えられたかをスレーブ携帯電話に確認する。その後、マスター携帯電話にはスレーブ携帯電話に対して、鍵の認証データが確実に書き換えられたかの結果を送信することでマスター携帯電話に各スレーブ携帯電話の情報が集まるようにすることで、各スレーブ携帯電話を所有するユーザーとの認識ずれを防ぐ。
【0049】
5.携帯電話が圏外にあったり電源がオフであったりしているときなど認証データが受け取れないという事態を防ぐと共に、認証データを任意に変更できるシステムとする。
【0050】
6.また、何らかの理由により鍵の認証データが漏洩するなどの事態があっても、ユーザーによって任意に認証番号を変更できるため錠前を取り替える必要がない。
【0051】
〔解決の具体案〕
1.玄関ドア等に用いられている電子ロックの施錠/解錠は、非接触型認証装置を搭載した携帯電話にて行い、錠前との認証は非接触型認証装置の認証機能にて行う。
【0052】
2.玄関ドア等の電子ロックの施錠/解錠は、記憶領域を具備した非接触型認証装置に格納されたマスター携帯電話使用者が決定する認証番号を錠前に送り、錠前は錠前が具備する記憶領域に格納されている事前に無線装置によってサーバ経由でマスター携帯電話から送信された認証番号と一致する場合に限り、実行される。
【0053】
3.記憶領域を具備した非接触型認証装置の記憶領域に格納される錠前の開錠や施錠に使用される認証番号は、非接触型認証装置を搭載した携帯電話に具備されたCPUから記憶領域を具備した非接触型認証装置の記憶領域に対するアクセスによって格納される。
【0054】
4.非接触型認証装置を搭載した携帯電話に具備されたCPUから記憶領域を具備した非接触型認証装置の記憶領域に対するアクセスは、マスター携帯電話を持つユーザー操作による鍵の認証データ変更、またはマスター携帯電話を持つユーザー操作による鍵データの変更を受けたサーバから基地局を介してマスター携帯電話以外で鍵となる非接触型認証装置を搭載した携帯電話に対するアクセスをトリガとして行われ、記憶領域を具備した非接触型認証装置に格納されたマスター携帯電話使用者が決定する鍵の認証データを変更するための場合に行われる。
【発明の効果】
【0055】
本発明によれば、サーバとの間でスレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつマスター情報端末から認証データの更新要求信号がサーバに発せられると、更新するための認証データをサーバがスレーブ携帯情報端末に送信することにより、認証データを任意に変更できるので、圏外であったり電源がオフであったりした場合の鍵のデータの更新の誤認を防止すると共に、セキュリティーが向上し、認証データの書き換えを行うときにスレーブ携帯情報端末の通信可能性を確認することにより鍵変更時の利便性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0056】
〔発明の特徴〕
本発明に係る非接触型認証装置を搭載した携帯情報端末としての携帯電話と無線の環境とを用いて、任意に認証番号を変更できる鍵を提供する認証データ更新システムの特徴を以下に示す。
1.電子ロックの施錠/解錠を、非接触型認証装置を搭載した携帯電話によって行う。
2.電子ロックの施錠/解錠に用いる認証データは、ユーザー操作で携帯電話からサーバを経由して錠の認証データを書き換えることにより、鍵と錠の認証データを同期した任意の認証番号に変更する。この操作が可能な携帯電話を以降マスター携帯電話と呼称する。上記操作はできないが、鍵として使用できる非接触型認証装置を搭載した携帯電話のことを以降スレーブ携帯電話と呼称する。
3.更新される側の携帯電話の電源が入っており、かつ圏外ではないと更新する側の携帯電話のユーザーが認識できるときに更新される側の携帯電話の認証番号を書き換えることで、認証データの変更を確実に行う。
4.鍵として使用できる非接触型認証装置を搭載した携帯電話が複数ある場合は、それぞれの携帯電話の電波状態が通信できる状態であるか否かを確認してから認証データの更新を行うことで、認証データの変更を確実に実施する。
【0057】
〔発明の概要〕
以下に本発明の概要を示す。
図6は本発明に係るマスター携帯情報端末もしくはスレーブ携帯情報端末の特徴を示す概念図である。
マスター携帯電話は、スレーブ携帯電話の電波状態(通信可能性:例えばスレーブ携帯電話における電界強度が通信可能な値以上であること、もしくは携帯電話の電波状態表示が少なくとも微弱であること)をサーバ経由で確認し、スレーブ携帯電話の電波状態が良好であること(通信可能であること)をサーバからの通知によって判断できた場合、スレーブ携帯電話の鍵の認証データ、または錠の認証データをサーバ経由で送信し、それぞれに具備された記憶領域に格納された認証データを書き換えることを特徴としたシステムである。
【0058】
マスター携帯電話Aは、無線装置を具備した錠B、スレーブ携帯電話C、D、Eの現在の電波状況をサーバ経由で確認する。基地局F,G,H,Iは、各携帯電話、錠との無線によるデータ送受信を行い、サーバJとは有線でのデータ送受信を行う。マスター携帯電話Aから出力されるスレーブ携帯電話の電波状況確認要求は、基地局F,G,H,Iを通じてサーバJに送信され、スレーブ携帯電話の電波状況確認要求を受けたサーバJは要求内容から、基地局F,G,H,Iを通して錠B、スレーブ携帯電話C,D,Eに電波状態を報告するよう通知する。通知内容を受けた錠B、スレーブ携帯電話C,D,Eは、現在の電波状態を基地局F,G,H,Iを通じてサーバJに送信する。錠B、スレーブ携帯電話C,D,Eからそれぞれの電波状態を通知されたサーバJは、基地局F,G,H,Iを通じてそれぞれの電波状態をマスター携帯電話Aに報告する。
【0059】
マスター携帯電話Aを操作するユーザーは、サーバJから通知された錠B、スレーブ携帯電話C,D,Eの電波状態を確認し、認証データの書換え実行可否を判断する。
錠(電子ロック)B、スレーブ携帯電話C,D,Eの電波状態が良好であり、認証データの書換えが可能であるとマスター携帯電話Aを操作するユーザーが判断し、錠B、スレーブ携帯C、D、Eの具備するそれぞれの記憶領域に格納された認証データを書き換える要求をマスター携帯電話Aから出力する操作と、マスター携帯電話Aの具備する記憶領域の認証データを変更する操作と、マスター携帯電話Aの具備する記憶領域に格納された変更後の認証データを送信する操作を行った場合、マスター携帯電話Aは、基地局F,G,H,Iを通じて錠(電子ロック)B、スレーブ携帯電話C,D,Eにマスター携帯電話Aに搭載された非接触型認証装置の具備する記憶領域に格納された変更後の認証データをサーバJ送信する動作を行う。
【0060】
変更後の認証データを受信したサーバJは、基地局F、G、H、Iを通じて錠B、スレーブ携帯C、D、Eの具備するそれぞれの記憶領域に格納された認証データを書き換える要求と変更後の認証データを錠(電子ロック)B、スレーブ携帯C、D、Eそれぞれに送信する。
変更後の認証データを受け取った錠(電子ロック)B、スレーブ携帯C、D、Eは、それぞれに具備する記憶領域に格納された認証データをサーバJから基地局F、G、H、Iを通じて送信された変更後の認証データに書き換える作業を行い、正常に書き換えられた場合、基地局F、G、H、Iを通じてサーバJに変更後の認証データに正常に書き変わったことを通知する。
【0061】
また、書換えが正常に終了しなかった場合は、変更後の認証データに正常に書き換えられなかったことを基地局F、G、H、Iを通じてサーバJに通知する。錠B、スレーブ携帯C、D、Eから、基地局F、G、H、Iを通じて変更後の認証データへの書換えを行った結果を受け取ったサーバJは、錠(電子ロック)B、スレーブ携帯C、D、Eから受け取ったそれぞれの通知を基地局F、G、H、Iを通じてマスター携帯電話Aに通知する。
【0062】
上記動作により、マスター携帯電話の具備する記憶領域で新しく作成された認証データを錠、およびスレーブ携帯電話の電波状態を通知させ、電波状況が良好であることを確認した上で送信することにより、認証データを確実に書き換えることができ、セキュリティーの向上と鍵の更新を確実に行うことができる。
尚、マスター携帯電話とスレーブ携帯電話とは構造は同一であり、認証データの書き換えを行う側の携帯電話がマスター携帯電話となり、認証データの書き換えが行われる側の携帯電話がスレーブ携帯情報端末となる。
【0063】
〔実施の形態〕
本実施形態の認証データ更新システムは、鍵として動作するマスター携帯情報端末と、錠として動作するスレーブ携帯情報端末とを有し、マスター携帯情報端末が認証データの更新を行う更新要求信号を発すると、スレーブ携帯情報端末の認証データを更新する認証データ更新システムであって、スレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつマスター情報端末から認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データをスレーブ携帯情報端末に送信するサーバを備えたことを特徴とする。
【0064】
本実施形態の認証データ更新システムは、鍵として動作するマスター携帯情報端末と、錠として動作するスレーブ携帯情報端末とを有し、マスター携帯情報端末が認証データの更新を行う更新要求信号を発すると、認証データを更新する認証データ更新システムであって、マスター携帯情報端末及びスレーブ携帯情報端末にそれぞれ設けられ、無線環境上で施錠もしくは開錠を行うための非接触型認証装置と、スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを確認し、スレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつマスター情報端末からの認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データをスレーブ携帯情報端末に送信するサーバとを備え、ユーザー操作でマスター携帯情報端末からサーバを経由してスレーブ携帯情報端末の錠の認証データを書き換えることにより、鍵と錠との認証データを同期した任意の認証番号に変更するようにしたことを特徴とする。
【0065】
本実施形態の認証データ更新システムは、上記構成に加え、スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを、スレーブ携帯情報端末の電源が入っており、かつ圏外ではないとマスター携帯情報端末のユーザーが認識できるか否かであるとするようにしてもよく、鍵として使用できる非接触型認証装置を搭載したスレーブ携帯情報端末が複数ある場合は、それぞれのスレーブ携帯情報端末が通信可能であることを確認した後、認証データの更新を行うようにしてもよい。
【0066】
本実施形態のマスター携帯情報端末は、錠として動作するスレーブ携帯情報端末と、スレーブ携帯端末が通信可能であり、かつ認証データの更新要求信号を受けると、更新するための認証データをスレーブ携帯情報端末に送信するサーバとで、スレーブ携帯情報端末の認証データを更新する認証データ更新システムを構成するマスター携帯情報端末であって、認証データの更新を行う認証データ更新要求信号を発し、施錠もしくは開錠を行うための非接触型認証装置と、変更予定の認証データを格納する記憶領域とを備えたことを特徴とする。
【0067】
本実施形態のスレーブ携帯情報端末は、鍵として動作するマスター携帯情報端末と、通信が可能であり、かつマスター情報端末からの認証データの更新要求信号を受けると、更新するための認証データを送信するサーバとで、各携帯情報端末の認証データを更新する認証データ更新システムを構成するスレーブ携帯情報端末であって、施錠もしくは開錠を行うための非接触型認証装置と、変更前の認証データを格納し、サーバから認証データの更新が求められると変更後の認証データに書き換えて格納するための記憶領域とを備えたことを特徴とする。
【0068】
本実施形態のサーバは、鍵として動作するマスター携帯情報端末と、錠として動作するスレーブ携帯情報端末とでスレーブ携帯情報端末の認証データを更新する認証データ更新システムを構成するサーバであって、スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを確認し、スレーブ携帯情報端末との通信が可能であり、かつマスター携帯情報端末から認証データの更新要求信号を受けると、更新するための認証データをスレーブ携帯情報端末に送信することを特徴とする。
【0069】
本実施形態の認証データ更新方法は、鍵として動作するマスター携帯情報端末が認証データの更新を行う更新要求信号を発すると、錠として動作するスレーブ携帯情報端末の認証データを更新する認証データ更新方法であって、スレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつマスター情報端末から認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データをサーバからスレーブ携帯情報端末に送信することを特徴とする。
【0070】
本実施形態の認証データ更新方法は、鍵として動作するマスター携帯情報端末が認証データの更新を行う更新要求信号を発すると、錠として動作するスレーブ携帯情報端末の認証データを更新する認証データ更新方法であって、マスター携帯情報端末及びスレーブ携帯情報端末にそれぞれ設けられた他非接触型認証装置によって無線環境上で施錠もしくは開錠を行い、サーバによってスレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを確認し、スレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつマスター情報端末からの認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データをスレーブ携帯情報端末に送信し、ユーザー操作でマスター携帯情報端末からサーバを経由してスレーブ携帯情報端末の錠の認証データを書き換えることにより、鍵と錠との認証データを同期した任意の認証番号に変更することを特徴とする。
【0071】
本実施形態の認証データ更新方法は、上記構成に加え、スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを、スレーブ携帯情報端末の電源が入っており、かつ圏外ではないとマスター携帯情報端末のユーザーが認識できるか否かであるとしてもよく、鍵として使用できる非接触型認証装置を搭載したスレーブ携帯情報端末が複数ある場合は、それぞれのスレーブ携帯情報端末が通信可能であることを確認した後、認証データの更新を行ってもよい。
【0072】
本実施形態の認証データ更新プログラムは、鍵として動作するマスター携帯情報端末が認証データの更新を行う更新要求信号を発すると、錠として動作するスレーブ携帯情報端末の認証データを更新するためのサーバのコンピュータに、マスター携帯情報端末から認証データの更新を行う更新要求信号を発する処理、更新要求信号を受けるとスレーブ携帯情報端末の認証データを更新する処理を実行させる認証データ更新プログラムであって、コンピュータに、スレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつマスター情報端末から認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データをスレーブ携帯情報端末に送信する処理を実行させることを特徴とする。
【0073】
本実施形態の認証データ更新プログラムは、サーバのコンピュータに、鍵として動作するマスター携帯情報端末から認証データの更新を行う更新要求信号を発する処理、更新要求信号を受けると錠として動作するスレーブ携帯情報端末の認証データを更新する処理を実行させる認証データ更新プログラムであって、コンピュータに、マスター携帯情報端末及びスレーブ携帯情報端末にそれぞれ設けられた他非接触型認証装置が無線環境上で施錠もしくは開錠を行う処理、サーバがスレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを確認し、スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを確認する処理、スレーブ携帯情報端末が通信可能、かつマスター情報端末からの認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データをスレーブ携帯情報端末に送信する処理、ユーザー操作でマスター携帯情報端末からサーバを経由してスレーブ携帯情報端末の錠の認証データを書き換えることにより、鍵と錠との認証データを同期した任意の認証番号に変更する処理を実行させることを特徴とする。
【0074】
本実施形態の認証データ更新プログラムは、上記構成に加え、コンピュータに、スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを、スレーブ携帯情報端末の電源が入っており、かつ圏外ではないとマスター携帯情報端末のユーザーが認識できるか否かであるとする処理を実行させてもよく、コンピュータに、鍵として使用できる非接触型認証装置を搭載したスレーブ携帯情報端末が複数ある場合は、それぞれのスレーブ携帯情報端末が通信可能であることを確認する処理、各スレーブ携帯情報端末が通信可能が可能である場合、認証データの更新を行う処理を実行させてもよい。
【0075】
本実施形態の記録媒体は、鍵として動作するマスター携帯情報端末が認証データの更新を行う更新要求信号を発すると、錠として動作するスレーブ携帯情報端末の認証データを更新するためのサーバのコンピュータに、マスター携帯情報端末から認証データの更新を行う更新要求信号を発する処理、更新要求信号を受けるとスレーブ携帯情報端末の認証データを更新する処理を実行させる認証データ更新プログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータに、スレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつマスター情報端末から認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データをスレーブ携帯情報端末に送信する処理を実行させる認証データ更新プログラムを記録したことを特徴とする。
【0076】
本実施形態の記録媒体は、サーバのコンピュータに、鍵として動作するマスター携帯情報端末から認証データの更新を行う更新要求信号を発する処理、更新要求信号を受けると錠として動作するスレーブ携帯情報端末の認証データを更新する処理を実行させる認証データ更新プログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータに、マスター携帯情報端末及びスレーブ携帯情報端末にそれぞれ設けられた他非接触型認証装置が無線環境上で施錠もしくは開錠を行う処理、サーバがスレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを確認し、スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを確認する処理、スレーブ携帯情報端末が通信可能、かつマスター情報端末からの認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データをスレーブ携帯情報端末に送信する処理、ユーザー操作でマスター携帯情報端末からサーバを経由してスレーブ携帯情報端末の錠の認証データを書き換えることにより、鍵と錠との認証データを同期した任意の認証番号に変更する処理を実行させる認証データ更新プログラムを記録したことを特徴とする。
【0077】
本実施形態の記録媒体は、上記構成に加え、コンピュータに、スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを、スレーブ携帯情報端末の電源が入っており、かつ圏外ではないとマスター携帯情報端末のユーザーが認識できるか否かであるとする処理を実行させる認証データ更新プログラムを記録してもよく、コンピュータに、鍵として使用できる非接触型認証装置を搭載したスレーブ携帯情報端末が複数ある場合は、それぞれのスレーブ携帯情報端末が通信可能であることを確認する処理、各スレーブ携帯情報端末が通信可能が可能である場合、認証データの更新を行う処理を実行させる認証データ更新プログラムを記録してもよい。
【実施例】
【0078】
本実施例は、非接触型認証装置を搭載した携帯電話と無線の環境とを用いて、任意に認証番号を変更できる自宅の扉の鍵を提供するものである。
〔実施例の構成〕
図1は本発明に係る非接触型認証装置を搭載した携帯電話の一実施例の構成を示し、図2は各スレーブ携帯電話の電波状況を確認する場合の構成を示し、図3は本発明に係るスレーブ携帯電話の一実施例の電波状態確認の表示例を示し、図4は本発明に係る認証データ更新システムの一実施例の全体構成を示す。
図1に示す表示部2は、スレーブ携帯電話の電波状況、錠の認証データ更新結果などを表示する。アンテナ3、無線部4は、無線装置であり、CPU1からの要求により基地局を経由してサーバへの無線によるアクセスを行う。非接触型認証装置5は、記憶領域6を具備しており、錠に取り付けられた非接触型認証装置の読み取り機との認証処理を行い、認証に合格した場合、記憶領域6の認証データを錠に出力する。記憶領域7は電波状況を確認するスレーブ携帯電話の電話番号を格納する。操作部8は、ユーザーからの入力をCPU1に伝える機能を有する。キー入力なども操作部8を通して行われる。CPU1は、操作部8からの要求により、記憶領域7へのデータ読み書き、表示部2へのデータ表示、非接触型認証装置5の記憶領域6へのデータ書き込み、無線部4及びアンテナ3を通してのサーバへのアクセスを行う。
非接触型認証装置は、記憶領域6の他に、無線部4とは異なる高周波送受信回路(もしくは赤外線送受信回路)、I/Oポート、A/D変換器及びD/A変換器を備えている。
【0079】
図2に示すマスター携帯電話aは、スレーブ携帯電話b、c、dの現在の電波状況を確認する。基地局e、f、gは、各携帯電話と無線によるデータ送受信を行い、サーバeとは有線でのデータ送受信を行う。
マスター携帯電話aからのスレーブ携帯電話の電波状況確認要求は、マスター携帯電話aから、基地局e、f、gを通じてサーバh通知される。通知を受けたサーバhは、基地局e、f、gを通してスレーブ携帯電話b、c、dに対し、現在の電波状況を報告するように通知する。通知を受けたスレーブ携帯電話b、c、dは、現在の電波状況を基地局e、f、gを通して、サーバhに通知する。
スレーブ携帯電話dのように現在の電波状況を通知しない場合(×印)、サーバhによって、電波状態が不良であると判断し、基地局e、f、gを通してマスター携帯電話aに電波状態が不良であることを通知する。スレーブ携帯電話b、cのように、現在の電波状態をサーバhに通知した場合、それぞれの電波状態を基地局e、f、gを通してマスター携帯電話aに通知する。マスター携帯電話aを使用するユーザーは、サーバhから基地局e、f、gを通して通知されるスレーブ携帯電話b、c、dの電波状態によって、認証データの書換え実行可否を判断することを特徴とする。
【0080】
この判断に用いるシステムは、電波状態を確認する以外にも現在のシステムを用いて、携帯電話上で動作しているアプリケーションからのメール送受信により代用することもできる。
【0081】
以下代用方法を示す。
マスター携帯電話a上で動作するアプリケーションから、スレーブ携帯電話b,c,dに対してメールを送信する。メールを受け取ったスレーブ携帯電話b,c,dは、マスター携帯電話aから発信されたメールを受け取った後に、マスター携帯電話aに対してメールを返信することで、現時点でスレーブ携帯電話b,c,dがデータの送受信が可能であるとの情報をマスター携帯電話aに通知することができる。
【0082】
図4は、マスター携帯電話A’によって、スレーブ携帯電話の鍵の認証データ、または錠の認証データを書き換える場合のシステム構成を示している。
マスター携帯電話A’は、玄関ドア等の扉の錠(電子ロック)B’、スレーブ携帯C’、D’、E’の具備する記憶領域に格納された認証データを書き換える要求とマスター携帯電話A’に具備する記憶領域でユーザー操作によって変更された変更後の認証データを基地局F’、G’、H’、I’を通してサーバJ’に通知する。
【0083】
通知を受けたサーバJ’は基地局F’、G’、H’、I’を通して、無線装置を具備する扉の錠(電子ロック)B’ スレーブ携帯C'、D'、E'に扉の錠(電子ロック)B’、スレーブ携帯C’、D’、E’の具備する記憶領域に格納された認証データを書き換える要求とマスター携帯電話A’に具備する記憶領域でユーザー操作によって変更された変更後の認証データを通知する。通知を受けた扉の錠(電子ロック)B’、スレーブ携帯C’、D’、E’は、それぞれが具備する記憶領域に格納された認証データを、マスター携帯電話A’に具備する記憶領域でユーザー操作によって変更された変更後の認証データに書換え、書換え結果を基地局F’、G’、H’、I’を通してサーバJ’に通知する。
【0084】
扉の錠(電子ロック)B’、スレーブ携帯C’、D’、E’からの書換え結果を受けたサーバJ’は、基地局F’、G’、H’、I’を通して、マスター携帯電話A’ 扉の錠(電子ロック)B'、スレーブ携帯C'、D'、E'からの書換え結果を通知する。
【0085】
〔実施例の動作の説明〕
図1において、マスター携帯電話でスレーブ携帯電話の電波状況を確認する場合、操作部8によるユーザー操作の要求によって、CPU1は無線部4、アンテナ3を通して、サーバに対し事前に記憶領域7に格納されたスレーブ携帯電話の電話状況を確認する。
CPU1が無線部4、アンテナ3を通してサーバからスレーブ携帯電話の電波状況を受け取れた場合、CPU1は結果を表示部2に出力する。マスター携帯電話で錠や鍵の認証番号(認証データ)を変更する場合、操作部8によるユーザー操作の要求によって、CPU1は無線部4、アンテナ3を通して、サーバに錠の認証データ変更を送信する。CPU1が無線部4、アンテナ3を通してサーバから錠の認証データが正常に書き換えられたことを認証したら、非接触型認証装置5の記憶領域6に格納されている鍵の認証データを書き換える。
【0086】
スレーブ携帯電話の場合、CPU1は無線部4及びアンテナ3を通してサーバから要求された電波状況を、無線部4、アンテナ3を通してサーバに出力する。また、CPU1が無線部4及びアンテナ3を通してサーバから鍵データの更新を求められた場合、非接触型認証装置5の記憶領域6に格納されている鍵の認証データを書換え、書換えが終了したことを無線部4、アンテナ3を通してサーバに連絡する。
【0087】
図2において、スレーブ携帯電話の電波状態を確認する場合、マスター携帯電話aに格納された各スレーブ携帯電話の電話番号は、基地局eを通してサーバhに送る。サーバhは受け取った電話番号から、基地局を通して受け取った電話番号と同じ番号を持つスレーブ携帯電話に対して現在の電波状況を報告させる。
マスター携帯電話aから送信されたスレーブ携帯電話b、c、dの電話番号データは、基地局eを通じてサーバhに送られる。サーバhは、マスター携帯電話aからのスレーブ携帯電話情報から、基地局f、gを通じて、各スレーブ携帯電話b、c、dに対し現在の電波状況を報告させる。この時、dのように報告がないものに関して、サーバは通信不可能と認識してマスター携帯電話に報告する。
【0088】
図3において、スレーブ携帯電話の電波状況を確認し、結果を表示する場合のマスター携帯電話の画面が示されている。図2に示したサーバから確認されたスレーブ携帯電話の電波状況をマスター携帯電話の表示部に出力する。
【0089】
図4において、マスター携帯電話A’から認証データを送信する場合において、マスター携帯電話A’で作成された認証データは、基地局F’を通じてサーバJ’に送信される。認証データを受け取ったサーバJ’は、基地局G’、H’、I’を通して、扉の錠(電子ロック)B’、スレーブ携帯電話C’、D’、E’に対して送信される。認証データを受け取った扉の錠(電子ロック)B’、スレーブ携帯電話C’、D’、E’は、それぞれの記憶領域に格納している鍵の認証データを更新し、結果を基地局G’、H’、I’を通してサーバJ’に送信する。この時、E’のように更新結果を返信しないものについて、サーバJ’は正常に更新されなかったことをマスター携帯電話A’に送信する。
【0090】
図5は本発明に係る認証データ更新システムの一実施例のフローチャートを示す。
鍵の認証データ変更が開始すると(ステップI)、本システム全体の動きを説明するフローチャートに基づいた動作が開始する。
鍵の認証データ変更を行う場合、まずスレーブ携帯電話の無線状態の問い合わせを行う(ステップII)。このステップIIの動作は、マスター携帯電話からサーバへの確認になり、サーバからマスター携帯電話に送られた結果は、スレーブ携帯電話の電波状況を表示部に出力される(ステップIII)。
この結果を用いて、マスター携帯電話のユーザーは鍵、錠の認証データを変更するか否かの判断を行う(ステップIV)。
スレーブ携帯電話の電波状況が悪い場合は、本機能を終了する。
スレーブ携帯電話の電波状態がよく(通信可能であり)、鍵の認証データ変更を続行する場合は、マスター携帯電話において、変更する認証データを決定する(ステップV)。
変更後の認証データが決定したら、変更後の認証データをサーバに送信する(ステップVI)。
サーバは、送信されたデータをスレーブ携帯電話、錠に送信し、書換え状況を受け取る。受け取った書換え状況は、サーバからマスター携帯電話に送信される(ステップVII)。
その送信されたデータを保持し、マスター携帯電話のユーザーは認証データを再送するか否かを決定する。特に問題が無い場合はマスター携帯電話の認証データを書換え(ステップIX)、終了する(ステップX)。
【0091】
尚、上述した各実施例は、本発明の好適な実施例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々変形することが可能である。
【0092】
また、上述した実施例としての方法や装置等を実現するための処理手順を有するプログラムやプログラムを記録媒体に記録することにより、本発明の実施例による各機能を、その記録媒体から供給されるプログラムによって、システムを構成するコンピュータのCPUに処理を行わせて実現させることが可能である。
この場合、上記の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0093】
すなわち、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体及びその記録媒体から読み出された信号は本発明を構成することになる。
この記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROM、EEPROM等を用いてよい。
本発明に係るプログラムによれば、当該プログラムによって制御される認証データ更新システム、マスター端末、スレーブ端末、認証データ更新方法、プログラム、及び記録媒体に、上述した本発明に係る実施例としての各機能を実現させることができる。
【0094】
〔効果の説明〕
・鍵の認証に使用しているデータを任意に書き換えることによりセキュリティーが向上する。
・認証データ書換えを行う時に、スレーブ携帯電話の電波状態を確認することにより鍵変更時の利便性が向上する。
【産業上の利用可能性】
【0095】
本発明は、非接触型認証装置を搭載した携帯電話と無線の環境を用いて、任意に認証番号を変更できる鍵と錠を提供するシステムに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明に係る非接触型認証装置を搭載した携帯電話の一実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明に係る非接触型認証装置を搭載した携帯電話の一実施例の構成を示す図である。
【図3】本発明に係るスレーブ携帯電話の一実施例の電波状態確認の表示例を示す図である。
【図4】本発明に係る認証データ更新システムの一実施例の全体構成を示す図である。
【図5】本発明に係る認証データ更新システムの一実施例のフローチャートを示す。
【図6】本発明に係るマスター携帯情報端末もしくはスレーブ携帯情報端末の特徴を示す概念図である。
【符号の説明】
【0097】
1 CPU
2 表示部
3 アンテナ
4 無線部
5 非接触型認証装置
6 記憶領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鍵として動作するマスター携帯情報端末と、錠として動作するスレーブ携帯情報端末とを有し、前記マスター携帯情報端末が認証データの更新を行う更新要求信号を発すると、前記スレーブ携帯情報端末の認証データを更新する認証データ更新システムであって、
前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつ前記マスター情報端末から認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データを前記スレーブ携帯情報端末に送信するサーバを備えたことを特徴とする認証データ更新システム。
【請求項2】
鍵として動作するマスター携帯情報端末と、錠として動作するスレーブ携帯情報端末とを有し、前記マスター携帯情報端末が認証データの更新を行う更新要求信号を発すると、認証データを更新する認証データ更新システムであって、
前記マスター携帯情報端末及び前記スレーブ携帯情報端末にそれぞれ設けられ、無線環境上で施錠もしくは開錠を行うための非接触型認証装置と、
前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを確認し、前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつ前記マスター情報端末からの認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データを前記スレーブ携帯情報端末に送信するサーバとを備え、
ユーザー操作で前記マスター携帯情報端末から前記サーバを経由して前記スレーブ携帯情報端末の錠の認証データを書き換えることにより、前記鍵と前記錠との認証データを同期した任意の認証番号に変更するようにしたことを特徴とする認証データ更新システム。
【請求項3】
前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを、前記スレーブ携帯情報端末の電源が入っており、かつ圏外ではないと前記マスター携帯情報端末のユーザーが認識できるか否かであるとするようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の認証データ更新システム。
【請求項4】
前記鍵として使用できる非接触型認証装置を搭載したスレーブ携帯情報端末が複数ある場合は、それぞれのスレーブ携帯情報端末が通信可能であることを確認した後、前記認証データの更新を行うようにしたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の認証データ更新システム。
【請求項5】
錠として動作するスレーブ携帯情報端末と、
前記スレーブ携帯端末が通信可能であり、かつ認証データの更新要求信号を受けると、更新するための認証データを前記スレーブ携帯情報端末に送信するサーバとで、前記スレーブ携帯情報端末の認証データを更新する認証データ更新システムを構成するマスター携帯情報端末であって、
前記認証データの更新を行う認証データ更新要求信号を発し、
施錠もしくは開錠を行うための非接触型認証装置と、
変更予定の認証データを格納する記憶領域とを備えたことを特徴とするマスター携帯情報端末。
【請求項6】
鍵として動作するマスター携帯情報端末と、
通信が可能であり、かつ前記マスター情報端末からの認証データの更新要求信号を受けると、更新するための認証データを送信するサーバとで、各携帯情報端末の認証データを更新する認証データ更新システムを構成するスレーブ携帯情報端末であって、
施錠もしくは開錠を行うための非接触型認証装置と、
変更前の認証データを格納し、前記サーバから前記認証データの更新が求められると変更後の認証データに書き換えて格納するための記憶領域とを備えたことを特徴とするスレーブ携帯情報端末。
【請求項7】
鍵として動作するマスター携帯情報端末と、
錠として動作するスレーブ携帯情報端末とで前記スレーブ携帯情報端末の認証データを更新する認証データ更新システムを構成するサーバであって、
前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを確認し、前記スレーブ携帯情報端末との通信が可能であり、かつ前記マスター携帯情報端末から認証データの更新要求信号を受けると、更新するための認証データを前記スレーブ携帯情報端末に送信することを特徴とするサーバ。
【請求項8】
鍵として動作するマスター携帯情報端末が認証データの更新を行う更新要求信号を発すると、錠として動作するスレーブ携帯情報端末の認証データを更新する認証データ更新方法であって、
前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつ前記マスター情報端末から認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データをサーバから前記スレーブ携帯情報端末に送信することを特徴とする認証データ更新方法。
【請求項9】
鍵として動作するマスター携帯情報端末が認証データの更新を行う更新要求信号を発すると、錠として動作するスレーブ携帯情報端末の認証データを更新する認証データ更新方法であって、
前記マスター携帯情報端末及び前記スレーブ携帯情報端末にそれぞれ設けられた他非接触型認証装置によって無線環境上で施錠もしくは開錠を行い、
サーバによって前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを確認し、前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつ前記マスター情報端末からの認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データを前記スレーブ携帯情報端末に送信し、
ユーザー操作で前記マスター携帯情報端末から前記サーバを経由して前記スレーブ携帯情報端末の錠の認証データを書き換えることにより、前記鍵と前記錠との認証データを同期した任意の認証番号に変更することを特徴とする認証データ更新方法。
【請求項10】
前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを、前記スレーブ携帯情報端末の電源が入っており、かつ圏外ではないと前記マスター携帯情報端末のユーザーが認識できるか否かであるとすることを特徴とする請求項8または9記載の認証データ更新方法。
【請求項11】
前記鍵として使用できる非接触型認証装置を搭載したスレーブ携帯情報端末が複数ある場合は、それぞれのスレーブ携帯情報端末が通信可能であることを確認した後、前記認証データの更新を行うことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項記載の認証データ更新方法。
【請求項12】
鍵として動作するマスター携帯情報端末が認証データの更新を行う更新要求信号を発すると、錠として動作するスレーブ携帯情報端末の認証データを更新するためのサーバのコンピュータに、前記マスター携帯情報端末から認証データの更新を行う更新要求信号を発する処理、前記更新要求信号を受けると前記スレーブ携帯情報端末の認証データを更新する処理を実行させる認証データ更新プログラムであって、
前記コンピュータに、
前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつ前記マスター情報端末から認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データを前記スレーブ携帯情報端末に送信する処理を実行させることを特徴とする認証データ更新プログラム。
【請求項13】
サーバのコンピュータに、鍵として動作するマスター携帯情報端末から認証データの更新を行う更新要求信号を発する処理、前記更新要求信号を受けると錠として動作するスレーブ携帯情報端末の認証データを更新する処理を実行させる認証データ更新プログラムであって、
前記コンピュータに、
前記マスター携帯情報端末及び前記スレーブ携帯情報端末にそれぞれ設けられた他非接触型認証装置が無線環境上で施錠もしくは開錠を行う処理、
前記サーバが前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを確認し、前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを確認する処理、
前記スレーブ携帯情報端末が通信可能、かつ前記マスター情報端末からの認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データを前記スレーブ携帯情報端末に送信する処理、
ユーザー操作で前記マスター携帯情報端末から前記サーバを経由して前記スレーブ携帯情報端末の錠の認証データを書き換えることにより、前記鍵と前記錠との認証データを同期した任意の認証番号に変更する処理を実行させることを特徴とする認証データ更新プログラム。
【請求項14】
前記コンピュータに、
前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを、前記スレーブ携帯情報端末の電源が入っており、かつ圏外ではないと前記マスター携帯情報端末のユーザーが認識できるか否かであるとする処理を実行させることを特徴とする請求項12または13記載の認証データ更新プログラム。
【請求項15】
前記コンピュータに、
前記鍵として使用できる非接触型認証装置を搭載したスレーブ携帯情報端末が複数ある場合は、それぞれのスレーブ携帯情報端末が通信可能であることを確認する処理、
各スレーブ携帯情報端末が通信可能が可能である場合、前記認証データの更新を行う処理を実行させることを特徴とする請求項12から14のいずれか1項記載の認証データ更新プログラム。
【請求項16】
鍵として動作するマスター携帯情報端末が認証データの更新を行う更新要求信号を発すると、錠として動作するスレーブ携帯情報端末の認証データを更新するためのサーバのコンピュータに、前記マスター携帯情報端末から認証データの更新を行う更新要求信号を発する処理、前記更新要求信号を受けると前記スレーブ携帯情報端末の認証データを更新する処理を実行させる認証データ更新プログラムを記録した記録媒体であって、
前記コンピュータに、
前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であり、かつ前記マスター情報端末から認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データを前記スレーブ携帯情報端末に送信する処理を実行させる認証データ更新プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
【請求項17】
サーバのコンピュータに、鍵として動作するマスター携帯情報端末から認証データの更新を行う更新要求信号を発する処理、前記更新要求信号を受けると錠として動作するスレーブ携帯情報端末の認証データを更新する処理を実行させる認証データ更新プログラムを記録した記録媒体であって、
前記コンピュータに、
前記マスター携帯情報端末及び前記スレーブ携帯情報端末にそれぞれ設けられた他非接触型認証装置が無線環境上で施錠もしくは開錠を行う処理、
前記サーバが前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを確認し、前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを確認する処理、
前記スレーブ携帯情報端末が通信可能、かつ前記マスター情報端末からの認証データの更新要求信号が発せられると、更新するための認証データを前記スレーブ携帯情報端末に送信する処理、
ユーザー操作で前記マスター携帯情報端末から前記サーバを経由して前記スレーブ携帯情報端末の錠の認証データを書き換えることにより、前記鍵と前記錠との認証データを同期した任意の認証番号に変更する処理を実行させる認証データ更新プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
【請求項18】
前記コンピュータに、
前記スレーブ携帯情報端末が通信可能であるか否かを、前記スレーブ携帯情報端末の電源が入っており、かつ圏外ではないと前記マスター携帯情報端末のユーザーが認識できるか否かであるとする処理を実行させる認証データ更新プログラムを記録したことを特徴とする請求項16または17記載の記録媒体。
【請求項19】
前記コンピュータに、
前記鍵として使用できる非接触型認証装置を搭載したスレーブ携帯情報端末が複数ある場合は、それぞれのスレーブ携帯情報端末が通信可能であることを確認する処理、
各スレーブ携帯情報端末が通信可能が可能である場合、前記認証データの更新を行う処理を実行させる認証データ更新プログラムを記録したことを特徴とする請求項16から18のいずれか1項記載の記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−274574(P2006−274574A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−92003(P2005−92003)
【出願日】平成17年3月28日(2005.3.28)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】