説明

トナー容器、及び、画像形成装置

【課題】トナー収容部のスペースが有効的に活用される、トナー容器、及び、画像形成装置を提供する。
【解決手段】トナーを排出するための排出口31aが形成されたトナー収容部31A〜31Eの空間を複数に区分して仕切るとともに、駆動手段36によってトナー収容部31A〜31Eと非トナー収容部32との間を複数回跨りながら移動するベルト部材35が設置されている。そして、ベルト部材35は、複数の開口部35aが形成され、駆動手段による駆動によって開口部35aの位置を移動させてトナー収容部31A〜31Eにおいて区分して仕切られる複数の空間の大きさを可変する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置と、その画像形成装置本体に着脱可能に設置されるトナー容器と、に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、新品トナーが収容されたトナー容器(トナーカートリッジ)を着脱可能に構成するとともに、トナー容器を廃トナーを回収する廃トナー回収容器としても利用する技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特許文献1、2において、トナー容器(トナーカートリッジ)には、新品のトナーを収容するための新品トナー収容部と、回収した廃トナーを収容するための廃トナー回収部と、が設けられている。また、トナー収容部と廃トナー回収部とは可撓性仕切部材によって仕切られていて、画像形成装置でのトナー容器の使用中に新品トナーと廃トナーとが混在しないように構成されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した従来の特許文献1、2のトナー容器は、新品トナーが収容されるスペース(新品トナー収容部)とは別に、予め廃トナーを回収するためのスペース(廃トナー回収部)が設けられているため、廃トナーを回収せずに単純に新品トナーのみを収容したものに比べて、廃トナー回収部の分だけトナー容器が大型化してしまっていた。また、新品トナーがすべて消費(排出)された後に、トナー容器の内部のスペースの大部分が空の状態になってしまい、スペースが有効的に活用されていなかった。
【0004】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、トナー収容部のスペースが有効的に活用される、トナー容器、及び、画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明の請求項1記載の発明にかかるトナー容器は、画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるトナー容器であって、トナーが収容されるとともに、トナーを排出するための排出口が形成されたトナー収容部と、前記トナー収容部に隣接するとともに、前記トナー収容部から隔絶された非トナー収容部と、前記トナー収容部の空間を複数に区分して仕切るとともに、駆動手段によって前記トナー収容部と前記非トナー収容部との間を複数回跨りながら移動するベルト部材と、を備え、前記ベルト部材は、単数又は複数の開口部を具備し、前記駆動手段による駆動によって前記開口部の位置を移動させて前記トナー収容部において区分して仕切られる複数の空間の大きさを可変するものである。
【0006】
また、請求項2記載の発明にかかるトナー容器は、前記請求項1に記載の発明において、前記ベルト部材は、前記開口部の位置を移動させて前記排出口の開閉をもおこなうように形成されたものである。
【0007】
また、請求項3記載の発明にかかるトナー容器は、前記請求項2に記載の発明において、前記画像形成装置本体への装着動作に連動して前記駆動手段を動作させて前記ベルト部材における前記開口部の位置を所定量だけ移動させて閉鎖状態にある前記排出口の開放をおこなうように形成されたものである。
【0008】
また、請求項4記載の発明にかかるトナー容器は、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記排出口を閉鎖した状態の前記ベルト部材を容器本体に熱溶着するための加熱手段を前記排出口の近傍に設けたものである。
【0009】
また、請求項5記載の発明にかかるトナー容器は、前記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記トナー収容部は、廃トナーを流入するための流入口を備え、前記ベルト部材によって、新品トナーが収容されて前記排出口から新品トナーを排出する新品トナー収容部と、前記流入口を介して廃トナーが回収される廃トナー回収部と、に区分して仕切られるものである。
【0010】
また、請求項6記載の発明にかかるトナー容器は、前記請求項5に記載の発明において、前記ベルト部材は、前記開口部の位置を移動させて前記流入口の開閉をもおこなうように形成されたものである。
【0011】
また、請求項7記載の発明にかかるトナー容器は、前記請求項6に記載の発明において、前記画像形成装置本体に対する離脱動作に連動して前記駆動手段を動作させて前記ベルト部材における前記開口部の位置を所定量だけ移動させて開放状態にある前記流入口の閉鎖をおこなうように形成されたものである。
【0012】
また、請求項8記載の発明にかかるトナー容器は、前記請求項5〜請求項7のいずれかに記載の発明において、前記ベルト部材は、前記新品トナー収容部における新品トナーの量の減少にともない前記新品トナー収容部の空間の大きさが減少して前記廃トナー回収部の空間の大きさが増加するように前記駆動手段によって駆動されるものである。
【0013】
また、請求項9記載の発明にかかるトナー容器は、前記請求項5〜請求項7のいずれかに記載の発明において、前記ベルト部材は、前記廃トナー回収部における廃トナーの量の増加にともない前記廃トナー回収部の空間の大きさが増加して前記新品トナー収容部の空間の大きさが減少するように前記駆動手段によって駆動されるものである。
【0014】
また、請求項10記載の発明にかかるトナー容器は、前記請求項5〜請求項9のいずれかに記載の発明において、前記流入口を閉鎖した状態の前記ベルト部材を容器本体に熱溶着するための加熱手段を前記流入口の近傍に設けたものである。
【0015】
また、請求項11記載の発明にかかるトナー容器は、前記請求項1〜請求項10のいずれかに記載の発明において、前記トナー収容部は、前記ベルト部材によって、前記排出口から新品トナーを排出する排出トナー収容部と、前記排出トナー収容部に向けて供給するための新品トナーが収容された単数又は複数の補助トナー収容部と、に区分して仕切られるものである。
【0016】
また、請求項12記載の発明にかかるトナー容器は、前記請求項11に記載の発明において、前記ベルト部材は、前記排出トナー収容部における新品トナーの量の減少にともない前記補助トナー収容部から前記排出トナー収容部に向けて新品トナーが供給されるように前記駆動手段によって駆動されるものである。
【0017】
また、この発明の請求項13記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項12のいずれかに記載のトナー容器が前記画像形成装置本体に設置されたものである。
【0018】
なお、本願において、「新品トナー」とは、画像形成プロセスに供される前のトナーであると定義する。したがって、リサイクルトナー等であっても、新たな画像形成プロセスに供される前のものであれば、「新品トナー」であるものとする。
また、「廃トナー」とは、画像形成プロセスに供された後のトナーであって、その後に同じ装置本体において画像形成プロセスに供されることを予定しないものと定義する。
さらに、「トナー」とは、「新品トナー」の他、「廃トナー」も含むものと定義する。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、トナー収容部の空間を複数に区分して仕切るベルト部材に開口部を設けて、ベルト部材を駆動して開口部の位置を移動させることでトナー収容部において区分して仕切られる複数の空間の大きさを可変している。これにより、トナー収容部のスペースが有効的に活用される、トナー容器、及び、画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。
【図2】画像形成装置の作像部を示す構成図である。
【図3】トナー容器を示す構成図である。
【図4】この発明の実施の形態2におけるトナー容器を示す構成図である。
【図5】この発明の実施の形態3におけるトナー容器を示す構成図である。
【図6】この発明の実施の形態4におけるトナー容器を示す構成図である。
【図7】この発明の実施の形態5におけるトナー容器を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0022】
実施の形態1.
図1〜図3にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機の装置本体、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される像担持体としての感光体ドラム、12は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上を帯電する帯電部、13は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成される静電潜像を現像する現像装置、14は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像を記録媒体P上に重ねて転写する転写バイアスローラ(1次転写バイアスローラ)、15は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の未転写トナーを回収するクリーニング部、を示す。
【0023】
また、16は中間転写ベルト17を清掃する中間転写ベルトクリーニング部、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のカラートナー像を記録媒体P上に転写するための2次転写バイアスローラ、20は記録媒体P上の未定着画像を定着する定着装置、を示す。
なお、図示は省略するが、各感光体ドラム11Y、11C、11M、11BKの上方には、各色(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)のトナーを現像装置13に供給する各色のトナー容器がそれぞれ着脱可能(交換可能)に設置されている。そして、画像形成装置本体1に対するトナー容器30の着脱動作(交換作業)は、装置本体1に設けられた開閉ドア(不図示である。)の開閉動作とともに、ユーザー等の作業者によっておこなわれる。
【0024】
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。なお、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上でおこなわれる作像プロセスについては、図2をも参照することができる。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
【0025】
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス5上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
【0026】
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光L(図2を参照できる。)が、それぞれ、対応する感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に向けて発せられる。
【0027】
一方、4つの感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKは、それぞれ、図1の反時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、帯電部12との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
【0028】
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目の感光体ドラム11Y表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11Yの回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部12にて帯電された後の感光体ドラム11Y上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
【0029】
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11M表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11C表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11BK表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
【0030】
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、現像装置13との対向位置に達する。そして、各現像装置13から感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように転写バイアスローラ14が設置されている。そして、転写バイアスローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
【0031】
そして、転写工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、クリーニング部15との対向位置に達する。そして、クリーニング部15で、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
【0032】
他方、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の各色のトナーが重ねて転写(担持)された中間転写ベルト17は、図中の時計方向に走行して、2次転写バイアスローラ18との対向位置に達する。そして、2次転写バイアスローラ18との対向位置で、記録媒体P上に中間転写ベルト17上に担持されたカラーのトナー像が転写される(2次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17表面は、中間転写ベルトクリーニング部16の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部16に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
【0033】
ここで、中間転写ベルト17と2次転写バイアスローラ18との間(2次転写ニップである。)に搬送される記録媒体Pは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
【0034】
そして、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、搬送ベルトによって定着装置20に導かれる。定着装置20では、定着ベルトと加圧ローラとのニップにて、カラー画像が記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
【0035】
次に、図2及び図3にて、画像形成装置における作像部について詳述する。
図2は、画像形成装置1の作像部及びトナー容器30を示す構成図である。図3(A)はトナー容器30(画像形成装置本体1に設置されて、ある程度稼働(トナー消費)された後のトナー容器30である。)を示す図であって、図3(B)は図3(A)の状態からさらに稼働(トナー消費)がされた後のトナー容器30を示す図と、である。
なお、各作像部はほぼ同一構造であって、各トナー容器もほぼ同一構造であるために、図2、図3にて作像部やトナー容器は符号のアルファベット(Y、C、M、BK)を除して図示する(後述する実施の形態2〜5で用いる図4〜図7も同様である。)。
【0036】
図2に示すように、作像部は、像担持体としての感光体ドラム11、帯電部12、現像装置13(現像部)、クリーニング部15、廃トナー搬送機構19、21、等で構成される。
感光体ドラム11(像担持体)は、外径が30mm程度の負帯電の有機感光体であって、不図示の回転駆動機構によって反時計方向に回転駆動される。
【0037】
帯電部12は、芯金上に、ウレタン樹脂、導電性粒子としてのカーボンブラック、硫化剤、発泡剤等を処方した中抵抗の発泡ウレタン層をローラ状に形成した弾性を有する帯電ローラである。帯電部12の中抵抗層の材質としては、ウレタン、エチレン−プロピレン−ジエンポリエチレン(EPDM)、ブタジエンアクリロニトリルゴム(NBR)、シリコーンゴムや、イソプレンゴム等に抵抗調整のためにカーボンブラックや金属酸化物等の導電性物質を分散したゴム材や、またこれらを発泡させたものを用いることもできる。
【0038】
クリーニング部15は、感光体ドラム11に摺接するクリーニングブレード15aが設置されていて、感光体ドラム11上の未転写トナーを機械的に除去・回収する。クリーニング部15の内部に回収された未転写トナーは、第1搬送スクリュ19aによって流出口15bから第1の廃トナー搬送機構19の内部に向けて搬送される。そして、未転写トナーは、廃トナー搬送機構19の搬送パイプ内に設置された第2搬送スクリュによって斜め上方に搬送された後に、第3搬送スクリュ19bによって流入口31b(回収口)を介してトナー容器30の内部に廃トナーとして回収されることになる。
このように、本実施の形態1におけるトナー容器30は、廃トナー回収容器としても機能することになるが、これについては後で詳しく説明する。
【0039】
なお、本実施の形態1では、中間転写クリーニング部16(図1を参照できる。)で回収された未転写トナーも廃トナーTHとしてトナー容器30の内部に回収されるように構成されている。
詳しくは、中間転写クリーニング部16の内部に回収された未転写トナーは、第2の廃トナー搬送機構21の内部に向けて搬送される。そして、未転写トナーは、廃トナー搬送機構21の搬送パイプ内に設置された搬送スクリュによって斜め上方に搬送された後に、搬送スクリュ21bによって流入口31b(回収口)を介してトナー容器30の内部に廃トナーTHとして回収されることになる。
【0040】
現像装置13は、現像ローラ13a(現像剤担持体)、搬送スクリュ13b1、13b2(オーガスクリュ)、ドクターブレード13c(現像剤規制部材)、等で構成されている。現像ローラ13aは感光体ドラム11に近接するように配置されていて、双方の対向部分には感光体ドラム11と磁気ブラシとが接触する現像領域(現像ニップ部)が形成される。現像装置13内には、トナーTとキャリアCとからなる現像剤G(2成分現像剤)が収容されている。そして、現像装置13は、感光体ドラム11上に形成される静電潜像を現像する(トナー像を形成する。)。
【0041】
図2及び図3を参照して、トナー容器30は、新品トナーT(画像形成プロセスに供される前の未使用状態のトナーである。)を収容するための新品トナー収容部S1と、廃トナーTH(画像形成プロセスに供された後のトナーであって、上述したクリーニング部15や中間転写クリーニング部16で回収した未転写トナーである。)を回収するための廃トナー回収部S2と、がベルト部材35によって区分して仕切られている。
そして、図2を参照して、トナー容器30のトナー収容部31の内部に収容された新品トナーTは、トナー容器30の下方に設けられた排出口31aから適宜に現像装置13内に供給される。具体的に、現像装置13に設置された磁気センサ(不図示である。)によって検知されるトナー濃度(現像剤G中のトナーの割合である。)の情報に基いて、シャッタ駆動部によってシャッタ機構80の開閉動作をおこなって、トナー容器30から現像装置13内に向けて新品トナーT(トナー)を適宜に供給する。
なお、トナーTの供給は、トナー濃度の情報に限定されず、感光体ドラム11や中間転写ベルト17に形成されたトナー像の反射率等から検知される画像濃度の情報に基づいて実施されてもよい。また、これらの異なる情報を組み合わせて、トナーTの供給の実施を判断してもよい。
また、供給管29は、トナー容器30から供給されるトナーTを現像装置13内に確実に導くためのものである。すなわち、トナー容器30から排出されたトナーTは、供給管29を介して、トナー補給口13eから現像装置13内に供給される。
【0042】
以下、本実施の形態1におけるトナー容器30について、さらに詳しく説明する。
図3を参照して、トナー容器30には、トナー(新品トナーTや廃トナーTHである。)が収容されるトナー収容部31A〜31Eと、トナー収容部31A〜31Eに隣接するとともにトナー収容部31A〜31Eから隔絶された非トナー収容部32と、が設けられている。トナー収容部31A〜31Eの下方(装置本体1にセットされた状態での下方である。)には、新品トナーTを排出するための排出口31aが形成されている(図3の白矢印方向の排出である。)。トナー収容部31A〜31Eの上方(装置本体1にセットされた状態での上方である。)には、廃トナーTHを流入(回収)するための流入口31b(回収口)が形成されている(図3の黒矢印方向の流入である。)。
【0043】
さらに、トナー容器30には、トナー収容部31A〜31Eの空間を上下方向に複数に区分して仕切るベルト部材35が設置されている。本実施の形態1では、無端状のベルト部材35によって、トナー収容部を上下方向に5つの空間31A〜31Eに区分できるように構成されている。
詳しくは、非トナー収容部32には、ベルト部材35を張架・支持する複数のローラ部材36(本実施の形態1では、12個のローラ部材である。)が設置されている。駆動手段としてのローラ部材36は、トナー収容部31A〜31Eを挟むように配設された非トナー収容部32においてトナー収容部に隣接する位置に交互に2個ずつ上下方向に配設され、さらに一方の非トナー収容部32(図3の左方の非トナー収容部32である。)の上下端にそれぞれ配設されている。そして、これらの複数のローラ部材36によって、ベルト部材35は、トナー収容部と非トナー収容部32との間を上下方向に複数回跨るように巻き巡らされて、5つの空間31A〜31Eを区分することになる。また、図示は省略するが、複数のローラ部材36のうち1つのローラ部材36は、装置本体1へのトナー容器30の装着にともない、装置本体1に設置された駆動モータ(駆動手段)に連結されて、駆動ローラとして機能する。そして、駆動手段(駆動モータ、ローラ部材36等である。)によって、ベルト部材35は、トナー収容部31A〜31Eと非トナー収容部32との間を複数回跨りながら図3の矢印方向に移動することになる。
【0044】
ここで、ベルト部材35には、複数の開口部35a(図中の破線で示した部分に形成されたものあって、ベルト面に対して略矩形状に形成された貫通穴である。)が形成されている。そして、駆動手段によってベルト部材35を矢印方向に駆動することによって、開口部35aの位置を移動させてトナー収容部31A〜31Eにおいて区分して仕切られる複数の空間の大きさを可変する。
具体的に、ベルト部材35が図3(A)の位置にあるときには、開口部35aが、第2の空間31Bと第3の空間31Cとの間と、第3の空間31Cと第4の空間31Dとの間と、第4の空間31Dと第5の空間31Eとの間と、に位置するため、これらの4つの空間31B〜31Eが1つの大きな空間として連通することになる。また、第1の空間31Aと第2の空間31Bとの間には開口部35aが位置していないため、第1の空間31Aは、上述した大きな空間31B〜31Eから隔絶された(区分され仕切られた)状態になる。
また、ベルト部材35が図3(B)の位置にあるときには、開口部35aが、第1の空間31Aと第2の空間31Bとの間と、第2の空間31Bと第3の空間31Cとの間と、第4の空間31Dと第5の空間31Eとの間と、に位置するため、3つの空間31A〜31Cと2つの空間31D、31Eとがそれぞれ大きな空間として連通することになる。また、第3の空間31Cと第4の空間31Dとの間には開口部35aが位置していないため、上述した3つの空間31A〜31Cと2つの空間31D、31Eとは互いに隔絶された(区分され仕切られた)状態になる。
【0045】
そして、トナー収容部31A〜31Eは、ベルト部材35によって、新品トナーTが収容されて排出口31aから新品トナーTを排出する新品トナー収容部S1と、流入口31bを介して廃トナーTHが回収される廃トナー回収部S2と、に区分して仕切られることになる。すなわち、ベルト部材35によって上下方向に2つに隔絶された2つの空間のうち、下方の空間が新品トナー収容部S1として機能して、上方の空間が廃トナー回収部S2として機能することになる。そして、新品トナー収容部S1と廃トナー回収部S2とのそれぞれの空間の大きさ(容積)が、上述したベルト部材35(開口部35a)の移動によって可変されることになる。
具体的に、ベルト部材35が図3(A)の位置にあるときには、第1の空間31Aが廃トナー回収部S2として機能して、開口部35aによって連通した4つの空間31B〜31Eが新品トナー収容部S1として機能することになる。また、ベルト部材35が図3(B)の位置にあるときには、開口部35aによって連通した3つの空間31A〜31Cが廃トナー回収部S2として機能して、開口部35aによって連通した2つの空間31D、31Eが新品トナー収容部S1として機能することになる。
【0046】
なお、図示は省略するが、装置本体1に装着される前の新品のトナー容器30は、トナー収容部31A〜31Eの全体(5つの空間のすべて)が1つの大きな新品トナー収容部S1として機能するように、それぞれの空間31A〜31Eの間に開口部35aが位置した状態になっている(排出口31aと流入口31bとはベルト部材35によって閉鎖された状態である。)。そして、トナー収容部31A〜31Eの全体に新品トナーTが充填されている。
ここで、そのような新品のトナー容器30が装置本体1に装着された後に、装置本体1にて画像形成プロセスが開始されると、トナー容器30の廃トナー回収部S2にて廃トナーTHを回収する必要が生じるため、装置本体1への装着がされてから比較的早い時期に最上方の空間31Aが廃トナー回収部S2として機能するようにベルト部材35を駆動することが望ましい。したがって、トナー収容部31A〜31Eの全体を1つの連通した空間として新品トナーTを充填する場合には、最上方の空間31Aへのトナー充填量を少なく設定(装置本体1への装着がされてから比較的早い時期に新品トナーの喫水線が第2の空間31Bの位置までさがるような設定である。)することが望ましい。
また、新品状態のトナー容器30が装置本体1にセットされた後には、排出口31aと流入口31bとの位置にそれぞれ開口部35aがあって、排出口31aからの新品トナーTの排出と、流入口31bからの廃トナーTHの回収と、が可能になるようにベルト部材35を駆動することが望ましい。
【0047】
このように、本実施の形態1では、トナー容器30のトナー収容部31において、新品トナー収容部S1と廃トナー回収部S2とのそれぞれの空間の大きさ(容積)を可変できるように構成している。そのため、新品状態のトナー容器において、新品トナーが収容されるスペースとは別に、予め廃トナーを回収するためのスペースをある程度大きく設定する必要がなくなり、トナー容器が廃トナーを回収するスペースの分だけ大型化してしまう不具合を抑止することができる。また、新品トナーTが排出口31aからすべて排出(消費)された後には、トナー収容部31A〜31Eの全体(5つの空間のすべて)を廃トナー回収部S2として利用することができるため、トナー収容部のスペースが無駄なく有効的に活用されることになる。
【0048】
ここで、本実施の形態1では、新品トナー収容部S1における新品トナーの量の減少にともない、新品トナー収容部S1の空間の大きさが減少して、廃トナー回収部S2の空間の大きさが増加するように、駆動手段によってベルト部材35を駆動制御している。
具体的に、図示は省略するが、トナー収容部における5つの空間31A〜31Eには、それぞれ下端の位置に、それぞれの空間におけるトナー量を直接的又は間接的に検知するトナー量検知センサ(例えば、その位置におけるトナーの有無を検知する圧電センサ等である。)が設置されている。そして、経時において画像形成プロセスの実行にともない新品トナー収容部S1における新品トナーTが排出口31aから排出(消費)されて、5つの空間31A〜31Eにおいて上方の空間から新品トナーTがなくなる状態がトナー量検知センサで検知されるごとに、駆動手段によってベルト部材35を所定量だけ駆動して、新品トナー収容部S1の空間を5つ→4つ→3つ→2つ→1つ→0の順に漸減させて、廃トナー回収部S2の空間を0→1つ→2つ→3つ→4つ→5つの順に漸増させる。
このような制御をおこなうことで、上述した本実施の形態1における効果が確実に発揮されることになる。
【0049】
なお、本実施の形態1では、新品トナー収容部S1における新品トナーの量の減少にともないベルト部材35を駆動制御したが、廃トナー回収部S2における廃トナーの量の増加にともないベルト部材35を駆動制御することもできる。
すなわち、廃トナー回収部S2における廃トナーの量の増加にともない、廃トナー回収部S2の空間の大きさが増加して、新品トナー収容部S1の空間の大きさが減少するように、駆動手段によってベルト部材35を駆動制御することができる。
具体的に、トナー収容部における5つの空間31A〜31Eには、それぞれ上端の位置に、それぞれの空間におけるトナー量を直接的又は間接的に検知するトナー量検知センサ(例えば、その位置におけるトナーの有無を検知する圧電センサ等である。)が設置されている。そして、経時において画像形成プロセスの実行にともない流入口31bから廃トナー回収部S2に廃トナーTHが流入されて、5つの空間31A〜31Eにおいて上方の空間から廃トナーTHで満杯に近くなる状態がトナー量検知センサで検知されるごとに、駆動手段によってベルト部材35を所定量だけ駆動して、廃トナー回収部S2の空間を0→1つ→2つ→3つ→4つ→5つの順に漸増させて、新品トナー収容部S1の空間を5つ→4つ→3つ→2つ→1つ→0の順に漸減させる。
このような制御をおこなうことで、上述した本実施の形態1における効果が確実に発揮されることになる。
【0050】
なお、本実施の形態1では、新品トナー収容部S1(又は、廃トナー回収部S2)におけるトナー量の変動をトナー量検知センサによって直接的に検知した。これに対して、新品トナー収容部S1(又は、廃トナー回収部S2)におけるトナー量の変動を、感光体ドラム11に形成されるトナー像の累積総画像数を書込み部2におけるデューティから算出したり、現像装置13で消費される総トナー量をトナー濃度を検知する磁気センサの検知結果から算出したり、現像装置13に補給される総トナー補給量をシャッタ機構80の開閉動作から算出することにより、間接的に検知することもできる。
【0051】
ここで、本実施の形態1において、トナー容器30が単体で画像形成装置本体1から分離された状態のとき(新品のトナー容器30であって装置本体に装着される前の状態のとき、又は、廃トナー回収容器としてトナー容器30が機能するときであって装置本体から離脱された状態のときである。)には、排出口31aと流入口31bとの位置にそれぞれ開口部35aがなくて、排出口31aと流入口31bとがベルト部材35によって閉鎖(封止)された状態であることが望ましい。これにより、単体のトナー容器30において、排出口31aや流入口31bからの新品トナーT又は廃トナーTHの漏出を防止することができる。
なお、このような単体でのトナー容器30における排出口31aや流入口31bからの新品トナーT又は廃トナーTHの漏出防止は、上述したベルト部材35によるものではなくて、新たにシール部材やキャップ部材等の封止部材を排出口31aや流入口31bに着脱可能に設置することで達成することもできる。
【0052】
また、ベルト部材35は、トナーT、THに対する親和性が低く、可撓性・屈曲性があり、トナーT、THの重量に耐えうる程度の機械的強度を有する樹脂材料で形成されている。
また、トナー容器30は、トナーT、THの流動を予定している排出口31a、流入口31b、開口部35a以外の位置でのトナーT、THの流動(漏出)を防止するために、ベルト部材35と容器本体(筐体)との間にシール材が設置されている。具体的には、トナー収容部31A〜31Eと非トナー収容部32との境界部分であってベルト部材35が移動する部分や、ベルト部材35の幅方向(図3の紙面垂直方向である。)の両端部と容器本体(筐体)とが摺接する部分等に、それらの部分からのトナー漏出を防止するためのシール材(パッキング材)が設置されている。
【0053】
以上説明したように、本実施の形態1におけるトナー容器30は、トナー収容部31A〜31Eの空間を複数に区分して仕切るベルト部材35に開口部35aを設けて、ベルト部材35を駆動して開口部35aの位置を移動させることでトナー収容部31A〜31Eにおいて区分して仕切られる複数の空間の大きさを可変している。これにより、トナー収容部31A〜31Eのスペースを有効的に活用することができる。
【0054】
実施の形態2.
図4にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図4は、実施の形態2におけるトナー容器30を示す構成図であって、前記実施の形態1における図3に相当する図である。特に、図4(A)は装置本体1への装着が完了する直前のトナー容器30を示す図であって、図4(B)は装置本体1への装着が完了した後のトナー容器30を示す図である。
本実施の形態2におけるトナー容器30は、主として、画像形成装置本体1への着脱動作に連動して排出口31aや流入口31bの開閉がおこなわれる点が、前記実施の形態1のものと相違する。
【0055】
本実施の形態2におけるトナー容器30も、前記実施の形態1のものと同様に、複数の空間31A〜31Eからなるトナー収容部、ベルト部材35を駆動する複数のローラ部材36が回転可能に保持された非トナー収容部32、新品トナー収容部S1と廃トナー回収部S2とのそれぞれの大きさを可変できるように複数の開口部35aが形成されたベルト部材35、等で構成されている。そして、本実施の形態2においても、画像形成装置本体1に対してトナー容器30が着脱(交換)できるように構成されている。
【0056】
また、本実施の形態2におけるトナー容器30も、ベルト部材35の移動とともに開口部35aの位置を移動させて、排出口31aや流入口31bの開閉をおこなうように形成されている。
具体的に、装置本体1への装着がされる前の新品状態のトナー容器30は、排出口31aや流入口31bに開口部35aが位置せずにベルト部材35によって排出口31aや流入口31bが閉鎖された状態になっている。そして、装置本体1へのトナー容器30の装着動作に連動して複数のローラ部材36(駆動手段)を動作させて開口部35aの位置を所定量だけ移動させて閉鎖状態にある排出口31aや流入口31bの開放がおこなわれるように構成している。
【0057】
詳しくは、図4(A)を参照して、新品状態のトナー容器30は、装置本体1の容器収容部100に対して上方から装着される。容器収容部100には上方に向けて突起する突起部110が形成されている。そして、図4(B)を参照して、容器収容部100の突起部110がトナー容器30の装着動作に連動してギア41(ローラ部材36の軸部に設置されたギアに噛合している。)の軸部にワンウェイクラッチを介して設置された係合板42を押動することで、ベルト部材35(開口部35a)が矢印方向に移動して排出口31aや流入口31bが開放されることになる。こうして、装置本体1に装着されたトナー容器30(新品トナー収容部S1)からの新品トナーTの排出と、トナー容器30(廃トナー回収部S2)への廃トナーTHの回収と、が可能になる。
ここで、ギア41と係合板42との間に介在されたワンウェイクラッチ(不図示である。)は、係合板42の回転とともにギア41に回転力が伝達されてギア41が回転するように構成されていて、ギア41の回転力は係合板42に伝達されないように(空転するように)構成されている。したがって、ギア41が突起部110に押動された係合板42とともに回転した後(図4(B)の状態である。)には、ギア41は、駆動モータによって図4の時計方向に駆動されるローラ部材36の回転に従動して回転することになる(係合板42は、空転して図4(B)の位置に停止することになる。)。
【0058】
これに対して、新品トナー収容部S1内の新品トナーTが空になって廃トナーTHが廃トナー回収部S2内に充分に回収された状態のトナー容器30は、装置本体1からの離脱動作に連動して排出口31aや流入口31bが閉鎖されるように構成されている。すなわち、装置本体1に対するトナー容器30の離脱動作に連動して複数のローラ部材36(駆動手段)を動作させて開口部35aの位置を所定量だけ移動させて開放状態にある排出口31aや流入口31bの閉鎖がおこなわれるように構成している。
【0059】
詳しくは、使用済みのトナー容器30(廃トナーTHが充分に回収されたものである。)は、装置本体1の容器収容部100に対して上方に向けて離脱される。ここで、上述した係合板42には、図4の時計方向に係合板42を回転させるように付勢するネジリスプリングが接続されている。そして、トナー容器30の離脱動作に連動して突起部110による係合板42の押動が解除されることで、係合板42がネジリスプリングの付勢力によって時計方向に回転して、上述したワンウェイクラッチの作用によってギア41も時計方向に回転して、ベルト部材35(開口部35a)が矢印方向とは逆方向に移動して排出口31aや流入口31bが閉鎖されることになる。こうして、装置本体1から離脱されるトナー容器30の排出口31aや流入口31bから廃トナーTHが漏出する不具合が抑止されることになる。
【0060】
ここで、図4(A)に示すように、本実施の形態2におけるトナー容器30は、新品状態において、トナー収容部における5つの空間31A〜31Eを連通させて新品トナーTを充填するのではなくて、トナー収容部における5つの空間31A〜31Eをそれぞれ隔絶させて(仕切って)それらの空間(本実施の形態2では4つの空間31B〜31Eである。)の個々に新品トナーTを充填している。そして、図4(B)に示すように、トナー容器30が装置本体1に装着されると、開口部35aの移動によって新品トナーTが収容されていた4つの空間31B〜31Eを連通させて、1つの大きな空間31B〜31Eに新品トナーTが収容されるように構成している。
このように、新品状態のトナー容器30において、複数の空間31B〜31Eに新品トナーTを分けて収容することで、ベルト部材35の一部(排出口31aの位置である。)に新品トナーTの重量が局所的にかかる不具合を抑止することができるとともに、下方の新品トナーTが上方の新品トナーTの重量によって凝集してしまう不具合を抑止することができる。
【0061】
以上説明したように、本実施の形態2におけるトナー容器30も、前記実施の形態1のものと同様に、トナー収容部31A〜31Eの空間を複数に区分して仕切るベルト部材35に開口部35aを設けて、ベルト部材35を駆動して開口部35aの位置を移動させることでトナー収容部31A〜31Eにおいて区分して仕切られる複数の空間の大きさを可変している。これにより、トナー収容部31A〜31Eのスペースを有効的に活用することができる。
【0062】
実施の形態3.
図5にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図5は、実施の形態3におけるトナー容器30を示す構成図であって、前記実施の形態1における図3に相当する図である。
本実施の形態3におけるトナー容器30は、主として、排出口31aや流入口31bの近傍に加熱手段としてのヒータ45が設置されている点が、前記実施の形態1のものと相違する。
【0063】
本実施の形態3におけるトナー容器30も、前記実施の形態1のものと同様に、複数の空間31A〜31Eからなるトナー収容部、ベルト部材35を駆動する複数のローラ部材36が回転可能に保持された非トナー収容部32、新品トナー収容部S1と廃トナー回収部S2とのそれぞれの大きさを可変できるように複数の開口部35aが形成されたベルト部材35、等で構成されている。そして、本実施の形態3においても、画像形成装置本体1に対してトナー容器30が着脱(交換)できるように構成されている。また、本実施の形態3におけるトナー容器30も、ベルト部材35の移動とともに開口部35aの位置を移動させて、排出口31aや流入口31bの開閉をおこなえるように形成されている。
【0064】
ここで、図5に示すように、本実施の形態3におけるトナー容器30には、排出口31aや流入口31bを閉鎖した状態のベルト部材35を容器本体(トナー容器30)に熱溶着するための加熱手段としてのヒータ45が、排出口31aの近傍と流入口31bの近傍とにそれぞれ設けられている。これらのヒータ45は、装置本体1にトナー容器30が装着された状態で、装置本体1の容器収容部100に設置された電源回路部120に接続されるように構成されている。そして、トナー容器30において、新品トナー収容部S1の新品トナーTがすべて消費されて、廃トナー回収部S2に廃トナーTHが充分に回収された状態(図5の状態である。)が、前記実施の形態1で説明したトナー量検知センサ(不図示である。)によって検知されると、ベルト部材35によって排出口31aと流入口31bとが閉鎖された状態になるようにベルト駆動制御をおこなった後に、電源回路部120からヒータ45に電圧が印加されて、その近傍にあるベルト部材35の部分を、樹脂からなる容器本体(非トナー収容部32)のケーシングに熱溶着する。
これにより、ベルト部材35による排出口31aや流入口31bの密閉性が高められるため、その後に装置本体1から離脱されるトナー容器30の排出口31aや流入口31bから廃トナーTHが漏出する不具合が確実に抑止されることになる。
【0065】
ここで、図5に示すように、本実施の形態3におけるトナー容器30は、離脱時において、トナー収容部における5つの空間31A〜31Eを連通させて廃トナーTHを収容するのではなくて、トナー収容部における5つの空間31A〜31Eをそれぞれ隔絶させて(仕切って)それらの空間(本実施の形態3では3つの空間31C〜31Eである。)の個々に廃トナーTHを収容している。すなわち、上述したヒータ45(加熱手段)による封止加工がおこなわれる直前までは、5つの空間31A〜31Eを連通させて収容していた廃トナーTHを、それらの空間31A〜31Eを隔絶して各空間に分断して収容している。
このように、離脱時のトナー容器30において、複数の空間31C〜31Eに廃トナーTHを分けて収容することで、ベルト部材35の一部(排出口31aの位置である。)に廃トナーTHの重量が局所的にかかってベルト部材35が破損してしまう不具合を抑止することができる。
【0066】
以上説明したように、本実施の形態3におけるトナー容器30も、前記各実施の形態のものと同様に、トナー収容部31A〜31Eの空間を複数に区分して仕切るベルト部材35に開口部35aを設けて、ベルト部材35を駆動して開口部35aの位置を移動させることでトナー収容部31A〜31Eにおいて区分して仕切られる複数の空間の大きさを可変している。これにより、トナー収容部31A〜31Eのスペースを有効的に活用することができる。
【0067】
実施の形態4.
図6にて、この発明の実施の形態4について詳細に説明する。
図6は、実施の形態4におけるトナー容器30を示す構成図であって、前記実施の形態1における図3に相当する図である。
本実施の形態4におけるトナー容器30は、主として、トナー収容部がベルト部材35によって排出トナー収容部31Xと補助トナー収容部31Y1〜31Y4とに区分して仕切られている点が、トナー収容部がベルト部材35によって新品トナー収容部S1と廃トナー回収部S2とに区分して仕切られている前記実施の形態1のものと相違する。
【0068】
本実施の形態4におけるトナー容器30も、前記実施の形態1のものと同様に、複数の空間31X、31Y1〜31Y4からなるトナー収容部、ベルト部材35を駆動する複数のローラ部材36が回転可能に保持された非トナー収容部32、トナー容器収容部において区分して仕切られる複数の空間31X、31Y1〜31Y4のそれぞれの大きさを可変できるように複数の開口部35aが形成されたベルト部材35、等で構成されている。
【0069】
ここで、本実施の形態4におけるトナー容器30のトナー収容部は、ベルト部材35によって、排出口31aから新品トナーTを排出する排出トナー収容部31Xと、排出トナー収容部31Xに向けて供給するための新品トナーTが収容された4つの補助トナー収容部31Y1〜31Y4と、に区分して仕切られている。具体的に、図6に示すように、新品状態のトナー容器30は、排出トナー収容部31Xと、4つの補助トナー収容部31Y1〜31Y4と、がそれぞれベルト部材35によって仕切られていて、それぞれの空間31X、31Y1〜31Y4に新品トナーTが収容されている。なお、本実施の形態4では、4つの補助トナー収容部31Y1〜31Y4が、排出トナー収容部31Xの上方において、水平方向に2つに分かれて上下に並設されている。
【0070】
そして、排出トナー収容部31Xにおける新品トナーTの量の減少にともない、4つの補助トナー収容部31Y1〜31Y4から排出トナー収容部31Xに向けて新品トナーTが順次供給されるように、駆動手段によってベルト部材35が駆動されることになる。
具体的に、図6の状態から排出トナー収容部31Xにおける新品トナーTが消費されて排出トナー収容部31Xがほぼ空の状態になると、まず、ベルト部材35(開口部35a)の移動によって第1の補助トナー収容部31Y1が排出トナー収容部31Xに連通して、第1の補助トナー収容部31Y1から排出トナー収容部31Xに新品トナーTが補充されることになる。その後、さらに排出トナー収容部31Xにおける新品トナーTが消費されて排出トナー収容部31Xがほぼ空の状態になると、さらにベルト部材35(開口部35a)の移動によって第2の補助トナー収容部31Y2が排出トナー収容部31Xに連通して、第2の補助トナー収容部31Y2から排出トナー収容部31Xに新品トナーTが補充されることになる。以下同様に、排出トナー収容部31Xにおける新品トナーTの減少に合わせて、他の2つの補助トナー収容部31Y3、31Y4から排出トナー収容部31Xへの新品トナーTの補充も適宜別々におこなわれることになる。
なお、排出トナー収容部31Xにおける新品トナーTの量は、排出トナー収容部31Xの底部近傍に設置されたトナー量検知センサ(不図示である。)によって検知される。
【0071】
このように、新品状態のトナー容器30においても、装置本体1に装着されて使用が開始された後のトナー容器30においても、いずれの状態においても、複数の空間31X、31Y1〜31Y4に新品トナーTが分けて収容されることになるため、ベルト部材35の一部(排出口31aの位置である。)に新品トナーTの重量が局所的にかかる不具合を抑止することができるとともに、下方の新品トナーTが上方の新品トナーTの重量によって凝集してしまう不具合を抑止することができる。
【0072】
なお、本実施の形態4におけるトナー容器30においても、前記各実施の形態のものと同様に、廃トナーTHを回収するための流入口31bを設けて、廃トナー容器としても機能させることができる。
【0073】
以上説明したように、本実施の形態4におけるトナー容器30は、トナー収容部31X、31Y1〜31Y4の空間を複数に区分して仕切るベルト部材35に開口部35aを設けて、ベルト部材35を駆動して開口部35aの位置を移動させることでトナー収容部31X、31Y1〜31Y4において区分して仕切られる複数の空間の大きさを可変している。これにより、トナー収容部31X、31Y1〜31Y4のスペースを有効的に活用することができる。
【0074】
実施の形態5.
図7にて、この発明の実施の形態5について詳細に説明する。
図7は、実施の形態5におけるトナー容器30を示す構成図であって、前記実施の形態1における図3に相当する図である。
本実施の形態5におけるトナー容器30は、主として、ベルト部材35が有端状に形成されている点が、ベルト部材35が無端状に形成されている前記実施の形態1のものと相違する。
【0075】
本実施の形態5におけるトナー容器30も、前記実施の形態1のものと同様に、複数の空間31A〜31Eからなるトナー収容部、ベルト部材35を駆動する複数のローラ部材36が回転可能に保持された非トナー収容部32、新品トナー収容部S1と廃トナー回収部S2とのそれぞれの大きさを可変できるように複数の開口部35aが形成されたベルト部材35、等で構成されている。そして、本実施の形態5においても、画像形成装置本体1に対してトナー容器30が着脱(交換)できるように構成されている。また、本実施の形態5におけるトナー容器30も、ベルト部材35の移動とともに開口部35aの位置を移動させて、排出口31aや流入口31bの開閉をおこなえるように形成されている。
【0076】
ここで、図7に示すように、本実施の形態5におけるトナー容器30は、ベルト部材35が周方向に巡回できるように無端状に形成されておらず、ベルト部材35が一方向にのみ移動できるように有端状に形成されている。
具体的に、非トナー収容部32の上方には、複数の開口部35aが形成された有端状のベルト部材35が巻装された送りローラ38が設置されている。また、非トナー収容部32の下方には、有端状のベルト部材35を巻き取るための巻取りローラ39が設置されている。そして、駆動モータによって巻取りローラ39が矢印方向に回転駆動されることで、巻取りローラ39にてベルト部材35を巻き取るとともに、送りローラ38からベルト部材35が順次送られて、ベルト部材35が図7の矢印方向に移動することになる。そして、前記実施の形態1と同様に、駆動手段(駆動モータ、送りローラ38、巻取りローラ39、ローラ部材36等である。)によって所定のタイミングでベルト部材35を移動させて、新品トナー収容部S1と廃トナー回収部S2とのそれぞれの大きさを可変することになる。
【0077】
以上説明したように、本実施の形態5におけるトナー容器30も、前記各実施の形態のものと同様に、トナー収容部31A〜31Eの空間を複数に区分して仕切るベルト部材35に開口部35aを設けて、ベルト部材35を駆動して開口部35aの位置を移動させることでトナー収容部31A〜31Eにおいて区分して仕切られる複数の空間の大きさを可変している。これにより、トナー収容部31A〜31Eのスペースを有効的に活用することができる。
【0078】
なお、前記各実施の形態においては、トナー容器30が単体で画像形成装置1に対して着脱されるように構成して、そのトナー容器30に対して本発明を適用した。これに対して、トナー容器30がプロセスカートリッジ又は現像装置とともに一体的に画像形成装置1に対して着脱されるように構成して、そのプロセスカートリッジ又は現像装置に一体化されたトナー容器30に対して本発明を適用することもできる。その場合にも、前記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電部と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像部(現像装置)と、像担持体上をクリーニングするクリーニング部とのうち、少なくとも1つと、像担持体とが、一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱自在に設置されるユニットと定義する。
【0079】
また、前記各実施の形態では、トナー容器30から現像装置13に向けて新品トナーTを供給したが、トナー容器30(現像剤容器)から現像剤G(トナーT及びキャリアC)を現像装置13に向けて供給することもできる。その場合、現像装置13から余剰の現像剤を適宜に排出する手段を設けることになる。また、トナー容器30の新品トナー収容部S1には、新品トナーTとともに新品キャリアCが充填されることになる。
また、前記各実施の形態では、2成分現像方式の現像装置13(トナーTとキャリアCとからなる2成分現像剤が収容された現像装置である。)に向けてトナーTを供給するトナー容器30に対して本発明を適用した。これに対して、1成分現像方式の現像装置13(現像剤としてトナーTのみが収容された現像装置である。)に向けてトナーTを供給するトナー容器30に対しても、当然に本発明を適用することができる。
そして、これらの場合であっても、前記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0080】
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
特に、ベルト部材35における開口部35aの数や、トナー収容部において区分される空間の数、等については、前記各実施の形態のものに限定されることなく、適宜変更することができる。
【符号の説明】
【0081】
1 画像形成装置本体(装置本体)、
11、11Y、11C、11M、11BK 感光体ドラム(像担持体)、
13 現像装置(現像部)、
30 トナー容器、
31A〜31E トナー収容部、
31X 排出トナー収容部、
31Y1〜31Y4 補助トナー収容部、
32 非トナー収容部、
31a 排出口、
31b 流入口、
35 ベルト部材、
35a 開口部(貫通穴)、
36 ローラ部材(駆動手段)、
45 ヒータ(加熱手段)、
100 容器収容部、
S1 新品トナー収容部、
S2 廃トナー回収部、
T 新品トナー、 TH 廃トナー。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0082】
【特許文献1】特開2009−42717号公報
【特許文献2】特開2008−116907号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるトナー容器であって、
トナーが収容されるとともに、トナーを排出するための排出口が形成されたトナー収容部と、
前記トナー収容部に隣接するとともに、前記トナー収容部から隔絶された非トナー収容部と、
前記トナー収容部の空間を複数に区分して仕切るとともに、駆動手段によって前記トナー収容部と前記非トナー収容部との間を複数回跨りながら移動するベルト部材と、
を備え、
前記ベルト部材は、単数又は複数の開口部を具備し、前記駆動手段による駆動によって前記開口部の位置を移動させて前記トナー収容部において区分して仕切られる複数の空間の大きさを可変することを特徴とするトナー容器。
【請求項2】
前記ベルト部材は、前記開口部の位置を移動させて前記排出口の開閉をもおこなうように形成されたことを特徴とする請求項1に記載のトナー容器。
【請求項3】
前記画像形成装置本体への装着動作に連動して前記駆動手段を動作させて前記ベルト部材における前記開口部の位置を所定量だけ移動させて閉鎖状態にある前記排出口の開放をおこなうように形成されたことを特徴とする請求項2に記載のトナー容器。
【請求項4】
前記排出口を閉鎖した状態の前記ベルト部材を容器本体に熱溶着するための加熱手段を前記排出口の近傍に設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のトナー容器。
【請求項5】
前記トナー収容部は、
廃トナーを流入するための流入口を備え、
前記ベルト部材によって、新品トナーが収容されて前記排出口から新品トナーを排出する新品トナー収容部と、前記流入口を介して廃トナーが回収される廃トナー回収部と、に区分して仕切られることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のトナー容器。
【請求項6】
前記ベルト部材は、前記開口部の位置を移動させて前記流入口の開閉をもおこなうように形成されたことを特徴とする請求項5に記載のトナー容器。
【請求項7】
前記画像形成装置本体に対する離脱動作に連動して前記駆動手段を動作させて前記ベルト部材における前記開口部の位置を所定量だけ移動させて開放状態にある前記流入口の閉鎖をおこなうように形成されたことを特徴とする請求項6に記載のトナー容器。
【請求項8】
前記ベルト部材は、前記新品トナー収容部における新品トナーの量の減少にともない前記新品トナー収容部の空間の大きさが減少して前記廃トナー回収部の空間の大きさが増加するように前記駆動手段によって駆動されることを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれかに記載のトナー容器。
【請求項9】
前記ベルト部材は、前記廃トナー回収部における廃トナーの量の増加にともない前記廃トナー回収部の空間の大きさが増加して前記新品トナー収容部の空間の大きさが減少するように前記駆動手段によって駆動されることを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれかに記載のトナー容器。
【請求項10】
前記流入口を閉鎖した状態の前記ベルト部材を容器本体に熱溶着するための加熱手段を前記流入口の近傍に設けたことを特徴とする請求項5〜請求項9のいずれかに記載のトナー容器。
【請求項11】
前記トナー収容部は、前記ベルト部材によって、前記排出口から新品トナーを排出する排出トナー収容部と、前記排出トナー収容部に向けて供給するための新品トナーが収容された単数又は複数の補助トナー収容部と、に区分して仕切られることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載のトナー容器。
【請求項12】
前記ベルト部材は、前記排出トナー収容部における新品トナーの量の減少にともない前記補助トナー収容部から前記排出トナー収容部に向けて新品トナーが供給されるように前記駆動手段によって駆動されることを特徴とする請求項11に記載のトナー容器。
【請求項13】
請求項1〜請求項12のいずれかに記載のトナー容器が前記画像形成装置本体に設置されたことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−133278(P2012−133278A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−287222(P2010−287222)
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】