説明

トリアザ−シクロペンタ[cd]インデン誘導体

本発明の目的は、うつ症、不安症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、高血圧、消化器疾患、薬物依存症、てんかん、脳梗塞、脳虚血、脳浮腫、頭部外傷、炎症、免疫関連疾患、脱毛症、過敏性腸症候群、睡眠障害、皮膚炎、統合失調症、疼痛など、CRFが関連していると考えられる疾患に対する治療又は予防薬として有効である、CRF受容体拮抗薬を提供することである。次式[I]で表される、


トリアザ−シクロペンタ[cd]インデン誘導体は、CRF受容体に対して高い親和性を有し、CRFが関連していると考えられる疾患に対して有効である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、うつ症、不安症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、高血圧、消化器疾患、薬物依存症、脳梗塞、脳虚血、脳浮腫、頭部外傷、炎症、免疫関連疾患、脱毛症、過敏性腸症候群、睡眠障害、てんかん、皮膚炎、統合失調症、疼痛など、コルチコトロピン放出因子(CRF)が関連していると考えられる疾患に対する治療薬に関する。
【背景技術】
【0002】
CRFは、41個のアミノ酸からなるホルモンであって(Science、213巻、1394〜1397頁、1981年、及びJ.Neurosci.、7巻、88〜100頁、1987年)、ストレスに対する生体反応の中核的役割を果たしていることが示唆されている(Cell.Mol.Neurobiol.、14巻、579〜588頁、1994年、Endocrinol.、132巻、723〜728頁、1994年、及びNeuroendocrinol.、61巻、445〜452頁、1995年)。CRFは視床下部−下垂体−副腎系を介して末梢の免疫系、交感神経系に作用する経路と中枢神経系において神経伝達物質として機能する2つの経路がある(コルチコトロピン放出因子−神経ペプチドの基礎的及び臨床的研究(Corticotropin Releasing Factor:Basic and Clinical Studies of a Neuropeptide、29〜52頁、1990年、Corticotropin Releasing Factor)。下垂体除去ラット及び正常ラットにCRFを脳室内投与すると両ラットで不安様症状(Pharmacol.Rev.、43巻、425〜473頁、1991年、及びBrain Res.Rev.、15巻、71〜100頁、1990年)が惹起される。すなわち、CRFは視床下部−下垂体−副腎系に対する関与と中枢神経系において神経伝達物質として機能する経路が考えられる。
【0003】
CRFが関与した疾患は1991年Owens及びNemeroffの総説(Pharmacol.Rev.、43巻、425〜474頁、1991年)にまとめられている。すなわち、うつ症、不安症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、高血圧、消化器疾患、薬物依存症、炎症、免疫関連疾患などにCRFが関与している。最近はてんかん、脳梗塞、脳虚血、脳浮腫、頭部外傷にもCRFが関与していることが報告されている(Brain Res.、545巻、339〜342頁、1991年、Ann.Neurol.、31巻、48〜498頁、1992年、Dev.Brain Res.、91巻、245〜251頁、1996年、及びBrain Res.、744巻、166〜170頁、1997年)。従って、CRF受容体拮抗薬はこれら疾患の治療剤として有用である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、うつ症、不安症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、高血圧、消化器疾患、薬物依存症、てんかん、脳梗塞、脳虚血、脳浮腫、頭部外傷、炎症、免疫関連疾患、脱毛症、過敏性腸症候群、睡眠障害、てんかん、皮膚炎、統合失調症、疼痛など、CRFが関連していると考えられる疾患に対する治療又は予防薬として有効である、CRF受容体拮抗薬を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、CRF受容体に対して高い親和性を有する、トリアザ−シクロペンタ[cd]インデン誘導体を鋭意検討した結果、本発明を完成したのである。
【0006】
本発明は、以下で説明するトリアザ−シクロペンタ[cd]インデン誘導体である。
【0007】
すなわち、次式[I]で表される、
【化1】


トリアザ−シクロペンタ[cd]インデン誘導体、或いはその個々の異性体又はその異性体のラセミ若しくは非ラセミ混合物、或いは薬学上許容されるその塩及び水和物であって、
式中、R及びRは、同一又は異なって、独立に、水素、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ−C1〜6アルキル、ヒドロキシ−C1〜6アルキル、シアノ−C1〜6アルキル、カルバモイル−C1〜6アルキル又はジ(C1〜6アルキル)アミノ−C1〜6アルキル、シアノ、カルバモイル又はアリールであり、
は、水素、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、ハロゲン、C1〜6アルコキシ、C3〜7シクロアルキルオキシ、C1〜6アルキルチオ又は−N(R)Rであり、
は、水素、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル又はC3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキルであり、
は、水素、C1〜6アルキル、アリール−C1〜6アルキル又はカルバモイルであり、
Arは、非置換の又は1個若しくは複数の置換基で置換されたアリール又はヘテロアリールであり、該置換基は、同一又は異なって、ハロゲン、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルスルフィニル、C1〜6アルキルスルホニル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、−CO、−C(=O)R、−CONR1011、−OC(=O)R12、−NR13CO14、−S(=O)NR1516、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロメトキシ及び−N(R17)R18からなる群から選択され、
及びR14は、同一又は異なって、独立に、水素、又はC1〜5アルキル、C3〜8シクロアルキル、C3〜8シクロアルキル−C1〜5アルキル、アリール又はアリール−C1〜5アルキルであり、
、R、R、R10、R11、R12、R13、R15、R16、R17及びR18は、同一又は異なって、独立に、水素、C1〜6アルキル又はC3〜7シクロアルキルであり、
rは、1又は2である。
【0008】
本明細書中で使用される用語は、以下の意味を有する。
【0009】
用語「C1〜6アルキル」は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、イソヘキシルなど、炭素原子が1〜6個の直鎖又は分枝鎖アルキル基を意味する。
【0010】
用語「C3〜7シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなど、炭素原子が3〜7個の環状アルキル基を意味する。
【0011】
用語「C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル」は、シクロプロピルメチル、2−シクロプロピルエチル、2−シクロペンチルエチルなど、置換基として上で述べたC3〜7シクロアルキルを有する置換C1〜6アルキル基を意味する。
【0012】
用語「C1〜6アルコキシ」は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロピルオキシ、ブトキシ、イソブチルオキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシなど、炭素原子が1〜6個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基を意味する。
【0013】
用語「C3〜7シクロアルキルオキシ」は、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシなど、炭素原子が3〜7個の環状アルコキシ基を意味する。
【0014】
用語「C1〜6アルコキシ−C1〜6アルキル」は、メトキシメチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチルなど、置換基として上で述べたC1〜6アルコキシ基を有する置換C1〜6アルキル基を意味する。
【0015】
用語「ヒドロキシ−C1〜6アルキル」は、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、5−ヒドロキシペンチルなどのヒドロキシ基を有する置換C1〜6アルキル基を意味する。
【0016】
用語「シアノ−C1〜6アルキル」は、シアノメチル、1−シアノエチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、4−シアノブチル、5−シアノペンチルなどのシアノ基を有する置換C1〜6アルキル基を意味する。
【0017】
用語「カルバモイル−C1〜6アルキル」は、カルバモイルメチル、1−カルバモイルエチル、2−カルバモイルエチル、3−カルバモイルプロピル、4−カルバモイルブチル、5−カルバモイルペンチルなど、カルバモイル基を有する置換C1〜6アルキル基を意味する。
【0018】
用語「ジ(C1〜6アルキル)アミノ」は、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノなど、上述のC1〜6アルキル基を2個有するアミノ基を意味する。
【0019】
用語「ジ(C1〜6アルキル)アミノ−C1〜6アルキル」は、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピルなど、上述のジ(C1〜6アルキル)アミノ基を有する置換C1〜6アルキル基を意味する。
【0020】
用語「アリール」は、フェニル、ナフチルなど、少なくとも1個の芳香環を有する、環炭素原子が6〜12個の単環式又は二環式基を意味する。
【0021】
用語「アリール−C1〜6アルキル」は、ベンジル、フェネチルなど、上で述べたアリール基を有する置換C1〜6アルキル基を意味する。
【0022】
用語「ヘテロアリール」は、ピリジル、ピリミジニル、イミダゾリル、キノリル、インドリル、ベンゾフラニル、キノキサリニル、ベンゾ[1,2,5]チアジアゾリル、ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾリルなど、その環中に、窒素、酸素及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1〜4個の原子を有する少なくとも1個の芳香環を有する、環原子が5〜12個の単環式又は二環式基を意味する。
【0023】
用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子を意味する。
【0024】
用語「C2〜6アルケニル」は、ビニル、イソプロペニル、アリルなど、炭素原子が2〜6個の直鎖又は分枝鎖アルケニル基を意味する。
【0025】
用語「C2〜6アルキニル」は、エチニル、プロプ−1−イニル、プロプ−2−イニルなど、炭素原子が2〜6個の直鎖又は分枝鎖アルキニル基を意味する。
【0026】
用語「C1〜6アルキルチオ」は、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオなど、炭素原子が1〜6個の直鎖又は分枝鎖アルキルチオ基を意味する。
【0027】
用語「C1〜6アルキルスルフィニル」は、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニルなど、炭素原子が1〜6個の直鎖又は分枝鎖アルキルスルフィニル基を意味する。
【0028】
用語「C1〜6アルキルスルホニル」は、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニルなど、炭素原子が1〜6個の直鎖又は分枝鎖アルキルスルホニル基を意味する。
【0029】
句「非置換であるか或いは1個又は複数の置換基で置換され、該置換基が、同一又は異なって、ハロゲン、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルスルフィニル、C1〜6アルキルスルホニル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、−CO、−C(=O)R、−CONR1011、−OC(=O)R12、−NR13CO14、−S(=O)NR1516、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロメトキシ及び−N(R17)R18からなる群から選択されるアリール又はヘテロアリール」には、例えば、2,4−ジメチルフェニル、2,6−ジメチルフェニル、2,4−ジブロモフェニル、2−ブロモ−4−イソプロピルフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2,6−ジクロロフェニル、2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル、4−メトキシ−2−メチルフェニル、2−クロロ−4−トリフルオロメトキシフェニル、4−イソプロピル−2−メチルチオフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、4−ブロモ−2,6−ジメチルフェニル、4−ブロモ−2,6−ジエチルフェニル、4−クロロ−2,6−ジメチルフェニル、2,4,6−トリブロモフェニル、2,4,5−トリブロモフェニル、2,4,6−トリクロロフェニル、2,4,5−トリクロロフェニル、4−ブロモ−2,6−ジクロロフェニル、6−クロロ−2,4−ジブロモフェニル、2,4−ジブロモ−6−フルオロフェニル、2,4−ジブロモ−6−メチルフェニル、2,4−ジブロモ−6−メトキシフェニル、2,4−ジブロモ−6−メチルチオフェニル、2,6−ジブロモ−4−イソプロピルフェニル、2,6−ジブロモ−4−トリフルオロメチルフェニル、2−ブロモ−4−トリフルオロメチルフェニル、4−ブロモ−2−クロロフェニル、2−ブロモ−4−クロロフェニル、4−ブロモ−2−メチルフェニル、4−クロロ−2−メチルフェニル、2,4−ジメトキシフェニル、2,6−ジメチル−4−メトキシフェニル、4−クロロ−2,6−ジブロモフェニル、4−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル、2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル、2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメトキシフェニル、2,6−ジブロモ−4−トリフルオロメトキシフェニル、2−クロロ−4,6−ジメチルフェニル、2−ブロモ−4,6−ジメトキシフェニル、2−ブロモ−4−イソプロピル−6−メトキシフェニル、2,4−ジメトキシ−6−メチルフェニル、6−ジメチルアミノ−4−メチルピリジン−3−イル、2−クロロ−6−トリフルオロメチルピリジン−3−イル、2−クロロ−6−トリフルオロメトキシピリジン−3−イル、2−クロロ−6−メトキシピリジン−3−イル、6−メトキシ−2−トリフルオロメチルピリジン−3−イル、2−クロロ−6−ジフルオロメチルピリジン−3−イル、6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル、2,6−ジメトキシピリジン−3−イル、4,6−ジメチル−2−トリフルオロメチルピリミジン−5−イル、2−ジメチルアミノ−6−メチルピリジン−3−イルが含まれる。
【0030】
本発明の「薬学上許容される塩」には、例えば、硫酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸などの無機酸との塩、酢酸、シュウ酸、乳酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、クエン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、エタンスルホン酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、ガラクタル酸、ナフタレン−2−スルホン酸などの有機酸との塩、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、亜鉛イオン、アルミニウムイオンなどの1種又は複数の金属イオンとの塩、アンモニア、アルギニン、リシン、ピペラジン、コリン、ジエチルアミン、4−フェニルシクロヘキシルアミン、2−アミノエタノール、ベンザチンなどのアミンとの塩が含まれる。
【0031】
本発明の化合物には、ジアステレオマー、エナンチオマー、幾何異性体及び互変異性形など、異性体が存在し得る。本発明の化合物には、任意の個々の異性体、並びに該異性体のラセミ及び非ラセミ混合物が含まれる。
【0032】
本発明化合物の好ましい例は、次の通りである。
【0033】
すなわち、好ましいのは、式中、RがC1〜6アルキルであり、Rが水素又はC1〜6アルキルであり、Rが水素又はC1〜6アルキルであり、Arが、2又は3個の置換基[該置換基は、同一又は異なって、ハロゲン、C1〜3アルキル、C1〜3アルコキシ、C1〜3アルキルチオ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、及び−N(R17)R18(ここで、R17及びR18は、同一又は異なって、独立に、水素又はC1〜3アルキルである)からなる群から選択される]で置換されたフェニルである、式[I]で表される化合物である。より好ましいのは、式中、RがC1〜3アルキルであり、Rが水素又はC1〜6アルキルであり、Rが水素又はC1〜3アルキルであり、Arが、2又は3個の置換基(該置換基は、同一又は異なって、ハロゲン又はC1〜3アルキルからなる群から選択される)で置換されたフェニルである、式[I]の化合物である。
【0034】
式[I]の化合物は、例えば、次の反応スキーム1に示す工程によって製造できる(次の反応スキームで、R、R、R、R及びArは、前に定義した通りであり、LGは、クロロ、ブロモ、ヨード、メタンスルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、R−S(O)−又はR−S(O)−であり、ここでRはC1〜6アルキル又はベンジルである)。
【0035】
【化2】

【0036】
ステップ1:
化合物(2)は、不活性溶媒中で塩基の存在下又は不存在下に、化合物(1)を対応するアミンと反応させることによって得ることができる。この場合、塩基には、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジンなどのアミン類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化バリウム、水素化ナトリウムなどの無機塩基類、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシドなどの金属アルコラート類、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミドなどの金属アミド類、及びメチルマグネシウムブロミドなどのグリニャール試薬が含まれる。不活性溶媒には、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコールなどのアルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリル、ジクロロメタン、クロロホルム、ジメチルスルホキシド、ピリジン、水、及びこれらの不活性溶媒から選択される溶媒の混合物が含まれる。
【0037】
ステップ2:
化合物(2)から化合物(3)への変換は、不活性溶媒中、酸の存在下で達成できる。この場合、その酸は、硫酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸などの無機酸、酢酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸などの有機酸である。不活性溶媒には、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコールなどのアルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリル、ジクロロメタン、クロロホルム、ジメチルスルホキシド、ピリジン、水、及びこれらの不活性溶媒から選択される溶媒の混合物が含まれる。
【0038】
ステップ3:
化合物(3)から化合物(4)への変換は、不活性溶媒中、塩基の存在下又は不存在下にアルキル化剤を使用すること(RがC1〜6アルキルの場合)、或いは、不活性溶媒中、塩基の存在下又は不存在下にカルボニル化剤と反応させ、次いでアンモニアで処理すること(Rがカルバモイルの場合)によって達成できる。この場合、そのアルキル化剤には、ヨードメタン、ヨードエタン、ブロモメタン、ブロモエタン、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸などの通常のアルキル化剤が含まれる。そのカルボニル化剤には、ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲン、1,1’−カルボニルジイミダゾールなどの通常のカルボニル化剤が含まれる。その塩基には、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジンなどのアミン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化バリウム、水素化ナトリウムなどの無機塩基、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシドなどの金属アルコラート、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミドなどの金属アミド、及びメチルマグネシウムブロミドなどのグリニャール試薬が含まれる。その不活性溶媒には、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコールなどのアルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリル、ジクロロメタン、クロロホルム、ジメチルスルホキシド、ピリジン、水、及びこれらの不活性溶媒から選択される溶媒の混合物が含まれる。
【0039】
本発明の化合物は、不活性溶媒中で、硫酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸などの無機酸との、酢酸、シュウ酸、乳酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、クエン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、エタンスルホン酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、ガラクタル酸、ナフタレン−2−スルホン酸などの有機酸との、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、水酸化アルミニウムなどの無機塩基との、又はアンモニア、アルギニン、リシン、ピペラジン、コリン、ジエチルアミン、4−フェニルシクロヘキシルアミン、2−アミノエタノール、ベンザチンなどの有機塩基との塩に変換できる。
【0040】
不活性溶媒には、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコールなどのアルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、酢酸エチル、ギ酸エチルなどのエステル類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリル、ジクロロメタン、クロロホルム、ジメチルスルホキシド、ピリジン、水、及びこれらの不活性溶媒から選択される溶媒の混合物が含まれる。
【0041】
本発明の化合物は、CRFが関連していると考えられる疾患のための治療又は予防薬として有用である。この目的のために、本発明の化合物は、慣用の増量剤、結合剤、崩壊剤、pH調整剤、溶媒などを添加することによる慣用の調合技術によって、錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、粉剤、液剤、乳剤、懸濁剤、注射剤などに製剤化できる。
【0042】
本発明の化合物は、成人患者に対して、1日当たり0.1〜500mgの投与量で、1回又は数回に分けて、経口又は非経口で投与できる。投与量は、疾患の種類、並びに患者の年齢、体重及び症状に応じて適切に増減できる。
【実施例】
【0043】
以下の例及び試験例を参照して本発明を具体的に説明するが、本発明はそれに限定されるものではない。
【0044】
(例1)
[4−(2−ブロモ−4−イソプロピル−フェニル)−6−メチル−1−(1−プロピル−ブチル)−1H−1,5,7b−トリアザ−シクロペンタ[cd]インデン−2−イリデン]−メチル−アミン塩酸塩(化合物1−010)の合成
【0045】
【化3】

【0046】
(1)8−(2−ブロモ−4−イソプロピル−フェニル)−4−クロロ−2−メチル−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−6−カルボニトリル(300mg)、1−プロピル−ブチルアミン(267mg)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(300mg)のエタノール(1.0mL)中混合物を、還流下に一夜加熱した。反応混合物を、室温まで冷却し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液に注入し、次いで、クロロホルムで抽出した。有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:ワコーゲルC200、溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=20:1)で精製し、淡褐色固体として8−(2−ブロモ−4−イソプロピル−フェニル)−2−メチル−4−(1−プロピル−ブチルアミノ)−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−6−カルボニトリル(321mg)を得た。
【化4】

【0047】
(2)8−(2−ブロモ−4−イソプロピル−フェニル)−2−メチル−4−(1−プロピル−ブチルアミノ)−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−6−カルボニトリル(321mg)のエタノール(1.5mL)中懸濁液に、濃HCl(0.75mL)を添加し、50℃で3時間加熱した。反応混合物を、室温まで冷却し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液に注入し、酢酸エチルで抽出した。有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物の酢酸エチル(2mL)及びエタノール(0.2mL)中溶液に、氷冷下、4M HCl/酢酸エチル(0.25mL)を添加し、減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチルで結晶化し、固体として4−(2−ブロモ−4−イソプロピル−フェニル)−6−メチル−1−(1−プロピル−ブチル)−1H−1,5,7b−トリアザ−シクロペンタ[cd]インデン−2−イリデンアミン塩酸塩(350mg)を得た。
【化5】

【0048】
(3)4−(2−ブロモ−4−イソプロピル−フェニル)−6−メチル−1−(1−プロピル−ブチル)−1H−1,5,7b−トリアザ−シクロペンタ[cd]インデン−2−イリデンアミン塩酸塩(350mg)及びジメチル硫酸(866mg)のテトラヒドロフラン(3.5mL)中混合物に、NaH(オイル中60%、139mg)を添加し、65℃で1時間加熱した。水を添加した後、反応混合物を2.5M NaOH水溶液に注入し、酢酸エチルで抽出した。有機層を、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:ワコーゲル(C200)、溶離液:クロロホルム/酢酸エチル=10:1)で精製し、[4−(2−ブロモ−4−イソプロピル−フェニル)−6−メチル−1−(1−プロピル−ブチル)−1H−1,5,7b−トリアザ−シクロペンタ[cd]インデン−2−イリデン]−メチル−アミン(135mg)を得た。
【0049】
(4)[4−(2−ブロモ−4−イソプロピル−フェニル)−6−メチル−1−(1−プロピル−ブチル)−1H−1,5,7b−トリアザ−シクロペンタ[cd]インデン−2−イリデン]−メチル−アミン(135mg)を酢酸エチル(1.5mL)とエタノール(0.2mL)の混合液に懸濁した液に、4M HCl/酢酸エチル(0.25mL)を添加し、減圧下で濃縮した。残留物をEtOから固化し、アモルファスとして表題化合物(73mg)を得た。
【0050】
表1に、例1で得られた化合物及び例1に記載したのと同様の手順で得られた化合物を列挙する。
【0051】
(例2)
[4−(4−ブロモ−2,6−ジメチル−フェニル)−6−メチル−1−(1−プロピル−ブチル)−1H−1,5,7b−トリアザ−シクロペンタ[cd]インデン−2−イリデン]−ウレア(化合物1−013)の合成
【0052】
【化6】


トリホスゲン(1.82g)のクロロホルム(9mL)中溶液に、氷冷浴中で、例1と同様の手順で合成した4−(4−ブロモ−2,6−ジメチル−フェニル)−6−メチル−1−(1−プロピル−ブチル)−1H−1,5,7b−トリアザ−シクロペンタ[cd]インデン−2−イリデンアミン塩酸塩(300mg)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(174mg)のクロロホルム(3mL)中溶液を滴下し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を、氷冷浴中で、25%NH水溶液(10mL)中に滴加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物をHO中に注入し、クロロホルムで抽出した。有機層を、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:ワコーゲル(C200)、溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=1:1)で精製し、固体を得た。この固体をジイソプロピルエーテルで洗浄し、表題化合物(42mg)を得た。
【0053】
【表1−1】


【表1−2】


【表1−3】

【0054】
非結晶性化合物の分析データを以下に記載する。
【0055】
【化7−1】


【化7−2】

【0056】
*2:HCl塩
*3:PhSOH塩。
【0057】
試験例[CRF受容体結合試験]
受容体標本としてサル小脳扁桃膜を使用した。
【0058】
125I−標識化リガンドとして125I−CRFを使用した。
【0059】
125I−標識化リガンドを使用する結合反応は、Journal of Neuroscience、7巻、88頁(1987年)に記載されている次の方法によって実施した。
【0060】
受容体膜の調製
サル小脳扁桃を、10mMのMgCl、2mMのEDTAを含有する50mMのTris−HCl緩衝液(pH7.0)中でホモジナイズし、48,000×gで20分間遠心し、沈殿物をTris−HCl緩衝液で1回洗浄した。洗浄した沈殿を、10mMのMgCl、2mMのEDTA、0.1%のウシ血清アルブミン及び100カリクレイン単位/mlのアプロチニンを含有する50mMのTris−HCl緩衝液(pH7.0)中に懸濁し、膜標本を得た。
【0061】
CRF受容体結合試験
膜標本(0.3mgタンパク質/ml)、125I−CRF(0.2nM)及び供試薬剤を25℃で2時間反応させた。反応完結後、反応混合物を、0.3%ポリエチレンイミンで処理したガラスフィルター(GF/C)を通して吸引濾過し、次いで、ガラスフィルターを、0.01%Triton X−100を含むリン酸塩緩衝化食塩水で3回洗浄した。洗浄後、フィルターペーパーの放射能をガンマ計数管で測定した。
【0062】
1μMのCRFの存在下で反応を実施したときに結合した125I−CRFの量を125I−CRFの非特異的結合度とし、125I−CRFの総結合度と125I−CRFの非特異的結合度との差を125I−CRFの特異的結合度とした。上記の条件下で一定濃度(0.2nM)の125I−CRFを様々な濃度の各供試薬剤と反応させることによって、阻害曲線を得た。阻害曲線から、125I−CRFの結合を50%阻害する供試薬剤の濃度(IC50)を求めた。
【0063】
その結果、100nM以下のIC50値を有する典型的な化合物として、化合物1−001、1−002、1−003、1−008、1−009、1−015、1−017及び1−021が挙げられることがわかった。
【0064】
本発明により、CRF受容体に対して高い親和性を有する化合物が提供された。これらの化合物は、うつ症、不安症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、高血圧、消化器疾患、薬物依存症、てんかん、脳梗塞、脳虚血、脳浮腫、頭部外傷、炎症、免疫関連疾患、脱毛症、過敏性腸症候群、睡眠障害、皮膚炎、統合失調症、疼痛など、CRFが関連していると考えられる疾患に対して有効である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
次式[I]で表されるトリアザ−シクロペンタ[cd]インデン誘導体、或いはその個々の異性体又はその異性体のラセミ若しくは非ラセミ混合物、或いは薬学上許容されるその塩及び水和物、
【化1】


(式中、R及びRは、同一又は異なって、独立に、水素、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ−C1〜6アルキル、ヒドロキシ−C1〜6アルキル、シアノ−C1〜6アルキル、カルバモイル−C1〜6アルキル又はジ(C1〜6アルキル)アミノ−C1〜6アルキル、シアノ、カルバモイル又はアリールであり、
は、水素、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、ハロゲン、C1〜6アルコキシ、C3〜7シクロアルキルオキシ、C1〜6アルキルチオ又は−N(R)Rであり、
は、水素、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル又はC3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキルであり、
は、水素、C1〜6アルキル、アリール−C1〜6アルキル又はカルバモイルであり、
Arは、非置換の又は1個若しくは複数の置換基で置換されたアリール又はヘテロアリールであり、該置換基は、同一又は異なって、ハロゲン、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルスルフィニル、C1〜6アルキルスルホニル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、−CO、−C(=O)R、−CONR1011、−OC(=O)R12、−NR13CO14、−S(=O)NR1516、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロメトキシ及び−N(R17)R18からなる群から選択され、
及びR14は、同一又は異なって、独立に、水素又はC1〜5アルキル、C3〜8シクロアルキル、C3〜8シクロアルキル−C1〜5アルキル、アリール又はアリール−C1〜5アルキルであり、
、R、R、R10、R11、R12、R13、R15、R16、R17及びR18は、同一又は異なって、独立に、水素、C1〜6アルキル又はC3〜7シクロアルキルであり、
rは、1又は2である)。
【請求項2】
式[I]において、RはC1〜6アルキルであり、Rは水素又はC1〜6アルキルであり、Rは水素又はC1〜6アルキルであり、Arは、2又は3個の置換基[該置換基は、同一又は異なって、ハロゲン、C1〜3アルキル、C1〜3アルコキシ、C1〜3アルキルチオ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ及び−N(R17)R18(ここで、R17及びR18は、同一又は異なって、独立に、水素又はC1〜3アルキルである)からなる群から選択され]で置換されたフェニルであり、R、R、及びRは、請求項1で定義した通りである、請求項1に記載のトリアザ−シクロペンタ[cd]インデン誘導体、又は薬学上許容されるその塩及び水和物。
【請求項3】
式[I]において、RはC1〜3アルキルであり、Rは水素又はC1〜3アルキルであり、Arは、2又は3個の置換基(該置換基は、同一又は異なって、ハロゲン及びC1〜3アルキルからなる群から選択される)で置換されたフェニルであり、R、R及びRは請求項1で定義した通りである、請求項1に記載のトリアザ−シクロペンタ[cd]インデン誘導体、又は薬学上許容されるその塩及び水和物。
【請求項4】
有効成分として、請求項1から3までのいずれか一項に記載のトリアザ−シクロペンタ[cd]インデン誘導体、薬学上許容されるその塩又は水和物を含む、CRF受容体拮抗薬。
【請求項5】
CRF受容体拮抗薬としての治療薬を製造するための、請求項1から3までのいずれか一項に記載のトリアザ−シクロペンタ[cd]インデン誘導体、薬学上許容されるその塩又は水和物の使用。

【公表番号】特表2007−517795(P2007−517795A)
【公表日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−546615(P2006−546615)
【出願日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【国際出願番号】PCT/JP2005/000323
【国際公開番号】WO2005/066178
【国際公開日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【出願人】(000002819)大正製薬株式会社 (437)
【復代理人】
【識別番号】100066692
【弁理士】
【氏名又は名称】浅村 皓
【復代理人】
【識別番号】100072040
【弁理士】
【氏名又は名称】浅村 肇
【復代理人】
【識別番号】100107504
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 克則
【復代理人】
【識別番号】100102897
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 幸弘
【Fターム(参考)】