説明

ドライバ及び表示装置

【課題】表示部に縦線の異常表示が現れることない上に、アンプ回路が同じタイミングで動作するときに発生するノイズを削減できること。
【解決手段】本発明のドライバ(30)は、制御信号に応じて出力階調電圧を表示部(10)に出力する複数のアンプ回路(36−1〜36−N)と、制御回路(40)と、遅延部(41、42、43)と、を具備している。制御回路(40)は、制御信号として第1制御信号(CTR1)を出力する。遅延部(41、42、43)は、第1制御信号(CTR1)を複数のアンプ回路のうちの半数のアンプ回路である第1アンプ回路群の各々に順番に出力し、第1制御信号(CTR1)を任意の遅延時間遅延させた第2制御信号(CTR2)を第1アンプ回路群以外の第2アンプ回路群の各々に順番に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンプ回路を駆動するドライバ(ソースドライバ)、及び、それに適用されるTFT(Thin Film Transistor)型液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
TFT(Thin Film Transistor)型液晶表示装置が普及されている。TFT型液晶表示装置は、LCD(Liquid Crystal Display)モジュールである表示部(液晶パネル)と、ゲートドライバ及び複数のソースドライバと、ゲートドライバに接続された複数のゲート線と、複数のソースドライバの各々に接続された複数のデータ線とを具備している。複数のゲート線は、それぞれ、行に設けられた画素のTFTのゲート電極に接続されている。複数のデータ線は、それぞれ、列に設けられた画素のTFTのドレイン電極に接続されている。
【0003】
ソースドライバは、外部からの複数の表示データを取り込み、その複数の表示データに対してデジタル/アナログ変換を行う。即ち、ソースドライバは、複数の階調電圧の中から、表示データに応じた出力階調電圧を選択する。ソースドライバは、出力階調電圧を複数のデータ線に出力するための出力アンプを具備している。
【0004】
出力アンプは、複数のアンプ回路を備えている。複数のアンプ回路の出力は、それぞれ複数のデータ線に接続されている。また、複数のアンプ回路は、制御信号に応じて動作する。複数のアンプ回路は、それぞれ、制御信号に応じて出力階調電圧を複数のデータ線に出力する。
【0005】
TFT型液晶表示装置において、複数のアンプ回路が同時に動作しないことが望ましい。その理由として、複数のアンプ回路が同じタイミングで動作した場合、ソースドライバに大電流が集中して流れることとなり、液晶モジュールの電源ラインや信号ラインにノイズが発生してしまう。このノイズを低減するために、アンプ回路の動作タイミングをずらす必要がある。
【0006】
図1は、特許文献1に記載されたTFT型液晶表示装置におけるソースドライバの構成を示している。ソースドライバは、更に、アンプ回路駆動部を備え、そのアンプ回路駆動部は、上述の制御信号を出力する制御回路と、直列接続された遅延回路141−1〜141−(N−1)と、を具備している。
【0007】
ここで、複数のデータ線が、1番目からN番目までこの順に設けられたN本のデータ線であるものとし、複数のアンプ回路が、1番目からN番目までこの順に設けられたN個のアンプ回路であるものとする。Nは、4以上の整数であり、且つ、2の倍数であるものとする。以下、特許文献1において、N個のアンプ回路をそれぞれアンプ回路136−1〜136−Nと称する。
【0008】
遅延回路141−1の入力は制御回路とアンプ回路136−1とに接続されている。遅延回路141−1〜141−(N−1)の出力は、それぞれ、アンプ回路136−2〜136−Nに接続されている。
【0009】
図2は、図1のソースドライバのアンプ回路駆動部の動作を示すタイミングチャートである。
【0010】
制御回路は、上述の制御信号をアンプ回路136−1に出力する。
【0011】
遅延回路141−1〜141−(N−1)は、制御信号を2番目からN番目までこの順に任意の遅延時間ずつ遅延させて、それぞれアンプ回路136−2〜136−Nに出力する。
【0012】
図3は、特許文献2に記載されたTFT型液晶表示装置におけるソースドライバの構成を示している。アンプ回路駆動部は、上述の制御信号を出力する制御回路と、並列接続された遅延回路241−1〜241−((N/2)−1)と、を具備している。
【0013】
以下、特許文献2において、N個のアンプ回路をそれぞれアンプ回路236−1〜236−Nと称する。
【0014】
遅延回路241−1の入力と遅延回路241−Nの入力は、制御回路とアンプ回路236−1とに接続されている。遅延回路241−1〜241−((N/2)−1)の出力は、それぞれ、アンプ回路236−2〜236−(N/2)と、アンプ回路236−(N−1)〜236−((N/2)+1)とに接続されている。
【0015】
図4は、図3のソースドライバのアンプ回路駆動部の動作を示すタイミングチャートである。
【0016】
制御回路は、上述の制御信号をアンプ回路236−1、236−Nに出力する。
【0017】
遅延回路241−1〜241−((N/2)−1)は、制御信号を2番目から(N/2)番目までこの順に任意の遅延時間ずつ遅延させて、それぞれ、アンプ回路136−2〜136−(N/2)と、アンプ回路36−(N−1)〜36−((N/2)+1)とに出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0018】
【特許文献1】特開2003−233358号公報(図11)
【特許文献2】特開平7−13509号公報(図4)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
特許文献1に記載されたTFT型液晶表示装置では、アンプ回路の動作タイミングの差が大きいという問題点がある(第1の問題点)。
【0020】
その理由について、複数のソースドライバのうちの第1、2のソースドライバを例にして説明する。ここで、上述のように、アンプ回路136−1〜136−Nが1番目からN番目までこの順に設けられているため、第1のソースドライバのアンプ回路136−Nと第2のソースドライバのアンプ回路136−1が隣接しているものとする。
【0021】
アンプ回路駆動部は、制御信号を1番目からN番目までこの順に、それぞれ第1のソースドライバのアンプ回路136−1〜136−Nに出力し、それぞれ第2のソースドライバのアンプ回路136−1〜136−Nに出力する。この場合、第1のソースドライバのアンプ回路136−1〜136−Nは、1番目からN番目までこの順に動作し、第2のソースドライバのアンプ回路136−1〜136−Nは、1番目からN番目までこの順に動作する。しかし、第1、2のソースドライバにおいて、アンプ回路136−1が動作するタイミングからアンプ回路136−Nが動作するタイミングまでの時間差が大きくなってしまう。このため、この時間差が大きすぎることが起因となって、表示部に縦線の異常表示が現れる可能性がある。この時間差を低減できることが望まれる。
【0022】
特許文献2に記載されたTFT型液晶表示装置では、ノイズ対策の効果が半減されてしまうという問題点がある(第2の問題点)。
【0023】
その理由について説明する。
【0024】
アンプ回路駆動部は、制御信号を1番目から(N/2)番目までこの順に、それぞれ、アンプ回路236−1〜236−(N/2)と、アンプ回路236−N〜236−((N/2)+1)とに出力する。この場合、アンプ回路236−1〜236−(N/2)は、それぞれアンプ回路236−N〜236−((N/2)+1)と同時に動作する。しかし、アンプ回路が2個ずつ同じタイミングで動作してしまう。このため、上述のノイズ対策の効果が半減されてしまい、画質が悪化する可能性がある。アンプ回路が同じタイミングで動作するときに発生するノイズを削減できることが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0025】
以下に、発明を実施するための形態で使用される符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を記載する。この符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するため形態の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0026】
本発明のドライバ(30)は、制御信号に応じて出力階調電圧を表示部(10)に出力する複数のアンプ回路(36−1〜36−N)と、制御回路(40)と、遅延部(41、42、43)と、を具備している。制御回路(40)は、制御信号として第1制御信号(CTR1)を出力する。遅延部(41、42、43)は、第1制御信号(CTR1)を複数のアンプ回路のうちの半数のアンプ回路である第1アンプ回路群の各々に順番に出力し、第1制御信号(CTR1)を任意の遅延時間遅延させた第2制御信号(CTR2)を第1アンプ回路群以外の第2アンプ回路群の各々に順番に出力する。
【発明の効果】
【0027】
本発明のドライバ(30)によれば、第1アンプ回路群の各々は順番に動作し、第2アンプ回路群の各々は順番に動作する。第1アンプ回路群が全て動作するときの時間や、第2アンプ回路群が全て動作するときの時間は、前述のアンプ回路136−1〜136−Nが全て動作するときの時間の半分である。従って、この時間が低減されることにより、表示部(10)に縦線の異常表示が現れることはない。即ち、第1の問題点が解決される。
【0028】
また、本発明のドライバ(30)によれば、第2アンプ回路群が動作するタイミングは、第1アンプ回路群が動作するタイミングに対して任意の遅延時間遅れている。即ち、第1アンプ回路群と第2アンプ回路群は同じタイミングで動作しない。従って、この動作タイミングにより、アンプ回路が同じタイミングで動作するときに発生するノイズが削減される。これにより、画質が悪化することはない。即ち、第2の問題点が解決される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】図1は、特許文献1に記載されたTFT型液晶表示装置におけるソースドライバの構成を示している。
【図2】図2は、図1のソースドライバのアンプ回路駆動部の動作を示すタイミングチャートである。
【図3】図3は、特許文献2に記載されたTFT型液晶表示装置におけるソースドライバの構成を示している。
【図4】図4は、図3のソースドライバのアンプ回路駆動部の動作を示すタイミングチャートである。
【図5】図5は、本発明の実施形態によるTFT型液晶表示装置1の構成を示している。
【図6】図6は、本発明の実施形態によるTFT型液晶表示装置1のソースドライバ30の構成を示している。
【図7】図7は、図6のソースドライバ30のアンプ回路駆動部38の構成を示している。
【図8】図8は、図7のアンプ回路駆動部38の動作を示すタイミングチャートである。
【図9】図9は、図6のソースドライバ30のアンプ回路駆動部38の構成を示している。
【図10】図10は、図9のアンプ回路駆動部38の動作を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下に添付図面を参照して、本発明の実施形態によるドライバ(ソースドライバ)に適用されるTFT(Thin Film Transistor)型液晶表示装置について詳細に説明する。
【0031】
図5は、本発明の実施形態によるTFT型液晶表示装置1の構成を示している。
【0032】
本発明の実施形態によるTFT型液晶表示装置1は、LCD(Liquid Crystal Display)モジュールである表示部(液晶パネル)10を具備している。液晶パネル10は、マトリクス状に配置された複数の画素11を具備している。複数の画素11の各々は、薄膜トランジスタ(Thin Film Transister:TFT)12と、画素容量15とを具備している。画素容量15は、画素電極と、画素電極に対向する対向電極とを具備している。TFT12は、ドレイン電極13と、画素電極に接続されたソース電極14と、ゲート電極16とを具備している。
【0033】
本発明の実施形態によるTFT型液晶表示装置1は、更に、液晶パネル10の複数の画素11を駆動するためのドライバとして、ゲートドライバ20と、複数のソースドライバ30とを具備している。ゲートドライバ20、複数のソースドライバ30は、チップ上(図示しない)に設けられている。
【0034】
本発明の実施形態によるTFT型液晶表示装置1は、更に、ゲートドライバ20に接続された複数のゲート線と、複数のソースドライバ30の各々に接続された複数のデータ線とを具備している。複数のゲート線は、それぞれ、行に設けられた画素11のTFT12のゲート電極16に接続されている。複数のデータ線は、それぞれ、列に設けられた画素11のTFT12のドレイン電極13に接続されている。
【0035】
本発明の実施形態によるTFT型液晶表示装置1は、更に、タイミングコントローラ2を具備している。タイミングコントローラ2は、チップ上に設けられている。
【0036】
タイミングコントローラ2は、1水平期間において、垂直クロック信号VCKと、複数のゲート線を1番目から最終番目まで順番に選択するための垂直シフトパルス信号STVとをゲートドライバ20に出力する。例えば、ゲートドライバ20は、垂直シフトパルス信号STVと垂直クロック信号VCKとに応じて、複数のゲート線のうちの1つのゲート線を選択したものとする。この場合、選択信号を1つのゲート線に出力する。この選択信号は、上記1つのゲート線に対応する1ライン分の画素11のTFT12のゲート電極16に供給され、TFT12は選択信号によりオンする。他のゲート線についても同じである。
【0037】
タイミングコントローラ2は、1画面(1フレーム)分の表示データDATAと、クロック信号CLKと、シフトパルス信号STHとをソースドライバ30に出力する。1画面分の表示データDATAは、1ライン目から最終ライン目までの表示データを含んでいる。1ライン分の表示データは、複数のデータ線のそれぞれに対応する複数の表示データを含んでいる。ソースドライバ30は、シフトパルス信号STHとクロック信号CLKとに従って、複数の表示データをそれぞれ複数のデータ線に出力する。このとき、複数のゲート線のうちの1つのゲート線と複数のデータ線とに対応する画素11のTFT12はオンしている。このため、上記画素11の画素容量15には、それぞれ、複数の表示データが書き込まれ、次の書き込みまで保持される。これにより、1ライン分の表示データDATAが表示される。
【0038】
図6は、ソースドライバ30の構成を示している。ソースドライバ30は、シフトレジスタ31と、データレジスタ32と、データラッチ回路33と、レベルシフタ34と、D/Aコンバータ35と、出力アンプ36と、階調電圧生成回路37と、アンプ回路駆動部38と、複数の出力ノードNDと、を具備している。複数の出力ノードNDは、それぞれ、複数のデータ線に接続されている。アンプ回路駆動部38については後述する。
【0039】
階調電圧生成回路37は、直列接続された階調抵抗素子を備えている。この階調電圧生成回路37は、電源回路(図示しない)からの基準電圧を階調抵抗素子により分圧し、複数の階調電圧を生成する。
【0040】
シフトレジスタ31は、シフトパルス信号STHをクロック信号CLKに同期させて順にシフトさせ、データレジスタ32に出力する。データレジスタ32は、タイミングコントローラ2からの複数の表示データを、シフトレジスタ31からのシフトパルス信号STHに同期して取り込み、データラッチ回路33に出力する。
【0041】
データラッチ回路33は、複数のデータラッチ回路を備えている。複数のデータラッチ回路は、複数の表示データをそれぞれ同タイミングでラッチし、レベルシフタ34に出力する。
【0042】
レベルシフタ34は、複数のレベルシフタを備えている。複数のレベルシフタは、それぞれデータラッチ回路33からの複数の表示データに対してレベル変換を行い、D/Aコンバータ35に出力する。
【0043】
D/Aコンバータ35は、複数のD/Aコンバータを備えている。複数のD/Aコンバータは、それぞれレベルシフタ34からの複数の表示データに対してデジタル/アナログ変換を行う。即ち、複数のD/Aコンバータの各々は、複数の階調電圧の中から、表示データに応じた出力階調電圧を選択して、出力アンプ36に出力する。
【0044】
出力アンプ36は、複数のアンプ回路を備えている。複数のアンプ回路の出力は、それぞれ複数の出力ノードNDを介して複数のデータ線に接続されている。また、複数のアンプ回路は、制御信号に応じて動作する。複数のアンプ回路は、それぞれ、制御信号に応じて出力階調電圧を複数のデータ線に出力する。
【0045】
ここで、複数のデータ線が、1番目からN番目までこの順に設けられたN本のデータ線であるものとし、複数のアンプ回路が、1番目からN番目までこの順に設けられたN個のアンプ回路であるものとする。Nは、4以上の整数であり、且つ、2の倍数であるものとする。以下、N個のアンプ回路をそれぞれアンプ回路36−1〜36−Nと称する。
【0046】
前述の第1、2の問題点を解決するために、制御信号により複数のアンプ回路の各々の動作タイミングをずらす必要がある。これを実現するための構成を以下に説明する。
【0047】
図7は、アンプ回路駆動部38の構成を示している。アンプ回路駆動部38は、上述の制御信号を出力する制御回路40と、第1、2、3遅延部(遅延部41、42、43)と、を具備している。
【0048】
遅延部41は、直列接続された遅延回路41−1〜41−((N/2)−1)を備えている。遅延回路41−1の入力は制御回路40とアンプ回路36−1とに接続されている。遅延回路41−1〜41−((N/2)−1)の出力は、それぞれ、アンプ回路36−2〜36−(N/2)に接続されている。ここで、アンプ回路36−1〜36−Nのうちの、1番目から(N/2)番目までのアンプ回路を、アンプ回路36−1〜36−(N/2)、又は、第1アンプ回路群と称する。
【0049】
遅延部42は、遅延回路(以下、遅延回路42)であり、制御回路40に接続されている。
【0050】
遅延部43は、直列接続された遅延回路43−1〜43−((N/2)−1)を備えている。遅延回路43−1の入力は遅延部42の出力とアンプ回路36−Nとに接続されている。遅延回路43−1〜43−((N/2)−1)の出力は、それぞれ、アンプ回路36−(N−1)〜36−((N/2)+1)に接続されている。ここで、アンプ回路36−1〜36−Nのうちの、N番目から((N/2)+1)番目までのアンプ回路を、アンプ回路36−N〜36−((N/2)+1)、又は、第2アンプ回路群と称する。
【0051】
図8は、図7のアンプ回路駆動部38の動作を示すタイミングチャートである。
【0052】
制御回路40は、上述の制御信号として第1制御信号(以下、制御信号CTR1)をアンプ回路36−1に出力する。アンプ回路36−1は、制御回路40からの制御信号CTR1に応じて動作する。
【0053】
遅延回路41−1〜41−((N/2)−1)は、制御信号CTR1を2番目から(N/2)番目までこの順に任意の遅延時間として第1遅延時間ずつ遅延させて、それぞれアンプ回路36−2〜36−(N/2)に出力する。例えば、第1遅延時間は、任意の遅延時間として、1クロック分の時間であるものとする。アンプ回路36−2〜36−(N/2)は、それぞれ、遅延回路41−1〜41−((N/2)−1)からの制御信号CTR1に応じて動作する。
【0054】
遅延回路42は、制御信号CTR1を任意の遅延時間として第2遅延時間遅延させて第2制御信号(以下、制御信号CTR2)を生成する。第2遅延時間は、第1遅延時間より短く、第1遅延時間の半分の時間であるものとする。遅延部42は、その制御信号CTR2をアンプ回路36−Nに出力する。アンプ回路36−Nは、遅延回路42からの制御信号CTR2に応じて動作する。
【0055】
遅延回路43−1〜43−((N/2)−1)は、制御信号CTR2を(N−1)番目から((N/2)+1)番目までこの順に第1遅延時間ずつ遅延させて、それぞれアンプ回路36−(N−1)〜36−((N/2)+1)に出力する。アンプ回路36−(N−1)〜36−((N/2)+1)は、それぞれ、遅延回路43−1〜43−((N/2)−1)からの制御信号CTR2に応じて動作する。
【0056】
以上の説明により、本発明の実施形態によるTFT型液晶表示装置1では、アンプ回路駆動部38の制御回路40は、制御信号として制御信号CTR1を出力する。このとき、アンプ回路駆動部38の遅延部41、42、43は、制御信号CTR1をアンプ回路36−1〜36−Nのうちの半数のアンプ回路である第1アンプ回路群{アンプ回路36−1〜36−(N/2)}の各々に順番に出力し、制御信号CTR1を第2遅延時間遅延させた制御信号CTR2を第1アンプ回路群以外の第2アンプ回路群{アンプ回路36−N〜36−((N/2)+1)}の各々に順番に出力する。
【0057】
このように、本発明の実施形態によるTFT型液晶表示装置1によれば、アンプ回路36−1〜36−(N/2)は、1番目から(N/2)番目までこの順に動作し、アンプ回路36−N〜36−((N/2)+1)は、N番目から((N/2)+1)番目までこの順に動作する。即ち、アンプ回路36−1〜36−Nは、両端のアンプ回路{アンプ回路36−1、36−N}から、中央部のアンプ回路{アンプ回路36−(N/2)、36−((N/2)+1)}に向けて動作している。これにより、アンプ回路36−1が動作するタイミングからアンプ回路36−(N/2)が動作するタイミングまでの時間差や、アンプ回路36−Nが動作するタイミングからアンプ回路36−((N/2)+1)が動作するタイミングまでの時間差は、前述のアンプ回路136−1が動作するタイミングからアンプ回路136−Nが動作するタイミングまでの時間差に対して半減される。言い換えれば、アンプ回路36−1〜36−(N/2)が全て動作するときの時間や、アンプ回路36−N〜36−((N/2)+1)が全て動作するときの時間は、前述のアンプ回路136−1〜136−Nが全て動作するときの時間の半分である。従って、この時間差が低減されることにより、表示部10に縦線の異常表示が現れることはない。即ち、第1の問題点が解決される。
【0058】
また、本発明の実施形態によるTFT型液晶表示装置1によれば、アンプ回路36−N〜36−((N/2)+1)が動作するタイミングは、アンプ回路36−1〜36−(N/2)が動作するタイミングに対して第2遅延時間遅れている。即ち、アンプ回路36−1〜36−(N/2)とアンプ回路36−N〜36−((N/2)+1)は同じタイミングで動作しない。従って、この動作タイミングにより、アンプ回路が同じタイミングで動作するときに発生するノイズが削減される。これにより、画質が悪化することはない。即ち、第2の問題点が解決される。
【0059】
なお、本発明の実施形態によるTFT型液晶表示装置1では、図9に示されるように、アンプ回路36−1〜36−Nのうちの、中央部のアンプ回路{アンプ回路36−(N/2)、36−((N/2)+1)}から、両端のアンプ回路{アンプ回路36−1、36−N}に向けて制御信号を供給してもよい。
【0060】
この場合、遅延回路41−1の入力は制御回路40とアンプ回路36−(N/2)とに接続されている。遅延回路41−1〜41−((N/2)−1)の出力は、それぞれ、アンプ回路36−((N/2)−1)〜36−1に接続されている。ここで、アンプ回路36−1〜36−Nのうちの、(N/2)番目から1番目までのアンプ回路を、アンプ回路36−(N/2)〜36−1、又は、第1アンプ回路群と称する。
【0061】
遅延回路43−1の入力は遅延部42の出力とアンプ回路36−((N/2)+1)とに接続されている。遅延回路43−1〜43−((N/2)−1)の出力は、それぞれ、アンプ回路36−((N/2)+2)〜36−Nに接続されている。ここで、アンプ回路36−1〜36−Nのうちの、((N/2)+1)番目からN番目までのアンプ回路を、アンプ回路36−((N/2)+1)〜36−N、又は、第2アンプ回路群と称する。
【0062】
図10は、図9のアンプ回路駆動部38の動作を示すタイミングチャートである。
【0063】
制御回路40は、上述の制御信号として制御信号CTR1をアンプ回路36−(N/2)に出力する。アンプ回路36−(N/2)は、制御回路40からの制御信号CTR1に応じて動作する。
【0064】
遅延回路41−1〜41−((N/2)−1)は、制御信号CTR1を((N/2)−1)番目から1番目までこの順に第1遅延時間ずつ遅延させて、それぞれアンプ回路36−((N/2)−1)〜36−1に出力する。アンプ回路36−((N/2)−1)〜36−1は、それぞれ、遅延回路41−1〜41−((N/2)−1)からの制御信号CTR1に応じて動作する。
【0065】
遅延回路42は、制御信号CTR1を第2遅延時間遅延させて制御信号CTR2を生成する。遅延部42は、その制御信号CTR2をアンプ回路36−((N/2)+1)に出力する。アンプ回路36−((N/2)+1)は、遅延回路42からの制御信号CTR2に応じて動作する。
【0066】
遅延回路43−1〜43−((N/2)−1)は、制御信号CTR2を((N/2)+2)番目からN番目までこの順に第1遅延時間ずつ遅延させて、それぞれアンプ回路36−((N/2)+2)〜36−Nに出力する。アンプ回路36−((N/2)+2)〜36−Nは、それぞれ、遅延回路43−1〜43−((N/2)−1)からの制御信号CTR2に応じて動作する。
【0067】
以上の説明により、本発明の実施形態によるTFT型液晶表示装置1では、アンプ回路駆動部38の制御回路40は、制御信号として制御信号CTR1を出力する。このとき、アンプ回路駆動部38の遅延部41、42、43は、制御信号CTR1をアンプ回路36−1〜36−Nのうちの半数のアンプ回路である第1アンプ回路群{アンプ回路36−(N/2)〜36−1}の各々に順番に出力し、制御信号CTR1を第2遅延時間遅延させた制御信号CTR2を第1アンプ回路群以外の第2アンプ回路群{アンプ回路36−((N/2)+1)〜36−N}の各々に順番に出力する。
【0068】
このように、本発明の実施形態によるTFT型液晶表示装置1によれば、アンプ回路36−(N/2)〜36−1は、(N/2)番目から1番目までこの順に動作し、アンプ回路36−((N/2)+1)〜36−Nは、((N/2)+1)番目からN番目までこの順に動作する。即ち、アンプ回路36−1〜36−Nは、中央部のアンプ回路{アンプ回路36−(N/2)、36−((N/2)+1)}から、両端のアンプ回路{アンプ回路36−1、36−N}に向けて動作している。これにより、アンプ回路36−(N/2)が動作するタイミングからアンプ回路36−1が動作するタイミングまでの時間差や、アンプ回路36−((N/2)+1)が動作するタイミングからアンプ回路36−Nが動作するタイミングまでの時間差は、前述のアンプ回路136−1が動作するタイミングからアンプ回路136−Nが動作するタイミングまでの時間差に対して半減される。言い換えれば、アンプ回路36−(N/2)〜36−1が全て動作するときの時間や、アンプ回路36−((N/2)+1)〜36−Nが全て動作するときの時間は、前述のアンプ回路136−1〜136−Nが全て動作するときの時間の半分である。従って、この時間差が低減されることにより、表示部10に縦線の異常表示が現れることはない。即ち、第1の問題点が解決される。
【0069】
また、本発明の実施形態によるTFT型液晶表示装置1によれば、アンプ回路36−((N/2)+1)〜36−Nが動作するタイミングは、アンプ回路36−(N/2)〜36−1が動作するタイミングに対して第2遅延時間遅れている。即ち、アンプ回路36−(N/2)〜36−1とアンプ回路36−((N/2)+1)〜36−Nは同じタイミングで動作しない。従って、この動作タイミングにより、アンプ回路が同じタイミングで動作するときに発生するノイズが削減される。これにより、画質が悪化することはない。即ち、第2の問題点が解決される。
【符号の説明】
【0070】
1 TFT型液晶表示装置(表示装置)、
2 タイミングコントローラ、
10 液晶パネル(表示部)、
11 画素、
12 TFT(Thin Film Transistor;薄膜トンジスタ)、
13 ドレイン電極、
14 ソース電極、
15 画素容量、
16 ゲート電極、
20 ゲートドライバ、
30 ソースドライバ、
31 シフトレジスタ、
32 データレジスタ、
33 データラッチ回路、
34 レベルシフタ、
35 デジタル/アナログ(D/A)コンバータ、
36 出力アンプ、
36−1〜36−N アンプ回路、
37 階調電圧生成回路、
38 アンプ回路駆動部、
40 制御回路、
41 遅延部(第1遅延部)、
41−1〜41−((N/2)−1) 遅延回路、
42 遅延部(第2遅延部、遅延回路)、
43 遅延部(第3遅延部)、
43−1〜43−((N/2)−1) 遅延回路、
136−1〜136−N アンプ回路、
141−1〜141−(N−1) 遅延回路、
236−1〜236−N アンプ回路、
241−1〜241−((N/2)−1) 遅延回路、
CLK クロック信号、
DATA 表示データ、
ND 出力ノード、
STH シフトパルス信号、
STV 垂直シフトパルス信号、
VCK 垂直クロック信号、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御信号に応じて出力階調電圧を表示部に出力する複数のアンプ回路と、
前記制御信号として第1制御信号を出力する制御回路と、
前記第1制御信号を前記複数のアンプ回路のうちの半数のアンプ回路である第1アンプ回路群の各々に順番に出力し、前記第1制御信号を任意の遅延時間遅延させた第2制御信号を前記第1アンプ回路群以外の第2アンプ回路群の各々に順番に出力する遅延部と、
を具備するドライバ。
【請求項2】
前記複数のアンプ回路が、1番目からN番目(Nは、4以上の整数であり、且つ、2の倍数である)までこの順に設けられたN個のアンプ回路である場合、
前記第1アンプ回路群は、1番目から(N/2)番目までのアンプ回路であり、
前記第2アンプ回路群は、N番目から((N/2)+1)番目までのアンプ回路であり、
前記制御回路は、前記第1制御信号を前記1番目のアンプ回路に出力し、
前記遅延部は、
前記第1制御信号を2番目から(N/2)番目までこの順に第1遅延時間ずつ遅延させて、それぞれ前記2番目から前記(N/2)番目までのアンプ回路に出力する第1遅延部と、
前記第1制御信号を前記遅延時間として第2遅延時間遅延させて前記第2制御信号を前記N番目のアンプ回路に出力する第2遅延部と、
前記第2制御信号を(N−1)番目から((N/2)+1)番目までこの順に前記第1遅延時間ずつ遅延させて、それぞれ前記(N−1)番目から前記((N/2)+1)番目までのアンプ回路に出力する第3遅延部と、
を具備する請求項1に記載のドライバ。
【請求項3】
前記複数のアンプ回路が、1番目からN番目(Nは、4以上の整数であり、且つ、2の倍数である)までこの順に設けられたN個のアンプ回路である場合、
前記第1アンプ回路群は、(N/2)番目から1番目までのアンプ回路であり、
前記第2アンプ回路群は、((N/2)+1)番目からN番目までのアンプ回路であり、
前記制御回路は、前記第1制御信号を前記(N/2)番目のアンプ回路に出力し、
前記遅延部は、
前記第1制御信号を((N/2)−1)番目から1番目までこの順に第1遅延時間ずつ遅延させて、それぞれ前記((N/2)−1)番目から前記1番目までのアンプ回路に出力する第1遅延部と、
前記第1制御信号を前記遅延時間として第2遅延時間遅延させて前記第2制御信号を前記((N/2)+1)番目のアンプ回路に出力する第2遅延部と、
前記第2制御信号を((N/2)+2)番目からN番目までこの順に前記第1遅延時間ずつ遅延させて、それぞれ前記((N/2)+2)番目から前記N番目までのアンプ回路に出力する第3遅延部と、
を具備する請求項1に記載のドライバ。
【請求項4】
前記第2遅延時間は、前記第1遅延時間より短い、
請求項2又は3に記載のドライバ。
【請求項5】
表示部と、
データ線を介して前記表示部に接続されたドライバと、
を具備し、
制御信号に応じて出力階調電圧を前記表示部に出力する複数のアンプ回路と、
前記制御信号として第1制御信号を出力する制御回路と、
前記第1制御信号を前記複数のアンプ回路のうちの半数のアンプ回路である第1アンプ回路群の各々に順番に出力し、前記第1制御信号を任意の遅延時間遅延させた第2制御信号を前記第1アンプ回路群以外の第2アンプ回路群の各々に順番に出力する遅延部と、
を具備する表示装置。
【請求項6】
前記複数のアンプ回路が、1番目からN番目(Nは、4以上の整数であり、且つ、2の倍数である)までこの順に設けられたN個のアンプ回路である場合、
前記第1アンプ回路群は、1番目から(N/2)番目までのアンプ回路であり、
前記第2アンプ回路群は、N番目から((N/2)+1)番目までのアンプ回路であり、
前記制御回路は、前記第1制御信号を前記1番目のアンプ回路に出力し、
前記遅延部は、
前記第1制御信号を2番目から(N/2)番目までこの順に第1遅延時間ずつ遅延させて、それぞれ前記2番目から前記(N/2)番目までのアンプ回路に出力する第1遅延部と、
前記第1制御信号を前記遅延時間として第2遅延時間遅延させて前記第2制御信号を前記N番目のアンプ回路に出力する第2遅延部と、
前記第2制御信号を(N−1)番目から((N/2)+1)番目までこの順に前記第1遅延時間ずつ遅延させて、それぞれ前記(N−1)番目から前記((N/2)+1)番目までのアンプ回路に出力する第3遅延部と、
を具備する請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記複数のアンプ回路が、1番目からN番目(Nは、4以上の整数であり、且つ、2の倍数である)までこの順に設けられたN個のアンプ回路である場合、
前記第1アンプ回路群は、(N/2)番目から1番目までのアンプ回路であり、
前記第2アンプ回路群は、((N/2)+1)番目からN番目までのアンプ回路であり、
前記制御回路は、前記第1制御信号を前記(N/2)番目のアンプ回路に出力し、
前記遅延部は、
前記第1制御信号を((N/2)−1)番目から1番目までこの順に第1遅延時間ずつ遅延させて、それぞれ前記((N/2)−1)番目から前記1番目までのアンプ回路に出力する第1遅延部と、
前記第1制御信号を前記遅延時間として第2遅延時間遅延させて前記第2制御信号を前記((N/2)+1)番目のアンプ回路に出力する第2遅延部と、
前記第2制御信号を((N/2)+2)番目からN番目までこの順に前記第1遅延時間ずつ遅延させて、それぞれ前記((N/2)+2)番目から前記N番目までのアンプ回路に出力する第3遅延部と、
を具備する請求項5に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第2遅延時間は、前記第1遅延時間より短い、
請求項6又は7に記載の表示装置。
【請求項9】
制御信号に応じて出力階調電圧を表示部に出力する複数のアンプ回路を備えたドライバに適用されるアンプ回路駆動方法であって、
(a) 前記制御信号として第1制御信号を出力するステップと、
(b) 前記第1制御信号を前記複数のアンプ回路のうちの半数のアンプ回路である第1アンプ回路群の各々に順番に出力するステップと、
(c) 前記第1制御信号を任意の遅延時間遅延させた第2制御信号を生成するステップと、
(d) 前記第1アンプ回路群以外の第2アンプ回路群の各々に順番に出力するステップと、
を具備するドライバのアンプ回路駆動方法。
【請求項10】
前記複数のアンプ回路が、1番目からN番目(Nは、4以上の整数であり、且つ、2の倍数である)までこの順に設けられたN個のアンプ回路である場合、
前記第1アンプ回路群は、1番目から(N/2)番目までのアンプ回路であり、
前記第2アンプ回路群は、N番目から((N/2)+1)番目までのアンプ回路であり、
前記(a)のステップは、前記第1制御信号を前記1番目のアンプ回路に出力し、
前記(b)のステップは、前記第1制御信号を2番目から(N/2)番目までこの順に第1遅延時間ずつ遅延させて、それぞれ前記2番目から前記(N/2)番目までのアンプ回路に出力し、
前記(c)のステップは、前記第1制御信号を前記遅延時間として第2遅延時間遅延させて前記第2制御信号を前記N番目のアンプ回路に出力し、
前記(d)のステップは、前記第2制御信号を(N−1)番目から((N/2)+1)番目までこの順に前記第1遅延時間ずつ遅延させて、それぞれ前記(N−1)番目から前記((N/2)+1)番目までのアンプ回路に出力する、請求項9に記載のアンプ回路駆動方法。
【請求項11】
前記複数のアンプ回路が、1番目からN番目(Nは、4以上の整数であり、且つ、2の倍数である)までこの順に設けられたN個のアンプ回路である場合、
前記第1アンプ回路群は、(N/2)番目から1番目までのアンプ回路であり、
前記第2アンプ回路群は、((N/2)+1)番目からN番目までのアンプ回路であり、
前記(a)のステップは、前記第1制御信号を前記(N/2)番目のアンプ回路に出力し、
前記(b)のステップは、前記第1制御信号を((N/2)−1)番目から1番目までこの順に第1遅延時間ずつ遅延させて、それぞれ前記((N/2)−1)番目から前記1番目までのアンプ回路に出力し、
前記(c)のステップは、前記第1制御信号を前記遅延時間として第2遅延時間遅延させて前記第2制御信号を前記((N/2)+1)番目のアンプ回路に出力し、
前記(d)のステップは、前記第2制御信号を((N/2)+2)番目からN番目までこの順に前記第1遅延時間ずつ遅延させて、それぞれ前記((N/2)+2)番目から前記N番目までのアンプ回路に出力する、
請求項9に記載のアンプ回路駆動方法。
【請求項12】
前記第2遅延時間は、前記第1遅延時間より短い、
請求項10又は11に記載のアンプ回路駆動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−176083(P2010−176083A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−21541(P2009−21541)
【出願日】平成21年2月2日(2009.2.2)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】