説明

ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラム

【課題】元の地図画像に含まれる道路と、拡大された地図画像に含まれる道路とのつながりを、利用者に容易に把握させることができる、ナビゲーションシステムを提供すること。
【解決手段】ナビゲーションシステム1は、地図画像を表示すると共に、地図画像の一部領域を拡大した拡大画像を、当該一部領域を含む拡大画像表示領域において当該地図画像上に重畳表示するディスプレイ11と、地図画像に含まれる道路を一意に識別する道路識別情報を格納する地図情報DB13aと、道路識別情報に基づき、地図画像に含まれる道路と拡大画像に含まれる道路とのつながりを特定する連係特定部12aと、地図画像と拡大画像との境界に所定の調整領域を設け、連係特定部12aにより特定された地図画像に含まれる道路と拡大画像に含まれる道路とのつながりを示す連係情報を、調整領域に表示するための制御を行う表示制御部12bとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の走行経路を案内するナビゲーションシステムが用いられている。このナビゲーションシステムは、例えば、ディスプレイに地図画像を表示させ、地図画像上に目的地までの走行経路を重畳表示することで当該走行経路の案内等を行う。さらに、ディスプレイに表示されている地図画像の一部を拡大し、当該拡大した地図画像を元の地図画像の上に重ねて表示する、車両用情報表示装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−103358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の如き従来の装置では、単に拡大された地図画像を元の地図画像の上に重ねて表示するに過ぎず、元の地図画像に含まれる道路と、拡大された地図画像に含まれる道路とのつながりについては何ら考慮がされていなかった。このため、元の地図画像に含まれる道路と、拡大された地図画像に含まれる道路とのつながりを、利用者が一見して容易に把握することができなかった。例えば、元の地図画像と拡大された地図画像との境界において、本来つながっているはずの道路の表示位置がずれてしまい、その道路がつながっていることを利用者が把握できない可能性があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、元の地図画像に含まれる道路と、拡大された地図画像に含まれる道路とのつながりを、利用者に容易に把握させることができる、ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載のナビゲーションシステムは、地図画像を表示すると共に、当該地図画像の一部領域を拡大した拡大画像を、当該一部領域を含む拡大画像表示領域において当該地図画像上に重畳表示する表示手段と、前記地図画像に含まれる道路を一意に識別する道路識別情報を格納する道路情報格納手段と、前記道路識別情報に基づき、前記地図画像に含まれる道路と前記拡大画像に含まれる道路とのつながりを特定する連係特定手段と、前記地図画像と前記拡大画像との境界に所定の調整領域を設け、前記連係特定手段により特定された当該地図画像に含まれる道路と当該拡大画像に含まれる道路とのつながりを示す連係情報を、当該調整領域に表示するための制御を行う表示制御手段と、を備える。
【0007】
また、請求項2に記載のナビゲーションシステムは、請求項1に記載のナビゲーションシステムにおいて、前記道路情報格納手段は、前記道路識別情報と、前記道路の位置を特定する道路位置情報とを、相互に関連付けて格納し、前記表示制御手段は、前記道路識別情報と前記道路位置情報とに基づき、前記地図画像に含まれる道路と、当該地図画像に含まれる道路につながる道路であって前記拡大画像に含まれる道路とを接続する接続線を、前記連係情報として前記調整領域に表示するための制御を行う。
【0008】
また、請求項3に記載のナビゲーションシステムは、請求項2に記載のナビゲーションシステムにおいて、前記表示制御手段は、前記接続線と、当該接続線に接続される前記地図画像に含まれる道路又は前記拡大画像に含まれる道路とが成す角の内、優角が所定角度未満となるように、前記調整領域の大きさを設定する。
【0009】
また、請求項4に記載のナビゲーションシステムは、請求項1から3のいずれか一項に記載のナビゲーションシステムにおいて、前記表示制御手段は、前記地図画像に含まれる道路と、当該地図画像に含まれる道路につながる道路であって前記拡大画像に含まれる道路との、共通の属性を表す情報を、前記連係情報として前記調整領域に表示するための制御を行う。
【0010】
また、請求項5に記載のナビゲーションシステムは、請求項1から4のいずれか一項に記載のナビゲーションシステムにおいて、前記道路情報格納手段は、前記道路識別情報と、前記道路の位置を特定する道路位置情報とを、相互に関連付けて格納し、前記表示制御手段は、前記道路識別情報と前記道路位置情報とに基づき、前記地図画像と前記拡大画像との境界において、前記地図画像に含まれる道路と、当該地図画像に含まれる道路につながる道路であって前記拡大画像に含まれる道路とが接していない場合にのみ、当該境界に前記調整領域を設ける。
【0011】
また、請求項6に記載のナビゲーション方法は、地図画像を表示すると共に、当該地図画像の一部領域を拡大した拡大画像を、当該一部領域を含む拡大画像表示領域において当該地図画像上に重畳表示する表示ステップと、前記地図画像に含まれる道路を一意に識別する道路識別情報を格納する道路情報格納ステップと、前記道路識別情報に基づき、前記地図画像に含まれる道路と前記拡大画像に含まれる道路とのつながりを特定する連係特定ステップと、前記地図画像と前記拡大画像との境界に所定の調整領域を設け、前記連係特定ステップで特定された当該地図画像に含まれる道路と当該拡大画像に含まれる道路とのつながりを示す連係情報を、当該調整領域に表示するための制御を行う表示制御ステップと、を含む。
【0012】
また、請求項7に記載のナビゲーションプログラムは、請求項6に記載の方法をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載のナビゲーションシステム、請求項6に記載のナビゲーション方法、及び請求項7に記載のナビゲーションプログラムによれば、表示制御手段は、地図画像と拡大画像との境界に所定の調整領域を設け、連係特定手段により特定された地図画像に含まれる道路と拡大画像に含まれる道路とのつながりを示す連係情報を、調整領域に表示するための制御を行うので、地図画像に含まれる道路と、拡大画像に含まれる道路とのつながりを、利用者に容易に把握させることができる。
【0014】
請求項2に記載のナビゲーションシステムによれば、表示制御手段は、道路識別情報と道路位置情報とに基づき、地図画像に含まれる道路と、当該地図画像に含まれる道路につながる道路であって拡大画像に含まれる道路とを接続する接続線を、連係情報として調整領域に表示するための制御を行うので、地図画像に含まれる道路と、拡大画像に含まれる道路とがつながっていることを、直感的に把握可能な態様で表示することができ、道路のつながりを利用者に一層容易に把握させることができる。
【0015】
請求項3に記載のナビゲーションシステムによれば、表示制御手段は、接続線と、当該接続線に接続される地図画像に含まれる道路又は拡大画像に含まれる道路とが成す角の内、優角が所定角度未満となるように、調整領域の大きさを設定するので、地図画像に含まれる道路又は拡大画像に含まれる道路に対する接続線の傾斜が緩やかとなり、地図画像に含まれる道路と拡大画像に含まれる道路とのつながりを一層把握し易くすることができる。
【0016】
請求項4に記載のナビゲーションシステムによれば、表示制御手段は、地図画像に含まれる道路と、当該地図画像に含まれる道路につながる道路であって拡大画像に含まれる道路との、共通の属性を表す情報を、連係情報として調整領域に表示するための制御を行うので、地図画像に含まれる道路と、拡大画像に含まれる道路とがつながっていることを、路線番号等の共通の属性を表す情報を用いて表示することができ、道路のつながりを利用者に一層容易に把握させることができる。
【0017】
請求項5に記載のナビゲーションシステムによれば、表示制御手段は、道路識別情報と道路位置情報とに基づき、地図画像と拡大画像との境界において、地図画像に含まれる道路と、当該地図画像に含まれる道路につながる道路であって拡大画像に含まれる道路とが接していない場合にのみ、当該境界に調整領域を設けるので、不要な調整領域によって地図画像が覆われてしまうことを防止でき、利用者にとって見易い地図画像を表示手段に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施の形態に係るナビゲーションシステムを例示するブロック図である。
【図2】表示制御処理のフローチャートである。
【図3】地図画像を表示するディスプレイを例示した図である。
【図4】地図画像の一部を拡大した拡大画像を、地図画像上に重畳表示したディスプレイを例示した図である。
【図5】図4に例示した拡大画像の右辺と地図画像との境界に設ける調整領域の幅の設定例を示す拡大図である。
【図6】図4に例示した地図画像と拡大画像との境界に調整領域を設けた状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係るナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムの実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。なお、以下の説明ではナビゲーションシステムが車両に搭載されている場合を例として説明する。
【0020】
(構成)
最初に、実施の形態に係るナビゲーションシステムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係るナビゲーションシステムを例示するブロック図である。図1に示すように、ナビゲーションシステム1は、操作部10、ディスプレイ11、制御部12、及びデータ記録部13を備えている。
【0021】
(構成−操作部)
操作部10は、利用者による操作入力を受け付ける操作手段である。この操作手段としては、例えば、タッチパネル、リモートコントローラの如き遠隔操作手段、あるいはハードスイッチ等、公知の操作手段を用いることができる。
【0022】
(構成−ディスプレイ)
ディスプレイ11は、制御部12の制御に基づき、地図画像を表示すると共に、当該地図画像の一部領域を拡大した拡大画像を、当該一部領域を含む拡大画像表示領域において地図画像上に重畳表示する表示手段である。ここで「拡大画像表示領域」とは、拡大画像を表示するための領域のことを意味する。なお、このディスプレイ11の具体的な構成は任意であり、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイを使用することができる。
【0023】
(構成−制御部)
制御部12は、ナビゲーションシステム1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態に係るナビゲーションプログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介してナビゲーションシステム1にインストールされることで、制御部12の各部を実質的に構成する。
【0024】
この制御部12は、機能概念的に、連係特定部12a、及び表示制御部12bを備えている。連係特定部12aは、地図画像に含まれる道路と拡大画像に含まれる道路とのつながりを特定する連係特定手段である。ここで、「地図画像に含まれる道路と拡大画像に含まれる道路とのつながり」とは、地図画像に含まれる道路と拡大画像に含まれる道路とがつながっているか否かを示す連係関係のことを意味する。表示制御部12bは、地図画像と拡大画像との境界に所定の調整領域を設け、連係特定部12aにより特定された地図画像に含まれる道路と拡大画像に含まれる道路とのつながりを示す連係情報を、調整領域に表示するための制御を行う表示制御手段である。これらの制御部12の各構成要素によって実行される処理の詳細については後述する。
【0025】
(構成−データ記録部)
データ記録部13は、ナビゲーションシステム1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記憶装置としてのハードディスク(図示省略)の如き磁気的記録媒体を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、フラッシュメモリの如き半導体型記憶媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
【0026】
このデータ記録部13は、地図情報データベース13a(以下、データベースを「DB」と称する)を備えている。地図情報DB13aは、地図画像に含まれる道路を一意に識別する道路識別情報と、当該道路の位置を特定する道路位置情報とを、相互に関連付けて格納する道路情報格納手段である。道路識別情報としては、例えば、リンク番号(道路リンクの起終点のノード番号)を用いる。また、道路位置情報としては、例えば、形状補間データ(道路リンクの起終点間において、当該道路リンクに対応する道路の形状に沿って配置された形状補間点の位置座標)を用いる。また、地図情報DB13aには、道路の属性を表す情報(例えば路線番号や道路名称等)が、道路識別情報に関連付けて格納されている。なお、地図情報DB13aには、道路識別情報、道路位置情報、道路の属性を表す情報の他、リンクデータ(リンク番号、形状補間データ、路線番号、道路名称等の他、接続ノード番号、道路座標、道路種別、車線数、法定速度、走行規制等)、ノードデータ(ノード番号、座標)、地物データ(信号機、道路標識、ガードレール、建物等)、施設データ(各施設の位置、各施設の種別等)、地形データ、地図画像をディスプレイ11に表示するための地図表示データ等を含む地図情報が格納されている。
【0027】
(処理)
次に、このように構成されたナビゲーションシステム1によって実行される表示制御処理について説明する。図2は、表示制御処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。この表示制御処理は、例えば、ナビゲーションシステム1に電源が投入され、表示制御部12bがディスプレイ11に地図画像を表示させた場合に、所定周期にて繰り返し起動される。
【0028】
図2に示すように、表示制御処理が起動されると、表示制御部12bは、地図画像の一部領域を拡大した拡大画像を、当該一部領域を含む拡大画像表示領域において地図画像上に重畳表示させる旨の指示が制御部12に入力されるまで待機する(SA1、No)。図3は、地図画像を表示するディスプレイ11を例示した図である。例えば図3に示すように、操作部10を介した操作入力により、地図画像11aにおいて拡大させるべき領域11f(図3における点線で囲まれた領域)が指定された場合に、表示制御部12bは、地図画像11aの一部領域を拡大した拡大画像を、当該一部領域を含む拡大画像表示領域において地図画像11a上に重畳表示させる旨の指示が制御部12に入力されたと判定する。また、ナビゲーションシステム1の経路案内部(図示省略)がディスプレイ11を介して走行経路を案内している場合において、右左折すべき交差点等の所定の案内地点に車両が接近した場合、経路案内部は、当該案内地点を中心とする一定領域11fの地図画像11aを拡大すべき旨の指示を制御部12に入力する。この場合においても、表示制御部12bは、地図画像11aの一部領域11fを拡大した拡大画像を、当該一部領域を含む拡大画像表示領域において地図画像11a上に重畳表示させる旨の指示が制御部12に入力されたと判定する。
【0029】
図2に戻り、SA1において、地図画像11aの一部領域を拡大した拡大画像を、当該一部領域を含む拡大画像表示領域において地図画像11a上に重畳表示させる旨の指示が制御部12に入力された場合(SA1、Yes)、表示制御部12bは、ディスプレイ11により、地図画像11aの一部領域を拡大した拡大画像を、当該一部領域を含む拡大画像表示領域において当該地図画像11a上に重畳表示させる(SA2)。図4は、地図画像11aの一部領域を拡大した拡大画像を、当該一部領域を含む拡大画像表示領域において地図画像11a上に重畳表示したディスプレイ11を例示した図である。例えば表示制御部12bは、図4に示すように、操作部10を介して入力された操作入力に基づき、拡大させるべき領域として指定された領域11f(図3における点線で囲まれた領域)の地図画像11aを所定の倍率で拡大し、拡大させるべき領域として指定された領域11fを含む拡大画像表示領域11gにおいて地図画像11a上に重畳表示させる。この場合、表示制御部12bは、例えば拡大させるべき領域として指定された領域11fの中心位置を基準として地図画像11aを拡大する。また、経路案内部により、所定の案内地点を中心とする一定領域11fの地図画像11aを拡大すべき旨の指示が入力された場合には、当該案内地点を中心とする一定領域11fの地図画像11aを、当該案内地点を基準として所定の倍率で拡大し、当該案内地点を中心とする一定領域を含む拡大画像表示領域11gにおいて地図画像11a上に重畳表示させる。
【0030】
図2に戻り、SA2の処理の後、連係特定部12aは地図情報DB13aを参照し、当該地図情報DB13aに格納されている道路識別情報に基づき、地図画像11aに含まれる道路とSA2で地図画図上に重畳表示された拡大画像11bに含まれる道路とのつながりを特定する(SA3)。例えば連係特定部12aは、地図画像11a内に含まれる各道路のリンク番号と、拡大画像11b内に含まれる各道路のリンク番号とを、地図情報DB13aから取得する。そして、同一のリンク番号の道路が地図画像11aと拡大画像11bとの双方に含まれている場合に、連係特定部12aは、当該リンク番号の道路が地図画像11aと拡大画像11bとの間でつながっていると特定する。図4の例では、連係特定部12aにより、道路A、B、C、E、及びFが、それぞれ地図画像11aと拡大画像11bとの間でつながっていると特定されるものとする。一方、拡大画像11bに含まれる道路Dについては、地図画像11a上の道路Dが当該拡大画像11bによって完全に覆われているため、連係特定部12aによって道路のつながりは特定されない。
【0031】
図2に戻り、SA3の処理の後、表示制御部12bは、地図情報DB13aに格納されている道路識別情報と道路位置情報とに基づき、地図画像11aと拡大画像11bとの境界において、地図画像11aに含まれる道路と、当該地図画像11aに含まれる道路につながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路との間に、表示位置のずれがあるか否かを判定する(SA4)。例えば表示制御部12bは、SA3で地図画像11aと拡大画像11bとの間でつながっていると連係特定部12aによって特定された道路について、当該道路に対応する道路位置情報を地図情報DB13aから取得する。そして、当該取得した道路位置情報に基づき、地図画像11aと拡大画像11bとの境界における地図画像11a側の当該道路の表示位置と、拡大画像11b側の当該道路の表示位置とを特定し、当該特定した各表示位置にずれがあるか否かを判定する。
【0032】
例えば図4では、拡大画像11bの上辺と地図画像11aとの境界において、地図画像11aと拡大画像11bとの間でつながっている道路Bの表示位置が接している。従って、表示制御部12bは、地図画像11aに含まれる道路Bと、当該地図画像11aに含まれる道路Bにつながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路Bとの間に、表示位置のずれがないと判定する。同様に、拡大画像11bの下辺と地図画像11aとの境界において、地図画像11aと拡大画像11bとの間でつながっている道路Eの表示位置が接している。従って、表示制御部12bは、地図画像11aに含まれる道路Eと、当該地図画像11aに含まれる道路Eにつながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路Eとの間に、表示位置のずれがないと判定する。
【0033】
一方、拡大画像11bの左辺と地図画像11aとの境界において、地図画像11aと拡大画像11bとの間でつながっている道路Aの表示位置は接していない。従って、表示制御部12bは、地図画像11aに含まれる道路Aと、当該地図画像11aに含まれる道路Aにつながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路Aとの間に、表示位置のずれがあると判定する。同様に、拡大画像11bの右辺と地図画像11aとの境界において、地図画像11aと拡大画像11bとの間でつながっている道路C及びFの表示位置は接していない。従って、表示制御部12bは、地図画像11aに含まれる道路Cと、当該地図画像11aに含まれる道路Cにつながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路Cとの間、及び、地図画像11aに含まれる道路Fと、当該地図画像11aに含まれる道路Fにつながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路Fとの間に、表示位置のずれがあると判定する。
【0034】
図2に戻り、SA4において、地図画像11aと拡大画像11bとの境界において、地図画像11aに含まれる道路と、当該地図画像11aに含まれる道路につながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路との間に、表示位置のずれがある場合(SA4、Yes)、すなわち、地図画像11aと拡大画像11bとの境界において、地図画像11aに含まれる道路と、当該地図画像11aに含まれる道路につながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路とが接していない場合、表示制御部12bは、当該境界に設ける調整領域の大きさを設定する(SA5)。ここで「調整領域」とは、地図画像11aに含まれる道路と拡大画像11bに含まれる道路とのつながりを示す連係情報を表示するための領域である。また、調整領域の「大きさ」とは、例えば地図画像11aと拡大画像11bとの間における調整領域の幅や、調整領域の面積等を含む概念である。以下では、表示制御部12bが、地図画像11aと拡大画像11bとの間における調整領域の幅を設定する場合を例として説明する。「連係情報」には、地図画像11aに含まれる道路と、当該地図画像11aに含まれる道路につながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路とを接続する接続線や、地図画像11aに含まれる道路と、当該地図画像11aに含まれる道路につながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路との、共通の属性を表す情報(例えば「国道○△号」等の路線番号や、「□×街道」等の道路名称等)が含まれる。
【0035】
具体的には、表示制御部12bは、接続線と、当該接続線に接続される地図画像11aに含まれる道路又は拡大画像11bに含まれる道路とが成す角の内、優角が所定角度未満となるように、調整領域の幅を設定する。図5は、図4に例示した拡大画像11bの右辺と地図画像11aとの境界に設ける調整領域の幅の設定例を示す拡大図である。この図5の例では、図4に例示した拡大画像11bの右辺と地図画像11aとの境界に設けられる調整領域11c(斜線でハッチングされた領域)、及び、地図画像11aに含まれる道路Cと、当該地図画像11aに含まれる道路Cにつながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路Cとを接続する接続線11dが示されている。この場合、表示制御部12bは、接続線11dと、当該接続線11dに接続される地図画像11aに含まれる道路又は拡大画像11bに含まれる道路とが成す角の内、優角αが所定角度θ(例えば225°)未満となるように、調整領域11cの幅Wを設定する。すなわち、地図画像11aに含まれる道路と、当該地図画像11aに含まれる道路につながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路とのずれ幅をGとした場合、表示制御部12bは、W>−G×tanθ(例えばθ=225°の場合、W>G)が満たされるように、調整領域11cの幅Wを設定する。これにより、地図画像11aに含まれる道路又は拡大画像11bに含まれる道路に対する接続線11dの傾斜が緩やかとなり、地図画像11aに含まれる道路と拡大画像11bに含まれる道路とのつながりを一層把握し易くすることができる。なお、図4に例示した拡大画像11bの右辺と地図画像11aとの境界のように、地図画像11aに含まれる道路と、当該地図画像11aに含まれる道路につながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路との組み合わせが複数存在する場合には、各組み合わせについて、接続線11dと、当該接続線11dに接続される地図画像11aに含まれる道路又は拡大画像11bに含まれる道路とが成す角の内、優角αが所定角度未満となるように、調整領域11cの幅Wを設定する。
【0036】
図2に戻り、SA5の処理の後、表示制御部12bは、地図画像11aと拡大画像11bとの境界の内、地図画像11aに含まれる道路と、当該地図画像11aに含まれる道路につながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路との間に、表示位置のずれがある境界に、SA5で設定した幅Wの調整領域11cを表示させる(SA6)。図6は、図4に例示した地図画像11aと拡大画像11bとの境界に調整領域11cを設けた状態を示した図である。図4の例では、拡大画像11bの左辺と地図画像11aとの境界、及び拡大画像11bの右辺と地図画像11aとの境界において、地図画像11aに含まれる道路と、当該地図画像11aに含まれる道路につながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路との間に、表示位置のずれがあることから、図6に示すように、拡大画像11bの左辺と地図画像11aとの境界、及び拡大画像11bの右辺と地図画像11aとの境界に調整領域11cを表示させる。なお、調整領域11cの表示態様は任意で、例えば半透明の領域としたり、所定の色の領域とすることができる。
【0037】
図2に戻り、SA6の処理の後、表示制御部12bは、地図画像11aに含まれる道路と、地図画像11aに含まれる道路につながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路とを接続する接続線11d、及び、地図画像11aに含まれる道路と、地図画像11aに含まれる道路につながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路との共通の属性を表す情報を、連係情報として調整領域11cに表示させる(SA7)。この際、表示制御部12bは、地図画像11aに含まれる道路と、地図画像11aに含まれる道路につながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路との共通の属性を表す情報を、例えば地図情報DB13aから取得する。SA7の処理の後、制御部12は表示制御処理を終了する。
【0038】
図6の例では、表示制御部12bは、SA6で当該表示制御部12bが拡大画像11bの左辺と地図画像11aとの境界に設けた調整領域11cに、地図画像11aに含まれる道路Aと、当該地図画像11aに含まれる道路Aにつながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路Aとを接続する接続線11dを表示する。また、道路Aの共通の属性を表す情報として、当該道路Aの路線番号11eを接続線11dの近傍に表示する。また、SA6で当該表示制御部12bが拡大画像11bの右辺と地図画像11aとの境界に設けた調整領域11cには、地図画像11aに含まれる道路Cと、当該地図画像11aに含まれる道路Cにつながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路Cとを接続する接続線11d、及び、地図画像11aに含まれる道路Fと、当該地図画像11aに含まれる道路Fにつながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路Fとを接続する接続線11dを表示する。また、道路Cの共通の属性を表す情報として、当該道路Cの路線番号11eを当該道路Cの接続線11dの近傍に表示すると共に、道路Fの共通の属性を表す情報として、当該道路Fの路線番号11eを当該道路Fの接続線11dの近傍に表示する。
【0039】
図2に戻り、SA4において、地図画像11aと拡大画像11bとの境界において、地図画像11aに含まれる道路と、当該地図画像11aに含まれる道路につながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路との間に、表示位置のずれがない場合(SA4、No)、すなわち、地図画像11aと拡大画像11bとの境界において、地図画像11aに含まれる道路と、当該地図画像11aに含まれる道路につながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路とが接している場合、調整領域11cを設けて連係情報を表示させる必要はないものとし、制御部12は表示制御処理を終了する。
【0040】
(効果)
このように実施の形態によれば、表示制御部12bは、地図画像11aと拡大画像11bとの境界に所定の調整領域11cを設け、連係特定部12aにより特定された地図画像11aに含まれる道路と拡大画像11bに含まれる道路とのつながりを示す連係情報を、調整領域11cに表示するための制御を行うので、地図画像11aに含まれる道路と、拡大画像11bに含まれる道路とのつながりを、利用者に容易に把握させることができる。
【0041】
また、表示制御部12bは、道路識別情報と道路位置情報とに基づき、地図画像11aに含まれる道路と、当該地図画像11aに含まれる道路につながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路とを接続する接続線11dを、連係情報として調整領域11cに表示するための制御を行うので、地図画像11aに含まれる道路と、拡大画像11bに含まれる道路とがつながっていることを、直感的に把握可能な態様で表示することができ、道路のつながりを利用者に一層容易に把握させることができる。
【0042】
特に、表示制御部12bは、接続線11dと、当該接続線11dに接続される地図画像11aに含まれる道路又は拡大画像11bに含まれる道路とが成す角の内、優角αが所定角度未満となるように、調整領域11cの幅Wを設定するので、地図画像11aに含まれる道路又は拡大画像11bに含まれる道路に対する接続線11dの傾斜が緩やかとなり、地図画像11aに含まれる道路と拡大画像11bに含まれる道路とのつながりを一層把握し易くすることができる。
【0043】
また、表示制御部12bは、地図画像11aに含まれる道路と、当該地図画像11aに含まれる道路につながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路との、共通の属性を表す情報を、連係情報として調整領域11cに表示するための制御を行うので、地図画像11aに含まれる道路と、拡大画像11bに含まれる道路とがつながっていることを、路線番号11e等の共通の属性を表す情報を用いて表示することができ、道路のつながりを利用者に一層容易に把握させることができる。
【0044】
また、表示制御部12bは、道路識別情報と道路位置情報とに基づき、地図画像11aと拡大画像11bとの境界において、地図画像11aに含まれる道路と、当該地図画像11aに含まれる道路につながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路とが接していない場合にのみ、当該境界に調整領域11cを設けるので、不要な調整領域11cによって地図画像11aが覆われてしまうことを防止でき、利用者にとって見易い地図画像11aをディスプレイ11に表示させることができる。
【0045】
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0046】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。
【0047】
(表示制御処理について)
上述の実施の形態では、表示制御部12bが、長方形の拡大画像11bを地図画像11a上に重畳表示させる場合を例として説明したが、多角形や円形等、任意の形状の拡大画像11bを地図画像11a上に重畳表示させてもよい。
【0048】
また、図2のSA3において、連係特定部12aが、同一のリンク番号の道路が地図画像11aと拡大画像11bとの双方に含まれている場合に、当該リンク番号の道路が地図画像11aと拡大画像11bとの間でつながっていると特定する場合を例として説明したが、これとは異なる基準を用いて道路のつながりを特定するようにしてもよい。例えば、同一の路線番号の道路が地図画像11aと拡大画像11bとの双方に含まれている場合に、当該路線番号の道路が地図画像11aと拡大画像11bとの間でつながっていると特定するようにしてもよい。
【0049】
また、図2のSA5において、表示制御部12bが、接続線11dと、当該接続線11dに接続される地図画像11aに含まれる道路又は拡大画像11bに含まれる道路とが成す角の内、優角αが所定角度未満となるように、調整領域11cの幅Wを設定すると説明したが、さらに調整領域11cの幅Wの上限を設けてもよい。これにより、必要以上に大きい調整領域11cを地図画像11a上に表示することを防止できる。
【0050】
また、図2のSA5では、地図画像11aに含まれる道路と、当該地図画像11aに含まれる道路につながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路との組み合わせが複数存在する場合には、各組み合わせについて、接続線11dと、当該接続線11dに接続される地図画像11aに含まれる道路又は拡大画像11bに含まれる道路とが成す角の内、優角αが所定角度未満となるように、調整領域11cの幅Wを設定すると説明したが、各組み合わせの道路の内、主要な道路(例えば高速道路や国道等)と接続線11dとが成す角のみに基づいて調整領域11cの幅Wを設定するようにしてもよい。
【0051】
また、図2のSA6では、表示制御部12bが、地図画像11aと拡大画像11bとの境界の内、地図画像11aに含まれる道路と、当該地図画像11aに含まれる道路につながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路との間に、表示位置のずれがある境界に、調整領域11cを表示させると説明したが、道路の表示位置のずれの有無に関わらず、地図画像11aと拡大画像11bとの境界の全周に調整領域11cを表示させるようにしてもよい。
【0052】
また、表示制御部12bが、地図画像11aと拡大画像11bとの境界に調整領域11cを設けて接続線11dを表示させるようにディスプレイ11を制御することに代えて、地図画像11aに含まれる道路と、当該地図画像11aに含まれる道路につながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路とを、共通の色で表示させるようにディスプレイ11を制御するようにしてもよい。この場合でも、地図画像11aに含まれる道路と、拡大画像11bに含まれる道路とがつながっていることを、直感的に把握可能な態様で表示することができ、道路のつながりを利用者に容易に把握させることができる。
【0053】
また、図2のSA7では、表示制御部12bが、地図画像11aに含まれる道路と、地図画像11aに含まれる道路につながる道路であって拡大画像11bに含まれる道路との共通の属性を表す情報を、連係情報として調整領域11cに表示させると説明したが、当該共通の属性を表す情報を省略し、接続線11dのみを調整領域11cに表示させるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0054】
1 ナビゲーションシステム
10 操作部
11 ディスプレイ
11a 地図画像
11b 拡大画像
11c 調整領域
11d 接続線
11e 路線番号
11f 拡大させるべき領域
11g 拡大画像表示領域
12 制御部
12a 連係特定部
12b 表示制御部
13 データ記録部
13a 地図情報DB
α 接続線と、当該接続線に接続される地図画像に含まれる道路又は拡大画像に含まれる道路とが成す角の内の優角
W 調整領域の幅

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図画像を表示すると共に、当該地図画像の一部領域を拡大した拡大画像を、当該一部領域を含む拡大画像表示領域において当該地図画像上に重畳表示する表示手段と、
前記地図画像に含まれる道路を一意に識別する道路識別情報を格納する道路情報格納手段と、
前記道路識別情報に基づき、前記地図画像に含まれる道路と前記拡大画像に含まれる道路とのつながりを特定する連係特定手段と、
前記地図画像と前記拡大画像との境界に所定の調整領域を設け、前記連係特定手段により特定された当該地図画像に含まれる道路と当該拡大画像に含まれる道路とのつながりを示す連係情報を、当該調整領域に表示するための制御を行う表示制御手段と、
を備えるナビゲーションシステム。
【請求項2】
前記道路情報格納手段は、前記道路識別情報と、前記道路の位置を特定する道路位置情報とを、相互に関連付けて格納し、
前記表示制御手段は、前記道路識別情報と前記道路位置情報とに基づき、前記地図画像に含まれる道路と、当該地図画像に含まれる道路につながる道路であって前記拡大画像に含まれる道路とを接続する接続線を、前記連係情報として前記調整領域に表示するための制御を行う、
請求項1に記載のナビゲーションシステム。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記接続線と、当該接続線に接続される前記地図画像に含まれる道路又は前記拡大画像に含まれる道路とが成す角の内、優角が所定角度未満となるように、前記調整領域の大きさを設定する、
請求項2に記載のナビゲーションシステム。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記地図画像に含まれる道路と、当該地図画像に含まれる道路につながる道路であって前記拡大画像に含まれる道路との、共通の属性を表す情報を、前記連係情報として前記調整領域に表示するための制御を行う、
請求項1から3のいずれか一項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項5】
前記道路情報格納手段は、前記道路識別情報と、前記道路の位置を特定する道路位置情報とを、相互に関連付けて格納し、
前記表示制御手段は、前記道路識別情報と前記道路位置情報とに基づき、前記地図画像と前記拡大画像との境界において、前記地図画像に含まれる道路と、当該地図画像に含まれる道路につながる道路であって前記拡大画像に含まれる道路とが接していない場合にのみ、当該境界に前記調整領域を設ける、
請求項1から4のいずれか一項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項6】
地図画像を表示すると共に、当該地図画像の一部領域を拡大した拡大画像を、当該一部領域を含む拡大画像表示領域において当該地図画像上に重畳表示する表示ステップと、
前記地図画像に含まれる道路を一意に識別する道路識別情報を格納する道路情報格納ステップと、
前記道路識別情報に基づき、前記地図画像に含まれる道路と前記拡大画像に含まれる道路とのつながりを特定する連係特定ステップと、
前記地図画像と前記拡大画像との境界に所定の調整領域を設け、前記連係特定ステップで特定された当該地図画像に含まれる道路と当該拡大画像に含まれる道路とのつながりを示す連係情報を、当該調整領域に表示するための制御を行う表示制御ステップと、
を含むナビゲーション方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法をコンピュータに実行させるナビゲーションプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−173384(P2012−173384A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−33050(P2011−33050)
【出願日】平成23年2月18日(2011.2.18)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】