説明

ナビゲーション動作方法

【課題】マルチメディアプレイヤーのリモートコントローラに適したナビゲーション動作方法を提供する。
【解決手段】マルチメディアプレイヤーのリモートコントローラに適用されるナビゲーション動作方法であって、以下のステップを含む。マルチメディアプレイヤーの複数の動作モードの1つを選択する。リモートコントローラのナビゲーションキーがトリガーされたことを検出する。選択された動作モードに対応する機能テーブル又は複数の機能キーをマルチメディアプレイヤーに表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概してナビゲーション動作方法に関し、特に、高い利便性を有するナビゲーション動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば米国特許第7746410号に記載されているように、現在市販されているディスプレイでは、コンテンツが表示されている場合において、ユーザは通常、操作や機能の選択を行う際に、オンスクリーンディスプレイ(OSD)のメニューへの入力を行う必要がある。従ってユーザは項目毎に所望の機能の検索や設定を行う場合、OSDメニューの異なる階層のページ間で複雑な切り替えを行う必要がある。また、ユーザは、設定を行った後、以前に表示されていたコンテンツに戻る際に、更新操作を実行する必要がある。このような設計は、ユーザが操作を行ううえでの大きな不便の原因となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第7746410号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願で開示される発明は、ナビゲーション動作方法に向けたものであり、ナビゲーションキーを利用して、迅速な操作のための機能テーブル、又は複数の機能キーをディスプレイに表示することで、高い利便性や高い操作効率をユーザに提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願で開示される発明の第1の側面によると、マルチメディアプレイヤーのリモートコントローラに適用されるナビゲーション動作方法が提供される。このナビゲーション動作方法は、以下のステップを含む。マルチメディアプレイヤーの複数の動作モードの1つが選択される。リモートコントローラ上のナビゲーションキーがトリガーされたことが検出される。選択された動作モードに対応する機能テーブル、又は複数の機能キーがマルチメディアプレイヤーに表示される。
【0006】
本願で開示される発明の第2の側面によると、タッチディスプレイに適用されるナビゲーション動作方法が提供される。このナビゲーション動作方法は、以下のステップを含む。タッチディスプレイがタッチされたことが検出される。ナビゲーションキーがタッチディスプレイに表示される。タッチディスプレイの現時点での動作モードに対応する機能テーブル、又は複数の機能キーが表示される。
【0007】
本発明は、以下の好適かつ限定的ではない詳細な説明により明らかになる。以下の説明は、添付された図面を参照しつつなされるものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態に係るナビゲーション動作方法を示すフローチャートである。
【図2】他の実施形態に係るナビゲーション動作方法を示すフローチャートである。
【図3】実施形態に係るナビゲーション動作方法を示す概略図である。
【図4】他の実施形態に係るナビゲーション動作方法を示す概略図である。
【図5A】実施形態に係る、異なるページにおける全ての機能表示の名称を示す概略図である。
【図5B】実施形態に係る、異なるページにおける全ての機能表示の名称を示す概略図である。
【図6】他の実施形態に係るナビゲーション動作方法を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示は、ナビゲーションキーを利用してディスプレイに迅速な動作のための機能テーブル、又は複数の機能キーを表示することで、操作や機能設定を、切り替えなしに単一のページで実行できる、ユーザの利便性の高いナビゲーション動作方法を提案するものである。
【0010】
図1に、実施形態に係るナビゲーション動作方法を示すフローチャートを示す。図1に示されるナビゲーション動作方法は、実質上、マルチメディアプレイヤーのリモートコントローラに適用される。ステップS100において、マルチメディアプレイヤーの複数の動作モードの1つが選択される。ステップS110では、リモートコントローラ上のナビゲーションキーがトリガーされたことが検出される。ステップS120では、選択された動作モードに対応する機能テーブル又は複数の機能キーが、マルチメディアプレイヤーに表示される。リモートコントローラの、ナビゲーションキーとは異なる別のキーがトリガーされたことが検出されると、利便性のあるナビゲーション機能を提供するナビゲーションキーがリモートコントローラに存在することをユーザに気付かせるリマインダが、マルチメディアプレイヤーに表示される。
【0011】
図2に、他の実施形態に係るナビゲーション動作方法を示すフローチャートを示す。図2に示されるナビゲーション動作方法は、実質上、タッチディスプレイに適用される。ステップS200において、タッチディスプレイがタッチされたことが検出される。タッチディスプレイがタッチされたことが検出された後、ステップS210において、タッチディスプレイにナビゲーションキーが表示される。ステップS220において、タッチディスプレイの現在の動作モードに対応する機能テーブル又は複数の機能キーがタッチディスプレイに表示される。図1および図2のナビゲーション動作方法の説明で言及されたナビゲーションキーはマルチメディアプレイヤーおよびタッチディスプレイのオンスクリーンディスプレイ(OSD)層において表示されてもよいが、それに限定されるものではない。
【0012】
ナビゲーションキーがトリガーされたことが検出されたときに、マルチメディアプレイヤー又はタッチディスプレイに表示されている内容が第1のアプリケーションの実行結果である場合、機能テーブル又は機能キーの一部分は、第1のアプリケーションの第1の機能グループに対応し、機能テーブル又は機能キーの他の部分は第1のアプリケーションの第2の機能グループに対応する。例えば、マルチメディアプレイヤー又はタッチディスプレイに表示されている内容がビデオおよびオーディオの表示アプリケーションの実行結果である場合、機能テーブル又は機能キーの一部分は、フルモードやパネルモード等の機能を実行する表示機能グループに対応し、機能テーブル又は機能キーの他の部分は再生、一時停止、停止、もしくは表示速度変更等の再生機能グループに対応する。
【0013】
さらに、ナビゲーションキーがトリガーされたことが検出されたときに、マルチメディアプレイヤー又はタッチディスプレイに表示されている内容が第1のアプリケーションの実行結果である場合、機能テーブル又は機能キーの一部分は、第1のアプリケーションに対応し、機能テーブル又は機能キーの他の部分は第2のアプリケーションに対応する。例えば、マルチメディアプレイヤー又はタッチディスプレイに表示されている内容がイメージ表示アプリケーションの実行結果である場合、機能テーブル又は機能キーの一部分は、ズームイン、ズームアウト、前のピクチャ表示、次のピクチャ表示等のイメージ表示機能を実行する表示機能グループに対応し、機能テーブル又は機能キーの他の部分は再生、一時停止、停止、もしくは表示速度変更等のビデオおよびオーディオの表示アプリケーションに対応する。こうしてイメージ表示と、ビデオおよびオーディオファイルの再生と、が同時に実行される。
【0014】
図3に、実施形態に係るナビゲーション動作方法を示す概略図を示す。図3において、マルチメディアプレイヤー又はタッチディスプレイに表示される内容は、イメージ表示機能の実行結果であるフォトである。マルチメディアプレイヤー又はタッチディスプレイのナビゲーションキーがトリガーされたことが検出された場合、マルチメディアプレイヤー又はタッチディスプレイは複数の機能キー131から140をユーザに対して表示し、所望の機能の選択を受け付ける。機能キー131から140のそれぞれにより実行される機能は、前のフォト表示、次のフォト表示、ズームイン、ズームアウト、音楽再生、音量調節、情報表示、オプション、お気に入り表示、および選択設定である。機能キー131から134はイメージ表示アプリケーションに対応する。機能キー135から138はビデオおよびオーディオの再生アプリケーションに対応する。機能キー139から140はブラウザアプリケーションに対応する。なお、本発明はこれらに限定されるものではなく、設計に応じて決定される。その結果、ユーザは、フォトを見ながら、複雑な切り替えを行うことなく単一のページにおいて、直ちに所望の機能を見つけることができる。例えば、ユーザはフォトを見ながら音楽の再生もしくはインターネットのブラウズを実行できる。
【0015】
図4に、他の実施形態に係るナビゲーション動作方法を示す概略図を示す。図4において、マルチメディアプレイヤー又はタッチディスプレイに表示される内容は、ビデオおよびオーディオ再生機能の実行結果である動画フレームである。マルチメディアプレイヤーのリモートコントローラ上、又はタッチディスプレイの、ナビゲーションキーがトリガーされたことが検出された場合、マルチメディアプレイヤー又はタッチディスプレイは複数の機能キー151から156をユーザに対して表示し、所望の機能の選択を受け付ける。機能キー151から156のそれぞれにより実行される機能は、再生速度調整、ズームイン、ズームアウト、音量調節、情報表示、およびオプションである。機能キー151から154はビデオおよびオーディオの再生アプリケーションの再生制御機能グループに対応する。機能キー155から156はビデオおよびオーディオの再生アプリケーションの表示機能グループに対応する。なお、本発明はこれらに限定されるものではなく、設計に応じて決定される。その結果、ユーザは、動画フレームを見ながら、単一のページにおいて直ちに所望の機能を見つけることができ、複雑な切り替えステップが省かれる。
【0016】
さらに、異なるページにおける全ての機能表示の名称を図5Aおよび図5Bに示す。なお、本発明はこれらに限定されるものではなく、ユーザの要請および設計に応じて決定される。一方、複数の機能キーは、図6に示すように機能テーブルに置き換えてもよい。図6は、他の実施形態に係るナビゲーション動作方法を示す概略図である。図6において、テレビの通常表示動作モードにおいてナビゲーションキーがトリガーされたことが検出されると、例えばテレビチャンネルリストのような機能テーブルがディスプレイに表示され、ユーザはページの切り替えを行うことなく、操作もしくは選択機能の設定を手際よく行う。
【0017】
本開示で提案されるナビゲーション動作方法は、ユーザの利便性を開始点とし、ディスプレイ上の迅速な動作のための機能テーブルや複数の機能キーを表示するナビゲーションキーを利用することで、ユーザが、ページの切り替えを行うことなく単一ページ上で可能な限り操作や機能選択の設定を行うようにしたものである。こうして、ユーザに高い利便性および高い操作効率を提供している。
【0018】
本発明は実施例および好適な実施形態を用いて示されたが、これらに限定されるものではない。一方、本発明はさまざまな変更、同様の構成および処理を包含するものであって、添付された請求項による範囲は、そのような変更、構成および処理を含むよう、最も広く解釈されることが認められるべきものである。
【符号の説明】
【0019】
131,132,133,134,135,136,137,138,139,140,151,152,153,154,155,156 機能キー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチメディアプレイヤーのリモートコントローラに適用されるナビゲーション動作方法であって、
前記マルチメディアプレイヤーの複数の動作モードの1つを選択するステップ、
前記リモートコントローラのナビゲーションキーがトリガーされたことを検出するステップ、および
前記マルチメディアプレイヤーの前記選択された動作モードに対応する機能テーブル又は複数の機能キーを表示するステップ、
を有することを特徴とするナビゲーション動作方法。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション動作方法であって、
前記ナビゲーションキーがトリガーされたことが検出されたとき、前記マルチメディアプレイヤーに表示されているコンテンツが第1のアプリケーションの動作結果である場合に、前記機能テーブル又は前記機能キーの一部分が前記第1のアプリケーションの第1の機能グループに対応し、前記機能テーブル又は前記機能キーの他の部分が前記第1のアプリケーションの第2の機能グループに対応する、
ことを特徴とするナビゲーション動作方法。
【請求項3】
請求項1に記載のナビゲーション動作方法であって、
前記ナビゲーションキーがトリガーされたことが検出されたとき、前記マルチメディアプレイヤーに表示されているコンテンツが第1のアプリケーションの動作結果である場合に、前記機能テーブル又は前記機能キーの一部分が前記第1のアプリケーションに対応し、前記機能テーブル又は前記機能キーの他の部分が第2のアプリケーションに対応する、
ことを特徴とするナビゲーション動作方法。
【請求項4】
請求項1に記載のナビゲーション動作方法であって、
前記マルチメディアプレイヤーは、前記リモートコントローラの他のキーがトリガーされたことが検出されたとき、ユーザに対し前記ナビゲーションキーの前記既存のナビゲーション機能が存在することに気付かせるリマインダを表示する、ことを特徴とするナビゲーション動作方法。
【請求項5】
タッチディスプレイに適用されるナビゲーション動作方法であって、
前記タッチディスプレイがタッチされたことを検出するステップ、
前記タッチディスプレイ上にナビゲーションキーを表示するステップ、および
前記タッチディスプレイの現在の動作モードに対応する機能テーブル又は複数の機能キーを表示するステップ、
を有することを特徴とするナビゲーション動作方法。
【請求項6】
請求項5に記載のナビゲーション動作方法であって、
前記ナビゲーションキーがトリガーされたことが検出されたとき、前記マルチメディアプレイヤーに表示されているコンテンツが第1のアプリケーションの動作結果である場合に、前記機能テーブル又は前記機能キーの一部分が前記第1のアプリケーションの第1の機能グループに対応し、前記機能テーブル又は前記機能キーの他の部分が前記第1のアプリケーションの第2の機能グループに対応する、
ことを特徴とするナビゲーション動作方法。
【請求項7】
請求項5に記載のナビゲーション動作方法であって、
前記ナビゲーションキーがトリガーされたことが検出されたとき、前記マルチメディアプレイヤーに表示されているコンテンツが第1のアプリケーションの動作結果である場合に、前記機能テーブル又は前記機能キーの一部分が前記第1のアプリケーションに対応し、前記機能テーブル又は前記機能キーの他の部分が第2のアプリケーションに対応する、
ことを特徴とするナビゲーション動作方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2012−84139(P2012−84139A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−202205(P2011−202205)
【出願日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【出願人】(508090192)ノバテック マイクロエレクトロニクス コープ. (4)
【氏名又は名称原語表記】NOVATEK MICROELECTRONICS CORP.
【住所又は居所原語表記】2F, No. 13 Innovation Road I, Hsinchu Science Park, HsinChu 300 Taiwan, R.O.C.
【Fターム(参考)】