説明

ナビゲーション装置

【課題】本発明はナビゲーション装置に関するもので、使い勝手を良くすることを目的とするものである。
【解決手段】そしてこの目的を達成するために本発明は、表示部3と、この表示部3に接続した制御部12と、この制御部12に接続した地図情報格納部、および現在位置検出部とを備え、前記制御部12に、複数地点の写真情報を登録したメモリ13を接続するとともに、前記地図情報格納部された複数地点には、それぞれ推奨時間データを保持させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば車両用として用いられているナビゲーション装置の構成は以下のようになっている。
【0003】
すなわち、本体ケースと、この本体ケースに設けた表示部と、この表示部に接続した制御部と、この制御部に接続した地図情報格納部、および現在位置検出部とを備えた構成となっており、前記地図情報格納部には、地図データと、検索データ等が収納されている。
【0004】
したがって、目的地点までの案内ルートを検索する時には、目的地点を前記地図情報格納部に設けられた検索データから検索するとともに、この検索地点を地図データ上に反映させ、これにより現在地点から、目的地点までの案内ルートを、表示部上に表示させるようになっている。
【0005】
近年、以上のような目的地点の検索を、写真情報から選択するものが提案されている(例えば下記特許文献1)。
すなわち、表示部上に複数の写真情報を表示させ、各写真情報の映像を見て、目的地点を設定するようにしているのである。
【0006】
この場合、写真情報には、地図データも付記されており、表示部に表示された写真情報を、その映像を見て一つ選択すれば、その写真情報の地図データが抽出されるようになっている。
したがって、この地図データにより目的地点を設定し、以降はそこまでの案内ルートを検索し、表示するようになっているのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−98250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前記従来例の課題は、使い勝手が悪いと言うことである。
すなわち、折角、写真情報の映像から目的地点を選択しても、その写真情報に表現された映像状態が体験できず、ガッカリとしてしまうことも多く、これが使い勝手の悪さを露呈させているのである。
具体的には、例えば非常に美しいと思った映像も、時刻によっては、その表情が変わってしまい、現地に出かけも写真情報に表現された映像状態が体験できず、ガッカリとしてしまうことも多くあるのである。
【0009】
そこで、本発明は、使い勝手を良くすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そして、この目的を達成するために本発明は、本体ケースと、この本体ケースに設けた表示部と、この表示部に接続した制御部と、この制御部に接続した地図情報格納部、および現在位置検出部とを備え、前記制御部に、複数地点の写真情報を登録したメモリを接続
するとともに、前記地図情報格納部された複数地点には、それぞれ推奨時間データを保持させた、これによって初期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0011】
以上のごとく本発明は、本体ケースと、この本体ケースに設けた表示部と、この表示部に接続した制御部と、この制御部に接続した地図情報格納部、および現在位置検出部とを備え、前記制御部に、複数地点の写真情報を登録したメモリを接続するとともに、前記地図情報格納部された複数地点には、それぞれ推奨時間データを保持させたものであるので、使い勝手の良いものとなる。
【0012】
すなわち、本発明においては、前記制御部に、複数地点の写真情報を登録したメモリを接続するとともに、前記地図情報格納部された複数地点には、それぞれ推奨時間データを保持させたものであるので、選択した写真情報が示す地図データ地点には推奨時間データも表示されるので、この推奨時間データを考慮した案内ルート検索が行え、その結果として目的地到着時に、写真情報の映像と大きく異なり、ガッカリとさせることが少なくなり、使い勝手を向上させることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態1にかかるナビゲーション装置を搭載した車両の斜視図
【図2】同ナビゲーション装置の表示部を示す正面図
【図3】同ナビゲーション装置の表示部を示す正面図
【図4】同ナビゲーション装置の表示部を示す正面図
【図5】同制御ブロック図
【図6】同制御フローチャート
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態にかかるナビゲーション装置を車両に用いた場合を、添付図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1において、1は車両で、この車両1の室内2前方にはナビゲーション装置3が設置されている。
図2はナビゲーション装置3を示し、表示部4の下方には各種の入力部5が配置されている。
使用者はこの図2においては、目的地点を検索するために入力部5により、表示部4に写真情報を表示させている。
この図2においては、表示部4に表示されている写真情報は映像として、例えば南部大橋6を示しており、ここは特に夜景が美しい場所として知られている。
ちなみにこの図2に示された南部大橋6を撮影した時間は午後8時となっている。
同じように、図2の状態で、次に南部動物園(図3の7)や、南部タワー(図3の8)等が順次表示され、その内から今回は上記南部大橋6、南部動物園(図3の7)、南部タワー(図3の8)を目的地点として選択することとする(図6のS1の状態)。
なお、この図2においては、図示していないが、南部大橋6には(撮影時間は午後8時)と表示がされている。
【0015】
また、南部動物園7には(撮影時間は午後1時)と表示がされている。
さらに、南部タワー8には(撮影時間は午後3時)と表示がされている。
また、図2においては、表示部3には表示されないが、南部大橋6、南部動物園7、南部タワー8の各映像には、それぞれが位置する位置データも付記されている。
【0016】
したがって、上述のごとく、南部大橋6、南部動物園7、南部タワー8を目的地として
選択すると、図3のごとく表示部3上に、南部大橋6、南部動物園7、南部タワー8が、それが保有する前記位置データと、メモリ13が保有する地図データから、実位置に分散配置された状態となる(図6のS2、S3)。
また、このように目的地点として選択された南部大橋6、南部動物園7、南部タワー8を示した地図情報格納部(図5のメモリ13内)には、それぞれの地点における推奨時間データが保持されている。
【0017】
したがって、図3においては南部大橋6部分に(撮影時間は午後8時、推奨時間は午後6時〜午後10時まで)と表示がされている。
また、南部動物園7には(撮影時間は午後1時、推奨時間は午前10時〜午後4時)と表示がされている。
さらに、南部タワー8には(撮影時間は午後3時、推奨時間は午前10時〜午後4時)と言う表示がされている(図6のS4、S5)。
また、図3において、現在位置は矢印9でその位置と、方向が表示されている。
したがって、先ず、使用者は前記各目的地点(南部大橋6、南部動物園7、南部タワー8)のそれぞれから、撮影時間を選択するか、推奨時間を選択するかの入力を行う(図6のS6)。
【0018】
今回は、南部動物園7と南部タワー8はそれぞれ推奨時間を選択し、南部大橋6は撮影時間を選択した。つまり、南部動物園7と南部タワー8は明るい昼間に訪れ、また南部大橋6は映像でも紹介されている美しい夜景を見ることにした。
【0019】
そしてこのような、各地点における撮影時間と、推奨時間の選択後に、探索用の入力部10を押せば、図4の太字の矢印11のごとく、先ずは南部動物園7、次に南部タワー8、その後、南部大橋6をみる案内ルートが表示されることになる(図6のS7、S8)。
【0020】
そしてこのようにして設定した案内ルートにより、先ず南部動物園7、次に南部タワー8、その後、南部大橋6をみるようにすれば、目的地到着時に、図2の状態で確認した写真情報の映像とほぼ同じ状態の景色を見ることができ、快適なドライブが行える、つまり、極めて使い勝手の良いものとなるのである。
【0021】
図5は制御ブロック図を示し、制御部12には前記入力部5、10、表示部3、メモリ13と、現在位置検出部(GPS等一般的なものなので図示せず)が接続されている。
メモリ13は良く知られているように、地図データ以外に上述した推奨時間データも入力されている。
【0022】
この構成で、上述の案内ルート検索を行う時には、制御部12により上述のごとく図6のS1〜S8の制御を行うことになる。
なお、本実施形態では、車両用として用いたが、携帯用としても活用できる。
また、メモリ13に、地図データ、推奨時間データ以外に写真情報も保持させたが、これらを別々のメモリに保持させても良い。
【産業上の利用可能性】
【0023】
以上のごとく本発明は、本体ケースと、この本体ケースに設けた表示部と、この表示部に接続した制御部と、この制御部に接続した地図情報格納部、および現在位置検出部とを備え、前記制御部に、複数地点の写真情報を登録したメモリを接続するとともに、前記地図情報格納部された複数地点には、それぞれ推奨時間データを保持させたものであるので、使い勝手の良いものとなる。
【0024】
すなわち、本発明においては、前記制御部に、複数地点の写真情報を登録したメモリを
接続するとともに、前記地図情報格納部された複数地点には、それぞれ推奨時間データを保持させたものであるので、選択した写真情報が示す地図データ地点には推奨時間データも表示されるので、この推奨時間データを考慮した案内ルート検索が行え、その結果として目的地到着時に、写真情報の映像と大きく異なり、ガッカリとさせることが少なくなり、使い勝手を向上させることができるのである。
したがって、ナビゲーション装置として、広く活用が期待される。
【符号の説明】
【0025】
1 車両
2 室内
3 ナビゲーション装置
4 表示部
5 入力部
6 南部大橋
7 南部動物園
8 南部タワー
9 矢印
10 入力部
11 矢印
12 制御部
13 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ケースと、この本体ケースに設けた表示部と、この表示部に接続した制御部と、この制御部に接続した地図情報格納部、および現在位置検出部とを備え、前記制御部に、複数地点の写真情報を登録したメモリを接続するとともに、前記地図情報格納部された複数地点には、それぞれ推奨時間データを保持させたナビゲーション装置。
【請求項2】
前記制御部は、選択された写真情報が有する複数地点を、表示部の地図上に表出させるとともに、これら選択された複数地点の案内ルートを表示する構成とした請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記制御部は、選択された写真情報が有する複数地点に、それぞれ、推奨時間と写真撮影時間とを表示させるとともに、この制御部は、各地点において、選択された推奨時間、あるいは写真撮影時間から、複数地点の案内ルートを表示する構成とした請求項2に記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−196920(P2011−196920A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−66060(P2010−66060)
【出願日】平成22年3月23日(2010.3.23)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】