説明

ネットワーク内の装置に名前を割り当てるための方法および構成

ネットワーク、特にホームネットワーク(1)向けの装置構成は、ユーザが電子的に起動できる複数の装置(2)、特に消費者家電機器、家屋制御装置、家庭用娯楽電子機器、および/またはネットワーク制御装置を備える。各装置(2)は、ネットワーク(1)内で特定の装置(2)を一意的に起動できるように、装置(2)に一意に割り当てられた装置名を格納する名前メモリ(6)を含む。名前メモリ(6)に格納された装置名は、装置(2)への短距離電子データ・リンクをもつ移動入力ユニット(3)を用いて、ユーザによって個別に選択かつ/または変更することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク向けの装置構成に関し、詳細には、複数の装置、特に消費者家電機器、家屋制御装置、家庭用娯楽電子機器、および/またはネットワーク制御装置を備え、ユーザがネットワーク内で特定の装置を一意的に起動できるように、装置に一意に割り当てられた装置名を格納する名前メモリを各装置が含む、ホームネットワークに関する。
【背景技術】
【0002】
既知のネットワークでは、ネットワーク上の個々の装置の一意の名前またはアドレスは、例えば、DHCP(ドメイン・ホスト制御プロトコル)またはDNS(ドメイン名サービス)などのネットワーク・プロトコルによって、マシンレベルで定められる。インターネット・プロトコル(IP)用の自動アドレス割り当てが知られている。ネットワーク・アドレスは、主として数字から成り、確かに装置を一意に識別するものの、人間のユーザにとってはあまり意味をなさない。
【0003】
例えば、製造業者によってあらかじめ設定された、「TV_12345」および「TV_54321」という名前をもった2台のテレビがネットワーク上に存在する場合、これらの名前が、例えば、パーソナル・コンピュータなどのネットワーク制御装置のディスプレイに示されたユーザには、ネットワーク上で動作できる2台のテレビのうち、どちらのテレビがどちらの名前をもつかを告げるさらなる情報が与えられない。この場合、名前がどのように割り当てられているかをユーザは覚えていなければならないので不便である。
【0004】
しかし、意味をなす名前を付けるために名前を変更することは、既知のプロトコル(例えば、DNS)を用いる場合、普通の人間のユーザにとっては複雑すぎる。このことは、たまにユーザになる程度の人でも装置を操作する立場に立たなければならない、ホームネットワークの分野でとりわけ当てはまる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、冒頭の段落で詳しく述べたようなネットワーク向けの装置構成を提供することであり、ユーザ操作の利便性が改善される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、請求項1で詳しく述べる装置構成と、請求項9で詳しく述べる配置構成向けの装置と、請求項10で詳しく述べる配置構成向けの入力ユニットと、請求項11で詳しく述べる操作方法とによって達成される。従属請求項は、本発明の好ましい実施態様に関する。
【0007】
本発明の中心的な思想は、名前を移動入力ユニットに入力し、移動入力ユニットから装置に送信することができるようにすることによって、ユーザのために名前の提供を簡単にしようというものである。入力ユニットを特定の装置のそばに持って来ることによって、ユーザはその装置を選択することができる。
【0008】
この目的のため、本発明は、名前メモリに格納された装置名をそれによって選択し、かつ/または変更できる、移動入力ユニットを提供する。移動入力ユニットは、希望の装置名を入力するための、例えば、キーパッドまたはタッチ・スクリーンなどの入力手段と、装置と通信するための電子データ・リンクとを備える。移動入力ユニットは、例えば、画面などの表示手段も備えることができる。
【0009】
使用する用語のうちいくつかを最初に説明しておく。本発明は、ネットワークに関し、詳細には、ホームネットワークに関する。ネットワーク上の装置は、電子データ・リンクに接続される。この場合に使用できるこの種のリンクには様々なタイプが存在し、それらの中には、例えば、ネットワーク・ケーブルを使用する有線リンクや、例えば、無線によって形成される無線リンクがある。代表的なものとして、Ethernet、無線LAN(IEEE802.11)、ZigBee(IEEE802.15.4)、およびBluetoothなど、個々の有線または無線リンク用に既知のプロトコルが存在する。ホームネットワークは、家、アパート、またはビルディング内に備えられた複数の装置を一緒に接続する。装置は、例えば、照明やスイッチなどの家庭用制御装置とすることもでき、より複雑な電子制御の暖房システムや鎧戸とすることもできる。情報娯楽装置には、媒体に収められ、または媒体から取り出されるマテリアルを記録、格納、再生、送信するための装置が含まれ、例えば、TVディスプレイを含む任意の種類のディスプレイ、VCRなどの記憶装置、ラウドスピーカ、カメラ、ビデオ・レコーダ、ビデオカメラなどがある。第3のカテゴリに属する装置は、例えば、パーソナル・コンピュータや、いわゆるスマート・リモート・コントロールなどの、編集および(ネットワーク)制御装置である。そのため、ホームネットワークは、例えば、パーソナル・コンピュータなどのデータ処理装置を備えることができるが、このタイプのデータ処理装置は、純粋なデータまたはコンピュータ・ネットワークを除けば、ネットワーク上で提供し得る唯一の種類の装置ではない。一般に、ホームネットワークは、消費者家電および/または家庭用娯楽電子機器のカテゴリに属する少なくとも1つの装置、好ましくは複数の装置を備える。限られた程度のみにまでプログラム可能なアプリケーション専用装置が、ホームネットワークの特色をよく示している。
【0010】
与えられる装置は、例えば、制御装置を用いるなど、適切な方法でユーザによって起動された場合、適切な機能を実行するように、ネットワーク内で一意に識別可能でなければならない。本発明は今や、ユーザ自身が、簡単な方法で、ネットワーク上の個々の装置の名前を定義することを可能にする。従来技術を説明するために上で挙げた例で言えば、ユーザは、2台のテレビの名前を、例えば、「Living−room TV」および「Bedroom TV」といったように定義することができる。このように、対象とする装置が何ものであるかは、その名前から一意にユーザに明らかとなる。装置名は、ユーザが意味のある名前を簡単に割り当てられるように、英数字データ項目であることが好ましい。
【0011】
名前メモリは有用には、読み/書きメモリであり、すなわち、繰り返して読み書きを行うのに適している。また名前メモリは有用には、英文字または英数文字を格納するように構成されて、記憶できる名前を明確に表すことを可能にする。利用する名前を選択する際に最大限の自由がユーザに与えられるように、名前の個々の文字は、好ましくは、ユーザが自由に選択することができ、例えば、「TV」または「VIDEO」など、単なる固定された文字列ではない。必要であれば、例えば、ユーザが変った場合などには、装置用にすでに定義された名前を、再び同じ方法で変更することができる。
【0012】
本発明によれば、装置名は、移動入力手段を用いて、ユーザによって入力される。特に好ましい実施態様では、入力手段として、例えば、英数字キーボードまたはタッチ・ディスプレイを備えた移動入力ユニットが提供される。入力ユニットは、好ましくは、扱い易い、すなわち、通常のリモコンと同じサイズおよび重さであり、パーソナル・コンピュータまたはノートブック・コンピュータは、この条件に当てはまらないが、例えば、パームトップ・コンピュータ、システム手帳、および携帯電話であれば、当てはまり得る。
【0013】
ユーザは容易に、名前を変更しようと思う装置の近くに、移動入力ユニットを持って行くことができる。入力ユニットをそばに近づけるこの方法で装置が選択された後、入力ユニットと装置との間の電子データ・リンクを介して、装置名が送信される。
【0014】
本発明によれば、電子データ・リンクがこの目的でもつ有効距離は非常に短いので、対象とする装置の近くに入力ユニットを位置付けることによって、その装置が、ネットワーク上の装置の中から選択される。例えば、ネットワーク上に全体的に配置された装置間の通常の間隔よりも、有効距離が短い場合がこれに相当する。この間隔は、ネットワークが異なれば変わり得る。例えば、ホームネットワークでは、この間隔は、数メートルとすることができ、好ましくは、3メートル未満、さらに好ましくは、1メートル未満とすることができる。典型的な数値は、例えば、10〜20cmとすることができる。本発明のさらなる実施態様では、有効距離は、例えば、10cmから3mの範囲内にある適切なサイズに、ユーザによって設定することができる。
【0015】
この種の短い有効距離の利点は、ユーザが、入力手段を使用して、対象とする装置を簡単に選択でき、その名前を簡単に選択し、読み取り、または変更できることである。装置は、そのそばに移動入力手段を持って行くことによって、例えば、選択する装置の方に移動入力手段を向けることによって、簡単に選択される。この種の選択は、ユーザにとって非常に簡単で、分かり易く、かつ便利である。
【0016】
上で説明したように、ネットワーク上の装置は、装置間で電子データ・リンクを形成するための送信手段を備えている。入力ユニットと装置との間の電子データ・リンクは、装置同士を接続するのに使用するのと同じタイプの送信手段によって形成することができ、または別の第2のタイプによって形成することもできる。
【0017】
入力ユニットと装置との間のデータ・リンクのタイプに、装置同士を接続するリンクと同じものを選択した場合、好ましい短い有効距離は、有効距離を短縮するための手段を使用することによって取得することができる。これには、通過時間の解析が含まれる。しかし、好ましいのは、電力が削減できること、好ましくは、移動入力ユニットの送信手段によって送信される電力を削減できることである。
【0018】
代替として、異なるタイプのデータ・リンク、すなわち、装置が装置同士の通信に用いる第1のタイプと、入力ユニットとの通信に用いる第2のタイプとを選択することができる。この場合も、第2のタイプのデータ・リンクの有効距離は、好ましくは限定されている。本発明の好ましい実施態様では、装置と入力ユニットとの間の通信に使用されるのは、例えば、適切に送信電力が制限された赤外線リンクまたは無線リンクなどの短距離無線通信手段である。
【0019】
本発明のさらなる実施態様では、入力ユニットと装置との間の送信用に、無線指向性送信が提供される。これが意味するのは、第1に、十分に対称的ではない指向性特性をもった任意の態様の無線通信である。特に好ましいのは、入力ユニットからの狭い指向性特性をもった指向性送信である。赤外線送信の場合、これは、例えば、適切な光学システムによって達成することができ、無線の場合、例えば、マルチアンテナ技法によって達成することができる。
【0020】
本発明の上記およびその他の態様は、以下で説明する実施形態から明らかであり、それらの実施形態を参照しながら明らかにされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
ホームネットワーク1上には、ネットワーク・リンク12を介して接続された複数の装置2a、2b、2c・・・、この例では、6台の装置が存在する。以下では、装置2a、2b、2c・・・を全体として、または文脈上、これらの装置のうちの任意の1台を、簡略に参照番号2によって参照する。ネットワーク1は、例えば、テレビ2a、パーソナル・コンピュータ2b、別のテレビ2c、ビデオ・レコーダ/プレーヤ2d、照明スイッチ2e、および別の照明スイッチ2fを備えることができる。
【0022】
ネットワーク・リンク12は、有線または無線によって形成することができる。図3に、そのうちの1台を示した装置2は、適切な第1の送信手段14を備える。これらは、例えば、ZigBeeインタフェースとすることができる。ZigBeeは、特にホームネットワークの分野で使用される無線送信規格である。これの下位のプロトコル層は、IEEE802.15.4で規格化されている。一方、情報娯楽機器の場合、より広い帯域が必要とされるので、IEEE802.11に準拠する無線LANが、より良い候補となるであろう。
【0023】
すべての装置2は、ネットワーク・リンク12を介して、電子的に起動することができる。照明スイッチの場合、関連装置2e、2fは、適切な点灯/消灯ユニットばかりでなく、点灯/消灯ユニットを起動するための電子回路を含む制御手段も備える。
【0024】
各装置2内には、読み/書きメモリである名前メモリ6が提供される。名前メモリには、装置が何ものであるかを明らかにし、ネットワーク1内で装置2を個別に起動できるようにする、英字または英数字の装置名が格納される。
【0025】
装置2は、入力ユニット3を用いて、装置に個別の名前を付ける目的で起動される。入力ユニットは、扱い易く、持ち運び可能であり、例えば、リモコンとすることができる。入力ユニット3は、この例では、赤外線モジュール5によって形成される送信手段を備える。装置名を装置2に入力できるように、例えば、個別のキー8をもつ英数字キーパッド7が提供される。その他のキーパッド、例えば、多くの携帯電話に見られるような、各キーに2以上の文字が割り当てられたキーパッドも使用することができる。その場合、キーの数は、より少なく、例えば、12個にすることができる。タッチ・ディスプレイも使用することができる。入力する文字は、ディスプレイ9上に表示される。
【0026】
図示した例では、装置2と入力ユニット3との間の通信は、短距離無線通信とする。この目的のため、各装置は、入力ユニット3の送信手段5と同じタイプの送信手段4を備える。無線送信は、例えば、磁界、赤外線、または電波などを用いて実行することができる。
【0027】
例えば、ビデオ・レコーダ2dなど、個々の装置に名前を付けられるようにするため、最初に、装置にスイッチを入れ、または装置を「受信可能」状態にする。キーパッド7を使用して、ユーザは、例えば、「Bedroom video」など、個々の名前を入力ユニット3に1文字ずつ入力する。入力ユニットは、携帯電話の分野で既知のT9ソフトウェアなど、自動テキスト完成ソフトウェアを備えることができる。例えば、「Bedr」まで入力すると、後は自動的に文字が追加されて、「Bedroom」が提供されるので、入力作業をより簡単に、より素早く行うことができる。入力が終わると、入力された装置名がディスプレイ9上に表示されるので、入力チェックを行うことができる。
【0028】
ユーザはその後で、対象とする装置2への入力された装置名の送信を開始することができる。対象とする装置は、入力ユニット3を対象とする装置に近づけることによって選択される。図1で選択されている装置2dと入力ユニット3との間の無線リンクは、装置2dは有効圏内に存在するが、隣の装置2cおよび2eは有効圏内に存在しないほど有効距離が短く、そのため、装置2dだけを単独に選択することができる。有効距離は、装置およびネットワークの性質の関数として、状況ごとに適切な距離を選択することができる。好ましくは、1m未満とする。数センチといったかなり短い有効距離を使用することもでき、または入力ユニット3と接触させることによって、装置2を選択することもできる。
【0029】
入力された装置名の送信は、例えば、手動で、すなわち、キー10を押下することなどによって実施することができる。これよりも便利なのは、名前を付けるべき装置2dに入力ユニット3を近づけると、入力された装置名の送信が、自動的に開始される方式、すなわち、装置が有効圏内に入ると、直ちに送信が開始される方式である。
【0030】
装置名は、選択された装置2dに送信され、装置2dにおいて、受信機4によって受信され、名前メモリ6に運ばれ、適切な書き込み手段によって名前メモリに格納され、その結果、それまでそこに格納されていた名前を上書きする。格納プロセスの完了は、好ましくは、例えば、ディスプレイ6に表示される視覚信号または音声信号などの信号によって、入力ユニットに通知される。これによって、選択された装置2dの名前付けが完了する。今や、例えば、パーソナル・コンピュータ2bを使用し、ネットワークを介して、ビデオ・レコーダ2dのスイッチを入れたいと思えば、ユーザは、パーソナル・コンピュータ2bに名前「Bedroom video」と入力するか、または選択用に提供されるリストからこの名前を選択することによって、ビデオ・レコーダ2dを選択することができる。
【0031】
上で説明した入力ユニット3の機能、すなわち、キーパッド7による装置名の入力を可能にし、その名前を適切な装置2に配信または送信する機能の他に、入力ユニット3は好ましくは、その他の機能も備えている。その1つは、対象とする装置2から装置名を読み取って、それをディスプレイ9上に表示する機能であり、ユーザは、格納されている装置名をチェックすることが可能になる。この名前の問い合せは、上で説明した名前の格納と同じ方法によって、すなわち、必須ではないが、好ましくは、追加機能のために入力/問い合せユニットとも呼ぶことができる入力ユニット3を、読み取り対象の装置2のそばに持って来ることによって、開始することができる。読み取り機能の提供を可能にするため、装置2と入力ユニット3との間でデータを送信する手段は、双方向送信に適したものである必要がある。したがって、入力ユニット3の送信機5は、有用には、トランシーバ・ユニットである。同じことが、装置2の受信機4にも当てはまる。
【0032】
入力ユニット3の別の可能な機能は、装置間で通信されるデータを暗号化するため、または装置を互いに認証し合うための電子鍵の入力および送信とすることができる。この場合、入力ユニット3は、装置名用に使用される対応する手段に匹敵し得る、鍵を入力し、送信する手段を備える。その場合、鍵または鍵を生成するデータセットを入力し、送信することができ、またネットワーク1への装置2の接続を認証することができる。
【0033】
図示した例に施し得ると考えられる、様々な変更および拡張が存在する。本発明のさらなる実施形態(図示せず)では、ネットワーク上の通信用に1つ、装置と入力ユニット3との間の通信用にもう1つというように、異なる送信手段を備える代わりに、例えば、同じ送信手段を使用することができる。装置は各々、例えば、ZigBee用または無線LAN(IEEE802.11)用の無線送信ユニットを備える。その場合、入力ユニットも同様に、適切な送信ユニットを備えるが、その電力は、有効距離が所望の低い値に制限されるように、適切な方法で制御される。
【0034】
さらなる拡張に、構造上完全に受動的で、電波によって起動される送信ユニット4を、装置用に使用するものがある。これに適した技術は、いわゆるRFタグとして知られており、一方では送信ユニットを動作させるためのエネルギーを供給し、他方では必要な情報、すなわち、メモリ6に格納される新しい名前も供給する電磁パルスが、コイルを介して受信される。この技術を利用する利点は、適切に設計された入力ユニット3を接近させたときだけ、関連する送信ユニット4が活性化することである。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】ホームネットワーク用の装置構成の概略図である。
【図2】入力ユニットの概略図である。
【図3】ホームネットワーク用の装置の概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク向けの装置構成であって、
電子データ・リンクに接続される複数の装置、特に消費者家電機器、家屋制御装置、家庭用娯楽電子機器、および/またはネットワーク制御装置を備え、
前記装置は各々、前記ネットワーク内で各装置が一意的に起動できるように、前記装置に一意に割り当てられた装置名を格納する名前メモリを含み、
所望の装置名を入力するための入力手段を含む移動入力ユニットを備え、
前記入力ユニットと装置との間の通信用の電子データ・リンクであって、有効距離が非常に短いため、前記入力ユニットを装置のそばに配置することによって、その装置が前記ネットワーク上の前記装置の中から選択される電子データ・リンクを備え、
前記名前メモリに格納された前記装置名を、前記電子データ・リンクを介して選択し、かつ/または変更することが可能である装置構成。
【請求項2】
前記装置が、
前記ネットワーク上の他の装置と接続するための第1のタイプの第1の送信手段と、
前記入力ユニットと通信するための第2のタイプの第2の送信手段とを備えることを特徴とする、請求項1に記載の装置構成。
【請求項3】
前記装置が、前記ネットワーク上の他の装置と接続するための第1のタイプの送信手段を備え、
前記入力ユニットも、前記第1のタイプの送信手段を備え、
前記入力ユニットと装置との間の通信の有効距離が、2つの装置の間の通信のものよりも短くなるように、有効距離を制限する手段が提供されることを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載の装置構成。
【請求項4】
前記入力ユニットが、無線送信手段を含み、
前記装置が、前記入力ユニットと通信し、前記名前を送信するための対応する無線送信手段を備えることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の装置構成。
【請求項5】
前記入力ユニットと装置との間の通信の前記有効距離が、3メートル未満であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の装置構成。
【請求項6】
前記入力ユニットと装置との間の通信の前記有効距離は、ユーザにより設定できることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の装置構成。
【請求項7】
前記入力ユニットが、装置から読み取られた装置名を表示するためのディスプレイを含むことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載の装置構成。
【請求項8】
前記入力ユニットが、装置用の鍵の入力に適していることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれかに記載の装置構成。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかに記載のネットワーク構成において使用される電子的に起動可能な装置であって、
前記ネットワーク内で前記装置を一意的に起動できるように、前記装置に一意に割り当てられた装置名を格納する名前メモリと、
少なくとも1つの無線送信手段と、を備え、
前記名前メモリに格納された前記装置名を、前記無線送信手段を介して個別に選択し、かつ/または変更することが可能である装置。
【請求項10】
請求項1乃至8のいずれかに記載のネットワーク装置構成において使用される入力ユニットであって、
所望の装置名を入力するための入力手段と、
前記装置名を送信するための無線送信手段と、を備える入力ユニット。
【請求項11】
ネットワーク上、特に複数の装置を有するホームネットワーク内の装置、特に家庭用電子機器、家屋制御装置、家庭用娯楽電子機器、および/またはネットワーク制御装置を起動する方法であって、
前記装置は、電子データ・リンクに接続され、
前記装置は、前記ネットワーク内で各装置が一意的に起動できるように、前記装置に一意に割り当てられた装置名が格納される名前メモリを含み、
所望の装置名が、移動入力ユニットに属する入力手段によって入力され、前記入力ユニットが、装置のそばに持って来られ、
入力された前記装置名が、前記移動入力ユニットから前記装置に電子データ・リンクを介して送信され、
前記装置に格納された前記装置名が、適切に選択され、かつ/または変更される方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−520980(P2007−520980A)
【公表日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−506608(P2007−506608)
【出願日】平成16年1月6日(2004.1.6)
【国際出願番号】PCT/IB2003/006291
【国際公開番号】WO2004/064329
【国際公開日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ETHERNET
2.ZIGBEE
3.Bluetooth
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】