説明

ハンドルスイッチ装置

【課題】スイッチノブの操作性を維持するとともに、押圧部位の操作変位量に対する可動接点のストローク設定の自由度を向上させることができるハンドルスイッチ装置を提供する。
【解決手段】スイッチノブ8と、スイッチノブ8の揺動軸を成す軸部材11と、スイッチケース1の把持グリップ3側端面近傍で突出して運転者が揺動操作のため押圧可能とされた押圧部位8aと、スイッチノブ8の揺動操作に伴って動作する可動接点13と、可動接点13と接触又は離間する固定接点12とを具備し、可動接点13が固定接点12と接触して所定回路が形成されることにより車両に搭載された特定の電装品を操作可能とされたハンドルスイッチ装置において、スイッチノブ8は、軸部材11からスイッチケース1の把持グリップ3近傍の端面とは反対側の端面側に向かって延設され、その延設部8bに可動接点13が形成されたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチケースに揺動操作可能に配設され、当該揺動操作により車両に搭載された特定の電装品を操作するためのスイッチノブを有したハンドルスイッチ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両のハンドルバーには、その先端に運転者が把持可能な把持グリップが形成されているとともに、当該把持グリップ近傍には、通常、各種電装品を操作するための複数のスイッチが形成されたスイッチケースが取り付けられている。このスイッチケースには、図6に示すように、ホーンスイッチノブやディマースイッチノブ等の他、車両に搭載された特定の電装品(例えば変速機の制御装置等)を操作するためのスイッチノブ100が形成されている。
【0003】
かかるスイッチノブ100は、運転者が把持グリップGを把持しながら親指や人差し指等を伸ばして操作させるべくスイッチケースCの把持グリップG側端面Ca近傍で突出した位置に押圧部位100aを有しており、当該押圧部位100aを押圧すると軸部材101を中心として揺動し得るよう構成されていた。このスイッチノブ100は、軸部材101に対して同じ側(軸部材101より端面Ca側)に延設され、その延設部100bに可動接点102が形成されていた。
【0004】
そして、スイッチノブ100の揺動操作に伴って可動接点102が動作し、スイッチケースC内に形成された固定接点(不図示)と接触又は離間可能とされており、当該可動接点102と固定接点とが接触して所定回路が形成されることにより、車両に搭載された特定の電装品を操作可能とされた。尚、かかる先行技術は、文献公知発明に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来のハンドルスイッチ装置においては、スイッチノブ100が軸部材101に対して同じ側(軸部材101より端面Ca側)に延設され、その延設部100bに可動接点102が形成されていたので、以下の如き問題があった。押圧部位100aの操作変位量に対する可動接点100bの変位量(ストローク)は、当該可動接点100bが形成された位置と軸部材との間の寸法tによって決まるのであるが、従来のハンドルスイッチ装置においては、当該押圧部位100aを僅かに押圧して可動接点100bのストロークを大きくしようとした場合、寸法tを端面Caまでの寸法より大きくすることができず、ストローク設定の自由度が不十分であるという問題があった。
【0006】
即ち、運転者が把持グリップGを把持しつつスイッチノブ100を操作させるためには、押圧部位100aをスイッチケースCの端面Ca側で突出形成させる必要があるが、その場合、上記の理由で可動接点100bが形成された位置と軸部材との間の寸法tを大きく設定できない一方、当該寸法tを大きく設定しようとした場合、押圧部位100aが端面Caから遠ざかり、操作性が悪化してしまうのである。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、スイッチノブの操作性を維持するとともに、押圧部位の操作変位量に対する可動接点のストローク設定の自由度を向上させることができるハンドルスイッチ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、車両のハンドルバーにおける把持グリップ近傍に固定されて各種電装品を操作するための複数のスイッチが形成されたスイッチケースに揺動操作可能に配設され、当該揺動操作により車両に搭載された特定の電装品を操作するためのスイッチノブと、前記スイッチケース内部に形成され、前記スイッチノブの揺動軸を成す軸部材と、前記スイッチノブの一部から成り、前記スイッチケースの前記把持グリップ側端面近傍で突出して運転者が揺動操作のため押圧可能とされた押圧部位と、前記スイッチノブに形成され、当該スイッチノブの揺動操作に伴って動作する可動接点と、前記スイッチケース内に配設れ、前記スイッチノブの揺動操作に伴って前記可動接点と接触又は離間する固定接点とを具備し、前記可動接点が固定接点と接触して所定回路が形成されることにより車両に搭載された特定の電装品を操作可能とされたハンドルスイッチ装置において、前記スイッチノブは、前記軸部材から前記スイッチケースの前記把持グリップ近傍の端面とは反対側の端面側に向かって延設され、その延設部に前記可動接点が形成されたことを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のハンドルスイッチ装置において、前記スイッチケース内に固定されるステーと、該ステーに組み付けられ、前記固定接点が形成された接点板とを具備し、これらステー及び接点板にて前記軸部材の両端を支持させ、且つ、当該ステーと接点板との間において前記軸部材を中心に揺動自在に前記スイッチノブを配設することにより、当該スイッチノブ、ステー及び接点板が一体化されてユニットを構成することを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のハンドルスイッチ装置において、前記スイッチノブには、当該スイッチノブを初期位置に付勢するためのリターンスプリングが取り付けられるとともに、当該リターンスプリングの一端が前記ステーに係止されて成ることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項2又は請求項3記載のハンドルスイッチ装置において、前記スイッチノブには、スプリングで付勢された節度用ボール又はピンを具備するとともに、当該スイッチノブが初期位置にあるとき当該節度用ボール又はピンを保持する保持部が前記ステーに形成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、スイッチノブは、軸部材からスイッチケースの把持グリップ近傍の端面とは反対側の端面側に向かって延設され、その延設部に可動接点が形成されたので、スイッチノブの操作性を維持するとともに、押圧部位の操作変位量に対する可動接点のストローク設定の自由度を向上させることができる。
【0013】
請求項2の発明によれば、スイッチケース内に固定されるステーと、該ステーに組み付けられ、固定接点が形成された接点板とを具備し、これらステー及び接点板にて前記軸部材の両端を支持させ、且つ、当該ステーと接点板との間において前記軸部材を中心に揺動自在に前記スイッチノブを配設することにより、当該スイッチノブ、ステー及び接点板が一体化されてユニットを構成するので、ハンドルスイッチ装置のスイッチケース内への組付け作業を容易化することができる。
【0014】
請求項3の発明によれば、スイッチノブには、当該スイッチノブを初期位置に付勢するためのリターンスプリングが取り付けられるとともに、当該リターンスプリングの一端がステーに係止されて成るので、ユニット内にリターンスプリングを内在させることができる。
【0015】
請求項4の発明によれば、スイッチノブには、スプリングで付勢された節度用ボール又はピンを具備するとともに、当該スイッチノブが初期位置にあるとき当該節度用ボール又はピンを保持する保持部がステーに形成されたので、ユニット内に節度用ボール又はピンを内在させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係るハンドルスイッチ装置が適用されるスイッチケースを示す正面図
【図2】同ハンドルスイッチ装置が適用されるスイッチケース及びスイッチノブを示す上面図
【図3】同ハンドルスイッチ装置におけるユニットを示す正面図、側面図及び背面図
【図4】同ハンドルスイッチ装置におけるユニットを示す分解斜視図
【図5】同ハンドルスイッチ装置におけるユニットを示す分解斜視図
【図6】従来のハンドルスイッチ装置におけるスイッチノブを示す模式図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係るハンドルスイッチ装置は、二輪車のハンドルバーの左側先端部に固定されて各種電装品を操作するための複数のスイッチが形成されたスイッチケースに配設され、当該揺動操作により車両に搭載された特定の電装品(本実施形態においては二輪車に搭載された自動変速機の制御装置)を操作するためのスイッチノブを有するものであり、かかるスイッチノブの操作により、二輪車に搭載された自動変速機をシフトダウン(シフトアップ操作するものとしてもよい)させ得るよう構成されている。
【0018】
かかるシフトアップ又はシフトダウン操作は、自動変速機を手動で変速操作可能なマニュアルモード時に行われるべきものである。一方、別途にオートモードスイッチを設け、自動変速機を自動で変速操作可能なオートモードにも設定可能としてもよい。ここで、自動変速機とは、変速比が連続的に制御できる変速機をいい、本実施形態においてはベルト駆動で動作する機械式のものに適用されているが、流体式のものに適用してもよい。
【0019】
図1、2に示すように、左側ハンドルバー2の先端には把持グリップ3が固定されており、該把持グリップ3と隣接した位置(近傍)には樹脂製或いはダイカストから成るスイッチケース1が当該左側ハンドルバー2に取り付けられている。このスイッチケース1は、半割れ形状の前スイッチケース及び後スイッチケースから成り、これら前スイッチケースと後スイッチケースとで左側ハンドルバー2を挟持させつつ合致させて当該左側ハンドルバー2に固定されている。
【0020】
スイッチケース1の正面1c(運転者と対向する面)には、図1に示すように、車両の前照灯を前方照射と下方照射とに切り換えるためのディマースイッチノブ4と、車両における左右いずれかのウィンカを点滅させるためのターンシグナルスイッチノブ5と、ホーンを鳴らすためのホーンスイッチノブ6とが配設されている。尚、ディマースイッチノブ4はシーソー型スイッチ、ターンシグナルスイッチノブ5は摺動型スイッチ、ホーンスイッチノブ6はプッシュ型スイッチとされているが、いずれのものも他の形態のスイッチとしてもよい。
【0021】
これらのスイッチは、スイッチケース1における運転者と対向する側の面に配設されている故、運転者が目視しつつ各種電装品を操作し易いように構成されている。以下、スイッチケース1における運転者と対向する側(即ち、二輪車に対して後ろ側)の面を正面1c、その反対側(即ち、二輪車に対して前側)の面を背面1d、把持グリップ3側の側面(図1中左側面)を把持グリップ側端面1a、該把持グリップ側端面1aと反対側の側面(図1中右側面)を端面1bと呼ぶこととする。
【0022】
尚、スイッチケース1の下面には、図1に示すように、同図中左右方向に延びる軸に揺動自在に支持されたシフトアップ用スイッチレバー7がスイッチケース1外周面より下方に突設されている。かかるシフトアップ用スイッチレバー7は、二輪車が搭載する自動変速機をマニュアルモードにてシフトダウン操作可能なもので、運転者が左手の親指を当該シフトアップ用スイッチレバー7に当てがって、二輪車の進行方向側へ押すことにより操作し得るよう構成されている。
【0023】
ここで、本実施形態におけるハンドルスイッチ装置は、スイッチケース1の背面1d側(車両の進行方向に臨んだ面)に形成されるとともに、図3〜5に示すように、軸部材11を中心に揺動可能とされたスイッチノブ8と、可動接点13と、固定接点12が形成された接点板10と、ステー9と、リターンスプリングS3とから主に構成されている。スイッチノブ8は、スイッチケース1に揺動操作可能に配設され、当該揺動操作により二輪車(車両)に搭載された特定の電装品(本実施形態においては二輪車に搭載された自動変速機の制御装置)を操作するためのものである。
【0024】
スイッチノブ8は、その一部に押圧部位8aが形成されており、当該押圧部位8aは、スイッチケース1の把持グリップ側端面1a近傍で突出して運転者が揺動操作のため押圧可能とされた部位から成る。而して、運転者が把持グリップ3を把持した左手の人差し指を伸ばして押圧部位8aに引っかけて手前側(二輪車に対する後ろ側)に引くことにより操作可能とされている。尚、本実施形態においては、スイッチノブ8を揺動操作することにより、二輪車が搭載する自動変速機をマニュアルモードにてシフトダウン操作可能とされている。
【0025】
また、スイッチノブ8は、図2に示すように、軸部材11からスイッチケース1の把持グリップ3近傍の端面(把持グリップ側端面1a)とは反対側の端面1b側に向かって延設された延設部8bを有している。即ち、軸部材11を通る中心線L(スイッチケース1の上下に延びる線)よりも左側(把持グリップ側端面1a側)に押圧部位8aが位置するとともに、当該中心線Lよりも右側(反把持グリップ側端面1a側であって端面1b側)に延設部8bが位置するよう設定されているのである。
【0026】
かかる延設部8bには、その延設方向に向かって溝部8hが形成されており、当該溝部8hに導電性金属から成る可動接点13が嵌め込まれている。而して、スイッチノブ8の揺動操作に伴って可動接点13が動作し、その先端の接触部13aが固定接点12に対して接触又は離間し得るようになっている。尚、可動接点13と溝部8hとの間には、スプリングS1、S2が介在しており、当該可動接点13が接点板10側に常時付勢された状態となっている。図5中符号8fは、スプリングS1を嵌合させる凹部、符号8gはスプリングS2を収容する収容穴を示している。
【0027】
ステー9は、スイッチケース1内に固定される金属製部材から成り、図4、5で示すように、両端が折り曲げ加工されて壁部9bが形成されるとともに、それぞれの壁部9bには、接点板10の両端に形成された凸部10aと嵌合し得る嵌合孔9baが形成されている。尚、図中符号nは、スイッチケース1内に対するステー9のネジ止めのためのネジ孔を示している。
【0028】
接点板10は、可動接点13の接触部13aと接触又は離間し得る固定接点12が形成された樹脂製板状部材から成り、軸部材11の一端を支持する支持穴10bが形成されている。かかる固定接点12は、図示しないコードにて所定回路に接続されており、可動接点13の接触部13aが固定接点12に接触すると所定回路が形成され、車両に搭載された特定の電装品(自動変速機の制御装置)を操作可能とされている。
【0029】
尚、軸部材11は、その一端が支持穴10bにて支持されるとともに、可動接点13に形成された貫通孔13b、スイッチノブ8に形成された貫通孔8dを挿通し、その他端がステー9に形成された支持穴9dにて支持されるよう構成されている。即ち、軸部材11は、ステー9及び接点板10にて両端が支持されており、当該軸部材11を中心としてスイッチノブ8が揺動自在とされているのである。
【0030】
而して、本実施形態においては、ステー9及び接点板10にて軸部材11の両端を支持させつつ嵌合孔9baに凸部10aを嵌合させて組み付け、これらステー9と接点板10との間において軸部材11を中心に揺動自在にスイッチノブ8を配設することにより、当該スイッチノブ8、ステー9及び接点板10が一体化されてユニットYを構成している。これにより、ハンドルスイッチ装置のスイッチケース1内への組付け作業を容易化することができる。
【0031】
更に、スイッチノブ8には、当該スイッチノブ8を初期位置に付勢するためのリターンスプリングS3が取り付けられるとともに、当該リターンスプリングS3の一端がステー9の被係止部9aに係止されて成るものとされている。これにより、ユニットY内にリターンスプリングS3を内在させることができる。而して、スイッチノブ8は、リターンスプリングS3の付勢力に抗して揺動操作され、操作する手を離すと、その付勢力により自然に初期位置に戻るようになっている。尚、図中符号8cは、リターンスプリングS3を取り付けるためのボス部を示しており、当該リターンスプリングS3の他端が当該ボス部8c近傍部位に係止されている。
【0032】
また更に、スイッチノブ8には、スプリングS4で付勢された節度用ボール14を具備するとともに、当該スイッチノブ8が初期位置にあるとき当該節度用ボール14を保持するための孔から成る保持部9cがステー9に形成されている。これにより、ユニットY内に節度用ボール14を内在させることができる。而して、スイッチノブ8を揺動操作しようとした際、節度用ボール14が保持部9cから脱しようとして乗り上げ、所定の節度が得られるようになっている。尚、本実施形態においては、節度用ボール14を用いているが、これに代えてピン状のもの(節度用ピン)としてもよい。
【0033】
上記実施形態によれば、スイッチノブ8は、軸部材11からスイッチケース1の把持グリップ3近傍の端面(把持グリップ側端面1a)とは反対側の端面1b側に向かって延設され、その延設部8bに可動接点13(接触部13a)が形成されたので、スイッチノブ8の操作性を維持するとともに、押圧部位8aの操作変位量に対する可動接点13(接触部13a)のストローク設定の自由度を向上させることができる。即ち、軸部材11から押圧部位8aまでの寸法と比べて、当該軸部材11から可動接点13の接触部13aまでの寸法を比較的大きく設定することができ、僅かな操作変位量で可動接点13(接触部13a)を大きなストロークで変位させることができるのである。
【0034】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ステー9を具備せずユニットYを構成しないもの、リターンスプリングS3又は節度用ボール14(又はピン)がユニットYとは別個に配設されたもの等としてもよい。また、本実施形態においては、スイッチノブ8がシフトダウン用スイッチレバーを構成しているが、他の機能を有するスイッチノブ(例えば、揺動操作により前照灯を一時的に前方照射とするパッシング操作ノブ等)としてもよい。尚、本実施形態においては、二輪車のハンドルスイッチ装置に適用されているが、他の車両(ATVや雪上車等)に適用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0035】
スイッチノブが、軸部材からスイッチケースの把持グリップ近傍の端面とは反対側の端面側に向かって延設され、その延設部に可動接点が形成されたハンドルスイッチ装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
【符号の説明】
【0036】
1…スイッチケース
2…ハンドルバー
3…把持グリップ
4…ディマースイッチノブ
5…ターンシグナルスイッチノブ
6…ホーンスイッチノブ
7…シフトアップ用スイッチレバー
8…シフトダウン用スイッチレバー
8a…押圧部位
9…ステー
10…接点板
11…軸部材
12…固定接点
13…可動接点
14…節度用ボール
S3…リターンスプリング
Y…ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のハンドルバーにおける把持グリップ近傍に固定されて各種電装品を操作するための複数のスイッチが形成されたスイッチケースに揺動操作可能に配設され、当該揺動操作により車両に搭載された特定の電装品を操作するためのスイッチノブと、
前記スイッチケース内部に形成され、前記スイッチノブの揺動軸を成す軸部材と、
前記スイッチノブの一部から成り、前記スイッチケースの前記把持グリップ側端面近傍で突出して運転者が揺動操作のため押圧可能とされた押圧部位と、
前記スイッチノブに形成され、当該スイッチノブの揺動操作に伴って動作する可動接点と、
前記スイッチケース内に配設れ、前記スイッチノブの揺動操作に伴って前記可動接点と接触又は離間する固定接点と、
を具備し、前記可動接点が固定接点と接触して所定回路が形成されることにより車両に搭載された特定の電装品を操作可能とされたハンドルスイッチ装置において、
前記スイッチノブは、前記軸部材から前記スイッチケースの前記把持グリップ近傍の端面とは反対側の端面側に向かって延設され、その延設部に前記可動接点が形成されたことを特徴とするハンドルスイッチ装置。
【請求項2】
前記スイッチケース内に固定されるステーと、
該ステーに組み付けられ、前記固定接点が形成された接点板と、
を具備し、これらステー及び接点板にて前記軸部材の両端を支持させ、且つ、当該ステーと接点板との間において前記軸部材を中心に揺動自在に前記スイッチノブを配設することにより、当該スイッチノブ、ステー及び接点板が一体化されてユニットを構成することを特徴とする請求項1記載のハンドルスイッチ装置。
【請求項3】
前記スイッチノブには、当該スイッチノブを初期位置に付勢するためのリターンスプリングが取り付けられるとともに、当該リターンスプリングの一端が前記ステーに係止されて成ることを特徴とする請求項2記載のハンドルスイッチ装置。
【請求項4】
前記スイッチノブには、スプリングで付勢された節度用ボール又はピンを具備するとともに、当該スイッチノブが初期位置にあるとき当該節度用ボール又はピンを保持する保持部が前記ステーに形成されたことを特徴とする請求項2又は請求項3記載のハンドルスイッチ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−195115(P2010−195115A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−40164(P2009−40164)
【出願日】平成21年2月24日(2009.2.24)
【出願人】(000213954)朝日電装株式会社 (184)
【Fターム(参考)】