ハンドル固定構造
【課題】組付け工数、コストが低減できるハンドル固定構造を提供することにを課題とする。
【解決手段】ロック機構1のベース12に設けられ、第1爪部33、第2爪部35からなる被係止部31と、ハンドル15を保持するハンドル保持部61、ロック機構1の被係止部31に係脱可能な係止部63が設けられたハンドルハウジング17からなり、ハンドルハウジング17のハンドル15の引き操作方向の抜けを禁止する抜け止め手段と、ハンドルハウジング17が第1爪部33、第2爪部35を倒す方向のハンドルハウジング17の回転を禁止する回転止め手段とが形成されている。
【解決手段】ロック機構1のベース12に設けられ、第1爪部33、第2爪部35からなる被係止部31と、ハンドル15を保持するハンドル保持部61、ロック機構1の被係止部31に係脱可能な係止部63が設けられたハンドルハウジング17からなり、ハンドルハウジング17のハンドル15の引き操作方向の抜けを禁止する抜け止め手段と、ハンドルハウジング17が第1爪部33、第2爪部35を倒す方向のハンドルハウジング17の回転を禁止する回転止め手段とが形成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロック機構と伝達部材を介して接続され、引き操作することにより前記ロック機構のロック状態を解除するハンドルの固定構造に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、トランクのロック装置に連結されて、自動車のトランクルームの内壁面に離脱可能に取付けられる緊急解除用のハンドルがある。このハンドルは、トランクのロック装置におけるロック解除機構にワイヤなどの操作力伝達部材を介して連結され、引き操作されることによりロック解除機構を動作させて、トランクのロックを解除させるものである
そして、このハンドルは、トランクルームの通常時の使用を阻害しないように、トラックルームの内壁面近傍に固定されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3844926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ハンドルをトランクルームの内壁面近傍に固定する構造として、ロック装置のベースに、ハンドルを保持する金属製のハンドルハウジングを溶接等の手法で取り付ける構造がある。
【0005】
しかし、金属製のハンドルハウジングをベースに取り付ける構造は、組付け工数やコストがかかる問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、組付け工数、コストが低減できるハンドル固定構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する請求項1に係る発明は、ロック機構と伝達部材を介して接続され、引き操作することにより前記ロック機構のロック状態を解除するハンドルの固定構造において、前記ロック機構のベースに設けられ、前記ハンドルの引き方向と交差する第1当接面を有する第1爪部、前記ロック機構のベースに前記第1爪部と空間を介して設けられ、前記ハンドルの引き方向と交差する第2当接面を有する第2爪部からなる被係止部と、
前記ハンドルを保持するハンドル保持部、前記ロック機構の被係止部に係脱可能な係止部が設けられたハンドルハウジングからなり、前記被係止部と前記ハンドルハウジングの係止部とに、前記ハンドルハウジングの前記ロック機構のベースに対する前記ハンドルの引き操作方向の抜けを禁止する抜け止め手段と、前記ハンドル引き操作時に前記ハンドルハウジングの係止部が前記第1爪部、第2爪部を押して、前記第1爪部、第2爪部を倒す方向の前記ハンドルハウジングの回転を禁止する回転止め手段とを形成することを特徴とするハンドルの固定構造である。
【0007】
請求項2に係る発明は、前記ハンドルハウジングの係止部は、前記第1爪部、第2爪部との間の空間に挿入される挿入部と、該挿入部の先端部から折曲し、前記第1爪の第1当接面に当接可能な第1挟み部と、前記挿入部の先端部から折曲し、前記第2爪の第2当接面に当接可能な第2挟み部と、を有することを特徴とする請求項1記載のハンドルの固定構造である。
【0008】
請求項3に係る発明は、前記第1爪部、第2爪部間の空間に対向する第1爪部の側面と、前記第1爪部、第2爪部間の空間に位置する前記係止部の挿入部の周面とのいずれか一方に、前記挿入部の前記空間への挿入方向と交差する抜け防止面を設け、他方に前記抜け防止面と当接する抜け防止当接面を設けたことを特徴とする請求項2記載のハンドル固定構造である。
【0009】
請求項4にかかる発明は、前記ハンドルハウジングの係止部は、前記第1爪部の前記第2爪部と対向する側面と反対側の側面側を通り、前記第1爪部との第1当接面に当接可能な第1挟持部と、前記第2爪部の前記第1爪部と対向する側面と反対側の側面側を通り、前記第2爪部との第2当接面に当接可能な第2挟持部と、を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のハンドル固定構造である。
【0010】
請求項5に係る発明は、前記第1挟持部、前記第2挟持部のうち少なくとも、一方の挟持部は、前記ロック機構のベースに当接可能であることを特徴とする請求項4記載のハンドル固定構造である。
【発明の効果】
【0011】
請求項1−5記載の発明によれば、前記ロック機構のベースに設けられ、前記ハンドルの引き方向と交差する第1当接面を有する第1爪部、前記ロック機構のベースに前記第1爪部と空間を介して設けられ、前記ハンドルの引き方向と交差する第2当接面を有する第2爪部からなる被係止部と、前記ハンドルを保持するハンドル保持部、前記ロック機構の被係止部に係脱可能な係止部が設けられたハンドルハウジングからなり、前記被係止部と前記ハンドルハウジングの係止部とに、前記ハンドルハウジングの前記ロック機構のベースに対する前記ハンドルの引き操作方向の抜けを禁止する抜け止め手段と、前記ハンドルハウジングの係止部が前記第1爪部、第2爪部を押して、前記第1爪部、第2爪部を倒す方向の前記ハンドルハウジングの回転を禁止する回転止め手段とを形成することにより、ハンドルハウジングをロック機構のベースに取り付ける際に、溶接等の手法が不要となり、組付け工数、コストが低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施形態例の斜視図である。
【図2】本実施形態のハンドル固定構造が設けられたロック装置の側面図である。
【図3】図2のA方向矢視図である。
【図4】図3のロック機構を覆うカバーを取り除いた状態を示し、ロック機構のロック状態を示す図である。
【図5】図4においてロック機構のロック解除状態を示錫である。
【図6】図1のE部分の拡大図である。
【図7】図6のF方向矢視図である。
【図8】図6においてハンドルハウジングを取り除き、矢印G方向から見た図である。
【図9】ハンドルハウジングの斜視図である。
【図10】図9においてH方向から見たときの正面図である。
【図11】図10の下面図である。
【図12】図10の右側面図である。
【図13】図10の左側面図である。
【図14】ハンドルを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
最初に、図2、図3を用いて、本実施形態のハンドル固定構造が設けられたロック装置の全体構成を説明する。本実施形態のハンドル固定構造は、車輌のトランクのロック装置に設けられる。図2は側面図、図2のA方向矢視図である。
【0014】
図2に示すように、ロック機構1はトランクリッド3に設けられ、ボデー5側にストライカ7が設けられる。
図3に示すように、ロック機構11には、伝達部材13を介して接続された緊急解除用のハンドル15が有している。そして、ロック機構11のベース12に設けられたハンドルハウジング17にハンドル15は保持されている。
【0015】
ここで、図4、図5を用いてロック機構11の構成及び作動を説明する。図4は図3のロック機構11を覆うカバー19を取り除いた状態を示し、ロック機構1のロック状態を示している。又、図5はロック機構1のロック解除状態を示している。
【0016】
図4、図5において、ベース12には、ストライカ7が進入する溝12aが形成されている。この溝12aを挟んで一方の側に、ストライカ7が進入する略U字形の溝21aが形成されたフック21が回転可能に設けられている。
【0017】
そして、フック21は、回転することにより、ストライカ7が溝21aに進入可能なロック解除位置(図5の状態の位置)、溝21aに進入したストライカ7の溝21aからの離脱を禁止するフルロック位置(図4に示す位置)を取ることが可能となっている。
【0018】
溝12aを挟んで他方の側には、ポール23が回転可能に設けられている。そして、スプリング24の一方の端部がフック21に、他方の端部がポール23に係止されている。このスプリング24の付勢力により、フック21はロック解除位置方向(図4,図5において矢印B方向)に、ポール23はフック21に当接する方向(図4,図5において矢印C方向)にそれぞれ付勢されている。
【0019】
ポール23には、フルロック位置(図4参照)にあるフック21の周面に形成された突部21bに係合し、係合することによりフック21のロック解除方向の回転を禁止する係合部23aが形成されている。
【0020】
ベース12上には、略「く」字形の解除レバー27が回転可能に設けられている。この解除レバー27の一方の回転端部には、ポール23の回転端部に形成された突部23bを押して、ポール23をフック21から離反する方向に移動させるロック解除部25aが形成されている。
【0021】
この解除レバー25は、図示しない付勢手段により、ロック解除部25aがポール23の突部23bから離れる方向(図4,図5において矢印D方向)に付勢されている。
更に、解除レバー25の他方の回転端部には、ハンドル15の伝達部材13が接続されている。
【0022】
次に、上記構成の作動を説明する。
(ロック解除状態→ロック状態)
図5に示すロック解除状態において、フック21の溝21aに、ストライカ7を進入させ、ストライカ7をスプリング24の付勢力に抗してフック21の溝21aの壁面を押すと、フック21はロック位置方向に回転する。フック21がフルロック位置まで回転すると、スプリング24によりフック21方向に付勢されたポール23の係合部23aがフック21の突部21bに係合し、フック21のロック解除位置方向への移動が禁止され、ロック状態となる(図4参照)。
(ロック状態→ロック解除状態)
図4に示すロック状態において、ハンドル15を引き操作して(図4において、ハンドル15を上方に引き上げる操作をする)、解除レバー25を図示しない付勢手段の付勢力に抗して反矢印D方向に回転させると、ロック解除部25aがポール23の突部23bを押し、ポール23はスプリング24の付勢力に抗してフック21より離れる方向に回転する。そして、ポール23の係合部23aと、フック21の突部21bとの係合が解除され、フック21は、スプリング24の付勢力によりロック解除方向に回転しロック解除状態となる(図5参照)。
【0023】
次に、図1、図6−図13を用いてハンドル15の固定構造を説明する。図1は実施形態例の斜視図、図6は図1のE部分の拡大図、図7は図6のF方向矢視図、図8は図6においてハンドルハウジングを取り除き、矢印G方向から見た図、図9はハンドルハウジングの斜視図、図10は図9においてH方向から見たときの正面図、図11は図10の下面図、図12は図10の右側面図、図13は図10の左側面図である。
【0024】
図1、図6、図7、図8に示すように、ロック機構1のベース12には、被係止部31が形成されている。この被係止部31は、図8に示すように、ハンドル15の引き方向(図1において、矢印I方向、図8において紙面と垂直方向)と交差する第1当接面33aを有する第1爪部33と、ロック機構1のベース12に第1爪部33と空間Sを介して設けられ、ハンドル15の引き方向と交差する第2当接面35aを有する第2爪部35とからなっている。
【0025】
そして、第1爪部33、第2爪部35との間の空間Sを伝達部材13が通るようになっている。
図1に示すように、ハンドルハウジング17は、弾性を有する樹脂性で、ハンドル15を保持するハンドル保持部61と、ロック機構1の被係止部31に係脱可能な係止部63とからなっている。
【0026】
図9−図13に示すように、ハンドルハウジング17は、第1爪部33の第1当接面33a、第2爪部35の第2当接面35aに当接可能な爪部当接面65を有している。
この爪部当接面65には、第1爪部33、第2爪部35との間の空間Sに図8において、矢印J方向に挿入される挿入部67が設けられている。挿入部67の断面形状は円形である。
【0027】
更に、挿入部67の先端部には、先端部から折曲する第1挟み部69と、第2挟み部71とが形成されている。
第1挟み部69は、第1爪部33の第1当接面33aの反対側の面である第1裏面33gに当接可能な第1挟み面69a(図10参照)を有し、爪部当接面65と協働して第1爪部33を挟むようになっている。
【0028】
第2挟み部71は、第2爪部35の第2当接面35aの反対側の面である第2裏面35gに当接可能な第2挟み面71a(図10参照)を有し、爪部当接面65と協働して第2爪部35を挟むようになっている。
【0029】
第1挟み部69と第2挟み部71との間の空間には、第1爪部33、第2爪部35との間の空間Sを通った伝達部材13が通るようになっている。
図8に示すように、第1爪部33、第2爪部35間の空間Sの上部開口部の幅wは、挿入部67の直径W(図11参照)より小さく設定されている。
【0030】
そして、第1爪部33、第2爪部35間の空間Sに対向する第1爪部33の第1内側側面33b、第2爪部35の第2内側側面35bのうち、本実施形態では、第2内側側面35bの第2爪部35の基部側には、凹部35cが形成されている。従って、凹部35cの上部には、挿入部67の空間Sへの挿入方向(図8において、矢印J方向)と交差する抜け防止面35dが形成されている。
【0031】
次に、ハンドルハウジング17の爪部当接面65には、第1挟持部81と第2挟持部83とが形成されている。
第1挟持部81は、第1爪部33の第1内側側面33bと反対側の面である第1外側側面33eと対向する第1外側側面対向面81aと、第1外側側面対向面81aから折曲し、第1爪部33の第1裏面33gに当接可能な第3挟み面81bとを有している。
【0032】
第2挟持部83は、第2爪部35の第2内側側面35bと反対側の面である第2外側側面35eと対向する第2外側側面対向面83aと、第2外側側面対向面83aから折曲し、第2爪部35の第2裏面35gに当接可能な第4挟み面83bとを有している。
【0033】
そして、図11に示すように、第1挟持部81は、ロック機構1のベース12方向に延出し、ベース12に当接可能となっている。
又、図14に示すように、ハンドル15は、略T字形をなし、操作部15aと操作部15aに連設され、伝達部材13が接続される本体部15bとからなっている。そして、操作部15aには、緊急解除用のハンドルであることを示すイラスト15cが設けられている。そして、本実施形態では、図14で、ハッチングを施した伝達部材13と、ハンドル15の本体部15bと、操作部15aのイラスト15cとは、ナイロン66樹脂で形成し、ハッチングが施されていないハンドル15のイラスト15c以外の操作部15aは、蓄光性蛍光体を添加した合成樹脂で形成した。
【0034】
このような構成によれば、下記の様な手段が形成される。
(1) 被係止部31の第1爪部33の第1裏面33g、第2爪部35の第2裏面35gと、係止部63の第1挟み面69aを有する第1挟み部69、第2挟み面71aを有する第2挟み部71とで、ハンドルハウジング17のロック機構1のベース12に対するハンドル15の引き操作方向の抜けを禁止する抜け止め手段が構成される。
【0035】
又、被係止部31の第1爪部33の第1裏面33g、第2爪部35の第2裏面35gと、係止部63の第3挟み面81bを有する第1挟持部81、第4挟み面83bを有する第2挟持部83とでも、ハンドルハウジング17のロック機構1のベース12に対するハンドル15の引き操作方向の抜けを禁止する抜け止め手段が構成される。
【0036】
(2) 係止部63の爪部当接面65と、被係止部31の第1爪部33の第1当接面33a、第2爪部35の第2当接面35aとで、ハンドルハウジング17の係止部63の爪部当接面65が第1爪部33、第2爪部35を押して、第1爪部33、第2爪部35を倒す方向のハンドルハウジング17の回転を禁止する回転止め手段が構成される。
【0037】
又、第1挟持部81と、ロック機構1のベース12とでも、ハンドルハウジング17の係止部63の爪部当接面65が第1爪部33、第2爪部35を押して、第1爪部33、第2爪部35を倒す方向のハンドルハウジング17の回転を禁止する回転止め手段が構成される。
【0038】
(4) 被係止部31の抜け防止面35dと、抜け防止当接面として機能する係止部63の挿入部67の周面とで、ハンドルハウジング17の挿入部67の空間Sへの挿入方向の抜け止め手段が構成されている。
【0039】
尚、本発明は、上記実施形態に限定するものではない。
(1) 抜け防止面は、第1爪部33の第1内側側面33bに設けてよいし、第1爪部33の第1内側側面33b、第2爪部35の第2内側側面35bの両方の内側側面に設けてもよい。
【0040】
更に、挿入部67の周面に抜け防止面として機能する凹部を設け、第1内側側面33b、第2爪部35の第2内側側面35bのうち少なくともどちらか一方の内側側面に挿入部67の凹部に係合し、抜け防止当接面として機能する突部を設けてもよい。
【0041】
(2) 挿入部67、第1挟み部69、第2挟み部71から構成される係止部と、第1挟持部81、第2挟持部83から構成される係止部とを設けたが、どちらか一方の係止部だけでもよい。
【符号の説明】
【0042】
1 ロック機構
12 ベース
15 ハンドル
17 ハンドルハウジング
33 第1爪部
35 第2爪部
31 被係止部
63 係止部
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロック機構と伝達部材を介して接続され、引き操作することにより前記ロック機構のロック状態を解除するハンドルの固定構造に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、トランクのロック装置に連結されて、自動車のトランクルームの内壁面に離脱可能に取付けられる緊急解除用のハンドルがある。このハンドルは、トランクのロック装置におけるロック解除機構にワイヤなどの操作力伝達部材を介して連結され、引き操作されることによりロック解除機構を動作させて、トランクのロックを解除させるものである
そして、このハンドルは、トランクルームの通常時の使用を阻害しないように、トラックルームの内壁面近傍に固定されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3844926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ハンドルをトランクルームの内壁面近傍に固定する構造として、ロック装置のベースに、ハンドルを保持する金属製のハンドルハウジングを溶接等の手法で取り付ける構造がある。
【0005】
しかし、金属製のハンドルハウジングをベースに取り付ける構造は、組付け工数やコストがかかる問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、組付け工数、コストが低減できるハンドル固定構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する請求項1に係る発明は、ロック機構と伝達部材を介して接続され、引き操作することにより前記ロック機構のロック状態を解除するハンドルの固定構造において、前記ロック機構のベースに設けられ、前記ハンドルの引き方向と交差する第1当接面を有する第1爪部、前記ロック機構のベースに前記第1爪部と空間を介して設けられ、前記ハンドルの引き方向と交差する第2当接面を有する第2爪部からなる被係止部と、
前記ハンドルを保持するハンドル保持部、前記ロック機構の被係止部に係脱可能な係止部が設けられたハンドルハウジングからなり、前記被係止部と前記ハンドルハウジングの係止部とに、前記ハンドルハウジングの前記ロック機構のベースに対する前記ハンドルの引き操作方向の抜けを禁止する抜け止め手段と、前記ハンドル引き操作時に前記ハンドルハウジングの係止部が前記第1爪部、第2爪部を押して、前記第1爪部、第2爪部を倒す方向の前記ハンドルハウジングの回転を禁止する回転止め手段とを形成することを特徴とするハンドルの固定構造である。
【0007】
請求項2に係る発明は、前記ハンドルハウジングの係止部は、前記第1爪部、第2爪部との間の空間に挿入される挿入部と、該挿入部の先端部から折曲し、前記第1爪の第1当接面に当接可能な第1挟み部と、前記挿入部の先端部から折曲し、前記第2爪の第2当接面に当接可能な第2挟み部と、を有することを特徴とする請求項1記載のハンドルの固定構造である。
【0008】
請求項3に係る発明は、前記第1爪部、第2爪部間の空間に対向する第1爪部の側面と、前記第1爪部、第2爪部間の空間に位置する前記係止部の挿入部の周面とのいずれか一方に、前記挿入部の前記空間への挿入方向と交差する抜け防止面を設け、他方に前記抜け防止面と当接する抜け防止当接面を設けたことを特徴とする請求項2記載のハンドル固定構造である。
【0009】
請求項4にかかる発明は、前記ハンドルハウジングの係止部は、前記第1爪部の前記第2爪部と対向する側面と反対側の側面側を通り、前記第1爪部との第1当接面に当接可能な第1挟持部と、前記第2爪部の前記第1爪部と対向する側面と反対側の側面側を通り、前記第2爪部との第2当接面に当接可能な第2挟持部と、を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のハンドル固定構造である。
【0010】
請求項5に係る発明は、前記第1挟持部、前記第2挟持部のうち少なくとも、一方の挟持部は、前記ロック機構のベースに当接可能であることを特徴とする請求項4記載のハンドル固定構造である。
【発明の効果】
【0011】
請求項1−5記載の発明によれば、前記ロック機構のベースに設けられ、前記ハンドルの引き方向と交差する第1当接面を有する第1爪部、前記ロック機構のベースに前記第1爪部と空間を介して設けられ、前記ハンドルの引き方向と交差する第2当接面を有する第2爪部からなる被係止部と、前記ハンドルを保持するハンドル保持部、前記ロック機構の被係止部に係脱可能な係止部が設けられたハンドルハウジングからなり、前記被係止部と前記ハンドルハウジングの係止部とに、前記ハンドルハウジングの前記ロック機構のベースに対する前記ハンドルの引き操作方向の抜けを禁止する抜け止め手段と、前記ハンドルハウジングの係止部が前記第1爪部、第2爪部を押して、前記第1爪部、第2爪部を倒す方向の前記ハンドルハウジングの回転を禁止する回転止め手段とを形成することにより、ハンドルハウジングをロック機構のベースに取り付ける際に、溶接等の手法が不要となり、組付け工数、コストが低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施形態例の斜視図である。
【図2】本実施形態のハンドル固定構造が設けられたロック装置の側面図である。
【図3】図2のA方向矢視図である。
【図4】図3のロック機構を覆うカバーを取り除いた状態を示し、ロック機構のロック状態を示す図である。
【図5】図4においてロック機構のロック解除状態を示錫である。
【図6】図1のE部分の拡大図である。
【図7】図6のF方向矢視図である。
【図8】図6においてハンドルハウジングを取り除き、矢印G方向から見た図である。
【図9】ハンドルハウジングの斜視図である。
【図10】図9においてH方向から見たときの正面図である。
【図11】図10の下面図である。
【図12】図10の右側面図である。
【図13】図10の左側面図である。
【図14】ハンドルを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
最初に、図2、図3を用いて、本実施形態のハンドル固定構造が設けられたロック装置の全体構成を説明する。本実施形態のハンドル固定構造は、車輌のトランクのロック装置に設けられる。図2は側面図、図2のA方向矢視図である。
【0014】
図2に示すように、ロック機構1はトランクリッド3に設けられ、ボデー5側にストライカ7が設けられる。
図3に示すように、ロック機構11には、伝達部材13を介して接続された緊急解除用のハンドル15が有している。そして、ロック機構11のベース12に設けられたハンドルハウジング17にハンドル15は保持されている。
【0015】
ここで、図4、図5を用いてロック機構11の構成及び作動を説明する。図4は図3のロック機構11を覆うカバー19を取り除いた状態を示し、ロック機構1のロック状態を示している。又、図5はロック機構1のロック解除状態を示している。
【0016】
図4、図5において、ベース12には、ストライカ7が進入する溝12aが形成されている。この溝12aを挟んで一方の側に、ストライカ7が進入する略U字形の溝21aが形成されたフック21が回転可能に設けられている。
【0017】
そして、フック21は、回転することにより、ストライカ7が溝21aに進入可能なロック解除位置(図5の状態の位置)、溝21aに進入したストライカ7の溝21aからの離脱を禁止するフルロック位置(図4に示す位置)を取ることが可能となっている。
【0018】
溝12aを挟んで他方の側には、ポール23が回転可能に設けられている。そして、スプリング24の一方の端部がフック21に、他方の端部がポール23に係止されている。このスプリング24の付勢力により、フック21はロック解除位置方向(図4,図5において矢印B方向)に、ポール23はフック21に当接する方向(図4,図5において矢印C方向)にそれぞれ付勢されている。
【0019】
ポール23には、フルロック位置(図4参照)にあるフック21の周面に形成された突部21bに係合し、係合することによりフック21のロック解除方向の回転を禁止する係合部23aが形成されている。
【0020】
ベース12上には、略「く」字形の解除レバー27が回転可能に設けられている。この解除レバー27の一方の回転端部には、ポール23の回転端部に形成された突部23bを押して、ポール23をフック21から離反する方向に移動させるロック解除部25aが形成されている。
【0021】
この解除レバー25は、図示しない付勢手段により、ロック解除部25aがポール23の突部23bから離れる方向(図4,図5において矢印D方向)に付勢されている。
更に、解除レバー25の他方の回転端部には、ハンドル15の伝達部材13が接続されている。
【0022】
次に、上記構成の作動を説明する。
(ロック解除状態→ロック状態)
図5に示すロック解除状態において、フック21の溝21aに、ストライカ7を進入させ、ストライカ7をスプリング24の付勢力に抗してフック21の溝21aの壁面を押すと、フック21はロック位置方向に回転する。フック21がフルロック位置まで回転すると、スプリング24によりフック21方向に付勢されたポール23の係合部23aがフック21の突部21bに係合し、フック21のロック解除位置方向への移動が禁止され、ロック状態となる(図4参照)。
(ロック状態→ロック解除状態)
図4に示すロック状態において、ハンドル15を引き操作して(図4において、ハンドル15を上方に引き上げる操作をする)、解除レバー25を図示しない付勢手段の付勢力に抗して反矢印D方向に回転させると、ロック解除部25aがポール23の突部23bを押し、ポール23はスプリング24の付勢力に抗してフック21より離れる方向に回転する。そして、ポール23の係合部23aと、フック21の突部21bとの係合が解除され、フック21は、スプリング24の付勢力によりロック解除方向に回転しロック解除状態となる(図5参照)。
【0023】
次に、図1、図6−図13を用いてハンドル15の固定構造を説明する。図1は実施形態例の斜視図、図6は図1のE部分の拡大図、図7は図6のF方向矢視図、図8は図6においてハンドルハウジングを取り除き、矢印G方向から見た図、図9はハンドルハウジングの斜視図、図10は図9においてH方向から見たときの正面図、図11は図10の下面図、図12は図10の右側面図、図13は図10の左側面図である。
【0024】
図1、図6、図7、図8に示すように、ロック機構1のベース12には、被係止部31が形成されている。この被係止部31は、図8に示すように、ハンドル15の引き方向(図1において、矢印I方向、図8において紙面と垂直方向)と交差する第1当接面33aを有する第1爪部33と、ロック機構1のベース12に第1爪部33と空間Sを介して設けられ、ハンドル15の引き方向と交差する第2当接面35aを有する第2爪部35とからなっている。
【0025】
そして、第1爪部33、第2爪部35との間の空間Sを伝達部材13が通るようになっている。
図1に示すように、ハンドルハウジング17は、弾性を有する樹脂性で、ハンドル15を保持するハンドル保持部61と、ロック機構1の被係止部31に係脱可能な係止部63とからなっている。
【0026】
図9−図13に示すように、ハンドルハウジング17は、第1爪部33の第1当接面33a、第2爪部35の第2当接面35aに当接可能な爪部当接面65を有している。
この爪部当接面65には、第1爪部33、第2爪部35との間の空間Sに図8において、矢印J方向に挿入される挿入部67が設けられている。挿入部67の断面形状は円形である。
【0027】
更に、挿入部67の先端部には、先端部から折曲する第1挟み部69と、第2挟み部71とが形成されている。
第1挟み部69は、第1爪部33の第1当接面33aの反対側の面である第1裏面33gに当接可能な第1挟み面69a(図10参照)を有し、爪部当接面65と協働して第1爪部33を挟むようになっている。
【0028】
第2挟み部71は、第2爪部35の第2当接面35aの反対側の面である第2裏面35gに当接可能な第2挟み面71a(図10参照)を有し、爪部当接面65と協働して第2爪部35を挟むようになっている。
【0029】
第1挟み部69と第2挟み部71との間の空間には、第1爪部33、第2爪部35との間の空間Sを通った伝達部材13が通るようになっている。
図8に示すように、第1爪部33、第2爪部35間の空間Sの上部開口部の幅wは、挿入部67の直径W(図11参照)より小さく設定されている。
【0030】
そして、第1爪部33、第2爪部35間の空間Sに対向する第1爪部33の第1内側側面33b、第2爪部35の第2内側側面35bのうち、本実施形態では、第2内側側面35bの第2爪部35の基部側には、凹部35cが形成されている。従って、凹部35cの上部には、挿入部67の空間Sへの挿入方向(図8において、矢印J方向)と交差する抜け防止面35dが形成されている。
【0031】
次に、ハンドルハウジング17の爪部当接面65には、第1挟持部81と第2挟持部83とが形成されている。
第1挟持部81は、第1爪部33の第1内側側面33bと反対側の面である第1外側側面33eと対向する第1外側側面対向面81aと、第1外側側面対向面81aから折曲し、第1爪部33の第1裏面33gに当接可能な第3挟み面81bとを有している。
【0032】
第2挟持部83は、第2爪部35の第2内側側面35bと反対側の面である第2外側側面35eと対向する第2外側側面対向面83aと、第2外側側面対向面83aから折曲し、第2爪部35の第2裏面35gに当接可能な第4挟み面83bとを有している。
【0033】
そして、図11に示すように、第1挟持部81は、ロック機構1のベース12方向に延出し、ベース12に当接可能となっている。
又、図14に示すように、ハンドル15は、略T字形をなし、操作部15aと操作部15aに連設され、伝達部材13が接続される本体部15bとからなっている。そして、操作部15aには、緊急解除用のハンドルであることを示すイラスト15cが設けられている。そして、本実施形態では、図14で、ハッチングを施した伝達部材13と、ハンドル15の本体部15bと、操作部15aのイラスト15cとは、ナイロン66樹脂で形成し、ハッチングが施されていないハンドル15のイラスト15c以外の操作部15aは、蓄光性蛍光体を添加した合成樹脂で形成した。
【0034】
このような構成によれば、下記の様な手段が形成される。
(1) 被係止部31の第1爪部33の第1裏面33g、第2爪部35の第2裏面35gと、係止部63の第1挟み面69aを有する第1挟み部69、第2挟み面71aを有する第2挟み部71とで、ハンドルハウジング17のロック機構1のベース12に対するハンドル15の引き操作方向の抜けを禁止する抜け止め手段が構成される。
【0035】
又、被係止部31の第1爪部33の第1裏面33g、第2爪部35の第2裏面35gと、係止部63の第3挟み面81bを有する第1挟持部81、第4挟み面83bを有する第2挟持部83とでも、ハンドルハウジング17のロック機構1のベース12に対するハンドル15の引き操作方向の抜けを禁止する抜け止め手段が構成される。
【0036】
(2) 係止部63の爪部当接面65と、被係止部31の第1爪部33の第1当接面33a、第2爪部35の第2当接面35aとで、ハンドルハウジング17の係止部63の爪部当接面65が第1爪部33、第2爪部35を押して、第1爪部33、第2爪部35を倒す方向のハンドルハウジング17の回転を禁止する回転止め手段が構成される。
【0037】
又、第1挟持部81と、ロック機構1のベース12とでも、ハンドルハウジング17の係止部63の爪部当接面65が第1爪部33、第2爪部35を押して、第1爪部33、第2爪部35を倒す方向のハンドルハウジング17の回転を禁止する回転止め手段が構成される。
【0038】
(4) 被係止部31の抜け防止面35dと、抜け防止当接面として機能する係止部63の挿入部67の周面とで、ハンドルハウジング17の挿入部67の空間Sへの挿入方向の抜け止め手段が構成されている。
【0039】
尚、本発明は、上記実施形態に限定するものではない。
(1) 抜け防止面は、第1爪部33の第1内側側面33bに設けてよいし、第1爪部33の第1内側側面33b、第2爪部35の第2内側側面35bの両方の内側側面に設けてもよい。
【0040】
更に、挿入部67の周面に抜け防止面として機能する凹部を設け、第1内側側面33b、第2爪部35の第2内側側面35bのうち少なくともどちらか一方の内側側面に挿入部67の凹部に係合し、抜け防止当接面として機能する突部を設けてもよい。
【0041】
(2) 挿入部67、第1挟み部69、第2挟み部71から構成される係止部と、第1挟持部81、第2挟持部83から構成される係止部とを設けたが、どちらか一方の係止部だけでもよい。
【符号の説明】
【0042】
1 ロック機構
12 ベース
15 ハンドル
17 ハンドルハウジング
33 第1爪部
35 第2爪部
31 被係止部
63 係止部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロック機構と伝達部材を介して接続され、引き操作することにより前記ロック機構のロック状態を解除するハンドルの固定構造において、
前記ロック機構のベースに設けられ、前記ハンドルの引き方向と交差する第1当接面を有する第1爪部、前記ロック機構のベースに前記第1爪部と空間を介して設けられ、前記ハンドルの引き方向と交差する第2当接面を有する第2爪部からなる被係止部と、
前記ハンドルを保持するハンドル保持部、前記ロック機構の被係止部に係脱可能な係止部が設けられたハンドルハウジングからなり、
前記被係止部と前記ハンドルハウジングの係止部とに、
前記ハンドルハウジングの前記ロック機構のベースに対する前記ハンドルの引き操作方向の抜けを禁止する抜け止め手段と、
前記ハンドル引き操作時に前記ハンドルハウジングの係止部が前記第1爪部、第2爪部を押して、前記第1爪部、第2爪部を倒す方向の前記ハンドルハウジングの回転を禁止する回転止め手段とを形成することを特徴とするハンドルの固定構造。
【請求項2】
前記ハンドルハウジングの係止部は、
前記第1爪部、第2爪部との間の空間に挿入される挿入部と、
該挿入部の先端部から折曲し、前記第1爪の第1当接面に当接可能な第1挟み部と、
前記挿入部の先端部から折曲し、前記第2爪の第2当接面に当接可能な第2挟み部と、
を有することを特徴とする請求項1記載のハンドルの固定構造。
【請求項3】
前記第1爪部、第2爪部間の空間に対向する第1爪部の側面と、前記第1爪部、第2爪部間の空間に位置する前記係止部の挿入部の周面とのいずれか一方に、前記挿入部の前記空間への挿入方向と交差する抜け防止面を設け、他方に前記抜け防止面と当接する抜け防止当接面を設けたことを特徴とする請求項2記載のハンドル固定構造。
【請求項4】
前記ハンドルハウジングの係止部は、
前記第1爪部の前記第2爪部と対向する側面と反対側の側面側を通り、前記第1爪部との第1当接面に当接可能な第1挟持部と、
前記第2爪部の前記第1爪部と対向する側面と反対側の側面側を通り、前記第2爪部との第2当接面に当接可能な第2挟持部と、
を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のハンドル固定構造。
【請求項5】
前記第1挟持部、前記第2挟持部のうち少なくとも、一方の挟持部は、前記ロック機構のベースに当接可能であることを特徴とする請求項4記載のハンドル固定構造。
【請求項1】
ロック機構と伝達部材を介して接続され、引き操作することにより前記ロック機構のロック状態を解除するハンドルの固定構造において、
前記ロック機構のベースに設けられ、前記ハンドルの引き方向と交差する第1当接面を有する第1爪部、前記ロック機構のベースに前記第1爪部と空間を介して設けられ、前記ハンドルの引き方向と交差する第2当接面を有する第2爪部からなる被係止部と、
前記ハンドルを保持するハンドル保持部、前記ロック機構の被係止部に係脱可能な係止部が設けられたハンドルハウジングからなり、
前記被係止部と前記ハンドルハウジングの係止部とに、
前記ハンドルハウジングの前記ロック機構のベースに対する前記ハンドルの引き操作方向の抜けを禁止する抜け止め手段と、
前記ハンドル引き操作時に前記ハンドルハウジングの係止部が前記第1爪部、第2爪部を押して、前記第1爪部、第2爪部を倒す方向の前記ハンドルハウジングの回転を禁止する回転止め手段とを形成することを特徴とするハンドルの固定構造。
【請求項2】
前記ハンドルハウジングの係止部は、
前記第1爪部、第2爪部との間の空間に挿入される挿入部と、
該挿入部の先端部から折曲し、前記第1爪の第1当接面に当接可能な第1挟み部と、
前記挿入部の先端部から折曲し、前記第2爪の第2当接面に当接可能な第2挟み部と、
を有することを特徴とする請求項1記載のハンドルの固定構造。
【請求項3】
前記第1爪部、第2爪部間の空間に対向する第1爪部の側面と、前記第1爪部、第2爪部間の空間に位置する前記係止部の挿入部の周面とのいずれか一方に、前記挿入部の前記空間への挿入方向と交差する抜け防止面を設け、他方に前記抜け防止面と当接する抜け防止当接面を設けたことを特徴とする請求項2記載のハンドル固定構造。
【請求項4】
前記ハンドルハウジングの係止部は、
前記第1爪部の前記第2爪部と対向する側面と反対側の側面側を通り、前記第1爪部との第1当接面に当接可能な第1挟持部と、
前記第2爪部の前記第1爪部と対向する側面と反対側の側面側を通り、前記第2爪部との第2当接面に当接可能な第2挟持部と、
を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のハンドル固定構造。
【請求項5】
前記第1挟持部、前記第2挟持部のうち少なくとも、一方の挟持部は、前記ロック機構のベースに当接可能であることを特徴とする請求項4記載のハンドル固定構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−48429(P2011−48429A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−193945(P2009−193945)
【出願日】平成21年8月25日(2009.8.25)
【出願人】(590001164)シロキ工業株式会社 (610)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月25日(2009.8.25)
【出願人】(590001164)シロキ工業株式会社 (610)
【Fターム(参考)】
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