説明

パレタイジング設備の受取ステーションとパケット把持器具ならびに受取りステーションからパケット把持器具へのパケットの移転方法

【課題】簡便に製造することが可能であるにもかかわらずパケット把持器具上へのパケットの正確な位置決めが可能となる受取ステーションおよびパケット把持器具を提供する。
【解決手段】各パケット収容室(A,B)に対してキャリッジ(7)上に支承されていて作動位置と後退位置の間で移動可能なそれぞれ1つの制止要素(16,16′)を設置し、前記パケット把持器具(2)によってパケット(4,4′)を移転箇所(D)の手前側停止個所から前記制止要素(16,16′)に対して移動させその制止要素(16,16′)上に接合させることが可能なような形態で、前記制止要素(16,16′)がその作動位置において該当するパケット収容室(A,B)内に突立する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、パレタイジング設備の受取ステーションとパケット把持器具に関する。それらは受取ステーションの機械台枠上で側方に移動可能に支承されたキャリッジとそのキャリッジ上に配置されパケットを受取箇所から移転箇所に推進するためのパケット推進装置を備えてなり、前記移転箇所からいずれもパケット把持器具によってパケットを取り出し得るようにし、さらに前記キャリッジ上に並んで配置されその中でパケットを心合せすることができる少なくとも2つのパケット収容室と制御装置を備える。本発明はさらに、受取ステーションからパケット把持器具にパケットを移転する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術においてパケットをパレタイジングするために受取ステーションとパケット把持器具を備えたパレタイジング設備が知られている。受取ステーションはキャリッジ上に2つのパケット収容室を有し、その中にいずれも搬送装置を用いてパケットを載置可能である。パケット推進装置によってパケットがいずれも移転箇所まで推進され、そこでパケット把持器具によって受容されそれによってパレット上に載置される。正確なパレタイジングが可能になるように、パケットがパケット把持器具上で正確に位置決めされることが重要である。パケットをパケット把持器具に正確に移転するために、移転の前にパケット収容室内でパケットを心合せすることができる。さらに既知の受取ステーションにおいては、機械台枠と固定的に結合されるとともにそれによってパケットをいずれも受取ステーションからパケット把持器具内に押し出すものである排出装置を備えている。
【0003】
さらに欧州特許出願公開第1801047号明細書(特許文献1)により、排出装置がキャリッジ上に支承されている受取ステーションが知られている。その排出装置は各パケット収容室に対して1つの押出しプレートを備え、それによってパケットがそれぞれパケット把持器具上に推動可能となっている。前記の押出しプレートは移転毎に水平ならびに垂直の両方に動作可能である必要があり、それが多くの部品からなる高コストな構造を伴ったものとなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って本発明の目的は、簡便に製造することが可能であるにもかかわらずパケット把持器具上へのパケットの正確な位置決めが可能となる、前述の種類の受取ステーションおよびパケット把持器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記の課題は、各パケット収容室に対してキャリッジ上に支承されていて作動位置と後退位置の間で移動可能なそれぞれ1つの制止要素を設置することによって解決される。その際、パケット把持器具によってパケットを移転箇所の手前側停止個所から制止要素に対して移動させてその制止要素上に接合させることが可能なような形態で、前記制止要素がその作動位置において該当するパケット収容室内に突立する。
【0006】
従来の技術による押出しプレートと異なって、該当するパケットのパケット把持器具への移転に際して制止要素を水平に推動する必要が無い。従ってパケットは突立している制止体に向かって動作するものとされる。この際の動作方向は通常のパケット推進装置の推進方向に対して逆方向である。従ってパケット移転に際して制止要素はいずれの場合も単に後退位置から作動位置に移動させさらに再度後退位置に回帰させれば充分である。この種の制止要素の駆動および制御は、既知の排出装置のものと比べて大幅に単純である。そのため受取ステーションのキャリッジはより少ない個別部品から軽量に製造することができる。それによって製造コストを大幅に低減することができる。
【0007】
本発明の追加構成によれば、制止要素が該当するパケット推進装置の長手方向において位置調節可能である。この調節可能性はパケットを移動させるためではなく、単にパケットのフォーマット変更に際して該当する制止要素の適宜な位置を設定するために機能する。この種の調節は比較的簡便であり、例えばネジジャッキを使用して実施することができる。制止要素がその作動位置においてパケットに対して比較的小さな距離を有するように制止要素をキャリッジ上に配置することが好適である。その結果パケットが該当する制止要素に接合するまで比較的小さな距離でパケット把持器具によって移動させれば充分となる。
【0008】
本発明の追加構成によれば、制止要素がいずれもセンサを有しそれによって制止要素が後退位置にある際にパケットがその制止要素を完全に通過しているかどうかを判定することができる。それによって、該当する制止要素がいずれもパケットの裏面に対して距離をおいて作動位置に移動することが保持される。従って制止要素の完全な通過をセンサが判定した後該当する制止要素が即座に作動位置に移動することができる。そのセンサは後退位置から作動位置への制止要素の動作を制御する制御装置に適宜な信号を伝送する。その種のセンサによって場合によって受取ステーション内に発生し得る障害を判定することもできる。
【0009】
本発明の追加構成によれば、制止要素がいずれも垂直方向に延在し互いに離間して配置された2本の棒形状の部材から形成される。それらが作動位置においていずれもパケット推進装置内に形成された間隙内に進入する。パケット推進装置の後退動作によって該当する制止要素あるいは両方の棒形状部材上へのパケットの位置決めに際してパケット把持器具の動作を支援することができる。それによって前記の両方の部材状における正確な整列が可能になる。いずれもパケット推進装置の搬送方向に対して垂直なパケットの位置決めは該当するパケット収容室の心合せ手段によって実施される。その心合せ手段は特に摺動可能な側壁からなる。
【0010】
本発明に係る方法は、パケット群あるいはパケットをいずれもパケット推進装置によって前方の停止位置に搬送し、続いて制止要素がいずれもパケットの後端面に対して距離をおいて後退位置から作動位置に移動することからなる。その後パケット群あるいはパケットをパケット把持器具によっていずれも制止要素のうちの1つあるいは制止要素群に対して推動しそれに接合させる。停止位置は、該当する制止要素を完全に通過した位置である。制止要素上における該当するパケットの位置決めはパケット把持器具の推動動作と、好適にはそれと同時のパケット推進装置の後退動作によって実施される。この作業工程は前述したセンサによるパケットの監視によって極めて迅速かつ正確に実施することができる。制止要素がキャリッジ上に支承されているため、これを両方のパケット収容室への装入のため推進方向に対して直角に移動させることができる。
【0011】
特に大型のパケットの移転のために両方のパケット収容室のうちの1つを拡幅し、そのパケット収容室内においてパケットを両方の制止要素に当接して位置決めし得るようにする方式も可能である。それに応じて、その極めて大きなパケットを前記の拡幅されたパケット収容室内で推進するためにそうでない場合は他方のパケット収容室に割り当てられるパケット推進装置の部材が使用される。この場合も、パケット推進装置の後退動作によるパケットの推進動作の支援が効果的である。
【0012】
本発明の好適な追加構成は、さらに従属請求項、以下の説明、ならびに添付図面によって明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】作図技法上の理由から一部の部品を省略した、受取ステーションを示した立体図である。
【図2】別の視角で示した受取ステーションの立体図である。
【図3】パケット把持器具を示した立体図である。
【図4】把持器具へのパケットの移転に際しての一位相を示した説明図である。
【図5】把持器具へのパケットの移転に際しての別の位相を示した説明図である。
【図6】把持器具へのパケットの移転に際してのさらに別の位相を示した説明図である。
【図7】把持器具へのパケットの移転に際してのさらに別の位相を示した説明図である。
【図8】把持器具へのパケットの移転に際してのさらに別の位相を示した説明図である。
【図9】把持器具へのパケットの移転に際してのさらに別の位相を示した説明図である。
【図10】積載されたパレットを示した立体図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明の実施例につき添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0015】
図1および図2によれば、パレタイジング設備の受取ステーション1が機械台枠3を備え、その上にキャリッジ7が支承されている。このキャリッジ7は、ローラ8上でパケット推進装置9,9′の推進方向に対して直角でかつ図2に示された搬送装置22の推進方向に対しても直角に制御して移動可能である。図2に示されたキャリッジ7の位置において受取ステーション1のパケット収容室Bは、搬送装置22上で推進されるパケット4がそのパケット収容室B内に搬入され得るように配置される。ここでは図示されていないキャリッジ7の別の位置においては、受取ステーション1のパケット4がパケット収容室A内に搬入され得るようにそのパケット収容室Aが搬送装置22の前に位置する。従って搬送装置22は不動で、他方キャリッジ7が変位する。従って両方のパケット収容室AおよびBに前後してそれぞれパケット4を搬入することができる。
【0016】
パケット収容室AおよびBのそれぞれにパケット推進装置9あるいは9′が割り当てられている。それによってパケット収容室AあるいはB内のパケット4を受取箇所Cから移転箇所Dに搬送することができる(図4)。図1において図示された実施例4は移転箇所Dに存在している。この位置において、パケット4の前端面36が実質的にキャリッジ7の前面41と同一平面にある。受取箇所Cにおいてパケット4はパケット推進装置9,9′の後端に存在する。両方のパケット推進装置9および9′はいずれも推進ベルト10あるいは10′ならびにそれらに平行に延在する2列のローラ群11および11′からなる。別の推進ベルト42が前記の推進ベルト10と10′の間に存在する。ローラ群11および11′はいずれも駆動される。推進ベルト10,10′および42ならびにローラ群11および11′の駆動のために図4に示されたモータと結合された駆動装置21が設けられている。
【0017】
パケット収容室Aが2つの心合せ壁部材14および15を備えるとともにパケット収容室Bが2つの心合せ壁部材12および13を備え、それらはいずれも板形状に形成されるとともに、調節装置20を使用して図2において支持体19上に、搬送方向に対して直角に水平摺動可能なように支承されている。図1および図2に示されている状態において心合せ壁部材12ないし15は、両方のパケット収容室AおよびBが実質的に同じ幅となり従ってその中で実質的に等しい幅のパケット4を搬送し得るように配置されている。従って移転箇所D上において2個のパケット4を提供することができ、それらをパケット把持器具2によって同時に把持しパレタイジングすることができる。しかしながら、例えばパケット収容室Aがその内部において推進ベルト10′および42ならびにローラ11および11′によって極めて幅広のパケット4′を受取箇所Cから移転箇所Dに搬送し得る程幅広になるように、調節装置20を使用してモータ駆動によって心合せ壁部材12ないし15を位置調節することもできる。この場合パケット4′のみがパケット把持器具2によって把持されパレタイジングされる。しかしながら、心合せ壁部材12ないし15ならびにパケット収容室AおよびBの調節可能性は本発明において不可欠なものではない。
【0018】
キャリッジ7上には、いずれも調節シリンダ23,23′によって後退位置と作動位置の間で移動可能な2つの制止要素16および16′が支承されている。図1および図2において制止要素16および16′は作動位置で示されている。この位置において制止要素16および16′はパケット収容室AあるいはB内に貫入している。後退位置あるいは休止位置において制止要素16および16′は図4に示されたパケット推進装置9あるいは9′の上面43の下側に位置する。パケット4,4′のフォーマットに適合させるために、同様に図4に示されているネジジャッキ24によって制止要素16および16′をいずれも搬送方向に対して順方向あるいは逆方向に位置調節することができる。
【0019】
図1に示されているように、制止要素16および16′はそれぞれ2本の互いに離間して配置され垂直に延在している棒形状の部材44あるいは44′を備える。これらの部材44あるいは44′は作動状態においていずれも図1において推進ベルト10あるいは10′の左右に延在している間隙17あるいは18内に貫入する。これらの間隙17および18はいずれも推進ベルト10,10′とローラ群11あるいは11′の間に存在し、受取ステーション1の全長にわたって延在している。調節シリンダ23,23′およびネジジャッキ24は図2に示された制御装置50によって制御される。従って、後退位置と作動位置の間の変位ならびにネジジャッキ24を使用した位置調節は自動制御される。
【0020】
パケット4はそれぞれ個別あるいは対で図3に示されたパケット把持器具2によって把持およびパレタイジングされ、最終的にそれらのパケット4は図10に示されているようにパレット5上に配置してパレタイジングし輸送することができる。この図10において異なったパケット4および4′がパレタイジングされている。原則的に、同じパケット4あるいは2種類より多くの異なったパケットをパレタイジングすることもできる。図示されているようにここでは既知の方式で仕切り板紙6が設けられており、それらは図3に示されている仕切り板紙把持器具33によって適宜な貯蔵場所から取り出して設置することができる。パケット把持器具2は図示されていない装置によってパレット5と受取ステーション1の間で全ての空間方向に動作することができる。その図示されていない装置への固定のためにパケット把持器具2は支持板31を有し、その下側にガイドバー46が固定されている。その上に2つの枠部材45が支承されており、それらは駆動装置47によって相対的に移動可能である。従って両方の枠部材45の間の距離を調節することができる。箱型で前方が開口している枠部材45は前面側にいずれも2つの当接縁部30を有している。図3に示されているようにそれらからいずれも垂直方向に位置調節可能なピストン29が突立している。このピストン29はパケット4あるいは4′を把持するためにいずれも指28と共に作用する。この指28はいずれも調節シリンダ34によって図3において右側に示されている作動位置と左側に示されている後退位置の間で移動可能である。いずれも指28とピストン29によって1つのパケット4を把持することができる。これは該当する両方の当接縁部30上に配置される。特に大きなパケット4′は同時に両方の指28と両方のピストン29によって把持することができる。この際パケット4′は全ての4つの当接縁部30上に接合する。ピストン29と指28と仕切り板紙把持器具33の動作は、受取ステーション1の制御装置50と相互作用する制御装置32によって制御される。勿論パケット把持器具を受取ステーション1の制御装置50のみによって制御することもでき、すなわちこの場合はパレタイジング設備が唯一の共有制御装置を備える。
【0021】
次に図4ないし図9に受取ステーション1からパケット把持器具2へのパケット移転がより詳細に示されている。図4には、受取ステーション1内のパケット収容室A内におけるパケット4の矢印26の受取箇所Cから移転箇所Dへの方向の搬送が示されている。従ってその動作は図4において右から左に向かって実施される。パケット4の搬送は推進ベルト10ならびにローラ11によって実施される。それらがパケット4を図5に示されている停止位置まで推進する。図示されているようにそこにおいてはパケット4の前端面36が実質的にキャリッジ7の前面41と同一面となっている。パケット4の前端面36ならびに後端面37は水平に積み重ねられた複数の印刷物35によって形成されている。それらの印刷物35は図示されていないフィルムあるいは帯によって束ねることができる。しかしながら、それは不可欠ではない。
【0022】
パケット4が図4に示された位置から図5に示された停止位置に移動する場合に、それがその後退位置に存在する制止要素16を通過する。この通過は、図5に示されるように制止要素16の上端に存在するセンサ48によって監視される。このセンサ48は例えば光学あるいは電気センサとすることができる。パケット4の後端面37がセンサ48を通過すると同時に、それがセンサ48あるいはそのセンサ48と結合された制御機構50に記録される。従って制止要素16は図4に示された後退位置から図5に示された作動位置に移動する。この下から上に実施される動作は図5において矢印27で示されている。このパケット4の後端面37と突出した制止要素16の間には図5に示されるように所定の距離49が存在し、それはパケット4の長さに比べて比較的小さくなり例えば数cmであり得る。原則的に、制止要素16および16′が例えば上から下に向かって作動位置に移動しその後上に向かって後退位置に移動するような制止要素16および16′の配置も可能である。また、前述した作動位置と後退位置の間の制止要素16および16′の側方移動も可能である。
【0023】
パケット4を受取ステーション1から受容するためにパケット把持器具2がまず図6に示された位置に移動する。その際パケット把持器具2は、その指28がパケット4の下側でパケット推進装置9の間隙17および18内に進入するような方式で配置され動作する。その際ピストン29は図示されているように持ち上げられた位置に存在する。パケット把持器具2は、その当接縁部30がパケット4の前端面36に接合するまで図7に示されるように矢印38の方向にさらに移動する。矢印38の方向へのパケット把持器具2のさらなる移動によって、パケット4はその後端面37が制止要素16に接合するまでその制止要素16に向かって移動する。ここで制止要素16に対してのパケット4の動作は、パケット推進装置9の推進ベルト10ならびにローラ群11の後退動作によって支援することができる。心合せ壁部材14および15によってパケット4が心合せされる。しかしながら、その種の心合せは図7に示された位置より前で実施することもできる。
【0024】
パケット4がその前端面36をもってパケット把持器具2の制止要素16に接合しその後端面37をもって制止要素16と接合する場合、ピストン29が図8に示された矢印39の方向でパケット4に向かって降下し、従って最終的にパケットがピストン29と指28の間に締め付けられる。受取ステーション1の別のパケット収容室B内で推進される図示されていないパケット4も同様な方式でパケット把持器具2によって受容される。その際全ての動作を平行かつ同時に実施させることができる。従って図8において2つのパケット4がそれぞれ1本のピストン29と指28によって位置決めされパケット把持器具2上に保持される。それに代えて、唯一のパケット4′を2本の指28と2本のピストン29によって保持することもできる。このパケット4′の動作は上述した両方のパケット4の動作と同様に実施させることができる。その後制止要素16および16′が図9に示されているように矢印40の方向の後退位置に移動し、従って後続するパケット4を受取ステーション1の移転箇所Dに推進することができる。
【0025】
2つのパケット4あるいは唯一のパケット4′がパケット把持器具2によって把持されると、把持器具が図9に示されているように受取ステーション1から離間して移動する。ここでパケット把持器具2は、パケット4あるいはパケット4′をパレット5上に積み込むように制御される。そのためピストン29が再度持ち上げられるとともに指28が後退し、従ってパケット把持器具2がパケット4あるいはパケット4′から離間して別のパケット4,4′を受容するために待機することができる。
【符号の説明】
【0026】
1 受取ステーション
2 パケット把持器具
3 機械台枠
4 パケット
5 パレット
7 キャリッジ
9,9′ パケット推進装置
10,10′,42 推進ベルト
11 ローラ
12,13,14,15 心合せ壁部材
16 制止要素
17,18 間隙
19 支持体
20 調節装置
21,47 駆動装置
22 搬送装置
23,23′ 調節シリンダ
24 ネジジャッキ
25 モータ
28 指
29 ピストン
30 当接縁部
31 支持板
32,50 制御装置
33 仕切り板紙把持器具
35 印刷物
36 前端面
37 後端面
41 前面
43 上面
44,44′ 垂直部材
45 枠部材
46 ガイドバー
48 センサ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0027】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1801047号明細書

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受取ステーション(1)の機械台枠(3)上で側方に移動可能に支承されたキャリッジ(7)とそのキャリッジ(7)上に配置されパケット(4,4′)を受取箇所(C)から移転箇所(D)に推進するためのパケット推進装置(9,9′)を備え、前記移転箇所からいずれもパケット把持器具(2)によってパケット(4,4′)を取り出し得るようにし、さらに前記キャリッジ(7)上に配置されその中でパケット(4,4′)を心合せすることができる少なくとも2つのパケット収容室(A,B)と制御装置(50)を備えてなる、パレタイジング設備の受取ステーションとパケット把持器具であり、各パケット収容室(A,B)に対してキャリッジ(7)上に支承されていて作動位置と後退位置の間で移動可能なそれぞれ1つの制止要素(16,16′)を設置し、前記パケット把持器具(2)によってパケット(4,4′)を移転箇所(D)の手前側停止個所から前記制止要素(16,16′)に対して移動させその制止要素(16,16′)上に接合させることが可能なような形態で、前記制止要素(16,16′)がその作動位置において該当するパケット収容室(A,B)内に突立することを特徴とする受取ステーションおよびパケット把持器具。
【請求項2】
制止要素(16,16′)がキャリッジ(7)上において該当するパケット推進装置(9,9′)の長手方向において位置調節可能であることを特徴とする請求項1記載の受取ステーションおよびパケット把持器具。
【請求項3】
制止要素(16,16′)がいずれもセンサ(48)を有し後退位置においてそれによってパケット(4,4′)の通過を監視し得ることを特徴とする請求項1または2記載の受取ステーションおよびパケット把持器具。
【請求項4】
センサ(48)がいずれも制止要素(16,16′)の上端に配置され、従ってセンサ(48)はいずれも通過中のパケット(4,4′)の下面に指向することを特徴とする請求項3記載の受取ステーションおよびパケット把持器具。
【請求項5】
制止要素(16,16′)がいずれも垂直方向に延在し互いに離間して配置された少なくとも2本の棒形状の部材(44,44′)を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の受取ステーションおよびパケット把持器具。
【請求項6】
制止要素(16,16′)がいずれも調節シリンダ(23,23′)によって垂直方向に変位可能であり、ネジジャッキ(24)によっていずれも水平方向に位置調節可能であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の受取ステーションおよびパケット把持器具。
【請求項7】
請求項1記載の受取ステーションからパケット把持器具にパケット(4,4′)を移転する方法であり、パケット(4)群あるいはパケット(4′)をいずれもパケット推進装置(9,9′)によって前方の停止位置に搬送し、続いて制止要素(16,16′)がいずれもパケット(4,4′)の後端面(37)に対して距離をおいて後退位置から作動位置に移動し、パケット(4)群あるいはパケット(4′)をパケット把持器具(2)によっていずれも制止要素(16,16′)のうちの1つあるいは制止要素(16,16′)群に対して推動しそれに接合させることを特徴とする方法。
【請求項8】
少なくとも1つのパケット(4,4′)を受容するために把持器具(2)が2本の把持指(28)をもって前記停止位置に存在しているパケットの下に移動し、それを少なくとも1つの制止要素(16,16′)に対して推動することを特徴とする請求項7記載の方法。
【請求項9】
パケット把持器具(2)の推動動作を支援するようにパケット(4,4′)を位置決めするためにパケット推進装置(9,9′)が後退動作するように制御することを特徴とする請求項7または8記載の方法。
【請求項10】
後退位置に存在している少なくとも1つの制止要素(16,16′)の通過をセンサ(48)によって監視し、センサ信号に基づいて少なくとも1つの制止要素(16,16′)を後退位置から作動位置に移動させることを特徴とする請求項7ないし9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
パケット把持器具(2)が前面側に少なくとも2つの互いに離間して配置された当接縁部(30)を備え、パケット(4)群あるいはパケット(4′)が前記の当接縁部(30)によって制止要素(16,16′)に対して推動されることを特徴とする請求項7ないし10のいずれかに記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−256104(P2009−256104A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−99448(P2009−99448)
【出願日】平成21年4月15日(2009.4.15)
【出願人】(502254615)ミュラー マルティーニ ホールディング アクチェンゲゼルシャフト (52)
【Fターム(参考)】