説明

パワー電子装置アセンブリ、および少なくとも1つのかかるパワー電子装置アセンブリを含む装置

【課題】 パワー電子装置アセンブリを提供する
【解決手段】本発明は、冷却体2、パワー半導体モジュール1、およびパワー半導体モジュールを制御するための回路装置3を備えたパワー電子装置アセンブリにおいて、冷却体2が、冷媒を流過させることが可能である、少なくとも2つの平行な流路を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却体、パワー半導体モジュール、およびパワー半導体モジュールを制御するための回路装置を備えたパワー電子装置アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
パワー半導体モジュールと、パワー半導体モジュールを制御するための対応の回路装置は、今日広く知られている。これらは、電力供給源、特に、インバータまたは整流器などの変換器、または他の電子回路の一部を形成する。
【0003】
それぞれを適用するために、または一群のものを適用するために、これまでは、いわゆるスタック(たとえばInfineon AGのPrime Stacks)を構成することが一般的である。これらは、複数のパワー半導体モジュールと、該パワー半導体モジュールを制御するためにそれらに割り当てられたスイッチ回路が配設されてなる冷却体を備える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
パワー電子装置に適用する場合、開発者は、パワー電子デバイスの冷却に特に注意することが必要である。熱的負荷に応じて、熱を十分に除去するために、液体状またはガス状の冷媒を導入することが必須である。パワー電子装置の冷却は知られた方法では、個々に行われている。それは構成アセンブリの独自性を高める結果となる。
【0005】
このような高い独自性と、それに関連した開発コストが、製品の製造コストを上昇させることになる。
【0006】
そこで本発明が提供される。
本発明は、十分な冷却のための種々の可能性によって多様な利用を可能とする高い基準を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、冷却体(2)と、パワー半導体モジュール(1)とパワー半導体モジュールを制御するための回路装置(3)とを備えてなるパワー電子装置アセンブリ(1,2,3)において、
冷却体(2)が、冷媒を流過させることが可能である、少なくとも2つの平行な流路を有することを特徴とする、パワー電子装置アセンブリである。
【0008】
本発明において、前記流路が、少なくとも1つの結合流路と互いに結合することを特徴とする。
【0009】
本発明において、流路の内の、第1の数の第1の隣接する流路は、第1の結合流路を介して互いに結合される端部領域を有する導入流路を形成し、流路の内の、第2の数の第2の隣接する流路は、第1の結合流路を介して互いに、導入流路の終端領域と結合される開始領域を有する帰還流路を形成することを特徴とする。
本発明において、前記の第1の数と第2の数とは同じであることを特徴とする。
【0010】
本発明において、導入流路の開始領域は、第2の結合流路を介して結合されることを特徴とする。
【0011】
本発明において、帰還流路の終端領域は、第3の結合流路を介して結合されることを特徴とする。
【0012】
本発明において、流路および/または結合流路は、冷却体(2)を形成する固体物、たとえばブロックまたは押出し成形体中の、貫通孔(21,22)および/またはめくら穴(23,24)の切取り部分であることを特徴とする。
【0013】
本発明において、栓(26)、ねじ、または類似物、および固体物によって、貫通孔(21,22)および/またはめくら穴(23,24)の切取り部分を区切ることを特徴とする。
【0014】
本発明において、栓(26)、ねじ、または類似物は、本体ブロック中に接着可能および/または取り外し可能なものであることを特徴とする。
【0015】
本発明において、パワー半導体モジュール(1)は、冷却体(2)上に固定されることを特徴とする。
【0016】
本発明において、パワー半導体モジュール(1)を制御するための回路装置(3)は、回路基板(31)を含み、該回路基板は、スペーサ(33)を介して、冷却体(2)の上面から離間されて冷却体に固定されていることを特徴とする。
【0017】
本発明において、冷却体(2)は、複数の穴(28)、またはパワー半導体モジュールからはずれた側に、少なくとも1つの固定構造、たとえば少なくとも1つの切欠き、少なくとも1つの穴または類似物を有し、少なくとも1つのキャリアにパワー電子装置アセンブリ(1,2,3)を固定するための固定手段が設けられることを特徴とする。
【0018】
本発明は、複数の、上述のパワー電子装置アセンブリを含むことを特徴とする装置(A)である。
【0019】
本発明において、装置(A)は、インバータ、または好ましくは整流器であることを特徴とする。
【0020】
本発明において、各パワー電子装置アセンブリ(1,2,3)は、各流路が互いに平行に位置するように互いに配設されることを特徴とする。
【0021】
本発明において、装置(A)が、冷媒のための導入配管と冷媒のための排出配管とを備え、該導入配管および排出配管は、導入流路の開始領域または帰還流路の終端領域に設けられた結合部を介して、導入流路または帰還流路に結合されることを特徴とする。
【0022】
本発明において、各パワー電子装置アセンブリ(1,2,3)が流れに平行に切換えられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
この課題は、本発明に従えば、冷却体が、冷媒が流れる少なくとも2つの平行な流路を有することによって解決される。
【0024】
発明に従ったアセンブリは、種々の方法において利用される。まず、熱的負荷が僅かである場合には、流路を流れる冷媒が全くないアセンブリを利用することが可能である。発生する熱を除去するための、熱容量と放射と輻射による熱の伝達は十分である。熱的負荷がより大きくなった場合、少なくとも流路の一部を流れる冷媒によって熱を除去することが可能である。冷媒は、たとえば空気などのガス、または水またはオイルなどの液体である。特に熱的負荷が大きい場合には、少なくとも流路の一部に液体を通過させる。
冷却能力は、冷却体を利用する場合、種々の適用に合わせることが可能である。
【0025】
流路を平行にする実施形態は、一般的には押出し成形による対応の実施形態において、またはアルミニウムブロックから、機械加工、たとえばドリル穴あけ、グラインディングなどによる対応の実施形態において製造される冷却体の製造を容易にする。
【0026】
流路は、少なくとも第1の結合流路と互いに結合することが可能である。この結合流路によって、冷却体内部における流路の結合が可能となる。この結合流路は、ドリル穴開けまたはその他の適切な加工によって作製することが可能である。これらの流路は、並列にまたは直列に開閉することが可能である。直列接続は、冷却体の内部に延びる、または冷却体の外部から援助されて延びる、流路を結合する配管としてもよい。
【0027】
発明に従ったパワー電子装置アセンブリの冷却体において、流路の内の、第1の数の第1の隣接する流路は、第1の結合流路を介して互いに結合される終端領域を有する導入流路を形成することが可能である。流路の内の、第2の数の第2の隣接する流路は、第1の結合流路を介して互いに、導入流路の終端領域と結合される開始領域を有する帰還流路を形成することが可能である。導入流路と帰還流路とは、結合流路を介した結合によって、流体の流れについて直列に閉鎖される。前記の第1の数と第2の数とは同じであってもよい。
【0028】
導入流路の開始領域は、第2の結合流路を介して結合され、帰還流路の終端領域は、第3の結合流路を介して結合することが可能である。
【0029】
導入流路の開始領域と帰還流路の終端領域には、好ましくは、流路を、誘導パイプまたは排出パイプに結合することを可能にする結合部を設ける。
【0030】
流路および/または発明に従ったパワー電子装置アセンブリの冷却体中の結合流路は、冷却体を形成する本体ブロック中の貫通孔および/またはめくら穴の切取り部分であってもよい。栓、ねじ、または類似物によって、貫通孔および/またはめくら穴の切取り部分を区切ることが可能である。貫通孔および/またはめくら穴は、栓、ねじ、または類似物によって、1または複数の流路を形成するセクションに分割される。こうすることで、貫通孔および/またはめくら穴がもうけられた本体ブロックを、冷却体としての本体ブロックと共に作製されるパワー電子装置アセンブリの個々の条件に合わせることが可能となり、冷却体を完全に新たに作製する必要がなくてすむことになる。
【0031】
栓、ねじ、または類似物は、本体ブロック中に接着してもよく、または取り外し可能なものとしてもよい。
【0032】
栓、ねじ、または類似物の取付け、取外しによって、流路を冷却体中に構成することが可能である。したがって、種々の熱的負荷に冷却体を適合させることに役立つ種々の流路システムを構成することが可能となる。
【0033】
栓、ねじ、または類似物と同様に、冷媒の流入口と流出口を種々の位置に設けることができるように、結合部材を取り外し可能に本体ブロックに設けてもよい。
【0034】
好ましくは、栓と結合部材とを選択的に、孔(貫通孔、またはめくら穴)の内の1つの端部に設けてもよい。
【0035】
パワー半導体モジュールは、好ましくは、冷却体上に固定され、したがって、パワー半導体モジュールから冷却体への良好な熱伝達が保証される。
【0036】
パワー半導体モジュールを制御するための回路装置は、回路基板上に配設することが可能であり、スペーサを介して冷却体上面から距離をとって冷却体に固定することが可能である。回路装置は、パワー半導体モジュールが貫通突出する切抜き部を有することが可能である。
【0037】
発明に従ったパワー電子装置アセンブリの冷却体は、パワー半導体モジュールからはずれた側に、少なくとも1つの固定構造、切欠き、少なくとも1つの穴、特に内部ねじ切りを有する穴、少なくとも1つのねじ溝などを有してもよく、これらにおいて、少なくとも1つの固定手段には、たとえば、パワー電子装置アセンブリを少なくとも1つのキャリアに固定するためのねじ、たとえば少なくとも1つのキャリアレールが設けられてもよい。キャリアレールは、たとえばスイッチングキャビネット内に固定してもよい。 発明に従ったパワー電子装置アセンブリは、好ましくはパワー半導体モジュールとし、該モジュールを制御するための回路装置とを備える。通常、このような発明に従ったパワー電子装置アセンブリによって、完全なパワー電子装置、たとえば、変換器を実現することはできない。したがって、発明に従った装置のためには、複数の、少なくとも2つの発明に従ったパワー電子装置アセンブリが利用される。
【0038】
しかしながら、発明に従ったパワー電子装置アセンブリは、2つの異なるパワー半導体モジュールを冷却体上に備え、パワー半導体モジュールは、好ましいことに、種々の変換器において利用される。これは、たとえば、整流器と、直流電圧中間回路とインバータとを備える周波数変換器の場合などのように、2つの変換器、すなわち、入力側変換器と出力側変換器とが実現される装置にとっては特に興味深い。パワー電子装置アセンブリは、好適には、入力側変換器の1つのパワー半導体モジュールと、出力側変換器のパワー半導体モジュールとを備えているので、発明に従った装置は、複数のパワー半導体モジュールを備える必要がある。たとえば、冷却体の2側面に平らな面を設けるなど、2つのパワー半導体モジュールを固定するように冷却体を特定の方法で実施することが必須である。これは冷却体をさらに加工することによって実現される、または最初から設けておくことによって実現される。
【0039】
各パワー電子装置アセンブリは、流路が互いに平行に並ぶようにそれぞれ構成されてなる。
【0040】
該装置は、冷媒用導入配管と排出用配管とを有し、これらの配管は、導入用流路の開始領域または帰還流路の終端領域に設けられる結合部を介して、導入流路または帰還流路と結合される。
【0041】
各パワー電子装置アセンブリの流体の通過の開閉は平行に行うことが可能である。
発明に従った装置の各パワー電子装置アセンブリは同じであってもよい。
【0042】
各パワー電子装置アセンブリは、少なくとも1つのキャリア上に、たとえば、キャリアレール上に搭載してもよい。キャリアレールは、スイッチングキャビネット内に設けてもよい。
【0043】
好ましくは、複数の、好適には、同じパワー電子装置アセンブリを担持可能な少なくとも1つのキャリアに、パワー電子装置アセンブリを搭載可能であることによって、複数の発明に従ったパワー電子装置アセンブリから、大きさが自由な装置を作製することが可能となる。たとえば、さらなるパワー電子装置アセンブリによって、装置を拡長、拡充することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明に従った装置の斜視図である。
【図2】図2(a)〜図2(c)は、パワー電子装置アセンブリを示す図である。
【図3−1】図3−1(a)および(b)は、図2a〜2cに従ったパワー電子装置アセンブリの冷却体を示す図である。
【図3−2】図3−2(c)〜(e)は、図2a〜2cに従ったパワー電子装置アセンブリの冷却体を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
本発明に従ったパワー電子装置アセンブリの実施形態と、2つのアセンブリを備える装置とを図を参照して詳細に説明する。
【0046】
本発明に従った装置は、たとえば、周波数変換器の一部であってもよい。通常の周波数変換器は、入力側整流器と、直流電圧中間回路と、出力側インバータとを有する。図1に示した例示の本発明に従った装置は、周波数変換器の出力側インバータAを形成している。しかしながら、本発明に従った装置は他の回路を形成してもよい。
【0047】
出力側インバータAは、直流電圧中間回路の直流電流から単層交流電流を発生させる。交流電流を生み出すために、出力側インバータは、絶縁されたゲート電極を備えるバイポーラトランジスタ(IGBT)を含み、該IGBTはH回路においてオンオフされる。単相交流電流を発生させるためのこの公知の回路は、4つのIGBTを必要とする。それぞれ2つのIGBTが、1つのパワー半導体モジュール1に備えられる。かかるパワー半導体モジュール1は、種々のメーカによって提供されている。
【0048】
パワー半導体モジュール1は、回路基板31とその上に搭載された構成素子32とを含んでなる、パワー半導体モジュール1を制御するための切換装置3と、発明に従ったパワー電子装置アセンブリ1,2,3のための冷却体2とを備えてなる(図2(a),図2(b)参照)。発明に従った装置Aは、2つの支持レール4上に搭載された2つのパワー電子装置アセンブリ1,2,3を有する。
【0049】
発明に従ったパワー電子装置アセンブリは、IGBTパワー半導体モジュールとして他のパワー半導体モジュールを有してもよい。発明に従った装置は、2よりも多いパワー電子装置アセンブリを有してもよい。
【0050】
発明に従ったパワー電子装置アセンブリ1,2,3によって、種々の回路を実現することが可能である。したがって、たとえば、上述のH回路におけるIGBTパワー電子装置アセンブリのIGBTは、他のブリッジ回路においても、または任意の中間回路においても切換え可能である。好ましいことに、IGBTパワー電子装置アセンブリ自体を変更する必要がない。または実質的に変更する必要がない。単純な変更は対応のプログラムによって行うことが可能である。場合によっては、制御用切換装置3の構成要素の変更も必要である。最も費用を要する場合は、制御用切換装置3を完全に交換することが必要である。熱的負荷が変更になる場合、冷却体2を変更するだけでよく、たとえば追加のパワー半導体モジュールを設ける、または基板上に設けられたパワー電子装置アセンブリの数を変更するので、パワー電子装置アセンブリから成る装置の冷却に関する条件を変更することになる。しかしながら、冷却体の変更は、簡単に実現することが可能である。
【0051】
特に、パワー半導体モジュールのために冷却体2を設けるには、発明に従った装置の単純な変更だけでよく、特に、発明に従った装置の大きさを単純に変更するだけでよい。
【0052】
パワー半導体モジュール1は、好ましくは、冷却体2上に直接配設され、したがって、強い熱的負荷を受けるパワー半導体モジュール1から冷却体までの最も良好な熱の伝達が可能となる。
【0053】
切換装置3は、好ましくは、冷却体上にスペーサ33を介して固定され、この場合、切換装置3の回路基板31は、パワー半導体モジュール1の一部が突き出る部分を有することが可能である。
【0054】
冷却体2は、種々の熱的負荷に単純に適合させることが可能なように形成することが可能である。
【0055】
冷却体は、アルミニウム押出し成形によって作製される。アルミニウム押出し成形物は、長手方向において平行に延びる4つの第1の貫通孔を有してなる。押出し成形物のこれらの貫通孔21の終端領域には、該第1の貫通孔を横断して、第2の孔、すなわち貫通孔を有するアルミニウム成形物が設けられ、該第2の貫通孔が第1の貫通孔21を切断している。第2の貫通孔22に対向する終端領域には、2つの異なる側から、第3の孔、すなわちめくら穴23と、第4の孔、すなわちめくら穴24とが設けられ、それぞれが、各2つの第1の貫通孔を切断している。
【0056】
貫通孔21,22の端部とめくら穴23,24の端部とにはねじ山が切られ、該ねじ山には栓26がねじ込まれて、および/または接着されて孔21,22,23,24を閉鎖している。
【0057】
冷却体の上面からは、さらなるめくら穴が設けられ、第3の孔23と第4の孔24につながっている。これらのさらなるめくら穴には、結合部材29がはめ込まれる。これらの結合部材29は、(第1の孔21の切取り部分によって形成される)各流路と、(第2の孔22の切取り部分によって形成される)第1の結合路、(第3の孔23の切取り部分によって形成される)第3の結合路と、(第4の孔24の切取り部分によって形成される)第4の結合路とからなる、これらの孔21,22,23,24を通過して直方体状に形成される流路システムの流入口と流出口とを形成する。これらの流路または結合路を形成する、各孔の切取り部分は、直方体状部と栓26とによって限定される。
【0058】
各流路中2つの流路は、流入口を形成する、両結合部材29の一方において開始し、第2の孔22の切取り部分を通過して形成される第1の結合路にて終端誘導路を形成する。他の2つの路は、第1の結合路で開始し、両結合部材29の他方における一端を終端させる帰路を形成する。この結合部材は流出口を形成する。このようにして冷媒は冷却体を流入口から流出口まで通過することが可能となる。
【0059】
他の実施形態においては、たとえば、第1の孔21を閉鎖し、直方体部の正面側にねじ込まれる栓26を除去し、結合部材によって代替させることも可能である。この場合冷媒は、従来の結合部材29が栓によって代替される限り、一方正面側から他方正面側まで冷却体を通過し、冷却体から大量の熱量を導きだす。冷却体は、加熱される熱的負荷に単純な手段で取付けることが可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷却体(2)と、パワー半導体モジュール(1)とパワー半導体モジュールを制御するための回路装置(3)とを備えてなるパワー電子装置アセンブリ(1,2,3)において、
冷却体(2)が、冷媒を流過させることが可能である、少なくとも2つの平行な流路を有することを特徴とする、パワー電子装置アセンブリ。
【請求項2】
前記流路が、少なくとも1つの結合流路と互いに結合することを特徴とする、請求項1に記載のパワー電子装置アセンブリ(1,2,3)。
【請求項3】
流路の内の、第1の数の第1の隣接する流路は、第1の結合流路を介して互いに結合される端部領域を有する導入流路を形成し、流路の内の、第2の数の第2の隣接する流路は、第1の結合流路を介して互いに、導入流路の終端領域と結合される開始領域を有する帰還流路を形成することを特徴とする、請求項2に記載のパワー電子装置アセンブリ(1,2,3)。
【請求項4】
前記の第1の数と第2の数とは同じであることを特徴とする、請求項3に記載のパワー電子装置アセンブリ(1,2,3)。
【請求項5】
導入流路の開始領域は、第2の結合流路を介して結合されることを特徴とする、請求項3または4に記載のパワー電子装置アセンブリ(1,2,3)。
【請求項6】
帰還流路の終端領域は、第3の結合流路を介して結合されることを特徴とする、請求項3〜5のいずれか1項に記載のパワー電子装置アセンブリ(1,2,3)。
【請求項7】
流路および/または結合流路は、冷却体(2)を形成する固体物、たとえばブロックまたは押出し成形体中の、貫通孔(21,22)および/またはめくら穴(23,24)の切取り部分であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のパワー電子装置アセンブリ(1,2,3)。
【請求項8】
栓(26)、ねじ、または類似物、および固体物によって、貫通孔(21,22)および/またはめくら穴(23,24)の切取り部分を区切ることを特徴とする、請求項7に記載のパワー電子装置アセンブリ(1,2,3)。
【請求項9】
栓(26)、ねじ、または類似物は、本体ブロック中に接着可能および/または取り外し可能なものであることを特徴とする、請求項8に記載のパワー電子装置アセンブリ(1,2,3)。
【請求項10】
パワー半導体モジュール(1)は、冷却体(2)上に固定されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載のパワー電子装置アセンブリ(1,2,3)。
【請求項11】
パワー半導体モジュール(1)を制御するための回路装置(3)は、回路基板(31)を含み、該回路基板は、スペーサ(33)を介して、冷却体(2)の上面から離間されて冷却体に固定されていることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載のパワー電子装置アセンブリ(1,2,3)。
【請求項12】
冷却体(2)は、複数の穴(28)、またはパワー半導体モジュールからはずれた側に、少なくとも1つの固定構造、たとえば少なくとも1つの切欠き、少なくとも1つの穴または類似物を有し、少なくとも1つのキャリアにパワー電子装置アセンブリ(1,2,3)を固定するための固定手段が設けられることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載のパワー電子装置アセンブリ(1,2,3)。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の、複数のパワー電子装置アセンブリを含むことを特徴とする装置(A)。
【請求項14】
装置(A)は、インバータ、または好ましくは整流器であることを特徴とする、請求項13に記載の装置(A)。
【請求項15】
各パワー電子装置アセンブリ(1,2,3)は、各流路が互いに平行に位置するように互いに配設されることを特徴とする、請求項13または14に記載の装置(A)。
【請求項16】
装置(A)が、冷媒のための導入配管と冷媒のための排出配管とを備え、該導入配管および排出配管は、導入流路の開始領域または帰還流路の終端領域に設けられた結合部を介して、導入流路または帰還流路に結合されることを特徴とする、請求項13〜15のいずれか1項に記載の装置(A)。
【請求項17】
各パワー電子装置アセンブリ(1,2,3)が流れに平行に切換えられることを特徴とする、請求項16に記載の装置(A)。

【図1】
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【図2】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【公開番号】特開2013−70061(P2013−70061A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−210233(P2012−210233)
【出願日】平成24年9月24日(2012.9.24)
【出願人】(511011861)
【氏名又は名称原語表記】AEG Power Solutions B.V.
【住所又は居所原語表記】Weerenweg 29 Zwanenburg The Netherlands
【Fターム(参考)】