説明

パーソナライズされたコンテンツを電力効率良く配信するためのシステム

実施形態によって、モバイルデバイス(10)は、ブロードキャスト送信のコンテンツ記述フロー(DF)部分で送信されるコンテンツ記述メタデータに基づいてユーザの選択に対応するモバイルブロードキャストコンテンツを効率的に受信することができる。コンテンツ記述フローは、ブロードキャストすべきコンテンツ要素の性質に関する情報を含むブロードキャストデータパケットの形であり得る。コンテンツ記述フロー(DF)の情報を使用することによって、モバイルデバイス(10)は、コンテンツの特定の部分が関心のあるものかどうかと共に、コンテンツがいつブロードキャストされるか、およびそれを受信することができるコンテンツフローアドレスを決定することができる。コンテンツ記述フローを迅速にダウンロードすることができ、ユーザにとって関心のあるコンテンツがない場合、受信機は電源が切断されるため、関心のあるコンテンツについてコンテンツ記述フローを監視することによって、モバイルデバイス(10)がブロードキャストコンテンツフローを放映できるようにすることで、バッテリ寿命を延長することができる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
ワイヤレス通信技術は、ここ数年にわたって爆発的に増加している。この増加は、ワイヤレスサービスが、モバイル利用者に移動の自由を提供し、有線通信システムへの束縛を絶ち切ることによって煽られている。サービスの強化の結果、ワイヤレスサービスの人気は、急速に成長し続けると予想される。ワイヤレス通信サービスへの最近の追加は、モバイルデバイスにテレビおよび他のコンテンツをブロードキャストする機能である。モバイルマルチメディアブロードキャストサービスによって、ユーザはテレビ番組を見ることができると共に、モバイルブロードキャスト送信を受信するように構成されたそれらのセル電話または他のワイヤレスモバイルデバイスを使用して、ニュース、エンターテイメント、スポーツ、ビジネス、および他の番組のモバイル版を受信することができる。
【発明の概要】
【0002】
様々な実施形態によって、モバイルデバイスは、モバイルブロードキャスト送信のコンテンツ記述フロー部分で送信されるコンテンツ記述メッセージに基づいて関心のあるコンテンツを識別することによってユーザの選択に対応するコンテンツを効率的に受信することができる。コンテンツ記述フローは、ブロードキャストすべきコンテンツ要素の性質に関する情報を含むデータパケットを備えるモバイルブロードキャスト送信の低データレート部分とすることができる。コンテンツ記述フローの情報によって、モバイルデバイスは、コンテンツがそのユーザにとって関心のあるものかどうかを決定し、関心があると決定されたコンテンツを受信することができる。コンテンツ記述フローの情報を使用することによって、モバイルデバイスは、コンテンツの特定の部分が関心のあるものかどうかと共に、コンテンツがいつブロードキャストされるか、およびそれを受信することができるコンテンツフローアドレスまたは識別子を決定することができる。コンテンツ記述フローを迅速にダウンロードすることができ、ユーザにとって関心のあるコンテンツがない場合、受信機は電源が切断(de-energized)されるため、関心のあるコンテンツについてコンテンツ記述フローを監視することによって、モバイルデバイスがブロードキャストコンテンツフローを放映できるようにすることで、バッテリ寿命を延ばすことができる。
【0003】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本発明の実施形態例を示し、上記の概要説明および下記の詳細な説明と共に、本発明の特徴を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【図1】一実施形態での使用に適したモバイルマルチメディアブロードキャスト通信システムを示す通信システムブロック図。
【図2】モバイルマルチメディアブロードキャストシステムの通信システムブロック図の代替表現。
【図3】モバイルマルチメディアブロードキャストシステムで別にブロードキャストされ得るコンテンツ要素を示すインターネットウェブページの図。
【図4】コンテンツパッケージがモバイルマルチメディアブロードキャストシステムでのブロードキャストのためにどのように構成され得るかを示す通信フロー図。
【図5】一実施形態によるコンテンツパッケージ記述がどのように構成され得るかを示す通信フロー図。
【図6】一実施形態によるコンテンツ記述フロー(CDF)メッセージの図。
【図7】一実施形態によるモバイルマルチメディアブロードキャストシステムでブロードキャストされるコンテンツパッケージにCDFメッセージが時間的にどのように関係するかを示す通信フロー図。
【図8】一実施形態による受信されたコンテンツパケット記述に基づいてブロードキャストコンテンツを受信するための一実施形態の方法のプロセスフロー図。
【図9】図8に示されるメッセージおよびプロセスを示すメッセージフロー図。
【図10】一実施形態によるコンテンツパケットメッセージのブロードキャストと対応するコンテンツパッケージのブロードキャスト時間との間のタイミングの問題を示すメッセージフロー図。
【図11】一実施形態によるモバイルマルチメディアブロードキャストネットワークにおけるコンテンツパケット記述フローと対応するコンテンツフローとの間のタイミング関係を示すメッセージフロー図。
【図12】一実施形態によるコンテンツパケット記述メッセージを生成し、ブロードキャストするための一実施形態の方法のプロセスフロー図。
【図13】一実施形態での使用に適したモバイルデバイスの構成要素ブロック図。
【図14】一実施形態での使用に適したサーバデバイスの構成要素ブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0005】
様々な実施形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。可能な場合、同じまたは類似の部分を示すために、図面を通じて同じ参照番号が使用されている。特定の例および実装形態への参照は、例示の目的であって、本発明の範囲または請求項の範囲を限定するためのものではない。
【0006】
「例示」という語は、本明細書では、「例、事例、または例証の役割を果たすこと」を意味するために使用される。本明細書において、「例示」と記載される任意の実装形態を、必ずしも他の実装形態より好適である、または有利であると解釈すべきというわけではない。
【0007】
用語「モバイルデバイス」および「受信機デバイス」は、本明細書では、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、パームトップコンピュータ、ワイヤレス電子メール受信機(例えばBlackberry(登録商標)およびTreo(登録商標)のデバイス)、マルチメディアインターネット対応携帯電話(例えば、Blackberry Storm(商標))、全地球測位システム(GPS)受信機、ワイヤレスゲームコントローラ、およびモバイルマルチメディアブロードキャスト送信を受信し、処理するためのプログラマブルプロセッサと、メモリと、モバイルマルチメディアブロードキャスト受信機回路とを含む類似の個人用電子デバイスのうちの任意のものまたはすべてを指すように同義で使用される。
【0008】
「ブロードキャスト」という語は、本明細書では、多数の受信デバイスがデータを同時に受信することができるように、データ(情報パケット)の送信を意味するために使用される。ブロードキャストメッセージの例は、コンテンツブロードキャスト(コンテンツフロー)とメタデータメッセージのようなオーバーヘッド情報ブロードキャスト(オーバーヘッドフロー)とを含むモバイルテレビサービスブロードキャスト信号である。
【0009】
モバイルマルチメディア受信機デバイスは、受信機デバイスが携帯可能という点で、従来のテレビ受像機と異なる。その結果、モバイルマルチメディアブロードキャストサービスを受信するように構成されたモバイルデバイスは、自己内蔵型で、バッテリ電力で長時間の間動作するように設計されていなければならない。バッテリで動く必要性は、モバイルマルチメディアブロードキャストシステムに固有の問題を提示する。モバイルマルチメディアブロードキャストネットワークは、所望のコンテンツがブロードキャストされていないときはいつでも、所望のコンテンツを受信し、それらのブロードキャスト受信機の電源を切断するために、モバイルデバイスが選択的にチューニングできる形式で、情報をブロードキャストする。データ送信構造の結果、モバイルマルチメディア受信機デバイスは、通常、ほんのわずかな時間の間、それらの受信機回路をアクティブ化し、それによって、所望のコンテンツを受信するために必要な電力量を低減する。さらに、選択されたコンテンツを受信するためにチューニングすべきときをモバイルデバイスが決定することができるように、プログラムおよびコンテンツに関する情報が前もってブロードキャストされる。
【0010】
モバイルマルチメディアブロードキャストサービスによって、コンテンツ(本明細書では「コンテンツフロー」と呼ばれる)を運ぶブロードキャスト送信の部分とは別のオーバーヘッド情報(本明細書では「オーバーヘッドフロー」または「コンテンツ記述フロー」と呼ばれる)を運ぶための専用のブロードキャスト送信の一部を介して将来ブロードキャストされるプログラムおよびコンテンツに関する情報をブロードキャストすることによって、モバイルデバイスを自己内蔵型とすることができる。コンテンツ情報、または「メタデータ」に関するこの情報によって、モバイルデバイスは、選択されたコンテンツをどのように、いつ受信すべきかを発見することができる。モバイルデバイスは、ユーザに電子閲覧ガイドを提供するために、このメタデータを処理することもできる。こうした電子閲覧ガイドは、いくつかのモバイルマルチメディア形式で「サービスガイド」または「電子サービスガイド」(ESG)として知られており、ケーブルおよび衛星テレビシステムにおいて使用可能であるものと類似の閲覧可能な番組ガイドである。モバイルマルチメディアブロードキャストネットワークで提供される電子閲覧ガイドによって、ユーザは、どのような番組およびコンテンツがいつ、どの「チャンネル」で利用可能かを見ることができる。ユーザが閲覧するための番組、またはダウンロードするためのコンテンツを、将来の番組およびコンテンツの表示内で選択することによって、容易に指定することができるように、電子閲覧ガイドは、グラフィカルユーザインターフェース形式で提示され得る。特定の番組およびコンテンツの開始時間およびブロードキャストアドレスを識別することに加えて、ブロードキャストメタデータは、ブロードキャストすべきコンテンツの性質に関する情報も含み得る。
【0011】
様々な実施形態は、ユーザが受信またはダウンロードのために選択することができる様々な異なるコンテンツタイプの送信を容易にし、それによって、モバイルマルチメディアブロードキャストネットワークによって提供され得るサービスの範囲が拡大する。こうしたコンテンツはかなりの期間の間流れ、単一の番組タイトル(例えば「フレンズ」)によって識別されるため、ケーブルおよび衛星マルチメディアネットワークで提供される番組ガイドに似ている従来のモバイルマルチメディアブロードキャストネットワークによって提供されるサービスガイド情報は、テレビ形式の番組についてはよく働く。しかし、頻繁で非常に短いブロードキャストを含む可能性があるウェブサイトの最新版、天気アラート、株式相場など、異なるタイプのコンテンツのスケジューリングのために、従来の番組ガイドは、最適なユーザインターフェースを提供しない場合がある。代わりに、ユーザが所望のコンテンツのタイプを前もって指定することができ、モバイルデバイスがユーザの好みと一致するコンテンツを自動的に待ち、認識し、ダウンロードすることができることが望ましい場合がある。ユーザが前もって望むコンテンツのタイプを識別できるようにすることによって、様々な実施形態は、効率的な方法でブロードキャストネットワークにおける従来のリニアブロードキャストマルチメディア以上に新しいパーソナライズされたコンテンツ配信サービスを提供する。
【0012】
様々な実施形態によって、モバイルデバイスは、ブロードキャスト送信のコンテンツ記述フロー部分で送信されるコンテンツ記述メタデータに基づいてユーザの選択に対応するモバイルブロードキャストコンテンツを効率的に受信することができる。コンテンツ記述フローは、ブロードキャストすべきコンテンツ要素の性質に関する情報を含むブロードキャストデータパケットの形であり得る。コンテンツ記述フローの情報を使用することによって、モバイルデバイスは、特定のコンテンツまたはコンテンツの特定の部分が関心のあるものかどうかと共に、コンテンツがいつブロードキャストされるか、およびそれを受信することができるコンテンツフローアドレスを決定することができる。コンテンツ記述フローを迅速にダウンロードすることができ、ユーザにとって関心のあるコンテンツがない場合、受信機は電源が切断されるため、関心のあるコンテンツについてコンテンツ記述フローを監視することによって、モバイルデバイスがブロードキャストコンテンツフローを放送できるようにすることで、バッテリ寿命を延ばすことができる。
【0013】
様々な実施形態によって、モバイルマルチメディアブロードキャストサービスは、様々な種類のコンテンツを効率的な方法でモバイルデバイスに配信することができる。例えば、モバイルマルチメディアブロードキャストサービスは、ビデオクリップ、ポッドキャスト、ウェブページパッケージ、株の最新情報、ターゲット広告(targeted advertisement)、音楽ダウンロードおよび音楽ビデオ、並びに標準化された形式で、ブログ入力、ニュースヘッドライン、オーディオ、およびビデオなど、頻繁に更新される作業を公表するために使用されるウェブフィード(Web feed)形式のファミリであるRSS(Really Simple Syndication)フィードを配信するように構成され得る。こうした素材は、それらのコンテンツを記述し、ブロードキャストウィンドウを指定する何らかのメタデータと一緒にブロードキャストされ得る。受信デバイスは、ユーザが受信することに関心を持っているコンテンツの種類(例えばスポーツ、ニュース、経済ニュース、映画の予告編、ビデオ特集など)を指定することができるユーザインターフェースで構成され得る。受信デバイスは次いで、一致を識別するためのブロードキャストされたコンテンツメタデータを監視するために、ユーザ選択を使用する。コンテンツ記述メタデータがユーザによって選択されたコンテンツの種類と一致するとき、受信デバイスは、コンテンツを受信するための時間およびネットワークアドレスを決定するために、メタデータのコンテンツ情報を使用する。その情報を使用することによって、受信デバイスは、それぞれのブロードキャストウィンドウ内に対応するコンテンツを自動的に受信することができる。次いで、こうした受信されたコンテンツは、メモリにキャッシュされ、要求に応じてユーザに提示され得る。
【0014】
様々な実施形態は、受信デバイスがそれらのユーザにとって関心のあるコンテンツのみを選択する状態で、同じコンテンツを多数のユーザに配信することによって、効率的な方法でモバイルブロードキャストネットワークを介してパーソナライズされたコンテンツの配信を可能にする。パーソナライズされたコンテンツがユーザによってすぐにアクセスされ得るように自動的に更新され、保存されるので、この配信機構はスムーズなユーザインターフェースを提供し、他の電子コンテンツ配信サービスと関連した見かけのダウンロード遅延を取り除く。受信デバイスは、ブロードキャストウィンドウの間だけ、ユーザの関心と一致するコンテンツを受信するためにその受信回路をアクティブ化するだけで良いので、この配信機構はエネルギー効率も良い。このコンテンツ配信機構は、動的かつ頻繁にコンテンツの更新をさらに可能にする。
【0015】
使用可能なコンテンツの情報に関するより多くの情報を提供することによって、ユーザおよびモバイルデバイスは、閲覧またはダウンロードのためのコンテンツのより知的な選択を行うことができる。これによって、次いで、モバイルマルチメディアブロードキャストサービスは、テレビ番組に加えて多種多様なコンテンツを配布することができる。例えば、ブロードキャストコンテンツには、インターネットウェブページ(例えば、www.cnn.comのような特定のURLで入手可能なウェブページ)、表形式データ(例えば株式相場、スポーツのスコア、スケジュール、ディレクトリなど)、画像、ビデオクリップ、音声録音(例えばダウンロードまたはストリーミングのための音楽)などがあり得る。ユーザが特定のコンテンツをこうした様々なコンテンツソースから選択できるようにするために、メタデータは、モバイルデバイスがインデックスするまたは検索することができるコンテンツについての具体的な詳細を含み得る。
【0016】
本明細書で「コンテンツ記述フローメッセージ」、「コンテンツ記述フロー」、または「CDF」と呼ばれるコンテンツメタデータは、番組およびコンテンツメタデータのようなオーバーヘッド情報を運ぶことに適したモバイルマルチメディアブロードキャスト信号の低データレート部分であるオーバーヘッドフローで送信され得る。このオーバーヘッドフローとは対照的に、番組およびコンテンツは、本明細書で「コンテンツフロー」と集合的に呼ばれるブロードキャスト信号の高データレート部分を介してブロードキャストされる。
【0017】
多くの異なるモバイルブロードキャストテレビサービスおよびブロードキャスト標準は、使用可能であり、または将来企図され、そのすべては、様々な実施形態を実施し、それから利益を得ることができ得る。こうしたサービスおよび標準には、Open Mobile Alliance Mobile Broadcast Services Enabler Suite(OMA BCAST)、MediaFLO、Digital Video Broadcast IP Datacasting(DVB−IPDC)、およびChina Multimedia Mobile Broadcasting(CMMB)などがある。ブロードキャスト形式および用語は、異なるモバイルマルチメディアブロードキャストサービス標準の中で異なる一方で、モバイルデバイスが選択されたコンテンツを受信し、閲覧またはダウンロードできる番組およびコンテンツをユーザに通知することを可能にするために、それらはすべてメタデータ送信を使用する。特定のブロードキャスト標準に関する混乱を回避するために、総称のコンテンツフロー、オーバーヘッドフロー、およびメタデータメッセージは、本明細書では、様々な実施形態を記述するために使用される。
【0018】
代表的なモバイルマルチメディアブロードキャストシステムの構成要素例が図1に示される。モバイルマルチメディアブロードキャストネットワーク1は、通常、モバイルブロードキャストネットワーク制御センタ4によって制御される複数のブロードキャスト送信機2を含む。モバイルマルチメディアブロードキャストネットワーク1は、モバイルデバイス10による受信のために、モバイルブロードキャスト送信3として、ブロードキャスト送信機2からコンテンツをブロードキャストする。モバイルブロードキャストネットワーク制御センタ4は、通常、コンテンツブロードキャストのスケジューリング、電子サービスガイドおよびコンテンツブロードキャストに関する他のメタデータの生成、並びにモバイルマルチメディアブロードキャストネットワーク1のオーバーヘッドフローを介したブロードキャストのためのメタデータメッセージの生成を管理するように構成され得る1つまたは複数のサーバ106である。1つまたは複数のサーバ6は、サーバ6がそれを介してコンテンツプロバイダサーバ8からコンテンツフィードを受信し得るインターネット7などの外部ネットワークへの接続を含み得る。1つまたは複数のサーバ6は、様々な実施形態に従って、コンテンツプロバイダサーバ8からコンテンツを受信し、メタデータに含まれる受信されたコンテンツに関する情報を決定し、コンテンツバッチでのコンテンツのブロードキャストの予定を決定し、(ブロードキャスト時間を含む)コンテンツに関するメタデータを含むメタデータメッセージを生成し、メタデータの次の更新のための時間を決定し、メタデータメッセージに次のメタデータ更新のための時間に関する情報を含め、モバイルデバイス10へのブロードキャストのためにモバイルマルチメディアブロードキャストネットワーク1にメタデータメッセージを提供するように構成され得る。
【0019】
通常、モバイルマルチメディアブロードキャストサービスプロバイダは、異なるコンテンツソースおよびコンテンツプロバイダから様々な異なる番組およびコンテンツを受信する。モバイルマルチメディアブロードキャストサービスプロバイダは、通常、コンテンツをサーバに格納し、コンテンツごとにブロードキャストウィンドウをスケジュールし、次いでコンテンツパッケージとも呼ばれるバッチでコンテンツをブロードキャストする。ブロードキャストウィンドウは、特定のコンテンツをブロードキャストすべき期間である。モバイルデバイスがコンテンツを受信することができるようにするために、モバイルマルチメディアブロードキャストサービスプロバイダサーバは、各番組またはコンテンツがいつ送信されるか、および送信が行われるブロードキャストアドレスをモバイルデバイスに通知する、オーバーヘッドフローを介した送信のためのメタデータメッセージを生成する。モバイルデバイスは、コンテンツのいずれかが受信またはダウンロードのためにユーザによって選択されたかどうかを決定するためにメタデータメッセージの情報を使用することができ、その場合、ブロードキャスト送信にチューニングするための時間、および選択されたコンテンツを受信するネットワークアドレスを決定することができる。
【0020】
図2は、一実施形態によるモバイルマルチメディアブロードキャストネットワーク1内の情報のフローを示す。上述したように、モバイルマルチメディアブロードキャストネットワーク1は、いくつかのコンテンツソース8a、8bから、コンテンツ(例えば、テレビ番組ウェブサイト、シリアルデータフィードなど)を受信することができ得る。こうしたコンテンツは、データネットワーク20(例えば、インターネット7)を介して、モバイルマルチメディアブロードキャストネットワーク1内のコンテンツマネージャサーバ6に提供され得る。コンテンツマネージャサーバ6は、こうしたコンテンツをデータベースに格納することができ得、コンテンツをブロードキャストするようにスケジュールした。コンテンツをブロードキャストするようにスケジュールする際、コンテンツマネージャサーバ6は、何が、いつ、どのネットワークアドレスでブロードキャストされるかを決定する。スケジューリングの一部として、コンテンツマネージャサーバ6は、コンテンツをコンテンツパッケージ(CP)にフォーマット化し得る。コンテンツマネージャサーバ6は、コンテンツに関する情報、例えば情報のタイトル、そのソース(例えばインターネットアドレス、URL、または製作者)、情報の性質(例えばスポーツ、ニュース、金融など)、作成のその年代または日付/時刻、およびユーザの選好に一致するコンテンツを選択することに有用となり得るコンテンツに関する他の情報を決定することもできる。コンテンツマネージャサーバ6は、コンテンツパケット記述(CPD)を生成するために、スケジュールされたブロードキャスト時間およびアドレスをコンテンツに関する他の情報と結合し得る。コンテンツがブロードキャストにスケジュールされると、コンテンツマネージャサーバ6は、コンテンツパッケージを内部ネットワークデータフロー22でコンテンツブロードキャストシステム4に提供すると共に、コンテンツパケット記述を内部ネットワークデータフロー24で提供し得る。次いで、これらのデータフローは、コンテンツブロードキャストシステム4によって処理されて、ブロードキャスト送信としてネットワーク送信機2によってライブでブロードキャストされる多重放送波形となる。ブロードキャスト送信内に、ブロードキャストコンテンツを運ぶデータパケットであるいくつかの異なるコンテンツフロー(CF)26、およびコンテンツパケット記述を運ぶデータパケットであるコンテンツ記述フロー(CDF)28が存在し得る。モバイルデバイス10は、ブロードキャスト送信を受信し、コンテンツフロー26およびコンテンツ記述フロー28を別々に処理することができる。
【0021】
代表的なモバイルマルチメディアブロードキャストネットワークは、複数の異なるチャネルまたはフロー上でコンテンツを送信し、それによって、いくつかの異なる番組を同時にブロードキャストすることができる。ブロードキャスト送信波形の性質のため、複数の異なるチャネルまたはフローは、同じ無線周波数スペクトルを介して運ばれ得るが、チャネルまたはフローのそれぞれをモバイルデバイス10によって選択し、受信できるようにする構造および情報を含み得る。個々のチャネルまたはフローは、アドレスまたはフロー識別子(ID)によって識別され得る。コンテンツ記述フロー内の情報によって、モバイルデバイス10は、特定のコンテンツを受信するためにアクセスするための特定のアドレスまたはフローIDを決定することができる。
【0022】
図3は、モバイルマルチメディアブロードキャストシステム上でブロードキャストされるコンテンツが、分離可能な単位で通信され得るいくつかのコンテンツ要素をどのように含み得るかについて示すインターネットウェブページ30を示す。例えば、ウェブページ30は、通常、ハイパーテキストマーク付け言語(HTML)ファイル32と、1つまたは複数の画像35、36、37、38と、より複雑なコンテンツ、例えばフラッシュファイル34とを含む。ウェブページ30がモバイルデバイスによって受信されると、様々な構成要素はウェブブラウザアプリケーションによって完全なウェブページ画像にアセンブルされる。しかし、ウェブページの個々の要素は、ユーザが受信に関心を持っている特定のコンテンツとすることができ得る。例えば、ユーザは、フラッシュファイル34またはビデオファイルを閲覧することのみに関心があるかもしれない。したがって、モバイルデバイス10がコンテンツパッケージブロードキャストユニット(CPBU)レベルでブロードキャストされるブロードキャストコンテンツの選択された構成要素のみを識別し、受信できることの利点があり得る。この機能によって、ユーザは、選択が番組またはコンテンツパッケージに限定される場合に可能であるより微細な詳細のレベルにこうしたコンテンツをパーソナライズできるようになり得る。
【0023】
モバイルマルチメディアブロードキャストシステムは、図4に示すように、コンテンツパッケージ(CP)40の形でコンテンツをブロードキャストし得る。コンテンツパッケージ40は、ブロードキャスト送信内の任意の数のコンテンツフローでブロードキャストされ得る。特定のコンテンツパッケージは、単一の文書またはソースに関連がある一群のコンテンツパッケージブロードキャストユニット(例えばCPBU1〜3)から構成され得る。例えば、コンテンツパッケージ40は、ウェブページ、ビデオクリップ、またはテキストリストのアセンブリでもよい。さらに、コンテンツパッケージブロードキャストユニット(CPBU)は、1つまたは複数のコンテンツ項目41〜48から構成され得る。例えば、第1のコンテンツパッケージブロードキャストユニットCPBU1は、2つのコンテンツ項目41、42から構成され得るが、第2のコンテンツブロードキャストユニットCPBU2は、3つのコンテンツ要素43、44、45から構成され得る。コンテンツ要素は、図3に示すように、例えばHTMLスクリプト32、画像またはアイコン35、36、37、38、またはフラッシュ構成要素34など、コンテンツパッケージブロードキャストユニット内のコンテンツの特定の部分とすることができ得る。図4は、例示の目的で提供されているにすぎず、実装されるモバイルマルチメディアブロードキャスト技術のタイプによって決まる、コンテンツデータがパケットにコード化される方法を限定するためのものではないことを理解されたい。
【0024】
上述したように、様々な実施形態は、任意のコンテンツがユーザの選好の選択と一致するかどうかを決定することをモバイルデバイスができるようにするために、ブロードキャストコンテンツパッケージに関する情報を提供する。これは、その例が図5に示される、コンテンツパッケージ記述50と呼ばれるコンテンツの記述をブロードキャストすることによって達成され得る。示した実施形態例において、コンテンツ記述フロー(CDF)は、複数のブロードキャストユニット51〜54から構成され得る。例えば、第1のブロードキャストユニット51は、コンテンツパッケージ記述50内のすべてのユニットに関する共通の情報を伝えるために使用され得る。例えば、共通の情報は、コンテンツパッケージ記述50が新しいか、従来のブロードキャストコンテンツパッケージ記述の繰り返しであるかを受信機デバイスが決定できるように、バージョン番号を含み得る。下記により詳しく述べるように、対応するコンテンツパッケージのブロードキャストまでの時間にコンテンツパッケージ記述が繰り返しブロードキャストされるので、こうした情報は貴重である。共通の情報は、選択されたコンテンツを適切に受信するためにモバイルデバイスが必要とするオーバーヘッド情報も含み得る。コンテンツパッケージ記述50は、複数のCPBU情報(CDPU1〜3情報)52、53、54も含み得る。図6および図7を参照して下記により詳しく述べるように、これらのコンテンツ記述パッケージユニットは、特定のコンテンツパッケージブロードキャストユニットに関する情報を伝える。
【0025】
図6に、CDFメッセージ60の例に関するさらなる詳細が示されている。上記したように、CDFメッセージ60の第1の部分は、共通の情報、例えばバージョン番号61、およびCDFメッセージ63内に含まれるいくつかのコンテンツ記述レコードを含み得る。こうした共通の情報によって、受信機デバイスは、それが特定のCDFメッセージ60、およびメッセージ(例えば、メッセージ内の解析すべきコンテンツ記述レコードの数)を処理することができる情報を受信し、処理する必要があるかどうかを決定することができる。
【0026】
CDFメッセージ60は、特定のコンテンツフローIDまたはアドレスでブロードキャストされるコンテンツに関する情報をそれぞれ運ぶいくつかのコンテンツ記述レコード(CDR)を含み得る。コンテンツパッケージ記述60は、ブロードキャスト送信内に存在する個別のコンテンツフローと同数のコンテンツ記述レコードを含み得る。コンテンツフロー、例えばコンテンツフロー1のためのコンテンツ記述レコードは、記述されているコンテンツパッケージが送信される特定のコンテンツフローを識別するコンテンツフローID65aまたはアドレスを含み得る。コンテンツ記述レコードは、コンテンツ記述レコード、例えばペイロードサイズ67a、およびコンテンツ記述レコードペイロード69aの受信を容易にするための情報をさらに含み得る。ペイロードサイズ67aを使用することによって、受信デバイスは、特定のコンテンツ記述レコードペイロード69aと関連したバイト数を決定し、CDFメッセージ60全体からペイロードを解析するためにその情報を使用し得る。コンテンツ記述レコードペイロードは、識別されたコンテンツフローID上でブロードキャストされる対応するコンテンツパッケージの、例えば図5を参照して上述したコンテンツパッケージ記述50を含み得る。
【0027】
コンテンツパッケージ記述メッセージは、通常、対応するコンテンツパッケージ内のコンテンツパッケージブロードキャストユニットごとに、ブロードキャストウィンドウを指定する。予め発表されたブロードキャストウィンドウ内に特定のコンテンツをブロードキャストすることによって、受信機デバイスは、選択されたコンテンツパッケージのブロードキャストウィンドウの開始まで、それらの受信機を非アクティブ化することによって、バッテリ電力を節約することができる。したがって、モバイルデバイス10が、そのブロードキャストウィンドウ内に選択されたコンテンツを受信するのに間に合うように、この情報を受信し、処理するために、コンテンツパッケージ記述は、対応するコンテンツパッケージブロードキャストユニットのブロードキャストウィンドウより前にコンテンツ記述フローでブロードキャストされなければならない。図7に、コンテンツ記述フロー上のコンテンツパッケージ記述のブロードキャストとコンテンツフロー上でブロードキャストされる対応するコンテンツパッケージとの間のタイミングの関係が示される。コンテンツパッケージ記述50は、開始時間、ブロードキャストアドレスまたはフローID、コンテンツの性質に関する情報と、ブロードキャスト時に、モバイルデバイスが選択されたコンテンツを識別し受信できるようにするコンテンツに関する他の情報とを含み得る。例えば、図7に示すように、パッケージ記述50は、指示された時にブロードキャストされるコンテンツパケット40内の複数のコンテンツパッケージブロードキャストユニットCPBU1、2、3のそれぞれに関する情報を提供する複数のCPBU情報を含み得る。したがって、第1のCPBU1の情報は、例えばその開始時間、ブロードキャストアドレス、タイトル、主題、形式、作成日/時間、持続時間、親の評価など、ブロードキャストされているまたは将来ブロードキャストされる第1のCPBU1に関する情報を提供し得る。同様に、第2および第3のCPBU2、3の情報は、第2および第3のCPBU2、3に関する情報を提供する。
【0028】
信頼できる通信パッケージでコンテンツ情報を効率的に伝えるために、コンテンツパッケージ記述メッセージは、コンテンツ情報を圧縮し、ノイズの多い環境でさえ低いエラー率で受信することができるブロードキャスト形式にフォーマット化する情報処理アルゴリズムに従って生成され得る。
【0029】
図7に示すように、コンテンツパッケージ記述50は、対応するコンテンツパッケージ40がコンテンツフローでブロードキャストされる時より前にコンテンツ記述フローでブロードキャストされる。これによって、受信機デバイスは、コンテンツ記述メッセージを受信し、メッセージを解読し、個々のコンテンツパケットブロードキャストユニットに関する情報を見直して、いずれかがユーザのコンテンツ選択に一致するかどうかを決定し、ユーザ選択と一致する任意のコンテンツパッケージブロードキャストユニットを受信することができる。
【0030】
図8に、ユーザにとって関心のあるものと決定されるコンテンツを受信するためにモバイルデバイス10において実施され得る方法例88が示されている。任意の時に、モバイルデバイスは、ステップ80で、例えば、コンテンツオプションのグラフィカルユーザインターフェースの表示に応答してキー入力の形で関心のあるコンテンツのタイプを示すユーザ入力を受信し得る。あるいは、またはさらに、モバイルデバイス10は、モバイルデバイス10に既知の、またはモバイルデバイス10によって決定されるユーザに関する情報に基づいて、ユーザにとって関心のあるコンテンツを推定することができ得る。例えば、モバイルデバイス10は、使用のパターンから、ユーザが毎日特定の時間に車で職場に向かうことを決定する場合、ユーザがその時間に交通量関連のコンテンツに関心を持ち得ると推定し得る。別の例として、ユーザが特定のインターネットウェブサイトにしばしばアクセスする場合、モバイルデバイス10は、ユーザが定期的にそのウェブサイトを受信することに関心を持っていると推定し、そのURLを関心のあるコンテンツと識別し得る。こうした情報は、モバイルデバイス10のメモリに維持されるユーザプロファイルから推定され得る。受信された、または推定されたユーザのコンテンツの関心を使用することによって、モバイルデバイス10は、ステップ81で、コンテンツ記述フローの情報を監視することができる。上記したように、CDFメッセージは、例えば1〜2秒ごとに1回など、繰り返しブロードキャストされ得るので、ステップ81でコンテンツ記述フローを監視するプロセスの一部は、特定のコンテンツパケット記述メッセージが新しいか、以前受信したメッセージと同じものかを検出している可能性がある。コンテンツ記述フローから新しいコンテンツパケット記述メッセージが受信されたとき、モバイルデバイス10は、ステップ82で、受信された情報を分析し、コンテンツ記述をユーザの関心と比較して、決定83で、コンテンツのいずれかがユーザにとって関心のあるものかどうかを決定する。受信されたコンテンツパッケージ記述メッセージに記述されているコンテンツパッケージ内のコンテンツのいずれもユーザの関心と一致しない場合(すなわち、決定83=「No」)、モバイルデバイス10は、ステップ81に戻ることによってコンテンツ記述フローを監視し続け得る。一方、受信されたコンテンツパッケージ記述メッセージによって記述されたコンテンツパッケージ内の1つまたは複数のコンテンツがユーザの関心に一致する場合(すなわち、決定および83=「はい」)、モバイルデバイス10は、ステップ84で、コンテンツ記述から、選択されたコンテンツを運ぶ特定のコンテンツフロー、およびブロードキャストウィンドウの時間を決定することによって、選択されたコンテンツを受信する準備をすることができ得る。選択されたコンテンツのブロードキャストウィンドウの開始時に、モバイルデバイス10は、ステップ85で、その受信機に通電(energize)することができ得、対応するフローから選択されたコンテンツを受信した。受信されたコンテンツは、ステップ86で、送信における任意のエラーを検出、訂正し、任意の暗号化されたコンテンツをデコードし、コンテンツをキャッシュメモリに格納するために、モバイルデバイス10によって処理され得る。選択されたコンテンツが処理され、メモリに格納された状態で、モバイルデバイス10は、例えばコンテンツのユーザ要求に応答して、いつでもユーザに対してコンテンツを表示することができ得る。例えば、モバイルデバイス10は、ウェブサイトの最新バージョンがメモリに格納されるように、特定のインターネットウェブサイト(例えばwww.CNN.comなど)の更新をダウンロードするようにユーザによって構成され得る。次いで、ユーザがそのウェブサイトの表示を要求すると、コンテンツがメモリから引き出され、すぐにディスプレイに提示され、したがってウェブサイトへの即時のアクセスを提供するように見える。いくつかの実装形態において、例えば要求されたコンテンツが特定のテレビ番組のためのものであるときなど、受信されたコンテンツがすぐに表示され得る。
【0031】
モバイルデバイス10による信号のこの処理が、プロセスフロー90を示す図9にさらに示されている。上記したように、受信機デバイス10は、受信されたコンテンツ記述フローメッセージ91を受信機デバイス10が評価することができる所望のコンテンツステップ80のユーザ選択を受信し得る。上記したように、コンテンツ記述フロー91上で送信されるコンテンツパケット記述メッセージは、通常、繰り返しブロードキャストされるが、モバイルデバイス10はこうしたメッセージを受信するだけで良い。受信機デバイス10は、ステップ82で、それが受信すべき任意のフローがあるかどうか、およびこうした受信のための時間を決定するために、コンテンツ記述フロー91から受信されたコンテンツ記述を、ユーザのコンテンツ選択と比較する。任意のコンテンツフローが受信のために選択される場合、受信機デバイス10は、ステップ86で、処理され、メモリにキャッシュされる特定のコンテンツフロー92を受信するために受信機をアクティブ化する。最後に、ステップ87で、キャッシュされたコンテンツは、ユーザに提示される。
【0032】
様々な実施形態によるモバイルマルチメディアブロードキャストシステムの設計における1つの考慮すべき事柄は、コンテンツパケット記述メッセージのブロードキャストと、対応するコンテンツパッケージのブロードキャストが開始することができる最も早い時との間のタイミングである。図10に、この決定において考慮されなければならない要因が示されている。コンテンツ記述は比較的まれに変わり得るので、モバイルデバイスは、コンテンツ記述フローを監視するために短期間それらの受信機回路に周期的に通電することによってエネルギーを節約するように構成され得る。モバイルマルチメディアブロードキャストネットワークが時刻100にコンテンツパッケージ記述メッセージをブロードキャストし始めると、こうしたメッセージは、モバイルデバイスが次回受信機回路をアクティブ化するまで、モバイルデバイスによって受信されず、受信機回路のアクティブ化は、時刻101、106、107など、周期的に行われるように調節され得る。したがって、時刻100にブロードキャストされ始めるコンテンツパケット記述メッセージは、時刻101まで第1のモバイルデバイスAによって受信されず、その結果、更新検出待ち時間102になり得る。別のモバイルデバイスBは、異なる時刻103、108、109でその受信機回路をアクティブ化することができ得るので、そのコンテンツ記述フロー更新検出待ち時間104は、モバイルデバイスAのものと異なり得る。モバイルデバイスは更新頻度内の異なる時刻にコンテンツ記述フローを周期的に監視することができ得るので、モバイルマルチメディアブロードキャストネットワークは、モバイルデバイスによるコンテンツ記述フローの定期点検の間の間隔に等しい最大のコンテンツ記述フロー更新検出待ち時間Tを提供しなければならない。
【0033】
図11には、CDFメッセージとブロードキャストコンテンツとの間のタイミング関係が破線矢印によって示されている。モバイルデバイス10はいつでもオンにすることができ得るので、CDFメッセージは、図11に示したように、例えば1〜2秒ごとなど、定期的に繰り返しブロードキャストされる。したがって、モバイルデバイス10は、オンにされると、現在のおよび次回のブロードキャストコンテンツパッケージ1に関する情報を受信するために、CDFメッセージ50aの次の送信を待つだけで良い。次いで、CDFメッセージが繰り返されるので、一旦1つのメッセージが受信されると、モバイルデバイス10がコンテンツ記述フローを連続的に監視する必要がないため、モバイルデバイス10は、それらの受信機回路の電源を切断することができ得る。
【0034】
新しいコンテンツパッケージ2をブロードキャストすべきとき、モバイルマルチメディアブロードキャストサービスプロバイダは、新しい、または更新されたCDFメッセージ50bを送信する。次のCDFメッセージがブロードキャストされるまで、その新しいCDFメッセージは、コンテンツ記述フローで連続的にブロードキャストされ得る。
【0035】
図12には、モバイルマルチメディアブロードキャストネットワーク内のサーバがCDFメッセージを作成し、ブロードキャストすることができ得る実施形態方法120の例が示されている。コンテンツブロードキャストスケジュールを知っており、サーバは、ステップ121で、次のブロードキャストバッチに含まれるコンテンツの性質を決定することができる。次いでサーバは、ステップ122で、そのコンテンツに関する記述情報を新しいCPDにコード化し得る。次いでサーバは、ステップ124で、新しいCPDを新しいCDFメッセージにコード化し得る。例えば、サーバは、図6を参照して上述したようにフォーマット化されるメッセージを生成し得る。新しい(すなわち更新された)CDFメッセージが送信の準備ができている状態で、サーバは、決定125で、新しいCDFメッセージをブロードキャストし始める時であるかどうかを決定し得る。まだ新しいCDFメッセージを送信する時ではない場合(すなわち決定125=「No」)、サーバは、ステップ128で、コンテンツ記述フローを介して現在のCDFメッセージをブロードキャストし続けることができ得る。新しいCDFメッセージを送信する時である(すなわち、決定125=「はい」)とサーバが決定すると、サーバは、ステップ126で、コンテンツ記述フローを介してブロードキャストするために、新しいコンテンツ記述メッセージをブロードキャストネットワークに送信することができ得る。次いでサーバは、次のCDFメッセージを生成し、上記のプロセスを繰り返すために、ステップ121に戻り得る。
【0036】
様々な実施形態での使用に適した代表的なモバイルデバイス10は、一般に図13に図示される構成要素を有する。例えば、モバイルデバイス130例は、内部メモリ132、ディスプレイ133、およびスピーカ139に結合されるプロセッサ131を含み得る。さらに、モバイルデバイス10は、ワイヤレスデータリンク、および/またはプロセッサ131に結合されたセルラー電話トランシーバ135、およびプロセッサ131に結合されたモバイルマルチメディアブロードキャスト受信機138に接続された電磁放射を送受信するためのアンテナ134を有し得る。モバイルデバイスはまた、通常、キーパッド136またはミニチュアキーボードと、ユーザ入力を受信するためのメニュー選択ボタンまたはロッカースイッチ137とを含む。
【0037】
プロセッサ131は、ソフトウェア命令(アプリケーション)によって、本明細書に記載されている様々な実施形態の機能を含む様々な機能を実行するように構成され得る任意のプログラマブルマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはマルチプロセッサチップ(群)であり得る。いくつかのモバイルデバイスにおいて、例えば1台のプロセッサはワイヤレス通信機能専用、および1台のプロセッサは他のアプリケーションを稼働させる専用など、複数のプロセッサ131が設けられ得る。通常、ソフトウェアアプリケーションは、それらがアクセスされ、プロセッサ131にロードされる前に、内部メモリ132に格納され得る。いくつかのモバイルデバイスにおいて、プロセッサ131は、アプリケーションソフトウェア命令を格納するのに十分な内部メモリを含み得る。いくつかのモバイルデバイスにおいて、プロセッサ131に結合された別々のメモリチップにセキュアメモリがあってもよい。多くのモバイルデバイス10において、内部メモリ132は、揮発性または不揮発性のメモリ、例えばフラッシュメモリなど、または両者の混在とすることができ得る。この説明上、メモリに対する一般的な言及は、内部メモリ132を含むプロセッサ131がアクセス可能なすべてのメモリ、モバイルデバイスにプラグが差し込まれる取り外し式メモリ、およびプロセッサ131自体の中のメモリを指す。
【0038】
上記のいくつかの実施形態は、例えば図14に示されているサーバ6など、様々な市販のリモートサーバデバイスのうちの任意のもので実施することもでき得る。こうしたサーバ6は、通常、揮発性メモリ142および大容量不揮発性メモリ、例えばディスクドライブ143に結合されたプロセッサ141を含む。サーバ6は、プロセッサ141に結合されたフロッピー(登録商標)ディスクドライブおよび/またはコンパクトディスク(CD)ドライブ146も含み得る。サーバ106は、ネットワーク145、例えばインターネットなどとのデータ接続を確立するためにプロセッサ141に結合されたネットワークアクセスポート144も含み得る。
【0039】
上記の実施形態は、非常に電力効率の良い方法でデバイスに対する従来のリニアブロードキャストTVのもの以上の新しいパーソナライズされたコンテンツ配信サービスを可能にする。このサービスで、ビデオクリップ、RSS、ポッドキャスト、ウェブページパッケージ、株の最新情報、ターゲット広告などの様々な種類のコンテンツは、コンテンツを記述し、それぞれのブロードキャストウィンドウ(すなわち、コンテンツがブロードキャストされる期間)を指定するメタデータと一緒に受信機デバイスにブロードキャストされる。受信機デバイスによって、ユーザは、受信することに関心を持っているコンテンツの種類(例えば、スポーツニュース、経済ニュース、映画の予告編、YouTubeで紹介されているビデオなど)を指定することができる。あるいは、受信機デバイスは、ユーザのプロファイルに基づいてユーザの関心と一致するコンテンツを自動的に決定することができ得る。次いで、受信機デバイスは、CDFメッセージで受信されたコンテンツのメタデータに基づいて、ユーザの関心と一致するコンテンツを選択し、ブロードキャストウィンドウ内に選択されたコンテンツを受信する。コンテンツは、自動的に更新され、受信機デバイスに保存することができる。様々な実施形態は、ブロードキャストシステムでのパーソナライズされたコンテンツの配信を可能にし、これによって以下の利点、すなわち、同じコンテンツを多数のユーザに配信するためにブロードキャストネットワークを使用することによって、パーソナライズされたコンテンツ配信を効率的に提供することができるので、効率的なコンテンツ配信、保存されたコンテンツをユーザがすぐに使用可能である(すなわち、ユーザはダウンロードの遅延を経験しない)ように、パーソナライズされたコンテンツが自動的に更新され、保存されるので、円滑なユーザ体験、こうしたコンテンツのブロードキャストウィンドウ内にユーザの関心と一致するコンテンツを受信するために、受信機デバイスは受信機回路をアクティブ化するだけなので、高電力効率、およびコンテンツを動的に更新することができるので、最新のコンテンツの配信をもたらす。
【0040】
上記の方法の説明およびプロセスフロー図は、単に例示として提供されているにすぎず、様々な実施形態のステップが示された順序で実行されなければならないことを要求する、またはそれを意味することを意図するものではない。当業者であれば理解できるように、上記の実施形態におけるステップの順序は、任意の順序で実行され得る。例えば「その後」、「次いで」、「次に」などのような単語は、ステップの順序を限定するものではなく、これらの単語は、単に方法の説明を通じて読者を導くために使用される。さらに、例えば冠詞「a」、「an」、または「the」を使用した単数でのクレーム要素の任意の言及は、その要素を単数に限定すると解釈されないものとする。
【0041】
本明細書に開示される実施形態に関連して記載されている様々な図示する論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組み合わせとして実施され得る。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示の構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップは、それらの機能に関して全般的に上述されている。こうした機能がハードウェアとして実施されるか、ソフトウェアとして実施されるかは、システム全体に課せられる特定の用途および設計の制約に依存する。当業者は記載した機能を特定の用途ごとに様々な方法で実施することができ得るが、こうした実施の決定は本発明の範囲からの逸脱をもたらすものと解釈されないものとする。
【0042】
本明細書に開示される態様との関連で記載されている様々な例示の論理、論理ブロック、モジュール、および回路を実施するために使用されるハードウェアは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向けIC(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)若しくは他のプログラマブルロジックデバイス、個別のゲート若しくはトランジスタロジック、個別のハードウェア構成要素、または本明細書に記載されている機能を実行するように設計されているその任意の組み合わせで実施または実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサでもよいが、代わりに、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンでもよい。プロセッサは、例えばDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のこうした構成など、コンピューティングデバイスの組み合わせとしても実装され得る。あるいは、いくつかのステップまたは方法は、所与の機能に固有の回路によって実行され得る。
【0043】
1つまたは複数の態様例において、記載されている機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはその任意の組み合わせで実施され得る。ソフトウェアで実施される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上の1つまたは複数の命令またはコードとして格納または送信され得る。本明細書に開示される方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ可読媒体にあり得る実行されるプロセッサ実行可能ソフトウェアモジュールに組み込まれ得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの移動を容易にする任意の媒体を含むコンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の使用可能な媒体でもよい。それだけには限定されないが、一例として、こうしたコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、または他の光学ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気記憶デバイス、または命令若しくはデータ構造の形で所望のプログラムコードを運ぶ若しくは格納するために使用され、コンピュータによってアクセスされ得る他の任意の媒体を備え得る。また、いかなる接続も、コンピュータ可読媒体と適切に称される。例えば、ソフトウェアが同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、またはワイヤレス技術、例えば赤外線、無線、およびマイクロ波を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、赤外線、無線、およびマイクロ波などの同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、またはワイヤレス技術は媒体の定義に含まれる。本明細書で使用する場合、ディスク(disk)およびディスク(disc)には、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク、およびブルーレイディスクなどがあり、ディスク(disk)は、通常、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、レーザーで光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるものとする。さらに、方法またはアルゴリズムの操作は、コンピュータプログラム製品に組み込まれ得る機械可読媒体および/またはコンピュータ可読媒体に1つのまたは任意の組み合わせまたは組のコードおよび/または命令として存在し得る。
【0044】
開示された実施形態の上記の説明は、当業者が本発明を作り、または使用できるようにするために提供される。これらの実施形態に対する様々な修正は、当業者は容易に明らかであり、本明細書に定義される一般的な原理は、本発明の意図および範囲を逸脱することなく他の実施形態に適用され得る。したがって、本発明は、本明細書に示される実施形態に限定されるものではなく、以下の請求項並びに本明細書に開示される原理および新しい特徴と整合した最も広い範囲が与えられるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルマルチメディアブロードキャストシステムによるブロードキャストのためにコンテンツパッケージに含まれるべきコンテンツを決定することと、
コンテンツパッケージ記述ユニットでブロードキャストすべき前記コンテンツに関する記述情報をコード化することと、
コンテンツ記述フローメッセージ内に前記コンテンツパッケージ記述ユニットをコード化することと、前記コンテンツ記述フローメッセージは、前記コンテンツパッケージのブロードキャストの時刻を含む、
前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信のコンテンツ記述フロー部分内で前記コンテンツ記述フローメッセージをブロードキャストすることと、および、
前記コンテンツパッケージ記述メッセージ内に含まれるブロードキャストの時刻に前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信のコンテンツフロー部分内で前記コンテンツパッケージをブロードキャストすることと
を備えるモバイルマルチメディアブロードキャストシステムにおいてコンテンツをブロードキャストするための方法。
【請求項2】
前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信の前記コンテンツ記述フロー部分内で前記コンテンツ記述フローメッセージを受信することと、
前記コンテンツ記述フローメッセージでブロードキャストすべき前記コンテンツに関する前記記述情報を取得することと、
前記記述情報をユーザのコンテンツ選択と比較することと、および
前記記述情報がユーザのコンテンツ選択と一致するとき、前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信の前記コンテンツフロー部分から前記コンテンツパッケージを受信することと
をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コンテンツパッケージを受信することが、
前記コンテンツ記述フローメッセージから前記コンテンツパッケージを運ぶブロードキャストフローアドレスを決定することと、
前記コンテンツ記述フローメッセージから前記コンテンツパッケージのブロードキャストウィンドウを決定することと、
前記コンテンツパッケージの前記ブロードキャストウィンドウの開始時に受信機回路に通電することと、
前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信の前記ブロードキャストフローから前記コンテンツパッケージを受信することと、
メモリに前記コンテンツパッケージ内のコンテンツをキャッシュすることと、および
ユーザに前記コンテンツを表示することと
を備える請求項2に記載の方法。
【請求項4】
受信すべきコンテンツのタイプを識別するユーザ入力を受信することと、前記受信されたユーザ入力をユーザのコンテンツ選択として格納することと
をさらに備える請求項2に記載の方法。
【請求項5】
ユーザアクティビティのパターンに基づいてユーザのコンテンツ選択を推定すること
をさらに備える請求項2に記載の方法。
【請求項6】
ユーザに前記コンテンツを表示することが、
前記コンテンツへのアクセスを要求するユーザ入力を受信することと、
前記ユーザ入力を受信することに応答してメモリから前記キャッシュされたコンテンツをリコールすることと、および、
メモリからリコールされた前記コンテンツを表示することと
を備える請求項3に記載の方法。
【請求項7】
モバイルマルチメディアブロードキャストシステムによるブロードキャストのためにコンテンツパッケージに含まれるべきコンテンツを決定することと、
コンテンツパッケージ記述ユニットでブロードキャストすべき前記コンテンツに関する記述情報をコード化することと、
コンテンツ記述フローメッセージ内に前記コンテンツパッケージ記述ユニットをコード化することと、前記コンテンツ記述フローメッセージは、前記コンテンツパッケージのブロードキャストの時刻を含む、
前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信のコンテンツ記述フロー部分内で前記コンテンツ記述フローメッセージをブロードキャストすることと、および
前記コンテンツパッケージ記述メッセージ内に含まれるブロードキャストの時刻に前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信のコンテンツフロー部分内で前記コンテンツパッケージをブロードキャストすることと
を備えるステップを実行するためのプロセッサ実行可能命令で構成されたブロードキャストネットワークサーバを含むモバイルマルチメディアブロードキャストネットワーク
を備えるモバイルマルチメディアブロードキャストシステム。
【請求項8】
受信機デバイスプロセッサと、
前記プロセッサに結合されたモバイルマルチメディアブロードキャスト受信機と、
前記プロセッサに結合されたディスプレイと、
前記プロセッサに結合されたメモリと
をそれぞれ備える複数の受信機デバイスをさらに備え、前記受信機デバイスプロセッサが、
前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信の前記コンテンツ記述フロー部分内で前記コンテンツ記述フローメッセージを受信することと、
前記コンテンツ記述フローメッセージでブロードキャストすべき前記コンテンツに関する前記記述情報を取得することと、
前記記述情報をユーザのコンテンツ選択と比較することと、および
前記記述情報がユーザのコンテンツ選択と一致するとき、前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信の前記コンテンツフロー部分から前記コンテンツパッケージを受信することと
を備えるステップを実行するためのプロセッサ実行可能命令で構成された請求項7に記載のモバイルマルチメディアブロードキャストシステム。
【請求項9】
前記コンテンツパッケージを受信することが、
前記コンテンツ記述フローメッセージから前記コンテンツパッケージを運ぶブロードキャストフローアドレスを決定することと、
前記コンテンツ記述フローメッセージから前記コンテンツパッケージのブロードキャストウィンドウを決定することと、
前記コンテンツパッケージの前記ブロードキャストウィンドウの開始時に前記モバイルマルチメディアブロードキャスト受信機に通電することと、
前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信の前記ブロードキャストフローから前記コンテンツパッケージを受信することと、
前記メモリに前記コンテンツパッケージ内のコンテンツをキャッシュすることと、および、
前記コンテンツを前記ディスプレイに表示することと
を備えるように、各受信機デバイスプロセッサがプロセッサ実行可能命令で構成された請求項8に記載のモバイルマルチメディアブロードキャストシステム。
【請求項10】
各受信機デバイスプロセッサが、
受信すべきコンテンツのタイプを識別するユーザ入力を受信することと、および、
前記受信されたユーザ入力をユーザのコンテンツ選択として前記メモリに格納することと
をさらに備えるステップを実行するためのプロセッサ実行可能命令で構成された請求項8に記載のモバイルマルチメディアブロードキャストシステム。
【請求項11】
各受信機デバイスプロセッサが、
ユーザアクティビティのパターンに基づいてユーザのコンテンツ選択を推定すること
をさらに備えるステップを実行するためのプロセッサ実行可能命令で構成された請求項8に記載のモバイルマルチメディアブロードキャストシステム。
【請求項12】
前記コンテンツを前記ディスプレイに表示することが、
前記コンテンツへのアクセスを要求するユーザ入力を受信することと、
前記ユーザ入力を受信することに応答して前記メモリから前記キャッシュされたコンテンツをリコールすることと、
メモリからリコールされた前記コンテンツの表示を生成することと、および、
を備えるように、各受信機デバイスプロセッサがプロセッサ実行可能命令で構成された請求項9に記載のモバイルマルチメディアブロードキャストシステム。
【請求項13】
モバイルマルチメディアブロードキャストサービスを受信するように構成されたモバイルデバイスであって、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたモバイルマルチメディアブロードキャスト受信機であって、モバイルマルチメディアブロードキャストネットワークからモバイルマルチメディアブロードキャスト送信を受信するように構成されたモバイルマルチメディアブロードキャスト受信機と
を備え、ここで、前記プロセッサが、
前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信のコンテンツ記述フロー部分内でコンテンツ記述フローメッセージを受信することと、
前記コンテンツ記述フローメッセージでブロードキャストすべきコンテンツに関する記述情報を取得することと、
前記記述情報をユーザのコンテンツ選択と比較することと、および
前記記述情報がユーザのコンテンツ選択と一致するとき、前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信のコンテンツフロー部分からコンテンツパッケージを受信することと
を備えるステップを実行するためのプロセッサ実行可能命令で構成される。
【請求項14】
前記コンテンツパッケージを受信することが、
前記コンテンツ記述フローメッセージから前記コンテンツパッケージを運ぶブロードキャストフローアドレスを決定することと、
前記コンテンツ記述フローメッセージから前記コンテンツパッケージのブロードキャストウィンドウを決定することと、
前記コンテンツパッケージの前記ブロードキャストウィンドウの開始時に前記モバイルマルチメディアブロードキャスト受信機に通電することと、
前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信の前記ブロードキャストフローから前記コンテンツパッケージを受信することと、
メモリに前記コンテンツパッケージ内のコンテンツをキャッシュすることと、および、
ユーザに前記コンテンツを表示することと
を備えるように、前記プロセッサがプロセッサ実行可能命令で構成された請求項13に記載のモバイルデバイス。
【請求項15】
前記プロセッサが、
受信すべきコンテンツのタイプを識別するユーザ入力を受信することと、および、
前記受信されたユーザ入力をユーザのコンテンツ選択として前記メモリに格納することと
をさらに備えるステップを実行するためのプロセッサ実行可能命令で構成された請求項13に記載のモバイルデバイス。
【請求項16】
前記プロセッサが、
ユーザアクティビティのパターンに基づいてユーザのコンテンツ選択を推定すること
をさらに備えるステップを実行するためのプロセッサ実行可能命令で構成された請求項13に記載のモバイルデバイス。
【請求項17】
前記コンテンツを前記ディスプレイに表示することが、
前記コンテンツへのアクセスを要求するユーザ入力を受信することと、
前記ユーザ入力を受信することに応答して前記メモリから前記キャッシュされたコンテンツをリコールすることと、および、
メモリからリコールされた前記コンテンツの表示を生成することと
を備えるように、前記プロセッサがプロセッサ実行可能命令で構成された請求項14に記載のモバイルデバイス。
【請求項18】
モバイルマルチメディアブロードキャストシステム内のサーバであって、前記サーバは、モバイルマルチメディアブロードキャストシステムのネットワークに結合されたサーバプロセッサを備え、前記サーバプロセッサは、
前記モバイルマルチメディアブロードキャストシステムによるブロードキャストのためにコンテンツパッケージに含まれるべきコンテンツを決定することと、
コンテンツパッケージ記述ユニットでブロードキャストすべき前記コンテンツに関する記述情報をコード化することと、
コンテンツ記述フローメッセージ内に前記コンテンツパッケージ記述ユニットをコード化することと、前記コンテンツ記述フローメッセージは、前記コンテンツパッケージのブロードキャストの時刻を含む、
前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信のコンテンツ記述フロー部分内でコンテンツ記述フローメッセージをブロードキャストすることと、および
前記コンテンツパッケージ記述メッセージ内に含まれるブロードキャストの時刻に前記モバイルブロードキャスト送信のコンテンツフロー部分内で前記コンテンツパッケージをブロードキャストすることと
を備えるステップを実行するためのプロセッサ実行可能命令で構成される。
【請求項19】
モバイルマルチメディアブロードキャストシステムによるブロードキャストのためにコンテンツパッケージに含まれるべきコンテンツを決定するための手段と、
コンテンツパッケージ記述ユニットでブロードキャストすべき前記コンテンツに関する記述情報をコード化するための手段と、
コンテンツ記述フローメッセージ内に前記コンテンツパッケージ記述ユニットをコード化するための手段と、前記コンテンツ記述フローメッセージは、前記コンテンツパッケージのブロードキャストの時刻を含む、
前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信のコンテンツ記述フロー部分内でコンテンツ記述フローメッセージをブロードキャストするための手段と、および、
前記コンテンツパッケージ記述メッセージ内に含まれるブロードキャストの時刻に前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信のコンテンツフロー部分内で前記コンテンツパッケージをブロードキャストするための手段と
を備えるモバイルマルチメディアブロードキャストネットワーク。
【請求項20】
前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信の前記コンテンツ記述フロー部分内で前記コンテンツ記述フローメッセージを受信するための手段と、
前記コンテンツ記述フローメッセージでブロードキャストすべき前記コンテンツに関する前記記述情報を取得するための手段と、
前記記述情報をユーザのコンテンツ選択と比較するための手段と、および、
前記記述情報がユーザのコンテンツ選択と一致するとき、前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信の前記コンテンツフロー部分から前記コンテンツパッケージを受信するための手段と
をさらに備える請求項19に記載のモバイルマルチメディアブロードキャストネットワーク。
【請求項21】
前記コンテンツパッケージを受信するための手段が、
前記コンテンツ記述フローメッセージから前記コンテンツパッケージを運ぶブロードキャストフローアドレスを決定するための手段と、
前記コンテンツ記述フローメッセージから前記コンテンツパッケージのブロードキャストウィンドウを決定するための手段と、
前記コンテンツパッケージの前記ブロードキャストウィンドウの開始時に受信機回路に通電するための手段と、
前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信の前記ブロードキャストフローから前記コンテンツパッケージを受信するための手段と、
メモリに前記コンテンツパッケージ内のコンテンツをキャッシュするための手段と、および、
ユーザに前記コンテンツを表示するための手段と
を備える請求項20に記載のモバイルマルチメディアブロードキャストネットワーク。
【請求項22】
受信すべきコンテンツのタイプを識別するユーザ入力を受信するための手段と、および
前記受信されたユーザ入力をユーザのコンテンツ選択として格納するための手段と
をさらに備える請求項19に記載のモバイルマルチメディアブロードキャストネットワーク。
【請求項23】
ユーザアクティビティのパターンに基づいてユーザのコンテンツ選択を推定するための手段
をさらに備える請求項19に記載のモバイルマルチメディアブロードキャストネットワーク。
【請求項24】
ユーザに前記コンテンツを表示するための手段が、
前記コンテンツへのアクセスを要求するユーザ入力を受信するための手段と、
前記ユーザ入力を受信することに応答してメモリから前記キャッシュされたコンテンツをリコールするための手段と、および、
メモリからリコールされた前記コンテンツを表示するための手段と
を備える請求項20に記載のモバイルマルチメディアブロードキャストネットワーク。
【請求項25】
モバイルマルチメディアブロードキャスト送信の前記コンテンツ記述フロー部分内で前記コンテンツ記述フローメッセージを受信するための手段と、
前記コンテンツ記述フローメッセージでブロードキャストすべき前記コンテンツに関する前記記述情報を取得するための手段と、
前記記述情報をユーザのコンテンツ選択と比較するための手段と、および、
前記記述情報がユーザのコンテンツ選択と一致するとき、前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信の前記コンテンツフロー部分から前記コンテンツパッケージを受信するための手段と
を備えるモバイルマルチメディアブロードキャスト送信で提供されるサービスを受信するように構成されたモバイルデバイス。
【請求項26】
前記コンテンツパッケージを受信するための手段が、
前記コンテンツ記述フローメッセージから前記コンテンツパッケージを運ぶブロードキャストフローアドレスを決定するための手段と、
前記コンテンツ記述フローメッセージから前記コンテンツパッケージのブロードキャストウィンドウを決定するための手段と、
前記コンテンツパッケージの前記ブロードキャストウィンドウの開始時に受信機回路に通電するための手段と、
前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信の前記ブロードキャストフローから前記コンテンツパッケージを受信するための手段と、
メモリに前記コンテンツパッケージ内のコンテンツをキャッシュするための手段と、および、
ユーザに前記コンテンツを表示するための手段と
を備える請求項25に記載のモバイルデバイス。
【請求項27】
受信すべきコンテンツのタイプを識別するユーザ入力を受信するための手段と、および、
前記受信されたユーザ入力をユーザのコンテンツ選択として格納するための手段と
をさらに備える請求項25に記載のモバイルデバイス。
【請求項28】
ユーザアクティビティのパターンに基づいてユーザのコンテンツ選択を推定するための手段
をさらに備える請求項25に記載のモバイルデバイス。
【請求項29】
ユーザに前記コンテンツを表示するための手段が、
前記コンテンツへのアクセスを要求するユーザ入力を受信するための手段と、および、
前記ユーザ入力を受信することに応答してメモリから前記キャッシュされたコンテンツをリコールするための手段と、
メモリからリコールされた前記コンテンツを表示するための手段と
を備える請求項26に記載のモバイルデバイス。
【請求項30】
モバイルマルチメディアブロードキャストシステムによるブロードキャストのためにコンテンツパッケージに含まれるべきコンテンツを決定するための少なくとも1つの命令と、
コンテンツパッケージ記述ユニットでブロードキャストすべき前記コンテンツに関する記述情報をコード化するための少なくとも1つの命令と、
コンテンツ記述フローメッセージ内に前記コンテンツパッケージ記述ユニットをコード化するための少なくとも1つの命令と、前記コンテンツ記述フローメッセージは、前記コンテンツパッケージのブロードキャストの時刻を含む、
モバイルブロードキャスト送信のコンテンツ記述フロー部分内でコンテンツ記述フローメッセージをブロードキャストするための少なくとも1つの命令と、および、
前記コンテンツパッケージ記述メッセージ内に含まれるブロードキャストの時刻に前記モバイルブロードキャスト送信のコンテンツフロー部分内で前記コンテンツパッケージをブロードキャストするための少なくとも1つの命令と
を備えるコンピュータ可読媒体
を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項31】
モバイルマルチメディアブロードキャスト送信のコンテンツ記述フロー部分内でコンテンツ記述フローメッセージを受信するための少なくとも1つの命令と、
前記コンテンツ記述フローメッセージでブロードキャストすべきコンテンツに関する記述情報を取得するための少なくとも1つの命令と、
前記記述情報をユーザのコンテンツ選択と比較するための少なくとも1つの命令と、および、
前記記述情報がユーザのコンテンツ選択と一致するとき、前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信のコンテンツフロー部分から前記コンテンツパッケージを受信するための少なくとも1つの命令と
を備えるコンピュータ可読媒体
を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項32】
前記コンテンツパッケージを受信するための前記少なくとも1つの命令が、
前記コンテンツ記述フローメッセージから前記コンテンツパッケージを運ぶブロードキャストフローアドレスを決定するための少なくとも1つの命令と、
前記コンテンツ記述フローメッセージから前記コンテンツパッケージのブロードキャストウィンドウを決定するための少なくとも1つの命令と、
前記コンテンツパッケージの前記ブロードキャストウィンドウの開始時に受信機回路に通電するための少なくとも1つの命令と、
前記モバイルマルチメディアブロードキャスト送信の前記ブロードキャストフローから前記コンテンツパッケージを受信するための少なくとも1つの命令と、
メモリに前記コンテンツパッケージ内のコンテンツをキャッシュするための少なくとも1つの命令と、および、
ユーザに前記コンテンツを表示するための少なくとも1つの命令と
を備える請求項31に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項33】
前記コンピュータ可読媒体が、
受信すべきコンテンツのタイプを識別するユーザ入力を受信するための少なくとも1つの命令と、および、
前記受信されたユーザ入力をユーザのコンテンツ選択として格納するための少なくとも1つの命令と
をさらに備える請求項31に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項34】
前記コンピュータ可読媒体が、
ユーザアクティビティのパターンに基づいてユーザのコンテンツ選択を推定するための少なくとも1つの命令
をさらに備える請求項31に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項35】
ユーザに前記コンテンツを表示するための前記少なくとも1つの命令が、
前記コンテンツへのアクセスを要求するユーザ入力を受信するための少なくとも1つの命令と、
前記ユーザ入力を受信することに応答してメモリから前記キャッシュされたコンテンツをリコールするための少なくとも1つの命令と、および、
メモリからリコールされた前記コンテンツを表示するための少なくとも1つの命令と
を備える請求項32に記載のコンピュータプログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2013−506345(P2013−506345A)
【公表日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−531005(P2012−531005)
【出願日】平成22年9月22日(2010.9.22)
【国際出願番号】PCT/US2010/049875
【国際公開番号】WO2011/038035
【国際公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.YouTube
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】