説明

ヒトおよび動物におけるIGF−1血清レベルの低下と関連した種々の疾患状態の治療用の治療用組成物の製造のための血清中IGF−1レベルを増加できる化合物の使用

本発明は、重度の疲労および疲労困憊症状、燃え尽き、慢性疲労症候群に苦しむ対象の治療のための、特に、食品サプリメント形態における治療用組成物の製造のためのインスリン様成長因子1(IGF−1)の血清レベルを増加できる1以上の化合物の使用に関する。また、同一組成物は、鬱病、アルツハイマー病、過敏性腸症候群、骨粗鬆症、2型糖尿病に苦しむ患者により、抗老化、免疫治療および運動後の回復のために用いることができる。また、該組成物は、動物における成長および免疫を増加させるための獣医学的な適用における用途を有する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、重度の疲労および疲労困憊症状(exhausting symptoms)、燃え尽きおよび慢性疲労症候群に苦しむ対象の治療用の特に食品サプリメントの形態での治療用組成物の製造のためのインスリン様成長因子1(IGF−1)の血清レベルを増加できる1以上の化合物の使用に関する。その同一組成物は、鬱病、アルツハイマー病、過敏性腸症候群、骨粗鬆症、2型糖尿病に苦しむ患者により、または抗老化、免疫療法および運動後の回復のために用いることができる。また、該組成物は、動物における成長および免疫を増大させるための獣医学的適用における用途を有する。
【0002】
重度の疲労および疲労困憊症状が、一方のエネルギー生成と、他方のエネルギーについての身体的および/または生理学的な要求の増加との間の重篤な不均衡の結果として生じる。
【0003】
燃え尽きは、感情的疲労、非人格化の感覚および個人的な業績の低下の感覚に導く仕事関連ストレスに起因する感情、精神および身体的エネルギーの徐々の消耗として規定される。症状は、貧弱な仕事効率、関係問題、健康問題、否定的感情および無意味感である。
【0004】
慢性疲労症候群(CFS)は、少なくとも6か月続き、それは最小の身体的または精神的な努力により悪くなり、また、それについての適切な医学的説明がない重度に無能とする疲労として規定される。慢性疲労症候群は、その主症状として疲労感(重篤な疲労)を有する。その疲労は、新しく(すなわち、一生ではなく)、重篤であり、無能とし、身体的および精神的な機能に影響する。それは6か月以上の間持続し、その時間の50%に存在するにちがいない。加えて、他の症状、具体的には筋痛(筋肉痛)、咽頭炎、頸部または腋窩におけるリンパ節の腫れ、多数の関節における発赤または腫れのない痛み、強烈または変化するパターンの頭痛、爽快でない睡眠、および疲労、いずれかの労作後の1日を超えて続く疲労を生じ得る。疲労の他の医学的理由はない(心臓問題、胸部問題または疲労を引き起こす他の医学的問題はない)。
【0005】
これらの身体状態については、認識された処置はまだ存在しない。従って、これらの身体状態に関連する症状のうちの少なくともいくつかを軽減する手段を提供することが本発明の目的である。
【0006】
CFSの患者のサブグループが、インスリン様成長因子1(IGF−1)の血清レベルの消耗を示すことが以前に判明した。低下したIGF−1血清レベルを増加させるために、IGF−1を処置を必要とする個体に直接的に投与する。しかしながら、その欠点は、身体におけるIGF−1濃度が、過剰服用に導きかねないあまりも短時間であまりにも高くなり得ることである。これは、今度は、癌に結局導く活性化過剰(有糸分裂)を引き起こす。
【0007】
また、他の条件は、IGF−1のレベル低下に関係している。また、これらについての治療または軽減を有することが望ましい。
【0008】
従って、低下したIGF−1血清レベルが判明した状態に苦しむ個体においてIGF−1血清レベルを増加させるための代替手段を提供することが本発明の目的である。
【0009】
これは、重度の疲労および疲労困憊症状、燃え尽き、慢性疲労症候群、過敏性腸症候群、骨粗鬆症、鬱病、アルツハイマー病、2型糖尿病の治療用の、または抗老化療法、免疫療法のための、および運動後の回復を刺激する治療用組成物の製造のための、成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)の血清レベルを増加させ、今度は成長ホルモン(GH)の分泌における増加、引き続いてのインスリン様成長因子1(IGF−1)の血清レベルの上昇に導くために個体における視床下部を活性化できる1以上の化合物に使用によって本願発明により達成される。
【0010】
本発明の化合物または化合物群が、成長ホルモン放出ホルモンの分泌の増加に視床下部を活性化/刺激することが判明した。この結果、脳下垂体による成長ホルモンの放出が増加する。インスリンにより活性化された肝臓は、成長ホルモンをインスリン様成長因子1(IGF−1)に変換する。IGF−1は、チロシンキナーゼ受容体およびインテグリン受容体を活性化し、その結果として、とりわけ、グリコーゲンでの脂質の細胞内の合成を刺激および活性化し、より多くのエネルギーを生じる。また、本発明により用いる化合物は、直ちに抵抗性/免疫を活性化および刺激するインテグリン受容体を刺激および活性化する。
【0011】
好ましくは、化合物は、処置されるべきヒトまたは動物の個体に投与された場合に、化合物の投与に先立って同一のヒトまたは動物の体内でのインドール酢酸のレベルに比較して、ヒトまたは動物体内のインドール酢酸(IAA)のレベルの増加に導くことができる化合物である。
【0012】
かくして、本発明の基本的な化合物は、インドール酢酸(IAA)である。しかしながら、同一の結果は、IAAまたはIAAのレベルの増加に導く化合物の誘導体およびアナログを用いることにより達成できる。従って、これらの誘導された化合物は、様々なカテゴリーに分類できる。
【0013】
植物において、IAAは主要な成長ホルモンである。その生合成およびさらなる代謝において、胃、腸、肝臓、または体内のいずれかにIAAに変換される多数の化合物が知られている。この変換は、酵素的または化学的であり得る。また、植物において、様々な、ヒドロキシル化、リン酸化、メトキシ化、N−オキシドおよびN−メチル化のインドール誘導体を見出すことができる。かくして、本発明は、代謝変換を通じて、直接的もしくは間接的にIAAまたは同様の活性を持つIAA誘導体を与えることができる化合物の使用にも関する。これらのいわゆる前駆体は、例えば、4−ヒドロキシ−IAA、4−メトキシ−IAA、5−ヒドロキシ−IAA、5−メトキシ−IAA、6−ヒドロキシ−IAA、6−メトキシ−IAA、7−ヒドロキシ−IAA、7−メトキシ−IAAである。
【0014】
さらに、本発明は、自然発生または合成されていてもよい化合物の他の置換基を持つIAAの使用に関する。自然において、ハロゲン化インドールアルカロイドを特に水産生物において見出すことができる(すなわち、6−ブロモインジゴチン)。合成的に、すべてのタイプの置換基、例えば、4、5、6および7位にてメチル、アミノ、ニトロ、フルオリド、クロリド、ブロミドおよびヨージドを芳香環上で導入できる。これは、前記の全ての自然に発生するインドール誘導体に適用される。これらの化合物のうち、前記の誘導体、コンジュゲートおよび酸化生成物を、合成生成物として、または生細胞(植物、微生物、哺乳動物細胞、人体)による代謝の結果としてのいずれかで形成できる。
【0015】
また、本発明は、前記にリストされたIAAおよびアナログを形成できる前駆体、例えば、トリプトファン、4−ビドロキシトリプトファン、4−メトキシトリプトファン、5−ヒドロキシトリプトファン、5−メトキシトリプトファン、6−ビドロキシトリプトファン、6−メトキシトリプトファン、7−ビドロキシトリプトファン 7−メトキシトリプトファン、ヒパフォリン、トリプタミン、4−ヒドロキシトリプタミン、4−メトキシトリプタミン、サイロシン(4−ヒドロキシ、ジメチルトリプタミン)、サイロシビン(4−ホスフェート、ジメチルトリプタミン)、ベオシスチン、セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)、5−メトキシトリプタミン、ブフォテニン(ジメチルセロトニン)、O−メチルブホテニン、メラトニン(5−メトキシ、トリプタミンNHにおけるアセトアミド官能基)、6−ヒドロキシトリプタミン、6−メトキシトリプタミン、7−ヒドロキシトリプタミン、7−メトキシトリプタミンの使用に関する。
【0016】
IAA形成のための他の自然発生の前駆体は、インドール酪酸およびインドール−3−ピルベートである。
【0017】
さらに、本発明は、IAA(もしくは前記の関連誘導体)に戻し変換できか、または同様の活性を有するIAAからのアナログまたは代謝物質である化合物の使用に関する。また、これらの化合物の全てについて、前記の4−、5−、6−および7−ヒドロキシ−ならびにメトキシ−誘導体を特許請求している。これらの化合物は、例えば、インドール、インドール−3−アセトアルデヒド、インドール−3−エタノール、インドール−3−アルデヒド、インドール−3−メタノール、インドール−3−カルボン酸、3−メチルインドール(スカトール)、インドール−3−アセトアルドキシム、3−アミノメチルインドール、N−メチルアミノメチルインドール、グラミン(N−ジメチルアミノメチルインドール)である。類似化合物は、インドキシル(インジカン)、インドレニノン(indoleninone)、3−メチレン−2−オキシンドール、アブリン、イソタンB(isotan B)、イサチン、インジカン、インジゴ、インドュルビン(indurubin)、インジゴチン、3−インドリルメチル(スカトリル(skatolyl))、ナイアシン、2−オキシンドール−3−酢酸のごとき、変化したインドール発色団を持つ化合物である。
【0018】
もう一つの群は、3−メチレン−2−オキシンドール、オキシンドール−3−メタノール、オキシンドール−3−アルデヒド、オキシンドール−3−カルボン酸、3−メチルオキシンドールのごとき、植物において通常見出されるIAA代謝物質である。
【0019】
自然発生する全てのインドール化合物(上記参照)において、一連の単純な誘導体またはコンジュゲートが天然に見出される。また、これらの化合物は本発明の使用に適している。かかる誘導体は、3−ヒドロキシインドレニン官能基を有する前記のインドール誘導体および酸化生成物のN1および(存在すれば)脂肪族アミノ基、N1−アセチル、N1−ホルミル、N1−O−メチル、N1−メチルもしくはN1−スルフェート誘導体の双方のN−オキシドである。
【0020】
さらに、本発明は、植物において豊富な異なる他の分子とのIAAまたはIAAアナログのコンジュゲート、例えば、特に種々の糖とのエステル結合を介するコンジュゲート、例えば、IAA−グルコース、IAA−アルファ−アスパラギン酸1N−グルコシド、IAA−イノシトール、IAA−ミオイノシトール、IAAの種々の炭水化物、あるいは例えば、アミドとしてアミノ酸およびペプチドとのコンジュゲートの使用に関する。従って、例は、アセトアミド、アルファ−ロイシン、アルファ−アラニン、アルファ−アスパルテート(最も重要なIAAのコンジュゲート)、アルファ−グルタメート、アルファ−リジン、アルファ−グリシン、アルファ−バリンおよびアルファ−フェニルアラニンである。ペプチドとのコンジュゲーションが一般的であるが、他のアミノ酸とのコンジュゲートが異なる植物において生じる。加えて、この群は、化学的(塩基性条件下)および触媒的(ニトリラーゼによる)にIAAに分解するインドール−3−アセトニトリルのような対応する酸に容易に変換される3−アセトニトリル誘導体を含む。
【0021】
IAAの増加に導くことができるもう一つのカテゴリーの化合物は、他の化合物からのIAAの遊離または前駆体化合物のIAAへの変換に導く酵素である。IAAはアミダーゼ(アミドヒドロリサーゼ(amidohydrolysases))によりアミドから遊離される。IAAおよび関連化合物はグルコシダーゼによりグルコシドから遊離される。植物において、相当な量のコンジュゲートしたIAAが存在でき、それは、酵素的(例えば、グルコシダーゼまたはアミダーゼ)または化学的加水分解により遊離できる。合計のIAAプールのうち、アミドに結合したIAAが90%を構成するが、10%がエステル結合し、1%が遊離IAAである。植物において、遊離の+結合したIAAのレベルは、約1.2μg/g乾重量である(第9日齡後のArabidopsisについは、後でより低い)。このうち1%だけが遊離IAAである。
【0022】
さらに、本発明は、2−オキシンドール誘導体および4−、5−、6−、7−ヒロキシ誘導体のごとき他の自然のIAA誘導体のコンジュゲート(エステルおよびアミド):ジオキシンドール−3−酢酸(およびIAAについてのコンジュゲート)、3−O−ベータ−グルコシル−ジオキシンドール−3−酢酸7−ヒドロキシ−2−オキシンドール−3−酢酸−7'−O−ベータ−d−グルコピラノシド、グルコピラソニル(glucopyrasonyl)−ベータ−1,4−グルコピラノシル−ベータ−1−N−オキシンドール−3−アセチル−N−アスパラギン酸、グルコピラノシル−ベータ−1−N−オキシンドール−3−アセチル−N−アスパラギン酸、2−インドロン−3−アセチルアスパラギン酸、3−(O−ベータ−グルコシル)−2−インドロン−3−アセチルアスパラギン酸、3−ヒドロキシ−2−インドロン−3−アセチルアスパラギン酸インドール−3−グリセロホスフェート(塩基性条件IAAに分解する)、インドール−3−グリセロール(塩基性条件下IAAに分解する)、グルコシノレート、例えば、インドール−3−イルメチルグルコシノレート(グルコブラシシン)、4−ヒドロキシインドール−3−イルメチルグルコシノレート(4−ヒドロキシグルコブラシシン)、1−アセチル−インドール−3−イルメチルグルコシノレート(1−アセチル−グルコブラシシン)、1−メトキシインドール−3−イルメチルグルコシノレート(ネオグルコブラシシン)、4−メトキシインドール−3−イルメチルグルコシノレート(4−メトキシグルコブラシシン)、1−スルホ−インドール−3−イルメチル(グルコブラシシン−1−スルフェート)(それらはミロシナーゼ(チオグルコシダーゼ)によりインドール誘導体に変換される)の使用に関する。
【0023】
本発明は、IGF−1の血清レベルの低下に関連する様々な徴候を示す患者の治療に有用である。IGF−1は、成長ホルモンの蛋白同化作用を大部分媒介する。それは、グルコースおよびアミノ酸の取込み、蛋白質合成および細胞増殖を刺激し、窒素平衡の増加に導く。加えて、IGF−1はアポトーシスを阻害する。
【0024】
種々の適応については、投与されるべき最適な量のIAAが存在することが判明した。加えて、いくつかの適応については、食事パターンが重要で有り得る。
【0025】
慢性疲労症候群(CFS)について、処置に用いられる化合物の量は、それが40mg IAAの毎日摂取量と同等の活性に導くようなものである。好ましい具体例において、40mgのIAAが毎日投与される。その量は、IGF−1およびIGF−BP3の血清中濃度に依存して、2〜4週の期間で低下し得る。例えば、IGF−BP3/IGF−1比が減少する場合、投与されたIAAの投与量を低下し得る。この適応については、処置されるべき対象は、十分な炭水化物および脂質を摂取すべきである。しかしながら、これは通常の食事パターン、すなわち、低脂肪で、無糖または低炭水化物の食事ではない、により達成できる。
【0026】
同一の食事パターンを燃え尽きの処置に適用するが、処置に用いられる化合物の開始量は、それが20mg IAAの毎日摂取量に同等な活性に導くようなものである。好ましい具体例において、20mgのIAAは毎日投与される。
【0027】
抗老化については、その食事パターンは重要ではない。処置に用いられる化合物量は、それが4mg IAAの毎日摂取量の同等な活性に導くようなものである。好ましい具体例において、4mgのIAAは毎日、個体に依存して数ヶ月間投与される。
【0028】
これらの各適応については、さらに視床下部を刺激する軽い運動を行うことが好ましい。
【0029】
本発明の組成物が、サイクリングまたはマラソン選手のごとき激しい運動を行なう個体のための食品サプリメントとして用いられる場合、さらなる脂肪および/または炭水化物が必要である。これらの個体は、通常、運動中に通常のIGF−1血清レベルおよびレベル減少で開始する。代謝はより高く、さらなる栄養素が必要である。補足に用いる化合物の開始量は、それが40mg IAAの毎日摂取量と同等な活性に導くようなものである。好ましい具体例において、40mg IAAは、2週間毎日、その後、トレーニングに依存して90〜30、20、10および4mgを投与する。
【0030】
また、本発明の使用は、ヒトおよび動物の免疫における改善に導くことができる。IGF−1による免疫の調節は、主として、骨髄における免疫担当細胞、二次リンパ器官および末梢組織間の自己分泌および傍分泌レベルで起こる。IGF−1は、自然ならびに獲得免疫系の細胞の造血および直接的エフェクター機能を調節する。IGF−1は、リンパ球のごとき細胞性免疫系の細胞で見出されるインテグリン受容体を介して働く。インターロイキンおよび腫瘍壊死因子(TNF)の生成が増加する。この機序を介して、IGF−1は、感染、炎症、アレルギー、リウマチ等に対して有益な効果を有することができる。
【0031】
さらに、2型糖尿病患者の血清中のIGF−1レベルが低下することが判明した。かくして、本発明は、これらの患者の治療にも用いることができる。
【0032】
本発明の組成物は、好ましくは、カプセルの形態であるが、他の投与形態、好ましくは錠剤、経口懸濁剤、経口乳剤、経口液体、散剤、ロゼンジ、パスティール(pastille)、丸剤のごとき経口投与形態が可能である。その組成物は、例えば、食品サプリメントまたは医薬組成物の形態を取り得る。
【0033】
示された適応の処置における本発明の有用性は、実施例に記載された実験データに基づいている。要約すると、これらの結果は以下を示す。
【0034】
重度の慢性疲労症候群(CFS)に苦しむ8名の患者を5〜7か月間試験した。この期間に、彼らを有効成分としてIAAを含む食品サプリメントの形態の本発明の治療用組成物で処置した。全対象が、仕事をすることができなかったか、または非常に軽い運動を行なうことができなかった。
【0035】
試験に入る前に、対象に慎重な健康診断を受けさせて、他の疾患を除外した。血液をインスリン様成長因子1(IGF−1)についてアッセイし、IGF−BP3の量を差し引いた血清中のIGF−1の合計量が遊離IGF−1の量であるために、その主要な結合蛋白質IGF−BP3を0、1、3および5〜7か月の処置にてサンプリングした。遊離IGF−1は活性な血清分画である。また、0、1、3および5〜7か月にて、仕事参加および身体活動性を登録し、疾患前の通常パターンのパーセンテージとして計算した。
【0036】
処置前、仕事参加は6.2%で、身体活動性は通常のわずか16.3%であった。本発明の組成物での処置は、1か月後に仕事参加を既に16.2%に増加させ、さらに、5か月後に約69.4%まで増加させた。また、筋肉運動についての能力は、処置の1か月後にかなり増加し、5か月の処置後に殆ど100%であった。
【0037】
血漿IGF−1レベルは、18±5nmol/l(平均±SD)を1か月後に29.5±8.2nmol/lに有意に増加させた。5か月の処置後、IGF−1、は35±10nmol/1にさらに増加した。IGF−BP3は、25±11.5nmol/lから、1および5ヶ月後に、各々、18.1±3.5および13.4±10.6nmol/lまで減少した。これは、IGF−1の生物学的活性画分が増加したことを意味する。かくして、これは、CFS患者における成長ホルモン状態を変調するために用いることができることを示した。
【0038】
2型糖尿病に苦しむ4名の患者の実験は、患者が本発明の組成物での処置で良好に感じたことを示した。本発明の組成物がすべての症状の改善を与えた一般的な老化問題を持った個体に同一物を適用した。
【0039】
激しい運動後のサイクリング選手および予選参加者の回復は、本発明の食品サプリメントでの処置後に改善された。
【0040】
動物実験において、IAAで処置した貧弱に成長している動物の体重が通常のレベルに増加したことが示された。これらの実験は、本発明により用いた化合物が、食欲亢進およびインテグリン受容体のより良好な刺激に導き、今度は、より良好な免疫、従って感染のより低い危険性および結果的に抗生物質のより少ない使用に導くという事実の例示である。
【0041】
また、本発明の有用性は、インスリン様成長因子1(IGF−1)が種々の適応に関連することを示す文献から導き出すことができる。本発明の組成物は、IGF−1血清レベルの増加に導き、従ってIGF−1レベルが減少する状態の処置に適している。以下に、様々な適応の処置のための本発明の有用性をさらに支持する関連刊行物をリストする。
【0042】
骨粗鬆症の治療についての有用性は以下の参考文献に基づく: 「加齢性骨減少および骨粗鬆症の内分泌原因」, Riggs B. L., Novartis Found.Symp 242 (2002):247-259; 「特発性骨粗鬆症の小児における血清インスリン用成長因子I、骨ミネラル密度および硬骨代謝の生化学的マーカー」, Chlebna-Sokol D., Rusinka A.,Endocr. Regul. 35 (2001): 201-208; 「身体発育および成人硬骨代謝に対する成長ホルモンおよびインスリン様成長因子Iの効果」, Ohlsson C., Jansson Jo, Isaksson0., Curr. Opin. Rheumatol. 12 (2000): 346-348; 「骨粗鬆症および非骨粗鬆症の閉経後の女性における血清インスリン様成長因子−Iおよび成長ホルモンの比較」, Celiker R., Arslan S., Rheumatol. Int. 19 (2000):205-208; 「黄斑円孔の形成は、ホルモン原因を有するか?」, Klin. Oczna. 102 (2000): 191-193; 「更年期後の女性における低血清中IgF−Iおよび骨粗鬆症の骨折の発生」, Gamero P., Somay-Rendu E., Delmas P. D., The Lancet 355 (2000): 9207; 「リンカルシウムのホメオスタシスおよび硬骨代謝に対する成長ホルモンの効果」, Saggese G., Baroncelli G. I., Federico G., Bertelloni S., Horm. Res. 94 suppl. 3 (1995):55-63; 「成長ホルモン(GH)および成人骨再構築:骨粗鬆症の治療におけるGHの潜在的な使用」, Brixen K., Kassem M., Eriksen E. F., Nielsen H. K., Flyvbjerg A., Mosekilo L., J. Pedriatr. Endocrinol. 6 (1993): 65-71。
【0043】
炎症性腸疾患の治療のための本発明の使用は、以下の引用文献から理解される: 「慢性炎症ならびに高齢者における筋力および力に対するIGF−1の影響」, Barbieri M., Ferrucci L., Rogno E., Corsi A., Bandinelli A., Bonafe M., Olivieri F., Giovagnetti S., Franceschi C., Guralnik J. M., Paolisso G., Am. J. Physio.Endocinol. Metab. 284 (2003): E 481.1.; 「炎症性腸疾患の成人における血清インスリン様成長因子I(IGF−1)およびIgF結合蛋白質−3のレベルの低下」, Katsanos K. H., Tsatsoulis A., Christdoulon D., Challa A., Katsaraki A., Tsianos E. V., GrowthHorm. IgF Res. 11 (2001): 364-367; 「免疫および炎症におけるインスリン様成長因子−1(IGF−1)および成長ホルモン(GH)」, Heemskerk V. H., Daemen M. A., Buurman W. A., Cytokine Growth Factor Rev. 10 (1999): 5-14。
【0044】
本発明による免疫の刺激は、以下の文献に基づく:「慢性関節リウマチ小結節のサイトカインプロフィールは、Th Iであることを示す」, Hersian P. A., Highton J., Kean A., Sun C. K., Chin M., Arthritis Rheum. 48 (2003): 334-338; 「乾癬性関節炎および皮膚乾癬へのそれらの衝撃に関する新しく利用可能な治療法」, Galadari H., Fuchs B., Lebwohl M., Int. J. Dermatol. 42 (2003):231-237; 「慢性関節リウマチのための抗−TNFアルファ療法;最新」, Taylor P. C., Intern Med. 42 (2003): 15-20; 「IgF−1はヒトの顆粒球における自発的なアポトーシスを阻害する」, Kooijman R., Coppens A., Hooghe-Peters E., Endocrinology 143 (2002):1206-1212; 「TNF−Xに応じたIgF−IおよびIgF結合蛋白の組織特異的調節」, Charles H. Lang, Gerald J. Nystrom, and Robert A. Frost, Growth Hormone & IgF Research 11 (2001): 250-260; 「リンパ球形成および機能におけるプロラクチン、成長ホルモン、インスリン様成長因子Iおよび甲状腺ホルモンの役割:ホルモンおよびホルモン受容体欠失の遺伝モデルからの洞察」, Kenneth Dorshkid and Nelson D. Horseman, Endocrine Reviews 21 (2000):292-312; 「胸腺および急性期応答」, Haeryfar S. M., Bercri, Cell. Mol. Biol. 47 (2001):145-146; 「ヒトにおけるプロラクチン、成長ホルモンおよび免疫系」, Velkeniers B., DogusonZ., Naessens F., Hooghe R., Hooghe-Peters E. L., Cell Mod. Life Sci. 54 (1998):1102-1108; 「ナチュラルキラー細胞に結合する成長ホルモンおよびインスリン様成長因子Iの効果」, Bidlingmaier M., Auernhammer C. J., Feldmeier H., Strasburger C. J., Acta Paediatr.Suppl. 423 (1997): 80-81; 「体因性ホルモンおよびインスリン様成長因子I:リンパ生成および免疫機能の刺激」, Ross Clark, Endocrine Reviews 18 (1997):157-179; 「神経ペプチドの免疫効果」, Berezi I., Chalmers I. M., Nagy E., Warrington R. J., Baillieres Chin. Rheumatol. 10 (1996): 227- 257; 「免疫系に対する成長ホルモンおよびインスリン様成長因子Iの効果」, Auernhammer C. J., Strasburger C. J., Eur. J. Endocrinol. 133 (1995): 635-645。
【0045】
鬱病およびアルツハイマー病の治療のための本発明の有用性は、以下の参考文献にに基づく:「開始因子2B活性は、インスリン様成長因子Iで刺激された神経細胞において有系分裂促進物質での活性化キナーゼ(MAPK)依存性経路により活性化されるプロテインフォスファターゼ1により調節される」, Quevedo C., Salinas M., Alcazar A., J. Biol. Chem. 6(2002) :638-639; 「GDNF、BDNFおよびTGF ベータ2のアデノウイルスの遺伝子導入は、CNTF カルジオトロフィン−IまたはIgF−Iでは保護しないが、顔面神経裂離後に成人の運動性ニューロンの損傷を保護する」, Sakamoto I., Kawazoey, Shen J. S., Takeday, Arakawa Y., Ogawa I., Oyanagi K., Ohashi I., Watanabek, Inoueh, Eto Y., Watabe K., J. Neurosci. Res. 72 (2003): 54-64; 「血清インスリン様成長因子Iは脳アミロイドベータレベルを調整する」, Caro E., Trejo J. L.,Gomer-Isla T., Le Roith D., Torres-Aleman I., Nat. Med. 8 (2002):1390-1397; 「循環インスリン様成長因子Iは異なる病因学および解剖学の脳損傷に対する運動の防護効果を媒介する」, Carro E., Trejo J. L., Busiguina S., Torres-Aleman I., J. Neurosci. 21 (2001): 5678-5684; 「エストロゲンは、霊長類大脳皮質におけるグルコース輸送体およびIGF−1発現を増大する」, Cheng C. M., Cohen M., Wang J., Bondy C. A., Faseb. J. 15 (2001): 907-915; 「ヒヨコにおける軸索切断した嗅覚ニューロンのインスリン様成長因子I誘導の生存」, Mathonnet M., Comti I., Lallone F., Ayer-le Lievvre C., Neuosci. lett. 308 (2001): 3: 67-70; 「インスリン様成長因子Iは、脳グルコース代謝の発展を調節する」, Cheng C. M., Reinhardt R. R., Lee W. H., Joncas G., Patel S. C., Bondy C. A., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 29,97 (2000): 10236-10246。
【0046】
本発明の組成物の抗老化作用は以下の参考文献に基づく:「成長ホルモンおよびIgF−1の欠乏モデル:加齢プロセスおよび寿命決定の試験への適用」, Carter C. S., Ramsey M. M., Ingram R. L., Coshion A. B., Cefaki W. T., Wang Z. Q., Sonntag W. E., J.Gerontol. A. Bid. Sci. Med. Sci. 57 (2002): B177-188; 「加齢および長寿命に対する成長ホルモンおよびインスリン様成長因子Iの欠乏の効果」, Laron Z., Novartis Found. Symp. 242 (2002): 125-137; 「成長ホルモン、ソマトメジンおよびヒトの健康」, Beckers A. J., Uckert S., Stief C. G., Jonas U., Aging Male 5 (2002): 258-262; 「高齢者における成長ホルモン」, Riedl M., Kotzmann H., Luger A.,Wien. Med. Wochenschr. 151 (2001): 426-429;「成人における成長ホルモン、インスリン様成長因子Iおよび認識機能」, Van Dam P.S., Aleman A., de Vries W.R., Deijen J.B., van der Veen E.V., de Haan E.H., Koppeschaar H.P., Growth Horm. IgF Res. 10 suppl. B (2000): S69-73; 「蛋白同化剤としての成長ホルモンおよびインスリン様成長因子I」, Weel S.,Curr. Opin. Chin. Nutr. Metab, Care 1 (1998): 257-262; 「高齢者におかる成長ホルモン分泌:加齢および成長ホルモン分泌停止」, Martin F.C., YEO AL., Sonksen P.H., Baillieres Chin. Endocrinol. Metab. 11 (1997): 223-250; 「成長ホルモン不足成人における燃料代謝」, Jorgensen J.O., Moller N., Wolthers T., Moller J., Grofte T., Vahl N., Fisker S., Orskov H., Christiansen J.S., Metabolism 44 (1995): 103-107; "Human growth hormone and human aging", Corpas E., Harman S.M., Blackman M.R., Endocr. Rev. 14 (1993): 20-39; 「ホルモンの加齢および抗老化効果」, Everitt A., Meites J., J. Gerontol. 44 (1989): B139-147.
【0047】
2型糖尿病の治療のための本発明の使用は、以下の参考文献から導き出すことができる: 「思春期のインスリン抵抗性とインスリン様成長因子I/成長ホルモン軸との間の関連」, Moran A., Jacobs D. R., Steinberger J., Cohen P., Hong C. P., Prineas I., Sinaiko A. R., J. Chin. Endocrinol. Metab. 87 (2002): 4817-4820; 「IgF−I/IgF結合蛋白−3組合せは、GH依存性および非依存性機序によるインスリン抵抗性を改善する」, O'Connell T., Celmmons D. R., J. Chin. Endocrinol. Metab. 87 (2002): 4356-4360; 「I型IgF受容体を欠く膵臓β細胞の不完全なインスリン分泌」, Xuan S., Kitamura T., Nakae J., Politi K., Kido Y., Fisher P. E., Morroni M., Cinti S., White M. F., Herrera P.L., Accili D., Efstratiadis A., J. Clin. Invest. 110 (2002):1011-1019; 「インスリン様成長因子I受容体キナーゼの構造および自己調節」,. Favelyukis S., Till J. H., Hubbard S. R., Millar W. T., Nat. Struct. Biol. 8 (2001): 1058-1063; 「インスリンおよびIGF−1受容体の区別されかつ重複する機能」, Nakae J., Kido Y., Accili D.,Endocr. Rev. 22 (2001): 818-835; 「皮膚ケラチン細胞に対するグルコース効果:糖尿病皮膚合併症の関連性」, Sprachikov N., Sizyakov G., Gartsbein M., Accili D., Tennenbaum T., Wertheimer E., Diabetes 50 (2001): 1627-1635; 「糖尿病性皮膚および糖尿病性足部潰瘍の基底ケラチン細胞層におけるインスリン様成長因子I(IGF−I)の欠乏」, Blakytny R., Jude E. B., Martin Gibson J., Boulton A. J., Ferguson M. W., J. Pathol. 90 AO (2000): 589-594; 「糖尿病治療のための非経口インスリン投与、戦略および送達システムの現在の状態および将来展望」, Jeandidier N., Boivin S., Adv. Drug Deliv. Rev. 35 (1999): 179-198。
【0048】
さらに、本発明の組成物は、以下の文献から導き出すことができるように、心筋のごとき筋肉を刺激するのに有用である:「骨格筋および筋細胞におけるインスリン様成長因子Iの調節」, Frost R. A., Lang C. H., Minerva Endocrinol. 28 (2003):53-73; 「心臓特異的IgF−1発現は、トロポモジュリン過剰発現トランスジェニックマウスにおける拡張型心筋症を軽減する」, Wlech S., Plank D., Witt S., Glascock B., Schaefer E., Chimentis, Andreoli A. M., Limana F., Ceri A., Kajstura J., Anversa P., Sussman M., Circ. Res. 95 (2002): 90: 641-648; 「IGF−Iは、成体ラット心筋細胞におけるPKCアルファ依存性蛋白合成を活性化する」, Pecherskaya A., Solem M., Moll. Cell. Biol. Res. Commun. 4 (2000):166-171; 「インスリン様成長因子1受容体およびそのリグ(lig)および細胞周期の中への成体心室の筋細胞のリエントリーを調節する」, Reiss K., Cheng W., Pierchalski P., Kodali S., Li B., Wang S., Liu Y., Anversa P., Exp. Cell Res. 235 (1997): 198-209;" 「マウスにおけるインスリン様成長因子Iの過剰発現は心室拡張、壁応力および心肥大を減弱させて梗塞後の筋細胞死から保護する」, Li Q., Li B., Wang X., Leri A., Jana K. P., Liu Y., Kajstura J., Baserga R., Anversa P., J. Clin. Invest. 100 (1997): 1991-1999; 「心筋梗塞形成および筋細胞IGF−I自己分泌系」, Anversa P., Reiss K., Kajstura J., Cheng W., Li P., Sonneblick E. H., Olivetti G., Eur. Heart J. 16 suppl. (1995):37-45; 「ラットにおける梗塞後の急速な心室筋細胞におけるIgF、IgFI受容体および後期成長関連IgFの上方調節」, Reiss K., Meggs L. G., Li P., Olivetti G., Capasso J. M., Anversa P., J. Cell Physio. 158 (1994): 160-168。
【0049】
本発明は、次の実施例においてさらに示されるが、それは本発明を限定することを意図するものではない。参照が後記の図になされる。
【0050】
実施例
実施例1
慢性疲労症候群の治療のおける本発明の組成物の使用
1. 緒言
慢性疲労症候群(CFS)は、適切な医学的診断の不存在下、6か月より長期に存在する疲労感により臨床的に規定される。CFS患者において、その症候学は、非常に広く、神経−認識の問題、筋肉痛、複数の関節痛、頭痛、リフレッシュしない睡眠、労作後の不快、腺症および咽頭炎から成る。比較的高い罹患率(オランダにおける117/100,000の成人)および成功した処置の利用困難さのために、その状態は、医療および経済の双方に関して社会への負担である。この実施例は、CFSの経過に対する本発明の組成物の効果を与える。そのサプリメントは有効成分としてオーキシンを有し、血漿IGF−1濃度を増加させる。
【0051】
2.材料および方法
仕事および自由時間の双方にて正常に機能するのを不可能にさせる重篤な疲労病訴を有する25歳〜53歳に異なる8名の女性。全員が、睡眠の極度の必要性を報告し、睡眠が延長されて(12時間を超える時間)さえ、決してリフレッシュしなかった。他のすべての疾患および感染を除外した後、彼女らをすべてCFSにつき分析した。身体診察は、心臓および肺における異常を明らかにしなかった。
【0052】
20mlの血液試料を採取し、肝臓および腎臓機能、赤および白の血液像、IGF−BP3中のIGF−1を測定した。患者は、本発明の(40mgのIAAおよび960mgの塩およびWPC 70に対応する)1000mg/日の組成物を4週間摂取した。その後、その用量を2週毎に(10mg IAAに対応する)250mgづつ低下させ、各々、750mg/日、500mg/日、250mg/日に低下させた。1、3および5〜7か月の処置後に検査を行い、(IGF−1およびIGF−BP3を測定するために)血液試料を採取した。
【0053】
試験開始にて、および各検査ポイントにて、その仕事参加および身体活動パターンを1〜10のスケールでスコアし、患者の通常の活動のパーセンテージとしてプロットした。IGF−1についてのホルモンアッセイは、3.0%のアッセイ内分散および4.9%のアッセイ間分散を有する免疫測定アッセイ(DSL-5600 ACTIVETM、DSL Deutschland GmbH、Germany)により行った。IGF−1 BF3は、4.4%のアッセイ内分散および6.6%のアッセイ間分散を有する免疫測定アッセイ(DSL-5600 ACTIVETM、DSL Deutschland GmbH、Duitsland)により測定した。
【0054】
3.統計
数値は、すべて平均SDとして表示した。対応のある観察のためのウイルコクソン符号付順位検定を適用して、各時間ポイントでのホルモン値間の差を示した。p値<0.05の場合、差は有意であると考えられた。
【0055】
4.結果
全ての患者が重篤な制限を有し、仕事での高い不参加を生じた。8名の女性すべての仕事への参加および身体活動レベルは、処置前には非常に低かった。2名の患者だけが、1日または1.5日/週で仕事をした。階段に登り散歩に行くような通常の活動が不可能または重い負担であると考えた。しかしながら、処置の既に1か月後に、8名のうちの5名の女性は、1日以上働いたが、すべてが通常の身体的仕事を行なう能力が非常に増加したと述べた。
【0056】
治療の5か月後、仕事への参加は69.4%(50〜100%)に増加したが、プラセボ群は、試験の最初と同一であった。
【0057】
患者の血漿IGF−1レベル(図1)は、20μg/lの標準値より高い3名の患者だけにおける初診でのものである。血漿IGF−1値は、本発明(p<0.001)の組成物での処置の1か月後に著しく増加し、その傾向は、処置の3か月後持続し(p<0.01)、その後、有意に増加しなかった。
血漿IGF−BP3値(図1)は経時的に有意に減少した。これは、遊離IGF−1が増加したことを示す。
【0058】
5.考察
本発明の組成物は、CFSの経過に明確に影響するようである。これには、血漿IGF−1レベルにおける有意な増加および主要な結合蛋白質(IGF−BP3)の減少を伴う。これは、血液中のその遊離IGF−1濃度(生物学的に活性な画分)が増加したことを意味する。
【0059】
実施例2
20名の患者の群での二重盲検試験
次の研究は、二重盲検のプラセボコントロールの設計を有した。20名のCFSの既知の対象を含み、3か月間の本発明の組成物(10mgのIAA、100mgのNaCl、140mgのWPC 70)またはプラセボで処置した。この期間後、プラセボ群の15%に対し、本発明の組成物を受けた対象の54%が、適合させた気分調査表(POMS)により示されたように気分状態において改善した。IGF−1値は、処置群における40%で増加し、プラセボ群において実質的に不変のままであった。
【0060】
実施例3
慢性疲労症候群の患者におけるアミノ酸を含む本発明の組成物の二重盲検のプラセボ比較試験
(Holmesおよび/またはFukuda定義による)CFSに苦しむ慢性疲労症候群90名の個人が試験に参加した。彼らは、マイナーな鎮痛剤およびホメオパシー医療以外にいかなる薬物も受けることを許されなかった。ベースライン、第4週および第8週において、IGF−1、IGF−BP3および肝臓テストおよび血液学のごとき安全パラメータを測定した。処置プロトコールは、アミノ酸製剤All-AminoS(Optipharm)と組み合わせた1日4回での本発明の4週間の250mgの組成物(10mg IAA、100mg NaClおよび140mg WPC70)(表3−1)、ならびにアミノ酸製剤と組み合わせた1日2回の本発明の引き続いての4週間の250mgの組成物からなった。主要な効力変数(efficacy variable)は、第4および8週間の処置後に臨床医の広範囲印象スケール(Clinician's Global Impression Scale)(CGI)により測定したCFSにおいてベースラインからの変化であった。
【0061】
【表1】

【0062】
テスト群において、IGF−1レベルは、プラセボ群と比較して、第4週および第8週にて著しく増加した(p<0.0002)。テスト群にて、プラセボ群における16%と比較して、症状における改善が54%で見られた。CGIによる症状変化は、第4週(p<0.004)、および第8週(p<0.0003)にて本発明の組成物を受けた群において改善を生じた。有意な変化はプラセボ群において示されなかった。
【0063】
アミノ酸と組み合わせた本発明の組成物は、CFS症状における改善を与える。主な副作用は記録されなかった。
【0064】
実施例4
2型糖尿病患者における本発明の組成物の使用
1. 緒言
IGF−Iおよびその結合蛋白質の系は、代謝調節を含めた多数の生理機能を持つ複合系である。この実施例は、2型糖尿病患者におけるその特定の成分の変化について記載することを目的とした。IAAの補足により影響を受けたIGF−IおよびIGF−BP3の血清中濃度の臨床検査および評価を行なった。ある関係が、糖血症制御および血清IGF−Iレベル間で証明され、より不良の制御が、より低いIGF−Iレベルに関連していた。
【0065】
2. 食事および方法
患者
5名の男性患者の2型糖尿病性が試験に参加した。彼らはすべて、調節するのが非常に難しかった。試験を開始した場合、平均HbAlcは約9.0%であるものであった。患者は他の臨床の問題を持しなかった。また、IgF−BP3/IgF−1比は10を超えなければならなかった。対象の年齢、45歳〜75歳、平均が58歳であった。検討期間は6か月であった。試験の最初、2か月後、4か月、および6か月の終わりにて血液を採取した。以下のパラメーター;IGF−1およびIGF−PB−3をチェックした。また、開始にて、安全パラメータ(肝臓テスト、血液学)を測定した。8週毎にHbAlcを測定した。HbAlcテストは2〜3か月の期間にわたる平均血糖を明らかにする臨床検査である。
【0066】
1つの対象からの試料はすべて、アッセイ内変動を回避するために同一試行において分析した。IGF−1の定量は、イムノラジオメトリックアッセイ(IRMA)(DSL−5600 ACTIVE、DSL、Germany GmbH、Germany)を用いて行った。アッセイ内およびアッセイ間の変動は、IGF−1について4.0%および9.2%および1.5%であった。HbalcをHPLC Menarine HA 81−60で分析した。
【0067】
計算および統計
全ての対象の合計の完全な作業出力は、繰り返し測定のための2元配置の分散分析で計算し、ホルモン値をウィルコクソン検定で分析した。すべての場合において、<0.05のp値を有意であるとして受け入れた。
【0068】
IAAでの薬物治療
1カプセルIAAは、10mg IAA、100mg NaClおよび140mg WPCを含有した。

第1および第2月
IAA 朝にて 1mg(1カプセル)
昼にて 1mg(1カプセル)
夕にて 1mg(1カプセル)

第3および第4月
IAA 朝にて 1mg(1カプセル)
夕にて 1mg(1カプセル)

第5および第6月
IAA 朝にて 1mg(1カプセル)
【0069】
3.結果
すべての対象で、平均IGF−1レベルは、6か月後に10.8nmol/1から14.110.8nmol/1まで増加した(表4−1)。全ての対象は、10を超える比で開始した。開始において、平均は10.6であった。6か月後に、その比は6.8であった(表4−2)。HbAlcは、9.0から6.7%に減少した(表4−3)。
【0070】
【表2】

【0071】
4. 考察
患者は治療後に良好に感じた。
【0072】
実施例5
一般的な老化問題を有する個人の処置についての本発明の使用
【0073】
1. 方法
疲労、鬱病、集中力の問題、ストレス(燃え尽き)および体調不良(bad shape)に苦しむ180名の個人が試験に参加した。他の薬物適用は試験から除外した。処置期間は6か月である。また、彼らは、いずれの薬物も受けることを許されなかった。ベースライン、開始、1か月、2か月および3か月後に、IGF−1、IGF−BP3および安全パラメータ(肝臓テスト、血液学)を測定した。毎月、IGF−1およびIGF−BP3をチェックした。処置プロトコールは、朝および夕のいずれかに本発明の調製物の3ヶ月の(75mg アクリジン(acclydin)、3.75mg IAAに対応する)1サチェット(sachet)よりなった。
【0074】
【表3】

【0075】
主要な効力変動は、アンケート(活動および病訴、添付書類1および2参照)ならびにIGF−1およびIGF−BP3値により測定した。
個人は、以下の群に分けた:

A 30〜45歳 本発明の30個のサチェット
30個のプラセボ
【表4−1】

【0076】
B 46〜60歳 本発明の30個のサチェット
30個のプラセボ
【表4−2】

【0077】
C >61歳 本発明の30個のサチェット
30個のプラセボ
【表4−3】

【0078】
試験の開始前に、全ての個人は、アンケート(添付書類1および2)に記入した。これは、血液も採取される場合に毎月繰り返した。アンケートを2つの部分(本願明細書では、「第1部」および「第2部」という)に分割する。
【0079】
第1部は、どの病訴が生じ、彼らが3ヶ月の期間にわたってどのように重篤であったかの発生に対する洞察を与える。この部分は、0〜4のスケールを有した。
【0080】
第2部は、3か月の期間に行なわれた活動の発生に対する洞察を与える。この部分は、0〜4のスケールを有した。
【0081】
説明 スケール第1部。
4. 個人は重大な/重要な病訴を持っていた。
3. 個人は考慮すべき病訴を持っていた
2. 個人は中程度の病訴を持っていた
1. 個人は病訴をほとんど持っていなかった
0. 個人は全く病訴を持っていなかった
【0082】
説明 スケール第2部
4: 個人はほとんど活動を行わなかった
3: 個人はあまり活動を行なわなかった:
2: 個人は中程度の活動を行なった
1: 個人はかなりの活動を行なった
0:個人は彼/彼女が欲した全ての活動を行なった
【0083】
2. 材料
1名の対象からの全試料はアッセイ内変動を回避するための同一試行において分析した。GHは、化学発光キット(Nichols Institute Diagnostics, San Juan Capistrano, CA, USA)でアッセイした。IGF−1およびIGF−BP3の定量は、イムノラジオメトリックアッセイ(IRMA)(DSL−5600 ACTIVE、DSL、Germany GmbH、Germany)を用いて行った。アッセイ内およびアッセイ間の分散は:GHについて4.0%および9.2%;IGF−1について3.0%および1.5%およびIGF−BP3について4.4%および6.6%であった。
【0084】
計算および統計
全ての対象の合計の作業出力は、繰り返し測定のための2元配置の分散分析で計算し、ホルモン値はウィルコクソン検定で分析した。すべての場合に、<0.05のp値を有意であるとして受け入れた。
【0085】
3. 結果
IgF−1濃度
群A
本発明の組成物を与えた群において、IgF−1レベルは、3ヶ月の期間にわたり約19%統計的に増加した(表5−1)。ポイント0(試験開始)にて、そのレベルは25.1nmol/1の平均値を有した。ポイント3(試験終了)にて、IgF−1レベルは、29.9nmol/lの平均を有した。
【0086】
プラセボ群におけるIGF−1のレベルは有意差を示していない。ポイント0(試験開始)にて、そのレベルは26.0nmol/lの平均値を有した。ポイント3(試験終了)にて、IgF−1レベルは平均25.9nmol/1を有した。
【0087】
B群
本発明の組成物を与えた群において、IgF−1レベルは3か月の期間に約24%統計的に有意に増加した(表5−1)。ポイント0にて、レベルは、20.6nmol/1の平均値を有した。ポイント3にて、IGF−1レベルは、25.6nmol/1の平均を有した。
【0088】
プラセボ群におけるIGF−1のレベルは有意差を示していない。ポイント0にて、レベルは、19.9nmol/1の平均値を有した。ポイント3にて、IGF−1レベルは、20.4nmol/lの平均を有した。
【0089】
C群
本発明の組成物を受けた群において、IGF−1レベルは3か月の期間に約35%統計的に有意に増加した(表5−1)。ポイント0にて、レベルは、14.9nmol/1の平均値を有した。ポイント3にて、IGF−1レベルは20.3nmol/1の平均を有した。
【0090】
プラセボ群におけるIGF−1のレベルは有意差を示していない。ポイント0にて、そのレベルは14.5nmol/1の平均値を有した。ポイント3にて、IGF−1レベルは14.4nmol/1の平均を有した。
【0091】
【表5−1】

【0092】
病訴
群A
本発明の組成物を与えた群において、病訴は3か月間にわたり統計的に有意に減少した(表5−2)。ポイント0にて、そのレベルは2.88の平均値を有した。ポイント3にて、それは0.62の平均を有した。
【0093】
プラセボ群における病訴のレベルは有意差を示さなかった。ポイント0にて、そのレベルは2.90の平均値を有した。ポイント3にて、それは2.79の平均を有した。
【0094】
B群
本発明の組成物を受けた群において、病訴は3か月間にわたり統計的に有意に減少した(表5−2)。ポイント0にて、そのレベルは3.18の平均値を有した。ポイント3にて、それは0.75の平均を有した。
【0095】
プラセボ群における病訴のレベルは有意差を示さなかった。ポイント0にて、そのレベルは3.15の平均値を有した。ポイント3にて、それは3.10の平均を有した。
【0096】
C群
本発明の組成物を与えた群において、病訴は3か月間にわたり統計的に有意に減少した(表5−2)。ポイント0にて、そのレベルは3.56の平均値を有した。ポイント3にて、それは0.72の平均を有した。
【0097】
プラセボ群における病訴のレベルは有意差を示さなかった。ポイント0にて、そのレベルは3.60の平均値を有した。ポイント3にて、それは3.56の平均を有した。
【0098】
【表5−2】

【0099】
活動
群A
本発明の組成物を受けた群において、3か月間活動は統計的に減少した(表5−3)。ポイント0にて、そのレベルは2.11の平均値を有した。ポイント3にて、それは0.77の平均を有した。
【0100】
プラセボ群における活動のレベルは有意差を示さなかった。
ポイント0にて、レベルは、2.04の平均値を有した。
ポイント3にて、それは2.02の平均を有した。
【0101】
B群
本発明の組成物を受けた群において、活動は3か月にわたって統計的に有意に減少した(表5−3)。ポイント0にて、そのレベルは2.60の平均値を有した。ポイント3にて、それは1.11の平均を有した。
【0102】
プラセボ群における活動のレベルは有意差を示さなかった。ポイント0にて、そのレベルは2.66の平均値を有した。ポイント3にて、それは2.70の平均値を有した。
【0103】
C群
本発明の組成物を与えられた群において、活動は3か月にわたって統計的に有意に減少した(表5−3)。ポイント0にて、そのレベルは3.28の平均値を有した。
ポイント3にて、それは1.17の平均を有した。
【0104】
プラセボ群における活動のレベルは差を示さなかった。ポイント0にて、そのレベルは3.30の平均値を有した。ポイント3にて、それは3.32の平均を有した。
【0105】
【表5−3】

【0106】
4. 考察
この実施例の目的は、本発明の組成物が作業出力を増加できるかを調査することであった。その結果は、組成物が作業補助効果(ergogenic effect)を有することを示す。それは正確には身体効率を増加させないが、精力的な運動の繰り返しの一仕事(repeated bout)を行なう能力を増強する。プラセボ群は、実行および精神状態において有意な変化を示さない。本発明の組成物は、すべての症状に改善を与える。その組成物を用いた群の個人はより多数のエネルギーを有し良好に感じる。また、アンケートから、テスト群がより若く、より楽観的で、憂鬱にならず、より幸福に感じると結論できる。
【0107】
実施例6
スポーツ選手のための食品サプリメント
1. 緒言
この実施例は、集中トレーニングでのIgF−1のレベルに対するIAAの効果を試験するために行った。実験は12週間行った。
【0108】
2. 方法
20名のスポーツ選手が試験に参加した。他の薬物療法は試験から除外された。処置の期間は12週であった。彼らは、いずれの他の薬物または食物のサプリメントもとることを許されなかった。彼らは、トレーニングの彼らのレベルを継続した。2週後に、トレーニングを25%強めた。ベースラインにて、開始にて、2週間、4週間、6週間、8週間、10週間および12週間後にて、IGF−1および安全パラメータ(肝臓テスト、血液学)を測定した。その群を10名のスポーツ選手の2群に分けた。A群は、IAAを受け、B群はプラセボを得た。
【0109】
A群 6名の男性 4名の女性
A群 5名の男性 5名の女性
【0110】
1つの対象からの試料はすべて、アッセイ内変動を回避するための同一試行において分析した。GHは、化学発光キット(Nichols Institute Diagnostics, San Juan Capistrano, CA, USA)でアッセイした。IGF−1の定量は、イムノラジオメトリックアッセイ(IRMA)(DSL−5600 ACTIVE、DSL、Germany GmbH、Germany)を用いて行った。アッセイ内およびアッセイ間の分散は:GHについて4.0%および9.2%;IGF−1について3.0%および1.5%であった。
【0111】
計算および統計
全ての対象の合計の作業出力は、繰り返し測定のための2元配置の分散分析で計算し、ホルモン値はウィルコクソン検定で分析した。すべての場合に、<0.05のp値を有意であるとして受け入れた。
【0112】
IAA
以下のスケジュールをそのサプリメントに使用した。1つのIAAカプセルは、10mg IAA、100 mgNaCl、140mg WPC 70.1を含有した。1つのグルタミンカプセルは、500mgグルタミンを含有した。摂取されたアミノ酸を表3−1に記載する。
【0113】
第1および第2週
IAA 朝にて 8mg(2カプセル)
夕にて 8mg(2カプセル)
アミノ酸 朝にて 5200mg(6カプセル)
夕にて 5200mg(6カプセル)
グルタミン 朝にて 500mg(1カプセル)
夕にて 500mg(1カプセル)
第3週から第12週まで
IAA 朝にて 4mg(1カプセル)
夕にて 4mg(1カプセル)
アミノ酸 朝にて 2700mg(3カプセル)
夕にて 2700mg(3カプセル)
グルタミン 朝にて 500mg(1カプセル)
夕にて 500mg(1カプセル)
【0114】
3.結果
(IAAを与えられた)A群において、IgF−1レベルは8週間の期間にわたり約47.7%統計的に有意に増加した(表6−1)。ポイント0(試験開始)にて、そのレベルは27.9nmol/lの平均値を有した。試験の終わりに、IGF−1レベルは、41.2nmol/lの平均を有した。
【0115】
プラセボを与えたB群において、IgF−1のレベルは減少を示している。ポイント0(試験開始)にて、そのレベルは27.3nmol/1の平均値を有した。試験の終わりに、IGF−1レベルは、17.8nmol/1の平均を有した。
【0116】
【表6】

【0117】
4. 結論
IAAを受けた群は結局より良好に行い、彼らはより機敏でかつ集中した。プラセボ群について、パーフォーマンスは12週間減少した。
激しいトレーニングは、この群で疲労をもたらしたが、活動群は依然として適当であった。IAAは、スポーツ選手の能力を増加させる有効な生成物であるようである。
【0118】
実施例7
貧弱に成長している子ブタのIAAでの処置
1. 緒言
この実施例は、感染圧力、健康および成長に対する処置の影響により視床下部の下垂体性の副腎(HPA)軸の障害された機能の理論をテストするためのものであるい。
【0119】
この試験は、オランダランドレースの1000頭の雌ブタでの良好に管理された飼育場で行った。飼育場はよく試行されるが、技術的性能は最適ではない。子ブタの死亡および成長速度での潜在的な問題があった。技術的または獣医学的な理由を十分に理解することなく、あまりにも多数の貧弱に成長している子ブタが存在する。飼育場の明確な病態は分からなかった。
【0120】
2. 方法
飼育場主は、この離乳期に貧弱に成長している子ブタを選択した。子ブタは試験の最初に2日間離乳させた。3群が存在し:対照群として機能する通常に良好に成長している子ブタ、12.5mg/kg/LW(生体重(life weight))のIAAで処置された78頭の貧弱に飼育するもの、および処置されない52頭の飼育するものを含むX群であった。
【0121】
IGF−1測定用血液試料は、試験の初めの、および試験の終わりに各群から得た。BおよびXの群の2つの檻(13頭の子ブタ)を試験の最初および終わりに重量測定した。有効成分IAAをデキストロース中で混合した。この混合物を飼料への1日、1頭の子ブタ当たり5グラムを加え、それは12.5mg/kg/LWの量であった。B群は第1回のIGF−1測定の5日後に処置を受けた。
【0122】
3. 結果
離乳2日後に、3群間のIGFレベルに差はない。IGF−1レベルは、離乳のストレスにより低い。しかし、既に1週後に、飼育場主は、B群およびX群の間の明確な差に気づく。B群における子ブタは、より良好に見え、腹部はより良好に満たされ、子ブタの一般的な外観はX群においてよりも良好に見え始めた。
【0123】
この現象は、処置が継続するにつれてより明確になる。B群においてほとんど貧弱に成長しているものはなく、皮膚および毛は非常に良好に見え、B群において少ない処置を必要とする。
【0124】
【表7−1】

【0125】
21日間の処置後、IGF−1レベルを再度測定した。B群は、健康な対照群(25.3対23.6nmol/l)のレベルであったが、非処置群Xより明らかに高かった(17.2nmol/l)。
【0126】
【表7−2】

【0127】
檻B 3 L(eft)は、檻X 4L(eft)からのそれらの隣の動物より平均850グラム大きく成長した。檻B 3R(ight)は、檻X 4R(ight)からのそれらの隣人のものと平均して同じ重量を得たが、試験の最初にて310グラム軽い重量が測定された。平均において、処置群は(重量測定した檻につき)21日の期間でほとんど0.5kg多く得た。
【0128】
処置を中止した後、X群よりB群からの子ブタは引き続き良好であった。
【0129】
貧弱に成長している子ブタは、非処置群より良好に見え始め、非処置群より良好に成長した。これらの特徴は、明らかに、処置群におけるより高いIGF−1レベルと相関している。この試験の結果は、12.5mg/kg LWIAAでの14〜21日間の単一処置が貧弱に成長している子ブタにおけるIGF−1レベルを有効に回復させることを確認する。一旦このレベルが通常に回復すると、これらのブタは不足した成長に追いつき、処置を継続する必要なくして、肥育期間中良好になると考える十分な証拠がある。
【0130】
実施例8
IAAでの産卵鶏を成長させる処置
1. 緒言
実施例6における貧弱に成長している子ブタの成功した処置に従い、これが産卵鶏を育てることにおいて大きな問題であるので、その同一の処置を貧弱な成長している産卵鶏でテストした。その群れは、一様に成長せず、トリの約10〜15%は、あまりにも貧弱な成長している効率を有する。貧弱に成長している子ブタに関する同一論理(感染はサイトカインレベルを上げ、IGF−1を低下させる、実施例8も参照)は、成長している産卵鶏に適用できる。
【0131】
2. 方法
10週齡の成長している産卵雌鶏をその群れにおいて選択して、3群の10羽の雌鶏を創製した:
−GB群:10羽の通常の成長をしている雌鶏、処置していない
−GNA群:10羽の貧弱に成長をしている雌鶏、10mg/kg/LW IAA(LW=生体重)で処置した
−SB群:10羽の貧弱に成長をしている雌鶏、処置していない
−SNA群:10羽の貧弱に成長をしている雌鶏、10mg/kg/LW IAAで処置した
【0132】
この実施例において、貧弱に成長しているトリだけではなく、通常に成長している動物を処置した。そのトリは、IAAを含むカプセルで毎日強制食餌させた。異なる群を毎週体重測定した。雌トリが産卵を開始するまで、処置を継続し、産卵の開始期間がその処置により影響されるかをみた。
【0133】
3. 結果
第1週から良好な体重増加が、双方の治療群に見られる。体重増加の差は、試験の最初の4週間で不変である。GNA群は今や約2週間、通常の飼育スケジュールを超えて進み、SNA群はスケジュールまで追いついた。非常に暑かったので、実験の最後の数週間は、トリには非常にストレスが多く、トリはILTに対する予防注射を受けた。
【0134】
【表8】

【0135】
既に1週間後の体重増加は、IAAが子ブタおよび子ウシで見られるのと同一効果を有する明確な適応を与えた。従って、作用様式が哺乳動物と鶏において同一であると仮定される。SNA群は、この試験期間で最も高い体重増加を示す。従って、IAAがHPA軸の機能を標準化した後、「不足した」成長の追いつく現象であるようである。
【0136】
また、IAAが「通常の」トリにおいて作用を有し、IAAが、10mg/kg/LWの用量にてその作用様式に対する抵抗性を誘導しないようであると結論できる。
【0137】
従って、この実施例の結果は、貧弱に成長している雌トリを通常の飼育スケジュールに戻し、通常の生成についての不足を防止し、発育プロセスをスピードアップでき、その発育期間の終わりにて非常に強いトリを送達できることを示す。
【0138】
実施例9
IAAでのブタ繁殖呼吸障害症候群ウイルスの生存動物の処置
1. 緒言
慢性疲労症候群(CFS)のヒトの処置での経験から、処置の効能が、通常のIGF−1血清レベルの回復に緊密にリンクすると分かる。また、ブタを含めた大部分の動物における成長速度は、IGF−1状態と関連している。IGF−1−濃度は、疾患および免疫学的な誘発により影響されることが知られている。PRRSV感染に生き残る子ブタのいくつかは、CFSを持った患者に類似する症状を示す(運動および食べる傾向がない、および悲そうに見える等)。
【0139】
従って、IGF−1−濃度をPRRSV子ブタにおいてテストし、子ブタをIAAで処置した。
【0140】
2. 方法
実験は、PRRSVの病歴を持つベルギーランドレースの子ブタで行った。子ブタを第4週にて離乳させ、1つの檻当たり12頭の子ブタを再配置した。異なる3群からのIGF−1レベルを第5週齡にてテストした。
【0141】
P群
これらは大きな問題を持ったブタだった。それらは貧弱に見え、低体重、悪い色を有し、それらのいくつかはStaphylococcus感染を有した。これらの子ブタが肥育サイクルの終了まで生き残らないであろうということが飼育場主および獣医の堅い確信であった。血液試料を12頭のうち5頭の子ブタから無作為に採取した。
【0142】
【表9】

【0143】
その結果は、IGFレベルの重篤な影響、ならびに貧弱な成長および健康およびIGF−1濃度間の明確な相関を示す。
【0144】
R群
これらの子ブタは最高に見えた。それらは離乳前に特定のスターター飼料を受けた。5頭の子ブタを無作為にチェックした。
【0145】
【表10】

【0146】
特定の前スターターは、この群においてIGF−1レベルを高めるようである。
【0147】
T群
これらは正常に見える子ブタであった。それらは離乳前に規則的な子ブタスターター飼料を受けた。
【0148】
【表11】

【0149】
これらの子ブタは通常の成長を有するが、R群より良好ではない。また、これはより低いIGF−1レベルに反映されている。
【0150】
3. 処置
P群における低レベルのIGF−1が分かった後に、CFSのヒトにおけるのと同一の処置を与えることを決定した。その子ブタの平均重量は、5週齢にて約7キロになっていた。彼らを、5mg IAAおよび120mg NaClおよびWPCの70を含む125mgの組成物で10日間処置した。生成物は液体飼料中で混合したスロー(through)中で供給した。全ての子ブタは、同一スローから食べた。
【0151】
4. 結果
10日間の処置後、無作為に血液試料を異なる群から採取した。動物のサイズについてのコードを加えた(K=小さい;N=通常;Z=重い)。
【0152】
P群
12頭のブタすべてが依然として生存し、彼らの状態は劇的に改善した。彼らはすべて、良好なピンク色を有し、より多数の堅い毛はなく、全ての耳は通常の位置にあり、もはやStaphylococcus感染に苦しむ子ブタはいなかった。それらは、体重および筋肉成長において非常に増加し、平均の「通常の」同腹仔仲間まで非常に追いついた。良好な健康についての全ての外的シグナルが今や存在した。
【0153】
無作為に、この群の5頭の子ブタのIGF−1濃度を測定した。
【0154】
【表12】

【0155】
子ブタの健康、体重および状態における劇的な改善がそれらのIGF−1レベルに反映されなかった。IGF−1レベルは上昇しなかった。同じことはCFS患者で見られている。その患者は、数週間の治療後に非常に良好に感じるが、IGF−1濃度に増加はまだない。IGF−1におけるこの増加は、数週間後だけに生じる。本発明者らは、全ての付加的なIGF−1生成が付加的な成長の過程において依然として用いられると考える。さらに、個体の体重およびIGF−1レベル間に明確な関連性がある。
【0156】
R群
これらの子ブタは今通常の商業用子ブタスターターミールにあり、従って、もはや前スターター処方にない。この群は通常に成長している。特別の徴候は存在していない。血液試料を6頭の子ブタから無作為に採取した。
【0157】
【表13】

【0158】
平均IGF−1濃度は、2週間で9.9nmol/lから15.72nmol/lまで上昇した。
【0159】
T群
これらの子ブタは、元来の子ブタスターター飼料を続ける。また、この群は、特定の症状なくして通常に成長している。5つの血液試料をIGF−1濃度につき無作為に採取した。
【0160】
【表14】

【0161】
平均IGF−1濃度が2週間で1.6から9.36nmolまで上昇した。
さらに3週後の血液試料を問題の群から再度採取した。
【0162】
【表15】

【0163】
これらの結果は、子ブタのIGF−1産生が、その処置が中止されても増加したことを明確に示している。
【0164】
5. 考察
IAAでの処置は、問題の子ブタの状態を劇的に改善した。彼らの免疫系はStaphylococcus感染を消失させた。この改善は、IGF−1血清中濃度に直ちに反映されていないが、その処置が中止された3週間後に、IGF−1レベルは、ほとんど通常のレベルと考えられるものに上昇した。
【0165】
多重感染が、TNF−アルファ、IL−1およびIL−6を単感染より6から非常に高レベルまで上昇させることが知られている。また、重篤な感染において、TNF−アルファ、IL−1およびIL−6がGHのIGF−1への形質変換を防止する反応を変調するが知られている。これは、GHの高い血清中濃度およびIGF−1の低い血清中濃度に導く。GHのこれらの高レベルはHPA軸に対するフィードバック反応を与えて、より少ないGH−RHを生成するであろう。ヒトCFS患者についてのように、いくらかの動物につき、感染源がなくなった後、HPA軸は、高いGHレベルのフィードバックにより引き起こされた「睡眠モード」のままである。IAAは、HPA軸を「活動モード」に再度置き、通常のIGF−1レベルを回復させ、今度は、正常に機能している免疫系および通常の成長、あるいはCFS患者については通常のレベルのエネルギーに導くために必要な刺激を提供する。
【0166】
添付書類1
第1部 病訴
あなたの病気につき最近7日間に以下の活動があなたにどの程度まで迷惑を生じか、あるいはあなたが全く活動をできなかったかをどうぞ示してください。あなたがそれらと関連しなくても、すべての活動に対してどうぞ答えてください。あなたが芝生を持っていなくても、あなたがそれを切らなければならなければ、それが何を意味するか恐らく想像できます。
【表16−1】

【表16−2】

【0167】
添付書類2
あなたの病気の最近7日間に以下の活動により、イエスまたは今およびどの程度あなたが迷惑を生じるか、あるいはあなたが全くそれができないかを我々に伝えてください。いずれのシンボルもどうぞ見落とさないでください。
【表17−1】

【表17−2】

【図面の簡単な説明】
【0168】
【図1】図1:CFSに苦しむ8名の患者における血漿IGF−1およびIGF−BP3レベルの時間的推移。その患者らは本発明の食品サプリメントで処置された。
【図2】図2:IAAでの薬物療法中の2型糖尿病患者におけるnmol/lで表されるIGF−1レベル。
【図3】図3:IAAでの薬物適用中の2型糖尿病患者におけるIGF−BP3/IGF−1比。
【図4】図4:IAAでの薬物適用中の2型糖尿病患者におけるHbAlc(ヘモグロビンAlc)レベル。
【図5A−C】図5A−C:本発明の組成物での薬物適用中の一般的な抗老化問題を持った個体におけるIGF−1レベル。
【図6A−C】図6A−C:本発明の組成物での薬物適用中の一般的な抗老化問題を持った個体において病訴レベル。
【図7A−C】図7A−C:本発明の組成物での薬物適用中の一般的な抗老化問題を持った個体における活動水準。
【図8】図8:IAAまたはプラセボを摂取したスポーツ選手におけるIGF−1レベル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
重度の疲労および疲労困憊症状、燃え尽き、慢性疲労症候群、鬱病、アルツハイマー病、過敏性腸症候群、骨粗鬆症、2型糖尿病の治療用の、または抗老化療法、免疫療法のための、およびヒトにおける運動後の回復を刺激する、または動物における成長および免疫系を刺激する治療用組成物の製造のための、成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)の血清レベルを増加させ、今度は成長ホルモン(GH)の分泌における増加、引き続いてのインスリン様成長因子1(IGF−1)の血清レベルの上昇に導くために個体における視床下部を活性化できる1以上の化合物の使用。
【請求項2】
該化合物が、処置されるヒトまたは動物の個体に投与された場合に、化合物の投与に先立って同一のヒトまたは動物の体内のインドール酢酸のレベルに比較してヒトまたは動物体内におけるインドール酢酸(IAA)のレベルの増加に導くことができる化合物である請求項1記載の使用。
【請求項3】
該化合物が、インドール酢酸(IAA)、または4−ヒドロキシ−IAA、4−メトキシ−IAA、5−ヒドロキシ−IAA、5−メトキシ−IAA、6−ヒドロキシ−IAA、6−メトキシ−IAA、7−ヒドロキシ−IAA、7−メトキシ−IAAよりなる群から選択されるインドール酢酸誘導体である請求項1記載の使用。
【請求項4】
該化合物が、請求項3に記載の化合物の誘導体であり、ここに、その芳香族環は、4、5、6および7位の1以上にてメチル、アミノ、ニトロ、フルオリド、クロリド、ブロミド、ヨージドで置換された請求項3記載の使用。
【請求項5】
該化合物が、トリプトファン、4−ビドロキシトリプトファン、4−メトキシ−トリプトファン、5−ヒドロキシトリプトファン、5−メトキシトリプトファン、6−ビドロキシトリプトファン、6−メトキシトリプトファン、7−ヒドロキシ−トリプトファン、7−メトキシトリプトファン、ヒパフォリン、トリプタミン、4−ヒドロキシトリプタミン、4−メトキシトリプタミン、サイロシン(4−ヒドロキシ、ジメチルトリプタミン)、サイロシビン(4−ホスフェートジメチル−トリプタミン)、ベオシスチン、セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)、5−メトキシトリプタミン、ブフォテニン(ジメチルセロトニン)、O−メチルブホテニン、メラトニン、6−ヒドロキシトリプタミン、6−メトキシ−トリプタミン、7−ヒドロキシトリプタミン、7−メトキシトリプタミン、インドール酪酸およびインドール−3−ピルベートよりなる群から選択されるインドール酢酸の前駆体である請求項1記載の使用。
【請求項6】
該化合物が、インドール、インドール−3−アセトアルデヒド、インドール−3−エタノール、インドール−3−アルデヒド、インドール−3−メタノール、インドール−3−カルボン酸、3−メチルインドール(スカトール)、インドール−3−アセトアルドキシム、3−アミノメチルインドール、N−メチルアミノメチルインドール、グラミン(N−ジメチルアミノメチルインドール)、インドキシル(インジカン)、インドレニノン、3−メチレン−2−オキシンドール、アブリン、イソタンB、イサチン、インジカン、インジゴ、インドュルビン、インジゴチン、3−インドリル−メチル(スカトリル)、ナイアシン、2−オキシンドール−3−酢酸、3−メチレン−2−オキシンドール、オキシンドール−3−メタノールおよびオキシンドール−3−アルデヒド、オキシンドール−3−カルボン酸および3−メチルオキシンドール−よりなる群から選択できる請求項3にリストされた化合物のアナログ、または請求項3にリストされた化合物に戻し変換できるインドール酢酸の代謝物質である請求項1記載の使用。
【請求項7】
該化合物がエステル結合を介するインドール酢酸および糖のコンジュゲートである請求項1記載の使用。
【請求項8】
該コンジュゲートが、IAA−グルコース、IAA−アルファ−アスパラギン酸1N−グルコシド、IAA−イノシトール、IAA−ミオイノシトールよりなる群から選択される請求項7記載の使用。
【請求項9】
該化合物が、インドール酢酸およびアミノ酸またはペプチドのコンジュゲートである請求項1記載の使用。
【請求項10】
該コンジュゲートが、アセトアミド、アルファ−ロイシン、アルファ−アラニン、アルファ−アスパルテート、アルファ−グルタメート、アルファ−リジン、アルファ−グリシン、アルファ−バリンおよびアルファ−フェニルアラニンよりなる群から選択される請求項9記載の使用。
【請求項11】
該化合物が、ジオキシンドール−3−酢酸、3−O−ベータ−グルコシル−ジオキシンドール−3−酢酸、7−ヒドロキシ−2−オキシンドール−3−酢酸−7'−O−ベータ−d−グルコピラノシド、グルコピラソニル(glucopyrasonyl)−ベータ−1,4−グルコピラノシル−ベータ−1−N−オキシンドール−3−アセチル−N−アスパラギン酸、グルコピラノシル−ベータ−1−N−オキシンドール−3−アセチル−N−アスパラギン酸、2−インドロン−3−アセチルアスパラギン酸、3−(O−ベータ−グルコシル)−2−インドロン−3−アセチルアスパラギン酸、3−ヒドロキシ−2−インドロン−3−アセチルアスパラギン酸インドール−3−グリセロホスフェート、インドール−3−グリセロール、インドール−3−イルメチルグルコシノレート(グルコブラシシン)、4−ヒドロキシインドール−3−イルメチルグルコシノレート(4−ヒドロキシグルコブラシシン)、1−アセチル−インドール−3−イルメチルグルコシノレート(1−アセチル−グルコブラシシン)、1−メトキシインドール−3−イルメチルグルコシノレート(ネオグルコブラシシン)、4−メトキシインドール−3−イルメチルグルコシノレート(4−メトキシ−グルコブラシシン)、1−スルホ−インドール−3−イルメチル(グルコブラシシン−1−スルホネート)よりなる群から選択される請求項7または9記載の使用。
【請求項12】
該化合物が、請求項3〜6、8、10〜11のいずれか1記載の化合物のN1−アセチル−、N1−ホルミル−、N1−O−メチルまたはN1−スルホネート誘導体よりなる群から選択される化合物である請求項1記載の化合物。
【請求項13】
組成物が、さらに1以上のアミノ酸を含む請求項1〜12のいずれか1記載の使用。
【請求項14】
組成物が、1〜100mg、好ましくは10〜90mg、より好ましくは40mgの有効成分を含む請求項1〜13のいずれか1記載の使用。
【請求項15】
組成物が、カプセルの形態である請求項1〜14のいずれか1記載の使用。
【請求項16】
治療用組成物が、食品サプリメントである請求項1〜15のいずれか1記載の使用。
【請求項17】
適当な希釈剤、担体または賦形剤および請求項3〜12に記載の1以上の化合物を含む治療用組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図8】
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【公表番号】特表2007−525405(P2007−525405A)
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−509805(P2005−509805)
【出願日】平成15年10月3日(2003.10.3)
【国際出願番号】PCT/EP2003/011171
【国際公開番号】WO2005/039546
【国際公開日】平成17年5月6日(2005.5.6)
【出願人】(506112720)フェーイレン・ナムローゼ・フェンノートシャップ (2)
【氏名又は名称原語表記】Veijlen N.V.
【Fターム(参考)】