説明

ヒンジおよびドア装置

【課題】フレームやドア部材にブラケットを追加設置することなくドア開き状態を確実に保持できるヒンジを提供する。
【解決手段】一方ヒンジプレート41に軸部材42により他方ヒンジプレート43を開閉自在に軸支する。他方ヒンジプレート43における軸部材42の取付側と反対側の端部の上縁部にブラケット部77を一体成形し、このブラケット部77の軸穴78に、ホールドステイロッド79の縦軸部79aを回動自在かつ上下方向摺動自在に遊嵌する。ホールドステイロッド79の横軸部79bは、一方ヒンジプレート41に溶接したガイドプレート72のガイド穴73Hに摺動自在に挿入し、このホールドステイロッド79の先端部に係止部79cを折曲形成する。係止部79cは、他方ヒンジプレート43の開き動作により案内部76から受板部74に移動して係合穴75に挿入するとともに、この係合穴75から指先押上げ操作などにより取出し可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレームにドアパネル本体を取付けるヒンジと、このヒンジにより開閉自在のドア装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図18は、作業機械としての油圧ショベル10を示し、下部走行体11に上部旋回体12が旋回可能に設けられ、この上部旋回体12上にキャブ13、作業装置14、エンジンなどの動力装置15が搭載されている。動力装置15は、上部カバー16およびサイドドア17などにより覆われている。サイドドア17は、ヒンジ18により開閉自在に取付けられ、サイドドア17の開き状態は、図19乃至図21に示されたホールド機構19により保持される。
【0003】
この図19乃至図21に示された従来のホールド機構19は、サイドドア17の閉じ時は、図20に示されるように上部旋回フレーム12fに追加したブラケット19a,19bの穴間に、コの字に折曲形成されたステー(丸棒)19sを掛け渡すようにして収納し、サイドドア17の開き時は、図21に示されるように上部旋回フレーム12fに追加したブラケット19aの穴と、サイドドア17の内面に追加したブラケット19dの穴との間に、ステー19sを掛け渡すようにして引っ掛けるものである(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−315347号公報(第3−4頁、図4)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この従来のホールド機構19は、上部旋回フレーム12fおよびサイドドア17に、ステー19sを引っ掛けるためのブラケット19a,19b,19dを溶接により追加設置しなければならない。
【0006】
さらに、ドア閉じ時のステー19sは、単にブラケット19a,19bの穴に通しているだけであるため、機体に大きな上下振動が発生した場合、ブラケット19a,19bの穴から外れて脱落するおそれがあり、その脱落を抑えるために、図19乃至図21に示されるようにサイドドア17の内面に脱落防止ブラケット19eも溶接により追加設置して、ドア閉じ時にこの脱落防止ブラケット19eがブラケット19a,19b上のステー19sを上側から押さえるようにしている。
【0007】
また、従来のホールド機構19は、サイドドア17を開いたときに、図21に示されるようにブラケット19a,19dの穴間に、ステー19sを掛け渡すようにして引っ掛けるようにしているが、ステー19sの脱着を伴なう位置合わせ作業であるので手間がかかり、現場ではこの作業を省略するおそれもある。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、フレームやドア部材にブラケットを追加設置することなくドア開き状態を確実に保持できるヒンジを提供することを目的とし、また、このヒンジによりドア開き状態を確実に保持できるドア装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載された発明は、フレームに固定される一方ヒンジプレートと、この一方ヒンジプレートに対し開閉自在に設けられた、ドアパネル本体を取付ける他方ヒンジプレートと、この他方ヒンジプレートを一方ヒンジプレートに対し開閉自在に軸支する軸部材と、一方ヒンジプレートから他方ヒンジプレートにわたって設けられ、一方ヒンジプレートに対する他方ヒンジプレートの開き動作を一定角度で係止するヒンジプレート開き角度規制機構とを具備し、このヒンジプレート開き角度規制機構は、一方ヒンジプレートに一体的に設けられたガイドプレートと、このガイドプレートの少なくとも上下方向に細長く形成されたガイド穴と、このガイド穴の下側でガイドプレートから水平方向へ一体的に設けられた受板部と、この受板部に穿設された係合穴と、この係合穴を介してガイドプレートとは反対側に向って連続的に下降傾斜された案内部と、他方ヒンジプレートから水平方向へ一体的に設けられた、軸穴を有するブラケット部と、このブラケット部の軸穴とガイドプレートのガイド穴との間に設けられたホールドステイロッドとを具備し、このホールドステイロッドは、ブラケット部の軸穴に垂直に遊嵌された縦軸部と、この縦軸部に対し水平に設けられ、ガイドプレートのガイド穴に摺動自在に挿入された横軸部と、この横軸部の先端を下方へ垂直に折曲して形成され、一方ヒンジプレートに対する他方ヒンジプレートの開き動作により案内部から受板部に移動して係合穴に挿入されるとともにこの係合穴から取出し可能な係止部とを備えたヒンジである。
【0010】
請求項2に記載された発明は、請求項1記載のヒンジにおけるブラケット部が、他方ヒンジプレートにおける軸部材の取付側と反対側の端部に配置されたものである。
【0011】
請求項3に記載された発明は、請求項1または2記載のヒンジにおけるガイド穴が、ガイドプレートの上下方向に形成された縦穴部と、この縦穴部の下部から一方ヒンジプレートに向って受板部に沿って設けられた横穴部とを具備したものである。
【0012】
請求項4に記載された発明は、請求項3記載のヒンジにおけるガイド穴が、縦穴部と横穴部との内角部を斜めに切落して形成された斜穴部を備えたものである。
【0013】
請求項5に記載された発明は、請求項1乃至4のいずれか記載のヒンジにおける一方ヒンジプレートが、フレームに当接されて締着される平板状のフレーム当接板部と、フレーム当接板部に対して折曲形成された軸受板部と、軸受板部に一体成形されて軸部材に嵌合された複数の軸受環部とを備え、他方ヒンジプレートは、ドアパネル本体を固定するためのパネル当接板部と、パネル当接板部に一体成形されて一方ヒンジプレートの軸受環部と交互に軸部材に嵌合された複数の軸受環部とを備え、一方ヒンジプレートは、フレーム当接板部および軸受板部を一方ヒンジプレートおよび他方ヒンジプレートの軸受環部より長手方向に突出させて形成した突端部を備えたものである。
【0014】
請求項6に記載された発明は、ドアパネル本体と、このドアパネル本体の一側をフレームに取付けた請求項1乃至5のいずれか記載のヒンジとを備え、ドアパネル本体は、外側板と、この外側板の内側面に固定された内側板と、これらの外側板と内側板との間に充填された発泡材とを具備したドア装置である。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載された発明によれば、一方ヒンジプレートに対する他方ヒンジプレートの開き動作を一定角度で係止するヒンジプレート開き角度規制機構は、一方ヒンジプレートから他方ヒンジプレートにわたって設けられ、一方および他方ヒンジプレートが、従来のフレームやドア側に設けられたドア開き角度保持用ホールド機構のブラケットを兼ねるので、フレームやドアパネル本体にブラケットを追加設置する必要がなく、追加部品の発生を防止できる。特に、ホールドステイロッドは、常に、横軸部が一方ヒンジプレートのガイドプレートのガイド穴に挿入されるとともに、縦軸部が他方ヒンジプレートのブラケット部の軸穴に嵌合したまま外れないので、ドア閉じ時に大きな振動が発生しても脱落防止用の追加部品が必要ないとともに、ドア開き時は、ホールドステイロッドの先端部に設けられた係止部が、ホールドステイロッドとともに移動して案内部から受板部に円滑に乗上げるようにして係合穴内に落下するので、ドア全開動作と連動して自動的に固定機能が働き、ドア開き状態を全開角度で自動的に保持できる。このとき、ホールドステイロッドの横軸部の先端を下方へ垂直に折曲して形成した係止部を係合穴に落として固定するので、この係止部を抜出操作しない限りこの係止部が係合穴から抜出ることはなく、ドアパネル本体の開き状態を確実に保持できる。さらに、これらの構成により、従来のホールド機構に比べて、部品の規模を小型化することができるので、ヒンジ内にコンパクトに収めることができるとともに、ホールドステイロッドの縦軸部を他方ヒンジプレートに一体に設けられたブラケット部の軸穴に遊嵌したので、ヒンジプレート開き角度規制機構の構造を簡素化でき、コストダウンと、ホールドステイロッドの脱着容易構造に基づく強度変更の容易性を図ることができる。
【0016】
請求項2に記載された発明によれば、他方ヒンジプレートにおける軸部材の取付側と反対側の端部にブラケット部を配置して、このブラケット部の軸穴にホールドステイロッドの縦軸部を遊嵌したので、ホールドステイロッドの縦軸部を軸部材から最も離れた場所に配置することによって、ドアパネル本体を閉めようとする力に対するホールドステイロッドの支持力を向上できる。
【0017】
請求項3に記載された発明によれば、ガイド穴は、ガイドプレートの上下方向に形成された縦穴部の下部から一方ヒンジプレートに向って受板部に沿って横穴部が設けられたので、ホールドステイロッドの横軸部がガイド穴内で軸方向に摺動する際の水平角度変化に円滑に対応でき、ホールドステイロッドの円滑な作動を確保できる。特に、ドア閉時の閉動作開始後に横軸部が一方ヒンジプレート側に振れる運動が生じやすいが、その横軸部の運動を横穴部が妨げることがないので、ホールドステイロッドの円滑な作動を確保できる。
【0018】
請求項4に記載された発明によれば、ガイド穴の縦穴部と横穴部との内角部を斜めに切落して斜穴部を形成したので、ホールドステイロッドの係止部が受板部上および案内部上で水平方向に摺動しながら案内部に沿って下降するとき、ホールドステイロッドの横軸部が、斜穴部に沿って、水平方向に動きながら下降する動作を円滑に行なえる。
【0019】
請求項5に記載された発明によれば、一方ヒンジプレートのフレーム当接板部と軸受板部とを折曲形成する加工段階でフレーム当接板部と軸受板部との間の折れ線に沿って強度低下するおそれがあり、その中でも、折れ線の先端は、その真横から作用する荷重に弱いので、一方ヒンジプレートのフレーム当接板部および軸受板部を、軸部材に嵌合された軸受環部より長手方向に突出させて突端部を形成することにより、折れ線の先端位置を遠くに離して、ドアパネル本体の荷重が、他方ヒンジプレートから軸部材および軸受環部を経て一方ヒンジプレートに作用する際の応力を分散させ、折れ線の先端に作用する荷重応力を弱め、この場所への応力集中を軽減でき、この折れ線の先端部分の耐久性を向上できる。
【0020】
請求項6に記載された発明によれば、外側板と内側板との間に発泡材を充填して、ドアパネル本体の軽量化と振動吸収性能の向上とを図ることで、ヒンジに作用する負担を軽減でき、ヒンジの耐久性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係るドア装置のヒンジの一実施の形態を示すドア開時の斜視図である。
【図2】同上ヒンジのドア閉時の斜視図である。
【図3】同上ヒンジの要部一方向斜視図である。
【図4】同上ヒンジの要部他方向斜視図である。
【図5】同上ヒンジの平面図である。
【図6】同上ヒンジの作動軌跡を示す平面図である。
【図7】同上ドア装置を備えた作業機械の平面図である。
【図8】同上ドア装置の内側からの斜視図である。
【図9】同上ドア装置のドアパネル本体の断面図である。
【図10】同上ドア装置のドアパネル本体の分解斜視図である。
【図11】同上ドア装置のヒンジ取付部の断面図である。
【図12】本発明に係るドア装置のヒンジの他の実施の形態を示すドア開時の斜視図である。
【図13】同上ヒンジのドア閉時の斜視図である。
【図14】同上ヒンジの要部斜視図である。
【図15】同上ヒンジの平面図である。
【図16】同上ヒンジの作動軌跡を示す平面図である。
【図17】本発明に係るドア装置のヒンジのさらに別の実施の形態を示す要部斜視図である。
【図18】従来のドア装置を備えた作業機械の斜視図である
【図19】従来のドア装置のドア開状態を示す斜視図である。
【図20】従来のホールド機構の収納状態を示す斜視図である。
【図21】従来のホールド機構の使用状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明を、図1乃至図11に示された一実施の形態、図12乃至図16に示された他の実施の形態を参照しながら詳細に説明する。
【0023】
図7は、作業機械としての油圧ショベル10を示し、下部走行体11に上部旋回体12が旋回可能に設けられ、この上部旋回体12上にキャブ13、作業装置14、エンジンなどの動力装置15が搭載されている。動力装置15は、上部カバー16およびサイドドア17などにより覆われている。
【0024】
図8に示されるように、サイドドア17のドアパネル本体20の一側は、このドアパネル本体20の一側部に取付けられたヒンジ31により、上部旋回体12上に設置された機体側のフレーム32に取付けられている。すなわち、このフレーム32の一側部材32aにヒンジ31により、ドアパネル本体20の一側部が水平方向開閉自在に取付けられている。このドアパネル本体20は、垂直面部20aに対し、上部がフレーム32側に折曲されて折曲面部20bが形成されている。
【0025】
このドアパネル本体20のヒンジ31とは反対側のラッチ取付穴部33には、ドアパネル本体20の垂直面部20aをフレーム32側に係脱可能なラッチ装置30のラッチ機構部34が設けられている。一方、ドアパネル本体20の開閉にともないドアパネル本体20が当接される方向に対向してフレーム32の他側部材32bに固定された取付板35よりラッチ装置30の係合体としてのストライカ36が突設され、このストライカ36に対しドアパネル本体20側に設けられたラッチ機構部34が係脱可能となっている。
【0026】
このラッチ機構部34の上側には、ドアパネル本体20の内側板23を凹状に成形した制振係合部37が設けられている。一方、機体側のフレーム32の他側部材32bには、ドアパネル本体20の開閉にともない制振係合部37と係脱自在の制振プランジャ38が、取付板39を介して取付けられている。
【0027】
図9は、サイドドア17のドアパネル本体20を示し、このドアパネル本体20は、外側板21と、この外側板21より薄い板厚の板金を凹凸状にプレス成形して外側板21の内側面に凹部を固定するとともに凸部と外側板21との間に空間22を形成する内側板23と、これらの外側板21と内側板23との間の空間22に充填された発泡材24とを具備している。発泡材24は、発泡素材24aを加熱して発泡させる。
【0028】
外側板21の周縁部は、内側板23の周縁部を包みこむように折返して押しつぶすようにヘミング加工したへミング加工部25を備えている。内側板23は、凹状に成形されて外側板21に接着剤により接合された凹部27と、これらの凹部27に対し膨出成形された凸部29とを具備している。接着剤は、外側板21と内側板23とを接合するとともにシールするため、粘性と熱硬化性を有するペーストタイプ構造用接着剤が望ましい。
【0029】
図10および図11はドアパネル本体20へのヒンジ31の取付構造を示し、図10に示されるように外側板21と内側板23の一側部間には内部補強板61が接着され、この内部補強板61の裏面に溶接付けされたナット62と、図11に示されるようにこのナット62に螺合するボルト63とにより、内側板23のヒンジ取付面部64上に位置するヒンジ31が取付けられている。このヒンジ31とボルト63の頭部と間にはワッシャ65が介在されている。
【0030】
そして、このワッシャ65を通して、ヒンジ31のボルト挿入穴58と、内側板23のヒンジ取付面部64に穿設されたボルト挿入孔66とに挿入したボルト63を、内部補強板61の裏面に一体化されたナット62に螺合して、ヒンジ31を取付ける。
【0031】
なお、図10において、外側板21の周縁部25aは、内側板23の周縁部を嵌着できるように折曲されているが、これを折返して押しつぶすことにより、前記へミング加工部25となる。
【0032】
図1乃至図6は、前記ヒンジ31の構造を示し、このヒンジ31は、機体側のフレーム32の一側部材32aに固定される側でフレーム方向に長尺に形成された単一の一方ヒンジプレート41と、この一方ヒンジプレート41の長尺方向一端部および他端部の一側部にて長尺方向に沿って同一直線上に回転中心軸が配置された複数の軸部材42と、これらの軸部材42により一方ヒンジプレート41に対し開閉自在に軸支された、ドアパネル本体20を取付ける複数の他方ヒンジプレート43とを具備したものである。
【0033】
一方ヒンジプレート41は、平板状のフレーム当接板部44に対して軸受板部45が折曲形成され、この軸受板部45の中央切欠部46を介して一端部および他端部に一体成形された複数の軸受環部47と、複数の他方ヒンジプレート43にそれぞれ一体成形された複数の軸受環部48とが交互に嵌合されて、それらの軸受環部に軸部材42が挿入されている。
【0034】
一方ヒンジプレート41のフレーム当接板部44には、一端部、中央部および他端部に、締着用ボルト挿入用の長穴51,52,51が穿設され、図1に示されるように、これらの長穴51,52,51に挿入された締着用ボルト53,54,53により、フレーム当接板部44が機体側のフレーム32の一側部材32aに固定可能であるとともに弛緩可能となっている。
【0035】
また、上下の他方ヒンジプレート43は、図11に示されるように前記軸受環部48にパネル当接板部55が一体成形され、このパネル当接板部55に、ドアパネル本体20を固定するためのボルト挿入穴58が穿設されている。
【0036】
次に、このようにしてサイドドア17に取付けられたヒンジ31を用いて、サイドドア17を機体側のフレーム32に取付けるときは、図1に示されるように、一方ヒンジプレート41の長穴51,52,51に挿入された締着用ボルト53,54,53を、フレーム32の一側部材32aに設けられたナット部材に螺合して締着するが、その際に、締着用ボルト53,54,53を緩めた状態で、これらの締着用ボルト53,54,53が長穴51,52,51の内部で移動し得る範囲でドアパネル本体20を動かし、ドアパネル本体20の取付位置を微調整する。
【0037】
次に、図1乃至図5に示されるように、一方ヒンジプレート41から他方ヒンジプレート43にわたって、一方ヒンジプレート41に対する他方ヒンジプレート43の開き動作を一定角度で係止するヒンジプレート開き角度規制機構71が設けられている。
【0038】
このヒンジプレート開き角度規制機構71は、一方ヒンジプレート41に、一方ヒンジプレート41とは別プレート部材で構成されたガイドプレート72の基端が、内側の溶接部72aおよび外側の溶接部72bにより一体に取付けられ、このガイドプレート72にはロッド挿通板部73が一体に折曲形成され、このロッド挿通板部73にガイド穴73Hが少なくとも上下方向に細長く形成され、このロッド挿通板部73の下部から水平方向に受板部74が一体に折曲形成され、この受板部74に係合穴75が穿設され、この係合穴75を介してロッド挿通板部73とは反対側に向って案内部76が連続的に下降傾斜されている。
【0039】
さらに、ヒンジプレート開き角度規制機構71は、下側の他方ヒンジプレート43における軸部材42の取付側と反対側の端部の上縁部に、一体成形されたブラケット部77がガイドプレート72側に水平に折曲して設けられ、このブラケット部77の軸穴78に、ホールドステイロッド79の縦軸部79aが垂直に回動自在かつ上下方向摺動自在に遊嵌されている。
【0040】
このホールドステイロッド79の縦軸部79aに対し水平に設けられた横軸部79bは、ガイドプレート72のガイド穴73Hに摺動自在に挿入され、この横軸部79bの先端部には、一方ヒンジプレート41に対する他方ヒンジプレート43の開き動作により案内部76から受板部74に移動して係合穴75に挿入されるとともにこの係合穴75から指先押上げ操作などにより取出し可能な係止部79cが、下方へ垂直に折曲して形成されている。
【0041】
ガイドプレート72のガイド穴73Hは、図4に示されるようにロッド挿通板部73の上下方向に形成された縦穴部73Haと、この縦穴部73Haの下部から一方ヒンジプレート41に向って受板部74に沿って設けられた横穴部73Hbとを具備している。
【0042】
次に、この図1乃至図6に示された実施の形態の作用効果を説明する。
【0043】
図6は、ドアパネル本体20を開閉する際のヒンジ31の一連の動きを示し、この図6に示されるように、ドアパネル本体20が開く段階では、ガイドプレート72のガイド穴73Hに挿入されたままのホールドステイロッド79は、ブラケット部77の軸穴78内に挿入された縦軸部79aを支点として水平方向に回動しながら、案内部76により係止部79cを押上げられながら上昇しつつ摺動し、受板部74上に移動する。
【0044】
そして、図3乃至図5に示されるように、ドアパネル本体20の全開状態では、案内部76の登り勾配を上昇したホールドステイロッド79の係止部79cが、受板部74の係合穴75内に落下するので、一方ヒンジプレート41に対するホールドステイロッド79の動きを拘束して、このホールドステイロッド79を介し、他方ヒンジプレート43の開閉動作をロックすることができる。すなわち、他方ヒンジプレート43に取付けられたドアパネル本体20の開閉動作をロックすることができる。
【0045】
この全開状態でのロック作用を解除するときは、ホールドステイロッド79の係止部79c側を縦穴部73Haに沿って押上げ、係止部79cを係合穴75内から取出すことで、ロック状態を解除し、他方ヒンジプレート43を閉じ方向へ動かすことができる。すなわち、他方ヒンジプレート43に取付けられたドアパネル本体20を閉じることができる。
【0046】
このドアパネル本体20とともにヒンジ31を閉じるときは、図6に示されるようにホールドステイロッド79の係止部79cが案内部76に沿って下降しながら水平方向にも回動するように摺動し得るが、このとき、ホールドステイロッド79の横軸部79bは、縦穴部73Haに沿って下降し、横穴部73Hbに沿って水平方向にも動き得る。
【0047】
このため、ホールドステイロッド79の横軸部79bがガイド穴73H内で軸方向に摺動する際の水平角度変化に円滑に対応でき、ホールドステイロッド79の円滑な作動を確保できる。特に、ドア閉時の閉動作開始後に横軸部79bが一方ヒンジプレート41側に振れる運動が生じやすいが、その横軸部79bの運動を横穴部73Hbが妨げることがないので、ホールドステイロッド79の円滑な作動を確保できる。
【0048】
また、ドアパネル本体20を閉じるときは、図8に示されるように、フレーム32の他側部材32bから突出されたストライカ36に向かってドアパネル本体20のラッチ機構部34が移動し、ストライカ36のフック金具により拘束係止される。同時に、ドアパネル本体20の垂直面部20aに設けられた凹状の制振係合部37に対し、フレーム32側に設けられた制振プランジャ38が嵌入して、ドアパネル本体20の上下方向の振動が規制される。
【0049】
ドアパネル本体20は、外側板21とこの外側板21より薄い内側板23とで形成された中空の閉断面構造により軽量化を図ることができるとともに、内側板23とこれより厚い外側板21とで形成された十分な高さをもった中空の閉断面構造により、外側からの衝撃に対して十分な強度を確保できる強固なドアパネル本体20を安価に提供でき、さらに、外側板21と内側板23との間に充填された発泡材24により、ドアパネル本体20自体から発生する音を効果的に減衰させることができ、効果的に低騒音化を図ることができる。
【0050】
また、一方ヒンジプレート41に対する他方ヒンジプレート43の開き動作を一定角度で係止するヒンジプレート開き角度規制機構71は、一方ヒンジプレート41から他方ヒンジプレート43にわたって設けられ、要するに、一方および他方ヒンジプレート41,43が、従来のフレームやドア側に設けられたホールド機構19のブラケット19a,19b,19d(図19乃至図21参照)を兼ねるので、機体側のフレーム32やドアパネル本体20にブラケットを追加設置する必要がなく、追加部品とその溶接工程の発生を防止できる。
【0051】
特に、ホールドステイロッド79は、常に、横軸部79bが一方ヒンジプレート41のガイドプレート72のガイド穴73Hに挿入されるとともに、縦軸部79aが他方ヒンジプレート43のブラケット部77の軸穴78に嵌合したまま外れないので、ドア閉じ時(作業時)に大きな振動が発生しても脱落防止用の追加部品が必要ないとともに、ドア開き時は、ホールドステイロッド79の先端部に設けられた係止部79cが、ホールドステイロッド79とともに移動して案内部76から受板部74に円滑に乗上げるようにして係合穴75内に落下するので、ドア全開動作と連動して自動的に固定機能が働き、ドアパネル本体20のドア開き状態を全開角度で自動的に保持できる。
【0052】
このとき、ホールドステイロッド79の横軸部79bの先端を下方へ垂直に折曲して形成した係止部79cを係合穴75に落として固定するので、この係止部79cを抜出操作しない限りこの係止部79cが係合穴75から抜出ることはなく、ドアパネル本体20の開き状態を確実に保持できる。
【0053】
さらに、これらの構成により、従来のホールド機構19に比べて、部品の規模を小型化することができるので、ヒンジ31内にコンパクトに収めることができるとともに、ホールドステイロッド79の縦軸部79aを他方ヒンジプレート43に一体に設けられたブラケット部77の軸穴78に遊嵌したので、ヒンジプレート開き角度規制機構71の構造を簡素化でき、コストダウンと、ホールドステイロッド79の脱着容易構造に基づく強度変更の容易性を図ることができる。
【0054】
また、他方ヒンジプレート43における軸部材42の取付側と反対側の端部にブラケット部77を配置して、このブラケット部77の軸穴78にホールドステイロッド79の縦軸部79bを遊嵌したので、ホールドステイロッド79の縦軸部79aを軸部材42から最も離れた場所に配置することによって、ドアパネル本体20を閉めようとする力に対するホールドステイロッド79の支持力を向上できる。
【0055】
さらに、係合穴75と案内部76とを順次折曲形成したガイドプレート72を一方ヒンジプレート41に溶接したので、ヒンジプレート開き角度規制機構71を容易に製作でき、コストダウンを図ることができる。
【0056】
また、長尺の一方ヒンジプレート41に複数の他方ヒンジプレート43を、同一直線上に配置された複数の軸部材42により開閉自在に軸支することで、2つのヒンジを一体化したので、2つのヒンジ相互間の調整が必要なく、ドア取付状態の微調整を容易にでき、また、一方ヒンジプレート41は3つの締着用ボルト53,54,53によってフレーム32に取付けることが可能となり、取付ボルト個数の削減も可能であり、このヒンジ31による取付作業性を向上できるとともに、ドア取付状態の微調整も容易にできる。
【0057】
特に、中央の締着用ボルト54を中心にドアパネル本体20を回動するようにして動かすと、ドアパネル本体20の取付角度や取付位置の微調整を容易に行うことができる。すなわち、一方ヒンジプレート41の中央部を固定する締着用ボルト54を緩めることにより、この締着用ボルト54を支点にして一方ヒンジプレート41の長尺方向一端部および他端部にそれぞれ配置された他方ヒンジプレート43を可動調整して、一体のドアパネル本体20の取付位置を微調整しながら、このドアパネル本体20の取付作業を円滑に行なうことができる。
【0058】
さらに、長尺の一方ヒンジプレート41が、複数のヒンジを一体化するプレートの役割を果すので、複数のヒンジを一体化するために複数のヒンジ間にプレートを溶接するなどの必要もなく、そのような溶接製品と比べて溶接工程を省略できるとともに、剛性の向上も図れる。
【0059】
また、外側板21と内側板23との間に発泡材24を充填して、ドアパネル本体20の軽量化と振動吸収性能の向上とを図ることで、ヒンジ31に作用する負担を軽減でき、ヒンジ31の耐久性を向上できる。
【0060】
次に、図12乃至図16に示された他の実施の形態を説明する。
【0061】
図12乃至図15に示されるように、ドアパネル本体20と、このドアパネル本体20の一側をフレーム32に取付けたヒンジ31とを備えたドア装置において、このヒンジ31は、フレーム32に固定される一方ヒンジプレート41と、この一方ヒンジプレート41に対し開閉自在に設けられた、ドアパネル本体20を取付ける他方ヒンジプレート43と、この他方ヒンジプレート43を一方ヒンジプレート41に対し開閉自在に軸支する軸部材42と、一方ヒンジプレート41から他方ヒンジプレート43にわたって設けられ、一方ヒンジプレート41に対する他方ヒンジプレート43の開き動作を一定角度で係止するヒンジプレート開き角度規制機構71とを具備している。
【0062】
このヒンジプレート開き角度規制機構71は、一方ヒンジプレート41に一体的に設けられたガイドプレート72と、このガイドプレート72の少なくとも上下方向に細長く形成されたガイド穴73Hと、このガイド穴73Hの下側でガイドプレート72から水平方向へ一体的に設けられた受板部74と、この受板部74に穿設された係合穴75と、この係合穴75を介してガイドプレート72とは反対側に向って連続的に下降傾斜された案内部76と、他方ヒンジプレート43から水平方向へ一体的に設けられた、軸穴78を有するブラケット部77と、このブラケット部77の軸穴78とガイドプレート72のガイド穴73Hとの間に設けられたホールドステイロッド79とを具備している。
【0063】
このホールドステイロッド79は、ブラケット部77の軸穴78に垂直に遊嵌された縦軸部79aと、この縦軸部79aに対し水平に設けられ、ガイドプレート72のガイド穴73Hに摺動自在に挿入された横軸部79bと、この横軸部79bの先端を下方へ垂直に折曲して形成され、一方ヒンジプレート41に対する他方ヒンジプレート43の開き動作により案内部76から受板部74に移動して係合穴75に挿入されるとともにこの係合穴75から取出し可能な係止部79cとを備えている。
【0064】
ブラケット部77は、他方ヒンジプレート43における軸部材42の取付側と反対側の端部に配置されている。
【0065】
さらに、図14に示されるように、ガイド穴73Hは、ガイドプレート72の上下方向に形成された縦穴部73Haと、この縦穴部73Haの下部から一方ヒンジプレート41に向って受板部74に沿って設けられた横穴部73Hbとを具備したものであるが、これらに加えて、縦穴部73Haと横穴部73Hbとの内角部を斜めに切落して形成された斜穴部73Hcを備えている。
【0066】
また、図14乃至図16に示されるように、ガイドプレート72の受板部74から案内部76にわたって、これらの一方ヒンジプレート41側には、膨出部74a,76aが延長形成されている。
【0067】
そして、図16に示されるように、ドアパネル本体20とともにヒンジ31を閉じるときは、ホールドステイロッド79の係止部79cが受板部74上および案内部76上で水平方向に摺動しながら案内部76に沿って下降するが、このとき、ホールドステイロッド79の横軸部79bが、斜穴部73Hcに沿って、水平方向に動きながら下降する動作を円滑に行なえる。その際、膨出部74a,76aによって、ホールドステイロッド79の係止部79cが受板部74および案内部76の側辺から脱落するおそれを確実に防止できる。
【0068】
次に、図17に示されたさらに別の実施の形態を説明する。なお、図3と同一の部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0069】
一方ヒンジプレート41は、フレーム32に当接されて締着される平板状のフレーム当接板部44と、このフレーム当接板部44に対して折曲形成された軸受板部45と、この軸受板部45に一体成形されて軸部材42に嵌合された複数の軸受環部47とを備えている。
【0070】
他方ヒンジプレート43は、ドアパネル本体20を固定するためのパネル当接板部55と、このパネル当接板部55に一体成形されて一方ヒンジプレート41の軸受環部47と交互に軸部材42に嵌合された複数の軸受環部48とを備えている。
【0071】
そして、一方ヒンジプレート41は、フレーム当接板部44および軸受板部45を一方ヒンジプレート41および他方ヒンジプレート43の軸受環部47,48より長手方向に突出させて形成した突端部44a,45aを備えている。
【0072】
これらの突端部44a,45aは、図3に示されたフレーム当接板部44および軸受板部45の下端よりも距離Lだけ下方へ突出されている。この距離Lとしては、20mm程度が望ましいが、限定されるものではない。
【0073】
フレーム当接板部44の突端部44aの角隅部に円弧状部49aが形成されていることに対応して、軸受板部45の突端部45aの角隅部には、斜めに切断して形成された面取り部49bが設けられ、ヒンジ31の取扱を容易にしている。このため、このヒンジ31を用いた組立作業の効率化も図れる。
【0074】
このような図17に示された実施形態の構成において、一方ヒンジプレート41のフレーム当接板部44と軸受板部45とを折曲形成する加工段階でフレーム当接板部44と軸受板部45との間の折れ線50に沿って強度低下するおそれがあり、その中でも、折れ線50の先端は、その真横から作用する荷重に弱いので、一方ヒンジプレート41のフレーム当接板部44および軸受板部45を、軸部材42に嵌合された軸受環部47,48より長手方向に突出させて突端部44a,45aを形成することにより、折れ線50の先端位置を距離Lだけ遠くに離して、ドアパネル本体20の荷重が、他方ヒンジプレート43から軸部材42および軸受環部47,48を経て一方ヒンジプレート41に作用する際の応力を分散させ、折れ線50の先端に作用する荷重応力を弱め、この場所への応力集中を軽減でき、この折れ線50の先端部分の耐久性を向上でき、亀裂の発生や破損を防止できる。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明に係るヒンジおよびドア装置は、油圧ショベルなどの作業機械のサイドドア、リアドアなどに利用できる。
【符号の説明】
【0076】
20 ドアパネル本体
21 外側板
23 内側板
24 発泡材
31 ヒンジ
32 フレーム
41 一方ヒンジプレート
42 軸部材
43 他方ヒンジプレート
44 フレーム当接板部
44a 突端部
45 軸受板部
45a 突端部
47 軸受環部
48 軸受環部
55 パネル当接板部
71 ヒンジプレート開き角度規制機構
72 ガイドプレート
73H ガイド穴
73Ha 縦穴部
73Hb 横穴部
73Hc 斜穴部
74 受板部
75 係合穴
76 案内部
77 ブラケット部
78 軸穴
79 ホールドステイロッド
79a 縦軸部
79b 横軸部
79c 係止部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームに固定される一方ヒンジプレートと、
この一方ヒンジプレートに対し開閉自在に設けられた、ドアパネル本体を取付ける他方ヒンジプレートと、
この他方ヒンジプレートを一方ヒンジプレートに対し開閉自在に軸支する軸部材と、
一方ヒンジプレートから他方ヒンジプレートにわたって設けられ、一方ヒンジプレートに対する他方ヒンジプレートの開き動作を一定角度で係止するヒンジプレート開き角度規制機構とを具備し、
このヒンジプレート開き角度規制機構は、
一方ヒンジプレートに一体的に設けられたガイドプレートと、
このガイドプレートの少なくとも上下方向に細長く形成されたガイド穴と、
このガイド穴の下側でガイドプレートから水平方向へ一体的に設けられた受板部と、
この受板部に穿設された係合穴と、
この係合穴を介してガイドプレートとは反対側に向って連続的に下降傾斜された案内部と、
他方ヒンジプレートから水平方向へ一体的に設けられた、軸穴を有するブラケット部と、
このブラケット部の軸穴とガイドプレートのガイド穴との間に設けられたホールドステイロッドとを具備し、
このホールドステイロッドは、
ブラケット部の軸穴に垂直に遊嵌された縦軸部と、
この縦軸部に対し水平に設けられ、ガイドプレートのガイド穴に摺動自在に挿入された横軸部と、
この横軸部の先端を下方へ垂直に折曲して形成され、一方ヒンジプレートに対する他方ヒンジプレートの開き動作により案内部から受板部に移動して係合穴に挿入されるとともにこの係合穴から取出し可能な係止部とを備えた
ことを特徴とするヒンジ。
【請求項2】
ブラケット部は、他方ヒンジプレートにおける軸部材の取付側と反対側の端部に配置された
ことを特徴とする請求項1記載のヒンジ。
【請求項3】
ガイド穴は、
ガイドプレートの上下方向に形成された縦穴部と、
この縦穴部の下部から一方ヒンジプレートに向って受板部に沿って設けられた横穴部と
を具備したことを特徴とする請求項1または2記載のヒンジ。
【請求項4】
ガイド穴は、
縦穴部と横穴部との内角部を斜めに切落して形成された斜穴部を備えた
ことを特徴とする請求項3記載のヒンジ。
【請求項5】
一方ヒンジプレートは、
フレームに当接されて締着される平板状のフレーム当接板部と、
フレーム当接板部に対して折曲形成された軸受板部と、
軸受板部に一体成形されて軸部材に嵌合された複数の軸受環部とを備え、
他方ヒンジプレートは、
ドアパネル本体を固定するためのパネル当接板部と、
パネル当接板部に一体成形されて一方ヒンジプレートの軸受環部と交互に軸部材に嵌合された複数の軸受環部とを備え、
一方ヒンジプレートは、フレーム当接板部および軸受板部を一方ヒンジプレートおよび他方ヒンジプレートの軸受環部より長手方向に突出させて形成した突端部を備えた
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載のヒンジ。
【請求項6】
ドアパネル本体と、
このドアパネル本体の一側をフレームに取付けた請求項1乃至5のいずれか記載のヒンジとを備え、
ドアパネル本体は、
外側板と、
この外側板の内側面に固定された内側板と、
これらの外側板と内側板との間に充填された発泡材と
を具備したことを特徴とするドア装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2010−158969(P2010−158969A)
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−2039(P2009−2039)
【出願日】平成21年1月7日(2009.1.7)
【出願人】(000190297)キャタピラージャパン株式会社 (1,189)
【Fターム(参考)】