説明

ビデオ記録再生方法および装置

【課題】連続した大量のデジタルビデオデータの特殊再生を行う上で有利なビデオ記録再生方法および装置を提供する。
【解決手段】連続するひとまとまりのデジタルビデオデータからなるファイルがファイルの最大記録容量を超過する場合に、ひとまとまりのデジタルビデオデータを最大記録容量以下の大きさに分割し、分割したデジタルビデオデータを複数のファイルに分けて記録し、複数のファイルにそれぞれ異なるファイル識別データを割り当てるとともに、ファイル識別データと、該ファイル識別データが割り当てられたファイル内のデジタルビデオデータの最小単位であるフレームの区切りを特定する最小単位区切りデータ42とを対応させたインデックスデータ44を作成し、該インデックスデータ44を記録領域にアドレスの順番に連続して記録することでインデックスファイル46を作成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体にアクセスし、映像処理されたデータを記録媒体に記録または再生するビデオ記録再生方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ハードディスク装置に対してデジタルビデオデータを記録再生するビデオ記録再生装置がある。
このようなビデオ記録再生装置は、システムコントローラがOS(Operating System)の管理下において各部の制御を行う。
そして、システムコントローラは、ファイルシステムを介してハードディスク装置に記録するデジタルビデオデータのファイルの管理を行っている。
このような従来装置でハードディスク装置に記録したデジタルビデオデータを特殊再生(トリックプレイ)する場合、具体的には、早送り再生(FF(ファースト・フォワード))したり、あるいは、逆早送り再生(FR(ファースト・リバース))する場合には、ハードディスク装置に記録したデータを間欠的に飛び飛びで読み出す必要がある。
このような特殊再生を行うために次のような従来技術が提案されている(特許文献1参照)。
すなわち、ファイルシステムとしてFATファイルシステムが使用され、デジタルビデオデータはMPEG形式で圧縮されてハードディスク装置に記録される。
そして、MPEGビデオデータのGOP(Group of Picture)内のIピクチャーを記録したクラスタアドレスを順次記録した動画ファイル管理用テーブルを作成する。
そして、特殊再生時には動画ファイル管理用テーブルからクラスタアドレスを間欠的に飛び飛びで読み出し、読み出したクラスタアドレスに基づいてIピクチャーを再生する。
【特許文献1】特開2003−319328
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した従来装置では、ハードディスク装置へのファイルの書き込みやハードディスク装置からのファイルの読み出しに際して、そのデータの記録バイト量を管理するファイル管理がファイルシステムを介して行われる。
具体的には、32ビット系のシステムで考えた場合、記録バイト数を管理する為に、32ビットの符号付整数が用いられたとすると、実質31ビットで、すなわち、2の31乗の値でファイルのデータバイト数を表現する。
このため、1つのファイルサイズの最大記録量は2Gバイトに制限される。
一方、こうしたシステム状況下では、ビデオ記録再生装置で扱うビデオ信号(デジタルビデオデータ)を、標準画質から高画質にする、画面分解能を標準からHDにする、フレームレートを標準から高フレームレートにするといったように、高スペックにすると、それに伴いハードディスク装置に記録する単位時間あたりのデータ量が増大し、録画を長時間行った場合には、最大ファイルサイズの2Gバイトを超えてしまう事になり、ハードディスク装置へのデータ記録に支障が出る。
そこで、一般的には記録ファイルサイズがシステムの最大ファイルサイズを超えそうな場合には、別のファイルに移行する作業が行われ、1つのビデオファイル(ひとまとまりのデジタルビデオデータ)を1つのファイルだけで記録することができず、1つのビデオファイルを複数のファイルに分割して記録せざるを得ず、したがって、1つのビデオファイルを複数のファイルで管理することになる。
その結果、1つのビデオファイルが複数のファイル名で管理されることになる。
上述した動画ファイル管理用テーブルを用いる従来装置では、このような複数のファイルにまたがったデジタルビデオデータの特殊再生を想定しておらず、複数のファイルにまたがったデジタルビデオデータを間欠的に飛び飛びで読み出す特殊再生が困難となる不都合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、連続した大量のデジタルビデオデータの特殊再生を行う上で有利なビデオ記録再生方法および装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために本発明は、デジタルビデオデータを記録媒体の記録領域にファイルシステムを介して記録および/または再生するビデオ記録再生装置であって、連続するひとまとまりのデジタルビデオデータを1つのファイルとして扱うとともに、連続するひとまとまりのデジタルビデオデータが前記ファイルの最大記録容量を超過する場合に、前記ひとまとまりのデジタルビデオデータを前記最大記録容量以下の大きさに分割し、分割したデジタルビデオデータを複数のファイルに分けて記録する第1の記録制御部と、前記複数のファイルにそれぞれ異なるファイル識別データを割り当てるとともに、前記ファイル識別データと、該ファイル識別データが割り当てられたファイル内のデジタルビデオデータの最小単位の区切りを特定する最小単位区切りデータとを対応させたインデックスデータを作成し、該インデックスデータを前記記録領域にアドレスの順番に連続して記録することでインデックスファイルを作成する第2の記録制御部とを備えることを特徴とする。
また本発明は、デジタルビデオデータを記録媒体の記録領域にファイルシステムを介して記録および/または再生するビデオ記録再生方法であって、連続するひとまとまりのデジタルビデオデータを1つのファイルとして扱うとともに、連続するひとまとまりのデジタルビデオデータが前記ファイルの最大記録容量を超過する場合に、前記ひとまとまりのデジタルビデオデータを前記最大記録容量以下の大きさに分割し、分割したデジタルビデオデータを複数のファイルに分けて記録する第1の記録制御ステップと、前記複数のファイルにそれぞれ異なるファイル識別データを割り当てるとともに、前記ファイル識別データと、該ファイル識別データが割り当てられたファイル内のデジタルビデオデータの最小単位の区切りを特定する最小単位区切りデータとを対応させたインデックスデータを作成し、該インデックスデータを前記記録領域にアドレスの順番に連続して記録することでインデックスファイルを作成する第2の記録制御ステップとを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、ファイル識別データと、該ファイル識別データが割り当てられたファイル内のデジタルビデオデータの最小単位であるフレームの区切りを特定する最小単位区切りデータとを対応させたインデックスデータを作成し、該インデックスデータを記録領域にアドレスの順番に連続して記録することで作成されたインデックスファイルを用いることで、連続するひとまとまりのデジタルビデオデータからなるファイルがファイルの最大記録容量を超過する場合であっても、ビデオデータを間欠的に飛び飛びで読み出すことができ、連続した大量のデジタルビデオデータの特殊再生を行う上で有利となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
(第1の実施の形態)
次に、本発明の第1の実施の形態によるビデオ記録再生方法および装置について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるビデオ記録再生方法を実現するビデオ記録再生装置の機能ブロック図である。
ビデオ記録再生装置10は、ビデオ信号入力部12、ビデオ同期回路14、ストリームエンコーダ16、システムコントローラ18、ファイルシステム20、ストリームデコーダ22、ビデオ信号出力部24、ハードディスク装置26(特許請求の範囲の記録媒体に相当)などを含んで構成されている。
【0007】
ビデオ信号入力部12は、デジタルビデオデータを入力するための回路である。
ビデオ信号入力部12は、アナログビデオ信号をデジタルビデオデータに変換する変換器を備えていてもよい。
ビデオ同期回路14は、入力されたデジタルビデオデータに同期をとり、後段で必要な垂直同期信号、水平同期信号、クロック信号を含む各種信号を生成する回路である。
ストリームエンコーダ16は、入力されたデジタルビデオデータに対してコーデックを行い、デジタルビデオデータの圧縮を行う回路である。
本実施の形態では、ストリームエンコーダ16はJPEG形式によってデジタルビデオデータを圧縮する。
【0008】
ハードディスク装置26は、ストリームエンコーダ16によって圧縮されたデジタルビデオデータを記録する。
ハードディスク装置26の記録領域は、デジタルビデオデータを記録するためのデジタルビデオデータ領域と、後述するインデックスデータ領域とを含んで構成されている。
システムコントローラ18は、ハードウェアとしてのコンピュータを含んで構成されるものであり、OS(Operating System)の管理下において各部の制御を行うものである。
より詳細には、システムコントローラ18は、所定のアプリケーションソフトがOSを介して各部を制御することで実現されるものであり、例えば、システムコントローラ18は、ビデオ同期回路14、ストリームエンコーダ16、ストリームデコーダ22の動作の開始や停止を指令したり、あるいは、後述するようにデジタルビデオデータファイルのファイル名を管理するものである。
また、システムコントローラ18には、半導体メモリで構成されたRAM1802が設けられている。
ファイルシステム20は、システムコントローラ18(OS)の管理下で動作するものであり、ハードディスク装置26を管理下に置き、圧縮されたデジタルビデオデータをハードディスク装置26に記録する際のファイル管理を行う。
すなわち、ファイルシステム20は、ひとまとまりのデジタルビデオデータ(ビデオファイルともいう)をファイルとして扱う。
本実施の形態では、システムコントロール18のCPUが32ビットマシンで構成されているため、システムコントロール18がファイルシステム20を介してファイルを管理する場合、ファイルの記録バイト数を管理する為に、32ビットの符号付整数が用いられ、したがって、31ビットでファイルのデータバイト数が表現される。
すなわち、2の31乗の値でファイルのデータバイト数が表現されるため、1つのファイルサイズの最大記録量は2Gバイトに制限される。
ストリームデコーダ22は、システムコントローラ18の制御下でハードディスク装置26から読み出された圧縮ビデオデータを伸長しデコードする回路である。
本実施の形態では、ストリームデコーダ22はJPEG形式によってデジタルビデオデータを伸張する。
ビデオ信号出力部24は、デコードされたデジタルビデオデータに同期信号などを付加しビデオ信号入力部12に入力されたデジタルビデオデータと同様の波形にして出力する回路ブロックである。
ビデオ信号出力部24は、ストリームデコーダ22から供給されるデジタルビデオデータをアナログビデオ信号に変換する変換器を備えていてもよい。
【0009】
次にビデオ記録再生装置10の基本的な動作について説明する。
ビデオ信号の記録時には、ビデオ信号がビデオ信号入力部12に入力される。そして、さらにビデオ同期回路14において、ビデオ信号入力部12に入力されたビデオ信号に同期をとることで次のブロックで必要な垂直同期信号、水平同期信号、クロック信号を含む各種信号を生成する。
次のストリームエンコーダ16では、入力されたビデオ信号に対してコーデックを行いビデオ信号の圧縮を行う。
OS管理下のファイルシステム20は、ストリームエンコーダ16で圧縮されたデジタルビデオデータをハードディスク装置26に記録する。
【0010】
ビデオ信号の再生時には、OS管理下のファイルシステム20が、記録されたビデオデータをハードディスク装置26から読み出す。読み出されたデータは、ストリームデコーダ22でデコードされ、ビデオ信号出力部24に送られる。ビデオ信号出力部24では、デコードされたビデオ信号にビデオ同期回路14において生成した同期信号等を付加しビデオ信号入力部12に入力されたビデオ信号と同様の波形にして出力する。
すなわち、上述したビデオデータのハードディスク装置26への記録や読み出しに関わる一連の動作はOS管理下のファイルシステム20が各部を制御することによってなされており、また、ファイルシステム20は、ハードディスク装置26に記録したビデオデータのファイルを管理している。
【0011】
次に、本発明の要旨である特殊再生を行うための構成について具体的に説明する。
図2はファイルとフレームとの関係を示す説明図である。
本実施の形態では、デジタルビデオデータは、最小単位であるフレームの単位でハードディスク装置26に記録されている。
前述したように、ファイルシステムを用いてフレームを管理する場合には、前述したように1つのファイルサイズの最大記録量は所定の値(本実施の形態では2Gバイト)に制限される。
そのため、システムコントローラ18は、ストリームエンコーダ16から出力されるひとまとまりのデジタルビデオデータが前記最大記録量を超過する場合には、ひとまとまりのデジタルビデオデータを前記最大記録容量以下の所定の大きさに分割し、分割したデジタルビデオデータを複数のファイルに分けてハードディスク装置26のデジタルビデオデータ領域に記録する(特許請求の範囲の第1の記録制御ステップに相当)。
図2に示すように、ひとまとまりのデジタルビデオデータ30は、連続するフレームF1、F2、F3、……で構成されている。
ここで、1つのファイルサイズの最大記録量ごとにひとまとまりのデジタルビデオデータ30が分割され、分割されたデジタルビデオデータが複数のファイル32に分けてデジタルビデオデータ領域に記録される。
例えば、1番目のファイル32−1にはフレームF1〜F100が記録され、2番目のファイル32−2にはフレームF101〜F100が記録され、3番目のファイル32−3にはフレームF201〜F300が記録され、以下同様にしてファイル32ごとに100フレーム分のデジタルビデオデータ30が記録されていく。
【0012】
なお、ここでは、説明を簡略化するため、デジタルビデオデータ30がそれぞれ100フレーム分ずつ分割され、分割された100フレーム分のデジタルビデオデータが複数のファイル32に分けてデジタルビデオデータ領域に記録されるものとして説明した。
しかしながら、各フレームのデータ長は、ストリームエンコーダ16による圧縮率の変動に応じて変動するため、各ファイル32に記録されるデジタルビデオデータのフレーム数は通常異なったものとなる。また、デジタルビデオデータの処理の手法として、圧縮率の変動に拘わらず、強制的に各フレームのデータ長が一定となるようにデータを付加する場合もある。
システムコントローラ18は、ファイルシステム20を介して、複数のファイル32に、それぞれ異なるファイル識別データとしてのファイル名34を割り当てる。
例えば、ファイル名34は、デジタルビデオデータ領域のアドレスの昇順に、File name_1、File name_2、File name_3、……、と割り当てられる。
本実施の形態では、「File name_」の部分が共通であり、「1」、「2」、「3」、……の部分が添え字(サフィックス)として1ずつ異なる数字で表現されている。
【0013】
図3はインデックスデータ領域40の構成を示す説明図である。
図3に示すように、システムコントローラ18は、ファイル名32(File name_1、File name_2、File name_3、……、)と、該ファイル名32が割り当てられたファイル内のデジタルビデオデータ30のフレーム単位(最小単位)の区切りを特定する最小単位区切りデータ42とを対応させたインデックスデータ44を作成し、このインデックスデータ44をデジタルビデオデータ領域とは別にハードディスク装置26の記録領域に設けられたインデックスデータ領域40に記録する(特許請求の範囲の第2の記録制御ステップに相当)。
インデックスデータ領域40に記録されたひとまとまりのインデックスデータ44のファイルをインデックスファイル46と呼ぶ。
本実施の形態では、最小単位区切りデータ42は、ファイルの先頭から当該フレームの先頭までのデータ量(バイト値)である。
また、本実施の形態では、1つのインデックスデータ44のデータ長は以下のようにして設定されている。
すなわち、ファイル名はASCIIコードの16文字で表現するものとし、したがって、ファイル名が16バイトで構成される。
最小単位区切りデータ42は、1つのファイルサイズの最大記録量などを考慮して2Gバイトをバイナリで扱える32ビットの4バイトで構成される。
したがって、1つのインデックスデータ44のデータ長は16+4=20バイトとなる。
なお、インデックスデータ44のデータ長はファイル名の長さや、1つのファイルで扱うデータバイト数に応じて適切に決めれば良い。
【0014】
具体的には、ファイル名32(File name_1)のファイル内において1番目、2番目、3番目、……のフレームF1、F2、F3、……の区切りを特定する最小単位区切りデータ42はそれぞれ0バイト、45バイト、101バイト、……である。
また、ファイル名32(File name_2)のファイル内において1番目、2番目、3番目、……のフレームF9、F10、F11を特定する最小単位区切りデータ42は0バイト、52バイト、98バイト、……である。
【0015】
そして、FFやFRなどの特殊再生は、上述したインデックスデータ44(インデックスファイル)を用いることで次のようになされる。以下の処理が特許請求の範囲の特殊再生制御ステップに相当する。
図4はFF時における動作フローチャートである。
なお、図4において用いる変数は以下のとおりである。
FF:通常の再生速度の何倍で早送りするかを示す倍速の値、2倍速ならばFF=2、5倍速ならばFF=5となる。
N:フレームのデータをバイト単位で読み出すためのリードデータカウンタ
name1、name2、name3:ファイル名用の変数
position1、position2、position3:最小単位区切りデータ42用の変数
【0016】
FFの動作は、例えば、操作者がビデオ記録再生装置10に設けられたFFボタンなどの操作スイッチを操作することで、この操作を受け付けたシステムコントローラ18が動作することで開始される。
まず、FFに倍速値を設定する(ステップS10)。
次いで、リードデータカウンタNに“0”を設定する(ステップS12)。
次いで、インデックスファイル46を開く(ステップS14)。
次いで、インデックスファイル46の先頭に位置するインデックスデータ44から読み出した16バイト分のデータ(ファイル名)を変数name1に格納する(ステップS16)。
次いで、インデックスデータ44から読み出した4バイト分のデータ(最小単位区切りデータ42)を変数position1に格納する(ステップS18)。
次いで、変数name1に格納されているファイル名のファイルを開く(ステップS20)。
次いで、インデックスデータ44が最後であるか否かを判定する(ステップS22)。
ステップS22で肯定ならば、インデックスファイル46を閉じて一連の処理(FF動作)を終了する(ステップS24)。
【0017】
ステップS22で否定ならば、インデックスファイル46の読み出し位置を20バイト分進める(インデックスデータ44の読み出し位置を1つ分進める)(ステップS26)。
そして、インデックスデータ44から読み出した16バイト分のデータ(ファイル名)を変数name2に格納し4バイト分のデータ(最小単位区切りデータ42)を変数position2に格納する(ステップS28)。
【0018】
次いで、インデックスファイル46の読み出し位置を(20*(FF−1))バイト分進める(インデックスデータ44の読み出し位置を(FF−1)分進める)(ステップS30)。なお、インデックスデータ44の読み出し位置をFF分進めるのではなく、(FF−1)分進める理由は、ステップS26でインデックスデータ44の読み出し位置が1つ分進んでいるためである。
そして、インデックスデータ44から読み出した16バイト分のデータ(ファイル名)を変数name3に格納し4バイト分のデータ(最小単位区切りデータ42)を変数position3に格納する(ステップS32)。
次いで、変数name1に格納したファイル名で特定されるファイルの読み出しが終了したか否かを判定する(ステップS34)。
ステップS34が肯定ならば、変数name1に格納したファイル名で特定されるファイルを閉じてステップS44に移行する(ステップS36)。すなわち、当該ファイルのフレームの読み出しが終了したならば、次のファイルの処理に移行する。
【0019】
ステップS34が否定ならば、変数name1に格納したファイル名で特定されるファイルから1バイト分のデータを読み出しストリームデコーダ22に供給する(ステップS38)。これにより1バイト分のデジタルビデオデータの再生がなされることになる。
次いで、リードデータカウンタのNをインクリメントする(ステップS40)。
次いで、リードデータカウンタのNが変数position2に到達したか否かを判定する(ステップS42)。
すなわち、変数position1(最小単位区切りデータ42)と変数position2(最小単位区切りデータ42)とで区切られるバイト数分のデータは、FF動作で読み出すべき1フレーム分のデータに相当している。
言い換えると、変数position1(最小単位区切りデータ42)から変数position2(最小単位区切りデータ42)までのバイト数分のデータは、FF動作で読み出すべき1フレーム分のデータに相当している。
したがって、ステップS42は、この1フレーム分のデータを読み出したか否か、すなわち、1フレーム分のデータ読み出しが終了下か否かを判定している。
ステップS42が否定ならばステップS34に戻って上述の処理を繰り返す。
【0020】
ステップS42が肯定ならば、変数name1のファイル名と、変数name3のファイル名とが一致するか否かを判定する(ステップS44)。
すなわち、ステップS42では、変数name1のファイル名と、変数name3のファイル名とが一致すれば、1つのファイルに対するフレームの読み出しがまだ終了していないと判定され、変数name1のファイル名と、変数name3のファイル名とが不一致であれば、1つのファイルに対するフレームの読み出しが終了した判定される。
ステップS44が否定ならば、読み出しが終了したファイルを閉じる(ステップS46)。
次いで、次にフレームの読み出しを行うべき変数name3のファイル名で特定されるファイルを開く(ステップS48)。
次いで、リードデータカウンタのNを“0”として初期化する(ステップS50)。すなわち、次のファイルのフレームの読み出しに備える。
次いで、変数name1のファイル名を変数name3のファイル名に更新する(ステップS52)。すなわち、次のファイルのフレームの読み出しに備える。
次いで、変数position1の最小単位区切りデータ42を変数position3の最小単位区切りデータ42に更新する(ステップS54)。すなわち、次のファイルのフレームの読み出しに備える。
そして、ステップS22に戻る。
【0021】
ステップS44が肯定ならば、変数position1の最小単位区切りデータ42を変数position3の最小単位区切りデータ42に更新する(ステップS54)。すなわち、当該ファイルにおける次のフレームの読み出しに備える。
そして、ステップS22に戻る。
【0022】
上述した一連の処理を要約すると、ファイルからNバイト目のデータをReadする操作を行うと、ファイルの読み込み位置が自動でインクリメントされN+1バイト目に移行する。
次にファイルのReadを行うとN+1バイト目のデータが読み込まれる操作となる。
これを繰り返し全てのデータを読み終えたら、ファイルのCloseを行う。
【0023】
上述の説明では、FF動作について説明したが、FR動作についても同様の処理を行うことで実現することができる。すなわち、FR動作の場合には、インデックスファイル46のインデックスデータ44をアドレスの降順に読み出すことで、デジタルビデオデータをアドレスの降順に再生するようにすればよい。
すなわち、FF動作では、インデックスデータ領域40からのインデックスデータ44の読み出しはアドレスの昇順になされ、デジタルビデオデータのフレーム(最小単位)の再生は高速な正方向再生となる。
また、FR動作では、インデックスデータ領域40からのインデックスデータ44の読み出しはアドレスの降順になされ、デジタルビデオデータのフレーム(最小単位)の再生は高速な逆方向再生となる。
【0024】
なお、本実施の形態では、システムコントローラ18およびファルシステム20によって、特許請求の範囲の第1の記録制御部と、第2の記録制御部と、特殊再生制御部とが構成されている。
【0025】
以上説明したように本実施の形態によれば、連続するひとまとまりのデジタルビデオデータからなるファイルがファイルの最大記録容量を超過する場合に、ひとまとまりのデジタルビデオデータを最大記録容量以下の大きさに分割し、分割したデジタルビデオデータを複数のファイルに分けて記録し、複数のファイルにそれぞれ異なるファイル識別データを割り当てるとともに、ファイル識別データと、該ファイル識別データが割り当てられたファイル内のデジタルビデオデータの最小単位であるフレームの区切りを特定する最小単位区切りデータ42とを対応させたインデックスデータ44を作成し、該インデックスデータ44をハードディスク装置26の記録領域にアドレスの順番に連続して記録することでインデックスファイル46を作成した。
したがって、ファイル名34が特定された際に、インデックスファイル46から、ファイル名34に対応するインデックスデータ44を該インデックスデータ44のアドレスの順に間欠的に飛び越して読み出し最小単位区切りデータ42を得るとともに、該最小単位区切りデータ42に基づいてデジタルビデオデータ領域からデジタルビデオデータの最小単位であるフレームを読み出して再生するようにすることによって、デジタルビデオデータからなるファイルがファイルの最大記録容量を超過する場合であっても、ビデオデータを間欠的に飛び飛びで読み出すFF動作、FR動作などを支障なく行うことができる。
言い換えると、デジタルビデオデータからなるファイルがファイルの最大記録容量を超過する場合であっても、インデックスファイル46のインデックスデータ44を用いることによって、ビデオデータを間欠的に飛び飛びで読み出すFF動作、FR動作などを支障なく行うことができ、連続した大量のデジタルビデオデータの特殊再生を行う上で有利となる。
【0026】
また、FF動作、FR動作における再生速度(倍速の値)は、インデックスデータ44をアドレスの順に間欠的に飛び越して読み出す際の飛び越すインデックスデータ44の数によって簡単に設定することができるので、言い換えると、インデックスファイルの次の読み取り位置の変更で済むので、再生速度(倍速の値)の高速、低速に拘わらずFF動作、FR動作を容易に行う上で有利となり、また、システム設計の柔軟性を高める上で有利となる。
また、インデックスファイル46からのインデックスデータ44の読み出しは簡単な動作であることから、インデックスデータ44の読み出しに要する時間も短時間で済み、したがって、特殊再生時におけるデジタルビデオデータを読み出す際の遅延時間を短縮でき円滑な特殊再生を行う上で有利となる。
特に、連続して再生すべきひとまとまりのデジタルビデオデータが複数のファイルに分割されている場合であっても、インデックスデータ44の読み出しに要する時間が短時間で済むため、特殊再生時における遅延を低減でき円滑な再生を行う上でより一層有利となる。
また、インデックスファイル46のインデックスデータ44を用いることで、分割された複数のファイルを容易に管理することができる。
したがって、例えば、システムコントローラ18で動作する種々のアプリケーションプログラム(再生動作やキャプチャー動作を行うためのアプリケーションプログラム)の作成にあたって、デジタルビデオデータの読み書き動作においてファイル分割を意識する必要が無いため、アプリケーションプログラムの作成の効率化を図る上で有利となる。
【0027】
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について説明する。
図5は第2の実施の形態におけるインデックスデータ領域40の構成を示す説明図である。なお、以下の実施の形態において第1の実施の形態と同様の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
第1の実施の形態では、インデックスファイル46のファイル名32をFile name_1、File name_2、File name_3、……、とファイル名をASCIIの16文字として、16バイトで扱ったが、第2の実施の形態では、ファイル名32の中の共通部分の“filename_“を省略して、残りの部分だけをインデックスファイル46に書きこむようにした。
すなわち、ファイルを識別するファイル識別データとして、連続する番号で構成されたファイル番号50(1、2、3、……)を用いたものである。ファイル番号50はASCIIで表現される。
【0028】
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が奏されることは無論のこと、ファイル識別データをファイル番号1、2、3、……としたので、ファイル識別データのデータ量を削減することで、インデックスファイル46のファイルサイズを小さくすることができる。
例えば、第1の実施の形態では、ファイル名32の共通部分がASCIIの9文字で、ファイル名32ごとの相違部分(ファイル番号50)が7文字であるとすると、インデックスファイル46の各々のインデックスデータ44からASCIIの10文字が省略でき、インデックスファイル46のファイルサイズを小さくすることができる。
そのため、インデックスファイル46に対するアクセス速度を高めることができ、また、ハードディスク装置26の記録領域上においてインデックスデータ領域40を縮小でき、したがって、デジタルビデオデータの記録容量を確保する上で有利となる。
【0029】
また、上述のようにインデックスファイル46からファイル名32を省略したとしても、ファイル名32を別の形態でインデックスファイル46と共に管理することで、ファイル名32を用いた管理を行うことができる。
具体的には、インデックスファイル46に省略したファイル名32を付加する、あるいは、インデックスファイル46の先頭に省略したファイル名32を追加する、あるいは、インデックスファイル46を格納するフォルダの名前を省略したファイル名32にする、等が考えられ、要はファイル名32をシステムコントローラ18側で格納し、インデックスファイル46に関連付けて管理すればよいのである。
【0030】
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態は第2の実施の形態の変形例であり、ファイル番号50を示すASCIIの数字7文字を、バイナリデータで表現したものである。
ASCIIの数字7文字は7バイトであるが、数字7文字をバイナリデータで表現すると24ビット(3バイト)で済み、第2の実施の形態では7バイト必要であった、ファイル番号50のデータ量を3バイトに節約することができ、インデックスファイル46のファイルサイズを小さくする上でより一層有利となる。
【0031】
(第4の実施の形態)
次に第4の実施の形態について説明する。
第4の実施の形態は、第3の実施の形態の変形例であり、インデックスデータ44にフレーム(最小単位)のデータ量を追加したものである。
図6は第4の実施の形態におけるインデックスデータ領域40の構成を示す説明図である。
図6に示すように、インデックスデータ44は、ファイル識別データとしてバイナリデータで表現されたファイル番号50と、最小単位区切りデータ42とに加えて、該最小単位区切りデータ42で区切られるフレーム(最小単位)のデータ量52を含んでいる。
第4の実施の形態では、ファイル番号50が3バイト、最小単位区切りデータ42は1つのファイルサイズの最大記録量などを考慮して2Gバイトをバイナリで扱える32ビットの4バイト、フレーム(最小単位)のデータ量52は24ビットの3バイトとしている。
この場合、1つのインデックスデータ44は、3+4+3=10バイトの構成となる。
そして、システムコントローラ18は、デジタルビデオデータ領域からのデジタルビデオデータのフレーム(最小単位)の読み出しをフレーム(最小単位)のデータ量52に基づいて行う。
したがって、第4の実施の形態によれば、第3の実施の形態の効果が奏されることは無論のこと、デジタルビデオデータのフレーム(最小単位)の読み出しをフレーム(最小単位)のデータ量52に基づいて行うので、デジタルビデオデータを読み出すための処理が簡素化されるため、システムコントローラ18の負荷を軽減できるとともに、デジタルビデオデータの読み出し速度を向上させる上で有利となる。
【0032】
(第5の実施の形態)
次に第5の実施の形態について説明する。
第5の実施の形態は、第4の実施の形態の変形例であり、ファイル番号50の代わりにファイル名32を用いたものである。
図7は第5の実施の形態におけるインデックスデータ領域40の構成を示す説明図である。
図7に示すように、インデックスデータ44は、ファイル識別データとしてバイナリデータで表現されたファイル名32と、最小単位区切りデータ42とに加えて、該最小単位区切りデータ42で区切られるフレーム(最小単位)のデータ量52を含んでいる。
第5の実施の形態では、ASCIIで表現されたファイル名32が16バイト、最小単位区切りデータ42は32ビットの4バイト、フレーム(最小単位)のデータ量52は24ビットの3バイトとしている。
この場合、1つのインデックスデータ44は、16+4+3=23バイトの構成となる。
したがって、第5の実施の形態においても第4の実施の形態と同様の効果が奏される。
【0033】
(第6の実施の形態)
次に第6の実施の形態について説明する。
第6の実施の形態は、第1乃至第5の実施の形態において、インデックスファイルがコピーされる参照用記録媒体がハードディスク装置26と別に設けられ、システムコントローラ18によるインデックスデータ44の読み出しは、参照用記録媒体にコピーされたインデックスデータ44を用いてなされるものである。
第6の実施の形態では、図1に示すように、システムコントローラ18に設けられたRAM1802によって前記参照用記録媒体が構成されている。
システムコントローラ18は、ハードディスク装置26の記録領域に作成したインデックスファイル44をRAM1802に読み込んでコピーしたのち、RAM1802に作成されたインデックスファイル44を用いてFF動作やFR動作などの動作を行う。
【0034】
第6の実施の形態では、ハードディスク装置26よりも高速にアクセスを行うことができるRAM1802にコピーしたインデックスファイル44を用いるので、インデックスファイル44へのアクセス速度を高めることができ、インデックスファイル44を用いた種々の動作の高速化を図る上で有利となる。
特に、インデックスファイル46とデジタルビデオデータとがハードディスク装置26に存在する場合には、デジタルビデオデータの記録および/または再生の際にハードディスク装置26のシーク動作が発生する上、インデックスファイル46に対するアクセスが発生する際にもハードディスク装置26のシーク動作が発生するため、ビデオ記録再生装置10の動作速度が遅くなるのに対して、第6の実施の形態のようにすると、ハードディスク装置26はデジタルビデオデータの読み書きに専念できるのでビデオ記録再生装置10の動作速度の高速化を図る上で有利となる。
言い換えると、デジタルビデオデータ(ビデオファイル)をハードディスク装置26に記録および/または再生するために使用されるインデックスデータ44のようなメタデータの処理を、ハードディスク装置26へのアクセス無しにRAM1802上で行うので、例えば、このようなメタデータへのアクセスと、ハードディスク装置26からデジタルビデオデータを読み出すFF動作やFR動作とが干渉せず、したがって、ビデオ記録再生装置10の動作速度の高速化を図る上で有利となる。
【0035】
なお、第6の実施の形態では、インデックスファイル46がコピーされる参照用記録媒体が、システムコントローラ18に設けられたRAM1802で構成されている場合について説明した。
しかしながら、前記参照用記録媒体は、デジタルビデオデータが記録される記録媒体(ハードディスク装置26)と独立して設けられていればよく、前記参照用記録媒体をシステムコントローラ18以外に設けてもよいことは無論である。
また、前記参照用記録媒体のアクセス速度は、デジタルビデオデータが記録される記録媒体のアクセス速度と同じかそれよりも遅くてもかまわない。しかしながら、前記参照用記録媒体のアクセス速度が、デジタルビデオデータが記録される記録媒体のアクセス速度と同じかそれよりも早い方がビデオ記録再生装置10の動作速度の高速化を図る上でより一層有利となる。
また、前記参照用記録媒体はRAMなどの半導体メモリであってもよいし、半導体メモリ以外であってもよい。
【0036】
なお、実施の形態では、ハードディスク装置26の記録領域に記録されるデジタルビデオデータがJPEG形式で圧縮される場合について説明したが、デジタルビデオデータの圧縮形式は従来公知のさまざまな圧縮形式が採用可能である。
例えば、圧縮形式としてMPEG2を用いてもよく、その場合には、デジタルビデオデータの最小単位として、フレームの代わりにGOP(Group Of Picture)を用いればよい。
また、実施の形態では、デジタルビデオデータの最小単位のデータ長が圧縮率の変動に応じて変動する場合について説明したが、各最小単位のデータ長が一定である場合であっても本発明は無論適用される。
また、デジタルビデオデータが圧縮されていない非圧縮のデジタルビデオデータであっても本発明は無論適用される。
【0037】
なお、実施の形態では、記録媒体としてハードディスク装置を用いた場合について説明したが、記録媒体はハードディスク装置に限定されるものではなく、本発明は、ディスク状記録媒体、例えば、CD−RW、DVD−RWなどの記録媒体、あるいは、フラッシュメモリなどの半導体メモリにビデオデータを記録および/または再生するビデオ記録再生方法およびビデオ記録再生装置に広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるビデオ記録再生方法を実現するビデオ記録再生装置の機能ブロック図である。
【図2】ファイルとフレームとの関係を示す説明図である。
【図3】インデックスデータ領域40の構成を示す説明図である。
【図4】FF時における動作フローチャートである。
【図5】第2の実施の形態におけるインデックスデータ領域40の構成を示す説明図である。
【図6】第4の実施の形態におけるインデックスデータ領域40の構成を示す説明図である。
【図7】第5の実施の形態におけるインデックスデータ領域40の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
【0039】
10……ビデオ記録再生装置、18……システムコントローラ、20……ファイルシステム、30……デジタルビデオデータ、32……ファイル名、42……最小単位区切りデータ、46……インデックスファイル、50……ファイル番号。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルビデオデータを記録媒体の記録領域にファイルシステムを介して記録および/または再生するビデオ記録再生装置であって、
連続するひとまとまりのデジタルビデオデータを1つのファイルとして扱うとともに、連続するひとまとまりのデジタルビデオデータが前記ファイルの最大記録容量を超過する場合に、前記ひとまとまりのデジタルビデオデータを前記最大記録容量以下の大きさに分割し、分割したデジタルビデオデータを複数のファイルに分けて記録する第1の記録制御部と、
前記複数のファイルにそれぞれ異なるファイル識別データを割り当てるとともに、前記ファイル識別データと、該ファイル識別データが割り当てられたファイル内のデジタルビデオデータの最小単位の区切りを特定する最小単位区切りデータとを対応させたインデックスデータを作成し、該インデックスデータを前記記録領域にアドレスの順番に連続して記録することでインデックスファイルを作成する第2の記録制御部と、
を備えることを特徴とするビデオ記録再生装置。
【請求項2】
前記ファイル識別データが特定された際に、前記インデックスファイルから、前記ファイル識別データに対応する前記インデックスデータを該インデックスデータのアドレスの順に間欠的に飛び越して読み出し前記最小単位区切りデータを得るとともに、該最小単位区切りデータに基づいて前記デジタルビデオデータ領域から前記デジタルビデオデータの最小単位を読み出して再生する特殊再生制御部を設けた、
ことを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
【請求項3】
前記記録領域は、前記デジタルビデオデータが記録されるデジタルビデオデータ記録領域と、前記インデックスファイルが記録されるインデックスデータ領域とを含む、
を備えることを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
【請求項4】
前記最小単位区切りデータは、前記ファイルの先頭から前記最小単位データの先頭までのデータ量である、
ことを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
【請求項5】
前記インデックスデータは、前記ファイル識別データと、前記最小単位区切りデータとに加えて、該最小単位区切りデータで区切られる前記最小単位のデータ量を含み、
前記特殊再生制御部は、前記記録領域からの前記デジタルビデオデータの最小単位の読み出しを前記最小単位のデータ量に基づいて行う、
ことを特徴とする請求項2記載のビデオ記録再生装置。
【請求項6】
前記特殊再生制御部による前記インデックスファイルからの前記インデックスデータの読み出しは前記アドレスの昇順になされ、
前記特殊再生制御部による前記デジタルビデオデータの最小単位の再生は高速な正方向再生である、
ことを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
【請求項7】
前記特殊再生制御部による前記インデックスファイルからの前記インデックスデータの読み出しは前記アドレスの降順になされ、
前記特殊再生制御部による前記デジタルビデオデータの最小単位の再生は高速な逆方向再生である、
ことを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
【請求項8】
前記ファイル識別データはファイル名である、
ことを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
【請求項9】
前記ファイル識別データはファイル名であり、
前記ファイル名はASCIIコードで表現されている、
ことを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
【請求項10】
前記ファイル識別データは連続する番号で構成されたファイル番号であり、
前記ファイル番号はASCIIコードで表現されている、
ことを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
【請求項11】
前記ファイル識別データは連続する番号で構成されたファイル番号であり、
前記ファイル番号はバイナリデータで表現されている、
ことを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
【請求項12】
前記インデックス領域のインデックスデータがコピーされる参照用記録媒体が前記記録媒体と別に設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
【請求項13】
前記ファイル識別データが特定された際に、前記インデックスデータ領域から前記ファイル識別データに対応する前記インデックスデータをアドレスの順番に飛び越して間欠的に読み出して前記最小単位区切りデータを得るとともに、該最小単位区切りデータに基づいて前記デジタルビデオデータ領域から前記デジタルビデオデータの最小単位を再生する特殊再生制御部を設け、
前記インデックス領域のインデックスデータがコピーされる参照用記録媒体が前記記録媒体と別に設けられ、
前記特殊再生制御部による前記インデックスデータ領域の前記ファイル識別データに対応する前記インデックスデータの読み出しは、前記参照用記録媒体にコピーされたインデックスデータを用いてなされる、
ことを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
【請求項14】
前記参照用記録媒体は前記記録媒体よりもアクセス速度が高速である、
ことを特徴とする請求項13記載のビデオ記録再生装置。
【請求項15】
前記参照用記録媒体は前記記録媒体よりもアクセス速度が高速な半導体メモリである、
ことを特徴とする請求項13記載のビデオ記録再生装置。
【請求項16】
前記記録媒体はディスク状記録媒体である、
ことを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
【請求項17】
前記記録媒体はハードディスク装置である、
ことを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
【請求項18】
前記記録媒体は半導体メモリである、
ことを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
【請求項19】
前記デジタルビデオデータ領域に記録される前記デジタルビデオデータは圧縮されており、前記デジタルビデオデータの圧縮はJPEG形式でなされている、
ことを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
【請求項20】
前記デジタルビデオデータ領域に記録される前記デジタルビデオデータは圧縮されており、前記デジタルビデオデータの圧縮はJPEG形式でなされ、
前記最小単位はフレームである、
ことを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
【請求項21】
前記デジタルビデオデータ領域に記録される前記デジタルビデオデータは圧縮されており、前記デジタルビデオデータの圧縮はMPEG2形式でなされている、
ことを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
【請求項22】
前記デジタルビデオデータ領域に記録される前記デジタルビデオデータは圧縮されており、前記デジタルビデオデータの圧縮はMPEG2形式でなされ、
前記最小単位はGOP(Group Of Picture)である、
ことを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
【請求項23】
デジタルビデオデータを記録媒体の記録領域にファイルシステムを介して記録および/または再生するビデオ記録再生方法であって、
連続するひとまとまりのデジタルビデオデータを1つのファイルとして扱うとともに、連続するひとまとまりのデジタルビデオデータが前記ファイルの最大記録容量を超過する場合に、前記ひとまとまりのデジタルビデオデータを前記最大記録容量以下の大きさに分割し、分割したデジタルビデオデータを複数のファイルに分けて記録する第1の記録制御ステップと、
前記複数のファイルにそれぞれ異なるファイル識別データを割り当てるとともに、前記ファイル識別データと、該ファイル識別データが割り当てられたファイル内のデジタルビデオデータの最小単位の区切りを特定する最小単位区切りデータとを対応させたインデックスデータを作成し、該インデックスデータを前記記録領域にアドレスの順番に連続して記録することでインデックスファイルを作成する第2の記録制御ステップと、
を含むことを特徴とするビデオ記録再生方法。
【請求項24】
前記ファイル識別データが特定された際に、前記インデックスファイルから、前記ファイル識別データに対応する前記インデックスデータを該インデックスデータのアドレスの順に間欠的に飛び越して読み出し前記最小単位区切りデータを得るとともに、該最小単位区切りデータに基づいて前記デジタルビデオデータ領域から前記デジタルビデオデータの最小単位を読み出して再生する特殊再生制御ステップを含む、
ことを特徴とする請求項23記載のビデオ記録再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−21751(P2009−21751A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−181885(P2007−181885)
【出願日】平成19年7月11日(2007.7.11)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】