説明

ビトロネクチンレセプター拮抗物質

【課題】フィブリノーゲン受容体よりもビトロネクチン受容体に対する強力な阻害剤が求められている。
【解決手段】
本発明は、ビトロネクチンレセプターを阻害する薬理活性を有し、炎症、癌および心臓血管障害、例えば、アテローム性動脈硬化症および再狭窄、および骨吸収が原因の骨粗鬆症などの疾患の治療にて有用な、以下に示す、式(I)の化合物を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

(I)
[式中、
は、R、またはA-C0−4アルキル、A-C2−4アルケニル、A-C2−4アルキニル、A-C3−4オキソアルケニル、A-C3−4オキソアルキニル、A-C1−4アミノアルキル、A-C3−4アミノアルケニル、A-C3−4アミノアルキニルであり、それは1またはそれ以上のR10またはRの利用可能な組合わせで置換されていてもよく;
Aは、H、C3−6シクロアルキル、HetまたはArであり;
は、-COR、-COCR'、-C(S)R、-S(O)OR'、-S(O)NR'R"、-PO(OR')、-PO(OR')、-NOまたはテトラゾリルであり;
は、各々独立して、−OR'、-NR'R"、-NR'SOR'、-NR'OR'または-OCR'CO(O)R'であり;
は、-OR'、-CN、-S(O)R'、-S(O)NR'、-C(O)R'、-C(O)NR'または-COR'であり;
10は、H、ハロ、-OR11、-CN、-NR'R11、-NO、-CF、CFS(O)-、-COR'、-CONR'、A-C0−6アルキル-、A-C1-6オキソアルキル-、A-C2-6アルケニル-、A-C2-6アルキニル-、A-C0-6アルキルオキシ-、A-C0-6アルキルアミノ-またはA-C0-6アルキル-S(O)-であり;
11は、R'、-C(O)R'、-C(O)NR'、-C(O)OR'、-S(O)R'または-S(O)NR'であり;
は、
【化2】

Wは-(CHR)-U-(CHR)-であり;
Uは、不在か、またはCO、CR、C(=CR)、S(O)、O、NR、CROR、CR(OR)CR、CRCR(OR)、C(O)CR
CRC(O)、CONR、NRCO、OC(O)、C(O)O、C(S)O、OC(S)、C(S)NR、NRC(S)、S(O)NR、NRS(O)N=N、
NRNR、NRCR、CRNR、CRO、OCR、C≡CまたはCR=CRであり;
Gは、NR、SまたOであり;
は、H、C1−6アルキル、Het−C0−6アルキル、C3−7シクロアルキル-C0−6アルキルまたはAr-C0−6アルキルであり;
は、R、−C(O)Rまたは-C(O)ORであり;
は、H、C1−6アルキル、Het−C0−6アルキル、C3−7シクロアルキル-C0−6アルキル、Ar-C0−6アルキル、またはハロゲン、CN、NR、OR、SR,COおよびCON(R)より選択される1ないし3個の基により置換されているC1−6アルキルであり;
は、H、C1−6アルキルまたはAr-C0−6アルキルであり;
は、H、C1−6アルキル、Ar-C0−6アルキル、Het-C0−6アルキル、
3−7シクロアルキル-C0−6アルキルまたは(CH)COであり;
およびRは、独立して、H、C1−6アルキル、Ar-C0-6アルキル、Het-C0−6アルキルまたはC3−6シクロアルキル-C0-6アルキル、ハロゲン、CF、OR、S(O)、COR、NO、N(R)、CO(NR)、CHN-
(R)であるか、またはRおよびRは一緒になって、ハロゲン、CF
1−4アルキル、OR、S(O)、COR、CO、OH、NO、N(R)、CO(NR)、およびCHN(R)から選択される3個までの置換基で置換されていてもよい、5または6員の芳香族もしくは非芳香族炭素環または複素環式環、あるいはメチレンジオキシを形成し、
、Q、QおよびQは、独立して、NまたはC-Rである;ただし、Q、Q、QおよびQのうち多くて1つがNであり、
R'は、H、C1−6アルキル、Ar-C0-6アルキルまたはC3−6シクロアルキル-C0−6アルキルであり、
R"は、R'、-C(O)R'または-C(O)OR'であり、
R"'は、H、C1-6アルキル、Ar-C0-6アルキル、Het-C0-6アルキル、またはC3-6シクロアルキル-C0−6アルキル、ハロゲン、CF、OR、S(O)、COR、NO、N(R)、CO(NR)、CHN(R)であり、
は、H、ハロ、-OR、-SR、-CN、-NR、-NO、-CF、CFS(O)-、-CO、-CORまたは-CONRあるいはハロ、
-OR、-SR、-CN、-NRR"、-NO、-CF、R'S(O)-、-CO、-CORまたは-CONRで置換されていてもよいC1−6アルキルであり、
aは、0、1または2であり、
bは、0、1または2であり、
kは、0、1または2であり、
mは、1または2であり、
rは、0、1または2であり、
sは、0、1または2であり、
uは、0または1であって、
vは、0または1を意味する]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩;
ただし、(S)-3-オキソ-8-[3-(ピリジン-2-イルアミノ)-1-プロピルオキシ]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸および
(S)-8-[2-[6-(メチルアミノ)ピリジン-2-イル]-1-エトキシ]- 3-オキソ-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸を除く。
【請求項2】
が、
【化3】

であり、ここで、Q、QおよびQが、各々、CRであり、QがCRまたはNであり、uは0である請求項1記載の化合物。
【請求項3】
R'が、各々、Hであり、R"がH、C1−6アルキル、-C(O)C1−6アルキル、‐C(O)OC1−6アルキル、-C(O)C0−6アルキル-Arまたは-C(O)O
0−6アルキル-Arであり、Wが-CH-CH-であって、RがH、ハロ、-OR、-SR、-CN、-NR、-NO、-CF、-CFS(O)-、-CO、-COR-CONRまたはC1−6アルキルである請求項2記載の化合物。
【請求項4】

【化4】

であり、ここで、Q、QおよびQが、各々、CHであり、uは0である請求項1記載の化合物。
【請求項5】
R'が、各々、Hであり、R"がHまたはC1−6アルキルであり、vが0であって、Wが-CH-CH-である請求項4記載の化合物。
【請求項6】
が、
【化5】

であり、ここでGがNHであり、RおよびRが、各々、Hである請求項1記載の化合物。
【請求項7】
Wが-NR-(CHR)-である請求項6記載の化合物。
【請求項8】

【化6】

であり、ここで、GがNHであり、RおよびRが一緒になって、ハロゲン、CF、C1−4アルキル、OR、S(O)、COR、CO、OH、
NO、N(R)、CO(NR)およびCHN(R)から選択される3個までの置換基により置換されていてもよい5または6員の芳香族または非芳香族炭素環または複素環式環あるいはメチレンジオキシを形成する請求項1記載の化合物。
【請求項9】
およびRが一緒になって6員の芳香族炭素環式環を形成する請求項8記載の化合物。
【請求項10】
Wが-CH-CH-である請求項9記載の化合物。
【請求項11】
およびRが一緒になって6員の芳香族複素環式環を形成する請求項8記載の化合物。
【請求項12】
Wが-CH-CH-である請求項11記載の化合物。
【請求項13】

【化7】

であり、R'が、各々、Hであり、R"がHまたはC1−4アルキルであり、RがHまたはC1−4アルキルであって、sは0、1または2である請求項1記載の化合物。
【請求項14】
Wが-CH-CH-である請求項13記載の化合物。
【請求項15】
がH、C1−6アルキル、Ar-C0−6アルキル、Het-C0−6アルキル、C3−6シクロアルキル-C0−6アルキル、-CHCF、-(CH)1-2C(O)OR'または-(CH)OR'であり、ここでR'がHまたはC1−4アルキルである請求項1記載の化合物。
【請求項16】
がH、C1−4アルキル、Ph-C1−4アルキル、-CHCF
-(CH)1-2C(O)OR'または-(CH)OR'であり、ここでR'がHまたは
1−4アルキルである請求項15記載の化合物。
【請求項17】
が-CHCFである請求項16記載の化合物。
【請求項18】
(±)-8-[3-(2-ピリジルアミノ)-1-プロピルオキシ]-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-8-[3-(4-アミノ-2-ピリジルアミノ)-1-プロピルオキシ]-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-8-[3-(4-メトキシ-2-ピリジルアミノ)-1-プロピルオキシ]-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-8-[3-(2-ピリジルアミノ)-1-プロピルオキシ]-2-メチル-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-8-[3-(2-イミダゾリルアミノ)-1-プロピルオキシ]-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-8-[3-[2-(1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニル)アミノ]-1-プロピルオキシ]-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-8-[3-(6-アミノ-2-ピリジルアミノ)-1-プロピルオキシ]-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-8-[2-(2-ベンズイミダゾリル)エトキシ]-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-8-[2-(4-アザ-2-ベンズイミダゾリル)エトキシ]-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-8-[2-[6-(メチルアミノ)ピリジン-2-イル]-1-エトキシ]-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-8-[2-(ベンズイミダゾール-2-イル)-1-エトキシ]-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-8-[3-(4−アミノピリジン-2-イルアミノ)-1-プロピルオキシ]-2-メチル-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-3-オキソ-8-[3-(ピリミジン-2-イルアミノ)-1-プロピルオキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(R)-8-[3-(4−アミノピリジン-2-イルアミノ)-1-プロピルオキシ]-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-3-オキソ-8-[3-[(1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン-2-イル)アミノ]-1-プロピルオキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(S)-8-[3-(4−アミノピリジン-2-イルアミノ)-1-プロピルオキシ]-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-3-オキソ-8-[3-[N-(ピリジン-2-イル)-N-(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-1-プロピルオキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-8-[3-[N-(1-オキソピリジン-2-イル)-N-(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-1-プロピルオキシ]-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-3-オキソ-8-[3-[N-(ピリジン-2-イル)-N-(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-1-プロピルオキシ]-2-(4-トリフルオロメチルベンジル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-3-オキソ-8-[3-(ピリジン-2-イルアミノ)-1-プロピルオキシ]-2-(4-トリフルオロメチルベンジル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-2-メチル-3-オキソ-8-[3-[N-(ピリジン-2-イル)-N-(メチル)アミノ]-1-プロピルオキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-2-ベンジル-3-オキソ-8-[3-(ピリジン-2-イルアミノ)-1-プロピルオキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-2-(カルボキシメチル)-3-オキソ-8-[3-(ピリジン-2-イルアミノ)-1-プロピルオキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-2-(4-アミノベンジル)-3-オキソ-8-[3-(ピリジン-2-イルアミノ)-1-プロピルオキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-3-オキソ-8-[3-[N-(ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾイル)アミノ]-1-プロピルオキシ]-2-(4-トリフルオロメチルベンジル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-8-[3-(2−イミダゾリン-2-イルアミノ)-1-プロピルオキシ]-2-メチル-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-3-オキソ-8-[3-(ピリジン-2-イルアミノ)-1-プロピルオキシ]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-8-[2-(2-アミノチアゾール-4-イル)-1-エトキシ]-2-メチル-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-8-[3-(4,6-ジメチルピリジン-2-イルアミノ)-1-プロピルオキシ]-2-メチル-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-8-[3-(4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-1,3-ジアゼピン-2-イルアミノ)-1-プロピルオキシ]-2-メチル-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-3-オキソ-8-[3-[N-(ピリジン-2-イル)-N-(tert-ブチルアセチル)アミノ]-1-プロピルオキシ]-2-(4-トリフルオロメチルベンジル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-3-オキソ-8-[3-[N-(ピリジン-2-イル)-N-(イソブトキシカルボニル)アミノ]-1-プロピルオキシ]-2-(4-トリフルオロメチルベンジル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(S)-3-オキソ-8-[3-(ピリジン-2-イルアミノ)-1-プロピルオキシ]-2-(4-トリフルオロメチルベンジル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-3-オキソ-8-[3-(4-メチルピリジン-2-イルアミノ)-1-プロピルオキシ]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(±)-3-オキソ-8-[3-[N-(ピリジン-2-イル)-N-(メチル)アミノ)]-1-プロピルオキシ]-2-[4-(トリフルオロメチル)ベンジル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(R)-3-オキソ-8-[3-(ピリジン-2-イルアミノ)-1-プロピルオキシ]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(S)-8-[3-(4-メチルピリジン-2-イルアミノ)-1-プロピルオキシ]-3-オキソ-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(S)-3-オキソ-8-[3-(1,4,5,6-テトラヒドロピリミド-2-イルアミノ)-1-プロピルオキシ]-2-[4-(トリフルオロメチル)ベンジル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(S)-3-オキソ-2-(2-フェニルエチル)-8-[3-(ピリジン-2-イルアミノ)-1-プロピルオキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(S)-8-[2-[6-(メチルアミノ)ピリジン-2-イル]-1-エトキシ]-3-オキソ-2-(2-フェニルエチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
(S)-8-[2-[6-(メチルアミノ)ピリジン-2-イル]-1-エトキシ]-3-オキソ-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;または
(S)-8-[2-[6-(メチルアミノ)ピリジン-2-イル]-1-エトキシ]-3-オキソ-2-[4-(トリフルオロメチル)ベンジル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸;
またはその医薬上許容される塩
である請求項1記載の化合物。
【請求項19】
(S)-8-[2-[6-(メチルアミノ)ピリジン-2-イル]-1-エトキシ]-3-オキソ-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸またはその医薬上許容される塩である請求項1記載の化合物。
【請求項20】
(S)-8-[3-(4-メチルピリジン-2-イルアミノ)-1-プロピルオキシ]-3-オキソ-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸またはその医薬上許容される塩である請求項1記載の化合物。
【請求項21】
請求項1に記載の化合物および医薬上許容される担体を有してなる医薬組成物。
【請求項22】
請求項1に記載の化合物、抗腫瘍剤および医薬上許容される担体を有してなる医薬組成物。
【請求項23】
抗腫瘍剤がトポテカンである請求項22記載の医薬組成物。
【請求項24】
抗腫瘍剤がシスプラチンである請求項22記載の医薬組成物。
【請求項25】
請求項1に記載の化合物、骨吸収阻害剤および医薬上許容される担体を有してなる医薬組成物。
【請求項26】
αβレセプターの拮抗作用が必要とされる病状の治療法であって、その治療を必要とする対象に請求項1に記載の化合物を投与することからなる方法。
【請求項27】
αβレセプターの拮抗作用が必要とされる病状の治療法であって、その治療を必要とする対象に請求項1に記載の化合物を投与することからなる方法。
【請求項28】
骨粗鬆症の治療を必要とする対象に請求項1に記載の化合物を投与することからなる骨粗鬆症の治療法。
【請求項29】
血管新生の阻害を必要とする対象に請求項1に記載の化合物を投与することからなる血管新生の阻害法。
【請求項30】
腫瘍増殖または腫瘍転移の阻害を必要とする対象に請求項1に記載の化合物を投与することからなる腫瘍増殖または腫瘍転移の阻害法。
【請求項31】
アテローム性動脈硬化症または再狭窄の治療を必要とする対象に請求項1に記載の化合物を投与することからなるアテローム性動脈硬化症または再狭窄の治療法。
【請求項32】
炎症の治療を必要とする対象に請求項1に記載の化合物を投与することからなる炎症の治療法。
【請求項33】
請求項1に記載の化合物および抗腫瘍剤を段階的にまたは物理的に組み合わせて投与してなる腫瘍増殖の阻害法。
【請求項34】
抗腫瘍剤がトポテカンである請求項33記載の方法。
【請求項35】
抗腫瘍剤がシスプラチンである請求項33記載の方法。
【請求項36】
請求項1に記載の化合物および骨吸収阻害剤を段階的にまたは物理的に組み合わせて投与してなる骨粗鬆症を治療または骨喪失を阻害する方法。
【請求項37】
式(II):
【化8】

(II)
[式中、
は、R、あるいはA-C0−4アルキル、A-C2−4アルケニル、A-C2−4アルキニル、A-C3−4オキソアルケニル、A-C3−4オキソアルキニル、A-C1−4アミノアルキル、A-C3−4アミノアルケニル、A-C3−4アミノアルキニルであり、1またはそれ以上のR10またはRの利用可能な組合わせで置換されていてもよく;
Aは、H、C3−6シクロアルキル、HetまたはArであり;
は、-COR、-COCR'、-C(S)R、-S(O)OR'、-S(O)NR'R"、-PO(OR')、-PO(OR')、-NOまたはテトラゾリルであり;
は、各々独立して、−OR'、-NR'R"、-NR'SOR'、-NR'OR'または-OCR'CO(O)R'であり;
は、-OR'、-CN、-S(O)R'、-S(O)NR'、-C(O)R'、-C(O)NR'または-COR'であり;
10は、H、ハロ、-OR11、-CN、-NR'R11、-NO、-CF、CFS(O)-、-COR'、-CONR'、A-C0−6アルキル-、A-C1-6オキソアルキル-、A-C2-6アルケニル-、A-C2-6アルキニル-、A-C0-6アルキルオキシ-、A-C0-6アルキルアミノ-またはA-C0-6アルキル-S(O)-であり;
11は、R'、-C(O)R'、-C(O)NR'、-C(O)OR'、-S(O)R'または-S(O)NR'であり;
は、
【化9】

Wは-(CHR)-U-(CHR)-であり;
Uは不在か、またはCO、CR、C(=CR)、S(O)、O、NR
CROR、CR(OR)CR、CRCR(OR)、C(O)CR
CRC(O)、CONR、NRCO、OC(O)、C(O)O、C(S)O、OC(S)、C(S)NR、NRC(S)、S(O)NR、NRS(O)N=N、
NRNR、NRCR、CRNR、CRO、OCR、C≡CまたはCR=CRであり;
Gは、NR、SまたOであり;
は、H、C1−6アルキル、Het−C0−6アルキル、C3−7シクロアルキル-C0−6アルキルまたはAr-C0−6アルキルであり;
は、R、−C(O)Rまたは-C(O)ORであり;
は、H、C1−6アルキル、Het−C0−6アルキル、C3−7シクロアルキル-C0−6アルキル、Ar-C0−6アルキル、またはハロゲン、CN、NR、OR、SR,COおよびCON(R)より選択される1ないし3個の基により置換されているC1−6アルキルであり;
は、H、C1−6アルキルまたはAr-C0−6アルキルであり;
は、H、C1−6アルキル、Ar-C0−6アルキル、Het-C0−6アルキル、
3−7シクロアルキル-C0−6アルキルまたは(CH)COであり;
およびRは、独立して、H、C1−6アルキル、Ar-C0-6アルキル、Het-C0−6アルキルまたはC3−6シクロアルキル-C0-6アルキル、ハロゲン、CF、OR、S(O)、COR、NO、N(R)、CO(NR)
CHN(R)であるか、またはRおよびRは一緒になって、ハロゲン、
CF、C1−4アルキル、OR、S(O)、COR、CO、OH、
NO、N(R)、CO(NR)、およびCHN(R)から選択される3個までの置換基で置換されていてもよい、5または6員の芳香族もしくは非芳香族の炭素環または複素環式環、あるいはメチレンジオキシを形成し、
、Q、QおよびQは、独立して、NまたはC-Rである;ただし、Q、Q、QおよびQのうち多くて1つがNであり、
R'は、H、C1−6アルキル、Ar-C0-6アルキルまたはC3−6シクロアルキル-C0−6アルキルであり、
R"は、R'、-C(O)R'または-C(O)OR'であり、
R"'は、H、C1-6アルキル、Ar-C0-6アルキル、Het-C0-6アルキルまたはC3-6シクロアルキル-C0−6アルキル、ハロゲン、CF、OR、S(O)、COR、NO、N(R)、CO(NR)、CHN(R)であり、
は、H、ハロ、-OR、-SR、-CN、-NR、-NO、-CF、CFS(O)-、-CO、-CORまたは-CONR、あるいはハロ、-OR、-SR、-CN、-NRR"、-NO、-CF、R'S(O)-、-CO、-CORまたは-CONRで置換されていてもよいC1−6アルキルであり、
aは、0、1または2であり、
bは、0、1または2であり、
kは、0、1または2であり、
mは、1または2であり、
rは、0、1または2であり、
sは、0、1または2であり、
uは、0または1であって、
vは、0または1を意味する]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項38】
(±)-3-オキソ-8-[3-(ピリジン-2-イルアミノ)-1-プロピルオキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸メチル;または
(±)-8-[3-(4-アミノピリジン-2-イルアミノ)-1-プロピルオキシ]-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-4-酢酸エチル;
またはその医薬上許容される塩
である請求項38記載の化合物。
【請求項39】
式(III):
【化10】

(III)
[式中、
は、R、あるいはA-C0−4アルキル、A-C2−4アルケニル、A-C2−4アルキニル、A-C3−4オキソアルケニル、A-C3−4オキソアルキニル、A-C1−4アミノアルキル、A-C3−4アミノアルケニル、A-C3−4アミノアルキニルであり、1またはそれ以上のR10またはRの利用可能な組合わせで置換されていてもよく;
Aは、H、C3−6シクロアルキル、HetまたはArであり;
は、-COR、-COCR'、-C(S)R、-S(O)OR'、-S(O)NR'R"、-PO(OR')、-PO(OR')、-NOまたはテトラゾリルであり;
は、各々独立して、−OR'、-NR'R"、-NR'SOR'、-NR'OR'または-OCR'CO(O)R'であり;
は、-OR'、-CN、-S(O)R'、-S(O)NR'、-C(O)R'、-C(O)NR'または-COR'であり;
10は、H、ハロ、-OR11、-CN、-NR'R11、-NO、-CF、CFS(O)-、-COR'、-CONR'、A-C0−6アルキル-、A-C1-6オキソアルキル-、A-C2-6アルケニル-、A-C2-6アルキニル-、A-C0-6アルキルオキシ-、A-C0-6アルキルアミノ-またはA-C0-6アルキル-S(O)-であり;
11は、R'、-C(O)R'、-C(O)NR'、-C(O)OR'、-S(O)R'または-S(O)NR'であり;
Wは-(CHR)-U-(CHR)-であり;
Uは不在か、またはCO、CR、C(=CR)、S(O)、O、NR、CROR、CR(OR)CR、CRCR(OR)、C(O)CR
CRC(O)、CONR、NRCO、OC(O)、C(O)O、C(S)O、OC(S)、C(S)NR、NRC(S)、S(O)NR、NRS(O)、N=N、NRNR、NRCR、CRNR、CRO、OCR、C≡CまたはCR=CRであり;
は、H、C1−6アルキル、Het−C0−6アルキル、C3−7シクロアルキル-C0−6アルキルまたはAr-C0−6アルキルであり;
は、R、−C(O)Rまたは-C(O)ORであり;
は、H、C1−6アルキル、Het−C0−6アルキル、C3−7シクロアルキル-C0−6アルキル、Ar-C0−6アルキル、またはハロゲン、CN、NR、OR、SR,COおよびCON(R)より選択される1ないし3個の基により置換されているC1−6アルキルであり;
は、H、C1−6アルキルまたはAr-C0−6アルキルであり;
、Q、QおよびQは、独立して、NまたはC-Rである;ただし、Q、Q、QおよびQのうち多くて1つがNであり、
R'は、H、C1−6アルキル、Ar-C0-6アルキルまたはC3−6シクロアルキル-C0−6アルキルであり、
R"は、R'、-C(O)R'または-C(O)OR'であり、
は、H、ハロ、-OR、-SR、-CN、-NR、-NO、-CF、CFS(O)-、-CO、-CORまたは-CONR、あるいはハロ、-OR、-SR、-CN、-NRR"、-NO、-CF、R'S(O)-、-CO、-CORまたは-CONRで置換されていてもよいC1−6アルキルであり、
aは、0、1または2であり、
bは、0、1または2であり、
mは、1または2であり、
rは、0、1または2を意味する]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項40】
式(IV):
【化11】

(IV)
の化合物を、式(V):R−Lの化合物と反応させ、
ここでRおよびRは、式(I)における記載と同じであり、反応性官能基が保護されており、LはOHまたはハロであり;
その後、保護基を除去し、医薬上許容される塩を形成させてもよい
請求項1に記載の式(I)の化合物の製法。
【請求項41】
式(IV):
【化12】

(IV)
の化合物を、式(VI):
【化13】

(VI)
の化合物と反応させ、
ここで、R、R'、R"、W、Q、Q、QおよびQは、式(I)の記載と同じであり、反応性官能基が保護されており;
その後、保護基を除去し、医薬上許容される塩を形成させてもよい
請求項1に記載の式(I)の化合物の製法。
【請求項42】
式(IV):
【化14】

(IV)
の化合物を、式(VII):
【化15】

の化合物と反応させ、
ここで、R、R'、R"、W、Q、Q、Qおよびvは、式(I)の記載と同じであり、反応性官能基が保護されており、
その後、保護基を除去し、医薬上許容される塩を形成させてもよい
請求項1に記載の式(I)の化合物の製法。
【請求項43】
医薬品として用いるための請求項1ないし20のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項44】
αβレセプターの拮抗作用が必要とされる疾患を治療するための医薬の製造における、請求項1に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項45】
αβレセプターの拮抗作用が必要とされる疾患を治療するための医薬の製造における、請求項1に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項46】
骨粗鬆症を治療するための医薬の製造における、請求項1に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項47】
血管新生を阻害するための医薬の製造における、請求項1に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項48】
腫瘍増殖または腫瘍転移を阻害するための医薬の製造における、請求項1に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項49】
アテローム性動脈硬化症または再狭窄を治療するための医薬の製造における、請求項1に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項50】
炎症を治療するための医薬の製造における、請求項1に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項51】
物理的に組合わせてまたは段階的に投与するための腫瘍増殖の阻害用医薬の製造における、請求項1に記載の式(I)の化合物および抗腫瘍剤の使用。
【請求項52】
抗腫瘍剤がトポテカンである請求項51記載の使用。
【請求項53】
抗腫瘍剤がシスプラチンである請求項51記載の使用。
【請求項54】
物理的に組合わせてまたは段階的に投与するための骨粗鬆症の治療用医薬の製造における、請求項1に記載の式(I)の化合物および骨吸収阻害剤の使用。

【公開番号】特開2010−6838(P2010−6838A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−235447(P2009−235447)
【出願日】平成21年10月9日(2009.10.9)
【分割の表示】特願平10−516942の分割
【原出願日】平成9年10月1日(1997.10.1)
【出願人】(591002957)スミスクライン・ビーチャム・コーポレイション (341)
【氏名又は名称原語表記】SMITHKLINE BEECHAM CORPORATION
【Fターム(参考)】