説明

ピッキング補助装置、ピッキング補助方法、ピッキングシステム、及びプログラム

【課題】カゴを置く場所を作業者が自由に決定でき、しかもコンテナとの対応が分からなくなることのないようにすること。
【解決手段】複数のステーションを有する物流倉庫で行われるピッキング作業を補助するためのサーバ装置10であって、オーダー情報とコンテナIDとを対応付けて記憶するオーダーテーブルと、前記複数のステーションそれぞれについて、前記オーダーに対応する該無線タグ装置30を示すタグIDの入力を受け付け、オーダーテーブルに記憶させるタグID入力受付部15と、送出されたコンテナが到達したステーションを示すステーションID及び該コンテナを示すコンテナIDと対応するタグIDを読み出すタグID読出部17と、タグID読出部17により読み出されたタグIDにより示される無線タグ装置30に対し通知実施指示情報を送信する指示情報送信部18と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピッキング補助装置、ピッキング補助方法、ピッキングシステム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
薬品の物流倉庫では、オーダーがある都度、オーダーされた薬品を薬品棚から取り出して1つのコンテナに集積する作業が行われる。この作業はピッキングと呼ばれる(例えば特許文献1を参照。)。ピッキングが完了すると、コンテナの出荷が行われる。
【0003】
一般に、薬品には多数の種類があるため、1つの物流倉庫にある上記薬品棚の数は非常に多くなる。このため、一箇所にコンテナを置いた状態でピッキングを行うこととすると、作業者の移動距離が長くなり、ピッキング完了までに長時間を要してしまう。
【0004】
そこで、物流倉庫の中には、複数のステーションを設け、各ステーションに薬品棚を設置しておき、ベルトコンベアを用いてステーション間にコンテナを流すようにしているものがある。このような物流倉庫では、オーダーがあると、まずオーダー情報が各ステーションに流される。各ステーションにはカゴが用意されており、作業者は、コンテナの到達を待たず、オーダー情報に基づいてカゴの中に薬品を集積しておく。そして、コンテナが到達したらカゴの中から薬品を取り出してコンテナに積み替える。こうすることで、ピッキング完了までに要する時間を短縮しているのである。
【0005】
この仕組みについて、より詳細に説明する。各ステーションには、カゴを一時保管するための仮置き台が用意される。この仮置き台は複数のスペースに区切られており、各スペースにそれぞれ1つずつカゴを置くことができるよう構成されている。また、各スペースは複数色のランプを備えている。
【0006】
各ステーションは、1つずつオーダー情報を受け付ける。そして、オーダー情報を受け付けると、該オーダー情報に対応するカゴを置くべきスペースのランプが緑色点灯する。この緑色点灯を確認した作業者は、カゴを持ってピッキングを開始する。ピッキングが完了したら、別の作業者が検品を行った上で、薬品の入ったカゴを上記スペースに置く。コンテナが到着すると、該コンテナに対応するカゴの置かれているスペースのランプが電球色点滅する。作業者は、この点滅を確認すると、コンテナへの積み替え作業を開始する。
【特許文献1】特開平8−258923号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記技術ではカゴを置くスペースが機械的に決められてしまうが、実際には、作業者が、動線を軽減するために、カゴを、決められたスペースに置かずにテーブル上に順に並べたり、検品前と検品後で置き場所を変えたりしてしまうことがあり、このため取り間違いが発生し、作業に支障を来たすという問題があった。
【0008】
従って、本発明の課題の一つは、カゴを置く場所を作業者が自由に決定でき、しかもコンテナとの対応が分からなくなることのないようにすることができるピッキング補助装置、ピッキングシステム、ピッキング補助方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための本発明にかかるピッキング補助装置は、複数のステーションを有する物流倉庫で行われるピッキング作業を補助するためのピッキング補助装置であって、オーダーの入力を受け付けるオーダー入力受付手段と、前記オーダーに応じてコンテナを送出するための処理を行うとともに、該コンテナを示すコンテナIDを記憶手段に記憶させるコンテナ送出処理手段と、前記複数のステーションそれぞれについて、ピッキング用のカゴに取付可能な無線タグ装置であって、前記オーダーに対応する該無線タグ装置を示すタグIDの入力を受け付け、該各ステーションを示すステーションID及び前記コンテナIDと対応付けて前記記憶手段に記憶させるタグID入力受付手段と、前記コンテナ送出処理手段の処理に応じて送出されたコンテナが、前記複数のステーションのうちの1つに到達したことを検出する到達検出手段と、前記到達検出手段により前記コンテナの到達が検出された場合に、該コンテナが到達した前記複数のステーションのうちの前記1つを示すステーションID及び該コンテナを示すコンテナIDと対応付けて記憶されるタグIDを、前記記憶手段から読み出すタグID読出手段と、前記タグID読出手段により読み出されたタグIDにより示される無線タグ装置に対し、所定の通知処理を行うよう指示するための指示情報を送信する指示情報送信手段と、を含むことを特徴とする。
【0010】
これによれば、カゴに無線タグ装置を取り付けておくと、コンテナが到達した際、該コンテナと対応するカゴに取り付けた無線タグ装置が通知処理を行うので、作業者は、カゴを置く場所を自由に決定でき、しかも到達したコンテナに対応するカゴを識別することができる。
【0011】
また、上記ピッキング補助装置において、前記指示情報送信手段により前記指示情報送信中の無線タグ装置に関し、前記カゴから前記コンテナへの積替が完了したことを検出する積替完了検出手段、を含み、前記指示情報送信手段は、前記積替完了検出手段により積替完了が検出された場合に、前記無線タグ装置に対し、前記所定の通知処理の実行を中断するよう指示するための指示情報を送信する、こととしてもよい。
【0012】
これによれば、必要なとき(コンテナへの積替作業を行うべきとき)だけ、無線タグ装置による通知処理が行われるようにすることができる。
【0013】
また、上記各ピッキング補助装置において、前記無線タグ装置は複数あり、当該ピッキング補助装置は、前記複数の無線タグ装置それぞれに対応するビットを有するビット列を定期的に送信するビット列送信手段、を含み、前記指示情報送信手段は、前記タグID読出手段により読み出されたタグIDにより示される無線タグ装置に対し、前記ビット列の該無線タグ装置に対応するビットの値を、前記通知処理を行うよう指示することを示す所定値とすることにより、前記所定の通知処理を行うよう指示するための前記指示情報を送信し、前記無線タグ装置は、前記ビット列を受信し、その中から当該無線タグ装置に対応するビットの値を読み出すことにより、前記指示情報を受信する、こととしてもよい。
【0014】
これによれば、ビット列が定期的に送信されているので、無線タグ装置は、電波状況の悪化等により万一指示情報の受信に失敗したとしても、次の機会に指示情報を受信することができる。
【0015】
また、本発明にかかるピッキングシステムは、複数のステーションを有する物流倉庫で行われるピッキング作業を行うために用いられるピッキングシステムであって、サーバ装置と、無線タグ装置と、を含み、前記サーバ装置は、オーダーの入力を受け付けるオーダー入力受付手段と、前記オーダーに応じてコンテナを送出するための処理を行うとともに、該コンテナを示すコンテナIDを記憶手段に記憶させるコンテナ送出処理手段と、前記複数のステーションそれぞれについて、ピッキング用のカゴに取付可能な無線タグ装置であって、前記オーダーに対応する該無線タグ装置を示すタグIDの入力を受け付け、該各ステーションを示すステーションID及び前記コンテナIDと対応付けて前記記憶手段に記憶させるタグID入力受付手段と、前記コンテナ送出処理手段の処理に応じて送出されたコンテナが、前記複数のステーションのうちの1つに到達したことを検出する到達検出手段と、前記到達検出手段により前記コンテナの到達が検出された場合に、該コンテナが到達した前記複数のステーションのうちの前記1つを示すステーションID及び該コンテナを示すコンテナIDと対応付けて記憶されるタグIDを、前記記憶手段から読み出すタグID読出手段と、前記タグID読出手段により読み出されたタグIDにより示される無線タグ装置に対し、所定の通知処理を行うよう指示するための指示情報を送信する指示情報送信手段と、を含み、前記無線タグ装置は、前記指示情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された該指示情報に応じて前記所定の通知処理を行う通知手段と、を含む、ことを特徴とする。
【0016】
また、本発明にかかるピッキング補助方法は、複数のステーションを有する物流倉庫で行われるピッキング作業を補助するためのピッキング補助方法であって、サーバ装置が、オーダーの入力を受け付けるオーダー入力受付ステップと、前記オーダーに応じてコンテナを送出するための処理を行うとともに、該コンテナを示すコンテナIDを記憶手段に記憶させるコンテナ送出処理ステップと、前記複数のステーションそれぞれについて、ピッキング用のカゴに取付可能な無線タグ装置であって、前記オーダーに対応する該無線タグ装置を示すタグIDの入力を受け付け、該各ステーションを示すステーションID及び前記コンテナIDと対応付けて前記記憶手段に記憶させるタグID入力受付ステップと、前記コンテナ送出処理ステップにおける処理に応じて送出されたコンテナが、前記複数のステーションのうちの1つに到達したことを検出する到達検出ステップと、前記到達検出ステップにおいて前記コンテナの到達が検出された場合に、該コンテナが到達した前記複数のステーションのうちの前記1つを示すステーションID及び該コンテナを示すコンテナIDと対応付けて記憶されるタグIDを、前記記憶手段から読み出すタグID読出ステップと、前記タグID読出ステップにおいて読み出されたタグIDにより示される無線タグ装置に対し、所定の通知処理を行うよう指示するための指示情報を送信する指示情報送信ステップと、を実行し、前記無線タグ装置が、前記指示情報を受信し、受信した該指示情報に応じて前記所定の通知処理を行うステップ、を実行する、ことを特徴とする。
【0017】
また、本発明にかかるプログラムは、コンピュータを、複数のステーションを有する物流倉庫で行われるピッキング作業を補助するためのピッキング補助装置として機能させるためのプログラムであって、オーダーの入力を受け付けるオーダー入力受付手段、前記オーダーに応じてコンテナを送出するための処理を行うとともに、該コンテナを示すコンテナIDを記憶手段に記憶させるコンテナ送出処理手段、前記複数のステーションそれぞれについて、ピッキング用のカゴに取付可能な無線タグ装置であって、前記オーダーに対応する該無線タグ装置を示すタグIDの入力を受け付け、該各ステーションを示すステーションID及び前記コンテナIDと対応付けて前記記憶手段に記憶させるタグID入力受付手段、前記コンテナ送出手段により送出したコンテナが、前記複数のステーションのうちの1つに到達したことを検出する到達検出手段、前記到達検出手段により前記コンテナの到達が検出された場合に、該コンテナが到達した前記複数のステーションのうちの前記1つを示すステーションID及び該コンテナを示すコンテナIDと対応付けて記憶されるタグIDを、前記記憶手段から読み出すタグID読出手段、及び前記タグID読出手段により読み出したタグIDにより示される無線タグ装置に対し、所定の通知処理を行うよう指示するための指示情報を送信する指示情報送信手段、として前記コンピュータをさらに機能させるためのプログラムである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0019】
図1は、複数のステーションを有する物流倉庫においてピッキング作業を行うために用いられるピッキングシステム1のシステム構成図である。同図に示すように、ピッキングシステム1は、複数のステーション2(同図ではステーション2−1からステーション2−5までの5つを示している。)、ベルトコンベアのメインライン3、サーバ装置10、コンテナCを含んで構成される。また、各ステーション2内には、ベルトコンベアの引き込みライン4、ステーション端末装置20、複数のカゴK、仮置台、及び複数の薬品棚が設置されている。ここでは、各ステーションは、薬品の種類ごとに設けられているものとする。
【0020】
サーバ装置10は、薬品のオーダーを受け付けると、ピッキング作業の実施が必要な1又は複数のステーション2を判定する。そして、ピッキング作業の実施が必要であると判定したステーション2(以下、ピッキング作業実施ステーション2と称する。)のステーション端末装置20に対し、オーダーを示すオーダー情報を送信する。さらに、メインライン3の一方端X1から、コンテナCをメインライン3に乗せる。
【0021】
コンテナCは、メインライン3上を移動していき、最終的にはメインラインの他方端X2に到達し、出荷処理の用に供される。サーバ装置10は、図示しない分岐手段を用いて、コンテナCが、メインライン3移動中にピッキング作業実施ステーション2に到達すると、該コンテナCを該ステーション2の引き込みライン4の方に移動させる。
【0022】
ピッキング作業実施ステーション2では、作業者は、ステーション端末装置20が受信したオーダー情報を確認し、カゴKを用いて先行ピッキングを行う。このとき、作業者は、このカゴKに無線タグ装置(図1には図示していない。)を取り付けておく。先行ピッキングが完了すると、さらに別の作業者が検品を行い、先行ピッキングおよび検品の完了したカゴKを、仮置台に一時保管する。
【0023】
以上の作業は複数のオーダーについて次々と行われるため、ステーション2にはコンテナC到達待ちのカゴKが多数並べられることになる。本実施形態では、コンテナCが到達すると、該コンテナCに対応する無線タグ装置に備えられるLED表示器が点灯する。これにより、作業者は到達したコンテナCに対応するカゴKを識別し、該カゴKに入れられている薬品をコンテナCに積み替える。以下、これを実現するための具体的な構成について、各装置の機能ブロックを参照しながら説明する。
【0024】
図2は、サーバ装置10、ステーション端末装置20、及び無線タグ装置30の機能ブロックを示す該略ブロック図である。
【0025】
図2に示すように、サーバ装置10は、オーダー入力受付部11、オーダーテーブル記憶部12、コンテナ送出処理部13、オーダー情報送信部14、タグID入力受付部15、到達検出部16、タグID読出部17、指示情報送信部18、積替完了検出部19を含んで構成される。なお、サーバ装置10には、複数のバーコードリーダ41が接続されており、各バーコードリーダ41は各ステーション2の引き込みライン4のメインライン3端X1側脇(引き込みライン4入り口脇)に設置されている。本実施形態では、このサーバ装置10が、複数のステーションを有する物流倉庫で行われるピッキング作業を補助するためのピッキング補助装置として機能する。
【0026】
また、ステーション端末装置20は、図2に示すように、オーダー情報受信部21、オーダー情報通知部22、バーコード情報処理部23、積替完了入力受付部24を含んで構成される。なお、ステーション端末装置20には、バーコードリーダ40が接続されている。
【0027】
さらに、無線タグ装置30は、図2に示すように、受信部31、通知部32を含んで構成される。この無線タグ装置30は各ステーションに複数ずつ置かれている。
【0028】
各無線タグ装置30には、無線タグ装置30ごとに異なるバーコード50が貼付されている。サーバ装置10は、このバーコード50と、やはり無線タグ装置30ごとに異なるタグIDと、を対応付けるタグIDテーブル(不図示)を記憶している。同様に、コンテナCにも、コンテナCごとに異なるバーコード51が貼付されている。サーバ装置10は、このバーコード51と、やはりコンテナCごとに異なるコンテナIDと、を対応付けるコンテナIDテーブル(不図示)を記憶している。
【0029】
サーバ装置10とステーション端末装置20とは、例えばLAN(Local Area Network)などのネットワークにより相互接続されている。また、サーバ装置10は無線タグ装置30に対して無線信号を送信し、無線タグ装置30はこの無線信号を受信する。この無線信号送受信には、例えばアクティブ型RFID(Radio Frequency Identification)システムを用いることが好適である。
【0030】
以下、各機能ブロックの機能について、具体的に説明する。
【0031】
まず、オーダー入力受付部11は、作業者による薬品のオーダーの入力を受け付ける。そして、オーダーごとに異なるオーダーの識別情報であるオーダーIDを付与する。オーダー入力受付部11は、付与したオーダーIDと、オーダー内容と、を含むオーダー情報を取得し、オーダーテーブル記憶部12に記憶されるオーダーテーブルに記憶させる。
【0032】
図3は、オーダーテーブルの記憶内容を示す図である。同図に示すように、オーダーテーブルはオーダー情報を記憶するとともに、オーダー情報と対応付けて、コンテナIDと、ステーションID(ステーション2ごとに異なるステーション2の識別情報)及びタグIDの組み合わせとを記憶する。
【0033】
オーダー情報送信部14は、オーダーテーブルに新たなオーダー情報が記憶されると、該オーダー情報に含まれるオーダー内容に基づいて1又は複数のピッキング作業実施ステーション2を選択する。そして、選択した各ピッキング作業実施ステーション2に対し、オーダー情報を送信する。
【0034】
オーダー情報受信部21は、サーバ装置10により送信されたオーダー情報を受信する。オーダー情報通知部22は、オーダー情報受信部21によりオーダー情報が受信されると、作業者に対し、該オーダー情報に関するピッキングの指示を通知する。具体的には、図示しないディスプレイにおいて、該ピッキングの指示を示す情報を表示する。
【0035】
作業者は、オーダー情報通知部22により行われた上記通知を確認すると、無線タグ装置30を1つ選択する。この無線タグ装置30は、ピッキング用のカゴKへの取り付け取り外しが容易にできるよう構成されている。具体的には、カゴKの縁に引っ掛けられるような構成や、マジックテープ(登録商標)やシール等を用いる構成を用いることができる。
【0036】
次に、作業者は、選択した無線タグ装置30のバーコード50が貼付された面をバーコードリーダ40にかざし、該バーコード50をバーコードリーダ40に読み取らせる。この処理が終了すると、作業者は、選択した無線タグ装置30をカゴKに取り付けた上で、適宜先行ピッキングを開始する。こうして開始された先行ピッキングが完了すると、薬品の入れられたカゴKは、別の作業者による検品を受けた上で、仮置台に一時保管される。
【0037】
バーコード情報処理部23は、バーコードリーダ40により読み取られたバーコード50と、オーダー情報受信部21により受信されたオーダー情報と、を組み合わせ、サーバ装置10に対して送信する。
【0038】
タグID入力受付部15は、各ピッキング作業実施ステーション2のバーコード情報処理部23から、オーダー情報及びバーコード50の組み合わせを受信する。そして、上記タグIDテーブルを用いて、受信したバーコード50をタグIDに置き換える。これにより、タグID入力受付部15は、各ピッキング作業実施ステーション2それぞれについて、各オーダーに対応する無線タグ装置30を示すタグIDの入力を受け付ける。そして、タグID入力受付部15は、上記組み合わせを送信したピッキング作業実施ステーション2を示すステーションIDと、該組み合わせに含まれるタグIDとを、該組み合わせに含まれるオーダー情報と対応付けて、オーダーテーブルに記憶させる。
【0039】
コンテナ送出処理部13は、オーダーテーブルに新たなオーダー情報が記憶されると、該オーダー情報により示されるオーダーに応じて、コンテナCをメインライン3に送出するための処理を行う。この処理は、コンテナCをメインライン3に送出するための機械的な処理を含む処理であってもよいし、作業者に対してコンテナC送出を促すための処理(例えばディスプレイなどを用いて行う通知処理)であってもよい。コンテナ送出処理部13は、コンテナC送出の際、該コンテナCを示すコンテナIDを取得し、上記オーダー情報と対応付けて、オーダーテーブルに記憶させる。
【0040】
バーコードリーダ41は、該バーコードリーダ41から所定範囲内にバーコード51が入ると、該バーコード51を読み取り、サーバ装置10に対して送信する。到達検出部16は、こうして送信されたバーコード51を受信する。そして、上記コンテナIDテーブルを用いて、受信したバーコード51をコンテナIDに置き換える。到達検出部16は、こうしてコンテナIDを取得することにより、コンテナ送出処理部13の処理に応じて送出されたコンテナCが、複数のステーション2のうちの1つに到達したことを検出する。そして、取得したコンテナIDと、上記バーコード51を送信したステーション2を示すステーションIDと、を組み合わせ、タグID読出部17に出力する。
【0041】
タグID読出部17は、到達検出部16によりコンテナCの到達が検出された場合に、該コンテナCが到達したステーション2を示すステーションID及び該コンテナCのコンテナIDと対応付けて記憶されるタグIDを、オーダーテーブルから読み出す。具体的には、到達検出部16から入力されたコンテナID及びステーションIDの組み合わせについてオーダーテーブルに記憶されるタグIDを読み出す。
【0042】
指示情報送信部18は、タグID読出部17により読み出されたタグIDにより示される無線タグ装置30に対し、所定の通知処理を行うよう指示するための指示情報(通知実施指示情報)を送信する。
【0043】
具体的には、サーバ装置10は、複数の無線タグ装置30それぞれに対応するビットを有するビット列を定期的に送信するビット列送信手段(不図示)を含んでいる。図4には、このビット列の一例が示されている。例えば、1024個の無線タグ装置30を利用可能とする場合、ビット列送信手段は、1024ビットのビット列を0.5秒ごとに送信する。この場合、1024個の無線タグ装置30はそれぞれ、ビット列を構成する1024ビットのうち、0番目から1023番目までのいずれかのビットに重複なしで対応している。
【0044】
指示情報送信部18は、タグID読出部17により読み出されたタグIDにより示される無線タグ装置30に対し、上記ビット列のうち該無線タグ装置30に対応するビットの値を、上記所定の通知処理を行うよう指示することを示す所定値とすることにより、上記通知実施指示情報を送信する。
【0045】
ここで、上記ビット列を構成する各ビットは、その値が「1」であるときに、上記通知処理を行う旨の指示を示す。すなわち、上記通知処理を行うよう指示することを示す所定値は「1」である。
【0046】
一方、上記ビット列を構成する各ビットは、その値が「0」であるときに、上記通知処理を行わない旨の指示を示す。指示情報送信部18は、上記ビット列を構成するビットの値を、上記所定の通知処理を行わないよう指示することを示す所定値「0」とすることにより、該ビットに対応する無線タグ装置30に対して、上記所定の通知処理を行わないよう(上記所定の通知処理の実行を中断するよう)指示するための指示情報(通知不実施指示情報)を送信する。
【0047】
受信部31は、サーバ装置10により送信された指示情報を受信する。具体的には、受信部31は、上記ビット列を受信し、その中から当該無線タグ装置30に対応するビットの値を読み出す。そして、その値が、上記通知処理を行うよう指示することを示す所定値「1」である場合に、通知実施指示情報を受信する。一方、その値が、上記通知処理を行わないよう指示することを示す所定値「0」である場合に、通知不実施指示情報を受信する。
【0048】
通知部32は、受信部31が受信した指示情報に応じて上記所定の通知処理を行う。すなわち、受信部31が通知実施指示情報を受信しているとき、通知部32は上記所定の通知処理を行う。受信部31が通知不実施指示情報を受信しているとき、通知部32は上記所定の通知処理を行わない。
【0049】
具体的な例では、通知部32はLED表示器を備えており、上記所定の通知処理は、このLED表示器を点灯させる処理である。この場合、通知実施指示情報はLED表示器の点灯命令を示し、通知不実施指示情報はLED表示器の消灯命令を示す。
【0050】
こうして通知部32により行われる通知により、作業者は、到達したコンテナに対応するカゴKを識別することができる。カゴKを識別した作業者は、そのカゴKから薬品を取り出し、コンテナCに積み替える。そして、積み替えの作業が完了すると、コンテナCをメインライン3に流すとともに、ステーション端末装置20において、積み替えが完了したことを示す情報を入力する。
【0051】
積替完了入力受付部24は、積み替えが完了したことを示す情報の作業者による入力を受け付ける。そして、積み替えが完了したことを示す積替完了情報を生成し、サーバ装置10に送信する。
【0052】
積替完了検出部19は、ステーション端末装置20が送信した積替完了情報を受信することにより、指示情報送信部18により通知実施指示情報送信中の無線タグ装置30に関し、カゴKからコンテナCへの積替が完了したことを検出する。
【0053】
指示情報送信部18は、積替完了検出部19により積替完了が検出された場合に、上記通知実施指示情報送信中の無線タグ装置30に対し、通知不実施指示情報の送信を開始する。換言すれば、該無線タグ装置30に対する通知実施指示情報の送信を中止する。
【0054】
具体的な例では、指示情報送信部18は、ステーション2ごとに、同時に1つの無線タグ装置30のみに対して通知実施指示情報を送信する。同時に2つ以上の無線タグ装置30に対して通知実施指示情報を送信すると、作業者は、どのカゴKに入っている薬品を最先に到着しているコンテナCに積み替えてよいか、分からなくなってしまうからである。そして、指示情報送信部18は、ステーション2ごとに、現在送信中の無線タグ装置30のタグIDを保持する。指示情報送信部18は、積替完了検出部19があるステーション2について積替が完了したことを検出すると、該ステーション2について保持しているタグIDにより示される無線タグ装置30に対し、通知不実施指示情報の送信を開始する。さらに、指示情報送信部18は、オーダーテーブルから、該無線タグ装置30のタグIDと、該タグIDとの組み合わせで記憶されているステーションIDと、を削除する。
【0055】
以上説明した処理を、ピッキングシステム1の処理シーケンス図を参照しながら、再度より詳細に説明する。
【0056】
図5は、ピッキングシステム1の処理シーケンスを示す図である。同図に示すように、サーバ装置10は、まずオーダーの入力を受け付ける(S1)。そして、オーダーID(ここでは「A」とする。)を付与し、オーダーテーブルに記憶させる(S2)。次いで、受け付けたオーダーを示すオーダー情報を、ステーション端末装置20に対して送信する(S3)。
【0057】
サーバ装置10は、S3の処理においてオーダー情報を送信したら、コンテナC送出のための処理を行い(S4)、送出したコンテナCのコンテナIDを、上記オーダーID「A」と対応付けて、オーダーテーブルに記憶させる(S5)。
【0058】
ステーション端末装置20は、オーダー情報を受信し(S6)、受信したオーダー情報により示されるオーダー内容を、作業者に通知する(S7)。この通知を受けた作業者は、無線タグ装置30を1つ選択し、選択した無線タグ装置30に貼付されているバーコード50をバーコードリーダ40に読み取らせる(S8)。ステーション端末装置20は、バーコードリーダ40からバーコード50の入力を受け付け、サーバ装置10に対して送信する(S9)。作業者は、S8の処理が完了すると、適宜先行ピッキング作業を開始する(S10)。このとき、作業者は、先行ピッキングに使用するカゴKに、選択した無線タグ装置30を取り付けておく。ピッキングが終了したら、検品が行われる(S11)。
【0059】
サーバ装置10は、ステーション端末装置20からバーコード50を受信し、該バーコード50により示されるタグIDと、該バーコード50を送信したステーション端末装置20の属するステーション2を示すステーションIDと、の組み合わせを、上記オーダーID「A」と対応付けて、オーダーテーブルに記憶させる(S12)。
【0060】
次に、サーバ装置10は、いずれかのステーション2(ここでは「B」とする。)にてコンテナCの到達を検出する(S13)。そして、到着を検出したコンテナCのコンテナIDに関し、ステーション2「B」と組み合わせされているタグIDを、オーダーテーブルから読み出す(S14)。サーバ装置10は、こうして読み出したタグIDにより示される無線タグ装置30に対し、通知実施指示情報の送信を開始する(S15)。
【0061】
無線タグ装置30は、自身に対して送信された通知実施指示情報を受信し、通知処理の実施を開始する(S16)。この通知処理を確認した作業者は、カゴK内の薬品のコンテナCへの積替作業を実施し、完了すると、ステーション端末装置20において、積み替えが完了したことを示す情報を入力する(S17)。なお、作業者が通知処理を確認した時点でS11の検品作業が未実施の場合があり得るが、この場合、作業者は、ここでS11の検品作業を実施した後、積替作業を実施する。
【0062】
ステーション端末装置20は、積み替えが完了したことを示す情報の作業者による入力を受け付けると、積み替えが完了したことを示す積替完了情報を生成し、サーバ装置10に出力する(S18)。サーバ装置10は、積替完了情報の受信により、通知実施指示情報送信中の無線タグ装置30に関し、カゴKからコンテナCへの積替が完了したことを検出し、該無線タグ装置30に対し、通知不実施指示情報の送信を開始する(S19)。
【0063】
以上説明したように、ピッキングシステム1によれば、カゴKに無線タグ装置30を取り付けておくと、コンテナCが到達した際、該コンテナCと対応するカゴKに取り付けた無線タグ装置30が通知処理を行うので、作業者は、カゴKを置く場所を自由に決定でき、しかも到達したコンテナCに対応するカゴKを識別することができる。
【0064】
また、必要なとき(コンテナCへの積替作業を行うべきとき)だけ、無線タグ装置30による通知処理が行われるようにすることができる。
【0065】
さらに、ビット列が定期的に送信されているので、無線タグ装置30は、電波状況の悪化等により万一指示情報の受信に失敗したとしても、次の機会に指示情報を受信することができる。
【0066】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、作業者が選択する無線タグ装置30を1つのみとしていたが、複数を選択可能としてもよい。この場合、オーダーテーブルにおいて、ステーションIDと組み合わされるタグIDを複数とすることが望ましい。
【0067】
また、上記実施形態では、無線タグ装置30及びコンテナCの識別にバーコードを用いたが、バーコードに代えてRFIDを用いることとしてもよい。
【0068】
他にも、上記ビット列送信手段は、上記ビット列に所定のプリアンブルを付けて送信することとしてもよい。こうすれば、無線タグ装置30は、順次送信されるビット列の開始部分を、該プリアンブルにより判定することができる。
【0069】
また、サーバ装置10やステーション端末装置20の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、上記各処理を行ってもよい。
【0070】
ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、この「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
【0071】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0072】
さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」には、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0073】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
【0074】
さらに、上記プログラムは、上述した各機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した各機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の実施の形態にかかるピッキングシステムのシステム構成図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかるサーバ装置、ステーション端末装置、及び無線タグ装置の機能ブロックを示す該略ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかるオーダーテーブルの記憶内容を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかるビット列送信手段が送信するビット列の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態にかかるピッキングシステムの処理シーケンスを示す図である。
【符号の説明】
【0076】
1 ピッキングシステム、
2 ステーション、
3 メインライン、
4 引き込みライン、
10 サーバ装置、
11 オーダー入力受付部、
12 オーダーテーブル記憶部、
13 コンテナ送出処理部、
14 オーダー情報送信部、
15 タグID入力受付部、
16 到達検出部、
17 タグID読出部、
18 指示情報送信部、
19 積替完了検出部、
20 ステーション端末装置、
21 オーダー情報受信部、
22 オーダー情報通知部、
23 バーコード情報処理部、
24 積替完了入力受付部、
30 無線タグ装置、
31 受信部、
32 通知部、
40,41 バーコードリーダ、
50,51 バーコード、
C コンテナ、
K カゴ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のステーションを有する物流倉庫で行われるピッキング作業を補助するためのピッキング補助装置であって、
オーダーの入力を受け付けるオーダー入力受付手段と、
前記オーダーに応じてコンテナを送出するための処理を行うとともに、該コンテナを示すコンテナIDを記憶手段に記憶させるコンテナ送出処理手段と、
前記複数のステーションそれぞれについて、ピッキング用のカゴに取付可能な無線タグ装置であって、前記オーダーに対応する該無線タグ装置を示すタグIDの入力を受け付け、該各ステーションを示すステーションID及び前記コンテナIDと対応付けて前記記憶手段に記憶させるタグID入力受付手段と、
前記コンテナ送出処理手段の処理に応じて送出されたコンテナが、前記複数のステーションのうちの1つに到達したことを検出する到達検出手段と、
前記到達検出手段により前記コンテナの到達が検出された場合に、該コンテナが到達した前記複数のステーションのうちの前記1つを示すステーションID及び該コンテナを示すコンテナIDと対応付けて記憶されるタグIDを、前記記憶手段から読み出すタグID読出手段と、
前記タグID読出手段により読み出されたタグIDにより示される無線タグ装置に対し、所定の通知処理を行うよう指示するための指示情報を送信する指示情報送信手段と、
を含むことを特徴とするピッキング補助装置。
【請求項2】
請求項1に記載のピッキング補助装置において、
前記指示情報送信手段により前記指示情報送信中の無線タグ装置に関し、前記カゴから前記コンテナへの積替が完了したことを検出する積替完了検出手段、
を含み、
前記指示情報送信手段は、前記積替完了検出手段により積替完了が検出された場合に、前記無線タグ装置に対し、前記所定の通知処理の実行を中断するよう指示するための指示情報を送信する、
ことを特徴とするピッキング補助装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のピッキング補助装置において、
前記無線タグ装置は複数あり、
当該ピッキング補助装置は、
前記複数の無線タグ装置それぞれに対応するビットを有するビット列を定期的に送信するビット列送信手段、
を含み、
前記指示情報送信手段は、前記タグID読出手段により読み出されたタグIDにより示される無線タグ装置に対し、前記ビット列の該無線タグ装置に対応するビットの値を、前記通知処理を行うよう指示することを示す所定値とすることにより、前記所定の通知処理を行うよう指示するための前記指示情報を送信し、
前記無線タグ装置は、前記ビット列を受信し、その中から当該無線タグ装置に対応するビットの値を読み出すことにより、前記指示情報を受信する、
ことを特徴とするピッキング補助装置。
【請求項4】
複数のステーションを有する物流倉庫で行われるピッキング作業を行うために用いられるピッキングシステムであって、
サーバ装置と、無線タグ装置と、を含み、
前記サーバ装置は、
オーダーの入力を受け付けるオーダー入力受付手段と、
前記オーダーに応じてコンテナを送出するための処理を行うとともに、該コンテナを示すコンテナIDを記憶手段に記憶させるコンテナ送出処理手段と、
前記複数のステーションそれぞれについて、ピッキング用のカゴに取付可能な無線タグ装置であって、前記オーダーに対応する該無線タグ装置を示すタグIDの入力を受け付け、該各ステーションを示すステーションID及び前記コンテナIDと対応付けて前記記憶手段に記憶させるタグID入力受付手段と、
前記コンテナ送出処理手段の処理に応じて送出されたコンテナが、前記複数のステーションのうちの1つに到達したことを検出する到達検出手段と、
前記到達検出手段により前記コンテナの到達が検出された場合に、該コンテナが到達した前記複数のステーションのうちの前記1つを示すステーションID及び該コンテナを示すコンテナIDと対応付けて記憶されるタグIDを、前記記憶手段から読み出すタグID読出手段と、
前記タグID読出手段により読み出されたタグIDにより示される無線タグ装置に対し、所定の通知処理を行うよう指示するための指示情報を送信する指示情報送信手段と、
を含み、
前記無線タグ装置は、
前記指示情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された該指示情報に応じて前記所定の通知処理を行う通知手段と、
を含む、
ことを特徴とするピッキングシステム。
【請求項5】
複数のステーションを有する物流倉庫で行われるピッキング作業を補助するためのピッキング補助方法であって、
サーバ装置が、
オーダーの入力を受け付けるオーダー入力受付ステップと、
前記オーダーに応じてコンテナを送出するための処理を行うとともに、該コンテナを示すコンテナIDを記憶手段に記憶させるコンテナ送出処理ステップと、
前記複数のステーションそれぞれについて、ピッキング用のカゴに取付可能な無線タグ装置であって、前記オーダーに対応する該無線タグ装置を示すタグIDの入力を受け付け、該各ステーションを示すステーションID及び前記コンテナIDと対応付けて前記記憶手段に記憶させるタグID入力受付ステップと、
前記コンテナ送出処理ステップにおける処理に応じて送出されたコンテナが、前記複数のステーションのうちの1つに到達したことを検出する到達検出ステップと、
前記到達検出ステップにおいて前記コンテナの到達が検出された場合に、該コンテナが到達した前記複数のステーションのうちの前記1つを示すステーションID及び該コンテナを示すコンテナIDと対応付けて記憶されるタグIDを、前記記憶手段から読み出すタグID読出ステップと、
前記タグID読出ステップにおいて読み出されたタグIDにより示される無線タグ装置に対し、所定の通知処理を行うよう指示するための指示情報を送信する指示情報送信ステップと、
を実行し、
前記無線タグ装置が、
前記指示情報を受信し、受信した該指示情報に応じて前記所定の通知処理を行うステップ、
を実行する、
ことを特徴とするピッキング補助方法。
【請求項6】
コンピュータを、複数のステーションを有する物流倉庫で行われるピッキング作業を補助するためのピッキング補助装置として機能させるためのプログラムであって、
オーダーの入力を受け付けるオーダー入力受付手段、
前記オーダーに応じてコンテナを送出するための処理を行うとともに、該コンテナを示すコンテナIDを記憶手段に記憶させるコンテナ送出処理手段、
前記複数のステーションそれぞれについて、ピッキング用のカゴに取付可能な無線タグ装置であって、前記オーダーに対応する該無線タグ装置を示すタグIDの入力を受け付け、該各ステーションを示すステーションID及び前記コンテナIDと対応付けて前記記憶手段に記憶させるタグID入力受付手段、
前記コンテナ送出手段により送出したコンテナが、前記複数のステーションのうちの1つに到達したことを検出する到達検出手段、
前記到達検出手段により前記コンテナの到達が検出された場合に、該コンテナが到達した前記複数のステーションのうちの前記1つを示すステーションID及び該コンテナを示すコンテナIDと対応付けて記憶されるタグIDを、前記記憶手段から読み出すタグID読出手段、及び
前記タグID読出手段により読み出したタグIDにより示される無線タグ装置に対し、所定の通知処理を行うよう指示するための指示情報を送信する指示情報送信手段、
として前記コンピュータをさらに機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−114955(P2008−114955A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−298051(P2006−298051)
【出願日】平成18年11月1日(2006.11.1)
【出願人】(397065136)株式会社横須賀テレコムリサーチパーク (28)
【出願人】(504044540)東邦薬品株式会社 (2)
【Fターム(参考)】