説明

ピリジル誘導体および治療剤としてのその用途

哺乳類、好ましくは、ヒトにおけるSCDが介在する疾患または異常を処置する方法であって、それを必要とする哺乳類に式(I)(式中、Wは、−O−、−N(R1)−、C(O)、S(O)t;(ここでtは、0、1または2である)、N(R)S(O)、S(O)N(R)、C(O)N(R)またはN(R)C(O)N(R)であり;Vは、C(O)、C(S)、C(O)N(R)−、C(O)O−、S(O)−、−S(O)N(R)−、または−C(R11)Hであり;そして、x、y、R、R、R、R、R、R、R、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、明細書で定義されている)の化合物を投与することを含んでなる方法が開示されている。式(I)の化合物を含んでなる薬剤組成物もまた開示されている。
【化1】



Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトステアロイル−CoAデサチュラーゼ(hSCD)活性を阻害する方法であって、hSCD源を式(I):
【化1】

[式中、
xおよびyは、それぞれ独立して、1、2または3であり;
Wは、−O−、−N(R)−、−C(R−、−C(O)−、−OC(O)−、−S(O)−(ここでtは、0、1または2である)、−N(R)S(O)−(ここで、tは、1または2である)、−S(O)N(R)−、−C(O)N(R)−、−C(S)N(R)−、−OS(O)N(R)−、−OC(O)N(R)−、−OC(S)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、または−N(R)C(S)N(R)−であり;
Vは、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−C(O)O−、−C(S)O−、−S(O)−(ここで、tは1または2である)、−S(O)N(R)−(ここで、tは1または2である)、または−C(R11)Hであり;
それぞれのRは、独立して、水素、C−C12アルキル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12シクロアルキルアルキルおよびC−C19アラルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリール、およびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
または、Rは、2〜4個の環を有する多環構造であり、該環は、独立して、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから成る群より選択され、そして、該環の一部または全部は、互いに縮合されてもよい;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
または、Rは、2〜4個の環を有する多環構造であり、該環は、独立して、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから成る群より選択され、そして、該環の一部または全部は、互いに縮合されてもよい;
、RおよびRは、それぞれ、独立して、水素、ブロモ、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロまたは−N(R13から選択される;
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;
または、RおよびR7aは一緒になって、またはRおよびR8aは一緒になって、またはRおよびR9aは一緒になって、またはR10およびR10aは一緒になって、オキソ基であり(但し、Vが−C(O)−である場合は、RおよびR7aは一緒になって、またはRおよびR8aは一緒になってオキソ基を形成しない)、他方、残存しているR、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;
または、R10、R10a、R、およびR7aの一つは、R、R8a、RおよびR9aの一つと一緒になって、アルキレン架橋を形成し、他方、残存しているR10、R10a、R、R7a、R、R8a、RおよびR9aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;
11は、水素またはC−Cアルキルであり;そして、
それぞれのR13は、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される]
の化合物、その立体異性体、エナンチオマーまたは互変異性体、その薬学的に許容される塩、その薬剤組成物またはそのプロドラッグと接触させることを含んでなる方法。
【請求項2】
哺乳類における、ステアロイル−CoAデサチュラーゼ(SCD)が介在する疾患または異常を処置する方法であって、該方法が、それを必要とする哺乳類に、治療的に有効な量の式(I):
【化2】

[式中、
xおよびyは、それぞれ独立して、1、2または3であり;
Wは、−O−、−N(R)−、−C(R−、−C(O)−、−OC(O)−、−S(O)−(ここでtは、0、1または2である)、−N(R)S(O)−(ここで、tは、1または2である)、−S(O)N(R)−、−C(O)N(R)−、−C(S)N(R)−、−OS(O)N(R)−、−OC(O)N(R)−、−OC(S)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、または−N(R)C(S)N(R)−であり;
Vは、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−C(S)N(R)−、−C(O)O−、−C(S)O−、−S(O)−(ここで、tは1または2である)、−S(O)N(R)−(ここで、tは1または2である)、または−C(R11)Hであり;
それぞれのRは、独立して、水素、C−C12アルキル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12シクロアルキルアルキルおよびC−C19アラルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリール、およびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
または、Rは、2〜4個の環を有する多環構造であり、該環は、独立して、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから成る群より選択され、そして、該環の一部または全部は、互いに縮合されてもよい;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
または、Rは、2〜4個の環を有する多環構造であり、該環は、独立して、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから成る群より選択され、そして、該環の一部または全部は、互いに縮合されてもよい;
、RおよびRは、それぞれ、独立して、水素、ブロモ、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロまたは−N(R13から選択される;
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;
または、RおよびR7aは一緒になって、またはRおよびR8aは一緒になって、またはRおよびR9aは一緒になって、またはR10およびR10aは一緒になって、オキソ基であり(但し、Vが−C(O)−である場合は、RおよびR7aは一緒になって、またはRおよびR8aは一緒になってオキソ基を形成しない)、他方、残存しているR、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;
または、R10、R10a、R、およびR7aの一つは、R、R8a、RおよびR9aの一つと一緒になって、アルキレン架橋を形成し、他方、残存しているR10、R10a、R、R7a、R、R8a、RおよびR9aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;
11は、水素またはC−Cアルキルであり;そして、
それぞれのR13は、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される]
の化合物、その立体異性体、エナンチオマーまたは互変異性体、その薬学的に許容される塩、その薬剤組成物またはそのプロドラッグを投与することを含んでなる方法。
【請求項3】
哺乳類がヒトである請求項2に記載の方法。
【請求項4】
疾患または異常が、II型糖尿病、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝炎、耐糖能異常、インスリン耐性、肥満症、異脂肪血症および代謝症候群並びにこれらの任意の組み合わせから成る群より選択される請求項3に記載の方法。
【請求項5】
疾患または異常が、II型糖尿病である請求項4に記載の方法。
【請求項6】
疾患または異常が、肥満症である請求項4に記載の方法。
【請求項7】
疾患または異常が、代謝症候群である請求項4に記載の方法。
【請求項8】
疾患または異常が、脂肪肝である請求項4に記載の方法。
【請求項9】
疾患または異常が、非アルコール性脂肪性肝炎である請求項4に記載の方法。
【請求項10】
式(IIa):
【化3】

[式中、
xおよびyは、それぞれ独立して、1、2または3であり;
は、水素、C−C12アルキル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12シクロアルキルアルキルおよびC−C19アラルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、C13−C19アラルキル、C−C12ヘテロアリール、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロシクリルおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される(但し、Rは、ピラジニル、ピリジノニル、ピロリジノニルまたはイミダゾリルではない);
または、Rは、2〜4個の環を有する多環構造であり、該環は、独立して、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから成る群より選択され、該環の一部または全部は、互いに縮合されてもよい;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
または、Rは、2〜4個の環を有する多環構造であり、該環は、独立して、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから成る群より選択され、そして、該環の一部または全部は、互いに縮合されてもよい;
、RおよびRは、それぞれ、独立して、水素、ブロモ、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロまたは−N(R13から選択される;
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;
または、RおよびR9aは一緒になって、またはR10およびR10aは一緒になって、オキソ基を形成し、他方、残存しているR、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;
または、R、R7a、R10およびR10aの一つは、R、R8a、RおよびR9aの一つと一緒になって、アルキレン架橋を形成し、他方、残存しているR10、R10a、R、R7a、R、R8a、RおよびR9aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;そして、
それぞれのR13は、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される]
の化合物、その立体異性体、エナンチオマーまたは互変異性体、その薬学的に許容される塩、その薬剤組成物またはそのプロドラッグ。
【請求項11】
xおよびyは、それぞれ独立して、1、2または3であり;
は、水素、C−C12アルキル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12シクロアルキルアルキルおよびC−C19アラルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、C13−C19アラルキル、C−C12ヘテロアリール、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロシクリルおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される(但し、Rは、ピラジニル、ピリジノニル、ピロリジノニルまたはイミダゾリルではない);
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
、RおよびRは、それぞれ、独立して、水素、ブロモ、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロまたは−N(R13から選択される;
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;そして、
それぞれのR13は、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される、
請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
xおよびyは、それぞれ1であり;
は、水素またはC−C12アルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、C13−C19アラルキル、C−C12ヘテロアリール、C−C12ヘテロシクリルアルキルおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
、RおよびRは、それぞれ、独立して、水素、ブロモ、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロまたは−N(R13から選択される;
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;そして、
それぞれのR13は、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される、
請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
は、C−C12シクロアルキルまたはC−C12シクロアルキルアルキルであり;
は、C−C12シクロアルキルまたはC−C12シクロアルキルアルキルから成る群より選択される;
、RおよびRは、それぞれ、水素であり;そして、
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、水素またはC−Cアルキルである、
請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
は、C−C12シクロアルキルであり;そして、
は、C−C12シクロアルキルである、
請求項13記載の化合物。
【請求項15】
具体的に、シクロヘキサンカルボン酸[6−(4−シクロヘキサンカルボニル−ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]アミドである請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
哺乳類における、ステアロイル−CoAデサチュラーゼ(SCD)が介在する疾患または異常を処置する方法であって、該方法がそれを必要とする哺乳類に治療的に有効な量の
請求項10に記載の化合物を投与することを含んでなる方法。
【請求項17】
薬学的に許容される賦形剤と治療的に有効な量の請求項10に記載の化合物を含んでなる薬剤組成物。
【請求項18】
式(IIb):
【化4】

[式中、
xおよびyは、それぞれ独立して、1、2または3であり;
は、水素、C−C12アルキル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12シクロアルキルアルキルおよびC−C19アラルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−Cアルコキシ、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択され;
または、Rは、2〜4個の環を有する多環構造であり、該環は、独立して、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから成る群より選択され、該環の一部または全部は、互いに縮合されてもよい;
は、所望により、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cトリハロアルキル、C−Cトリハロアルコキシ、C−Cアルキルスルホニル、−N(R12、−OC(O)R12、−C(O)OR12、−S(O)N(R12、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールシクロアルキルから成る群より選択される一つまたはそれ以上の置換基によって置換される、フェニル(但し、Rは、所望により置換されるチエニルで置換される、フェニルではない)であり;
、RおよびRは、それぞれ、独立して、水素、ブロモ、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロまたは−N(R13から選択される;
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;
または、RおよびR9aは一緒になって、またはR10およびR10aは一緒になって、オキソ基を形成し、他方、残存しているR、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;
または、R、R7a、R10およびR10aの一つは、R、R8a、RおよびR9aの一つと一緒になって、アルキレン架橋を形成し、他方、残存しているR10、R10a、R、R7a、R、R8a、RおよびR9aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;そして、
それぞれのR12は、独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリールまたはアラルキルから選択される;そして、
それぞれのR13は、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される]
の化合物、その立体異性体、エナンチオマーまたは互変異性体、その薬学的に許容される塩、その薬剤組成物またはそのプロドラッグ。
【請求項19】
xおよびyは、それぞれ独立して、1、2または3であり;
は、水素、C−C12アルキル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12シクロアルキルアルキルおよびC−C19アラルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−Cアルコキシ、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択され;
は、所望により、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cトリハロアルキル、C−Cトリハロアルコキシ、C−Cアルキルスルホニル、−N(R12、−OC(O)R12、−C(O)OR12、−S(O)N(R12、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールシクロアルキルから成る群より選択される一つまたはそれ以上の置換基によって置換される、フェニル(但し、Rは、所望により置換されるチエニルで置換される、フェニルではない)であり;
、RおよびRは、それぞれ、独立して、水素、ブロモ、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロまたは−N(R13から選択される;
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;または、
10およびR10aは一緒になって、オキソ基を形成し、そして、残存しているR、R7a、R、R8a、RおよびR9aは、それぞれ、水素である;
それぞれのR12は、独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリールまたはアラルキルから選択される;そして、
それぞれのR13は、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される、
請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
xおよびyは、それぞれ1であり;
は、水素またはC−C12アルキルであり;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−Cアルコキシ、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択され;
は、所望により、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cトリハロアルキル、C−Cトリハロアルコキシ、C−Cアルキルスルホニル、−N(R12、−OC(O)R12、−C(O)OR12、−S(O)N(R12、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールシクロアルキルから成る群より選択される一つまたはそれ以上の置換基によって置換される、フェニル(但し、Rは、所望により置換されるチエニルで置換される、フェニルではない)であり;
、RおよびRは、それぞれ水素であり;
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ水素であり;または、
10およびR10aは一緒になって、オキソ基を形成し、そして、残存しているR、R7a、R、R8a、RおよびR9aは、それぞれ、水素である;そして、
それぞれのR12は、独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリールまたはアラルキルから選択される、
請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
は、C−C12アルキルであり;そして、
は、所望により、ハロ、C−Cアルキル、C−CトリハロアルキルおよびC−Cトリハロアルコキシから選択される一つまたはそれ以上の置換基によって置換される、フェニルである、
請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
下記:
4−メチルペンタン酸{6−[4−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}アミド;
ヘキサン酸{6−[4−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}アミド;
ヘプタン酸{6−[4−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}アミド;
ヘプタン酸{6−[4−(2,5−ジクロロベンゾイル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}アミド;および
ヘキサン酸{6−[4−(2,5−ジクロロベンゾイル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}アミド
から成る群より選択される請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
は、C−C12シクロアルキルであり;そして、
は、所望により、ハロ、C−Cアルキル、C−CトリハロアルキルおよびC−Cトリハロアルコキシから選択される一つまたはそれ以上の置換基によって置換される、フェニルである、
請求項20記載の化合物。
【請求項24】
具体的に、シクロヘキサンカルボン酸{6−[4−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}アミドである請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
は、所望により、ハロ、C−Cアルキル、C−CトリハロアルキルおよびC−Cトリハロアルコキシから選択される一つまたはそれ以上の置換基によって置換される、C−C12アラルキルであり;そして、
は、所望により、ハロ、C−Cアルキル、C−CトリハロアルキルおよびC−Cトリハロアルコキシから選択される一つまたはそれ以上の置換基によって置換される、フェニルである、
請求項20に記載の化合物。
【請求項26】
下記:
3−フェニル−N−{6−[4−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)ピペラジン−1−イル]−ピリジン−3−イル}プロピオンアミド;
4−フェニル−N−{6−[4−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)ピペラジン−1−イル]−ピリジン−3−イル}ブチルアミド;および
N−{6−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)ピペラジン−1−イル]−ピリジン−3−イル}−4−フェニルブチルアミド;
から成る群より選択される請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
哺乳類における、ステアロイル−CoAデサチュラーゼ(SCD)が介在する疾患または異常を処置する方法であって、該方法がそれを必要とする哺乳類に治療的に有効な量の
請求項18に記載の化合物を投与することを含んでなる方法。
【請求項28】
薬学的に許容される賦形剤と治療的に有効な量の請求項18に記載の化合物を含んでなる薬剤組成物。
【請求項29】
式(III):
【化5】

[式中、
xおよびyは、それぞれ独立して、1、2または3であり;
Vaは、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−C(S)N(R)−、−C(O)O−、−C(S)O−、−S(O)−(ここで、tは1または2である)または−S(O)N(R)−(ここで、tは1または2である)であり;
それぞれのRは、独立して、水素、C−C12アルキル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12シクロアルキルアルキルおよびC−C19アラルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−Cアルコキシ、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリール、およびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
または、Rは、2〜4個の環を有する多環構造であり、該環は、独立して、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから成る群より選択され、該環の一部または全部は、互いに縮合されてもよい;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
または、Rは、2〜4個の環を有する多環構造であり、該環は、独立して、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから成る群より選択され、そして、該環の一部または全部は、互いに縮合されてもよい;
、RおよびRは、それぞれ、独立して、水素、ブロモ、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロまたは−N(R13から選択される;
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;
または、RおよびR7aは一緒になって、またはRおよびR8aは一緒になって、またはRおよびR9aは一緒になって、またはR10およびR10aは一緒になって、オキソ基であり(但し、Vaが−C(O)−である場合は、RおよびR7aは一緒になって、またはRおよびR8aは一緒になってオキソ基を形成しない)、他方、残存しているR、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;
または、R10、R10a、R、およびR7aの一つは、R、R8a、RおよびR9aの一つと一緒になって、アルキレン架橋を形成し、他方、残存しているR10、R10a、R、R7a、R、R8a、RおよびR9aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;そして、
それぞれのR13は、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される]
の化合物、その立体異性体、エナンチオマーまたは互変異性体、その薬学的に許容される塩、その薬剤組成物またはそのプロドラッグ。
【請求項30】
xおよびyは、それぞれ独立して、1、2または3であり;
Vaは、−C(O)−または−C(S)−であり;
は、水素、C−C12アルキル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12シクロアルキルアルキルおよびC−C19アラルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−Cアルコキシ、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
、RおよびRは、それぞれ、独立して、水素、ブロモ、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロまたは−N(R13から選択される;
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;そして、
それぞれのR13は、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される、
請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
xおよびyは、それぞれ1であり;
Vaは、−C(O)−であり;
は、水素またはC−C12アルキルであり;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−Cアルコキシ、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
は、それぞれ、所望により、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cトリハロアルキル、C−Cトリハロアルコキシ、C−Cアルキルスルホニル、−N(R12、−OC(O)R12、−C(O)OR12、−S(O)N(R12、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールシクロアルキルから成る群より選択される一つまたはそれ以上の置換基によって置換される、ナフチルまたはフェニルであり;
、RおよびRは、それぞれ水素であり;
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ水素であり;そして、
それぞれのR12は、独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリールまたはアラルキルから選択される、
請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
は、所望により、ハロ、C−Cアルキル、C−CトリハロアルキルおよびC−Cトリハロアルコキシから成る群より選択される一つまたはそれ以上の置換基によって置換される、C−C12アルキルまたはC−C12アラルキルであり;
は、それぞれ、所望により、ハロ、C−Cアルキル、C−CトリハロアルキルおよびC−Cトリハロアルコキシから成る群より選択される一つまたはそれ以上の置換基によって置換される、ナフチルまたはフェニルである、
請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
下記:
ペンタン−1−スルホン酸{6−[4−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}アミド;
ブタン−1−スルホン酸{6−[4−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}アミド;
ヘキサン−1−スルホン酸{6−[4−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}アミド;
ペンタン−1−スルホン酸{6−[4−(2−ブロモベンゾイル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}アミド;
ヘキサン−1−スルホン酸{6−[4−(2,5−ジクロロベンゾイル)−ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}アミド;
ペンタン−1−スルホン酸{6−[4−(2,5−ジクロロベンゾイル)−ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}アミド;
ヘキサン−1−スルホン酸{6−[4−(ナフタレン−1−カルボニル)−ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}アミド;
ペンタン−1−スルホン酸{6−[4−(ナフタレン−1−カルボニル)−ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}アミド;および
3−フェニルプロパン−1−スルホン酸{6−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}アミド、
から成る群より選択される請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
は、C−C12シクロアルキルアルキル、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリルアルキルまたはC−C12ヘテロアリールアルキルであり;
は、それぞれ、所望により、ハロ、C−Cアルキル、C−CトリハロアルキルおよびC−Cトリハロアルコキシから成る群より選択される一つまたはそれ以上の置換基によって置換される、ナフチルまたはフェニルである、
請求項31に記載の化合物。
【請求項35】
哺乳類における、ステアロイル−CoAデサチュラーゼ(SCD)が介在する疾患または異常を処置する方法であって、該方法がそれを必要とする哺乳類に治療的に有効な量の
請求項29に記載の化合物を投与することを含んでなる方法。
【請求項36】
薬学的に許容される賦形剤と治療的に有効な量の請求項29に記載の化合物を含んでなる薬剤組成物。
【請求項37】
式(IV):
【化6】

[式中、
xおよびyは、それぞれ独立して、1、2または3であり;
Vaは、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−C(S)N(R)−、−C(O)O−、−C(S)O−、−S(O)−(ここで、tは1または2である)または−S(O)N(R)−(ここで、tは1または2である)であり;
それぞれのRは、独立して、水素、C−C12アルキル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12シクロアルキルアルキルおよびC−C19アラルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリール、およびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
または、Rは、2〜4個の環を有する多環構造であり、該環は、独立して、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから成る群より選択され、該環の一部または全部は、互いに縮合されてもよい;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
または、Rは、2〜4個の環を有する多環構造であり、該環は、独立して、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから成る群より選択され、そして、該環の一部または全部は、互いに縮合されてもよい;
、RおよびRは、それぞれ、独立して、水素、ブロモ、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロまたは−N(R13から選択される;
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;
または、RおよびR7aは一緒になって、またはRおよびR8aは一緒になって、またはRおよびR9aは一緒になって、またはR10およびR10aは一緒になって、オキソ基であり(但し、Vaが−C(O)−である場合は、RおよびR7aは一緒になって、またはRおよびR8aは一緒になってオキソ基を形成しない)、他方、残存しているR、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;
または、R10、R10a、R、およびR7aの一つは、R、R8a、RおよびR9aの一つと一緒になって、アルキレン架橋を形成し、他方、残存しているR10、R10a、R、R7a、R、R8a、RおよびR9aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;そして、
それぞれのR13は、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される]
の化合物、その立体異性体、エナンチオマーまたは互変異性体、その薬学的に許容される塩、その薬剤組成物またはそのプロドラッグ。
【請求項38】
xおよびyは、それぞれ独立して、1、2または3であり;
Vaは、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−C(S)N(R)−、−C(O)O−、−S(O)−(ここで、tは1または2である)または−S(O)N(R)−(ここで、tは1または2である)であり;
それぞれのRは、独立して、水素、C−C12アルキル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12シクロアルキルアルキルおよびC−C19アラルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリール、およびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
、RおよびRは、それぞれ、独立して、水素、ブロモ、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロまたは−N(R13から選択される;
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;そして、
それぞれのR13は、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される、
請求項37に記載の化合物。
【請求項39】
xおよびyは、それぞれ1であり;
Vaは、−C(O)−であり;
それぞれのRは、独立して、水素またはC−Cアルキルであり;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
、RおよびRは、それぞれ、水素であり;
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ水素であり;そして、
それぞれのR12は、独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリール、またはアラルキルから選択される、
請求項38に記載の化合物。
【請求項40】
は、所望により、ハロ、C−Cアルキル、C−CトリハロアルキルおよびC−Cトリアロアルコキシから成る群より選択される一つまたはそれ以上の置換基によって置換される、C−C12アルキルまたはC−C12アラルキルであり;そして、
は、C−C12シクロアルキル、アリール、C−C12ヘテロシクリルまたはC−C12ヘテロアリールから成る群より選択される、
請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
が、C−C12シクロアルキルである請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
下記:
1−[6−(4−シクロヘキサンカルボニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−3−ペンチル尿素;および
1−[6−(4−シクロペンタンカルボニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−3−ペンチル尿素、
から成る群より選択される請求項41に記載の化合物。
【請求項43】
は、所望により、ハロ、C−Cアルキル、C−CトリハロアルキルおよびC−Cトリハロアルコキシから成る群より選択される一つまたはそれ以上の置換基によって置換される、フェニルである、
請求項40に記載の化合物。
【請求項44】
下記:
1−ペンチル−3−{6−[4−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)ピペラジン−1−イル]−ピリジン−3−イル]尿素;
1−ブチル−3−{6−[4−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)ピペラジン−1−イル]−ピリジン−3−イル}尿素;
1−フェネチル−3−{6−[4−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}尿素;
1−ベンジル−3−{6−[4−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)ピペラジン−1−イル]−ピリジン−3−イル}尿素;および
1−(4−フルオロベンジル)−3−{6−[4−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}尿素、
から成る群より選択される請求項43に記載の化合物。
【請求項45】
が、所望により、C−CアルキルまたはC−C12アラルキル(ここで、C−C12アラルキル基は、所望により、ハロ、C−Cアルキル、C−CトリハロアルキルおよびC−Cトリハロアルコキシから成る群より選択される一つまたはそれ以上の置換基によって置換される)によって置換される、ピペリジニルである請求項40に記載の化合物。
【請求項46】
具体的に、1−{6−[4−(1−ベンジルピペリジン−4−カルボニル)ピペラジン−1−イル]−ピリジン−3−イル}−3−ペンチル尿素である請求項45に記載の化合物。
【請求項47】
が、所望により、ハロまたはC−Cアルキルから成る群より選択される一つまたはそれ以上の置換基によって置換されるピリジニルである請求項40に記載の化合物。
【請求項48】
下記:
1−ペンチル−3−{6−[4−(ピリジン−2−カルボニル)ピペラジン−1−イル]−ピリジン−3−イル}尿素;および
1−ペンチル−3−{6−[4−(ピリジン−4−カルボニル)ピペラジン−1−イル]−ピリジン−3−イル}尿素、
から成る群より選択される請求項47に記載の化合物。
【請求項49】
哺乳類における、ステアロイル−CoAデサチュラーゼ(SCD)が介在する疾患または異常を処置する方法であって、該方法がそれを必要とする哺乳類に治療的に有効な量の
請求項37に記載の化合物を投与することを含んでなる方法。
【請求項50】
薬学的に許容される賦形剤と治療的に有効な量の請求項37に記載の化合物を含んでなる薬剤組成物。
【請求項51】
式(V):
【化7】

[式中、
xおよびyは、それぞれ独立して、1、2または3であり;
Waは、−O−、−N(R)−または−S(O)−(ここでtは、0、1または2である)であり;
Vaは、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−C(S)N(R)−、−C(O)O−、−C(S)O−、−S(O)−(ここで、tは1または2である)または−S(O)N(R)−(ここで、tは1または2である)であり;
それぞれのRは、独立して、水素、C−C12アルキル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12シクロアルキルアルキルおよびC−C19アラルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
または、Rは、2〜4個の環を有する多環構造であり、該環は、独立して、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから成る群より選択され、該環の一部または全部は、互いに縮合されてもよい;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
または、Rは、2〜4個の環を有する多環構造であり、該環は、独立して、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから成る群より選択され、そして、該環の一部または全部は、互いに縮合されてもよい;
、RおよびRは、それぞれ、独立して、水素、ブロモ、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロまたは−N(R13から選択される;
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;
または、RおよびR7aは一緒になって、またはRおよびR8aは一緒になって、またはRおよびR9aは一緒になって、またはR10およびR10aは一緒になって、オキソ基であり(但し、Vaが−C(O)−である場合は、RおよびR7aは一緒になって、またはRおよびR8aは一緒になってオキソ基を形成しない)、他方、残存しているR、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;
または、R10、R10a、R、およびR7aの一つは、R、R8a、RおよびR9aの一つと一緒になって、アルキレン架橋を形成し、他方、残存しているR10、R10a、R、R7a、R、R8a、RおよびR9aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;そして、
それぞれのR13は、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される]
の化合物、その立体異性体、エナンチオマーまたは互変異性体、その薬学的に許容される塩、その薬剤組成物またはそのプロドラッグ。
【請求項52】
xおよびyは、それぞれ独立して、1、2または3であり;
Waは、−O−、−N(R)−または−S(O)−(ここでtは、0、1または2である)であり;
Vaは、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−C(S)N(R)−、−C(O)O−、−S(O)−(ここで、tは1または2である)または−S(O)N(R)−(ここで、tは1または2である)であり;
それぞれのRは、独立して、水素、C−C12アルキル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12シクロアルキルアルキルおよびC−C19アラルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
、RおよびRは、それぞれ、独立して、水素、ブロモ、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロまたは−N(R13から選択される;
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;そして、
それぞれのR13は、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される、
請求項51に記載の化合物。
【請求項53】
xおよびyは、それぞれ1であり;
Waは、−O−であり;
Vaは、−C(O)−または−C(S)−であり;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシ、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
、RおよびRは、それぞれ、水素であり;そして、
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ水素である、
請求項52に記載の化合物。
【請求項54】
Vaは、−C(O)−であり;
は、C−C12アルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;そして、
は、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される、
請求項53に記載の化合物。
【請求項55】
xおよびyは、それぞれ1であり;
Waは、−N(R)−であり;
Vaは、−C(O)−または−C(S)−であり;
は、水素またはC−Cアルキルであり;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシ、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
、RおよびRは、それぞれ水素であり;そして、
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ水素である、
請求項52に記載の化合物。
【請求項56】
Vaは、−C(O)−であり;
は、C−C12アルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;そして、
は、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される、
請求項55に記載の化合物。
【請求項57】
xおよびyは、それぞれ1であり;
Waは、−S(O)−(ここでtは、0、1または2である)であり;
Vaは、−C(O)−または−C(S)−であり;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシ、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
、RおよびRは、それぞれ水素であり;そして、
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ水素である、
請求項52に記載の化合物。
【請求項58】
Vaは、−C(O)−であり;
は、C−C12アルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;そして、
は、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される、
請求項57に記載の化合物。
【請求項59】
哺乳類における、ステアロイル−CoAデサチュラーゼ(SCD)が介在する疾患または異常を処置する方法であって、該方法がそれを必要とする哺乳類に治療的に有効な量の請求項51に記載の化合物を投与することを含んでなる方法。
【請求項60】
薬学的に許容される賦形剤と治療的に有効な量の請求項51に記載の化合物を含んでなる薬剤組成物。
【請求項61】
式(Ia):
【化8】

[式中、
xおよびyは、それぞれ独立して、1、2または3であり;
Wは、−N(R)S(O)−(ここでtは1または2である)であり;
Vは、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−C(S)N(R)−、−C(O)O−、−C(S)O−、−S(O)−(ここでtは、1または2である)、−S(O)N(R)−(ここでtは1または2である)または−C(R11)Hであり;
それぞれのRは、独立して、水素、C−C12アルキル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12シクロアルキルアルキルおよびC−C19アラルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリール、およびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
または、Rは、2〜4個の環を有する多環構造であり、該環は、独立して、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから成る群より選択され、そして、該環の一部または全部は、互いに縮合されてもよい;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
または、Rは、2〜4個の環を有する多環構造であり、該環は、独立して、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから成る群より選択され、そして、該環の一部または全部は、互いに縮合されてもよい;
、RおよびRは、それぞれ、独立して、水素、ブロモ、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロまたは−N(R13から選択される;
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;
または、RおよびR7aは一緒になって、またはRおよびR8aは一緒になって、またはRおよびR9aは一緒になって、またはR10およびR10aは一緒になって、オキソ基であり(但し、Vが−C(O)−である場合は、RおよびR7aは一緒になって、またはRおよびR8aは一緒になってオキソ基を形成しない)、他方、残存しているR、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;
または、R10、R10a、R、およびR7aの一つは、R、R8a、RおよびR9aの一つと一緒になって、アルキレン架橋を形成し、他方、残存しているR10、R10a、R、R7a、R、R8a、RおよびR9aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;
11は、水素またはC−Cアルキルであり;そして、
それぞれのR13は、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される]
の化合物、その立体異性体、エナンチオマーまたは互変異性体、その薬学的に許容される塩、その薬剤組成物またはそのプロドラッグ。
【請求項62】
xおよびyは、それぞれ独立して、1、2または3であり;
Vは、−C(O)−または−C(S)−であり;
は、水素、C−C12アルキル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12シクロアルキルアルキルおよびC−C19アラルキルであり;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリール、およびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシ、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
、RおよびRは、それぞれ、独立して、水素、ブロモ、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロまたは−N(R13から選択される;
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;そして、
それぞれのR13は、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される、
請求項61に記載の化合物。
【請求項63】
xおよびyは、それぞれ1であり;
Vは、−C(O)−であり;
は、水素、C−C12アルキルまたはC−C12シクロアルキルアルキルであり;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリルアルキルおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群より選択される;
は、所望により、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cトリハロアルキル、C−Cトリハロアルコキシ、C−Cアルキルスルホニル、−N(R12、−OC(O)R12、−C(O)OR12、−S(O)N(R12、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールシクロアルキルから成る群より選択される一つまたはそれ以上の置換基によって置換される、アリールであり;
、RおよびRは、それぞれ、独立して、水素、ブロモ、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロまたは−N(R13から選択される;
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される;そして、
それぞれのR13は、独立して、水素またはC−Cアルキルから選択される、
請求項62に記載の化合物。
【請求項64】
xおよびyは、それぞれ、1であり;
Vは、−C(O)−であり;
は、水素、C−C12アルキルまたはC−C12シクロアルキルアルキルであり;
は、C−C12アルキルまたはC−C12アルケニルであり;
は、所望により、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cトリハロアルキル、C−Cトリハロアルコキシ、C−Cアルキルスルホニル、−N(R12、−OC(O)R12、−C(O)OR12および−S(O)N(R12から成る群より選択される一つまたはそれ以上の置換基によって置換される、フェニルであり;
、RおよびRは、それぞれ、独立して、水素、ブロモ、フルオロまたはクロロから選択される;そして、
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ水素である、
請求項63に記載の化合物。
【請求項65】
xおよびyは、それぞれ、1であり;
Vは、−C(O)−であり;
は、水素、C−C12アルキルまたはC−C12シクロアルキルアルキルであり;
は、C−C12シクロアルキルまたはC−C12シクロアルキルアルキルであり;
は、所望により、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cトリハロアルキル、C−Cトリハロアルコキシ、C−Cアルキルスルホニル、−N(R12、−OC(O)R12、−C(O)OR12および−S(O)N(R12から成る群より選択される一つまたはそれ以上の置換基によって置換される、フェニルであり;
、RおよびRは、それぞれ、独立して、水素、ブロモ、フルオロまたはクロロから選択される;そして、
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ水素である、
請求項63に記載の化合物。
【請求項66】
は、C−C12シクロアルキルアルキルであり;
は、所望により、ハロ、C−Cアルキル、C−CトリハロアルキルおよびC−Cトリハロアルコキシから選択される一つまたはそれ以上の置換基によって置換される、フェニルであり;
およびRは、両方とも水素であり;そして、
は、水素またはブロモである、
請求項65に記載の化合物。
【請求項67】
下記:
5−ブロモ−6−[4−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチルベンゾイル)ピペラジン−1−イル]−ピリジン−3−スルホン酸(2−シクロプロピルエチル)アミド;および、
6−[4−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチルベンゾイル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−スルホン酸(2−シクロプロピルエチル)アミド、
から成る群より選択される請求項66に記載の化合物。
【請求項68】
xおよびyは、それぞれ、1であり;
Vは、−C(O)−であり;
は、水素、C−C12アルキルまたはC−C12シクロアルキルアルキルであり;
は、C−C19アラルキル、C−C12ヘテロシクリルアルキルまたはC−C12ヘテロアリールアルキルである;
は、所望により、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cトリハロアルキル、C−Cトリハロアルコキシ、C−Cアルキルスルホニル、−N(R12、−OC(O)R12、−C(O)OR12および−S(O)N(R12から成る群より選択される一つまたはそれ以上の置換基によって置換される、フェニルであり;
、RおよびRは、それぞれ、独立して、水素、ブロモ、フルオロまたはクロロから選択される;そして、
、R7a、R、R8a、R、R9a、R10およびR10aは、それぞれ水素である、
請求項63に記載の化合物。
【請求項69】
哺乳類における、ステアロイル−CoAデサチュラーゼ(SCD)が介在する疾患または異常を処置する方法であって、該方法がそれを必要とする哺乳類に治療的に有効な量の請求項61に記載の化合物を投与することを含んでなる方法。
【請求項70】
薬学的に許容される賦形剤と治療的に有効な量の請求項61に記載の化合物を含んでなる薬剤組成物。


【公表番号】特表2007−500719(P2007−500719A)
【公表日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−522095(P2006−522095)
【出願日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【国際出願番号】PCT/US2004/024657
【国際公開番号】WO2005/011656
【国際公開日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(506030826)ゼノン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド (47)
【氏名又は名称原語表記】XENON PHARMACEUTICALS INC.
【Fターム(参考)】