説明

フライヤー用ヒーター

【課題】発熱コイルの温度を検出するためのハイリミッター用感熱センサー6への油や不純物の付着を防止し、ハイリミッター用感熱センサー6の耐久性の向上を図る。またハイリミッター用感熱センサー6の組込み作業の容易化、材料コストの低減を図る。
【解決手段】蛇行部21と立ち上がり部22とを有する金属パイプ2と、蛇行部21内に挿入された発熱コイル3と、蛇行部21と発熱コイル3の間に充填した無機絶縁物4とを備えたフライヤー用ヒーター1において、蛇行部21の先端部21c内の発熱コイル3のコイルピッチ間隔を、それ以外の箇所のコイルピッチ間隔よりも大きく設定する。基端部21dから最初の折り返し部21eまでの間の蛇行部21の内部に、ハイリミッター用感熱センサー6を配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、てんぷらやフライ等の揚げ物を製造する電熱式のフライヤーに使用するヒーターに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のフライヤーは、調理用油(以下、単に「油」という。)を貯溜する油槽内にシーズヒーターを配設して油を加熱する。シーズヒーターは、たとえば、ステンレス管など金属パイプの中心にニクロム線などの発熱コイルを挿入し、金属パイプと発熱コイルの隙間に酸化マグネシウム粉末などの無機絶縁物を充填してなる。そして、油槽内の油の温度を検出するための油温センサーは油槽の内部に取り付けられる(例えば、特許文献1、2参照)。また発熱コイルの温度を検出するためのハイリミッター用感熱センサーは金属パイプに外付けしている。
【0003】
他方、加熱部を蛇行状に折曲形成したシーズヒーターも知られている(特許文献3、4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−166774号公報(段落番号[0031])
【特許文献2】特開2007−125145号公報(段落番号[0113])
【特許文献3】特開昭59−175582号公報(図1)
【特許文献4】実開平6−5184号公報(図7)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、油温センサーを油槽の内部に取り付ける上記フライヤーでは、油温センサーが直接油に曝されることになるため、油温センサーに油や不純物が付着し、腐食や損傷等による経年変化や耐久性の低下といった問題の原因となっていた。また、発熱コイルの温度を検出するためのハイリミッター用感熱センサーを金属パイプに外付けしているフライヤーにおいても、感熱センサーに油や不純物が付着して、感熱センサーが腐食又は損傷しやすく、耐久性が低下するという問題があった。
【0006】
他方、油温センサーやハイリミッター用感熱センサーをヒーターの内部に設ければ上記のような問題は解消される。しかし、ハイリミッター用感熱センサーをヒーターの内部に配設しようとすると、発熱コイルが最も高温になる長さ方向中央部分にできる限り近付けてハイリミッター用感熱センサーを配置する必要があり、組込み作業が煩雑になるだけでなく、ハイリミッター用感熱センサーの素線を長く延ばす必要があるため、コストも上昇するという問題があった。特に、加熱部を蛇行状に何度も折り返して形成したシーズヒーターにおいては、上記問題が顕著である。
【0007】
本発明は、蛇行状に形成された加熱部を有するフライヤー用ヒーターに対してこのような課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、発熱コイルの温度を検出するためのハイリミッター用感熱センサーに対する油や不純物の付着を防止して耐久性の向上を図るとともに、ハイリミッター用感熱センサーの組込み作業を容易化し、材料コストも低減することができるフライヤー用ヒーターを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のフライヤー用ヒーターは、請求項1に記載のように、蛇行状に折り返して形成され、先端部が閉塞された蛇行部と、前記蛇行部の基端部から立ち上げられた立ち上がり部と、前記蛇行部の先端部内で折り返されるとともに前記立ち上がり部からリード線を導出した発熱コイルとを備えたフライヤー用ヒーターにおいて、前記蛇行部の先端部内の発熱コイルのコイルピッチ間隔を、それ以外の箇所のコイルピッチ間隔よりも大きく設定するとともに、前記基端部から最初の折り返し部までの間の蛇行部の内部に、前記発熱コイルの温度を検出するためのハイリミッター用感熱センサーを配置したことを特徴とする。
【0009】
上記構成を有するフライヤー用ヒーターによると、ハイリミッター用感熱センサーがヒーター内部(具体的には、基端部から最初の折り返し部までの範囲の蛇行部の内部)に設けられているので、フライヤー用ヒーターが油槽内の油中に配設されてもハイリミッター用感熱センサーに油や不純物が付着するのを防止できる。
また、蛇行部の先端部内の発熱コイルのコイルピッチ間隔を、それ以外の箇所のコイルピッチ間隔よりも大きく設定したので、発熱コイルが最も高温になる蛇行部の先端部付近とそれ以外の箇所との温度差を小さくすることができ、ハイリミッター用感熱センサーを蛇行部の先端部付近に配置しなくても発熱コイルの温度を正確に検出することができる。これにより、ヒーターの保護の確実性を高めることができる。
さらに、立ち上がり部から蛇行部へのハイリミッター用感熱センサーの挿入深さが浅くて済むため、それだけハイリミッター用感熱センサーの組込み作業を簡易かつ迅速に行うことができ、また、ハイリミッター用感熱センサーの素線も短いもので足りるため、コストを削減することができる。
【0010】
本発明のフライヤー用ヒーターは、請求項2に記載のように、蛇行状に折り返して形成された蛇行部と、前記蛇行部の両端部からそれぞれ立ち上げられた立ち上がり部と、前記蛇行部の内部に配置されるとともに、前記両方の立ち上がり部からそれぞれリード線を導出した発熱コイルとを備えたフライヤー用ヒーターにおいて、前記蛇行部の長さ方向中央部分の発熱コイルのコイルピッチ間隔を、それ以外の箇所のコイルピッチ間隔よりも大きく設定するとともに、前記いずれかの端部から最初の折り返し部までの間の蛇行部の内部に、前記発熱コイルの温度を検出するためのハイリミッター用感熱センサーを配置したことを特徴とする。
【0011】
上記構成を有するフライヤー用ヒーターによると、ハイリミッター用感熱センサーがヒーター内部(具体的には、いずれかの端部から最初の折り返し部までの範囲の蛇行部の内部)に設けられているので、フライヤー用ヒーターが油槽内の油中に配設されてもハイリミッター用感熱センサーに油や不純物が付着するのを防止できる。
また、蛇行部の各端部から見て長さ方向中央部分に位置する発熱コイルのコイルピッチ間隔を、それ以外の箇所のコイルピッチ間隔よりも大きく設定したので、発熱コイルが最も高温になる蛇行部の長さ方向中央部分付近とそれ以外の箇所との温度差を小さくすることができ、ハイリミッター用感熱センサーを蛇行部の長さ方向中央部分付近に配置しなくても発熱コイルの温度を正確に検出することができる。これにより、ヒーターの保護の確実性を高めることができる。
さらに、立ち上がり部から蛇行部へのハイリミッター用感熱センサーの挿入深さが浅くて済むため、それだけハイリミッター用感熱センサーの組込み作業を簡易かつ迅速に行うことができ、また、ハイリミッター用感熱センサーの素線も短いもので足りるため、コストを削減することができる。
【0012】
上記各フライヤー用ヒーターにおいて、油槽内の油の温度を検出するための油温センサーを立ち上がり部に内蔵するという構成を採用することができる。これによると、ハイリミッター用感熱センサーだけでなく、油温センサーにも油や不純物が付着するのを防止することができ、油温センサーの腐食を防止して耐久性の向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ハイリミッター用感熱センサーへの油や不純物の付着を防止することができるので、ハイリミッター用感熱センサーの耐久性を向上させることができる。また、ハイリミッター用感熱センサーの蛇行部への組込み作業を簡易かつ迅速に行うことができる。さらに、ハイリミッター用感熱センサーの素線が短くて済むため、コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】(A)は本発明の第1実施形態を示すフライヤー用ヒーターの平面図である。(B)は二つ折りにする前の発熱コイルの長さ方向中央部分付近の拡大図である。
【図2】同フライヤー用ヒーターの一部を破断して示す正面図である。
【図3】同フライヤー用ヒーターの側面図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示すフライヤー用ヒーターの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0016】
本発明の第1実施形態に係るフライヤー用ヒーターについて図1〜図3を参照して説明する。
この第1実施形態のフライヤー用ヒーター1は、ステンレス管など金属パイプ2の中心もしくは中心付近に発熱コイル3を挿入し、金属パイプ2と発熱コイル3の隙間に酸化マグネシウム粉末など無機絶縁物4を充填してなるシーズヒーターである。
金属パイプ2は、蛇行状に折り返して形成された蛇行部21と、この蛇行部21の基端部21dから一体に立ち上げた立ち上がり部22とを有する。蛇行部21は曲げ加工し易いように断面長円形状に扁平化した上で、油槽内の油との接触面積をできる限り広くとることができるように長さ方向に蛇行状に折り曲げられている。本実施形態では、複数の直線部21aと、隣接する直線部21a,21aの端同士をつなぐ円弧部21bとを有する形に形成されている。各直線部21aは、互いに平行になるように形成しても良いが、本実施形態では、最も基端部21d寄りの直線部21aと最も先端部21c寄りの直線部21aとは互いに平行となるように形成する一方、円弧部21bにおける折り返し方向(曲げ角)が180°を超える範囲に設定している。これにより、油槽内でのヒーター1の設置スペースをできるだけ小さくするとともに、油との接触面積をできるだけ大きくすることができる。蛇行部21は2回以上折り返して形成されていることが望ましい。この場合、円弧部21bが2個以上設けられることになる。蛇行部21の先端部21cは、油等が進入しないように閉塞されている。なお、本実施形態では、金属パイプ2から一体形成により蛇行部21と立ち上がり部22とを形成しているが、蛇行部21と立ち上がり部22とを別体に形成して、それぞれを接合するように構成しても良い。また、蛇行部21を構成する各直線部21aは、文字通り直線状に形成されている必要はない。
【0017】
立ち上がり部22は、断面円形形状を有し、上方部分で略水平方向に折り曲げられている。立ち上がり部22の上方の端部にはフランジ10を備えており、フライヤー用ヒーター1が油槽内にそのフランジ10を介して取り付けられるようになっている。但し、取付手段はフランジ式に限らず、ネジ式その他の取付手段であっても良い。本実施形態では、ヒーター1を油槽内に設置したときに安定するように、立ち上がり部22(したがって蛇行部21の基端部21d)を、平面視で見てヒーター幅方向の中心線上に位置するようにしている(図1(A)参照)。なお、金属パイプ2の立ち上がり部22および蛇行部21の各外表面は、衛生目的のために、1000°C位で焼いて不純物を取り除いている。
【0018】
図1、図2に示すように、発熱コイル3はニクロム線をコイル状に巻き且つ長手方向中央部を折り返す二つ折り状に形成されて蛇行部21の中心もしくは中心付近に挿入されるとともに、発熱コイル3の折り返し部分3aが蛇行部21の閉塞された先端部21c内に内蔵されている。図2に示すように、発熱コイル3の両端に接続された2本のリード線9,9は立ち上がり部22から導出されている。なお、本実施形態では、蛇行部21が加熱部として機能するようになっているが、立ち上がり部22の内部にも発熱コイル3を延出させて該箇所を加熱部として機能させても良い。
【0019】
このような構成を有するフライヤー用ヒーター1において、図2に示すように、金属パイプ2の内部の所定位置に、フライヤー用ヒーター1が配設される油槽(図示せず、以下同じ)内の油の温度を検出するための熱電対などの油温センサー5と、発熱コイル3自体の温度を検出するための熱電対などのハイリミッター用感熱センサー6を内蔵する。
【0020】
油温センサー5は、金属パイプ2の立ち上がり部22内に挿通される素線7の先端部で熱電対がプラズマ溶接等により結合されている。フライヤー用ヒーター1が油槽内の所定深さ位置に配設されるにあたって、この油温センサー5は、例えば、油槽内に浸漬されるフライヤー用ヒーター1の蛇行部21の上面から10〜80mm、好ましくは20〜50mm、より好ましくは30mm付近の高さ位置に存在するように位置設定される。
【0021】
発熱コイル3のコイルピッチが全長にわたって等ピッチで巻かれている場合、その長さ方向中央部分3bで二つ折りにして電流を流すと、折り返し部分3a(長さ方向中央部分3b)から発熱し、当該箇所が最も高温になる。ヒーター1を保護するためには、この部分の温度を正確に知る必要がある。しかし、ハイリミッター用感熱センサー6を立ち上がり部22から蛇行部21内へ挿入してこの最高温度部に配設しようとすると、ハイリミッター用感熱センサー6の素線8が蛇行部21の全長と略同じ位の長さが必要となり、蛇行部21内に挿入する手間がかかるばかりか、コスト高となる。
【0022】
そこで、発熱コイル3に電流が流されても発熱コイル3の折り返し部分3aとその他の箇所との温度差を可及的に小さくするために、発熱コイル3の折り返し部分3aにおけるコイルピッチ間隔をそれ以外の他の箇所のコイルピッチ間隔よりも大きく設定する。図1(B)に示すとおり、二つ折りにする前の発熱コイル3の長さ方向中央部分3bのコイルピッチ間隔を、それ以外の箇所のコイルピッチ間隔よりも予め大きくしておき、発熱コイル3を蛇行部21内に設ける際に、その長さ方向中央部分3bにおいて二つ折りに折り返し、この折り返し部分3aが蛇行部21の先端部21cに位置するようにする。
その上で、素線8の先端部で熱電対がプラズマ溶接等により結合されたハイリミッター用感熱センサー6を、立ち上がり部22が形成された蛇行部21の基端部21d側から最初の折り返し部21eまでの間の蛇行部21の内部に設けている。具体的には、本実施形態では、ハイリミッター用感熱センサー6を、金属パイプ2の立ち上がり部22から該立ち上がり部22に隣接している直近の直線部21aに内蔵させている。ハイリミッター用感熱センサー6は、この直線部21aの内部において、発熱コイル3に近接しつつ、しかし発熱コイル3には接触しないように配設される。
【0023】
立ち上がり部22から導出する発熱コイル3のリード線9の延出端部9a、油温センサー5の素線7の延出端部7aおよびハイリミッター用感熱センサー6の素線8の延出端部8aはコントローラー(図示せず、以下同じ)に接続される。これにより、油温センサー5の検出した油の温度が所定温度より高くなると、発熱コイル3への通電を遮断し、油の温度が所定温度より低くなると、発熱コイル3へ通電するというオンオフ制御を行うことで、油の温度を所定の温度(例えば、180〜230°C)に調節するようにしている。また、油槽を空焚きした場合のように、ヒーター1自体の温度が異常に上昇した場合には、ハイリミッター用感熱センサー6がこれを検出して、発熱コイル3への通電が遮断されるようになしている。
【0024】
上記のように油温センサー5及びハイリミッター用感熱センサー6はフライヤー用ヒーター1の金属パイプ2の立ち上がり部22および蛇行部21にそれぞれ内蔵されているので、フライヤー用ヒーター1が油槽内の油層中に配設されても油温センサー5及びハイリミッター用感熱センサー6に油槽内の油や不純物が付着するのを防止でき、したがって油温センサー5及びハイリミッター用感熱センサー6の腐食防止、耐久性の向上を図ることができる。
特に、ハイリミッター用感熱センサー6は蛇行部21の立ち上がり部22に隣接している直近の直線部21a内に配設しているため、配設作業を簡便化することができ、また、素線8も短いもので足りるので、コストを削減することができる。
【0025】
次に、本発明の第2実施形態に係るフライヤー用ヒーターを、図4を参照にして説明する。
この第2実施形態のフライヤー用ヒーター1では、金属パイプ2が、蛇行部21と、この蛇行部21の両端部21d1,21d2からそれぞれ略垂直に立ち上げた二つの立ち上がり部22,23とを有する形に形成され、一方の立ち上がり部22及び他方の立ち上がり部23に、それぞれ、発熱コイル3の両端に接続されたリード線9,9を挿通したものである。
【0026】
第2実施形態では、発熱コイル3の長さ方向中央部分3bのコイルピッチ間隔を、それ以外の箇所のコイルピッチ間隔よりも予め大きくしておき(図1(B)参照)、発熱コイル3を蛇行部21内に設ける際に、発熱コイル3の長さ方向中央部分3bが蛇行部21の長さ方向中央部分21f(各端部21d1,21d2から見た蛇行部21の延伸方向中央部分)に位置するようにしている。つまり、蛇行部21の長さ方向中央部分21fにおけるコイルピッチ間隔がそれ以外の箇所のコイルピッチ間隔よりも大きくなっている。この結果、発熱コイル3に電流が流されても、蛇行部21の長さ方向中央部分21fとその他の箇所との間の温度差を小さくして、全長にわたって温度の均一化を図ることができる。
【0027】
第2実施形態では、発熱コイル3の温度を検出するためのハイリミッター用感熱センサー6を、一方の端部21d1から最初の折り返し部21e1までの間の蛇行部21の内部に設けている。具体的には、ハイリミッター用感熱センサー6は、蛇行部21の一方の立ち上がり部22に隣接している直近の直線部21aに内蔵されている。もちろん、ハイリミッター用感熱センサー6は他方の端部21d2の側に設けてもよく、この場合は、他方の端部21d2から最初の折り返し部21e2までの間の蛇行部21の内部(例えば、他方の立ち上がり部23に隣接している直近の直線部21a)に設けられる。その他の構成、例えば油温センサー5を立ち上がり部22又は23内に配設すること等については第1実施形態のものと同様である。
【0028】
この第2実施形態のフライヤー用ヒーター1においても、ハイリミッター用感熱センサー6に油槽内の油や不純物が付着することを防止することができ、ハイリミッター用感熱センサー6の耐久性の向上を図ることができる。また、ハイリミッター用感熱センサー6の配設作業を簡便化することができ、可及的に短い素線8の使用で足りることも、第1実施形態の場合と同様である。
【0029】
なお、上記第1及び第2実施形態では単相用のヒーターについて本発明を適用した例を説明したが、本発明は、三相交流用のヒーターにも適用することができる。
【符号の説明】
【0030】
1 フライヤー用ヒーター
2 金属パイプ
21 蛇行部
21a 直線部
21b 円弧部
21c 先端部
21d 基端部
21d1,21d2 端部
21e,21e1,21e2 最初の折り返し部
21f 長さ方向中央部分
22,23 立ち上がり部
3 発熱コイル
3a 折り返し部分
3b 長さ方向中央部分
4 無機絶縁物
5 油温センサー
6 ハイリミッター用感熱センサー
8 ハイリミッター用感熱センサーの素線
9 発熱コイルのリード線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蛇行状に折り返して形成され、先端部が閉塞された蛇行部と、前記蛇行部の基端部から立ち上げられた立ち上がり部と、前記蛇行部の先端部内で折り返されるとともに前記立ち上がり部からリード線を導出した発熱コイルとを備えたフライヤー用ヒーターにおいて、
前記蛇行部の先端部内の発熱コイルのコイルピッチ間隔を、それ以外の箇所のコイルピッチ間隔よりも大きく設定するとともに、
前記基端部から最初の折り返し部までの間の蛇行部の内部に、前記発熱コイルの温度を検出するためのハイリミッター用感熱センサーを配置したことを特徴とするフライヤー用ヒーター。
【請求項2】
蛇行状に折り返して形成された蛇行部と、前記蛇行部の両端部からそれぞれ立ち上げられた立ち上がり部と、前記蛇行部の内部に配置されるとともに、前記両方の立ち上がり部からそれぞれリード線を導出した発熱コイルとを備えたフライヤー用ヒーターにおいて、
前記蛇行部の長さ方向中央部分の発熱コイルのコイルピッチ間隔を、それ以外の箇所のコイルピッチ間隔よりも大きく設定するとともに、
前記いずれかの端部から最初の折り返し部までの間の蛇行部の内部に、前記発熱コイルの温度を検出するためのハイリミッター用感熱センサーを配置したことを特徴とするフライヤー用ヒーター。
【請求項3】
油槽内の油の温度を検出するための油温センサーを前記立ち上がり部に内蔵している請求項1又は2記載のフライヤー用ヒーター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−5217(P2011−5217A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−181647(P2009−181647)
【出願日】平成21年8月4日(2009.8.4)
【出願人】(509150949)東和電熱工業株式会社 (1)
【Fターム(参考)】