説明

フルオロスルホニル基を有するモノアゾ染料およびその使用

【課題】合成繊維材料の着色法、着色された合成繊維、プラスチックの量産着色法、着色されたプラスチック、特定の新規アゾ染料および該アゾ染料を含有する組成物。
【解決手段】式(1)A−N=N−D(式中、AおよびDは、それぞれ独立に、置換または非置換の複素環式基または炭素環式基であり、AまたはDの少なくとも1つは、少なくとも1個の−SOF基を直接有しているかまたは少なくとも1個の−SOF基が結合している置換基を有する)で示される化合物またはその混合物を合成繊維材料に使用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成繊維材料の着色法、着色された合成繊維、プラスチックの量産着色法、着色されたプラスチック、特定の新規アゾ染料および該アゾ染料を含有する組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
英国特許第856348号明細書は、水に不溶性のモノアゾ染料に関するものであり、本願請求項により特許の保護を請求されていない4−フルオロスルホニルナフト−1−イル基を有する1つの特定の染料を開示している。
【0003】
英国特許第819664号明細書は、水不溶性のモノアゾ染料に関するものであり、本願請求項により特許の保護を請求されていない2つの特定の染料を開示している。
【0004】
米国特許第2576037号明細書は、アゾ染料を含有する特定の−SOFを用いる酢酸セルロースの着色に関するものである。特に−NCOH基またはその誘導体をも含有するこの種の染料は、染浴液に不安定であり、かつポリエステル繊維材料の着色には適していない。
【特許文献1】英国特許第856348号明細書
【特許文献2】英国特許第819664号明細書
【特許文献3】米国特許第2576037号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、合成繊維材料の着色法、着色された合成繊維、プラスチックの量産着色法、着色されたプラスチック、特定の新規アゾ染料および該アゾ染料を含有する組成物を得ることにあった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、式(1):
A−N=N−D 式(1)
〔式中、
AおよびDは、それぞれ独立に、置換または非置換の複素環式基または炭素環式基であり、AまたはDの少なくとも1つは、少なくとも1個の−SOF基を直接有しているかまたは少なくとも1個の−SOF基が結合している置換基を有する〕
で示され、水溶性の基を有していない化合物またはその混合物を合成繊維材料に使用し、但し、4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジメチルアニリンを除くものとし、この場合、AまたはDの1つは、3,5−ジフルオロスルホニルチエン−2−イル基、置換または非置換の1−フェニル−ピラゾール−4−イル−5−オン基、4−フルオロスルホニルナフト−1−イル基または
【0007】
【化1】

ではないかもしくはAまたはDの1つは、−NCHCH(OH)CHCl置換基、−NCOCHCl置換基または−NCHCHSOF置換基を有していないものとする、ポリアミド繊維材料および芳香族ポリエステル繊維材料またはその混合繊維の着色法が提供される。
【0008】
式(1)の異なる化合物は、混合されてもよいかまたは式(1)の化合物は、−SOF基を有していない染料と混合されてもよい。この混合物は、単純な物理的混合物であってもよいかまたは例えば同時晶出(co-crystallisation)によって形成された結晶体と混合されてもよい。一般に、この種の混合物は、染色性質の改善を示す。式(1)の化合物の結晶性の変性物が存在し、かつ本発明による定義は、熱処理によって形成されてもよい結晶性のかかる変性物を包含すること意味するものである。
【0009】
一般に、染料分子中での1個またはそれ以上の−SOF基の存在は、該染料の性質を改善し、驚異的に良好な耐湿潤堅牢性の性質および耐光堅牢性の性質を付与する。
【0010】
本発明の第一の実施態様によれば、AおよびDが、それぞれ独立に、置換または非置換の複素環式基または炭素環式基であり、この場合、AまたはDの少なくとも1つは、少なくとも1個の−SOF基を直接有しているかまたは少なくとも1個の−SOF基が結合している置換基を有し、かつAまたはDの1つは、少なくとも1個のエステル基を直接有しているかまたは少なくとも1個のエステル基が結合している置換基を有しており、水溶性の基を有していない式(1)の化合物またはその混合物を、合成繊維材料に使用することからなる、合成繊維材料またはその混合繊維の着色法が得られる。
【0011】
1個の−SOF基および1個のエステル基の双方を有するアゾ染料は、洗濯堅牢性の性質において、−SOF基だけを有するアゾ染料を上回って改善された性能を有している。
【0012】
合成繊維材料は、第二次酢酸セルロース、三酢酸セルロース、ポリアミド、ポリアクリロニトリルおよび芳香族ポリエステルから選択されてもよい。合成繊維材料は、有利にポリアミドまたは芳香族ポリエステル、更に有利にポリヘキサメチレンアジパミドまたはポリエチレンテレフタレートのような芳香族ポリエステル、殊にポリエチレンテレフタレートである。混合繊維は、種々の合成繊維材料の混合物または合成繊維材料と天然繊維材料との混合物からなるものであってもよい。好ましい混合繊維は、ポリエステル−コットンのようなポリエステルセルロースのものである。繊維材料またはその混合物は、フィラメント、ルーズファイバー、糸、織物または編まれた繊維の形であってもよい。
【0013】
本発明の第二の実施態様によれば、AおよびDが、本明細書中で既に定義されたものと同様のものであり、但し、4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジメチルアニリンを除くものとし、この場合、AまたはDの1つは、3,5−ジフルオロスルホニルチエン−2−イル基、置換または非置換の1−フェニルピラゾール−4−イル−5−オン基、4−フルオロスルホニルナフト−1−イル基または4−ニトロ−2−フルオロスルホニルフェニル基ではないかもしくはAまたはDの1つは、−NCHCHSOF置換基を有していないような、水溶性の基を有していない式(1)の化合物またはその混合物を、ポリエステル繊維材料に使用することからなる、ポリエステル繊維材料またはその混合繊維の着色法が得られる。
【0014】
式(1)の染料は、水中での低い溶解度、典型的には、1%未満、有利に0.5%未満および殊に0.2%未満の水中での溶解度を有している。従って、式(1)の染料は、−SOH、−COH、−POHおよび第四級アミノ基のような水溶性の基を有していない。
【0015】
場合によっては他の分散染料とともに式(1)の化合物は、この種の材料および混合繊維に対する染色分散染料の場合に常用の方法により、合成繊維材料またはその混合繊維に使用することができる。
【0016】
処理条件は、以下の記載から選択することができる:
i)4〜6.5のpH、125℃〜140℃の温度で10〜120分間および1〜2バールの圧力での排出染色、この場合、金属イオン封鎖剤が場合によっては添加されてもよい;
ii)4〜6.5のpH、190℃〜225℃の温度で15秒〜5分間での連続的染色、この場合、移染抑制剤が場合によっては添加されてもよい;
iii)4〜6.5のpH、高温蒸熱のためには160℃〜180℃で4〜15分間または感熱を用いる焼付け固着のためには190℃〜225℃で15秒〜5分間または加圧蒸熱のためには120℃〜140℃の温度および1〜2バールで10〜45分間での直接捺染、この場合、染料の5〜100重量%の湿潤剤および増粘剤(例えばアルギン酸塩)が場合によっては添加されてもよい;
iv)4〜6.5のpHでの抜染(繊維材料の上への染料のパジング、乾燥およびオーバープリントによる)、この場合、移染抑制剤および増粘剤が場合によっては添加されてもよい;
v)4〜6.5のpH、95℃〜100℃の温度で、メチルナフタレン、ジフェニルアミンまたは2−フェニルフェノールのようなキャリアを用いるキャリア染色、この場合、金属イオン封鎖剤が場合によっては添加されてもよい;および
vi)4〜6.5のpHで、酢酸塩のためには85℃の温度または三酢酸塩およびナイロンのためには90℃の温度で、15〜90分間の酢酸塩、三酢酸塩およびナイロンの常圧染色(atmospheric dyeing)、この場合、金属イオン封鎖剤が場合によっては添加されてもよい。
【0017】
上記の全ての方法の場合、式(1)の化合物は、水性媒体中の化合物0.001%〜4%からなる分散液として使用される。
【0018】
本発明の化合物により、一般に、洗濯、光および熱に対する良好な堅牢性を示す着色された繊維材料が得られる。
【0019】
AおよびDに表される複素環式基は、チエニル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、ピリジル基、ピリドニル基、1,2,4−チアジアゾリル基および1,3,4−チアジアゾイル基、フラニル基、ピロリル基、ピリダジル基、ピリミジル基、ピラジニル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、キノリニル基、イソキノリニル基、インドリル基、ピリドチアゾリル基、ピリドイソチアゾリル基、1,2,3−トリアゾリル基および1,2,4−トリアゾリル基から選択されてもよい。AまたはDによって表される炭素環式基は、フェニル基またはナフチル基であってもよい。
【0020】
不確かさを避けるために、Aによって表される置換または非置換のイソキノリニル基は、式:
【0021】
【化2】

〔式中基、mは、1〜4であり、かつmは、有利に3である〕で示される構造を有している。
【0022】
AおよびDは、それぞれ独立に、有利にチエニル基、フェニル基、ナフチル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピリドニル基、キノリニル基であり、更に有利にチエン−2−イル基、フェニル基、ナフト−1−イル基、ナフト−2−イル基、チアゾール−2−イル基、イソチアゾール−5−イル基、ピリド−4−オン−5−イル基またはキノリニル基である。Aは、特に有利にチエン−2−イル基またはフェニル基であり、Dは、特に有利にフェニル基またはナフト−1−イル基である。
【0023】
AおよびDの適当な置換基の例は、シアノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、ヨード基、フルオロスルホニル基、トリフルオロメチル基、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、フルオロスルホニルアリール基、フルオロスルホニルアリールオキシ基、−COアルキル基、−COOアルキル基、−OCOアルキル基、−COアリール基、−COOアリール基、−OCOアリール基、−NHCOアルキル基、−NHCOアリール基、−NHSOアルキル基、−NHSOアリール基、−Sアルキル基、−Sアリール基、−SOアルキル基、−SOアリール基、−SCN基または−NR基であり、この場合、RおよびRは、それぞれ独立に、−H基、アルキル基、アリール基またはシクロアルキル基であり、A、D、RおよびRの上記の置換基のアルキル部分、アルコキシ部分、アリール部分、アリールオキシ部分の全ては、−OH、−CN、−F、−Cl、−Br、−I、−SOF、アルコキシ、アルケニル、フェニル、フェニルSOF、アリールオキシ、アリールオキシSOF、−N(アルキル)、−OCOアルキル、−OCOアルキルCl、−COOアルキル、−COOアルキルOH、−COOアルキルCN、−COOアルキルCOアルキル、−COOアルキルフェニル、−OCOフェニル、−COフェニルSOF、−OCOフェニルNO、−OCOフェニルアルキル、−OCOフェニルアルコキシ、−COOフェニル、−OCO(フルオロスルホニルフェニル)、−OアルキルCN、−COOアルキルOアルキル、−COOアルキルOフェニル、−OCOアルキルOフェニル、−COOアルキルOアルキルOアルキル、−OCOアルキルCOOアルキル、−OアルキルCOOアルキル、−OアルキルCOOアルキルOアルキル、−OアルキルCOOアルキルCOOアルキル、−OアルキルOCOアルキルOアルキル、−COOアルキルOCOアルキルまたは−COOアルキルCOOアルキル、
【0024】
【化3】

であり、この場合、Lは、−Hまたはアルキル基である。
【0025】
AおよびDの適当な置換基の全ての場合、それぞれのアルキル基は、有利にC〜C10−アルキル基であり、それぞれのアルコキシ基は、有利にC〜C10−アルコキシ基であり、それぞれのアルケニル基は、有利にC〜C−アルケニル基であり、該アルケニル基のそれぞれは、直鎖状または分枝鎖状であってもよく、それぞれのアリール基は、有利にフェニル基またはナフチル基であり、それぞれの複素環式基は、AおよびDのための上記の基の全てであってもよく、かつそれぞれのアルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アリール基、複素環式基またはフェニル基は、−SOF置換基を有している。RおよびRは、これらが結合している−N原子と一緒になって、モルホリノまたはピペリジノのような5員環または6員環を形成することができる。
【0026】
AおよびDのもう1つの適当な置換基は、式:
19−N−Y−X−W
(式中、
Yは、1つの直接結合かまたはC=Oであり、
Xは、1つの直接結合、置換または非置換のアルキル基、アルケニル基、アリール基、複素環式基、アルキルOアルキル基、アルキルNHアルキル基または−NR20−Z−または−O−Z−であり、この場合、Zは、置換または非置換のアルキル基、アルケニル基、アリール基、複素環式基、アルキルOアルキル基、アルキルNHアルキル基であるかまたは1つの直接結合であり、R20は、−H、置換または非置換のアルキル基、アリール基またはアルキルアリール基であり、
Wは、−CO21、−OCOR21、−OHまたは−CNであり、この場合、R21は、置換または非置換のアルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アルキルOアルキル基またはアルキルOHであり、
19は、−Hであるかまたは置換または非置換のアルキル基である)で示される基である。
【0027】
X、Z、R19、R20またはR21がアルキル基であるかまたはアルキル基を有する場合には、有利にC〜C−アルキル基、更に有利にC〜C−アルキル基であり、該アルキル基のそれぞれは、直鎖状または分枝鎖状または環式アルキル基であってもよい。XまたはZがアルケニル基である場合には、有利にC〜C−アルケニル基であり、該アルケニル基は、直鎖状または分枝鎖状または環式アルケニル基であってもよい。X、Z、R20またはR21がアリール基である場合には、有利にフェニル基またはナフチル基、更に有利にフェニル基である。XまたはZが複素環式基である場合には、Aについて上記により定義された複素環式基の任意のものから選択されてもよい。X、ZまたはR21がアルキルOアルキル基である場合には、有利にC〜C−アルキルOC〜C−アルキル基であり、それぞれのアルキル基は、直鎖状または分枝鎖状であってもよく、かつアルキルOアルキル基は環式エーテルであってもよい。XまたはZがアルキルNHアルキル基である場合には、有利にC〜C−アルキルNHC〜C−アルキル基であり、この場合、それぞれのアルキル基は、直鎖状または分枝鎖状であってもよく、かつアルキルNHアルキル基は、環式アミンであってもよい。R20またはR21がアルキルアリール基である場合には、有利にC〜C−アルキルアリール基、更に有利にC〜C−アルキルフェニル基、特にベンジル基またはエチルフェニル基である。R21がアルキルOH基である場合には、有利にC〜C−アルキルOH基である。
【0028】
X、Z、R19、R20またはR21によって表される基の任意のもののための場合による置換基は、A、D、RまたはRについて列挙された場合による置換基の任意のものから選択することができる。
【0029】
AおよびDの好ましい置換基は、シアノ基、ニトロ基、クロロ基、ブロモ基、フルオロスルホニル基、C〜C−アルキル基、C〜C−アルコキシ基、−COC〜C−アルキル基、−NHCOC〜C−アルキル基、−OCOC〜C−アルキル基、−COOC〜C−アルキル基、フェノキシ基、4−SOFフェノキシ基、R19N−Y−X−W基(この場合、R19、Y、XおよびWは、本明細書中で既に定義されているものと同様のものである)および−NR基であり、この場合、RおよびRは、それぞれ独立に、−H、C〜C−アルキル基であるか、−OH、−CN、−Cl、フェニル、−OCOC〜C−アルキル、−COOC〜C−アルキル、
【0030】
【化4】

−C〜C−アルキル(4−フルオロスルホニルフェニル)、−OCO(3−フルオロスルホニルフェニル)、−OCO(4−フルオロスルホニルフェニル)、−C〜C−アルケニル、−COOC〜C−アルキルOC〜C−アルキル、−OC〜C−アルキルCN、−OC〜C−アルキルOCOC〜C−アルキルOC〜C−アルキル、−COOアルキルOCOアルキルおよび−COOアルキルCOOアルキルによって置換されたC〜C−アルキル基であるかまたはRおよびRは、これらが結合している−N原子と一緒になって、モルホリノ環またはピペリジノ環を形成する。
【0031】
有利に、式(1)の化合物は、−SOF基を全部で1〜3個、更に有利に、−SOF基を1個または2個、殊に−SOF基を1個有している。
【0032】
更に有利に、式(1)の化合物は、1個の−SOF基および1個のエステル基を有している。
【0033】
上記の着色法で使用された式(1)の化合物の多くは、新規のものであり、本発明のもう1つの特徴によれば、式(2):
−N=N−D 式(2)
〔式中、
またはDは、それぞれ独立に、置換または非置換の複素環式基または炭素環式基であり、
またはDの少なくとも1つは、少なくとも1個の−SOF基を直接有しているかまたは少なくとも1個の−SOF基を結合している置換基を有しており、但し、4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジメチルアニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジエチルアニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N−エチル−N−アセトキシエチルアニリン、
1−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−2−ヒドロキシナフタレン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−(トリフルオロメチルカルボニルアミノ)−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)アニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−(トリフルオロメチルカルボニルアミノ)−N−エチル−N−(2−シアノエチル)アニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−2,5−ジメチル−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)アニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−2,5−ジメチル−N−エチル−N−(2−シアノエチル)アニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N−エチル−N−(2−フルオロスルホニルエチル)アニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−フルオロスルホニルエチル)アニリン、
4−(3−フルオロスルホニル−4−メチルフェニルアゾ)−3−(トリフルオロメチルカルボニルアミノ)−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)アニリン、
4−(3−フルオロスルホニル−4−メチルフェニルアゾ)−2,5−ジメチル−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)アニリン、
4−(3−フルオロスルホニル−4−クロロフェニルアゾ)−3−(トリフルオロメチルカルボニルアミノ)−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)アニリン、
4−(3−フルオロスルホニル−4−クロロフェニルアゾ)−2,5−ジメチル−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−1−アミノナフタレン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−2−エトキシアニリン、
4−(3−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−2,5−ジメトキシアニリン、
4−(2−クロロ−4−ニトロフェニルアゾ)−2−メチル−5−フルオロスルホニルアニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N−(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N,N−ジエチルアニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルアニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−クロロフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(3−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルアニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メトキシフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N−エチル−N−(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−クロロフェニルアゾ)−N−エチル−N−(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(3−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N−エチル−N−(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N−エチル−N−(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メトキシフェニルアゾ)−N−エチル−N−(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾナフト−1−イルアミン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−2−エトキシアニリン、
4−(3−フルオロスルホニル(フェニルアゾ)−3,6−ジメトキシアニリンを除くものとし、この場合、Aは、3,5−ジフルオロスルホニルチエン−2−イル基、置換または非置換のピラゾール−4−イル−5−オンまたはN−アリルピリド−2−オン−5−イルではなく、Dが−NCHCH(OH)CHCl置換基を有している場合には、Aは、
【0034】
【化5】

ではないものとし、AまたはDの1つが、4−フルオロスルホニルナフト−1−イル基、置換された4−ヒドロキシナフト−1−イル基または
【0035】
【化6】

ではないものとし、Dが芳香族2−ヒドロキシカルボン酸のアリールアミドである場合には、Aは、フルオロスルホニルフェニル基ではないものとする〕
で示される水溶性の基を有していない化合物が得られる。
【0036】
およびDは、それぞれ独立に、上記のAについて定義された複素環式基の任意のものであってもよい。AおよびDは、それぞれ独立に、上記のAおよびDについて定義された炭素環式基の任意のものであってもよい。
【0037】
およびDは、それぞれ独立に、チエニル基、フェニル基、ナフチル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基またはピリドニル基であり、および特にチエン−2−イル基、フェニル基、チアゾール−2−イル基、イソチアゾール−5−イル基またはピリド−4−オン−5−イル基である。
【0038】
は、有利にフェニル基である。
【0039】
式(1)および(2)の好ましい化合物は、AまたはAはフェニル基であり、かつDまたはDがフェニル基であるもの;AまたはAはチエン−2−イル基であり、かつDまたはDがフェニル基であるもの;および、AまたはAはフェニル基であり、かつDまたはDがナフト−1−イル基であるものである。
【0040】
およびDの場合による置換基は、上記のAおよびDについて定義された置換基の任意のものである。
【0041】
式(1)の化合物の好ましい部分基(sub-group)は、式(3):
【0042】
【化7】

〔式中、
およびRは、それぞれ独立に、−Hであるかあるいは置換または非置換のC〜C−アルキル基であるかまたは置換または非置換のアリール基であり;
、R、RおよびRは、それぞれ独立に、−H、−F、−Cl、−Br、−I、−SOFまたはC〜C−アルキル基、C〜C−アルコキシ基、C〜C−アルカノイルアミノ基、−NHSOアルキル基またはOフェニル基であり、この場合、これらのそれぞれは場合によっては置換されていてもよく;
、RおよびRは、それぞれ独立に、−H、C〜C−アルキル基、−NO、−COOC〜C−アルキル基、−OCOアルキル基、−Cl、−F、−Br、−I、−COC〜C−アルキル基、−CN、ホルミル基、保護されたホルミル基または−SOF基であり、この場合、R〜Rの少なくとも1つは、−SOF基であるかまたは少なくとも1個の−SOF基が結合している置換基を有し、この場合、RおよびRは、双方が−SOF基ではないものとする〕
で示されるものである。
【0043】
、RおよびRがアルキル基であるかまたはアルキル基を有する場合には、アルキル基は、場合によっては置換されていてもよい。
【0044】
保護されたホルミル基は、例えばオキサゾリドン、イミダゾリドン、チアゾリジン、重亜硫酸塩、シアノヒドリン、ヒドラゾンおよびオキシムを包含する。
【0045】
式(3)の化合物は新規のものであり、従って、本発明のもう1つの実施態様である。
【0046】
〜Rによって表される基の場合による置換基は、AおよびDについての上記の置換基の任意のものから選択されてもよい。R〜Rの場合による置換基は、有利に−CN、−OH、−OCOC〜C−アルキル基、−COOC〜C−アルキル基、フェニル基、−OCOフェニル基、−OCOフェニルSOF基、フェニルSOF基、−OフェニルSOF基、−COフェニルSOF基、−COOC〜C−アルキルOCOC〜C−アルキル基および−COOC〜C−アルキルCOOC〜C−アルキル基である。
【0047】
式(3)の好ましい化合物は、式中、RおよびRが、それぞれ独立に、−CH、−C、−COH、−CH(CH)CHCH、−C、−CH(4−フルオロスルホニルフェニル)、−C(4−フルオロスルホニルフェニル)、−C(4−フルオロスルホニルフェニル)であり、R、R、RおよびRは、それぞれ独立に、−H、−Cl、−CH、−OCH、−NHCOCH、−NHCOC、−NHSOCHまたは−SOFであり、R、RおよびRは、それぞれ独立に、−H、−NO、−CN、−COCH、−COOC、−SOFまたは−CHであり、この場合、RおよびRの双方は、−SOFではないものとするものである。
【0048】
式(3)の殊に好ましい化合物は、式中、
およびRは、それぞれ独立に、−CCN、−Cまたは(4−フルオロスルホニルフェニル)C〜C−アルキル基であり;
は、−H、−OCHまたは−SOFであり;
およびRは、それぞれ独立に、−H、−Clまたは−SOFであり;
は、−H、−NHCOCH、−NHCOC、−CHまたは−SOFであり;
は、−NO、−COCH、−COOCまたは−SOFであり;
は、−H、−SOFまたは−Clであり;
は、−NO、−SOFまたは−CHOであるものである。
【0049】
式(1)の化合物のもう1つの好ましい部分基は、式(4):
【0050】
【化8】

〔式中、
〜Rは、前記により定義されたものと同様のものであり;
10〜R14は、それぞれ独立に、−H、アルコキシ基、アルキル基、−NO、−SOF、−F、−Cl、−Br、−Iまたは−CNであり;
この場合、R10がSOFである場合には、R12が−NOではなく、R11、R13およびR14は全て−Hではないものとする〕
で示されるものである。
【0051】
10〜R14によって表される基が、アルキル基である場合、有利にC〜C10−アルキル基、更に有利にC〜C−アルキル基である。R10〜R14によって表される基が、アルコキシ基である場合、有利にC〜C10−アルコキシ基、更に有利にC〜C−アルコキシ基である。
【0052】
式(4)の化合物は、有利に、
およびRが、それぞれ独立に、−CH、−C、−C、−C、−C11、−C13、−CH(CH)CHCH、−CHフェニル基、−Cフェニル基、−Cフェニル基、−CCN、−COH、−COCH、−CCOOCH、−CCOCH、−CCOCH、−COCOCH、−COCOCH、−COCOCH、−COCOフェニル基、−COCOフェニル(SOF)、−CCOOCOCH、−COCCOOCOCH、アリル基、−COフェニル基、−CO(フルオロスルホニルフェニル)、−CHCH(CN)(OC)、C〜C−アルキルフェニルSOF、
【0053】
【化9】

−COOC〜C−アルキルOCOC〜C−アルキル基または−COOC〜C−アルキルCOOC〜C−アルキル基であり、
は、−H、−OCHまたは−Clであり;
は、−H、−CH、−NHCOCH、−NHCOC、−NHCOCH(CH、−NHCOCCl、−NHCOC(CH、−OCH、−OC、−F、−Cl、−Br、−Iまたは−NHSO〜C−アルキル基であり;
は、−H、−OCH、−OCまたは−Clであり;
は、−H、−CH、−OCH、−F、−Cl、−Br、−Iまたは−NHSO〜C−アルキル基であり;
10は、−H、−OCH、−NO、−Cl、−Brまたは−CNであり;
11は、−Hであり;
12は、−SOFまたは−Naであり;
13は、−H、−OCH、−SOF、−Cl、−Brまたは−NOであり;
14は、−H、−OCH、−Cl、−Brまたは−CNであり、この場合、RまたはRの少なくとも1つは、−Hであり、かつRまたはRの少なくとも1つは、−Hであるものである。
【0054】
更に有利に、式(4)の化合物は、
およびRが、それぞれ独立に、−C、−C、−CH(CH)CHCH、−COCOCH、−COCOCH、−COCOフェニル基、−CHフェニル基、C〜C−アルキルフェニルSOF、C〜C−アルキルOフェニルSOF、
【0055】
【化10】

−COOC〜C−アルキルOCOC〜C−アルキル基または−COOC〜C−アルキルCOOC〜C−アルキル基であり、
は、−H、−CHまたは−NHCOCHであり;
、R、RおよびR11は、−Hであり;
10およびR13は、それぞれ独立に、−H、−Cl、−Brまたは−NOであり;
12は、−SOFであり;
14は、−H、−Clまたは−Brであるものである。
【0056】
式(4)の特に好ましい化合物は、Rが、−Cであり;Rは、−COCOフェニル基であり;Rは、−CHであり;R10およびR13は、双方とも−Clであり;R12は、−SOFであり;R、R、R、R11およびR14は、全てが−Hであるものである。
【0057】
式(1)の化合物の特に好ましい部分基は、式(7):
【0058】
【化11】

〔式中、
およびRは、それぞれ独立に、置換または非置換のC〜C−アルキル基であり;
は、アルキル基であるかまたは式:R19−N−Y−X−W
(式中、Yは、1つの直接結合である化またはC=Oであり、Xは、1つの直接結合であるか、アルキル基、アルケニル基、アリール基、複素環式基、アルキルOアルキル基、−NR20−Z−基、−COOZ基または−O−Z基であり、この場合、Zは、アルキル基、アルケニル基、アリール基、複素環式基、アルキルOアルキル基または1つの直接結合であり、R20は、−H、アルキル基、アリール基またはアルキルアリール基であり、Wは、−CO21、−OCOR21または−OHであり、この場合、R21は、アルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アルキルOアルキル基またはアルキルOHであり、R19は、−Hまたはアルキル基である)で示される基であり;
は、−H、C〜C−アルコキシ基または−Oフェニル基であり;
10は、−NOまたは−Clであり;
13およびR14は、それぞれ独立に、−Hまたは−Clである〕
で示されるものである。
【0059】
式(7)の染料は、新規のものであり、かつ本発明のもう1つの特徴を形成するものである。
【0060】
式(7)の染料の場合、
およびRは、それぞれ独立に、有利にC〜C−アルキル基であるか、フェニル基によって置換されたC〜C−アルキル基または−COOC〜C−アルキル基であり、更に有利には、エチル基、プロピル基、ブチル基、1−メチルプロピル基、ヘキシル基、ベンジル基、エチルフェニル基またはプロピルフェニル基であり、
は、式:R19−N−Y−X−W(式中、R19は、有利に−HまたはC〜C−アルキル基、更に有利に−Hであり;
Yは、有利に1つの直接結合であるかまたはC=Oであり、更に有利にC=Oであり;
Xは、有利に1つの直接結合であるか、−C〜C−アルキル基、C〜C−アルケニル基であるか、Aについて上記により定義された炭素環式基または複素環式基の任意のもの、C〜C−アルキルOC〜C−アルキル基、−NR20−Z−、−COOZまたは−O−Z−であり、この場合、R20は、有利に、−H、C〜C−アルキル基、フェニル基またはベンジル基であり、
Zは、有利に1つの直接結合であるかまたはC〜C−アルキル基、C〜C−アルケニル基、フェニル基、ベンジル基またはAについて上記により定義された複素環式基の任意のものであり;
Xは、更に有利に1つの直接結合であるか、CH、C、CHC(CH、シクロヘキシル基、CH=CH、フェニル基、−NR20−Z、−COOZまたは−O−Z−であり、この場合、
20は、有利に−Hであり、Zは、有利に1つの直接結合であるか、C〜C−アルキル基またはベンジル基であり、
Wは、−CO21、−OCOR21または−OHであり、この場合、R21は、C〜C−アルキル基、フェニル基、クロロベンジル基、C〜C−アルコキシベンジル基、ベンジル基、C〜C−アルキルOC〜C−アルキル基またはC〜C−アルキルOHであり、更に有利にエチル基、メチル基、ブチル基またはジメチルブチル基である。
【0061】
AまたはDの双方がフェニル基であり、AおよびDの1つが4−SOF基を有する染料は、一般に、相応する2−SOF染料の場合よりも更に安定性であり、かつポリエステル繊維材料の上により良好に付着する。
【0062】
式(1)のもう1つの好ましい部分基は、式(5):
【0063】
【化12】

〔式中、
〜RおよびR10〜R14は、上記により定義されたものと同様のものであり;R15〜R18は、それぞれ独立に、−H、−F、−Cl、−Br、−I、−(SOF)、−NO、−CN、−NR、OHであるかまたは置換または非置換の−C〜C−アルキル基または−C〜C−アルコキシ基である〕
で示されるものである。
【0064】
15〜R18によって表される基の任意のものの場合による置換基は、A、D、RおよびRについての上記の場合による置換基の任意のものから選択することができる。
【0065】
水性媒体中の、水溶性の基を有していない式(1)(式中、Aは、置換または非置換の複素環式基または炭素環式基であり;Dは、置換または非置換の炭素環式基であり;AまたはDの少なくとも1つは、少なくとも1個の−SOF基を直接有しているかまたは少なくとも1個の−SOF基が結合している置換基を有している)の化合物の分散液を含有する組成物は、新規のものであり、かつ本発明のもう1つの特徴を形成するものであり、この場合、AまたはDの1つは、3,5−ジフルオロスルホニルチエン−2−イル、4−フルオロスルホニルナフト−1−イル、置換または非置換の1−フェニルピラゾール−4−イル−5−オンまたは
【0066】
【化13】

ではないかあるいはAまたはDの1つは、−NCHCH(OH)CHCl、−NCOCHClまたは−NCHCHSOF置換基を有していないものとし、但し、4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N−(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N,N−ジエチルアニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルアニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−クロロフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(3−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルアニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メトキシフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N−エチル−N−(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−クロロフェニルアゾ)−N−エチル−N(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(3−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N−エチル−N(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N−エチル−N(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メトキシフェニルアゾ)−N−エチル−N(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾナフト−1−イルアミン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−2−エトキシアニリン、
4−(3−フルオロスルホニル(フェニルアゾ)−3,6−ジメトキシアニリンを除くものとする。また、式(2)、(3)、(4)、(5)および(7)の化合物の分散液を含有する組成物は、新規のものである。この組成物は、典型的には、水性媒体中で式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)または(6)の化合物1%〜30%からなるものである。この組成物は、有利にpH2〜7、更に有利にpH4〜6で緩衝されている。
【0067】
更に、前記分散液は、分散剤、例えばリグノスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸/ホルムアルデヒド縮合物またはフェノール/クレゾール/スルファニル酸/ホルムアルデヒド縮合物、界面活性剤、湿潤剤、例えばスルホン化されていてもよいかまたは燐酸化されていてもよいアルキルアリールエトキシレート、無機塩、脱泡剤、例えば鉱油またはノナノール、有機液体および緩衝剤のような染色使用の場合に常用の成分を含有していてもよい。分散剤は、式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)または(7)の化合物の重量に対して10%〜200%で存在していていてもよい。湿潤剤は、式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)または(7)の化合物の重量に対して0%〜20%で使用してもよい。式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)または(7)の化合物を、水性媒体中でガラスビーズまたは砂と一緒にビーズ粉砕することによって製造してもよい。
【0068】
本発明のもう1つの実施態様によれば、水溶性の基を有していない式(1)(AおよびDが、それぞれ独立に、置換または非置換の複素環式基または炭素環式基であり、AまたはDの少なくとも1つが少なくとも1つの−SOF基を直接有するかまたは少なくとも1つの−SOF基が結合している置換基を有しており、この場合、AまたはDの1つは、4−フルオロスルホニルナフト−1−イルではない)の化合物またはその混合物(但し、4−(2−クロロ−4−ニトロフェニルアゾ)−2−メチル−4−フルオロスルホニルアニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N−(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N,N−ジエチルアニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルアニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−クロロフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(3−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルアニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メトキシフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N−エチル−N−(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−クロロフェニルアゾ)−N−エチル−N(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(3−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N−エチル−N(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N−エチル−N(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メトキシフェニルアゾ)−N−エチル−N(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾナフト−1−イルアミン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−2−エトキシアニリン、
4−(3−フルオロスルホニル(フェニルアゾ)−3,6−ジメトキシアニリンは除くものとする)をプラスチック材料の中に配合することからなるプラスチックの量産着色のための方法が得られる。
【0069】
本発明のもう1つの実施態様によれば、水溶性の基を有していない式(1)(式中、AおよびDは、それぞれ独立に、置換または非置換の複素環式基または炭素環式基であり、AまたはDの少なくとも1つは、少なくとも1つの−SOF基を直接有しているかまたは少なくとも1つの−SOF基が結合している置換基を有し、AまたはDの少なくとも1つは、少なくとも1個のエステル基を直接有しているかまたは少なくとも1個のエステル基が結合している置換基を有する)の化合物またはその混合物をプラスチック材料の中に導入することからなるプラスチックの量産着色のための方法が得られる。
【0070】
プラスチックは、ポリスチレン、アクリル樹脂、スチレン/アクリロニトリル混合物、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン混合物、ポリカルボナート、ポリエーテル−スルホン、ナイロン、硬質PVC(uPVC)およびポリプロピレンから選択されてもよい。
【0071】
この化合物は、例えばドライ・タンブリングするかまたは高速混合し、次にスクリュー型射出成型機により射出成形するかまたは常用の混合/マスターバッチ技術によって顆粒状にされたかまたは粉末化されたプラスチック材料と配合することによって導入してもよい。本発明による染料は、一般に、熱いプラスチック熱いプラスチック溶融液中に直ちに溶解するかまたは分散させ、かつ一般に、良好な清澄さおよび良好な耐光堅牢性を有する光輝性の色調が得られる。
【0072】
プラスチック材料は、上記染料を用いて着色された場合には、本発明のもう1つの特徴を形成するものである。
【0073】
式(1)の化合物は、式A−NHまたはA1−NHのアミンのジアゾ化およびD−XまたはD−X成分へのカップリング(この場合、A、A、DおよびDは、上記により定義されているものと同様のものであり、Xは、ジアゾ化されたアミンよって置換可能な基である)のようなアゾ化合物の製造のための常法によって得ることができる。典型的には、アミン、A−NHまたはA−NHは、酸性媒体中、例えば酢酸、プロピオン酸または塩酸中で、ニトロシル硫酸、亜硝酸ナトリウムまたは亜硝酸メチルのようなニトロ化剤を用いて、−10℃から10℃の温度でジアゾ化することができる。成分D−XまたはD−Xへのカップリングは、ジアゾ化されたアミンを、アルカノール中、例えばメタノール中のD−XまたはD−Xの混合物へ、0℃〜10℃の温度で添加することによって達成することができる。カップリングの後に、式(1)の化合物は、濾過のような任意の常法によって反応混合物から回収することができる。
【0074】
フルオロスルホニル基は、式(1)または式(2)の化合物またはカップリングする前のA、A、DおよびD成分の中へ、一般に文献により入手可能な方法によって導入することができる。例えば、場合によっては、ジメチルホルムアミドおよび塩化チオニルの存在下に、30℃〜140℃の温度での、式(1)または式(2)の化合物、A−NHまたはA−NH(この場合、NHは、保護されていることが必要である)、D−XまたはD−X(この場合、A、A、DおよびDは、上記により定義されているものと同様のものである)と、クロロスルホン酸との反応は、クロロスルホニル誘導体を生じる。このクロロスルホニル誘導体は、沸騰した水性媒体中で、フッ化カリウムと反応させて、フルオロスルホニル誘導体を生じることができる。
【0075】
また、式(1)または式(2)の化合物、A−NH、A−NH、D−XまたはD−Xは、硫酸または発煙硫酸を用いてスルホン化して、スルホン酸誘導体を生じることができ、該スルホン酸誘導体は、クロロホスホル化合物、例えばオキシ塩化燐または五塩化燐の存在下に、有機液体中、例えば芳香族炭化水素中で、20℃〜110℃の温度での遊離酸またはその無機塩と、塩化チオニルとの反応によってクロロスルホニル誘導体に変換することができる。同様に、スルホン酸エステルは、相応するクロロスルホニル誘導体に変換することができる。次に、クロロスルホニル誘導体は、上記のように、フルオロスルホニル誘導体に変換することができる。
【0076】
式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)および(7)の化合物は、合成繊維材料、特にポリエステル繊維材料およびその混合繊維の着色に有用であり、これらに、卓越した耐湿潤堅牢性の性質および耐光堅牢性の性質を有している色調を付与する。
【0077】
また、式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)および(7)の化合物は、上記のようなプラスチックの量産着色に有用であり、かつ一般に、良好な清澄さおよび耐光堅牢性を有する光輝性の色調を付与する。
【実施例】
【0078】
例 1
4−(2,5−ジクロロ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−メチル−N−メチル−N−(2−ベンゾイルオキシエチル)アニリンの製造
i)2,5−ジクロロ−4−クロロスルホニルアニリンの製造
2,5−ジクロロアニリン(32.4部)を、35℃でクロルスルホン酸(93部)に少量ずつ添加した。この混合物を、120℃で3時間撹拌し、次に70℃に冷却した。ジメチルホルムアミド(1.6部)および塩化チオニル(15部)を添加し、温度を65〜70℃で維持し、かつこの混合物を70℃で24時間撹拌した。この反応混合物を、周囲温度に冷却し、撹拌した氷(1000部)の上に注意深く注ぎ込み、クリーム状の沈殿物を生じさせた。この生成物を濾別し、氷/水で洗浄して酸不含にし、かつ真空下で乾燥させて、2,5−ジクロロ−4−クロロスルホニルアニリン(44.2部)を生じさせた。
【0079】
ii)2,5−ジクロロ−4−フルオロスルホニルアニリンの製造
2,5−ジクロロ−4−クロロスルホニルアニリン(44.2部)、フッ化カリウム(38部)および水(100部)を、還流下に5時間撹拌した。この反応混合物を、周囲温度に冷却し、かつ水(300部)の中に注ぎ込む。クリーム状の沈殿物を濾別し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、2,5−ジクロロ−4−フルオロスルホニルアニリン(37.2部)を生じさせた。
【0080】
iii)3−メチル−N−エチル−N−(2−ベンゾイルオキシエチル)アニリンの製造
塩化ベンゾイル(3.3g)を、アセトン(25cm)中のN−エチル−N−ヒドロキシエチル−3−メチルアニリン(2.1g)とピリジン(1cm)との混合物に添加し、かつ還流下に1時間撹拌した。この反応混合物を冷却し、かつ直接次のiv)で使用した。
【0081】
iv)4−(2,5−ジクロロ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−メチル−N−エチル−N−(2−ベンゾイルオキシエチル)アニリンの製造
ニトロシル硫酸(40%もの3cm)を、0℃〜5℃で、酢酸/プロピオン酸(86:14、25cm)中の2,5−ジクロロ−4−フルオロスルホニルアニリン(2g)の混合物に添加した。この混合物を、0℃〜5℃で2時間撹拌し、次に上記のiii)からの反応混合物を0℃〜5℃でメタノール(100cm)に添加する。沈殿した固体を濾過によって捕集し、水で洗浄し、メタノールを用いてスラリー化し、濾過によって捕集し、かつメタノールで洗浄して、水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、卓越した耐湿潤堅牢性および耐光堅牢性の性質を有する帯青赤色の色調を生じる4−(2,5−ジクロロ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−メチル−N−3エチル−N−(2−ベンゾイルオキシエチル)アニリン(2.1g)を生じた。
【0082】
式:
【0083】
【化14】

で示される染料の以下の例を例1の方法によって製造した:
【0084】
【表1】

【0085】
【表2】

【0086】
【表3】

【0087】
【表4】

【0088】
例 87
4−(2,6−ジブロモ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−アセトアミド−N,N−ジエチルアニリンの製造
i)2,6−ジブロモ−4−フルオロスルホニルアニリンの製造
0〜5℃で撹拌している、酢酸(50部)中の4−アミノベンゼンスルホニルフッ化物(10部)の溶液に、5℃以下の温度で保持しながら、酢酸(50部)中の臭素(18部)の溶液を緩徐に添加した。この温度を、周囲温度に昇温させ、かつこの混合物を、前記の温度で更に1時間撹拌した。この反応物を水(500部)の中に注ぎ込み、生成物を濾別し、冷水で洗浄し、かつ50℃で乾燥させて、2,6−ジブロモ−4−フルオロスルホニルアニリン(17.5部)を生じた。
【0089】
ii)4−(2,6−ジブロモ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−アセトアミド−N,N−ジエチルアニリンの製造
2,6−ジブロモ−4−フルオロスルホニルアニリン(2.7部)と、酢酸/プロピオン酸混合物(15部、86/14、vol/vol)との混合物を撹拌し、かつ完全な溶液が形成されるまで加熱した。この溶液を、撹拌しながら0〜5℃にし、かつニトロシル硫酸ゾル(5部)を滴加した。この混合物を、前記の温度で更に30分間撹拌した。
【0090】
このジアゾ溶液を、3−N,N−ジエチルアミノアセトアニリド(1.7部)と、メタノール(50部)とスルファミン酸(0.5部)との混合物に緩徐に添加し、0〜5℃で撹拌した。前記温度で1時間の撹拌後に、水(50部)を添加し、かつこの混合物を、周囲温度で更に30分間撹拌した。この生成物を濾別し、水およびメタノールで洗浄し、次に50℃で乾燥させて、4−(2,6−ジブロモ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−アセトアミド−N,N−ジエチルアニリン(1.8部)、λmax=480nmを生じた。
【0091】
水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、この染料は、卓越した耐光堅牢性および湿潤処理に対する卓越した堅牢性を有する鈍いオレンジ色の色調を生じる。
【0092】
式:
【0093】
【化15】

で示される染料の以下の例を、例87の方法によって製造した:
【0094】
【表5】

【0095】
例 104
4−(2,6−ジシアノ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−アセトアミド−N,N−ジエチルアニリンの製造
4−(2,6−ジブロモ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ−3−アセトアミド−N,N−ジエチルアニリン(例101)(1.5部)と、シアン化銅(0.54部)とジメチルホルムアミド(20部)との混合物を、周囲温度で3時間撹拌した。この反応混合物を、水(40部)で希釈し、30分間撹拌し、かつ生成物を濾別して、4−(2,6−ジシアノ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−アセトアミド−N,N−ジエチルアニリン(0.8部)、λmax=611nmを生じた。
【0096】
水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、この染料は、卓越した耐光堅牢性および湿潤処理に対する卓越した堅牢性を有する光輝性の青色の色調を生じる。
【0097】
例 105
4−(2,6−ジシアノ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−アセトアミド−N,N−ジ−n−ブチルアニリンの製造
例102の染料(3.0g)を、DMF(30cm)中で撹拌し、かつCuCN(1.0g)を90℃で2時間撹拌した。この反応混合物を、氷の上に注ぎ込み、沈殿物を捕集し、水で洗浄し、かつ真空下に乾燥させた。このフィルターケーキをジクロロメタン中に溶解し、濾過し、かつ濾液を蒸発させて、青色染料(λmax611nm)を生じた。
【0098】
例 106
4−(2,6−ジシアノ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−アセトアミド−N,N−ジアセトキシブチルアミノアニリンの製造
例103の染料(3.0g)を、DMF(30cm)中で撹拌し、かつCuCN(1.0g)を90℃で2時間撹拌した。この反応混合物を、氷の上に注ぎ込み、沈殿物を捕集し、水で洗浄し、かつ真空下に乾燥させた。このフィルターケーキをジクロロメタン中に溶解し、濾過し、かつ濾液を蒸発させて、青色染料(λmax608nm)を生じた。
【0099】
例 107
4−(2,6−ジクロロ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジ−n−ブチルアニリンの製造
i)2,6−ジクロロ−4−クロロスルホニルアニリンの製造
2,5−ジクロロアニリン32.4部の代わりに、2,6−ジクロロアニリン32.4部を使用したことを除いて、例1ii)の方法を繰り返して、2,6−ジクロロ−4−クロロスルホニルアニリン(42.6部)を生じた。
【0100】
ii)2,6−ジクロロ−4−フルオロスルホニルアニリンの製造
2,5−ジクロロ−4−クロロスルホニルアニリン44.2部の代わりに、2,6−ジクロロ−4−クロロスルホニルアニリンを使用したことを除いて、例1ii)の方法を繰り返して、2,6−ジクロロ−4−フルオロスルホニルアニリン(36.0部)を生じた。
【0101】
iii)4−(2,6−ジクロロ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジ−n−ブチルアニリンの製造
2,6−ジクロロ−4−フルオロスルホニルアニリン(2.0部)と、酢酸/プロピオン酸混合物(15部、86/14、vol/vol)との混合物を撹拌し、完全な溶液が形成されるまで加熱した。この溶液を0〜5℃で撹拌し、かつニトロシル硫酸溶液(5部)を緩徐に添加した。この混合物を、前記の温度で更に30分間撹拌した。冷却されたジアゾ溶液を、0〜5℃で撹拌し、N,N−ジ−n−ブチルアニリン(1.7部)と、メタノール(40部)とスルファミン酸(0.5部)との混合物に緩徐に添加した。前記温度で3時間の撹拌後に、水(50部)を添加し、かつこの混合物を周囲温度で更に2時間撹拌した。この生成物を濾別し、水およびメタノールで洗浄し、かつ乾燥させて、4−(2,6−ジクロロ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジ−n−ブチルアニリン(3.0部)、λmax=443nmを生じた。水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、この染料は、光および湿潤処理に対する卓越した堅牢性を有する鈍い黄褐色の色調を生じる。
【0102】
式:
【0103】
【化16】

で示される染料の以下の例を、例107の方法によって製造した:
【0104】
【表6】

【0105】
例 111
4−(2−ブロモ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−アセトアミド−N,N−ジエチルアニリンの製造
2,6−ジブロモ−4−フルオロスルホニルアニリン2.7部の代わりに、2−ブロモ−4−フルオロスルホニルアニリン2.0部を使用したことを除いて、例87ii)の方法を繰り返した。この生成物、4−(2−ブロモ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−アセトアミド−N,N−ジエチルアニリン(1.6部)、λmax=524nmは、水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、光および湿潤処理に対する卓越した堅牢性を有する光輝性の中位の赤色の色調を生じる。
【0106】
例 112
4−(2,5−ジメトキシ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−アセトアミド−N,N−ジエチルアニリンの製造
2,6−ジブロモ−4−フルオロスルホニルアニリン2.7部の代わりに、2,5−ジメトキシ−4−フルオロスルホニルアニリン1.9部を使用したことを除いて、例87ii)の方法を繰り返した。この生成物、4−(2,5−ジメトキシ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−アセトアミド−N,N−ジエチルアニリン(1.4部)、λmax=545nmは、水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、光および湿潤処理に対する卓越した堅牢性を有する帯青赤色の色調を生じる。
【0107】
例 113
4−(2−ニトロ−5−クロロ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−アセトアミド−N,N−ジエチルアニリンの製造
2,6−ジブロモ−4−フルオロスルホニルアニリン2.7部の代わりに、2−ニトロ−5−クロロ−4−フルオロスルホニルアニリン2.0部を使用したことを除いて、例87ii)の方法を繰り返した。この生成物、4−(2−ニトロ−5−クロロ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−アセトアミド−N,N−ジエチルアニリン(2.6部)、λmax=550nmは、水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、光および湿潤処理に対する卓越した堅牢性を有する帯青赤色の色調を生じる。
【0108】
例 114
2−ニトロ−4−フルオロスルホニルアニリンの製造
N−アセチルスルファニリルクロリド(100g)を濃硫酸(515cm)に溶解し、4℃に冷却し、かつ濃硝酸(38.6cm)と濃硫酸(42.9cm)との混合物を、4〜6℃の温度を維持しながら滴加した。1時間後に、この反応混合物を氷の上に注ぎ込み、沈殿物を捕集し、ジクロロメタンの中に抽出させ、かつ蒸発させて黄色の固体(92g)を生じた。この黄色の固体31gを水(20cm)、p−ジオキサン(20cm)およびKF(19.4g)中で3時間還流させ、次に氷の上に注ぎ込み、かつ沈殿物を捕集した。この沈殿物を、無水エタノール(35cm)および濃塩酸(35cm)の中で、1時間還流させて、次に氷の上に注ぎ込み、濾過し、かつ真空乾燥させた。エタノールからの再結晶化により、所望の化合物8.7gが生じた。
【0109】
ii)2−ニトロ−4−フルオロスルホニルアニリン(0.01モル)を、酢酸:プロピオン酸(86:14;25cm)の混合物中に分散させ、0〜5℃に冷却し、かつニトロシル硫酸(0.01モル)を、0〜5℃で少量ずつ添加した。この反応混合物を、0〜5℃で10分間撹拌し、次に、3−(N,N−ジエチルアミノ)アセトアニリド(0.01モル)と、メタノール(50cm)と氷(50g)との混合物に滴加した。結果として生じた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、次にメタノールで洗浄し、かつ50℃でオーブン乾燥させた。この乾燥染料は、5451nmのλmaxおよび洗濯、光および熱に対する良好な堅牢性を生じる。
【0110】
式:
【0111】
【化17】

で示される染料の以下の例を例114の方法によって製造した:
【0112】
【表7】

【0113】
例 139
i)2−ニトロ−4−フルオロスルホニル−6−クロロアニリンの製造。
【0114】
2−ニトロ−4−フルオロスルホニルアニリン(10g)を、30%のHCl(63.6g)中に分散させ、0〜5℃に冷却し、かつ水(3.6g)に溶解した塩素酸ナトリウム(2g)を、0〜5℃の温度の維持を保証しながら滴加した。30分後に、反応混合物を氷の上に注ぎ込み、沈殿物を捕集し、水で洗浄し、かつ真空乾燥させて、2−ニトロ−4−フルオロスルホニル−6−クロロアニリン8.5gを生じた。
【0115】
ii)2−ニトロ−4−フルオロスルホニル〜6−クロロアニリン(7.86ミリモル)を、酢酸:プロピオン酸(86:14;25cm)の混合物中に分散させ、0〜5℃に冷却し、かつニトロシル硫酸(7.86ミリモル)を0〜5℃で少量ずつ添加した。この反応混合物を0〜5℃で10分間撹拌し、次に、3−(N,N−ジエチルアミノ)アセトアニリド(7.86ミリモルと、メタノール(50cm)と氷(50g)との混合物に滴加した。結果として生じた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、次にメタノールで洗浄し、かつ50℃でオーブン乾燥させた。この乾燥染料は、550nmのλmaxを有し、かつ洗濯、光および熱に対する良好な堅牢性を生じる。
【0116】
式:
【0117】
【化18】

で示される染料の以下の例を、例139の方法によって製造した:
【0118】
【表8】

【0119】
例 156
4−(5−クロロ−4−フルオロスルホニル−2−ニトロフェニルアゾ)−3−アセトアミド−6−メトキシ−N,N−ジブチルアニリンの製造
i)2−ニトロ−5−クロロアセトアニリド(10g)を、クロロスルホン酸(40cm)に注意深く添加し、次に、120℃で2時間加熱した。この反応混合物を50℃に冷却し、かつ氷の上に注ぎ込んだ。この沈殿物を濾過し、少量の水で洗浄し、かつ真空乾燥させた。この固体を、水(20cm)、p−ジオキサン(20cm)およびKF(10g)の中に分散させた。2時間の還流後に、この反応混合物を水の中に注ぎ込み、沈殿物を濾過し、かつ真空乾燥させた。この固体を、水(50cm)および36%のHCl(50cm)中で1時間還流させ、氷の上に注ぎ込み、かつ沈殿物を捕集した。収量、3.5g。
【0120】
ii)2−ニトロ−4−フルオロスルホニル−5−クロロアニリン(7.86ミリモル)を、酢酸:プロピオン酸(86:14;25cm)の混合物中に分散させ、0〜5℃に冷却し、かつニトロシル硫酸(7.86ミリモル)を0〜5℃で少量ずつ添加した。この反応混合物を0〜5℃で10分間撹拌し、次に3−(N,N−ジブチルアミノ)−4−メトキシアセトアニリド(7.86ミリモル)と、メタノール(50cm)と氷(50g)との混合物に滴加した。結果として生じた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、次にメタノールで洗浄し、かつ50℃でオーブン乾燥させた。この乾燥染料は604nmのλmaxを有し、かつ洗濯、光および熱に対する良好な堅牢性を生じる。
【0121】
例 157
4−(2−ニトロ−4−フルオロスルホニル−6−ブロモフェニルアゾ)−3−アセトアミド−N,N−ジエチルアニリンの製造
i)2−ニトロ−4−フルオロスルホニルアニリン(5g)を、氷酢酸(50cm)中に溶解し、かつ臭素(4.4g)を添加した。反応混合物を2時間で75℃に昇温させ、次に氷の上に注ぎ込み、濾過し、水で洗浄し、かつ真空乾燥させた。収量、黄色の固体6.5g。
【0122】
ii)2−ニトロ−4−フルオロスルホニル−6−ブロモアニリン(0.01モル)を、酢酸:プロピオン酸(86:14;25cm)の混合物中に分散させ、0〜5℃に冷却し、かつニトロシル硫酸(0.01モル)を0〜5℃で少量ずつ添加した。この反応混合物を0〜5℃で10分間撹拌し、次に、3−(N,N−ジエチルアミノ)アセトアニリド(0.01モル)と、メタノールと氷(50g)との混合物に滴加した。結果として生じた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、次にメタノールで洗浄し、かつ50℃でオーブン乾燥させた。この乾燥染料は、550nmのλmaxを有し、かつ洗濯、光および熱に対する良好な堅牢性を生じる。
【0123】
式:
【0124】
【化19】

で示される以下の染料を、例157の方法によって製造した:
【0125】
【表9】

【0126】
例 162
4−(2−ニトロ−4−フルオロスルホニル−6−シアノフェニルアゾ)−3−アセトアミド−N,N−ジエチルアニリンの製造
例157の染料(2.0g)を、90℃でCuCN(0.42g)およびDMF(20cm)と一緒に3時間撹拌した。この反応混合物を氷(50g)の上に注ぎ込み、沈殿物を捕集し、水で洗浄し、かつ真空乾燥させた。このフィルターケーキをジクロロメタン中でスラリー化し、濾過し、かつ濾液を蒸発させて、熱、洗濯および光に対する良好な堅牢性を生じる固体染料(λmax603nm)を生じた。
【0127】
式:
【0128】
【化20】

で示される以下の染料を、例162の方法によって製造した:
【0129】
【表10】

【0130】
例 166
4−(3−カルボエトキシ−5−ニトロチエン−2−イルアゾ)−3−メチル−N−エチル−N−(3−フルオロスルホニルベンゾイルオキシ)エチルアニリンの製造
4−(3−カルボエトキシ−5−ニトロチエニル−2−イルアゾ)−3−メチル−N−エチル−N−ヒドロキシエチルアニリン(5ミリモル)を、クロロホルム(20cm)の中に溶解し、炭酸カリウム(0.7g)および3−フルオロスルホニルベンゾイルクロリド(1.2g)を添加し、かつこの混合物を2時間還流させた。この反応混合物を濾過し、かつ濾液を蒸発させて、固体染料、λmax=588nmが残った。
【0131】
式:
【0132】
【化21】

で示される染料の以下の例を、例166の方法によって製造した:
【0133】
【表11】

【0134】
例 172
4−(3−カルボエトキシ−5−ニトロチエン−2−イルアゾ)−3−メチル−N−エチル−N−(4−フルオロスルホニルフェニル)メチルアニリンの製造
2−アミノ−3−カルボエトキシ−5−ニトロチオフェン(0.01モル)を、酢酸:プロピオン酸(86:14、25cm)の混合物中に分散させ、0〜5℃に冷却し、ニトロソ硫酸(0.01モル)を0〜5℃で少量ずつ添加した。この反応混合物を0〜5℃で10分間撹拌し、次にN−エチル−N−(4−フルオロスルホニルベンジル)−3−トルイジン(0.01モル)と、メタノール(50cm)と氷(50g)との混合物に滴加した。結果として生じた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、次にメタノールで洗浄し、かつ50℃でオーブン乾燥させた。この乾燥染料は、580nmのλmaxを有し、かつ洗濯、光および熱に対する良好な堅牢性を生じる。
【0135】
N−エチル−N−(4−フルオロスルホニルベンジル)−3−トルイジンを、以下のようにして製造した:
N−エチル−3−トルイジン(0.01モル)、炭酸カリウム(0.01モル)、DMF(50cm)および4−フルオロスルホニルベンジルブロミド(0.2モル)を、100℃で24時間撹拌した。この反応混合物を濾過し、氷の上に注ぎ込み、かつジクロロメタンを用いて抽出して、不純物のある生成物(22g)が生じた。更に精製することは、必要ではなかった。
【0136】
4−フルオロスルホニルベンジルブロミドを、以下のようにして製造した:
塩化トシル(50g)、臭素(43g)および四塩化炭素(500ml)を、還流下に撹拌し、他方、UV灯(365nm)を反応に向けて照射した。溶液が無色になった場合に、反応を停止させ、溶剤を蒸発によって除去した。結果として生じた油状物を、水(200ml)およびフッ化カリウム(47g)中で3時間還流させた。3時間後に、この反応混合物を氷(500g)の上に注ぎ込み、沈殿物を捕集し、水で洗浄し、かつ真空下で乾燥させた。パール・イエローの結晶体の収量は34gであり、GLCによれば、必要とされた材料54%、出発材料17%および二臭素化された種12%である。
【0137】
例 173
4−(3−カルボエトキシ−5−ニトロチエン−2−イルアゾ)−N−エチル−N−(4−フルオロスルホニルフェニル)メチルアニリンの製造
2−アミノ−3−カルボエトキシ−5−ニトロチオフェン(0.01モル)を、酢酸:プロピオン酸(86;14;25cm)の混合物中に分散させ、0〜5℃に冷却し、かつニトロシル硫酸(0.01モル)を0〜5℃で少量ずつ添加した。この反応混合物を0〜5℃で10分間撹拌し、次にN−(4−フルオロスルホニルベンジル)−N−エチルアニリン(0.01モル)と、メタノール(50cm)と氷(50g)との混合物に滴加した。結果として生じた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、次にメタノールで洗浄し、かつ50℃でオーブン乾燥させた。この乾燥染料は560nmのλmaxを有し、かつ洗濯、光および熱に対する良好な堅牢性を生じる。
【0138】
N−エチル−N−(4−フルオロスルホニルベンジル)アニリンを、以下のようにして製造した:
N−エチルアニリン(0.01モル)、炭酸カリウム(0.01モル)、DMF(50cm)および4−フルオロスルホニルベンジルブロミド(0.2モル)を、100℃で24時間撹拌した。この反応混合物を濾過し、氷の上に注ぎ込み、かつジクロロメタンを用いて抽出し、不純物のある生成物(20g)が生じた。更に精製することは、必要ではなかった。
【0139】
例 174
4−(3−カルボエトキシ−5−ニトロチエン−2−イルアゾ)−N−エチル−N−(4−フルオロスルホニルフェニル)プロピルアニリンの製造
2−アミノ−3−カルベトキシ−5−ニトロチオフェン(0.01モル)を、酢酸:プロピオン酸(86:14;25cm)の混合物中に分散させ、0〜5℃に冷却し、かつニトロシル硫酸(0.01モル)を0〜5℃で少量ずつ添加した。この反応混合物を0〜5℃で10分間撹拌し、次にN−(4−フルオロスルホニルフェニルプロピル)−N−エチルアニリン(0.01モル)と、メタノール(50cm)と氷(50g)との混合物に滴加した。結果として生じた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、次にメタノールで洗浄し、かつ50℃でオーブン乾燥させた。この乾燥染料は、593nmのλmaxを有し、かつ洗濯、光および熱に対する良好な堅牢性を生じる。
【0140】
N−エチル−N−(4−フルオロスルホニルフェニルプロピル)アニリンを、以下のようにして製造した:
N−エチルアニリン(0.01モル)、炭酸カリウム(0.01モル)、DMF(50cm)および4−フルオロスルホニルフェニルプロピルブロミド(0.2モル)を、100℃で24時間撹拌した。この反応混合物を濾過し、氷の上に注ぎ込み、かつジクロロメタンを用いて抽出して、不純物のある生成物(25g)が生じた。更に精製することは、必要ではなかった。
【0141】
4−フルオロスルホニルフェニルプロピルブロミドを、以下のようにして製造した:
フェニルプロピルブロミド(19.9g)をクロロホルム(500ml)中に溶解し、かつクロロスルホン酸(116g)を滴加した。40℃で12時間撹拌し、次に氷(10kg)の上に注ぎ込んだ。白色の沈殿物を捕集し、ジクロロメタンの中に再溶解し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムにより乾燥させ、かつ蒸発させて、パール・イエローの油状物にし、放置して結晶化させた。収量、15g。この固体を、p−ジオキサン(50ml)およびKF(10g)の中に溶解し、かつ3時間還流させた。周囲温度に冷却後に、この反応混合物を氷(400g)の上に注ぎ込み、ジクロロメタン(3×200ml)を用いて抽出し、硫酸マグネシウムにより乾燥させ、かつ蒸発させて褐色の油状物にした。収量、9g。
【0142】
例 175
4−(3−カルボエトキシ−5−ニトロチエン−2−イルアゾ)−N−(2−シアノエチル)−N−(4−フルオロスルホニルフェニル)エチルアニリンの製造
2−アミノ−3−カルボエトキシ−5−ニトロチオフェン(0.01モル)を、酢酸:プロピオン酸(86:14;25cm)の混合物中に分散させ、0〜5℃に冷却し、かつニトロシル硫酸(0.01モル)を0〜5℃で少量ずつ添加した。この反応混合物を0〜5℃で10分間撹拌し、次にN−(2−シアノエチル)−N−(4−フルオロスルホニルフェニルエチル)アニリン(0.01モル)と、メタノール(50cm)と氷(50g)との混合物に滴加した。結果として生じた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、次にメタノールで洗浄し、かつ50℃でオーブン乾燥させた。この乾燥染料は、547nmのλmaxを有し、かつ洗濯、光および熱に対する良好な堅牢性を生じる。
【0143】
N−(2−シアノエチル)−N−(4−フルオロスルホニルフェニルエチル)アニリンを、以下のようにして製造した:
N−(2−シアノエチル)アニリン(0.01モル)、炭酸カリウム(0.01モル)、DMF(50cm)および4−フルオロスルホニルフェニルプロピルブロミド(0.モル)を、100℃で24時間撹拌した。この反応混合物を濾過し、氷の上に注ぎ込み、かつジクロロメタンを用いて抽出して、不純物のある生成物(25g)が生じた。更に精製することは、必要ではなかった。
【0144】
4−フルオロスルホニルフェニルエチルブロミドを、以下のようにして製造した:
フェニルエチルブロミド(36.5g)をクロロホルム(500ml)中に溶解し、かつクロロスルホン酸(233g)を滴加した。周囲温度で12時間撹拌し、次に氷(10kg)の上に注ぎ込んだ。白色の沈殿物を捕集し、ジクロロメタンの中に再溶解し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムにより乾燥させ、かつ蒸発させて、パール・イエローの油状物にし、放置して結晶化させた。収量、40.8g。この固体を、p−ジオキサン(200ml)およびKF(24.7g)の中に溶解し、かつ3時間還流させた。周囲温度に冷却後に、この反応混合物を氷(700g)の上に注ぎ込み、ジクロロメタン(3×200ml)を用いて抽出し、硫酸マグネシウムにより乾燥させ、かつ蒸発させて褐色の油状物にした。収量、33.7g。
【0145】
例 176
4−(3,5−ジニトロチエン−2−イルアゾ)−N−エチル−N−(4−フルオロスルホニルフェニル)メチルアニリンの製造
2−アミノ−3,5−ジニトロチオフェン(0.01モル)を、酢酸:プロピオン酸(86:14;25cm)の混合物中に分散させ、0〜5℃に冷却し、かつニトロシル硫酸(0.01モル)を0〜5℃で少量ずつ添加した。この反応混合物を0〜5℃で10分間撹拌し、次にN−エチル−N−(4−フルオロスルホニルベンジル)アニリン(0.01モル)と、メタノール(50cm)と氷(50g)との混合物に滴加した。結果として生じた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、次にメタノールで洗浄し、かつ50℃でオーブン乾燥させた。この乾燥染料は、605nmのλmaxを有し、かつ洗濯、光および熱に対する良好な堅牢性を生じる。
【0146】
例 177
4−(3,5−ジニトロチエン−2−イルアゾ)−N−エチル−N−(4−フルオロスルホニルフェニル)プロピルアニリンの製造
2−アミノ−3,5−ジニトロチオフェン(0.01モル)を、酢酸:プロピオン酸(86:14;25cm)の混合物中に分散させ、0〜5℃に冷却し、かつニトロシル硫酸(0.01モル)を0〜5℃で少量ずつ添加した。この反応混合物を0〜5℃で10分間撹拌し、次にN−エチル−N−(4−フルオロスルホニルフェニルプロピルアニリン(0.01モル)と、メタノール(50cm)と氷(50g)との混合物に滴加した。結果として生じた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、次にメタノールで洗浄し、かつ50℃でオーブン乾燥させた。この乾燥染料は、617nmのλmaxを有し、かつ洗濯、光および熱に対する良好な堅牢性を生じる。
【0147】
例 178
4−(3,5−ジニトロチエン−2−イルアゾ)−N−(2−シアノエチル)−N−(4−フルオロスルホニルフェニルエチルアニリンの製造
2−アミノ−3,5−ジニトロチオフェン(0.01モル)を、酢酸:プロピオン酸(86:14;25cm)の混合物中に分散させ、0〜5℃に冷却し、かつニトロシル硫酸(0.01モル)を0〜5℃で少量ずつ添加した。この反応混合物を0〜5℃で10分間撹拌し、次にN−(2−シアノエチル)と、N−(4−フルオロスルホニルフェニルエチル)アニリン(0.01モル)と、メタノール(50cm)と氷(50g)との混合物に滴加した。結果として生じた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、次にメタノールで洗浄し、かつ50℃でオーブン乾燥させた。この乾燥染料は、580nmのλmaxを有し、かつ洗濯、光および熱に対する良好な堅牢性を生じる。
【0148】
式:
【0149】
【化22】

で示される染料の以下の例を、例172の方法を用いて製造し、フルオロスルホニルフェニルアルキルブロミドを、適当なものとして、例172、174および175に記載されたのと同様にして製造した。
【0150】
【表12】

【0151】
例 190
4−(2,4−ジニトロフェニルアゾ)−3−アセトアミド−6−メトキシ−N−sec−ブチル−N−(4−フルオロスルホニルフェニル)メチルアニリンの製造
2,4−ジニトロアニリン(0.01モル)を、酢酸:プロピオン酸(86:14;25cm)の混合物中に分散させ、0〜5℃に冷却し、かつニトロシル硫酸(0.01モル)を0〜5℃で少量ずつ添加した。この反応混合物を0〜5℃で10分間撹拌し、次に3−(N−(4−フルオロスルホニルベンジル)−N−sec−ブチルアミノ)−4−メトキシアセトアニリド(0.01モル)と、メタノール(50cm)と氷(50g)との混合物に滴加した。結果として生じた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、次にメタノールで洗浄し、かつ50℃でオーブン乾燥させた。この乾燥染料は、575nmのλmaxを有し、かつ洗濯、光および熱に対する良好な堅牢性を生じる。
【0152】
3−(N−(4−フルオロスルホニルベンジル)−N−sec−ブチルアミノ)−4−メトキシアセトアニリドを、以下のようにして製造した:
3−(N−sec−ブチル)アミノ−4−メトキシアセトアニリド、炭酸カリウム(0.01モル)、DMF(50cm)および4−フルオロスルホニルベンジルブロミド(0.2モル)を、100℃で24時間撹拌した。この混合物を濾過し、氷の上に注ぎ込み、かつジクロロメタンを用いて抽出して、不純物のある生成物(22g)を生じた。更に精製することは、必要ではなかった。
【0153】
例 191
4−(2,4−ジニトロ−6−ブロモフェニルアゾ)−3−アセトアミド−6−メトキシ−N−sec−ブチル−N−(4−フルオロスルホニルフェニル)メチルアニリンの製造
2,4−ジニトロ−6−ブロモアニリン(0.01モル)を、酢酸:プロピオン酸(86:14;25cm)の混合物中に分散させ、0〜5℃に冷却し、かつニトロシル硫酸(0.01モル)を0〜5℃で少量ずつ添加した。この反応混合物を0〜5℃で10分間撹拌し、次に3−(N−(4−フルオロスルホニルベンジル)−N−sec−ブチルアミノ)−4−メトキシアセトアニリド(0.01モル)と、メタノール(50cm)と氷(50g)との混合物に滴加した。結果として生じた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、次にメタノールで洗浄し、かつ50℃でオーブン乾燥させた。この乾燥染料は、594nmのλmaxを有し、かつ洗濯、光および熱に対する良好な堅牢性を生じる。
【0154】
例 192
4−(2,4−ジニトロ−6−シアノフェニルアゾ)−3−アセトアミド−6−メトキシ−N−sec−ブチル−N−(4−フルオロスルホニルフェニル)メチルアニリンの製造
例191からの染料(2.2モル)を、DMF(30cm)およびCuCN(0.2g)の中に溶解し、かつ60℃で1時間撹拌した。この反応混合物を氷の上に注ぎ込み、かつ沈殿物を濾過した。乾燥したフィルターケーキをジクロロメタン中でスラリー化し、濾過し、かつ濾液を蒸発させて642nmのλmaxを有する固体染料にした。
【0155】
例 193
4−(2,4−ジニトロ−6−シアノフェニルアゾ)−3−メチル−6−メトキシ−N−n−ブチル−N−(4−フルオロスルホニルフェニル)n−プロピルアニリンの製造
2,4−ジニトロ−6−ブロモアニリンの代わりに2,4−ジニトロ−6−クロロアニリン(0.01モル)を使用し、かつ3−(N−(4−フルオロスルホニルベンジル)−N−sec−ブチル−4−メトキシアセトアニリドの代わりに、3−(N−(4−フルオロスルホニルフェニル)プロピル−N−n−ブチル−6−メトキシ)トルイジン(0.01モル)を使用したことを除いて、例191の方法を繰り返した。この染料は、586.5nmのλmaxを有し、かつ洗濯、光および熱に対する良好な堅牢性を生じる。
【0156】
例 194
4−(2,4−ジニトロフェニルアゾ)−3−メチル−N−エチル−N−(4−(3−フルオロスルホニルベンゾイルオキシル)n−ブチル)アニリンの製造
2,4−ジニトロアニリン(0.01モル)を、酢酸:プロピオン酸(86:14;25cm)の混合物中に分散させ、0〜5℃に冷却し、かつニトロシル硫酸(0.01モル)を0〜5℃で少量ずつ添加した。この反応混合物を0〜5℃で10分間撹拌し、次にN−エチル−N−ヒドロキシブチル−3−トルイジン(0.01モル)と、メタノール(50cm)と氷(50g)との混合物に滴加した。結果として生じた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、次にメタノールで洗浄し、かつ50℃でオーブン乾燥させた。このヒドロキシ染料(5ミリモル)を、クロロホルム(20cm)、炭酸カリウム(0.7g)およびm−(スルホニルフロリド)ベンゾイルクロリド(1.2g)の中に溶解し、かつ2時間還流させた。この反応混合物を濾過し、かつ濾液を蒸発させて、洗濯、光および熱に対する良好な堅牢性を生じる固体のバイオレット染料を生じた。
【0157】
例 195
4−(2,4−ジニトロ−6−ブロモフェニルアゾ)−3−アセトアミド−N−n−プロピル−N−(3−フルオロスルホニルベンゾイルオキシ)エチルアニリンの製造
2,4−ジニトロ−6−ブロモアニリン(0.01モル)を、酢酸:プロピオン酸(86:14;25cm)の混合物中に分散させ、0〜5℃に冷却し、かつニトロシル硫酸(0.01モル)を0〜5℃で少量ずつ添加した。この反応混合物を0〜5℃で10分間撹拌し、次に3−(N−プロピル−N−ヒドロキシエチル)アセトアニリド(0.01モル)と、メタノール(50cm)と氷(50g)との混合物に滴加した。結果として生じた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、次にメタノールで洗浄し、かつ50℃でオーブン乾燥させた。このヒドロキシ染料(5ミリモル)を、クロロホルム(20cm)、炭酸カリウム(0.7g)およびm−(スルホニルフロリド)ベンゾイルクロリド(1.2g)の中に溶解し、かつ2時間還流させた。この反応混合物を濾過し、かつ濾液を蒸発させて、洗濯、光および熱に対する良好な堅牢性を生じる固体染料(λmax552nm)を生じた。
【0158】
例 196
4−(2−クロロ−5−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N−エチル−N−ベンジルアニリンの製造
3−アミノ−4−クロロベンゼンスルホニルフロリド(2部)を、酢酸/プロピオン酸86/14、vol/vol(25部)中で撹拌し、0〜5℃に冷却した。ニトロシル硫酸溶液(3.8部)を0〜5℃で少量ずつ添加し、かつ前記の条件下で2時間撹拌した。次に、このジアゾ溶液を、0〜5℃で撹拌している、N−エチル−N−ベンジルアニリン(2.7部)と、メタノール(100部)とスルファミン酸(1部)との混合物に添加した。前記の条件下で30分間の撹拌後に、氷/水(100部)を添加し、かつこの混合物を更に1時間撹拌した。この生成物を濾別し、水で洗浄し、かつ乾燥させた。次に、この湿った固体をメタノール(100部)中でスラリー化し、かつ再濾過した。50℃で乾燥させて、4−(2−クロロ−5−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N−エチル−N−ベンジルアニリン(2.3部)を生じた。
【0159】
水性懸濁液からポリエステル材料に使用した場合、この染料は、黄色の色調を生じた。λmax、463nm。
【0160】
式:
【0161】
【化23】

で示される染料の以下の例を、例196の方法によって製造した:
【0162】
【表13】

【0163】
例 207
4−(2−クロロ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N−エチル−N−ベンジルアニリンの製造
3−クロロ−4−アミノベンゼンスルホニルフロリド(1部)を、酢酸/プロピオン酸86/14、vol/vol(15部)中で撹拌し、0〜5℃に冷却した。ニトロシル硫酸溶液(1.9部)を滴加し、次に0〜5℃で2時間撹拌した。次に、このジアゾ溶液を、0〜5℃で、N−エチル−N−ベンジルアニリン(2.0部)と、メタノール(50部)と、スルファミン酸(0.5部)と酢酸ナトリウム(5部)と氷/水(100部)との撹拌混合物に添加した。前記の条件下で1時間の撹拌後に、この染料を濾別し、かつ水で十分に洗浄した。この湿った固体をメタノール(100部)中でスラリー化し、かつ再濾過した。50℃で乾燥させて、生成物4−(2−クロロ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N−エチル−N−ベンジルアニリン(1.5部)を生じた。水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、この染料はオレンジ色の色調を生じた。λmax、483nm。
【0164】
例 208
4−(2−クロロ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−アセトアミド−N,N−ビス(2−アセトキシエチル)アニリンの製造
N−エチル−N−ベンジルアニリン2部の代わりに、N,N−ビス(2−アセトキシエチル)アミノアセトアニリド2部を使用したことを除いて、例207の方法を繰り返して、生成物、4−(2−クロロ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−アセトアミド−N,N−ビス(2−アセトキシエチル)アニリン(1.2部)を生じた。水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、この染料はオレンジ色の色調を生じた。λmax、494nm。
【0165】
例 209
4−(2−メトキシ−5−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−メチル−N−エチル−N−ベンジルアニリンの製造
3−アミノ−4メトキシベンゼンスルホニルフロリド(1部)を、酢酸/プロピオン酸86/14、vol/vol(15部)中で撹拌し、0〜5℃に冷却した。ニトロシル硫酸溶液(1.9部)を滴加し、かつ0〜5℃で2時間撹拌した。次に、このジアゾ溶液を、0〜5℃で氷/水(100部)中で撹拌している、N−エチル−N−ベンジル−m−トルイジン(1.3部)と、メタノール(50部)と、スルファミン酸(0.5部)と酢酸ナトリウム(5部)との撹拌混合物に添加した。前記の条件下で2時間の撹拌後に、この染料を濾別し、かつ水で十分に洗浄した。この湿った固体を水中でスラリー化し、かつ再濾過した。次に、この染料をメタノール中で、室温で1時間撹拌し、濾過し、50℃で乾燥させて、生成物4−(2−メトキシ−5−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−メチル−N−エチル−N−ベンジルアニリン(1.5部)を生じた。水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、この染料は黄色の色調を生じた。λmax、450nm。
【0166】
式:
【0167】
【化24】

で示される染料の以下の例を、例209の方法によって製造した:
【0168】
【表14】

【0169】
例 214
4−(4−クロロ−5−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ビス(2−シアノエチル)アニリンの製造
i) 2−クロロ−5−ニトロベンゼンスルホン酸(484部)をフラスコに装入し、次に、塩化チオニル(1190部)およびジメチルホルムアミド(12部)を迅速に添加した。結果として生じたスラリーを60℃に加熱し、かつ60〜65℃で全部で5時間撹拌した。この混合物を室温に冷却し、次に氷/水の上に注ぎ込んだ。沈殿した固体を濾別し、冷水で洗浄してから、真空炉中で乾燥させて、生成物2−クロロ−5−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(395部)を生じた。
【0170】
ii) 2−クロロ−5−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(40部)を、室温でp−ジオキサン(48部)中で撹拌した。水(35部)中に溶解したフッ化カリウム(10部)を添加し、かつこの混合物を70℃に加熱した。70℃で4時間撹拌し、次に、室温に冷却し、かつ氷/水の上に注ぎ込んだ。2日間放置し、次に、沈殿物を濾別し、かつ空気中で乾燥させて、生成物2−クロロ−5−ニトロベンゼンスルホニルフロリド(36部)を生じた。
【0171】
iii) 2−クロロ−5−ニトロベンゼンスルホニルフロリド(2.4部)を、氷酢酸(25部)中で鉄粉(部)と一緒に撹拌した。加熱して還流させ、かつ還流下に2.5時間撹拌し、次に、室温に冷却し、氷/水の上に注ぎ込み、かつ室温で一晩放置した。結果として生じた沈殿物を濾別し、かつ空気中で乾燥させて、生成物2−クロロ−5−アミノベンゼンスルホニルフロリド(0.8部)を生じた。
【0172】
iv) 2−クロロ−5−アミノベンゼンスルホニルフロリド(2.1部)を、酢酸/プロピオン酸86/14、vol/vol(25部)中で撹拌し、かつ0〜5℃に冷却した。ニトロシル硫酸溶液(3.8部)を添加し、かつ0〜5℃で3時間撹拌した。次に、このジアゾ溶液を、0〜5℃で氷/水(75部)中で撹拌している、N,N−ビス(2−シアノエチル)アニリン(2.1部)と、メタノール(75部)とスルファミン酸(1部)との混合物に添加した。次に、前記の条件下で1時間の撹拌後に、室温で一晩放置してから、染料を濾別した。この固体を一晩乾燥させて、生成物4−(4−クロロ−5−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ビス(2−シアノエチル)アニリン(3.6部)を生じた。この染料は、水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、黄色の色調を生じた。λmax、414nm。
【0173】
式:
【0174】
【化25】

で示される染料の以下の例を、例214の方法によって製造した:
【0175】
【表15】

【0176】
例 220
4−(3−ニトロ−5−フルオロスルホニルチエン−2−イルアゾ)−3−アセトアミド−N,N−ジエチルアミノ)アニリンの製造
i) 2−クロロスルホニル−5−クロロチオフェン(19.8部)を、発煙硝酸(80部)に添加し、発熱させて35℃にした。50℃に加熱し、かつ前記の条件下で2時間撹拌した。室温に冷却し、次に、強力に撹拌しながら氷/水の上に注ぎ込んだ。白色の固体を濾別し、かつ乾燥させて、生成物2−クロロスルホニル−4−ニトロ−5−クロロチオフェン(19部)を生じた。
【0177】
ii)2−クロロスルホニル−4−ニトロ−5−クロロチオフェン(20.1部)を、p−ジオキサン(80部)中で、室温で撹拌した。水(20部)中のフッ化カリウム(5.2部)を添加し、かつこの混合物を50℃に加熱した。前記の条件下で4時間撹拌し、次に、冷却し、かつ氷/水の上に注ぎ込んだ。次に、酢酸エチルを添加して、生成物を抽出し、かつ分離した。次に、硫酸マグネシウムにより乾燥させ、スクリーニングし、かつ濃縮して、生成物2−フルオロスルホニル−4−ニトロ−5−クロロチオフェン(20.4部)を生じた。
【0178】
iii)2−フルオロスルホニル−4−ニトロ−5−クロロチオフェン(20.4部)を、メタノール(240部)およびヘキサミン(22.5部)に添加した。加熱して還流させ、かつ前記の条件下で4時間撹拌した。室温に冷却し、かつ10%の硫酸溶液(250部)の上に注ぎ込んだ。この生成物を酢酸エチルを用いて抽出し、分離し、硫酸マグネシウムにより乾燥させ、次に、スクリーニングし、かつ濃縮して、生成物2−フルオロスルホニル−4−ニトロ−2−アミノチオフェン(16部)を生じた。
【0179】
iv)2−フルオロスルホニル−4−ニトロ−5−アミノチオフェン(4.2部)を30分間で、0〜5℃で、酢酸/プロピオン酸86/14、vol/vol(60部)とニトロシル硫酸溶液(10部)との撹拌混合物に添加した。前記の条件下で4時間撹拌した。次に、このジアゾ溶液を、0〜5℃で50%の硫酸溶液中で撹拌している、3−N,N−ジエチルアミノアセトアニリド(4.2部)と、水(40部)とメタノール(15部)とスルファミン酸(1部)との撹拌混合物に添加した。次に、前記の条件下で45分間撹拌し、染料を濾別し、かつ水で十分に洗浄した。オーブン中で一晩乾燥させて、生成物4−(3−ニトロ−5−フルオロスルホニルチエン−2−イルアゾ)−3−アセトアミド−N,N−(ジエチルアミノ)アニリン(0.6部)が生じた。水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、この染料は、青色の色調を生じた。λmax、615nm。
【0180】
例 221
4−(3−ニトロ−5−フルオロスルホニルチエン−2−イルアゾ)−3−メチル−N,N−ジエチルアミノアニリンの製造
3−N,N−ジエチルアミノアセトアニリドの代わりに、3−メチル−N,N−ジエチルアミノアニリン0.4部を使用したことを除いて、例220iv)の方法を繰り返して、4−(3−ニトロ−5−フルオロスルホニルチエン−2−イルアゾ)−3−メチル−N,N−ジエチルアミノアニリン(0.3部)を生じた。水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、この染料は、青色の色調を生じた。λmax、629nm。
【0181】
例222〜238の染料の製造のための一般的方法
i) 2−ニトロ−4−フルオロスルホニルアニリンの製造
N−アセチルスルファニリルクロリド(100g)を濃硫酸(515cm)の中に溶解し、4℃に冷却し、かつ濃硝酸(38.6cm)と濃硫酸(42.9cm)との混合物を、温度を4〜6℃で維持しながら滴加した。1時間後に、この反応混合物を氷の上に注ぎ込み、沈殿物を捕集し、ジクロロメタンの中に抽出し、かつ蒸発させて、黄色の固体(92g)を生じた。この黄色の固体31gを、水(20cm)、p−ジオキサン(20cm)およびKF(19.4g)中で3時間還流させ、次に、氷の上に注ぎ込み、かつ沈殿物を捕集した。この沈殿物を無水エタノール(35cm)および濃塩酸(35cm)中で1時間還流させ、次に、氷の上に注ぎ込み、濾過し、かつ真空乾燥させた。エタノールからの再結晶化により、所望の化合物8.7gが得られた。
【0182】
ii) 2−ニトロ−4−フルオロスルホニル−6−クロロアニリンの製造
2−ニトロ−5−クロロアセトアニリド(10g)をクロロスルホン酸(40cm)に注意深く添加し、次に、120℃で2時間加熱した。この反応混合物を50℃に冷却し、かつ氷の上に注ぎ込んだ。沈殿物を濾過し、少量の水で洗浄し、かつ真空乾燥させた。この固体を、水(20cm)、p−ジオキサン(20cm)およびKF(10g)中に分散させた。2時間の還流後に、この反応混合物を水の中に注ぎ込み、沈殿物を濾過し、かつ真空乾燥させた。この固体を、水(50cm)および36%のHCl(50cm)中で1時間還流させ、氷の上に注ぎ込み、かつ沈殿物を捕集した。収量、3.5g。
【0183】
2−ニトロ−4−フルオロスルホニルアニリン(0.01モル)(染料222〜230について)または2−ニトロ−6−クロロ−4−フルオロスルホニルアニリン(0.01モル)(染料231〜238について)を、酢酸:プロピオン酸(86:14)の混合物(25ml)中に分散させ、0〜5℃に冷却し、次に、ニトロシル硫酸(0.01モル)を0〜5℃で少量ずつ添加した。この反応混合物を0〜5℃で10分間撹拌し、次に、酢酸ナトリウムの添加によってpH3〜pH5の間に酸性度を維持しながら、必要とされたカップリング剤(0.01モル)と、メタノール(50ml)と氷(50g)との混合物に滴加した。結果として生じた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、次にメタノール1:水1で洗浄し、かつ空気中で乾燥させた。この乾燥染料は、水性分散液としてポリエステルに使用した場合、洗濯、光および熱に対する良好な堅牢性を生じた。
【0184】
(i)例222〜224、226、229および231〜235の染料のためのカップリング剤の製造−方法1:
例222〜224、226、229および231〜235の染料を、以下の方法により製造された適当なN,N−ジアルキル(3−エチルコハク酸アミド−6−メトキシ)アニリンカップリング成分から製造した。ジクロロメタン(50ml)中の3−(N,N−ジアルキル)−4−メトキシアニリン(0.01モル)と、エチルスクシニルクロリド(0.01モル)とピリジン(0.01モル)との混合物を撹拌し、穏和な還流下に4時間加熱し、次に冷却させ、この後、水の中に注ぎ込んだ。結果として生じた生成物を、ジクロロメタンの中に抽出し、乾燥させ(MgSO)、かつ真空中で蒸発させて乾燥物にして、褐色の油状物として所望のカップリング剤を生じた。
【0185】
(ii)例225、227、228、230および236〜238の染料のためのカップリング剤の製造−方法2:
例225、227、228、230および236〜238の染料を、以下の方法により製造された適当なN,N−ジアルキル−(3−コハク酸アミド−6−メトキシ)アニリンカップリング成分から製造した。無水トルエン(50ml)中の3−(N,N−ジアルキルアミノ)−4−メトキシアニリン(0.01モル)と無水コハク酸(0.01モル)との混合物を1.5時間撹拌し、次に、真空中で蒸発させて乾燥物にして、褐色のゴム状物を生じた。この褐色のゴム状物(カルボン酸中間生成物)を、適当なアルコール(0.1モル)および濃硫酸(1ml)とを用いる処理によって、100℃で1時間エステル化し、次に、冷却させた。この混合物を水の中に注ぎ込み、生成物を酢酸エチルの中に抽出し、乾燥させ(MgSO)、かつ真空中で蒸発させて乾燥物にして、褐色の油状物としての所望のカップリング剤を生じた。
【0186】
例222〜238の染料は、以下に一覧表にされている:
【0187】
【化26】

【0188】
【表16】

【0189】
例239〜246の染料の製造
例239〜246の染料を、例222〜238の染料の製造のために使用したのと同じ一般的方法を用いて製造した。これら染料は、水性分散液としてポリエステルに使用した場合、洗濯、光および熱に対する良好な堅牢性を生じた。
【0190】
例239、240および246の染料のためのカップリング剤を、エチルスクシニルクロリドの代わりに、アセチルサリコイルクロリド(0.01モル)を使用して、方法1により3−(N,N−ジエチルアミノ)−4−メトキシアニリンから製造した。
【0191】
例241の染料のためのカップリング剤を、エチルスクシニルクロリドの代わりに、ブチルクロロギ酸塩(0.01モル)を使用して、方法1により3−(N,N−ジエチルアミノ)−4−メトキシアニリンから製造した。
【0192】
例242の染料のためのカップリング剤を、エチルスクシニルクロリドの代わりに、エチルマロニルクロリド(0.01モル)を使用して、方法1により3−(N,N−ジエチルアミノ)−4−メトキシアニリンから製造した。
【0193】
例243の染料のためのカップリング剤を、無水コハク酸の代わりに、無水マレイン酸(0.01モル)を使用し、かつエステル化アルコールとしてのエタノールを使用して、方法2により3−(N,N−ジエチルアミノ)−4−メトキシアニリンから製造した。
【0194】
例244の染料のためのカップリング剤を、無水コハク酸の代わりに、2,2−ジメチルコハク酸無水物(0.01モル)を使用し、かつエステル化アルコールとしてのエタノールを使用して、方法2により3−(N,N−ジエチルアミノ)−4−メトキシアニリンから製造した。
【0195】
例245の染料のためのカップリング剤を、エチルスクシニルクロリドの代わりに、4−メトキシカルボニルフェニルクロロギ酸(0.01モル)を使用して、方法1により3−(N,N−ジエチルアミノ)−4−メトキシアニリンから製造した。
【0196】
例239〜246の染料は、以下に一覧表にされている:
【0197】
【化27】

【0198】
【表17】

【0199】
例 247
5−(2,5−ジクロロ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−4,6−ジアミノプロピルチオピリミジンの製造
N,N−ビス−(2−シアノエチル)アニリン1.6部の代わりに、4,6−ジアミノ−2−プロピルチオピリミジンを使用したことを除いて、例1の方法を繰り返した。この生成物、5−(2,5−ジクロロ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−4,6−ジアミノプロピルチオピリミジン(3.4部)、λmax=420nmを、水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、光および湿潤処理に対する卓越した堅牢性を有する光輝性の黄色の色調を生じる。
【0200】
例 248
4−(2,5−ジクロロ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−クロロ−N−エチル,N−メチルフタルイミドアニリンの製造
N,N−ビス−(2−シアノエチル)アニリン1.6部の代わりに、3−クロロ−N−エチル,N−メチルフタルイミドアニリンを使用したことを除いて、例1の方法を繰り返した。この生成物、−(2,5−ジクロロ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−クロロ−N−エチル,N−メチルフタルイミドアニリン(4.0部)、λmax=455nmを、水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、光および湿潤処理に対する卓越した堅牢性を有する光輝性のオレンジ色の色調を生じる。
【0201】
例 249
4−(2,5−ジクロロ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−メチルモルホリノベンゼンの製造
N,N−ビス−(2−シアノエチル)アニリン1.6部の代わりに、3−メチルモルホリノベンゼン1.5部を使用したことを除いて、例1の方法を繰り返した。この生成物、4−(2,5−ジクロロ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−メチルモルホリノベンゼン(1.9部)、λmax=480nmを、水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、光および湿潤処理に対する卓越した堅牢性を有する鈍い赤色の色調を生じる。
【0202】
例 250
4−(2−ニトロ−4−フルオロスルホニル−6−クロロフェニルアゾ)−1−(N−エチルアミノ)ナフタレンの製造
3−(N,N−ジエチルアミノ)アセトアニリドの代わりに、1−(N−エチルアミノ)ナフタレン(7.86nモル)を使用したことを除いて、例139の方法を繰り返した。この染料は、571nmのλmaxを有している。
【0203】
例 251
4−(2−ニトロ−4−フルオロスルホニル−6−クロロフェニルアゾ)−1−(N−エチル−N−n−プロピルアミノ)ナフタレンの製造
3−(N,N−ジエチルアミノ)アセトアニリドの代わりに、1−(N−エチル−N−n−プロピルアミノ)ナフタレンを使用したことを除いて、例139の方法を繰り返した。この染料は、578nmのλmaxを有している。
【0204】
例 252
4−(4,8−ジフルオロスルホニルナフトー2ーイルアゾ)N,N−ジエチルアニリンの製造
0.5℃で撹拌している、2−アミノ−4,8−ジフルオロスルホニルナフタレン(1.6部)と、酢酸/プロピオン酸混合物(20部、86/14、vol/vol)との混合物を、ニトロシル硫酸ゾル(1.5部)に滴加した。この混合物を、前記の温度で更に15分間撹拌した。
【0205】
このジアゾ溶液を、0.5℃で撹拌しながら、N,N−ジエチルアニリン(0.9部)と、メタノール(50部)とスルファミン酸(0.5部)との混合物に滴加した。前記の温度で2時間の撹拌後に、この生成物を濾別し、水で洗浄し、かつ50℃で乾燥させて、4−(4,8−ジフルオロスルホニルナフチル−2−アゾ)−N,N−ジエチルアニリン(1.6部)が生じた。水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、この染料は、湿潤処理に対する卓越した堅牢性を有する赤色の色調を生じる。500nmのλmax
【0206】
式:
【0207】
【化28】

で示される染料の以下の例を、例252の方法によって製造した:
【0208】
【表18】

【0209】
例 257
4−(2−シアン−4−ニトロフェニルアゾ)−N−エチル−N−2−(4−フルオロスルホニルフェノキシ)エチルアニリンの製造
0.5℃で撹拌しながら、2−シアノ−4−ニトロアニリン(1.5部)と酢酸/プロピオン酸混合物(10部、86/14、vol/vol)との混合物に、ニトロシル硫酸ゾル(2.0部)を滴加した。この混合物を、前記温度で更に30分間撹拌した。
【0210】
このジアゾ溶液を、0.5℃で撹拌しながら、N−エチル,N−2−84−フルオロスルホニルフェノキシル)−エチルアニリン(3.0部)と、メタノール(50部)とスルファミン酸(0.5部)との混合物に添加した。前記の温度で2時間の撹拌後に、この生成物を濾別し、水で洗浄し、かつ50℃で乾燥させて、4−(2−シアノ−4−ニトロフェニルアゾ)−N−エチル,N−2−(4−フルオロスルホニルフェノキシ)エチルアニリン(3.0部)を生じた。水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、この染料は、卓越した耐光堅牢性および湿潤処理に対する卓越した堅牢性を有する帯青赤色の色調を生じる。530nmのλmax
【0211】
例 258
4−(3−アセチル−5−ニトロチエン−2−イルアゾ)−N−エチル−N−2−(4−フルオロスルホニルフェノキシ)エチルアニリンの製造
2−シアノ−4−ニトロアニリン1.5部の代わりに、2−アミノ−3−アセチル−5−ノトロチオフェン1.7部を使用したことを除いて、例275の方法を繰り返した。この生成物4−(3−アセチル−5−ノトロチエニル−2−アゾ)−N−エチル,N−2−(4−フルオロスルホニルフェノキシ)エチルアニリン(2.0部)は、水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、光および湿潤処理に対する卓越した堅牢性を有する帯赤青色の色調を生じる。590nmのλmax
【0212】
例 259
4−(2−クロロ−4−ニトロフェニルアゾ)−3−メチル−N−エチル−N−2−(4−フルオロスルホニルフェノキシ)エチルアニリンの製造
0.5℃で撹拌しているクロロスルホン酸(17.5部)に、3−メチル−4−(2−クロロ−4−ニトロフェニルアゾ)−N−エチル,N−2−フェノキシエチルアニリン(8.0部)を徐々に添加した。塩化チオニル(5.4部)を添加し、かつこの混合物を0.5℃で2時間撹拌した。この反応混合物を氷/水(500部)の中に注ぎ込み、生成物を濾別し、かつ冷水で酸不含になるまで洗浄した。
【0213】
このフィルターケーキを1,4−ジオキサン(40部)と一緒に撹拌し、かつ水(10部)中のフッ化カリウム(1.8部)溶液を添加した。この混合物を60℃で3時間加熱し、周囲温度に冷却し、かつ生成物を濾別して、3−メチル−4−(2−クロロ−4−ニトロフェニルアゾ)−N−エチル,N−2−(4−フルオロスルホニルフェノキシ)エチルアニリン(4.5部)を生じた。
【0214】
この生成物は、水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、光および湿潤処理に対する卓越した堅牢性を有する中位の赤色の色調を生じる。510nmのλmax
【0215】
例 260
4−(6−チオシアネートベンゾチアゾール−2−イルアゾ)−N−エチル−N−2−(4−フルオロスルホニルフェノキシ)エチルアニリンの製造
2−シアノ−4−ニトロアニリン1.5部の代わりに、2−アミノ−6−チオシアネートベンズチアゾール1.6部を使用したことを除いて、例257の方法を繰り返した。
【0216】
この生成物、4−(6−チオシアネートベンズチアゾリル−2−アゾ)−N−エチル,N−2−(4−フルオロスルホニルフェノキシ)エチルアニリン(1.4部)は、水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、光および湿潤処理に対する卓越した堅牢性を有する帯青赤色の色調を生じる。522nmのλmax
【0217】
例 261
4−(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニルアゾ)−N−エチル−N−2−(4−フルオロスルホニルフェノキシ)エチルアニリンの製造
2−シアノ−4−ニトロアニリン1.5部の代わりに、2−アミノ−6−チオシアネートベンズチアゾールを使用したことを除いて、例257の方法を繰り返した。
【0218】
この生成物、4−(6−チオシアネートベンズチアゾリル−2−アゾ)−N−エチル,N−2−(4−フルオロスルホニルフェノキシ)エチルアニリン(1.4部)は、水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、光および湿潤処理に対する卓越した堅牢性を有する帯青赤色の色調を生じる。522nmのλmax
【0219】
例 262
4−(6−チオシアネートベンゾチアゾール−2−イルアゾ)−3−メチル−N−エチル−N−2−(4−フルオロスルホニルフェノキシ)エチルアニリンの製造
N−エチル,N−2−(4−フルオロスルホニルフェノキシ)エチルアニリン3.0部の代わりに、N−エチル,N−2−(4−フルオロスルホニルフェノキシエチル−m−トルイジン3.1部を使用したことを除いて、例257の方法を繰り返した。
【0220】
この生成物3−メチル−4−(6−チオシアネートベンズチアゾリル−2−アゾ)−N−エチル,N−2−(4−フルオロスルホニルフェノキシ)エチルアニリン(1.7部)は、水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、光および湿潤処理に対する卓越した堅牢性を有するバイオレット色の色調を生じる。540nmのλmax
【0221】
例 263および264
3−(N,N−ジエチルアミノ)アセトアニリドの代わりに、1−ナフチルアミンを使用するが、例139に記載された方法によって式:
【0222】
【化29】

で示される染料を製造した:
【0223】
【表19】

【0224】
例 265
1−n−ブチル−5(2,5−ジクロロ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−シアノ−6−ヒドロキシ−4−メチル−2−オキソ−IH−ピリジンの製造
3−メチル−N−エチル−N−(2−ベンゾイルオキシエチル)アニリン3.0gの代わりに、1−n−ブチル−3−シアノ−6−メチル−N−エチル−N−(2−ベンゾイルオキシエチル)アニリン1.8gを使用したことを除いて、例1の方法を繰り返した。この生成物1−n−ブチル−5(2,5−ジクロロ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−シアノ−6−ヒドロキシ−4−メチル−2−オキソ−IH−ピリジン(2.5g)は、水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、耐湿潤堅牢性および耐光堅牢性の性質を有する帯緑黄色の色調を生じた。435nmのλmax
【0225】
例 266
1−フェニル−3−t−ブチル−5−アミノ−4−(2,5−ジクロロ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)ピラゾールの製造
3−メチル−N−エチル−N−(2−ベンゾイルオキシエチル)アニリン3.0gの代わりに、1−フェニル−3−t−ブチル−5−アミノピラゾールを使用したことを除いて、例1の方法を繰り返した。この生成物1−フェニル−3−t−ブチル−5−アミノ−4−(2,5−ジクロロ−4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)ピラゾール(2.1g)は、水性分散液からポリエステル材料に使用した場合、卓越した耐湿潤堅牢性および耐光堅牢性の性質を有する帯緑黄色の色調を生じる。λmax=442nm。
【0226】
例 267〜278
以下の式の染料は、適当なアミンをジアゾ化し、かつ適当なカップリング成分に結合させることにより、例1の方法によって製造することができる:
例 267
【0227】
【化30】

【0228】
例 268
【0229】
【化31】

【0230】
例 269
【0231】
【化32】

【0232】
例 270
【0233】
【化33】

【0234】
例 271
【0235】
【化34】

【0236】
例 272
【0237】
【化35】

【0238】
例 273
【0239】
【化36】

【0240】
例 274
【0241】
【化37】

【0242】
例 275
【0243】
【化38】

【0244】
例 276
【0245】
【化39】

【0246】
例 277
【0247】
【化40】

【0248】
例 278
【0249】
【化41】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリアミド繊維材料および芳香族ポリエステル繊維材料またはこれらの混合繊維を着色するための方法において、
式(1):
A−N=N−D 式(1)
〔式中、
AおよびDは、それぞれ独立に、置換または非置換の複素環式基または炭素環式基であり、
AまたはDの少なくとも1つは、少なくとも1個の−SOF基を直接有しているかまたは少なくとも1個の−SOF基が結合している置換基を有する〕
で示され、水溶性の基を有していない化合物またはその混合物を合成繊維材料に使用し、但し、4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジメチルアニリンを除くものとし、この場合、AまたはDの1つは、3,5−ジフルオロスルホニルチエン−2−イル基、置換または非置換の1−フェニル−ピラゾール−4−イル−5−オン基、4−フルオロスルホニルナフト−1−イル基または
【化1】

ではないかもしくはAまたはDの1つは、−NCHCH(OH)CHCl置換基、−NCOCHCl置換基または−NCHCHSOF置換基を有していないことを特徴とする、ポリアミド繊維材料および芳香族ポリエステル繊維材料またはこれらの混合繊維の着色法。
【請求項2】
合成繊維材料またはその混合繊維を着色するための方法において、AおよびDが、それぞれ独立に、置換または非置換の複素環式基または炭素環式基であり、この場合、AまたはDの少なくとも1つは、少なくとも1個の−SOF基を直接有しているかまたは少なくとも1個の−SOF基が結合している置換基を有し、かつAまたはDの少なくとも1つは、少なくとも1個のエステル基を直接有しているかまたは少なくとも1個のエステル基が結合している置換基を有しており、水溶性の基を有していない式(1)の化合物またはその混合物を、合成繊維材料に使用することからなる合成繊維材料またはその混合繊維の着色法。
【請求項3】
ポリエステル繊維材料またはその混合繊維を着色するための方法において、AおよびDが、上記により既に定義されたものと同様のものであり、但し、4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジメチルアニリンを除くものとし、この場合、AまたはDの1つは、3,5−ジフルオロスルホニルチエン−2−イル、置換または非置換の1−フェニルピラゾール−4−イル−5−オン基、4−フルオロスルホニルナフト−1−イル基または4−ニトロ−2−フルオロスルホニルフェニル基ではないかもしくはAまたはDの1つは、−NCHCHSOF置換基を有していないような、水溶性の基を有していない式(1)の化合物またはその混合物を、ポリエステル繊維材料に使用することを特徴とする、ポリエステル繊維材料またはその混合繊維の着色法。
【請求項4】
AおよびDが、それぞれ独立に、チエニル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、ピリジル基、ピリドニル基、1,2,4−チアジアゾリル基および1,3,4−チアジアゾリル基、フラニル基、ピロリル基、ピリダジル基、ピリミジル基、ピラジニル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、キノリニル基、イソキノリニル基、インドリル基、ピリドチアゾリル基、ピリドイソチアゾリル基、1,2,3−トリアゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基、フェニル基およびナフチル基から選択されている、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
AおよびDが、それぞれ独立に、チエニル基、フェニル基、ナフチル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピリドニル基、キノリニル基から選択されている、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
AおよびDが、それぞれ独立に、チエン−2−イル基、フェニル基、ナフト−1−イル基、ナフト−2−イル基、チアゾール−2−イル基、イソチアゾール−5−イル基、ピリド−4−オン−5−イル基またはキノリニル基から選択されている、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
Aが、チエン−2−イル基またはフェニル基であり、Dがフェニル基またはナフト−1−イル基である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
式(1)の化合物が、式(3):
【化2】

〔式中、
およびRは、それぞれ独立に、−Hであるかあるいは置換または非置換のC〜C−アルキル基であるかまたは置換または非置換のアリール基であり;
、R、RおよびRは、それぞれ独立に、−H、−F、−Cl、−Br、−I、−SOF基またはC〜C−アルキル基、C〜C−アルコキシ基、C〜C−アルカノイルアミノ基、−NHSOアルキル基または−Oフェニル基であり、この場合、これらのそれぞれは場合によっては置換されていてもよく;
、RおよびRは、それぞれ独立に、−H、C〜C−アルキル基、−NO、−COOC〜C−アルキル基、−OCOアルキル基、−Cl、−F、−Br、−I、−COC〜C−アルキル基、−CN、ホルミル基、保護されたホルミル基または−SOF基であり、この場合、R〜Rの少なくとも1つは、−SOF基であるかまたは少なくとも1個の−SOF基が結合している置換基を有し、この場合、RおよびRは、双方が−SOF基ではないものとする〕
で示されるものである請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
式(1)の化合物が、式(4):
【化3】

〔式中、
およびRは、それぞれ独立に、−Hであるか、置換または非置換のC〜C−アルキル基または置換または非置換のアリール基であり;
、R、RおよびRは、−H、−F、−Cl、−Br、−I、−SOF基またはC〜C−アルキル基、C〜C−アルコキシ基、C〜C−アルカノイルアミノ基、−NHSOアルキル基または−Oフェニル基であり、この場合、これらのそれぞれは場合によっては置換されていてもよく;
10〜R14は、それぞれ独立に、−H、アルコキシ基、アルキル基、−NO、−SOF、−F、−Cl、−Br、−Iまたは−CNであり;
この場合、R10が−SOF基である場合には、R12が−NOではなく、R11、R13およびR14は全て−Hではないものとする〕
で示されるものである、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
式(1)の化合物が、式(7):
【化4】

〔式中、
およびRは、それぞれ独立に、置換または非置換のC〜C−アルキル基であり;
は、アルキル基であるかまたは式:R19−N−Y−X−W
(式中、Yは、1つの直接結合であるかまたはC=Oであり、Xは、1つの直接結合であるか、アルキル基、アルケニル基、アリール基、複素環式基、アルキルOアルキル基、−NR20−Z−基、−COOZ基または−O−Z基であり、この場合、Zは、アルキル基、アルケニル基、アリール基、複素環式基、アルキルOアルキル基または1つの直接結合であり、R20は、−H、アルキル基、アリール基またはアルキルアリール基であり、Wは、−CO21、−OCOR21または−OHであり、この場合、R21は、アルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アルキルOアルキル基またはアルキルOHであり、R19は、−Hまたはアルキル基である)で示される基であり;
は、−H、C〜C−アルコキシ基または−Oフェニル基であり;
10は、−NOまたは−Clであり;
13およびR14は、それぞれ独立に、−Hまたは−Clである〕
で示されるものである請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
式(1)の化合物が、式(5):
【化5】

〔式中、
およびRは、それぞれ独立に、−Hであるか、置換または非置換のC〜C−アルキル基であり;
は、置換または非置換のC〜C−アルキル基またはC〜C−アルコキシ基であり;
は、置換または非置換のC〜C−アルキル基またはC〜C−アルコキシ基であり;
10は、置換または非置換のC〜C−アルキル基、NOまたはClであり;
15〜R18は、それぞれ独立に、−H、−C〜C−アルキル基、−C〜C−アルコキシ基、−F、−Cl、−Br、−I、−SOF、−NO、−CNまたは−NRであり;
12は、−NOまたは−SOF基であり;
11は、−Hであり;
13およびR14は、それぞれ独立に、−Hまたは−Clである〕
で示されるものである請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
式(2):
−N=N−D 式(2)
〔式中、
またはDは、それぞれ独立に、置換または非置換の複素環式基または炭素環式基であり、
またはDの少なくとも1つは、少なくとも1個の−SOF基を直接有しているかまたは少なくとも1個の−SOF基を結合している置換基を有している〕で示される水溶性の基を有していない化合物、但し、4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジメチルアニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジエチルアニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N−エチル−N−アセトキシエチルアニリン、
1−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−2−ヒドロキシナフタレン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−(トリフルオロメチルカルボニルアミノ)−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)アニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−3−(トリフルオロメチルカルボニルアミノ)−N−エチル−N−(2−シアノエチル)アニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−2,5−ジメチル−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)アニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−2,5−ジメチル−N−エチル−N−(2−シアノエチル)アニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N−エチル−N−(2−フルオロスルホニルエチル)アニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−フルオロスルホニルエチル)アニリン、
4−(3−フルオロスルホニル−4−メチルフェニルアゾ)−3−(トリフルオロメチルカルボニルアミノ)−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)アニリン、
4−(3−フルオロスルホニル−4−メチルフェニルアゾ)−2,5−ジメチル−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)アニリン、
4−(3−フルオロスルホニル−4−クロロフェニルアゾ)−3−(トリフルオロメチルカルボニルアミノ)−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)アニリン、
4−(3−フルオロスルホニル−4−クロロフェニルアゾ)−2,5−ジメチル−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−1−アミノナフタレン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−2−エトキシアニリン、
4−(3−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−2,5−ジメトキシアニリン、
4−(2−クロロ−4−ニトロフェニルアゾ)−2−メチル−5−フルオロスルホニルアニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N−(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N,N−ジエチルアニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルアニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−クロロフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(3−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルアニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メトキシフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N−エチル−N−(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−クロロフェニルアゾ)−N−エチル−N−(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(3−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N−エチル−N−(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N−エチル−N−(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メトキシフェニルアゾ)−N−エチル−N−(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾナフト−1−イルアミン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−2−エトキシアニリン、
4−(3−フルオロスルホニル(フェニルアゾ)−3,6−ジメトキシアニリンを除くものとし、この場合、Aは、3,5−ジフルオロスルホニルチエン−2−イル基、置換または非置換のピラゾール−4−イル−5−オン基またはN−アリルピリド−2−オン−5−イル基ではなく、Dが−NCHCH(OH)CHCl置換基を有している場合には、Aは、
【化6】

ではないものとし、AまたはDの1つが、4−フルオロスルホニルナフト−1−イル基、置換された4−ヒドロキシナフト−1−イル基または
【化7】

ではないものとし、Dが芳香族2−ヒドロキシカルボン酸のアリールアミドである場合には、Aは、フルオロスルホニルフェニル基ではない。
【請求項13】
式(1):
A−N=N−D 式(1)
〔式中、
AおよびDは、それぞれ独立に、置換または非置換の複素環式基または炭素環式基であり、この場合、AまたはDの少なくとも1つは、少なくとも1個の−SOF基を直接有しているかまたは少なくとも1個の−SOF基が結合している置換基を有しており、かつAまたはDの少なくとも1つは、少なくとも1個のエステル基を直接有しているかまたは少なくとも1個のエステル基が結合している置換基を有している〕で示される、水溶性の基を有していない化合物。
【請求項14】
AおよびDは、それぞれ独立に、チエニル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、ピリジル基、ピリドニル基、1,2,4−チアジアゾリル基および1,3,4−チアジアゾリル基、フラニル基、ピロリル基、ピリダジル基、ピリミジル基、ピラジニル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、キノリニル基、イソキノリニル基、インドリル基、ピリドチアゾリル基、ピリドイソチアゾリル基、1,2,3−トリアゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基、フェニル基およびナフチル基から選択されている、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
AおよびDは、それぞれ独立に、チエニル基、フェニル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピリドニル基、キノリニル基から選択されている、請求項13に記載の化合物。
【請求項16】
AおよびDは、それぞれ独立に、チエン−2−イル基、フェニル基、ナフト−1−イル基、ナフト−2−イル基、チアゾール−2−イル基、イソチアゾール−5−イル基、ピリド−4−オン−5−イル基またはキノリニル基から選択されている、請求項13に記載の化合物。
【請求項17】
Aは、チエン−2−イル基またはフェニル基であり、かつDは、フェニル基またはナフト−1−イル基である、請求項13に記載の化合物。
【請求項18】
式(1)の化合物が、式(3):
【化8】

〔式中、
およびRは、それぞれ独立に、−Hであるかあるいは置換または非置換のC〜C−アルキル基であるかまたは置換または非置換のアリール基であり;
、R、RおよびRは、それぞれ独立に、−H、−F、−Cl、−Br、−I、−SOF基またはC〜C−アルキル基、C〜C−アルコキシ基、C〜C−アルカノイルアミノ基、−NHSOアルキル基または−Oフェニル基であり、この場合、これらのそれぞれは場合によっては置換されていてもよく;
、RおよびRは、それぞれ独立に、−H、C〜C−アルキル基、−NO、−COOC〜C−アルキル基、−OCOアルキル基、−Cl、−F、−Br、−I、−COC〜C−アルキル基、−CN、ホルミル基、保護されたホルミル基または−SOF基であり、この場合、R〜Rの少なくとも1つは、−SOF基であるかまたは少なくとも1個の−SOF基が結合している置換基を有し、この場合、RおよびRは、双方が−SOF基ではないものとする〕
で示されるものである、請求項13に記載の化合物。
【請求項19】
式(1)の化合物が、式(4):
【化9】

〔式中、
およびRは、それぞれ独立に、−Hであるか、置換または非置換のC〜C−アルキル基または置換または非置換のアリール基であり;
、R、RおよびRは、−H、−F、−Cl、−Br、−I、−SOF基またはC〜C−アルキル基、C〜C−アルコキシ基、C〜C−アルカノイルアミノ基、−NHSOアルキル基または−Oフェニル基であり、この場合、これらのそれぞれは場合によっては置換されていてもよく;
10〜R14は、それぞれ独立に、−H、アルコキシ基、アルキル基、−NO、−SOF、−F、−Cl、−Br、−Iまたは−CNであり;
この場合、R10が−SOF基である場合には、R12は−NOではなく、R11、R13およびR14は全て−Hではないものとする〕で示されるものである、請求項13に記載の化合物。
【請求項20】
式(1)の化合物が、式(7):
【化10】

〔式中、
およびRは、それぞれ独立に、置換または非置換のC〜C−アルキル基であり;
は、アルキル基であるかまたは式:R19−N−Y−X−W
(式中、Yは、1つの直接結合であるかまたはC=Oであり、Xは、1つの直接結合であるか、アルキル基、アルケニル基、アリール基、複素環式基、アルキルOアルキル基、−NR20−Z−基、−COOZ基または−O−Z基であり、この場合、Zは、アルキル基、アルケニル基、アリール基、複素環式基、アルキルOアルキル基または1つの直接結合であり、R20は、−H、アルキル基、アリール基またはアルキルアリール基であり、Wは、−CO21、−OCOR21または−OHであり、この場合、R21は、アルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アルキルOアルキル基またはアルキルOH基であり、R19は、−Hまたはアルキル基である)で示される基であり;
は、−H、C〜C−アルコキシ基または−Oフェニル基であり;
10は、−NOまたは−Clであり;
13およびR14は、それぞれ独立に、−Hまたは−Clである〕で示されるものである、請求項13に記載の化合物。
【請求項21】
式(1)の化合物が、式(5):
【化11】

〔式中、
およびRは、それぞれ独立に、−Hであるか、置換または非置換のC〜C−アルキル基であり;
は、置換または非置換のC〜C−アルキル基またはC〜C−アルコキシ基であり;
は、置換または非置換のC〜C−アルキル基またはC〜C−アルコキシ基であり;
10は、置換または非置換のC〜C−アルキル基、NOまたはClであり;
15〜R18は、それぞれ独立に、−H、−C〜C−アルキル基、−C〜C−アルコキシ基、−F、−Cl、−Br、−I、−SOF、−NO、−CNまたは−NRであり;
12は、−NOまたは−SOF基であり;
11は、−Hであり;
13およびR14は、それぞれ独立に、−Hまたは−Clである〕で示されるものである、請求項13に記載の化合物。
【請求項22】
式(1):
A−N=N−D 式(1)
〔式中、
AおよびDは、それぞれ独立に、置換または非置換の複素環式基または炭素環式基であり、かつAまたはDの少なくとも1つは、少なくとも1個の−SOF基を直接有しているかまたは少なくとも1個の−SOF基が結合している置換基を有している〕で示される水溶性の基を有していない化合物および水を含有し、但し、4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジメチルアニリン、
4−(2−クロロ−4−ニトロフェニルアゾ)−2−メチル−5−フルオロスルホニルアニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N−(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N,N−ジエチルアニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルアニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−クロロフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(3−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルアニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メトキシフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N−エチル−N−(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−クロロフェニルアゾ)−N−エチル−N−(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(3−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N−エチル−N−(((−2メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N−エチル−N−(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メトキシフェニルアゾ)−N−エチル−N−(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾナフト−1−イルアミン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−2−エトキシアニリン、
4−(3−フルオロスルホニル(フェニルアゾ)−3,6−ジメトキシアニリンを除くものとし、この場合、AまたはDの1つは、3,5−ジフルオロスルホニルチエン−2−イル、4−フルオロスルホニルナフト−1−イル、置換または非置換の1−フェニル−ピラゾール−4−イル−5−オンまたは
【化12】

ではないかまたはAまたはDの1つは、−NCCHCH(OH)CHCl置換基、−NCCOCHCl置換基または−NCHCHSOF置換基を有していないことを特徴とする、分散液。
【請求項23】
プラスチックを量産着色するための方法において、AおよびDが、それぞれ独立に、置換または非置換の複素環式基または炭素環式基であり、AまたはDの少なくとも1つが少なくとも1つの−SOF基を直接有するかまたは少なくとも1つの−SOF基が結合している置換基を有しており、この場合、AまたはDの1つは、4−フルオロスルホニルナフト−1−イルではなく、
この場合、4−(2−クロロ−4−ニトロフェニルアゾ)−2−メチル−4−フルオロスルホニルアニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N−(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N,N−ジエチルアニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルアニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−クロロフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(3−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルアニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メトキシフェニルアゾ)−N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−N−エチル−N−(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−クロロフェニルアゾ)−N−エチル−N(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(3−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N−エチル−N(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(4−フルオロスルホニルフェニルアゾ)−N−エチル−N(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メトキシフェニルアゾ)−N−エチル−N(((2−メトキシ)−2−エトキシ)エチル)アニリン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾナフト−1−イルアミン、
4−(5−フルオロスルホニル−2−メチルフェニルアゾ)−2−エトキシアニリン、
4−(3−フルオロスルホニル(フェニルアゾ)−3,6−ジメトキシアニリンは除くものとするような水溶性の基を有していない式(1)の化合物またはその混合物をプラスチック材料に配合することを特徴とする、プラスチックの量産着色法。
【請求項24】
プラスチックを量産着色するための方法において、AおよびDが、それぞれ独立に、置換または非置換の複素環式基または炭素環式基であり、AまたはDの少なくとも1つが少なくとも1つの−SOF基を直接有するかまたは少なくとも1つの−SOF基が結合している置換基を有しており、かつAまたはDの少なくとも1つは、少なくとも1個のエステル基を直接有するかまたは少なくとも1個のエステル基が結合している置換基を有するような水溶性の基を有していない式(1)の化合物またはその混合物をプラスチック材料に配合することを特徴とする、プラスチックの量産着色法。

【公開番号】特開2006−52521(P2006−52521A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−240356(P2005−240356)
【出願日】平成17年8月22日(2005.8.22)
【分割の表示】特願平7−519393の分割
【原出願日】平成6年12月30日(1994.12.30)
【出願人】(596141033)ダイスター・テクステイールフアルベン・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・ドイチユラント・コマンデイトゲゼルシヤフト (2)
【住所又は居所原語表記】Frankfurt am Main,BRD
【Fターム(参考)】