説明

ブローバイガス用オイルセパレータ

【課題】ブローバイガス中のオイルミストがサイクロン室内で十分に分離されないうちにサイクロン出口を通過した場合でも、オイルミストがガス排出口に持ち去られないように確実にオイルを分離できる構造のオイルセパレータを提供する。
【解決手段】オイルセパレータ10はガス導入口と複数のサイクロン室30a〜30dとガス排出口14を備えている。そして、サイクロン室30a〜30dの中央に形成されたサイクロン出口32a〜32dの出口側には、ガス排出口14に通じる出口通路20が形成されており、サイクロン出口32a〜32dとガス排出口14は出口通路20で離間して配置されている。そして、出口通路20にはサイクロン出口32a〜32dから流出するブローバイガスの流れる方向に面して配置され、サイクロン出口32a〜32dから流出するブローバイガスが衝突する衝突板22が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はブローバイガス用オイルセパレータに関する。より詳しくは、自動車エンジン等の内燃機関のエンジンクランクケース内に発生するブローバイガス中のオイルミストを捕集するオイルセパレータであって、サイクロンによりオイルミストを捕集するオイルセパレータの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
内燃機関、例えば自動車のエンジン等においては、その稼働時において、ピストンリングとシリンダ壁の隙間から漏出するブローバイガスを大気中に排出することは大気汚染の原因になるため、いわゆるPCV(ポジティブクランクケースベンチレーション)システムによりブローバイガスを吸気系に戻して再燃焼させている。
ここで、ブローバイガス中にはエンジンオイル等の潤滑油が微粒化されたオイルミストが含まれているため、ブローバイガス中のオイルミストが吸気系に流出することを防止する必要がある。そこで、ブローバイガス中のオイルミストを分離回収する手段として、シリンダヘッドカバーの内側やクランクケースと吸気管路を連結する連結流路の途中等にオイルミスト捕集装置(オイルセパレータ)が設けられている。
【0003】
そのようなオイルセパレータとしては、所謂サイクロン式と呼ばれる方式のオイルセパレータが普及している。例えば、特開2001−246216号公報(特許文献1)には、サイクロン式のオイルセパレータが記載されている。
ところで、サイクロン式のオイルセパレータは、サイクロンが最良の性能を発揮することのできるブローバイガスの流量の範囲が限られている。特許文献1のように単一のサイクロンでオイルセパレータを構成する場合は、ブローバイガスの流量が少ないときに、オイルミストの捕集能力が低下するという問題がある。
【0004】
そこで、特表2002−540338号公報(特許文献2)では、単一のサイクロンの代わりに複数のサイクロンを備えたオイルセパレータが提案されている。サイクロンを小型にすることでブローバイガスの流量が少なくても旋回流を生じさせてオイルミストを有効に捕集することができ、ブローバイガスの流量が多いときは、複数のサイクロンでオイルミストの捕集作業を分担して対処するというものである。
【0005】
図7に、特許文献2に記載されたオイルセパレータとほぼ同一の構成のオイルセパレータ110を示す。オイルセパレータ110は図7に現れないものを含めて4個のサイクロン室130を備えている。そして、オイルセパレータ110では、クランクケース内で漏出したブローバイガスが、ガス導入口112からガス流路を通過して各サイクロン室130に導入される。そして、ブローバイガスはサイクロン室130で旋回運動をしながらサイクロン室130の中央の上方に設けられたサイクロン出口132へ排出され、出口通路120を経てガス排出口114を通過して内燃機関の吸気系に吸引される。このとき、ブローバイガス中のオイルミストは、旋回運動による遠心力によってブローバイガスから分離されて液状となり、液状となったオイルはオイルセパレータ110の底部を流れ、オイルドレン116より排出されクランクケースへと戻される。
【特許文献1】特開2001−246216号公報
【特許文献2】特表2002−540338号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の図7に示した形式のオイルセパレータ110においては、エンジンが高速回転する状態では、ブローバイガスの流量が多くなってオイルセパレータ110内のブローバイガスの流速が速くなる。そして、サイクロン室130の室内やサイクロン出口132での流速も速くなるため、ブローバイガス中のオイルミストがサイクロン室130の室内で十分に分離されないうちにサイクロン出口132を通過する。そのため、オイルミストが出口通路120を通って、ガス排出口114へ持ち去られてしまうという問題があった。
【0007】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ブローバイガス中のオイルミストがサイクロン室内で十分に分離されないうちにサイクロン出口を通過した場合でも、オイルミストがガス排出口に持ち去られないように確実にオイルを分離できる構造のオイルセパレータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明に係るオイルセパレータは、サイクロン出口に面して衝突板を設け、サイクロン出口を通過したオイルミストを衝突板に衝突、付着させて確実にオイルを分離できる構造とした。
【0009】
そこで、本発明の第1の発明は、エンジンのクランクケース内に発生するブローバイガスに含まれるオイルミストを捕集するオイルセパレータであって、
ガス導入口とサイクロン室とガス排出口を備え、ブローバイガスがガス導入口から導入されてガス排出口から排出されるガス流路中に、ブローバイガスの旋回運動による遠心力によりオイルミストを凝集するサイクロン室が配設されており、
該サイクロン室は中央部にサイクロン出口を備え、該サイクロン出口は前記ガス排出口へ通じる前記ガス流路の出口通路に開口して配設されており、該サイクロン出口と該ガス排出口は離間しており、
該サイクロン出口が開口する前記ガス流路の出口通路には、該サイクロン出口から流出するブローバイガスの流れ方向に面して配置され、該流出するブローバイガスが衝突しオイルミストを凝集することのできる衝突板が配設されていることを特徴とする。
【0010】
この第1の発明によれば、サイクロン室で分離されずにサイクロン出口から流出して出口通路に流入したブローバイガス中のオイルミストは、サイクロン出口に面して配置された衝突板に衝突し、付着してブローバイガスから分離される。
よって、ブローバイガス中のオイルミストがサイクロン室内で十分に分離されないうちにサイクロン出口を通過した場合でも、オイルミストがガス排出口に持ち去られないように確実にオイルを分離することができる。そして、サイクロン出口とガス排出口が離間しているので、衝突板に付着したオイルがガス排出口に持ち去られるおそれがない。
【0011】
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係るオイルセパレータであって、
前記サイクロン室は複数室がオイルセパレータの片側に一列に並んで配設され、前記サイクロン出口が前記出口通路の片側に一列に並ぶ構成とされており、該サイクロン出口には該出口通路側で拡径する拡径部が形成されており、
該出口通路のサイクロン出口が一列に並ぶ側が下側となり、かつ、前記拡径部の中央部が周辺部よりも下側となる傾斜状態でエンジン本体に取付けられることを特徴とする。
この第2の発明によれば、衝突板に付着したオイルは、傾斜した衝突板及び出口通路の通路底部のサイクロン出口が形成された側に堆積する。そして、ブローバイガスの流量低下時あるいはエンジン停止時にサイクロン出口の拡径部からサイクロン室内を経由してオイルドレンより回収される。よって、出口通路で捕集されたオイルの回収が容易である。
【0012】
次に、本発明の第3の発明は、上記第2の発明に係るオイルセパレータであって、自動車エンジンのシリンダヘッドカバーの内部に配置されることを特徴とする。
この第3の発明によれば、サイクロンが一列に並んで形成されておりオイルセパレータが横長の形状となるため、シリンダヘッドカバーの内部に配置がすることができる。そして、オイルセパレータをシリンダヘッドカバーの内部に配置できるため、自動車エンジンのコンパクト化を図ることができる。
【発明の効果】
【0013】
上述の本発明の各発明によれば、次の効果が得られる。
まず、上述の第1の発明によれば、ブローバイガス中のオイルミストがサイクロン室内で十分に分離されないうちにサイクロン出口を通過した場合でも、オイルミストがガス排出口に持ち去られないように確実にオイルを分離することができる。そして、サイクロン出口とガス排出口が離間しているので、衝突板に付着したオイルがガス排出口に持ち去られるおそれがない。
次に上述の第2の発明によれば、衝突板に付着したオイルは、衝突板及び出口通路の通路底部のサイクロン出口が形成された側に堆積する。そして、ブローバイガスの流量低下時あるいはエンジン停止時にサイクロン出口の拡径部からサイクロン室内を経由してオイルドレンより回収される。よって、出口通路で捕集されたオイルの回収が容易である。
次に上述の第3の発明によれば、オイルセパレータをシリンダヘッドカバーの内部に配置できるため、自動車エンジンのコンパクト化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。まず、本発明の一実施例であるオイルセパレータ10の構造について説明する。
図1に本発明の一実施例である自動車エンジンのシリンダヘッドカバーの内部に配置されるオイルセパレータ10の外観正面図を示す。図1に示すとおり、オイルセパレータ10は一列に並んだ4個の小型のサイクロン室30a、30b、30c、30dを備えたサイクロン方式のオイルセパレータであって、サイクロン室30a〜30dの出口側に位置する出口通路20と、ブローバイガスを導入するガス導入口12と、ブローバイガスを排出するガス排出口14と、ブローバイガスから分離されたオイルを回収するオイルドレン16とを備えている。
【0015】
図2にオイルセパレータ10の外観平面図を示す。図2に示すように、サイクロン室30a〜30dは、図2で見て下方となる位置に配設されている。
図3は、図2のA−A位置における断面図である。図3により、オイルセパレータ10の構造について説明する。オイルセパレータ10は、樹脂製であって、図3に示すように、ケース10A、サイクロン構造部10B、ガス排出構造部10C及び天板10Dの4部品から構成されている。
ケース10Aには、図1に示したガス導入口12とオイルドレン16が形成されている。そして、サイクロン構造部10Bにはサイクロン室30a〜30dおよびオイルを回収するオイル出口36a〜36dが形成されている。そして、ガス排出構造部10Cと天板10Dで出口通路20を形成している。ガス排出構造部10Cには、サイクロン出口32a〜32dと出口通路20の通路底部24が形成されている。そして、天板10Dのサイクロン出口32a〜32dに面する部位が衝突板22とされており、サイクロン出口32a〜32dから平面方向で見て離間した位置にガス排出口14が形成されている。なお、サイクロン出口32a〜32dから衝突板22までの配設間隔は、サイクロン出口32a〜32dから流出したブローバイガスが、その流出時の衝突によりオイルミストを凝集することができる配設間隔とされている。
【0016】
次に、図1及び図3により、オイルセパレータ10のオイル分離機能を説明する。
クランクケース内に漏出したブローバイガスは、図1に示したガス導入口12からオイルセパレータ10に流入し、図3に示したサイクロン室30a〜30dの背面側に形成されているガス流路を経て、サイクロン室30a〜30dに導入される。そして、サイクロン室30a〜30dの内部で生じる旋回流による遠心力により、オイルミストが凝集されてブローバイガスから分離される。分離されたオイルはサイクロン室30a〜30dの内周壁に付着して流れ落ち、あるいはサイクロン室の下部に落下して、オイル出口36a〜36dからサイクロン室30a〜30dの外部へ排出される。そして、ケース10Aの底に溜まったオイルは、図1で示したオイルドレイン16から回収される。一方、オイルミストが分離されたブローバイガスはサイクロン出口32a〜32dから、サイクロン室30a〜30dの出口側に形成された出口通路20へと排出される。
【0017】
ここで、オイルセパレータ10のサイクロン室30a〜30dは、サイクロンを小型にすることでブローバイガスの流量が少なくても旋回流を生じさせてオイルミストを有効に捕集することができ、ブローバイガスの流量が多いときは、複数のサイクロンでオイルミストの捕集作業を分担するという特性を有している。しかし、サイクロンの処理能力を超えるブローバイガスが流入する場合には、サイクロンでオイルミストを捕集しきれないという問題が生じる。
すなわち、エンジンが高速回転する状態では、ブローバイガスの流量が多くなってオイルセパレータ10内のブローバイガスの流速が速くなる。そのため、サイクロン室30a〜30dの室内やサイクロン出口32a〜32dでの流速も速くなるため、ブローバイガス中のオイルミストがサイクロン室30a〜30dの室内で十分に分離されないうちにサイクロン出口32a〜32dを通過してしまうことがある。
【0018】
そこで、オイルセパレータ10では、前述の通り、サイクロン室30a〜30dから排出されるブローバイガスの出口側に衝突方式のオイル捕集機構を備えた出口通路20を設けることで、オイルミストがガス排出口14へ持ち去られることを抑止している。
すわなち、サイクロン出口32a〜32dからオイルミストを含むブローバイガスが流出して出口通路20に流れ込んだ時は、ブローバイガスがサイクロン出口32a〜32dに面して設けられた衝突板22に衝突して、オイルミストが衝突板22に付着してブローバイガスから分離される。よって、ブローバイガス中のオイルミストがサイクロン室30a〜30dの室内で十分に分離されないうちにサイクロン出口32a〜32dを通過した場合でも、オイルミストがガス排出口14に持ち去られないように確実にオイルを分離することができる。そして、サイクロン出口32a〜32dとガス排出口14が離間しているので、衝突板22に付着したオイルがガス排出口14に持ち去られるおそれがない。
なお、サイクロン出口32a〜32dは、サイクロンの径に比べて小径とされており、ブローバイガスがサイクロン出口32a〜32dから高速で流出するため、ブローバイガスが高速で衝突板22に衝突するので、衝突板22によるオイルの捕集が効率よい。
【0019】
次に、出口通路20の衝突板22で捕集されたオイルの回収方法について説明する。
図4に、オイルセパレータ10から天板10Dを外した状態の外観平面図を示す。図4に示すとおり、サイクロン出口32a〜32dは、通路底部24の図で見て下方となる端に並んで形成されている。
図5に、オイルセパレータ10を自動車エンジンのシリンダヘッドカバー内部に取付けた状態における図4のB−B位置での断面図を示す。図5に示すとおり、サイクロン出口32dには出口通路20側で拡径する円錐状の拡径部34dが形成されている。なお、サイクロン出口32a〜32cにも同様の拡径部34a〜34cが形成されている。
そして、図5に示すとおり、オイルセパレータ10はサイクロン出口32d等が一列に並んだ側が下側となるように傾斜した状態で取り付けられている。そして、拡径部34d等の中央部が周辺部よりも下側となる傾斜状態とされている。
よって、オイルセパレータ10を自動車エンジンのシリンダヘッドカバー内部に取付けた状態では、出口通路20のサイクロン出口32a〜32d近くに付着したオイルが、自由落下により、サイクロン出口32a〜32dからサイクロン室30a〜30dの室内へ流入できる構造となっている。
【0020】
そこで、サイクロン出口32d等から流出して出口通路20に流れ込み衝突板22に衝突して付着したオイルは、エンジンが高速回転しブローバイガスが高速で出口通路20に流入している間は、傾斜した衝突板22を伝って出口通路20の通路底部24のサイクロン出口32d等が形成された側に堆積し続ける。そして、ブローバイガスの流量が低下するアイドリング時あるいはエンジン停止時に、サイクロン出口32d等の拡径部34d等から、サイクロン出口32d等に流入し、サイクロン室30d等の室内へ流れ、オイル出口36d等からケース10Aの底を伝ってオイルドレン16により回収される。よって、出口通路20で捕集されたオイルの回収が容易である。
【0021】
図6に、図5に示した断面におけるブローバイガスの流れを示す。ブローバイガスは、図6の紙面手前側からサイクロン室30d等に流入し、サイクロン室30d等でオイルミストが分離される。そして、サイクロン室30d等で分離されなかったオイルミストを含むブローバイガスはサイクロン出口32d等から流出して出口通路20に流入し、衝突板22に衝突して、オイルミストが分離された状態で、ガス排出口14からオイルセパレータ10の外部へ排出される。
【0022】
上記の実施例では、複数室のサイクロン室を一列に並べた構成のオイルセパレータを傾斜させて取付けた示したが、サイクロン室は1室でも良く、一列に並べなくても良い。また、傾斜させずに取付けても良い。これらの構成はオイルセパレータを取付けるスペースに対応させて変更することができる。
また、上記の実施例では、オイルセパレータは自動車エンジンのシリンダヘッドカバーの内部に組み付けられる形態としたが、シリンダヘッドカバーとは個別の形態とされていても良い。
また、衝突板はサイクロン出口のガスの流れの方向に面して配置されていれば如何なる形状であっても良い。
【0023】
そして、本発明は、自動車のエンジンに取り付けられるオイルセパレータの他、自動車エンジン以外の内燃機関についても、内部で発生するブローバイガス中のオイルを分離するセパレータとして適用可能である。
その他、本発明に係るオイルセパレータはその発明の思想の範囲で、各種の形態で実施できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】一実施例におけるオイルセパレータの外観正面図である。
【図2】一実施例におけるオイルセパレータの外観平面図である。
【図3】図2のA−A位置における断面図である。
【図4】一実施例におけるオイルセパレータから天板を外した状態の外観平面図である。
【図5】オイルセパレータがエンジンに取付けられた状態の図4のB−B位置における断面図である。
【図6】図5におけるブローバイガスの流れを示す図である。
【図7】従来技術による、複数のサイクロンを備えたオイルセパレータの断面図である。
【符号の説明】
【0025】
10 オイルセパレータ
10A ケース
10B サイクロン構造部
10C ガス排出構造部
10D 天板
12 ガス導入口
14 ガス排出口
16 オイルドレン
20 出口通路
22 衝突板
24 通路底部
30a、30b、30c、30d サイクロン
32a、32b、32c、32d サイクロン出口
34a、34b、34c、34d 拡径部
36a、36b、36c、36d オイル出口


【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンのクランクケース内に発生するブローバイガスに含まれるオイルミストを捕集するオイルセパレータであって、
ガス導入口とサイクロン室とガス排出口を備え、ブローバイガスがガス導入口から導入されてガス排出口から排出されるガス流路中に、ブローバイガスの旋回運動による遠心力によりオイルミストを凝集するサイクロン室が配設されており、
該サイクロン室は中央部にサイクロン出口を備え、該サイクロン出口は前記ガス排出口へ通じる前記ガス流路の出口通路に開口して配設されており、該サイクロン出口と該ガス排出口は離間しており、
該サイクロン出口が開口する前記ガス流路の出口通路には、該サイクロン出口から流出するブローバイガスの流れ方向に面して配置され、該流出するブローバイガスが衝突しオイルミストを凝集することのできる衝突板が配設されていることを特徴とするオイルセパレータ。
【請求項2】
請求項1に記載のオイルセパレータであって、
前記サイクロン室は複数室がオイルセパレータの片側に一列に並んで配設され、前記サイクロン出口が前記出口通路の片側に一列に並ぶ構成とされており、該サイクロン出口には該出口通路側で拡径する拡径部が形成されており、
該出口通路のサイクロン出口が一列に並ぶ側が下側となり、かつ、前記拡径部の中央部が周辺部よりも下側となる傾斜状態でエンジン本体に取付けられることを特徴とするオイルセパレータ。
【請求項3】
請求項2に記載のオイルセパレータであって、
自動車エンジンのシリンダヘッドカバーの内部に配置されることを特徴とするオイルセパレータ。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−221858(P2009−221858A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−64024(P2008−64024)
【出願日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願人】(000185617)小島プレス工業株式会社 (515)
【Fターム(参考)】