説明

プラスチック製哺乳瓶、他のブロー成形物品及びそれらの製造方法

本発明は、一般的に、100℃〜130℃の範囲内のガラス転移温度を有するポリマー材料からブロー成形によって製造された哺乳瓶及びその他の物品並びにそれらの製造方法に関する。これらの物品は、沸騰水に曝すことができ、3よりも小さい延伸比と、ポリマー材料のガラス転移温度(Tg)よりも少なくとも20℃高いプレフォーム温度との適切な組合せを使用することによって製造することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレフォームをボトルにブロー成形することを含んでなるブロー成形方法であって、前記ボトルのプレフォームに対する延伸比(SR)が3.0又はそれ以下であり、前記プレフォームが100〜130℃のガラス転移温度(Tg)を有するポリマー材料から形成され、インフレーションの時点でのプレフォーム温度が下記式:
CPT=(45.44)(SR)−(3.36)(Tg)+454
によって決定される計算プレフォーム温度(CPT)よりも高いブロー成形方法。
【請求項2】
インフレーションの時点でのプレフォーム温度が前記計算プレフォーム温度よりも1〜80℃高いか又はインフレーション時点でのプレフォーム温度が前記計算プレフォーム温度よりも20〜60℃高い請求項1に記載のブロー成形方法。
【請求項3】
前記ボトルのプレフォームに対する延伸比が1.2〜2.5であるか又は前記ボトルのプレフォームに対する延伸比が1.2〜2.0であるか又は前記ボトルのプレフォームに対する延伸比が1.3〜1.7である前記請求項の何れかに記載のブロー成形方法。
【請求項4】
前記ボトルのプレフォームに対する延伸比が2.0又はそれ以下であり、前記ボトルが沸騰水中1時間浸漬後に3%又はそれ以下の収縮率を示し、前記ポリマー材料が105℃〜125℃のTgを有し、前記ボトルが0.90以上の透過比を有し、前記ボトルが0.015又はそれ以下の複屈折を有し、前記ポリマー材料が、60/40(重量/重量)フェノール/テトラクロロエタン中0.5g/100mLの濃度で25℃で決定したとき、0.55〜0.80dL/gのインヘレント粘度を有する請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ボトルのプレフォームに対する延伸比が2.0又はそれ以下であり、前記ボトルが沸騰水中1時間浸漬後に3%又はそれ以下の収縮率を示し、前記ボトルが0.90又はそれ以上の透過比を有し、前記ボトルが0.015又はそれ以下の複屈折を有する請求項1に記載の方法。
【請求項6】
プレフォームをボトルにブロー成形することを含んでなるブロー成形方法であって、前記プレフォームが100〜130℃のガラス転移温度(Tg)を有するポリマー材料から形成され、インフレーション時点でのプレフォーム温度が前記ポリマー材料のTgよりも少なくとも20℃高く、前記ボトルのプレフォームに対する延伸比が下記の式:
CSR=(0.022)(PT)+(0.074)(Tg)−10
によって決定される計算延伸比(CSR)よりも小さいブロー成形方法。
【請求項7】
前記ボトルのプレフォームに対する延伸比が前記計算延伸比の20〜99%であるか又は前記ボトルのプレフォームに対する延伸比が前記計算延伸比の30〜95%であるか又は前記ボトルのプレフォームに対する延伸比が前記計算延伸比の40〜90%である請求項6に記載のブロー成形方法。
【請求項8】
インフレーション時点でのプレフォーム温度が前記ポリマー材料のTgよりも少なくとも30℃高いか又はインフレーション時点でのプレフォーム温度が前記ポリマー材料のTgよりも30℃超から前記ポリマー材料のTgよりも70℃超までである請求項6に記載のブロー成形方法。
【請求項9】
前記ポリマー材料が110〜130℃又は105〜125℃のTgを有する前記請求項の何れかに記載のブロー成形方法。
【請求項10】
前記ボトルが沸騰水中1時間浸漬後に4%又はそれ以下の収縮率又は沸騰水中1時間浸漬後に3%又はそれ以下の収縮率又は沸騰水中1時間浸漬後に2%又はそれ以下の収縮率を示す前記請求項の何れかに記載のブロー成形方法。
【請求項11】
前記ボトルが、0.90又はそれ以上の透過比又は0.95又はそれ以上の透過比又は0.85又はそれ以上の透過比又は0.80又はそれ以上の透過比を有する前記請求項の何れかに記載のブロー成形方法。
【請求項12】
前記ボトルが0.02又はそれ以下の複屈折又は0.015又はそれ以下の複屈折を有する前記請求項の何れかに記載のブロー成形方法。
【請求項13】
前記ポリマー材料が60/40(重量/重量)フェノール/テトラクロロエタン中0.5g/100mLの濃度で25℃で決定したとき、0.55〜0.80dL/g又は0.55〜0.80dL/gのインヘレント粘度を有する前記請求項の何れかに記載のブロー成形方法。
【請求項14】
前記ポリマー材料が前記ポリマー材料の全重量基準で少なくとも95重量%又は前記ポリマー材料の全重量基準で少なくとも99.5重量%の量でポリエステルを含んでなる前記請求項の何れかに記載のブロー成形方法。
【請求項15】
前記ポリマー材料が、
(a)i)70〜100モル%のテレフタル酸残基、
ii)0〜30モル%の、炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基及び
iii)0〜10モル%の、炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基
を含んでなるジカルボン酸成分並びに
(b)i)10〜50モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基及び
ii)50〜90モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基
からなるグリコール成分
(ここで、前記ジカルボン酸成分の合計モル%は100モル%であり、そして前記グリコール成分の合計モル%は100モル%である)
を含んでなる少なくとも1種のポリエステルからなる前記請求項の何れかに記載のブロー成形方法。
【請求項16】
前記ポリエステルのグリコール成分が、20〜45モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基及び65〜80モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含んでなり、前記ポリエステルが、60/40(重量/重量)フェノール/テトラクロロエタン中0.5g/100mLの濃度で25℃で決定したとき、0.55〜0.80dL/gのインヘレント粘度を有し、前記ポリエステルが105〜125℃のTgを有するか又は前記ポリエステルの前記グリコール成分が30〜40モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基及び60〜70モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含んでなり、前記ポリエステルが、60/40(重量/重量)フェノール/テトラクロロエタン中0.5g/100mLの濃度で25℃で決定したとき、0.58〜0.74dL/gのインヘレント粘度を有し、前記ポリエステルが115〜125℃のTgを有する前記請求項の何れかに記載のブロー成形方法。
【請求項17】
前記ブロー成形ボトルが哺乳瓶である前記請求項の何れかに記載のブロー成形方法。
【請求項18】
ポリマー材料から形成されたブロー成形ボトルであって、前記ポリマー材料がテレフタル酸残基、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基及び1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含み、前記ポリマー材料が100℃〜130℃のTgを有し、前記ボトルが0.80よりも大きい透過比を有し、前記ボトルが沸騰水中1時間浸漬後に5%又はそれ以下の収縮率を示すブロー成形ボトル。
【請求項19】
前記ポリマー材料が110〜130℃又は105〜125℃のTgを有する請求項18に記載のブロー成形ボトル。
【請求項20】
前記ボトルが、沸騰水中1時間浸漬後に4%又はそれ以下の収縮率又は沸騰水中1時間浸漬後に3%又はそれ以下の収縮率又は沸騰水中1時間浸漬後に2%又はそれ以下の収縮率を示す前記請求項18〜19の何れかに記載のブロー成形ボトル。
【請求項21】
前記ボトルが、0.90又はそれ以上の透過比又は0.95又はそれ以上の透過比又は0.85又はそれ以上の透過比又は0.80又はそれ以上の透過比を有する前記請求項18〜20の何れかに記載のブロー成形ボトル。
【請求項22】
前記ボトルが0.02又はそれ以下の複屈折又は0.015又はそれ以下の複屈折を有する前記請求項18〜21の何れかに記載のブロー成形ボトル。
【請求項23】
前記ポリマー材料が60/40(重量/重量)フェノール/テトラクロロエタン中0.5g/100mLの濃度で25℃で決定したとき、0.55〜0.80dL/g又は0.55〜0.80dL/gのインヘレント粘度を有する前記請求項18〜22の何れかに記載のブロー成形ボトル。
【請求項24】
前記ポリマー材料がポリマー材料の全重量基準で少なくとも95重量%又はポリマー材料の全重量基準で少なくとも99.5重量%の量のポリエステルを含んでなる前記請求項18〜23の何れかに記載のブロー成形ボトル。
【請求項25】
前記ポリマー材料が、
(a)i)70〜100モル%のテレフタル酸残基、
ii)0〜30モル%の、炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基及び
iii)0〜10モル%の、炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基
を含んでなるジカルボン酸成分並びに
(b)i)10〜50モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基及び
ii)50〜90モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基
を含んでなるグリコール成分
(ここで、前記ジカルボン酸成分の合計モル%は100モル%であり、そして前記グリコール成分の合計モル%は100モル%である)
を含んでなる少なくとも1種のポリエステルを含んでなる前記請求項18〜24の何れかに記載のブロー成形ボトル。
【請求項26】
前記ポリエステルのグリコール成分が20〜45モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基及び65〜80モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含んでなり、前記ポリエステルが60/40(重量/重量)フェノール/テトラクロロエタン中0.5g/100mLの濃度で25℃で決定したとき、0.55〜0.80dL/gのインヘレント粘度を有し、前記ポリエステルが105〜125℃のTgを有するか又は前記ポリエステルのグリコール成分が30〜40モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基及び60〜70モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含んでなり、前記ポリエステルが60/40(重量/重量)フェノール/テトラクロロエタン中0.5g/100mLの濃度で25℃で決定したとき、0.58〜0.74dL/gのインヘレント粘度を有し、前記ポリエステルが115〜125℃のTgを有する前記請求項18〜25の何れかに記載のブロー成形ボトル。
【請求項27】
前記ブロー成形ボトルが哺乳瓶である前記請求項18〜26の何れかに記載のブロー成形ボトル。

【公表番号】特表2011−505269(P2011−505269A)
【公表日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−534964(P2010−534964)
【出願日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際出願番号】PCT/US2008/012967
【国際公開番号】WO2009/070238
【国際公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【出願人】(594055158)イーストマン ケミカル カンパニー (391)
【Fターム(参考)】