プリンタ装置及びプリント方法
【課題】 印刷性能の向上を図ることができるプリンタ装置を提供する。
【解決手段】 ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、受信データオブジェクトの色情報がＲ＝Ｇ＝Ｂであれば、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋの４色で印刷することなくＫ一色で印刷する。
【解決手段】 ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、受信データオブジェクトの色情報がＲ＝Ｇ＝Ｂであれば、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋの４色で印刷することなくＫ一色で印刷する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置及びプリンタ装置におけるプリント方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、市場においてはカラープリンタが広く普及しているが、カラープリンタにおいても白黒データの印刷を要求されることがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
カラープリンタにおいて、白黒データの印刷が要求される場合、本来Ｋのみのトナーで印刷されるべきデータがＣ、Ｍ、Ｙの余分なトナーが載った状態で印刷されることがある。その場合、画像品質の劣化や、カラープリント印刷枚数に対する課金の問題などを引き起こす原因となることが予想されていた。
本発明は、印刷性能の向上を図ることができるプリンタ装置及びプリント方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
上記目的を達成するために、請求項１記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、受信データオブジェクトの色情報がＲ＝Ｇ＝Ｂの場合、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋの４色で印刷することなくＫ一色で印刷するように制御する制御手段を備えていることを特徴とする。
請求項２記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、受信データオブジェクトの色情報がＲ＝Ｇ＝Ｂの場合であっても、Ｋ一色で印刷することなくＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋの４色で印刷するように制御する制御手段を備えていることを特徴とする。
請求項３記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、受信データオブジェクトによってはＲ＝Ｇ＝ＢのデータをＫのみで印刷するか４色で印刷するかをコマンドによってホストから指定するように制御する制御手段を備えていることを特徴とする。
請求項４記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、受信したイメージオブジェクトに対してはＲ、Ｇ、Ｂのフルカラーデータとして送られてくるデータの場合は、常にＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋで印刷するように制御する制御手段を備えていることを特徴とする。
【０００５】
請求項５記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、印刷するイメージオブジェクトがＫまたはグレイ（Ｒ＝Ｇ＝Ｂ）であるデータである場合に、Ｒ、Ｇ、Ｂのデータを転送せずに２値データでデータ転送することでＫのみで印刷するように制御する制御手段を備えていることを特徴とする。
請求項６記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、印刷するイメージオブジェクトがＫまたはグレイ（Ｒ＝Ｇ＝Ｂ）であるデータである場合に、Ｒ、Ｇ、Ｂのデータを転送せずに２値データでデータ転送することで、データ転送量を低減するように制御する制御手段を備えていることを特徴とする。
請求項７記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、印刷するオブジェクトがカラーデータを含む場合に使用される色数がある閾値以下である場合には、データ転送をＲ、Ｇ、Ｂのフルカラーデータではなくパレットカラー指定で行うことで、データ転送量を低減するように制御する制御手段を備えていることを特徴とする。
請求項８記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、受信データオブジェクトの色情報がＲ＝Ｇ＝Ｂの場合、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋの４色で印刷することなくＫ一色で印刷することを特徴とする。
請求項９記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、受信データオブジェクトの色情報がＲ＝Ｇ＝Ｂの場合でも、Ｋ一色で印刷することなくＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋの４色で印刷することを特徴とする。
【０００６】
請求項１０記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、受信データオブジェクトによってはＲ＝Ｇ＝ＢのデータをＫのみで印刷するか４色で印刷するかを、コマンドによってホストから指定されることを特徴とする。
請求項１１記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、受信したイメージオブジェクトに対してはＲ、Ｇ、Ｂのフルカラーデータとして送られてくるデータの場合は、常にＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋで印刷することを特徴とする。
請求項１２記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、印刷するイメージオブジェクトがＫまたはグレイ（Ｒ＝Ｇ＝Ｂ）であるデータである場合に、Ｒ、Ｇ、Ｂのデータを転送せずに２値データでデータ転送することでＫのみで印刷することを特徴とする。
請求項１３記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、印刷するイメージオブジェクトがＫまたはグレイ（Ｒ＝Ｇ＝Ｂ）であるデータである場合に、Ｒ、Ｇ、Ｂのデータを転送せずに２値データでデータ転送することで、データ転送量を低減することを特徴とする。
請求項１４記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、印刷するオブジェクトがカラーデータを含む場合に使用される色数がある閾値以下である場合には、データ転送をＲ、Ｇ、Ｂのフルカラーデータではなくパレットカラー指定で行うことで、データ転送量を低減することを特徴とする。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、テキストオブジェクトやグラフィックオブジェクトといった黒のデータを印刷する際に、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋの４色でデータを印刷するよりもＫのみで印刷し、高品質な画像を得ることができる。
また、常に４色で印刷する場合はグラデーションデータ等の階調連続性を保つことができる。
また、コマンドによる印刷方式決定手段（制御手段）を設けることで、ユーザーの要求に応えることができる。
また、イメージオブジェクトの印字に関しては、Ｒ＝Ｇ＝ＢのデータをＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋのトナーを用いず、Ｋトナーのみで印刷してしまうと、色味の階調連続性を損なう結果となることがあるが、それを防ぐためにイメージオブジェクトに対してはＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋ（４色）のトナーで印刷することで高品質な画像を得ることができる。
また、黒またはグレイのみで構成されるページの印刷時に、Ｃ、Ｍ、Ｙのトナーを使用することなく印字することで、黒のデータを、カラーデータとして課金するといった問題が回避できる。
また、黒またはグレイのみで構成されるページの印刷時に、Ｃ、Ｍ、Ｙのトナーを使用することなく印字することで、印刷速度性能の向上を図ることができる。
また、オブジェクトがカラーデータを含む場合に使用される色数がある閾値以下である場合に、Ｒ、Ｇ、Ｂのフルカラーデータではなくパレットカラー指定でデータ転送することで、データ転送量、及びデータ処理速度が低減し印刷速度性能の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明の実施形態としてプリンタ装置は、図示していないがプリンタドライバが搭載されたパーソナルコンピュータなどのホストが接続されており、ホストから転送されてくるデータを受信してＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するようにしている。このため、プリンタ装置には受信したデータに対して、以下に説明するようなデータ処理や印刷処理を実行する制御手段が設けられている。
図１は本実施の形態のプリンタ装置が実行するＫ生成方式のフロー図である。
この場合は、ステップ１０１においてカラーデータ受信すると、ステップ１０２において、そのデータのオブジェクトタイプは何かを判断しそれぞれのオブジェクトタイプによって異なる処理を実行する。まずステップ１０３においてイメージオブジェクトの場合は、ステップ１０６においてオブジェクトをＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋで描画し、ステップ１１１においてＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋのプレーンを作成し、ステップ１１３においてカラーデータとして印刷実行する。
一方、ステップ１０４のテキストオブジェクト、またはステップ１０５のグラフィックオブジェクトの場合は、ステップ１０７において、そのオブジェクトをどのように出力するかを指定するコマンドの有無からＫのみで描画するか、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋで描画するかの描画方式を決定する。
ここで、Ｋのみで描画すると決定した場合、ステップＳ１０８において、そのオブジェクト内にＲ＝Ｇ＝Ｂ以外のデータがあるかどうかの判別を行い、Ｒ＝Ｇ＝Ｂ以外のデータがある場合はカラーデータが存在すると判断し、ステップ１０６においてオブジェクトをＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋで描画する。
また、Ｒ＝Ｇ＝Ｂ以外のデータがない場合は、そのオブジェクトをＫのみで描画可能であると判断し、ステップ１０９においてオブジェクトをＫのみで描画する。さらにステップ１１０において、同じページ内にてカラーデータとして扱っているオブジェクトがあるかどうかを判断する（他オブジェクト描画時、ＣＭＹを作成しているか）。
カラーデータを作成している場合は、ステップ１１１においてＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋのプレーンを作成し、ステップ１１３において印刷実行する。ＣＭＹプレーンを作成していなければ、ステップ１１２においてＫプレーンを作成し、ステップ１１３において印刷実行する。
【０００９】
図２はホストデータ転送方式（プリンタドライバ処理）のフロー図である。プリンタドライバ処理としては、ステップ２０１において、アプリケーションからオブジェクト毎に受け取ったデータに対して、ステップ２０２においてグレイ／カラーデータどうかを判別し、ステップ２０３においてグレイデータであれば、ステップ２０６において２値データで転送データ作成し、ステップ２０９において作成データを転送する。
また、２０４においてカラーデータであると判断した場合は、ステップ２０５においてそのデータに使用されている色の数は閾値以下かを判断する。閾値よりも数多くの色が使用されている場合は、ステップ２０７においてフルカラーデータで転送データ作成し、閾値よりも少ない数の色が使用されている場合はステップ２０８においてパレットカラーデータで転送データを作成し、ステップ２０９において作成データを転送する。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】本発明のプリンタ装置におけるＫ生成方式のフロー図。
【図２】本発明のホストデータ転送方式（プリンタドライバ処理）のフロー図。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置及びプリンタ装置におけるプリント方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、市場においてはカラープリンタが広く普及しているが、カラープリンタにおいても白黒データの印刷を要求されることがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
カラープリンタにおいて、白黒データの印刷が要求される場合、本来Ｋのみのトナーで印刷されるべきデータがＣ、Ｍ、Ｙの余分なトナーが載った状態で印刷されることがある。その場合、画像品質の劣化や、カラープリント印刷枚数に対する課金の問題などを引き起こす原因となることが予想されていた。
本発明は、印刷性能の向上を図ることができるプリンタ装置及びプリント方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
上記目的を達成するために、請求項１記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、受信データオブジェクトの色情報がＲ＝Ｇ＝Ｂの場合、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋの４色で印刷することなくＫ一色で印刷するように制御する制御手段を備えていることを特徴とする。
請求項２記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、受信データオブジェクトの色情報がＲ＝Ｇ＝Ｂの場合であっても、Ｋ一色で印刷することなくＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋの４色で印刷するように制御する制御手段を備えていることを特徴とする。
請求項３記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、受信データオブジェクトによってはＲ＝Ｇ＝ＢのデータをＫのみで印刷するか４色で印刷するかをコマンドによってホストから指定するように制御する制御手段を備えていることを特徴とする。
請求項４記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、受信したイメージオブジェクトに対してはＲ、Ｇ、Ｂのフルカラーデータとして送られてくるデータの場合は、常にＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋで印刷するように制御する制御手段を備えていることを特徴とする。
【０００５】
請求項５記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、印刷するイメージオブジェクトがＫまたはグレイ（Ｒ＝Ｇ＝Ｂ）であるデータである場合に、Ｒ、Ｇ、Ｂのデータを転送せずに２値データでデータ転送することでＫのみで印刷するように制御する制御手段を備えていることを特徴とする。
請求項６記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、印刷するイメージオブジェクトがＫまたはグレイ（Ｒ＝Ｇ＝Ｂ）であるデータである場合に、Ｒ、Ｇ、Ｂのデータを転送せずに２値データでデータ転送することで、データ転送量を低減するように制御する制御手段を備えていることを特徴とする。
請求項７記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、印刷するオブジェクトがカラーデータを含む場合に使用される色数がある閾値以下である場合には、データ転送をＲ、Ｇ、Ｂのフルカラーデータではなくパレットカラー指定で行うことで、データ転送量を低減するように制御する制御手段を備えていることを特徴とする。
請求項８記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、受信データオブジェクトの色情報がＲ＝Ｇ＝Ｂの場合、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋの４色で印刷することなくＫ一色で印刷することを特徴とする。
請求項９記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、受信データオブジェクトの色情報がＲ＝Ｇ＝Ｂの場合でも、Ｋ一色で印刷することなくＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋの４色で印刷することを特徴とする。
【０００６】
請求項１０記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、受信データオブジェクトによってはＲ＝Ｇ＝ＢのデータをＫのみで印刷するか４色で印刷するかを、コマンドによってホストから指定されることを特徴とする。
請求項１１記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、受信したイメージオブジェクトに対してはＲ、Ｇ、Ｂのフルカラーデータとして送られてくるデータの場合は、常にＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋで印刷することを特徴とする。
請求項１２記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、印刷するイメージオブジェクトがＫまたはグレイ（Ｒ＝Ｇ＝Ｂ）であるデータである場合に、Ｒ、Ｇ、Ｂのデータを転送せずに２値データでデータ転送することでＫのみで印刷することを特徴とする。
請求項１３記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、印刷するイメージオブジェクトがＫまたはグレイ（Ｒ＝Ｇ＝Ｂ）であるデータである場合に、Ｒ、Ｇ、Ｂのデータを転送せずに２値データでデータ転送することで、データ転送量を低減することを特徴とする。
請求項１４記載の発明は、ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、印刷するオブジェクトがカラーデータを含む場合に使用される色数がある閾値以下である場合には、データ転送をＲ、Ｇ、Ｂのフルカラーデータではなくパレットカラー指定で行うことで、データ転送量を低減することを特徴とする。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、テキストオブジェクトやグラフィックオブジェクトといった黒のデータを印刷する際に、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋの４色でデータを印刷するよりもＫのみで印刷し、高品質な画像を得ることができる。
また、常に４色で印刷する場合はグラデーションデータ等の階調連続性を保つことができる。
また、コマンドによる印刷方式決定手段（制御手段）を設けることで、ユーザーの要求に応えることができる。
また、イメージオブジェクトの印字に関しては、Ｒ＝Ｇ＝ＢのデータをＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋのトナーを用いず、Ｋトナーのみで印刷してしまうと、色味の階調連続性を損なう結果となることがあるが、それを防ぐためにイメージオブジェクトに対してはＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋ（４色）のトナーで印刷することで高品質な画像を得ることができる。
また、黒またはグレイのみで構成されるページの印刷時に、Ｃ、Ｍ、Ｙのトナーを使用することなく印字することで、黒のデータを、カラーデータとして課金するといった問題が回避できる。
また、黒またはグレイのみで構成されるページの印刷時に、Ｃ、Ｍ、Ｙのトナーを使用することなく印字することで、印刷速度性能の向上を図ることができる。
また、オブジェクトがカラーデータを含む場合に使用される色数がある閾値以下である場合に、Ｒ、Ｇ、Ｂのフルカラーデータではなくパレットカラー指定でデータ転送することで、データ転送量、及びデータ処理速度が低減し印刷速度性能の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明の実施形態としてプリンタ装置は、図示していないがプリンタドライバが搭載されたパーソナルコンピュータなどのホストが接続されており、ホストから転送されてくるデータを受信してＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するようにしている。このため、プリンタ装置には受信したデータに対して、以下に説明するようなデータ処理や印刷処理を実行する制御手段が設けられている。
図１は本実施の形態のプリンタ装置が実行するＫ生成方式のフロー図である。
この場合は、ステップ１０１においてカラーデータ受信すると、ステップ１０２において、そのデータのオブジェクトタイプは何かを判断しそれぞれのオブジェクトタイプによって異なる処理を実行する。まずステップ１０３においてイメージオブジェクトの場合は、ステップ１０６においてオブジェクトをＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋで描画し、ステップ１１１においてＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋのプレーンを作成し、ステップ１１３においてカラーデータとして印刷実行する。
一方、ステップ１０４のテキストオブジェクト、またはステップ１０５のグラフィックオブジェクトの場合は、ステップ１０７において、そのオブジェクトをどのように出力するかを指定するコマンドの有無からＫのみで描画するか、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋで描画するかの描画方式を決定する。
ここで、Ｋのみで描画すると決定した場合、ステップＳ１０８において、そのオブジェクト内にＲ＝Ｇ＝Ｂ以外のデータがあるかどうかの判別を行い、Ｒ＝Ｇ＝Ｂ以外のデータがある場合はカラーデータが存在すると判断し、ステップ１０６においてオブジェクトをＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋで描画する。
また、Ｒ＝Ｇ＝Ｂ以外のデータがない場合は、そのオブジェクトをＫのみで描画可能であると判断し、ステップ１０９においてオブジェクトをＫのみで描画する。さらにステップ１１０において、同じページ内にてカラーデータとして扱っているオブジェクトがあるかどうかを判断する（他オブジェクト描画時、ＣＭＹを作成しているか）。
カラーデータを作成している場合は、ステップ１１１においてＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋのプレーンを作成し、ステップ１１３において印刷実行する。ＣＭＹプレーンを作成していなければ、ステップ１１２においてＫプレーンを作成し、ステップ１１３において印刷実行する。
【０００９】
図２はホストデータ転送方式（プリンタドライバ処理）のフロー図である。プリンタドライバ処理としては、ステップ２０１において、アプリケーションからオブジェクト毎に受け取ったデータに対して、ステップ２０２においてグレイ／カラーデータどうかを判別し、ステップ２０３においてグレイデータであれば、ステップ２０６において２値データで転送データ作成し、ステップ２０９において作成データを転送する。
また、２０４においてカラーデータであると判断した場合は、ステップ２０５においてそのデータに使用されている色の数は閾値以下かを判断する。閾値よりも数多くの色が使用されている場合は、ステップ２０７においてフルカラーデータで転送データ作成し、閾値よりも少ない数の色が使用されている場合はステップ２０８においてパレットカラーデータで転送データを作成し、ステップ２０９において作成データを転送する。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】本発明のプリンタ装置におけるＫ生成方式のフロー図。
【図２】本発明のホストデータ転送方式（プリンタドライバ処理）のフロー図。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、受信データオブジェクトの色情報がＲ＝Ｇ＝Ｂの場合、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋの４色で印刷することなくＫ一色で印刷するように制御する制御手段を備えていることを特徴とするプリンタ装置。
【請求項２】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、受信データオブジェクトの色情報がＲ＝Ｇ＝Ｂの場合であっても、Ｋ一色で印刷することなくＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋの４色で印刷するように制御する制御手段を備えていることを特徴とするプリンタ装置。
【請求項３】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、受信データオブジェクトによってはＲ＝Ｇ＝ＢのデータをＫのみで印刷するか４色で印刷するかをコマンドによってホストから指定するように制御する制御手段を備えていることを特徴とするプリンタ装置。
【請求項４】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、受信したイメージオブジェクトに対してはＲ、Ｇ、Ｂのフルカラーデータとして送られてくるデータの場合は、常にＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋで印刷するように制御する制御手段を備えていることを特徴とするプリンタ装置。
【請求項５】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、印刷するイメージオブジェクトがＫまたはグレイ（Ｒ＝Ｇ＝Ｂ）であるデータである場合に、Ｒ、Ｇ、Ｂのデータを転送せずに２値データでデータ転送することでＫのみで印刷するように制御する制御手段を備えていることを特徴とするプリンタ装置。
【請求項６】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、印刷するイメージオブジェクトがＫまたはグレイ（Ｒ＝Ｇ＝Ｂ）であるデータである場合に、Ｒ、Ｇ、Ｂのデータを転送せずに２値データでデータ転送することで、データ転送量を低減するように制御する制御手段を備えていることを特徴とするプリンタ装置。
【請求項７】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、印刷するオブジェクトがカラーデータを含む場合に使用される色数がある閾値以下である場合には、データ転送をＲ、Ｇ、Ｂのフルカラーデータではなくパレットカラー指定で行うことで、データ転送量を低減するように制御する制御手段を備えていることを特徴とするプリンタ装置。
【請求項８】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、受信データオブジェクトの色情報がＲ＝Ｇ＝Ｂの場合、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋの４色で印刷することなくＫ一色で印刷することを特徴とするプリント方法。
【請求項９】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、受信データオブジェクトの色情報がＲ＝Ｇ＝Ｂの場合でも、Ｋ一色で印刷することなくＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋの４色で印刷することを特徴とするプリント方法。
【請求項１０】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、受信データオブジェクトによってはＲ＝Ｇ＝ＢのデータをＫのみで印刷するか４色で印刷するかを、コマンドによってホストから指定されることを特徴とするプリント方法。
【請求項１１】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、受信したイメージオブジェクトに対してはＲ、Ｇ、Ｂのフルカラーデータとして送られてくるデータの場合は、常にＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋで印刷することを特徴とするプリント方法。
【請求項１２】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、印刷するイメージオブジェクトがＫまたはグレイ（Ｒ＝Ｇ＝Ｂ）であるデータである場合に、Ｒ、Ｇ、Ｂのデータを転送せずに２値データでデータ転送することでＫのみで印刷することを特徴とするプリント方法。
【請求項１３】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、印刷するイメージオブジェクトがＫまたはグレイ（Ｒ＝Ｇ＝Ｂ）であるデータである場合に、Ｒ、Ｇ、Ｂのデータを転送せずに２値データでデータ転送することで、データ転送量を低減することを特徴とするプリント方法。
【請求項１４】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、印刷するオブジェクトがカラーデータを含む場合に使用される色数がある閾値以下である場合には、データ転送をＲ、Ｇ、Ｂのフルカラーデータではなくパレットカラー指定で行うことで、データ転送量を低減することを特徴とするプリント方法。
【請求項１】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、受信データオブジェクトの色情報がＲ＝Ｇ＝Ｂの場合、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋの４色で印刷することなくＫ一色で印刷するように制御する制御手段を備えていることを特徴とするプリンタ装置。
【請求項２】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、受信データオブジェクトの色情報がＲ＝Ｇ＝Ｂの場合であっても、Ｋ一色で印刷することなくＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋの４色で印刷するように制御する制御手段を備えていることを特徴とするプリンタ装置。
【請求項３】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、受信データオブジェクトによってはＲ＝Ｇ＝ＢのデータをＫのみで印刷するか４色で印刷するかをコマンドによってホストから指定するように制御する制御手段を備えていることを特徴とするプリンタ装置。
【請求項４】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、受信したイメージオブジェクトに対してはＲ、Ｇ、Ｂのフルカラーデータとして送られてくるデータの場合は、常にＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋで印刷するように制御する制御手段を備えていることを特徴とするプリンタ装置。
【請求項５】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、印刷するイメージオブジェクトがＫまたはグレイ（Ｒ＝Ｇ＝Ｂ）であるデータである場合に、Ｒ、Ｇ、Ｂのデータを転送せずに２値データでデータ転送することでＫのみで印刷するように制御する制御手段を備えていることを特徴とするプリンタ装置。
【請求項６】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、印刷するイメージオブジェクトがＫまたはグレイ（Ｒ＝Ｇ＝Ｂ）であるデータである場合に、Ｒ、Ｇ、Ｂのデータを転送せずに２値データでデータ転送することで、データ転送量を低減するように制御する制御手段を備えていることを特徴とするプリンタ装置。
【請求項７】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリンタ装置において、印刷するオブジェクトがカラーデータを含む場合に使用される色数がある閾値以下である場合には、データ転送をＲ、Ｇ、Ｂのフルカラーデータではなくパレットカラー指定で行うことで、データ転送量を低減するように制御する制御手段を備えていることを特徴とするプリンタ装置。
【請求項８】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、受信データオブジェクトの色情報がＲ＝Ｇ＝Ｂの場合、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋの４色で印刷することなくＫ一色で印刷することを特徴とするプリント方法。
【請求項９】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、受信データオブジェクトの色情報がＲ＝Ｇ＝Ｂの場合でも、Ｋ一色で印刷することなくＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋの４色で印刷することを特徴とするプリント方法。
【請求項１０】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、受信データオブジェクトによってはＲ＝Ｇ＝ＢのデータをＫのみで印刷するか４色で印刷するかを、コマンドによってホストから指定されることを特徴とするプリント方法。
【請求項１１】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、受信したイメージオブジェクトに対してはＲ、Ｇ、Ｂのフルカラーデータとして送られてくるデータの場合は、常にＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋで印刷することを特徴とするプリント方法。
【請求項１２】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、印刷するイメージオブジェクトがＫまたはグレイ（Ｒ＝Ｇ＝Ｂ）であるデータである場合に、Ｒ、Ｇ、Ｂのデータを転送せずに２値データでデータ転送することでＫのみで印刷することを特徴とするプリント方法。
【請求項１３】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、印刷するイメージオブジェクトがＫまたはグレイ（Ｒ＝Ｇ＝Ｂ）であるデータである場合に、Ｒ、Ｇ、Ｂのデータを転送せずに２値データでデータ転送することで、データ転送量を低減することを特徴とするプリント方法。
【請求項１４】
ホストから転送されるデータを受信して、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋプレーンのフレームを作成し、カラープリントデータを印刷するプリント方法において、印刷するオブジェクトがカラーデータを含む場合に使用される色数がある閾値以下である場合には、データ転送をＲ、Ｇ、Ｂのフルカラーデータではなくパレットカラー指定で行うことで、データ転送量を低減することを特徴とするプリント方法。
【図１】
【図２】
【図２】
【公開番号】特開２００６−３５５３２（Ｐ２００６−３５５３２Ａ）
【公開日】平成１８年２月９日（２００６．２．９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−２１６６４０（Ｐ２００４−２１６６４０）
【出願日】平成１６年７月２３日（２００４．７．２３）
【出願人】（０００００６７４７）株式会社リコー (37,907)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年２月９日（２００６．２．９）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年７月２３日（２００４．７．２３）
【出願人】（０００００６７４７）株式会社リコー (37,907)
【Ｆターム（参考）】
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