説明

プリント基板用コネクタ

【課題】複数のリード部がプリント基板に均一に密着可能なプリント基板用コネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ10は、ハウジング1と複数のコンタクト3を備える。ハウジング1は、相手側コネクタが挿入される挿入室11と、コンタクト3を挿入可能な複数のコンタクト挿入穴12を有する。コンタクト3は、コンタクト挿入穴12に保持される胴部30と、相手側コンタクトと接続するコンタクト接続部31と、プリント基板1pにハンダ接合できるリード部32と、を有する。コンタクト3がコンタクト挿入穴12への挿入方向と逆方向に移動しないように、胴部30とハウジング1とは、互いに係合するコンタクトランス33と段差12bをそれぞれ有し、これらのコンタクトランス33と段差12bは、リード部32がプリント基板1pの表面11pに近接又は離間するように、コンタクト挿入穴12の内部で胴部30を揺動自在に保持している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリント基板用コネクタに関する。特に、複数のコンタクトのリード部がプリント基板の表面に確実にハンダ接合できるプリント基板用コネクタの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、プリント基板用コネクタは、金属板で形成されたシェルがコネクタの外殻を構成すると共に、シェルの一部を外殻から延出して補強タブとして、プリント基板の表面にハンダ接合することにより、コネクタの強度を向上している。
【0003】
ところで、このような補強タブは、平面視では、コネクタの外殻から外向きに延出しているので、プリント基板での実装領域をある程度まで占有し、他の電子部品を実装する領域を減少させるという不具合がある。
【0004】
このような不具合に対して、小型、低背化を達成すると共に、プリント基板の実装面でのコネクタの占有面積を少なくすることができ、かつ、コネクタの強度を確保できるプリント基板用コネクタが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
図16は、特許文献1によるプリント基板用コネクタの斜視分解組立図であり、ハウジングとコンタクトを対向配置した状態図である。本願の図16は、特許文献1の図3に相当している。
【0006】
図16を参照すると、特許文献1によるプリント基板用コネクタ(以下、コネクタと略称する)90は、絶縁性を有するハウジング7と複数のコンタクト9を備えている。ハウジング7は、後壁部71と一対の側壁部72・72を有している。後壁部71は、その長手方向に沿って複数のコンタクト挿入穴71aを形成している。一対の側壁部72・72は、後壁部71の両翼から前方に向かって延びている。ハウジング7は、複数のコンタクト9をコンタクト挿入穴71aに圧入できる。
【0007】
又、図16を参照すると、コンタクト9は、後壁部71からコンタクト接続部9aと反対側に延びて、略直角に屈曲された後にコンタクト接続部9aと平行するように延びるリード部9bを有している。リード部9bは、図示しないプリント基板の表面(実装面)にハンダ接合される。つまり、コネクタ90は、表面実装型のプリント基板用コネクタとなっている。
【0008】
図16を参照すると、コンタクト接続部9aの基端部は、先端部側より幅が広くなっている。そして、コンタクト接続部9aの基端部には、幅方向に突出する一対のバーブ(barb:刺)9c・9cを形成している。そして、コンタクト接続部9aの基端部に設けたショルダー(肩部)9sがコンタクト挿入穴71aの奥に突き当たるまで、コンタクト9が挿入され、この間、一対のバーブ9c・9cがコンタクト挿入穴71aの内壁を削りながら、この内壁に一対のバーブ9c・9cが食い込むことにより、コンタクト9をハウジング7にしっかり固定(圧入)できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2001−35603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
図16を参照すると、コンタクト9、又はコンタクト挿入穴71aの極間ピッチなどは、精密に加工することが容易である。しかしながら、ハウジング7は、プラスチック成形されるため、熱歪みにより、後壁部71の長手方向に反りが発生することがある。このため、複数のリード部9bのハンダ接合面には、コプラナリティ(平坦度)が確保されないという問題がある。
【0011】
一方、複数のリード部9bを矯正して、これらのハンダ接合面に所定のコプラナリティを確保することは可能であるが、プリント基板に反りが発生していることがある。したがって、例えば、複数のリード部9bの両端部では、プリント基板の表面に密着しているが、複数のリード部9bの中央部では、プリント基板の表面から僅かに離間しているなど、ハンダの接合膜厚を均一にすることが困難であるという問題がある。ハンダの接合膜厚を均一にすることによって、コネクタの実装品質を向上することが求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
【0012】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ハウジングの長手方向に沿って並設配置されたコンタクトのリード部のハンダ接合面がプリント基板の表面に均一に密着可能なプリント基板用コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明者らは、コンタクト接続部の基端部にコンタクトランスを設けて、コンタクト挿入穴の内部でコンタクトを揺動自在に係止することにより、又は、コンタクト挿入穴の内部にハウジングランスを設けて、コンタクト接続部の基端部を揺動自在に係止することにより、上記の課題が解決できることを見出し、これに基づいて、以下のような新たなプリント基板用コネクタを発明するに至った。
【0014】
(1) ハウジング、及びこのハウジングに並設配置される複数の板状のコンタクトを備え、プリント基板の表面に実装されるプリント基板用コネクタであって、前記ハウジングは、相手側コネクタが挿入できるように一方の面が開口した挿入室と、この挿入室の開口と相反する向きに開口し、当該挿入室に貫通して前記コンタクトを挿入可能な複数のコンタクト挿入穴と、を有し、前記コンタクトは、前記コンタクト挿入穴の内部に保持される胴部と、この胴部より幅が狭く、当該胴部から一端側に延出して前記挿入室に突出するように配置され、相手側コンタクトと接続するコンタクト接続部と、前記胴部の他端側が屈曲されて前記ハウジングの底面側に延び、更に屈曲されて前記コンタクト接続部と反対側に前記コンタクト接続部と平行に延びる、前記プリント基板の表面にハンダ接合が可能なリード部と、を有し、前記コンタクトが前記コンタクト挿入穴への挿入方向と逆方向に移動しないように、前記コンタクトの胴部と前記ハウジングとは、互いに係合する係合手段をそれぞれ有し、これらの係合手段は、前記リード部が前記プリント基板の表面に近接又は離間するように、前記コンタクト挿入穴の内部で前記コンタクトの胴部を揺動自在に保持しているプリント基板用コネクタ。
【0015】
(1)の発明によるプリント基板用コネクタは、ハウジング及び複数の板状のコンタクトを備えている。これらのコンタクトは、ハウジングに並設配置されている。そして、このプリント基板用コネクタは、プリント基板の表面に実装されている。
【0016】
ハウジングは、挿入室と複数のコンタクト挿入穴を有している。挿入室は、相手側コネクタが挿入できるように、ハウジングの一方の面を開口している。コンタクト挿入穴は、挿入室の開口と相反する向きに、ハウジングの他方の面を開口している。又、コンタクト挿入穴は、挿入室に貫通している。そして、コンタクト挿入穴には、ハウジングの他方の面からコンタクトを挿入できる。
【0017】
コンタクトは、胴部、コンタクト接続部、及びリード部を有している。胴部は、コンタクト挿入穴の内部に保持されている。コンタクト接続部は、胴部より幅が狭く、胴部から一端側に延出して、挿入室に突出するように配置されている。そして、コンタクト接続部は、相手側コンタクトと接続できる。
【0018】
リード部は、胴部の他端側が屈曲されてハウジングの底面側に延びている。リード部は、更に屈曲されてコンタクト接続部と反対側にコンタクト接続部と平行に延びている。そして、リード部は、プリント基板の表面にハンダ接合できる。
【0019】
コンタクトがコンタクト挿入穴への挿入方向と逆方向に移動しないように、コンタクトの胴部とハウジングとは、互いに係合する係合手段をそれぞれ有している。そして、これらの係合手段は、リード部がプリント基板の表面に近接又は離間するように、コンタクト挿入穴の内部でコンタクトの胴部を揺動自在に保持している。
【0020】
ハウジングは、絶縁性を有している。絶縁性のハウジングとは、非導電性の材料からなるハウジングのことであってよく、合成樹脂を成形して、所望の形状の絶縁性のハウジングを得ることができる。
【0021】
ハウジングは、その一方の面が開口した挿入室を有し、この一方の面から相手側コネクタを挿入室に挿入できる。又、ハウジングは、一方の面と対向する他方の面に開口し、挿入室に貫通した複数のコンタクト挿入穴を有し、この他方の面からコンタクト挿入穴には、コンタクトを挿入できる。
【0022】
コンタクトは、導電性を有しており、導電性の金属板を打ち抜き加工又は折り曲げ加工して、所望の形状の導電性のコンタクトを得ることができる。コンタクトは加工の容易性や、ばね特性、導電性などを考慮すれば、例えば、銅合金が好ましく用いられるが、銅合金に限定される訳ではない。
【0023】
コンタクトは、ベローズコンタクトであってもよく、コンタクト接続部が挿入室に向けて臨むように配置されている。挿入室に相手側コネクタを挿入すると、コンタクト接続部が相手側コンタクトと接触して、コンタクトと相手側コネクタの電気的接続が可能になる。リード部は、プリント基板の表面にハンダ接合可能であるとは、リード部の表面がプリント基板の表面に形成されるパッド(又はパターン)にハンダ接合可能であることを意味している。
【0024】
係合手段は、コンタクト挿入穴の内部でコンタクトの胴部を揺動自在に保持しているとは、コンタクトがその姿勢を大きく変えることなく、遊びやガタがある状態で保持されていることを意味しており、浮動自在であるといってもよく、ハウジングに対して、コンタクトが所定の自由度を有することを意味している。
【0025】
コンタクトとハウジングの係合手段は、一方の係合手段が、突起部、凸部、隆起部などの部材から突出した部位又は部材を含むことができ、フック、返し、戻しなどを含むことができる。他方の係合手段は、一方の係合手段に設けられた突出した部位又は部材などに対する、同様な突出した部位又は部材を含むことができ、段差、凹部などの先の突出した部位又は部材を受ける部位又は部材を含むことができ、機械的な係合要素を含むこともできる。
【0026】
コンタクトとハウジングの係合手段は、一般にランスと呼ばれる槍状又は楔状の突起が好ましく用いられ、これらの係合手段が係合していることにより、コンタクトが所定の移動範囲内で収容室に留まり、かつ、コンタクトが収容室から脱落することを防止している。ランスは、コンタクトに設けることもでき、コンタクトランスと呼ばれている。又、ランスは、ハウジングに設けることもでき、ハウジングランスと呼ばれている。
【0027】
プリント基板の表面に対してリード部が近接又は離反するとは、ハウジングに複数のコンタクトが組み込まれた状態で、各リード部がプリント基板の表面(ハンダ接合面)に対して、独立して、移動可能であることを意味している。例えば、ハウジングの底面(プリント基板との当接面)が凹字状に内側に僅かに湾曲している場合は、ハウジングの中央部に位置しているリード部は、プリント基板側に近づくように移動可能であり、ハウジングの両翼部に位置しているリード部は、プリント基板から離れるように移動可能である。
【0028】
リード部をプリント基板のパッドにハンダ接合するにあたり、溶融したハンダはリード部をパッド側に吸着する力が作用することも考えられる。(1)の発明によるプリント基板用コネクタは、セルフアライメントを可能としているということもできる。
【0029】
(1)の発明によるプリント基板用コネクタは、プリント基板にハンダ接合されるリード部を有する複数のコンタクトを、プリント基板に対して一方向のみ揺動自在に保持する構造としているので、ハウジング又はプリント基板の反りや捩れによる製作誤差を吸収して、複数のリード部のハンダ接合面がこれらの反りや捩れに沿って整列されてハンダ接合できる。そして、リード部のハンダ接合強度に影響を及ぼすことを軽減できる。つまり、コネクタの実装品質を向上できる。
【0030】
(2) 前記係合手段は、前記胴部の他端側から一端側に向けて当該胴部と略平行に延び、先端部に鉤状の係止片を設けるコンタクトランスを前記コンタクトに備える第1の係合手段を含み、前記コンタクト挿入穴の一部が切り欠かれて当該コンタクト挿入穴に連通すると共に、前記コンタクトランスを挿入可能な条穴、及びこの条穴の奥部に形成されて、前記係止片が係止可能な段差を前記ハウジングに設ける第2の係合手段を含む、(1)記載のプリント基板用コネクタ。
【0031】
(3) 前記係合手段は、前記ハウジングの他方の面から突出すると共に、前記コンタクト挿入穴の内壁に対向するように反転するハウジングランスを前記ハウジングに設ける第3の係合手段を含み、前記胴部の片翼に開口されて、前記ハウジングランスの先端縁が係止可能な矩形の切り欠き穴を前記コンタクトに設ける第4の係合手段を含む、(1)記載のプリント基板用コネクタ。
【0032】
(4) 複数の前記コンタクト挿入穴は、前記ハウジングの他方の面の上段に一列に整列された第1のコンタクト挿入穴群と、これらの第1のコンタクト挿入穴群とスタッガード状に配列されると共に、前記ハウジングの他方の面の下段に一列に整列された第2のコンタクト挿入穴群と、を含み、複数の前記コンタクトは、前記第1のコンタクト挿入穴群に挿入されて、前記胴部から前記リード部に至る脚部の長さが長い長コンタクト群と、前記第2のコンタクト挿入穴群に挿入されて、前記胴部から前記リード部に至る脚部の長さが短い短コンタクト群と、を含む、(1)から(3)のいずれかに記載のプリント基板用コネクタ。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、コンタクトの胴部にコンタクトランスを設けて、コンタクト挿入穴の内部でコンタクトを揺動自在に係止することにより、又は、コンタクト挿入穴の内部にハウジングランスを設けて、コンタクトの胴部を揺動自在に係止することにより、ハウジングの長手方向に沿って並設配置されたコンタクトのリード部のハンダ接合面がプリント基板の表面に均一に密着できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の第1実施形態によるプリント基板用コネクタの構成を示す斜視図であり、プリント基板用コネクタを上面側から観ている。
【図2】第1実施形態によるプリント基板用コネクタの構成を示す斜視分解組立図あり、プリント基板用コネクタを上面側から観ている。
【図3】第1実施形態によるプリント基板用コネクタの構成を示す斜視図であり、プリント基板用コネクタを底面側から観ている。
【図4】第1実施形態によるプリント基板用コネクタの斜視図であり、ハウジングを横断面で示している。
【図5】第1実施形態によるプリント基板用コネクタの平面図であり、ハウジングを横断面で示している。
【図6】図4の要部を拡大した斜視図である。
【図7】第1実施形態によるプリント基板用コネクタに備わるコンタクトの斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態によるプリント基板用コネクタの構成を示す斜視図であり、プリント基板用コネクタを上面側から観ている。
【図9】第2実施形態によるプリント基板用コネクタの構成を示す斜視分解組立図あり、プリント基板用コネクタを上面側から観ている。
【図10】第2実施形態によるプリント基板用コネクタの構成を示す斜視図であり、プリント基板用コネクタを底面側から観ている。
【図11】第2実施形態によるプリント基板用コネクタを長コンタクトに沿って破断した縦断面図である。
【図12】図11の要部を拡大した縦断面図である。
【図13】第2実施形態によるプリント基板用コネクタを短コンタクトに沿って破断した縦断面図である。
【図14】図11の要部を拡大した縦断面図である。
【図15】第2実施形態によるプリント基板用コネクタに備わるコンタクトの斜視図であり、図15(A)は、長コンタクトの斜視図、図15(B)は、短コンタクトの斜視図である。
【図16】従来技術によるプリント基板用コネクタの斜視分解組立図であり、ハウジングとコンタクトを対向配置した状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
【0036】
[第1実施形態]
[プリント基板用コネクタの構成]
最初に、本発明の第1実施形態によるプリント基板用コネクタの構成を説明する。図1は、本発明の第1実施形態によるプリント基板用コネクタの構成を示す斜視図であり、プリント基板用コネクタを上面側から観ている。図2は、第1実施形態によるプリント基板用コネクタの構成を示す斜視分解組立図あり、プリント基板用コネクタを上面側から観ている。
【0037】
図3は、第1実施形態によるプリント基板用コネクタの構成を示す斜視図であり、プリント基板用コネクタを底面側から観ている。図4は、第1実施形態によるプリント基板用コネクタの斜視図であり、ハウジングを横断面で示している。
【0038】
図5は、第1実施形態によるプリント基板用コネクタの平面図であり、ハウジングを横断面で示している。図6は、図4の要部を拡大した斜視図である。図7は、第1実施形態によるプリント基板用コネクタに備わるコンタクトの斜視図である。
【0039】
図1から図3を参照すると、本発明の第1実施形態によるプリント基板用コネクタ(以下、コネクタと略称する)10は、直方体状のハウジング1及び複数の板状のコンタクト3を備えている。これらのコンタクト3は、ハウジング1に並設配置されている。そして、コネクタ10は、プリント基板1pの表面11pに実装されている。
【0040】
図2から図5を参照すると、ハウジング1は、挿入室11と複数のコンタクト挿入穴12を有している。挿入室11は、図示しない相手側コネクタのヘッダが挿入できるように、ハウジング1の一方の面1aを開口している。コンタクト挿入穴12は、挿入室の開口と相反する向きに、ハウジング1の他方の面1bを開口している。又、コンタクト挿入穴12は、挿入室11に貫通している。そして、コンタクト挿入穴12には、ハウジング1の他方の面1bからコンタクト3を挿入できる。
【0041】
図2又は図7を参照すると、コンタクト3は、胴部30、コンタクト接続部31、及びリード部32を有している。胴部30は、コンタクト挿入穴12の内部に保持されている(図4又は図5参照)。コンタクト接続部31は、胴部30より幅が狭く、胴部30から一端側に延出して、挿入室11に突出するように配置されている(図4又は図5参照)。そして、コンタクト接続部31は、図示しない相手側コンタクトと接続できる。
【0042】
図1から図3を参照すると、リード部32は、胴部30の他端側が屈曲されて、ハウジング1の底面1cに向かって延びている。リード部32は、更に屈曲されてコンタクト接続部31と反対側にコンタクト接続部31と平行に延びている。そして、リード部32は、プリント基板1pの表面11pにハンダ接合できる。
【0043】
図1から図3を参照すると、コネクタ10は、ハウジング1の両側面1d・1eに配置されるL字状の一対の補強タブ5a・5bを更に備えている。これらの補強タブ5a・5bは、金属板からなり、T字状に形成された係止片51と、係止片51の一部が直角に屈折された折り曲げ片52で構成されている。そして、これらの折り曲げ片52・52が相反する向きに向かうように、一対の補強タブ5a・5bがハウジング1の両側面1d・1eに配置されている。なお、一対の補強タブ5a・5bは、同じものであるが説明の便宜上、符号を変えている。
【0044】
図2又は図3及び図5を参照すると、ハウジング1の側面1dには、対向するスリット状の溝を有する枠体11dを形成している。同様に、ハウジング1の側面1eには、対向するスリット状の溝を有する枠体11eを形成している。そして、これらの枠体11d・11eに係止片51を圧入して、一対の補強タブ5a・5bをハウジング1に固定できる。又、一対の補強タブ5a・5bの折り曲げ片52をプリント基板1pの表面11pにハンダ接合して、プリント基板1pに対するハウジング1の接合強度を補強できる。
【0045】
図2又は図6及び図7を参照すると、コンタクト3は、第1の係合手段となるコンタクトランス33を備えている。コンタクトランス33は、胴部30の他端側から一端側に向けて胴部30と略平行に延びている。又、コンタクトランス33は、鉤状の係止片33aを先端部に設けている。
【0046】
一方、図2又は図5及び図6を参照すると、コンタクト挿入穴12は、条穴12aと第2の係合手段となる段差12bを有している。条穴12aは、コンタクト挿入穴12の一部が切り欠かれて、コンタクト挿入穴12に連通している。そして、条穴12aには、コンタクトランス33を挿入できる。段差12bは、条穴12aの奥部に形成されており、係止片33aを係止できる。
【0047】
図1又は図2及び図5を参照すると、複数のコンタクト挿入穴12は、第1のコンタクト挿入穴群A1と第2のコンタクト挿入穴群A2を含んでいる。第1のコンタクト挿入穴群A1は、ハウジング1の他方の面1bの上段に一列に整列されている。第2のコンタクト挿入穴群A2は、ハウジング1の他方の面1bの下段に一列に整列されている。又、第2のコンタクト挿入穴群A2は、これらの第1のコンタクト挿入穴群A1とスタッガード状(千鳥格子状)に配列されている。
【0048】
一方、図2を参照すると、複数のコンタクト3は、長コンタクト群3aと短コンタクト群3bを含んでいる。長コンタクト群3aは、第1のコンタクト挿入穴群A1に挿入され、胴部30からリード部32に至る脚部34の長さL(図7参照)が長くなっている。一方、短コンタクト群3bは、第2のコンタクト挿入穴群A2に挿入され、胴部30からリード部32に至る脚部34の長さLが短くなっている。そして、これらの長コンタクト群3a及び短コンタクト群3bのリード部32は、一列に整列されて、プリント基板1pの表面11pにハンダ接合できる(図1から図3参照)。
【0049】
[プリント基板用コネクタの作用]
次に、第1実施形態によるコネクタ10の作用及び効果を説明する。図2又は図6を参照すると、コンタクト3の胴部30とハウジング1とは、コンタクト3がコンタクト挿入穴12への挿入方向と逆方向に移動しないように、コンタクトランス33と段差12bをそれぞれ有している。
【0050】
図2又は図6を参照して、コンタクト接続部31を先頭にして、コンタクト3をコンタクト挿入穴12に挿入すると、コンタクトランス33が条穴12aの一方の内壁に当接して、コンタクトランス33が弾性変形する。更に、コンタクト接続部31の基端部に設けたショルダー31s(図7参照)がコンタクト挿入穴12の奥に突き当たるまで、コンタクト3をコンタクト挿入穴12に挿入すると、コンタクト3が停止する。そして、この時点では、コンタクトランス33が弾性復帰して、係止片33aを段差12bに係止できる。
【0051】
このように、コンタクト3は、コンタクト挿入穴12に設けた段差12bに係止するコンタクトランス33を有するので、コンタクト3は、相手側コンタクト(図示せず)に押されて、コンタクト挿入穴12への挿入方向と逆方向に移動することが防止される。
【0052】
又、図2又は図6を参照すると、コンタクトランス33と段差12bとは、リード部32がプリント基板1pの表面11pに近接又は離間するように、コンタクト挿入穴12の内部でコンタクト3の胴部30を揺動自在に保持している。
【0053】
図1から図7を参照すると、第1実施形態によるコネクタ10は、ハウジング1とコンタクト3をこのように構成しているので、ハウジング1の底面1cが凹字状に内側に僅かに湾曲している場合は、ハウジング1の中央部に位置しているリード部32は、プリント基板1pの表面11pに近づくように移動可能であり、ハウジング1の両翼部に位置しているリード部32は、プリント基板1pの表面11pから離れるように移動可能である。
【0054】
図1又は図2を参照すると、リード部32をプリント基板1pのパッド(図示せず)にハンダ接合するにあたり、溶融したハンダはリード部32をパッド側に吸着する力が作用することも考えられる。第1実施形態によるコネクタ10は、セルフアライメントを可能としているということもできる。
【0055】
第1実施形態によるコネクタ10は、プリント基板1pにハンダ接合されるリード部32を有する複数のコンタクト3を、プリント基板1pに対して一方向のみ揺動自在に保持する構造としているので、ハウジング1又はプリント基板1pの反りや捩れによる製作誤差を吸収して、複数のリード部32のハンダ接合面がこれらの反りや捩れに沿って整列されてハンダ接合できる。そして、リード部32のハンダ接合強度に影響を及ぼすことを軽減できる。つまり、第1実施形態によるコネクタ10の実装品質を向上できる。
【0056】
又、図1又は図2及び図5を参照すると、第1実施形態によるコネクタ10は、第1のコンタクト挿入穴群A1に挿入されて、胴部30からリード部32に至る脚部34の長さが長い長コンタクト群3aと、第2のコンタクト挿入穴群A2に挿入されて、胴部30からリード部32に至る脚部34の長さが短い短コンタクト群3bと、を含み、第1のコンタクト挿入穴群A1と第2のコンタクト挿入穴群A2とが、スタッガード状に配列されているので、コンタクト3の配列が狭ピッチで、かつ、多数のコンタクト3を配列できる。
【0057】
[第2実施形態]
[プリント基板用コネクタの構成]
次に、本発明の第2実施形態によるプリント基板用コネクタの構成を説明する。図8は、本発明の第2実施形態によるプリント基板用コネクタの構成を示す斜視図であり、プリント基板用コネクタを上面側から観ている。図9は、第2実施形態によるプリント基板用コネクタの構成を示す斜視分解組立図あり、プリント基板用コネクタを上面側から観ている。
【0058】
図10は、第2実施形態によるプリント基板用コネクタを長コンタクトに沿って破断した縦断面図である。図11は、第2実施形態によるプリント基板用コネクタを長コンタクトに沿って破断した縦断面図である。図12は、図11の要部を拡大した縦断面図である。
【0059】
図13は、第2実施形態によるプリント基板用コネクタを短コンタクトに沿って破断した縦断面図である。図14は、図11の要部を拡大した縦断面図である。図15は、第2実施形態によるプリント基板用コネクタに備わるコンタクトの斜視図であり、図15(A)は、長コンタクトの斜視図、図15(B)は、短コンタクトの斜視図である。なお、第1実施形態で用いた符号と同じ符号を有する構成品は、その作用が同じであるので、以下の説明では割愛する場合がある。
【0060】
図8から図10を参照すると、本発明の第2実施形態によるコネクタ20は、直方体状のハウジング2及び複数の板状のコンタクト4を備えている。これらのコンタクト4は、ハウジング2に並設配置されている。そして、コネクタ20は、プリント基板1pの表面11pに実装されている。
【0061】
図8から図10又は図11及び図13を参照すると、ハウジング2は、挿入室21と複数のコンタクト挿入穴22を有している。挿入室21は、図示しない相手側コネクタのヘッダが挿入できるように、ハウジング2の一方の面2aを開口している。コンタクト挿入穴22は、挿入室の開口と相反する向きに、ハウジング2の他方の面2bを開口している。又、コンタクト挿入穴22は、挿入室21に貫通している。そして、コンタクト挿入穴22には、ハウジング2の他方の面2bからコンタクト4を挿入できる。
【0062】
図9又は図15を参照すると、コンタクト4は、胴部30、コンタクト接続部41、及びリード部42を有している。胴部40は、コンタクト挿入穴22の内部に保持されている(図12又は図14参照)。コンタクト接続部41は、胴部40より幅が狭く、胴部40から一端側に延出して、挿入室21に突出するように配置されている(図11又は図13参照)。そして、コンタクト接続部41は、図示しない相手側コンタクトと接続できる。
【0063】
図8から図10を参照すると、リード部42は、胴部40の他端側が屈曲されて、ハウジング2の底面2cに向かって延びている。リード部42は、更に屈曲されてコンタクト接続部41と反対側にコンタクト接続部41と平行に延びている。そして、リード部42は、プリント基板1pの表面11pにハンダ接合できる。
【0064】
図8から図10を参照すると、コネクタ20は、ハウジング2の両側面2d・2eに配置されるL字状の一対の補強タブ5a・5bを更に備えている。ハウジング2の側面2dには、対向するスリット状の溝を有する枠体21dを形成している。同様に、ハウジング2の側面2eには、対向するスリット状の溝を有する枠体21eを形成している。そして、これらの枠体21d・21eに係止片51を圧入して、一対の補強タブ5a・5bをハウジング2に固定できる。又、一対の補強タブ5a・5bの折り曲げ片52をプリント基板1pの表面11pにハンダ接合して、プリント基板1pに対するハウジング2の接合強度を補強できる。
【0065】
図11から図14を参照すると、ハウジング2は、第3の係合手段となるハウジングランス23を備えている。ハウジングランス23は、ハウジング2の他方の面2bから突出すると共に、コンタクト挿入穴22の内壁に対向するように反転している。又、ハウジングランス23は、鉤状の係止片23aを先端縁に設けている。
【0066】
一方、図12又は図14及び図15を参照すると、コンタクト4は、第4の係合手段となる矩形の切り欠き穴43を有している。切り欠き穴43は、胴部40の片翼の一部が切り欠かれて開口している。そして、係止片23aは、コンタクト挿入穴22の内部に形成されており、切り欠き穴43の内縁に係止できる。
【0067】
図8又は図9及び図11から図14を参照すると、複数のコンタクト挿入穴22は、第1のコンタクト挿入穴群A1と第2のコンタクト挿入穴群A2を含んでいる。第1のコンタクト挿入穴群A1は、ハウジング2の他方の面2bの上段に一列に整列されている。第2のコンタクト挿入穴群A2は、ハウジング2の他方の面2bの下段に一列に整列されている。又、第2のコンタクト挿入穴群A2は、これらの第1のコンタクト挿入穴群A1とスタッガード状(千鳥格子状)に配列されている。
【0068】
一方、図9又は図15を参照すると、複数のコンタクト4は、長コンタクト群4aと短コンタクト群4bを含んでいる。長コンタクト群4aは、第1のコンタクト挿入穴群A1に挿入され、胴部40からリード部42に至る脚部44の長さL1(図15(A)参照)が長くなっている。一方、短コンタクト群4bは、第2のコンタクト挿入穴群A2に挿入され、胴部40からリード部42に至る脚部44の長さL2(図15(A)参照)が短くなっている。そして、これらの長コンタクト群4a及び短コンタクト群4bのリード部42は、一列に整列されて、プリント基板1pの表面11pにハンダ接合できる(図8から図10参照)。
【0069】
[プリント基板用コネクタの作用]
次に、第2実施形態によるコネクタ20の作用及び効果を説明する。図9又は図11から図14を参照すると、ハウジング2とコンタクト4の胴部40とは、コンタクト4がコンタクト挿入穴22への挿入方向と逆方向に移動しないように、ハウジングランス23と切り欠き穴43をそれぞれ有している。
【0070】
図9又は図11から図14を参照して、コンタクト接続部41を先頭にして、コンタクト9をコンタクト挿入穴22に挿入すると、コンタクト接続部41がハウジングランス23に当接して、ハウジングランス23が弾性変形する。更に、コンタクト接続部41の基端部に設けたショルダー41s(図15参照)がコンタクト挿入穴22の奥に突き当たるまで、コンタクト4をコンタクト挿入穴22に挿入すると、コンタクト4が停止する。そして、この時点では、ハウジングランス23が弾性復帰して、係止片23aを切り欠き穴43の内縁に係止できる。
【0071】
このように、ハウジング2は、コンタクト4の胴部40の片翼に設けた切り欠き穴43に係止するハウジングランス23をコンタクト挿入穴22の内部に有するので、コンタクト4は、相手側コンタクト(図示せず)に押されて、コンタクト挿入穴22への挿入方向と逆方向に移動することが防止される。
【0072】
又、図9又は図11から図14を参照すると、ハウジングランス23とコンタクト4の胴部40とは、リード部42がプリント基板1pの表面11pに近接又は離間するように、コンタクト挿入穴22の内部でコンタクト4の胴部40を揺動自在に保持している。
【0073】
図8から図15を参照すると、第2実施形態によるコネクタ20は、ハウジング2とコンタクト4をこのように構成しているので、ハウジング2の底面2cが凹字状に内側に僅かに湾曲している場合は、ハウジング2の中央部に位置しているリード部42は、プリント基板1pの表面11pに近づくように移動可能であり、ハウジング2の両翼部に位置しているリード部42は、プリント基板1pの表面11pから離れるように移動可能である。
【0074】
第2実施形態によるコネクタ20は、プリント基板1pにハンダ接合されるリード部42を有する複数のコンタクト4を、プリント基板1pに対して一方向のみ揺動自在に保持する構造としているので、ハウジング2又はプリント基板1pの反りや捩れによる製作誤差を吸収して、複数のリード部42のハンダ接合面がこれらの反りや捩れに沿って整列されてハンダ接合できる。そして、リード部42のハンダ接合強度に影響を及ぼすことを軽減できる。つまり、第2実施形態によるコネクタ20の実装品質を向上できる。
【0075】
本発明によるプリント基板用コネクタは、複数のコンタクトが互いに独立して、揺動自在にハウジングに保持されているので、ハウジング又はプリント基板の反りや捩れがある場合に、これらの製作誤差を吸収して、複数のリード部42のハンダ接合面がこれらの反りや捩れに沿って整列されて確実にハンダ接合できる。
【0076】
第1実施形態及び第2実施形態によるコネクタ10・20は、プリント基板に対して一組のコネクタの結合方向が水平になるように取り付けた、水平取付形(サイドタイプともいう)コネクタを開示したが、プリント基板に対して一組のコネクタの結合方向が垂直になるように取り付けた、垂直取付形(トップタイプともいう)コネクタにも応用できる。
【符号の説明】
【0077】
1 ハウジング
1a 一方の面(ハウジングの一方の面)
1b 他方の面(ハウジングの他方の面)
1c 底面(ハウジングの底面)
1p プリント基板
3 コンタクト
10 コネクタ(プリント基板用コネクタ)
11 挿入室
11p 表面(プリント基板の表面)
12 コンタクト挿入穴
12b 段差(第2の係合手段)
31 コンタクト接続部
32 リード部
33 コンタクトランス(第1の係合手段)
33a 係止片(第1の係合手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング、及びこのハウジングに並設配置される複数の板状のコンタクトを備え、プリント基板の表面に実装されるプリント基板用コネクタであって、
前記ハウジングは、
相手側コネクタが挿入できるように一方の面が開口した挿入室と、
この挿入室の開口と相反する向きに開口し、当該挿入室に貫通して前記コンタクトを挿入可能な複数のコンタクト挿入穴と、を有し、
前記コンタクトは、
前記コンタクト挿入穴の内部に保持される胴部と、
この胴部より幅が狭く、当該胴部から一端側に延出して前記挿入室に突出するように配置され、相手側コンタクトと接続するコンタクト接続部と、
前記胴部の他端側が屈曲されて前記ハウジングの底面側に延び、更に屈曲されて前記コンタクト接続部と反対側に前記コンタクト接続部と平行に延びる、前記プリント基板の表面にハンダ接合が可能なリード部と、を有し、
前記コンタクトが前記コンタクト挿入穴への挿入方向と逆方向に移動しないように、前記コンタクトの胴部と前記ハウジングとは、互いに係合する係合手段をそれぞれ有し、
これらの係合手段は、前記リード部が前記プリント基板の表面に近接又は離間するように、前記コンタクト挿入穴の内部で前記コンタクトの胴部を揺動自在に保持しているプリント基板用コネクタ。
【請求項2】
前記係合手段は、
前記胴部の他端側から一端側に向けて当該胴部と略平行に延び、先端部に鉤状の係止片を設けるコンタクトランスを前記コンタクトに備える第1の係合手段を含み、
前記コンタクト挿入穴の一部が切り欠かれて当該コンタクト挿入穴に連通すると共に、前記コンタクトランスを挿入可能な条穴、及びこの条穴の奥部に形成されて、前記係止片が係止可能な段差を前記ハウジングに設ける第2の係合手段を含む、請求項1記載のプリント基板用コネクタ。
【請求項3】
前記係合手段は、
前記ハウジングの他方の面から突出すると共に、前記コンタクト挿入穴の内壁に対向するように反転するハウジングランスを前記ハウジングに設ける第3の係合手段を含み、
前記胴部の片翼に開口されて、前記ハウジングランスの先端縁が係止可能な矩形の切り欠き穴を前記コンタクトに設ける第4の係合手段を含む、請求項1記載のプリント基板用コネクタ。
【請求項4】
複数の前記コンタクト挿入穴は、
前記ハウジングの他方の面の上段に一列に整列された第1のコンタクト挿入穴群と、
これらの第1のコンタクト挿入穴群とスタッガード状に配列されると共に、前記ハウジングの他方の面の下段に一列に整列された第2のコンタクト挿入穴群と、を含み、
複数の前記コンタクトは、
前記第1のコンタクト挿入穴群に挿入されて、前記胴部から前記リード部に至る脚部の長さが長い長コンタクト群と、
前記第2のコンタクト挿入穴群に挿入されて、前記胴部から前記リード部に至る脚部の長さが短い短コンタクト群と、を含む、請求項1から3のいずれかに記載のプリント基板用コネクタ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate


【公開番号】特開2012−128949(P2012−128949A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−276567(P2010−276567)
【出願日】平成22年12月13日(2010.12.13)
【出願人】(390033318)日本圧着端子製造株式会社 (457)
【Fターム(参考)】