説明

プロジェクタ付き携帯端末

【課題】折り畳み式のプロジェクタ付き携帯端末において、プロジェクタの光源の不必要な発光を防止することができるプロジェクタ付き携帯端末を提供する。
【解決手段】折り畳み式のプロジェクタ付き携帯端末において、操作キーを有する第1の筐体と、主表示画面を有する第2の筐体と、第1の筐体と第2の筐体とを連結するヒンジ部と、第1の筐体と前記第2の筐体とのヒンジ部を中心とした開き角度を検出する角度検出手段と、開き角度の大きさに応じてプロジェクタの光源の発光を禁止する発光禁止手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロジェクタ付き携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、光源にレーザ光を用いた小型のプロジェクタが開発されている。プロジェクタを構成する部品の小型化、高集積化によって小型化が急速に進展し、携帯電話のような携帯端末と組み合わせて使用されるようになった。
【0003】
携帯電話にプロジェクタの機能を持たせた場合には、映像を投影しているときに利用者が携帯電話を手にとる場合があり得る。その場合には、投影方向が変化し、意図しないレーザ光の照射によって周囲の人の目に危害を及ぼす恐れがある。
【0004】
このような問題を解決する方法として、投影データを投影する投影部と、当該端末の状態を検出する検知部と、検知部によって検出された状態に変化が生じたか否かを判断する動き判定部と、投影データを投影部に送る制御部とを備え、制御部は、動き判定部が当該端末の状態に変化が生じたと判断したときには、投射する光量を制御する制御データを投影部に伝送することにより、投射光領域に人物が入ったときに光量を調節する投影機能付携帯通信端末が提案されている。(特許文献1参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−228551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1においては、携帯端末の状態が変化したことを検出して、光量を減少させたり消灯させたりし、逆に端末の状態に変化が生じていないことを検出した場合には、発光を元の状態に戻すようにしている。
【0007】
折り畳み式のプロジェクタ付き携帯端末においては、端末が開いた状態では、携帯端末のディスプレイを見ながらキー操作を行ったりする可能性があり、端末が開いた状態ではプロジェクタの光源から強い光を発生させることは危険である。更に安全性を考慮したプロジェクタ付き携帯端末が求められている。
【0008】
本発明は上記したような事情に鑑み成されたものであって、折り畳み式のプロジェクタ付き携帯端末において、プロジェクタの光源の不必要な発光を防止することができるプロジェクタ付き携帯端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明のプロジェクタ付き携帯端末は、折り畳み式のプロジェクタ付き携帯端末において、操作キーを有する第1の筐体と、一端をヒンジ部によって前記第1の筐体と連結され、主表示画面を有する第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体との開き角度を検出する角度検出手段と、前記開き角度の大きさに応じてプロジェクタの光源の発光を禁止する発光禁止手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、折り畳み式のプロジェクタ付き携帯端末において、プロジェクタの光源の不必要な発光を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明によるプロジェクタ付き携帯端末の外観図。
【図2】プロジェクタ付き携帯端末が閉じた状態を示した図。
【図3】プロジェクタ付き携帯端末の構成を示すブロック図。
【図4】プロジェクタの構成を示すブロック図。
【図5】プロジェクタの光源の光源制御プログラムのブロック図。
【図6】光源制御プログラムのフロー図。
【図7】実施例2に係るプロジェクタ付き携帯端末が閉じた状態を示した図。
【図8】実施例2に係るプロジェクタの光源の光源制御プログラムのブロック図。
【図9】実施例2に係る光源制御プログラムのフロー図。
【図10】実施例3に係るプロジェクタの光源の光源制御プログラムのブロック図。
【図11】実施例3に係る光源制御プログラムのフロー図。
【図12】実施例4に係るプロジェクタ付き携帯端末が閉じた状態を示した図。
【図13】実施例4に係るプロジェクタ付き携帯端末の構成を示すブロック図。
【図14】実施例4に係るプロジェクタの構成を示すブロック図。
【図15】実施例4に係るプロジェクタの光源の光源制御プログラムのブロック図。
【図16】実施例5に係るプロジェクタ付き携帯端末が閉じた状態を示した図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0013】
図1は、本発明によるプロジェクタを有するプロジェクタ付き携帯端末1の外観図である。図1は、プロジェクタ付き携帯端末1が開いた状態を示している。操作キー5を有する第1の筐体2と主表示画面7を有する第2の筐体3はヒンジ4a、4bで連結され、第2の筐体3は第1の筐体2に対して所定の範囲で回転可能となっている。第1の筐体2には、送話器として機能するマイクロフォン6を設けている。第2の筐体3には、受話器として機能するスピーカ8を設けている。第2の筐体3の側面3aには、プロジェクタ30が接続、固定されている。
【0014】
図2は、プロジェクタ付き携帯端末1が閉じた状態を示した図である。プロジェクタ30は、その投影レンズ31側を第2の筐体3のヒンジ4bのある側面の方向に向けて設置されている。図2には、プロジェクタ30の投影レンズ31からスクリーン70に向かって光が放射された様子が示されている。プロジェクタ30は、プロジェクタ付き携帯端末1とは別筐体であって第2の筐体の側面3aに着脱可能である。
【0015】
投影レンズ31が、第2の筐体3のヒンジ4bのある側面の方向に向けて設置されているために、プロジェクタ30から映像を投影しているときに、プロジェクタ付き携帯端末1を利用者が手に持って第2の筐体3を開いた場合でも、投影方向が下方に向くために、周囲にいる人に投影の光が照射されることがない。
【0016】
図3は、プロジェクタ付き携帯端末1の構成を示すブロック図である。CPU(Central Processing Unit)9は、装置全体の動作を全体的に制御する。ROM(Read Only Memory)10は、CPU9の動作プログラムやデータなどを保存し、RAM(Random Access Memory)11は、CPU9が動作するときにデータの加工等の作業エリアとして利用される。また映像信号、音声信号等を一時的に格納する。フラッシュメモリ12は、書き換え可能であり、電源を切ってもデータが消えない不揮発性の半導体メモリであり、例えば、電子電話帳の電話番号データを記憶する。これらメモリのデータはメモリインターフェイスを経由してCPU9と交信される。
【0017】
無線制御部13は、アンテナ14を介して無線信号を送受信し、図示しない基地局経由で他の携帯端末と無線通信を行う。音声処理部15は、受信した信号を音声に変換してスピーカ8に出力する。また、マイクロフォン6に入力された音声を符号化して無線制御部13を介してアンテナ14から送出する。無線制御部13はCPU9に接続している。マイクロフォン6は第1の筐体2に設置され、スピーカ8は第2の筐体3に設置されている。
【0018】
主表示画面7は、LCD(Liquid Crystal Display)とバックライトにより構成されている。主表示画面7は、第2の筐体3に設置されている。操作キー5は、利用者が電話番号や所望の信号を入力して操作する複数のキー群である。
【0019】
開閉センサ16は、第1の筐体2と第2の筐体3の開閉状態を検出するセンサである。例えば、磁気抵抗センサやホールセンサとマグネットを組み合わせて検出することができる。CPU9は、開閉センサ16の信号を受けて第1の筐体と第2の筐体の開閉状態を検出する開閉検出手段の機能を有する。
【0020】
角度センサ17は、ヒンジ部4を中心とした第1の筐体2と第2の筐体3との開き角度を検出するセンサである。例えば、磁気抵抗センサやホールセンサとマグネットを組み合わせた角度検出器、ポテンショメータ、ロータリーエンコーダ等の検出センサが用いられる。CPU9は、角度センサ17の信号を受けて、第1の筐体と第2の筐体とのヒンジ部を中心とした開き角度を検出する角度検出手段の機能を有する。
【0021】
バッテリ18は充電可能な内蔵バッテリであり、各部に電源を供給する。外部インターフェース19は、プロジェクタ30との間のインターフェースであり、CPU9からプロジェクタ30への映像信号および制御信号が外部インターフェース19を介して送信される。CPU9は、RAM11に格納された映像データやフラッシュメモリ12に記録されている映像データから利用者が選択した映像データをプロジェクタ30に送信する。
【0022】
図4は、プロジェクタ30の構成を示すブロック図である。液晶制御部32は、CPU9から送信された映像信号を変換して液晶パネル駆動信号を生成し、液晶パネル33へ供給する。液晶パネル33は、液晶制御部32から送信された映像信号に基づき液晶パネル上に画像を表示する。光源制御部34は外部インターフェース19から送付された信号に基づき光源35に電源を供給する。光源35は液晶パネル33の背後から光を出射し、投影レンズ31を通して外部のスクリーン70に画像を投射する。光源35は、半導体レーザまたはLED(Light Emitting Diode)である。
【0023】
図5は、プロジェクタ付き携帯端末1のプロジェクタ30の光源35の光源制御プログラムのブロック図である。光源制御プログラムはROM10に格納されており、電源投入あるいはプロジェクタ使用モードになったときに、CPU9が、光源制御プログラムを起動する。
【0024】
光源制御手段40は、開閉検出手段41、角度検出手段42、発光禁止手段43によって構成される。開閉検出手段41は、開閉センサ16の信号を受けて第1の筐体と第2の筐体の開閉状態を検出する。閉じた状態と開いた状態の判定は、開閉センサ16の感度の設定により変更することができる。第1の筐体2と第2の筐体3が最も接触した位置から、ヒンジ4と反対側の端部同士が、例えば、数mm(ミリメートル)離れた時点で開いた状態と判定することができる。また、例えば、1mm程度離れた時点で開いた状態と判定することもできる。開閉検出手段41は、開いた状態であるか閉じた状態であるかを開閉データとして発光禁止手段43へ送信する。
【0025】
角度検出手段42は、角度センサ17の信号を受けて第1の筐体と第2の筐体とのヒンジ部を中心とした開き角度を検出する。開き角度を検出する範囲は、角度センサ17の設定による。例えば、閉じた状態である0度から第1の筐体2の操作キー5がある面と第2の筐体3の主表示画面7がある面が略平行となる約180度までの範囲を検出することができる。また0度から略90度までを細かく検出し、90度以上の範囲のときは90度以上と検出するようにすることもできる。角度検出手段42は、開き角度の値を開き角度データとして発光禁止手段43へ送信する。
【0026】
発光禁止手段43は、開閉検出手段41からの開閉データを受け、開閉状態に応じて
プロジェクタ30の光源35の発光を禁止する。また、発光禁止手段43は、開閉検出手段41からの開閉データを受け、開いた状態のときプロジェクタ30の光源35の発光を禁止する。
【0027】
発光禁止手段43は、角度検出手段42からの開き角度データを受け、開き角度の大きさに応じてプロジェクタ30の光源35の発光を禁止する。また、発光禁止手段43は、角度検出手段42からの開き角度データを受け、開き角度が所定の角度以上になったときプロジェクタ30の光源35の発光を禁止する。所定の角度とは、例えば10度程度である。
【0028】
発光禁止手段43は、開閉検出手段41からの開閉データ、角度検出手段42からの開き角度データのどちらか一方のデータを用いてもよいし、または両方のデータを用いてもよい。どのデータを用いるかは利用者が選択できるようになっている。利用者は操作キーから専用のコードを入力して設定できる。両方のデータを用いた場合には、光源35の発光が禁止される条件としては、開閉検出手段41からの開閉データが優先される。
【0029】
図6は、光源制御プログラムのフロー図である。このフロー図は、発光禁止手段43が、角度検出手段42からの開き角度データを用いて光源制御するときのフローである。S10において、発光禁止手段43が、角度検出手段42からの開き角度データが所定値以上かどうかを判定する。所定値未満ならば、S11へ移ってプロジェクタ30の光源35の発光を開始または継続し、終了する。所定値以上ならば、S12へ移って、プロジェクタ30の光源35の発光を禁止し、更にS10へ移って、監視を継続する。開閉検出手段41からの開閉データを用いて同様のフローが構築される。
【0030】
以上のように、折り畳み式のプロジェクタ付き携帯端末において、開いた状態のときプロジェクタ30の光源35の発光を禁止することができる。また、開き角度が所定の角度以上になったときプロジェクタ30の光源35の発光を禁止することができる。従って、プロジェクタ30の光源35の不必要な発光を防止することができる。また意図しない光源35の発光を防止することができる。
【実施例2】
【0031】
図7は、本発明の実施例2に係るプロジェクタ付き携帯端末50が閉じた状態を示した図である。図8は、実施例2に係るプロジェクタ付き携帯端末50のプロジェクタ30の光源35の光源制御プログラムのブロック図である。この実施例2の各部について、図2及び図5に示す実施例1のプロジェクタ付き携帯端末1の各部と同一部分は同一符号である。この実施例2が実施例1と異なる点は、光源制御手段40に代えて光源制御手段40aとなり、発光禁止手段43に代えて第1の発光禁止手段43aとなっていること、およびプロジェクタ30に第2の発光禁止手段44を有していることにある。光源制御手段40aおよび第1の発光禁止手段43aの機能は、実施例1における光源制御手段40および発光禁止手段43と同等である。
【0032】
第2の発光禁止手段44は、光源35の発光の禁止または許可を選択するスイッチ36である。利用者はスイッチ36を操作することによって光源35の発光の禁止または許可を任意に設定できる。図7(a)は、スイッチ36を発光許可にした状態を示した図である。図7(b)は、スイッチ36を発光禁止にした状態を示した図である。
【0033】
図8に示すように、第1の発光禁止手段43aに加えて、プロジェクタ30に第2の発光禁止手段44が追加されている。発行禁止手段43aが許可の状態、例えば、プロジェクタ付き携帯端末50が閉じた状態にあるときでも、発光禁止手段44を禁止の状態にすることにより、光源35の発光は禁止となる。
【0034】
図9は、実施例2に係る光源制御プログラムのフロー図である。S20において、第1の発光禁止手段43aが、角度検出手段42からの開き角度データが所定値以上かどうかを判定する。所定値未満ならば、S21へ移ってスイッチ36の状態が禁止または許可かを判定する。スイッチ36が許可の状態ならば、S22へ移ってプロジェクタ30の光源35の発光を開始または継続し、終了する。S20において、所定値以上ならば、S23へ移って、プロジェクタ30の光源35の発光を禁止する。S21において、スイッチ36が禁止の状態ならば、S23へ移って、プロジェクタ30の光源35の発光を禁止し、更にS20へ移って、監視を継続する。
【0035】
以上のように、開き角度または開閉検出による判定とは別にスイッチ等の任意設定条件による判定を設け、両方とも発光許可の判定が成されると光源の発光を開始または継続し、どちらか一方でも発光禁止の判定が成されると発光を禁止する構成とすることによって、より厳密に光源35の発光を制限することができる。
【実施例3】
【0036】
図10は、本発明の実施例3に係るプロジェクタ付き携帯端末51のプロジェクタ30の光源35の光源制御プログラムのブロック図である。この実施例3の各部について、図5に示す実施例1のプロジェクタ付き携帯端末1の各部と同一部分は同一符号である。この実施例3が実施例1と異なる点は、光源制御手段40が光源制御手段45に代わり、発光禁止手段43が第1の発光禁止手段43aに代わり、第2の発光禁止手段46が追加されたことにある。第1の発光禁止手段43aの機能は、実施例1における発光禁止手段43と同等である。
【0037】
第2の発光禁止手段46は、第1の発光禁止手段43aとは別の発光禁止プログラムである。利用者が操作キー5を操作して、発光禁止の設定を入力すると、第2の発光禁止手段46は、発光を禁止する。禁止を解除する場合には、利用者が操作キー5を操作して、発光禁止解除の設定を入力する。
【0038】
図11は、実施例3に係る光源制御プログラムのフロー図である。S30において、第1の発光禁止手段43aが、角度検出手段42からの開き角度データが所定値以上かどうかを判定する。所定値未満ならば、S31へ移って第2の発光禁止手段46が禁止の設定になっているか許可の設定になっているかを判定する。許可の設定ならば、S32へ移ってプロジェクタ30の光源35の発光を開始または継続し、終了する。S30において、所定値以上ならば、S33へ移って、プロジェクタ30の光源35の発光を禁止する。S31において、禁止の設定ならば、S33へ移って、プロジェクタ30の光源35の発光を禁止し、更にS30へ移って、監視を継続する。
【0039】
以上のように、開き角度または開閉検出による判定とは別に利用者が操作キー5を操作して光源35の発光の禁止または許可を設定するプログラムによる判定を設け、両方とも発光許可の判定が成されると光源の発光を開始または継続し、どちらか一方でも発光禁止の判定が成されると発光を禁止する構成とすることによって、より厳密に光源35の発光を制限することができる。
【実施例4】
【0040】
図12は、本発明の実施例4に係るプロジェクタ付き携帯端末52が閉じた状態を示した図である。図13は、実施例4に係るプロジェクタ付き携帯端末52の構成を示すブロック図である。この実施例4の各部について、図2及び図3に示す実施例1のプロジェクタ付き携帯端末1の各部と同一部分は同一符号である。この実施例4が実施例1と異なる点は、実施例1においてプロジェクタ30は、別筐体であってプロジェクタ付き携帯端末1の第2の筐体の側面3aに着脱可能であったが、実施例4においてプロジェクタ60は、プロジェクタ付き携帯端末52の第2の筐体54に内蔵されている点にある。
【0041】
図12に示すように、プロジェクタ60は、その投影レンズ61を第2の筐体54のヒンジ4bのある側面の方向に向けて設置されている。図12には、プロジェクタ60の投影レンズ61からスクリーン70に向かって光が放射された様子が示されている。
【0042】
投影レンズ61が、第2の筐体54のヒンジ4bのある側面の方向に向けて設置されているために、プロジェクタ60から映像を投影しているときに、プロジェクタ付き携帯端末52を手に持って第2の筐体54を開いた場合でも、投影方向が下方に向くために、周囲にいる人に投影の光が照射されることがない。
【0043】
図13に示すように、プロジェクタ60はCPU9に接続されており、CPU9から映像信号および制御信号が送信される。CPU9は、RAM11に格納された映像データやフラッシュメモリ12に記録されている映像データから利用者が選択した映像データをプロジェクタ60に送信する。
【0044】
図14は、実施例4に係るプロジェクタ60の構成を示すブロック図である。主な構成は実施例1と同様である。液晶制御部62は、映像信号の画角を変換し液晶パネル駆動信号を生成し、液晶パネル63へ供給する。液晶パネル63は、液晶制御部62から送信された映像信号に基づき液晶パネル上に画像を表示する。光源制御部64はCPU9から送付された信号に基づき光源65に電源を供給する。光源65は液晶パネル63の背後から光を出射し、投影レンズ61を通して外部のスクリーン70に画像を投射する。光源65は、半導体レーザまたはLED(Light Emitting Diode)である。
【0045】
図15は、実施例4に係るプロジェクタ付き携帯端末52のプロジェクタ60の光源65の光源制御プログラムのブロック図である。この光源制御プログラムは実施例1において示した図5と同様である。実施例1と異なる点は、発行禁止手段43の信号が外部インターフェース19を介さずに直接内蔵されたプロジェクタ60に送信される点にある。従って光源制御プログラムのフローは実施例1と同様である。
【0046】
以上のように、折り畳み式のプロジェクタ付き携帯端末52において、開いた状態のときプロジェクタ60の光源65の発光を禁止することができる。また、開き角度が所定の角度以上になったときプロジェクタ60の光源65の発光を禁止することができる。従って、プロジェクタ60の光源65の不必要な発光を防止することができる。また意図しない光源65の発光を防止することができる。
【実施例5】
【0047】
図16は、本発明の実施例5に係るプロジェクタ付き携帯端末55が閉じた状態を示した図である。この実施例5の各部について、図2及に示す実施例1のプロジェクタ付き携帯端末1の各部と同一部分は同一符号である。この実施例5が実施例1と異なる点は、プロジェクタ30が、プロジェクタ付き携帯端末55の第1の筐体2の側面2aに接続、固定された点である。プロジェクタ30を第1の筐体2の側面2aに設置する場合も考えられる。
【0048】
以上のように、折り畳み式のプロジェクタ付き携帯端末において、開いた状態のときプロジェクタ30の光源35の発光を禁止することができる。また、開き角度が所定の角度以上になったときプロジェクタ30の光源35の発光を禁止することができる。従って、折り畳みを開いた時には光源の発光が停止状態となる為、表示画面を見ながら操作キーを操作した場合の不用意なレーザ照射をなくすことができ、強い光による眼球への直射を防止し安全性の向上を図ることが出来る。また、折り畳みを開いた時に発光禁止となり、閉じた時には表示画面を停止することによって、無駄な電力消費を抑えることができる。
【0049】
本発明は以上の構成に限定されるもではなく種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0050】
1 プロジェクタ付き携帯端末
2 第1の筐体
2a 第1の筐体
3 第2の筐体
3a 第2の筐体
4 ヒンジ
4a ヒンジ
4b ヒンジ
5 操作キー
6 マイクロフォン
7 主表示画面
8 スピーカ
9 CPU
10 ROM
11 RAM
12 フラッシュメモリ
13 無線制御部
14 アンテナ
15 音声処理部
16 開閉センサ
17 角度センサ
18 バッテリ
19 外部インターフェース
30 プロジェクタ
31 投影レンズ
32 液晶制御部
33 液晶パネル
34 光源制御部
35 光源
36 スイッチ
40 光源制御手段
40a 光源制御手段
41 開閉検出手段
42 角度検出手段
43 発光禁止手段
43a 第1の発光禁止手段
44 第2の発光禁止手段
45 光源制御手段
46 第2の発光禁止手段
50 プロジェクタ付き携帯端末
52 プロジェクタ付き携帯端末
53 第1の筐体
54 第2の筐体
55 プロジェクタ付き携帯端末
60 プロジェクタ
61 投影レンズ
64 光源制御部
65 光源
70 スクリーン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳み式のプロジェクタ付き携帯端末において、
操作キーを有する第1の筐体と、
一端をヒンジ部によって前記第1の筐体と連結され、主表示画面を有する第2の筐体と、
前記第1の筐体と前記第2の筐体との開き角度を検出する角度検出手段と、
前記開き角度の大きさに応じてプロジェクタの光源の発光を禁止する発光禁止手段と
を有することを特徴とするプロジェクタ付き携帯端末。
【請求項2】
前記発光禁止手段は、前記開き角度が所定の角度以上になったとき前記光源の発光を禁止することを特徴とする請求項1記載のプロジェクタ付き携帯端末。
【請求項3】
折り畳み式のプロジェクタ付き携帯端末において、
操作キーを有する第1の筐体と、
一端をヒンジ部によって前記第1の筐体と連結され、主表示画面を有する第2の筐体と、
前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態を検出する開閉検出手段と、
前記開閉状態に応じてプロジェクタの光源の発光を禁止する発光禁止手段と
を有することを特徴とするプロジェクタ付き携帯端末。
【請求項4】
前記発光禁止手段は、前記開閉状態が開いた状態のとき前記光源の発光を禁止することを特徴とする請求項3記載のプロジェクタ付き携帯端末。
【請求項5】
前記光源は、半導体レーザであることを特徴とする請求項1乃至請求項4記載のプロジェクタ付き携帯端末。
【請求項6】
前記プロジェクタは別筐体であって、前記第1の筐体の側面に着脱可能であることを特徴とする請求項1または請求項3記載のプロジェクタ付き携帯端末。
【請求項7】
前記プロジェクタは別筐体であって、前記第2の筐体の側面に着脱可能であることを特徴とする請求項1または請求項3記載のプロジェクタ付き携帯端末。
【請求項8】
前記プロジェクタの投影方向は前記ヒンジが配置された側面側へ向いていることを特徴とする請求項7記載のプロジェクタ付き携帯端末。
【請求項9】
前記プロジェクタは前記第2の筐体に内蔵されて設置されていることを特徴とする請求項1または請求項3記載のプロジェクタ付き携帯端末。
【請求項10】
前記プロジェクタの投影レンズは前記ヒンジが配置された端面に配置されていることを特徴とする請求項9記載のプロジェクタ付き携帯端末。
【請求項11】
折り畳み式のプロジェクタ付き携帯端末において、
操作キーを有する第1の筐体と、
一端をヒンジ部によって前記第1の筐体と連結され、主表示画面を有する第2の筐体と、
前記第1の筐体と前記第2の筐体との開き角度を検出する角度検出手段と、
前記開き角度が所定の角度以上になったときプロジェクタの光源の発光を禁止する第1の発光禁止手段と、
前記光源の発光を禁止する第2の発光禁止手段と
を有することを特徴とするプロジェクタ付き携帯端末。
【請求項12】
前記プロジェクタは別筐体であって、前記第1の筐体の側面または前記第2の筐体の側面に着脱可能であって、
前記第2の発光禁止手段は、前記プロジェクタに設置されたスイッチであって前記光源の発光の許可と禁止を選択的に切替えることを特徴とする請求項11記載のプロジェクタ付き携帯端末。
【請求項13】
前記プロジェクタは前記第2の筐体に内蔵されて設置されており、
前記第2の発光禁止手段は、前記第1の筐体の操作キーを操作することによって前記光源の発光の許可と禁止を選択的に切替えることを特徴とする請求項11記載のプロジェクタ付き携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−187235(P2010−187235A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−30480(P2009−30480)
【出願日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】