説明

プロテインキナーゼ阻害剤としてのチアゾールおよびイソチアゾール誘導体

本発明は、サイクリン依存性キナーゼが介在する病態または症状の予防または治療に用いるための化合物を提供する。この化合物は式(I):


((I)およびその塩、互変異性体、N−オキシドまたは溶媒和物)
[式中、Aは結合、C=O、NR(C=O)またはO(C=O)であり、ここで、Rは水素、または必要に応じてヒドロキシもしくはC1−4アルコキシにより置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルであり;Yは結合、または炭素原子1、2もしくは3個の長さのアルキレン鎖であり;QはSまたはCRであり;JはSまたはCHであり;ただし、QとJの一方はSであり、QとJの他方はSでなく;QがSであるとき、環炭素原子「a」と「b」の間の二重結合と、環窒素NとJの間の二重結合が存在し;また、JがSであるとき、Qと環炭素原子「a」の間の二重結合と、環窒素Nと環炭素原子「b」の間の二重結合が存在し;R〜Rは特許請求の範囲で定義される通りである]
を有する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイクリン依存性キナーゼが介在する病態または症状の予防または治療に用いるための、下記式(I)の化合物、およびその塩、互変異性体、N−オキシドまたは溶媒和物:
【化1】

[式中、
Aは、結合、C=O、NR(C=O)またはO(C=O)であり、ここで、Rは水素、または必要に応じてヒドロキシもしくはC1−4アルコキシにより置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルであり;
Yは、結合、または炭素原子1、2もしくは3個の長さのアルキレン鎖であり;
Qは、SまたはCRであり;
Jは、SまたはCHであり;ただし、QとJの一方はSであり、QとJの他方はSでない;
QがSであるとき、環の炭素原子「a」と「b」の間に二重結合が存在し、環の窒素NとJの間に二重結合が存在し;かつ、JがSであるとき、Qと環炭素原子「a」の間に二重結合が存在し、環窒素Nと環炭素原子「b」の間に二重結合が存在し;
は、水素;3〜12環員を有する炭素環式基もしくは複素環式基;または、必要に応じて、ハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシ、C1−4ヒドロカルビルオキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜12環員を有する炭素環式基または複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基であり、ここで、このヒドロカルビル基の1または2個の炭素原子は必要に応じて、O、S、NH、SO、SOから選択される原子または基により置き換えられていてもよく;
は、水素;ハロゲン;C1−4アルコキシ(例えば、メトキシ);または、必要に応じてハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシルもしくはC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ)により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基であり;
は、水素、ならびに3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択され;かつ
は、水素;または、必要に応じてハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシルもしくはC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ)により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基である]。
【請求項2】
下記式(Ib)を有する、請求項1に記載の化合物、およびその塩、互変異性体、N−オキシドまたは溶媒和物:
【化2】

[式中、
Aは、結合、C=O、NR(C=O)またはO(C=O)であり、ここで、Rは水素、または必要に応じてヒドロキシもしくはC1−4アルコキシにより置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルであり;
Yは、結合、または炭素原子1、2もしくは3個の長さのアルキレン鎖であり;
は、水素;3〜12環員を有する炭素環式基もしくは複素環式基;または、必要に応じて、ハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシ、C1−4ヒドロカルビルオキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜12環員を有する炭素環式基または複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基であり、このヒドロカルビル基の1または2個の炭素原子は必要に応じて、O、S、NH、SO、SOから選択される原子または基により置き換えられていてもよく;
は、水素;ハロゲン;C1−4アルコキシ(例えば、メトキシ);または必要に応じてハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシルもしくはC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ)により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基であり;
は、水素、ならびに3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択され;かつ
は、水素、または必要に応じてハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシルもしくはC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ)により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基である]。
【請求項3】
下記式(Id)を有する、請求項1に記載の化合物、およびその塩、互変異性体、N−オキシドまたは溶媒和物:
【化3】

[式中、
Aは結合、C=O、NR(C=O)またはO(C=O)であり、ここで、Rは水素、または必要に応じてヒドロキシもしくはC1−4アルコキシにより置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルであり;
Yは結合、または炭素原子1、2もしくは3個の長さのアルキレン鎖であり;
は水素;3〜12環員を有する炭素環式基または複素環式基;または必要に応じて、ハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシ、C1−4ヒドロカルビルオキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜12環員を有する炭素環式基または複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基であり、このヒドロカルビル基の1または2個の炭素原子は必要に応じて、O、S、NH、SO、SOから選択される原子または基により置き換えられていてもよく;
は水素、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択され;かつ
は水素、または必要に応じてハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシルもしくはC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ)により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基である]。
【請求項4】
下記式(Ia)の化合物、およびその塩、互変異性体、N−オキシドまたは溶媒和物:
【化4】

[式中、
Aは、結合、C=O、NR(C=O)またはO(C=O)であり、ここで、Rは水素、または必要に応じてヒドロキシもしくはC1−4アルコキシにより置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルであり;
Yは、結合、または炭素原子1、2もしくは3個の長さのアルキレン鎖であり;
Qは、SまたはCRであり;
Jは、SまたはCHであり;ただし、QとJの一方はSであり、QとJの他方はSでない;
QがSであるとき、環の炭素原子「a」と「b」の間に二重結合が存在し、環の窒素NとJの間に二重結合が存在し;かつ、JがSであるとき、Qと環炭素原子「a」の間に二重結合が存在し、環窒素Nと環炭素原子「b」の間の二重結合が存在し;
は、(i)3〜12環員を有する炭素環式基もしくは複素環式基;または(ii)3〜12環員を有する炭素環式基または複素環式基により置換されたC1−4ヒドロカルビル基であり、このヒドロカルビル基は必要に応じて、ハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシ、C1−4ヒドロカルビルオキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノから選択される1以上の置換基によりさらに置換されていてもよく、ここで、このヒドロカルビル基の1または2個の炭素原子は必要に応じて、O、S、NH、SOおよびSOから選択される原子または基により置き換えられていてもよく;
は、水素;ハロゲン;C1−4アルコキシ;または必要に応じてハロゲン、ヒドロキシもしくはC1−4アルコキシにより置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基であり;
は、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択され;かつ
は、水素;または必要に応じてハロゲン、ヒドロキシもしくはC1−4アルコキシにより置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基であり;
ただし、
(A)部分Q−Jを含む環がチアゾール環であり、Aが結合であり、Rが水素であり、Rがシクロヘキシルであり、Yが結合であり、かつ、Rがメトキシ置換ジベンゾフラン基である化合物;および
(B)部分Q−Jを含む環がチアゾール環であり、Aが結合であり、Rが水素であり、Rが4−ピリジルメチルまたは5−キノリニルであり、かつ、Y−Rが3,4−ジクロロフェニル、4−フェノキシフェニル、4−ビフェニル、4−シクロヘキシルフェニルおよび3−イソキノリニルから選択される化合物
は除く]。
【請求項5】
下記式(Ic)を有する、請求項4に記載の化合物、およびその塩、互変異性体、N−オキシドおよび溶媒和物:
【化5】

[式中、
Aは、結合、C=O、NR(C=O)またはO(C=O)であり、ここで、Rは水素、または必要に応じてヒドロキシもしくはC1−4アルコキシにより置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルであり;
Yは、結合、または炭素原子1、2もしくは3個の長さのアルキレン鎖であり;
は、(i)3〜12環員を有する炭素環式基もしくは複素環式基;または(ii)3〜12環員を有する炭素環式基もしくは複素環式基により置換されたC1−4ヒドロカルビル基であり、このヒドロカルビル基は必要に応じて、ハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシ、C1−4ヒドロカルビルオキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノから選択される1以上の置換基によりさらに置換されていてもよく、このヒドロカルビル基の1または2個の炭素原子は必要に応じて、O、S、NH、SOおよびSOから選択される原子または基により置き換えられていてもよく;
は、水素;ハロゲン;C1−4アルコキシ;または、必要に応じてハロゲン、ヒドロキシもしくはC1−4アルコキシにより置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基であり;
は、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択され;かつ
は、水素;または必要に応じてハロゲン、ヒドロキシもしくはC1−4アルコキシにより置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基である]。
【請求項6】
下記式(Ie)を有する、請求項4に記載の化合物、およびその塩、互変異性体、N−オキシドおよび溶媒和物:
【化6】

[式中、
Aは、結合、C=O、NR(C=O)またはO(C=O)であり、ここで、Rは水素または必要に応じてヒドロキシもしくはC1−4アルコキシにより置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルであり;
Yは、結合、または炭素原子1、2もしくは3個の長さのアルキレン鎖であり;
は、(i)3〜12環員を有する炭素環式基もしくは複素環式基;または(ii)3〜12環員を有する炭素環式基または複素環式基により置換されたC1−4ヒドロカルビル基であり、このヒドロカルビル基は必要に応じて、ハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシ、C1−4ヒドロカルビルオキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノから選択される1以上の置換基のよりさらに置換されていてもよく、このヒドロカルビル基の1または2個の炭素原子は必要に応じて、O、S、NH、SOおよびSOから選択される原子または基により置き換えられていてもよく;
は、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択され;かつ
は、水素;または、必要に応じてハロゲン、ヒドロキシもしくはC1−4アルコキシにより置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基であり;
ただし、
(A)Aが結合であり、Rが水素であり、Rがシクロヘキシルであり、Yが結合であり、かつ、Rがメトキシ置換ジベンゾフラン基である、化合物;および
(B)Aが結合であり、Rが水素であり、Rが4−ピリジルメチルまたは5−キノリニルであり、かつ、Y−Rが3,4−ジクロロフェニル、4−フェノキシフェニル、4−ビフェニル、4−シクロヘキシルフェニルおよび3−イソキノリルから選択される、化合物
は除く]。
【請求項7】
Aが、C=Oである、請求項4〜6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
が、水素またはC1−3アルキル、より好ましくは水素またはメチル、最も好ましくは水素である、請求項4〜7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
が、水素、またはC1−3アルキル、より好ましくは水素またはメチルであり、最も好ましくは、水素に記載の化合物である、請求項4〜8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
が、水素またはメチルであり、最も好ましくは、水素である、請求項4〜9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
が、3〜12環員を有する炭素環式基もしくは複素環式基である、請求項4〜10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
が、3〜12環員を有する炭素環式基または複素環式基により置換されたC1−4ヒドロカルビル基であり、このヒドロカルビル基は必要に応じて、ハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシ、C1−4ヒドロカルビルオキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノから選択される1以上の置換基のよりさらに置換されていてもよく、かつ、このヒドロカルビル基の1または2個の炭素原子は必要に応じて、O、S、NH、SOおよびSOから選択される原子または基により置き換えられていてもよい、請求項4〜11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
炭素環式環または複素環式環が、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、R−R基から選択される1以上の置換基R10により必要に応じて置換されていてもよいアリール基またはヘテロアリール基であり、
ここで、Rは、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり、Rは、水素、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびに必要に応じて、ヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択される1以上の置換基で置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択され、このC1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は必要に応じてO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xにより置き換えられていてもよく;
は水素およびC1−4ヒドロカルビルから選択され;かつ
はO、SまたはNRであり、Xは=O、=Sまたは=NRである、請求項11または12に記載の化合物。
【請求項14】
前記置換基が、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、基R−RからなるR10a基から選択され、
ここで、Rは、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、またはSOであり、Rは、水素、ならびに必要に応じて、ヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシおよび3〜6環員を有する単環式非芳香族炭素環式基または複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択され;ここで、このC1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は必要に応じて、O、S、SO、SO、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)X(XはOまたはSであり、Xは=Oまたは=Sである)により置き換えられていてもよい、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
炭素環式基および複素環式基が、置換および非置換フェニル基である、請求項13または14に記載の化合物。
【請求項16】
Aが、C=Oであり、かつ、R−Aが表1に示される基から選択される基のいずれかである、請求項4〜15いずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項17】
下記式(II)を有する、請求項4〜16のいずれか一項に記載の化合物、ならびにその塩、互変異性体、N−オキシドおよび溶媒和物:
【化7】

[式中、QおよびJは本明細書で定義される通りであり、R、R、RおよびYは各々独立に請求項4〜16のいずれか一項で定義されるR、R、RおよびYから選択される]。
【請求項18】
下記式(IIa)を有する、請求項17に記載の化合物、ならびにその塩、互変異性体、N−オキシドおよび溶媒和物:
【化8】

[式中、R、R、RおよびYは各々独立に請求項17で定義されるR、R、RおよびYから選択される]。
【請求項19】
式(IIb)を有する、請求項17に記載の化合物、ならびにその塩、互変異性体、N−オキシドおよび溶媒和物:
【化9】

[式中、R、RおよびYは各々独立に請求項17で定義されるR、RおよびYから選択される]。
【請求項20】
が、
(i)フッ素;塩素;ヒドロキシ;O、NおよびSから選択される1または2個のヘテロ原子を含む5員および6員の飽和複素環式基(これらの複素環式基は必要に応じて1以上のC1−4アルキル基により置換されていてもよい);C1−4ヒドロカルビルオキシ;およびC1−4ヒドロカルビル[ここで、これらのC1−4ヒドロカルビルおよびC1−4ヒドロカルビルオキシ基は必要に応じて、ヒドロキシ、フッ素、C1−2アルコキシ、アミノ、モノおよびジ−C1−4アルキルアミノ、フェニル、ハロフェニル、3〜7環員(より好ましくは、4、5もしくは6環員、例えば、5もしくは6環員)を有する飽和炭素環式または5もしくは6環員からなり、かつ、O、SおよびNから選択される2個までのヘテロ原子を含む飽和複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよい];または2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシンから選択される1以上の置換基(例えば、1、2または3個)により必要に応じて置換されていてもよいフェニル;または
(ii)O、SおよびNから選択される1もしくは2個のヘテロ原子を含む単環式ヘテロアリール基;またはO、SおよびNから選択される1個のヘテロ原子を含む二環式ヘテロアリール基[この単環式および二環式ヘテロアリール基は各々、必要に応じて、フッ素;塩素;C1−3ヒドロカルビルオキシ;および必要に応じて、ヒドロキシ、フッ素、メトキシまたはO、SおよびNから選択される2個までのヘテロ原子を含む5員または6員の飽和炭素環式基または複素環式基により置換されていてもよいC1−3ヒドロカルビルから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい];または
(iii)3〜6環員を有する置換または非置換シクロアルキル基;または
(iv)フッ素;ヒドロキシ;C1−4ヒドロカルビルオキシ;アミノ;モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ;および3〜12環員を有する炭素環式基または複素環式基(ここで、このヒドロカルビル基の炭素原子の1つは必要に応じて、O、NH、SOおよびSOから選択される原子または基により置換されていてもよい)から選択される1以上の置換基により必要に応じて置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基
である、請求項17〜19のいずれか一項に記載の化合物、およびその塩、互変異性体、N−オキシドまたは溶媒和物。
【請求項21】
が、非置換フェニル、2−フルオロフェニル、2−ヒドロキシフェニル、2−メトキシフェニル、2−メチルフェニル、2−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)−フェニル、3−フルオロフェニル、3−メトキシフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル、2−フルオロ−3−メトキシフェニル、2−フルオロ−5−メトキシフェニル、2−クロロ−6−メトキシフェニル、2−フルオロ−6−メトキシフェニル、2,6−ジクロロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニルおよび5−フルオロ−2−メトキシフェニルから選択される、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
が、2,6−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−6−メトキシフェニルおよび2,6−ジクロロフェニルから選択される、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
が、2,6−ジフルオロフェニルである、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
が、2,6−ジクロロフェニルである、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
が、非芳香族基であり、例えば、複素環式基である場合、請求項4〜24のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
が、シクロアルキル、オキサ−シクロアルキル、アザ−シクロアルキル、ジアザ−シクロアルキル、ジオキサ−シクロアルキルおよびアザ−オキサ−シクロアルキル基から選択され、各々非置換型であるか、または請求項13〜25のいずれか一項で定義されたような置換基R10またはR10aにより置換されている、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
が非置換または置換シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、テトラヒドロピラン、モルホリン、テトラヒドロフラン、ピペリジンおよびピロリジン基から選択される、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
が本明細書の表2で示される基から選択される、請求項4〜27のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項29】
下記式(III)の請求項4に記載の化合物、ならびにその塩、互変異性体、N−オキシドおよび溶媒和物:
【化10】

(式中、Q、J、環炭素原子「a」および「b」、R1、R3およびYは、請求項4〜28のいずれか一項で定義される通りである)。
【請求項30】
下記式(IIIa)を有する、請求項29に記載の化合物、ならびにその塩、互変異性体、N−オキシドおよび溶媒和物。
【化11】

【請求項31】
下記式(IIIb)を有する、請求項29に記載の化合物、ならびにその塩、互変異性体、N−オキシドおよび溶媒和物。
【化12】

【請求項32】
下記式(IV)を有する、請求項4に記載の化合物、ならびにその塩、互変異性体、N−オキシドおよび溶媒和物:
【化13】

[式中、A、J、Q、RおよびRは請求項1〜31のいずれか一項に記載で定義される通りであり;
1番と2番の炭素の間に任意の第二の結合が存在してもよく;
UおよびTの一方はCH、CHR13、CR1113、NR14、N(O)R15、OおよびS(O)から選択され;かつ、UおよびTの他方はNR14、O、CH、CHR11、C(R11、およびC=Oから選択され;rは0、1、2、3または4であり;tは0、1または2であり;
11は水素、ハロゲン(特定のフッ素)、C1−3アルキル(例えば、メチル)およびC1−3アルコキシ(例えば、メトキシ)から選択され;
13は水素、NHR14、NOH、NOR14およびR−Rから選択され;
14は水素およびR−Rから選択され;
は結合、CO、C(X)X、SOおよびSONRから選択され;
、RおよびRは上記で定義される通りであり;かつ
15は必要に応じてヒドロキシ、C1−2アルコキシ、ハロゲンまたは単環式5員もしくは6員炭素環式基または複素環式基により置換されていてもよいC1−4飽和ヒドロカルビルから選択され、ただし、UおよびTは同時にOではあり得ない]。
【請求項33】
UおよびTの一方はCH、CHR13、CR1113、NR14、N(O)R15、OおよびS(O)から選択され;かつ、UおよびTの他方はNR14、O、CH、CHR11、C(R11、およびC=Oから選択され;rは0、1、2、3または4であり;tは0、1または2であり;
11は水素およびC1−3アルキルから選択され;
13は水素およびR−Rから選択され;
14は水素およびR−Rから選択され;
はCO、C(X)X、SOおよびSONRから選択され;
、RおよびRは上記で定義される通りであり;かつ
15は必要に応じてヒドロキシ、C1−2アルコキシ、ハロゲンまたは単環式5員もしくは6員炭素環式基または複素環式基により置換されていてもよいC1−4飽和ヒドロカルビルから選択される、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
下記式(V)を有する、請求項32または33に記載の化合物、ならびにその塩、互変異性体、N−オキシドおよび溶媒和物:
【化14】

[式中、Q、J、環炭素「a」と「b」、R、R11および「r」は本明細書で定義される通りであり、XはCH−OMeおよび本明細書で定義される基NR14から選択される]。
【請求項35】
下記式(Va)を有する、請求項34に記載の化合物、ならびにその塩、互変異性体、N−オキシドおよび溶媒和物:
【化15】

[式中、
14aは、水素、必要に応じて、フルオロ(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、ブチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチルおよび2,2,2−トリフルオロエチル)、シクロプロピルメチル、フェニル−C1−2アルキル(例えば、ベンジル)、C1−4アルコキシカルボニル(例えば、エトキシカルボニルおよびt−ブチルオキシカルボニル)、フェニル−C1−2アルコキシカルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニル)、C1−2−アルコキシ−C1−2アルキル(例えば、メトキシメチルおよびメトキシエチル)、ならびにC1−4アルキルスルホニル(例えば、メタンスルホニル)により置換されていてもよいC1−4アルキルから選択され、ここで、これらのフェニル部分は、存在する場合、必要に応じて、フッ素、塩素、必要に応じてフルオロまたはC1−2−アルコキシにより置換されていてもよいC1−4アルコキシ、および必要に応じてフルオロまたはC1−2−アルコキシにより置換されていてもよいC1−4アルキルから選択される1〜3個の置換基により置換されていてもよく;
wは0、1、2または3であり;
は水素またはメチル、最も好ましくは、水素であり;
11およびrは上記で定義される通りであり;かつ
19はフッ素;塩素;必要に応じてフルオロまたはC1−2−アルコキシにより置換されていてもよいC1−4アルコキシ;および必要に応じてフルオロまたはC1−2−アルコキシにより置換されていてもよいC1−4アルキルから選択される]。
【請求項36】
下記式(Vb)を有する、請求項32に記載の化合物、ならびにその塩、互変異性体、N−オキシドおよび溶媒和物:
【化16】

[式中、
14aは、水素、必要に応じてフルオロ(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、ブチルおよび2,2,2−トリフルオロエチル)、シクロプロピルメチル、フェニル−C1−2アルキル(例えば、ベンジル)、C1−4アルコキシカルボニル(例えば、エトキシカルボニルおよびt−ブチルオキシカルボニル)、フェニル−C1−2アルコキシカルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニル)、C1−2−アルコキシ−C1−2アルキル(例えば、メトキシメチルおよびメトキシエチル)、およびC1−4アルキルスルホニル(例えば、メタンスルホニル)により置換されていてもよいC1−4アルキルから選択され、ここで、これらのフェニル部分は、存在する場合、必要に応じて、フッ素、塩素、必要に応じてフルオロまたはC1−2−アルコキシにより置換されていてもよいC1−4アルコキシ、および必要に応じてフルオロまたはC1−2−アルコキシにより置換されていてもよいC1−4アルキルから選択される1〜3個の置換基により置換されていてもよく;
wは0、1、2または3であり;
は水素またはメチル、最も好ましくは、水素であり;
11およびrは上記で定義される通りであり;かつ
19はフッ素;塩素;必要に応じてフルオロまたはC1−2−アルコキシにより置換されていてもよいC1−4アルコキシ;および必要に応じてフルオロまたはC1−2−アルコキシにより置換されていてもよいC1−4アルキルから選択される]。
【請求項37】
下記式(VI)を有する、請求項35に記載の化合物、ならびにその塩、互変異性体、N−オキシドおよび溶媒和物:
【化17】

[式中、R20は水素およびメチルから選択され;
21はフッ素および塩素から選択され;かつ
22はフッ素、塩素およびメトキシから選択されるか;または
21およびR22の一方は水素であり、他方は塩素、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシおよびベンジルオキシから選択される]。
【請求項38】
下記式(VII)を有する、請求項34に記載の化合物、ならびにその塩、互変異性体、N−オキシドおよび溶媒和物:
【化18】

[式中、Q、JおよびXは本明細書で定義される通りであり、xは0、1、2または3であり、R23aおよびR23bは各々独立に水素、メチルおよびフッ素から選択され、かつ、R24はメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、塩素およびフッ素から選択される]。
【請求項39】
下記式(VIII)を有する、請求項4に記載の化合物およびそれに従属するいずれかの請求項に記載の化合物:
【化19】

[式中、R、A、Q、J、R19、およびwは上記で定義される通りであり、QはN、CHまたはCR19であり、QはO、NH、N−(C1−4アルキル)およびN−C(O)−O(C1−4アルキル)から選択される]。
【請求項40】
が、Nである、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
が、CHである、請求項39に記載の化合物。
【請求項42】
が、O、NH、N−MeおよびN−bocがある、請求項39〜41のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項43】
部分:
【化20】

が、イソチアゾール基である、請求項32〜42のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項44】
部分:
【化21】

が、チアゾール基である、請求項32〜42のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項45】
下記から選択される化合物、ならびにその塩、互変異性体、N−オキシドおよび溶媒和物:
4−(2,6−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−イソチアゾール−3−カルボン酸(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−アミド;
5−(2,6−ジフルオロ−ベンゾイルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸ピペリジン−4−イルアミド;
5−ベンジルアミノ−チアゾール−4−カルボン酸ピペリジン−4−イルアミド;
5−(2,6−ジクロロ−ベンジルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸ピペリジン−4−イルアミド;
5−(2−エトキシ−ベンゾイルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸ピペリジン−4−イルアミド;
5−(1−フェニル−エチルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸ピペリジン−4−イルアミド;
5−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸ピペリジン−4−イルアミド;
5−(ピリジン−3−イルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸ピペリジン−4−イルアミド;
4−(2,6−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−イソチアゾール−3−カルボン酸(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−アミド;
5−(2,4,6−トリクロロ−ベンゾイルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸フェニルアミド;
5−(2,4,6−トリクロロ−ベンゾイルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸(5−ピペラジン−1−イル−ピリジン−2−イル)−アミド;
5−(2,4,6−トリクロロ−ベンゾイルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸[1−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミド;
5−(2,4,6−トリクロロ−ベンゾイルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸ピリジン−2−イルアミド;
5−(2,4,6−トリクロロ−ベンゾイルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸ピペリジン−4−イルアミド;
5−(2,4,6−トリクロロ−ベンゾイルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−アミド;
5−(2,4,6−トリクロロ−ベンゾイルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸(4−メトキシメトキシ−シクロヘキシル)−アミド;
5−(2,4,6−トリクロロ−ベンゾイルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−アミド;
5−(2,4,6−トリクロロ−ベンゾイルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸(3−ヒドロキシ−フェニル)−アミド;
5−(2,4,6−トリクロロ−ベンゾイルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸(2−ヒドロキシ−フェニル)−アミド;
5−フェニルアミノ−チアゾール−4−カルボン酸フェニルアミド;
5−フェニルアミノ−チアゾール−4−カルボン酸ピリジン−2−イル−アミド;
5−フェニルアミノ−チアゾール−4−カルボン酸(5−ピペラジン−1−イル−ピリジン−2−イル)−アミド;
5−フェニルアミノ−チアゾール−4−カルボン酸(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−アミド;
5−(2−メトキシ−ベンジルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸(5−ピペラジン−1−イル−ピリジン−2−イル)−アミド;
4−(2,6−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−イソチアゾール−3−カルボン酸(5−ピペラジン−1−イル−ピリジン−2−イル)−アミド;
4−(2,6−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−イソチアゾール−3−カルボン酸(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミド;
4−ベンゾイルアミノ−イソチアゾール−3−カルボン酸(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−アミド;
4−(シクロペンタン−カルボニル−アミノ)−イソチアゾール−3−カルボン酸(5−ピペラジン−1−イル−ピリジン−2−イル)−アミド;
4−(2,4,6−トリクロロ−ベンゾイルアミノ)−イソチアゾール−3−カルボン酸(5−ピペラジン−1−イル−ピリジン−2−イル)−アミド;
5−(2,6−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−アミド;および
5−ベンゾイルアミノ−チアゾール−4−カルボン酸(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−アミド。
【請求項46】
塩、溶媒和物または互変異性体の形態である、請求項4〜45のいずれか一項で定義される化合物。
【請求項47】
塩の形態である、請求項4〜45のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項48】
塩が第四級アンモニウム塩以外のものである、請求項4または請求項47に記載の化合物。
【請求項49】
医薬に用いるための、請求項1〜48のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項50】
請求項4〜48のいずれか一項に記載の化合物と、薬学上許容される担体とを含んでなる、組成物。
【請求項51】
サイクリン依存性キナーゼが介在する病態または症状の予防または治療のための方法であって、それを必要とする患者に、請求項1〜48のいずれか一項で定義される化合物を投与することを含む、方法。
【請求項52】
サイクリン依存性キナーゼを阻害する方法であって、そのキナーゼと、請求項1〜48のいずれか一項に記載のキナーゼ阻害化合物を接触させることを含む、方法。
【請求項53】
請求項1〜48のいずれか一項に記載の化合物を用いて、サイクリン依存性キナーゼの活性を阻害することによって、細胞プロセス(例えば、細胞分裂)を調整する方法。
【請求項54】
哺乳類において異常な細胞増殖を含む、または異常な細胞増殖から生じる疾病または症状を治療するための方法であって、その哺乳類に、請求項1〜48のいずれか一項に記載の化合物を、異常な細胞増殖を阻害するのに有効な量で投与することを含む、方法。
【請求項55】
哺乳類において異常な細胞増殖を含む、または異常な細胞増殖から生じる疾病または症状を治療するための方法であって、その哺乳類に、請求項1〜48のいずれか一項に記載の化合物を、CDK活性(CDK1またはCDK2活性)を阻害するのに有効な量で投与することを含む、方法。
【請求項56】
グリコーゲンシンターゼキナーゼ−3が介在する病態または症状の予防または治療用薬剤の製造のための、請求項1〜48のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項57】
グリコーゲンシンターゼキナーゼ−3が介在する病態または症状の予防または治療のための方法であって、それを必要とする対象に、請求項1〜48のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項58】
グリコーゲンシンターゼキナーゼ−3を阻害する方法であって、そのキナーゼと、請求項1〜48のいずれか一項に記載のキナーゼ阻害化合物を接触させることを含む、方法。
【請求項59】
請求項1〜48のいずれか一項に記載の化合物を用いて、グリコーゲンシンターゼキナーゼ−3の活性を阻害することによって、細胞プロセス(例えば、細胞分裂)を調整する方法。
【請求項60】
哺乳類において異常な細胞増殖を含む、または異常な細胞増殖から生じる疾病または症状を治療するための方法であって、その哺乳類に、請求項1〜48のいずれか一項に記載の化合物を、グリコーゲンシンターゼキナーゼ−3活性を阻害するのに有効な量で投与することを含む、方法。
【請求項61】
病態または症状が、癌などの増殖性疾患、ならびにウイルス感染、自己免疫疾患および神経変性疾患などの症状から選択される、請求項1〜60のいずれか一項に記載の使用のための組成物、使用、または方法。
【請求項62】
哺乳類において異常な細胞増殖を含む、または異常な細胞増殖から生じる疾病または症状の罹患率の緩和もしくは軽減するための方法であって、その哺乳類に、請求項1〜48のいずれか一項に記載の化合物を、異常な細胞増殖を阻害するのに有効な量で投与することを含む、方法。
【請求項63】
サイクリン依存性キナーゼまたはグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3が介在する病態または症状の罹患率の緩和もしくは軽減するための方法であって、それを必要とする対象に、請求項1〜62のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項64】
病態または症状が、乳癌、卵巣癌、結腸癌、前立腺癌、食道癌、扁平上皮癌および非小細胞性肺癌から選択される癌である、請求項1〜63のいずれか一項で定義された使用のための組成物、使用、または方法。
【請求項65】
請求項1〜48のいずれか一項に記載の化合物の製造方法であって、
(i)式R−COHのカルボン酸またはその活性化誘導体を、式(XII):
【化22】

(式中、Y、R、RおよびRは請求項1〜64のいずれか一項で定義される通りである)
のアミノ−チアゾールと反応させるか;または
(ii)式(X):
【化23】

の化合物(またはその活性化誘導体)を式R−Y−NH(式中、X、RおよびRは請求項1〜64のいずれか一項で定義されるとおりである)の化合物と反応させる
ことを含んでなる、方法。
【請求項66】
抗真菌剤として用いるための、請求項1〜48のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項67】
サイクリン依存性キナーゼが介在する病態または症状の診断して治療する方法であって、
(i)患者に対して、その患者が罹患している、または罹患している可能性のある疾病または症状がサイクリン依存性キナーゼに対する活性を有する化合物による治療に感受性があるものかどうか判定するスクリーニングを行い、かつ、(ii)その患者が罹患している、または罹患している可能性のある疾病または症状にそのような感受性があることが示された場合に、その後、その患者に請求項1〜48のいずれか一項に記載の化合物を投与する
ことを含んでなる、方法。
【請求項68】
スクリーニングされ、かつ、サイクリン依存性キナーゼに対する活性を有する化合物による治療に感受性がある疾病または症状に罹患している、または罹患するリスクがあるものと判定された患者の病態または症状の治療または予防用の薬剤の製造のための、請求項1〜48のいずれか一項に記載の化合物の使用。

【公表番号】特表2008−506761(P2008−506761A)
【公表日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−522032(P2007−522032)
【出願日】平成17年7月22日(2005.7.22)
【国際出願番号】PCT/GB2005/002888
【国際公開番号】WO2006/008545
【国際公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【出願人】(504162110)アステックス、セラピューティックス、リミテッド (45)
【氏名又は名称原語表記】ASTEX THERAPEUTICS LIMITED
【Fターム(参考)】