説明

ヘプタアザフェナレンの新規誘導体、その取得方法、並びに紫外線からの保護剤としてのその使用

本発明は一般式(I)の新規なヘプタアザフェナレン誘導体及びそれを得る方法に関する。上記化合物の物理化学的性質はこれらを紫外線吸収剤として使用することを可能にする。


【発明の詳細な説明】
【発明の開示】
【0001】
(発明の分野)
本発明は化粧品、皮膚科学及び医薬の分野に関する。特に、本発明は、その物理化学的性質のために紫外線からの保護剤として有用であるヘプタアザフェナレンの新規誘導体、並びに皮膚、唇、爪及び毛髪を紫外線から保護する化粧品、皮膚科学、獣医用及び薬学的製剤の製造におけるその使用に関する。
【0002】
(発明の背景)
日光、特に紫外線は、ある環境下で皮膚に有害な影響を誘発し、例えばとりわけ日焼け、光線皮膚症及び光加齢のような病理的徴候を生じる。
そのような病理的徴候の原因となる主要な要因は紫外線であり、そのエネルギーはその波長に逆比例する。よって、波長が短いほど、紫外線のエネルギーは強くなる。紫外線はUV-C、UV-B及びUV-Aに分類され、UV-Cが、オゾン層に吸収されるが最も有害である。
【0003】
UV-A及びUV-B線が引き起こしうるダメージに対処するために、人々の皮膚は、メラニン、毛髪、皮膚の脂肪層等々、紫外線を吸収するか反射する様々な自然の保護システムを有している。
日光遮蔽剤及び/又はサンスクリーン剤がこの点で太陽光の影響を低減させるために現在使用されている。このような紫外線遮蔽剤は、皮膚、唇、爪又は毛髪に塗布され、太陽光線から保護し、光線に敏感な活性物質又は成分の分解を防止するために化粧品用、皮膚科用及び薬学的製剤及び他の化粧品調製物に含有せしめられる化合物である。
【0004】
近年、その物理化学的性質が紫外線遮蔽剤としてより効果的であろう化合物を得るために研究がなされている。
様々な種類の太陽光遮蔽剤があるにもかかわらず、物理化学的性質により、UV-A線、UV-B線から又はUV-A線とUV-B線から同時に保護する適切な紫外線遮蔽剤になる新規な化合物に対する必要性が存在している。
【0005】
(発明の説明)
本発明の第一の態様は、一般式(I):

[上式中、
、R及びRは、互いに同一か又は異なっており、置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基;-OR基;又は-NR基を表し;
は、水素、1から18の炭素原子を含む置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC3-12シクロアルキル基;置換されていてもよい 単環又は多環式 アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から14の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
及びRは互いに同一か又は異なっており、水素;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状 アルキル 基; 置換されていてもよい C-C12 シクロアルキル 基; 置換されていてもよい 単環又は多環式 アリール 基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい 飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;あるいはR及びRは縮合して窒素と共に、N、O及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい4から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の単環又は多環式環系を形成する]のヘプタアザフェナレン誘導体又はその薬学的、皮膚科学的、又は化粧品的に許容可能な塩、互変異性体、異性体又は溶媒和物を含む。
【0006】
好ましい実施態様では、R、R及びRが同一である場合、それらはフェニル、メチルフェニル、ジメチルフェニル、トリメチルフェニル、及び2,3,5,6-テトラメチルフェニルではあり得ない。
他の好ましい実施態様では、R、R及びRが同一でORである場合、Rは水素とは異なる。
他の好ましい実施態様では、R、R及びRが同一でORである場合、ORは、n-ブチル、エチル、フェニル、ベンジル、2,6-ジメチルフェニル、3,5-ジメチルフェニル、2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブチル、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピル、2,2,2-トリフルオロエチル及びヒドロキシメチルとは異なる。
他の好ましい実施態様では、R、R及びRが同一でORである場合、Rが基R、R及びRの二つについてエチルならば、Rは第三の基R、R及びRに対して水素とは異なる。
【0007】
他の好ましい実施態様では、R、R及びRが同一でNRである場合、R及びRは、同一であり、水素とは異なる。
他の好ましい実施態様では、R、R及びRが同一でNRである場合、R及びRは、同一であり、エチル、n-ブチル、ベンジル、n-ヘプチル、フェニル、シクロヘキシル、2-ピリジル又はヒドロキシメチルとは異なる。
他の好ましい実施態様では、R、R及びRが同一でNRである場合、R又はRの一方が水素ならば、他方の基R又はRはn-ブチル、(置換されていてもよい)フェニル、ヒドロキシメチル、4-メトキシ-9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-1-イル、9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-1-イル、9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-2-イル、又は5-ベンゾイルアミノ-9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-1-イルとは異なる。
【0008】
他の好ましい実施態様では、R、R及びRが同一でNRである場合、R又はRの一方がフェニルならば、他方の基R又はRはメチルとは異なる。
他の好ましい実施態様では、R、R及びRがNRである場合、R及びRが基R、R、Rの二つに対して同一でありn-ヘプチルを表し、R、R、Rの第三の基がNRで、R又はRがフェニルであれば、他のR又はRはフェニルとは異なる。
他の好ましい実施態様では、R、R及びRがNRである場合、R及びRが基R、R、R、の二つに対して同じでフェニルを表し、R、R、Rの第三の基がNRで、R又はRがn-ヘプチルであれば、他のR又はRはn-ヘプチルとは異なる。
好ましい実施態様では、6,6',6''-(1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン-2,5,8-トリルトリイミノ)トリス[[(4-アセトアミド-2-スルホフェニル)アゾ]-4-ヒドロキシ-2-ナフタレンスルホン酸がディスクレームされる。
【0009】
好ましい実施態様では、本発明は、
、R及びRが、互いに同一か又は異なっており、置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基;-OR基;又は-NR基を表し;
が、水素、1から18の炭素原子を含む置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基;C3-12シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から14の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
但し、R、R及びRが同じである場合、Rは水素とは異なり;
、R及びRが同じである場合、Rは、n-ブチル、エチル、フェニル、ベンジル、2,6-ジメチルフェニル、3,5-ジメチルフェニル、2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブチル、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピル、2,2,2-トリフルオロエチル及びヒドロキシメチルとは異なり;
及びRが、互いに同一か又は異なっており、水素;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC-C12シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;あるいはR及びRは縮合して窒素と共に、N、O及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい4から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の単環又は多環式環系を形成し;
、R及びRが同一でNRである場合、R又はRが水素ならば、他方の基R又はRはn-ブチル、フェニル、ヒドロキシメチル、4-メトキシ-9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-1-イル、9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-1-イル、9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-2-イル、又は5-ベンゾイルアミノ-9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-1-イルとは異なり;
、R及びRが同一である場合、R又はRがフェニルならば、他のR又はR基はメチルとは異なり;
及びRが基R、R、Rの二つに対して同一でありn-ヘプチルを表し、R、R、Rの第三の基がフェニルであれば、他のR又はRはフェニルとは異なり;
及びRが基R、R、R、の二つに対して同じでフェニルを表し、R、R、Rの第三の基に対して、R又はRがn-ヘプチルであれば、他のR又はRはn-ヘプチルとは異なる式(I)の化合物、又はその薬学的、皮膚科学的、又は化粧品的に許容可能な塩、互変異性体、異性体又は溶媒和物に関する。
【0010】
本発明において、「置換されていてもよい」は、特段の定義がない場合には、1から8の炭素原子を含む直鎖状又は分枝状アルキル基;C-Cシクロアルキル基;C-Cアルケニル;C-Cアルケニル-COOR;C-Cアルケニル-アリール;C-Cアルコキシド;アリール;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことができる5から10の原子を含む飽和、不飽和又は芳香族の複素環基;-COOR基;-CONR基;-COR10基;ヒドロキシル基;NR基;硫黄含有基;ニトロ基;ハロゲン、例えば塩素又はフッ素;C-Cアルコキシド;1から6の炭素原子置換を有する置換されていてもよい直鎖状又は分枝状アルキル鎖基によって、少なくとも一つの位置で置換され得る基を意味し、ここで、アルコキシド又はアルキル基は、少なくとも一つのヒドロキシル基、-SOM基、-N(R11)基、-N(R11)基、又は一般式(II):

の基によって置換され得、ここで
m=0又は1;
p=0、1、2、3又は4
12、R13、R14、R15及びR16は互いに同じか又は異なっており、1から6の炭素原子を有する置換されていてもよいアルキル基、1から6の炭素原子を有するアルコキシド基、置換されていてもよいアリール基又は-OSi(R17)基を表し;
17は、1から6の炭素原子を有するアルキル基、1から6の炭素原子を有するアルコキシド基又は置換されていてもよいアリール基を表し;
MはH、Na又はKであり;
、R及びRは独立して、水素;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい直鎖状又は分枝状アルキル基;置換又は未置換のアリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことができる5から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の複素環;C-C12シクロアルキル基から選択され;あるいは
及びRは縮合し、窒素と共に、O、N及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい5から10の原子を有する単環又は多環式 飽和、不飽和又は芳香族の環系を形成可能であり;
10は置換されていてもよいアルキル基、又は置換されていてもよいアリール基であるか、あるいはR10は縮合して、O、N及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい5から10の原子を有する単環又は多環式で飽和、不飽和又は芳香族の環系を形成し;
11は置換されていてもよいアルキル基である。
上述の基の何れもまた少なくとも一つの位置で置換されていてもよい。
【0011】
「塩」なる用語は、イオン形態を有しているか、又は荷電し、対イオン(カチオン又はアニオン)に結合しているか、又は溶液中にある本発明に係る(一般式(I)の)活性化合物の任意の形態を意味する。また含まれるのは他の分子及びイオンと活性化合物の錯体、特にイオン性相互作用によって結合している錯体である。
好ましい意味では、「塩」なる用語は、イオン形態を呈し、又は荷電して対イオン(カチオン又はアニオン)と結合し、又は溶液中にある本発明に従って使用される活性化合物の任意の形態を意味するものと理解されなければならない。これにまた含まれるものは他の分子及びイオンと活性化合物の錯体、特にイオン性相互作用によって錯化している錯体である。これは特に生理学的、皮膚科学的又は化粧品的に許容可能な塩を特に含み、これは薬理学的、皮膚科学的又は化粧品的に許容可能な塩と等価に使用されるものである。
【0012】
本発明の文脈における「薬学的、皮膚科学的又は化粧品的に許容可能な塩」なる用語は、a)薬学的、皮膚科学的又は化粧品的に許容可能な酸又はb)薬学的、皮膚科学的又は化粧品的に許容可能な塩基と形成される塩を意味する。これは、特に、薬学的、化粧品的及び皮膚科学的に許容可能(特にヒト及び/又は哺乳動物に使用される場合)である無機又は有機酸、又は薬学的、化粧品的及び皮膚科学的に許容可能(特にヒト及び/又は哺乳動物に使用される場合)である少なくとも一種のカチオン、好ましくは無機のものとの、活性化合物の塩を意味する。
好ましい意味では、「薬学的、皮膚科学的又は化粧品的に許容可能な塩」なる用語は、a)薬学的、皮膚科学的又は化粧品的に許容可能な酸又はb)薬学的、皮膚科学的又は化粧品的に許容可能な塩基と形成される塩を意味する。これは、特に、薬学的、化粧品的及び皮膚科学的に許容可能(特にヒト及び/又は哺乳動物に使用される場合)である無機又は有機酸、又は薬学的、化粧品的及び皮膚科学的に許容可能(特にヒト及び/又は哺乳動物に使用される場合)である少なくとも一種のカチオン、好ましくは無機のものとの、活性化合物の塩を意味する。
【0013】
「溶媒和物」という用語は、本発明の文脈では、一般式(I)の溶質の分子又はイオンとの溶媒分子の組合せによって形成された化合物を意味する。
好ましい意味では、本発明に係る「溶媒和物」なる用語は、水和物、アルコラート、例えばメタノラートを含む、該化合物が非共有結合を介して他の分子(最もありうるのは極性溶媒)に結合した活性化合物の任意の形態を意味していると理解されなければならない。
【0014】
好ましい実施態様では、ヘプタアザフェナレン誘導体は、次の一般式:

[上式中、
R'、R'及びR'は、互いに同一か又は異なっており、置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基;
R'、R''及びR'''は、互いに独立して、水素、1から18の炭素原子を含む置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC3-12シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から14の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
R'、R''、R'''、R'、R''及びR'''は互いに同一か又は異なっており、水素;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC-C12シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;あるいはR'、R''、R'''、R'、R''及びR'''は縮合して窒素と共に、N、O及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい4から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の単環又は多環式環系を形成する]
の何れかを有する。
【0015】
本発明の第一の側面の他の好ましい実施態様では、ヘプタアザフェナレン誘導体は、一般式(IA):

[上式中、R'、R''及びR'''は、互いに独立して、3から12の炭素原子を有するシクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を場合によっては含むことが可能な5から14の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表す]
を有する。
【0016】
本発明の第一の側面の他の好ましい実施態様では、ヘプタアザフェナレン誘導体は、一般式(IA):

[上式中、Rは、3から12の炭素原子を有するシクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を場合によっては含むことが可能な5から14の原子を含む置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表す]
を有する。
好ましい実施態様では、R、R、Rが同じ場合、Rは、フェニル、ベンジル、2,6-ジメチルフェニル又は3,5-ジメチルフェニルとは異なる。
【0017】
より好ましい実施態様では、R並びに場合によってはR'、R''及びR'''が、少なくとも一つの位置が置換されていてもよいアリール基で、該置換基が置換されていてもよいC-C12シクロアルキル基であるもの;置換されていてもよいC-Cアルケニル基;置換されていてもよいアリール;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環;-COOR基;-CONR基;-COR10基;ヒドロキシル基;ハロゲン、例えば塩素又はフッ素;C-Cアルコキシド;1から6の炭素原子を有する置換されていてもよい直鎖状又は分枝状アルキル鎖基を表し、ここで、アルコキシド又はアルキル基は少なくとも一のヒドロキシル基、-SOM基、-N(R11)基、-N(R11)基、又は一般式(II):

の基で置換可能であり;ここで、
m=0又は1;
p=0、1、2、3又は4;
12、R13、R14、R15及びR16は、互いに同じか異なっており、1から6の炭素原子を有する置換されていてもよいアルキル基、1から6の炭素原子を有するアルコキシド基、置換されていてもよいアリール基又は-OSi(R17)基を表し;
17は、1から6の炭素原子を有する置換されていてもよいアルキル基、1から6の炭素原子を有するアルコキシド基又は置換されていてもよいアリール基を表し;
MはH、Na又はKであり;
、R及びRは独立して水素;置換されていてもよいアリール基;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい直鎖状又は分枝状アルキル基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環;C-C12シクロアルキル基から選択され;又は
及びRは、縮合して窒素と共に、O、N及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい5から10の原子を有する単環又は多環式で飽和、不飽和又は芳香族の環系を形成可能であり;
10は、置換されていてもよいアルキル基、又は置換されていてもよいアリール基であるか、又はR10は縮合してO、N及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい5から10の原子を有する単環又は多環式 飽和、不飽和又は芳香族の環系を形成し;
11は置換されていてもよいアルキル基である。
【0018】
他の好ましい実施態様では、Rは、少なくとも一つの位置が置換されていてもよいアリール基で、該置換基がC-C12シクロアルキル基であるもの;アリール;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の複素環;-COOR基;-CONR基;-COR10基;ヒドロキシル基;ハロゲン、例えば塩素又はフッ素;C-Cアルコキシド;1から6の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状アルキル鎖基を表し、ここで、アルコキシド又はアルキル基は少なくとも一のヒドロキシル基、-SOM基、-N(R11)基、-N(R11)基、又は一般式(II):

の基で置換可能であり;ここで、
m=0又は1;
p=0、1、2、3又は4;
12、R13、R14、R15及びR16は、互いに同じか異なっており、1から6の炭素原子を有する置換されていてもよいアルキル基、1から6の炭素原子を有するアルコキシド基、置換されていてもよいアリール基又は-OSi(R17)基を表し;
17は、1から6の炭素原子を有する置換されていてもよいアルキル基、1から6の炭素原子を有するアルコキシド基又は置換されていてもよいアリール基を表し;
MはH、Na又はKであり;
、R及びRは独立して水素;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい直鎖状又は分枝状アルキル基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の複素環;C-C12シクロアルキル基から選択され;又は
及びRは、縮合して窒素と共に、O、N及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい5から10の原子を有する単環又は多環式で飽和、不飽和又は芳香族の環系を形成可能であり;
10は、置換されていてもよいアルキル基、又は置換されていてもよいアリール基であるか、又はR10は縮合してO、N及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい5から10の原子を有する単環又は多環式 飽和、不飽和又は芳香族の環系を形成し;
11は置換されていてもよいアルキル基である。
他の好ましい実施態様では、Rは4-メトキシフェニル、ナフチル、シクロペンチル、シクロヘキシルを表し;
但し、R、R及びRが同じ場合、Rはフェニル、ベンジル、2,6-ジメチルフェニル及び3,5-ジメチルフェニルとは異なる。
【0019】
本発明の第一の側面の他の好ましい実施態様では、ヘプタアザフェナレン誘導体は一般式(IB):

[上式中、各基の対R'R'、R''R''、及びR'''R'''内の基は互いに異なっており、水素;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC-C12シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
あるいは、基の対R'R'、R''R''、又はR'''R'''は縮合し、窒素と共に、O、N及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい4から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の単環又は多環式環系を形成する]
を有する。
【0020】
本発明の第一の側面の他の好ましい実施態様では、ヘプタアザフェナレン誘導体は一般式(IB):

[上式中、R及びRは互いに異なっており、水素;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC-C12シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
あるいは、R及びRは縮合し、窒素と共に、O、N及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい4から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の単環又は多環式環系を形成する]
を有する。
【0021】
好ましい実施態様では、各基の対R'R'、R''R''、及びR'''R'''内の基の一つが水素であれば、他の基はn-ブチル、未置換フェニル、ヒドロキシメチル、4-メトキシ-9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-1-イル、9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-1-イル、9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-2-イル、又は5-ベンゾイルアミノ-9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-1-イルとは異なる。
他の好ましい実施態様では、各基の対R'R'、R''R''、及びR'''R'''内の基の一つがフェニルであれば、他の基はメチルとは異なる。
【0022】
より好ましい実施態様では、対Rの一つの基又は場合によっては対R'R'、R''R''又はR'''R'''の一つの基が、少なくとも一の位置で置換可能なアリール基で、該置換基がC-C12シクロアルキル基であるもの;置換されていてもよいC-Cアルケニル基;置換されていてもよいアリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環;-COOR基;-CONR基;-COR10基;ヒドロキシル基;ハロゲン、例えば塩素又はフッ素;C-Cアルコキシド;1から6の炭素原子を有する置換されていてもよい直鎖状又は分枝状アルキル基を表し、ここで、アルコキシド基又はアルキル基が少なくとも一の-SOM基、-N(R11)基、-N(R11)基、又は一般式(II)の基で置換されていてもよく、

ここで、
m=0又は1;
p=0、1、2、3又は4
12、R13、R14、R15及びR16は互いに同じか異なっており、1から6の炭素原子を有する置換されていてもよいアルキル基、1から6の炭素原子を有するアルコキシド基、置換されていてもよいアリール基又は-OSi(R17)基を表し;
17は、1から6の炭素原子を有するアルキル基、1から6の炭素原子を有するアルコキシド基又は置換されていてもよいアリール基を表し;
MはH、Na又はKであり;
、R及びRは独立して水素;置換されていてもよいアリール基;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい直鎖状又は分枝状アルキル基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環;C-C12シクロアルキル基から選択され;又は
及びRは縮合して窒素と共に、O、N及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する単環又は多環式 飽和、不飽和又は芳香族の環系を形成可能であり;
10は、1から6の炭素原子を有する置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基、又は置換されていてもよいアリール基であり、又はR10は縮合して、O、N及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい5から10の原子を有する単環又は多環式 飽和、不飽和又は芳香族の環系を形成し;
11は置換されていてもよいアルキル基である。
【0023】
他の好ましい実施態様では、R又はRが、少なくとも一の位置で置換可能なアリール基で、該置換基がC-C12シクロアルキル基であるもの;C-Cアルケニル基;アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の複素環;-COOR基;-CONR基;-COR10基;ヒドロキシル基;ハロゲン、例えば塩素又はフッ素;C-Cアルコキシド;1から6の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状アルキル基を表し、ここで、アルコキシド基又はアルキル基が-SOM基、-N(R11)基、-N(R11)基、又は一般式(II)の基で置換可能であり、

ここで、
m=0又は1;
p=0、1、2、3又は4
12、R13、R14、R15及びR16は互いに同じか異なっており、1から6の炭素原子を有する置換されていてもよいアルキル基、1から6の炭素原子を有するアルコキシド基、置換されていてもよいアリール基又は-OSi(R17)基を表し;
17は、1から6の炭素原子を有するアルキル基、1から6の炭素原子を有するアルコキシド基又は置換されていてもよいアリール基を表し;
MはH、Na又はKであり;
、R及びRは独立して水素;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい直鎖状又は分枝状アルキル基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の複素環;C-C12シクロアルキル基から選択され;又は
及びRは縮合して窒素と共に、O、N及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する単環又は多環式 飽和、不飽和又は芳香族の環系を形成可能であり;
10は、1から6の炭素原子を有する置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基、又は置換されていてもよいアリール基であり、又はR10は縮合して、O、N及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい5から10の原子を有する単環又は多環式 飽和、不飽和又は芳香族の環系を形成し;
11は置換されていてもよいアルキル基である。
【0024】
他の好ましい実施態様では、ヘプタアザフェナレン誘導体は、一般式(IC)

[上式中、
R'、R'及びR'は互いに同じか異なっており、置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含んでいてもよい5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表す]
を有する。
好ましい実施態様では、R'、R''及びR'''が同一ならば、それらはフェニル、メチルフェニル、ジメチルフェニル、トリメチルフェニル、及び2,3,5,6-テトラメチルフェニルではあり得ない。
【0025】
更により好ましい実施態様では、R、R、R並びに場合によってはR'、R'及びR'は互いに同じであるか又は異なっており、ナフチル、ピロール、チオフェン、インドール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、ベンゾピラゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、ベンゾフランで、これらの全てが置換されていてもよいもの、あるいは一般式(III)

の基を表し、ここで、
18は水素;又はヒドロキシル基;-OR22基;1から18の炭素原子を含む置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基;又は置換されていてもよい直鎖状又は分枝状鎖C1-18アルコキシド基を表し;
19は水素;ヒドロキシル基;置換されていてもよいアリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含んでいてもよい5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基;-COOR基;-CONR基;-OR22基;置換されていてもよい-COR10基;C-Cシクロアルキル基;1から18の炭素原子を含む置換されていてもよい、飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基で、少なくとも一のヒドロキシル基、-SOM、-N(R11)又は-N(R11)基、又は一般式(II)

の基で置換されていてもよいものを表し、
ここで、
m=0又は1;
p=0、1、2、3又は4;
22は、置換されていてもよいアリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含んでいてもよい5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基;置換されていてもよい-COR10基;C-C12シクロアルキル基;1から18の炭素原子を含む飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基で、少なくとも一つのヒドロキシル基、-SOM、-N(R11)又は-N(R11)基又は一般式(II):

の基で置換されていてもよいものを表し、
ここで、
m=0又は1;
p=0、1、2、3又は4
ここで、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15及びR16は上で定義した通りであり;
20及びR21は同じか又は異なっており、水素;1から6の炭素原子を含む置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC-Cアルコキシド基;又は-SOM基(ここで、Mは上で定義した通りである)を表す。
【0026】
他のより好ましい実施態様では、R及びRは互いに異なり、水素、シクロプロピル、シクロヘキシル、シクロブチル、シクロヘプチル、シクロペンチル、4-(ヒドロキシカルボニル)フェニル、4-(ブトキシカルボニル)フェニル、4-(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)フェニル、4-(2-ブチルオクチルオキシカルボニル)フェニル、4-(2-ヘキシルデシルオキシカルボニル)フェニル、4-(3,3,5-トリメチルシクロヘキシルオキシカルボニル)フェニル、4-(3,3,5-トリメチルヘキシルオキシカルボニル)フェニル、4-(オクタデシルオキシカルボニル)フェニル、4-(ヘキサデシルオキシカルボニル)フェニル、4-(ドデシルオキシカルボニル)フェニル、4-((2-エチルヘキシル)カルバモイル)フェニル、4-(L-メンチルオキシカルボニル)フェニル、4-スチリルフェニル、3-スチリルフェニル、3-((E)-3-(2-エチルヘキシルオキシ)-3-オキソプロパ-1-エニル)フェニル、4-((E)-3-(2-エチルヘキシルオキシ)-3-オキソプロパ-1-エニル)フェニル、4-メトキシフェニル、3-メトキシフェニル、3-ニトロフェニルフェニル、ビフェニル-4-イル、4-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)フェニル、4-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2,6,6-トリメチル-4-オキソインドール-1-イル)フェニル、4-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)フェニル、ヒドロキシメチル、ピリジン、ヘプチル、ブチル、エチル、2-エチルヘキシル、4-(1,3,3-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イルオキシ)フェニル、1H-インドール-5-イル、4-((3,7-ジメチルオクチルオキシ)カルボニル)フェニル、2-アミノ-4,5-ジメチルフェニル又はn-プロピルを表す。
【0027】
他のより好ましい実施態様では、Rは4-メトキシフェニル、ナフチル、シクロペンチル、シクロヘキシルを表す。
更に他のより好ましい実施態様では、R、R及びRが同じ場合、Rはフェニル、ベンジル、2,6-ジメチルフェニル及び3,5-ジメチルフェニルとは異なる。
他の好ましい実施態様では、Rは水素、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル、2-エチルヘキシル、L-メンチル、3,3,5-トリメチルシクロヘキサニル、3,3,5-トリメチルヘキサニル、ドデシル、2-ブチルオクチル、2-ヘキシルデシル、オクタデシル、3,7-ジメチルオクチル、1,3,3-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル、置換されていてもよいベンジル基又は置換されていてもよいフェニル基を表す。
【0028】
他の好ましい実施態様では、R及びRは独立して水素、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル、2-エチルヘキシル、L-メンチル、3,3,5-トリメチルシクロヘキサニル、3,3,5-トリメチルヘキサニル、ドデシル、2-ブチルオクチル、2-ヘキシルデシル、3,7-ジメチルオクチル、1,3,3-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル又はオクタデシルから選択される。
本発明の第一の側面の他の好ましい実施態様では、R10はメチル、エチル、n-プロピル、n-ブチル、tert-ブチル又はフェニルを表す。
他の好ましい実施態様では、R12からR16はメチル、エチル、メトキシ、エトキシ又はフェニルを表す。
他の好ましい実施態様では、R17はメチル、エチル、メトキシ、エトキシ又はフェニルを表す。
【0029】
本発明の第一の側面の他の好ましい実施態様では、R18は水素、ヒドロキシル基、メチル基、メトキシ基又はアシルオキシ基を表す。
他の好ましい実施態様では、R19は水素、ヒドロキシル基、アシルオキシ基、直鎖状又は分枝状鎖、飽和又は不飽和のアルコキシド基、例えばメトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソ-プロポキシ、n-ブトキシ、tert-ブトキシ、2-エチルヘキシルオキシ、フェノキシドで、少なくとも一つの-SOM又は-N(R11)基で置換されていてもよいものを表す。
本発明の第一の側面の他の好ましい実施態様では、R20及びR21は、独立して水素、ヒドロキシル基、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソ-プロポキシ、n-ブトキシ、tert-ブトキシ、n-ペントキシ、ヘキシルオキシ又は2-エチルヘキシルオキシで、少なくとも一つの-SOM基(ここでMは上の定義の通りである)によって置換されていてもよいものを表す。
【0030】
好ましくは、一般式(I)のヘプタアザフェナレン誘導体は次のものからなる群から選択される:
* 2,5,8-トリス-(4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2,6,6-トリメチル-4-オキソインドール-1-イル)フェニルアミン)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(ビフェニル-4-イルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス-(ビフェニル-4-イルアミノ)-8-(4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-(ビフェニル-4-イルアミノ)-5-(4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)-8-(4-(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(2,4-ジヒドロキシフェニル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ジクロロ-8-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス-(4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)-8-(2-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-(4-(カルボキシ)フェニルアミノ)-5,8-ビス-(4-メチルフェニル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2,6,6-トリメチル-4-オキソインドール-1-イル)フェニルアミン)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス-(4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)-8-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス(2,4-ジヒドロキシフェニル)-8-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス{[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ]フェニル}-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-[2,4-ビス(2-エチルヘキシルオキシ)フェニル]-5-[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシフェニル]-8-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス(2,4-ジヒドロキシフェニル)-8-(1-フェニル-1H-ピラゾール-5-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス{[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ]フェニル}-8-(1-フェニル-1H-ピラゾール-5-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス[4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ]-8-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス{4-[(2-(エチルヘキシルオキシ)カルボニル]フェニルアミノ}-8-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス[4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ]-8-(1-フェニル-1H-ピラゾール-5-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス{4-[(2-エチルヘキシルオキシ)カルボニル]フェニルアミノ}-8-(1-フェニル-1H-ピラゾール-5-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-(1-ベンジル-1H-ピロール-2-イル)-5,8-ビス(2,4-ジヒドロキシフェニル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-(1-ベンジル-1H-ピロール-2-イル)-5,8-ビス[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシフェニル]-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-(1-ベンジル-1H-ピロール-2-イル)-5,8-ビス[4-(ブトキシカルボニル) フェニルアミノ]-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-(1-ベンジル-1H-ピロール-2-イル)-5,8-ビス(ビフェニル-4-イルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-(1-ベンジル-1H-ピロール-2-イル)-5,8-ビス(4-ベンゾイルフェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-(1-ベンジル-1H-ピロール-2-イル)-5,8-ビス(9-オキソ-9H-フルオレン-3-イルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-(4-(tert-ブチルカルバモイル)フェニルアミノ)-5,8-ビス-(4-(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス-[(4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ)-フェニル]-8-(4-メトキシフェニル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-(2-エチルヘキシルアミノ)-5,8-ビス-(4-(5-(1,1-ジメチルプロピル)ベンゾ[d]オキサゾール-2-イル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(1H-ピラゾール-1-イル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-ベンゾイルフェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-ブトキシ-2-ヒドロキシフェニル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(ナフタレン-2-イルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス-(4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)-8-(2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(ビフェニル-4-イルオキシ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(3-メトキシフェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-メトキシフェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-((E)-3-エトキシ-3-オキソプロパ-1-エニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(メトキシカルボニル-4'-ビフェニル-4-イルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(メトキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)-3-ヒドロキシフェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(フェニルアミノ)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-((4-(E)-スチリルフェニル)アミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(2-エチルヘキシルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(L-メンチルカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-((3,3,5-トリメチルシクロヘキシルオキシ)カルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-((E)-3-(2-エチルヘキシルオキシ)-3-オキソプロパ-1-エニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-(3-((E)-3-(2-エチルヘキシルオキシ)-3-オキソプロパ-1-エニル)フェニルアミノ)-5,8-ビス-(4-((E)-3-(2-エチルヘキシルオキシ)-3-オキソプロパ-1-エニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(3-ニトロフェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(2-ブチルオクチルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(2-ヘキシルデシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(ドデシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(ヘキシルデシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(オクチルデシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-((3-(E)-スチリルフェニル)アミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-((3,5,5-トリメチルヘキシルオキシ)カルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス-(3-(メトキシ)フェニルアミノ)-8-(2-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-((2-エチルヘキシル)カルバモイル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(ドデシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(1,3,3-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イルオキシ)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(1H-インドール-5-イルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-((3,7-ジメチルオキシ)カルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(2-アミノ-4,5-ジメチルフェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン。
【0031】
一般式(I)の化合物の他の可能な例を表(I)に示す:





【0032】
一般式(I)の化合物の他の可能な例を表(II)に示す:


【0033】
一般式(I)の化合物の他の可能な例を表(III)に示す:


【0034】
一般式(I)の化合物の他の可能な例を表(IV)に示す:


【0035】
一般式(I)の化合物の他の可能な例を表(V)に示す:

【0036】
一般式(I)の化合物の他の可能な例を表(VI)に示す:


【0037】
一般式(I)の化合物の他の可能な例を表(VII)に示す:


【0038】
驚いたことに、本発明の発明者等は、一般式(I)のヘプタアザフェナレン誘導体がタイプAとタイプB双方の紫外線範囲を吸収し、よって該誘導体は紫外線吸収剤として有用であることを見出した。UV-A線及びUV-B線からの保護に加えて、それらはUV-A及びUV-B線からの保護において同時に効果的でありうるが、好ましくはUV-A線保護剤としてであり、非常に良好なUV-A/UV-B比(UV-Bと比較してUV-Aに対して比較的高い値を意味する)を示す。
また、一般式のヘプタアザフェナレン誘導体は、製剤化の観点からこの化合物を非常に有用なものにする非常に良好な毒性プロファイル、良好な溶解性及び改善された耐水性を示すと思われる。
【0039】
本発明の他の側面は、本発明の第一の側面に係るヘプタアザフェナレン誘導体を調製する方法である。
本発明の第一の側面に係る一般式(I)のヘプタアザフェナレン誘導体は既知の手順(例えばShroeder, H.;Kober, E.J. Org. Chem. 1962, 27, 4262)に従って得ることができる。概略を示すと、

【0040】
従って、第二の側面では、本発明は、本発明の第一の側面に係る一般式(I)

(上式中、R、R及びRは同じで、-NRを表し、R及びRは上で定義した通りである)
のヘプタアザフェナレン誘導体の取得方法であって、
1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン(異性体混合物)、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン又はアセトンを含む溶媒中において、0℃と溶媒の沸点の間、好ましくは室温と溶媒の沸点の間、より好ましくは50℃と溶媒の沸点の間の範囲の温度で、場合によってはジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン又はピリジンを含む有機塩基、又は炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム又は重炭酸ナトリウムを含む無機塩基の存在下で、式(IV)の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン誘導体を一般式(V)

の誘導体と反応させることを含む方法に関する。
【0041】
上述の第二の側面に記載された方法は、工業的な量の化合物を得るために非常に良好な可能性を示しており、非常に良好な安定性を示し、またUV-A及びUV-B線、特にUV-A線に対して非常に良好な保護をもたらす一般式(I)の化合物をまた生じる。
上記手順に記載されている工程の何れも、MAOS(マイクロ波を利用した有機合成)の典型的な手順を用いて電子レンジ中で実施することがまたできる。本発明は、マイクロ波照射を使用することによって短時間でこれら化合物を効率的に調製する方法を提供する。マイクロ波を利用した化学は、幾つかの他の技術と比較すると比較的新しいが、十分に確立され受け入れられている。マイクロ波を利用した化学合成とは、ある化学反応を開始させ、推進し、又は加速するのに必要なエネルギーを提供するためにマイクロ波周波数内の電磁線を使用することを言う。化学者は以前から気がついているように、熱エネルギーの利用は広範な化学反応の速度を増大させる際の最も重要な因子の一つである。マイクロ波を利用した反応は、長い反応時間を必要とする一般的な熱的処理よりも更に短い時間で完了させることができる。上で検討され又は例示された反応のそれぞれにおいて、特段示さない場合、圧力は重要ではない。約0.5気圧から約5気圧の圧力を一般に受け入れることができ、周囲圧、つまり約1気圧が便宜上好ましい。マイクロ波を利用した加熱下では、350psiほどまでの高圧反応になるシールされた反応器が示される。
【0042】
本発明に係る調製方法には一般的なマイクロ波装置を使用することができる。マイクロ波照射は、1から1600W、好ましくは1から300W、特に好ましくは約70Wの出力レベルで実施することができる。マイクロ波照射の時間は、量又は反応物質のような条件に応じて変わりうるが、20秒から60秒、好ましくは1分から20分の範囲でありうる。反応は、マイクロ波照射下で、溶媒を伴い又は溶媒なしで、50−280℃、好ましくは80−200℃、より好ましくは120−150℃の温度で実施することができる。現在好ましいマイクロ波炉はCEM社からモデルDiscoer(登録商標)として商業的に入手できる。Discover(登録商標)システムは、反応の完全な制御のために、温度及び圧力フィードバックシステム、例えば反応容器の下に位置させられた赤外線温度センサーを含んでいる。上述したように、本発明によれば、一般式Iの化合物の調製に対して約12−50時間を必要とする一般的な技術とは異なり、マイクロ波照射によって、ヘプタアザフェナレン誘導体を非常に短い時間で調製することができる。
【0043】
第三の側面では、本発明は、本発明の第一の側面に係る一般式(I)

(上式中、
、R及びRは-NRを表し、
及びRは上で定義した通りであり、
基R、R及びRの一つが他の二つとは異なる)
のヘプタアザフェナレン誘導体の取得方法において、
a)1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン(異性体混合物)、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン又はアセトンを含む溶媒中において、0℃と溶媒の沸点の間、好ましくは室温と溶媒の沸点の間、より好ましくは50℃と溶媒の沸点の間の範囲の温度で;場合によってはジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン又はピリジンを含む有機塩基、又は炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム又は重炭酸ナトリウムを含む無機塩基の存在下で、式(IV)の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン誘導体を一般式(V)

の誘導体と反応させ;
b)先の段階から得られた混合物に、段階(a)において使用されたものとは異なる一般式(V)の第二の誘導体を加え、還流させることを含むことを特徴とする方法に関する。
上述の工程の何れもMAOS(マイクロ波を利用した有機合成)によって実施することができる。
【0044】
第四の側面では、本発明は、本発明の第一の側面に係る一般式(I)

(上式中、
、R及びRは互いに異なっており、-NRを表し、
及びRは請求項1において定義した通りである)
のヘプタアザフェナレン誘導体の取得方法において、
a)1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン(異性体混合物)、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン又はアセトンを含む溶媒中において、0℃と溶媒の沸点の間、好ましくは室温と溶媒の沸点の間、より好ましくは50℃と溶媒の沸点の間の範囲の温度で;場合によってはジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン又はピリジンを含む有機塩基、又は炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム又は重炭酸ナトリウムを含む無機塩基の存在下で、式(IV)の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンを一般式(V)

(上式中、R及びRは上で定義した通りである)
の誘導体と反応させ;
b)得られた混合物に、先の段階において使用されたものとは異なる一般式(V)
NHR
(V)
(上式中、R及びRの一方は上で定義した通りである)
の誘導体を加え、還流させ;
c)段階(b)から得られた混合物に、段階(a)及び(b)で使用されたものとは異なる一般式(V)
NHR
(V)
(上式中、R及びRの一方は上で定義した通りである)
の誘導体を加えることを特徴とする方法に関する。
上述の工程の何れもMAOS(マイクロ波を利用した有機合成)によって実施することができる。
【0045】
第五の側面では、本発明は、本発明の第一の側面に係る一般式(I)

(上式中、R、R及びRは同じで、一般式(III)

の誘導体を表す)のヘプタアザフェナレン誘導体の取得方法であって、
FeClを含むルイス酸、BF、特に三塩化アルミニウムの存在下で、トルエン、1,1,2,2-テトラクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,2-クロロベンゼン、ニトロベンゼン又はベンゼンを含む不活性溶媒中において、60℃及び溶媒の沸点の間の範囲の温度で、式(IV)の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン誘導体を一般式(III)

(上式中、R18、R19、R20及びR21は上で定義した通りである)の誘導体と反応させることを含む方法に関する。
上述の工程の何れもMAOS(マイクロ波を利用した有機合成)によって実施することができる。
【0046】
第六の側面では、本発明は、本発明の第一の側面に係る一般式(I)

(上式中、基R、R及びRの一つは置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
他の二つの基が同じで、-NR、(ここで、R及びRは請求項1に定義した通りである)を表す)のヘプタアザフェナレン誘導体を取得する方法であって、
1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン(異性体混合物)、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン又はアセトンを含む不活性溶媒中において、0℃と溶媒の沸点の間、好ましくは室温と溶媒の沸点の間、より好ましくは50℃と溶媒の沸点の間の範囲の温度で、一般式(VII)の誘導体を、一般式(V):

(上式中、Rは置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;R及びRが上で定義した通りである)の誘導体と反応させることを含む方法に関する。
上述の工程の何れもMAOS(マイクロ波を利用した有機合成)によって実施することができる。
【0047】
一般式(VII)の誘導体は、1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン(異性体混合物)、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン又はアセトンを含む不活性溶媒中において、0℃と溶媒の沸点の間、好ましくは室温と溶媒の沸点の間、より好ましくは50℃と溶媒の沸点の間の範囲の温度で、置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を持つ一般式(V)の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン誘導体を反応させることにより得られる。
上述の工程の何れもMAOS(マイクロ波を利用した有機合成)によって実施することができる。
【0048】
第七の側面では、本発明は、本発明の第一の側面に係る一般式(I)

(上式中、基R、R及びRの二つは同じで、置換されていてもよい単環又は多環式 アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
基R、R及びRの第三のものが-NR、(ここで、R又はRは上で定義した通りである)を表す)のヘプタアザフェナレン誘導体を取得する方法であって、
1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン(異性体混合物)、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン又はアセトンを含む不活性溶媒中において、0℃と溶媒の沸点の間、好ましくは室温と溶媒の沸点の間、より好ましくは50℃と溶媒の沸点の間の範囲の温度で、場合によってはジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン又はピリジンを含む有機塩基、又は炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム又は重炭酸ナトリウムを含む無機塩基の存在下で、式(IV)の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンを一般式(V)

の誘導体と反応させて、一般式(VIII)

の化合物を得、
FeClを含むルイス酸、BF、特に三塩化アルミニウムの存在下で、トルエン、1,1,2,2-テトラクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,2-クロロベンゼン、ニトロベンゼン又はベンゼンを含む不活性溶媒中において、60℃及び溶媒の沸点の間の範囲の温度で、一般式(VIII)の化合物を、一般式(VI)

の化合物と反応させ、本発明の第七の側面に係る誘導体を得る方法に関する。
上述の工程の何れもMAOS(マイクロ波を利用した有機合成)によって実施することができる。
【0049】
20が-SOM(ここで、Mは上に定義した通りである)である一般式(I)の化合物は、例えば米国特許第6090370号、特に第5欄第59行から第6欄第8行に記載された方法を実施することによって、得ることができる。
Mが上で定義された通りである-SOM基がアルキル鎖中に導入された一般式(I)の化合物は、Lewin, G.等, J. Nat. Prod., 58 (1995) 12, 1840-1847に記載された方法に従って得ることができる。
11が上で定義された通りである-N(R11)基がアルキル鎖中に導入された一般式(I)の化合物は、例えばSharma, M. L.等, J. Indian Chem. Soc., 74(1997)4, 343-344に記載された方法に従って得ることができる。
上に示したように、本発明の第一の側面に係る一般式(I)のヘプタアザフェナレン誘導体は、紫外線に対する保護剤として使用することを可能にする紫外線吸収のような物理化学的性質を有している。
上述の工程の何れもMAOS(マイクロ波を利用した有機合成)によって実施することができる。
【0050】
従って、本発明の目的はまた本発明の第一の側面に係る一般式(I)の一又は複数の誘導体と、少なくとも一種の化粧品的、皮膚科学的又は薬学的に許容可能な担体又は賦形剤を含む化粧品用、皮膚科用、獣医用又は薬学的製剤である。
【0051】
好ましい実施態様は、一般式(I)

(上式中、
、R及びRは互いに同一か又は異なっており、置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基;-OR基;又は-NR基を表し;
は水素、1から18の炭素原子を含む置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC3-12 シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から14の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
及びRは互いに同一か又は異なっており、水素;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC-C12シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;又はR及びRは縮合して窒素と共に、N、O及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい4から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の単環又は多環式環系を表す)に係る化合物を含有する皮膚科用製剤である。
【0052】
他の好ましい実施態様は、一般式(I)

(上式中、
、R及びRは互いに同一か又は異なっており、置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基;-OR基;又は-NR基を表し;
は水素、1から18の炭素原子を含む置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC3-12 シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から14の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
及びRは互いに同一か又は異なっており、水素;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC-C12シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;又はR及びRは縮合して窒素と共に、N、O及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい4から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の単環又は多環式環系を表す)に係る化合物を含有する化粧品用製剤である。
【0053】
他の好ましい実施態様は、一般式(I)

(上式中、
、R及びRは互いに同一か又は異なっており、置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基;-OR基;又は-NR基を表し;
は水素、1から18の炭素原子を含む置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC3-12 シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から14の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
及びRは互いに同一か又は異なっており、水素;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC-C12シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;又はR及びRは縮合して窒素と共に、N、O及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい4から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の単環又は多環式環系を表す)に係る化合物を含有する薬学的製剤である。
【0054】
他の好ましい実施態様は、一般式(I)

(上式中、
、R及びRは互いに同一か又は異なっており、置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基;-OR基;又は-NR基を表し;
は水素、1から18の炭素原子を含む置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC3-12 シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から14の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
及びRは互いに同一か又は異なっており、水素;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC-C12シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;又はR及びRは縮合して窒素と共に、N、O及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい4から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の単環又は多環式環系を表す)に係る化合物を含有する獣医用製剤である。
【0055】
他の好ましい実施態様は、一般式(I)

(上式中、
、R及びRは互いに同一か又は異なっており、置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基;-OR基;又は-NR基を表し;
は水素、1から18の炭素原子を含む置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC3-12 シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から14の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
及びRは互いに同一か又は異なっており、水素;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC-C12シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;又はR及びRは縮合して窒素と共に、N、O及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい4から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の単環又は多環式環系を表す)に係る化合物を含有する医薬である。
【0056】
皮膚科用、化粧品用、薬学的、獣医用製剤又は医薬に関して、ここに記載され式Iによる上記定義に入る全てのヘプタアザフェナレン化合物、特に実施例及び上述の好ましい実施態様に係る化合物が製剤に含有せしめられる。好ましい実施態様では、メロン及びメレン

は除外され、従って製剤中に含有せしめられるヘプタアザフェナレン化合物ではない。
好ましい実施態様では、上記化粧品用、皮膚科用又は薬学的製剤は、太陽光線に対する少なくとも一種の有機、微細化有機又は無機遮蔽剤を更に含む。
他の好ましい実施態様では、式(I)に係る上記化合物は微細化されている。
他の好ましい実施態様では、上記製剤は少なくとも一種の活性物質を含む。
【0057】
上記化粧品用、皮膚科用又は薬学的製剤は、とりわけ非イオン性小胞体分散液、エマルション、クリーム、ローション、ゲル、エアゾール、クリーム-ゲル、ゲル-クリーム、懸濁液、分散液、軟膏、粉末、固形スティック、フォーム、スプレー、オイル、ポマード及びフルイドの形態で皮膚及び唇へのその適用に対して適合させることができる。
同様に、上記製剤は、とりわけシャンプー、ローション、ゲル、フルイド、ラッカー、フォーム、染料、エマルション、クリーム、スプレーの形態で毛髪に、とりわけマニキュア、オイル及びゲルの形態で爪にそれを適用するように適合させることができる。
有機、微細化有機及び無機遮蔽剤は国の規制下で受け入れられているものから選択される。
【0058】
有機遮蔽剤は、例えば欧州共同体委員会(15.10.2003に刊行された欧州指針76/768/EEC Annex-7、76−81頁の改訂版)及び合衆国食品医薬品局(例えば連邦規則集第5巻タイトル21、2004年4月1日改訂の「ヒト用の市販のための食品、医薬、サンスクリーン医薬製品」を参照)によって承認されているもの、例えば、アントラニレート類;ショウノウ誘導体;ジベンゾイルメタン誘導体;ベンゾトリアゾール誘導体;ジフェニルアクリレート誘導体;ケイ皮酸誘導体;サリチル酸誘導体;トリアジン誘導体、例えば特許EP-863145、EP-517104、EP-570838、EP-796851、EP-775698及びEP-878469に開示されているもの、ベンゾフェノン誘導体;ベンザルマロネート誘導体;ベンズイミダゾール誘導体、イミダゾリン類;p-アミノ安息香酸誘導体;高分子及びシリコーン遮蔽剤から選択することができる。
無機遮蔽剤は、金属酸化物、例えばチタン(アモルファス又は結晶性)、鉄、亜鉛、ジルコニウム又はセリウムの二酸化物を含む。更に、アルミナ及び/又はステアリン酸アルミニウムは一般的な被覆剤であり、また(未被覆)無機遮蔽剤のような未処理金属酸化物の例は特許EP518772及びEP518773に記載されたものである。
【0059】
本発明の化粧品用、皮膚科用又は薬学的製剤は、特に光防御組成物の製造において、脂肪酸、有機溶媒、増粘剤、柔軟剤、抗酸化剤、乳白剤、安定化剤、エモリエント剤、ヒドロキシ酸、消泡剤、保湿剤、ビタミン類、香料、保存料、界面活性剤、金属イオン封鎖剤、ポリマー類、噴霧剤、酸性化又は塩基性化剤、着色料、染料、ジヒドロキシアセトン、昆虫忌避剤又は化粧品用製剤に一般的に使用される任意の他の成分から選択することができる添加剤及びアジュバントを更に含むことができる。
物質/脂肪酸の例には、とりわけ、油又はロウ又はそれらの混合物が含まれ、脂肪酸、脂肪アルコール及び脂肪酸エステルを含みうる。油は、有利には動物性及び植物性油、鉱物性又は合成油、特に、流動ワセリン、流動パラフィン、揮発性シリコーン油、イソパラフィン、ポリアルファオレフィン又はフッ化もしくは過フッ化油から選択される。同様に、ロウは、有利には当業者に知られている動物性及び植物性ロウ、鉱物性又は合成ロウから選択される。
【0060】
有機溶媒の例には短鎖アルコール及びポリオールが含まれる。
増粘剤は、有利には、アクリル酸架橋ポリマー、変性及び未変性イナゴマメゴム、セルロース及びキサンタンガム、例えばヒドロキシプロピル化イナゴマメゴム、メチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシエチルセルロースから選択される。
賦形剤、アジュバント等々を選択する場合、その専門家は、それらが本発明に係る一般式(I)のヘプタアザフェナレン誘導体の活性に影響を及ぼさないようにするであろう。
【0061】
第八の側面では、本発明は、化粧品用、皮膚科用、薬学的又は獣医用製剤中における紫外線遮蔽剤としての、本発明の第一の側面に係る誘導体の使用に関する。
第九の側面では、本発明は、哺乳動物の皮膚、唇及び/又は関連した組織を紫外線から防御するための製剤の製造における、本発明の第一の側面に係る誘導体又は誘導体混合物の使用に関する。
第十の側面では、本発明は、哺乳動物の皮膚、唇及び/又は関連した組織において紫外線によって引き起こされる病状、例えば多型性光線疹、光加齢、光線角化症、白斑、日光じんま疹、慢性光線性皮膚炎及び色素性乾皮症の治療において補助アジュバントとして、予防用途の製剤の製造における、本発明の第一の側面に係る少なくとも一の誘導体又は誘導体混合物の使用に関する。好ましくは、上記製剤は局所適用される。
【0062】
好ましい実施態様では、上記哺乳動物はヒトである。
一般式(I)のヘプタアザフェナレン誘導体の性質は、上記化合物がまたポリマーの光安定化剤として、及び布地繊維に対する日光遮蔽剤としてまた有用であることを意味している。
本発明において、「ポリマー」は、天然又は合成由来で、一般に共有結合によって互いに結合した構造単位(モノマー)からなる高分子量の化合物を意味する。ポリマーの例には、限定されるものではないが、とりわけ、タンパク質、多糖類、セルロース、天然ゴム、核酸、ポリエチレン、ポリカーボネート、シリコーンポリマー、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド及びアクリルポリマーが含まれる。
【0063】
次に幾つかの実施例を示すが、ここで、UVλmax及びεmaxは、本発明の非限定的な例証によって当業者に知られている一般的な方法に従って測定した。
【実施例】
【0064】
実施例1
2,5,8-トリス-(4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

トルエン(2mL)中の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン(50mg、0.18mmol)及び4-アミノ安息香酸ブチル(210mg、1.08mmol)の混合物を30分間、還流させる。得られた固形物を多孔板で濾過し、トルエン(10mL)で洗浄し、2,5,8-トリス-(4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン(130mg、0.17mmol、96%)を生じる。
融点 289−290℃。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ0.95(t、J=7.2Hz、9H)、1.41(m、6H)、1.65(m、6H)、4.20(m、6H)、7.92(m、12H)、10.80(m、3H)。
MS-EI(m/z):747(M+1)。
UVλmax=325nm;εmax=100000M-1cm-1(CHCl-EtOH)。
【0065】
実施例2
2,5,8-トリス-(4-(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

トルエン(2mL)中の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン(50mg、0.18mmol)及び4-アミノ安息香酸2-エチルヘキシル(270mg、1.08mmol)の混合物を1時間、還流させる。溶媒を真空蒸発させ、粗生成物を、ヘキサン/酢酸エチル2/1で溶出させるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製する。2,5,8-トリス-(4-(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンが得られる(160mg、0.17mmol、97%)。融点183−186℃。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ0.93(m、18H)、1.30(m、24H)、1.62(m、3H)、4.18(d、J=5.4Hz、6H)、7.95(m、12H)、10.85(m、3H)。
MS-EI(m/z):916(M+1)。
UV:λmax=326nm;εmax=95000M-1cm-1(CHCl)。
【0066】
実施例3
2,5,8-トリス-(4-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

トルエン(2mL)中の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン(25mg、0.09mmol)、4-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ベンゼンアミン(114mg、0.54mmol)及びジイソプロピルアミン(155μL、0.9mmol)の混合物を1時間、還流させる。N-メチルピロリドン(0.2mL)を加えて、120℃で2時間加熱する。ついで、系を冷却させる。固形物を多孔板で濾過し、酢酸エチル/メタノール混合物で溶出してシリカゲルクロマトグラフィーによって精製する。これにより、2,5,8-トリス-(4-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン(31mg、0.03mmol、22%)が得られる。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ6,90(m、3H)、7.30(m、3H)、7.60(m、3H)、7.90(m、12H)、8.38(s、3H)、8.55(m、3H)、10.65(m、3H)。
MS-EI(m/z):795(M+1)。
UV:λmax=353nm;εmax=75000M-1cm-1(DMSO)。
【0067】
実施例4
2,5,8-トリス-(4-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2,6,6-トリメチル-4-オキソインドール-1-イル)フェニルアミン)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

トルエン(2mL)中の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン(50mg、0.18mmol)及び1-(4-アミノフェニル)-6,7-ジヒドロ-2,6,6-トリメチル-1H-インドール-4(5H)-オン(291mg、1.08mmol)の混合物を4時間、還流させる。ついで、系を冷却させる。固形物を多孔板で濾過し、1NのHCl(10mL)、HO(10mL)及びEtO(10mL)で洗浄する。得られた粗生成物をヘキサン/酢酸エチル混合物で溶出して、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製する。これにより、2,5,8-トリス-(4-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2,6,6-トリメチル-4-オキソインドール-1-イル)フェニルアミン)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン(98mg、0.1mmol、56%)が得られる。
H NMR(300MHz、CDCl):δ1.05(s、18H)、2.10(s、9H)、2.38(m、12H)、6.40(s、3H)、7.20(m、6H)、7.80(m、9H)。
MS-EI(m/z):973(M+1)。
UV:λmax=314nm;εmax=103000M-1cm-1(EtOH)。
【0068】
実施例5
2,5,8-トリス-(ビフェニル-4-イルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

トルエン(2mL)中の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン(50mg、0.18mmol)及び4-アミノビフェニル(183mg、1.08mmol)の混合物を2時間還流させる。ついで、系を冷却させる。固形物を多孔板で濾過し、1NのHCl(10mL)、HO(10mL)及びEtO(10mL)で洗浄する。これにより、2,5,8-トリス-(ビフェニル-4-イルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンが得られる。
融点>310℃。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ7.25(m、3H)、7.40(m、6H)、7.65(m、12H)、7.80(m、6H)、10.60(m、3H).MS-EI(m/z):675(M+1)。
【0069】
実施例6
2,5,8-トリス-(ビフェニル-4-イルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載された方法に従った。収率:90%。
融点>310℃。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ7.25(m、3H)、7.40(m、6H)、7.65(m、12H)、7.80(m、6H)、10.60(s、3H).
MS-EI(m/z):675(M+1)。
UVλmax=333nm;εmax=103000M-1cm-1(DMSO)。
【0070】
実施例7
2,5,8-トリス-(4-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

トルエン(2mL)中の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン(50mg、0.18mmol)及び4-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)フェニルアミン(227mg、1.08mmol)の混合物を5時間還流させる。ついで、系を冷却させる。固形物を多孔板で濾過し、1NのHCl(10mL)、HO(10mL)、MeOH(10mL)及びEtO(10mL)で洗浄する。これにより、2,5,8-トリス-(4-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンが得られる。
NMRH (300MHz、DMSO-d):δ7.40(m、6H)、7.65(m、6H)、8.05(m、6H)、8.30(m、6H).EM-IE(m/z):795(M+1)。
UVλmax=358nm);εmax=107000M-1cm-1(CHCl-MeOH)。
【0071】
実施例8
2,5,8-トリス-(4-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載した方法に従った。収率:82%。
融点>275℃。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ7.40(m、6H)、7.65(m、6H)、8.05(m、6H)、8.30(m、6H)、10.90(m、3H)。
MS-EI(m/z):795(M+1)。
UVλmax=358nm;εmax=107000M-1cm-1(CHCl-MeOH)。
【0072】
実施例9
2,5-ビス-(ビフェニル-4-イルアミノ)-8-(4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

トルエン(2mL)中の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン(50mg、0.18mmol)及び4-アミノ安息香酸ブチル(38mg、0.19mmol)の混合物を1時間還流させる。ついで、混合物を冷却させ、4-アミノビフェニル(122mg、0.72mmol)を加え、更に1時間、還流下で再度加熱する。固形物を多孔板で濾過し、トルエン(10mL)で洗浄し、2,5-ビス-(ビフェニル-4-イルアミノ)-8-(4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンを得る。
MS-EI(m/z):699(M+1)。
【0073】
実施例10
2-(ビフェニル-4-イルアミノ)-5-(4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)-8-(4-(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

THF(2mL)中の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン(50mg、0.18mmol)及び4-アミノ安息香酸ブチル(38mg、0.19mmol)の混合物を1時間還流させる。ついで、混合物を冷却し、安息香酸2-エチルヘキシル(50mg、0.19mmol)を加え、還流下で更に3時間加熱する。ついで、混合物を冷却し、4-アミノビフェニル(122mg、0.72mmol)を加え、更に3時間、還流下で再び加熱する。得られた固形物を多孔板で濾過し、MeOH(10mL)で洗浄して、2-(ビフェニル-4-イルアミノ)-5-(4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)-8-(4-(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンを得る。
MS-EI(m/z):779(M+1)。
【0074】
実施例11
2,5,8-トリス-(2,4-ジヒドロキシフェニル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

THF(2mL)中の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン(50mg、0.18mmol)、レゾルシノール(66mg、0.59mmol)及び三塩化アルミニウム(79mg、0.59mmol)の混合物を還流下で加熱する。5時間後、系を冷却し、1NのHCl(2mL)を加え、10分間撹拌する。溶媒を進級で蒸発させ、AcOEt(3×10mL)で抽出する。組み合わせた有機相をNaCl飽和溶液(1×10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、溶媒を真空で除去する。これにより、2,5,8-トリス-(2,4-ジヒドロキシフェニル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンが得られる。
収率:67%。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ6.31(d、J=2Hz、3H)、6.49(dd、J=9、2Hz、3H)、8.13(d、J=9Hz、3H)、10.90(s、3H)、12.97(m、3H)。
HPLC-MS(m/z):497(M+)。
UV:λmax=394nm;εmax=56000M-1cm-1(DMSO)。
【0075】
実施例12
a)2,5-ジクロロ-8-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

トルエン(2mL)中の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン(50mg、0.18mmol)及び1-メチルピロール(16μL、0.18mmol)を4時間還流させる。ついで、系を冷却させる。固形物を多孔板で濾過し、無水トルエン(10mL)で洗浄する。これにより、2,5-ジクロロ-8-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン(41mg、0.12mmol、71%)を得る。
H NMR(300MHz、CDCl):δ4.10(s、3H)、6.38(m、1H)、7.15(m、1H)、7.65(m、1H)。
MS-EI(m/z):319(M-2)。
【0076】
b)2,5-ビス-(4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)-8-(2-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

N-メチルピロリドン(0.5mL)中の2,5-ジクロロ-8-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン(41mg、0.12mmol)、4-アミノ安息香酸ブチル(98mg、0.51mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(110μL、0.63mmol)の混合物を120℃で7時間加熱する。ついで、系を冷却させ、HO(5mL)を加える。固形物を多孔板で濾過し、EtO(10mL)で洗浄する。これにより、2,5-ビス-(4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)-8-(2-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン(62mg、0.09mmol、76%)が得られる。
融点 195−196℃。
H NMR(300MHz、CDCl):δ0.90(m、6H)、1.85(m、8H)、3.80(s、3H)、4.25(m、4H)、6.10(m、1H)、6.85(m、1H)、7.65(m、4H)、7.90(m、1H)、7.95(m、4H)、8.30(m、2H)。
MS-EI(m/z):635(M+1)。
【0077】
実施例13
2-(4-(カルボキシ)フェニルアミノ)-5,8-ビス-(4-メチルフェニル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

トルエン(2mL)中の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン(50mg、0.18mmol)及び4-アミノ安息香酸ブチル(38mg、0.19mmol)の混合物を1時間還流させる。混合物を冷却し、三塩化アルミニウム(48mg、0.36mmol)を加え、還流下で再び加熱する。3時間後、HO(5mL)を加え、30分間、還流下に置く。系を冷却し、得られた固形物を多孔板で濾過する。CHClに不溶性の部分が2-(4-(カルボキシ)フェニルアミノ)-5,8-ビス-(4-メチルフェニル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンに相当する。
MS-EI(m/z):489(M+1)。
【0078】
実施例14
2,5,8-トリス-(4-ベンゾイルフェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載された方法に従った。収率:93%。
融点>270℃。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ7.45(m、6H)、7.65(m、15H)、7.90(m、6H)、10.90(m、3H)。
MS-EI(m/z):759(M+1)。
UV:λmax=339nm;εmax=112000M-1cm-1(DMSO)。
【0079】
実施例15
2,5,8-トリス-(4-(1H-ピラゾール-1-イル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載された方法に従った。収率:81%。
融点 224−227℃。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ6.50(s、3H)、7.80(m、15H)、8.40(s、3H)、10.60(s、3H)。
MS-EI(m/z):645(M+1)。
UVλmax=330nm;εmax=99000M-1cm-1(DMSO)。
【0080】
実施例16
2,5,8-トリス-(4-ブトキシ-2-ヒドロキシフェニル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例9に記載された方法に従った。
MS-EI(m/z):666(M+1)。
【0081】
実施例17
2,5,8-トリス-(ナフタレン-2-イルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

1,4-ジオキサン(2mL)中の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン(50mg、0.18mmol)、ナフタレン-2-アミン(155mg、1.08mmol)及びジイソプロピルアミン(247μL、1.44mmol)の混合物をMWオーブン中において120℃で10分間加熱する。系を冷却する。固形物を多孔板で濾過し、1,4-ジオキサン及びメタノールで洗浄する。これにより、2,5,8-トリス-(ナフタレン-2-イルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン(85mg、79%)を得る。
融点>275℃。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ7.40(m、6H)、7.50(m、6H)、7.90(m、12H)、8.35(m、6H)、10.70(m、3H).
MS-EI(m/z):597(M+1)。
UV:λmax=279nm;εmax=89000M-1cm-1;λmax=331nm;εmax=75000M-1cm-1(DMSO)。
【0082】
実施例18
2,5-ビス-(4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)-8-(2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例11に記載された方法に従った。
収率:84%。
MS-EI(m/z):685(M+1)。
UV:λmax=337nm;εmax=65000M-1cm-1(DMSO)。
【0083】
実施例19
2,5,8-トリス-(ビフェニル-4-イルオキシ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例16に記載された方法に従った。
収率:79%。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ7.25(m、6H)、7.35(m、3H)、7.45(m、6H)、7.65(m、12H)。
MS-EI(m/z):678(M+1)。
UV:λmax=262nm;εmax=81000M-1cm-1(DMSO)。
【0084】
実施例20
2,5,8-トリス-(3-メトキシフェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例16に記載された方法に従った。
収率:82%。
融点>275℃。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ3.75(s、9H)、6.64(d、J=7Hz、3H)、7.45(m、6H)、10.35(m、3H)。
MS-EI(m/z):537(M+1)。
UV:λmax=312nm;εmax=62000M-1cm-1(MeOH)。
【0085】
実施例21
2,5,8-トリス-(4-メトキシフェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例16に記載された方法に従った。
収率:75%。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ3.72(s、9H)、6.89(d、J=8.4Hz、6H)、7.64(d、J=8.4Hz、6H)、10.20(m、3H)。
MS-EI(m/z):537(M+1)。
UV:λmax=324nm;εmax=59000M-1cm-1(DMSO)。
【0086】
実施例22
2,5,8-トリス-(4-((E)-3-エトキシ-3-オキソプロパ-1-エニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例16に記載された方法に従った。収率:76%。
融点>275℃。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ1.25(m、9H)、4.20(m、8H)、6.55(m、3H)、7.60(m、3H)、7.65(m、6H)、7.80(m、6H)、10.70(m、3H)。
MS-EI(m/z):741(M+1)。
UV:λmax=359nm;εmax=135900M-1cm-1(DMSO)。
【0087】
実施例23
2,5,8-トリス-(メトキシカルボニル-4'-ビフェニル-4-イルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例16に記載された方法に従った。収率:66%。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ3.80(s、9H)、7.90(m、24H)、10.80(m、3H)。
MS-EI(m/z):849(M+1)。
UV:λmax=346nm;εmax=99000M-1cm-1(DMSO)。
【0088】
実施例24
2,5,8-トリス-(4-(メトキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載された方法に従った。収率:59%。
融点 288−291℃。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ3.70(s、9H)、7.92(m、12H)。
UV:λmax=329nm;εmax=116000M-1cm-1(DMSO)。
【0089】
実施例25
2,5,8-トリス-(4-メチルフェニル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例9に記載された方法に従った。
MS-EI(m/z):444(M+1)。
UV:λmax=327nm;εmax=86000M-1cm-1(DMSO)。
【0090】
実施例26
2,5,8-トリス-(4-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)-3-ヒドロキシフェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載された方法に従った。収率:44%。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ7.20(s、9H)、7.60(m、9H)、7.90(m、3H)、13.20(m、3H)。
MS-EI(m/z):842(M)。
UV:λmax=354nm、emax=122000M-1cm-1;λmax=368nm;εmax=123000M-1cm-1(DMSO)。
【0091】
実施例27
2,5,8-トリス-(4-(フェニルアミノ)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載された方法に従った。収率:94%。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ6.77(m、6H)、7.00(m、9H)、7.15(m、6H)、7.55(m、6H)、8.01(s、3H)、10.20(m、3H)。
MS-EI(m/z):720(M+1)。
UV:λmax=360nm、emax=60000M-1cm-1(DMSO)。
【0092】
実施例28
2,5,8-トリス-((4-(E)-スチリルフェニル)アミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載された方法に従った。収率:76%。
融点>270℃。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ7.20(m、9H)、7.35(m、6H)、7.60(m、12H)、7.80(m、6H)、10.60(m、3H).
UV:λmax=367nm;εmax=163000M-1cm-1(DMSO)。
【0093】
実施例29
2,5,8-トリス-(2-エチルヘキシルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載された方法に従った。収率:57%。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ0.90(m、18H)、1.35(m、24H)、1.60(m、3H)、3.30(m、6H)。
UV:λmax=265nm;εmax=92000M-1cm-1(DMSO)。
【0094】
実施例30
2,5,8-トリス-(4-(L-メンチルカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載された方法に従った。収率:49%。
融点 202−206℃。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ0.72(d、J=7Hz、9H)、0.85(m、21H)、1.10(m、6H)、1.50(m、6H)、1.70(m、6H)、1.82(m、3H)、2.00(m、3H)、4.88(dt、J=6.5、4.2Hz、3H)、7.90(m、12H)、10.90(m、3H)。
UV:λmax=326nm;εmax=118000M-1cm-1(DMSO)。
【0095】
実施例31
2,5,8-トリス-(4-((3,3,5-トリメチルシクロヘキシルオキシ)カルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載された方法に従った。収率:92%。
融点>275℃。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ0.90(d、J=7.2Hz、18H)、1.01(m、15H)、1.20(m、3H)、1.30(m、3H)、1.70(m、6H)、2.00(m、3H)、4.88(m、3H)、7.88(m、12H)、10.85(m、3H)。
UV:λmax=329nm;εmax=143000M-1cm-1(DMSO)。
【0096】
実施例32
2,5,8-トリス-(4-((E)-3-(2-エチルヘキシルオキシ)-3-オキソプロパ-1-エニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載された方法に従った。収率:90%。
融点 213−216℃。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ0.86(t、J=7.2Hz、18H)、1.27(m、32H)、1.57(m、3H)、4.04(d、J=4.7Hz、6H)、6.54(d、J=16Hz、3H)、7.54(d、J=16Hz、3H)、7.67(d、J=8Hz、6H)、7.84(d、J=8Hz、6H)、10.73(m、3H)。
UV:λmax=358nm;εmax=154000M-1cm-1(DMSO)。
【0097】
実施例33
2,5,8-トリス-(3-((E)-3-(2-エチルヘキシルオキシ)-3-オキソプロパ-1-エニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載された方法に従った。収率:73%。
融点 206−210℃。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ0.86(m、18H)、1.27(m、32H)、1.59(m、3H)、4.04(m、6H)、6.53(d、J=16Hz、3H)、7.45(m、9H)、7.80(m、6H)、10.53(m、3H)。
UV:λmax=290nm;εmax=126000M-1cm-1(DMSO)。
【0098】
実施例34
2-(3-((E)-3-(2-エチルヘキシルオキシ)-3-オキソプロパ-1-エニル)フェニルアミノ)-5,8-ビス-(4-((E)-3-(2-エチルヘキシルオキシ)-3-オキソプロパ-1-エニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例7に記載された方法に従った。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ0.86(m、18H)、1.27(m、32H)、1.34(m、3H)、4.04(m、6H)、6.55(m、3H)、7.60(m、15H)、10.74(m、3H)。
UV:λmax=288nm;εmax=66000M-1cm-1;λmax=354nm;εmax=113000M-1cm-1(DMSO)。
【0099】
実施例35
2,5,8-トリス-(3-ニトロフェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載された方法に従った。収率:76%。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ7.58(t、J=8Hz、3H)、7.87(d、J=7Hz、3H)、8.05(d、J=7Hz、3H)、8.75(s、3H)、10.95(m、3H)。
UV:λmax=308nm;εmax=113000M-1cm-1(DMSO)。
【0100】
実施例36
2,5,8-トリス-(4-(2-ブチルオクチルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載された方法に従った。収率:85%。
融点 215−222℃。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ0.88(m、18H)、1.28(m、48H)、1.76(m、3H)、4.21(m、6H)、7.70(m、6H)、7.99(6H)。
MS-EI(m/z):1084(M+1)。
UV:λmax=326nm;εmax=119000M-1cm-1(CHCl)。
【0101】
実施例37
2,5,8-トリス-((3-(E)-スチリルフェニル)アミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載された方法に従った。収率:57%。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ7.39(m、12H)、7.67(m、15H)、7.89(m、6H)、10.62(m、3H)。
UV:λmax=316nm;εmax=167000M-1cm-1(DMSO)。
【0102】
実施例38
2,5,8-トリス-(4-(2-ヘキシルデシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載された方法に従った。収率:87%。
融点 141−144℃。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ0.88(m、18H)、1.28(m、72H)、1.76(m、3H)、4.21(m、6H)、7.70(m、6H)、7.99(m、6H)。
MS-EI(m/z):1252(M+1)。
UV:λmax=324nm;εmax=121000M-1cm-1(DMSO)。
【0103】
実施例30
2,5,8-トリス-(4-((3,5,5-トリメチルヘキシルオキシ)カルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載された方法に従った。収率:86%。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ0.87(s、27H)、0.95(d、J=6.3Hz、9H)、1.09(m、3H)、1.24(m、3H)、1.54(m、3H)、1.68(m、6H)、4.26(m、6H)、7.90(m、12H)、10.88(s、3H)。
MS-EI(m/z):957(M+)。
UV:λmax=326nm;εmax=126000M-1cm-1(DMSO)。
【0104】
実施例40
2,5,8-トリス-(4-(オクタデシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン。

実施例1に記載された方法に従った。収率:61%。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ0.87(t、J=6.8Hz、9H)、1.25(m、80H)、1.43(bs、10H)、1.76(m、6H)、4.30(m、6H)、7.68(m、6H)、8.03(6H)。
UV:λmax=324nm;εmax=117000M-1cm-1(DMSO)。
【0105】
実施例41
2,5-ビス-(3-(メトキシ)フェニルアミノ)-8-(2-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例11に記載された方法に従った。収率:47%。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ3.74(s、6H)、4.00(s、3H)、6.18(m、1H)、6.66(m、2H)、7.23(m、6H)、7.47(s、2H)、10.48(s、2H)。
MS-EI(m/z):494(M+).
UV:λmax=352nm;εmax=57000M-1cm-1(DMSO)。
【0106】
実施例42
2,5,8-トリス-(4-(ヘキサデシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載された方法に従った。収率:91%。
融点 252−255℃。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ0.87(t、J=6.8Hz、9H)、1.25(m、80H)、1.75(m、6H)、4.30(m、6H)、7.70(m、6H)、8.06(m、6H)。
MS-EI(m/z):1252(M+1)。
UV:λmax=324nm;εmax=125000M-1cm-1(DMSO)。
【0107】
実施例43
2,5,8-トリス-(4-((2-エチルヘキシル)カルバモイル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載した方法に従った。収率:50%。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ0.85(m、18H)、1.25(m、24H)、1.53(m、3H)、3.16(m、6H)、7.81(m、12H)、8.24(m、3H)、10.85(m、3H)。
MS-EI(m/z):912(M+)。
UV:λmax=326nm;εmax=118000M-1cm-1(CHCl)。
【0108】
実施例44
2,5,8-トリス-(4-(ドデシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載した方法に従った。収率:87%。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ0.87(t、J=6.8Hz、9H)、1.26(m、54H)、1.76(m、6H)、4.30(m、6H)、7.70(m、6H)、7.80(bs、3H)、8.05(m、6H)。
UV:λmax=326nm;εmax=87000M-1cm-1(DMSO)。
【0109】
実施例45
2,5,8-トリス-(4-(1,3,3-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イルオキシ)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載した方法に従った。収率:89%。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ0.83(s、9H)、1.11(s、9H)、1.18(s、9H)、1.40-1.70(m、21H)、4.60(s、3H)、7.72(m、6H)、8.09(m、6H)。
MS-EI(m/z):988(M+1)。
UV:λmax=330nm;εmax=150000M-1cm-1(DMSO)。
【0110】
実施例46
2,5,8-トリス-(1H-インドール-5-イルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載した方法に従った。収率:53%。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ6.38(m、3H)、7.32(m、9H)、8.06(m、3H)、10.19(s、3H)、11.03(s、3H)。
MS-EI(m/z):564(M+1)。
UV:λmax=331nm;εmax=46000M-1cm-1(DMSO)。
【0111】
実施例47
2,5,8-トリス-(4-((3,7-ジメチルオクチルオキシ)カルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載した方法に従った。収率:74%。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ0.83(d、J=6.6Hz、18H)、0.92(d、J=6.4Hz、18H)、1.12-1.75(m、36H)、4.30(m、6H)、7.92(bs、12H)、10.90(s、3H)。
UV:λmax=329nm;εmax=125000M-1cm-1(DMSO)。
【0112】
実施例48
2,5,8-トリス-(2-アミノ-4,5-ジメチルフェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

実施例1に記載した方法に従った。収率:77%。
H NMR(300MHz、DMSO-d):δ2.20(s、18H)、7.20(m、6H)。
MS-EI(m/z):576(M+1)。
UV:λmax=270nm;εmax=44000M-1cm-1(DMSO)。
【0113】
実施例49
2,5,8-トリフェニル-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンの合成。

ベンゼン(2mL)中の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン(50mg、0.18mmol)及び三塩化アルミニウム(79mg、0.59mmol)の混合物を還流下で加熱する。6時間後、1NのHCl(2mL)を加え、30分間、還流下に置いた。系を冷却させ、固形物を多孔板で濾過し、6NのHCl(3×10mL)及びHO(3×10mL)で洗浄する。これにより、2,5,8-トリフェニル-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンを得る。
MS-EI(m/z):402(M+1)。
【0114】
本発明を非限定的に例証する次の実施例により、当業者には一般的知識に属する方法によって最終生成物が得られる。
【0115】
実施例50:油中製剤
%w/w
鉱物油(流動パラフィン) 59.85
Arlamol HD(Uniqema)(イソヘキサデカン) 16.00
Arlamol S7(Uniqema)(シクロメチコーン、
PPG-15、ステアリルエーテル) 16.00
ParsolMCX(メトキシケイ皮酸エチルヘキシル) 5.00
香料 0.15
3.00

【0116】
実施例51:水中油クリーム型の製剤
%w/w
A) ステアリン酸PEG-100 2.00
(Simulsol M59(Seppic))
ステアリン酸グリセリル 1.00
(Cutina MS(Henkel))
セテアリルアルコール 2.50
(Lanette or(Henkel))
ステアリン酸 5.00
プロピレングリコール
ジカプリレート/ジカプレート 7.50
(Estol 1526 PDCC)
トリグリセリド(Myritol318(Henkel))
カプリル酸/カプリン酸 3.00
ジメチコーン(SF18-350(General Electric)) 0.50
酢酸トコフェリル 0.50
6.00

B) 二酸化チタン(及び)
水酸化アルミニウム(及び)
ステアリン酸(MT-T100 TV(Tayca)) 4.00
イソヘキサデカン(ペルメチル101A(Presperse)) 5.00
シクロメチコーン(SF1204(General Electric)) 2.50
C) 水 100まで
セチルリン酸カリウム(Amphisol K(Roche)) 0.50
D) PNC30
0.15
(アクリル酸ナトリウム/架橋ポリマービニルイソデカノアート)
E) ブチレングリコール 1.50
ABIOL(尿素イミダゾリジニル) 0.30
メチルパラベン 0.20
プロピルパラベン 0.10
F.香料 0.30
【0117】
実施例52:水中油クリーム型の製剤
重量%
A) ステアリン酸PEG-100 2.00
(Simulsol M59(Seppic))
ステアリン酸グリセリル 1.00
(Cutina MS(Henkel))
セテアリルアルコール 2.50
(Lanette or(Henkel))
ステアリン酸 5.00
プロピレングリコール
ジカプリレート/ジカプレート 7.50
(Estol 1526 PDCC)
トリグリセリド(Myritol318(Henkel))
カプリル酸/カプリン酸 3.00
ジメチコーン(SF18-350(General Electric)) 0.50
酢酸トコフェリル 0.50
6.00

B) 二酸化チタン(及び)
水酸化アルミニウム(及び)
ステアリン酸(MT-T100 TV(Tayca)) 4.00
イソヘキサデカン(ペルメチル101A(Presperse)) 5.00
シクロメチコーン(SF1204(General Electric)) 2.50
C) 水 100まで
セチルリン酸カリウム(Amphisol K(Roche)) 0.50
D) PNC30
0.15
(アクリル酸ナトリウム/架橋ポリマービニルイソデカノアート)
E) ブチレングリコール 1.50
ABIOL(尿素イミダゾリジニル) 0.30
メチルパラベン 0.20
プロピルパラベン 0.10
F.香料 0.30

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I):

[上式中、
、R及びRは、互いに同一か又は異なっており、置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基;-OR基;又は-NR基を表し;
は、水素、1から18の炭素原子を含む置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC3-12シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から14の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
及びRは互いに同一か又は異なっており、水素;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC-C12シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;あるいはR及びRは縮合して窒素と共に、N、O及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい4から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の単環又は多環式環系を形成する。]
のヘプタアザフェナレン誘導体又はその薬学的、皮膚科学的、又は化粧品的に許容可能な塩、互変異性体、異性体又は溶媒和物であって;
但し、
、R及びRが同一である場合、それらは未置換フェニルではなく;かつ
、R及びRが同一でORである場合、Rは水素ではなく;かつ
、R及びRが同一でORである場合、ORは、n-ブチル、エチル、フェニル、ベンジル、2,6-ジメチルフェニル、3,5-ジメチルフェニル、2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブチル、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピル、2,2,2-トリフルオロエチル及びヒドロキシメチルとは異なり;かつ
、R及びRが同一でORである場合、Rが基R、R及びRの二つについてエチルならば、Rは第三の基R、R及びRに対して水素ではなく;かつ
、R及びRが同一でNRである場合、R及びRは、同一であるが、水素、エチル、n-ブチル、ベンジル、n-ヘプチル、未置換のフェニル、シクロヘキシル、2-ピリジル、又はヒドロキシメチルとは異なり;かつ
、R及びRが同一でNRである場合、R又はRの一方が水素ならば、他方の基R又はRはn-ブチル、未置換のフェニル、ヒドロキシメチル、4-メトキシ-9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-1-イル、9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-1-イル、9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-2-イル、又は5-ベンゾイルアミノ-9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-1-イルとは異なり;かつ
、R及びRが同一でNRである場合、R又はRの一方がフェニルならば、他方の基R又はRはメチルではなく;かつ
、R及びRがNRである場合、R及びRが基R、R、Rの二つに対して同一でありn-ヘプチルを表し、R、R、Rの第三の基がNRで、R又はRがフェニルであれば、第三の基に対してR又はRの他方はフェニルでなく;かつ
、R及びRがNRである場合、R及びRが基R、R、R、の二つに対して同じでフェニルを表し、R、R、Rの第三の基がNRで、R又はRがn-ヘプチルであれば、第三の基に対してR又はRの他方はn-ヘプチルではないもの。
【請求項2】
次の一般式:

[上式中、
R'、R'及びR'は、互いに同一か又は異なっており、置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基;-OR基;又は-NR基を表し;
R'、R''及びR'''は、水素、1から18の炭素原子を含む置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC3-12シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から14の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
R'、R''、R'''、R'、R''及びR'''は互いに同一か又は異なっており、水素;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC-C12シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;あるいはR及びRは縮合して窒素と共に、N、O及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい4から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の単環又は多環式環系を形成する。]
の一つを有することを特徴とする請求項1に記載のヘプタアザフェナレン誘導体。
【請求項3】
次の一般式(IA):

[上式中、
R'、R''及びR'''は、互いに独立して、3から12の炭素原子を有するシクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含んでいてもよい5から14の原子を含む置換されていてもよい置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
但し、R'、R''及びR'''が同じである場合、それらはフェニル、ベンジル、2,6-ジメチルフェニル又は3,5-ジメチルフェニルではない]
を有することを特徴とする請求項1に記載のヘプタアザフェナレン誘導体。
【請求項4】
又はR'、R''及びR'''が、独立して、少なくとも一つの位置が置換されていてもよいアリール基で、該置換基が置換されていてもよいC-C12シクロアルキル基であるもの;置換されていてもよいC-Cアルケニル基;置換されていてもよいアリール;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環;-COOR基;-CONR基;-COR10基;ヒドロキシル基;ハロゲン、例えば塩素又はフッ素;C-Cアルコキシド;1から6の炭素原子を有する置換されていてもよい直鎖状又は分枝状アルキル鎖基から選択され、ここで、アルコキシド又はアルキル基は少なくとも一のヒドロキシル基、-SOM基、-N(R11)基、-N(R11)基、又は一般式(II):

の基で置換可能であり;ここで、
m=0又は1;
p=0、1、2、3又は4;
12、R13、R14、R15及びR16は、互いに同じか異なっており、1から6の炭素原子を有する置換されていてもよいアルキル基、1から6の炭素原子を有するアルコキシド基、置換されていてもよいアリール基又は-OSi(R17)基を表し;
17は、1から6の炭素原子を有する置換されていてもよいアルキル基、1から6の炭素原子を有するアルコキシド基又は置換されていてもよいアリール基を表し;
MはH、Na又はKであり;
、R及びRは独立して水素;置換されていてもよいアリール基;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい直鎖状又は分枝状アルキル基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環;C-C12シクロアルキル基;又は
及びRは、縮合して窒素と共に、O、N及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい5から10の原子を有する単環又は多環式で飽和、不飽和又は芳香族の環系を形成し;
10は、置換されていてもよいアルキル基、又は置換されていてもよいアリール基であるか、又はR10は縮合してO、N及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい5から10の原子を有する単環又は多環式飽和、不飽和又は芳香族の環系を形成し;
11は置換されていてもよいアルキル基であり、
但し、R、R及びRが同じである場合、Rはフェニル、ベンジル、2,6-ジメチルフェニル又は3,5-ジメチルフェニルとは異なるヘプタアザフェナレン誘導体。
【請求項5】
一般式(IB):

[上式中、各基の対R'R'、R''R''、及びR'''R'''内の基は互いに異なっており、水素;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC-C12シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
あるいは、基の対R'R'、R''R''、又はR'''R'''は縮合し、窒素と共に、O、N及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい4から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の単環又は多環式環系を形成し;
但し、各基の対R'R'、R''R''、及びR'''R'''内の基の一つが水素であれば、他の基はn-ブチル、フェニル、ヒドロキシメチル、4-メトキシ-9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-1-イル、9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-1-イル、9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-2-イル、又は5-ベンゾイルアミノ-9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-1-イルとは異なり;
各基の対R'R'、R''R''、及びR'''R'''内の基の一つがフェニルであれば、他の基はメチルとは異なる]
を有する請求項1及び2に記載のヘプタアザフェナレン誘導体。
【請求項6】
対Rの一つの基又は場合によっては対R'R'、R''R''又はR'''R'''の一つの基が、少なくとも一の位置で置換可能なアリール基で、該置換基がC-C12シクロアルキル基であるもの;置換されていてもよいC-Cアルケニル基;置換されていてもよいアリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環;-COOR基;-CONR基;-COR10基;ヒドロキシル基;ハロゲン、例えば塩素又はフッ素;C-Cアルコキシド;1から6の炭素原子を有する置換されていてもよい直鎖状又は分枝状アルキル基を表し、ここで、アルコキシド基又はアルキル基が少なくとも一の-SOM基、-N(R11)基、-N(R11)基、又は一般式(II):

の基で置換されていてもよく、
ここで、
m=0又は1;
p=0、1、2、3又は4
12、R13、R14、R15及びR16は互いに同じか異なっており、1から6の炭素原子を有する置換されていてもよいアルキル基、1から6の炭素原子を有するアルコキシド基、置換されていてもよいアリール基又は-OSi(R17)基を表し;
17は、1から6の炭素原子を有するアルキル基、1から6の炭素原子を有するアルコキシド基又は置換されていてもよいアリール基を表し;
MはH、Na又はKであり;
、R及びRは独立して水素;置換されていてもよいアリール基;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい直鎖状又は分枝状アルキル基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環;C-C12シクロアルキル基から選択され;又は
及びRは縮合して窒素と共に、O、N及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する単環又は多環式飽和、不飽和又は芳香族の環系を形成可能であり;
10は、1から6の炭素原子を有する置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基、又は置換されていてもよいアリール基であり、又はR10は縮合して、O、N及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい5から10の原子を有する単環又は多環式飽和、不飽和又は芳香族の環系を形成し;
11は置換されていてもよいアルキル基であり;
但し、対Rの一つの基又は場合によっては対R'R'、R''R''又はR'''R'''の一つの基が未置換フェニル、4-メトキシ-9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-1-イル、9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-1-イル、9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-2-イル、又は5-ベンゾイルアミノ-9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソアントラセン-1-イルであれば、他の基は水素とは異なる請求項1、2及び5に記載のヘプタアザフェナレン誘導体。
【請求項7】
一般式(I)

[上式中、
R'、R'及びR'は互いに同じか異なっており、置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含んでいてもよい5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し、
但し、R'、R''及びR'''が同一ならば、それらはフェニル、メチルフェニル、ジメチルフェニル、トリメチルフェニル、及び2,3,5,6-テトラメチルフェニルではあり得ない]を有する請求項2に記載のヘプタアザフェナレン誘導体。
【請求項8】
、R及びR、又はR'、R'及びR'が互いに同じであるか又は異なっており、ナフチル、ピロール、チオフェン、インドール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、ベンゾピラゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、ベンゾフランで、これらの全てが置換されていてもよいもの、あるいは一般式(III)

の基を表し、
ここで、
18は水素;又はヒドロキシル基;-OR22基;1から18の炭素原子を含む置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基;又は置換されていてもよい直鎖状又は分枝状鎖C1-18アルコキシド基を表し;
19は水素;ヒドロキシル基;置換されていてもよいアリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含んでいてもよい5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基;-COOR基;-CONR基;-OR22基;置換されていてもよい-COR10基;C-Cシクロアルキル基;1から18の炭素原子を含む置換されていてもよい、飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基で、少なくとも一のヒドロキシル基、-SOM、-N(R11)又は-N(R11)基、又は一般式(II)

の基で置換されていてもよいものを表し、
ここで、
m=0又は1;
p=0、1、2、3又は4;
12、R13、R14、R15及びR16は互いに同じであるか又は異なっており、1から6の炭素原子を有する置換されていてもよいアルキル基、1から6の炭素原子を有するアルコキシド基、置換されていてもよいアリール基又は-OSi(R17)基を表し;
17は、1から6の炭素原子を有するアルキル基、1から6の炭素原子を有するアルコキシド基又は置換されていてもよいアリール基を表し;
MはH、Na又はKであり;
、R及びRは独立して、水素;置換されていてもよいアリール基;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい直鎖状又は分枝状アルキル基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含んでいてもよい5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環;C-C12シクロアルキル基を表し;又は
及びRは縮合して窒素と共に、O、N及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい5から10の原子を有する単環又は多環式飽和、不飽和又は芳香族の環系を形成可能であり;
10は、1から6の炭素原子を有する置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基、又は置換されていてもよいアリール基であり、又はR10は縮合して、O、N及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい5から10の原子を有する単環又は多環式で飽和、不飽和又は芳香族の環系を形成し;
11は置換されていてもよいアルキル基であり;
22は、置換されていてもよいアリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含んでいてもよい5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基;置換されていてもよい-COR10基;C-C12シクロアルキル基;1から18の炭素原子を含む飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基で、少なくとも一つのヒドロキシル基、-SOM、-N(R11)又は-N(R11)基又は一般式(II):

の基で置換されていてもよいものを表し、
ここで、
m=0又は1;
p=0、1、2、3又は4
ここで、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16及びMは上で定義した通りであり;
20及びR21は同じか又は異なっており、水素;1から6の炭素原子を含む置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC-Cアルコキシド基;又は-SOM基(ここで、Mは上で定義した通りである)を表す請求項1、2及び7の何れか一項に記載のヘプタアザフェナレン誘導体。
【請求項9】
、R'、R''、R'''、R、R'、R''及びR''が互いに異なっており、水素、シクロプロピル、シクロヘキシル、シクロブチル、シクロヘプチル、シクロペンチル、4-(ヒドロキシカルボニル)フェニル、4-(ブトキシカルボニル)フェニル、4-(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)フェニル、4-(2-ブチルオクチルオキシカルボニル)フェニル、4-(2-ヘキシルデシルオキシカルボニル)フェニル、4-(3,3,5-トリメチルシクロヘキシルオキシカルボニル)フェニル、4-(3,3,5-トリメチルヘキシルオキシカルボニル)フェニル、4-(オクタデシルオキシカルボニル)フェニル、4-(ヘキサデシルオキシカルボニル)フェニル、4-(ドデシルオキシカルボニル)フェニル、4-((2-エチルヘキシル)カルバモイル)フェニル、4-(L-メンチルオキシカルボニル)フェニル、4-スチリルフェニル、3-スチリルフェニル、3-((E)-3-(2-エチルヘキシルオキシ)-3-オキソプロパ-1-エニル)フェニル、4-((E)-3-(2-エチルヘキシルオキシ)-3-オキソプロパ-1-エニル)フェニル、4-メトキシフェニル、3-メトキシフェニル、3-ニトロフェニル、フェニル、ビフェニル-4-イル、4-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)フェニル、4-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2,6,6-トリメチル-4-オキソインドール-1-イル)フェニル、4-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)フェニル、ヒドロキシメチル、ピリジン、ヘプチル、ブチル、エチル、2-エチルヘキシル、4-(1,3,3-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イルオキシ)フェニル、1H-インドール-5-イル、4-((3,7-ジメチルオクチルオキシ)カルボニル)フェニル、2-アミノ-4,5-ジメチルフェニル又はn-プロピルを表す請求項1から8の何れか一項に記載の誘導体。
【請求項10】
が4-メトキシフェニル、ナフチル、シクロペンチル、シクロヘキシルを表す請求項1から9の何れか一項に記載の誘導体。
【請求項11】
が、水素、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル、2-エチルヘキシル、L-メンチル、3,3,5-トリメチルシクロヘキサニル、3,3,5-トリメチルヘキサニル、ドデシル、2-ブチルオクチル、2-ヘキシルデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、3,7-ジメチルオクチル、1,3,3-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル、置換されていてもよいベンジル基又は置換されていてもよいフェニル基を表す請求項1から10の何れか一項に記載の誘導体。
【請求項12】
及びRが同じであり、水素、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル、2-エチルヘキシル、L-メンチル、3,3,5-トリメチルシクロヘキサニル、3,3,5-トリメチルヘキサニル、ドデシル、ヘキサデシル、2-ブチルオクチル、2-ヘキシルデシル、オクタデシル、3,7-ジメチルオクチル、1,3,3-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル、置換されていてもよいベンジル基又は置換されていてもよいフェニル基を表す請求項1から11の何れか一項に記載のヘプタアザフェナレン誘導体
【請求項13】
10がメチル、エチル、n-プロピル、n-ブチル、tert-ブチル又はフェニルを表す請求項1から12の何れか一項に記載のヘプタアザフェナレン誘導体。
【請求項14】
12からR16がメチル、エチル、メトキシ、エトキシ又はフェニルを表す請求項1から13の何れか一項に記載の誘導体。
【請求項15】
17がメチル、エチル、メトキシ、エトキシ又はフェニルを表す請求項1から14の何れか一項に記載の誘導体。
【請求項16】
18が水素、ヒドロキシル基、メチル基、メトキシ基又はアシルオキシ基を表す請求項1から15の何れか一項に記載の誘導体。
【請求項17】
19が水素、ヒドロキシル基、アシルオキシ基、直鎖状又は分枝状鎖、飽和又は不飽和アルコキシド基、例えばメトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソ-プロポキシ、n-ブトキシ、tert-ブトキシ、2-エチルヘキシルオキシ、フェノキシドで、少なくとも一つの-SOM又は-N(R11)基で置換されていてもよいものを表す請求項1から16の何れか一項に記載の誘導体。
【請求項18】
20及びR21が同じか互いに異なっており、水素、ヒドロキシル基、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソ-プロポキシ、n-ブトキシ、tert-ブトキシ、n-ペントキシ、ヘキシルオキシ又は2-エチルヘキシルオキシ基で、少なくとも一つの-SOM基で置換されていてもよいものを表す請求項1から17の何れか一項に記載の誘導体。
【請求項19】
* 2,5,8-トリス-(4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9、9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3、4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2,6,6-トリメチル-4-オキソインドール-1-イル)フェニルアミン)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(ビフェニル-4-イルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)フェニルアミノ)-1、3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス-(ビフェニル-4-イルアミノ)-8-(4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-(ビフェニル-4-イルアミノ)-5-(4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)-8-(4-(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(2,4-ジヒドロキシフェニル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ジクロロ-8-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス-(4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)-8-(2-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-(4-(カルボキシ)フェニルアミノ)-5,8-ビス-(4-メチルフェニル)-1,3、4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2,6,6-トリメチル-4-オキソ インドール-1-イル)フェニルアミン)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス-(4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)-8-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス(2,4-ジヒドロキシフェニル)-8-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス{[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ]フェニル}-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-[2,4-ビス(2-エチルヘキシルオキシ)フェニル]-5-[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシフェニル]-8-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-1,3、4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス(2,4-ジヒドロキシフェニル)-8-(1-フェニル-1H-ピラゾール-5-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス{[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ]フェニル}-8-(1-フェニル-1H-ピラゾール-5-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス[4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ]-8-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス{4-[(2-(エチルヘキシルオキシ)カルボニル]フェニルアミノ}-8-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス[4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ]-8-(1-フェニル-1H-ピラゾール-5-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス{4-[(2-エチルヘキシルオキシ)カルボニル]フェニルアミノ}-8-(1-フェニル-1H-ピラゾール-5-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-(1-ベンジル-1H-ピロール-2-イル)-5,8-ビス(2,4-ジヒドロキシフェニル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-(1-ベンジル-1H-ピロール-2-イル)-5,8-ビス[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシフェニル]-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-(1-ベンジル-1H-ピロール-2-イル)-5,8-ビス[4-(ブトキシカルボニル) フェニルアミノ]-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-(1-ベンジル-1H-ピロール-2-イル)-5,8-ビス(ビフェニル-4-イルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-(1-ベンジル-1H-ピロール-2-イル)-5,8-ビス(4-ベンゾイルフェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-(1-ベンジル-1H-ピロール-2-イル)-5,8-ビス(9-オキソ-9H-フルオレン-3-イルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-(4-(tert-ブチルカルバモイル)フェニルアミノ)-5,8-ビス-(4-(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス-[(4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ)-フェニル]-8-(4-メトキシフェニル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-(2-エチルヘキシルアミノ)-5,8-ビス-(4-(5-(1,1-ジメチルプロピル)ベンゾ[d]オキサゾール-2-イル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(1H-ピラゾール-1-イル)フェニルアミノ)-1,3,4,6、7、9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-ベンゾイルフェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-ブトキシ-2-ヒドロキシフェニル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(ナフタレン-2-イルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス-(4-(ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)-8-(2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(ビフェニル-4-イルオキシ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(3-メトキシフェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-メトキシフェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-((E)-3-エトキシ-3-オキソプロパ-1-エニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(メトキシカルボニル-4'-ビフェニル-4-イルアミノ)-1,3、4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(メトキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)-3-ヒドロキシフェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン.
* 2,5,8-トリス-(4-(フェニルアミノ)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-((4-(E)-スチリルフェニル)アミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(2-エチルヘキシルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(L-メンチルカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-((3,3,5-トリメチルシクロヘキシルオキシ)カルボニル) フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-((E)-3-(2-エチルヘキシルオキシ)-3-オキソプロパ-1-エニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2-(3-((E)-3-(2-エチルヘキシルオキシ)-3-オキソプロパ-1-エニル)フェニルアミノ)-5,8-ビス-(4-((E)-3-(2-エチルヘキシルオキシ)-3-オキソプロパ-1-エニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(3-ニトロフェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(2-ブチルオクチルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3、4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(2-ヘキシルデシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3、4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(ドデシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4、6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(ヘキシルデシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4、6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン.
* 2,5,8-トリス-(4-(オクチルデシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4、6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-((3-(E)-スチリルフェニル)アミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-((3,5,5-トリメチルヘキシルオキシ)カルボニルフェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5-ビス-(3-(メトキシ)フェニルアミノ)-8-(2-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-((2-エチルヘキシル)カルバモイル)フェニルアミノ)-1,3、4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(ドデシルオキシカルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-(1,3,3-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イルオキシ)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(1H-インドール-5-イルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(4-((3,7-ジメチルオクチルオキシ)カルボニル)フェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン;
* 2,5,8-トリス-(2-アミノ-4,5-ジメチルフェニルアミノ)-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン
からなる群から選択される請求項1から18の何れか一項に記載の誘導体。
【請求項20】
次の表(I):




から選択される請求項1及び2に記載の誘導体。
【請求項21】
次の表(II):


から選択される請求項1及び2に記載の誘導体。
【請求項22】
次の表(III):


から選択される請求項1及び2に記載の誘導体。
【請求項23】
次の表(IV):


から選択される請求項1及び2に記載の誘導体。
【請求項24】
次の表(V):

から選択される請求項1及び2に記載の誘導体。
【請求項25】
次の表(VI):


から選択される請求項1及び2に記載の誘導体。
【請求項26】
次の表(VII):


から選択される請求項1及び2に記載の誘導体。
【請求項27】
請求項1に記載の一般式(I)

(上式中、R、R及びRは同じで、-NRを表し、
及びRは請求項1において定義した通りである)
のヘプタアザフェナレン誘導体の取得方法であって、
1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン(異性体混合物)、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン又はアセトンを含む溶媒中において、0℃と溶媒の沸点の間、好ましくは室温と溶媒の沸点の間、より好ましくは50℃と溶媒の沸点の間の範囲の温度で、場合によってはジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン又はピリジンを含む有機塩基、又は炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム又は重炭酸ナトリウムを含む無機塩基の存在下で、式(IV)の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン誘導体を一般式(V)

の誘導体と反応させることを含む方法。
【請求項28】
請求項1に記載の一般式(I)

(上式中、R、R及びRは同じで、-NRを表し、R及びRは請求項1において定義した通りであり、基R、R及びRの一つが他の二つとは異なる)
のヘプタアザフェナレン誘導体の取得方法において、
a)1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン(異性体混合物)、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン又はアセトンを含む溶媒中において、0℃と溶媒の沸点の間、好ましくは室温と溶媒の沸点の間、より好ましくは50℃と溶媒の沸点の間の範囲の温度で;場合によってはジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン又はピリジンを含む有機塩基、又は炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム又は重炭酸ナトリウムを含む無機塩基の存在下で、式(IV)の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン誘導体を一般式(V)

の誘導体と反応させ;
b)先の段階から得られた混合物に、段階(a)において使用されたものとは異なる一般式(V)の第二の誘導体を加え、還流させることを含むことを特徴とする方法。
【請求項29】
請求項1に記載の一般式(I)

(上式中、R、R及びRは互いに異なっており、-NRを表し、R及びRは請求項1において定義した通りである)
のヘプタアザフェナレン誘導体の取得方法において、
a)1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン(異性体混合物)、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン又はアセトンを含む溶媒中において、0℃と溶媒の沸点の間、好ましくは室温と溶媒の沸点の間、より好ましくは50℃と溶媒の沸点の間の範囲の温度で;場合によってはジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン又はピリジンを含む有機塩基、又は炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム又は重炭酸ナトリウムを含む無機塩基の存在下で、式(IV)の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレンを一般式(V)

(上式中、R及びRは請求項1に定義した通りである)
の誘導体と反応させ;
b)得られた混合物に、先の段階において使用されたものとは異なる一般式(V)
NHR
(V)
(上式中、R及びRの一方は請求項1に定義した通りである)
の誘導体を加え、還流させ;
c)段階(b)から得られた混合物に、段階(a)及び(b)で使用されたものとは異なる一般式(V)
NHR
(V)
(上式中、R及びRの一方は請求項1に定義した通りである)
の誘導体を加えることを特徴とする方法。
【請求項30】
請求項1に記載の一般式(I)

(上式中、R、R及びRは同じで、一般式(III)

の誘導体を表す)のヘプタアザフェナレン誘導体の取得方法であって、
FeClを含むルイス酸、BF、特に三塩化アルミニウムの存在下で、トルエン、1,1,2,2-テトラクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,2-クロロベンゼン、ニトロベンゼン又はベンゼンを含む不活性溶媒中において、60℃及び溶媒の沸点の間の範囲の温度で、式(IV)の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン誘導体を一般式(III)

(上式中、R18、R19、R20及びR21は請求項5で定義した通りである)の誘導体と反応させることを含む方法。
【請求項31】
請求項1に記載の一般式(I)

(上式中、基R、R及びRの一つは置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
他の二つの基が同じで、-NR、(ここで、R及びRは請求項1に定義した通りである)を表す)のヘプタアザフェナレン誘導体を取得する方法であって、
1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン(異性体混合物)、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン又はアセトンを含む不活性溶媒中において、0℃と溶媒の沸点の間、好ましくは室温と溶媒の沸点の間、より好ましくは50℃と溶媒の沸点の間の範囲の温度で、一般式(VII)の誘導体を、一般式(V):

(上式中、Rは置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;R及びRが請求項1に定義した通りである)の誘導体と反応させることを含む方法。
【請求項32】
一般式(VII)の上記誘導体が、1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン(異性体混合物)、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン又はアセトンを含む不活性溶媒中において、0℃と溶媒の沸点の間、好ましくは室温と溶媒の沸点の間、より好ましくは50℃と溶媒の沸点の間の範囲の温度で、置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を持つ一般式(V)の上記2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン誘導体を反応させることにより得られる請求項31に記載の方法。
【請求項33】
請求項1に記載の一般式(I)

(上式中、基R、R及びRの二つは同じで、置換されていてもよい単環又は多環式 アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
基R、R及びRの第三のものが-NR、(ここで、R又はRは請求項1に定義した通りである)を表す)のヘプタアザフェナレン誘導体を取得する方法であって、
FeClを含むルイス酸、BF、特に三塩化アルミニウムの存在下で、トルエン、1,1,2,2-テトラクロロエタン、テトラヒドロフラン、1,2-クロロベンゼン、ニトロベンゼン又はベンゼンを含む不活性溶媒中において、60℃及び溶媒の沸点の間の範囲の温度で、一般式(VIII)の化合物を、一般式(VI)

(ここで、R、R及びRは請求項1に定義した通りであり、R18、R19、R20及びR21は請求項5に定義した通りである)
の化合物と反応させることを含む方法。
【請求項34】
一般式(VIII)の上記誘導体が、式(IV)の2,5,8-トリクロロ-1,3,4,6,7,9,9b-ヘプタアザフェナレン誘導体と一般式(V)

(上式中、R及びRは請求項1に定義された通りである)
を、1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン(異性体混合物)、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン又はアセトンを含む溶媒中において、0℃と溶媒の沸点の間、好ましくは室温と溶媒の沸点の間、より好ましくは50℃と溶媒の沸点の間の範囲の温度で、場合によってはジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン又はピリジンを含む有機塩基、又は炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム又は重炭酸ナトリウムを含む無機塩基の存在下で、反応させることによって得られる請求項33に記載の方法。
【請求項35】
各工程がMAOS(マイクロ波を利用した有機合成)によって実施可能であることを特徴とする請求項26から33の何れか一項に記載の方法。
【請求項36】
紫外線吸収剤として使用するための請求項1から26の何れか一項に記載のヘプタアザフェナレン誘導体。
【請求項37】
一般式(I)

(上式中、
、R及びRは互いに同一か又は異なっており、置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基;-OR基;又は-NR基を表し;
は水素、1から18の炭素原子を含む置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC3-12 シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から14の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
及びRは互いに同一か又は異なっており、水素;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC-C12シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;又はR及びRは縮合して窒素と共に、N、O及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい4から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の単環又は多環式環系を表す)に記載の化合物を含有する皮膚科用製剤。
【請求項38】
請求項1から25の何れか一項に記載の一又は複数の誘導体と少なくとも一の皮膚科学的に許容可能な担体又は賦形剤を含有する皮膚科用製剤。
【請求項39】
一般式(I)

(上式中、
、R及びRは互いに同一か又は異なっており、置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基;-OR基;又は-NR基を表し;
は水素、1から18の炭素原子を含む置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC3-12 シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から14の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
及びRは互いに同一か又は異なっており、水素;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC-C12シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;又はR及びRは縮合して窒素と共に、N、O及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい4から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の単環又は多環式環系を表す)に記載の化合物を含有する化粧品用製剤。
【請求項40】
請求項1から25の何れか一項に記載の一又は複数の誘導体と少なくとも一の化粧品的に許容可能な担体又は賦形剤を含有する化粧品用製剤。
【請求項41】
一般式(I)

(上式中、
、R及びRは互いに同一か又は異なっており、置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基;-OR基;又は-NR基を表し;
は水素、1から18の炭素原子を含む置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC3-12 シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から14の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
及びRは互いに同一か又は異なっており、水素;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC-C12シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;又はR及びRは縮合して窒素と共に、N、O及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい4から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の単環又は多環式環系を表す)に記載の化合物を含有する薬学的製剤。
【請求項42】
請求項1から25の何れか一項に記載の一又は複数の誘導体と少なくとも一の薬学的に許容可能な担体又は賦形剤を含有する薬学的製剤。
【請求項43】
一般式(I)

(上式中、
、R及びRは互いに同一か又は異なっており、置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基;-OR基;又は-NR基を表し;
は水素、1から18の炭素原子を含む置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC3-12 シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から14の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
及びRは互いに同一か又は異なっており、水素;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC-C12シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;又はR及びRは縮合して窒素と共に、N、O及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい4から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の単環又は多環式環系を表す)に記載の化合物を含有する獣医用製剤。
【請求項44】
請求項1から25の何れか一項に記載の一又は複数の誘導体と少なくとも一の薬学的に許容可能な担体又は賦形剤を含有する獣医用製剤。
【請求項45】
一般式(I)

(上式中、
、R及びRは互いに同一か又は異なっており、置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基;-OR基;又は-NR基を表し;
は水素、1から18の炭素原子を含む置換されていてもよい飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC3-12 シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から14の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;
及びRは互いに同一か又は異なっており、水素;1から18の炭素原子を有する置換されていてもよい飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状アルキル基;置換されていてもよいC-C12シクロアルキル基;置換されていてもよい単環又は多環式アリール基;O、N及びSから選択される1、2又は3のヘテロ原子を含むことが可能な5から10の原子を有する置換されていてもよい飽和、不飽和又は芳香族の複素環基を表し;又はR及びRは縮合して窒素と共に、N、O及びSから選択される1又は2のヘテロ原子を含んでいてもよい4から10の原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の単環又は多環式環系を表す)に記載の化合物を含有する医薬。
【請求項46】
請求項1から25の何れか一項に記載の一又は複数の誘導体と少なくとも一の薬学的に許容可能な担体又は賦形剤を含有する医薬。
【請求項47】
少なくとも一種の有機、微細化有機、又は無機日光遮蔽剤を更に含む請求項37から46の何れか一項に記載の製剤。
【請求項48】
少なくとも一種の活性物質を更に含む請求項37から46の何れか一項に記載の製剤。
【請求項49】
化粧品用、皮膚科用、獣医用又は薬学的組成物中における紫外線遮蔽剤としての、請求項1から27の何れか一項に記載のヘプタアザフェナレン誘導体又はヘプタアザフェナレン誘導体混合物の使用。
【請求項50】
哺乳動物の皮膚、唇及び/又は関連した組織を紫外線から保護するための製剤の製造における、請求項1から27の何れか一項に記載のヘプタアザフェナレン誘導体又はヘプタアザフェナレン誘導体混合物の使用。
【請求項51】
哺乳動物の皮膚、唇及び/又は関連した組織において紫外線によって引き起こされる病状の治療において補助アジュバントとして、予防用途の製剤の製造における、請求項1から27の何れか一項に記載のヘプタアザフェナレン誘導体又はヘプタアザフェナレン誘導体混合物の使用。
【請求項52】
上記哺乳動物がヒトである請求項50又は51に記載の使用。
【請求項53】
ポリマーの光安定剤としての請求項1から27の何れか一項に記載の誘導体の使用。
【請求項54】
布地繊維中における紫外線遮蔽剤としての請求項1から27の何れか一項に記載の誘導体の使用。

【公表番号】特表2009−501194(P2009−501194A)
【公表日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−520884(P2008−520884)
【出願日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際出願番号】PCT/EP2006/064201
【国際公開番号】WO2007/006807
【国際公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(507397009)
【Fターム(参考)】