説明

ホイールの製造システム

【課題】 バルブ穴位置を所定の位置に保持しつつステーション間にワークを搬送でき各ステーションの工程を実行することができるホイールの製造システムの提供。
【解決手段】 バルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション14内に、リムをクランプするリムクランパー43とバルブ穴コイン機41とディスク・リム仮嵌入機42とを配置し、リムクランパー43によりリムをクランプしたまま、バルブ穴コイン機41によるリムバルブ穴のコインとディスク・リム仮嵌入機42によるディスク・リム仮嵌入を行うようにして、バルブ穴コイン工程とディスク・リム仮嵌入工程を、同一ステーション内に統合したホイールの製造システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リムとディスクとの溶接型ホイールの製造システム(装置)に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のホイール製造システムでは、たとえば実開昭62−172528号公報に示されているように、リムのバルブ穴あけ工程、バルブ穴コイン工程、ディスク・リム仮嵌入工程、ディスク・リム本嵌入工程の順に行われ、各工程は別々のステーションで行われ、各ステーション間のワーク(仮嵌入前はリム、仮嵌入以後はディスク・リム)の搬送はトランスファーフィーダまたはローラーコンベアで行われていた。
【特許文献1】実開昭62−172528号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来のホイール製造システムには、つぎの問題がある。
(イ)トランスファーフィーダによるワークの搬送では、ワークを掴むグリッパがワークをワークの両側から挟んだり放したりすることを繰り返し、両側のグリッパのどちらが先にワークに当たるかでワークが動いたり回転するので、ワークがバルブ穴あけステーションからバルブ穴コインステーション、およびバルブ穴コインステーションとは別のディスク・リム仮嵌入ステーションを経て、ディスク・リム本嵌入ステーションに至る間に、ワークがワーク軸芯まわりに回転しバルブ穴位置が周方向にずれてしまう。
(ロ)バルブ穴位置が周方向にずれたワークを検出しホイール製造ラインから除去するために、ピンがバルブ穴に入るか否かでバルブ穴位置がずれたワークを検出しラインからエジェクトする特別なバルブ穴位置ずれ検出・不良品除去装置を、仮嵌入ステーションの直前に設けることが必要となっていた。
【0004】
本発明の目的は、バルブ穴あけステーションからディスク・リム本嵌入ステーションまで、バルブ穴位置を所定の位置に保持しつつステーション間にワークを搬送でき各ステーションの工程を実行することができるホイールの製造システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) バルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション内に、リムをクランプするリムクランパーとバルブ穴コイン機とディスク・リム仮嵌入機とを配置し、リムクランパーによりリムをクランプしたまま、バルブ穴コイン機によるリムバルブ穴のコインとディスク・リム仮嵌入機によるディスク・リム仮嵌入を行うようにして、バルブ穴コイン工程とディスク・リム仮嵌入工程を、同一ステーション内に統合したホイールの製造システム。
(2) バルブ穴あけステーションとバルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーションとの間に配置されバルブ穴あけステーションからバルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーションへワークを搬送する第1の汎用ロボットと、バルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーションとディスク・リム本嵌入ステーションとの間に配置されバルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーションからディスク・リム本嵌入ステーションへワークを搬送する第2の汎用ロボットを備え、第1の汎用ロボットと第2の汎用ロボットは制御装置に接続されていて第1の汎用ロボットと第2の汎用ロボットの作動が制御装置によりコントロールされる(1)記載のホイールの製造システム。
(3) リムクランパーは制御装置に接続されていてリムクランパーの作動が制御装置によりコントロールされ、
ディスク・リム仮嵌入ステーションからディスク・リム本嵌入ステーションへのワークの搬送において、ワークをリムクランパーでクランプした状態で第2の汎用ロボットでワークを掴み、第2の汎用ロボットでワークを掴んだ後ワークからリムクランパーを外すように、第2の汎用ロボットとリムクランパーの作動が制御装置により関連づけられている(2)記載のホイールの製造システム。
(4) ディスク・リム仮嵌入機はディスク保持・嵌入用ヘッドを水平移動させる第1のサーボモータとディスク保持・嵌入用ヘッドを昇降させる第2のサーボモータを備えており、第1のサーボモータと第2のサーボモータは制御装置に接続されていて第1のサーボモータと第2のサーボモータの作動が制御装置によりコントロールされ、
リムサイズの変化に応じてリムクランパーでクランプされたリムの軸芯の水平方向位置が変わる時に、第1のサーボモータによるディスク保持・嵌入用ヘッドの水平移送端位置と第2の汎用ロボットによるワークのつかみ位置を制御装置で調整してリムの軸芯の水平方向位置の変化に対応可能になっている(2)記載のホイールの製造システム。
【発明の効果】
【0006】
上記(1)のホイールの製造システムによれば、バルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション内に、リムをクランプするリムクランパーとバルブ穴コイン機とディスク・リム仮嵌入機とを配置したので、リムのバルブ穴コイン工程とディスク・リム仮嵌入工程を同一ステーションに統合でき、従来必要であったバルブ穴コインステーションと仮嵌入ステーションとの間のフィーダーによるリムの搬送が不要になり、搬送によって生じていたリムのバルブ穴の位置ずれをなくすことができる。
上記(2)のホイールの製造システムによれば、バルブ穴あけステーションとバルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーションとの間に第1の汎用ロボットを設け、バルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーションとディスク・リム本嵌入ステーションとの間に第2の汎用ロボットを設けたので、従来のフィーダーまたはローラーコンベアによるワーク搬送を汎用ロボットによる搬送に変えることができ、搬送におけるワークの掴み、放しの際に生じるワークのワーク軸芯まわりの回転とそれによるバルブ穴の位置ずれをなくすことができる。これにより、バルブ穴位置ずれが原因で生じる加工不良、設備停止が減少する。
また、バルブ穴あけステーションとバルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーションとの間、およびバルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーションとディスク・リム本嵌入ステーションとの間には汎用ロボットがあるだけで、バルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーションまわりにフィーダー、ローラーがないので、コイン機、ディスク・リム仮嵌入機のまわりが比較的空いており、コイン機、ディスク・リム仮嵌入機へのアクセスが容易である。その結果、コイン機、ディスク・リム仮嵌入機のメンテナンス性が向上し、故障が生じても修理が容易である。
上記(3)のホイールの製造システムによれば、バルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーションで、ワークをリムクランパーでクランプした状態で第2の汎用ロボットでワークを掴み、第2の汎用ロボットで掴んだ後ワークからリムクランパーを外すように、第2の汎用ロボットとリムクランパーの作動が制御装置によって関連されているので、バルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーションからディスク・リム本嵌入ステーションへのワークのロボットによる搬送において、ワークのバルブ穴の位置ずれが生じない。
上記(4)のホイールの製造システムによれば、第1のサーボモータと第2のサーボモータおよび第1の汎用ロボットと第2の汎用ロボットを制御装置に接続したので、リムサイズの変化に応じてリムクランパーでクランプされたリムの軸芯の水平方向位置が変わっても、容易にそれに対応することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明のホイール製造システムを、図1、図2を参照して、説明する。ホイール30からなるワークは、リム31とディスク32とを溶接したホイールである。
本発明のホイールの製造システム10は、リムのバルブ穴抜きからリムとディスクの本嵌入までに、バルブ穴あけステーション13、バルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション14、ディスク・リム本嵌入ステーション15の3つのステーションを有している。各ステーション間位置C、Dに、それぞれ、汎用ロボット20を配置して、汎用ロボット20によりステーション間のワーク30(仮嵌入工程前はリム、仮嵌入工程後はディスクをリムに嵌入したホイール)の搬送、位置決めを行うようにしている。3つのステーション間に2つのロボット20が配置される。
【0008】
汎用ロボット20は、市販の、6自由度をもつ関節型ロボットである。汎用ロボット20の基台は固定であるが、ロボット手首は、ロボットアームが走査できる範囲で自由な位置、姿勢をとり得る。
汎用ロボット20の手首には、ロボットハンドとしてのグリップ(グリッパーともいう)が取り付けられる。グリップはロボット20に着脱可能で、ホイール組付けシステムに対して専用のグリップである。グリップはワーク30を外周側から、かつ、両側から挟んで掴んだり放したりする。
【0009】
各ステーション間位置C、Dの汎用ロボット20は、何れのステーション間の汎用ロボットにも同じ構造のロボット(ただし、ロボットに入力する搬送用データは異なる)が用いられる。また、何れのステーション間位置C、Dの汎用ロボット20のグリップも同じ構造のグリップである。
【0010】
本発明のホイールの製造システム10は、バルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション14において、同一ステーション14に配置された、バルブ穴コイン機41と、ディスク・リム仮嵌入機42と、リムをクランプするリムクランパー43を、備えている。バルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション14では、リム31がリムクランパー43でクランプされた位置でバルブ穴コイン機41によるバルブ穴のコイン(バルブ穴周縁の角つぶし)が行われ、それと同じ位置でディスク・リム仮嵌入機42によるディスク32のリム31への仮嵌入が行われるようにしてある。
【0011】
本発明のホイールの製造システム10は、バルブ穴あけステーション13とバルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション14との間の位置Cに配置されバルブ穴あけステーション13からバルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション14へワーク30(リム31からなるワーク)を搬送する第1の汎用ロボット20Cと、バルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション14とディスク・リム本嵌入ステーション15との間の位置Dに配置されバルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション14からディスク・リム本嵌入ステーション15へ、ディスクを仮嵌入したリムからなるワーク30を搬送する第2の汎用ロボット20Dを備えている。
第1の汎用ロボット20Cと第2の汎用ロボット20Dは制御装置50に接続されていて、第1の汎用ロボット20Cと第2の汎用ロボット20Dの作動は制御装置50によりコントロールされる。
【0012】
リムクランパー43はリム31の軸芯を鉛直方向に向けた状態でリム31をクランプし、リム31をプッシャー43aで水平方向に押してリム31の外側にあるストッパー43bに押しつけることによりクランプする。ストッパー43bがリム31の外側にあるので、リムサイズが変わると、それに応じてリム31の軸芯位置は水平方向に変わる。
リムクランパー43は制御装置50に接続されており、リムクランパー43の作動は制御装置50によりコントロールされる。
【0013】
バルブ穴コイン機41は、リム31のバルブ穴の縁の角をコインするもので、リム軸芯を鉛直方向に向けた状態でリムクランパー43でクランプされたリム31の軸芯に対して斜め方向に延びており、リム31のバルブ穴あけ部位の壁に対しては直交する方向に延びている。一対のツールをバルブ穴の軸方向両側からシリンダ41cで駆動してバルブ穴の周縁部に押し当て、バルブ穴の縁の角をコインする。バルブ穴コイン機41の鉛直からの角度は、ハンドル41aで微調整でき、リム31に対して進退方向にはハンドル41bにより微調整できる。ハンドル41a、41bの調整によって、バルブ穴コイン機41の傾斜と水平方向位置を、リムサイズが変わった時のリム31の軸芯位置の変化に対応させて調整することができる。
【0014】
ディスク・リム仮嵌入機42は、ディスク搬送コンベア60上を搬送され位置決め装置61により定位置に位置決めされたディスク32をつかんで上昇させ、そこから水平方向に、リムクランパー43でクランプされたリム31の鉛直上方位置まで搬送し、そこから鉛直下方に下降させてディスク32を、リムクランパー43でクランプされたリム31内に仮嵌入させるものである。
ディスク・リム仮嵌入機42は、ディスク保持・嵌入用ヘッド42aを水平移動させる第1のサーボモータ42bとディスク保持・嵌入用ヘッド42aを昇降させる第2のサーボモータ42cを備えている。
第1のサーボモータ42bと第2のサーボモータ42cは制御装置50に接続されており、第1のサーボモータ42bと第2のサーボモータ42cの作動は制御装置50によりコントロールされる。リムサイズの変化によってリムクランパー43でクランプされたリム31の軸芯位置が変わると、それに応じて、第1のサーボモータ42bによるディスク保持・嵌入用ヘッド42aの水平移送端位置は、制御装置50で段取りで調整される。
【0015】
バルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション14からディスク・リム本嵌入ステーション15へのワーク30の搬送において、ワーク30をリムクランパー43でクランプした状態で第2の汎用ロボット20Dでワーク30を掴み、第2の汎用ロボット20Dでワーク30を掴んだ後にワーク30からリムクランパー43を外すように、第2の汎用ロボット20Dとリムクランパー43の作動が、制御装置50によって関連されている。
【0016】
つぎに、本発明のホイールの製造システムの作用・効果を説明する。
リム31は、第1の汎用ロボット20Cにより、バルブ穴あけステーション13からリムのバルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション14に搬送され、コイン位置に置かれて、リムクランパー43でクランプされる。
バルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション14で、リムのバルブ穴がバルブ穴コイン機41によってコインされる。
ディスク32は、ローラコンベアからなるディスク搬送コンベア60によってバルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション14の一端部(バルブ穴コイン機41から離れた方の一端部)に搬送され、ディスク・リム仮嵌入機42のディスク保持・嵌入用ヘッド42aで保持され、第2のサーボモータ42cで上昇され、リムクランパー43でクランプされたリム31の上方に第1のサーボモータ42bで水平移動され、第2のサーボモータ42cで下降されてリム31に仮嵌入される。
ディスク32が仮嵌入されたリム31からなるワーク30は、第2の汎用ロボット20Dによって、ディスク・リム本嵌入ステーション15に搬送される。
【0017】
本発明のホイールの製造システム10は、同一ステーション(バルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション14)に配置されたバルブ穴コイン機41、ディスク・リム仮嵌入機42、リムクランパー43を備えているので、リム31のバルブ穴コイン工程とディスクのリムへの仮嵌入工程を同一ステーションに統合でき、リム31を同じ位置においたまま(リムクランパー43でクランプされたまま)、バルブ穴コインとディスク・リム仮嵌入を行うことができる。その結果、従来必要であったバルブ穴コイン工程とディスク・リム仮嵌入工程との間のフィーダーによるリムの搬送が不要になり、搬送によって生じていたリムのバルブ穴の位置ずれをなくすことができる。
【0018】
また、バルブ穴あけステーション13とバルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション14との間に第1の汎用ロボット20Cを設け、バルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション14とディスク・リム本嵌入ステーション15との間に第2の汎用ロボット20Dを設けて、従来のフィーダーまたはローラーコンベアによるワークの搬送を汎用ロボット20C、20Dによるワークの搬送に変えたので、搬送におけるワーク30の掴み、放しによるワーク30のバルブ穴の位置ずれをなくすことができる。これにより、位置ずれが原因による加工不良、設備停止が減少する。
【0019】
また、バルブ穴あけステーション13とバルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション14との間、およびバルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション14とディスク・リム本嵌入ステーション15との間に、汎用ロボット20C、20Dがあるだけで、バルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション14まわりにフィーダー、ローラーがないので、コイン機41、ディスク・リム仮嵌入機42のまわりが比較的空いており、コイン機41、ディスク・リム仮嵌入機42へのアクセスが容易である。その結果、コイン機41、ディスク・リム仮嵌入機42のメンテナンス性が向上し、故障が生じてもその修理は容易である。
【0020】
また、バルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション14でワーク30をリムクランパー43でクランプした状態で第2の汎用ロボット20Dでワーク30を掴み、ワーク30を第2の汎用ロボット20Dで掴んだ後ワーク30からリムクランパー43を外すように、第2の汎用ロボット20Dとクランパー43の作動が制御装置50によって関連されているので、ワーク30はリムクランパー43か第2の汎用ロボット20Dで常に保持されており、バルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション14とディスク・リム本嵌入ステーション15との間のワーク30のロボットによる搬送においてワーク30のバルブ穴の位置ずれが生じない。
【0021】
また、第1のサーボモータ42bと第2のサーボモータ42c、および第1の汎用ロボット20Cと第2の汎用ロボット20Dが制御装置50に接続されているので、リムサイズの変化に応じてリムクランパー43でクランプされたリム43の軸芯の水平方向位置が変わっても、容易にそれに対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明のホイールの製造システムのバルブ穴あけステーションからディスク・リム本嵌入ステーションまでの各工程の平面図である。
【図2】本発明のホイールの製造システムのバルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーションの、バルブ穴コイン機およびディスク・リム仮嵌入機およびリムクランパーの、正面図である。
【符号の説明】
【0023】
10 ホイールの製造システム
13 バルブ穴あけステーション
14 バルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション
15 ディスク・リム本嵌入ステーション
20 汎用ロボット
20C 第1の汎用ロボット
20D 第2の汎用ロボット
30 ワーク
31 リム
32 ディスク
41 バルブ穴コイン機
41a、41b ハンドル
41c シリンダ
42 ディスク・リム仮嵌入機
42a ディスク保持・嵌入用ヘッド
42b 第1のサーボモータ
42c 第2のサーボモータ
43 リムクランパー
43a プッシャー
43b ストッパー
50 制御装置
60 ディスク搬送コンベア
61 位置決め装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーション内に、リムをクランプするリムクランパーとバルブ穴コイン機とディスク・リム仮嵌入機とを配置し、リムクランパーによりリムをクランプしたまま、バルブ穴コイン機によるリムバルブ穴のコインとディスク・リム仮嵌入機によるディスク・リム仮嵌入を行うようにして、バルブ穴コイン工程とディスク・リム仮嵌入工程を、同一ステーション内に統合したホイールの製造システム。
【請求項2】
バルブ穴あけステーションとバルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーションとの間に配置されバルブ穴あけステーションからバルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーションへワークを搬送する第1の汎用ロボットと、バルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーションとディスク・リム本嵌入ステーションとの間に配置されバルブ穴コインおよびディスク・リム仮嵌入ステーションからディスク・リム本嵌入ステーションへワークを搬送する第2の汎用ロボットを備え、第1の汎用ロボットと第2の汎用ロボットは制御装置に接続されていて第1の汎用ロボットと第2の汎用ロボットの作動が制御装置によりコントロールされる請求項1記載のホイールの製造システム。
【請求項3】
リムクランパーは制御装置に接続されていてリムクランパーの作動が制御装置によりコントロールされ、
ディスク・リム仮嵌入ステーションからディスク・リム本嵌入ステーションへのワークの搬送において、ワークをリムクランパーでクランプした状態で第2の汎用ロボットでワークを掴み、第2の汎用ロボットでワークを掴んだ後ワークからリムクランパーを外すように、第2の汎用ロボットとリムクランパーの作動が制御装置により関連づけられている請求項2記載のホイールの製造システム。
【請求項4】
ディスク・リム仮嵌入機はディスク保持・嵌入用ヘッドを水平移動させる第1のサーボモータとディスク保持・嵌入用ヘッドを昇降させる第2のサーボモータを備えており、第1のサーボモータと第2のサーボモータは制御装置に接続されていて第1のサーボモータと第2のサーボモータの作動が制御装置によりコントロールされ、
リムサイズの変化に応じてリムクランパーでクランプされたリムの軸芯の水平方向位置が変わる時に、第1のサーボモータによるディスク保持・嵌入用ヘッドの水平移送端位置と第2の汎用ロボットによるワークのつかみ位置を制御装置で調整してリムの軸芯の水平方向位置の変化に対応可能になっている請求項2記載のホイールの製造システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−62037(P2006−62037A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−248418(P2004−248418)
【出願日】平成16年8月27日(2004.8.27)
【出願人】(000110251)トピー工業株式会社 (255)
【Fターム(参考)】