説明

ホスホルアミデートアルキル化剤プロドラッグ

本発明のホスホルアミデートアルキル化剤プロドラッグは、癌を治療するために、単独でまたは1種以上の抗腫瘍剤と組み合わせて使用することができる。本発明は、低酸素活性化ホスホルアミデートアルキル化剤プロドラッグである化合物、およびその個々の異性体、異性体のラセミ混合物または非ラセミ混合物、バイオアイソスター、ファーマコフォア、薬学的に受容可能な塩、溶媒和物または水和物、ならびにこれらの合成方法を提供する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

(式中、
は、O、S、NRまたはNSOであり、
は、O、S、NR、NCORまたはNSO(ここで、各Rは、独立して、(C−C)アルキル、C−Cヘテロアルキル、アリールまたはヘテロアリールである)であり、
〜Rは、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、アミノ、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、アリール、ヘテロアリール、C−Cアシル、C−Cヘテロアシル、アロイルまたはヘテロアロイルであるか、あるいはR〜Rのいずれか2つが一緒になってC−C10複素環を形成するか、あるいはR〜Rは、それぞれ独立して、式:L−Z
(Lは、
−[C(Z−Y−[C(=O)−O]−[C(Z−Z−Y−[C(Z−[C(Z)=C(Z)]および
−[C(Z−Y−(S(=O)−[C(Z−Z−Y−[C(Z−[C(Z)=C(Z)]
(ここで、z、v、q、uおよびgは、それぞれ独立して、0または1であり、
は、S、OまたはNR(ここで、各Rは、独立して、水素、ヒドロキシル、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、アリール、ヘテロアリール、C−Cアシル、C−Cヘテロアシル、アロイルまたはヘテロアロイルである)であり、
は、O、Sまたは−NR−C(=O)−O−であり、
各ZおよびZは、独立して、水素、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、C−Cアシル、C−Cヘテロアシル、アロイルまたはヘテロアロイルであり、
は、C−Cアルキレン、C−Cヘテロアルキレン、
【化2】

(ここで、各Xは、独立して、NまたはCR(ここでRは、独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、CHF、CF、COH、アミノ、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、アリール、CON(R、C−Cアシル、C−Cヘテロアシル、アロイルまたはヘテロアロイルである)であり、
は、NR、SまたはOである)からなる群から選択される)であり、
は、
【化3】

からなる群から選択される式で表されるバイオ還元基である)で表されるトリガーTである)で表される化合物、
あるいはその個々の異性体、異性体のラセミ混合物または非ラセミ混合物、バイオアイソスター、ファーマコフォア、薬学的に受容可能な塩、溶媒和物、水和物またはプロドラッグであって、
ただし、式(I)において、
(ia)R〜Rの少なくとも2個は、2−ハロアルキル、2−アルキルスルホニルオキシアルキル、2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキル、2−アリールスルホニルオキシアルキルおよび2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキルからなる群から選択され、
(ib)R〜Rの少なくとも1個は、2−ハロアルキル、2−C−Cアルキルスルホニルオキシアルキル、2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキル、2−アリールスルホニルオキシアルキルおよび2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキルからなる群から選択され、かつNRまたはNRの少なくとも1個は
【化4】

であるか、あるいは
(ic)NRおよびNRは、
【化5】

であり、そして
(ii)R〜Rの少なくとも1個は、トリガーTであり、そして
(iii)
【化6】

【化7】

(式中、Rは、H、Br、NMe、CNまたはCONHである)
【化8】

(式中、Rは、H、Meまたはアリルである)
からなる群から選択される式で表される化合物、
3−(5−メトキシ−1−メチル−4,7−インドールキノリル)−メチルビス[N−メチル−N−(2−ブロモエチル)]ホスホロジアミデート、
3−(5−メトキシ−1−メチル−4,7−インドールキノリル)メチルN,N−ビス(2−ブロモエチル)ホスホロジアミデート、
2−(5−メトキシ−1−メチル−4,7−インドールキノリル)メチルビス[N−メチル−N−(2−ブロモエチル)]ホスホロジアミデート、
2−(5−メトキシ−1−メチル−4,7−インドールキノリル)メチルN,N−ビス(2−クロロエチル)ホスホロジアミデート、
2−(5−メトキシ−1−メチル−4,7−インドールキノリル)メチルN,N−ビス(2−ブロモエチル)−ホスホロジアミデート、
3−(5−メトキシ−1−メチル−4,7−インドールキノリル)メチルN,N−ビス(2−ブロモエチル)−ホスホロジアミデート、
2−(5−メトキシ−1−メチル−4,7−インドールキノリル)メチルビス[N−メチル−N−(2−ブロモエチル)]ホスホロジアミデート、
2−(5−メトキシ−1−メチル−4,7−インドールキノリル)メチルN,N−ビス(2−クロロエチル)−ホスホロジアミデート、および
2−(5−メトキシ−1−メチル−4,7−インドールキノリル)メチルN,N−ビス(2−ブロモエチル)−ホスホロジアミデート
は除外される、化合物。
【請求項2】
およびYは、Oである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
はTである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
式(II)または(III):
【化9】

(式中、
〜Rは、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、アミノ、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、アリール、ヘテロアリール、C−Cアシル、C−Cヘテロアシル、アロイルまたはヘテロアロイルであるか、あるいはR〜Rのいずれか2つが一緒になって、C−C10複素環を形成し、各Yは、独立して、SまたはOであって、
ただし、式(II)または(III)において、
(i)R〜Rの少なくとも2個は、2−ハロアルキル、2−アルキルスルホニルオキシアルキル、2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキル、2−アリールスルホニルオキシアルキルおよび2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキルから選択され、
(ii)R〜Rの少なくとも1個は、2−ハロアルキル、2−C−Cアルキルスルホニルオキシアルキル、2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキル、2−アリールスルホニルオキシアルキルおよび2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキルから選択され、かつNRおよびNRの1個は、
【化10】

であるか、あるいは
(iii)NRおよびNRは、両方が
【化11】

である)の請求項1記載の化合物、およびその個々の異性体、異性体のラセミ混合物または非ラセミ混合物、バイオアイソスター、ファーマコフォア、薬学的に受容可能な塩、溶媒和物、水和物またはプロドラッグ。
【請求項5】
Lが、
[C(Z−Y]−(C(=O)−O)−[C(Z−Z−Y]−[C(Z−[C(Z)=C(Z)]−;
[C(Z−Y]−[C(Z−Z−Y]−[C(Z−[C(Z)=C(Z)]−;
[C(Z−Y]−[C(Z−[C(Z)=C(Z)]−;
[C(Z−Y]−[C(Z−;
[C(Z−Y]−(C(=O)−O)−[C(Z−[C(Z)=C(Z)]−;
[C(Z−Y]−(C(=O)−O)−[C(Z−;
[C(Z−Y]−(C(=O)−O)−[C(Z−[C(Z)=C(Z)]−;
[C(Z−Z−Y]−[C(Z−[C(Z)=C(Z)]−;
−[C(Z−[C(Z)=C(Z)]−;および
−[C(Z
からなる群から選択される、請求項4記載の化合物。
【請求項6】
Lは、−[C(Z−である、請求項5記載の化合物。
【請求項7】
各−C(Z−は、独立して、
−CH−、−CHMe−、−CH(CN)−、−CH(COH)−、−CH(CONH)−、−CH(CF)−、−CH(CHF)−、−C(Me)−、−C(Et)−、−CH(CHNMe)−、−CH(CHNMe)−、−C(CHNMe−または−C(CHCOH)−である、請求項5記載の化合物。
【請求項8】
−C(Z−Y−は、
−CH−O−、−CH−S−、−CH−NMe、−CH−NH−、−CH(Me)−O−、CH(Me)−S−、−CH(Me)−NMe−、−CH(Me)−NH−、−CMe−NMe−、−CMe−NMe−または−CMe−NMe−である、請求項5記載の化合物。
【請求項9】
−Z−Y−の両方が、
【化12】

からなる群から選択される、請求項5記載の化合物。
【請求項10】
−[C(Z)=C(Z)]−は、
−CH=CH−、−C(CN)=CH−、−CH−C(CN)−、−C(Ar)=CH−、−CH=CAr−、−C(COAr)=CH−、−CH=C(COAr)−、−C(COR12)=CH−または−CH=C(COR12)−(式中、Arはアリールであり、R12は、独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、C−Cシクロアルキル、またはヘテロシクリルである)である、請求項5記載の化合物。
【請求項11】
は、
【化13】

からなる群から選択される、請求項5記載の化合物。
【請求項12】
式(IV)、(V)、(VI)または(VII):
【化14】

(式中、
各Rは、独立して、水素、アリール、ヘテロアリール、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、C−Cアシル、C−Cヘテロアシル、アロイルまたはヘテロアロイル、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルキルアミノカルボニル、ジC−CアルキルアミノカルボニルまたはC−Cアルコキシであり、
各R10は、水素、C−Cアルキルまたはヘテロアルキル、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、C−Cアルコキシ、アリール、ヘテロアリールであるか、または2個のR10が一緒になって複素環を形成し、
各R11は、独立して、水素、アリール、ヘテロアリール、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリルまたはC−Cアルコキシであるか、あるいは2個のR11が一緒になって複素環を形成し、ただし、各R11が、独立して、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキルである場合、R11
【化15】

ではなく、
は、Cl、Br、アルキルスルホニルオキシ、ヘテロアルキルスルホニルオキシ、アリールスルホニルオキシまたはヘテロアルキルスルホニルオキシである)の請求項4記載の化合物。
【請求項13】
式(IV)の請求項12記載の化合物であって、各Rは、独立して、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルまたはシクロプロピルであり、N(R10は、NH、NHMe、NMe、NEt
【化16】

、NHOMeおよびNHOHから選択される、化合物。
【請求項14】
式(V)の請求項12記載の化合物であって、各Rは、独立して、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、またはシクロプロピルである、化合物。
【請求項15】
式(VI)の請求項12記載の化合物であって、各Rは、独立して、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルまたはシクロプロピルであり、R11は、水素またはメチルである、化合物。
【請求項16】
式(VII)の請求項12記載の化合物であって、各Rは、独立して、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルまたはシクロプロピルであり、各R11は、独立して、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ベンジル、置換メチル、シクロプロピル、メトキシおよびヒドロキシルであるか、あるいは2個のR11が一緒になって複素環を形成する、化合物。
【請求項17】
Tが、式:
【化17】

で表される、請求項1記載の化合物。
【請求項18】
Tが、式:
【化18】

(式中、各Zは、独立して、HまたはC−Cアルキルである)で表される、請求項1記載の化合物。
【請求項19】
Tが、式:
【化19】

(各Zは、水素またはC−Cアルキルであり、Rは、H、OHまたは−OP(=O)(OH)である)で表される、請求項1記載の化合物。
【請求項20】
式(VIII)、(IX)または(X):
【化20】

で表される、請求項12記載の化合物。
【請求項21】
式(XI)、(XII)、(XIII)、(XIV)または(XV):
【化21】

【化22】

(式中、各R11は、独立して、水素、メチルまたは置換メチル、ベンジル、イソプロピル、シクロプロピル、メトキシおよびヒドロキシであり、Xは、Cl、Br、アルキルスルホニルオキシ、ヘテロアルキルスルホニルオキシ、シクロアルキルスルホニルオキシ、ヘテロシクロアルキルスルホニルオキシ、アリールスルホニルオキシまたはヘテロアリールスルホニルオキシであり、ただし、
(i)(XII)、(XIV)または(XV)においてXがClまたはBrである場合、R11はイソプロピルではなく、
(ii)式(XVIII)は、Z
【化23】

である化合物を除く)で表される、請求項12記載の化合物。
【請求項22】
式XII、XIVまたはXV(式中、各R11は水素である)で表される、請求項15または請求項21記載の化合物。
【請求項23】
式(XIX):
【化24】

(式中、KはC−CアルキレンまたはC−Cヘテロアルキレンである)で表される、請求項4記載の化合物。
【請求項24】
Kが、(C(R12、CHCH(−X−CHCHまたはCH(−X−CH(式中、eは、1〜10であり、fは0〜3であり、XはO、SまたはNR12(ここで、各R12は、独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、C−Cシクロアルキルまたはヘテロシクリルである)である)である、請求項23記載の化合物。
【請求項25】
式(XVII)または(XVIII):
【化25】

(式中、eは0〜4であり、XはCl、Br、アルキルスルホニルオキシ、ヘテロアルキルスルホニルオキシ、アリールスルホニルオキシまたはヘテロアリールスルホニルオキシである)で表される、請求項21記載の化合物。
【請求項26】
式:
【化26】

(式中、eは0〜4であり、XはCl、Br、アルキルスルホニルオキシ、ヘテロアルキルスルホニルオキシ、アリールスルホニルオキシ、またはヘテロアリールスルホニルオキシである)の請求項25記載の化合物。
【請求項27】
式(XXII):
【化27】

の請求項4記載の化合物。
【請求項28】
式(II)(式中、トリガーTは、−CH−Zまたは−CH(Z)−Z(式中、ZはC−アルキルであり、Z
【化28】

であり、ただし、式(II)において、
(i)RおよびRの1個はHであり、RおよびRの1個はHであるか、
(ii)RおよびRの1個はC−アルキルであり、RおよびRの1個はC−アルキルであるか、あるいは
(iii)R〜Rの少なくとも1個は、ヒドロキシル、アミノ、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、アリール、ヘテロアリール、C−Cアシル、C−Cヘテロアシル、あるいはアロイルまたはヘテロアロイルである)である)の請求項4記載の化合物。
【請求項29】
式(II)(式中、Zは、
【化29】

から選択されるバイオ還元基であり、ただし、式(I)において、
(i)R〜Rの少なくとも1個は、2−アルキルスルホニルオキシアルキル、2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキル、2−アリールスルホニルオキシアルキル、および2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキルからなる群から選択され、かつ
〜Rの少なくとも1個は、2−ハロアルキル、2−アルキルスルホニルオキシアルキル、2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキル、2−アリールスルホニルオキシアルキルおよび2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキルからなる群から選択されるか;または
(ii)R〜Rの少なくとも1個は、2−ハロアルキル、2−C−Cアルキルスルホニルオキシアルキル、2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキル、2−アリールスルホニルオキシアルキルおよび2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキルからなる群から選択され、かつNRおよびNRの少なくとも1個は
【化30】

であるか;または
(iii)NRおよびNRは両方が
【化31】

である)の請求項4記載の化合物。
【請求項30】
式:
【化32】

(式中、
は、O、S、NRまたはNSOであり、
は、O、S、NRまたはNSO(式中、各Rは、独立して、(C−C)アルキル、C−Cヘテロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである)であり、
〜RおよびR〜Rは、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、アミノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、アリール、ヘテロアリール、C−Cアシル、C−Cヘテロアシル、アロイルまたはヘテロアロイルからなる群から選択されるか、あるいはR〜RおよびR〜Rは、いずれか2個が一緒になって複素環を形成するか、あるいは、R〜RおよびR〜Rは、それぞれ独立して、
−[C(Z−Y−[C(=O)−O]−[C(Z−Z−Y−[C(Z−[−C(Z)=C(Z)]−Zおよび
−[C(Z−Y−(S(=O)−[C(Z−Z−Y−[C(Z−[C(Z)=C(Z)]−Z
(式中、z、v、q、uおよびgは、それぞれ独立して、0または1であり、
は、S、OまたはNR(ここで、各Rは、独立して、水素、ヒドロキシル、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、アリール、またはヘテロアリールである)であり、
は、O、Sまたは−NR−C(=O)−O−であり、
各ZおよびZは、独立して、水素、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、C−Cアシル、C−Cヘテロアシル、アロイルまたはヘテロアロイルであり、
は、
【化33】

(式中、各Xは、独立して、NまたはCR(ここで、Rは、独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、CHF、CF、COH、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、アリール、またはCON(Rである)であり、
は、NR、SまたはOである)であり、
は、式:
【化34】

で表されるバイオ還元基である)
からなる群から選択されるトリガーTであり、
各Zは、独立して、C、SまたはPであり、各tは、独立して、1または2であり、各rは、独立して、0または1であり、
Kは、C−Cアルキレン、C−Cヘテロアルキレン、アリーレンまたはヘテロアリーレンであり、
ただし、式(XXI)において、
(i)R〜Rの少なくとも1個およびR〜Rの1個は、2−ハロアルキル、2−アルキルスルホニルオキシアルキル、2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキル、2−アリールスルホニルオキシアルキルおよび2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキルからなる群から選択され、
(ii)R〜RおよびR〜Rの少なくとも1個は、2−ハロアルキル、2−C−Cアルキルスルホニルオキシアルキル、2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキル、2−アリールスルホニルオキシアルキルおよび2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキルからなる群から選択され、かつNRおよびNRの1個は
【化35】

であるか、あるいは
(iii)NRおよびNRは両方が
【化36】

である)で表される化合物、その個々の異性体、異性体のラセミ混合物または非ラセミ混合物、バイオアイソスター、ファーマコフォア、薬学的に受容可能な塩、溶媒和物、水和物またはプロドラッグ。
【請求項31】
式(XXI):
【化37】

(式中、
は、O、S、NRまたはNSOであり、
は、O、S、NRまたはNSO(ここで、各Rは、独立して、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、アリールまたはヘテロアリールである)であり、
〜RおよびR〜Rは、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、アリール、ヘテロアリールからなる群から選択されるか、あるいはR〜Rのいずれか2つが一緒になって複素環を形成するか、あるいはR〜Rは、それぞれ独立して、
−[C(Z−Y−[C(=O)−O]−[C(Z−Z−Y−[C(Z−[−C(Z)=C(Z)]−Zおよび
−[C(Z−Y−(S(=O)−[C(Z−Z−Y−[C(Z−[C(Z)=C(Z)]−Z
(式中、
z、v、q、uおよびgは、それぞれ独立して、0または1であり、
は、S、OまたはNR(ここで、各Rは、独立して、水素、ヒドロキシル、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、アリール、ヘテロアリールである)であり、
は、O、Sまたは−NR−C(=O)−Oであり、
各ZおよびZは、独立して、水素、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、C−Cアシル、C−Cヘテロアシル、アロイルまたはヘテロアロイルであり、
は、
【化38】

(式中、各Xは、独立して、NまたはCR(ここで、Rは、独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、CHF、CF、COH、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、アリールおよびCON(Rである)であり、
は、NR、SまたはOである)であり、
は、式:
【化39】

で表されるバイオ還元基である)からなる群から選択されるトリガーTであり、
は、
【化40】

(式中、Yは先に規定した通りである)であり、
ただし、式(XXII)において、
(i)R〜Rの少なくとも1個およびR〜Rの1個は、2−ハロアルキル、2−アルキルスルホニルオキシアルキル、2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキル、2−アリールスルホニルオキシアルキルおよび2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキルからなる群から選択され、
(ii)R〜RおよびR〜Rの少なくとも1個は、2−ハロアルキル、2−C−Cアルキルスルホニルオキシアルキル、2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキル、2−アリールスルホニルオキシアルキルおよび2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキルからなる群から選択され、かつNRおよびNRの少なくとも1個は
【化41】

であるか、または
(iii) NRおよびNRは両方が
【化42】

である)で表される化合物、その個々の異性体または異性体のラセミ混合物または非ラセミ混合物、バイオアイソスター、ファーマコフォア、薬学的に受容可能な塩、溶媒和物、水和物またはプロドラッグ。
【請求項32】
式(XXVI):
【化43】

(式中、
は、O、S、NRまたはNSOであり、
は、O、S、NRまたはNSO(ここで、各Rは、独立して、(C−C)アルキル、C−Cヘテロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである)であり、
〜RおよびR〜Rは、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、アリール、ヘテロアリールからなる群から選択されるか、あるいはR〜RまたはR〜Rのいずれか2つが一緒になって複素環を形成し、
各トリガーTは、
−[C(Z−Y−[C(=O)−O]−[C(Z−Z−Y−[C(Z−[−C(Z)=C(Z)]−Zおよび
−[C(Z−Y−(S(=O)−[C(Z−Z−Y−[C(Z−[C(Z)=C(Z)]−Z
(式中、
z、v、q、uおよびgは、それぞれ独立して、0または1であり、
は、S、OまたはNR(ここで、各Rは、独立して、水素、ヒドロキシル、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、アリール、ヘテロアリールである)であり、
は、O、Sまたは−NR−C(=O)−O−であり、
各ZおよびZは、独立して、水素、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、C−Cアシル、C−Cヘテロアシル、アロイルまたはヘテロアロイルであり、
は、
【化44】

(式中、各Xは、独立して、NまたはCR(ここで、Rは、独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、CHF、CF、COH、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、アリール、およびCON(Rである)であり、
は、NR、SまたはOである)であり、
は、式:
【化45】

で表されるバイオ還元基である)からなる群から選択され、
各Zは、独立して、C、SまたはPであり、各tは、独立して、1または2であり、各rは、独立して、0または1であり、
Kは、C−Cアルキレン、C−Cヘテロアルキレン、アリーレンまたはヘテロアリーレンであり、
ただし、式(XXI)において、
(i)R〜RおよびR〜Rの少なくとも2個は、2−ハロアルキル、2−アルキルスルホニルオキシアルキル、2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキル、2−アリールスルホニルオキシアルキルまたは2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキルであり、
(ii) R〜RおよびR〜Rの少なくとも1個は、2−ハロアルキル、2−C−Cアルキルスルホニルオキシアルキル、2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキル、2−アリールスルホニルオキシアルキルまたは2−ヘテロアルキルスルホニルオキシアルキルであり、かつNRおよびNRのうちの1個は
【化46】

であるか、または
(iii)NRおよびNRは両方が
【化47】

である)で表される化合物、その個々の異性体または異性体のラセミ混合物または非ラセミ混合物、バイオアイソスター、ファーマコフォア、薬学的に受容可能な塩、溶媒和物、水和物またはプロドラッグ。
【請求項33】
トリガーTは、
【化48】

からなる群から選択される、請求項1または請求項15記載の化合物。
【請求項34】
は、水素、メチルまたはエチルであり、Rは、メチル、トリフルオロエチル、エチル、プロピルおよびシクロヘキシルであり、Rは、OHまたはOP(=O)(OH)であり、Rは、水素またはC−Cアルキルであり、各Xは、ハロまたはRsulS(=O)O−である、請求項33記載の化合物。
【請求項35】
は、水素、メチル、エチル、イソプロピルまたはイソブチルであり、Xは、クロロ、ブロモまたはメタンスルホニルオキシである、請求項34記載の化合物。
【請求項36】
式:
【化49】

(式中、Tは、L−Zであり、
Lは、CH、CHMe、CMe
【化50】

であり、
は、
【化51】

である)の請求項33記載の化合物。
【請求項37】
【化52】

からなる群から選択される式で表される、請求項1記載の化合物。
【請求項38】
式:
【化53】

で表される、請求項1記載の化合物。
【請求項39】
式:
【化54】

で表される、請求項1記載の化合物。
【請求項40】
請求項1〜39のいずれかの化合物と、薬学的に受容可能な賦形剤、キャリアまたは希釈剤とを含む薬学的処方物。
【請求項41】
癌を治療する方法であって、該治療を必要とする患者に、請求項40記載の薬学的処方物を投与することを含む方法。
【請求項42】
式:Alk−トリガーの化合物を合成する方法であって、
Alk−H
(式中、Alkは、
【化55】

(ここで、各Rは、独立して、水素、アリール、ヘテロアリール、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、C−Cアシル、C−Cヘテロアシル、アロイルまたはヘテロアロイル、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルキルアミノカルボニル、ジC−CアルキルアミノカルボニルまたはC−Cアルコキシであり、
各R10は、水素、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、C−Cアルコキシ、アリール、ヘテロアリールであるか、あるいは2個のR10が一緒になって複素環を形成し、
各R11は、独立して、水素、アリール、ヘテロアリール、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリルまたはC−Cアルコキシでああるか、あるいは2個のR11が一緒になって複素環を形成し、ただし、各R11が、独立して、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキルである場合、R11は、
【化56】

ではなく、
は、Cl、Br、アルキルスルホニルオキシ、ヘテロアルキルスルホニルオキシ、アリールスルホニルオキシ、またはヘテロアルキルスルホニルオキシである)を、
トリガー−OH
(ここで、トリガーは、
[C(Z−Y−(C(=O)−O)−[C(Z−Z−Y−[C(Z−[C(Z)=C(Z)]−Z
(式中、z、v、q、uおよびgは、それぞれ独立して、0または1であり、
は、S、OまたはNR(ここで、各Rは、独立して、水素、ヒドロキシル、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、アリール、ヘテロアリール、C−Cアシル、C−Cヘテロアシル、アロイルまたはヘテロアロイルである)であり、
は、O、Sまたは−NR−C(=O)−O−であり、
各ZおよびZは、独立して、水素、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、C−Cアシル、C−Cヘテロアシル、アロイルまたはヘテロアロイルであり、

【化57】

(ここで、各Xは、独立して、NまたはCR(ここで、Rは、独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、CHF、CF、COH、アミノ、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、アリール、CON(R、C−Cアシル、C−Cヘテロアシル、アロイルまたはヘテロアロイルである)であり、
は、NR、SまたはOである)であり、
は、式:
【化58】

で表されるバイオ還元基である)、
トリ置換ホスフィン、およびジアルキルアゾジカルボキシレートと反応させ、式:Alk−トリガーの化合物を得るステップを含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2009−502743(P2009−502743A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−519666(P2008−519666)
【出願日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際出願番号】PCT/US2006/025881
【国際公開番号】WO2007/002931
【国際公開日】平成19年1月4日(2007.1.4)
【出願人】(505361406)スレッシュホールド ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (5)
【Fターム(参考)】