説明

ポイント交換システム

【課題】 ポイント交換先の登録申込直後に登録処理が実行され、ポイント交換レートや累積ポイント数を容易に確認可能且つポイント交換の申込直後にポイント交換可能なポイント交換システムを提供する。
【解決手段】 自動取引装置とポイント管理機能部とを含むポイント交換システムにおいて、ポイント交換要求を示す交換要求データ及び口座番号を入力する入力部と、該交換要求データ及び口座番号をポイント管理機能部へ送信する装置通信部とを自動取引装置側に設け、ポイント交換先の各提携企業に対する企業識別情報が口座番号と対応して格納される格納部と、受信した交換要求データ及び口座番号に基づいて格納部を検索し、対応する各企業識別情報を読み出す第1検索読出部と、読み出された各企業識別情報を自動取引装置へ送信する通信部とをポイント管理機能部側に設け、受信した各企業識別情報を表示する表示部を更に自動取引装置側に備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金融機関が発行したポイントを、この金融機関と提携する提携企業が発行するポイントに交換するポイント交換システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、企業の店舗等において、商品の購入やサービスの利用に対する決済時に、顧客が該企業により発行されたポイントカードを提示すると、決済金額に基づくポイントが該ポイントカードに付与され、貯まったポイント数に応じて、決済金額の割引や商品との交換のような特典を享受できるポイントサービスが知られている。
【0003】
同様のポイントサービスは、金融機関においても実施されている。例えば、給与の受け取りや公共料金の口座振替、インターネットバンキングの利用等に応じて、顧客の口座に対して、利用金額に基づくポイントが付与される。そして、顧客は、貯まったポイントを利用して、ローンの返済、預金の金利の優遇、各種手数料の割引等の特典を享受できる。
【0004】
また、金融機関は、同様のポイントサービスを導入している企業と提携して、顧客の口座に付与されたポイントを、提携企業が発行するポイントに交換するという特典を顧客に提供するポイント交換システムが使用されている。
【0005】
このポイント交換システムにおいて、ポイント交換を実施するためには、顧客は、ポイント交換先として、例えば提携企業により発行されたポイントカードのポイントカード番号を、金融機関側のセンタに配置されたポイント管理サーバに登録させておくべく、予め登録申込を行う必要がある。
【0006】
ポイント交換先の登録申込は、例えば、インターネット経由で口座番号及びポイントカード番号を、顧客が顧客の端末装置からポイント管理サーバに送信すると、顧客のポイントを管理するポイント管理サーバは、口座番号及びポイントカード番号を受信し、顧客が該ポイントカード保持者本人であるか否かの認証依頼を提携企業側に送信する。
【0007】
提携企業側において、認証処理が実行され、顧客がポイントカード保持者本人であると認証されると、該認証結果を受信したポイント管理サーバは、ポイントカード番号を口座番号と対応させて登録する。
【0008】
上記のように、ポイントカード番号の登録処理が完了すると、顧客は、金融機関に対して、ポイント交換を申込可能となる。そして、顧客によりポイント交換が申し込まれると、ポイント管理サーバは、顧客の口座に付与されたポイントが、所定のポイント交換レートに基づいて、提携企業が発行するポイントに変換したのち、この顧客のポイントカードに貯まったポイント数を示す累積ポイント数に、変換したポイントの数を加算する。その後、顧客は、加算されたポイントを利用して、この提携企業が提供する特典を享受することができるようになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述した従来のポイント交換システムでは、一定期間毎に、或いは一定申込件数毎に、一括して実行されている。このため、顧客が登録申込を行った後、ポイント管理サーバにポイントカード番号が登録されるまで、或いは、顧客がポイント交換を申し込んだ後、ポイントカードにポイントが加算されて利用可能となるまでには、時間を要するという問題があった。
【0010】
また、提携企業のポイントカードにおける累積ポイント数等のデータがこの提携企業側において管理されている。このため、顧客が金融機関に対してポイント交換を申し込む際に、ポイント交換先の累積ポイント数を確認するには、この提携企業に対して問合せなければならず、面倒であった。
【0011】
また、金融機関のポイントと提携企業のポイントとの間のポイント交換レートは、各提携企業により異なるうえ、時期等により変更されることもある。このため、顧客が複数のポイント交換先を登録している場合に、各ポイント交換先とのポイント交換レートや、各ポイント交換先の累積ポイント数を考慮し、ポイント交換先を選択するためには、それぞれの提携企業に対する問い合わせ等のため、非常に手間がかかっていた。
【0012】
更に、顧客が複数のポイント交換先を登録している場合、ポイント交換処理を行う際にポイントの交換先の提携企業を選択するとき、予め配布されたパンフレット又は金融機関の所定箇所に置かれたパンフレット等の印刷物に記載されている交換情報を予め確認し、必要がある場合にはパンフレットに記載されている交換情報をメモしなければならず、不便であるという問題点があった。
【0013】
したがって、ポイント交換先の登録申込直後に登録処理が実行され、ポイント交換レート、累積ポイント数、ポイントの交換先の提携企業を選択するときの情報を容易に確認可能で、かつ、ポイント交換の申込直後にポイント交換可能なポイント交換システムが望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、以上の点を解決するために、次の構成を採用する。
【0015】
〈構成1〉
本発明に係るポイント交換システムは、金融機関により付与されたポイントを、該金融機関の提携企業により発行されるポイントにポイント交換するために、自動取引装置と、通信回線を介して該自動取引装置に接続し、口座に対してポイントを付与するポイント管理機能部とを含み、自動取引装置は、ポイント登録要求を示す登録要求データ及び口座番号を顧客に入力させる入力部と、入力された交換要求データ及び口座番号をポイント管理機能部へ送信する装置送信部とを備え、ポイント管理機能部は、提携企業を識別するための企業識別情報が、口座番号と対応して予め格納されている格納部と、受信した登録要求データ及び口座番号に基づいて、格納部を検索し、対応する企業識別情報を読み出す第1検索読出部と、読み出された企業識別情報を自動取引装置へ送信する送信部とを備え、自動取引装置は、ポイント管理機能部から企業識別情報を受信する装置受信部と、受信した企業識別情報を企業の特典一覧とともに顧客に表示する表示部とを更に備えることを特徴とする。
【0016】
また、ポイント管理機能部において、格納部は、複数の提携企業それぞれに対応する各企業識別情報を格納し、第1検索読出部は、各企業識別情報を読み出し、送信部は、各企業識別情報を自動取引装置へ送信し、自動取引装置において、装置受信部は、ポイント管理機能部から各企業識別情報を受信し、表示部は、各企業識別情報に対応する複数の提携企業に対し、何れかの提携企業を顧客に選択させるための選択画面を表示し、選択されると、入力部は、更に該提携企業に対応する企業識別情報を入力し、装置送信部は、更に入力された企業識別情報をポイント管理機能部へ送信し、ポイント管理機能部は、自動取引装置から受信した口座番号及び企業識別情報に基づいてポイント交換を行うことを特徴とする。
【0017】
この場合、選択画面は、各提携企業により発行されるポイントへのポイント交換を選択するための選択ボタンを有し、入力部は、選択ボタンからの選択信号に基づき、入力を行うことができる。
【0018】
本発明に係るポイント交換システムにおいて、ポイント管理機能部は、複数の提携企業それぞれにより発行されるポイントへのポイント交換に対する各ポイント交換レートが、各提携企業に対する企業識別情報と対応して格納されているレート格納部と、第1検索読出部により企業識別情報が読み出されると、該企業識別情報に基づいてレート格納部を検索して、対応するポイント交換レートを読み出す第2検索読出部とを更に備え、送信部は、更に読み出されたポイント交換レートを自動取引装置へ送信し、装置受信部は、更にポイント管理機能部からポイント交換レートを受信し、表示部は、更に受信したポイント交換レートを表示することができる。
【0019】
本発明に係るポイント交換システムは、各提携企業に配置され、ポイント管理機能部との間で通信可能且つそれぞれの企業識別情報を有する複数の企業サーバを更に含み、ポイント管理機能部は、第1検索読出部により格納部から企業識別情報が読み出されると、ポイント交換レートの送信を要求するためのレート要求信号を生成する生成部と、送信部に、生成されたレート要求信号を、読み出された企業識別情報を有する企業サーバへ送信させる制御部とを更に備え、企業サーバは、ポイント交換レートが格納されているレート格納部と、ポイント管理機能部からレート要求信号を受信するサーバ受信部と、受信したレート要求信号に基づいて、レート格納部からポイント交換レートを読み出すサーバ読出部と、読み出されたポイント交換レートをポイント管理機能部へ送信するサーバ送信部とを備え、受信部は、更に企業サーバからポイント交換レートを受信し、送信部は、更に受信したポイント交換レートを自動取引装置へ送信し、装置受信部は、更にポイント管理機能部からポイント交換レートを受信し、表示部は、更に受信したポイント交換レートを表示することを特徴とする。
【0020】
この場合、企業サーバは、該企業サーバにおける顧客の累積ポイント数を示す累積提携ポイントデータが、該企業サーバにおいて顧客を識別するための顧客識別情報に対応して格納されているサーバ格納部と、顧客識別情報に基づいて、サーバ格納部を検索し、対応する累積提携ポイントデータを読み出すためのサーバ検索読出部とを更に備え、格納部は、更に顧客識別情報を企業識別情報及び口座番号に対応させて格納しており、第1検索読出部は、更に顧客識別情報を読み出し、送信部は、更に顧客識別情報を企業サーバへ送信し、サーバ受信部は、更にポイント管理機能部から顧客識別情報を受信し、サーバ送信部は、更にサーバ検索読出部により読み出された累積提携ポイントデータをポイント管理機能部へ送信し、受信部は、更に企業サーバから累積提携ポイントデータを受信し、送信部は、更に受信した累積提携ポイントデータを自動取引装置へ送信し、装置受信部は、更にポイント管理機能部から累積提携ポイントデータを受信し、表示部は、更に受信した累積提携ポイントデータを表示することができる。
【0021】
本発明に係るポイント交換システムにおいて、入力部は、更にポイント交換するポイント数を示す交換ポイントデータを入力し、装置送信部は、更に入力された交換ポイントデータをポイント管理機能部へ送信し、格納部は、更に口座に付与された累積ポイント数を示す累積口座ポイントデータを、口座番号に対応させて格納しており、受信部は、更に自動取引装置から交換ポイントデータを受信し、ポイント管理機能部は、自動取引装置から受信した口座番号及び交換ポイントデータに基づいて、格納部に格納されている累積口座ポイントデータに対してポイント交換を行う処理部を更に備えることを特徴とする。
【0022】
この場合、処理部は、累積口座ポイントデータから交換ポイントデータを減算することによりポイント交換を行う。
【0023】
本発明に係るポイント交換システムは、各提携企業に配置され、ポイント管理機能部との間で通信可能且つそれぞれの企業識別情報を有する複数の企業サーバを更に含み、企業サーバは、該企業サーバにおける顧客の累積ポイント数を示す累積提携ポイントデータが、該企業サーバにおいて顧客を識別するための顧客識別情報に対応して格納されているサーバ格納部を備え、ポイント管理機能部は、ポイント交換要求を示す交換要求信号を生成するための生成部を更に備え、格納部は、更に顧客識別情報を企業識別情報及び口座番号に対応させて格納しており、第1検索読出部は、更に口座番号及び企業識別情報に基づいて、格納部を検索して、対応する顧客識別情報を読み出し、送信部は、生成された交換要求信号と、受信した交換ポイントデータと、読み出された顧客識別情報とを、受信した企業識別情報を有する企業サーバへ送信し、企業サーバは、ポイント管理機能部から交換要求信号、交換ポイントデータ及び顧客識別情報を受信するサーバ受信部と、受信した交換要求信号、交換ポイントデータ及び顧客識別情報に基づいて、サーバ格納部に格納されている累積提携ポイントデータに対してポイント交換を行うサーバ処理部とを更に備えることを特徴とする。
【0024】
この場合、ポイント管理機能部は、各提携企業により発行されるポイントへのポイント交換に対する各ポイント交換レートが、各提携企業に対する企業識別情報と対応して格納されているレート格納部と、自動取引装置から受信した企業識別情報に基づいて、レート格納部を検索して、対応するポイント交換レートを読み出す第2検索読出部と、自動取引装置から受信した交換ポイントデータと、読み出されたポイント交換レートとに基づいて、提携企業においてポイント交換されるポイント数を示す交換提携ポイントデータを計算する計算部とを更に備え、送信部は、計算部により計算された交換提携ポイントデータを、交換ポイントデータとして企業サーバへ送信し、サーバ処理部は、累積提携ポイントデータにポイント管理機能部から受信した交換ポイントデータを加算することによりポイント交換を行うことができる。
【0025】
また、企業サーバは、ポイント交換レートが格納されているレート格納部と、レート格納部からポイント交換レートを読み出す読出部と、ポイント管理機能部から受信した交換ポイントデータと、読み出されたポイント交換レートとに基づいて、該提携企業においてポイント交換されるポイント数を示す交換提携ポイントデータを計算するサーバ計算部とを更に備え、サーバ処理部は、累積提携ポイントデータに計算された交換提携ポイントデータを加算することによりポイント交換を行うこともできる。
【0026】
本発明に係るポイント交換システムは、各提携企業に配置され、ポイント管理機能部との間で通信可能且つそれぞれの企業識別情報を有する複数の企業サーバを更に含み、ポイント管理機能部は、企業サーバにおける顧客の累積ポイント数を示す累積提携ポイントデータの送信を要求すべく送信要求信号を生成するための生成部を更に備え、入力部は、更に累積提携ポイントデータの照会要求のための照会要求データ、該企業サーバに対応する企業識別情報及び口座番号を入力し、装置送信部は、更に入力された照会要求データ、企業識別情報及び口座番号をポイント管理機能部へ送信し、ポイント管理機能部において、受信部は、更に自動取引装置から照会要求データ、企業識別情報及び口座番号を受信し、第1検索読出部は、受信した照会要求データ、口座番号及び企業識別情報に基づいて、格納部を検索し、対応する顧客識別情報を読み出し、送信部は、生成された送信要求信号及び読み出された顧客識別情報を、受信した企業識別情報を有する企業サーバへ送信することを特徴とする。
【0027】
この場合、企業サーバは、該企業サーバにおける顧客の累積ポイント数を示す累積提携ポイントデータが、該企業サーバにおいて顧客を識別するための顧客識別情報に対応して格納されているサーバ格納部と、ポイント管理機能部から、送信要求信号及び顧客識別情報を受信するサーバ受信部と、受信した顧客識別情報に基づいて、サーバ格納部を検索し、対応する累積提携ポイントデータを読み出すサーバ検索読出部と、読み出された累積提携ポイントデータをポイント管理機能部へ送信するサーバ送信部とを更に備え、受信部は、更に企業サーバから累積提携ポイントデータを受信し、送信部は、更に受信した累積提携ポイントデータを自動取引装置へ送信し、装置受信部は、更にポイント管理機能部から累積提携ポイントデータを受信し、表示部は、更に受信した累積提携ポイントデータを表示することができる。
【0028】
本発明に係るポイント交換システムにおいて、自動取引装置は、顧客のキャッシュカードから口座番号を読み取るカード読取部を更に備えることができる。この場合、口座番号の入力は、カード読取部により行われる。
【0029】
また、本発明に係るポイント交換システムにおいて、表示部により、ポイント交換を実行させるためのポイント交換ボタンと、顧客のポイント残高の照会を実行させるための残高照会ボタンと、ポイントの交換先の提携企業を選択するときの情報となるポイントに対応した前記提携企業が提供する特典及びプレゼントの一覧画面を表示させる一覧画面ボタンを有する表示画面が表示され、この一覧画面ボタンが顧客により押圧されると、一覧画面を表示させる表示部を更に備えている。この場合、交換先が提供する特典やプレゼントの情報を表示されるので、ポイントを交換する際に顧客が交換先を選択するための情報を得ることができる。
【0030】
本発明に係るポイント交換システムにおいて、ポイント管理機能部は、ホストコンピュータ側に設けることができる。
【0031】
本発明に係るポイント交換システムは、通信回線を介してホストコンピュータに接続されるポイント管理サーバを更に含むことができる。この場合、ポイント管理機能部は、ポイント管理サーバ側に設けることができる。
【0032】
〈構成2〉
本発明に係るポイント交換システムは、金融機関により付与されたポイントを、該金融機関の提携企業により発行されるポイントにポイント交換するために、自動取引装置と、通信回線を介して該自動取引装置に接続し、口座に対してポイントを付与するポイント管理機能部と、金融機関の各提携企業に配置され、該ポイント管理機能部との間で通信可能且つそれぞれの企業識別情報を有する複数の企業サーバとを含み、自動取引装置は、ポイント交換先の登録要求を示す登録要求データと、ポイント交換先の提携企業に対応する企業識別情報と、該企業サーバにおいて顧客を識別するための顧客識別情報と、複数の記号からなる入力番号と、口座番号とを、顧客に入力させる入力部と、入力された登録要求データ、企業識別情報、顧客識別情報、入力番号及び口座番号をポイント管理機能部へ送信する装置送信部とを備え、ポイント管理機能部は、自動取引装置から登録要求データ、企業識別情報、顧客識別情報、入力番号及び口座番号を受信する受信部と、顧客の認証を要求するための認証要求信号を生成する生成部と、生成された認証要求信号と、受信した顧客識別情報、入力番号及び口座番号とを、受信した企業識別情報を有する企業サーバへ送信する送信部とを備えることを特徴とする。
【0033】
また、企業サーバは、暗証番号としての提携暗証番号が、顧客識別情報と対応させて格納されているサーバ格納部と、ポイント管理機能部から認証要求信号、顧客識別情報及び入力番号を受信するサーバ受信部と、受信した認証要求信号及び顧客識別情報に基づいて、サーバ格納部に格納されている提携暗証番号を検索し、該提携暗証番号が受信した入力番号に一致するか否かを判断するサーバ検索判断部と、一致すると判断されると、顧客が認証されたことを示す認証信号を生成するサーバ生成部と、生成された認証信号をポイント管理機能部へ送信するサーバ送信部とを更に備え、ポイント管理機能部は、企業サーバから受信した認証信号に基づいて、企業識別情報及び顧客識別情報を、口座番号に対応させて格納する格納部を更に備えることを特徴とする。
【0034】
本発明に係るポイント交換システムにおいて、自動取引装置は、顧客のキャッシュカードから口座番号を読み取るカード読取部を更に備えることができる。この場合、口座番号の入力は、カード読取部により行われる。
【0035】
また、自動取引装置は、提携企業により発行された顧客のカードから顧客識別情報を読み取るカード読取部を備えることもできる。この場合、顧客識別情報の入力は、カード読取部により行われる。
【0036】
更に、自動取引装置は、口座番号及び顧客識別情報が記憶された顧客のカードから該口座番号及び該顧客識別情報を読み取るカード読取部を備えることもできる。この場合、口座番号及び顧客情報の入力は、カード読取部により行われる。
【0037】
本発明に係るポイント交換システムにおいて、ポイント交換機能部は、ホストコンピュータ側に設けることができる。
【0038】
本発明に係るポイント交換システムは、通信回線を介してホストコンピュータに接続されるポイント管理サーバを更に含むことができる。この場合、ポイント管理機能部は、ポイント管理サーバ側に設けることができる。
【発明の効果】
【0039】
本発明のポイント交換システムによれば、自動取引装置を利用して、ポイント交換先の登録申込が可能となるうえ、提携企業側のサーバにおける認証処理が連動されるので、登録処理に要する時間が短縮される。また、自動取引装置を利用して、登録された各ポイント交換先との間のポイント交換レートや累積ポイント数を確認したうえで、ポイント交換先を選択可能となるので、利便性が向上されるとともに、提携企業側のサーバにおけるポイント加算処理が連動されるので、ポイント交換処理に要する時間が短縮される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
以下、本発明の実施形態を図を用いて詳細に説明する。
【実施例】
【0041】
図2は、本発明の実施例に係るポイント交換システムのシステム構成図である。
本発明に係るポイント交換システム10は、図2に示されるように、例えば金融機関の店舗に設置される自動取引装置11と、金融機関のセンタに配置され、該自動取引装置11に通信回線としての専用回線12を介して接続されるホストコンピュータ13と、金融機関のセンタに配置され、自動取引装置11に通信回線としての専用回線12を介して接続されるポイント管理サーバ14と、複数の提携企業に配置され、該ポイント管理サーバ14と公衆回線網15を介して通信可能な複数の企業サーバ16とから構成される。
【0042】
なお、本実施例では、金融機関のポイントサービスにおいて、顧客の口座に付与されるポイントを口座ポイントとし、提携企業により顧客に対して発行されるポイントを提携ポイントとして、以降、区別することにする。
【0043】
図1は、本発明の実施例に係るポイント交換システムの一部の構成を示すブロック図である。
【0044】
自動取引装置11は、図1に示されるように、表示入力部17、カード読取部18、記憶部19、装置通信部20、及び、これら各部を制御するための装置制御部21を備えている。
【0045】
表示入力部17は、例えばタッチパネルからなり、取引処理の選択画面を顧客に入力させるための入力画面等の各種画面を、図示しない画面格納部から読み出して表示する表示部としての機能と、後述する選択データや入力データ等が入力されると、入力されたこれらの入力データを一時記憶部19−1に送る機能とを有する。この表示入力部17を介して、顧客は、金融機関により実施されるポイントサービスにおける特典のひとつとして、顧客の口座に付与された口座ポイントを提携企業により発行される提携ポイントへポイント交換を行うために、ポイント交換要求を示す交換要求データや、ポイント交換するポイントの数を示す交換ポイントデータ等を入力することができる。これらの入力データについては、後ほど詳述する。
【0046】
カード読取部18は、各種カードが挿入されるカード挿入口を有し、該カード挿入口に挿入された顧客のカードから、口座番号や顧客情報等のデータを読み取る機能を有する。本実施例では、カード読取部18に挿入されるカードとして、例えば顧客のキャッシュカードやクレジットカード等の磁気カードや、ICカード等が挙げられる。カード挿入口にキャッシュカードが挿入された場合、カード読取部18は、該キャッシュカードの磁気ストライプから、口座番号を読み取る。読み取られたデータは、後述する一時記憶部19−1に送られる。また、ICカードの場合、カード読取部18は、該ICカードのICチップから、記憶されているデータを読み取って、一時記憶部19−1に送る。
【0047】
記憶部19は、一時記憶部19−1及び表示画像データ記憶部19−2を有している。一時記憶部19−1は、表示入力部17により取得された上記入力データや、カード読取部18により読み取られたデータ等を、一時的に記憶する。表示画像データ記憶部19−2は、表示入力部17に表示される表示画面を生成するための表示画面データを記憶する。表示画面として、図7に示す取引処理選択画面、図8に示すメニュー選択画面、図9に示す提携企業選択画面、図10に示すポイントカード番号入力画面、図11に示す提携暗証番号入力画面、図14に示すレート表示画面、図15に示す特典/プレゼント一覧表示画面、図16に示す交換ポイントデータ入力画面、図17に示すポイント交換結果表示画面、及び、図18に示す残高通知画面がある。
【0048】
装置通信部20は、専用回線12を介して、ホストコンピュータ13及びポイント管理サーバ14との間でデータの送受信を行う。
【0049】
装置制御部21は、上記した各部17〜20を制御する機能を有する。
【0050】
ポイント管理サーバ14は、図1に示されるように、通信部22、格納部23、処理部24、第1検索読出部26、レート格納部27、第2検索読出部28、計算部29、生成部30及びこれら各部を制御するための制御部31を備えている。
【0051】
通信部22は、専用回線12を介して自動取引装置11との間でデータの送受信を行い、また、公衆回線網15を介して、各企業サーバ16との間でデータの送受信を行う。通信部22により受信されたデータは、図示されない一時記憶部に記憶される。
【0052】
格納部23は、顧客のポイントを管理するポイント管理情報が記述されたポイント管理データを記憶する。ポイント管理データは、図3に示すように、口座番号項目、累積口座ポイント項目、複数の企業識別情報項目、各企業識別情報項目に対応するポイントカード番号項目等を有している。
【0053】
口座番号項目には顧客の口座番号が記述されており、累積口座ポイント項目には顧客の累積したポイントが記述されている。各企業識別情報にはポイントカードの発行元である提携企業を識別するための企業識別情報が格納されており、各ポイントカード番号項目には、提携企業により実施されているポイントサービスにおいて顧客を識別するための顧客識別情報として、提携企業により顧客に対して発行されたポイントカードのポイントカード番号が格納されている。
【0054】
例えば、図3に示される格納部23において、口座番号項目が口座番号「1111111」と記述されたポイント管理データには、累積口座ポイント項目32が「560」に記述されており、企業識別情報項目33−1には「A」が記述されており、対応するポイントカード番号項目34−1には「123456」が記述されており、企業識別情報項目33−2には「B」が記述されており、対応するポイントカード番号項目34−2には「bbbbbb」が記述されており、企業識別情報項目33−3には「C」が記述されており、対応するポイントカード番号項目34−3には「ccc333」が記述されている。
【0055】
なお、本実施例では、顧客識別情報としてポイントカード番号を採用するが、これに限定されない。例えば、提携企業により発行されたクレジットカードのカード番号や、顧客を識別可能な顧客番号、企業サーバに予め登録された顧客IDや、顧客の電話番号、電子メールアドレス等、種々の顧客識別情報を採用可能である。
【0056】
処理部24は、格納部23に記憶されているポイント管理データの中の累積口座ポイント項目32に記述されている累積口座ポイントに対して、加算及び減算処理を行う機能を有する。例えば、顧客の口座に対して、所定の取引処理が実行されると、口座ポイントが付与される。処理部24は、付与された口座ポイントの数を、累積口座ポイント項目に記述されている累積口座ポイントに加算する。また、金融機関が実施するポイントサービスにおける各特典やプレゼントとの交換等のために口座ポイントが使用されると、処理部24は、累積口座ポイント項目に記述されている累積口座ポイントから使用された口座ポイントの数を減算する。
【0057】
第1検索読出部26は、通信部22により自動取引装置11から受信した口座番号に基づいて、格納部23に記憶されているポイント管理データを検索して、この口座番号が記述されたポイント管理データから累積口座ポイントや企業識別情報を読み出す。
【0058】
レート格納部27は、金融機関のポイントサービスにおいて付与された口座ポイントを提携企業のポイントサービスにおいて発行される提携ポイントにポイント交換する際のポイント交換レートが記述されたレート格納データを記憶する。
【0059】
レート格納データは、図4に示されるように、各提携企業を識別するための企業識別情報が記述された企業識別情報項目、この提携企業の名称が記述された提携企業名項目、及び、この提携企業により発行される提携ポイントへのポイント交換レートが記述されたポイント交換レート項目を有している。本実施例では、交換レートが100口座ポイント当たりのポイント交換レートが記述されたレート格納データがレート格納部27に記憶されている。
【0060】
例えば、企業識別情報項目が企業識別情報「A」と記述されたレート格納データには、提携企業名項目には「A企業」が記述されており、ポイント交換レート項目には「200提携ポイント」が記述されている。即ち、100口座ポイントあたり200提携ポイントのポイント交換レートにより、A企業の提携ポイントとのポイント交換が実施される。
【0061】
第2検索読出部28は、通信部22により自動取引装置11から受信した企業識別情報に基づいて、レート格納部27に記憶されているレート格納データを検索し、企業識別情報項目に受信した企業識別情報が記述されているレート格納データの提携企業名及びポイント交換レートを読み出す。
【0062】
本実施例では、1回のポイント交換処理に対して、100口座ポイント以上且つ100口座ポイント単位でのみ実施可能とする制限が課せられているものとする。計算部29は、この制限に基づいて、第1検索読出部26により読み出された顧客の累積口座ポイント内でポイント交換可能な口座ポイント数を示す交換口座ポイントを算出するとともに、この交換口座ポイントからポイント交換される提携ポイントのポイント数を示す交換提携ポイントを、第2検索読出部28により読み出されたポイント交換レートに基づいて変換計算する。
【0063】
例えば、読み出された累積口座ポイントが200口座ポイントであり、読み出されたポイント交換レートが200提携ポイントである場合には、計算部29により算出される交換口座ポイントには、100口座ポイント及び200口座ポイントのいずれかである。また、これらの口座ポイントに対して計算部29により算出される交換提携ポイントは、交換口座ポイントが100口座ポイントである場合には200提携ポイントであり、交換口座ポイントデータが200口座ポイントである場合には400提携ポイントである。
【0064】
生成部30は、自動取引装置11やホストコンピュータ13、各企業サーバ16へ送信するための各種信号を生成する機能を有する。
【0065】
制御部31は、上記した各部22〜30を制御する機能を有する。
【0066】
ホストコンピュータ13は、顧客の口座における口座番号や口座暗証番号等の口座情報を管理しており、ポイント管理サーバ14からの認証要求信号(後述)に基づいて、口座暗証番号に対する認証処理を行う認証機能を有する。
【0067】
企業サーバ16−A(図2参照)は、金融機関の提携企業であるA企業に配置され、図1に示されるように、サーバ通信部35、サーバ格納部36、サーバ処理部37、サーバ検索判断部38、サーバ検索読出部39、サーバ生成部40及びこれら各部を制御するためのサーバ制御部41を備えている。なお、本実施例では、A企業は、企業識別情報「A」を有し、提携ポイントを発行する提携企業である。
【0068】
サーバ通信部35は、公衆回線網15を介して、ポイント管理サーバ14との間でデータの送受信を行う。例えば、サーバ通信部35は、ポイント交換された提携ポイント数を示す交換提携ポイントデータを、ポイント管理サーバ14から受信する。サーバ通信部35により受信されたデータは、図示されない一時記憶部に記憶される。
【0069】
サーバ格納部36は、顧客の累積提携ポイントが記述された累積提携データを記憶する。この累積提携データは、図5に示されるように、ポイントカード番号項目、提携暗証番号項目、累積提携ポイント項目等を有する。ポイントカード番号項目には、顧客に発行したポイントカード番号が記述される。提携暗証番号項目には、顧客のポイントカードに対して予め設定された暗証番号が記述される。累積提携ポイント項目には、ポイントカードにおける累積提携ポイント数を示す累積提携ポイントが記述される。ここで、本実施例では、提携暗証番号として顧客のポイントカードに対して予め設定された暗証番号としているが、これに限定されない。
【0070】
例えば、ポイントカード番号項目が「123456」と記述された累積提携ポイントデータでは、提携暗証番号項目には「1234」という暗証番号が記述され、累積提携ポイント項目には「4700」の累積提携ポイントが記述されている。
【0071】
サーバ処理部37は、サーバ格納部36に記憶されている累積提携ポイントデータに有する累積提携ポイント項目に記述されている累積提携ポイントに対して、加算及び減算処理を行う。例えば、ポイントサービスの特典として、金融機関により付与された口座ポイントからA企業により発行される提携ポイントへのポイント交換が実施されると、サーバ処理部37は、サーバ通信部35によりポイント管理サーバ14から受信した交換提携ポイントデータに記述されている提携ポイント数を、該当する累積提携ポイントデータの累積提携ポイント項目に記述されている累積提携ポイントに加算する。
【0072】
サーバ検索判断部38は、サーバ通信部35によりポイント管理サーバ14から受信したポイントカード番号に基づいて、このポイントカード番号をキーとしてサーバ格納部36に記憶されている累積提携ポイントデータを検索して、ポイントカード番号項目にこのポイントカード番号が記述された累積提携ポイントデータから提携暗証番号を読み出す。そして、サーバ検索判断部38は、読み出した提携暗証番号と、ポイント管理サーバ14から受信した入力番号としての第2入力番号(後述)に一致するか否かを判断する。
【0073】
サーバ検索読出部39は、サーバ格納部36に記憶されている累積提携ポイントデータの中から、ポイントカード番号項目がポイント管理サーバ14から受信したポイントカード番号を記述する累積提携ポイントデータを読み出す。
【0074】
サーバ生成部40は、ポイント管理サーバ14へ送信するための各種信号を生成する機能を有する。
【0075】
サーバ制御部41は、上記した各部35〜40を制御する機能を有する。
【0076】
次に、本発明に係るポイント交換システム10の動作について、フローチャートに沿って説明する。
【0077】
まず、口座番号「1111111」の口座を有する顧客が、ポイント交換システム10を利用して、口座ポイントから提携ポイントへのポイント交換を可能とすべく、企業識別情報「A」を有する提携企業「A企業」における顧客のポイントカードを、ポイント交換先として登録する処理の手順について説明する。図6は、本発明に係るポイント交換システムの実施例における登録動作を示すフローチャートである。
【0078】
顧客が自動取引装置11の前に立つと、図示しない検知センサにより検知され、検知信号が装置制御部21に送られる。この検知信号を受けて、装置制御部21は各部の制御を実施する。
【0079】
装置制御部21の制御により、表示入力部17は、まず、顧客に取引処理を選択させるための図7に示す取引処理選択画面43を表示する(S101)。
【0080】
取引処理選択画面43は、図7に示されるように、各取引処理を選択するための選択ボタンと共に、ポイントサービスの利用を選択するためのポイントサービス選択ボタン44が設けられている。
【0081】
取引処理選択画面43において、顧客がポイントサービス選択ボタン44を押圧すると、ポイントサービスの利用が選択されたことを示す選択信号が、表示入力部17から装置制御部21に送られる。この選択信号を受けて、装置制御部21は、ポイントサービスにおける各メニューを表示して顧客に選択させるための図8に示すメニュー選択画面45を、表示入力部17に表示させる(S102)。
【0082】
メニュー選択画面45には、図8に示されるように、顧客の口座における累積口座ポイントデータの照会を選択するための照会選択ボタン46と、提携企業により発行された顧客のポイントカードを、ポイント交換先として登録することを選択するための登録選択ボタン47と、口座ポイントから提携ポイントへのポイント交換の実施を選択するための交換選択ボタン48と、処理を中止するための「取消」ボタン49とが、それぞれ設けられている。
【0083】
ポイント交換先の登録を行う場合、顧客は、メニュー選択画面45において、登録選択ボタン47を押圧する。これにより、表示入力部17からポイント交換先の登録を要求するための登録要求データが入力される(S103)。入力された登録要求データは、一時記憶部19−1に記憶される。
【0084】
登録要求データの入力を受けて、装置制御部21は、顧客にキャッシュカードの挿入を促すための図示しないカード挿入画面を、表示入力部17に表示させる(S104)。
【0085】
顧客がカード読取部18のカード挿入口にキャッシュカードを挿入すると、カード読取部18は、挿入されたキャッシュカードの磁気ストライプから口座番号「1111111」を読み取る。読み取られた口座番号は、一時記憶部19−1に記憶される。
【0086】
続いて、装置制御部21は、顧客に口座暗証番号を入力させるための図示しない口座暗証番号入力画面を、表示入力部17に表示させる(S105)。
【0087】
口座暗証番号入力画面において、顧客が口座暗証番号として第1入力番号「1111」を入力すると、該第1入力番号は一時記憶部19−1に記憶される。
【0088】
続いて、装置制御部21は、一時記憶部19−1から登録要求データ、口座番号及び第1入力番号を読み出して、装置通信部20にこれらをポイント管理サーバ14へ送信させる(S106)。
【0089】
ポイント管理サーバ14において、通信部22が自動取引装置11から登録要求データ、口座番号及び第1入力番号を受信すると、制御部31は、認証処理を要求するための認証要求信号を生成部30に生成させる。そして、制御部31は、通信部22を制御して、該認証要求信号と、自動取引装置11から受信した口座番号及び第1入力番号とを、ホストコンピュータ13へ送信させる。
【0090】
ホストコンピュータ13は、ポイント管理サーバ14から認証要求信号、口座番号及び第1入力番号を受信すると、第1入力番号に対する認証処理を実行する。そして、第1入力番号が口座暗証番号に一致すると判断する(S107)と、ホストコンピュータ13は、口座暗証番号の認証済を示す認証済信号を生成して、該認証済信号をポイント管理サーバ14へ送信する。
【0091】
ポイント管理サーバ14において、通信部22がホストコンピュータ13から認証済信号を受信すると、制御部31は、生成部30を制御して、口座暗証番号が一致したことを示す認証信号を生成させ、該認証信号を通信部22により自動取引装置11へ送信する(S108)。
【0092】
S107において、口座暗証番号が一致しないと判断された場合、ホストコンピュータ13は、口座暗証番号の不一致を示す不一致信号を生成して、該不一致信号をポイント管理サーバ14へ送信する。ポイント管理サーバ14において、通信部22がホストコンピュータ13から不一致信号を受信すると、制御部31は、生成部30を制御して、口座暗証番号が一致しないことを示す認証不可信号を生成させ、該認証不可信号を通信部22により自動取引装置11へ送信する。
【0093】
自動取引装置11において、装置通信部20がポイント管理サーバ14から認証不可信号を受信すると、装置制御部21は、暗証番号が一致しないことを示す画面を表示入力部17に表示させると共に、カード挿入口からキャッシュカードを排出させて、ポイント交換システム10は登録処理を終了する。
【0094】
自動取引装置11において、装置通信部20がポイント管理サーバ14から認証信号を受信すると、装置制御部21は、ポイント交換先として登録するポイントカードの発行元である提携企業を顧客に選択させるための図9に示される提携企業選択画面50を、表示入力部17に表示させる(S109)。
【0095】
提携企業選択画面50には、図9に示されるように、金融機関の各提携企業の提携企業名が表示された複数の企業選択ボタン51が設けられている。
【0096】
提携企業選択画面50において、顧客が提携企業「A企業」を選択するための企業選択ボタン51−Aを押圧すると、この提携企業に対応する企業識別情報「A」が入力され、一時記憶部19−1に記憶される。
【0097】
続いて、装置制御部21は、提携企業「A企業」により実施されるポイントサービスにおいて、顧客を識別するための顧客識別情報として、該提携企業により顧客に対して発行されたポイントカードのポイントカード番号を顧客に入力させるべく、ポイントカード番号入力画面52を、表示入力部17に表示させる(S110)。
【0098】
ポイントカード番号入力画面52には、図10に示されるように、ポイントカード番号を顧客に入力させるための入力領域53及び入力キー54と、入力を確定して次のステップへ進むための「確認」ボタン55とが、それぞれ設けられている。
【0099】
顧客が入力キー54を押圧して、ポイントカード番号「123456」を入力し、「確認」ボタン55を選択すると、入力されたポイントカード番号が一時記憶部19−1に記憶される。
【0100】
続いて、装置制御部21は、このポイントカードにおける提携暗証番号を顧客に入力させるための図11に示される提携暗証番号入力画面56を、表示入力部17に表示させる(S111)。
【0101】
提携暗証番号入力画面56には、図11に示されるように、提携暗証番号を顧客に入力させるための入力領域57及び入力キー58と、「確認」ボタン55とが、それぞれ設けられている。
【0102】
顧客が入力キー58を押圧して、提携暗証番号として第2入力番号「1234」を入力し、「確認」ボタン55を選択すると、入力された第2入力番号が一時記憶部19−1に記憶される。
【0103】
続いて、装置制御部21は、一時記憶部19−1から口座番号「1111111」、企業識別情報「A」、ポイントカード番号「123456」及び第2入力番号「1234」を読み出して、装置通信部20にこれらをポイント管理サーバ14へ送信させる(S112)。
【0104】
ポイント管理サーバ14において、通信部22が自動取引装置11から口座番号、企業識別情報、ポイントカード番号及び第2入力番号を受信すると、制御部31は、認証処理を要求するための認証要求信号を生成部30に生成させる。そして、制御部31は、通信部22を制御して、該認証要求信号と、自動取引装置11から受信した口座番号、ポイントカード番号及び第2入力番号を、受信した企業識別情報を有する企業サーバ16−Aに送信させる(S113)。
【0105】
企業サーバ16−Aにおいて、サーバ通信部35がポイント管理サーバ14から認証要求信号、口座番号、ポイントカード番号及び第2入力番号を受信すると、サーバ制御部41は、サーバ検索判断部38を制御して、認証処理を行わせる。サーバ検索判断部38は、受信したポイントカード番号に基づいてサーバ格納部36を検索して、該ポイントカード番号に対応して格納されている提携暗証番号が、受信した第2入力番号に一致するか否かを判断する(S114)。サーバ格納部36(図5)において、ポイントカード番号「123456」に対応して格納されている提携暗証番号は「1234」であるので、サーバ検索判断部38は、受信した第2入力番号「1234」に一致すると判断する。
【0106】
一致すると判断される(S114)と、サーバ制御部41は、サーバ生成部40を制御して、提携暗証番号が一致したことを示す認証信号としてのサーバ認証信号を生成させ、サーバ通信部35に、該サーバ認証信号、口座番号、企業識別情報及びポイントカード番号を、ポイント管理サーバ14へ送信させる(S115)。
【0107】
S114において、提携暗証番号が一致しないと判断された場合、サーバ制御部41は、サーバ生成部40を制御して、提携暗証番号が一致しないことを示すサーバ認証不可信号を生成させ、サーバ通信部35により該サーバ認証不可信号をポイント管理サーバ14へ送信する。ポイント管理サーバ14において、通信部22が企業サーバ16からサーバ認証不可信号を受信すると、同様に、生成部30により生成された認証不可信号が自動取引装置11へ送信される。そして、自動取引装置11において、提携暗証番号が一致しないことを示す画面が表示入力部17に表示され、カード挿入口からキャッシュカードが排出されて、ポイント交換システム10は登録処理を終了する。
【0108】
ポイント管理サーバ14において、通信部22が企業サーバ16−Aからサーバ認証信号、口座番号、企業識別情報及びポイントカード番号を受信すると、制御部31は、格納部23において、受信した口座番号「1111111」に対応する企業識別情報項目33に受信した企業識別情報「A」を、対応するポイントカード番号項目34に受信したポイントカード番号「123456」を、それぞれ格納させる(S116)。
【0109】
その後、制御部31は、生成部30を制御して、ポイント口座の登録が完了したことを示す登録完了信号を生成させ、通信部22に該登録完了信号を自動取引装置11へ送信させる(S117)。
【0110】
自動取引装置11において、装置通信部20がポイント管理サーバ14から登録完了信号を受信すると、装置制御部21は、登録が完了したことを顧客に通知するための図示しない登録完了画面を、表示入力部17に表示させ(S118)、ポイント交換システム10はポイント交換先の登録処理を終了する。
【0111】
上記のように、自動取引装置を利用して、提携企業により顧客に対して発行されたポイントカードのポイントカード番号を、ポイント交換先としてポイント管理サーバに登録することができる。
【0112】
なお、上記したポイントカードが、自動取引装置により読取可能な磁気カードやICカード等である場合、図10に示したポイントカード番号入力画面52(S109)において、カード読取部にポイントカードを挿入させて、該ポイントカードからポイントカード番号を読み取って入力することも可能である。また、顧客のキャッシュカードが、該提携企業におけるポイントカード機能を有する一体型カードである場合、カード読取部に挿入されたキャッシュカードから更にポイントカード番号を読み取って入力することも可能である。
【0113】
また、S106の動作において、口座番号及び第1入力番号を、自動取引装置からホストコンピュータへ送信して、ホストコンピュータにおける口座暗証番号の認証処理を実行させることも可能である。この場合、ホストコンピュータは、第1入力番号が口座暗証番号に一致すると判断すると、認証済信号を生成して自動取引装置へ送信する。そして、認証済信号を受信した自動取引装置は、S109以降の処理を実施し、S112の動作において、口座番号、企業識別情報、ポイントカード番号及び第2入力番号の送信に伴い、更に登録要求データをポイント管理サーバへ送信する。
【0114】
次に、口座ポイントを提携ポイントにポイント交換する場合の、ポイント交換システム10の動作を、口座番号「1111111」の口座に対して付与された口座ポイントを、企業識別情報「A」を有する提携企業「A企業」における提携ポイントへポイント交換する場合を例に、説明する。図12は、本発明に係るポイント交換システムの実施例におけるポイント交換動作を示すフローチャート(その1)であり、図13は、本発明に係るポイント交換システムの実施例におけるポイント交換動作を示すフローチャート(その2)である。
【0115】
自動取引装置11の前に立った顧客が検知され、表示入力部17に取引処理選択画面43(図7)が表示されたのち(S101)、ポイントサービス選択ボタン44が押圧され、表示入力部17に更にメニュー選択画面45(図8)が表示される(S102)までの動作は、上記した登録処理の場合と同一なので、これらの処理の説明を省略する。
【0116】
ポイント交換を行う場合、顧客は、メニュー選択画面45(図8)において、交換選択ボタン48を押圧する。これにより、表示入力部17から、ポイント交換を実施すべくポイント交換レートの送信を要求するためのレート要求データが入力される(S103)。入力されたレート要求データは、一時記憶部19−1に記憶される。
【0117】
続いて、装置制御部21は、表示入力部17にカード挿入画面を表示させる(S104)。
【0118】
カード読取部18のカード挿入口に顧客のキャッシュカードが挿入され、口座番号「1111111」が読み取られると、続いて、装置制御部21は、表示入力部17に口座暗証番号入力画面を表示させる(S105)。顧客が口座暗証番号として第1入力番号「1111」を入力すると、該第1入力番号は一時記憶部19−1に記憶される。
【0119】
そして、装置制御部21は、一時記憶部19−1からレート要求データ、口座番号及び第1入力番号を読み出して、装置通信部20によりこれらをポイント管理サーバ14へ送信する(S106)。
【0120】
ポイント管理サーバ14において、通信部22が自動取引装置11からレート要求データ、口座番号及び第1入力番号を受信すると、制御部31は、口座番号及び第1入力番号が記述された認証処理を要求するための認証要求信号を生成部30に生成させ、この認証要求信号を、通信部22によりホストコンピュータ13へ送信する。その後、ホストコンピュータ13における認証処理が実行され、第1入力番号が口座暗証番号に一致すると判断される(S107)と、ホストコンピュータ13は認証済信号を生成してポイント管理サーバ14へ送信する。
【0121】
ポイント管理サーバ14において、通信部22がホストコンピュータ13から認証済信号を受信すると、制御部31は、第1検索読出部26を制御して、自動取引装置11から受信した口座番号に対応して格納部23に格納されている企業識別情報の読み出しを実行させる(S203)。第1検索読出部26は、格納部23に記憶されている口座番号項目が「1111111」が記述されたポイント管理データ(図3)から、企業識別情報「A」、「B」及び「C」を読み出す。
【0122】
続いて、制御部31は、第2検索読出部28を制御して、レート格納部27から、第1検索読出部26により読み出された企業識別情報に対応する提携企業名及びポイント交換レートの読み出しを実行させる(S204)。第2検索読出部28は、企業識別情報「A」、「B」及び「C」それぞれに対応する提携企業名「A企業」、「B企業」及び「C企業」と、100口座ポイントあたりのポイント交換レート「200提携ポイント」、「100提携ポイント」及び「100提携マイル」とを、レート格納部27(図4)から読み出す。
【0123】
次に、制御部31は、各企業識別情報と、この企業識別情報に対応する提携企業名及びポイント交換レートとを、通信部22により自動取引装置11へ送信する(S205)。
【0124】
自動取引装置11において、装置通信部20がポイント管理サーバ14から企業識別情報、提携企業名及びポイント交換レートを受信すると、装置制御部21は、表示画面データ記憶部19−2から図14に示すレート表示画面を表示入力部17に表示させるための表示画面データを逐次読み出し、該当する表示画面データの中に、先に受信した提携企業名及びポイント交換レートを記述した表示画面データを生成し、図14に示すレート表示画面59を表示入力部17に表示させる(S206)。
【0125】
図14に示すように、レート表示画面59には、ポイント管理サーバ14に登録されている各ポイントカードを、ポイント交換先として選択するためのポイント交換先選択ボタン60が設けられている。そして、各ポイント交換先選択ボタン60には、このポイントカードの発行元である提携企業の提携企業名と、該提携企業のポイントサービスにおける提携ポイントとの100口座ポイントあたりのポイント交換レートとが、表示されている。また、レート表示画面59には、ポイント交換の実行を選択するための「ポイント交換」ボタン61と、ポイント交換先における累積提携ポイントデータの照会を選択するための残高照会ボタン62と、交換可能な特典/プレゼントの一覧を表示させる一覧表示ボタン64とがそれぞれ設けられている。
【0126】
その後、装置制御部21は、顧客により一覧表示ボタン64が押圧されたことを示す一覧表示要求信号が表示入力部17から入力されたか否かを判定する。装置制御部21は、一覧表示要求信号が表示入力部17から入力されなかったと判定した場合には(S207;N)、S210に処理を移行させる。一方、装置制御部21は、一覧表示要求データが表示入力部17から入力されたと判定した場合には(S207;Y)、表示画面データ記憶部19−2に記憶されている、最初に読み出され表示入力部17に表示される、図15に示すA企業の現在の特典/プレゼント一覧表示画面を表示させる表示画面データを順次読み出し、表示入力部17にこの特典/プレゼント一覧表示画面を表示させる(S208)。
【0127】
図15に示すように、A企業の現在の特典/プレゼント一覧表示画面には、A企業が実施している特典1、特典2、プレゼント1、及びプレゼント2のポイント数と、有効期間が記述されている。
【0128】
必要があれば、A企業の現在の特典/プレゼント一覧表示画面65に表示されている次の企業の特典/プレゼント一覧表示画面を表示させる「次へ」ボタン66を顧客により押圧されると、表示入力部17は、「次へ」ボタン66が押圧されたこと示す信号を装置制御部21に出する。
【0129】
装置制御部21は、「次へ」ボタン66が押圧されたこと示す信号が表示入力部17から入力されると、表示画面データ記憶部19−2に記憶されている、次に読み出され表示入力部17に表示され企業の現在の特典/プレゼント一覧表示画面を表示させる表示画面データを順次読み出し、表示入力部17にこの特典/プレゼント一覧表示画面65を表示させる。
【0130】
このようにして、顧客が必要に応じて表示入力部17に表示されている企業の特典/プレゼント一覧表示画面65を表示させて、各企業のポイントに対する特典及びプレゼントの内容を確認したのち、表示入力部17に表示中の特典/プレゼント一覧表示画面65に表示されている「レート表示画面に戻る」ボタン67を押圧すると、表示入力部17は、「レート表示画面に戻る」ボタン67が押圧されたことを示す信号を装置制御部21に出力する。
【0131】
装置制御部21は、「レート表示画面に戻る」ボタン67が押圧されたことを示す信号が表示入力部17から入力されると(S209)、S206に処理を移行させる。
【0132】
S207において、装置制御部21は、一覧表示要求信号が表示入力部17から入力されなかったと判定した場合には(S207;N)、レート表示画面59に表示されている「A企業:200ポイント」選択欄60−A、「B企業:100ポイント」選択欄60−B、及び、「C企業:100ポイント」選択欄60−Cのいずれかを押圧したのち「ポイント交換」ボタンが押圧されたか、又は、「残高照会」ボタンが押圧されたかを判定する(S210)。
【0133】
装置制御部21は、レート表示画面59に表示されている「A企業:200ポイント」選択欄60−A、「B企業:100ポイント」選択欄60−B、及び、「C企業:100ポイント」選択欄60−Cのいずれかを押圧したのち「ポイント交換」ボタンが押圧されたことを示す信号が表示入力部17から入力されると、「A企業:200ポイント」選択欄60−A、「B企業:100ポイント」選択欄60−B、及び、「C企業:100ポイント」選択欄60−Cのいずれかを押圧したのち「ポイント交換」ボタンが押圧されたと判定する(S210;Y)。
【0134】
例えば、「A企業:200ポイント」選択欄60−A、「B企業:100ポイント」選択欄60−B、及び、「C企業:100ポイント」選択欄60−Cの内の「A企業:200ポイント」選択欄60−Aを顧客が選択した後、「ポイント交換」ボタン61を押圧すると、提携企業「A企業」のポイントカードがポイント交換先として選択され、該提携企業の企業識別情報「A」と、ポイント交換を要求するための交換要求データとが入力される。装置制御部21は、一時記憶部19−1に記憶された口座番号を読み出して、入力された交換要求データ及び企業識別情報と共に、装置通信部20によりポイント管理サーバ14へ送信する(S211)。
【0135】
ポイント管理サーバ14において、通信部22が自動取引装置11から交換要求データ、口座番号及び企業識別情報を受信すると、制御部31は、第1検索読出部26に格納部23(図3)を検索させて、受信した口座番号に対応する累積口座ポイント項目32から、格納されている累積口座ポイントデータを読み出させる。また、制御部31は、第2検索読出部28にレート格納部27(図4)を検索させて、受信した企業識別情報に対応するポイント交換レートを読み出させる。そして、制御部31の制御により、計算部29が、読み出された累積口座ポイントデータに基づいて、ポイント交換可能な交換口座ポイントデータを算出し、該交換口座ポイントデータ及び読み出されたポイント交換レートに基づいて、交換提携ポイントデータを計算する(S212)。
【0136】
続いて、制御部31は、累積口座ポイントデータ、各交換口座ポイントデータ及び対応する交換提携ポイントデータを、通信部22により自動取引装置11へ送信する(S213)。
【0137】
自動取引装置11において、装置通信部20がポイント管理サーバ14から累積口座ポイントデータ、交換口座ポイントデータ及び交換提携ポイントデータを受信すると、装置制御部21は、交換口座ポイントデータを顧客に入力させるための図16に示す交換ポイントデータ入力画面68を、表示入力部17に表示させる(S214)。
【0138】
図16に示すように、交換ポイントデータ入力画面68には、顧客の口座における累積口座ポイントデータが表示されるとともに、該累積口座ポイントデータに対応して、ポイント交換可能な各交換口座ポイントデータ及びポイント交換レートに基づいて計算された交換提携ポイントデータが表示された交換ポイントデータ選択ボタン69が設けられている。また、交換ポイントデータ入力画面68には、ひとつ前の画面に戻るための「戻る」ボタン70と、「確認」ボタン55と、「取消」ボタン49とが、それぞれ設けられている。
【0139】
交換ポイントデータ入力画面68において、500口座ポイントを1000提携ポイントにポイント交換することを選択するための交換ポイントデータ選択ボタン69−5が選択された後、「確認」ボタン55が押圧されると、交換口座ポイントデータとして500口座ポイント、交換提携ポイントデータとして1000提携ポイントが、それぞれ入力される。交換口座ポイントデータ及び交換提携ポイントデータが入力されると、装置制御部21は、装置通信部20により、これらのデータを、一時記憶部19−1に記憶された口座番号及び企業識別情報と共に、ポイント管理サーバ14に送信する(S215)。
【0140】
ポイント管理サーバ14において、通信部22が口座番号、企業識別情報、交換口座ポイントデータ及び交換提携ポイントデータを受信すると、制御部31は、第1検索読出部26に格納部23を検索させて、受信した口座番号及び企業識別情報に基づいて、ポイントカード番号項目34に格納されているポイントカード番号を読み出させる(S216)。第1検索読出部26は、口座番号「1111111」及び企業識別情報「A」に対応するポイントカード番号「123456」を、格納部23(図3)から読み出す。
【0141】
続いて、制御部31は、生成部30を制御して、ポイント交換を要求するための交換要求信号を生成させる。そして、制御部31は、通信部22により、生成された交換要求データと、読み出されたポイントカード番号とを、自動取引装置11から受信した口座番号及び交換提携ポイントデータと共に、自動取引装置11から受信した企業識別情報を有する企業サーバ16へ送信する(S217)。通信部22は、企業識別情報「A」を有する企業サーバ16−Aへ、交換要求データ、口座番号「1111111」、ポイントカード番号「123456」及び交換提携ポイントデータ「1000提携ポイント」を送信する。
【0142】
企業サーバ16−Aにおいて、サーバ通信部35がポイント管理サーバ14から交換要求データ、口座番号、ポイントカード番号及び交換提携ポイントデータを受信すると、サーバ制御部41は、サーバ処理部37を制御して、サーバ格納部36(図5)において、受信したポイントカード番号に対応する累積提携ポイント項目42に対するポイント交換処理を実施させる(S218)。サーバ処理部37は、ポイントカード番号「123456」に対応する累積提携ポイント項目42に格納されている累積提携ポイントデータ「4700」に、受信した交換提携ポイントデータ「1000」を加算して、該累積提携ポイント項目42の累積提携ポイントデータを「5700」に書き換える。
【0143】
サーバ処理部37による累積提携ポイントデータの書き換えが完了すると、サーバ制御部41は、サーバ生成部40を制御して、企業サーバ16−Aにおけるポイント交換処理が完了したことを示す交換済信号を生成させ、該交換済信号と、ポイント管理サーバ14から受信した口座番号と、書き換え後の累積提携ポイントデータとを、サーバ通信部35によりポイント管理サーバ14へ送信する(S219)。
【0144】
ポイント管理サーバ14において、通信部22が企業サーバ16からポイント交換済信号、口座番号及び累積提携ポイントデータを受信すると、制御部31は、該口座番号に対応して図示されない一時記憶部に記憶されている交換口座ポイントデータを読み出して、該口座番号及び交換口座ポイントデータに基づくポイント交換処理を、処理部24により実施する(S220)。処理部24は、格納部23(図3)において口座番号「1111111」に対応する累積口座ポイント項目32に格納されている累積口座ポイントデータ「560」から、交換口座ポイントデータ「500」を減算して、該累積口座ポイント項目32の累積口座ポイントデータを「60」に書き換える。
【0145】
処理部24による累積口座ポイントデータの書き換えが完了すると、制御部31は、生成部30を制御して、ポイント交換処理が完了したことを示す交換完了信号を生成させる。また、制御部31は、図示されない一時記憶部から、交換口座ポイントデータ、ポイント交換先の企業識別情報、交換提携ポイントデータ及び累積提携ポイントデータを読み出して、生成された交換完了信号と、交換口座ポイントデータ、書き換え後の累積口座ポイントデータ、読み出された企業識別情報、交換提携ポイントデータ及び累積提携ポイントデータを、通信部22により自動取引装置11に送信する(S221)。
【0146】
自動取引装置11において、装置通信部20がポイント管理サーバ14から交換完了信号、交換口座ポイントデータ、累積口座ポイントデータ、企業識別情報、交換提携ポイントデータ及び累積提携ポイントデータを受信すると、装置制御部21は、ポイント交換結果を顧客に表示するための図17に示すポイント交換結果表示画面71を、表示入力部17に表示させ(S222)、処理を終了する。
【0147】
図17に示ように、ポイント交換結果表示画面71には、ポイント交換した口座ポイントの数を示す交換口座ポイントデータ及びポイント交換後の累積口座ポイント数を示す累積口座ポイントデータと、ポイント交換先の提携企業名、ポイント交換により加算された提携ポイントの数を示す交換提携ポイントデータ及びポイント交換後の累積提携ポイント数を示す累積提携ポイントデータとが、それぞれ表示されている。
【0148】
上記のように、自動取引装置を利用して、顧客の口座に貯まったポイントを、予め登録された提携企業により発行されるポイントにポイント交換して、該提携企業により発行された顧客のポイントカードに貯まった累積ポイント数に加算することができる。
【0149】
S211において、装置制御部21は、顧客によりレート表示画面59(図14)に表示されている何れかのポイント交換先選択ボタン60が選択された後、残高照会ボタン62が押圧押圧されたと判定した場合には(S211;「残高照会」)、このポイント交換先選択ボタン60に対応する提携企業の企業識別情報と、該提携企業における顧客の累積提携ポイントデータを照会要求するための照会要求データとが入力される(S224)。そして、装置制御部21は、一時記憶部19−1に記憶された口座番号を読み出して、入力された照会要求データ及び企業識別情報と共に、装置通信部20によりポイント管理サーバ14へ送信する(S224)。
【0150】
ポイント管理サーバ14において、通信部22が自動取引装置11から照会要求データ、口座番号及び企業識別情報を受信すると、制御部31は、第1検索読出部26に格納部23(図3)を検索させて、受信した口座番号及び企業識別情報に対応するポイントカード番号項目34から、格納されているポイントカード番号を読み出させる。また、制御部31は、生成部30を制御して、累積提携ポイントデータの送信を要求するための送信要求信号を生成させ、該送信要求信号及びポイントカード番号を、通信部22により、受信した企業識別情報を有する企業サーバ16へ送信する(S225)。
【0151】
企業サーバ16において、サーバ通信部35がポイント管理サーバ14から送信要求信号及びポイントカード番号を受信すると、サーバ制御部41は、サーバ検索読出部39にサーバ格納部36(図5)を検索させて、受信したポイントカード番号に対応する累積提携ポイント項目42から、格納されている累積提携ポイントデータを読み出させる(S226)。そして、サーバ制御部41の制御により、サーバ通信部35が、企業識別情報及び累積提携ポイントデータを、ポイント管理サーバ14へ送信する(S227)。
【0152】
ポイント管理サーバ14において、通信部22が企業サーバ16から企業識別情報及び累積提携ポイントデータを受信すると、制御部31は、該企業識別情報及び累積提携ポイントデータを、通信部22に自動取引装置11へ送信させる。
【0153】
自動取引装置11において、装置通信部20がポイント管理サーバ14から企業識別情報及び累積提携ポイントデータを受信すると、装置制御部21は、累積提携ポイントデータを顧客に通知するための図18残高通知画面72を、表示入力部17に表示させる(S228)。
【0154】
図18に示すように、残高通知画面72には、提携企業の提携企業名及びこの提携企業における顧客の累積提携ポイントデータが表示されている。また、残高通知画面72には、「戻る」ボタン70と、「ポイント交換」ボタン61とが設けられている。
【0155】
残高通知画面72において、「戻る」ボタン70が選択されると、S206の動作に戻って、表示入力部17にはレート表示画面59(図14)が表示される。また、残高通知画面72において、「ポイント交換」ボタン61が選択されると(S229)、S211の動作に戻って、上述したと同様な処理を行う。
【0156】
以上のように、本実施例のポイント交換システムは、自動取引装置を利用して、ポイント交換先の登録処理及び該ポイント交換先との間のポイント交換処理を実行するので、登録処理やポイント交換処理に要する時間が短縮されると共に、顧客は、自動取引装置を利用可能な時間及び場所において、ポイント交換先の登録申込やポイント交換申込ができ、申込後すぐにポイント交換されたポイントを、提携企業におけるポイントサービスにおいて使用可能となるので、ポイントサービスの利用率が向上され、サービス性の高いシステムが実現される。
【0157】
なお、本実施例のポイント交換システムでは、ポイント管理機能部は、ホストコンピュータに接続されるポイント管理サーバ側に設けられているが、ホストコンピュータ側にポイント管理機能部を設けることも可能である。
【0158】
また、本実施例では、ポイント管理機能部としてのポイント管理サーバに、各提携ポイントとのポイント交換レートが格納されるレート格納部を設けているが、レート格納部を各企業サーバに設ける構成をとることも可能である。この場合、ポイント管理サーバは、ポイント交換処理の都度、ポイント交換先の各企業サーバに、ポイント交換レートを問合せる構成及び動作をとることが考えられる。その際、ポイント管理サーバが、更に登録されているポイントカード番号を各企業サーバへ送信することにより、ポイント交換レートと共に、更に該ポイントカード番号に対応する累積提携ポイントデータを各企業サーバから受信して、自動取引装置へ送信することが可能となるので、図14のレート表示画面において、ポイント交換レートと共に、更に登録されている全てのポイント交換先における累積提携ポイントデータを表示可能となり、顧客は、各ポイント交換レート及び累積提携ポイントデータを比較して、有利なポイント交換先を容易に選択することが可能となる。
【0159】
また、本実施例では、自動取引装置が、ポイントの交換先の提携企業を選択するときの情報となるポイントに対応した提携企業が提供する特典及びプレゼントの一覧画面を表示させる一覧画面ボタンを有する表示画面を表示し、一覧画面ボタンを有する表示画面に表示されている一覧画面ボタンが顧客により押圧されると、一覧画面を表示させる表示部を更に備えているので、ポイントを交換する際に顧客が交換先を選択するための情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0160】
【図1】本発明の実施例に係るポイント交換システムの一部の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例に係るポイント交換システムのシステム構成図である。
【図3】格納部の構成を示す説明図である。
【図4】レート格納部の構成を示す説明図である。
【図5】サーバ格納部の構成を示す説明図である。
【図6】本発明に係るポイント交換システムの実施例における登録動作を示すフローチャートである。
【図7】取引処理選択画面の構成を示す説明図である。
【図8】メニュー選択画面の構成を示す説明図である。
【図9】提携企業選択画面の構成を示す説明図である。
【図10】ポイントカード番号入力画面の構成を示す説明図である。
【図11】提携暗証番号入力画面の構成を示す説明図である。
【図12】本発明に係るポイント交換システムの実施例におけるポイント交換動作を示すフローチャート(その1)である。
【図13】本発明に係るポイント交換システムの実施例におけるポイント交換動作を示すフローチャート(その2)である。
【図14】レート表示画面の構成を示す説明図である。
【図15】特典/プレゼント一覧表示画面を示す図である。
【図16】交換ポイントデータ入力画面の構成を示す説明図である。
【図17】ポイント交換結果表示画面の構成を示す説明図である。
【図18】残高通知画面の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
【0161】
10 ポイント交換システム
11 自動取引装置
13 ホストコンピュータ
14 ポイント管理サーバ
16 企業サーバ
17 表示入力部
19 記憶部
19−1 一時記憶部
19−2 表示画像データ記憶部
20 装置通信部
22 通信部
23 格納部
24 処理部
26 第1検索読出部
27 レート格納部
28 第2検索読出部
29 計算部
30 生成部
35 サーバ通信部
36 サーバ格納部
37 サーバ処理部
38 サーバ検索判断部
39 サーバ検索読出部
40 サーバ生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金融機関のホストコンピュータとの間で各取引処理を行うために、顧客の口座における口座番号が入力される自動取引装置と、通信回線を介して該自動取引装置に接続し、前記口座に対してポイントを付与するポイント管理機能部とを含み、付与された前記ポイントを、前記金融機関の提携企業により発行されるポイントにポイント交換するためのポイント交換システムであって、
前記自動取引装置は、
ポイント交換要求を示す交換要求データを前記顧客に入力させる入力部と、
入力された前記交換要求データ及び前記口座番号を前記ポイント管理機能部へ送信する装置送信部とを備え、
前記ポイント管理機能部は、
前記提携企業を識別するための企業識別情報が、前記口座番号と対応して予め格納されている格納部と、
受信した前記交換要求データ及び前記口座番号に基づいて、前記格納部を検索し、対応する前記企業識別情報を読み出す第1検索読出部と、
読み出された前記企業識別情報を前記自動取引装置へ送信する送信部とを備え、
前記自動取引装置は、
前記ポイント管理機能部から前記企業識別情報を受信する装置受信部と、
受信した前記企業識別情報を企業の特典一覧とともに前記顧客に表示する表示部と、
を更に備えることを特徴とするポイント交換システム。
【請求項2】
前記ポイント管理機能部において、
前記格納部は、複数の提携企業それぞれに対応する各企業識別情報を格納し、
前記第1検索読出部は、前記各企業識別情報を読み出し、
前記送信部は、前記各企業識別情報を前記自動取引装置へ送信し、
前記自動取引装置において、
前記装置受信部は、前記ポイント管理機能部から前記各企業識別情報を受信し、
前記表示部は、前記各企業識別情報に対応する複数の前記提携企業に対し、何れかの前記提携企業を前記顧客に選択させるための選択画面を表示し、
選択されると、前記入力部は、更に該提携企業に対応する企業識別情報を入力し、
前記装置送信部は、更に入力された前記企業識別情報を前記ポイント管理機能部へ送信し、
前記ポイント管理機能部は、
前記自動取引装置から受信した前記口座番号及び前記企業識別情報に基づいてポイント交換を行う
ことを特徴とする請求項1記載のポイント交換システム。
【請求項3】
前記選択画面は、前記各提携企業により発行されるポイントへのポイント交換を選択するための選択ボタンを有し、前記入力部は、前記選択ボタンからの選択信号に基づき、前記入力を行うことを特徴とする請求項2記載のポイント交換システム。
【請求項4】
前記ポイント管理機能部は、
複数の前記提携企業それぞれにより発行されるポイントへの前記ポイント交換に対する各ポイント交換レートが、前記各提携企業に対する前記企業識別情報と対応して格納されているレート格納部と、
前記第1検索読出部により企業識別情報が読み出されると、該企業識別情報に基づいて前記レート格納部を検索して、対応するポイント交換レートを読み出す第2検索読出部と、
を更に備え、
前記送信部は、更に読み出された前記ポイント交換レートを前記自動取引装置へ送信し、
前記装置受信部は、更に前記ポイント管理機能部から前記ポイント交換レートを受信し、
前記表示部は、更に受信した前記ポイント交換レートを表示する
ことを特徴とする請求項2記載のポイント交換システム。
【請求項5】
各提携企業に配置され、前記ポイント管理機能部との間で通信可能且つそれぞれの企業識別情報を有する複数の企業サーバを更に含み、
前記ポイント管理機能部は、
前記第1検索読出部により前記格納部から企業識別情報が読み出されると、ポイント交換レートの送信を要求するためのレート要求信号を生成する生成部と、
前記送信部に、生成された前記レート要求信号を、読み出された前記企業識別情報を有する企業サーバへ送信させる制御部と、
を更に備え、
前記企業サーバは、
ポイント交換レートが格納されているレート格納部と、
前記ポイント管理機能部から前記レート要求信号を受信するサーバ受信部と、
受信した前記レート要求信号に基づいて、前記レート格納部から前記ポイント交換レートを読み出すサーバ読出部と、
読み出された前記ポイント交換レートを前記ポイント管理機能部へ送信するサーバ送信部と、
を備え、
前記受信部は、更に前記企業サーバから前記ポイント交換レートを受信し、
前記送信部は、更に受信した前記ポイント交換レートを前記自動取引装置へ送信し、
前記装置受信部は、更に前記ポイント管理機能部から前記ポイント交換レートを受信し、
前記表示部は、更に受信した前記ポイント交換レートを表示する
ことを特徴とする請求項2記載のポイント交換システム。
【請求項6】
前記企業サーバは、
該企業サーバにおける前記顧客の累積ポイント数を示す累積提携ポイントデータが、該企業サーバにおいて前記顧客を識別するための顧客識別情報に対応して格納されているサーバ格納部と、
前記顧客識別情報に基づいて、前記サーバ格納部を検索し、対応する前記累積提携ポイントデータを読み出すためのサーバ検索読出部と、
を更に備え、
前記格納部は、更に前記顧客識別情報を前記企業識別情報及び前記口座番号に対応させて格納しており、
前記第1検索読出部は、更に前記顧客識別情報を読み出し、
前記送信部は、更に前記顧客識別情報を前記企業サーバへ送信し、
前記サーバ受信部は、更に前記ポイント管理機能部から前記顧客識別情報を受信し、
前記サーバ送信部は、更に前記サーバ検索読出部により読み出された前記累積提携ポイントデータを前記ポイント管理機能部へ送信し、
前記受信部は、更に前記企業サーバから前記累積提携ポイントデータを受信し、
前記送信部は、更に受信した前記累積提携ポイントデータを前記自動取引装置へ送信し、
前記装置受信部は、更に前記ポイント管理機能部から前記累積提携ポイントデータを受信し、
前記表示部は、更に受信した前記累積提携ポイントデータを表示する
ことを特徴とする請求項5記載のポイント交換システム。
【請求項7】
前記入力部は、更にポイント交換するポイント数を示す交換ポイントデータを入力し、
前記装置送信部は、更に入力された前記交換ポイントデータを前記ポイント管理機能部へ送信し、
前記格納部は、更に前記口座に付与された累積ポイント数を示す累積口座ポイントデータを、前記口座番号に対応させて格納しており、
前記受信部は、更に前記自動取引装置から前記交換ポイントデータを受信し、
前記ポイント管理機能部は、
前記自動取引装置から受信した前記口座番号及び前記交換ポイントデータに基づいて、前記格納部に格納されている前記累積口座ポイントデータに対して前記ポイント交換を行う処理部を更に備える
ことを特徴とする請求項2記載のポイント交換システム。
【請求項8】
前記処理部は、前記累積口座ポイントデータから前記交換ポイントデータを減算することにより前記ポイント交換を行うことを特徴とする請求項7記載のポイント交換システム。
【請求項9】
各提携企業に配置され、前記ポイント管理機能部との間で通信可能且つそれぞれの企業識別情報を有する複数の企業サーバを更に含み、
前記企業サーバは、
該企業サーバにおける前記顧客の累積ポイント数を示す累積提携ポイントデータが、該企業サーバにおいて前記顧客を識別するための顧客識別情報に対応して格納されているサーバ格納部を備え、
前記ポイント管理機能部は、
ポイント交換要求を示す交換要求信号を生成するための生成部を更に備え、
前記格納部は、更に前記顧客識別情報を前記企業識別情報及び前記口座番号に対応させて格納しており、
前記第1検索読出部は、更に前記口座番号及び前記企業識別情報に基づいて、前記格納部を検索して、対応する前記顧客識別情報を読み出し、
前記送信部は、生成された前記交換要求信号と、受信した前記交換ポイントデータと、読み出された前記顧客識別情報とを、受信した前記企業識別情報を有する前記企業サーバへ送信し、
前記企業サーバは、
前記ポイント管理機能部から前記交換要求信号、前記交換ポイントデータ及び前記顧客識別情報を受信するサーバ受信部と、
受信した前記交換要求信号、前記交換ポイントデータ及び前記顧客識別情報に基づいて、前記サーバ格納部に格納されている前記累積提携ポイントデータに対して前記ポイント交換を行うサーバ処理部と、
を更に備えることを特徴とする請求項7記載のポイント交換システム。
【請求項10】
前記ポイント管理機能部は、
各提携企業により発行されるポイントへの前記ポイント交換に対する各ポイント交換レートが、前記各提携企業に対する前記企業識別情報と対応して格納されているレート格納部と、
前記自動取引装置から受信した前記企業識別情報に基づいて、前記レート格納部を検索して、対応するポイント交換レートを読み出す第2検索読出部と、
前記自動取引装置から受信した前記交換ポイントデータと、読み出された前記ポイント交換レートとに基づいて、前記提携企業においてポイント交換されるポイント数を示す交換提携ポイントデータを計算する計算部とを更に備え、
前記送信部は、前記計算部により計算された前記交換提携ポイントデータを、前記交換ポイントデータとして前記企業サーバへ送信し、
前記サーバ処理部は、前記累積提携ポイントデータに前記ポイント管理機能部から受信した前記交換ポイントデータを加算することにより前記ポイント交換を行う
ことを特徴とする請求項9記載のポイント交換システム。
【請求項11】
前記企業サーバは、
ポイント交換レートが格納されているレート格納部と、
前記レート格納部から前記ポイント交換レートを読み出す読出部と、
前記ポイント管理機能部から受信した前記交換ポイントデータと、読み出された前記ポイント交換レートとに基づいて、該提携企業においてポイント交換されるポイント数を示す交換提携ポイントデータを計算するサーバ計算部とを更に備え、
前記サーバ処理部は、前記累積提携ポイントデータに計算された前記交換提携ポイントデータを加算することにより前記ポイント交換を行う
ことを特徴とする請求項9記載のポイント交換システム。
【請求項12】
各提携企業に配置され、前記ポイント管理機能部との間で通信可能且つそれぞれの企業識別情報を有する複数の企業サーバを更に含み、
前記ポイント管理機能部は、
企業サーバにおける前記顧客の累積ポイント数を示す累積提携ポイントデータの送信を要求すべく送信要求信号を生成するための生成部を更に備え、
前記入力部は、更に前記累積提携ポイントデータの照会要求のための照会要求データ、該企業サーバに対応する企業識別情報及び前記口座番号を入力し、
前記装置送信部は、更に入力された前記照会要求データ、前記企業識別情報及び前記口座番号を前記ポイント管理機能部へ送信し、
前記ポイント管理機能部において、
前記受信部は、更に前記自動取引装置から前記照会要求データ、前記企業識別情報及び前記口座番号を受信し、
前記第1検索読出部は、受信した前記照会要求データ、前記口座番号及び前記企業識別情報に基づいて、前記格納部を検索し、対応する前記顧客識別情報を読み出し、
前記送信部は、生成された前記送信要求信号及び読み出された前記顧客識別情報を、受信した前記企業識別情報を有する企業サーバへ送信する
ことを特徴とする請求項2記載のポイント交換システム。
【請求項13】
前記企業サーバは、
該企業サーバにおける前記顧客の累積ポイント数を示す累積提携ポイントデータが、該企業サーバにおいて前記顧客を識別するための顧客識別情報に対応して格納されているサーバ格納部と、
前記ポイント管理機能部から、前記送信要求信号及び前記顧客識別情報を受信するサーバ受信部と、
受信した前記顧客識別情報に基づいて、前記サーバ格納部を検索し、対応する前記累積提携ポイントデータを読み出すサーバ検索読出部と、
読み出された前記累積提携ポイントデータを前記ポイント管理機能部へ送信するサーバ送信部と、
を更に備え、
前記受信部は、更に前記企業サーバから前記累積提携ポイントデータを受信し、
前記送信部は、更に受信した前記累積提携ポイントデータを前記自動取引装置へ送信し、
前記装置受信部は、更に前記ポイント管理機能部から前記累積提携ポイントデータを受信し、
前記表示部は、更に受信した前記累積提携ポイントデータを表示する
ことを特徴とする請求項12記載のポイント交換システム。
【請求項14】
前記自動取引装置は、前記顧客のキャッシュカードから口座番号を読み取るカード読取部を更に備え、前記口座番号の入力は、前記カード読取部により行われることを特徴とする請求項1記載のポイント交換システム。
【請求項15】
前記表示部は、ポイント交換を実行させるためのポイント交換ボタンと、顧客のポイント残高の照会を実行させるための残高照会ボタンと、ポイントの交換先の提携企業を選択するときの情報となるポイントに対応した前記提携企業が提供する特典及びプレゼントの一覧画面を表示させる一覧画面ボタンを有する表示画面を表示し、
前記一覧画面ボタンを有する表示画面に表示されている前記一覧画面ボタンが顧客により押圧されると、前記一覧画面を表示することを特徴とする請求項1記載のポイント交換システム。
【請求項16】
前記ポイント管理機能部は、前記ホストコンピュータ側に設けられることを特徴とする請求項1記載のポイント交換システム。
【請求項17】
通信回線を介して前記ホストコンピュータに接続されるポイント管理サーバを更に含み、
前記ポイント管理機能部は、前記ポイント管理サーバ側に設けられることを特徴とする請求項1記載のポイント交換システム。
【請求項18】
金融機関のホストコンピュータとの間で各取引処理を行うために、顧客の口座における口座番号が入力される自動取引装置と、通信回線を介して該自動取引装置に接続し、前記口座に対してポイントを付与するポイント管理機能部と、前記金融機関の各提携企業に配置され、該ポイント管理機能部との間で通信可能且つそれぞれの企業識別情報を有する複数の企業サーバとを含み、前記ポイント管理機能部により付与されたポイントを、前記提携企業により発行されたポイントのポイント交換するためのポイント交換システムであって、
前記自動取引装置は、
ポイント交換先の登録要求を示す登録要求データと、前記ポイント交換先の提携企業に対応する企業識別情報と、該企業サーバにおいて前記顧客を識別するための顧客識別情報と、複数の記号からなる入力番号とを、前記顧客に入力させる入力部と、
入力された前記登録要求データ、前記企業識別情報、前記顧客識別情報、前記入力番号及び前記口座番号を前記ポイント管理機能部へ送信する装置送信部とを備え、
前記ポイント管理機能部は、
前記自動取引装置から前記登録要求データ、前記企業識別情報、前記顧客識別情報、前記入力番号及び前記口座番号を受信する受信部と、
前記顧客の認証を要求するための認証要求信号を生成する生成部と、
生成された前記認証要求信号と、受信した前記顧客識別情報、前記入力番号及び前記口座番号とを、受信した前記企業識別情報を有する前記企業サーバへ送信する送信部と、
を備えることを特徴とするポイント交換システム。
【請求項19】
前記企業サーバは、
暗証番号としての提携暗証番号が、顧客識別情報と対応させて格納されているサーバ格納部と、
前記ポイント管理機能部から前記認証要求信号、前記顧客識別情報及び前記入力番号を受信するサーバ受信部と、
受信した前記認証要求信号及び前記顧客識別情報に基づいて、前記サーバ格納部に格納されている前記提携暗証番号を検索し、該提携暗証番号が受信した前記入力番号に一致するか否かを判断するサーバ検索判断部と、
一致すると判断されると、前記顧客が認証されたことを示す認証信号を生成するサーバ生成部と、
生成された前記認証信号を前記ポイント管理機能部へ送信するサーバ送信部と、
を更に備え、
前記ポイント管理機能部は、
前記企業サーバから受信した前記認証信号に基づいて、前記企業識別情報及び前記顧客識別情報を、前記口座番号に対応させて格納する格納部を更に備える
ことを特徴とする請求項18記載のポイント交換システム。
【請求項20】
前記自動取引装置は、前記顧客のキャッシュカードから口座番号を読み取るカード読取部を更に備え、前記口座番号の入力は、前記カード読取部により行われることを特徴とする請求項18記載のポイント交換システム。
【請求項21】
前記自動取引装置は、前記提携企業により発行された前記顧客のカードから顧客識別情報を読み取るカード読取部を更に備え、前記顧客識別情報の入力は、前記カード読取部により行われることを特徴とする請求項18記載のポイント交換システム。
【請求項22】
前記自動取引装置は、口座番号及び顧客識別情報が記憶された前記顧客のカードから該口座番号及び該顧客識別情報を読み取るカード読取部を更に備え、前記口座番号及び前記顧客情報の入力は、前記カード読取部により行われることを特徴とする請求項18記載のポイント交換システム。
【請求項23】
前記ポイント管理機能部は、前記ホストコンピュータ側に設けられることを特徴とする請求項18記載のポイント交換システム。
【請求項24】
通信回線を介して前記ホストコンピュータに接続されるポイント管理サーバを更に含み、
前記ポイント管理機能部は、前記ポイント管理サーバ側に設けられることを特徴とする請求項18記載のポイント交換システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2008−250816(P2008−250816A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−93337(P2007−93337)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】