説明

ポータルサーバシステムおよびポータルサーバシステムにおけるサーバアクセス方法

【課題】上位のポータルサーバへの無用なアドレスの登録や機能の追加を避けつつ、十分に高い稼働率を実現する。
【解決手段】クライアントコンピュータ1にシームレス機能を設ける。このシームレス機能により、クライアントコンピュータ1は、ポータルサーバ(上位のポータルサーバ)Cへのログイン時、サーバAのアドレス#Aを取得してサーバAへアクセスし、サーバBのアドレス#Bを取得する。ポータルサーバCへのログイン後、クライアントコンピュータ1は、サーバ5へのアクセスが要求された場合、取得されているアドレス#Bに基づいてサーバBへアクセスする。これにより、ポータルサーバCへのログイン後、サーバAがダウンしても、クライアントコンピュータ1からサーバBへアクセスできる。また、ポータルサーバCにサーバBのアドレス#Bを登録する必要もない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、クライアントコンピュータからのログインをポータルサーバに集約させたポータルサーバシステムおよびポータルサーバシステムにおけるサーバアクセス方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、テナントビル,病院,公共施設などの施設においては、空調設備,防災設備,防犯設備,照明設備などの種々の設備を管理している。昨今では、複合施設も増加し、多目的ホール,テナントビル,商業施設,レジデンス,ホテルなど複数の棟を一括で管理する大規模システムが増えてきている。このような大規模システムでは、管理する情報の数が膨大となってしまうため、オペレータの日々の保全業務を効率的に支援する必要がある。
【0003】
このため、例えば特許文献1では、クライアントコンピュータのエントランス画面に、本日行う作業に関連する項目として「本日作業内容」、「本日トラブル対応」、「本日予備品消耗品実績」などを一覧表示するとともに、トラブル対応状況や作業状況などの集計処理結果をあわせて表示し、詳細情報を1操作で確認できるボタンを設け、階層的に操作することなく、容易に所望の画面を表示させ、設備情報の確認を行えるようにしている。
【0004】
この場合、処理機能を分散させたり、冗長化させるために、ネットワークに複数台のサーバを設置し、クライアントコンピュータからのログインをポータルサーバに集約させることが考えられている。図12および図13に、従来例として、本出願人が考えている、クライアントコンピュータからのログインをポータルサーバに集約させたポータルサーバシステムの第1例および第2例を示す。
【0005】
〔第1例(二重化なし)〕
図12において、1はクライアントコンピュータ、2はネットワーク、3は第1のサーバ(以下、サーバCと呼ぶ)、4は第2のサーバ(以下、サーバAと呼ぶ)、5は第3のサーバ(以下、サーバBと呼ぶ)である。クライアントコンピュータ1とサーバA,B,Cとはネットワーク2を介して相互に接続されている。
【0006】
この第1例において、サーバAはサーバBへのポータル機能を有し、サーバCはサーバAへのポータル機能を有している。すなわち、クライアントコンピュータ1は、サーバAをポータルサーバとし、サーバAにログインすることによってサーバBの機能を使用することができ、サーバCをポータルサーバとし、サーバCにログインすることによってサーバAの機能を使用することができる。このポータル機能を実現させるために、サーバAにはサーバBのアドレス#Bが登録されており、サーバCにはサーバAのアドレス#Aが登録されている。
【0007】
〔第2例(二重化あり)〕
図13では、サーバBとして、処理系のサーバ5−1(以下、サーバB1と呼ぶ)と待機系のサーバ5−2(以下、サーバB2と呼ぶ)が設けられている。クライアントコンピュータ1とサーバA,B1,B2,Cとはネットワーク2を介して相互に接続されている。
【0008】
この第2例において、サーバAはサーバB1,B2へのポータル機能を有し、サーバCはサーバAへのポータル機能を有している。すなわち、クライアントコンピュータ1は、サーバAをポータルサーバとし、サーバAにログインすることによってサーバB1,B2の機能を使用することができ、サーバCをポータルサーバとし、サーバCにログインすることによってサーバAの機能を使用することができる。
【0009】
このポータル機能を実現させるために、サーバAにはサーバB1,B2のアドレス#B1,#B2が登録されており、サーバCにはサーバAのアドレス#Aが登録されている。また、サーバAは、サーバB1,B2との間の通信が可能であるか否かを定期的にチェックするヘルシーチェック機能を有している。
【0010】
この第2例において、サーバAにログインしたクライアントコンピュータ1は、サーバAのヘルシーチェック機能によって、処理系のサーバB1との間の通信が可能であると判断した場合には処理系のサーバB1の機能を使用し、処理系のサーバB1との間の通信が不能で待機系のサーバB2との間の通信が可能であると判断した場合には待機系のサーバB2の機能を使用する。
【0011】
【特許文献1】特開2002−312455号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、上述したポータルサーバシステムでは、サーバAの機能を使用したい場合にはサーバCにログインしなければならず、サーバB(B1,B2)の機能を使用したい場合にはサーバAにログインしなければならず、サーバA,B(B1,B2)の機能をシームレスに使用することができない。これに対し、サーバCにログインしただけで、サーバAだけではなく、サーバB(B1,B2)の機能も使用できるようにしたいという要望がある。すなわち、サーバCを上位のポータルサーバとし、この上位のポータルサーバにログインするだけで、サーバA,B(B1,B2)の機能をシームレスに使用するようにしたいという要望がある。
【0013】
この要望に応えるために、本出願人は、サーバAのポータル機能を利用し、サーバCからサーバAを通じてサーバB(B1,B2)にアクセスするという方式(方式1)を考えた。また、サーバCにサーバB(B1,B2)のアドレスを設定し、サーバCからサーバB(B1,B2)にアクセスするという方式(方式2)を考えた。しかしながら、このような方式1や方式2では、次のような問題があることが分かった。
【0014】
図14を用いて、上述したポータルサーバシステムの第1例において、方式1を採用した場合の問題について説明する。この方式1を採用したポータルサーバシステムの第1例において、クライアントコンピュータ1は、サーバCへのログイン後、サーバBへのアクセスが要求されると、サーバAのポータル機能を利用し、サーバCからサーバAを通じてサーバBにアクセスする。この場合、サーバAがダウンすると、サーバBの機能を使用することができず、稼働率が低下するという問題が生じる。
【0015】
図15を用いて、上述したポータルサーバシステムの第1例において、方式2を採用した場合の問題について説明する。この方式2を採用したポータルサーバシステムの第1例では、サーバCにサーバBのアドレス#Bを設定する。クライアントコンピュータ1は、サーバCへのログイン後、サーバBへのアクセスが要求されると、サーバCに設定されているアドレス#Bに基づいて、サーバCを通じてサーバBにアクセスする。この場合、サーバAがダウンしてもサーバBの機能を使用することができるが、サーバCにサーバBのアドレス#Bを登録しなければならない。
【0016】
図16を用いて、上述したポータルサーバシステムの第2例において、方式1を採用した場合の問題について説明する。この方式1を採用したポータルサーバシステムの第2例において、クライアントコンピュータ1は、サーバCへのログイン後、サーバB(B1,B2)へのアクセスが要求されると、サーバAのポータル機能を利用し、サーバCからサーバAを通じてサーバB(B1,B2)にアクセスする。
【0017】
この際、クライアントコンピュータ1は、サーバAのヘルシーチェック機能によって、処理系のサーバB1との間の通信が可能であると判断した場合には処理系のサーバB1にアクセスし、処理系のサーバB1との間の通信が不能で待機系のサーバB2との間の通信が可能であると判断した場合には待機系のサーバB2にアクセスする。この場合、サーバAがダウンすると、サーバB(B1,B2)の機能を使用することができず、稼働率が低下するという問題が生じる。
【0018】
図17を用いて、上述したポータルサーバシステムの第2例において、方式2を採用した場合の問題について説明する。この方式2を採用したポータルサーバシステムの第2例では、サーバCにサーバB1,B2のアドレス#B1,#B2を設定する。また、サーバCに、サーバB1,B2に対してのヘルシーチェック機能を設ける。クライアントコンピュータ1は、サーバCへのログイン後、サーバB(B1,B2)へのアクセスが要求されると、サーバCに設定されているアドレス#B1,#B2に基づいて、サーバCを通じてサーバB(B1,B2)にアクセスする。
【0019】
この際、クライアントコンピュータ1は、サーバCのヘルシーチェック機能によって、処理系のサーバB1との間の通信が可能であると判断した場合には処理系のサーバB1にアクセスし、処理系のサーバB1との間の通信が不能で待機系のサーバB2との間の通信が可能であると判断した場合には待機系のサーバB2にアクセスする。この場合、サーバAがダウンしてもサーバB1,B2の機能を使用することができるが、サーバCにサーバB1,B2のアドレス#B1,#B2を登録しなければならない。また、サーバCにサーバB1,B2に対してのヘルシーチェック機能を追加する必要もある。
【0020】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、上位のポータルサーバへの無用なアドレスの登録や機能の追加を避けつつ、十分に高い稼働率を実現することが可能なポータルサーバシステムおよびポータルサーバシステムにおけるサーバアクセス方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
このような目的を達成するために本発明(第1発明)は、第1のサーバと、この第1のサーバにそのアドレスが登録されている第2のサーバと、この第2のサーバにそのアドレスが登録されている第3のサーバと、第1のサーバをポータルサーバとして第2および第3のサーバへネットワークを介してアクセスするクライアントコンピュータとを備えたポータルサーバシステムにおいて、クライアントコンピュータに、ポータルサーバへのログイン時にこのポータルサーバに登録されている第2のサーバのアドレスを取得する第2サーバアドレス取得手段と、この第2サーバアドレス取得手段によって取得されたアドレスに基づいて第2のサーバへアクセスしこの第2のサーバに登録されている第3のサーバのアドレスを取得する第3サーバアドレス取得手段と、ポータルサーバへのログイン後、第3のサーバへのアクセスが要求された場合、第3サーバアドレス取得手段によって取得されているアドレスに基づいて第3のサーバへアクセスする第3サーバアクセス手段とを設けたものである。
【0022】
この第1発明によれば、第1のサーバをポータルサーバ(上位のポータルサーバ)C、第2のサーバをサーバA、第3のサーバをサーバBとした場合、クライアントコンピュータは、ポータルサーバCへのログイン時に、ポータルサーバCに登録されているサーバAのアドレス#Aを取得する。そして、この取得したアドレス#Aに基づいてサーバAにアクセスし、サーバAに登録されているサーバBのアドレス#Bを取得する。クライアントコンピュータは、ポータルサーバCへのログイン後、サーバBへのアクセスが要求されると、取得されているサーバBのアドレス#Bに基づいてサーバBへアクセスする。
【0023】
このような動作からも分かるように、第1発明では、ポータルサーバCへのログイン時、クライアントコンピュータがサーバAからサーバBのアドレス#Bを取得するので、ポータルサーバCへのログイン後、サーバAがダウンしても、クライアントコンピュータからサーバBへアクセスすることができるようになる。また、ポータルサーバCにサーバBのアドレス#Bを登録する必要もなくなる。
【0024】
なお、この第1発明において、クライアントコンピュータは、ポータルサーバCへのログイン後、サーバBへのアクセスが要求された場合、取得されているサーバBのアドレス#Bに基づいて直ちにサーバBへアクセスするようにしてもよいが、サーバAやサーバBとの間の通信が可能か否かなどを確認のうえ、取得されているサーバBのアドレス#Bに基づいてサーバBへアクセスするようにしてもよい。
【0025】
また、この第1発明において、ポータルサーバ(サーバC)に、第2のサーバ(サーバA)との間の通信が可能か否かを定期的にチェックする第2サーバ通信可能チェック手段と、この第2サーバ通信可能チェック手段によってそれまで不能と判断されていた第2のサーバとの間の通信が可能と判断された場合、クライアントコンピュータへ第2のサーバとの間の通信が可能な状態に復帰したことを通知する第2サーバ通信復帰通知手段とを設け、クライアントコンピュータに、ポータルサーバの第2サーバ通信復帰通知手段によって第2のサーバとの間の通信が可能な状態に復帰したことが通知された場合、第2サーバアドレス取得手段によって取得されているアドレスに基づいて第2のサーバへアクセスし、この第2のサーバに登録されている第3のサーバ(サーバB)のアドレスを取得する第3サーバアドレス再取得手段を設けるようにしてもよい。このような手段を設けることによって、例えば、サーバAに新たなサーバBnewのアドレス#Bnewを登録し、サーバAをリスタートしたような場合、一時的に不能となったサーバAとの間の通信が可能な状態に復帰した時点で、サーバAに登録されている新たなサーバBnewのアドレス#Bnewをクライアントコンピュータに再取得させるようにすることが可能となる。
【0026】
また、本発明(第2発明)は、第1のサーバと、この第1のサーバにそのアドレスが登録されている第2のサーバと、第2のサーバにそのアドレスが登録されている処理系の第3のサーバと、第2のサーバにそのアドレスが登録されている待機系の第3のサーバと、第1のサーバをポータルサーバとして第2および第3のサーバへネットワークを介してアクセスするクライアントコンピュータとを備えたポータルサーバシステムにおいて、ポータルサーバに、第2のサーバとの間の通信が可能か否かを定期的にチェックしそのチェック結果をクライアントコンピュータに通知する第2サーバ通信可能チェック手段を設け、第2のサーバに、処理系の第3のサーバおよび待機系の第3のサーバとの間の通信が可能か否かを定期的にチェックする第3サーバ通信可能チェック手段を設け、クライアントコンピュータに、ポータルサーバへのログイン時にこのポータルサーバに登録されている第2のサーバのアドレスを取得する第2サーバアドレス取得手段と、この第2サーバアドレス取得手段によって取得されたアドレスに基づいて第2のサーバへアクセスしこの第2のサーバに登録されている処理系の第3のサーバおよび待機系の第3のサーバのアドレスを取得する第3サーバアドレス取得手段と、ポータルサーバへのログイン後、第3のサーバへのアクセスが要求された場合、ポータルサーバの第2サーバ通信可能チェック手段からのチェック結果に基づいて、第2のサーバとの間の通信が可能か否かを判断する第2サーバ通信可能判断手段と、この第2サーバ通信可能判断手段によって第2のサーバとの間の通信が可能と判断された場合、第2サーバアドレス取得手段によって取得されているアドレスに基づいて第2のサーバへアクセスし、この第2のサーバにおける第3サーバ通信可能チェック手段でのチェック結果を取得し、処理系の第3のサーバとの間の通信が可能である旨のチェック結果が得られている場合には、第3サーバアドレス取得手段によって取得されているアドレスに基づいて処理系の第3のサーバへアクセスし、処理系の第3のサーバとの間の通信が不能で待機系の第3のサーバとの間の通信が可能である旨のチェック結果が得られている場合には、第3サーバアドレス取得手段によって取得されているアドレスに基づいて待機系の第3のサーバへアクセスする第2サーバ通信可能時の第3サーバアクセス手段と、第2サーバ通信可能判断手段によって第2のサーバとの間の通信が不能と判断された場合、第3サーバアドレス取得手段によって取得されているアドレスに基づいて、処理系の第3のサーバへアクセスする第2サーバ通信不能時の第3サーバアクセス手段とを設けたものである。
【0027】
この第2発明によれば、第1のサーバをポータルサーバ(上位のポータルサーバ)C、第2のサーバをサーバA、処理系の第3のサーバをサーバB1、待機系の第3のサーバをサーバB2とした場合、クライアントコンピュータは、ポータルサーバCへのログイン時にポータルサーバCに登録されているサーバAのアドレス#Aを取得する。そして、この取得したアドレス#Aに基づいてサーバAにアクセスし、サーバAに登録されているサーバB1,B2のアドレス#B1,#B2を取得する。クライアントコンピュータは、ポータルサーバCへのログイン後、サーバB(B1,B2)へのアクセスが要求されると、ポータルサーバCからのチェック結果に基づいて、サーバAとの間の通信が可能か否かを判断する。
【0028】
ここで、サーバAとの間の通信が可能であると判断すると、クライアントコンピュータは、取得されているアドレス#Aに基づいてサーバAにアクセスし、このサーバAにおけるサーバB(B1,B2)との間の通信が可能であるか否かのチェック結果を取得し、処理系のサーバB1との間の通信が可能である旨のチェック結果が得られている場合には、取得されているアドレス#B1に基づいて処理系のサーバB1へアクセスする。処理系のサーバB1との間の通信が不能で待機系のサーバB2との間の通信が可能である旨のチェック結果が得られている場合には、取得されているアドレス#B2に基づいて待機系のサーバB2へアクセスする。これに対し、サーバAとの間の通信が不能であると判断すると、クライアントコンピュータは、取得されているアドレスB1に基づいて処理系のサーバB1へアクセスする。
【0029】
このような動作から分かるように、第2発明では、ポータルサーバCへのログイン時、クライアントコンピュータがサーバAからサーバB1,B2のアドレス#B1,#B2を取得するので、ポータルサーバCへのログイン後、サーバAがダウンしても、クライアントコンピュータからサーバB(B1)へアクセスすることができるようになる。また、ポータルサーバCにサーバB1,B2のアドレス#B1,#B2を登録する必要もなくなる。また、サーバCにサーバB1,B2との間の通信の可能状態をチェックする機能(ヘルシーチェック機能)を追加する必要もなくなる。
この場合、救えないケースとして、(1)サーバA(第2のサーバ)とサーバB1(処理系の第3のサーバ)が同時にダウンしている場合、(2)ポータルサーバC(第1のサーバ)にログイン後、サーバA(第2のサーバ)が一度も稼働していない場合があるが、これはシステム上、稀であると考え、アクセスを諦める。第2発明では、これらのケースを考慮しても、十分に高い稼働率が得られる。
【0030】
なお、この第2発明において、ポータルサーバ(サーバC)に、第2サーバ通信可能チェック手段によってそれまで不能と判断れていた第2のサーバ(サーバA)との間の通信が可能と判断された場合、クライアントコンピュータへ第2のサーバとの間の通信が可能な状態に復帰したことを通知する第2サーバ通信復帰通知手段を設け、クライアントコンピュータに、ポータルサーバの第2サーバ通信復帰通知手段によって第2のサーバとの間の通信が可能な状態に復帰したことが通知された場合、第2サーバアドレス取得手段によって取得されているアドレスに基づいて第2のサーバへアクセスし、この第2のサーバに登録されている処理系の第3のサーバ(サーバB1)および待機系の第3のサーバ(サーバB2)のアドレスを取得する第3サーバアドレス再取得手段を設けるようにしてもよい。このような手段を設けることによって、例えば、サーバAに新たなサーバB1new,B2newのアドレス#B1new,#B2newを登録し、サーバAをリスタートしたような場合、一時的に不能となったサーバCとサーバAとの間の通信が可能な状態に復帰した時点で、サーバAに登録されている新たなサーバB1new,B2newのアドレス#B1new,#B2newをクライアントコンピュータに再取得させるようにすることが可能となる。
【0031】
本発明は、ポータルサーバシステムとしてではなく、ポータルサーバシステムにおけるサーバアクセス方法として実現することも可能である。
【発明の効果】
【0032】
本発明によれば、クライアントコンピュータからのポータルサーバ(上位のポータルサーバ)へのログイン時に、このポータルサーバに登録されている第2のサーバのアドレスを取得し、この取得したアドレスに基づいて第2のサーバにアクセスし、第2のサーバに登録されている第3のサーバのアドレスを取得するようにしたことにより、ポータルサーバへのログイン後、第3のサーバへのアクセスが要求された場合、第2のサーバがダウンしていても、クライアントコンピュータから第3のサーバへアクセスすることができ、上位のポータルサーバへの無用なアドレスの登録や機能の追加を避けつつ、十分に高い稼働率を実現することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1:二重化なし〕
図1はこの発明に係るポータルサーバシステムの第1の実施の形態(実施の形態1)の概略を示す図である。この実施の形態1においても、図12に従来の第1例として示したポータルサーバシステムと同様に、サーバAにサーバBのアドレス#Bが登録されており、サーバCにサーバAのアドレス#Aが登録されている。
【0034】
なお、この実施の形態1において、サーバAにはサーバBとの間の通信が可能か否かを定期的にチェックするヘルシーチェック機能が設けられており、サーバCにはサーバAとの間の通信が可能か否かを定期的にチェックするヘルシーチェック機能が設けられている。
【0035】
また、この実施の形態1において、クライアントコンピュータ1は、本実施の形態特有の機能として、サーバCを上位のポータルサーバとし、この上位のポータルサーバCにログインするだけで、サーバA,Bの機能をシームレスに使用できるようにするための機能(シームレス機能)が設けられている。
【0036】
クライアントコンピュータ1は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現される。具体的には、パーソナルコンピュータ(パソコン)にプログラムがインストールされ、このインストールされたプログラムに従うCPUの処理動作として実現される。
【0037】
以下、クライアントコンピュータ1が有するシームレス機能について、図2〜図4に示すシーケンス図を用いて説明する。なお、図2はサーバA,B,Cの通信が可能な正常なケースのシーケンス図、図3はクライアントコンピュータ1からのポータルサーバCへのログイン後にサーバAが通信不能になるケースのシーケンス図、図4はクライアントコンピュータ1からのポータルサーバCへのログイン時にサーバAが通信不能なケースのシーケンス図である。
【0038】
〔正常なケース:図2〕
クライアントコンピュータ1は、オペレータからのログインの要求に応じ(図2:矢印(1))、ポータルサーバCにログインする(図2:矢印(2))。このログイン時、クライアントコンピュータ1は、ポータルサーバCに登録されているサーバAのアドレス#Aを取得する(図2:矢印(3))。そして、ポータルサーバCから取得したアドレス#Aに基づいてサーバAにアクセスし、サーバAに登録されているサーバBのアドレス#Bを取得する(図2:矢印(4))。
【0039】
ポータルサーバCへのログイン後、オペレータによってサーバBの機能が選択されると(図2:矢印(5))、クライアントコンピュータ1は、サーバAに対してサーバBとの間の通信が可能か否かを問い合わせる(図2:矢印(6))。
【0040】
ここで、サーバBとの間の通信が可能である旨のチェック結果がサーバAから返送されてくれば(図2:矢印(7))、クライアントコンピュータ1は、取得されているサーバBのアドレス#Bに基づいてサーバBへアクセスする(図2:矢印(8))。
【0041】
なお、異常なケースとして、サーバBとの間の通信が不能である旨のチェック結果がサーバAから返送されてきた場合(図2:矢印(11))、クライアントコンピュータ1は、オペレータに対して接続失敗のエラーメッセージを出す(図2:矢印(12))。
【0042】
〔ポータルサーバCへのログイン後にサーバAが通信不能になるケース:図3〕
クライアントコンピュータ1は、オペレータからのログインの要求に応じ(図3:矢印(1))、ポータルサーバCにログインする(図3:矢印(2))。このログイン時、クライアントコンピュータ1は、ポータルサーバCに登録されているサーバAのアドレス#Aを取得する(図3:矢印(3))。そして、ポータルサーバCから取得したアドレス#Aに基づいてサーバAにアクセスし、サーバAに登録されているサーバBのアドレス#Bを取得する(図3:矢印(4))。
【0043】
ここで、想定されるケースとして、ポータルサーバCへのログイン後、サーバAが通信不能になるケースが考えられる。この場合、ポータルサーバCは、サーバAとの間の通信が可能か否かを定期的にチェックし、サーバAとの間の通信が不能になったと判断すると(図3:矢印(5))、その旨をクライアントコンピュータ1へ通知する(図3:矢印(6))。
【0044】
その後、オペレータによってサーバBの機能が選択されると(図3:矢印(7))、クライアントコンピュータ1は、ポータルサーバCからの通知結果に基づいてサーバAとの間の通信が不能であると判断し(図3:矢印(8))、取得されているサーバBのアドレス#Bに基づいてサーバBへアクセスする(図3:矢印(9))。
【0045】
ポータルサーバCは、それまで不能であったサーバAとの間の通信が可能になったと判断すると(図3:矢印(10))、サーバAとの間の通信が可能な状態に復帰したことをクライアントコンピュータ1へ通知する(図3:矢印(11))。
【0046】
クライアントコンピュータ1は、ポータルサーバCからサーバAとの間の通信が可能な状態に復帰したことが通知されると、取得されているサーバAのアドレス#Aに基づいてサーバAにアクセスし、サーバAに登録されているサーバBのアドレス#Bを取得する(図3:矢印(12))。
【0047】
その後、オペレータによってサーバBの機能が選択されると(図3:矢印(13))、クライアントコンピュータ1は、サーバAに対してサーバBとの間の通信が可能か否かを問い合わせ(図3:矢印(14))、サーバBとの間の通信が可能である旨のチェック結果がサーバAから返送されてくれば(図3:矢印(15))、取得されているサーバBのアドレス#Bに基づいてサーバBへアクセスする(図3:矢印(16))。
【0048】
例えば、サーバAに新たなサーバBnewのアドレス#Bnewを登録し、サーバAをリスタートしたような場合、サーバAとの間の通信が一時不能になる。このような場合、サーバAとの間の通信が可能な状態に復帰した時点で、サーバAに登録されている新たなサーバBnewのアドレス#Bnewがクライアントコンピュータ1に再取得されるものとなり、この再取得したサーバBnewのアドレス#Bnewに基づいて新たなサーバBnewへのアクセスが可能となる。
【0049】
〔ポータルサーバCへのログイン時にサーバAが通信不能なケース:図4〕
クライアントコンピュータ1は、オペレータからのログインの要求に応じ(図4:矢印(1))、ポータルサーバCにログインする(図4:矢印(2))。このログイン時、クライアントコンピュータ1は、ポータルサーバCに登録されているサーバAのアドレス#Aを取得する(図4:矢印(3))
【0050】
ここで、想定されるケースとして、ポータルサーバCへのログイン時に、サーバAが通信不能なケースが考えられる。この場合、クライアントコンピュータ1は、サーバAからサーバBのアドレス#Bを取得することができない。また、この場合、ポータルサーバCは、サーバAとの間の通信が不能であることをクライアントコンピュータ1へ通知する(図4:矢印(4))。
【0051】
ポータルサーバCへのログイン後、オペレータによってサーバBの機能が選択されると(図4:矢印(5))、クライアントコンピュータ1は、ポータルサーバCからの通知結果からサーバAとの間の通信が不能であると判断する(図4:矢印(6))。
【0052】
また、クライアントコンピュータ1は、サーバBのアドレス#Bが取得されていないので、サーバBへのアクセスを諦める(図4:矢印(7))。そして、オペレータに対して接続失敗のエラーメッセージを出す(図4:矢印(8))。
【0053】
すなわち、ポータルサーバCにログイン時、サーバAがダウンしており、且つ、その後一度もサーバAが復帰していないというケースはシステムの特性上、レアケースであると割り切って、サーバBへのアクセスを諦め、オペレータに対して接続失敗のエラーメッセージを出す。
【0054】
ポータルサーバCは、それまで不能とされていたサーバAとの間の通信が可能になったと判断すると(図4:矢印(9))、サーバAとの間の通信が可能な状態に復帰したことをクライアントコンピュータ1へ通知する(図4:矢印(10))。
【0055】
クライアントコンピュータ1は、ポータルサーバCからサーバAとの間の通信が可能な状態に復帰したことが通知されると、取得されているサーバAのアドレス#Aに基づいてサーバAにアクセスし、サーバAに登録されているサーバBのアドレス#Bを取得する(図4:矢印(11))。
【0056】
その後、オペレータによってサーバBの機能が選択されると(図4:矢印(12))、クライアントコンピュータ1は、サーバAに対してサーバBとの間の通信が可能か否かを問い合わせ(図4:矢印(13))、サーバBとの間の通信が可能である旨のチェック結果がサーバAから返送されてくれば(図4:矢印(14))、取得されているサーバBのアドレス#Bに基づいてサーバBへアクセスする(図4:矢印(15))。
【0057】
なお、上述した例では、ポータルサーバCへのログイン後、サーバBの機能が選択された場合、サーバAとの間の通信が可能であるか否かを確認したり、サーバBとの間の通信が可能であるか否かを確認するようにしたが、取得されているサーバBのアドレス#Bに基づいて直ちにサーバBへアクセスするようにしてもよい。この場合、サーバBへアクセスしてもサーバBから応答が無ければ、オペレータに対して接続失敗のエラーメッセージを出すようにすればよい。
【0058】
以上の動作からも分かるように、この実施の形態1のポータルサーバシステムでは、ポータルサーバCへのログイン時、クライアントコンピュータ1がサーバAからサーバBのアドレス#Bを取得するので、ポータルサーバCへのログイン後、サーバAがダウンしても、クライアントコンピュータ1からサーバBへアクセスすることができるようになる。また、ポータルサーバCにサーバBのアドレス#Bを登録する必要もなくなる。
【0059】
〔実施の形態2:二重化あり〕
図5はこの発明に係るポータルサーバシステムの第2の実施の形態(実施の形態2)の概略を示す図である。この実施の形態2においても、図13に従来の第2例として示したポータルサーバシステムと同様に、サーバAに処理系のサーバB1のアドレス#B1および待機系のサーバB2のアドレス#B2が登録されており、サーバCにサーバAのアドレス#Aが登録されている。
【0060】
なお、この実施の形態2において、サーバAにはサーバB1およびB2との間の通信が可能か否かを定期的にチェックするヘルシーチェック機能が設けられており、サーバCにはサーバAとの間の通信が可能か否かを定期的にチェックするヘルシーチェック機能が設けられている。
【0061】
また、この実施の形態2において、クライアントコンピュータ1は、本実施の形態特有の機能として、サーバCを上位のポータルサーバとし、この上位のポータルサーバCにログインするだけで、サーバA,B(B1,B2)の機能をシームレスに使用できるようにするための機能(シームレス機能)が設けられている。
【0062】
クライアントコンピュータ1は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現される。具体的には、パーソナルコンピュータ(パソコン)にプログラムがインストールされ、このインストールされたプログラムに従うCPUの処理動作として実現される。
【0063】
以下、クライアントコンピュータ1が有するシームレス機能について、図6〜図8に示すシーケンス図を用いて説明する。なお、図6はサーバA,B1,B2,Cの通信が可能な正常なケースのシーケンス図、図7はクライアントコンピュータ1からのポータルサーバCへのログイン後にサーバAが通信不能になるケースのシーケンス図、図11はクライアントコンピュータ1からのポータルサーバCへのログイン時にサーバAが通信不能なケースのシーケンス図である。
【0064】
〔正常なケース:図6〕
クライアントコンピュータ1は、オペレータからのログインの要求に応じ(図6:矢印(1))、ポータルサーバCにログインする(図6:矢印(2))。このログイン時、クライアントコンピュータ1は、ポータルサーバCに登録されているサーバAのアドレス#Aを取得する(図6:矢印(3))。そして、ポータルサーバCから取得したアドレス#Aに基づいてサーバAにアクセスし、サーバAに登録されているサーバB1,B2のアドレス#B,#B2を取得する(図6:矢印(4))。
【0065】
ポータルサーバCへのログイン後、オペレータによってサーバBの機能が選択されると(図6:矢印(5))、クライアントコンピュータ1は、サーバAに対してサーバB(B1,B2)との間の通信が可能か否かを問い合わせる(図6:矢印(6))。
【0066】
ここで、処理系のサーバB1との間の通信が可能である旨のチェック結果がサーバAから返送されてくれば(図6:矢印(7))、クライアントコンピュータ1は、取得されているサーバB1のアドレス#B1に基づいて処理系のサーバB1へアクセスする(図6:矢印(8))。
【0067】
なお、異常なケースとして、処理系のサーバB1との間の通信が不能で待機系のサーバB1との間の通信が可能である旨のチェック結果がサーバAから返送されてきた場合(図6:矢印(11))、クライアントコンピュータ1は、取得されているサーバB2のアドレス#B2に基づいて待機系のサーバB2へアクセスする(図6:矢印(12))。
【0068】
また、異常なケースとして、処理系のサーバB1および待機系のサーバB2との間の通信が何れも不能である旨のチェック結果がサーバAから返送されてきた場合(図6:矢印(15))、クライアントコンピュータ1は、オペレータに対して接続失敗のエラーメッセージを出す(図6:矢印(16))。
【0069】
〔ポータルサーバCへのログイン後にサーバAが通信不能になるケース:図7〕
クライアントコンピュータ1は、オペレータからのログインの要求に応じ(図7:矢印(1))、ポータルサーバCにログインする(図7:矢印(2))。このログイン時、クライアントコンピュータ1は、ポータルサーバCに登録されているサーバAのアドレス#Aを取得する(図7:矢印(3))。また、ポータルサーバCから取得したアドレス#Aに基づいてサーバAにアクセスし、サーバAに登録されているサーバB1,B2のアドレス#B1,#B2を取得する(図7:矢印(4))。
【0070】
ここで、想定されるケースとして、ポータルサーバCへのログイン後、サーバAが通信不能になるケースが考えられる。この場合、ポータルサーバCは、サーバAとの間の通信が可能か否かを定期的にチェックし、サーバAとの間の通信が不能になったと判断すると(図7:矢印(5))、その旨をクライアントコンピュータ1へ通知する(図7:矢印(6))。
【0071】
その後、オペレータによってサーバBの機能が選択されると(図7:矢印(7))、クライアントコンピュータ1は、ポータルサーバCからの通知結果に基づいてサーバAとの間の通信が不能であると判断し(図3:矢印(8))、取得されているサーバB1のアドレス#B1に基づいて処理系のサーバB1へアクセスする(図7:矢印(9))。
【0072】
ポータルサーバCは、それまで不能とされていたサーバAとの間の通信が可能になったと判断すると(図7:矢印(10))、サーバAとの間の通信が可能な状態に復帰したことをクライアントコンピュータ1へ通知する(図7:矢印(11))。
【0073】
クライアントコンピュータ1は、ポータルサーバCからサーバAとの間の通信が可能な状態に復帰したことが通知されると、取得されているサーバAのアドレス#Aに基づいてサーバAにアクセスし、サーバAに登録されているサーバB1,B2のアドレス#B1,#B2を取得する(図7:矢印(12))。
【0074】
その後、オペレータによってサーバBの機能が選択されると(図7:矢印(13))、クライアントコンピュータ1は、サーバAに対してサーバB(B1,B2)との間の通信が可能か否かを問い合わせ(図7:矢印(14))、サーバB1との間の通信が可能である旨のチェック結果がサーバAから返送されてくれば(図7:矢印(15))、取得されているサーバB1のアドレス#B1に基づいて処理系のサーバB1へアクセスする(図7:矢印(16))。
【0075】
例えば、サーバAに新たなサーバB1new,B2newのアドレス#B1new,#B2newを登録し、サーバAをリスタートしたような場合、サーバAとの間の通信が一時不能になる。このような場合、サーバAとの間の通信が可能な状態に復帰した時点で、サーバAに登録されている新たなサーバB1new,B2newのアドレス#B1new,#B2newがクライアントコンピュータ1に再取得されるものとなり、この再取得したサーバB1new,B2newのアドレス#B1new,#B2newに基づいて新たなサーバBnew(B1new,B2new)へのアクセスが可能となる。
【0076】
〔ポータルサーバCへのログイン時にサーバAが通信不能なケース:図8〕
クライアントコンピュータ1は、オペレータからのログインの要求に応じ(図8:矢印(1))、ポータルサーバCにログインする(図8:矢印(2))。このログイン時、クライアントコンピュータ1は、ポータルサーバCに登録されているサーバAのアドレス#Aを取得する(図8:矢印(3))
【0077】
ここで、想定されるケースとして、ポータルサーバCへのログイン時に、サーバAが通信不能なケースが考えられる。この場合、クライアントコンピュータ1は、サーバAからサーバB1,B2のアドレス#B1,#B2を取得することができない。また、この場合、ポータルサーバCは、サーバAとの間の通信が不能であることをクライアントコンピュータ1へ通知する(図8:矢印(4))。
【0078】
ポータルサーバCへのログイン後、オペレータによってサーバBの機能が選択されると(図8:矢印(5))、クライアントコンピュータ1は、ポータルサーバCからの通知結果からサーバAとの間の通信が不能であると判断する(図11:矢印(6))。
【0079】
また、クライアントコンピュータ1は、サーバB1,B2のアドレス#B1,#B2が取得されていないので、サーバB(B1,B2)へのアクセスを諦める(図11:矢印(7))。そして、オペレータに対して接続失敗のエラーメッセージを出す(図8:矢印(8))。
【0080】
すなわち、ポータルサーバCにログイン時、サーバAがダウンしており、且つ、その後一度もサーバAが復帰していないというケースはシステムの特性上、レアケースであると割り切って、サーバB(B1,B2)へのアクセスを諦め、オペレータに対して接続失敗のエラーメッセージを出す。
【0081】
ポータルサーバCは、それまで不能とされていたサーバAとの間の通信が可能になったと判断すると(図8:矢印(9))、サーバAとの間の通信が可能な状態に復帰したことをクライアントコンピュータ1へ通知する(図8:矢印(10))。
【0082】
クライアントコンピュータ1は、ポータルサーバCからサーバAとの間の通信が可能な状態に復帰したことが通知されると、取得されているサーバAのアドレス#Aに基づいてサーバAにアクセスし、サーバAに登録されているサーバB1,B2のアドレス#B1,#B2を取得する(図8:矢印(11))。
【0083】
その後、オペレータによってサーバBの機能が選択されると(図8:矢印(12))、クライアントコンピュータ1は、サーバAに対してサーバB(B1,B2)との間の通信が可能か否かを問い合わせ(図8:矢印(13))、処理系のサーバB1との間の通信が可能である旨のチェック結果がサーバAから返送されてくれば(図8:矢印(14))、取得されているサーバBのアドレス#B1に基づいて処理系のサーバB1へアクセスする(図8:矢印(15))。
【0084】
以上の動作からも分かるように、この実施の形態2のポータルサーバシステムでは、ポータルサーバCへのログイン時、クライアントコンピュータ1がサーバAからサーバB1,B2のアドレス#B1,#B2を取得するので、ポータルサーバCへのログイン後、サーバAがダウンしても、クライアントコンピュータ1からサーバB(B1)へアクセスすることができるようになる。また、ポータルサーバCにサーバB1,B2のアドレス#B1,#B2を登録する必要もなくなる。また、サーバCにサーバB1,B2との間の通信の可能状態をチェックするヘルシーチェック機能を追加する必要もなくなる。
【0085】
図9に、上述した実施の形態1,2において、サーバCにログインした後、サーバBの機能が選択されたときのクライアントコンピュータ1での処理動作のフローチャートを示す。
【0086】
クライアントコンピュータ1は、サーバCにログインした後、オペレータによってサーバBの機能が選択されると、取得されているサーバBのアドレスからサーバBの台数Nをカウントする(ステップS101)。この場合、実施の形態1では、N=1とカウントし、実施の形態2ではN=2とカウントする。なお、サーバCへのログイン時にサーバAが通信不能で、サーバBのアドレスが取得されていなければ、N=0となる。
【0087】
次に、クライアントコンピュータ1は、サーバBの台数NがN>0であるか否かをチェックする(ステップS102)。ここで、サーバBの台数NがN=0であれば(ステップS102のNO)、サーバBへのアクセスを諦めて、処理を終了する(ステップS103)。
【0088】
サーバBの台数NがN>0であれば(ステップS102のYES)、サーバAとの間で通信が可能であるか否かをチェックし(ステップS104)、サーバAとの間の通信が不能であれば(ステップS104のNO)、n=1とし(ステップS105)、取得しているサーバBのアドレスを元にn=1台目のサーバBにアクセスする(ステップS106)。
【0089】
例えば、実施の形態1において、サーバAとの間の通信が不能であれば(ステップS104のYES)、取得しているサーバBのアドレス#Bに基づいてサーバBにアクセスする(ステップS106)。実施の形態2において、サーバAとの間の通信が不能であれば(ステップS104のNO)、取得しているサーバB1のアドレス#B1に基づいて処理系のサーバB1にアクセスする(ステップS106)。
【0090】
これに対し、サーバAとの間の通信が可能であれば(ステップS104のYES)、サーバAからサーバBとの間の通信が可能であるか否かのチェック結果を取得する(ステップS107)。そして、n=1とし(ステップS108)、サーバBのn台目と通信が可能か否かをチェックする(ステップS109)。
【0091】
ここで、サーバBのn台目と通信が可能というチェック結果が得られていれば(ステップS109のYES)、取得しているサーバBのアドレスを元にn台目のサーバBにアクセスする(ステップS106)。サーバBのn台目と通信が可能であるという結果が得られていなければ(ステップS109のNO)、n=n+1とし(ステップS110)、ステップS109でのチェックを繰り返す。なお、この処理過程において、n>Nとなれば(ステップS111のYES)、サーバBへのアクセスを諦めて、処理を終了する(ステップS112)。
【0092】
例えば、実施の形態1において、サーバBとの間の通信が可能であれば(ステップS109のYES)、取得しているサーバBのアドレス#Bに基づいてサーバBにアクセスする(ステップS106)。実施の形態2において、サーバB1との間の通信が可能であれば(ステップS109のYES)、取得しているサーバB1のアドレス#B1に基づいて処理系のサーバB1にアクセスする(ステップS106)。実施の形態2において、サーバB1との間の通信が不能で、サーバB2との間の通信が可能であれば(ステップS109のYES)、取得しているサーバB2のアドレス#B2に基づいて待機系のサーバB2にアクセスする(ステップS106)。実施の形態2において、サーバB1,B2が共に通信不能であれば(ステップS111のYES)、サーバB(B1,B2)へのアクセスを諦めて、処理を終了する(ステップS112)。
【0093】
図10に実施の形態1のポータルサーバシステムにおけるクライアントコンピュータやサーバの要部の機能ブロック図を示す。この実施の形態1において、ポータルサーバCは、サーバAとの間の通信が可能か否かを定期的にチェックしそのチェック結果をクライアントコンピュータ1に通知する第2サーバ通信可能チェック手段3Aと、この第2サーバ通信可能チェック手段3Aによってそれまで不能と判断されていたサーバAとの間の通信が可能と判断された場合、クライアントコンピュータ1へサーバAとの間の通信が可能な状態に復帰したことを通知する第2サーバ通信復帰通知手段3Bと、サーバAのアドレス#Aを記憶するメモリ3Cとを備えている。また、サーバAは、サーバBとの間の通信が可能か否かを定期的にチェックする第3サーバ通信可能チェック手段4Aと、サーバBのアドレス#Bを記憶するメモリ4Bとを備えている。
【0094】
また、この実施の形態1において、クライアントコンピュータ1は、ポータルサーバCへのログイン時にこのポータルサーバCに登録されているサーバAのアドレス#Aを取得する第2サーバアドレス取得手段1Aと、この第2サーバアドレス取得手段1Aによって取得されたアドレス#Aに基づいてサーバAへアクセスしこのサーバAに登録されているサーバBのアドレス#Bを取得する第3サーバアドレス取得手段1Bと、ポータルサーバCへのログイン後、サーバBへのアクセスが要求された場合、第3サーバアドレス取得手段1Bによって取得されているアドレス#Bに基づいてサーバBへアクセスする第3サーバアクセス手段1Cと、ポータルサーバ3の第2サーバ通信復帰通知手段3BからサーバAとの間の通信が可能な状態に復帰したことが通知された場合、第2サーバアドレス取得手段1Aによって取得されているアドレス#Aに基づいてサーバAへアクセスし、このサーバAに登録されているサーバBのアドレス#Bを取得する第3サーバアドレス再取得手段1Dとを備えている。
【0095】
なお、この例において、第3サーバアクセス手段1Cは、ポータルサーバCの第2サーバ通信可能チェック手段3Aからのチェック結果およびサーバAにおける第3サーバ通信可能チェック手段4Aでのチェック結果に基づいて、サーバAとの間の通信およびサーバBとの間の通信が可能と判断した場合に、第3サーバアドレス取得手段1Bによって取得されているアドレス#Bに基づいてサーバBへアクセスする。
【0096】
この実施の形態1において、第3サーバアクセス手段1CにおけるポータルサーバCの第2サーバ通信可能チェック手段3Aからのチェック結果およびサーバAにおける第3サーバ通信可能チェック手段4Aでのチェック結果の確認は必ずしも必要ではなく、サーバBへのアクセスが要求された場合、取得されているサーバBのアドレス#Bに基づいて直ちにサーバBへアクセスするようにしてもよい。
【0097】
図11に実施の形態2のポータルサーバシステムにおけるクライアントコンピュータやサーバの要部の機能ブロック図を示す。この実施の形態2において、ポータルサーバCは、サーバAとの間の通信が可能か否かを定期的にチェックしそのチェック結果をクライアントコンピュータ1に通知する第2サーバ通信可能チェック手段3Aと、この第2サーバ通信可能チェック手段3Aによってそれまで不能と判断されていたサーバAとの間の通信が可能と判断された場合、クライアントコンピュータ1へサーバAとの間の通信が可能な状態に復帰したことを通知する第2サーバ通信復帰通知手段3Bと、サーバAのアドレス#Aを記憶するメモリ3Cとを備えている。また、サーバAは、サーバB1およびサーバB2との間の通信が可能か否かを定期的にチェックする第3サーバ通信可能チェック手段4Aと、サーバB1,B2のアドレス#B1,#B2を記憶するメモリ4Bとを備えている。
【0098】
また、この実施の形態2において、クライアントコンピュータ1は、ポータルサーバCへのログイン時にこのポータルサーバCに登録されているサーバAのアドレス#Aを取得する第2サーバアドレス取得手段1Aと、この第2サーバアドレス取得手段1Aによって取得されたアドレス#Aに基づいてサーバAへアクセスしこのサーバAに登録されているサーバB1,B2のアドレス#B1,#B2を取得する第3サーバアドレス取得手段1Bと、ポータルサーバCへのログイン後、サーバBへのアクセスが要求された場合、ポータルサーバCの第2サーバ通信可能チェック手段3Aからのチェック結果に基づいて、サーバAとの間の通信が可能か否かを判断する第2サーバ通信可能判断手段1Eと、この第2サーバ通信可能判断手段1EによってサーバAとの間の通信が可能と判断された場合、第2サーバアドレス取得手段1Aによって取得されているアドレスに基づいてサーバAへアクセスし、このサーバAにおける第3サーバ通信可能チェック手段4Aでのチェック結果を取得し、サーバB1との間の通信が可能である旨のチェック結果が得られている場合には、第3サーバアドレス取得手段1Bによって取得されているアドレス#B1に基づいてサーバB1へアクセスし、サーバB1との間の通信が不能でサーバB2との間の通信が可能である旨のチェック結果が得られている場合には、第3サーバアドレス取得手段1Bによって取得されているアドレス#B2に基づいてサーバB2へアクセスする第2サーバ通信可能時の第3サーバアクセス手段1C1と、第2サーバ通信可能判断手段1EによってサーバAとの間の通信が不能と判断された場合、第3サーバアドレス取得手段1Bによって取得されているアドレス#B1に基づいて、サーバB1へアクセスする第2サーバ通信不能時の第3サーバアクセス手段1C2と、ポータルサーバ3の第2サーバ通信復帰通知手段3BからサーバAとの間の通信が可能な状態に復帰したことが通知された場合、第2サーバアドレス取得手段1Aによって取得されているアドレス#Aに基づいてサーバAへアクセスし、このサーバAに登録されているサーバB1,B2のアドレス#B1,#B2を取得する第3サーバアドレス再取得手段1Dとを備えている。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明に係るポータルサーバシステムの第1の実施の形態(実施の形態1(二重化なし))の概略を示す図である。
【図2】実施の形態1のポータルサーバシステムにおけるクライアントコンピュータが有するシームレス機能を説明するためのシーケンス図(正常なケースのシーケンス図)である。
【図3】実施の形態1のポータルサーバシステムにおけるクライアントコンピュータが有するシームレス機能を説明するためのシーケンス図(ポータルサーバCへのログイン後にサーバAが通信不能になるケースのシーケンス図)である。
【図4】実施の形態1のポータルサーバシステムにおけるクライアントコンピュータが有するシームレス機能を説明するためのシーケンス図(ポータルサーバCへのログイン時にサーバAが通信不能なケースのシーケンス図)である。
【図5】本発明に係るポータルサーバシステムの第2の実施の形態(実施の形態2(二重化あり))の概略を示す図である。
【図6】実施の形態2のポータルサーバシステムにおけるクライアントコンピュータが有するシームレス機能を説明するためのシーケンス図(正常なケースのシーケンス図)である。
【図7】実施の形態2のポータルサーバシステムにおけるクライアントコンピュータが有するシームレス機能を説明するためのシーケンス図(ポータルサーバCへのログイン後にサーバAが通信不能になるケースのシーケンス図)である。
【図8】実施の形態2のポータルサーバシステムにおけるクライアントコンピュータが有するシームレス機能を説明するためのシーケンス図(ポータルサーバCへのログイン時にサーバAが通信不能なケースのシーケンス図)である。
【図9】実施の形態1,2においてサーバCにログインした後にサーバBの機能が選択されたときのクライアントコンピュータでの処理動作を示すフローチャートである。
【図10】実施の形態1のポータルサーバシステムにおけるクライアントコンピュータやサーバの要部の機能ブロック図である。
【図11】実施の形態2のポータルサーバシステムにおけるクライアントコンピュータやサーバの要部の機能ブロック図である。
【図12】クライアントコンピュータからのログインをポータルサーバに集約させたポータルサーバシステムの第1例を示す図である。
【図13】クライアントコンピュータからのログインをポータルサーバに集約させたポータルサーバシステムの第2例を示す図である。
【図14】ポータルサーバシステムの第1例において方式1を採用した場合の問題を説明するための図である。
【図15】ポータルサーバシステムの第1例において方式2を採用した場合の問題を説明するための図である。
【図16】ポータルサーバシステムの第2例において方式1を採用した場合の問題を説明するための図である。
【図17】ポータルサーバシステムの第2例において方式2を採用した場合の問題を説明するための図である。
【符号の説明】
【0100】
1…クライアントコンピュータ、2…ネットワーク、3…第1のサーバ(ポータルサーバC)、4…第2のサーバ(サーバA)、5…第3のサーバ(サーバB)、5−1…処理系の第3のサーバ(サーバB1)、5−2…待機系の第3のサーバ(サーバB2)、1A…第2サーバアドレス取得手段、1B…第3サーバアドレス取得手段、1C…第3サーバアクセス手段、1C1…第2サーバ通信可能時の第3サーバアクセス手段、1C2…第2サーバ通信不能時の第3サーバアクセス手段、1E…第2サーバ通信可能判断手段、1D…第3サーバアドレス再取得手段、3A…第2サーバ通信可能チェック手段、3B…第2サーバ通信復帰通知手段、3C…メモリ、4A…第3サーバ通信可能チェック手段、4B…メモリ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のサーバと、この第1のサーバにそのアドレスが登録されている第2のサーバと、この第2のサーバにそのアドレスが登録されている第3のサーバと、前記第1のサーバをポータルサーバとして前記第2および第3のサーバへネットワークを介してアクセスするクライアントコンピュータとを備えたポータルサーバシステムであって、
前記クライアントコンピュータは、
前記ポータルサーバへのログイン時にこのポータルサーバに登録されている前記第2のサーバのアドレスを取得する第2サーバアドレス取得手段と、
この第2サーバアドレス取得手段によって取得されたアドレスに基づいて前記第2のサーバへアクセスしこの第2のサーバに登録されている前記第3のサーバのアドレスを取得する第3サーバアドレス取得手段と、
前記ポータルサーバへのログイン後、前記第3のサーバへのアクセスが要求された場合、前記第3サーバアドレス取得手段によって取得されているアドレスに基づいて前記第3のサーバへアクセスする第3サーバアクセス手段とを備える
ことを特徴とするポータルサーバシステム。
【請求項2】
請求項1に記載されたポータルサーバシステムにおいて、
前記ポータルサーバは、
前記第2のサーバとの間の通信が可能か否かを定期的にチェックする第2サーバ通信可能チェック手段と、
この第2サーバ通信可能チェック手段によってそれまで不能と判断されていた前記第2のサーバとの間の通信が可能と判断された場合、前記クライアントコンピュータへ前記第2のサーバとの間の通信が可能な状態に復帰したことを通知する第2サーバ通信復帰通知手段とを備え、
前記クライアントコンピュータは、
前記ポータルサーバの第2サーバ通信復帰通知手段によって前記第2のサーバとの間の通信が可能な状態に復帰したことが通知された場合、前記第2サーバアドレス取得手段によって取得されているアドレスに基づいて前記第2のサーバへアクセスし、この第2のサーバに登録されている前記第3のサーバのアドレスを取得する第3サーバアドレス再取得手段を備える
ことを特徴とするポータルサーバシステム。
【請求項3】
第1のサーバと、この第1のサーバにそのアドレスが登録されている第2のサーバと、この第2のサーバにそのアドレスが登録されている処理系の第3のサーバと、前記第2のサーバにそのアドレスが登録されている待機系の第3のサーバと、前記第1のサーバをポータルサーバとして前記第2および第3のサーバへネットワークを介してアクセスするクライアントコンピュータとを備えたポータルサーバシステムであって、
前記ポータルサーバは、
前記第2のサーバとの間の通信が可能か否かを定期的にチェックしそのチェック結果を前記クライアントコンピュータに通知する第2サーバ通信可能チェック手段を備え、
前記第2のサーバは、
前記処理系の第3のサーバおよび前記待機系の第3のサーバとの間の通信が可能か否かを定期的にチェックする第3サーバ通信可能チェック手段を備え、
前記クライアントコンピュータは、
前記ポータルサーバへのログイン時にこのポータルサーバに登録されている前記第2のサーバのアドレスを取得する第2サーバアドレス取得手段と、
この第2サーバアドレス取得手段によって取得されたアドレスに基づいて前記第2のサーバへアクセスしこの第2のサーバに登録されている前記処理系の第3のサーバおよび前記待機系の第3のサーバのアドレスを取得する第3サーバアドレス取得手段と、
前記ポータルサーバへのログイン後、前記第3のサーバへのアクセスが要求された場合、前記ポータルサーバの第2サーバ通信可能チェック手段からのチェック結果に基づいて、前記第2のサーバとの間の通信が可能か否かを判断する第2サーバ通信可能判断手段と、
この第2サーバ通信可能判断手段によって前記第2のサーバとの間の通信が可能と判断された場合、前記第2サーバアドレス取得手段によって取得されているアドレスに基づいて前記第2のサーバへアクセスし、この第2のサーバにおける第3サーバ通信可能チェック手段でのチェック結果を取得し、前記処理系の第3のサーバとの間の通信が可能である旨のチェック結果が得られている場合には、前記第3サーバアドレス取得手段によって取得されているアドレスに基づいて前記処理系の第3のサーバへアクセスし、前記処理系の第3のサーバとの間の通信が不能で前記待機系の第3のサーバとの間の通信が可能である旨のチェック結果が得られている場合には、前記第3サーバアドレス取得手段によって取得されているアドレスに基づいて前記待機系の第3のサーバへアクセスする第2サーバ通信可能時の第3サーバアクセス手段と、
前記第2サーバ通信可能判断手段によって前記第2のサーバとの間の通信が不能と判断された場合、前記第3サーバアドレス取得手段によって取得されているアドレスに基づいて、前記処理系の第3のサーバへアクセスする第2サーバ通信不能時の第3サーバアクセス手段とを備える
ことを特徴とするポータルサーバシステム。
【請求項4】
請求項3に記載されたポータルサーバシステムにおいて、
前記ポータルサーバは、
前記第2サーバ通信可能チェック手段によってそれまで不能と判断れていた前記第2のサーバとの間の通信が可能と判断された場合、前記クライアントコンピュータへ前記第2のサーバとの間の通信が可能な状態に復帰したことを通知する第2サーバ通信復帰通知手段を備え、
前記クライアントコンピュータは、
前記ポータルサーバの第2サーバ通信復帰通知手段によって前記第2のサーバとの間の通信が可能な状態に復帰したことが通知された場合、前記第2サーバアドレス取得手段によって取得されているアドレスに基づいて前記第2のサーバへアクセスし、この第2のサーバに登録されている前記処理系の第3のサーバおよび前記待機系の第3のサーバのアドレスを取得する第3サーバアドレス再取得手段を備える
ことを特徴とするポータルサーバシステム。
【請求項5】
第1のサーバと、この第1のサーバにそのアドレスが登録されている第2のサーバと、この第2のサーバにそのアドレスが登録されている第3のサーバと、前記第1のサーバをポータルサーバとして前記第2および第3のサーバへネットワークを介してアクセスするクライアントコンピュータとを備えたポータルサーバシステムにおけるサーバアクセス方法であって、
前記クライアントコンピュータにおいて、
前記ポータルサーバへのログイン時にこのポータルサーバに登録されている前記第2のサーバのアドレスを取得する第2サーバアドレス取得ステップと、
この第2サーバアドレス取得ステップによって取得されたアドレスに基づいて前記第2のサーバへアクセスしこの第2のサーバに登録されている前記第3のサーバのアドレスを取得する第3サーバアドレス取得ステップと、
前記ポータルサーバへのログイン後、前記第3のサーバへのアクセスが要求された場合、前記第3サーバアドレス取得ステップによって取得されているアドレスに基づいて前記第3のサーバへアクセスする第3サーバアクセスステップとを実行する
ことを特徴とするポータルサーバシステムにおけるサーバアクセス方法。
【請求項6】
請求項5に記載されたポータルサーバシステムにおけるサーバアクセス方法において、
前記ポータルサーバにおいて、
前記第2のサーバとの間の通信が可能か否かを定期的にチェックする第2サーバ通信可能チェックステップと、
この第2サーバ通信可能チェックステップによってそれまで不能と判断されていた前記第2のサーバとの間の通信が可能と判断された場合、前記クライアントコンピュータへ前記第2のサーバとの間の通信が可能な状態に復帰したことを通知する通信復帰通知ステップとを実行し、
前記クライアントコンピュータにおいて、
前記ポータルサーバにおける通信復帰通知ステップによって前記第2のサーバとの間の通信が可能な状態に復帰したことが通知された場合、前記第2サーバアドレス取得ステップによって取得されているアドレスに基づいて前記第2のサーバへアクセスし、この第2のサーバに登録されている前記第3のサーバのアドレスを取得する第3サーバアドレス再取得ステップを実行する
ことを特徴とするポータルサーバシステムにおけるサーバアクセス方法。
【請求項7】
第1のサーバと、この第1のサーバにそのアドレスが登録されている第2のサーバと、この第2のサーバにそのアドレスが登録されている処理系の第3のサーバと、前記第2のサーバにそのアドレスが登録されている待機系の第3のサーバと、前記第1のサーバをポータルサーバとして前記第2および第3のサーバへネットワークを介してアクセスするクライアントコンピュータとを備えたポータルサーバシステムにおけるサーバアクセス方法であって、
前記ポータルサーバにおいて、
前記第2のサーバとの間の通信が可能か否かを定期的にチェックしそのチェック結果を前記クライアントコンピュータに通知する第2サーバ通信可能チェックステップを実行し、
前記第2のサーバにおいて、
前記処理系の第3のサーバおよび前記待機系の第3のサーバとの間の通信が可能か否かを定期的にチェックする第3サーバ通信可能チェックステップを実行し、
前記クライアントコンピュータにおいて、
前記ポータルサーバへのログイン時にこのポータルサーバに登録されている前記第2のサーバのアドレスを取得する第2サーバアドレス取得ステップと、
この第2サーバアドレス取得ステップによって取得されたアドレスに基づいて前記第2のサーバへアクセスしこの第2のサーバに登録されている前記処理系の第3のサーバおよび前記待機系の第3のサーバのアドレスを取得する第3サーバアドレス取得ステップと、
前記ポータルサーバへのログイン後、前記第3のサーバへのアクセスが要求された場合、前記ポータルサーバの第2サーバ通信可能チェックステップによって通知されているチェック結果に基づいて、前記第2のサーバとの間の通信が可能か否かを判断する第2サーバ通信可能判断ステップと、
この第2サーバ通信可能判断ステップによって前記第2のサーバとの間の通信が可能と判断された場合、前記第2サーバアドレス取得ステップによって取得されているアドレスに基づいて前記第2のサーバへアクセスし、この第2のサーバにおける第3サーバ通信可能チェックステップでのチェック結果を取得し、前記処理系の第3のサーバとの間の通信が可能である旨のチェック結果が得られている場合には、前記第3サーバアドレス取得ステップによって取得されているアドレスに基づいて前記処理系の第3のサーバへアクセスし、前記処理系の第3のサーバとの間の通信が不能で前記待機系の第3のサーバとの間の通信が可能である旨のチェック結果が得られている場合には、前記第3サーバアドレス取得ステップによって取得されているアドレスに基づいて前記待機系の第3のサーバへアクセスする第2サーバ通信可能時の第3サーバアクセスステップと、
前記第2サーバ通信可能判断ステップによって前記第2のサーバとの間の通信が不能と判断された場合、前記第3サーバアドレス取得ステップによって取得されているアドレスに基づいて、前記処理系の第3のサーバへアクセスする第2サーバ通信不能時の第3サーバアクセスステップとを実行する
ことを特徴とするポータルサーバシステムにおけるサーバアクセス方法。
【請求項8】
請求項7に記載されたポータルサーバシステムにおけるサーバアクセス方法において、
前記ポータルサーバにおいて、
前記第2サーバ通信可能チェックステップによってそれまで不能と判断れていた前記第2のサーバとの間の通信が可能と判断された場合、前記クライアントコンピュータへ前記第2のサーバとの間の通信が可能な状態に復帰したことを通知する通信復帰通知ステップを実行し、
前記クライアントコンピュータにおいて、
前記ポータルサーバの通信復帰通知ステップによって前記第2のサーバとの間の通信が可能な状態に復帰したことが通知された場合、前記第2サーバアドレス取得ステップによって取得されているアドレスに基づいて前記第2のサーバへアクセスし、この第2のサーバに登録されている前記処理系の第3のサーバおよび前記待機系の第3のサーバのアドレスを取得する第3サーバアドレス再取得ステップを実行する
ことを特徴とするポータルサーバシステムにおけるサーバアクセス方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2009−193426(P2009−193426A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−34379(P2008−34379)
【出願日】平成20年2月15日(2008.2.15)
【出願人】(000006666)株式会社山武 (1,808)
【Fターム(参考)】