説明

マイクロ皮膚擦傷装置、組成および方法

ベースおよび複数の研磨性粒子を含む組成物。装置は、ヘッドと、ヘッドに連結されたアプリケータとを含む。アプリケータは、人の皮膚の局所化された領域に接触するために適する寸法を有する。方法は、人の皮膚の領域に組成物をつけるステップを含み、その組成物は、ベースと複数の研磨性粒子とを含み、組成物を手で操作される器具で人の皮膚の領域上で操作する。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
この出願は、2001年3月9日に出願された共願09/802,425号の一部継続出願であり、1999年10月4日に出願された共願の一部継続出願である。
【技術分野】
【0002】
ここに開示された実施形態は、一般に皮膚トリートメントに関する。
【背景技術】
【0003】
顔の皮膚の若返り療法は、「化学剥離」と称するケミカル・トリートメントまたは「レーザ外科手術」と称されるレーザ・トリートメントによって、さらにはエメリ・ペーパーのような機械駆動手段による剥離によって行われてきた。このような方法は、一般に、治療上の監視を必要とし、治療の間の苦痛や不快感だけでなく、いくつかの心身に有害な副作用の危険性を含む。
【0004】
マイクロ皮膚擦傷(例えば、マイクロ剥脱、粒子皮膚再生)は、皮膚の異常性を改良し、それを取り除くために制御された皮膚の剥脱を行うスキンケアにおける技術である。典型的なマイクロ皮膚擦傷機械は、容器から出力管を通ってハンド・ピースに鋼玉(酸化アルミニウムまたはアルミナ)の結晶を引く真空ポンプ・コンプレッサからなる。ハンド・ピースは、皮膚につけられるとき、経路をつくり、結晶は、皮膚を通って吸引管に引かれ、この吸引管は、使用済みの結晶と研磨された皮膚のための廃棄用の容器につながっている。吸引管内のフィルタは、真空ポンプの可動部品を保護している。技術者は、対象となる皮膚上でハンド・ピースを操作し、剥脱を誘導する。
【0005】
したがって、コンプレッサ、鋼玉供給源、真空源、廃棄用容器は、訓練された技術者によって、患者にマイクロ皮膚擦傷を行うために特定の病院において必要である。しかしながら、このような精密で高価な装置は、家庭用としては、実用的ではない。
【0006】
同じ参照符号が同じ部品を示している添付図面について制限されることなく、例示として、種々の実施形態が示されている。この明細書において、「an」「one」「the」「other」「alternative」「various」の実施形態(embodiment)は、同じ実施形態とは限らず、このような参照は、少なくとも1つである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
次の説明において、説明を目的として、種々の実施形態の十分な理解を行うために種々の特定の詳細が説明される。これらのいくつかの特定の詳細を除いて実施形態を実施することができることは当業者に明らかである。他の場合において、種々の実施形態の詳細が不明瞭になることを避けるためにある構造および装置が省略されるか、または簡単にされる。
【0008】
次の説明および添付図面は、説明を目的とするための例を提供する。しかしながら、これらの例は、可能な全ての実施形態の余すところのないリストを提供することを意図していないので制限する意味で理解すべきでない。
【0009】
ベースと複数の研磨粒子を含む組成物が開示される。1つの実施形態において、組成物は人の皮膚に適用するのに適したモイスチャライザを含むベースと複数の研磨粒子を含む。組成物は、適切な研磨粒子は、鋼玉(例えば、酸化アルミニウム、アルミナ、Al23)や酸化マグネシウム(例えば、MgO)のような、さらにはダイヤモンド、ガーネット、サファイヤ、ルビー、エメラルド、トパーズを含むが、それには制限されない宝石のような無機物の粒子を含む。
【0010】
1つの実施形態において、研磨用粒子は、34ミクロン(μm)から556ミクロン(320から30グリット)台の平均の粒子寸法を有する微結晶である。さらに好ましくは、微結晶の平均粒子寸法は、約42ミクロン(μm)から198(μm)(280ないし60グリット)台である。
【0011】
組成物中の粒子の研磨性は、人間の皮膚の面積の外観と感触を改良し、皮膚の異常部分を取り除くための剥脱材として適した組成物とする。さらに詳細には、研磨性粒子は、皮膚の下層を露出するために皮膚の外層(表皮)を取り除く傾向がある。人体は、皮膚の新しい層を形成することによって応答する。
【0012】
これらの1つまたは複数の(好ましくは一連の)剥脱治療によって、治療を受ける皮膚が改良されると考えられる。このような改良は、細かな線、しわ、ストレッチ・マーク、非炎症性アクネ、アクネかすり傷、外科的なかすり傷、粗いかまたは荒れた肌合いの皮膚、老化点、しみのある皮膚の状態、日焼けでダメージを受けた皮膚の外観の改良を含む。
【0013】
1つの実施形態において、組成物は、ベース内の複数の研磨性粒子を懸濁することができるベースを含む。種々の実施形態において、モイスチャライザは、ベース内の主要成分として使用される。モイスチャライザは、皮膚からの水の損失を低減し、内側の皮膚層から外側の皮膚層に水分を引き上げると考えられている。
【0014】
この観点において、モイスチャライザは、1つの実施形態において、最も外側の皮膚層に水分をひきつける物質(例えば、ヒューメクタント)を含む。例えば、適切なヒューメクタントは、グリセリン、プロピレン・グリコール、アルファ・ヒドロキシ酸、尿酸、乳酸を含む。また、モイスチャライザは、障壁を形成することによって水の損失を低減する傾向がある物質を含む。このような物質は、とりわけ、ペトロラタム、鉱油、ラノリン、シリコン派生物を含む。
【0015】
適切なモイスチャライザは、種々の形態で使用することができる。例えば、クリーム、ゲル、ペースト、皮膚軟化薬のような液体を使用することができる。モイスチャライザに加えて、さらに組成物のベースは、アンチオキシダント、アロマ/芳香剤、ビタミン(特に、ビタミンA、C、E)、乳化剤、トナー、酸類(例えば、グリコール酸、またはサリチル酸)、スクラブ、血清、ローション、液体、エリキシル剤、日焼け止め剤、強壮剤を含んでいてもよい。抗菌剤、殺菌剤、濃化剤もこの組成物内に含んでいてもよい。
【0016】
他の実施形態において、この組成物のベースは、例えば、石鹸、サリチル酸、ラウリン硫酸塩(例えば、硫酸塩ナトリウムまたはsodium laureth sulfate)を含むクレンジング成分を含む液体である。また、クレンジング成分のベースを、モイスチャライザと組み合わせることができる。さらに表面活性剤や乳化剤のような他の成分が含まれていてもよい。
【0017】
1つの実施形態において、鋼玉の研磨粒子(例えば、アルミナ)の微結晶は、28.35g(1オンス)のクリーム当たり約5から100グラムの量、好ましくは、28.35g(1オンス)のクリーム10から50グラム、さらには28.35g(1オンス)当たり10から20グラムの量がクリーム・モイスチャライザのベースと組み合わせられる。例えば、適切な組成物は、重量の20から70パーセントの鋼玉、20から70パーセントのアロエ・ゲル、5から20パーセントのラウリル酸塩ナトリウムを含む。
【0018】
クリームのモイスチャライザ内に懸濁される研磨性粒子は、皮膚を再回復および若返らせるために皮膚の柔らかい微皮膚擦傷を実行し、いかなる回復時間の必要性なしに各トリートメント後に円滑で柔らかいままにする。したがって、各トリートメントは、細かな線やしわを低減し、穴の寸法を小さくし、日焼けのダメージを消し、老化スポットや皮膚の変色、硬い皮膚や筋肉の弾力、たるみの減少、新しい表皮性細胞の向上、アクネ皮膚状態のうっ血の緩和のために1日を基礎として繰り返すことができる。皮膚、特に顔の皮膚の若返り方法は、レーザによる手術、化学剥離、機械駆動剥脱に気がすすまず、それが不可能な人にとって理想的である。
【0019】
鋼玉(酸化アルミニウム)の微結晶1オンスのクリームごとにほぼ14グラムの微結晶のクリーム・モイスチャライザを含む適切な組成物の1つの例は、次の成分を含む。
【0020】
【表1】

【0021】
1つの実施形態において、この組成物は、ジャー内の組成物内に入れられる後述する装置のアプリケータに対して十分に大きい口を有するジャー(図示せず)内に収容される。代替案として、その組成物は、手でジャーからすくいだされ、処理すべき皮膚の領域につけられる。この組成物を供給するためのポンプ機構または注射ボトル管構造体が適する。
【0022】
皮膚をみがくための適切な装置の1つの例は、振動ヘッドを有し、振動ヘッドに連結されたアプリケータを有する携帯用装置を含む。このアプリケータは、人間の皮膚の局所化された領域に接触するために適する寸法を有する。
【0023】
図1、図2を参照すると、例えば直流(DC)電池または交流(AC)電源によるアプリケータ装置(例えば、振動器)は、装置ハウジングのヘッド部分内に収容された振動装置を含む。また、装置は、内側の容積部分内に、取り外し可能で、交換可能な電池(例えば、複数のAA電池)のような電源、AC電源に連結するための追加の回路、モータ(例えばDC)駆動装置を作動させる回路を収容するハンドル部分11を含む。装置は、1つの実施形態において、プラスチック製のケーシングから形成されている。
【0024】
また、装置は、装置のヘッド部分10に連結されたアプリケータ12を含む。図1、図2に示した実施形態において、アプリケータ12は、人間の皮膚の領域に接触するために適する寸法を有する布またはスポンジ、例えば、ポリウレタン製スポンジ・パッド、ラテックス製スポンジ・パッド、または他の閉鎖セル・スポンジ材料のような有孔性材料である。1つの適切なスポンジ材料は、通常、メイクアップ・スポンジ材料と称され、これはメイクアップ業界で使用される。1つの実施形態において、スポンジ材料の孔の寸法は、15ミクロンから約410ミクロンの範囲である。
【0025】
開放セル・スポンジ材料は、閉鎖セル材料の所定の位置か、またはそれと関連して使用される。同様に、アプリケータ12は、合成ゴム、プラスチック、またはラテックスのような無孔材料を含み、これは、有孔性材料の所定の位置か、またはそれと関連して使用することができる。
【0026】
1つの実施形態において、アプリケータは、研磨性粒子の平均粒子寸法と少なくとも同じ大きさである孔の寸法を有する。他の実施形態において、アプリケータは、皮膚上で組成物を操作している間、研磨性材料をアプリケータ内で移動させることができる孔の寸法を有する。孔の寸法は、使用中、皮膚が望ましくなく研磨されることを防止するために研磨性粒子がアプリケータ内に前進することができるようにすることが望ましい。1つの実施形態において、孔の寸法は、研磨性粒子が粒子の研磨性の効果が喪失されるほどアプリケータ内に深く入らないように十分に小さい。それとは異なり、孔の寸法は、粒子の吸収水準が研磨性材料として有効に残ることができるように選択される。
【0027】
種々の実施形態において、加熱ユニットが、アプリケータ12内か、またはそれに隣接されるように配置される。1つの実施形態において、加熱ユニットは、アプリケータを100°F(約38℃)と120°F(約49℃)との間の温度に加熱することができる。例えば、加熱ユニットは、赤外線、紫外線および/または電源に連結された抵抗加熱素子などである。加熱ユニットからの熱は、治療中に皮膚を有利に和らげる。
【0028】
図3は、図1の装置、特に装置の振動部分の概略断面図を示す。断面図によって、振動機構の動作が説明される。装置は、この実施形態において、取り外し可能な電源を含む。この場合において、取り外し可能な電源を収容するために内側の室25を有するハンドル部分11を含む。1つの例において、振動器を作動させるための電源は、ハンドル部分11の内側室25内に収容される2つのAA電池である。導体23、24は、内側室の端部となっている。導体23に連結された電線26、28は、モータ40にまたはモータから電流を伝送する。電線26は、モータ40の動作を制御するためのスイッチ35を含む回路板30に結合される。複数の速度でモータ40の動作を制御する2位置スイッチ(ON/OFF)または複数位置スイッチである。
【0029】
モータ40は、ヘッド部分10の内側部分20内に配置され、モータ40の端部から延びる軸42を含む。軸42は、モータ40の作動部分とともに図示したように回転させられる。
【0030】
モータ40の軸42の端部に偏心部分45が連結される。この実施形態において、偏心部分45は、その軸線が支柱42に連結される半円筒形本体である。この態様において、偏心部分45が回転するとき、その形状は、装置のヘッド部分10内でリズム運動を発生し、振動を発生する。
【0031】
図4は、図1の装置の分解側面図を示す。装置は、人によって把持される1つの部分の寸法であるハンドル部分11を含む。ハンドル部分11は、1つまたは複数の電池50(例えば、2つのAA電池)のような取り外し可能で交換可能な電源を収容するために内側容積部分25を含む。カバー55は、電源をハンドル部分11の内側容積部分内に収容するためにハンドル部分11の本体に嵌合される。
【0032】
図4は、装置のヘッド部分10に対するアプリケータ12の構成を示す。1つの実施形態において、アプリケータ12は(アプリケータ12とキャップ13の1つの表面との間の接着剤などによって)キャップ13に結合される。図示したようなキャップ13は、装置のヘッド部分10の振動ヘッド27の直径と同様の直径を有する円形の本体である。1つの実施形態において、振動ヘッド27は、約2.5から5センチメートル(約1インチから2インチ)程度の直径を有する。振動ヘッド27の直径は、リップ19によって表されるようなヘッド部分10の主要部より例えば、1から2ミリメートル(0.01から0.03インチ)程度でわずかに大きい。
【0033】
キャップ13の下側は、内側の容積部分17を有する。キャップ13がヘッド部分10のリップ19上に容易に嵌合しないように(内側容積部分17を区画する)キャップ13の側壁から1つまたは複数の突出部分18が延びる。キャップ13は、1つの実施形態において薄いプラスチックから形成されており、これにより、キャップを変形させ、リップ19、振動ヘッド27、ヘッド部分10の上に嵌合させ、キャップ13を所定位置にしっかりと保持する。代替案として、キャップは、ヘッドの内壁の周りの隆起部上に嵌合する溝を有していてもよい。
【0034】
キャップ13の上部に固定されるアプリケータ12は、多数回使用した後、交換することができる。1つの実施形態において、アプリケータ12とキャップ13は、使用した後装置から取り除かれ、きれいにされる。例えば、1回または複数回クリーニングした後にもはや有効ではないと考えられるとき、アプリケータ12(およびキャップ13)は、廃棄され、交換される。1つの実施形態において、アプリケータ12を、1回使用した後に交換し、廃棄することができる。この実施形態において、アプリケータ12は、接着テープ、フォーム・フィットまたはアプリケータ12をキャップ13に取り外し可能に取り付ける同様の方法によってキャップ13に連結させることができる。
【0035】
図1から図4を参照して説明した実施形態において、振動機構を含む装置が説明されている。人の皮膚の領域に組成物を塗り、その組成物を図6を参照して説明するように振動装置によって(例えば、皮膚を和らげる)ことによって組成物を操作し、装置(例えば、アプリケータ)の振動動作によって、皮膚、筋肉、組織の処理領域を活性化する助けとすると考えられる。使用中、振動機構は、使用されるか、使用されなくてもよいことは理解できよう。
【0036】
また、アプリケータを所定の位置で、または上述した振動運動に関連させてアプリケータを回転および回すことができる機構によって皮膚を和らげることが考えられる。1つの実施形態において、回転機構は、アプリケータの中心軸の周りでアプリケータを回転させるように構成されている。他の実施形態において、スピニング機構は、例えば、ランダムな軌道をつくるためにアプリケータの中心軸から離れた軸線の周りでアプリケータを回転させるような構成である。代表的でランダムなまたは標準的な軌道の振動は、毎分6000またはそれ以下の回転である。
【0037】
さらに種々の実施形態は、アプリケータ内、それに隣接するか、またはその双方に配置される音波発生器を含む。動作において、音波発生器によってつくられた音波は、アプリケータを通って進み、ユーザの皮膚をマッサージする。1つの適切な音波発生器は、例えば、発生器内の振動水晶から音波を発生する超音波発生器である。音波は、処理している領域での循環を増大するために使用されることができる。
【0038】
図5は、手で操作するか、または作動する装置の実施形態を示す。装置50は、人の手で把持するのに適するハンドル55を含む。ハンドル55は、1つの実施形態において、一端に、図1から図4を参照して説明したような態様と同様の態様でキャップ13とアプリケータ12を受け入れるために適する寸法を有するヘッド部分58を含む。
【0039】
図7は、手で操作する装置の他の実施形態を示す。装置70は、ヘッド部分72と、ヘッド部分に結合され、人の手で持つことができるハンドル部分を含む。ハンドル部分は、ヘッド部分72から延びる第1の部材74と、角度(θ)で第1の部材74に結合された第2の部材76を含む。角度(θ)は、0と180度との間の角度である。第2の部材76は、第1の端部76Aと第2の端部76Bを有し、さらに第1の端部76Aと第2の端部76Bとの間に中間部分を有する。アプリケータ78は、ヘッド部分72に連結され、人の皮膚の局所領域に接触するために適する寸法を有する。
【0040】
ハンドル部分の形状は、ここに説明するような適切な組成物の使用を容易にするための異なる態様でユーザが装置を把持することができるようにする。例えば、ユーザは、ユーザの手のひらがヘッド部分72に向かって下に向かうように第2の部材76の下にユーザの指をスライドさせることができる。代替案として、ユーザは、彼らの指で第2の部材76を把持することができる。
【0041】
図8は、手で操作される装置の他の実施形態を示す。装置80は、ヘッド部分82と、ヘッド部分に接続されるとともに人の手で把持するために適するハンドル部分とを含む。ハンドル部分は、ヘッド部分82から延びる第1の部材84と第1の部材84に接続された第2の部材とを含む。アプリケータ88は、ヘッド部分82に接続され、人の皮膚の局所化された領域に接触するために適する寸法を有する。
【0042】
第2の部材86は、第1の端部86Aと第2の端部86Bを有し、第1の端部86Aと第2の端部86Bとの間の中間部分とを有する。第2の部材86の中間部分は、第1の部材84に連結される。さらに、第2の部材の中間部分は、その中に形成された溝89を有する。各溝89は、少なくとも1つの人の指に対応する。溝89は、図8の第2の部材86の下側に配置されるが、溝89は、ユーザによる取り扱いを容易にするために第2の部材86のいかなる方向および/または場所にも配置されることができる。
【0043】
図9は、手で操作される装置の他の実施形態を示す。装置90は、ヘッド部分92と、ヘッド部分に接続されるとともに人の手で把持するために適するハンドル部分とを含む。ハンドル部分は、ヘッド部分92から延びる第1の部材94と第1の部材94に接続された第2の部材96とを含む。アプリケータ98は、ヘッド部分92に接続され、人の皮膚の局所化された領域に接触するために適する寸法を有する。
【0044】
第2の部材96は、第1の端部96Aと第2の端部96Bを有し、さらに第1の端部96Aと第2の端部96Bとの間の中間部分とを有する。第2の部材96の第1の端部96Aは、第1の部材94に連結される。
【0045】
図10は、手で操作される装置の他の実施形態を示す。装置100は、ヘッド部分102と、ヘッド部分に接続されるとともに人の手で把持するために適するハンドル部分とを含む。ハンドル部分は、ヘッド部分102から延びる第1の部材104と第1の部材104に接続された第2の部材106とを含む。アプリケータ108は、ヘッド部分102に接続され、人の皮膚の局所化された領域に接触するために適する寸法を有する。
【0046】
第2の部材106は、第1の端部106Aと第2の端部106Bを有し、さらに第1の端部106Aと第2の端部106Bとの間の中間部分とを有する。第2の部材106の第1の端部106Aは、角度(β)で第1の部材104に連結される。図示した実施形態において、βは、鋭角である。
【0047】
図6は、モータで駆動される振動機構または手で操作される装置を含む装置のいずれかを使用する方法を示すフロー・チャートを示す。最初に人のユーザは、アプリケータを装置(例えば、振動器、またはランダム軌道運動装置)に取り付ける(ブロック400)。次に、例えば、モイスチャライザと研磨粒子の組成物が、アプリケータ上に配置される(ブロック420)。これは、内部に配置された組成物を有する容器内にアプリケータをつけることによって、または(例えば、ディスペンサ、スクワット・ボトル管、スパチューラまたは他の適切な手段で)組成物をアプリケータ上に直接つけることによって達成される。
【0048】
ユーザは、処理すべき皮膚の領域にアプリケータに付けられた組成物をつける(ブロック440)。1つの例は、有孔性アプリケータの全面にほぼ0.85cm(1/4インチ)を塗りつける。次にユーザは、例えば、7.62cm(3インチ)離れた処理すべき場所に点をつける。
【0049】
次に、ユーザは、装置(振動器)によって処理する皮膚の領域上で組成物を操作する(ブロック460)。1つの実施形態において、組成物の操作(ブロック460)は、しっかりした、上方への円形の行程を使用して皮膚の領域上に装置(例えば、振動器またはランダムな軌道運動装置)を移動させることを特徴とする。1つの例において、組成物の操作は、1分から10分の間、組成物が皮膚内に作用し、皮膚が柔らかく、円滑になるまで続けられる。
【0050】
最後に、ユーザは、組成物が吸収されなかった部分をふき取り(ブロック480)、その領域を選択的に洗浄し、きれいにする。1つの実施形態において、主成分としてモイスチャライザを含む組成物は、モイスチャライザのほぼ全体を皮膚にとられ、研磨性粒子のみが皮膚の表面上に残るまで作用されることができる。研磨性粒子は、ブラシで除去され、皮膚の領域がマイルドなクレンザで洗浄される。別の実施形態において、皮膚に組成物をつける前に、ユーザは、優しい円形の行程でマイルドなクレンザで皮膚の領域を洗い、温水で皮膚を洗浄し、柔らかなタオルでたたき皮膚を乾燥させる。
【0051】
皮膚440に組成物を塗る場合、ユーザは、皮膚上で組成物を操作するために装置(振動器)を切り替える前に、皮膚のある領域の組成物を軽くたたくとよいことに留意すべきである。別の案として、ユーザは、組成物を皮膚につけると同時に、処理すべき皮膚の領域上で組成物を操作するとよい。代替案として、ユーザは、アプリケータへ組成物をつけると同時に、処理すべき領域に点をつけ、回転行程で操作する。振動アプリケータを使用することによって、ユーザは、オン(振動)位置の振動器でアプリケータを操作するか、軽い処理のためのオフ位置でアプリケータを操作することができる。
【0052】
これまでの説明で、種々の実施形態の構造、機能の詳細および公式化とともに種々の実施形態の多数の特徴および利点を説明したが、この開示は説明のためのみである。添付した特許請求の範囲の用語の、全体の広い意味によって表される種々の実施形態の範囲から逸脱することなく、部品の構造、管理、組成物の公式の詳細な事項について変更が行われる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】アプリケータの一部分に連結されたアプリケータ・パッドを有するスナップオン・ディスクを有する携帯用アプリケータの1つの実施形態の平面図である。
【図2】図1のアプリケータの側面図である。
【図3】図1のアプリケータの後側面図である。
【図4】図1のアプリケータの分解側面図である。
【図5】アプリケータの第2の実施形態の側面図である。
【図6】皮膚を治療するための動作の1つの実施形態を記述するフロー・チャートである。
【図7】アプリケータの第3の実施形態の側面図である。
【図8】アプリケータの第4の実施形態の側面図である。
【図9】アプリケータの第5の実施形態の側面図である。
【図10】アプリケータの第6の実施形態の側面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッド部分と、
ヘッド部分に結合され、前記ヘッド部分から延びる第1の部材と所定の角度で前記第1の部材に連結される第2の部材とを有し、人の手で把持するのに適したハンドル部分と、
前記ヘッド部分に連結された有孔性部材を含み、人の皮膚の局所領域に接触するのに適した寸法を有するアプリケータとを含む装置。
【請求項2】
前記角度は、0度と180度との間である請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第2の部材は、
第1の端部と、
第2の端部と、
前記第1の端部と前記第2の端部との間の中間部分とを有する請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記第2の部材の前記第1の端部と前記第2の端部の少なくとも一方が、前記第1の部材に連結される請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記第2の部材の前記中間部分が前記第1の部材に連結される請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記第2の部材の中間部分は、形成された少なくとも1つの溝を有し、各溝は、少なくとも1つの人の指に対応することを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記アプリケータを加熱するための加熱ユニットを含む請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記加熱ユニットは、赤外線、紫外線、耐熱素子のうちの少なくとも1つを含む請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記加熱ユニットは、ほぼ華氏100度とほぼ華氏120度との間の温度にアプリケータを加熱することができる請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記アプリケータを移動させるために運動発生器を含む請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記運動発生器は、前記アプリケータを回す装置と前記アプリケータを振動させる装置の少なくとも一方を含む請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記アプリケータを通って音波を伝搬させる音波発生器を含む請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記有孔性部材がスポンジを含む請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記スポンジは、閉鎖セル・スポンジと開放セル・スポンジの少なくとも一方を含む請求項13に記載の装置。
【請求項15】
ベースと50ミクロンから556ミクロンの範囲の平均粒子寸法を有する複数の研磨性粒子を含む組成物を人の皮膚の所定の領域につけるステップと、
ヘッド部分と前記ヘッド部分に連結され、前記ヘッド部分の表面から延びる第1の部材と所定の角度で前記第1の部材に連結される第2の部材とを有し、人の手によっては維持するのに適したハンドル部分とを有する装置で人の皮膚の領域上で組成物を調整するステップとを含み、さらに
前記装置が、前記ヘッド部分に連結された有孔性部材を含み、人の皮膚の局所領域に接触するために適する寸法を有するアプリケータを含む方法。
【請求項16】
前記操作は、前記アプリケータを振動させるか、回す少なくとも一方を含む請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記アプリケータを加熱するステップを含む請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記アプリケータを通して音波を伝播させる請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記有孔性部材は、研磨性粒子の平均粒子寸法と少なくともほぼ同じ大きさの孔の寸法を有する請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記有孔性部材は、組成物の操作中、有孔性部材内で研磨性粒子を移動させることができる孔の寸法を有する請求項15に記載の方法。
【請求項21】
人の皮膚につけるために適するベースと、
前記ベース内に懸濁された約34マイクロメートルから約556マイクロメートルの平均粒子寸法を有する複数の研磨性粒子とを含む組成物。
【請求項22】
ビタミン、ミネラル、酸化防止剤、クレンザ、乳化剤の少なくとも1つを含む請求項21に記載の組成物。
【請求項23】
モイスチャライザを含む請求項21に記載の組成物。
【請求項24】
前記モイスチャライザは、液体、ゲル、皮膚軟化剤のうち少なくとも1つを含む請求項23に記載の組成物。
【請求項25】
前記複数の研磨性粒子が前記モイスチャライザ内に懸濁されている請求項23に記載の組成物。
【請求項26】
研磨性粒子は、鋼玉、酸化マグネシウム、宝石のうち少なくとも1つを含む請求項21に記載の組成物。
【請求項27】
前記宝石は、ダイヤモンド、ガーネット、サファイヤ、ルビー、エメラルド、トパーズのうち少なくとも1つを含む請求項26に記載の組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2006−516215(P2006−516215A)
【公表日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−501085(P2006−501085)
【出願日】平成16年1月20日(2004.1.20)
【国際出願番号】PCT/US2004/001611
【国際公開番号】WO2004/064610
【国際公開日】平成16年8月5日(2004.8.5)
【出願人】(503295873)ダーマニュー・インコーポレーテッド (3)
【Fターム(参考)】