説明

マルチバイブレータ型発振回路

【課題】2次以降の高調波を低減させた低歪の正弦波出力が得られ、また発振周波数を変えた場合でも、基本波を減衰させることなく、低歪の正弦波出力が得られるようにする。
【解決手段】マルチバイブレータ回路10を有するマルチバイブレータ型発振回路で、マルチバイブレータ回路10の出力側に、その出力電圧波形の高調波を低減する第1及び第2の電流可変(n次)フィルタ回路20,22を接続し、このフィルタ回路20,22により、高調波を減衰させた低歪の正弦波出力を得る。また、マルチバイブレータ回路10の発振周波数設定用のバイアス電流Ix2,Ix3と連動する連動電流をトランジスタQ17,Q18にて抽出し、この連動電流によって、上記フィルタ回路20,22のカットオフ周波数を変化させ、基本波の減衰をなくす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマルチバイブレータ型発振回路、特に歪の低い発振出力波形を得ることができる発振回路の構成に関する。
【背景技術】
【0002】
図6には、従来から使用されている発振回路としてのマルチバイブレータ回路10の構成が示されており、この回路は、NPNトランジスタQ13〜Q16、ダイオードD1 ,D2 、キャパシタC1 、抵抗R4 ,R5 、電流源I1 ,I2 ,I9 ,I10から構成される。このマルチバイブレータ回路では、トランジスタQ13が動作し、ダイオードD1 に電流が流れているとき、トランジスタQ14及びダイオードD2 は停止しているため、電流源I10によってトランジスタQ14のエミッタ側のVDの電位が徐々に低下し、このVDの電位がトランジスタQ13のエミッタ側のVCの電位と比較して1Vbe(トランジスタQ13,Q14のベース・エミッタ間電圧)分低下したとき、今度はトランジスタQ14及びダイオードD2 が動作状態となり、トランジスタQ13及びダイオードD1 の動作が停止する。このトランジスタQ13の動作が停止したとき、VCの電位はトランジスタQ13が動作していたときよりも、1Vbe高い電圧となり、その後、電流源I9 によってVCの電位は徐々に低下する。このようなトランジスタQ13及びダイオードD1 とトランジスタ14及びダイオードD2 の交互の動作によって、所定周波数の発振出力が得られる。
【0003】
そして、このマルチバイブレータ回路10では、1周期にかかる時間Tが、T=4Vbe×{C1 /I9 (I10)}であり、この発振周波数は、f=I9 /(4Vbe×C1 )で設定される。従って、このマルチバイブレータ回路では、トランジスタQ13,Q14のコレクタ側のVA,VB点から、上記周波数f、振幅1Vbeの矩形波が出力される。
【0004】
また、従来において、図7に示されるように、温度変動の影響をなくすようにしたマルチバイブレータ型の発振回路が提案されている(下記特許文献1)。
図7において、マルチバイブレータ回路10に対し、基準電流生成回路12Aと電流増幅回路12Bからなる発振周波数設定回路12が接続されており、上記基準電流生成回路12Aは、NPNトランジスタQ1 ,Q2 、PNPトランジスタQ3 ,Q4 及び抵抗R2 を有する差動増幅回路、この差動増幅回路のバイアス電圧を設定し温度係数を含ませるためのダイオード群DX を有し、上記電流増幅回路12Bは、カレントミラー回路を構成するPNPトランジスタQ7 ,Q8 、エミッタホロワのPNPトランジスタQ6 、マルチバイブレータ回路10のトランジスタQ11,Q12にカレントミラー接続されるNPNトランジスタQ10、エミッタホロワのNPNトランジスタQ9 からなる。
【0005】
この図7のマルチバイブレータ型発振回路によれば、ダイオードDX を備えた基準電流生成回路12Aにより、温度係数を持つVbe(トランジスタのベース・エミッタ間電圧)成分を含ませた基準電流IX1が生成され、この基準電流IX1を増幅した電流が動作電流としてマルチバイブレータ回路10に供給されることにより、発振に関わるトランジスタQ13,Q14のVbe成分がキャンセルされ、発振周波数の温度依存性をなくすことができる。
【非特許文献1】JOSEPH F.KUKIELKA and ROBERT G. MEYER, “A High-Frequency Temperature-Stable Monolithic VCO” IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS, VOL.SC-16, NO.16, DECEMBER p639-647 1981
【特許文献1】特開2006−270641号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記図6又は図7のマルチバイブレータ回路10では、発振出力波形が矩形波となることから、低歪の正弦波を得ることが難しいという問題があった。
従来において、低歪の正弦波を得るためには、トランジスタの寄生容量を擬似的なローパスフィルタとして使用し、出力波形を鈍らせて高調波を減衰させる方法と、別形式の発振回路を使用する方法しかないが、前者の場合、トランジスタの寄生容量が比較的影響し易い高周波ならば問題ないが、低周波の場合は寄生容量がローパスフィルタとして作用し難く、また寄生容量をローパスフィルタとして作用させようとするとトランジスタサイズが大きくなり、IC(集積回路)として製作することが困難となる。
【0007】
そこで、本願出願人は、後述のように、フィルタ回路を用いて高調波を減衰させることを提案するが、その際にカットオフ周波数が固定になる場合は、発振回路における発振周波数を調整し、その周波数を変動させたとき、条件によっては基本波の振幅値を減衰させるという問題がある。
【0008】
図8には、マルチバイブレータ回路10で得られる発振周波数及びそのレベルの概念が示されており、例えば基本波Waの周波数をfaとすると、この基本波(fa)以外に周波数2fa,3faというように、2次以降の高調波Wb,Wc…が発生する。そして、カットオフ周波数fcが1.5faに設定されていたとすると、基本波Waの発振周波数が高い方へシフトしたとき、基本波Waの一部がカットされ、基本波Waの減衰が生じることがある。
【0009】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、2次以降の高調波を低減させた低歪の正弦波出力が得られ、また発振周波数を変えた場合でも、基本波を減衰させることなく、2次以降の高調波を低減させた低歪の正弦波出力が得られるマルチバイブレータ型発振回路を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、マルチバイブレータ回路を有するマルチバイブレータ型発振回路において、上記マルチバイブレータ回路の出力側に、その出力電圧波形の高調波を低減するためのフィルタ(n次フィルタ)回路を接続したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、上記マルチバイブレータ回路の発振周波数を設定するバイアス電流と連動したバイアス連動電流を抽出するための電流抽出回路と、上記フィルタ回路として機能すると共に、上記電流抽出回路から発振周波数設定用バイアス電流に連動する参照電流を入力し、この参照電流によってカットオフ周波数を変化させる電流可変式フィルタ(n次フィルタ)回路と、を設け、上記マルチバイブレータ回路の発振周波数の変化に連動させて上記フィルタ回路のカットオフ周波数を変化させ、基本波の減衰をなくすようにしたことを特徴とする。
【0011】
上記請求項1の構成によれば、n次フィルタ回路によって高調波歪が低減し、低歪の正弦波出力が得られる。
上記請求項2の構成によれば、電流抽出回路によってマルチバイブレータ回路の発振周波数設定用のバイアス電流に連動(比例)した参照電流が取り出され、この参照電流によってフィルタ回路のカットオフ周波数がシフトすることになり、これによって発振周波数を調整したときの基本波の減衰が解消される。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、矩形波出力のマルチバイブレータ回路を利用した場合でも、低歪の正弦波出力を得ることができるという利点がある。
また、請求項2の発明によれば、発振回路の発振周波数を変動させた場合でも、基本波を減衰させることなく、低歪の正弦波出力を得ることができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1及び図2には、本発明の第1実施例に係るマルチバイブレータ型発振回路の構成が示されており、第1実施例のマルチバイブレータ型発振回路は、まず図6及び図7で説明した発振回路としてのマルチバイブレータ回路10と、このマルチバイブレータ回路10における発振周波数設定用電流を生成するための発振周波数設定回路12を備えている。即ち、マルチバイブレータ回路10は、図6と同様に、NPNトランジスタQ13〜Q16、ダイオードD1 ,D2 、キャパシタ(コンデンサ)C1 、抵抗R4 ,R5 、電流源I1 ,I2 、発振周波数設定用電流Ix2,Ix3を形成する電流源(発振駆動電流源)としてのNPNトランジスタQ11,Q12から構成される。
【0014】
また、発振周波数設定回路12は、基準電流生成回路12Aと電流増幅回路12Bとを備え、基準電流生成回路12Aには、増幅器の特性である仮想短絡を用い基準電流を生成するために、NPNトランジスタQ1 ,Q2 、PNPトランジスタQ3 ,Q4 及び抵抗R2 を有する差動増幅回路が用いられると共に、この差動増幅回路の正端子側に接続され、差動増幅回路のバイアス電圧を設定しかつ温度係数を含ませるためのダイオード群(例えばダイオード接続としたトランジスタ群)DX 、このダイオード群DX のバイアス電流を供給するための抵抗R1 、上記差動増幅回路の出力にベースを接続し、次段の電流増幅回路12Bの負端子側にエミッタを接続することで帰還を形成するためのトランジスタQ5 、上記差動増幅回路の負端子側とグランド(GND)との間に接続され、基準電流Ix1を設定するための抵抗R3が設けられている。この基準電流生成回路12Aは、温度補正をした上で、上記マルチバイブレータ回路10で与えられる発振周波数設定用電流のための基準電流を生成する。
【0015】
一方、電流増幅回路12Bには、上記トランジスタQ5 のコレクタに接続され、上記基準電流を制御するためのカレントミラー回路であるPNPトランジスタQ6 ,Q7 ,Q8 、このカレントミラー回路に接続され、上記マルチバイブレータ回路10のトランジスタQ11,Q12と共にカレントミラー回路を構成するトランジスタQ9 ,Q10が設けられており、この電流増幅回路12Bで増幅された基準電流は、トランジスタQ9 ,Q10を介してマルチバイブレータ回路10の駆動電流源であるトランジスタQ11,Q12に与えられる。
【0016】
そして、第1実施例では、上記マルチバイブレータ回路10の一方の出力側(トランジスタQ14のコレクタ側)に、1次の第1フィルタ回路14が接続され、他方の出力側(トランジスタQ13のコレクタ側)に、1次の第2フィルタ回路16が接続されると共に、これらフィルタ回路14,16の出力を増幅する増幅回路18が設けられる。なお、上記第1及び第2フィルタ回路14,16は、1次以外のn次フィルタ回路とすることができる。
【0017】
図2には、第1及び第2フィルタ回路14,16等の詳細な構成が示されており、第1フィルタ回路14は、1次のローパスフィルタを構成する抵抗R6 及びキャパシタC2 、NPNトランジスタQ23、電流源I3 からなり、カットオフ周波数fc1がfc1=1/(2π×C2 ×R6 )で設定される。また、第2フィルタ回路16は、1次のローパスフィルタを構成する抵抗R7 及びキャパシタC3 、NPNトランジスタQ24、電流源I5 からなり、カットオフ周波数fc1がfc1=1/(2π×C3 ×R7 )で設定される。
【0018】
また、増幅回路18は、差動増幅回路となるNPNトランジスタQ19,Q20、PNPトランジスタQ21,Q22、抵抗R12,R13、電流源I4 から構成され、この増幅回路18では、その入力をトランジスタQ19,Q20の差動増幅回路が完全に切り替わらない範囲で使用し、入力信号が大きい場合には、抵抗R12,R13の抵抗値を調整し、入力のダイナミックレンジを広げることで低歪の出力を得ることが可能となる。
【0019】
第1実施例は以上の構成からなり、上記マルチバイブレータ回路10では、図1のVA,VBの点から、周波数f=I(4Vbe×C1 )で、振幅がダイオードD1 ,D2の電圧分となる矩形波が出力されるが、このVA点の出力がフィルタ回路16へ、VB点の出力がフィルタ回路16へ供給されることにより、2次以降の高調波を低減することができ、増幅回路18から低歪の正弦波出力が得られることになる。
【0020】
図3及び図4には、第2実施例のマルチバイブレータ型発振回路の構成が示されており、第2実施例のマルチバイブレータ型発振回路は、発振周波数の変動に応じてカットオフ周波数をシフトするようにしたものである。
図3において、第2実施例では、第1実施例と同様の構成からなるマルチバイブレータ回路10と発振周波数設定回路12に対し、上記マルチバイブレータ回路10の一方の出力側(トランジスタQ14のコレクタ側)に、n次の第1電流可変(型)フィルタ回路20が接続され、他方の出力側(トランジスタQ13のコレクタ側)に、n次の第2電流可変フィルタ回路22が接続される。
【0021】
また、上記マルチバイブレータ回路10の発振周波数設定用電流IX2,IX3に比例した電流を抽出するために、トランジスタQ11,Q12にカレントミラー接続するNPNトランジスタQ17,Q18が設けられ、このトランジスタQ17のコレクタ側が第1電流可変フィルタ回路20に接続され、トランジスタQ18のコレクタ側が第2電流可変フィルタ回路22に接続される。そして、これら第1及び第2の電流可変フィルタ回路20,22の後段に、増幅回路24が設けられる。
【0022】
図4には、第1及び第2電流可変フィルタ回路20,22等の詳細な構成が示されており、トランジスタQ25及び電流源I6 を介して接続されるn次の第1電流可変フィルタ回路20は、NPNトランジスタQ31〜Q36、PNPトランジスタQ37,Q38、抵抗R8 ,R9 、キャパシタC4 、電流源I11からなり、上記トランジスタQ31,Q32のエミッタ側に、上記電流IX2,IX3に連動した参照電流IX4を抽出するトランジスタQ17のコレクタが接続される。また、トランジスタQ26及び電流源I7 を介して接続されるn次の第2電流可変フィルタ回路22は、NPNトランジスタQ39〜Q44、PNPトランジスタQ45,Q46、抵抗R10,R11、キャパシタC5 、電流源I12からなり、上記トランジスタQ39,Q40のエミッタ側に、参照電流IX5を抽出するトランジスタQ18のコレクタが接続される。
【0023】
また、増幅回路24は、上記増幅回路18と同様であり、差動増幅回路となるNPNトランジスタQ47,Q48、PNPトランジスタQ49,Q50、抵抗R14,R15、電流源I8 から構成される。
このようなフィルタ回路20,22のカットオフ周波数fcは、次式のようになる。
【数1】

即ち、この数式1から分かるように、カットオフ周波数fcは、電流Ix4,Ix5の値を変えることで、設定することができる。
【0024】
第2実施例は以上の構成からなり、第2実施例の場合も、マルチバイブレータ回路10では、図1のVA,VBの点から、周波数f=I(4Vbe×C1 )で、出力振幅が1Vbe分となる矩形波が出力されるが、このVA点の出力がフィルタ回路20へ、VB点の出力がフィルタ回路22へ供給されることにより、2次以降の高調波が低減され、低歪の正弦波出力が得られる。
【0025】
更に、第2実施例では、マルチバイブレータ回路10における発振周波数設定用電流Ix2,Ix3に連動(比例)した参照電流Ix4,Ix5をトランジスタQ17,Q18を用いて抽出し、この参照電流Ix4,Ix5によって、上記数式1のように、カットオフ周波数fcを変えることができる。即ち、発振周波数が変わった場合には、カットオフ周波数fcも変えることにより、基本波の減衰が解消される。
【0026】
図5には、第2実施例の構成で得られる発振周波数及びそのレベルの概念が示されており、2次,3次の高調波Wb,Wcがフィルタ回路20,22によって減衰すると共に、例えば基本波Waの周波数が高い方へシフトした場合には、カットオフ周波数fcも高い方へシフトすることになり、基本波Waが減衰することはない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の第1実施例に係るマルチバイブレータ型発振回路の構成を示す図である。
【図2】第1実施例のマルチバイブレータ型発振回路においてフィルタ回路及び増幅回路の詳細な構成を示す図である。
【図3】第2実施例に係るマルチバイブレータ型発振回路の構成を示す図である。
【図4】第2実施例のマルチバイブレータ型発振回路においてフィルタ回路及び増幅回路の詳細な構成を示す図である。
【図5】第2実施例で得られる発振周波数とそのレベル及びカットオフ周波数を示す概念図である。
【図6】従来の発振回路としてのマルチバイブレータ回路の構成を示す図である。
【図7】従来のマルチバイブレータ型発振回路の構成を示す図である。
【図8】従来回路で得られる発振周波数とそのレベル及びカットオフ周波数を示す概念図である。
【符号の説明】
【0028】
10…マルチバイブレータ回路、 12…発振周波数設定回路、
12A…基準電流生成回路、 12A…電流増幅回路、
14…第1フィルタ回路、 16…第2フィルタ回路、
18,24…増幅回路、 20…第1電流可変フィルタ回路、
22…第2電流可変フィルタ回路、
Q1 〜Q26,Q31〜Q50…トランジスタ、
R1 〜R15…抵抗、 C1 〜C5 …キャパシタ、
DX ,D1 ,D2 …ダイオード、 I1 〜I12…電流源。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチバイブレータ回路を有するマルチバイブレータ型発振回路において、
上記マルチバイブレータ回路の出力側に、その出力電圧波形の高調波を低減するためのフィルタ回路を接続したことを特徴とするマルチバイブレータ型発振回路。
【請求項2】
上記マルチバイブレータ回路の発振周波数を設定するバイアス電流と連動した参照電流を抽出するための電流抽出回路と、
上記フィルタ回路として機能すると共に、上記電流抽出回路から発振周波数設定用バイアス電流に連動する参照電流を入力し、この参照電流によってカットオフ周波数を変化させる電流可変式フィルタ回路と、を設け、
上記マルチバイブレータ回路の発振周波数の変化に連動させて上記フィルタ回路のカットオフ周波数を変化させ、基本波の減衰をなくすようにしたことを特徴とする請求項1記載のマルチバイブレータ型発振回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−301316(P2008−301316A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−146499(P2007−146499)
【出願日】平成19年6月1日(2007.6.1)
【出願人】(000191238)新日本無線株式会社 (569)
【Fターム(参考)】