説明

マルチメディアのコピー防止方法

【課題】 マルチメディアの端末間不法複製を防止するためのマルチメディアのコピー防止方法を提供する。
【解決手段】 ネットワーク(インターネット、無線インターネット等)を介してダウンロードされたマルチメディアに対する迅速な変形とその保安管理により、マルチメディアの無断配布、コピーなどの不法な使用を防止し、特に、ダウンロードされたマルチメディアの端末間不法複製を防止する。使用者端末から要請された所定のマルチメディアをブロック単位に分ける段階と、前記使用者端末の識別のための少なくとも一つの固有コードを暗号化演算して前記使用者端末用暗号コードを生成する段階と、前記生成された暗号コードで前記マルチメディアの所定のブロックを暗号化する段階と、前記暗号化されたブロックをダウンロードする段階とを備えてなることを特徴とするマルチメディアのコピー防止方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチメディアの端末間不法複製を防止するためのマルチメディアのコピー防止方法に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの通信事業者らは、多様なマルチメディアのダウンロードサービスを提供している。
【0003】
通常、既存のマルチメディアのダウンロードサービスは、次の動作により提供されてきた。
【0004】
まず、使用者端末は、所定の無線インターネットまたはインターネットに接続する。
【0005】
続いて、使用者端末は、マルチメディアを提供するコンテンツプロバイダのサーバーに接続するか、ダウンロードサービスプロバイダ(download service provider)のサーバーに接続する。
【0006】
その後、使用者が端末を介して望むマルチメディアを選択すると、該当のサーバーは、マルチメディア使用に伴う課金の情報を使用者に知らせる。
【0007】
使用者が再び端末を介して当該マルチメディアのダウンロードを要請すると、無線インターネットを介したダウンロードが行われる。
【0008】
要請したマルチメディアの使用者端末へのダウンロードが完了すると、該マルチメディアは使用者端末に格納される。この際、サーバーは、使用者への課金関連情報を生成する。
【0009】
使用者は、自分の端末に格納されたマルチメディアを使用する(イメージ出力、サウンド出力等)。ここで、マルチメディアは、MMF、MIDI、MP3などのサウンドデータ(sound data)とBMP、JPGなどの画像データ(image data)を総称する。
【0010】
この場合、マルチメディアは、原形そのままで使用者端末に格納され、よって、使用者端末は、格納されたマルチメディアを、組み込まれたデコーダを用いて再生する。
【0011】
一方、該使用者端末に格納されたマルチメディアは、使用者の希望に応じて関連情報と共に削除されても良い。
【0012】
一方、使用者端末へダウンロードされたマルチメディアは、コンテンツプロバイダーがその著作権を持っているので、無断で配布してはいけない。
【0013】
しかしながら、コンテンツプロバイダが、使用者端末に既にダウンロードしたマルチメディアについて著作権保護のために取れる管理方法は殆どない現状である。
【0014】
すなわち、使用者端末にダウンロードされたマルチメディアは、使用者端末の格納空間が大容量化するに伴い、下記の方法により無断で配布されているのである。
【0015】
このため、コンテンツプロバイダは、マルチメディアを一方的な無断配布やその他の不法な使用から守ることができなかった。
【0016】
1.直列USB(Serial-UniversalSerial Bus)ケーブルを用いてパーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)にマルチメディアをダウンロードした後に、これをインターネットを介して無断配布する。
【0017】
2.直列USBケーブルを用いてパーソナルコンピュータ(PC)にマルチメディアをダウンロードした後に、このパーソナルコンピュータから他の使用者端末にそれを無断コピーする。
【0018】
3.使用者端末に組み込まれたイメージ/サウンド伝送機能を用いて、ダウンロードしたマルチメディアを他の使用者端末に無断で伝送する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
そこで、マルチメディアのダウンロードサービスに対して補完的な保安関連技術が要求されることになり、一部のサービスプロバイダは、マルチメディア保安のための対策について研究を行ってきている。
【0020】
しかしながら、ネットワーク(インターネットまたは無線インターネット)を介してダウンロードしたマルチメディアに対するより具体的な保安対策はまだ見出されいない現状である。
【0021】
本発明は上記問題を解決するためのもので、その目的は、ネットワーク(インターネット、無線インターネット等)を介してダウンロードされたマルチメディアに対する迅速な変形とその保安管理により、マルチメディアを無断配布、コピーなどの不法な使用から守ることができるマルチメディアのコピー防止方法を提供することにある。
【0022】
本発明の他の目的は、ネットワーク(インターネット、無線インターネット等)を介してダウンロードされたマルチメディアの端末間不法複製を防止することができるマルチメディアのコピー防止方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0023】
上記の目的を達成するために、本発明に係るマルチメディアのコピー防止方法は、使用者端末から要請された所定のマルチメディアをブロック単位に分ける段階と、前記使用者端末の識別のための少なくとも一つの固有コードを暗号化演算して前記使用者端末用暗号コードを生成する段階と、前記生成された暗号コードで前記マルチメディアの所定のブロックを暗号化する段階と、前記暗号化されたブロックをダウンロードする段階と、を備えてなることを特徴とする。
【0024】
好ましくは、前記暗号コードは、ハッシュ関数を用いて前記固有コードを暗号化した結果である。ここで、前記固有コードは、前記使用者端末の電子一連番号(ESN:Electronic Serial Number)、移動局識別番号(MIN:Mobile Identification Number)またはインターネットプロトコル(InternetProtocol)アドレスである。
【0025】
好ましくは、前記生成された暗号コードと前記マルチメディアの所定のブロックとを排他的論理和(eXclusive OR)演算して前記暗号化を行う。
【0026】
好ましくは、前記マルチメディアのファイル名及び有効期限を含む使用権利をダウンロードする段階をさらに備える。
【0027】
好ましくは、前記マルチメディアの著作権者があらかじめ設定しておいた有効期限をダウンロードする段階をさらに備える。
【0028】
また、上記目的を達成するために、本発明に係る使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法は、所定マルチメディアをブロック単位に受信する段階と、
前記受信されたマルチメディアの使用可否を検証するための暗号化ファイルを生成する段階と、前記ブロック単位のマルチメディア及び前記生成された暗号化ファイルを格納する段階と、を備えてなることを特徴とする。
【0029】
好ましくは、前記暗号化ファイルは、ハッシュ関数を用いて前記マルチメディアの使用権利を暗号化した結果である。ここで、前記マルチメディア使用権利は、前記マルチメディアのファイル名及び前記マルチメディアの有効期限を含む。
【0030】
好ましくは、前記暗号化ファイルは、ハッシュ関数を用いて前記マルチメディアの特定ブロックを暗号化した結果である。
【0031】
好ましくは、前記ブロック単位のマルチメディア及び前記生成された暗号化ファイルをファイルシステムに格納する。
【0032】
好ましくは、前記格納されたマルチメディアの再生が試みられると、前記格納された暗号化ファイルを用いて、前記格納されたマルチメディアの使用可否を検証する段階をさらに備える。ここで、前記検証のために、前記マルチメディアの使用権利及び特定ブロックのうち少なくとも一つを用いて新規に暗号化ファイルを生成し、前記新規に生成された暗号化ファイルと前記格納された暗号化ファイルとを比較し、両暗号化ファイルが一致するか否かを判別する。このときに、前記両暗号化ファイルが一致していると、前記格納されたマルチメディアを再生し、前記両暗号化ファイルが一致していないと、前記格納されたマルチメディアと前記格納された暗号化ファイルを削除する。また、前記両暗号化ファイルが一致していると、前記有効期限をさらに用いて前記検証を行う。
【0033】
好ましくは、前記使用者端末のブーティング時に、前記格納された暗号化ファイルを用いて、前記格納されたマルチメディアの使用可否を検証する段階をさらに備える。ここで、前記検証のために、前記マルチメディアの特定ブロック、前記マルチメディアの使用権利に含まれるファイル名及び有効期限のうち少なくとも一つを用いて新規に暗号化ファイルを生成し、前記新規に生成された暗号化ファイルと前記格納された暗号化ファイルとを比較し、両暗号化ファイルが一致するか否かを判別する。このときに、前記両暗号化ファイルが一致すると、前記使用者端末のブーティングを正常に完了し、前記両暗号化ファイルが一致していないと、前記格納されたマルチメディアと前記格納された暗号化ファイルを削除する。また、前記両暗号化ファイルが一致していると、前記有効期限をさらに用いて前記検証を行う。
【0034】
好ましくは、前記マルチメディアの著作権者があらかじめ設定しておいた前記マルチメディアの有効期限をさらに受信する。
【0035】
上記目的を達成するために、本発明は、例えば、以下の手段を提供する。
(項目1)
使用者端末から要請された所定のマルチメディアをブロック単位に分ける段階と、
前記使用者端末の識別のための少なくとも一つの固有コードを暗号化演算して前記使用者端末用暗号コードを生成する段階と、
前記生成された暗号コードで前記マルチメディアの所定のブロックを暗号化する段階と、
前記暗号化されたブロックをダウンロードする段階と、
を備えてなることを特徴とするマルチメディアのコピー防止方法。
(項目2)
前記暗号コードが、ハッシュ関数を用いて前記固有コードを暗号化した結果であることを特徴とする項目1に記載のマルチメディアのコピー防止方法。
(項目3)
前記固有コードが、前記使用者端末の固有の識別番号であることを特徴とする項目2に記載のマルチメディアのコピー防止方法。
(項目4)
前記固有コードが、前記使用者端末に与えられる電子一連番号(ESN:Electronic Serial Number)、移動局識別番号(MIN:Mobile Identification Number)及びインターネットプロトコル(InternetProtocol)アドレスのうち少なくとも一つであることを特徴とする項目2に記載のマルチメディアのコピー防止方法。
(項目5)
前記生成された暗号コードと前記マルチメディアの所定のブロックとを排他的論理和(eXclusive OR)演算して前記暗号化を行うことを特徴とする項目1に記載のマルチメディアのコピー防止方法。
(項目6)
前記マルチメディアのファイル名及び有効期限を含む使用権利をダウンロードする段階をさらに備えることを特徴とする項目1に記載のマルチメディアのコピー防止方法。
(項目7)
前記マルチメディアの著作権者があらかじめ設定しておいた有効期限をダウンロードする段階をさらに備えることを特徴とする項目1に記載のマルチメディアのコピー防止方法。
(項目8)
所定マルチメディアをブロック単位に受信する段階と、
前記受信されたマルチメディアの使用可否を検証するための暗号化ファイルを生成する段階と、
前記ブロック単位のマルチメディア及び前記生成された暗号化ファイルを格納する段階と、
を備えてなることを特徴とする使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
(項目9)
前記暗号化ファイルが、ハッシュ関数を用いて前記マルチメディアの使用権利を暗号化した結果であることを特徴とする項目8に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
(項目10)
前記マルチメディア使用権利が、前記マルチメディアのファイル名及び前記マルチメディアの有効期限を含むことを特徴とする項目9に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
(項目11)
前記暗号化ファイルが、ハッシュ関数を用いて前記マルチメディアの特定ブロックを暗号化した結果であることを特徴とする項目8に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
(項目12)
前記ブロック単位のマルチメディア及び前記生成された暗号化ファイルをファイルシステムに格納することを特徴とする項目8に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
(項目13)
前記格納されたマルチメディアの再生が試みられると、前記格納された暗号化ファイルを用いて、前記格納されたマルチメディアの使用可否を検証する段階をさらに備えることを特徴とする項目8に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
(項目14)
前記検証のために、前記マルチメディアの使用権利及び特定ブロックのうち少なくとも一つを用いて新規に暗号化ファイルを生成し、前記新規に生成された暗号化ファイルと前記格納された暗号化ファイルとを比較し、両暗号化ファイルが一致するか否かを判別することを特徴とする項目13に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
(項目15)
前記両暗号化ファイルが一致していると、前記格納されたマルチメディアを再生することを特徴とする項目14に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
(項目16)
前記両暗号化ファイルが一致していないと、前記格納されたマルチメディアと前記格納された暗号化ファイルを削除することを特徴とする項目14に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
(項目17)
前記両暗号化ファイルが一致していると、前記有効期限をさらに用いて前記検証を行うことを特徴とする項目14に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
(項目18)
前記使用者端末のブーティング時に、前記格納された暗号化ファイルを用いて、前記格納されたマルチメディアの使用可否を検証する段階をさらに備えることを特徴とする項目8に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
(項目19)
前記検証のために、前記マルチメディアの特定ブロック、前記マルチメディアの使用権利に含まれるファイル名及び有効期限のうち少なくとも一つを用いて新規に暗号化ファイルを生成し、前記新規に生成された暗号化ファイルと前記格納された暗号化ファイルとを比較し、両暗号化ファイルが一致するか否かを判別することを特徴とする項目18に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
(項目20)
前記両暗号化ファイルが一致すると、前記使用者端末のブーティングを正常に完了することを特徴とする項目19に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
(項目21)
前記両暗号化ファイルが一致していないと、前記格納されたマルチメディアと前記格納された暗号化ファイルを削除することを特徴とする項目19に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
(項目22)
前記両暗号化ファイルが一致していると、前記有効期限をさらに用いて前記検証を行うことを特徴とする項目19に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
(項目23)
前記マルチメディアの著作権者があらかじめ設定しておいた前記マルチメディアの有効期限をさらに受信することを特徴とする項目8に記載のマルチメディアのコピー防止方法。
【発明の効果】
【0036】
本発明は、下記のような効果を有する。
【0037】
第一、本発明によれば、使用者端末にマルチメディアがダウンロードされる時点で該マルチメディアに対する著作権が設定されるため、マルチメディアのダウンロード後に使用者端末における著作権の保護がより強力になる。
【0038】
第二、パーソナルコンピュータ(PC)にマルチメディアをダウンロードした後に、これをインターネットを介して無断配布する場合や、パーソナルコンピュータ(PC)にマルチメディアをダウンロードした後に、該パーソナルコンピュータから他の使用者端末に、ダウンロードされたマルチメディアを無断コピーする場合や、使用者端末に組み込まれたイメージ/サウンド伝送機能を用いてダウンロードされたマルチメディアを他の使用者端末に無断で伝送配布する場合などの不法使用を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
以下、本発明に係るマルチメディアのコピー防止方法の好適な実施形態について、添付の図面に基づいて説明する。以下に挙げられる添付図面及びこれらの図面に基づく本発明の具体例は、本発明の一例に過ぎなく、これらにより本発明の技術的思想、核心構成及び作用が制限されるわけではない。
【0040】
本発明は、下記のような手順を行う。
【0041】
第一に、マルチメディアをブロック単位にダウンロードし、該ダウンロードされたマルチメディアを使用者端末に格納する際に、各ブロックデータを一定パターンによって変形して格納する。
【0042】
第二に、各使用者端末にダウンロード/格納されたマルチメディアを制御するための暗号化ファイルを生成する。
【0043】
第三に、使用者端末にダウンロード/格納されたマルチメディアを再生する際に、そのマルチメディアの合法的使用可否を検証する。また、使用者端末をブーティングするときにダウンロード/格納されたマルチメディアの合法的使用可否を検証する。特に、検証を通じて不法なマルチメディアは削除する。また、ダウンロード/格納されたマルチメディアを再生する際や使用者端末をブーティングする際に、著作権者による該当のマルチメディアの制御が行われる。
【0044】
一方、上記または下記の使用者端末の例としては、一般のインターネットに接続可能なパーソナルコンピュータまたは無線インターネットに接続可能な移動端末(mobile terminal)等が挙げられる。
【0045】
次に、図1に基づき、マルチメディアのダウンロード/格納手順についてより詳細に説明する。
【0046】
図1は、本発明によるマルチメディアのダウンロードとその格納手順を示す図である。
【0047】
まず、サーバーの動作は、次の通りである。
【0048】
サーバーは、使用者端末から所定のマルチメディアが要請されると、この要請されたマルチメディアを、定められた大きさのブロック単位に分ける。また、サーバーは、分けられたブロックをそれぞれ暗号化するための暗号コードを生成する。ここで、暗号コードは、マルチメディアを要請した使用者端末を識別するためのその使用者端末の固有コードを暗号化演算して生成する。
【0049】
続いて、サーバーは、分けられたブロックをダウンロードする前に、各ブロックを、生成された暗号コードで暗号化する。そして、暗号化したブロックを使用者端末にダウンロードする。一方、サーバーは、マルチメディアをブロック単位にダウンロードする際に、そのマルチメディアのファイル名と有効期限などが含まれたマルチメディア使用権利も共にダウンロードする。
【0050】
一方、使用者端末の動作は、次の通りである。
【0051】
使用者端末は、サーバーからダウンロードしたマルチメディアをブロック単位に格納する。
【0052】
最後のブロックまで受信しマルチメディアのダウンロードが完了すると、使用者端末は、再生時または初期駆動時(ブーティング時)に、格納されたマルチメディアに対する検証に使用される保安ファイル(暗号化ファイル)を自動生成する。使用者端末は、保安ファイル(暗号化ファイル)を生成する際に、マルチメディアのファイル名と有効期限などが含まれた使用権利を使用したり、特定ブロックを使用したりする。
【0053】
そして、使用者端末は、生成された保安ファイル(暗号化ファイル)を格納手段に格納する。ここで、格納手段は、格納されるマルチメディアブロックを管理するためのファイルシステムであると好ましい。
【0054】
その後、格納されたマルチメディアの再生が使用者から要請されたり、使用者端末が初期駆動される時(ブーティングされる時)に、該使用者端末は、保安ファイル(暗号化ファイル)が一致するか否かを判別し、また、付加的に格納されたマルチメディアの有効期限を確認することで、格納されたマルチメディアを検証する。
【0055】
したがって、サーバーから正式にマルチメディアをダウンロードしていない使用者端末は、上記の検証に要求されるデータを全く獲得できず、他の使用者端末からマルチメディアを得てもそれを再生することができない。
【0056】
上記の過程を、図1を参照してより詳細に説明すると、まず、使用者端末は、所定の無線インターネットまたはインターネットに接続する。
【0057】
次いで、使用者端末は、多様なコンテンツを提供するコンテンツプロバイダのサーバー(以下、コンテンツサーバーという)に接続する(ステップS1)。または、ダウンロードサービスプロバイダ(download service provider)のサーバーに接続する。以下では、コンテンツサーバーがコンテンツとしてマルチメディアをダウンロードする場合について説明する。
【0058】
コンテンツサーバー(contents server)は、多様なマルチメディアに関する情報を、接続した使用者端末に提供する。
【0059】
もし、使用者が、端末に備えられた使用者インターフェース(例えば、ディスプレイ、キー等)を用いて所定のマルチメディアを選択すると、コンテンツサーバーは、選択されたマルチメディアに対する課金情報、すなわち、マルチメディア使用に伴う費用を使用者端末に提供する。これにより、使用者は、使用者インターフェースを介して該当の課金情報を確認することができる。
【0060】
その後、使用者が、端末に備えられた使用者インターフェースを用いて一つまたはそれ以上のマルチメディアのダウンロードを要請すると(ステップS2)、コンテンツサーバーは、使用者端末に該当のマルチメディアをブロック単位に分けてダウンロードする(ステップS4)。そして、サーバーは、マルチメディアをブロック単位にダウンロードする際に、そのマルチメディアのファイル名と有効期限などが含まれたマルチメディア使用権利をさらにダウンロードする。
【0061】
一方、本発明では、上記のマルチメディアのダウンロードに先立ち、コンテンツサーバーが、接続された使用者端末に割り当てる固有の暗号コードを生成する(ステップS3)。そして、数学式1に例示するように、生成された暗号コードを、ダウンロードされるマルチメディアのブロックデータと排他的論理和(eXclusive OR)演算する。
(数学式1)
【0062】
【数1】

式中、k(=1,2,3,…,i,…,n−1,n)は変数であり、ダウンロードされるマルチメディアをブロック単位に分ける際に、それによるブロックデータの個数である。そして、ESNは、使用者端末に固有に与えられた電子一連番号(ESN:Electronic Serial Number)である。そして、H(ESN)は、ESNに対するハッシュ関数値であり、暗号コードに該当する。
【0063】
この暗号コードは、ハッシュ関数のような所定の暗号化関数を用いて使用者端末にまたは使用者を識別するために固有に与えられたコード(番号や識別子)を暗号化演算した結果である。ここで、暗号化演算に使用される番号(number)や識別字(identifier)としては、前述のESNや使用者端末に固有に与えられる移動局識別番号(MIN:MobileIdentification Number)、インターネットプロトコル(Internet Protocol)アドレスなどが挙げられる。
【0064】
したがって、コンテンツサーバーは、マルチメディアを構成するブロックデータと生成された暗号コードとを排他的論理和(XOR)した結果(数学式1)を、使用者端末にダウンロードする。
【0065】
こうすると、使用者端末は、マルチメディアをブロック単位に受信する。仮に、マルチメディアに該当する最後のブロック“Block(n)”まで受信すると、使用者端末は、受信した全てのブロックを格納手段(例えば、ファイルシステム)に格納する。ところで、事実上、使用者端末は、マルチメディアを構成する各ブロックデータを前述の暗号コードと排他的論理和演算した結果(ブロック)を複数個受信する。したがって、“Block(1)”は実際に
【0066】
【化1】

であり、最後のブロックである“Block(n)”は
【0067】
【化2】

である。
【0068】
この結果、使用者端末が最後のブロック
【0069】
【化3】

を受信し受信が完了すると(ステップS5)、使用者端末には保安ファイル(暗号化ファイル)が生成される(ステップS6)。
【0070】
次に、使用者端末が、ダウンロードされたマルチメディアを制御するための保安ファイル(暗号化ファイル)を生成する手順について説明する。
【0071】
図2は、本発明による保安ファイル生成手順を示す図である。
【0072】
図2を参照すると、使用者端末にダウンロードされたマルチメディアのファイル名を“a.mmf”と仮定する。
【0073】
使用者端末は、図1の手順によりダウンロードされたマルチメディアを、格納手段にブロック単位に格納する(ステップS11乃至ステップS13)。このときに格納手段に格納されるマルチメディアは、下記の数学式2で示される。
【0074】
(数学式2)
【0075】
【数2】

式中、k(=1,2,3,…,i,…,n−1,n)は変数であり、ダウンロードされたマルチメディアをブロック単位に分ける際にそれによるブロックデータの個数を表し、[a.mmf]は、マルチメディアのファイル名を表す。
【0076】
最後のブロックBlock(n)である
【0077】
【化4】

が格納手段に格納されると、使用者端末は、下記の数学式3で示される保安ファイル(暗号化ファイル)を生成する(ステップS14)。
【0078】
(数学式3)
【0079】
【数3】

式中、有効期限は、著作権者が、使用者端末にダウンロードされたマルチメディアを制御するために使用される。
【0080】
一方、保安ファイルは、上記の数学式3を含め、多様な形態に生成される。
【0081】
すなわち、保安ファイル(暗号化ファイル)の他の例に、マルチメディアの特定ブロックそのものを有効期限と組み合わせてなる、下記の数学式4で示されるものが挙げられる。
【0082】
(数学式4)
【0083】
【数4】

式中、“Block(k)”は、マルチメディアを構成する純粋なブロックデータであるか、該純粋なブロックデータを暗号コードと排他的論理和演算した結果である。
【0084】
最終的に、使用者端末は、上記のように生成された保安ファイル“a.enc”を格納手段に格納する(ステップS15)。一方、使用者端末は、上記のように生成されたまたは下記に説明される保安ファイル“a.enc”を、該当のマルチメディアと連携させて格納手段に格納する。
【0085】
また、保安ファイル(暗号化ファイル)のさらに他の例に、マルチメディアファイル名のみをハッシュ関数で暗号化演算して生成した、下記の数学式5で示されるものが挙げられる。
【0086】
(数学式5)
【0087】
【数5】

上記式5の保安ファイルは、図3または図4に示すマルチメディアの再生時により有用となる。
【0088】
一方、コンテンツサーバーは、図2に示す手順のためにマルチメディアをダウンロードする際に、該当のマルチメディアの著作権者があらかじめ設定しておいた有効期限を含む使用権利をさらにダウンロードする。こうすると、使用者端末は、その使用権利を該当のマルチメディアに連係させて格納手段に格納する。
【0089】
また、図2に示す保安ファイル生成は、マルチメディアダウンロード中またはマルチメディアのダウンロード完了後に自動で行われる。
【0090】
以下では、本発明の様々な実施形態によるマルチメディアの再生手順について説明する。特に、マルチメディアの再生時にはマルチメディアのファイル名及び/または使用期限などを含むマルチメディアの使用権利を用いて該当のマルチメディアに対する検証を実施する。
【0091】
図3は、本発明の第1実施形態によるマルチメディアの再生手順を示す図である。
【0092】
図3を参照すると、使用者端末は、格納手段に格納されたマルチメディアに対する検証を行い、この検証結果に基づいて当該マルチメディアを再生したり削除する。ここで、検証は、前述した数学式5の保安ファイルを使用するものと仮定する。
【0093】
使用者が、端末に備えられた使用者インターフェース(例えば、ディスプレイ、キー等)を用いて、格納手段(例えば、ファイルシステム)に格納された所定のマルチメディアに対する再生を試みると(ステップS20)、使用者端末は、該当するマルチメディア使用権利のファイル名“a.mmf”を用いて保安ファイル(暗号化ファイル)を生成するためのハッシュ関数暗号化演算を行う。すなわち、上記の数学式5の暗号化演算を行う。
【0094】
これにより、新規の保安ファイル(Security file_new)が生成される(ステップS21)。
【0095】
続いて、使用者端末は、新規に生成された保安ファイル(Security file_new)と、再生が試みられたマルチメディアと連係して既に格納された保安ファイル(Securityfile_stored)とを比較する(ステップS22)。そして、既に格納された保安ファイル(Security file_stored)は、該当のマルチメディアをダウンロードする際にそのマルチメディアファイル名を用いて暗号化演算を行ったのち格納手段に格納したものである。
【0096】
この比較結果、両保安ファイルが一致すると、格納された該当のマルチメディアを再生する(ステップS23、ステップS24)。
【0097】
一方、比較の結果、両保安ファイルが一致しないと、使用者端末は、格納された該当のマルチメディアとその保安ファイル(暗号化ファイル)を削除する(ステップS25)。
【0098】
図4は、本発明の第2実施形態によるマルチメディアの再生手順を示す図である。
【0099】
図4を参照すると、使用者端末は、格納手段に格納されたマルチメディアに対する検証を行い、該マルチメディアを検証結果に基づいて再生したり削除したりする。ここで、検証は、前述の数学式5の保安ファイルを使用するものと仮定する。また、検証のためにマルチメディア使用権利の有効期限をさらに使用する。
【0100】
使用者が、端末に備えられた使用者インターフェース(例えば、ディスプレイ、キー等)を用いて、格納手段(例えば、ファイルシステム)に格納された所定のマルチメディアの再生を試みると(ステップS30)、使用者端末は、該当のマルチメディア使用権利のファイル名“a.mmf”を用いて保安ファイル(暗号化ファイル)を生成するためのハッシュ関数暗号化演算を行う。すなわち、上記の数学式5の暗号化演算を行う。
【0101】
これにより、新規の保安ファイル(Security file_new)が生成される(ステップS31)。
【0102】
続いて、使用者端末は、新規に生成された保安ファイル(Security file_new)と、再生が試みられたマルチメディアと連係して既に格納された保安ファイル(Securityfile_stored)とを比較する(ステップS32)。ここで、既に格納された保安ファイル(Security file_stored)は、該当のマルチメディアをダウンロードする際にそのマルチメディアファイル名を用いて暗号化演算を行ったのち格納手段に格納したものである。
【0103】
この比較の結果、両保安ファイルが一致すると、使用者端末は、格納された該当のマルチメディアの有効期限と現在日付(時間)とをさらに比較する(ステップS33、ステップS34)。
【0104】
この比較の結果、格納された有効期限が現在日付(時間)を超えず有効であると、該当のマルチメディアが有効であると判断し、使用者端末は、その検証に成功したマルチメディアを再生する(ステップS35、ステップS37)。
【0105】
仮に、ステップS33の比較結果、両保安ファイルが一致しないと、使用者端末は、格納された該当のマルチメディアとその保安ファイル(暗号化ファイル)を削除する(ステップS36)。
【0106】
また、ステップS35の比較結果、有効期限が現在日付(時間)を超えた場合にも、使用者端末は、ステップS36に移行し、格納された該当のマルチメディアとその保安ファイル(暗号化ファイル)を削除する。
【0107】
以上に説明した如く、図4の手順では、マルチメディアを再生する前に、使用者端末が、著作権者が設定した有効期限を現在日付(時間)と比較する。そして、その比較結果に基づいて有効期限が満了した場合には格納された該当のマルチメディアを削除する。より好ましくは、使用者端末は、マルチメディアの削除前に、使用者インターフェース(例えば、ディスプレイ、スピーカー等)を用いて著作権満了をあらかじめ知らせる。
【0108】
図5は、本発明の第1実施形態によるマルチメディアの合法的使用可否の検証手順とそれによるマルチメディアの削除手順を示す図で、特に、使用者端末のブーティング時に行われる手順を示すものである。
【0109】
図5を参照すると、使用者端末の起動時に、すなわち、使用者端末がブーティングする時に(ステップS40)、使用者端末は、格納手段に格納されたマルチメディアを検索する(ステップS41)。
【0110】
仮に、マルチメディアが一つでも検索されると、検索されたマルチメディアとそれに関連する使用権利(ファイル名、有効期限を含む)を用いて暗号化演算を行う。すなわち、検索されたマルチメディアの所定のブロック、ファイル名及び有効期限のうち少なくとも一つをハッシュ関数で暗号化演算し、新規の保安ファイル(暗号化ファイル)を生成する(ステップS42)。
【0111】
続いて、使用者端末は、新規に生成された保安ファイル(Security file_new)と、格納されたマルチメディアと連係して既に格納された保安ファイル(Securityfile_stored)とを比較する(ステップS43)。ここで、既に格納された保安ファイル(Security file_stored)は、該当のマルチメディアをダウンロードする際にそのマルチメディアの所定のブロック、ファイル名及び有効期限のうち少なくとも一つを用いて暗号化演算を行ったのち格納手段に格納したものである。
【0112】
この比較結果、両保安ファイルが一致すると、使用者端末は、駆動を正常に維持する(ステップS44、ステップS46)。すなわち、使用者端末のブーティングを正常に完了する。
【0113】
一方、ステップS44の比較結果、両保安ファイルが一致しないと、使用者端末は、格納された該当のマルチメディアとその保安ファイル(暗号化ファイル)を削除した後に、駆動を正常に維持する(ステップS45、ステップS46)。すなわち、マルチメディアとその保安ファイル(暗号化ファイル)の削除後に使用者端末のブーティングを正常に完了する。
【0114】
図6は、本発明の第2実施形態によるマルチメディアの合法的使用可否の検証手順とそれによるマルチメディアの削除手順を示す図で、特に、使用者端末のブーティング時に行われる手順を示すものである。
【0115】
図6を参照すると、使用者端末の起動時に、すなわち、使用者端末のブーティング時に(ステップS50)、使用者端末は、格納手段に格納されたマルチメディアを検索する(ステップS51)。
【0116】
仮に、マルチメディアが一つでも検索されると、該検索されたマルチメディアとそれに関連する情報(ファイル名、有効期限)を用いて暗号化演算を行う。すなわち、検索されたマルチメディアの所定のブロック、ファイル名及び有効期限のうち少なくとも一つをハッシュ関数で暗号化演算し、新規の保安ファイル(暗号化ファイル)を生成する(ステップS52)。
【0117】
続いて、使用者端末は、新規に生成された保安ファイル(Security file_new)と、格納されたマルチメディアと連係して既に格納された保安ファイル(Securityfile_stored)とを比較する(ステップS53)。ここで、既に格納された保安ファイル(Security file_stored)は、該当のマルチメディアをダウンロードする際にそのマルチメディアの所定のブロック、ファイル名及び有効期限のうち少なくとも一つを用いて暗号化演算を行ったのち格納手段に格納したものである。
【0118】
比較した両保安ファイルが一致していると、使用者端末は、格納された該当のマルチメディアの有効期限と現在日付(時間)をさらに比較する(ステップS54、ステップS55)。
【0119】
ステップS55の比較結果、格納された有効期限が現在日付(時間)を超えず有効であると、使用者端末は、該当のマルチメディアが有効であると判断し、駆動を正常に維持する(ステップS56、ステップS58)。すなわち、使用者端末のブーティングを正常に完了する。
【0120】
一方、ステップS54の比較結果、両保安ファイルが一致していないと、使用者端末は、格納された該当のマルチメディアとその保安ファイル(暗号化ファイル)を削除する(ステップS57)。また、ステップS56において有効期限が現在日付(時間)を超えたものと判断された場合にも、使用者端末は、ステップS57に移行し、格納された該当のマルチメディアとその保安ファイル(暗号化ファイル)を削除する。したがって、使用者端末は、格納された該当のマルチメディアとその保安ファイル(暗号化ファイル)を削除した後に駆動を正常に維持する(ステップS58)。すなわち、マルチメディアとその保安ファイル(暗号化ファイル)の削除後に使用者端末のブーティングを正常に完了する。
【0121】
ここで、使用者端末が正常に駆動するということは、格納されたマルチメディアの再生が可能な状態を意味する。もちろん、図3または4に示す検証手順は経る。
【0122】
以上に説明された本発明は、クライアント-サーバー間のインターネットサービスに全て適用され、その技術的範囲は、前述した本発明の詳細な説明により限定されず、特許請求の範囲によって定められるべきである。
【0123】
尚、以上では具体例に挙げて本発明を説明してきたが、本発明は、これら具体例に限定されず、本発明の技術的思想を逸脱しない限度内で様々な変更及び修正が可能であることは、当分野で通常の知識を持つ者にとっては明らかである。
【0124】
したがって、本発明の技術的範囲は、明細書に記載された詳細な説明により限定されてはいけなく、特許請求の範囲及びそれと均等なものによって定められるべきである。
【0125】
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。
【0126】
マルチメディアの端末間不法複製を防止するためのマルチメディアのコピー防止方法を提供する。
【0127】
ネットワーク(インターネット、無線インターネット等)を介してダウンロードされたマルチメディアに対する迅速な変形とその保安管理により、マルチメディアの無断配布、コピーなどの不法な使用を防止し、特に、ダウンロードされたマルチメディアの端末間不法複製を防止する。
【図面の簡単な説明】
【0128】
【図1】本発明によるマルチメディアのダウンロードとその格納手順を示す図である。
【図2】本発明による保安ファイル生成手順を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態によるマルチメディアの再生手順を示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態によるマルチメディアの再生手順を示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態によるマルチメディアの合法的使用可否の検証手順とそれによるマルチメディアの削除手順を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態によるマルチメディアの合法的使用可否の検証手順とそれによるマルチメディアの削除手順を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者端末から要請された所定のマルチメディアをブロック単位に分ける段階と、
前記使用者端末の識別のための少なくとも一つの固有コードを暗号化演算して前記使用者端末用暗号コードを生成する段階と、
前記生成された暗号コードで前記マルチメディアの所定のブロックを暗号化する段階と、
前記暗号化されたブロックをダウンロードする段階と、
を備えてなることを特徴とするマルチメディアのコピー防止方法。
【請求項2】
前記暗号コードが、ハッシュ関数を用いて前記固有コードを暗号化した結果であることを特徴とする請求項1に記載のマルチメディアのコピー防止方法。
【請求項3】
前記固有コードが、前記使用者端末の固有の識別番号であることを特徴とする請求項2に記載のマルチメディアのコピー防止方法。
【請求項4】
前記固有コードが、前記使用者端末に与えられる電子一連番号(ESN:Electronic Serial Number)、移動局識別番号(MIN:Mobile Identification Number)及びインターネットプロトコル(InternetProtocol)アドレスのうち少なくとも一つであることを特徴とする請求項2に記載のマルチメディアのコピー防止方法。
【請求項5】
前記生成された暗号コードと前記マルチメディアの所定のブロックとを排他的論理和(eXclusive OR)演算して前記暗号化を行うことを特徴とする請求項1に記載のマルチメディアのコピー防止方法。
【請求項6】
前記マルチメディアのファイル名及び有効期限を含む使用権利をダウンロードする段階をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のマルチメディアのコピー防止方法。
【請求項7】
前記マルチメディアの著作権者があらかじめ設定しておいた有効期限をダウンロードする段階をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のマルチメディアのコピー防止方法。
【請求項8】
所定マルチメディアをブロック単位に受信する段階と、
前記受信されたマルチメディアの使用可否を検証するための暗号化ファイルを生成する段階と、
前記ブロック単位のマルチメディア及び前記生成された暗号化ファイルを格納する段階と、
を備えてなることを特徴とする使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
【請求項9】
前記暗号化ファイルが、ハッシュ関数を用いて前記マルチメディアの使用権利を暗号化した結果であることを特徴とする請求項8に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
【請求項10】
前記マルチメディア使用権利が、前記マルチメディアのファイル名及び前記マルチメディアの有効期限を含むことを特徴とする請求項9に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
【請求項11】
前記暗号化ファイルが、ハッシュ関数を用いて前記マルチメディアの特定ブロックを暗号化した結果であることを特徴とする請求項8に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
【請求項12】
前記ブロック単位のマルチメディア及び前記生成された暗号化ファイルをファイルシステムに格納することを特徴とする請求項8に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
【請求項13】
前記格納されたマルチメディアの再生が試みられると、前記格納された暗号化ファイルを用いて、前記格納されたマルチメディアの使用可否を検証する段階をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
【請求項14】
前記検証のために、前記マルチメディアの使用権利及び特定ブロックのうち少なくとも一つを用いて新規に暗号化ファイルを生成し、前記新規に生成された暗号化ファイルと前記格納された暗号化ファイルとを比較し、両暗号化ファイルが一致するか否かを判別することを特徴とする請求項13に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
【請求項15】
前記両暗号化ファイルが一致していると、前記格納されたマルチメディアを再生することを特徴とする請求項14に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
【請求項16】
前記両暗号化ファイルが一致していないと、前記格納されたマルチメディアと前記格納された暗号化ファイルを削除することを特徴とする請求項14に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
【請求項17】
前記両暗号化ファイルが一致していると、前記有効期限をさらに用いて前記検証を行うことを特徴とする請求項14に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
【請求項18】
前記使用者端末のブーティング時に、前記格納された暗号化ファイルを用いて、前記格納されたマルチメディアの使用可否を検証する段階をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
【請求項19】
前記検証のために、前記マルチメディアの特定ブロック、前記マルチメディアの使用権利に含まれるファイル名及び有効期限のうち少なくとも一つを用いて新規に暗号化ファイルを生成し、前記新規に生成された暗号化ファイルと前記格納された暗号化ファイルとを比較し、両暗号化ファイルが一致するか否かを判別することを特徴とする請求項18に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
【請求項20】
前記両暗号化ファイルが一致すると、前記使用者端末のブーティングを正常に完了することを特徴とする請求項19に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
【請求項21】
前記両暗号化ファイルが一致していないと、前記格納されたマルチメディアと前記格納された暗号化ファイルを削除することを特徴とする請求項19に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
【請求項22】
前記両暗号化ファイルが一致していると、前記有効期限をさらに用いて前記検証を行うことを特徴とする請求項19に記載の使用者端末のマルチメディアのコピー防止方法。
【請求項23】
前記マルチメディアの著作権者があらかじめ設定しておいた前記マルチメディアの有効期限をさらに受信することを特徴とする請求項8に記載のマルチメディアのコピー防止方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2006−81178(P2006−81178A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−254193(P2005−254193)
【出願日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】