説明

メダル選別手段を有するメダル処理装置及びメダル預入払出装置

【課題】
本発明の第1の目的は、メダルの選別手段が故障した場合であってもメダル処理を行うことができるメダル選別手段を備えたメダル処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】
メダルの保留手段と、メダルを払い出すメダル払出手段と、前記メダルの保留手段から前記メダル払出手段へメダルを搬送する搬送手段と、を有するメダル処理装置において、前記搬送手段のメダル送出口の下流に前記メダル払出手段及び真偽メダルを選別するメダル選別手段を配置し、さらに、前記メダル送出口と前記メダル選別手段との間に前記メダル払出手段又は前記メダル選別手段への振分手段を配置し、前記振分手段によって偽メダルを前記メダル払出手段に供給する以前に排除すること若しくは排除しないことを選択可能にしたことを特徴とするメダル選別手段を有するメダル処理装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム場で用いるメダルの選別手段を有するメダル処理装置に関する。
特に、異種メダル(他店メダル等、以下「偽メダル」という)を選別できるメダル選別手段を他の機能を有するメダル処理装置に組み込んだメダル処理装置に関する。
詳しくは、メダルの選別手段を有するメダル預入払出装置、若しくは、メダル選別手段を有するメダル貸し機に関する。
さらに詳しくは、メダル選別手段が故障した場合であっても、メダル処理装置、メダル預入払出装置及びメダル貸し機が使用できるようにしたメダル選別手段を有するメダル処理装置、メダル預入払出装置及びメダル貸し機に関する。
なお、本明細書で使用する「メダル」は、パチスロ機やメダルゲーム機用のメダル、代用コイン、及び、同様の遊技媒体の総称である。
【背景技術】
【0002】
第1の従来技術として、投入したメダルを載置して回転するターンテーブルと、前記ターンテーブルの回転による遠心力によって前記メダルが一枚ずつ送り込まれるメダル搬送路と、前記メダル搬送路に送り込まれた前記メダルを搬送中に検知し、その通過枚数を計数するメダル通過検知手段と、前記メダル搬送路で搬送中の前記メダルに施された模様を読み取って、正規の模様か否かを判別するメダル模様判別手段と、前記メダル模様判別手段により前記メダルに異種模様が施されているとき、当該メダルを前記メダル搬送路の外部に排除するメダル排除手段と、を備えたことを特徴とするメダル計数機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、第2の従来技術として、メダルの預入部と、預け入れされたメダルの計数機と、メダルの貯留部と、貯留されたメダルの払出計数機と、を含むメダル預入払出装置が知られている (例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開2006-4166 (3―5頁、図1―4)
【特許文献2】特許3772082(段落番号0029〜0032、図4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
第1の従来技術においては、遊技者から受け取った多量のメダルを迅速にカウントせねばならいため、メダルの選別も高速で行わねばならない。
例えば、メダル計数能力は、1分当たり2000枚が要求され、メダル1枚を30ミリ秒で撮像及び判別せねばならい。
第1の従来技術におけるメダルの真偽判別は、メダル表面の模様を読みとって行う所謂画像選別であるため、高解像度の画像を取得した後、マイクロプロセッサによる画像処理を超高速で行う必要があり、画像の取得及び処理装置が高価になるという問題があり、俄に採用できない。
また、第1の従来技術においてはベルトとの摩擦力により搬送される途上においてメダルの画像を取得するので、発光タイミングとメダル位置との間にズレを生じやすく、識別に十分な画像を取得できない問題がある。
【0005】
第2の従来技術においては、単に、遊技者が獲得したメダルを預け入れ、次の遊技時に預け入れた範囲内において払い出しを受けるにすぎず、受け入れたメダルを払い出してしまうため、別途偽メダルを選別せねばならなす、多数の工数を要する問題がある。
【0006】
第2の従来技術の問題を解決するため、第2の従来技術に第1の従来技術を組み合わせることが考えられる。
すなわち、遊技者が預け入れたメダルを第1の従来技術の真偽判別装置付きのメダル計数機を経由して払い出すことが考えられる。
この場合、偽メダルはメダル計数機によって排除できる利点があるが、メダル計数機或いは組み合わされている画像の取得及び処理装置が故障した場合、メダルの預入及び払出を行うことができなくなるので俄に採用することは出来ない。
【0007】
本発明の第1の目的は、メダルの選別手段が故障した場合であってもメダル処理を行うことができるメダル選別手段を備えたメダル処理装置を提供することを目的とする。
本発明の第2の目的は、メダルの選別手段が故障した場合であってもメダルの預入及び払出を行うことができるメダル選別手段を有するメダル預入払出装置を提供することを目的とする。
本発明の第3の目的は、メダルの選別手段が故障した場合であってもメダルの払出を行うことができるメダルの選別手段を備えたメダル貸し機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するため、本発明にかかるメダルの処理装置は以下のように構成されている。
メダルの保留手段と、メダルを払い出すメダル払出手段と、前記メダルの保留手段から前記メダル払出手段へメダルを搬送する搬送手段と、を有するメダル処理装置において、前記搬送手段のメダル送出口の下流に前記メダル払出手段及び真偽メダルを選別するメダル選別手段を配置し、さらに、前記メダル送出口と前記メダル選別手段との間に前記メダル払出手段又は前記メダル選別手段への振分手段を配置し、前記振分手段によって偽メダルを前記メダル払出手段に供給する以前に排除すること若しくは排除しないことを選択可能にしたことを特徴とするメダル選別手段を有するメダル処理装置である。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1のメダル選別手段を有するメダル処理装置において、前記振分手段は前記メダル送出口の下方に位置する第2搬送手段及び前記第2搬送手段の逆送手段を含み、前記第2搬送手段の正転時の前記メダル送出口の下方に前記メダル選別手段が配置され、前記メダル選別手段で選別された正メダルは前記メダル払出手段に供給されることを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、メダルの預入手段と、前記預入手段から受け取ったメダルを保留して払い出すメダル払出手段と、を有するメダル預入払出装置において、前記計数手段と前記メダル払出手段との間のメダル経路に真偽メダルを選別するメダル選別手段を配置し、さらに、前記メダル預入手段と前記メダル選別手段との間に前記メダル預入手段からのメダルを前記メダル選別手段若しくは前記メダル払出手段に振り分ける振分手段を配置し、前記振分手段によって偽メダルを前記メダル払出手段に供給する以前に排除すること若しくは排除しないことを選択可能にしたことを特徴とするメダル選別手段を有するメダル預入払出装置である。
【0011】
請求項4の発明は、メダルの預入口と、前記預入口から預け入れられたメダルを計数する計数手段と、前記計数手段で計数されたメダルを揚送する揚送手段と、前記揚送手段で搬送されたメダルを後述のメダル選別手段又は保留装置に選択的に振り分ける振分手段と、前記振分手段から受け取ったメダルの真偽を判別し、真正メダルを前記保留装置に供給するメダル選別手段と、後述の払出装置によって払い出されるメダルを保留する保留装置と、前記保留装置に保留されたメダルを払い出す払出装置と、を備えることを特徴とするメダル選別手段を有するメダル預入払出装置である。
【0012】
請求項5の発明は、下位に配置されたメダル保留手段と、前記メダル保留手段の上位に配置され、メダルを払い出すメダル払出手段と、前記メダル保留手段のメダルを前記メダル払出手段に搬送する搬送手段と、を有するメダル貸出機において、真偽メダルを選別するメダル選別手段を設け、前記搬送手段と前記メダル払出手段との間のメダル経路に後述のメダル選別手段若しくは前記メダル払出手段へ選択的にメダルの経路を振り分ける振分手段を配置し、前記メダル払出手段の払出前に前記メダル選別手段によって偽メダルを排除できるようにしたことを特徴とするメダル貸し機である。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1ないし4のメダル選別手段を有するメダル処理装置において、前記メダル選別手段はメダル表面の模様を識別することを特徴とする。
【0014】
請求項7の発明は、請求項4のメダル選別手段を有するメダル預入払出装置において、前記メダル選別手段は、所定の速度で移動する押動体と、前記押動体によって押動されるメダルを撮像する撮像装置と、前記押動体にメダルを一つずつ供給する整列供給装置と、前記押動体に押動される前記メダルを案内する案内体と、を含んでいることを特徴とする。
【0015】
請求項8の発明は、請求項3ないし4のメダル選別手段を有するメダル預入払出装置において、前記揚送手段が間欠揚送手段であることを特徴とする。
【0016】
請求項9の発明は、請求項9のメダル選別手段を有するメダル預入払出装置において、間欠揚送手段が無端循環体に取り付けられたバケットであることを特徴とする。
【0017】
請求項10の発明は、請求項4のメダル選別手段を有するメダル預入払出装置において、メダル選別モード又は非選別モードの自動設定手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
請求項1の発明において、保留手段に保留されているメダルは搬送手段によって搬送され、メダル送出口から振分手段に供給される。
振分手段は、メダル送出口から供給されたメダルをメダル選別手段又はメダル払出手段に選択的に振り分けることができる。
通常、振分手段はメダル選別手段にメダルを振り分けるよう設定される。
これにより、保留手段から供給されたメダルはメダル選別手段によって真偽を判別され、偽メダルは排除され、真正メダルのみがメダル払出手段に供給される。
よって、偽メダルは払出手段に供給されないので、顧客に偽メダルを払い出すことがない利点を有する。
また、搬送手段によるメダル供給はメダルの預入と同期して高速でメダルを識別し、選別する必要がないので、比較的低速で識別及び選別ができる。
よって、識別処理速度が比較的遅い装置を使用できるので、装置が安価である利点を有する。
メダル選別手段が故障した場合、振分手段はメダル送出口から供給されたメダルをメダル払出手段に供給するよう切り換えられる。
これにより、メダル保留手段から供給された全てのメダルはメダル払出手段から払い出される。
よって、メダル選別手段が機能しない場合であってもメダルの払出処理をすることができるので、不測の事態においてもメダル処理装置を稼働できる利点がある。
【0019】
請求項2の発明において、振分手段は搬送手段のメダル送出口の下方に位置する第2搬送手段を含み、当該第2搬送手段の正転又は逆転によってその振分方向が選択的に切換えられる。
具体的には、メダル選別手段が選択された場合、第2搬送手段は正転され、第2搬送手段上のメダルを正転方向へ搬送し、メダル選別手段に供給する。
これにより、保留手段から搬送手段によって供給されたメダルはメダル選別手段によって真偽を判別され、偽メダルは排除され、真正メダルのみがメダル払出手段に供給される。
よって、偽メダルはメダル払出手段に供給されないので、顧客に偽メダルを払い出すことがない利点を有する。
また、このメダル供給はメダルの預入と同期して高速でメダルを識別し、選別する必要がないので、比較的低速で識別及び選別ができる。
よって、識別処理速度が比較的遅い装置を使用できるので、装置が安価である利点を有する。
メダル払出手段が選択された場合、第2搬送手段は逆転され、第2搬送手段上のメダルを逆転方向へ搬送し、メダル払出手段に供給する。
これにより、メダル保留手段から供給された全てのメダルはメダル払出手段から払い出される。
よって、メダル選別手段が機能しない場合であっても、メダルの払出処理をすることができるので、不測の事態においてもメダル処理装置を稼働できる利点がある。
【0020】
請求項3の発明において、メダル預入手段に預け入れられたメダルは振分手段によってメダル選別手段又はメダル払出手段に選択的に振り分けられる。
メダル選別手段に供給されたメダルは、メダル選別手段によって真偽を判別され、真正メダルはメダル払出手段に供給され、偽メダルは排除される。
これにより、メダル払出手段からは真正メダルのみが払い出される。
例えば、メダル選別手段が故障した場合、振分手段はメダル払出手段へ振り分けるよう切り替えられる。
預け入れられたメダルが振分手段によってメダル払出手段に供給された場合、真偽メダルが混在してメダル払出手段に供給される。
振分手段によってメダル選別手段にメダルを供給する場合、偽メダルはメダル選別手段によって選別され、かつ排除されるから偽メダルを顧客に払いだすことはない。
また、メダル選別手段が故障した場合であっても振分手段によってメダル払出手段にメダルを供給できるので、メダル預入払出装置を稼動できる利点がある。
【0021】
請求項4の発明において、メダル預入口に預け入れられたメダルは計数手段によって計数された後、揚送手段によって振分手段に供給される。
振分手段はメダル選別手段又は保留装置に選択的にメダルを振り分ける。
メダル選別手段に供給されたメダルは真正メダルと偽メダルに選別され、真正メダルは保留手段に供給された後、払出手段によって払い出される。
メダルは揚送手段によって上方に搬送することから、預入口を学童から大人までの顧客が投入しやすい高さに配置することができる。
また、預入口に投入されたメダルは直ぐに計数手段により高速計数されるので、顧客の待ち時間を短くできる。
さらに、メダル保留手段に保留される前にメダル選別手段によって偽メダルを排除でき、メダル保留手段に保留されない。
メダル保留手段に保留されたメダルが顧客に払いだされる。
よって、振分手段によってメダル選別手段にメダルを振り分ける場合、偽メダルが顧客に払いだされない利点がある。
さらに、揚送手段にて揚送したメダルをメダル選別手段で選別するので、計数手段と連動して選別する必要がなく、比較的低速度で選別することができる。
よって、比較的安価なメダル選別手段を採用できるので、メダル預入払出装置を安価に製造することができる。
さらにまた、メダル選別手段が故障した場合等においては、揚送手段により揚送したメダルをメダル選別手段を経由せずに払出装置に供給できるので、メダル預入払出装置の稼動を継続できる利点がある。
【0022】
請求項5の発明において、下位に配置されたメダル保留手段から上位の振分手段へ揚送手段によって揚送される。
振分手段は、選択的にメダルをメダル選別手段又は払出手段に振り分ける。
振分手段によってメダル選別手段に振り分けられたメダルは、メダル選別手段によって真正メダルと偽メダルとに選別され、真正メダルは払出手段に供給され、偽メダルは排除される。
これにより、偽メダルが顧客に払いだされない利点がある。
さらに、揚送手段にて揚送したメダルをメダル選別手段で選別するので、計数手段と連動して選別する必要がなく、比較的低速度で選別することができる。
よって、比較的安価なメダル選別手段を採用できるので、メダル貸し機を安価に製造することができる。
さらに、メダル選別手段が故障した場合等においては、振分装置によって払出装置に供給できるので、メダル預入払出装置の稼動を継続できる利点がある。
【0023】
請求項6の発明において、メダル選別手段はメダル表面の模様を識別する。
換言すれば、メダル表面を撮像してデジタル変換し、基準データと比較して真偽判別する。
よって各遊技場のメダル模様によって選別できるので、同一形状、同一材質のメダルであっても模様が異なれば選別できる利点がある。
【0024】
請求項7の発明において、揚送手段から供給されたメダルは、振分手段を介してメダル選別手段において、整列供給装置によって一枚ずつ区分けされ、所定の速度で移動する押動体に供給される。
前記押動体によって押動されるメダルは一つずつ案内体によって案内されつつ移動される途中で撮像装置によって撮像される。
これにより、メダルは押動体によって積極的に押されているので、メダルの位置と撮像タイミングがずれることがない利点がある。
【0025】
請求項8の発明において、メダルは揚送手段が間欠揚送手段であるので、メダルは間欠的にメダル選別手段に供給される。
メダル選別手段は次にメダルが送り込まれるまでにメダルを選別すればよい。
よって、メダル選別手段は比較的低速度でメダルの選別を行うことができるので、低価格の選別装置を使用することができる。
【0026】
請求項9の発明において、メダルは無端循環体に取り付けられたバケットにより間欠的に搬送される。
間欠揚送手段が無端循環体に取り付けられたバケットにより構成されるから、構成が簡単であり、安価に製造できる。
【0027】
請求項10の発明において、メダル選別モード又は非選別モードは自動設定手段によって自動的に設定される。
よって、振分手段の設定が自動的に行なわれるので設定の手間を要しない利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
メダルの保留手段と、メダルを払い出すメダル払出手段と、前記メダルの保留手段から前記メダル払出手段へメダルを搬送する搬送手段と、を有するメダル処理装置において、前記搬送手段のメダル送出口の下流に前記メダル払出手段及び真偽メダルを選別するメダル選別手段を配置し、さらに、前記メダル送出口と前記メダル選別手段との間に前記メダル払出手段又は前記メダル選別手段への振分手段を配置し、前記振分手段は前記メダル送出口の下方に位置する第2搬送手段及び前記第2搬送手段の逆送手段を含み、前記第2搬送手段の正転時の送出口の下方に前記メダル選別手段が配置され、前記メダル選別手段で選別された正メダルは前記メダル払出手段に供給され、前記振分手段によって偽メダルを前記メダル払出手段に供給する以前に排除すること若しくは排除しないことを選択可能にしたことを特徴とするメダル選別手段を有するメダル処理装置である。
【実施例1】
【0029】
図1は、実施例1のメダル選別手段を有するメダル貸出機の概略ブロック図である。
図2は、実施例1のメダル選別手段の平面図である。
図3は、実施例1のメダル選別手段の保留ボウルを取り外した状態の平面図である。
図4は、実施例1の図2におけるA―A線断面図である。
図5は、実施例1の図3におけるB―B線断面図である。
図6は、実施例1のメダル選別手段のブロック図である。
図7は、実施例1の振分手段の概略ブロック図である。
図8は、実施例1の作用説明用のフローチャートである。
【0030】
図1は、メダル処理装置100としてメダル貸し機102に本発明を適用した例である。
メダル貸し機102は、メダル保留手段104、メダル搬送手段106、振分手段107、メダル選別手段108、偽メダル保留手段110、メダル払出手段112、価値媒体受入手段114及びそれら構成手段のコントローラ116を含んでいる。
メダル貸し機102は、価値媒体受入手段114に受け入れた価値媒体に応じて所定数のメダルをメダル払出手段112から払い出す機能を有する。
【0031】
まず、メダル保留手段104を説明する。
メダル保留手段104は、メダルMをバラ積み状態で多数保留する機能を有する。
本実施例においてメダル保留手段104は、縦向き筒形の容器であり、底部に1つ以上のメダル送出手段118が配置されている。
メダル送出手段118は、コントローラ116からの指令により、所定数のメダルをメダル搬送手段106に送り出す。
メダル保留手段104には、メダル保留手段104のフル量を検知するフルセンサ119及びエンプティを検知するエンプティセンサ120が付設され、それらセンサからのフル信号及びエンプティ信号はコントローラ116に送信される。
フルセンサ119は、メダル保留手段104におけるメダル保留量がフルに近い量積み上がっている場合、フル信号を出力する。
エンプティセンサ120は、メダル保留手段104におけるメダルの積み上がりがエンプティに近い積みあげ量になった場合、エンプティ信号を出力する。
【0032】
次に、メダル搬送手段106を説明する。
メダル搬送手段106は、メダル送出手段118によって送り出されたメダルを振分手段107に搬送する機能を有する。
本実施例において、メダル搬送手段106は、横方向搬送装置122とリフタ124を含んでいる。
横方向搬送装置122は、メダル送出手段118によって送り出されたメダルを載置し、リフタ124へ搬送する。
リフタ124は、受け入れたメダルMを上方へ搬送し、振分手段107へ供給する。
換言すれば、リフタ124はメダルを上方に搬送する揚送手段125である。
リフタ124は、例えばバケットを無端循環体に所定間隔で連接してなり、横方向搬送装置122からメダルMを受け取る際は、バケット上部開口が横方向搬送装置122の僅かに下方の位置において静止状態を保ち、メダルMを受け取った後、次のバケットが同様の位置で静止するよう歩進運動をする。
換言すれば、揚送手段125は、間欠的に揚送運動する間欠揚送手段である。
リフタ124は、送出口127から揚送されたメダルを振分手段107へ供給する。
リフタ124は、バケット式の他、メダルを一対のベルトで挟んで保持しつつ連続的に搬送する装置であってもよい。
【0033】
次に、メダル選別手段108を説明する。
メダル選別手段108は、メダルMの真偽を判別し、真正メダルと偽メダルに選別する機能を有する。
メダル選別手段108は、メダルの直径、材質、厚み、表裏面の模様等をセンサにより取得し、基準値と比較することにより、真偽メダルを選別する。
本実施例1においては、メダルMの表若しくは裏面の模様をカメラで撮像し、基準値と比較することにより、真偽を判別する。
【0034】
メダル選別手段108の具体的構造を図2〜図6を参照して説明する。
メダル選別手段108は、バラ積みされたメダルを一つずつ区分けして次行程に供給する整列供給装置132、整列供給装置132によって一つずつ区分けされたメダルMの面の画像を取得するメダル画像取得装置120、及び、選別振分装置138を含んでいる。
【0035】
まず整列供給装置132を説明する。
整列供給装置132は、バラ状態のメダルMを一つずつ区分けして次の撮像工程に送り出す機能を有している。
したがって、整列供給装置132は同様の機能を有する他の装置に変更することが出来る。
本実施例における整列供給装置132は、バラ状態のメダルMを一つずつ区分けして次行程の押動装置134に送り出す機能を有し、縦向き筒形の保留ボウル142と、保留ボウル142の下部に位置する送り出し装置144とを含んでいる。
保留ボウル142は全体として縦向きの筒形をし、上部はほぼ矩形であって、上端に受入開口146を有し、下端部には円形孔148が形成されている。
保留ボウル142は、メダルMをばら積み状態で多数保留する機能を有し、後述のベース158の上面に着脱可能に取り付けられている。
【0036】
次に送り出し装置144を説明する。
送り出し装置144は、保留ボウル142に保留されたメダルMを一つずつ区分けして送り出す機能を有する。
したがって、整列供給装置132は同様の機能を有する他の装置に変更することが出来る。
本実施例における送り出し装置144は、メダルMの直径よりも僅かに大径の複数の通孔154を有する回転ディスク156である。
回転ディスク156は、保留ボウル142下方のベース158の上面に形成された第一円形凹部162内に配置され、ベース158に固定された電気モータ164によって減速機166及び第一回転軸168を介して図2において反時計方向に回転される。
通孔154は、中央に山形の攪拌部172を有し、保留ボウル142の第一円形凹部162において、保留ボウル142の円形孔148と同心状態に配置されている。
回転ディスク156は、通孔154の間のリブの裏面に押出突条174を有する。
通孔154内に落下したメダルMは、第一円形凹部162のベース面176に支えられ、かつ、第一円形凹部162の周面178によって案内されつつ通孔154の回転によって押出突条174によって押されて通孔154と共に移動する。
移動されるメダルMは、ベース面176から突出し、メダルMの移動経路に位置する規制ピン179、180によって第1円形凹部162の周方向へ案内される。
周方向に案内されたメダルMは、戻り防止装置182を通過し、連通路184を通って押動装置134へ一つずつ区分けして送り出される。
【0037】
戻り防止装置182は、第1円形凹部162に隣接して配置され、送り出されたメダルMが送出装置144側へ戻されるのを防止する機能を有する。
したがって、戻り防止装置182は同様の機能を有する他の装置に替えることができ、必要ない場合、配置しないことができる。
本実施例1において戻り防止装置182は、固定ローラ185と移動ローラ186とにより構成される。
移動ローラ186は、図示しないスプリングにより固定ローラ185に近づくように弾性的に付勢されている。
メダルMが通過しない待機状態の場合、固定ローラ185と移動ローラ186の間隔は、メダルMの直径よりも狭い間隔に保持される。
メダルMが通過する場合、移動ローラ186はメダルMによって移動され、メダルMの直径部が通過した後、スプリングにより弾性的に待機状態に戻される。
よって、メダルMが送り出し装置144側へ戻される場合、移動ローラ186を弾性力に反して移動させなければならないため、戻り動が規制される。
【0038】
次にメダル画像取得装置120を説明する。
メダル画像取得装置120はメダルMの面の画像を取得する機能を有し、メダルを押動する押動装置134、及び、押動装置134によって押動されるメダルを撮像する撮像装置136を含んでいる。
【0039】
次に押動装置134を説明する。
押動装置134は、送り出し装置144から一つずつ送り出されたメダルMを一つずつ所定の方向へ積極的に押動する機能を有する。
したがって押動装置134は、同様の機能を有する他の装置に変更することができる。
本実施例において押動装置134は、押動体192及び案内体194を含んでいる。
まず、押動体192を説明する。
押動体192は所定の速度で所定の方向へ移動し、整列供給装置132から一つずつ送り出されたメダルMを一つずつ強制的に押動する機能を有する。
本実施例1において押動体192は、回転体196に形成した三枚プロペラ状の押動翼198A、198B、198Cの回転方向前端である。
回転体196は、回転軸202の先端に固定されている。
回転軸202は、回転ディスク156と同期して図2、3において時計方向へ回転するよう、回転ディスク156の減速機166から伝動装置204を介して回転駆動される。
これら押動翼198A、198B、198Cは、メダルMの上面よりも上方に位置しないよう配置されている。
本実施例において、押動翼198A、198B、198CはメダルMの厚みよりも薄くすることにより、この条件を達成している。
その理由は、後述の発光装置224からの光が押動翼198A、198B、198Cに遮られてメダルMの表面が陰にならないようにするためである。
さらに押動翼198A、198B、198Cは艶消しの黒色に着色、若しくは、艶のない黒色の材料で製造することが光の反射を防ぐために効果的である。
【0040】
次に案内体194を説明する。
案内体194は、押動体192によって押動されるメダルMを所定の方向に案内する機能を有する。
したがって、同様の機能を有する他の装置に変更することができる。
本実施例1において案内体194は、ほぼ円形凹形状の押動体円形凹部206の一部周面208である。
押動体円形凹部206の押動体底面212は、第一円形凹部162のベース面176と面一に形成され、連通路184を介して連なっている。
回転体196は押動体円形凹部206に同心に配置され、かつ、回転ディスク156と同期して図2、3において時計方向に回転される。
これにより、戻り防止装置182を通過したメダルMは直ぐさま押動体192によって押されて押動体底面212上をスライドしつつ案内体194の弧状の周面208によって案内されつつ約90度方向転換された後、出口214から送り出される。
メダルMが押動体192によって押されて移動する経路が撮像経路216であり、この撮像経路216に面して撮像装置136が配置されている。
周面208及び押動体底面212を艶消しの黒色に着色、若しくは、艶消しの黒色材料で製造することが好ましい。
発光装置224の発光による撮像に対する影響を少なくするためである。
【0041】
次に撮像装置136を説明する。
撮像装置136は、撮像経路216を移動するメダルMの面を撮像し、画像情報を取得する機能を有する。
したがって、撮像装置136は同様の機能を有する他の装置に変更することができる。
本実施例において撮像装置136は、ベース158に固定されたブラケット218に位置調整可能に固定され、押動体底面212上をスライドするメダルMの上面を撮像するように配置されている。
しかし、撮像装置136はメダルMの下面を撮像するよう配置することもできる。
撮像装置136は、少なくとも、カメラ222、発光装置224を含んでいる。
【0042】
次にカメラ222を説明する。
カメラ222は、対面するメダルMの面を撮像し、当該面の模様の画像情報を取得する機能を有する。
本実施例においてカメラ222は、例えばCCDカメラであり、シャッタを使用する方式と使用しない方式があるが、高速で移動するメダルMが撮像可能であれば、何れの方式も使用することが出来る。
【0043】
次に発光装置224を説明する。
発光装置224は、メダルMに集中的に投光する機能を有する。
発光装置224は、高速で移動する多数のメダルMを撮像するため、高輝度かつ高耐久性が要求され、例えば多数の白色LEDをメダルMに対面させて構成することが好ましい。
【0044】
次に、撮像装置136のタイミングセンサ230を説明する。
タイミングセンサ230は、移動するメダルMに連動し、少なくともカメラ222の撮像タイミング及び発光装置224の発光タイミングを設定するためのタイミング信号を出力する機能を有する。
したがって、タイミングセンサ230は同様の機能を有する他の装置に変更することができる。
本実施例においてタイミングセンサ230は、押動体192の位置を間接的に検知することによりタイミング信号を出力するが、押動体192の位置を直接的に検知、例えば、押動翼198A、198B、198Cの位置を直接的に検知することによりタイミング信号を出力してもよい。
本実施例のタイミングセンサ230は、押動翼198A、198B、198Cに対応してベース158内の回転軸202に固定した三つの作用片232、234、236とこれら作用片を検知するセンサ238を含んでいる。
センサ238は、作用片232、234、236の回転経路に相対して配置され、ベース158に固定されている。
センサ238は、例えば投光器と受光器からなる透過型の光電センサであり、作用片232、234、236の先端によって投光器からの光が遮断された場合、タイミング信号TSを出力する。
センサ238が配置される位置は、メダルMの面を撮像装置136によって撮像するに適した位置の直前の位置である。
センサ238の投光器からの光は前記位置で作用片232、234、236の内の一つによって遮断され、センサ238はこの遮断によりタイミング信号TSを出力する。
発光装置224は、このタイミング信号TSが後述の調整手段240によって所定時間遅らされた後に発光される。
この発光タイミングは、押動体192によって押動されるメダルMの面全体を撮像するに適したタイミングである。
なお、タイミングセンサ230は、発光装置224の発光を微妙に調整可能にするため、分解能が高いことが好ましい。
また、カメラ222は発光装置224の発光に同期して撮像処理をする。
【0045】
次に、撮像した画像情報の判別装置242が図6を参照して説明される。
判別装置242は、撮像装置136で撮像した画像をデジタル画像情報に変換し、当該画像情報を基準画像情報と比較して真正メダルであるか偽メダルであるか判別する機能を有する。
したがって、判別装置242は同様の機能を有する他の手段に変更することができる。
本実施例1において判別装置242は、撮像装置136から取得した画像を画像情報化する画像情報器244、画像情報器244からの画像情報と基準画像情報器246に記憶された基準画像情報とを比較する比較器248、比較器248からの信号に基づいてメダルMの正偽を判別し、真正メダル信号又は偽メダル信号を出力する判別器250を含んでいる。
【0046】
次に選別振分装置138を説明する。
選別振分装置138は、メダル画像取得装置120の出口214から送り出されたメダルMを前記判別器250の判別結果に基づいて真正メダルと偽メダルに振り分ける機能を有する。
選別振分装置138は、出口214に隣接配置され、ベース158に固定され、矩形箱形のフレーム254、逸らせ体256及びアクチュエータ258を含んでいる。
【0047】
次にフレーム254を説明する。
フレーム254は、メダルMの通路を画定すると共に構成部品が取り付けられている。
フレーム254は、出口214の延長上に形成された振分通路260、振分通路260の端部に形成された真正メダル出口262、及び、振分通路260に対し直角をなし、かつ、下方に伸びる偽メダル通路264および偽メダル通路264の下端の偽メダル出口266を有する。
【0048】
次に逸らせ体256を説明する。
逸らせ体256は、出口214から送り出されたメダルMを真正メダル出口262又は偽メダル通路264に振り分ける機能を有する。
したがって、逸らせ体256は同様の機能を有する他の装置に変更することができる。
本実施例において逸らせ体256は、板状であって、振分通路260に配置され、真正メダル出口262側の端部がフレーム254に回動可能に軸支された揺動軸268に固定されている。
揺動軸268のフレーム254の外方に突出した端部にアクチュエータ258の出力軸が固定されている。
【0049】
逸らせ体256の上面は、出口214の直前の移動体底面212に連なる傾斜面270とほぼ同一傾斜になるよう揺動軸268は逸らせ体256の先端よりも下方に配置してある。
すなわち、出口214の直前の傾斜面270は、撮像経路216の押動体底面212を含む水平面に対し、出口214に向かって下向きの傾斜に形成されている。
逸らせ体256の上面は、下向き傾斜面270の延長上に位置するように配置されている。
通常、逸らせ体256の先端は、傾斜面270の傾斜の延長線上若しくは当該延長線から僅かに下方に下がった位置に配置され、本明細書においてはこれら両状態を含めて「面一」と表現している。
この面一の位置が逸らせ体256の待機位置SPである。
【0050】
押動体192によって出口214に向かって高速で送り出されるメダルMは、慣性力により押動体底面212に案内されてほぼ水平に進行する。
よって、メダルMは傾斜面270に案内されることなく振分通路260に進行する。
逸らせ体256の先端は、傾斜面270の延長線上若しくは僅かに下方に配置されるから、高速で移動するメダルMと衝突することはない。
よって、真正メダルMの衝突による逸らせ体256先端の損傷を防止することができる。
逸らせ体256は、揺動軸268の図5における反時計方向の回動によって破線で示す逸らせ位置DPに移動することができる。
逸らせ体256が逸らせ位置DPに位置した場合、メダルMが移動する振分通路260に斜めに突出し、メダルMは逸らせ体256に衝突して下方へ方向転換され、偽メダル通路264に案内される。
なお、真正メダルと偽メダルの振り分けは、前記説明と逆にすることができる。
換言すれば、真正メダル出口262を偽メダル出口とし、偽メダル出口266を真正メダル出口にすることができる。
【0051】
次にアクチュエータ258を説明する。
アクチュエータ258は、例えば、ロータリーソレノイド272であり、フレーム254に固定される。
ロータリーソレノイド272は励磁されない場合、内蔵のスプリングによって回動され、揺動軸268を介して逸らせ体256を前記待機位置SPに保持する。
ロータリーソレノイド272が励磁された場合、逸らせ体256は前記逸らせ位置DPに移動される。
ロータリーソレノイド272は、振分制御器244によって前記判別器250からの偽メダル信号、及び、タイミングセンサ230からのタイミング信号TSに基づいて励磁され、逸らせ体256を逸らせ位置DPへ移動させ、所定時間経過後消磁され、逸らせ体256を待機位置SPに戻す。
偽メダル信号が連続する場合、ロータリーソレノイド272は消磁されず、逸らせ体256に逸らせ位置DPを継続させることが好ましい。
消励磁の繰り返しによる逸らせ体256の移動タイミングズレによる不具合を防止するためである。
【0052】
次に偽メダル保留手段110を説明する。
偽メダル保留手段110は、メダル選別手段108によって選別された偽メダルを保留する機能を有する。
よって、メダル貸し機102に内蔵される容器、袋等を用いることができる。
なお、偽メダル保留手段110を配置せず、メダル選別手段108において選別された偽メダルを、メダル保留手段104、メダル搬送手段106、振分手段107若しくは横方向搬送装置122に戻すことができる。
この場合、真正メダルにも関わらず偽メダルとして選別されたメダルを再選別して真正メダルとして払出可能であるからである。
【0053】
次にメダル払出手段112を説明する。
メダル払出手段112は、コントローラ116からの指示に基づいて所定数のメダルMを払い出す機能を有する。
実施例1において、メダル払出手段112は、メダル副保留装置282及びメダル払出装置284を含んでいる。
【0054】
まず、メダル副保留装置282を説明する。
メダル副保留装置282は、メダル選別手段108からの真正メダルMをバラ積み状態で保留する機能を有し、例えば、メダル払出装置284の上方に配置した筒状体である。
メダル副保留装置282には、フルセンサ286及びエンプティセンサ288が付設されている。
フルセンサ286はメダル副保留装置282のメダル保留量がフルに近い所定量以上ある場合、フル信号を出力する。
エンプティセンサ288はメダル副保留装置282の保留量がエンプティに近い所定量になった場合、エンプティ信号を出力する。
【0055】
次にメダル払出装置284を説明する。
メダル払出装置284は、メダル副保留装置282に保留されている真正メダルMを一つずつ払い出す機能を有する。
メダル払出装置284は、例えば、メダルMを一つずつ払い出す毎にセンサ290で検出する、所謂、コインホッパを用いることができる。
メダル貸し機102は、ヒューマンインターフェースとして液晶装置等の表示手段165を含んでいる。
【0056】
次に振分手段107を図7を参照して説明する。
振分手段107は、メダル搬送手段106から受け取ったメダルMをメダル選別手段108若しくはメダル払出手段112に選択的に振り分ける機能を有する。
振分手段107は、例えば図7に示すように可動案内板292及びその駆動手段294を含んでいる。
可動案内板292は、支軸296を支点にスイング可能であり、実線示のように反時計方向に回動された場合、メダル副保留装置282側への第1通路298を塞ぎ、メダル選別手段108の保留ボウル142への第2通路299へメダルMを案内する。
可動案内板292が時計方向へ回動された場合、メダル選別手段108側への第2通路299を塞ぎ、メダル副保留装置282側へメダルMを案内する。
【0057】
次に駆動手段294を説明する。
駆動手段294は、可動案内板292を選択的に図7において時計方向又は反時計方向へ回動させる機能を有する。
駆動手段294は、例えば、ロータリーソレノイドであり、コントローラ116によって選択的に駆動される。
【0058】
次に可動案内板292の可動板位置検知装置297を説明する。
可動板検知装置297は、可動案内板292が第1通路298にメダルMを案内する位置にあるか、第2通路299にメダルを案内する位置にあるかを検知する機能を有する。
可動板検知装置297は、第1通路298へメダルを案内する第1位置に可動案内板292がある場合(図7において鎖線示位置)、その可動案内板292を検知し、検知信号を出力する第1センサ297A、及び第2通路299へメダルを案内する第2位置に可動案内板292がある場合(図7において実線示位置)、可動案内板292を検知し、検知信号を出力する第2センサ297Bを含んでいる。
第1センサ297A及び第2センサ297Bは、例えば、反射型の光電センサである。
【0059】
次に価値媒体受入手段114を説明する。
価値媒体受入手段114は、受け入れた貨幣の真偽及び金種を判別してコントローラ116に出力すると共に真正貨幣は内部に収納すると共に偽貨は返却する機能を有する。
価値媒体受入手段114は、例えば紙幣識別装置及び/又は硬貨選別装置である。
【0060】
次にコントローラ116を説明する。
コントローラ116は、センサ119、120、286、290及び可動板検知装置297から信号を受け、内蔵ROMに記憶されたプログラムに基づいてリフタ124、振分手段107の駆動手段294、メダル選別手段108、メダル払出装置284、メダル送出手段118、横方向搬送装置122、価値媒体受入手段114及び表示手段165を制御する機能を有する。
コントローラ116は、例えばマイクロコンピュータである。
【0061】
次に実施例1のメダル貸し機102の作用を図8のフローチャートを参照して説明する。
まず、メダル選別手段108が稼働状態にある場合を説明する。
すなわち、駆動手段294によって可動案内板292が図7において反時計方向に回動され、実線示の位置に保持され、送出口127から落下したメダルMが第2案内通路299に案内された後、メダル選別手段108の保留ボウル142に供給される。
【0062】
まずステップST1において、メダル保留手段104の保留量がエンプティでないか判別する。
すなわち、エンプティセンサ120からエンプティ信号が出力されている場合、メダル保留手段104のメダル保留量がエンプティであるのでステップST2に進む。
【0063】
ステップST2において、表示手段165にメダルの補給を促す表示を行い、ステップST1に戻る。
作業者は、表示手段165の表示を見てメダル保留手段104に少なくともエンプティセンサ120がエンプティ信号を出力しなくなるまで補給する。
ステップST1において、エンプティセンサ120のエンプティ信号が無い場合、ステップST3に進む。
【0064】
ステップST3において、メダル副保留手段282のフルセンサ286からフル信号を受信している場合、ステップST1に戻る。
メダル副保留手段282にさらにメダルMを供給し、メダル副保留装置282がオーバーフローしてしまうことを回避するためである。
ステップST3においてフルセンサ286からフル信号を受信していない場合、ステップST4に進む。
換言すれば、メダル副保留装置282内のメダルMがフルでない場合、メダル保留手段104からメダル副保留装置282へメダルMを補給する。
【0065】
ステップST4において、メダル送出手段118が作動され、所定数のメダルMが横方向搬送装置122に送り出された後、ステップST5に進む。
【0066】
ステップST5において、横方向搬送装置122が所定時間作動され、前記送り出されたメダルMがリフタ124に送り込まれた後、ステップST6に進む。
リフタ124は、例えば、バケット(図示せず)が所定間隔で連設されているので、横方向搬送装置122上のメダルMは、全て当該バケット内に送り込まれる。
【0067】
ステップST6において、リフタ124が所定時間作動され、次のバケットが横方向搬送装置122からのメダルを受け取る位置まで移動され、停止した後、ステップST7に進む。
これにより、連設されているバケットの一つが転動され、バケット内のメダルMが送出口127から落下され、可動案内板292によって第2通路299に案内されてメダル選別手段108の保留ボウル142に供給される。
【0068】
ステップST7において、第1センサ297Aは検知信号を出力せず、かつ、第2センサ297Bが可動案内板292の検知信号を出力しているので、ステップST8へ進む。
【0069】
ステップST8において、メダル選別手段108が所定時間起動され、ステップST9に進む。
この所定時間は、リフタ124のバケットから供給されたメダル数を処理するに十分な時間である。
メダル選別手段108が起動された場合、電気モータ164が作動されると共に撮像装置136もスタンバイ状態にされる。
電気モータ164の回転によって減速機166を介して第一回転軸168が回転されることにより、回転ディスク156が図2において反時計方向へ回転される。
同時に、減速機166によって伝動装置204を介して第2回転軸202、したがって回転体196が回転ディスク156と同期して図2において時計方向に回転される。
【0070】
回転ディスク156の回転により、保留ボウル142内のメダルMは攪拌部172等により攪拌され、メダルMは通孔154に落下する。
落下したメダルMは、下面をベース面176に、周面を第一円形凹部162の内周面178に案内されつつ押出突条174によって押されて回転ディスク156と共に反時計方向に回動する。
【0071】
この回動過程において、メダルMは規制ピン179、180によって回転ディスク156の周方向へ案内される。
周方向へ案内されたメダルMは、移動ローラ186を移動させて戻り防止装置182を通過する。
戻り防止装置182を通過したメダルMは連通路184を通って押動翼198A、198B及び198Cの回動経路212に達する。
回動経路212に達したメダルMは、直ぐさま押動翼198A、198B、198Cの何れかの進行方向前端である押動体192によって押され、押動体円形凹部206の周面208によって案内されつつ弧状の撮像経路216を移動する。
【0072】
この移動過程において、メダルMが撮像装置136の撮像位置に達する直前に押動体192と一体に回転する作用片232、234、236の内の一つがセンサ238の光を遮断するため、センサ238はタイミング信号TSを出力する。
このタイミング信号TSは調整手段240によって調整された僅かの所定時間の遅れをもって撮像装置136の発光装置224に発光信号を出力し、カメラ222に撮像信号を出力する。
【0073】
これにより、メダルMがカメラ222の撮像位置に達した時、発光装置224が発光してメダルMを瞬間的に強烈な光で照射すると共にカメラ222が撮像処理をする。
カメラ222によって取得した撮像は、画像情報器244によって所定の画像情報に変換され、比較器248に出力される。
この画像情報は比較器248において、基準画像情報器246からの真正メダルを表す基準画像情報と比較される。
比較器248の出力は、判別器250において判別され、判別器250は真正メダル信号若しくは偽メダル信号を出力する。
【0074】
前記したように、メダルMが押動体192によって積極的に押動されている最中に当該押動体192の位置を間接的若しくは直接的に検知するタイミングセンサ230によって検知し、当該タイミングセンサ230からのタイミング信号TSに基づいて発光装置224を発光させ、カメラ222により撮像処理を行う。
よって、メダルMの位置と発光装置224の発光タイミング及びカメラ222の撮像処理のズレが発生しないのでメダルM毎に確実に撮像することができる。
撮像装置136を通過したメダルMは、撮像経路216の弧状経路において約90度方向転換された後、出口214から送り出される。
【0075】
なお、押動体192は回転体196に形成せず、直線運動体に形成することができる。
しかし、回転体196に形成することにより、撮像経路216の周囲に他の装置を配置できるので、装置全体を小型化できる利点がある。
【0076】
判別器250の判別信号が真正メダル信号である場合、ロータリーソレノイド272は励磁されないので、図5において実線で示す待機位置SPに保持される。
押動体192によって押動されるメダルMは高速であるため、押動体底面212に案内されてほぼ水平状態で出口214から振分通路260に進行し、真正メダル出口262から飛び出した後、メダル副保留装置282に案内され、保留される。
【0077】
判別器250から偽メダル信号が出力された場合、ロータリーソレノイド272がタイミングセンサ230からのタイミング信号TSに基づいて励磁され、偽メダルが振分通路260に達する前に図5に破線で示した逸らせ位置DPに逸らせ体256が移動される。
これにより、偽メダルは逸らせ体256の下面に衝突して下方へ反らされ、偽メダル通路264を通って偽メダル出口266を介して偽メダル保留手段110に保留される。
次のメダルMが真正メダルである場合、ロータリーソレノイド272は所定時間後消磁されるため内蔵スプリングにより復帰動され、図5に実線で示す待機位置SPに戻される。
したがって、真正メダルは逸らせ体256に衝突することなく真正メダル出口262から飛び出した後、メダル副保留装置282に保留される。
【0078】
ステップST7において、第2センサ297Bが検知信号を出力せず、かつ、第1センサ297Aが検知信号を出力している場合、ステップST9へ進む。
換言すれば、可動案内板292が第1通路298へメダルMを案内する位置にあるため、メダル選別手段108にメダルMが供給されないため、メダル選別手段108を作動させる必要がないからである。
【0079】
ステップST9において、エンプティセンサ288がエンプティ信号を出力しているか判別し、出力していない場合、ステップST10に進む。
【0080】
ステップST10において、横方向搬送装置122及びリフタ124の速度を標準速度に設定した後、ステップST1に戻る。
【0081】
ステップST9において、エンプティセンサ288がエンプティ信号を出力している場合、ステップST11に進む。
ステップST11において、横方向搬送装置122及びリフタ124の速度を増速設定した後、ステップST1に戻る。
これにより、メダル搬送手段106の搬送速度を速めてメダル払出手段112への単位時間あたりのメダル供給量を増加し、メダル補給を迅速に行うことができる。
【0082】
次に、振分手段107がメダル副保留装置282側にメダルMを供給するよう切り替えられているケースを説明する。
換言すれば、駆動手段294によって可動案内板292が時計方向に回動され、メダルMを第1通路298側へ案内する位置に保持される(図7における鎖線示位置)。
この場合、リフタ124の送出口127から供給されるメダルMは可動案内板292によって案内されて第1通路298へ案内され、メダル副保留装置282に供給される。
換言すれば、可動案内板292が鎖線示位置にある場合、リフタ124から供給されるメダルMはメダル選別手段108を経由することなくメダル副保留装置282に供給される。
【0083】
前述のように本実施例1によれば、メダルの選別はメダルの計数等と独立して行うので、比較的低速でメダル選別を行うことが出来る。
また、メダル保留手段104に保留されたメダルMに偽メダルが混入している場合であっても、振分手段107によってメダル選別手段108にメダルMを供給することにより、メダル選別手段108によって偽メダルは選別され、真正メダルのみメダル払出手段112に供給されるので、顧客へ真正メダルのみを払出すことができる利点がある。
さらに、振分手段107を切り換えることによってメダル払出手段112へ直接供給できるので、万が一メダル選別手段108が故障した場合であっても、メダルMの払出をすることができる。
【0084】
次にメダルMの貸出時の作用を説明する。
顧客が価値媒体受入手段114に価値媒体を投入した場合、受け入れた媒体の価値量を表示手段165に表示し、貸し出し可能メダル数を表示する。
顧客は、キーボード等から貸し出し可能メダル数内の数字を入力する。
例えば、貸出可能数が1000の場合、500を入力する。
コントローラ116は、500の貸出数を受信した場合、メダル払出手段112、したがってメダル払出装置284に500個のメダルMの払出指示信号を出力する。
これによりメダル払出装置284は、起動され、メダル副保留手段282内のメダルMを一つずつ所定位置に払出し、センサ290からの信号が500に達した場合、停止される。
よって、メダルMが振分手段107によってメダル選別手段108に振り分けられている場合、メダル副保留装置282には真正メダルMのみ保留されているので、顧客に対しては真正メダルMのみを払い出す。
なお、振分手段107によってメダル選別手段108にメダルMが供給されない場合、メダル副保留装置282には真正及び偽メダルが混在する恐れがあるが、これは従来と同様である。
【実施例2】
【0085】
図9は、実施例2のメダル選別手段を有するメダル預入払出装置の斜視図である。
図10は、実施例2のメダル選別手段を有するメダル預入払出装置の正面の上ドア及び下ドアを開放した状態の正面図である。
図11は、実施例2のメダル選別手段を有するメダル預入払出装置のリフタ部の断面図である。
図12は、実施例2の第2搬送手段、メダル保留装置及びメダル選別手段の斜視図である。
図13は、実施例2の第2搬送手段、メダル保留装置及びメダル選別手段の平面図である。
図14は、図13におけるC―C断面図である。
図15は、第2搬送手段の側面図である。
図16は、実施例2のゲート手段の説明図である。
図17は、実施例2の作用説明用のフローチャートである。
図18は、実施例2の作用説明用の表示ガイドである。
図19は、実施例2の作用説明用のフローチャートである。
【0086】
実施例2は、メダル処理装置100としてのメダル預入払出装置300にメダル選別手段108を使用した例である。
実施例2のメダル預入払出装置300は、概略、筐体302、メダル預入手段304、ヒューマンエンターフェース手段306、認証手段308、メダル保留手段312、搬送手段314、メダル選別手段316、メダル払出手段318、メダル受取手段320、振分手段321及び制御装置324を含んでいる。
メダル預入払出装置300は、少なくとも、メダル預入手段304、ヒューマンエンターフェース手段306、メダル保留手段312、搬送手段314、メダル選別手段316、メダル払出手段318を含んでいれば良い。
【0087】
まず、筐体302を説明する。
筐体302は、箱形であって、前面上部ドア322及び前面下部ドア324により前面が開閉可能である。
前面上部ドア322は、筐体302の上側端に配置されたヒンジによってピボット運動可能に筐体302に取付けられている。
前面下部ドア324は、筐体302の左側端に配置されたヒンジによりピボット運動可能に筐体302に取り付けられている。
【0088】
次にヒューマンインターフェース手段306を説明する。
ヒューマンインターフェース手段306は、前面上部ドア322に取り付けられたタッチパネル付ディスプレイ326である。
【0089】
タッチパネル付ディスプレイ326を説明する。
タッチパネル付ディスプレイ326は、メダル預入払出装置300の顧客に対するガイド表示装置及び顧客による入力装置を兼用している。
したがって、ガイド表示装置及び入力装置に分離して設けることができる。
もちろん、顧客に限らず、メダル預入払出装置300の管理のための設定、及び、確認機能、並びに、メンテナンスのための設定、確認機能等を兼用することができる。
【0090】
次にメダル預入手段304を説明する。
メダル預入手段304は、顧客が預け入れるメダルを受入れ、所定の処理をする機能を有する。
所定の処理とは、少なくとも顧客が預け入れるメダルを受け入れる処理をする。
本実施例においてメダル預入手段304は、メダル預入口328及びメダル計数機332を含んでいる。
よって、メダル預入手段304は、顧客によって投入されたメダルをメダル預入口328に受入れ、受入れたメダルをメダル計数機332によって高速で計数する機能を有する。
【0091】
次にメダル預入口328を説明する。
メダル預入口328は、顧客が預け入れようとするメダルを受入れ、メダル計数機332へ案内する機能を有する。
メダル預入口328は、メダル預入払出装置300の前面の中央であって、かつ、顧客の平均的腰部高さ位置付近の前下がり斜面334にほぼ水平に開口している。
【0092】
次にメダル計数機332を説明する。
メダル計数機332は筐体302内に配置され、メダル預入口328に投入されたメダルを受入れ、その数を高速で計数し、計数値を制御装置324にデジタル信号で出力する機能を有する。
メダル計数機332は、一分間で約2000枚以上の処理能力を有することが好ましい。
また、メダル計数機332は、直径、厚み、材質の規格外のメダルの排除機能を有していることが好ましいが、少なくとも直径及び厚みの規格外のメダルの排除機能を有していればよい。
【0093】
次に認証手段308を説明する。
認証手段308は、メダル預入払出装置300にメダルを預入又は払出す顧客が本人であることを確認するための機能を有する。
認証手段308は、本実施例においては、手のひら静脈認証手段を使用している。
しかし、認証手段308は、指紋、掌紋、目、顔認証等本人確認のための各種システムを採用することができる。
【0094】
次に容器供給手段342を説明する。
容器供給手段342は、メダル払出装置374から払い出したメダルMを投入する容器CUPを自動的に供給する機能を有する。
容器供給手段342は、容器投入口344、容器自動供給装置346、容器保留装置348及び容器保持装置350を含んでいる。
【0095】
まず容器投入口344を説明する。
容器投入口344は、メダル預入口328に隣接して並置され、前下がり斜面334に固定された円筒状ガイド352の上端である。
容器投入口344は、使用される容器CUPの全長にわたって最大径よりも僅かに大径であり、かつ、上方から下方に向かって下すぼまりのテーパー状の案内孔の上端である。
円筒状ガイド352の下方に、容器保留装置348及び容器自動供給装置346が垂直に積み重ねられて配置されている。
【0096】
次に容器自動供給装置346を説明する。
容器自動供給装置346は、供給信号に基づいてメダルを収納するバケット型のメダル収納容器CUPを自動的に一つずつ容器保持装置350に供給する機能を有している。
容器自動供給装置346は、容器投入口344から投入され、容器保留装置348に積み重ねられた容器CUPのうち最下の容器CUPを区分けし、容器保持装置350へ落下させる。
容器自動供給装置346によって落下された容器CUPは、自由落下し、容器保持装置350に装着された保持装置(図示せず)によって保持される。
【0097】
次ぎに容器保持装置350を説明する。
容器保持装置350は、容器自動供給装置346によって供給された容器CUPを所定位置に保持する機能を有する。
容器保持装置350において、容器自動供給装置346から落下させられた容器CUPは、保持装置によって所定位置に保持され、メダル払出手段318であるメダル払出装置374から払い出されたメダルがメダルシュート356を介して容器CUPに供給される。
本実施例2において、メダルシュート356は2台のメダル払出装置374の投出口380A、380Bに対応して第1メダルシュート356A、第2メダルシュート356Bが容器保持装置350の左右に配置されている。
所定数のメダルが払い出された容器CUPは、前面下部ドア324の容器取出口354から取り出される。
【0098】
次にメダル保留手段312を説明する。
メダル保留手段312は、メダル計数機332の出口から落下したメダルを保留すると共に保留しているメダルを制御装置324の指示によって所定数払い出す機能を有する。
メダル保留手段312は、筒形の保留装置362と保留部払出装置364を含んでいる。
メダル払出手段318のフルセンサ375からのフル信号が出力されない場合、保留部払出装置364は制御装置324から払出指令を受け、所定のタイミングで横方向搬送装置366上に所定枚数、例えば20枚のメダルを払い出す。
保留装置362はフルセンサ358とエンプティセンサ367を含んでいる。
フルセンサ358は、保留装置362における保留メダル量がフル量よりも僅かに少ない保留量を検知してフル信号を制御装置324へ出力する。
エンプティセンサ367は、保留装置362における保留メダル量がエンプティよりも僅かに多い保留量を検知してエンプティ信号を制御装置324へ出力する。
【0099】
次に搬送手段314を説明する。
搬送手段314は、メダル保留手段312から送り出されたメダルを振分手段321へ搬送する機能を有する。
本実施例において、搬送手段314は横方向搬送装置366とリフタ368を含んでいる。
【0100】
まず横方向搬送装置366を説明する。
横方向搬送装置366は、保留部払出装置364から払い出されたメダルをリフタ368に受け渡す機能を有する。
横方向搬送装置366は、例えば、ほぼ水平に配置されたベルトであり、保留部払出装置364のメダル払出と共に起動され、リフタ368に払い出されたメダルを受け渡すに十分な時間経過後停止される。
次にリフタ368が次のバケット370が受け取り位置に移動するよう歩進される。
次に再び払出装置364から所定数のメダルを払出し、横方向搬送装置366を所定時間運転し、リフタ368に払い出されたメダルを受け渡す。
横方向搬送装置366は、メダル保留手段312の側壁に付設され、一体化されている。
【0101】
次にリフタ368を説明する。
リフタ368は、横方向搬送装置366から受け取ったメダルを、上方の振分手段321へ搬送する機能を有する。
本実施例2においては、所定間隔でバケット370が配置され、横方向搬送装置366から落下したメダルをバケット370に受取り、その後、次のバケット370が横方向搬送装置366からの受取位置になるまで上方へ移動して停止する。
バケット370が振分手段321の直上の所定位置に達した場合、バケット370は下向きに傾けられ、バケット370内のメダルMを送出口371から振分手段321へ滑落させる。
リフタ368は、メダルMを上方へ搬送することから、揚送手段である。
【0102】
次にメダル選別手段316を説明する。
メダル選別手段316は、メダルの真偽を判別し、真正メダルと偽メダルに選別する機能を有する。
本実施例2において、実施例1と同様のメダル選別手段を採用しているので詳細説明は省略する。
偽メダル出口266から送給された偽メダルは、偽メダル出口266の真下に配置された偽メダル保留ボックス373に保留される。
真正メダル出口262は、一回り大きい後述の払出メダル保留装置372の上端部側壁の真正メダル受入開口379にあてがわれている。
これにより、メダル選別手段316において選別された真正メダルは真正メダル受入開口379を通って払出メダル保留装置372に供給される。
【0103】
次に偽メダル保留ボックス373を説明する。
偽メダル保留ボックス373は、偽メダル出口266から供給された偽メダルを保留する機能を有する。
本実施例2において、偽メダル保留ボックス373は上面が開放された矩形のボックスであり、メダル選別手段316の直下にその下方から引出可能に配置されている。
偽メダル保留ボックス373がメダル選別手段316の直下に位置される場合、偽メダル出口266は偽メダル保留ボックス373の上面に相対しているので、偽メダルは直接に偽メダル保留ボックス373に保留される。
【0104】
次にメダル払出手段318を説明する。
メダル払出手段318は、メダル選別手段316から受け取った真正メダル及び振分手段321から送給を受けたメダルMを保留し、かつ、保留したメダルを制御装置324の指令に基づいて所定数払い出す機能を有する。
メダル払出手段318は、払出メダル保留装置372及びメダル払出装置374を含んでいる。
【0105】
まず払出メダル保留装置372を説明する。
払出メダル保留装置372は、メダル選別手段316若しくは振分手段321から受け取った真正メダルをバラ積み状態で保留する。
具体的には水平断面が矩形筒状を呈し、その下部はメダル払出装置374の上端に接続される。
払出メダル保留装置372の側壁の所定位置に光透過式のフルセンサ375が取り付けられている。
本実施例2において、フルセンサ375は二つ装着され、選択されたメダル選別モード又は非選別モードにおいてそれぞれフルセンサとして機能する。
リフタ368から供給されたメダルMがメダル選別手段316を経由するメダル選別モードにおいて、選別フルセンサ375Uがフルセンサとして機能する。
選別フルセンサ375Uは、払出メダル保留装置372の上端部側壁に装着され、真正メダル受入開口379とほぼ同程度に積み上がったメダルを検知し、フル信号を制御装置324へ送信する。
メダル選別手段316を経由しない非選別モードにおいて、非選別フルセンサ376Bがフルセンサとして機能する。
非選別フルセンサ375Bは、後述の振分手段321の迂回口438の直下に位置し、非選別モードにおいて、払出メダル保留装置372内のメダルMが迂回口438内に達しないようにする。
選別フルセンサ375U又は非選別フルセンサ376Bからフル信号が出力されるまで、保留部払出装置364、横方向搬送装置366及びリフタ368の歩進運動が所定のタイミングで繰り返され、払出メダル保留装置372に所定量のメダルが保留されるようにしてある。
【0106】
なお、フルセンサ375は非選別フルセンサ375Bのみを用いることができるが、メダル選別モードにおけるメダル保留量が少なくなり、メダル払出が集中した場合、メダル不足を生じ易いので、メダル選別モードにおける選別フルセンサ375Uを設けることが好ましい。
【0107】
次にエンプティセンサ377を説明する。
エンプティセンサ377は、払出メダル保留装置372における保留メダルがエンプティであることを検知する機能を有する。
エンプティセンサ377は、例えば払出メダル保留装置372の下部側壁に取り付けられた透過形の光電センサであって、受光器が透過光を受光しない場合、非エンプティであり、受光器が透過光を受光している場合、エンプティ信号を制御装置324へ出力する。
本実施例2において、エンプティセンサ377は第1エンプティセンサ377A及び第2エンプティセンサ377Bの二つのセンサを含み、何れか一方がエンプティ信号を出力している場合、横方向搬送装置366及びリフタ368の搬送速度が所定の速度に増速され、所定時間当たりのメダルMの搬送量が増加される。
第1エンプティセンサ377Aは後述の第1コインホッパの上方に配置され、第2エンプティセンサ377Bは第2コインホッパの上方に配置されている。
エンプティセンサは一つでも良いが、メダルMはメダル同士が支え合ってドーム状の隔壁を生成し、その隔壁の下方が空洞化するブリッジ現象を希に生じるので、当該ブリッジ現象を検知するためにも各コインホッパの上方にエンプティセンサを用いることが好ましい。
【0108】
次にメダル払出装置374を説明する。
メダル払出装置374は、払出メダル保留装置372に保留されているメダルを一つずつ区分けし、かつ、カウントしつつメダルシュート356へ払い出す。
メダルシュート376に案内されるメダルは、容器保持装置350に位置する容器CUPに供給される。
メダル払出装置374は、所定数のメダルを払い出した場合、停止される。
メダル払出装置374は、例えば実用新案登録第2538531号に開示された所謂コインホッパが使用される。
本実施例2においてメダル払出装置374は、同一構成の第1コインホッパ374A及び第2コインホッパ374Bを二つ、払出メダル保留装置372の下に並列配置してある。
これらコインホッパは、保留タンク378A、378B及びそれら保留タンクの円形底孔に配置した回転体(図示せず)によって、メダルを一つずつ投出口380A、380Bにそれぞれ払い出す。
投出口380Aから投出されたメダルMは第1メダルシュート356Aを通って容器保持装置350に位置する容器CUPに払い出される。
投出口380Bから投出されたメダルMは第2メダルシュート356Bを通って容器保持装置350に位置する容器CUPに払い出される。
第1コインホッパ374A及び第2コインホッパ374Bは、メダルMが払い出される毎に検出信号を出力する払出センサ382A、382Bを有している。
【0109】
次に振分手段321を説明する。
振分手段321は、リフタ368から供給されたメダルをメダル選別手段316又は払出メダル保留装置372に選択的に振り分ける機能を有する。
本実施例2の振分手段321は、第2搬送手段392、逆送手段394及びゲート手段396を含んでいる。
【0110】
まず第2搬送手段392を説明する。
第2搬送手段392は、リフタ368の送出口371から供給されたメダルMをメダル選別手段316又は払出メダル保留装置372へ搬送する機能を有する。
第2搬送手段392は、第1ローラ398及び第2ローラ400との間に張設されたエンドレスな搬送体402及び搬送体402を正転及び逆転駆動する減速機付きモータ404を含んでいる。
搬送体402はメダル直径の約三倍の幅を有するゴム製のエンドレスベルト406であり、払出メダル保留装置372内に配置された第2ローラ400とメダル選別手段316のメダルMの保留ボウル142の内部に配置された第1ローラ398との間に張設されている。
詳述すれば、第2ローラ400よりも第1ローラ398は上位に位置するので、エンドレスベルト406は、リフタ368の送出口371の下方においてリフタ368の進行方向に対して平面視直交する方向に払出メダル保留装置372側からメダル選別手段316側に向かって上向きに傾斜する。
【0111】
また、エンドレスベルト406の少なくとも上面側の両側には、左案内壁408及び右案内壁412が密接して配置され、エンドレスベルト406上のメダルMはエンドレスベルト406のメダル選別手段316側に向かう移動によってメダル選別手段316に向かって搬送される。
第2ローラ400はリフタ368の送出口371の左端の真下に位置する。
送出口371を外れた図14において右側のエンドレスベルト406の上面は、カバー414によって覆われている。
これにより、エンドレスベルト406がメダルMをメダル選別手段316に向かって搬送する場合、エンドレスベルト406上のメダルMは、第1ローラ398側の端部からメダル選別手段316の保留ボウル142内に落下する。
【0112】
送出口371から落下したメダルMはエンドレスベルト406上に落下し、エンドレスベルト406が傾斜しているため、その傾斜の下側へ向かって跳ね返り、後述のシャッタ板414等に移動を阻止され、エンドレスベルト406の最下部上に積み上がって保留される。
そして、エンドレスベルト406の幅に応じて搬送可能なメダルMが順次搬送される。
以上より、エンドレスベルト406の幅に応じたメダルMが順次上方へ向かって搬送されるので、一気にメダルMがメダル選別手段316に搬送されない利点がある。
【0113】
本実施例2において、メダル選別手段316は払出メダル保留装置372に隣接した上方に固定的に配置されている。
第2搬送手段392の上端部は、保留ボウル142の側壁の切り欠いた凹部416にのぞませて、エンドレスベルト406の端部が保留ボウル142の傾斜底壁418の上方に位置するように配置されている。
これにより、エンドレスベルト406の端部から落下するメダルMの一部は保留ボウル142の傾斜底壁418上に落下し、一部が回転ディスク148上に落下する。
この結果、回転ディスク148上にメダルMが多量に一気に落下することによる回転ディスク148の回転速度の一時的低下を回避し、撮像装置136による撮像が安定して行われるようにしている。
【0114】
詳述すれば、前述のように撮像装置136は押動体192の位置とタイミングをとって発光装置224を発光させ、撮像している。
押動体192と回転ディスク148は連動しているため、回転ディスク148上に一気に大量のメダルMが落下した場合、回転ディスク148の回転抵抗が一気に増加するためその回転速度が一時的に低下する結果、連動する押動体192の回転速度も低下し、発光装置224の発光タイミングとメダルMの位置関係がずれ、メダルM全体の撮像が出来ず、真正メダルにも拘わらず偽メダルとして選別されることがある。
【0115】
しかし、本実施例2のように第2搬送手段392によって搬送されるメダルMの一部のみが回転ディスク148上に落下するのであれば、一気にメダルMが回転ディスク148上に落下しても回転抵抗の増加はわずかであるので発光装置224の発光とメダルMとの位置関係がずれることがない利点がある。
以上より、第2搬送手段392から落下するメダルMの全てが保留ボウル142の傾斜底壁418上に落下させることが最も好ましい。
しかしこの場合、傾斜底壁418の長さが長くなるので、装置全体が大きくなる恐れがあるので、本実施例2のように傾斜底壁418及び回転ディスク148上にメダルMが落下するように構成することが好ましい。
【0116】
本実施例2の平ベルトよりなるエンドレスベルト406を用いる場合、エンドレスベルト406は所定の傾斜を有していることが好ましい。
エンドレスベルト406の傾斜角度が大きい場合、エンドレスベルト406に接するメダルM上に載ったメダルMが自重で下方へ落下するため、メダルMの搬送効率が低下するためである。
また、エンドレスベルト406がほぼ水平である場合、リフタ124、第2搬送手段392及びメダル選別手段316が上下方向においてシリーズで配置されるため、装置全高が高くなるためである。
さらに、エンドレスベルト406の下端部は、払出メダル保留装置372のメダル選別手段316に対し反対側の壁際に配置することが好ましい。
有限の設置範囲において、エンドレスベルト406の傾斜角度を可及的に小さくするためである。
なお、搬送体402は、例えばバケットを備えたベルト等同様の搬送機能を有するものを採用することができる。
【0117】
次にゲート手段396を説明する。
ゲート手段396は、エンドレスベルト406の下端部において、エンドレスベルト406上のメダルMがエンドレスベルト406の傾斜によってその上から落下しないよう留めておく機能を有する。
ゲート手段396は、シャッタ板414及び開閉手段422を含んでいる。
【0118】
まずシャッタ板414を説明する。
シャッタ板414は、両端部を送出口371の外側の右案内壁412及び左案内壁408に回動自在に水平に支持された軸424に上端部を回動自在に支持され、それら左案内壁408及び右案内壁412間に密に配置されて揺動可能であり、その下端はエンドレスベルト406の上面に近接した閉止位置CP、及び、時計方向に回動されてエンドレスベルト406の上面から大きく離れた開放位置OP(図16(B))に位置することができる。
【0119】
次に開閉手段422を説明する。
開閉手段422は、シャッタ板414を揺動させ、閉止位置CPと開放位置OPとに選択的に位置させることができる。
開閉手段422は、右側壁412に固定された固定軸423に回動自在に中間を支持されたリンクレバー426の一端にソレノイド428の鉄心がリンク結合されている。
リンクレバー426の他端の長孔430にシャッタ板414から右案内壁412の弧状長孔432を貫通するピン434の先端が挿入されている。
通常、ソレノイド428は消磁され、リンクレバー426に作用するスプリング436の力により引かれてリンクレバー426は長孔432の右端部により構成されるストッパ433によって停止され、閉止位置CPに保持される。
ソレノイド428が励磁された場合、リンクレバー426及びピン434を介してシャッタ板414が時計方向に回動され、ピン434が弧状長孔432の左端部のストッパ437に係止され、開放位置OPに保持される。
開放位置OPにシャッタ板414が位置する場合、シャッタ板414の下端とエンドレスベルト406の上面との間に迂回口438が形成され、エンドレスベルト406上のメダルMが払出メダル保留装置372内に落下可能である。
【0120】
次に逆送手段394を説明する。
逆送手段394は、搬送体402を逆送させてリフタ368から供給されたメダルMを払出メダル保留装置372に送り出す機能を有する。
詳述すれば、非選別モード時にエンドレスベルト406を逆送して送出口371から落下したメダルMをエンドレスベルト406上に載せて迂回口438を通って払出メダル保留装置372へ送り込む。
具体的には、制御装置324が逆送手段394に逆転指令を出力することにより減速機付モータ404を逆転させ、エンドレスベルト406の上面をメダル選別手段316から離れる方向に進行させる。
これにより、前述のようにエンドレスベルト406上のメダルMは迂回口438を通って払出メダル保留装置372内に落下する。
【0121】
次に振分手段321のメダル検知装置452を説明する。
メダル検知装置452は、エンドレスベルト406上のメダルMを検知する機能を有する。
本実施例2においてメダル検知装置452は、透過形の光電センサであって、光軸がエンドレスベルト406とシャッタ板414に近接した送出口371の下方に配置されている。
メダル選別モードにおいて、メダル検知装置452はメダルMを検知すると検知信号を出力し、制御装置324はモータ404を正転駆動する。
これにより、エンドレスベルト406上のメダルMはメダル選別手段316に供給される。
【0122】
制御装置324は、メダル検知装置452からの検知信号を所定時間受信しない場合、全てのメダルMがメダル選別手段316に供給されたものとしてモータ404の正転を停止する。
非選別モードにおいてメダル検知装置452がメダルMを検知した場合、制御装置324は逆送手段394に逆送指令を出力する。
逆送手段394はモータ404に逆転指令を出力し、モータ404は逆転する。
これにより、エンドレスベルト406は逆送され、エンドレスベルト406上のメダルMは払出メダル保留装置372に供給される。
メダル検知装置452は第2搬送手段392に於けるメダルMを検知できれば良いので、光電式以外のセンサを使用することができる。
【0123】
次に制御装置324を説明する。
制御装置324は、タッチパネル付ディスプレイ326、認証手段308、及び、メダル払出装置374の払出センサ378、フルセンサ375、エンプティセンサ377、払出センサ382A、382B及びメダル検知装置452から信号を入力して所定の演算を行い、タッチパネル付ディスプレイ326に所定の表示を行い、容器自動供給装置346を作動させて容器CUPを一つずつ落下させ、メダル払出装置374、横方向搬送装置366及びリフタ368を所定のタイミングで作動させ、メダル払出装置374から所定数のメダルを払い出し、モータ404を正転若しくは逆転させ、ソレノイド428を励磁又は消磁して所定の処理を行わせる。
制御装置324は、例えばマイクロプロセッサである。
【0124】
次にメダル選別モード又は非選別モードの自動設定手段を説明する。
制御装置324は、スイッチがオンされると、各装置にイニシャル動作を指令する。
具体的には、メダル選別手段316の撮像装置136にセルフチェックを行なわせ、異常が出力された場合、非選別モードが自動的に設定される。
また、電気モータ164を起動させ、センサ238が作用片234等を検知しない場合、非選別モードが自動的に設定される。
さらに、振分手段321のモータ404が正転され、第1ローラ398と一体に回転する回転板440とセンサ442とよりなるエンコーダ444が回転検知信号を出力しない場合、非選別モードが自動的に設定される。
さらにまた、ソレノイド428をオン・オフし、センサ446が検知被検知信号を出力しない場合、非選別モードが自動的に設定される。
【0125】
次に実施例2の作用を図16のフローチャート及び図17の画面表示を参照して説明する。
まず、メダル選別モードを説明する、換言すれば、メダルMが振分手段321によってメダル選別手段316に供給されるケースを説明する。
前述のように、メダル選別手段316及び振分手段321のセルフチェックにより何れかからも非選別モードが設定されない場合、選別モードが選択される。
また、タッチパネル付ディスプレイ326の操作によって、手動によりメダル選別モードの設定をすることができる。
メダル選別モードの場合、ソレノイド428は消磁され、スプリング436によってシャッタ板414が閉止位置CPに保持されている。
これにより、エンドレスベルト406のメダル選別手段316へ向かう移動が停止していても、送出口371から供給されたメダルMはエンドレスベルト406、左案内壁408、右案内壁412及びシャッタ板414とで囲まれた空間に保留され、払出メダル保留装置372に供給されることはない。
【0126】
メダル預入払出装置300のタッチパネル付ディスプレイ326は、通常、ゲーム場やイベントの紹介等の予め定められているインフォメーションを表示している。
まず、顧客がメダル預入払出装置300の前面に近づいた場合、人体センサ(図示せず)によって検知され、タッチパネル付ディスプレイ326にメダル預入ボタン480及びメダル払出ボタン482を含む初期画面(図18(A))が表示される。
【0127】
これに連動して制御装置324において、制御プログラムが処理を開始する。
すなわち、ステップS1において預入ボタン480が押されたか判別する。
押されていない場合、ステップS2に進み、払出ボタン482が押されたか判別する。
押されていない場合、ステップS1に戻り、ステップS1及びS2をループする。
【0128】
顧客がメダル預入をする場合、顧客は預入ボタン480を押す。
これにより、タッチパネル付ディスプレイ326から預入ボタン480が押されたことを表す信号が出力されるため、ステップSK1に進み、タッチパネル付ディスプレイ326に図18(B)に示すカード挿入ガイド画面を表示する。
【0129】
ステップSK2において、顧客がIDカードを挿入口(図示せず)に挿入した場合、カードリードライト装置(図示せず)はIDカードを取り込み、ステップSK3においてIDカードに記憶されているID情報を読み込み、対応する生体情報をサーチし、ステップSK4に進む。
【0130】
ステップSK4において、タッチパネル付ディスプレイ326に図18(C)に示す生体認証ガイドを表示した後、ステップSK5に進む。
【0131】
ステップSK5において、顧客が右手の平を生体認証手段308にかざした場合、生体認証手段308はステップSK6において自動的に手のひらの静脈に関するデータを取得し、ステップSK7に進む。
【0132】
ステップSK6において、認証データが取得されない場合、ステップSK4に戻り、再度生体認証ガイド画面をタッチパネル付ディスプレイ326に表示し、生体認証手段308への手のひらのかざしを促す。
ステップSK7において、予めサーチされた登録済みデータと今回取得された認証データとを比較し、それらが一致する場合、ステップSK9に進む。
ステップSK7において、比較データが一致しない場合、ステップSK8に進み、タッチパネル付ディスプレイ326に一致しない旨を表示した後、ステップSK4に戻る。
【0133】
ステップSK9において、図18(D)に示すようにタッチパネル付ディスプレイ326にメダルの預入口328への投入ガイド、現在の預かり数及びカウント開始ボタン484を表示し、ステップSK10に進む。
【0134】
ステップSK10において、カウント開始ボタン484が押された場合、ステップSK11に進む。
【0135】
ステップSK11において、メダル計数機332が起動され、預入れられたメダルがカウントされる。
本実施例のメダル計数機332は、正規直径及び厚みのメダルをカウントし、制御装置324へ出力し、規格外のメダルはリジェクトボックス(図示せず)に排除される。
【0136】
次にステップSK12に進み、図18(E)に示すように容器CUPの容器投入口344への容器投入を促すガイドを表示した後、ステップSK13に進む。
【0137】
ステップSK13において、図18(F)に示すようにタッチパネル付ディスプレイ326に過去の預かり数がある場合、その過去の預かり数と今回の預かり数を加えた総数を表示すると共に再投入ボタン486と預入ボタン488とを表示し、ステップSK14に進む。
【0138】
ステップSK14において、再投入ボタン486が押された場合、ステップSK9に戻り、押されない場合はステップSK15に進む。
【0139】
ステップSK15において、預入ボタン488が押された場合、ステップSK16に進み、対応するIDの預かり数を書換え、ステップSK17に進む。
預入ボタン488が押されない場合、ステップSK14に戻る。
【0140】
ステップSK17において、図18(G)に示すようにタッチパネル付ディスプレイ326に終了ボタン490を表示する。
【0141】
ステップSK17において終了ボタン490が押された場合、ステップSK19に進み、カードリードライト装置の挿入口からIDカードを顧客に戻した後、処理を終了する。
処理が終了した場合、タッチパネル付ディスプレイ326にはゲーム場の紹介等のガイドが表示される。
【0142】
次に、ステップS2において、払出ボタン482が押された場合、すなわち、メダルMを払い出すケースを説明する。
払出ボタン482が押された場合、ステップSD1に進み、タッチパネル付ディスプレイ326に図18(B)に示すIDカード挿入ガイドを表示した後、ステップSD2に進む。
【0143】
ステップSD2において、IDカードがカード挿入口に挿入された場合、ステップSD3に進み、IDカードからID情報を読込んだ後、ステップSD4に進み、図18(C)に示す手のひら認証画面をタッチパネル付ディスプレイ326に表示する。
【0144】
ステップSD5において、顧客が手のひらを認証手段308にかざすと、自動的に認証情報を取得し、ステップSD6に進む。
顧客が手のひらを認証手段308にかざさない場合、認証データを取得出来ないのでステップSD4に戻り、生体認証画面に戻る。
【0145】
ステップSD6において生体認証データの存在を判別すると、ステップSD7に進む。
【0146】
ステップSD7において、登録済みのIDに基づくデータと比較し、一致しない場合、ステップSD8に進んでタッチパネル付ディスプレイ326にエラー表示した後、SD4に戻る。
ステップSD7において、生体認証情報が一致する場合、ステップSD9に進む。
【0147】
ステップSD9において、図18(H)に示すように現時点での預かり数を表示し、かつ、払出指示数表示部492、払出数入力のためのテンキー494及び払出開始ボタン496を表示した後、ステップSD10に進む。
【0148】
ステップSD10において、テンキー494から払出数が入力された場合、ステップSD11に進む。
【0149】
ステップSD11において、払出開始ボタン496が押されない場合、ステップSD9に戻り、押された場合ステップSD12に進む。
【0150】
ステップSD12において、カップニアエンプティセンサ(図示せず)からのニアエンプティ信号があるか判別し、ニアエンプティ信号がない場合、ステップSD13に進む。
【0151】
ステップSD13において、払出指示数が預かり数内であるか判別し、範囲外の場合、ステップSD14に進む。
【0152】
ステップSD14において、預入範囲外表示をタッチパネル付ディスプレイ326に行った後、ステップSD9に戻る。
範囲内の場合、ステップSD15に進み、容器自動供給装置346を作動させて容器保留装置348の最下の容器CUPを容器保持装置350に供給する。
すなわち、最下の容器のみが容器自動供給装置346よって落下されるので、落下した容器CUPは、容器取出口354の所定位置に落下する。
【0153】
次にステップSD16に進み、容器検出装置(図示せず)からの容器CUPの存在信号を判定する。
容器存在信号が無い場合、ステップSD17に進み、エラー表示をして全ての処理を停止する。
【0154】
ステップSD12において、容器CUPのニアエンプティを検出した場合、ステップSD18に進み、図18(E)に示すように容器投入口344への容器の補給を促してステップSD16に進む。
これにより、顧客は、メダル預入払出装置300の近傍に配置される空容器を容器投入口344から投入する。
したがって、ニアエンプティセンサからニアエンプティ信号が出力されている場合、容器自動供給装置346は起動されない。
【0155】
ステップSD16において容器CUPが存在する場合、ステップSD19に進み、メダル払出装置374を作動させる。
これにより、メダル払出装置374を構成する第1コインホッパ374A及び第2コインホッパ374Bは、メダルを一個ずつ区分けして対応するメダルシュート356A及び356Bにそれぞれ払い出す。
【0156】
払い出されたメダルMは、メダルシュート356A及び356Bに案内されて容器保持装置350に位置する容器CUP内に落下する。
このメダルの払出と並行して第1コインホッパ374A及び第2コインホッパ374Bに装着された払出センサ382A及び382Bからメダルが払出される毎に出力される検出信号をカウントし、間接的に容器CUP内のメダル収納量を検出する。
【0157】
次にステップSD20において、前記カウント値が払出指示数と比較され、指示数に満たない場合、払出が継続される。
ステップSD20において、カウントが払出指示数と一致した場合、ステップSD21に進み、第1コインホッパ374A及び第2コインホッパ374Bを停止し、払出処理が終了する。
【0158】
次に、偽メダルの選別について図19をも参照して説明する。
まず、ステップST1においてメダル保留手段312のフルセンサ358がフル信号を出力している場合、ステップST2に進行し、タッチパネル付きディスプレイ326にフル表示をしてステップST1に戻る。
ステップST1においてフルセンサがフル信号を出力していない場合、ステップST3に進む。
【0159】
ステップST3において、払出メダル保留装置372のフルセンサ375Uがフル信号を出力しているか判別し、フル信号を出力して入る場合、ステップST1に戻り、フルセンサ375Uがフル信号を出力していない場合、ステップST4に進む。
なぜなら、払出メダル保留装置372に更にメダルを補給した場合、払出メダル保留装置372から溢れ、不具合を発生するからである。
【0160】
ステップST4において、メダル保留手段312の保留部払出装置364を作動させ、所定数のメダルMを横方向搬送装置366に払い出した後、ステップST6に進む。
払い出されたメダルMは払出装置364の起動に連動して起動されている横方向搬送装置366によってリフタ368のバケット370に送り込まれる。
【0161】
ステップST6において、払出装置364及び横方向搬送装置366の作動が停止された後、リフタ368が歩進され、次のバケット370が横方向搬送装置366からメダルMを受け取る位置まで移動された後、ステップST7に進む。
この歩進によりバケット370が補給運動を行い、最上に位置するバケット370内のメダルMが送出口371からエンドレスベルト406上に落下する。
落下したメダルMはエンドレスベルト406の傾斜によってシャッタ板414側のエンドレスベルト406上に積み上がり、メダル検知装置452によって検知される。
【0162】
ステップST7において、選別モードであるか判別する。
本ケースは選別モードであるのでステップST8に進み、選別モードでない場合ステップST15に進む。
【0163】
ステップST8において、メダル検知装置452からの検知信号が判別され、検知信号が出力されている場合、ステップST9に進む。
検知信号が出力されていない場合、ステップST10に進んで所定時間経過したか判別し、所定時間経過していない場合、ステップST8に戻り、所定時間経過した場合、ステップST11に進んでディスプレイ326にエラー表示をして処理を終了する。
【0164】
ステップST9において、モータ404が正転され、エンドレスベルト406の上面がメダル選別手段316へ向かって移動する。
これにより、エンドレスベルト406は送出口371から供給されたメダルMをメダル選別手段316に搬送する。
同時にメダル選別手段316が起動され、実施例1と同様にメダルMの真偽が判別された後、ステップST12に進む。
偽メダルは、偽メダル出口266から偽メダル保留装置381に送り込まれ保留され、真正メダルMは、真正メダル受入開口379から払出メダル保留装置372に送給され、保留される。
よって、払出メダル保留装置372には真正メダルMのみが保留される。
【0165】
ステップST12において、第1エンプティセンサ377A又は第2エンプティセンサ377Bの何れか一方がエンプティ信号を出力していないか判別する。
エンプティ信号が出力されていない場合、ステップST13を経由してステップST1に戻る。
これにより、フルセンサ375UがメダルMのフル信号を出力するまでリフタ368等が標準速度で移動され、前述の動作が繰り返されて払出メダル保留装置372に画像選別されたメダルMが補給される。
【0166】
ステップST12においてエンプティ信号を判別した場合、ステップST14に進み、増速指令を出力してステップST1に戻る。
これにより、保留部払出装置364、横方向搬送装置366、リフタ368及びメダル選別手段316の作動速度が増速され、単位時間当たりの真正メダルMの供給能力を向上させる。
【0167】
この構造によりメダル預入払出装置300は、メダル預入手段304に預入れられたメダルMが搬送手段314から振分手段321によってメダル選別手段316に供給されて真偽判別され、真正メダルのみが払出手段318に供給されるので、顧客へは真正メダルのみを払出すことができる。
【0168】
次に非選別モードの作用を説明する。
メダル非選別モードの場合、ソレノイド428が励磁され、スプリング436に反してリンクレバー426が時計方向へ回動されるので、軸424を介してシャッタ板414が同方向へ回動され、図16(B)に示すように開放位置OPに保持される。
換言すれば、迂回口438が開口される。
これにより、エンドレスベルト406上に落下したメダルMは迂回口438から払出メダル保留装置372内に落下できる。
【0169】
非選別モードの場合、ステップST7からステップST15に進み、メダル検知装置452がメダルMを検知するとステップST16へ進んで、逆送手段394を作動させ、モータ404を逆転させる。
これにより、エンドレスベルト406の上面は迂回口438に向かって移動するので、エンドレスベルト406上のメダルMは払出メダル保留装置372へ供給される。
次にステップST12へ進み、前述のように処理される。
なお、非選別モードが第2搬送装置392に起因している場合、ステップST16においてモータ404は逆転されない。
換言すれば、エンドレスベルト406は逆送されない。
しかし、送出口371の真下の側方に迂回口438が開口されているので、メダルMは迂回口438から払出メダル保留部372に落下する。
【図面の簡単な説明】
【0170】
【図1】図1は、実施例1のメダル選別手段を有するメダル貸出機の概略ブロック図である。
【図2】図2は、実施例1のメダル選別手段の平面図である。
【図3】図3は、実施例1のメダル選別手段の保留ボウルを取り外した状態の平面図である。
【図4】図4は、実施例1の図2におけるA―A線断面図である。
【図5】図5は、実施例1の図3におけるB―B線断面図である。
【図6】図6は、実施例1のメダル選別手段のブロック図である。
【図7】図7は、実施例1の振分手段の概略ブロック図である。
【図8】図8は、実施例1の作用説明用のフローチャートである。
【図9】図9は、実施例2のメダル選別手段を有するメダル預入払出装置の斜視図である。
【図10】図10は、実施例2のメダル選別手段を有するメダル預入払出装置の正面の上ドア及び下ドアを開放した状態の正面図である。
【図11】図11は、実施例2のメダル選別手段を有するメダル預入払出装置のリフタ部の断面図である。
【図12】図12は、実施例2の第2搬送手段、メダル保留装置及びメダル選別手段の斜視図である。
【図13】図13は、実施例2の第2搬送手段、メダル保留装置及びメダル選別手段の平面図である。
【図14】図14は、図13におけるC―C断面図である。
【図15】図15は、第2搬送手段の側面図である。
【図16】図16は、実施例2のゲート手段の説明図であり、(A)は閉口状態を示す図であり、(B)は開口状態を示す図である。
【図17】図17は、実施例2の作用説明用のフローチャートである。
【図18】図18は、実施例2の作用説明用の表示ガイドである。
【図19】図19は、実施例2の作用説明用のフローチャートである。
【符号の説明】
【0171】
104、312 メダルの保留手段
112、318 メダル払出手段
106、314
搬送手段
127、137
メダル送出口
108、316 メダル選別手段
107、321 振分手段
125 搬送手段
132 整列供給装置
136 撮像装置
192 押動体
194 案内体
304 メダルの預入手段
328 メダルの預入口
332 計数手段
368 揚送手段
370 バケット
372 保留装置
374 払出装置
392 第2搬送手段
394 逆送手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メダルの保留手段(104、312)と、
メダルを払い出すメダル払出手段(112、318)と、
前記メダルの保留手段から前記メダル払出手段へメダルを搬送する搬送手段(106、314)と、を有するメダル処理装置において、
前記搬送手段のメダル送出口(127、371)の下流に前記メダル払出手段及び真偽メダルを選別するメダル選別手段(108、316)を配置し、
さらに、前記メダル送出口と前記メダル選別手段との間に前記メダル払出手段又は前記メダル選別手段への振分手段(107、321)を配置し、
前記振分手段によって偽メダルを前記メダル払出手段に供給する以前に排除すること若しくは排除しないことを選択可能にしたことを特徴とするメダル選別手段を有するメダル処理装置。
【請求項2】
請求項1のメダル選別手段を有するメダル処理装置において、
前記振分手段は前記メダル送出口の下方に位置する第2搬送手段(392)及び前記第2搬送手段の逆送手段(394)を含み、前記第2搬送手段の正転時の前記メダル送出口の下方に前記メダル選別手段が配置され、前記メダル選別手段で選別された真正メダルは前記メダル払出手段に供給されることを特徴とする。
【請求項3】
メダルの預入手段(304)と、
前記預入手段から受け取ったメダルを保留して払い出すメダル払出手段と、
を有するメダル預入払出装置において、
前記計数手段と前記メダル払出手段との間のメダル経路に真偽メダルを選別するメダル選別手段を配置し、
さらに、前記メダル預入手段と前記メダル選別手段との間に前記メダル預入手段からのメダルを前記メダル選別手段若しくは前記メダル払出手段に振り分ける振分手段を配置し、
前記振分手段によって偽メダルを前記メダル払出手段に供給する以前に排除すること若しくは排除しないことを選択可能にしたことを特徴とするメダル選別手段を有するメダル預入払出装置。
【請求項4】
メダルの預入口(328)と、
前記預入口から預け入れられたメダルを計数する計数手段(332)と、
前記計数手段で計数されたメダルを揚送する揚送手段(368)と、
前記揚送手段で搬送されたメダルを後述のメダル選別手段又は保留装置に選択的に振り分ける振分手段と、
前記振分手段から受け取ったメダルの真偽を判別し、真正メダルを前記保留装置に供給するメダル選別手段と、
後述の払出装置によって払い出されるメダルを保留する保留装置(372)と、
前記保留装置に保留されたメダルを払い出す払出装置(374)と、
を備えることを特徴とするメダル選別手段を有するメダル預入払出装置。
【請求項5】
下位に配置されたメダル保留手段と、
前記メダル保留手段の上位に配置され、メダルを払い出すメダル払出手段と、
前記メダル保留手段のメダルを前記メダル払出手段に搬送する搬送手段(125)と、を有するメダル貸出機において、
真偽メダルを選別するメダル選別手段を設け、
前記搬送手段と前記メダル払出手段との間のメダル経路に後述のメダル選別手段若しくは前記メダル払出手段へ選択的にメダルの経路を振り分ける振分手段を配置し、
前記メダル払出手段の払出前に前記メダル選別手段によって偽メダルを排除できるようにしたことを特徴とするメダル貸し機。
【請求項6】
請求項1ないし4のメダル選別手段を有するメダル処理装置において、前記メダル選別手段はメダル表面の模様を識別することを特徴とする。
【請求項7】
請求項5のメダル選別手段を有するメダル預入払出装置において、
前記メダル選別手段は、所定の速度で移動する押動体(192)と、
前記押動体によって押動されるメダルを撮像する撮像装置(136)と、
前記押動体にメダルを一つずつ供給する整列供給装置(132)と、
前記押動体に押動される前記メダルを案内する案内体(194)と、
を含んでいることを特徴とする。
【請求項8】
請求項3ないし4のメダル選別手段を有するメダル預入払出装置において、前記揚送手段が間欠揚送手段であることを特徴とする。
【請求項9】
請求項8のメダル選別手段を有するメダル預入払出装置において、間欠揚送手段が無端循環体に取り付けられたバケット(370)であることを特徴とする。
【請求項10】
請求項4のメダル選別手段を有するメダル預入払出装置において、メダル選別モード又は非選別モードの自動設定手段を有することを特徴とする。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2009−70039(P2009−70039A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−236349(P2007−236349)
【出願日】平成19年9月12日(2007.9.12)
【出願人】(000116987)旭精工株式会社 (210)
【Fターム(参考)】