説明

メディアコンテンツを出力する方法及び装置

移動通信デバイスは、通信インタフェースでブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータを受信するように動作可能な受信回路と、ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータからリアルタイムのメディアコンテンツを抽出し、移動通信デバイスのユーザインタフェースを介してリアルタイムのメディアコンテンツを出力するように動作可能な信号処理ロジックとを有する。ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータの部分的なデータのロスを決定したことに応じて、信号処理ロジックは、移動通信デバイスのメモリエレメントから格納されたメディアコンテンツを取得し、通信デバイスのユーザインタフェースを介して取得されたメディアコンテンツを出力するように動作可能である。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、メディアコンテンツを出力する方法及び装置に関し、特に、通信カバレッジを少なくとも部分的に失っている間に、移動通信デバイスでメディアコンテンツを出力する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(MBMS:Multimedia Broadcast Multicast Service)は、GSM(General System for Mobile communication)ネットワーク、GPRS(General Packet Radio System)ネットワーク、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)ネットワーク等のような移動通信ネットワークで提供されるサービスのブロードキャスト及びマルチキャストである。MBMSの技術仕様は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)TS 22.146及び3GPP TS 23.246を含む。
【0003】
モバイルテレビジョン(Mobile TV)は、MBMSで提供されるサービスの一例である。モバイルTVは、移動通信ネットワークを介した加入者へのサービスであり、テレビジョンサービスを移動デバイスに提供する。
【0004】
図1は、MBMSを提供する既知のアーキテクチャ100の例である。アーキテクチャ100は、GSM、GPRS又はUMTSネットワークのようなオペレータネットワーク110を有する。
【0005】
オペレータネットワーク110は、基地局のようなノード112を有し、ノード112は、1つ以上のユーザ装置(UE:user equipment)デバイスに無線結合される。UEは、例えば、移動電話ハンドセットを有する。オペレータネットワーク110は、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN:Gateway GPRS Support Node)114を更に有し、GGSN114は、ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス・センタ(BM-SC:Broadcast Multicast Service Centre)130に結合される。
【0006】
BM-SC130は、コンテンツストリームのブロードキャスト及び/又はマルチキャストにより、コンテンツ(例えば、モバイルTVコンテンツ)をUE120に提供するように適合される。オペレータネットワーク110は、利用可能なコンテンツを公表する情報をUE120に広告(advertise)又は提供する。UE120は、受信したい(例えば、申し込みたい)と思うコンテンツをオペレータネットワーク110から要求することができる。
【0007】
次に、オペレータネットワーク110は、要求されたコンテンツをBM-SC130に通知し、要求されたコンテンツが利用可能であるチャネルと、コンテンツにアクセスするための何らかの暗号化鍵等とをUE120に通知する。MB-SC130は、コンテンツをネットワーク110に提供し、UE120は、ネットワーク110からコンテンツを取得することができる。当業者にわかるように、コンテンツは、図1に示すようなオペレータネットワーク130とは対照的に、共有MBMSネットワークで提供されてもよい。
【0008】
代替として、モバイルTV及び他のメディアサービスを移動デバイスに提供することができる競合技術は、例えば、DVB-H(Digital Video Broadcasting-Handheld)を含む。DVB-Hは、ブロードキャストサービスを移動ハンドセットに提供するモバイルテレビジョンのフォーマットであり、ETSI(European Telecommunications Standards Institute)標準EN 302 304に規定されている。DVB-Hは、デジタル地上波テレビジョンのシステムであるDVB-T(Digital Video Broadcasting-Terrestrial)の拡張集合であり、更なる特徴は、ハンドヘルドの電池式受信機の特別の要件を満たす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
移動通信デバイスの問題は、移動中に可変の無線周波数(RF:Radio Frequency)カバレッジ及びマルチパス伝搬状態を受けるという点にある。従って、例えばMBMS又はDVB-Hにより、メディアコンテンツを受信する移動通信デバイスは、移動通信デバイスが適切なカバレッジエリアの外に移動すると、部分的又は完全なデータロスを受ける可能性がある。
【0010】
移動通信デバイスにより受信されているメディアコンテンツの再生中のこのような部分的なデータロスの影響は、例えば、ビデオ又はオーディオ出力における単純な異常(simple anomaly)を生じる可能性がある。このことは、或る環境では許容できると考えられ得る。しかし、このような部分的又は完全なデータロスは、オーディオ及び/又はビデオ出力の完全なロスを生じる可能性がある。
【0011】
このようなオーディオ及び/又はビデオ出力のロスの間に、ユーザの典型的な反応は、代替のメディアストリームを探すことを試みて、‘チャネル’を変更することである。これは、チャネルホッピングとして知られる。しかし、ブロードキャストメディア技術の性質のため、代替のチャネルは、しばしば同じ周波数で同じノード(例えば、基地局)からブロードキャストされる。従って、チャネルを変更することにより、ユーザは、他のチャネルもデータのロスを受けることを認識する可能性がある。
【0012】
当業者にわかるように、オーディオ及び/又はビデオ出力のロスは、ユーザの経験にとって好ましくなく、代替のチャネルもデータロスを受けている場合には更に悪くなる。更に、デジタルメディア受信機内で使用される受信バッファは、典型的には再生が始まる前に充填するのに1秒以上を要する可能性がある。従って、ユーザがチャネルを変更する毎に、顕著な遅延が存在することになり、これにより、更にユーザの経験を害する。
【0013】
従って、移動通信デバイスでメディアコンテンツを出力するための改善した方法及び装置の必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の第一の態様によれば、移動通信デバイスが提供され、通信インタフェースでブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータ信号を受信するように動作可能な受信回路と、ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータ信号からリアルタイムのメディアコンテンツを抽出し、通信デバイスのユーザインタフェースを介してリアルタイムのメディアコンテンツを出力するように動作可能な信号処理ロジックとを有する。リアルタイムのメディアコンテンツの少なくとも部分的なデータのロスを決定したことに応じて、信号処理ロジックは、通信デバイスのメモリエレメントから格納されたメディアコンテンツを取得し、リアルタイムのメディアコンテンツの代わりに、通信デバイスのユーザインタフェースを介して格納されたメディアコンテンツを出力するように動作可能である。
【0015】
従って、本発明の実施例により、悪いカバレッジの期間中に、格納されたメディアコンテンツがリアルタイムのメディアデコンテンツの代わりに出力されることが可能になる。このように、移動通信ユニットが適切なカバレッジエリアの外に移動したときに、リアルタイムのメディアコンテンツの部分的又は完全なデータロスを経験すると、(存在する場合には)ユーザがリアルタイムのメディアコンテンツの再生の悪い品質を経験する代わりに、格納されたメディアコンテンツがユーザインタフェースを介してユーザに出力され、ユーザの経験を改善する。その結果、ユーザはチャネルホッピングをする可能性が低くなる。代替のチャネルも同じ信号のロスを受ける可能性があり、これらの代替のリアルタイム信号をバッファに入れる際に何らかの固有の遅延を受ける可能性があるため、チャネルホッピングはユーザの経験を更に悪化させる。
【0016】
格納されたコンテンツ(生放送から以前に取得されて、まだ視聴されていない完全なエピソード又は映画等)を提供することにより、物理的な無線インタフェース(air interface)がホストすることができるものより大きい帯域幅(すなわち、より多くの利用可能なチャネル)の認識(perception)を少なくとも生成することが可能になる。更に、これは、電子番組ガイド内にリストされた格納されたチャネルでの更なるチャネル(例えば、“すぐに上映”)として、エンドユーザに提示されてもよい。
【0017】
本発明の任意選択の特徴によれば、信号処理ロジックは、通信インタフェースのサービス品質がその後に特定のレベルを超過したことを決定したことに応じて、通信デバイスのユーザインタフェースを介して、ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータ信号から抽出されたリアルタイムのメディアコンテンツを出力することに戻るように更に動作可能でもよい。このように、ユーザは、移動通信デバイスが適切なカバレッジエリアに戻るとすぐに、元のリアルタイムのメディアチャネルを視聴/聴取することに戻ることができ、ユーザにより経験される不都合を実質的に最小化し得る。
【0018】
本発明の更なる任意選択の特徴によれば、通信インタフェースは、無線インタフェースを有してもよい。
【0019】
本発明の更なる任意選択の特徴によれば、ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータ信号から抽出されたリアルタイムのメディアコンテンツの少なくとも部分的なデータのロスを受信したことに応じて、信号処理ロジックは、通信インタフェースを介してユニキャスト接続を確立することを試みるように動作可能でもよい。ユニキャスト接続は、代替のリアルタイムのメディアデータ信号を受信するために使用されてもよく、代替のリアルタイムメディアデータ信号から、リアルタイムのメディアコンテンツがユーザインタフェースを介して出力するために抽出される。任意選択で、信号処理ロジックが代替のリアルタイムのメディアデータ信号を受信する信頼できるユニキャスト接続を確立できない場合、信号処理ロジックは、通信デバイスのメモリエレメントから格納されたメディアコンテンツを取得し、ユーザインタフェースを介して格納されたメディアコンテンツをユーザに出力するように動作可能でもよい。このように、リアルタイムのメディアチャネルがブロードキャストベアラ信号又はユニキャストベアラ信号により受信できない場合にのみ、格納されたメディアコンテンツが出力されてもよい。
【0020】
本発明の任意選択の特徴によれば、信号処理ロジックは、リアルタイムのメディアコンテンツ、ユーザプロフィール、日時及び/又は日付のうち1つ以上により決定されたデータのクラスを有する格納されたメディアコンテンツをメモリから取得するように動作可能でもよい。
【0021】
本発明の任意選択の特徴によれば、格納されたメディアコンテンツは、広告、スポーツクリップ、ハイライト、スコア及び/又はインタビュー、ニュースクリップ及び/又はヘッドラインのうち1つ以上のカテゴリのメディアコンテンツを有してもよい。
【0022】
本発明の任意選択の特徴によれば、信号処理ロジックは、ブロードキャストされたリアルタイムのメディアコンテンツの少なくとも部分的なデータのロスを受信したことに応じて、通信インタフェースを介してメディアコンテンツをダウンロードし、次の取得のため、これを通信デバイスのメモリエレメントに格納するように動作可能でもよい。
【0023】
本発明の任意選択の特徴によれば、信号処理ロジックは、リアルタイムのメディアデータ信号がブロードキャストされる通信インタフェース以外の通信施設を介して、メディアコンテンツをダウンロードするように動作可能でもよい。
【0024】
本発明の任意選択の特徴によれば、信号処理ロジックは、受信回路の非活動期間中又は定期的に、メモリに格納するため、メディアコンテンツをダウンロードするように動作可能でもよい。
【0025】
本発明の任意選択の特徴によれば、信号処理ロジックは、メモリに格納するため、メディアコンテンツを定期的にダウンロードするように動作可能でもよい。
【0026】
本発明の任意選択の特徴によれば、格納されたメディアコンテンツは、時間依存の制限を有してもよい。信号処理ロジックは、時間依存の制限に関して、有効である格納されたメディアコンテンツのみを取得するように動作可能でもよく、時間依存の制限は、メディアコンテンツがもはや有効でなくなる失効日、メディアコンテンツが有効である日付の期間、メディアコンテンツが有効である日々の期間及び/又はメディアコンテンツが有効である1つ以上の個々の日付のうち1つ以上を有してもよい。
【0027】
本発明の任意選択の特徴によれば、ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータ信号から抽出されているメディアコンテンツの少なくとも部分的なデータのロスに応じて、信号処理ロジックは、インタフェースのサービス品質が特定の(例えば最低の)制限を超過するまで、受信回路による通信インタフェースでのリアルタイムのメディアデータ信号の受信を一時停止するように更に動作可能でもよい。このように、移動通信デバイスの電池消費が低減され得る。
【0028】
本発明の任意選択の特徴によれば、信号処理ロジックは、ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータ信号から抽出されたメディアコンテンツがユーザプロフィールに従って適切でない及び/又は望ましくないことを決定したことに応じて、通信デバイスのメモリエレメントから格納されたメディアコンテンツを取得し、通信デバイスのユーザインタフェースを介して格納されたメディアコンテンツを出力するように更に動作可能でもよい。
【0029】
本発明の任意選択の特徴によれば、信号処理ロジックは、ユーザインタフェースを介して格納されたメディアコンテンツを出力する前に、リアルタイムのメディアコンテンツの少なくとも部分的なデータのロスをユーザに通知するように動作可能でもよい。このように、特に移動通信デバイスが急激な完全なリアルタイムコンテンツのデータロスを経験した場合に、リアルタイムのメディアコンテンツの出力と格納されたメディアコンテンツの出力との間の遷移が改善されてもよい。
【0030】
本発明の任意選択の特徴によれば、リアルタイムのメディアデータ信号は、MBMS(Multimedia Broadcast Multicast Service)ストリーミングサービス又はDVB-H(Digital Video Broadcasting-Handheld)ストリーミングサービスを有してもよい。
【0031】
本発明の第2の態様によれば、移動通信デバイスでメディアコンテンツを出力する方法が提供される。この方法は、通信インタフェースでブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータ信号を受信し、ブロードキャストされたメディアデータ信号からリアルタイムのメディアコンテンツを抽出し、移動通信デバイスのユーザインタフェースを介してリアルタイムのメディアコンテンツを出力することを有する。この方法は、リアルタイムのメディアコンテンツの少なくとも部分的なデータのロスを検出し、通信デバイスのメモリエレメントから格納されたメディアコンテンツを取得し、例えばリアルタイムのメディアコンテンツの代わりに、通信デバイスのユーザインタフェースを介して格納されたメディアコンテンツを出力することを更に有する。
【0032】
本発明の第3の態様によれば、本発明の第1の態様に従って適合された移動通信デバイスと無線通信するノードを有する移動通信システムが提供される。
【0033】
本発明の第4の態様によれば、本発明の第2の態様に従って移動通信デバイスでメディアコンテンツを出力する方法を実行するように信号処理ロジックをプログラムする、格納されたコンピュータ可読コードを有するコンピュータ可読記憶素子が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(MBMS:Multimedia Broadcast Multicast Service)を提供する既知のアーキテクチャの例
【図2】本発明の実施例による移動通信デバイスを有する移動通信システムの一部のブロック図
【図3】本発明の実施例に従ってメディアコンテンツを出力する例
【図4】本発明の実施例に従ってメディアコンテンツを出力する例
【図5】本発明の実施例に従って移動通信デバイスでメディアコンテンツを出力する方法の簡略化したフローチャート
【図6】本発明の実施例の処理機能を実装するために使用され得る典型的なコンピュータシステム
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明の前記及び他の態様、特徴及び利点は、以下に記載の実施例から明らかになり、以下に記載の実施例を参照して説明する。
【0036】
本発明の実施例について、添付図面を参照して一例として説明する。
【0037】
本発明の実施例について、移動電話ハンドセットに関して説明する。例えば、移動電話ハンドセットは、UTRAN(Universal Mobile Telecommunications System (UMTS) Radio Access Network)システムで通信するように適合されたものである。しかし、本発明の実施例は移動電話ハンドセットに限定されず、メディアデータコンテンツがインタフェースで受信可能な代替の通信デバイス内に実装されてもよい。
【0038】
図2を参照すると、無線インタフェースで移動通信デバイス200に無線結合されたアクセスノード212を有する移動通信システムの一部のブロック図が示されており、移動通信デバイス200は、本発明の実施例をサポートするように適合される。
【0039】
移動通信デバイス200は、本発明の例示の実施例に関して、アンテナ202を有する移動電話ハンドセットの形式のユーザ装置(UE:user equipment)である。従って、通信デバイス200は、アンテナ202に動作可能に結合された受信回路及び送信回路を有する様々な周知の無線周波数(RF:Radio Frequency)構成要素又は回路206を含む。これらは、ここでは更に説明しない。通信デバイス200は、信号処理ロジック208を更に有する。信号処理ロジック208からの出力は、例えば、ディスプレイ、キーパッド、スピーカ及び/又はマイクロフォンを有する適切なユーザインタフェース(UI:user interface)210に提供される。
【0040】
信号処理ロジック208は、復号化/符号化機能等のような動作レジームを格納するメモリエレメント216に結合され、(揮発性)ランダムアクセスメモリ(RAM)、(不揮発性)読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ又はこれら若しくは他のメモリ技術の何らかの組み合わせのような様々な技術で実現されてもよい。タイマ218は、典型的には信号処理ロジック208に結合され、通信デバイス200内の動作のタイミングを制御する。
【0041】
本発明の実施例によれば、受信回路は、通信インタフェースでブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータ信号を受信するように動作可能である。例えば、図2に示す実施例では、通信インタフェースは、通信ユニット200とNode-B212又はUMTSセルラ通信ネットワークの基地局(図示せず)との間に提供される無線インタフェースを有してもよい。リアルタイムのメディアデータ信号は、マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(MBMS:Multimedia Broadcast Multicast Service)、DVB-H(Digital Video Broadcasting-Handheld)サービス又は同様のメディアストリーミングサービスを使用してブロードキャストされてもよい。更に、信号処理ロジック208は、ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータ信号からリアルタイムのメディアコンテンツを抽出し、通信デバイス200のユーザインタフェース210を介してリアルタイムのメディアコンテンツを出力するように動作可能である。
【0042】
前述のように、移動通信デバイスの問題は、移動中に可変の無線周波数(RF:Radio Frequency)カバレッジ及び/又はマルチパス伝搬状態を受けるという点にある。従って、例えばMBMS又はDVB-Hにより、リアルタイムのメディアコンテンツを受信する移動通信デバイスは、移動通信デバイスが‘許容できる’カバレッジエリアの外に移動すると、部分的又は完全なデータロスを受ける可能性がある。移動通信デバイスにより受信されているメディアコンテンツの再生中のこのような部分的なデータロスの影響は、例えば、ビデオ又はオーディオ出力における単純な異常(simple anomaly)を生じる可能性がある。このことは、或る環境では許容できると考えられ得る。しかし、このような部分的又は完全なデータロスは、オーディオ及び/又はビデオ出力の完全なロスを生じる可能性がある。
【0043】
従って、本発明の実施例では、リアルタイムのメディアコンテンツの少なくとも部分的なデータのロスを受信して決定したことに応じて、信号処理ロジック208は、UE200のメモリエレメント(例えば、メモリエレメント216)から格納されたメディアコンテンツを取得し、リアルタイムのメディアコンテンツの代わりに、UE200のユーザインタフェース210を介して格納されたメディアコンテンツを出力するように動作可能である。
【0044】
このように、悪いカバレッジの期間中に、格納されたメディアコンテンツがリアルタイムのメディアデコンテンツの代わりに出力されてもよい。従って、例えばUE200が適切なカバレッジエリアの外に移動したときに、リアルタイムのメディアコンテンツの部分的又は完全なデータロスを経験すると、(存在する場合には)ユーザがリアルタイムのメディアコンテンツの再生の悪い品質を経験する代わりに、格納されたメディアコンテンツが出力され、ユーザの経験を改善する。その結果、ユーザはチャネルホッピングをする可能性が低くなる。代替のチャネルも同じ信号のロスを受ける可能性があり、これらの代替のリアルタイム信号をバッファに入れる際に何らかの固有の遅延を受ける可能性があるため、チャネルホッピングはユーザの経験を更に悪化させる。
【0045】
明瞭にするため、‘リアルタイムのメディア’という用語は、データのストリームの形式で受信されるメディアコンテンツを示し、例えばジッタを回避するためのバッファの使用による何らかの遅延があっても、実質的に受信された通りに出力されることを意図する。特に、ここで用いられる‘リアルタイムのメディア’という用語は、スポーツイベント等の生の報道のような‘生(live)’のコンテンツを有するメディアに限定されない。更に、‘メディア’という用語は、通信デバイスのユーザインタフェースを介して出力可能なオーディオ及び/又はビデオデータのような如何なる形式のメディアデータを示してもよい。
【0046】
当業者にわかるように、データのロスは、悪い信号強度又は品質、悪いネットワークカバレッジ、外部の干渉又は環境状態から生じる可能性がある。従って、データのロスは、既知のサービス品質(QoS:Quality of Service)技術を使用して、UE200内で受信データを分析することにより決定されてもよい。このようなQoS技術は、一例のみとして、受信バッファスタベーション検出(receive buffer starvation detection)を含んでもよい。
【0047】
受信バッファスタベーション検出は、悪いカバレッジ又はデータ破損により生じるデータロスを検出する簡単な方法であり、トランスポートプロトコル内に埋め込まれたシーケンス番号に依存する。例えば、RTP/RTCPパケット内で伝送されるデータは、それに関連するシーケンス番号を有する。このパケットがUEに到達できない場合又は破損のためチェックサムに失敗した場合、受信バッファ内にギャップが生じる。受信バッファスタベーションは、パケットシーケンス番号の簡単な分析により検出可能である。MPEG透かしのような他のQoS技術が使用されてもよいことが考えられる。当業者にわかるように、MPEG透かしは、受信データ内の既知のパターンを検査することによる、高度なQoS検出方法を実装する。
【0048】
図3は、本発明の実施例に従ってメディアコンテンツを出力する例を示している。リアルタイムのメディアコンテンツのデータストリームが310で示されており、出力されるメディアコンテンツのデータストリームが320で示されている。出力されるメディアコンテンツのデータストリーム320は、通信デバイス(図2のUE200等)のユーザインタフェースを介して出力されるメディアコンテンツを表す。
【0049】
前述のように、UE200の信号処理ロジック208は、ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータ信号からリアルタイムのメディアコンテンツを抽出し、UE200のユーザインタフェース210を介してリアルタイムのメディアコンテンツを出力するように動作可能である。従って、図3に示す実施例では、リアルタイムのメディアコンテンツのデータストリーム310は、抽出されたリアルタイムのメディアコンテンツを表し、これは、図2のユーザインタフェース210を介して出力するため、出力されるメディアコンテンツのデータストリーム320に挿入される。
【0050】
また、図3には、315で示すように、リアルタイムのコンテンツデータの部分的なロスが示されている。リアルタイムのメディアコンテンツのこのような部分的なデータのロス315を決定したことに応じて、図2のUE200の信号処理ロジック208は、メモリから格納されたメディアコンテンツ330を取得し、ユーザインタフェース210を介して出力するため、格納されたメディアコンテンツを出力されるメディアコンテンツのデータストリーム320に挿入する。
【0051】
信号処理ロジック208は、例えば最低レベルを超過する通信インタフェースのサービス品質を特定したことに応じて、リアルタイムのメディアコンテンツを出力することに戻るように更に動作可能でもよく、これにより、出力されるメディアコンテンツの最低品質を少なくとも実質的に確保してもよい。
【0052】
本発明の1つ以上の実施例によれば、短い期間の間欠的なデータロスにより、格納されたメディアコンテンツに遷移させることが不適切になり得ることも考えられる。この理由は、このことがユーザの認識経験を低下させる可能性があるからである。このような間欠的なデータロスが頻繁である場合には特に当てはまる。このことを回避するため、内部バッファの使用により、所定の期間(例えば、4秒)を超過するリアルタイムのメディア送信におけるギャップが、UE200により内部で検出されてもよい。リアルタイムのメディア送信におけるこのようなギャップの検出に応じて、UE200は、メモリから格納されたメディアを取得し、リアルタイムのデータのロスと置換してもよい。
【0053】
図3に示す実施例では、リアルタイムのメディアコンテンツのデータストリーム310の完全性が再び十分になった場合、例えば、図2のUE200が許容できるカバレッジのエリアに再び入った場合、リアルタイムのメディアコンテンツは、図2のUE200のユーザインタフェース210を介して出力するため、出力されるメディアコンテンツのデータストリーム320に再び挿入される。
【0054】
また、図3に示す実施例では、格納されたメディアコンテンツは、短いが、例えば設定された期間のメディアクリップを有してもよい。例えば、格納されたメディアコンテンツは、広告、スポーツクリップ、ハイライト、スコア及び/又はインタビュー、ニュースクリップ及び/又はヘッドラインのうち1つ以上のメディアコンテンツのカテゴリのクリップを有してもよい。
【0055】
本発明の一実施例では、ユーザインタフェースを介してユーザに表示されるこのような格納されたメディアコンテンツがユーザプロフィールに基づいてもよいことも考えられる。
【0056】
従って、例示の実施例では、リアルタイムのメディアコンテンツのデータストリーム310の完全性が再び十分になった場合、リアルタイムのメディアコンテンツは、出力されている現在の格納されたメディアコンテンツの最後の後に、出力されるメディアコンテンツのデータストリーム320に挿入されてもよい。このように、格納されたメディアコンテンツからリアルタイムのメディアコンテンツへのスムーズな遷移が実現され得る。
【0057】
当業者にわかるように、現在の格納されたメディアコンテンツの‘クリップ’が終了するのを待つことにより、リアルタイムのメディアコンテンツが遅延することになってもよい。その結果、リアルタイムのメディアコンテンツの出力における遅延は、通信デバイスのユーザにより認識できる可能性がある。これを克服するため、リアルタイムのメディアコンテンツは、格納されたメディアコンテンツが終了したときにリアルタイムのメディアコンテンツの実質的に最新の出力を保持するために、格納されたメディアコンテンツが終了可能となるまでの間に破棄されてもよい。
【0058】
本発明の実施例によれば、ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータ信号から抽出されたリアルタイムのメディアコンテンツの少なくとも部分的なデータのロスを受信したことに応じて、信号処理ロジック208は、代替のリアルタイムのメディアデータ信号を受信するため、通信インタフェースを介してユニキャスト接続を確立することを試みるように動作可能でもよい。信号処理ロジック208が代替のリアルタイムのメディアデータ信号を受信する信頼できるユニキャスト接続を確立できない場合、移動通信デバイスのメモリエレメントから格納されたメディアコンテンツを取得し、ユーザインタフェースを介して格納されたメディアコンテンツをユーザに出力してもよい。このように、リアルタイムのメディアチャネルがブロードキャストベアラ信号又はユニキャストベアラ信号により受信できない場合にのみ、格納されたメディアコンテンツが出力されてもよい。
【0059】
当業者にわかるように、ユニキャストベアラは、TD-CDMA(Time Division-Code Division Multiple Access)、EGPRS(Enhanced General Packet Radio Service)又はWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)のような移動データサービスを提供する如何なるオペレータにより提供されてもよい。UEは、ユニキャストベアラプロバイダにユニキャスト接続を確立してもよく、ユニキャストベアラプロバイダは、認証されると、複製のリアルタイムのメディアコンテンツをUEに転送してもよい。
【0060】
本発明の実施例によれば、信号処理ロジック208は、特定のデータのクラスを有する格納されたメディアコンテンツをメモリから取得するように動作可能でもよい。例えば、信号処理ロジック208は、リアルタイムのメディアコンテンツと類似すると決定された格納されたメディアコンテンツを取得してもよい。このように、ユーザは、リアルタイムのメディアコンテンツに類似する対象物等を有するコンテンツを提供されてもよい。
【0061】
代替として、信号処理ロジック208は、ユーザプロフィールにより決定された格納されたメディアコンテンツを取得してもよい。このように、ユーザは、ユーザに特に関心のある対象物を有するコンテンツを提供されてもよい。
【0062】
例えば、コンテンツ情報がメディアコンテンツの再生中にUEに利用可能である場合、UEは、ユーザにより定期的にアクセスされるコンテンツ形式のプロフィールを構築してもよいことが考えられる。このプロフィール情報は、データロスの期間中にその後に取得するため、ユーザに潜在的に関心のあるメディアコンテンツをメモリにダウンロード又は格納するために使用されてもよい。
【0063】
また、代替として、信号処理ロジック208は、日時、曜日及び/又は日付により決定された格納されたメディアコンテンツを取得してもよい。このように、ユーザは、特定の日時(例えば、朝又は夜)、特定の曜日(例えば、平日又は週末)及び/又は特定の日付(例えば、クリスマス、イースター、夏、冬等)に関する対象物を有するコンテンツを提供されてもよい。
【0064】
図2のUE200の信号処理ロジック208は、ブロードキャストされたリアルタイムのメディアコンテンツの少なくとも部分的なデータのロスを受信したことに応じて、通信インタフェースを介してメディアコンテンツをダウンロードし、次の取得のため、これをメモリエレメント216に格納するように動作可能でもよい。特に、信号処理ロジック218は、受信回路206の非活動期間中に、メモリに格納するメディアコンテンツをダウンロードするように動作可能でもよい。
【0065】
代替として、信号処理ロジック208は、リアルタイムのメディアデータ信号がブロードキャストされる通信インタフェース以外の通信施設(すなわち、通信手段)を介して、メディアコンテンツをダウンロードするように動作可能でもよい。例えば、信号処理ロジック208は、USB(Universal Serial Bus)接続、Ethernet(登録商標)接続等を介してメディアコンテンツをダウンロードするように動作可能でもよい。
【0066】
図2のUE200の信号処理ロジック208は、メモリに格納するため、メディアコンテンツを定期的にダウンロードするように動作可能でもよいことが考えられる。このように、ニュースのような格納されたメディアコンテンツは、定期的に更新又は変更されてもよい。更に、格納されたメディアコンテンツは、時間依存の制限を有してもよいことが考えられる。従って、信号処理ロジック208は、取得時に時間依存の制限に関して有効である格納されたメディアコンテンツのみを取得するように動作可能でもよい。例えば、時間依存の制限は、(i)メディアコンテンツがもはや有効でなくなる失効日、(ii)メディアコンテンツが有効である日付の期間、(iii)メディアコンテンツが有効である日々の期間、及び/又は(iv)メディアコンテンツが有効である1つ以上の個々の日付のうち1つ以上を有してもよい。
【0067】
本発明の実施例によれば、ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータ信号から抽出されたメディアコンテンツの少なくとも部分的なデータのロスに応じて、信号処理ロジック208は、インタフェースのサービス品質が例えば最低の品質レベルを超過するまで、受信回路206による通信インタフェースでのリアルタイムのメディアデータ信号の受信を一時停止するように更に動作可能でもよい。このように、悪いカバレッジのエリアに存在するときに、移動通信デバイス200の電池消費が低減され得る。
【0068】
信号処理ロジック208は、ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータ信号から抽出されたメディアコンテンツが例えばユーザプロフィールに従って適切でない及び/又は望ましくないことを決定したことに応じて、メモリから格納されたメディアコンテンツを取得し、UE200のユーザインタフェース210を介して格納されたメディアコンテンツを出力するように更に動作可能でもよいことが更に考えられる。従って、信号処理ロジック208は、受信又は格納されたリアルタイムのメディアとユーザのプロフィールの特性とを比較するように動作可能な比較ロジックを有してもよい。
【0069】
例えば、ユーザプロフィールは、子供用に設定されてもよく、ブロードキャストされたリアルタイムのメディア信号から抽出されたメディアコンテンツが大人向けコンテンツを有することを決定したことに応じて、信号処理ロジック208は、不適切なリアルタイムの大人向けコンテンツの代わりに、子供に関する適切な格納されたメディアコンテンツを出力する。
【0070】
本発明の実施例によれば、信号処理ロジック208は、ユーザインタフェースを介して格納されたメディアコンテンツを出力する前に、リアルタイムのメディアコンテンツの少なくとも部分的なデータのロスをユーザに通知するように更に動作可能でもよい。このように、特に移動通信デバイス(UE)が急激な完全なリアルタイムコンテンツのデータロスを経験した場合に、リアルタイムのメディアコンテンツの出力と格納されたメディアコンテンツの出力との間の遷移が改善されてもよい。
【0071】
図4を参照すると、本発明の実施例に従ってメディアコンテンツを出力する例が示されている。リアルタイムのメディアコンテンツのデータストリームが410で示されており、出力されるメディアコンテンツのデータストリームが420で示されている。出力されるメディアコンテンツのデータストリーム420は、通信デバイス(図2のUE200等)のユーザインタフェースを介して出力されるメディアコンテンツを表す。更に、リアルタイムのメディアコンテンツのデータストリーム410は、抽出されたリアルタイムのメディアコンテンツを表し、抽出されたリアルタイムのメディアコンテンツは、ユーザインタフェース210を介して出力するため、出力されるメディアコンテンツのデータストリーム420に挿入される。
【0072】
また、図4には、リアルタイムのコンテンツデータの部分的なロスが415で示されている。リアルタイムのメディアコンテンツのこのような部分的なデータのロス415を受信したことに応じて、信号処理ロジック208は、メモリから格納されたメディアコンテンツ430を取得し、例えば図2のユーザインタフェース210を介して出力するため、格納されたメディアコンテンツ430を出力されるメディアコンテンツのデータストリーム420に挿入する。
【0073】
図4に示す実施例によれば、リアルタイムのメディアコンテンツの部分的なデータのロス415を受信したことに応じて、信号処理ロジック208は、例えば移動データサービス(TD-CDMA、EGPRS、WiMAX等)を提供するオペレータとのユニキャスト接続(図示せず)を確立することを試み、ユニキャスト接続の確立に応じて、失われたリアルタイムのメディアコンテンツを要求するように更に動作可能である。失われたリアルタイムのメディアコンテンツ440の後の受信に応じて、信号処理ロジック208は、ユーザインタフェース210を介して出力するため、回復したリアルタイムのメディアコンテンツ440を出力されるメディアコンテンツのデータストリーム420に挿入してもよい。
【0074】
図4の例示の実施例では、受信したリアルタイムのメディアコンテンツの完全性が十分な品質に戻ったこと(例えば閾値レベルを超過したこと)に応じて、図2の信号処理ロジック208は、ユニキャスト接続を介して要求された失われたリアルタイムのメディアコンテンツが回復され、ユーザインタフェースを介して出力されるまで、ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータ信号から抽出されたリアルタイムのメディアコンテンツをバッファに入れるように動作可能でもよい。
【0075】
図5を参照すると、本発明の実施例に従って移動通信デバイスでメディアコンテンツを出力する方法の簡略化したフローチャート500が示されている。例えば、この方法は、図2のUE200の信号処理ロジック208により実装されてもよい。
【0076】
この方法は、通信インタフェースでブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータ信号が受信された場合に始まり、ステップ510に進む。次に、ステップ520において、リアルタイムのメディアコンテンツがブロードキャストされたメディアデータ信号から抽出される。次に、この方法はステップ530に進み、リアルタイムのメディアコンテンツの少なくとも部分的なロスが生じたか否かが決定される。
【0077】
リアルタイムのメディアコンテンツの少なくとも部分的なロスが生じていないことが決定された場合、この方法はステップ540に進み、リアルタイムのメディアコンテンツがUEのユーザインタフェースを介して出力される。次に、この方法は、ステップ510にループバックする。
【0078】
しかし、リアルタイムのメディアコンテンツの少なくとも部分的なロスが検出された場合、例示の実施例では、この方法はステップ550に進み、信頼できるユニキャストベアラがリアルタイムのメディアコンテンツを提供するのに利用可能であるか否かが決定される。信頼できるユニキャストベアラが利用可能であることが決定されると、この方法はステップ560に進み、リアルタイムのユニキャストのメディアコンテンツがユニキャストベアラを介して受信される。次にステップ570において、受信したリアルタイムのユニキャストのメディアコンテンツは、UEのユーザインタフェースを介して出力される。
【0079】
次にこの方法はステップ575に進み、通信インタフェースでブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータ信号又はブロードキャストされたメディアデータ信号から抽出されたリアルタイムのメディアコンテンツのサービス品質(QoS:Quality of Service)が例えば最低レベルを超過したか否かが決定される。QoSが最低レベルを超過していない場合、この方法はステップ560にループバックし、リアルタイムのユニキャストのメディアコンテンツを出力し続ける。しかし、QoSが最低レベルを超過した場合、この方法は、ブロードキャストされたリアルタイムのメディアコンテンツの出力を再開するため、ステップ510にループバックする。
【0080】
ステップ550に戻り、信頼できるユニキャストベアラが利用可能でないことが決定された場合、この方法はステップ580に進み、格納されたメディアコンテンツがUEのメモリエレメントから取得される。次にステップ590において、取得後の格納されたメディアコンテンツは、リアルタイムのメディアコンテンツの代わりに、UEのユーザインタフェースを介して出力される。
【0081】
次にステップ595において、通信インタフェースでブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータ信号又はブロードキャストされたメディアデータ信号から抽出されたリアルタイムのメディアコンテンツのサービス品質(QoS:Quality of Service)が例えば最低レベルを超過したか否かが決定される。QoSが最低レベルを超過していない場合、この方法はステップ580にループバックし、格納されたメディアコンテンツを出力し続ける。しかし、QoSが最低レベルを超過した場合、この方法は、リアルタイムのメディアコンテンツの出力を再開するため、ステップ510にループバックする。
【0082】
図6は、本発明の実施例の処理機能を実装するために使用され得る典型的なコンピュータシステム600を示している。例えば、この種類のコンピュータシステムは、通信デバイス(移動電話又はUSB/PCMCIAモデムのような統合型デバイスでもよい)で使用されてもよい。当業者はまた、他のコンピュータシステム又はアーキテクチャを使用して本発明をどのように実装するかを認識する。コンピュータシステム600は、所与の用途又は環境に望ましい又は適するような、例えば、デスクトップ、ラップトップ若しくはノートブックコンピュータ、ハンドヘルド型コンピュータデバイス(PDA、携帯電話、パームトップ等)、メインフレーム、サーバ、クライアント、又は他の種類の特殊目的若しくは汎用のコンピュータデバイスを表してもよい。コンピュータシステム600は、プロセッサ604のような1つ以上のプロセッサを含んでもよい。プロセッサ604は、汎用又は特殊目的の処理エンジン(例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ又は他の制御ロジック等)を使用して実装されてもよい。この例では、プロセッサ604は、バス602又は他の通信媒体に接続される。
【0083】
コンピュータシステム600はまた、プロセッサ604により実行される命令及び情報を格納するため、メインメモリ608(ランダムアクセスメモリ(RAM)又は他の動的メモリ)を含んでもよい。メインメモリ608はまた、プロセッサ604により実行される命令の実行中に一時変数又は他の中間情報を格納するために使用されてもよい。同様に、コンピュータシステム600は、プロセッサ604の静的情報及び命令を格納するため、バス602に結合された読み取り専用メモリ(ROM)又は他の静的記憶デバイスを含んでもよい。
【0084】
コンピュータシステム600はまた、情報記憶システム610を含んでもよく、情報記憶システム610は、例えばメディアドライブ612と取り外し可能記憶インタフェース620とを含んでもよい。メディアドライブ612は、固定又は取り外し可能記憶媒体をサポートするドライブ又は他の機構(ハードディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、磁気テープドライブ、光ディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)若しくはデジタルビデオドライブ(DVD)読み取り若しくは書き込みドライブ(R又はRW)、又は他の取り外し可能若しくは固定メディアドライブ等)を含んでもよい。記憶媒体618は、例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ、光ディスク、CD若しくはDVD、又はメディアドライブ614により読み取られて書き込まれる他の固定若しくは取り外し可能媒体を含んでもよい。これらの例が示すように、記憶媒体618は、特定のコンピュータソフトウェア又はデータを格納したコンピュータ可読記憶媒体を含んでもよい。
【0085】
代替実施例では、情報記憶システム610は、コンピュータプログラム又は他の命令若しくはデータがコンピュータシステム600にロードされることを可能にする他の同様の構成要素を含んでもよい。このような構成要素は、例えば、取り外し可能記憶ユニット622及びインタフェース620(プログラムカートリッジ及びカートリッジインタフェース、取り外し可能メモリ(例えば、フラッシュメモリ又は他の取り外し可能メモリモジュール)及びメモリスロット、並びにソフトウェア及びデータが取り外し可能記憶ユニット618からコンピュータシステム600に転送されることを可能にする他の取り外し可能記憶ユニット622及びインタフェース620等)を含んでもよい。
【0086】
コンピュータシステム600はまた、通信インタフェース624を含んでもよい。通信インタフェース624は、ソフトウェア及びデータがコンピュータシステム600と外部デバイスとの間で転送されることを可能にするために使用されてもよい。通信インタフェース624の例は、モデム、ネットワークインタフェース(Ethernet(登録商標)又は他のNICカード)、通信ポート(例えば、USB(universal serial bus)ポート等)、PCMCIAスロット及びカード等を含んでもよい。通信インタフェース624を介して転送されるソフトウェア及びデータは、信号の形式であり、信号は、通信インタフェース624により受信可能な電子、電磁気及び光、又は他の信号でもよい。これらの信号は、チャネル628を介して通信インタフェース624に提供される。このチャネル628は、信号を伝達してもよく、無線媒体、有線若しくはケーブル、光ファイバ、又は他の通信媒体を使用して実装されてもよい。チャネルの幾つかの例は、電話回線、セルラ電話リンク、RFリンク、ネットワークインタフェース、ローカル又は広域ネットワーク、及び他の通信チャネルを含む。
【0087】
特定の実施例及び例示の図面に関して本発明を説明したが、本発明は記載の実施例又は図面に限定されないことが、当業者は認識する。当業者は、様々な実施例の動作が必要に応じてハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらの組み合わせを使用して実装されてもよいことを認識する。例えば、幾つかの処理は、ソフトウェア、ファームウェア又は配線ロジックの制御でプロセッサ又は他のデジタル回路を使用して実行されてもよい(ここでの“ロジック”という用語は、記載の機能を実施する当業者にわかるように、固定ハードウェア、プログラム可能ロジック及び/又はこれらの適切な組み合わせを示す)。ソフトウェア及びファームウェアは、コンピュータ可読媒体に格納されてもよい。幾つかの他の処理は、当業者に周知のように、アナログ回路を使用して実装されてもよい。更に、メモリ又は他の記憶装置及び通信構成要素が、本発明の実施例で使用されてもよい。
【0088】
この文献では、‘コンピュータプログラムプロダクト’、‘コンピュータ可読媒体’等の用語は、概して媒体(例えば、メモリ608、記憶デバイス618又は記憶ユニット622等)を示すために使用されてもよい。前記及び他の形式のコンピュータ可読媒体は、プロセッサに指定の動作を実行させるためにプロセッサ604により使用される1つ以上の命令を格納してもよい。このような命令(一般的には‘コンピュータプログラムコード’と呼ばれる)(コンピュータプログラムの形式にグループ化されてもよく、他のグループにグループ化されてもよい)は、実行されたときに、コンピュータシステム600に本発明の実施例の機能を実行可能にする。コードは、コンピュータに指定の動作を直接実行させてもよく、コンパイルさせて実行させてもよく、及び/又は他のソフトウェア、ハードウェア及び/又はファームウェアエレメント(例えば、標準的な機能を実行するライブラリ)と組み合わせて実行させてもよい。
【0089】
エレメントがソフトウェアを使用して実装される実施例では、ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体に格納され、例えば、取り外し可能記憶ドライブ614、ドライブ612又は通信インタフェース624を使用してコンピュータシステム600にロードされてもよい。制御ロジック(この例では、ソフトウェア命令又はコンピュータプログラムコード)は、プロセッサ604により実行されたときに、プロセッサ604にここに記載の本発明の機能を実行させる。
【0090】
明瞭にするため、前述の説明は、異なる機能ユニット及びプロセッサを参照して本発明の実施例を記載している。しかし、本発明を逸脱することなく、異なる機能ユニット、プロセッサ又はドメイン間の如何なる適切な機能分散が使用されてもよいことが明らかである。例えば、別々のプロセッサ又はコントローラにより実行されるものとして示されている機能は、同じプロセッサ又はコントローラにより実行されてもよい。従って、特定の機能ユニットへの言及は、厳密な論理的又は物理的構造又は構成を示すのではなく、記載の機能を提供する適切な手段への参照としてのみ理解されるべきである。
【0091】
本発明の態様は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらのいずれかの組み合わせを含む如何なる適切な形式で実装されてもよい。任意選択で、本発明は、1つ以上のデータプロセッサ及び/又はデジタルシグナルプロセッサで実行するコンピュータソフトウェアとして少なくとも部分的に実装されてもよい。従って、本発明の実施例のエレメント及び構成要素は、物理的、機能的及び論理的に、如何なる適切な方法で実装されてもよい。実際に、機能は単一のユニットに実装されてもよく、複数のユニットに実装されてもよく、他の機能ユニットの一部として実装されてもよい。
【0092】
本発明について、幾つかの実施例に関して説明したが、ここに記載の特定の形式に限定されることを意図しない。むしろ、本発明の範囲は、特許請求の範囲によってのみ制限される。更に、特徴が特定の実施例に関して記載されているように見えるが、当業者は、記載の実施例の様々な特徴が本発明の実施例に従って組み合わされてもよいことを認識する。
【0093】
更に、個々に記載しているが、複数の手段、エレメント又は方法のステップは、例えば単一のユニット又はプロセッサにより実装されてもよい。更に、個々の特徴が異なる請求項に含まれることがあるが、これらは場合によっては有利に結合されてもよい。また、異なる請求項に含まれることは、特徴の組み合わせが実現可能ではない及び/又は有利ではないことを意味するのではない。また、1つの請求項のカテゴリに特徴を含むことは、このカテゴリへの限定を意味しているのではなく、この特徴が必要に応じて他の請求項のカテゴリにも同等に適用可能であることを意味する。
【0094】
更に、請求項における特徴の順序は、特徴が実行される特別の順序を意味しているのではなく、特に方法の個々のステップの順序は、ステップがこの順序で実行されなければならないことを意味しているのではない。むしろ、ステップは如何なる適切な順序で実行されてもよい。更に、単数の言及は複数を除外しない。従って、単数の名詞、‘第1’、‘第2’等の言及は複数を除外しない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信インタフェースでブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータを受信するように動作可能な受信回路と、
前記ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータからリアルタイムのメディアコンテンツを抽出し、移動通信デバイスのユーザインタフェースを介して前記抽出されたリアルタイムのメディアコンテンツを出力するように動作可能な信号処理ロジックと、
を有し、
前記ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータの少なくとも部分的なデータのロスを決定したことに応じて、前記信号処理ロジックは、前記移動通信デバイスのメモリエレメントから格納されたメディアコンテンツを取得し、前記移動通信デバイスの前記ユーザインタフェースを介して前記取得されたメディアコンテンツを出力するように動作可能である移動通信デバイス。
【請求項2】
前記信号処理ロジックは、前記抽出されたリアルタイムのメディアコンテンツのサービス品質がその後に閾値レベルを超過したことを決定したことに応じて、前記移動通信デバイスの前記ユーザインタフェースを介して、前記ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータから抽出された前記リアルタイムのメディアコンテンツを出力するように動作可能である、請求項1に記載の移動通信デバイス。
【請求項3】
前記通信インタフェースは、無線インタフェースを有する、請求項1に記載の移動通信デバイス。
【請求項4】
前記ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータから抽出された前記リアルタイムのメディアコンテンツの少なくとも部分的なデータのロスを決定したことに応じて、前記信号処理ロジックは、前記通信インタフェースを介してサービス提供通信ユニットとユニキャスト接続を確立することを試みるように動作可能であり、
前記ユニキャスト接続で代替のリアルタイムのメディアデータ信号を受信し、前記代替のリアルタイムメディアデータ信号から前記ユーザインタフェースを介して出力するためにリアルタイムのメディアコンテンツを抽出する、請求項1に記載の移動通信デバイス。
【請求項5】
前記信号処理ロジックが代替のリアルタイムのメディアデータ信号を受信するユニキャスト接続を確立できないことに応じて、前記信号処理ロジックは、前記移動通信デバイスの前記メモリエレメントから前記格納されたメディアコンテンツを取得し、前記ユーザインタフェースを介して前記取得後の格納されたメディアコンテンツを出力するように動作可能である、請求項4に記載の移動通信デバイス。
【請求項6】
前記信号処理ロジックは、前記ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータにおけるギャップが所定の期間を超過したことを検出したことに応じて、前記移動通信デバイスのメモリエレメントから前記格納されたメディアコンテンツを取得するように動作可能である、請求項1に記載の移動通信デバイス。
【請求項7】
前記信号処理ロジックは、前記リアルタイムのメディアコンテンツ、ユーザプロフィール、日時、日付のグループのうち少なくとも1つにより決定されたメディアデータのクラスに従って、前記格納されたメディアコンテンツを取得するように動作可能である、請求項1に記載の移動通信デバイス。
【請求項8】
前記格納されたメディアコンテンツは、広告、スポーツクリップ、ハイライト、スコア、インタビュー、ニュースクリップ、ヘッドライン又はこれらの組み合わせを含むメディアコンテンツのカテゴリのグループのうち少なくとも1つを有する、請求項1に記載の移動通信デバイス。
【請求項9】
前記信号処理ロジックは、前記移動通信デバイスの非活動期間中、定期的のうち少なくとも1つの間に、メモリに格納するため、メディアコンテンツをダウンロードするように動作可能である、請求項1に記載の移動通信デバイス。
【請求項10】
前記ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータから抽出された前記リアルタイムのメディアコンテンツの少なくとも部分的なデータのロスを決定したことに応じて、前記信号処理ロジックは、ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータが受信される前記通信インタフェース以外の通信施設を介して、リアルタイムのメディアコンテンツをダウンロードするように動作可能である、請求項1に記載の移動通信デバイス。
【請求項11】
前記格納されたメディアコンテンツは、時間依存の制限を有する、請求項1に記載の移動通信デバイス。
【請求項12】
前記信号処理ロジックは、取得時の前記時間依存の制限に関して、有効である格納されたメディアコンテンツのみを取得するように動作可能である、請求項11に記載の移動通信デバイス。
【請求項13】
前記時間依存の制限は、メディアコンテンツがもはや有効でなくなる失効日、メディアコンテンツが有効である日付の期間、メディアコンテンツが有効である日々の期間、メディアコンテンツが有効である少なくとも1つ日付のうち少なくとも1つを有する、請求項11に記載の移動通信デバイス。
【請求項14】
前記ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータから抽出された前記ブロードキャストされたメディアコンテンツの少なくとも部分的なデータのロスを決定したことに応じて、前記信号処理ロジックは、前記受信回路による前記通信インタフェースでのブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータの受信を一時停止するように更に動作可能である、請求項1に記載の移動通信デバイス。
【請求項15】
前記信号処理ロジックは、前記ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータから抽出された前記メディアコンテンツの少なくとも一部がユーザプロフィールに従ったデータに合致しないことを決定したことに応じて、前記移動通信デバイスのメモリエレメントから前記格納されたメディアコンテンツを取得し、前記移動通信デバイスの前記ユーザインタフェースを介して前記格納されたメディアコンテンツを出力するように更に動作可能である、請求項1に記載の移動通信デバイス。
【請求項16】
前記信号処理ロジックは、前記ユーザインタフェースを介して前記取得されたメディアコンテンツを出力する前に、ブロードキャストされたリアルタイムのデータの少なくとも部分的なロスが生じたという指示を前記ユーザインタフェースに表示するように動作可能である、請求項1に記載の移動通信デバイス。
【請求項17】
前記ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータの受信データの部分的なロスを決定したことに応じて、前記信号処理ロジックは、失われたリアルタイムのメディアコンテンツを要求する接続を確立するように動作可能であり、
前記失われたリアルタイムのメディアコンテンツのその後の受信に応じて、前記信号処理ロジックは、前記ユーザインタフェースを介して前記失われたリアルタイムのメディアコンテンツを出力するように更に動作可能である、請求項1に記載の移動通信デバイス。
【請求項18】
前記リアルタイムのメディアコンテンツの品質が閾値レベルを超過したことを前記信号処理ロジックが決定したことに応じて、前記信号処理ロジックは、前記失われたリアルタイムのメディアコンテンツが前記ユーザインタフェースを介して出力されるまで、前記ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータから抽出されたメディアコンテンツをバッファに入れるように動作可能である、請求項17に記載の移動通信デバイス。
【請求項19】
前記ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータは、マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(MBMS:Multimedia Broadcast Multicast Service)ストリーミングサービスを有する、請求項1に記載の移動通信デバイス。
【請求項20】
前記ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータは、DVB-H(Digital Video Broadcasting-Handheld)ストリーミングサービスを有する、請求項1に記載の移動通信デバイス。
【請求項21】
移動通信デバイスでメディアコンテンツを出力するコンピュータ動作可能な方法であって、
通信インタフェースでブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータを受信し、
前記ブロードキャストされたメディアデータからリアルタイムのメディアコンテンツを抽出し、
前記移動通信デバイスのユーザインタフェースを介して前記抽出されたリアルタイムのメディアコンテンツを出力し、
前記ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータの受信データの部分的なロスを決定し、
決定に基づいて、前記移動通信デバイスのメモリエレメントから格納されたメディアコンテンツを取得し、
前記移動通信デバイスの前記ユーザインタフェースを介して前記取得後の格納されたメディアコンテンツを出力することを有する方法。
【請求項22】
移動通信デバイスと無線通信するノードを有する移動通信システムであって、
通信インタフェースでブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータを受信するように動作可能な受信回路と、
前記ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータからリアルタイムのメディアコンテンツを抽出し、前記移動通信デバイスのユーザインタフェースを介して前記抽出されたリアルタイムのメディアコンテンツを出力するように動作可能な信号処理ロジックと、
を有し、
前記ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータの少なくとも部分的なデータのロスを決定したことに応じて、前記信号処理ロジックは、前記移動通信デバイスのメモリエレメントから格納されたメディアコンテンツを取得し、前記移動通信デバイスの前記ユーザインタフェースを介して前記取得されたメディアコンテンツを出力するように動作可能である移動通信システム。
【請求項23】
移動通信デバイスでメディアコンテンツを出力する命令を有するコンピュータ可読媒体であって、
前記命令は、
通信インタフェースでブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータを受信し、
前記ブロードキャストされたメディアデータからリアルタイムのメディアコンテンツを抽出し、
前記移動通信デバイスのユーザインタフェースを介して前記抽出されたリアルタイムのメディアコンテンツを出力し、
前記ブロードキャストされたリアルタイムのメディアデータの受信データの部分的なロスを決定し、
決定に基づいて、前記移動通信デバイスのメモリエレメントから格納されたメディアコンテンツを取得し、
前記移動通信デバイスの前記ユーザインタフェースを介して前記取得されたメディアコンテンツを出力することを有するコンピュータ可読媒体。
【請求項24】
ハードディスク、CD-ROM、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、ROM(Read Only Memory)、PROM(Programmable Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)及びフラッシュメモリのうち少なくとも1つを有する、請求項23に記載のコンピュータ可読媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2011−523795(P2011−523795A)
【公表日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−504407(P2011−504407)
【出願日】平成21年4月1日(2009.4.1)
【国際出願番号】PCT/EP2009/053899
【国際公開番号】WO2009/127521
【国際公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(502106716)アイピーワイヤレス,インコーポレイテッド (73)
【Fターム(参考)】