説明

メークアップリムーバー化粧品組成物

【課題】素早くメイク全体になじみ、べとつきが少なく、かつ皮膚に対してマイルドであるのみならず、優れた洗浄効力を有するメークアップリムーバーを提供すること。
【解決手段】(i)ポリオールを、0.5から40重量%;(ii)飽和もしくは不飽和脂肪酸のモノ、ジおよびトリグリセリドに酸化エチレンを付加重合させたものを、0.5から40重量%;および(iii)水を含むことを特徴とするメークアップリムーバー化粧品組成物。
【効果】泡状で素早くメイク全体になじみ、べとつきが少なく、かつ皮膚に対してマイルドであるのみならず、優れた洗浄効力を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、優れた洗浄効力を有するメークアップリムーバー化粧品組成物に関する。より具体的には、泡状で素早くメイク全体になじみ、べとつきが少なく、かつ皮膚に対してマイルドであるのみならず、優れた洗浄効力を有するメークアップリムーバー化粧品組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ファンデーション、口紅、アイメイク等のメークアップ化粧料は、水分や皮脂に対して化粧崩れしにくい化粧持ちの良い製品が増えてきている。そのため、メークアップ化粧品の除去は多くの女性にとって日常の問題となっており、メークアップ除去剤(メークアップリムーバー)により一層の性能向上と効率化が望まれている。
メークアップ化粧料の除去には、一般的にメークアップを除去するための油剤を基剤とし、これを洗い流すため主に非イオン界面活性剤を含むクレンジング剤が広く用いられる。
【0003】
クレンジング剤には油剤を多量に使用するため、手や顔がべたつくなど使用感が悪いといった問題や、メークアップ化粧品と共に皮膚に含まれる皮脂を過剰に除去してしまうため、使用後に肌が荒れたり、かさつく等の問題があった。
【0004】
この問題を改善するのに、一般的にコールドクリームが適しているといわれる。この技術の例示的実施例が、共にKanga等の米国特許第5,160,739号および米国特許第5,798,111号に報告されている。しかし、コールドクリームは比較的油性であるため、手や顔などがべたつくこと、高粘度であることから両手で顔に馴染ませるように塗り広げる必要がある。
【0005】
他のアプローチでは、大量の発泡性界面活性剤により強化された製品がある。特に、これらは、相当量のアニオン界面活性剤が配合され、いくつかの製品ではエアゾールの形態で提供される。この技術の例として、特開2003−81764号公報があげられる。そこには、噴射剤駆動エアゾールの形で、タルクを担体とするホスフェートエステル界面活性剤およびアルキルポリグリコシド界面活性剤の組合せが開示されている。大量のアニオン界面活性剤を含む系は、洗浄力の点で優れているものの、皮膚に対するマイルドさが不足するという問題を有する。
【0006】
他のアプローチでは、ポリオールにグリセロールのトリイソステアレートエステルを含むメークアップリムーバーが、特開2006−241151号公報で報告されている。しかし、多量のグリセロールのトリイソステアレートエステルを配合するには、製品を油性にするか、高粘度にする必要があることから、手や顔などがべたつくこと、塗り広げる必要があるという問題は解消できない。グリセロールのトリイソステアレートエステルの配合量を少量にすることにより低粘度にし、発泡機構を有する容器で使用することにより、取り扱いやすくべたつかない泡状で使用することは可能であるが、比例して洗浄力が落ちる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第5,160,739号公報
【特許文献2】米国特許第5,798,111号公報
【特許文献3】特開2003−81764号公報
【特許文献4】特開2006−241151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明によって対処される問題は、素早くメイク全体になじみ、べとつきが少なく、かつ皮膚に対してマイルドであるのみならず、優れた洗浄効力を有するメークアップリムーバーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、前記の問題について鋭意検討した結果、飽和もしくは不飽和脂肪酸のモノ、ジおよびトリグリセリドに酸化エチレンを付加重合したものと、1つまたは複数のポリオールの組合せが、泡状で素早くメイク全体になじみ、べとつきが少なく、かつ皮膚に対してマイルドであるのみならず、優れた洗浄効力を有すること見出して、本発明を完成した。
【0010】
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(9)に記載のメークアップリムーバー化粧品組成物に関するものである。
(1)(i)ポリオールを、0.5から40重量%;
(ii)飽和もしくは不飽和脂肪酸のモノ、ジおよびトリグリセリドに酸化エチレンを付加重合させたものを、0.5から40重量%;および
(iii)水
を含むことを特徴とするメークアップリムーバー化粧品組成物。
(2)(1)に記載のメークアップリムーバー化粧品組成物を、噴射時に起泡する発泡機構を有する容器に充填することを特徴とする(1)記載のメークアップリムーバー化粧品組成物。
(3)前記飽和もしくは不飽和脂肪酸のモノ、ジおよびトリグリセリドに酸化エチレンを付加重合させたものが、炭素数2〜12の飽和もしくは不飽和脂肪酸のモノ、ジおよびトリグリセリドに酸化エチレンを1から50モル付加重合したものであることを特徴とする(1)に記載のメークアップリムーバー化粧品組成物。
(4)前記ポリオールが、プロピレングリコール、グリセロール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール、1−6−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ソルビトールおよびその混合物からなる群から選択される単量体ポリオールであることを特徴とする(1)に記載のメークアップリムーバー化粧品組成物。
(5)前記ポリオールが、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセロール、ポリグリセロール、トリメチレングリコール、ジペンタエリスリトールおよびその混合物からなる群から選択される重合体ポリオールであることを特徴とする(1)に記載のメークアップリムーバー化粧品組成物。
(6)アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤又は両性界面活性剤をさらに0.01〜20重量%含むことを特徴とする(1)に記載のメークアップリムーバー化粧品組成物。
(7)前記飽和もしくは不飽和脂肪酸のモノ、ジおよびトリグリセリドに酸化エチレンを付加重合させたものがポリオキシエチレン(カプリル/カプリン酸)グリセリルであることを特徴とする(1)に記載のメークアップリムーバー化粧品組成物。
(8)エチルアルコール又はイソプロピルアルコールをさらに少なくとも1種を含有してなることを特徴とする(1)に記載のメークアップリムーバー化粧品組成物。
(9)流動パラフィンやスクワラン等の炭化水素、ホホバ油、オリーブ油、マカデミアナッツ油等の天然油脂、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、セバシン酸ジエチル、イソオクタン酸セチル、パルミチン酸オクチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリカプリル・カプリン酸グリセリル等の有機酸エステル油、メチルフェニルポリシロキサン、メチルポリシロキサン等のシリコーン油等からなる群より選ばれる少なくとも1種の油剤をさらに含有してなることを特徴とする(1)に記載のメークアップリムーバー化粧品組成物。
【発明の効果】
【0011】
本発明のメークアップリムーバー化粧品組成物は、泡状にでき、素早くメイク全体になじみ、べとつきが少なく、かつ皮膚に対してマイルドであるのみならず、優れた洗浄効力を有するメークアップリムーバーを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の組成物は、通常、水性媒体もしくは水のエマルジョンである。水の量は、組成物の20〜99重量%、好ましくは30〜80重量%、および最適には40〜60重量%の範囲である。
【0013】
本発明のメークアップリムーバー化粧品組成物に使用されるポリオールは、単量体または重合体である。前記の単量体ポリオールは、1〜20個の炭素原子および2〜10個のヒドロキシルを有し、前記の単量体ポリオールとしては、例えばプロピレングリコール、グリセロール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール、1−6−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ソルビトール若しくはその混合物が挙げられる。前記の単量体ポリオールのうち、3−メチル−1,3−ブタンジオールが特に好ましい。
【0014】
前記の重合体ポリオールとしては、例えば、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセロール、ポリグリセロール、トリメチレングリコール、ジペンタエリスリトール又はその混合物が挙げられる。前記の重合体ポリオールのうち、ジプロピレングリコールおよびポリエチレングリコールが特に好ましく、後者は約200〜約5000の分子量、好ましくは約300〜約1000の範囲の分子量を有する。
【0015】
前記のポリオールの使用量は、0.5〜40重量%、好ましくは2〜25重量%、最適には10〜25重量%の範囲である。
【0016】
本発明のメークアップリムーバー化粧品組成物に使用される、飽和もしくは不飽和脂肪酸のモノ、ジおよびトリグリセリドに酸化エチレンを付加重合させたものとは、脂肪酸の炭素数は好ましくは2〜12もしくはその混合物、さらに好ましくは4〜12もしくはその混合物、最適には8〜10もしくはその混合物の飽和脂肪酸のモノ、ジおよびトリグリセリドに酸化エチレンを付加重合させたものである。前記の酸化エチレンの平均付加モル数は、好ましくは1〜50、さらに好ましくは2〜30、最適には4〜8である。
前記の飽和もしくは不飽和脂肪酸のモノ、ジおよびトリグリセリドに酸化エチレンを付加重合させたものとしては、例えば、PEG−7(カプリル/カプリン酸)グリセリズ、PEG−4(カプリル/カプリン酸)グリセリル、PEG−6(カプリル/カプリン酸)グリセリル、PEG−8(カプリル/カプリン酸)グリセリル、又はPEG−6カプリン酸グリセリルが挙げられる。前記の例示したもののうち、PEG−7(カプリル/カプリン酸)グリセリズが、本発明のメークアップリムーバー化粧品組成物には最も好ましい。こPEG−7(カプリル/カプリン酸)グリセリズは、Cetiol HE 810という登録商標でコグニス社(Cognis Japan Ltd.)によって販売されており、入手可能である。なお、本発明のメークアップリムーバー化粧品組成物に使用される飽和もしくは不飽和脂肪酸のモノ、ジおよびトリグリセリドに酸化エチレンを付加重合させたものの使用量は、例えば、0.5〜40重量%、好ましくは2〜30重量%、最適には5〜15重量%の範囲である。
【0017】
本発明のメークアップリムーバー化粧品組成物には界面活性剤も使用することができる。
前記の界面活性剤としては、例えばアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤又は非イオン界面活性剤が挙げられる。
前記のアニオン界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム等の脂肪酸塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン若しくはラウリル硫酸アンモニウム等のアルキル硫酸エステル塩;ラウレス硫酸ナトリウム若しくはラウレス硫酸トリエタノールアミン等のポリオキシエチレンアルキル硫酸塩;ココイルメチルタウリンナトリウム、ココイルメチルタウリンカリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン若しくはラウロイルグルタミン酸メチルアラニンナトリウム等のアシルN−メチルアミノ酸塩;ココイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン若しくはココイルアラニントリエタノールアミン等のアシルアミノ酸塩;ラウレス酢酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム等のコハク酸エステル塩;脂肪酸アルカノールアミドエーテルカルボン酸塩;アシル乳酸塩;ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩;脂肪酸アルカノールアミド硫酸塩;硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の脂肪酸グリセリド硫酸塩;アルキルベンゼンポリオキシエチレン硫酸塩;α−オレフィンスルホン酸ナトリウム等のオレフィンスルホン酸塩;スルホコハク酸ラウリル2ナトリウム若しくはスルホコハク酸ジオクチルナトリウム等のアルキルスルホコハク酸塩;スルホコハク酸ラウレス2ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム若しくはラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のアルキルエーテルスルホコハク酸塩;アシルイセチオン酸塩;ラウレスリン酸ナトリウム、ジラウレスリン酸ナトリウム、トリラウレスリン酸ナトリウム若しくはモノオレスリン酸ナトリウム等のアルキルエーテルリン酸エステル塩;又はラウリルリン酸カリウム等のアルキルリン酸エステル塩が挙げられる。
【0018】
前記のカチオン界面活性剤としては、例えば、ベヘントリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、セトリモニウムクロリド若しくはラウリルトリモニウムクロリド等のアルキルトリメチルアンモニウムクロリド;ステアリルトリモニウムブロミド等のアルキルトリメチルアンモニウムブロミド;ジステアリルジモニウムクロリド若しくはジココジモニウムクロリド等のジアルキルジメチルアンモニウムクロリド;ステアラミドプロピルジメチルアミン若しくはステアラミドエチルジエチルアミン等の脂肪酸アミドアミン及びその塩;ステアロキシプロピルジメチルアミン等のアルキルエーテルアミン、その塩若しくは四級塩;エチル硫酸長鎖分岐脂肪酸(12〜31)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム等の脂肪酸アミド型四級アンモニウム塩;ポリオキシエチレンアルキルアミン、その塩若しくは四級塩;アルキルアミン塩;脂肪酸アミドグアニジウム塩;アルキルエーテルアミンモニウム塩;アルキルトリアルキレングリコールアンモニウム塩;ベンザルコニウム塩;ベンゼトニウム塩;塩化セチルピリジニウム等のピリジニウム塩;イミダゾリニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;又はアミノプロピルジメチコン若しくはアモジメチコン等のアミノ変性シリコーン、カチオン変性シリコーン、カチオン変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン若しくはポリエーテル変性シリコーンが挙げられる。
【0019】
前記の両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルベタイン(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)等のN−アルキル−N,N−ジメチルアミノ酸ベタイン;コカミドプロピルベタイン若しくはラウラミドプロピルベタイン等の脂肪酸アミドアルキル−N,N−ジメチルアミノ酸ベタイン;ココアンホ酢酸ナトリウム若しくはラウロアンホ酢酸ナトリウム等のイミダゾリン型ベタイン;アルキルジメチルタウリン等のアルキルスルホベタイン;アルキルジメチルアミノエタノール硫酸エステル等の硫酸型ベタイン;アルキルジメチルアミノエタノールリン酸エステル等のリン酸型ベタイン;ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン若しくはスフィンゴミエリン等のスフィンゴリン脂質、リゾレシチン、水素添加大豆リン脂質、部分水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質、部分水素添加卵黄リン脂質若しくは水酸化レシチン等のリン脂質類;又はシリコーン系両性界面活性剤等が挙げられる。
【0020】
前記の非イオン界面活性剤としては、ラウレス(ポリオキシエチレンラウリルエーテル)類、セテス(ポリオキシエチレンセチルエーテル)類、ステアレス(ポリオキシエチレンステアリルエーテル)類、ベヘネス類(ポリオキシエチレンベヘニルエーテル)、イソステアレス(ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル)類、オクチルドデセス(ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル)類等の種々のポリオキシエチレン付加数のポリオキシエチレンアルキルエーテル類;ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノイソステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油トリイソステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油マレイン酸等のヒマシ油及び硬化ヒマシ油誘導体;ポリオキシエチレンフィトステロール;ポリオキシエチレンコレステロール;ポリオキシエチレンコレスタノール;ポリオキシエチレンラノリン;ポリオキシエチレン還元ラノリン;ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン2−デシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンモノブチルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン水添ラノリン、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリンエーテル等のポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリコール;PPG−9ジグリセリル等の(ポリ)グリセリンポリオキシプロピレングリコール;ステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、パルミチン酸グリセリル、ミリスチン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、ヤシ油脂肪酸グリセリル、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等のグリセリン脂肪酸部分エステル類;ステアリン酸ポリグリセリル−2、ステアリン酸ポリグリセリル−3、ステアリン酸ポリグリセリル−4、ステアリン酸ポリグリセリル−5、ステアリン酸ポリグリセリル−6、ステアリン酸ポリグリセリル−8、ステアリン酸ポリグリセリル−10、ジステアリン酸ポリグリセリル−6、ジステアリン酸ポリグリセリル−10、トリステアリン酸ポリグリセリル−2、デカステアリン酸ポリグリセリル−10、イソステアリン酸ポリグリセリル−2、イソステアリン酸ポリグリセリル−3、イソステアリン酸ポリグリセリル−4、イソステアリン酸ポリグリセリル−5、イソステアリン酸ポリグリセリル−6、イソステアリン酸ポリグリセリル−8、イソステアリン酸ポリグリセリル−10、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−2(ジイソステアリン酸ジグリセリル)、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−3、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−10、テトライソステアリン酸ポリグリセリル−2、デカイソステアリン酸ポリグリセリル−10、オレイン酸ポリグリセリル−2、オレイン酸ポリグリセリル−3、オレイン酸ポリグリセリル−4、オレイン酸ポリグリセリル−5、オレイン酸ポリグリセリル−6、オレイン酸ポリグリセリル−8、オレイン酸ポリグリセリル−10、ジオレイン酸ポリグリセリル−6、トリオレイン酸ポリグリセリル−2、デカオレイン酸ポリグリセリル−10等のポリグリセリン脂肪酸エステル;モノステアリン酸エチレングリコール等のエチレングリコールモノ脂肪酸エステル;モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル;ペンタエリスリトール部分脂肪酸エステル;ソルビトール部分脂肪酸エステル;マルチトール部分脂肪酸エステル;マルチトールエーテル;ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル;ショ糖脂肪酸エステル、メチルグルコシド脂肪酸エステル、ウンデシレン酸トレハロース等の糖誘導体部分エステル;カプリリルグルコシド等のアルキルグルコシド;アルキルポリグリコシド;ラノリンアルコール;還元ラノリン;ポリオキシエチレンジステアレート、ポリチレングリコールジイソステアレート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンジオレエート等のポリオキシエチレン脂肪酸モノ及びジエステル;ポリオキシエチレン・プロピレングリコール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレングリセリンモノステアレート、ポリオキシエチレングリセリンモノイソステアレート、ポリオキシエチレンモノオレエート等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタンテトラオレエート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビトールモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビトールペンタオレエート、ポリオキシエチレンソルビトールモノステアレート等のポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンメチルグルコシド脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンアルキルエーテル脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビトールミツロウ等のポリオキシエチレン動植物油脂類;イソステアリルグリセリルエーテル、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等のアルキルグリセリルエーテル類;多価アルコールアルキルエーテル;ポリオキシエチレンアルキルアミン;テトラポリオキシエチレン・テトラポリオキシプロピレン−エチレンジアミン縮合物類;サポニン、ソホロリピッド等の天然系界面活性剤;ポリオキシエチレン脂肪酸アミド;ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(コカミドMEA)、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA)、ラウリン酸モノエタノールアミド(ラウラミドMEA)、ラウリン酸ジエタノールアミド(ラウラミドDEA)、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド(ラウラミドMIPA)、パルミチン酸モノエタノールアミド(パルタミドMEA)、パルミチン酸ジエタノールアミド(パルタミドDEA)、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド(コカミドメチルMEA)等の脂肪酸アルカノールアミド類;ラウラミンオキシド、コカミンオキシド、ステアラミンオキシド、ベヘナミンオキシド等のアルキルジメチルアミンオキシド;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;ポリオキシエチレンアルキルメルカプタン;及びジメチコンコポリオール等のポリエーテル変性シリコーン、ポリシロキサン・オキシアルキレン共重合体、ポリグリセリン変性シリコーン、糖変性シリコーン等のシリコーン系非イオン性界面活性剤等が挙げられる。
【0021】
また、本発明のメークアップリムーバー化粧品組成物には保湿剤・皮膚効果剤も使用することができる。前記の皮膚効果剤としては、例えば、ステアリルアルコール、セチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール若しくはその混合物の10〜22個の炭素原子を有する脂肪酸若しくは脂肪アルコール;ステリアリン酸、イソステリアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、若しくはベヘン酸等の脂肪酸;流動パラフィン若しくはスクワラン等の炭化水素;ホホバ油、オリーブ油若しくはマカデミアナッツ油等の天然油脂;イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、セバシン酸ジエチル、イソオクタン酸セチル、パルミチン酸オクチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル若しくはトリカプリル・カプリン酸グリセリル等の有機酸エステル油、メチルフェニルポリシロキサン若しくはメチルポリシロキサン等のシリコーン油、プロピレングリコール共重合体等のポリオール類及びその重合体;ジエチレングリコールモノエチルエーテル(エトキシジグリコール)、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル等のグリコールアルキルエーテル類;(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル−10、テトラデカン二酸ポリグリセリル−10等の水溶性エステル類;ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、マルチトール等の糖アルコール類;グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、トレオース、キシロース、アラビノース、フコース、リボース、デオキシリボース、マルトース、トレハロース、ラクトース、ラフィノース、グルコン酸、グルクロン酸、シクロデキストリン類(α−、β−、γ−シクロデキストリン、及び、マルトシル化、ヒドロキシアルキル化等の修飾シクロデキストリン)、β−グルカン、キチン、キトサン、ヘパリン及び誘導体、ペクチン、アラビノガラクタン、デキストリン、デキストラン、グリコーゲン、エチルグルコシド、メタクリル酸グルコシルエチル重合物若しくは共重合物等の糖類及びその誘導体類;ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム;コンドロイチン硫酸ナトリウム;ムコイチン硫酸、カロニン硫酸、ケラト硫酸、デルマタン硫酸;シロキクラゲ抽出物、シロキクラゲ多糖体;フコイダン;チューベロース多糖体、天然由来多糖体;クエン酸、酒石酸、乳酸等の有機酸及びその塩;尿素;2−ピロリドン−5−カルボン酸及びそのナトリウム等の塩;ベタイン(トリメチルグリシン)、プロリン、ヒドロキシプロリン、リジン、セリン、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、チロシン、β−アラニン、スレオニン、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、トリプトファン、ヒスチジン、タウリン等のアミノ酸類及びその塩;コラーゲン、魚由来コラーゲン、アテロコラーゲン、ゼラチン、エラスチン、コラーゲン分解ペプチド、加水分解コラーゲン、塩化ヒドロキシプロピルアンモニウム加水分解コラーゲン、エラスチン分解ペプチド、ケラチン分解ペプチド、加水分解ケラチン、コンキオリン分解ペプチド、加水分解コンキオリン、シルク蛋白分解ペプチド、加水分解シルク、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、大豆蛋白分解ペプチド、小麦蛋白分解ペプチド、加水分解小麦蛋白、カゼイン分解ペプチド、アシル化ペプチド等の蛋白ペプチド類及びその誘導体;パルミトイルオリゴペプチド、パルミトイルペンタペプチド、パルミトイルテトラペプチド等のアシル化ペプチド類;シリル化ペプチド類;乳酸菌培養液、酵母抽出液、卵殻膜タンパク、牛顎下腺ムチン、ヒポタウリン、ゴマリグナン配糖体、グルタチオン、アルブミン、乳清;塩化コリン、ホスホリルコリン;胎盤抽出液、エアラスチン、コラーゲン、アロエ抽出物、ハマメリス水、ヘチマ水、グリチルリチン酸ジカリウム、カモミラエキス、カンゾウエキス、コンフリーエキス、シルクエキス、イザヨイバラエキス、セイヨウノコギリソウエキス、ユーカリエキス、メリロートエキス等の動物・植物抽出成分、天然型セラミド(タイプ1、2、3、4、5、6)、ヒドロキシセラミド、疑似セラミド、スフィンゴ糖脂質、セラミド及び糖セラミド含有エキス等のセラミド類が挙げられる。
前記の保湿剤・皮膚効果剤の使用量は、0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜8重量%、最適には1〜5重量%の範囲である。
【0022】
また、本発明のメークアップリムーバー化粧品組成物には防腐剤・抗菌剤も使用することができる。前記の防腐剤としては、例えば、フェノキシエタノール、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、安息香酸塩、DMDMヒダントインおよびそれらの混合物、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン等のイソチアゾリンオン誘導体トリクロサン等のハロゲン化ビスフェノール類、酸アミド類、四級アンモニウム塩類;トリクロロカルバニド、ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ソルビン酸、クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、ハロカルバン、ヘキサクロロフェン、ヒノキチオール;フェノール、イソプロピルフェノール、クレゾール、チモール、パラクロロフェノール、フェニルフェノール、フェニルフェノールナトリウム等のその他フェノール類;フェニルエチルアルコール、感光素類、抗菌性ゼオライト、銀イオンが挙げられる。なお、前記の防腐剤・抗菌剤の使用量は、0.0001〜1重量%である。
【0023】
また、本発明のメークアップリムーバー化粧品組成物にはキレート剤も使用することができる。前記のキレート剤としては、例えば、EDTA、EDTA2Na、EDTA3Na若しくはEDTA4Na等のエデト酸塩(エチレンジアミン四酢酸塩);HEDTA3Na等のヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸塩;ペンテト酸塩(ジエチレントリアミン五酢酸塩);フィチン酸若しくはエチドロン酸等のホスホン酸類及びその塩;ポリアスパラギン酸若しくはポリグルタミン酸等のポリアミノ酸類;ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム若しくはリン酸等のリン酸類;アラニン若しくはジヒドロキシエチルグリシン等のアミノ酸類;又はシュウ酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸、アラニン、ジヒドロキシエチルグリシン、グルコン酸、アスコルビン酸、コハク酸若しくは酒石酸等の有機酸類が挙げられる。
【0024】
また、本発明のメークアップリムーバー化粧品組成物にはpH調整剤もさらなる成分として使用することができる。前記のpH調整剤としては、例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、グリコール酸、コハク酸、酢酸、酢酸ナトリウム、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、リン酸、塩酸、硫酸、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3ープロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3ープロパンジオール、アルギニン、水酸化ナトリウム、又は水酸化カリウムが挙げられる。
【0025】
本発明のメークアップリムーバー化粧品組成物に使用できる随意の二次的成分としては、例えば着色剤、又は着香剤が挙げられる。
【0026】
本発明のメークアップリムーバー化粧品組成物は、所定量の水を好ましくは40℃〜60℃に加熱し、所定の成分を所定量加え、ついで前記の温度を好ましくは70℃〜80℃に上げ、添加した成分が完全に溶解したことを確認後、室温〜30℃に冷却することにより調製することができる。
【0027】
本発明のメークアップリムーバー化粧品組成物の使用に係る好ましい態様では、本発明のメークアップリムーバー化粧品組成物を、噴射時に起泡する発泡機構を有する容器に充填し、そしてその使用量は、前記の容器のレバーを、1日、1回あたり2プッシュして得られた泡状物を手にとり、顔に塗布することが好ましいが、前記のレバーを押す回数、すなわちその使用量は、化粧及び顔の肌の性状によりそれより増やしてもよいし、又は減らしてもよい。前記の噴射時に起泡する発泡機構を有する容器としては、市販されているポンプが利用できるが、例えばF5L ポンプフォーマー 3点メッシュ(大和製罐(株)製)、及び泡ポンプ PF−03(河野樹脂工業(株)製)、泡ポンプやフォーマーポンプとして(株)吉野工業所や国内外のポンプボトルメーカーより販売されている製品が利用できる。
【実施例】
【0028】
本発明の典型的なメークアップリムーバー化粧品組成物である実施例及び試験例により、本発明を説明するが、これらはあくまで例示であって、本発明の範囲を限定するものではない。
【0029】
実施例1
下記の表1の実施例1の欄に示した所定量の水(69.8g)をビーカーに投入した。ついで攪拌器で攪拌し、50℃加熱を行いながら、下記表1に示した残りの成分を所定量投入した。ついで液温を72℃とし、添加した各成分が完全に溶解していることを確認した後、得られた溶液の温度を30℃に冷却する。得られた組成物を、発泡機構を有する容器に充填した。
【0030】
【表1】

なお、比較例1及び2の処方について、実施例1と同様に調製した。
【0031】
(試験例1)
実施例1、比較例1及び2の処方に対して官能テストを行った。実施例1、比較例1及び2の処方を、それぞれ発泡機構を有する容器に充填し、女性被験者12人に対して、1回当たり2プッシュ使用し1日に1回をそれぞれの処方に対して2日間メークアップ除去のテストを行い、最も洗浄力のあるものを2点、次にあるものを1点、最も洗浄力のないものを0点とした。それぞれの評価スコアの平均点を表2に示した。
【0032】
【表2】

【0033】
表2に示された結果から、本発明のPEG−7(カプリル/カプリン酸)グリセリズを含む実施例1の組成物が優れたメークアップの洗浄効果を有することが明らかである。
【0034】
(試験例2)
実施例1のメークアップリムーバーと、ふんわりもちもち泡洗顔(熊野油脂(株)製)(比較例3)、クレンジングオイル(熊野油脂(株)製)(比較例4)について、使用感、メイクとのなじみ、洗浄力、使用後のしっとり感を女性被験者10人に対して試験した。実施例1のメークアップリムーバーと、ふんわりもちもち泡洗顔(比較例3)は発泡機構を有する容器であるF5L ポンプフォーマー 3点メッシュ(大和製罐(株)製)に充填し、クレンジングオイル(比較例4)は通常のポンプを使用した。それぞれを1回当たり2プッシュ使用し1日に1回をそれぞれの処方に対して2日間メークアップ除去のテストを行い、良好であるものを1点、良好でないものを0点として評価した。それぞれの評価スコアの合計点を表3に示した。
なお、比較例3及び4ついては、市販品を使用した。
【0035】
【表3】

【0036】
表3に示した結果から、本発明によって提供されるメークアップリムーバー化粧品組成物は、発泡機構を有する容器に充填し、噴射したときに起泡することを特徴とする化粧品処方でありながら、油剤を基本組成とする通常のクレンジングオイルと同等のメイクとのなじみ、優れた洗浄力を有すること明らかである。また、油剤を基本組成とするメークアップリムーバーの欠点である使用時のぬるつきを改良し、使用後のしっとり感も持続することができる。
【0037】
【表4】

【0038】
【表5】

【0039】
実施例2〜5
実施例2〜5のメークアップリムーバー化粧品組成物は、実施例1の調製方法と同様に調製した。
【表6】

【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明のメークアップリムーバー化粧品組成物は、泡状でかつ洗浄力に優れているメークアップリムーバーを提供できることにより、そのメリットを十分に生かすことができる。すなわち、泡状にすることができることからメークアップリムーバーの表面積及び体積を大きくすることができ、少量で顔全体にすばやく均一に塗布することができる。そのため、以下の利点を提供することができる。
(1)メークアップリムーバーを少量で使用することができ経済的である。
(2)メークアップリムーバーを少量で使用することから、顔の皮膚への刺激の危険性を減らすことができる。
(3)既存のクレンジングオイルのように両手で塗り広げる必要が無く片手で簡便に塗ることができる。
(4)手がべとつかず、液ダレがしにくい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(i)ポリオールを、0.5から40重量%;
(ii)飽和もしくは不飽和脂肪酸のモノ、ジおよびトリグリセリドに酸化エチレンを付加重合させたものを、0.5から40重量%;および
(iii)水
を含むことを特徴とするメークアップリムーバー化粧品組成物。
【請求項2】
請求項1に記載のメークアップリムーバー化粧品組成物を、噴射時に起泡する発泡機構を有する容器に充填することを特徴とする請求項1記載のメークアップリムーバー化粧品組成物。
【請求項3】
前記飽和もしくは不飽和脂肪酸のモノ、ジおよびトリグリセリドに酸化エチレンを付加重合させたものが、炭素数2〜12の飽和もしくは不飽和脂肪酸のモノ、ジおよびトリグリセリドに酸化エチレンを1〜50モル付加重合したものであることを特徴とする請求項1に記載のメークアップリムーバー化粧品組成物。
【請求項4】
前記ポリオールが、プロピレングリコール、グリセロール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール、1−6−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ソルビトールおよびその混合物からなる群から選択された単量体ポリオールであることを特徴とする請求項1に記載のメークアップリムーバー化粧品組成物。
【請求項5】
前記ポリオールが、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセロール、ポリグリセロール、トリメチレングリコール、ジペンタエリスリトールおよびその混合物からなる群から選択される重合体ポリオールであることを特徴とする請求項1に記載のメークアップリムーバー化粧品組成物。
【請求項6】
アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤又は両性界面活性剤をさらに0.01〜20重量%含むことを特徴とする請求項1に記載のメークアップリムーバー化粧品組成物。
【請求項7】
前記飽和もしくは不飽和脂肪酸のモノ、ジおよびトリグリセリドに酸化エチレンを付加重合させたものがポリオキシエチレン(カプリル/カプリン酸)グリセリルであることを特徴とする請求項1に記載のメークアップリムーバー化粧品組成物。
【請求項8】
エチルアルコール又はイソプロピルアルコールをさらに少なくとも1種を含有してなることを特徴とする請求項1に記載のメークアップリムーバー化粧品組成物。
【請求項9】
流動パラフィンやスクワラン等の炭化水素、ホホバ油、オリーブ油、マカデミアナッツ油等の天然油脂、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、セバシン酸ジエチル、イソオクタン酸セチル、パルミチン酸オクチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリカプリル・カプリン酸グリセリル等の有機酸エステル油、メチルフェニルポリシロキサン、メチルポリシロキサン等のシリコーン油等からなる群より選ばれる少なくとも1種の油剤をさらに含有してなることを特徴とする請求項1に記載のメークアップリムーバー化粧品組成物。

【公開番号】特開2010−222323(P2010−222323A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−73420(P2009−73420)
【出願日】平成21年3月25日(2009.3.25)
【出願人】(592221735)熊野油脂株式会社 (7)
【Fターム(参考)】