モータ駆動装置
【課題】設定内容とともに設定に必要となる関連情報を同時表示する設定表示装置を用いることで簡便かつ迅速な設定を可能とするモータ駆動装置を提供する。
【解決手段】設定表示装置20によりモータ駆動に関する設定が行われるモータ駆動装置1であって、この設定表示装置20は、ある設定項目の設定内容を変更する際に、設定項目の設定内容を表示し、さらに設定項目に関連する少なくとも1以上の関連項目の関連情報を表示するようにした。
【解決手段】設定表示装置20によりモータ駆動に関する設定が行われるモータ駆動装置1であって、この設定表示装置20は、ある設定項目の設定内容を変更する際に、設定項目の設定内容を表示し、さらに設定項目に関連する少なくとも1以上の関連項目の関連情報を表示するようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設定表示装置からの設定に基づいてモータを駆動するモータ駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
モータ駆動装置として、交流電動機等のモータを可変速制御するインバータが知られている。このようなモータ駆動装置は、種々の設定項目について設定内容の調整が可能である。設定内容の調整により、モータ駆動装置は、動作特性の変更、または、外部機器との整合を行う。
【0003】
まず、動作特性の変更について説明する。動作特性の変更の具体的な例として、モータの回転速度変更について説明する。モータ駆動装置は、外部機器と接続されている。この外部機器は、外部操作盤、上位コントローラまたは信号発信器である。このような外部機器から設定信号が出力される。この設定信号は、アナログ電圧信号、アナログ電流信号、パルス信号またはそれに類する信号である。この設定信号がモータ駆動装置へ入力されるとき、モータ駆動装置は回転速度の設定を行う。動作特性の変更はこのようにして行われる。
【0004】
続いて、外部機器との整合について説明する。モータ駆動装置は、用途や外部機器との組み合わせに応じて、入力される設定信号とモータ駆動装置の内部指令値との関係性の調整(スケーリング)を行う。モータ駆動装置は、アナログ入力のゲインやオフセットという換算係数の調整手段を有している。例えば、フルスケール0V〜+10Vの電圧入力が可能な入力端子に対して、外部から与えられる+1V〜+5Vの直流電圧信号を内部指令量の0%〜100%とみなすように調整することが可能である。+1Vはオフセットに相当する。そして、a%を設定することで演算によりゲインの設定を行うことができる。例えば50%ならば3Vとなる。外部機器との整合はこのようなものである。
【0005】
また、モータ駆動装置に対して設定を行う従来技術として、例えば、特許文献1(特開平07−177759号公報、発明の名称「インバータ運転操作装置」)に記載の発明が知られている。
【0006】
このインバータ運転操作装置では、インバータ運転操作に係わる諸情報をその表示器上に選択表示する。具体的には、その増大用キーによる設定値増大操作時には設定値の現在値と操作後の変更値とその許容最大値との三者を、表示手段において同時に表示させるインバータ運転操作装置である。これにより、インバータ運転操作の簡易化と的確化とを図る。
【0007】
また、他の従来技術として、例えば、特許文献2(特開平03−52590号公報、発明の名称「インバータの2次元グラフによる機能設定方法」)に記載の発明が知られている。
【0008】
この機能設定方法では、7セグメント発光ダイオード(LED)と液晶ディスプレイ(LCD)とを併用する。7セグメント発光ダイオード(LED)は設定対象機能のコード番号を表示する。液晶ディスプレイ(LCD)はコード番号に対応する設定対象機能の内容を示す2次元グラフとその設定データとを表示する。これにより、機能誤設定の危険性の減少と設定所要時間の短縮とを可能とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平07−177759号公報(明細書段落番号[0015],図1)
【特許文献2】特開平03−52590号公報(第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
先に説明した従来技術では、フルスケール0V〜+10Vの電圧入力が可能な入力端子に対して、外部から与えられる+1V〜+5Vの直流電圧信号を、内部指令量の0%〜100%とみなして調整可能にしたというものであった。このように外部機器の仕様や一般的な換算式によって換算係数が明確である例を説明した。この場合、設定は容易である。
【0011】
しかしながら、モータ駆動装置の換算係数が設定と異なることがある。先の例では、フルスケール0V〜+10Vの電圧入力が可能な端子に対して、配線インピーダンスによる電圧降下等の影響で10Vが9.8Vになるような場合である。この場合、設定から更に微調整が必要になる。
【0012】
微調整を行う場合、モータ駆動装置の操作表示器により表示される換算係数を逐次確認しつつ、換算係数の設定値を増減させる。そして、別途用意したテスタなどの特別な計測器を用いて出力を検出したり、試運転の良否を確認するなどしてその妥当性を照合しつつ、調整を進める。
【0013】
つまり、操作表示器による換算後の表示値を表す表示部の画面と、実際の動作を計測する特別な計測器の表示部の画面と、を交互に確認する必要がある。この際、操作表示器と特別な計測器とが離れている場合、これらの設置箇所を幾度も行き来し、調整完了までに設定の変更操作を幾度も繰り返す必要がある。このように従来技術の設定は、煩雑であり、かつ非能率的であった。
そして、このような問題は特許文献1,2に記載の従来技術でも同様に内包するものであった。
【0014】
そこで、本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、設定内容に加え、設定に必要となる関連情報を表示する設定表示装置を用いることで簡便かつ迅速な設定を可能とするモータ駆動装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、設定表示装置により設定が行われるモータ駆動装置であって、
この設定表示装置は、
設定項目の設定内容を表示し、さらに設定項目に関連する少なくとも1以上の関連項目の関連情報を表示する手段を備えるモータ駆動装置とした。
【0016】
また、本発明では、設定表示装置および駆動装置本体を備え、設定表示装置により設定が行われるモータ駆動装置であって、
駆動装置本体は、1項目の設定項目に関連して少なくとも1以上の関連項目が登録される記憶部と、記憶部が接続されるモータ駆動用コントローラと、を備え、
設定表示装置は、設定項目の選択および選択された設定項目の設定内容の変更を行うための操作部と、設定項目,設定項目の設定内容,関連項目および関連項目の関連情報を表示する表示部と、操作部,表示部およびモータ駆動用コントローラと接続される設定表示用コントローラと、を備え、
設定表示装置により設定が行われるときの設定表示用コントローラは、
設定内容の変更を入力する設定内容変更手段と、
変更された設定内容をモータ駆動用コントローラへ通知する設定内容通知手段と、
変更された設定内容に応じて変化する関連情報の通知をモータ駆動用コントローラへ要求する関連情報要求手段と、
モータ駆動用コントローラから通知された関連情報を表示部に表示する表示手段と、
これら設定内容変更手段、設定内容通知手段、関連情報要求手段、表示手段を繰り返した後に設定内容を確定する確定手段として機能するモータ駆動装置とした。
【0017】
また、表示部は、
7セグメントLEDによる第1表示部と、
液晶ディスプレイによる第2表示部と、
を備え、
設定表示用コントローラは、第1表示部で数値に係る設定内容または関連情報を表示させるとともに、第2表示部で文字、数値および図形に係る設定内容または関連情報を表示させる表示手段として機能することが好ましい。
【0018】
また、関連項目の関連情報は、外部からの入力を検出した値である入力値、出力を検出した値である検出値、モータ駆動用コントローラにより算出される演算値、または、モータ駆動用コントローラにより生成されるグラフ、の少なくとも一つである。
【0019】
また、関連情報の入力値、検出値または演算値は、現在の値である。
【0020】
また、関連情報の入力値、検出値または演算値は、ある一定期間における最大値または最小値である。
【0021】
また、関連情報のグラフは、その全貌を鳥瞰するために取りうる最小値から最大値までに渡るグラフである。
【0022】
また、関連情報の入力値、検出値または演算値は、現在の値であり、また、関連情報のグラフは、その全貌を鳥瞰するために取りうる最小値から最大値までに渡る線上にこの入力値、検出値または演算値が描画されたグラフである。
【0023】
また、関連情報の入力値は、アナログ電圧信号、アナログ電流信号、パルス信号その他のモータ駆動装置への入力信号である。
【0024】
また、関連情報の検出値は、出力周波数、出力電流、出力電圧その他のモータ駆動装置の運転状態を表す出力信号である。
【0025】
また、関連情報の演算値は、前記設定項目がゲインまたはオフセットという換算係数である場合、この換算係数に従ってモータ駆動装置の入出力信号または運転状態が換算された結果を表す演算値である。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、設定内容に加え、設定に必要となる関連情報を表示する設定表示装置を用いることで簡便かつ迅速な設定を可能とするモータ駆動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】設定表示装置を搭載したモータ駆動装置を用いるモータ駆動システムの全体構成図である。
【図2】設定表示装置の外観図である。
【図3】モータ駆動システムのブロック図である。
【図4】設定表示装置のブロック図である。
【図5】データテーブルの説明図である。
【図6】設定を説明するフローチャートである。
【図7】設定表示例の説明図である。
【図8】他の形態の設定表示装置の外観図である。
【図9】他の形態の設定表示装置のブロック図である。
【図10】具体的なデータテーブルの説明図である。
【図11】実施例1に係る設定表示装置の表示部の説明図である。
【図12】実施例2に係る設定表示装置の表示部の説明図である。
【図13】実施例3に係るモータ駆動システムの全体構成図である。
【図14】実施例3に係るモータ駆動システムのブロック図である。
【図15】実施例3に係る設定表示装置の表示部の説明図である。
【図16】実施例4に係る設定表示装置の表示部の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
続いて、本発明を実施するための形態に係るモータ駆動装置について説明する。まず、このモータ駆動装置を用いてモータを駆動させるためのモータ駆動システムについて説明する。モータ駆動システムは、図1に示すように、モータ駆動装置1、電源2、モータ3を備える。モータ駆動装置1には、電源2、モータ3が接続される。
【0029】
モータ駆動装置1は、モータの回転数等を制御する機能を有する。
電源2は、例えば、商用の三相交流電源である。
モータ3は、例えば、三相モータである。
【0030】
続いてモータ駆動装置1の詳細について説明する。モータ駆動装置1は、さらには駆動装置本体10と設定表示装置20とを備える。設定表示装置20は、外観としては、図2で示すような形態を有しており、オペレータが手元で操作できるように、ハンディターミナルとして構成されている。そして、設定表示装置20は、駆動装置本体10から取り外して操作することができ、延長ケーブルを使用すれば遠隔操作も可能である。
【0031】
この駆動装置本体10は、詳しくは、図3で示すように、モータ駆動用コントローラ11、記憶部12、通信部13、指令入力部14、モニタ出力部15、制御回路16、検出回路17、電力変換回路18を備える。設定表示装置20と駆動装置本体10とは通信可能に接続される。
【0032】
そして、設定表示装置20は、図4で示すように、通信部21、記憶部22、設定表示用コントローラ23、表示部24、操作キー25を備える。このようなモータ駆動装置1では、駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11と、設定表示装置20の設定表示用コントローラ23とは、それぞれの通信部13,21を介してディジタルデータの送受信を行う。
【0033】
続いて、各部構成について説明する。まず、駆動装置本体10の各部構成について説明する。
モータ駆動用コントローラ11は、図3で示すように、記憶部12、通信部13、制御回路16に接続されるCPUであり、モータ駆動装置1全体の動作を統括する機能を有している。このモータ駆動用コントローラ11は、指令入力部14に入力された入力信号を、制御回路16を介して、ディジタルデータである入力値として入力する。また、モータ駆動用コントローラ11は、検出回路17で検出された検出信号を、制御回路16を介して、ディジタルデータである検出値として入力する。また、モータ駆動用コントローラ11は、制御回路16を介して、電力変換回路18へ制御信号を出力する。また、モータ駆動用コントローラ11は、演算によりディジタルデータである演算値を生成したり、ディジタルの描画データであるグラフを生成したり、また、各種制御を含む一連の処理を行う。これらの処理の詳細については後述する。
【0034】
記憶部12は、不揮発性メモリやハードディスクなどであり、種々の設定項目の設定内容をディジタルデータとして記憶する。設定項目の設定内容は、モータ駆動装置1の動作に係わるものであり、ユーザにより変更可能である。また、記憶部12は、指令入力部14からの入力値または検出回路17からの検出値を記憶する。また、記憶部12は、モータ駆動用コントローラ11で演算された演算値を記憶する。
【0035】
通信部13は、設定表示装置20の通信部21と通信する機能を有しており、設定表示装置20と通信するために設けられる。通信部13は、例えばRS−485に基づく通信手段を用いて双方向に通信を行う。
【0036】
指令入力部14は、後述するが外部装置からの各種の指令を入力するための入力部である(以下,12端子,V2端子,C1端子とも呼称する)。
【0037】
モニタ出力部15は、後述するが外部装置に対してモータ駆動装置10の各種状態を出力するための出力部である。
【0038】
制御回路16は、モータ駆動用コントローラ11とその他の回路と、を媒介する。特に制御回路16は、モータ駆動用コントローラ11からの指令に応じて電力変換回路18を制御する制御信号を出力する。
【0039】
検出回路17は、モータ駆動装置1の出力電流または出力電圧または類する物理量を検出する。例えば電力変換回路18に設置された変流器や変成器からの出力電流または出力電圧を検出値に変換の上で制御回路16へ出力する。
【0040】
電力変換回路18は、具体的にはインバータ機能を有する回路であり、入力側に電源2が、また、出力側にモータ3がそれぞれ接続される。電力変換回路18は、制御回路16から制御信号が入力され、この指令に基づいて三相交流電源から所要の周波数、電圧および電流とした交流電源へ変換し、モータ3へ供給する。モータ3は、所定の回転数にて回転駆動される。
駆動装置本体10の各部構成はこれらのようなものである。
【0041】
続いて設定表示装置20について説明する。まず、設定表示装置20の各部構成について説明する。
この設定表示装置20は、図4で示すように通信部21、記憶部22、設定表示用コントローラ23、表示部24、操作キー25を備える。
【0042】
通信部21は、駆動装置本体10の通信部13と通信をする。駆動装置本体10の通信部13と同じく、例えばRS−485方式を採用する。これにより、設定表示用コントローラ23とモータ駆動用コントローラ11とで入力値・検出値・演算値・グラフ・制御信号その他の各種データを送受信することができる。
【0043】
記憶部22は、不揮発性メモリやハードディスクなどの記憶媒体であり、設定表示用コントローラ23により、検出値や演算値等が保存される。
【0044】
設定表示用コントローラ23は、モータ駆動用コントローラ11と各種データの送受信を行って設定表示に関する一連の処理を行う。これらの処理については後述する。
【0045】
表示部24は、例えば1枚の液晶ディスプレイ(LCD)等による高精細ディスプレイである。表示部24は、図2で示すように、各種の項目の表示を行う。なお、この表示内容については後述する。
【0046】
操作キー25は、図2で示すように、例えば、プログラムキー25a、アップキー25b、ランキー25c、左シフトキー25d、セットキー25e、右シフトキー25f、リセットキー25g、ダウンキー25h、ストップキー25iを備えるものであり、いずれのキーも設定表示用コントローラ23へ接続されており、キーの押下により設定表示用コントローラ23へ入力がなされる。
設定表示装置20の各部構成はこれらのようなものである。
【0047】
続いて設定表示装置20の操作について説明する。
設定表示装置20は、図1で示すように駆動装置本体10の収納部に嵌め込まれた状態、および、駆動装置本体10の収納部から取り外した状態で操作が可能である。
【0048】
なお、駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11と、設定表示装置20の設定表示用コントローラ23と、の接続は、設定表示装置20が駆動装置本体10の収納部に嵌め込まれるときはコネクタにより接続され、また、設定表示装置20が駆動装置本体10の収納部から取り外されるときは延長ケーブルにより接続される。駆動装置本体10の通信部13と、設定表示装置20の通信部21と、が電気的に接続されて通信可能になる。上記のように通信方式としてRS−485方式を採用すれば、長距離のケーブルを採用することができる。この場合、駆動装置本体10から離れた遠隔地でモータ3や計測器を確認しつつ設定表示装置20を操作したり、制御盤の盤面に取り付けて操作することができる。
【0049】
この設定表示装置20は、操作キー25を操作して表示部24に表示される設定項目と設定内容とを確認しながら、設定内容を入力することができる。そして、この発明の特徴をなすものであるが、設定内容の変更操作中に設定項目に関連する関連項目と関連情報を同時に表示することができる。
【0050】
例えば、図2の表示部24で示すように、設定項目が「ゲイン」ならば設定内容はゲインを表す値「120.02%」である。また、設定項目が「ゲイン」に関連する関連項目が指令入力部14の12端子を表す「12」であるならば関連情報は12端子に入力された電圧を表す入力値「+4.1V」である。
これら関係はデータテーブルに記載されている。
【0051】
データテーブルは、例えば図5で示すように、ある設定項目に関連する関連項目・関連情報が何であるかを登録している。ある設定項目に対しi個(iは自然数である)の関連項目・関連情報が登録される。このiの数も設定内容毎に異なる。例えば、図5で示すように設定項目5ではi=2となって2個の関連項目が登録されている。また、設定項目11ではi=3となって3個の関連情報が登録されている。このように適宜設定することができる。このような関連情報として、具体的には入力値、検出値、演算値、グラフがある。
【0052】
入力値は、指令入力部14を通じて入力される入力値である。
検出値は、検出回路17を通じて検出される検出値である。
演算値は、上記の入力値や検出値、または、操作キー25から入力された設定値を用いてモータ駆動用コントローラ11が演算して生成した値である。
【0053】
グラフは、ある設定に対してどのような換算となるかを表す一次関数のグラフであり、その全貌を鳥瞰するための取りうる最小値から最大値までに渡る値を示す図である。モータ駆動用コントローラ11は、図面を表すディジタルの描画データによるグラフを生成する。
【0054】
そして、図5でも明らかなように、設定項目1の関連情報のように複数の入力値とすることができる。
また、設定項目2の関連情報のように複数の検出値とすることができる。
また、設定項目3の関連情報のように複数の演算値とすることができる。
また、設定項目4の関連情報のように複数のグラフとすることができる。
【0055】
また、設定項目5の関連情報のように入力値と検出値の組合せとすることができる。この場合、1または複数の入力値と1または複数の検出値の組合せとすることもできる。
【0056】
また、設定項目6の関連情報のように入力値と演算値の組合せとすることができる。この場合、1または複数の入力値と1または複数の演算値の組合せとすることもできる。
【0057】
また、設定項目7の関連情報のように入力値とグラフの組合せとすることができる。この場合、1または複数の入力値と1または複数のグラフの組合せとすることもできる。
【0058】
また、設定項目8の関連情報のように検出値と演算値の組合せとすることができる。この場合、1または複数の検出値と1または複数の演算値の組合せとすることもできる。
【0059】
また、設定項目9の関連情報のように検出値とグラフの組合せとすることができる。この場合、1または複数の検出値と1または複数のグラフの組合せとすることもできる。
【0060】
また、設定項目10の関連情報のように演算値とグラフの組合せとすることができる。この場合、1または複数の演算値と1または複数のグラフの組合せとすることもできる。
【0061】
また、設定内容11の関連情報のように入力値、検出値、演算値の組合せとすることができる。この場合、1または複数の入力値、1または複数の検出値、1または複数の演算値の組合せとすることもできる。
【0062】
また、設定内容12の関連情報のように入力値、検出値、グラフの組合せとすることができる。この場合、1または複数の入力値、1または複数の検出値、1または複数のグラフの組合せとすることもできる。
【0063】
また、設定内容13の関連情報のように入力値、演算値、グラフの組合せとすることができる。この場合、1または複数の入力値、1または複数の演算値、1または複数のグラフの組合せとすることもできる。
【0064】
また、設定内容14の関連情報のように検出値、演算値、グラフの組合せとすることができる。この場合、1または複数の検出値、1または複数の演算値、1または複数のグラフの組合せとすることもできる。
【0065】
また、設定内容15の関連情報のように入力値、検出値、演算値、グラフの組合せとすることができる。この場合、1または複数の入力値、1または複数の検出値、1または複数の演算値、1または複数のグラフの組合せとすることもできる。
【0066】
これらは一の表示部24で表示可能とするための配置の工夫や、操作キー25などで表示を切り換えるようにして一の設定内容に関連する関連情報の数を多くすることが可能である。
なお、図5で示すデータテーブルは一例であり、データテーブルは各種形式を採用することができる。例えば、設定項目と関連項目とのみを関連付けたデータテーブル、設定項目と設定内容とを関連付けたデータテーブル、関連項目と関連内容とを関連付けたデータテーブルに分けて登録しても良い。
【0067】
続いて、この設定表示装置20を用いる設定について図6のフローチャートを参照しつつ説明する。図6では駆動装置本体10・設定表示装置20によるゼネラルフローである。例えば、図5の設定項目13の設定内容を設定するものであり、関連項目の関連情報が1の入力値、1の演算値、1のグラフを表示する例を説明する。
【0068】
説明の具体化のため、例えば、図2に示すように、設定項目として「ゲイン」を設定するものであり、関連項目が「端子12の電圧信号」であって関連情報がその「入力値」、関連項目が「端子12の電圧信号の換算結果」であって関連情報が換算により算出したその演算結果である「演算値」、関連項目が「換算を表すグラフ」であって関連情報がそのディジタルの描画データである「グラフ」を表示する例を説明する。
【0069】
まず、設定表示用コントローラ23は、操作キー25からの操作に応じて設定項目の選択を行う設定項目選択手段として機能する(ステップS1)。この場合、オペレータは、入力を希望する設定項目を選択するため、図2で示すような操作キー25のアップキー25bやダウンキー25hを操作して設定項目を表示部24に順次表示させる。所望の設定項目である「ゲイン」が表示されたときにオペレータは選択を終了するものとし、設定表示用コントローラ23は、例えばセットキー25eが押されたら設定が完了したと判定し、選択項目が確定される。
【0070】
設定表示用コントローラ23は、選択された設定項目をモータ駆動用コントローラ11へ通知する設定項目通知手段として機能する(ステップS2)。設定項目が「ゲイン」を表すデータが送信され、設定項目が「ゲイン」であることが通知される。
【0071】
モータ駆動装置10のモータ駆動用コントローラ11は、設定項目に関連して登録されている設定内容を記憶部12から読み出し、また、設定項目に関連して登録されているi個の関連項目を読み出し、さらにそれぞれ関連項目についての関連情報を読み出し、これら設定内容、i個の関連項目およびi個の関連情報を設定表示用コントローラ23へ通知する通知手段として機能する(ステップS3)。
【0072】
本形態では、記憶部12にデータテーブルが登録されている。図5のデータテーブルで示すように、設定項目13に関連付けられて登録される3個の関連項目1,2,3の関連情報1,2,3はそれぞれ入力値、演算値、グラフである。
【0073】
本形態では具体的には設定項目13(=ゲイン)に関連して登録されている関連項目1(端子12の電圧信号)、関連項目2(換算結果)、関連項目3(グラフ)およびこの関連項目1,2,3の具体的な値である関連情報1(端子12の電圧信号である入力値)、関連情報2(端子12の電圧信号入力値にゲインを適用し、パーセンテージで表した換算結果である演算値)、関連情報3(この換算結果を表した特性を表すディジタルの描画データであるグラフ)を記憶部12から読み出す。
【0074】
この設定項目の設定内容とは、少なくとも、設定内容の現在値(例えば120.02%)、設定可能範囲(例えば0%〜200%)設定内容の初期値(例えば120.00%)という情報を含むものとする。
【0075】
また、表示部24により示される関連情報は、関連項目1が「端子12の電圧信号」であって関連情報1がその「入力値」(+4.1V)、関連項目2が「端子12の電圧信号にゲインを適用した換算結果」であって関連情報2がその演算結果である「演算値」(+75.14%)、関連項目が「換算を表すグラフ」であって関連情報がそのディジタルの描画データである図2で示すような「グラフ」という情報である。
【0076】
図6に戻るが、設定表示用コントローラ23は、モータ駆動用コントローラ11から通知される設定内容・関連項目・関連情報を受信して表示部24に表示させるための画面を構築する画面構築手段として機能する(ステップS4)。設定項目・設定内容・関連項目・関連情報を用いて画面のレイアウト配置を決定して画面データを生成する。このレイアウトに関するデータは設定表示装置20の記憶部22に登録しておき、設定項目別に読み出すようにしても良い。例えば、設定項目が「ゲイン」であれば、関連項目1(端子12の電圧信号)、関連項目2(換算結果)、関連項目3(グラフ)およびこの関連項目1,2,3の具体的な値である関連情報1(端子12の電圧信号である入力値)、関連情報2(端子12の電圧信号入力値にゲインを適用し、パーセンテージで表した換算結果である演算値)、関連情報3(この換算結果を表した特性を表す描画データであるグラフ)であり、図2で示すようなレイアウトとすれば良い。
【0077】
設定表示用コントローラ23は、生成した画面データに基づいて表示部24に画面を表示させる(ステップS5)。例えば、図2に示すような画面となる。ユーザは設定変更を開始できる状態となる。
【0078】
以下、ステップS6〜ステップ11はユーザによる設定変更が続く間は繰り返し継続して処理されるステップであり、繰り返しステップと称する。
表示される設定項目の設定内容の変更操作を行い、設定内容の変更を入力する設定内容変更手段として機能する(ステップS6)。例えば設定項目「ゲイン」についての設定内容「120.02%」から「120.00%」へ変更操作したものとする。
【0079】
設定表示用コントローラ23は、変更された設定内容をモータ駆動装置10のモータ駆動用コントローラ11へ通知する設定内容通知手段として機能する(ステップS7)。設定内容「120.00%」がモータ駆動用コントローラ11へ通知される。
【0080】
モータ駆動装置10のモータ駆動用コントローラ11は、新しい設定内容を記憶部12に記憶させる記憶手段として機能する(ステップS8)。そして、別プロセスで行われる制御プログラムによりこの新しい設定内容とする制御信号を制御回路16を介して電力変換回路18へ送信する。電力変換回路18は、モータ3に対し、ゲインを変更したモータ回転制御を行う。
【0081】
設定表示用コントローラ23は、変更された設定内容に応じて変化する最新の関連情報の通知をモータ駆動用コントローラ11へ要求する関連情報要求手段として機能する(ステップS9)。そして、モータ駆動用コントローラ11は、最新の関連情報の通知を行う関連情報通知手段として機能する(ステップS10)。そして設定表示用コントローラ23は、最新の関連情報を表示部24に表示する表示手段として機能する(ステップS11)。
【0082】
関連項目1,2,3についてのステップS9〜ステップS11の処理は例えば以下のようになる。
モータ駆動用コントローラ11は、入力値を読み出す。端子12は指令入力部14であり、指令入力部14からの入力値を制御回路16を介してモータ駆動用コントローラ11が入力している。モータ駆動用コントローラ11は、通信部13,21を経て設定表示用コントローラ23へ入力値を送信する。設定表示用コントローラ23は入力値を表示部24に表示する。図3でも示すように端子12の電圧が+4.1Vとして表示されている。
【0083】
また、モータ駆動用コントローラ11は、演算値を算出する。モータ駆動用コントローラ11は、通信部13,21を経て設定表示用コントローラ23へ演算値を送信する。設定表示用コントローラ23は演算値を表示部24に表示する。演算値は、例えば、端子12の電圧が+4.1Vの入力値のとき、これを75.14%の指令であるとみなすものである。この75.14%が所定の方式により演算された演算値である。図3でも示すように75.14%として表示されている。
【0084】
また、モータ駆動用コントローラ11は、検出値や演算値を用いてグラフを算出する。モータ駆動用コントローラ11は、通信部13,21を経て設定表示用コントローラ23へグラフを送信する。設定表示用コントローラ23はグラフを表示部24に表示する。このグラフは、例えば、ある検出値に対してどのような演算値が算出されるかを示す一次関数のグラフである。特に75.14%を表す箇所に、黒丸が描画されている。黒丸は0%に近づくとグラフ上で下方へ移動し、また、100%に近づくとグラフ上で上方へ移動する。
【0085】
なお、これらのような検出値、演算値やグラフは高速度で順次表示されていくが、オペレータには同時に表示されているように感じる。
【0086】
オペレータはこれら関連情報を確認し、所望の特性が得られていないと考えるならば、繰り返しステップを再度行うこととなる。関連情報に留意し、設定項目の設定値を変更して所望の結果が得られるまで、操作キー25を操作して、設定値を変更する操作を繰り返し行う。新しい設定に応じて新たな検出値、演算値およびグラフが順次表示される。
以下同様にして設定項目の設定内容を変更して関連項目の関連情報を確認して行き、所望の結果が得られた(例えば関連項目2の換算結果が所定の値になった)ときに設定を終了する。設定表示用コントローラ23は、ユーザによる操作キー25の操作によって設定内容を確定する確定手段として機能する(ステップS12)。
【0087】
このように操作表示器10は随時画面に表示される関連情報を更新することによって,ユーザは自らが設定している項目に対する最新の関連情報を参照しながら最適な値を設定することが可能となる。
【0088】
続いて、関連情報として検出値が用いられる例であり、ゲイン設定後に設定内容として出力周波数を設定し、インバータの出力周波数(検出値)を関連情報として参照する例を説明する。例えば、図7で示すような表示がなされているものとする。
【0089】
オペレータは、操作キー25を操作し所望の設定周波数を設定する。左シフトキー25dや右シフトキー25fで変更したい桁(白抜き表示部分)を指定する。そして、所望の数が登場するまでアップキー25bやダウンキー25hで変更していく。そして所望の数となった場合、左シフトキー25dや右シフトキー25fで次に設定する桁へ移動する。これら操作を繰り返していき、所望の設定周波数「60.2Hz」を設定する。設定終了後にセットキー25eを押して確定する(ステップS6)。
【0090】
設定表示用コントローラ23は、設定内容を表すディジタルデータである出力周波数をモータ駆動用コントローラ11へ送信する(ステップS7)。モータ駆動用コントローラ11は設定内容を記憶する(ステップS8)。そして別プロセスで行われる制御プログラムにより、この設定内容に応じた制御信号を制御回路16を介して電力変換回路18へ送信する。電力変換回路18は、モータ3に対し、設定周波数を変更したモータ回転制御を行う。
【0091】
そして、電力変換回路18からの検出信号を検出回路17が検出値へ変換し、この検出値を制御回路19を経てモータ駆動用コントローラ11が入力する。そこで、設定表示用コントローラ23は、モータ駆動用コントローラ11に検出値の通知を要求する(ステップS9)。この要求に応じて、モータ駆動用コントローラ11は検出値を設定表示用コントローラ23へ送信する(ステップS10)。設定表示用コントローラ23は検出値を表示させるように表示部24を制御する(ステップS11)。設定表示用コントローラ23は表示部24を制御し、表示部24は、図7で示すように、電力変換回路18の出力周波数「60.05Hz」を表示する。
【0092】
このように新しい設定内容(設定周波数)に応じた新たな関連情報である検出値(電力変換回路18からの出力周波数)が順次表示される。そして、これら検出値を確認するオペレータが、所望の特性が得られていないと判断した場合、再度オペレータは設定項目の設定内容を変更する。このように所望の値が得られているか否か検出値を視ながら判定し、変更が必要であるならば、さらにオペレータが設定項目の設定内容を変更する。以下同様にして設定項目の設定値を変更して関連項目の関連情報を確認して行き、所望の特性が得られたときに設定を終了する。運転はこのようにして行われる。
【0093】
このような本形態によれば、設定項目の設定内容に加え、少なくとも1以上の関連項目の関連情報を、表示部24にて近接する位置にて同時表示し、関連情報の変化を確認しながら、種々の設定内容を簡便かつ迅速に調整する設定表示装置とし、この設定表示装置により設定を簡便にするモータ駆動装置とすることができる。
【0094】
続いて他の形態について説明する。本形態のモータ駆動装置は、先の形態と比較すると、設定表示装置20に代えて、図8,図9で示すような設定表示装置30としている。本形態の設定表示装置30は、特に表示部として第1表示部34と第2表示部36という2個の表示部を設ける点に特徴がある。なお、この設定表示装置30は、図3で示すように駆動装置本体10に対して設定を行うものであり、駆動装置本体10については先の説明と同じであり重複する説明を省略する。以下、設定表示装置30について説明する。
【0095】
設定表示装置30は、図8,図9で示すように、通信部31、記憶部32、設定表示用コントローラ33、第1表示部34、第1表示部用単位インジケータ35、第2表示部36、第2表示部用単位インジケータ37、操作キー38を備えている。設定表示装置30は、図8で示すような外観を有し、第1表示部34、第1表示部用単位インジケータ35、第2表示部36、第2表示部用単位インジケータ37が上側から並べられて配置されている。
【0096】
通信部31は、駆動装置本体10の通信部13と通信をする。駆動装置本体10の通信部13と同じRS−485方式を採用する。これにより、設定表示用コントローラ33とモータ駆動用コントローラ11とで入力値・検出値・演算値・グラフ・制御信号その他の各種データを送受信することができる。
【0097】
記憶部32は、不揮発性メモリやハードディスクなどの記憶媒体であり、設定表示用コントローラ33により、検出値や演算値が保存される。
【0098】
設定表示用コントローラ33は、モータ駆動用コントローラ11と各種データの送受信を行って設定表示に関する一連の処理を行う。これらの処理については後述する。
【0099】
第1表示部34は、5桁7セグメントのLEDである。従って第1表示部34は、設定項目の設定内容のうちの設定値、または、関連項目の関連情報の検出値や演算値を数として表示する。図8では設定内容の一つである設定周波数(60Hz)が表示されている。
【0100】
第1表示部用単位インジケータ35は、第1表示部34の下側に位置し、第1表示部34が取りうる多数の単位を表している。通常は印刷により設けられる。どの単位を表すかは第2表示部36のアンダーラインにて示される。図8ではHzが選択されている。
【0101】
第2表示部36は、高精細の液晶ディスプレイである。従って第2表示部36は、設定項目の設定内容のうちの設定値、または、関連項目の関連情報の検出値や演算値に加え、特にグラフや文字を表示することができる。図8では「プログラムメニュー」という文字が表示される。本形態では第2表示部36は第1表示部34の下側に配置される。
【0102】
第2表示部用単位インジケータ37は、第2表示部36の下側に位置し、第2表示部36でモータ駆動装置が取りうる各種の状態を表している。通常は印刷により設けられる。どの状態を表すかは第2表示部36のアンダーラインにて示される。図8ではモータ3が正転であることを表すFWDや設定表示装置30からの操作であることを表すHANDが選択されている。
【0103】
操作キー38は、さらに代表的なキーとしてプログラムキー38a、シフトキー38b、リセットキー38c、アップキー38d、ダウンキー38e、リモートローカルキー38f、ファンクションデータキー38g、正転キー38h、逆転キー38i、停止キー38jを備えるものであり、いずれのキーも設定表示用コントローラ33へ接続されており、キーの押下により設定表示用コントローラ33へ入力がなされる。
設定表示装置30の各部構成はこれらのようなものである。
【0104】
続いて、設定周波数を設定し、インバータの出力周波数を関連情報として参照する例示して説明する。オペレータは、図8で示すように、操作キー38を操作し所望の設定周波数を設定する。この設定では第1表示部34が用いられる。シフトキー38bで変更したい桁を指定する。指定された桁は、例えば、点滅表示する。そして、値の変更となるが、所望の数が登場するまでアップキー38dやダウンキー38eで変更していく。そして所望の数となった場合、シフトキー38bで次に設定する桁へ移動する。これら操作を繰り返していき、所望の設定周波数「60.00」を設定する。設定終了後にシフトキー38bを押して点滅状態を終了させて確定する。
【0105】
設定表示用コントローラ33は、操作キー38からの入力を受けてディジタルデータである設定内容をモータ駆動用コントローラ11へ送信する。モータ駆動用コントローラ11は制御回路16を介して電力変換回路18を制御し、電力変換回路18は、モータ3に対し、出力周波数を変更したモータ回転制御を行う。
【0106】
そして、この出力周波数の確認を行う。この確認では第2表示部36が用いられる。検出回路17からの検出値である出力周波数を制御回路16を介してモータ駆動用コントローラ11が入力している。設定表示用コントローラ33が最新の関連情報の要求を行うと、モータ駆動用コントローラ11は出力周波数を設定表示用コントローラ33へ通知する。設定表示用コントローラ33は出力周波数を表示させるように第2表示部36を制御する。第2表示部36は、図8で示すように、電力変換回路18の出力周波数「60.01」を表示する。
【0107】
このように新しい設定内容(設定周波数)に応じた新たな検出値(電力変換回路18からの出力周波数)が順次表示される。そして、これら検出値を確認するオペレータが、所望の特性が得られていないと判断した場合、再度オペレータは設定項目の設定内容を変更する。以下同様にして設定項目の設定内容を変更して関連項目の関連情報を確認して行き、所望の特性が得られたときに設定を終了する。運転はこのようにして行われる。
なお、先に説明した設定表示装置20と比較すると、特に2箇所の表示部で表示する以外は先の説明と同様であり、上記のようなフローにて各種の設定を行うことができるものであるが、重複する説明は省略する。
【0108】
このような設定表示装置30でも先に説明した設定表示装置20のように設定項目の設定内容や関連項目の関連情報を表示することができる。操作は、同様であるが、数値に係る設定内容や関連情報を7セグメントLEDの第1表示部34により表示させ、数値、文字、図形に係る設定内容や関連情報を高精細液晶ディスプレイにより第2表示部36に表示させることで、例えば、オペレータによる設定内容確認が容易となり、誤設定の危険性の低減と設定所要時間の短縮とを図ることができる。また7セグメントLEDはプログラムが容易で高速な表示が可能であり、例えば全て高精細液晶ディスプレイで表示するよりは表示速度を早くすることができ、リアルタイムの検出値の確認が容易となり、オペレータが現状を確実に認識することが可能となり、理解を得やすいという利点がある。
【実施例1】
【0109】
続いて、設定項目と関連項目のより具体的な実施例1について説明する。本実施例では図1〜図7を用いて説明した設定表示装置20によるモータ駆動装置1を用いるものとする。図10は具体的なデータテーブルの説明図である。本実施例1での設定項目は、モータ駆動装置1の出力電流に対する電流制限(動作レベル)であり、「F44:電流制限(動作レベル)」である。「F44」は設定項目のうちの設定項目番号である。「電流制限(動作レベル)」は設定項目のうちの設定項目名称である。そして関連項目1は「出力電流値(%)」であり関連情報はその演算値である。また、関連項目2は「出力電流(A)」であり関連情報はその検出値である。また、他の関連項目も表示される。ここに出力電流(A)は検出回路17で検出される検出値であり、出力電流値(%)はこの出力電流(A)を元にモータ駆動用コントローラ11が演算により算出する演算値である。
【0110】
図11は、設定表示装置の表示の説明図である。表示部24は、設定項目のうちの設定項目番号24aとして「F44」を表示する。また、表示部24は、設定項目のうちの設定項目名称24bとして「電流制限(動作レベル)」を表示する。
【0111】
そして、表示部24は、設定項目の設定内容24cである「電流制限(動作レベル)」の具体的な数値(図11では「97.2%」)として表示する。
また、表示部24は、他の関連項目の関連情報のうちの変更範囲24dを具体的な数値(図11では「20.0〜200.0」)として表示する。
【0112】
また、表示部24は、関連項目1,2の関連項目名称24eとして「Iout」として表示する。
また、表示部24は、関連項目1の関連情報のうちの検出値24fである「出力電流(%)」を具体的な数値(図11では「92.2%」)として表示する。
また、表示部24は、関連項目2の関連情報のうちの換算値24gである「出力電流(A)」を具体的な数値(図11では「34.12A」)として表示する。
【0113】
続いて、設定表示装置20の設定およびモータ駆動装置1の動作について説明する。
最初、オペレータは、アップキー25bまたはダウンキー25hを押して、設定項目を選択し、表示部24に「F44」や「電流制限(動作レベル)」が表示されたときに選択を終了する。例えばセットキー25eが押下されたならば、設定表示用コントローラ23は、設定項目を確定させる。
【0114】
続いて、設定表示用コントローラ23は、この設定項目と関連して登録されている設定内容・関連項目・関連情報を、通信部21、通信部13およびモータ駆動用コントローラ11を介して記憶部12から読み出す。関連項目として「出力電流値(%)」と「出力電流(A)」を表すデータが読み出され、関連項目を確定させる。この際、関連情報として変更範囲(20.0〜200.0)や関連項目名称(Iout)を表すデータが読み出され、表示部24に表示される。
【0115】
また、設定表示用コントローラ23は、設定項目の「電流制限(動作レベル)」の現在の具体的数値を表示部24に表示する。例えば図11で示すように「97.2%」を表示する。
また、設定表示用コントローラ23は、現在の「出力電流値(%)」と「出力電流(A)」との具体的数値を表示部24に表示する。例えば、図11で示すように「92.2%」と「34.12A」とが表示される。これら「出力電流値(%)」と「出力電流(A)」は所定期間毎にモータ駆動用コントローラ11から読み出され、最新の関連情報となるように表示が更新される。
【0116】
続いて設定内容の変更を行う。
オペレータはアップキー25bまたはダウンキー25hを押して、「電流制限(動作レベル)」を増減する。すると、設定表示用コントローラ23は、現在設定されている「電流制限(動作レベル)」を増減させていき、増減させた電流制限(動作レベル)を表示部24に表示する。例えば、「97.5%」という表示がなされる。
【0117】
続いて、設定表示用コントローラ23は、「電流制限(動作レベル)」の変化により影響される検出値であって現在の検出値である「出力電流(A)」、および、この現在の「出力電流(A)」を用いて換算された現在の演算値である「出力電流値(%)」を駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11から読み出す。設定表示用コントローラ23は、現在の「出力電流値(%)」と「出力電流(A)」を表示部24に表示する。例えば、「92.5%」や「34.15A」という表示がなされる。
以下、オペレータが所望する出力となるまで同様の動作が行われる。
【0118】
このように、設定表示装置20による設定に影響されたモータ駆動装置1の出力の変化に応じて、関連情報である「出力電流値(%)」と「出力電流(A)」が設定表示装置20の表示部24にリアルタイムに追従しつつ同時に表示されるため、「出力電流値(%)」と「出力電流(A)」をその場で確認しながら出力が最適となるような設定が可能となり、設定が極めて容易になる。
【実施例2】
【0119】
続いて、設定項目と関連項目のより具体的な実施例2について説明する。本実施例でも図1〜図7を用いて説明した設定表示装置20によるモータ駆動装置1を用いるものとする。この実施例2の設定項目は、図10で示すデータテーブルのうちモータ駆動装置1の制御回路16に内蔵されるPID制御器の偏差過大警報レベルであり、「J1−22:P1D1(上限警報AH)」である。「J1−22」は設定項目のうちの設定項目番号である。「P1D1(上限警報AH)」は設定項目のうちの設定項目名称である。そして関連項目1は「現在のPIDフィードバック値(MPa)」であり関連情報はその検出値である。また、関連項目2は「PIDプロセス指令とPIDフィードバック値の偏差の数値データ」であり関連情報はその演算値である。偏差の数値データは、PIDプロセス指令とPIDフィードバック値を元にモータ駆動用コントローラ11が演算により算出する演算値である。
【0120】
図12は、設定表示装置の表示の説明図である。表示部24は、設定項目のうちの設定項目番号24aとして「J1−22」を表示する。また、表示部24は、設定項目のうちの設定項目名称24bとして「P1D1(上限警報AH)」を表示する。
【0121】
そして、表示部24は、設定項目の設定内容24cである「P1D1(上限警報AH)」の具体的な数値(図12では「1.32MPa」)として表示する。
また、表示部24は、他の関連項目の関連情報のうちの変更範囲24dを具体的な数値(図12では「−999〜9990」)として表示する。
【0122】
また、表示部24は、関連項目1の関連項目名称24eとして「PV」を表示する。
また、表示部24は、関連項目1の関連情報のうちの検出値24fである「現在のPIDフィードバック値(MPa)」を具体的な数値(図12では0.82MPa)として表示する。
【0123】
また、表示部24は、関連項目2の関連項目名称24gとして「Err」を表示する。
また、表示部24は、関連項目2の関連情報のうちの演算値24hである「PIDプロセス指令とPIDフィードバック値の偏差の数値データ」を具体的な数値(図12では0.18MPa)として表示する。
【0124】
続いて、設定表示装置20の設定およびモータ駆動装置1の動作について説明する。
最初、オペレータは、アップキー25bまたはダウンキー25hを押して、設定項目を選択し、表示部24に「J1−22」や「電流制P1D1(上限警報AH)」が表示されたときに選択を終了する。例えばセットキー25eが押下されたならば、設定表示用コントローラ23は、設定項目を確定させる。
【0125】
続いて、設定表示用コントローラ23は、この設定項目と関連して登録されている設定内容・関連項目・関連情報を、通信部21、通信部13およびモータ駆動用コントローラ11を介して記憶部12から読み出す。関連項目として「現在のPIDフィードバック値(MPa)」と「PIDプロセス指令とPIDフィードバック値の偏差の数値データ」を表すデータが読み出され、関連項目を確定させる。この際、関連情報として変更範囲(−999〜9990)や関連項目名称(PV)や(Err)を表すデータが読み出され、表示部24に表示される。
【0126】
また、設定表示用コントローラ23は、設定項目の「P1D1(上限警報AH)」の設定内容である具体的数値を表示部24に表示する。例えば図12で示すように「1.32MPa」を表示する。
また、設定表示用コントローラ23は、現在の「現在のPIDフィードバック値(MPa)」と「PIDプロセス指令とPIDフィードバック値の偏差の数値データ」との具体的数値を表示部24に表示する。
【0127】
なお、「PIDプロセス指令とPIDフィードバック値の偏差の数値データ」は、駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11が「出力現在のPIDフィードバック値(MPa)」を検出回路17から得て、さらに、この検出値を用いて演算により求めた演算値である。「現在のPIDフィードバック値(MPa)」と「PIDプロセス指令とPIDフィードバック値の偏差の数値データ」との具体的数値は、例えば、図12で示すように「0.82MPa」と「0.18MPa」とが表示される。これら「現在のPIDフィードバック値(MPa)」と「PIDプロセス指令とPIDフィードバック値の偏差の数値データ」は所定期間毎にモータ駆動用コントローラ11から読み出され、最新の関連情報となるように表示が更新される。
【0128】
続いて設定内容の変更を行う。
オペレータはアップキー25bまたはダウンキー25hを押して、「P1D1(上限警報AH)」を増減する。すると、設定表示用コントローラ23は、現在設定されている「P1D1(上限警報AH)」の「1.32MPa」から増減させていき、増減させた「P1D1(上限警報AH)」を表示部24に表示する。例えば、「1.34MPa」という表示がなされる。
【0129】
続いて、設定表示用コントローラ23は、「P1D1(上限警報AH)」の変化により影響される検出値である、現在の「出力現在のPIDフィードバック値(MPa)」を駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11から読み出し、さらに、モータ駆動用コントローラ11がこの検出値を用いて演算した現在の「PIDプロセス指令とPIDフィードバック値の偏差」を駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11から読み出す。設定表示用コントローラ23は、現在の「出力現在のPIDフィードバック値(MPa)」と「PIDプロセス指令とPIDフィードバック値の偏差の数値データ」を表示部24に表示する。例えば、「0.84MPa」や「0.19MPa」という表示がなされる。
以下、オペレータが所望する出力となるまで同様の動作が行われる。
【0130】
このように、設定に影響されたモータ駆動装置1の出力の変化に応じて、関連情報である「出力現在のPIDフィードバック値(MPa)」と「PIDプロセス指令とPIDフィードバック値の偏差の数値データ」が設定表示装置の表示部にリアルタイムに追従しつつ同時に表示されるため、「フィードバック値(MPa)」と「偏差」をその場で確認しながら出力が最適となるような設定が可能となり、設定が極めて容易になる。
【実施例3】
【0131】
続いて、設定項目と関連項目のより具体的な実施例3について説明する。本実施例では図1〜図7を用いて説明した設定表示装置20において外部機器が接続されているものとする。さらに図13,図14で示すように指令装置4が指令入力部14に接続されて、各種指令が入力されるものとする。また、外部装置5がモニタ出力部17へ接続されてモニタリング信号を外部へ出力するものとする。
【0132】
本実施例3の設定項目は、図10で示すデータテーブルのうちモータ駆動装置に入力されるアナログ電圧信号を内部指令値に変換するための換算係数であり、「C32:12端子(ゲイン)」である。「C32」は設定項目のうちの設定項目番号である。「12端子(ゲイン)」は設定項目のうちの設定項目名称である。そして関連項目1は「12端子入力電圧(V)」であって関連情報はその実際の入力値である。また、関連項目2は「換算後の内部量(%)」であって関連情報は入力値「12端子入力電圧(V)」も用いて算出した演算値である。
【0133】
図15は、設定表示装置の表示の説明図である。表示部24は、設定項目のうちの設定項目番号24aとして「C32」を表示する。また、表示部24は、設定項目のうちの設定項目名称24bとして「12端子(ゲイン)」を表示する。
そして、表示部24は、設定項目の設定内容24cである「換算後の内部量(%)」を具体的な数値(図15では120.02%)として表示する。
【0134】
また、表示部24は、関連項目1の関連情報のうちの変更範囲24dを具体的な数値(図15では0.00〜400.00)として表示する。
また、表示部24は、関連項目1の関連情報のうちの関連項目名称24eを「Ref」として表示する。
また、表示部24は、関連項目1の関連情報のうちの演算値24fである「換算後の内部量(%)」を具体的な数値(図15では+67.21%)として表示する。
【0135】
また、表示部24は、関連項目2の関連情報のうちの関連項目名称24gを「12」として表示する。
また、表示部24は、関連項目2の関連情報のうちの検出値24hである「12端子入力電圧(V)」を具体的な数値(図15では+5.6V)として表示する。
【0136】
続いて、設定表示装置20の設定およびモータ駆動装置1の動作について説明する。
最初、オペレータは、アップキー25bまたはダウンキー25hを押して、設定項目を選択し、表示部24に「C32」や「12端子入力(ゲイン)」が表示されたときに選択を終了する。例えばセットキー25eが押下されたならば、設定表示用コントローラ23は、設定項目を確定させる。
【0137】
続いて、設定表示用コントローラ23は、この設定項目と関連して登録されている設定内容・関連項目・関連情報を、通信部21、通信部13およびモータ駆動用コントローラ11を介して記憶部12から読み出す。関連項目として「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)」とを表すデータが読み出され、関連項目を確定させる。この際、関連情報として変更範囲(0.00〜400.00)や関連項目名称(Ref)や(12)を表すデータが読み出され、表示部24に表示される。
【0138】
続いて、設定表示用コントローラ23は、設定項目の「12端子(ゲイン)」の具体的数値を表示部24に表示する。例えば図15で示すように「120.02%」が表示される。
【0139】
また、設定表示用コントローラ23は、現在の「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)」との具体的数値を表示部24に表示する。
【0140】
なお、「換算後の内部量(%)」は、駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11が「12端子入力電圧(V)」を、指令装置4から指令入力部14を介して得て、さらに、この入力値を用いて演算により求めた演算値である。「換算後の内部量(%)」は、駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11が「12端子入力電圧(V)」との具体的数値は、例えば、図15で示すように「67.21%」と「+5.6V」とが表示される。これら「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)」は所定期間毎にモータ駆動用コントローラ11から読み出され、最新の関連情報となるように表示が更新される。
【0141】
続いて設定内容の変更を行う。
続いてオペレータはアップキー25bまたはダウンキー25hを押して、「12端子(ゲイン)」を増減する。すると、設定表示用コントローラ23は、現在設定されている「12端子(ゲイン)」の「120.02%」から増減させていき、増減させた「12端子(ゲイン)」を表示部24に表示する。例えば、「120.05%」という表示がなされる。
【0142】
続いて、設定表示用コントローラ23は、「12端子入力電圧(V)」を駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11から読み出し、さらに、モータ駆動用コントローラ11がこの検出値を用いて演算した現在の「換算後の内部量(%)」を駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11から読み出す。設定表示用コントローラ23は、現在の「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)」を表示部24に表示する。例えば、「67.25%」や「5.8V」という表示がなされる。
以下、オペレータが所望する出力となるまで同様の動作が行われる。
【0143】
このように、設定に影響されたモータ駆動装置1の出力の変化に応じて、関連情報である「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)」が設定表示装置20の表示部24にリアルタイムに追従しつつ同時に表示されるため、「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)」をその場で確認しながら出力が最適となるような設定が可能となり、設定が極めて容易になる。
【0144】
すなわち、これら実施例1,2,3においては、設定値を変更する際に必要な情報を一の画面に集結させることによって、特別な計測器を必要とせず、かつ、操作数を減少させることができる。
【実施例4】
【0145】
続いて、設定項目と関連項目のより具体的な実施例4について説明する。本実施例でも図1〜図7を用いて説明した設定表示装置20において外部機器が接続されているものとする。図13,図14で示すように指令装置4が指令装置14に接続されて、各種指令が入力されるものとする。また、外部装置5がモニタ出力部17へ接続されてモニタリング信号を外部へ出力するものとする。
【0146】
本例の設定項目は、図10で示すデータテーブルのうちモータ駆動装置に入力されるアナログ電圧信号を内部指令値に変換するための換算係数であり、「C32:12端子(ゲイン)」である。「C32」は設定項目のうちの設定項目番号である。「12端子(ゲイン)」は設定項目のうちの設定項目名称である。そして関連項目1は「12端子入力電圧(V)」であって関連情報はその実際の入力値である。また、関連項目2は「換算後の内部量(%)」であって関連情報は入力値「12端子入力電圧(V)」も用いて算出した演算値である。この点で先の実施例3と同じであるが、本例では、設定項目「C32:12端子(ゲイン)」の設定値の変更に伴い、これによって定まる換算パターンをグラフ化して表示するとともに、関連情報である「12端子入力電圧(V)」と「換算後の内部量(%)」の数値データ、および、換算パターン上への図形をグラフとして表現する。
【0147】
図16は、設定表示装置の表示の説明図である。表示部24は、設定項目のうちの設定項目番号24aとして「C32」を表示する。また、表示部24は、設定項目のうちの設定項目名称24bとして「12端子(ゲイン)」を表示する。
そして、表示部24は、設定項目の設定内容24cである「換算後の内部量(%)」を具体的な数値(図16では120.02%)として表示する。
【0148】
また、表示部24は、関連項目1の関連情報のうちの変更範囲24dを具体的な数値(図16では0.00〜400.00)として表示する。
また、表示部24は、関連項目1の関連情報のうちの関連項目名称24eを「Ref」として表示する。
また、表示部24は、関連項目1の関連情報のうちの演算値24fである「換算後の内部量(%)」を具体的な数値(図16では+67.21%)として表示する。
【0149】
また、表示部24は、関連項目2の関連情報のうちの関連項目名称24gを「12」として表示する。
また、表示部24は、関連項目2の関連情報のうちの検出値24hである「12端子入力電圧(V)」を具体的な数値(図16では+5.6V)として表示する。
また、表示部24は、関連項目2の関連情報のうちのグラフ24i(図16では右側のグラフ)を表示する。線上の黒丸は+67.21%を表している。
【0150】
続いて、設定表示装置20の設定およびモータ駆動装置1の動作について説明する。
最初、オペレータは、アップキー25bまたはダウンキー25hを押して、設定項目を選択し、表示部24に「C32」や「12端子入力(ゲイン)」が表示されたときに選択を終了する。例えばセットキー25eが押下されたならば、設定表示用コントローラ23は、設定項目を確定させる。
【0151】
続いて、設定表示用コントローラ23は、この設定項目と関連して登録されている設定内容・関連項目・関連情報を、通信部21、通信部13およびモータ駆動用コントローラ11を介して記憶部12から読み出す。関連項目として「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)」とを表すデータが読み出され、関連項目を確定させる。この際、関連情報として変更範囲(0.00〜400.00)や関連項目名称(Ref)や(12)を表すデータが読み出され、表示部24に表示される。
【0152】
続いて、設定表示用コントローラ23は、設定項目の「12端子(ゲイン)」の具体的数値を表示部24に表示する。例えば図15で示すように「120.02%」が表示される。
【0153】
また、設定表示用コントローラ23は、現在の「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)」との具体的数値を表示部24に表示する。
【0154】
なお、「換算後の内部量(%)」は、駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11が「12端子入力電圧(V)」を、指令装置4から指令入力部14を介して得て、さらに、この入力値を用いて演算により求めた演算値である。「換算後の内部量(%)」は、駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11が「12端子入力電圧(V)」との具体的数値は、例えば、図16で示すように「67.21%」と「+5.6V」とが表示される。これら「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)は所定期間毎にモータ駆動用コントローラ11から読み出され、表示が更新される。
【0155】
また、駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11は、現在の「12端子入力電圧(V)」と「換算後の内部量(%)」に基づいてディジタルの描画データを作成する。設定表示用コントローラ23は、関連情報としてこのグラフをモータ駆動用コントローラ11から読み出して数値データ表示値と換算パターン上の図形描画を表示部24に表示させる。そして図16のようなグラフが表示される。
【0156】
続いて設定内容の変更を行う。
オペレータはアップキー25bまたはダウンキー25hを押して、「12端子(ゲイン)」を増減する。すると、設定表示用コントローラ23は、現在設定されている「12端子(ゲイン)」の「120.02%」から増減させていき、増減させた「12端子(ゲイン)」を表示部24に表示する。例えば、「120.05%」という表示がなされる。
【0157】
続いて、設定表示用コントローラ23は、「12端子入力電圧(V)」を駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11から読み出し、さらに、モータ駆動用コントローラ11がこの検出値を用いて演算した現在の「換算後の内部量(%)」を駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11から読み出す。設定表示用コントローラ23は、現在の「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)」を表示部24に表示する。例えば、「67.25%」や「5.8V」という表示がなされる。
また、設定表示用コントローラ35は、現在の「12端子入力電圧(V)」と「換算後の内部量(%)」に基づいてグラフを表す新たな描画データを作成し、数値データ表示値と換算パターン上の図形描画を表示部24に表示させる。例えば、図16に示すようなグラフの表示がなされる。
以下、オペレータが所望する出力となるまで同様の動作が行われる。
【0158】
このように、設定に影響されたモータ駆動装置1の出力の変化に応じて、関連情報である「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)」と「グラフ」とが設定表示装置20の表示部24にリアルタイムに追従しつつ同時に表示されるため、「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)」と「グラフ」とをその場で確認しながら出力が最適となるような設定が可能となり、設定が極めて容易になる。
【0159】
すなわち、第3の実施例では、入出力の関係性をある1点のみで観察可能であったことに対して、第4の実施例では、入出力の関係性の全貌を鳥瞰し、一目で確認することが可能となる。したがって、調整のために12端子の入力電圧信号を試験的に与えることすら不要となり、さらなる操作数の減少が可能となる。
【0160】
以上、本発明のモータ駆動装置について説明した。
この発明によれば、モータ駆動装置の各種設定値の調整の際に、調整値と共にモータ駆動装置の運転状態または換算前後の数値データやグラフなどの関連情報をリアルタイムに同時表示することによって、特別な計測器を必要とせず、操作数も減少できることから、調整作業を簡便かつ迅速に、さらに的確に実施することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0161】
本発明のモータ駆動装置は、例えば製造分野や輸送分野というようにモータを用いる全産業に適用できる。
【符号の説明】
【0162】
1:モータ駆動装置
2:電源
3:モータ
4:指令装置
5:外部装置
10:駆動装置本体
11:モータ駆動用コントローラ
12:記憶部
13:通信部
14:指令入力部
15:モニタ出力部
16:制御回路
17:検出回路
18:電力変換回路
20:設定表示装置
21:通信部
22:記憶部
23:設定表示用コントローラ
24:表示部
25:操作キー
25a:プログラムキー
25b:アップキー
25c:ランキー
25d:左シフトキー
25e:セットキー
25f:右シフトキー
25g:リセットキー
25h:ダウンキー
25i:ストップキー
30:設定表示装置
31:通信部
32:記憶部
33:設定表示用コントローラ
34:第1表示部
35:第1表示部用単位インジケータ
36:第2表示部
37:第2表示部用単位インジケータ
38:操作キー
38a:プログラムキー
38b:アップキー
38c:正転キー
38d:シフトキー
38e:逆転キー
38f:リセットキー
38g:ダウンキー
38h:停止キー
【技術分野】
【0001】
本発明は、設定表示装置からの設定に基づいてモータを駆動するモータ駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
モータ駆動装置として、交流電動機等のモータを可変速制御するインバータが知られている。このようなモータ駆動装置は、種々の設定項目について設定内容の調整が可能である。設定内容の調整により、モータ駆動装置は、動作特性の変更、または、外部機器との整合を行う。
【0003】
まず、動作特性の変更について説明する。動作特性の変更の具体的な例として、モータの回転速度変更について説明する。モータ駆動装置は、外部機器と接続されている。この外部機器は、外部操作盤、上位コントローラまたは信号発信器である。このような外部機器から設定信号が出力される。この設定信号は、アナログ電圧信号、アナログ電流信号、パルス信号またはそれに類する信号である。この設定信号がモータ駆動装置へ入力されるとき、モータ駆動装置は回転速度の設定を行う。動作特性の変更はこのようにして行われる。
【0004】
続いて、外部機器との整合について説明する。モータ駆動装置は、用途や外部機器との組み合わせに応じて、入力される設定信号とモータ駆動装置の内部指令値との関係性の調整(スケーリング)を行う。モータ駆動装置は、アナログ入力のゲインやオフセットという換算係数の調整手段を有している。例えば、フルスケール0V〜+10Vの電圧入力が可能な入力端子に対して、外部から与えられる+1V〜+5Vの直流電圧信号を内部指令量の0%〜100%とみなすように調整することが可能である。+1Vはオフセットに相当する。そして、a%を設定することで演算によりゲインの設定を行うことができる。例えば50%ならば3Vとなる。外部機器との整合はこのようなものである。
【0005】
また、モータ駆動装置に対して設定を行う従来技術として、例えば、特許文献1(特開平07−177759号公報、発明の名称「インバータ運転操作装置」)に記載の発明が知られている。
【0006】
このインバータ運転操作装置では、インバータ運転操作に係わる諸情報をその表示器上に選択表示する。具体的には、その増大用キーによる設定値増大操作時には設定値の現在値と操作後の変更値とその許容最大値との三者を、表示手段において同時に表示させるインバータ運転操作装置である。これにより、インバータ運転操作の簡易化と的確化とを図る。
【0007】
また、他の従来技術として、例えば、特許文献2(特開平03−52590号公報、発明の名称「インバータの2次元グラフによる機能設定方法」)に記載の発明が知られている。
【0008】
この機能設定方法では、7セグメント発光ダイオード(LED)と液晶ディスプレイ(LCD)とを併用する。7セグメント発光ダイオード(LED)は設定対象機能のコード番号を表示する。液晶ディスプレイ(LCD)はコード番号に対応する設定対象機能の内容を示す2次元グラフとその設定データとを表示する。これにより、機能誤設定の危険性の減少と設定所要時間の短縮とを可能とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平07−177759号公報(明細書段落番号[0015],図1)
【特許文献2】特開平03−52590号公報(第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
先に説明した従来技術では、フルスケール0V〜+10Vの電圧入力が可能な入力端子に対して、外部から与えられる+1V〜+5Vの直流電圧信号を、内部指令量の0%〜100%とみなして調整可能にしたというものであった。このように外部機器の仕様や一般的な換算式によって換算係数が明確である例を説明した。この場合、設定は容易である。
【0011】
しかしながら、モータ駆動装置の換算係数が設定と異なることがある。先の例では、フルスケール0V〜+10Vの電圧入力が可能な端子に対して、配線インピーダンスによる電圧降下等の影響で10Vが9.8Vになるような場合である。この場合、設定から更に微調整が必要になる。
【0012】
微調整を行う場合、モータ駆動装置の操作表示器により表示される換算係数を逐次確認しつつ、換算係数の設定値を増減させる。そして、別途用意したテスタなどの特別な計測器を用いて出力を検出したり、試運転の良否を確認するなどしてその妥当性を照合しつつ、調整を進める。
【0013】
つまり、操作表示器による換算後の表示値を表す表示部の画面と、実際の動作を計測する特別な計測器の表示部の画面と、を交互に確認する必要がある。この際、操作表示器と特別な計測器とが離れている場合、これらの設置箇所を幾度も行き来し、調整完了までに設定の変更操作を幾度も繰り返す必要がある。このように従来技術の設定は、煩雑であり、かつ非能率的であった。
そして、このような問題は特許文献1,2に記載の従来技術でも同様に内包するものであった。
【0014】
そこで、本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、設定内容に加え、設定に必要となる関連情報を表示する設定表示装置を用いることで簡便かつ迅速な設定を可能とするモータ駆動装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、設定表示装置により設定が行われるモータ駆動装置であって、
この設定表示装置は、
設定項目の設定内容を表示し、さらに設定項目に関連する少なくとも1以上の関連項目の関連情報を表示する手段を備えるモータ駆動装置とした。
【0016】
また、本発明では、設定表示装置および駆動装置本体を備え、設定表示装置により設定が行われるモータ駆動装置であって、
駆動装置本体は、1項目の設定項目に関連して少なくとも1以上の関連項目が登録される記憶部と、記憶部が接続されるモータ駆動用コントローラと、を備え、
設定表示装置は、設定項目の選択および選択された設定項目の設定内容の変更を行うための操作部と、設定項目,設定項目の設定内容,関連項目および関連項目の関連情報を表示する表示部と、操作部,表示部およびモータ駆動用コントローラと接続される設定表示用コントローラと、を備え、
設定表示装置により設定が行われるときの設定表示用コントローラは、
設定内容の変更を入力する設定内容変更手段と、
変更された設定内容をモータ駆動用コントローラへ通知する設定内容通知手段と、
変更された設定内容に応じて変化する関連情報の通知をモータ駆動用コントローラへ要求する関連情報要求手段と、
モータ駆動用コントローラから通知された関連情報を表示部に表示する表示手段と、
これら設定内容変更手段、設定内容通知手段、関連情報要求手段、表示手段を繰り返した後に設定内容を確定する確定手段として機能するモータ駆動装置とした。
【0017】
また、表示部は、
7セグメントLEDによる第1表示部と、
液晶ディスプレイによる第2表示部と、
を備え、
設定表示用コントローラは、第1表示部で数値に係る設定内容または関連情報を表示させるとともに、第2表示部で文字、数値および図形に係る設定内容または関連情報を表示させる表示手段として機能することが好ましい。
【0018】
また、関連項目の関連情報は、外部からの入力を検出した値である入力値、出力を検出した値である検出値、モータ駆動用コントローラにより算出される演算値、または、モータ駆動用コントローラにより生成されるグラフ、の少なくとも一つである。
【0019】
また、関連情報の入力値、検出値または演算値は、現在の値である。
【0020】
また、関連情報の入力値、検出値または演算値は、ある一定期間における最大値または最小値である。
【0021】
また、関連情報のグラフは、その全貌を鳥瞰するために取りうる最小値から最大値までに渡るグラフである。
【0022】
また、関連情報の入力値、検出値または演算値は、現在の値であり、また、関連情報のグラフは、その全貌を鳥瞰するために取りうる最小値から最大値までに渡る線上にこの入力値、検出値または演算値が描画されたグラフである。
【0023】
また、関連情報の入力値は、アナログ電圧信号、アナログ電流信号、パルス信号その他のモータ駆動装置への入力信号である。
【0024】
また、関連情報の検出値は、出力周波数、出力電流、出力電圧その他のモータ駆動装置の運転状態を表す出力信号である。
【0025】
また、関連情報の演算値は、前記設定項目がゲインまたはオフセットという換算係数である場合、この換算係数に従ってモータ駆動装置の入出力信号または運転状態が換算された結果を表す演算値である。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、設定内容に加え、設定に必要となる関連情報を表示する設定表示装置を用いることで簡便かつ迅速な設定を可能とするモータ駆動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】設定表示装置を搭載したモータ駆動装置を用いるモータ駆動システムの全体構成図である。
【図2】設定表示装置の外観図である。
【図3】モータ駆動システムのブロック図である。
【図4】設定表示装置のブロック図である。
【図5】データテーブルの説明図である。
【図6】設定を説明するフローチャートである。
【図7】設定表示例の説明図である。
【図8】他の形態の設定表示装置の外観図である。
【図9】他の形態の設定表示装置のブロック図である。
【図10】具体的なデータテーブルの説明図である。
【図11】実施例1に係る設定表示装置の表示部の説明図である。
【図12】実施例2に係る設定表示装置の表示部の説明図である。
【図13】実施例3に係るモータ駆動システムの全体構成図である。
【図14】実施例3に係るモータ駆動システムのブロック図である。
【図15】実施例3に係る設定表示装置の表示部の説明図である。
【図16】実施例4に係る設定表示装置の表示部の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
続いて、本発明を実施するための形態に係るモータ駆動装置について説明する。まず、このモータ駆動装置を用いてモータを駆動させるためのモータ駆動システムについて説明する。モータ駆動システムは、図1に示すように、モータ駆動装置1、電源2、モータ3を備える。モータ駆動装置1には、電源2、モータ3が接続される。
【0029】
モータ駆動装置1は、モータの回転数等を制御する機能を有する。
電源2は、例えば、商用の三相交流電源である。
モータ3は、例えば、三相モータである。
【0030】
続いてモータ駆動装置1の詳細について説明する。モータ駆動装置1は、さらには駆動装置本体10と設定表示装置20とを備える。設定表示装置20は、外観としては、図2で示すような形態を有しており、オペレータが手元で操作できるように、ハンディターミナルとして構成されている。そして、設定表示装置20は、駆動装置本体10から取り外して操作することができ、延長ケーブルを使用すれば遠隔操作も可能である。
【0031】
この駆動装置本体10は、詳しくは、図3で示すように、モータ駆動用コントローラ11、記憶部12、通信部13、指令入力部14、モニタ出力部15、制御回路16、検出回路17、電力変換回路18を備える。設定表示装置20と駆動装置本体10とは通信可能に接続される。
【0032】
そして、設定表示装置20は、図4で示すように、通信部21、記憶部22、設定表示用コントローラ23、表示部24、操作キー25を備える。このようなモータ駆動装置1では、駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11と、設定表示装置20の設定表示用コントローラ23とは、それぞれの通信部13,21を介してディジタルデータの送受信を行う。
【0033】
続いて、各部構成について説明する。まず、駆動装置本体10の各部構成について説明する。
モータ駆動用コントローラ11は、図3で示すように、記憶部12、通信部13、制御回路16に接続されるCPUであり、モータ駆動装置1全体の動作を統括する機能を有している。このモータ駆動用コントローラ11は、指令入力部14に入力された入力信号を、制御回路16を介して、ディジタルデータである入力値として入力する。また、モータ駆動用コントローラ11は、検出回路17で検出された検出信号を、制御回路16を介して、ディジタルデータである検出値として入力する。また、モータ駆動用コントローラ11は、制御回路16を介して、電力変換回路18へ制御信号を出力する。また、モータ駆動用コントローラ11は、演算によりディジタルデータである演算値を生成したり、ディジタルの描画データであるグラフを生成したり、また、各種制御を含む一連の処理を行う。これらの処理の詳細については後述する。
【0034】
記憶部12は、不揮発性メモリやハードディスクなどであり、種々の設定項目の設定内容をディジタルデータとして記憶する。設定項目の設定内容は、モータ駆動装置1の動作に係わるものであり、ユーザにより変更可能である。また、記憶部12は、指令入力部14からの入力値または検出回路17からの検出値を記憶する。また、記憶部12は、モータ駆動用コントローラ11で演算された演算値を記憶する。
【0035】
通信部13は、設定表示装置20の通信部21と通信する機能を有しており、設定表示装置20と通信するために設けられる。通信部13は、例えばRS−485に基づく通信手段を用いて双方向に通信を行う。
【0036】
指令入力部14は、後述するが外部装置からの各種の指令を入力するための入力部である(以下,12端子,V2端子,C1端子とも呼称する)。
【0037】
モニタ出力部15は、後述するが外部装置に対してモータ駆動装置10の各種状態を出力するための出力部である。
【0038】
制御回路16は、モータ駆動用コントローラ11とその他の回路と、を媒介する。特に制御回路16は、モータ駆動用コントローラ11からの指令に応じて電力変換回路18を制御する制御信号を出力する。
【0039】
検出回路17は、モータ駆動装置1の出力電流または出力電圧または類する物理量を検出する。例えば電力変換回路18に設置された変流器や変成器からの出力電流または出力電圧を検出値に変換の上で制御回路16へ出力する。
【0040】
電力変換回路18は、具体的にはインバータ機能を有する回路であり、入力側に電源2が、また、出力側にモータ3がそれぞれ接続される。電力変換回路18は、制御回路16から制御信号が入力され、この指令に基づいて三相交流電源から所要の周波数、電圧および電流とした交流電源へ変換し、モータ3へ供給する。モータ3は、所定の回転数にて回転駆動される。
駆動装置本体10の各部構成はこれらのようなものである。
【0041】
続いて設定表示装置20について説明する。まず、設定表示装置20の各部構成について説明する。
この設定表示装置20は、図4で示すように通信部21、記憶部22、設定表示用コントローラ23、表示部24、操作キー25を備える。
【0042】
通信部21は、駆動装置本体10の通信部13と通信をする。駆動装置本体10の通信部13と同じく、例えばRS−485方式を採用する。これにより、設定表示用コントローラ23とモータ駆動用コントローラ11とで入力値・検出値・演算値・グラフ・制御信号その他の各種データを送受信することができる。
【0043】
記憶部22は、不揮発性メモリやハードディスクなどの記憶媒体であり、設定表示用コントローラ23により、検出値や演算値等が保存される。
【0044】
設定表示用コントローラ23は、モータ駆動用コントローラ11と各種データの送受信を行って設定表示に関する一連の処理を行う。これらの処理については後述する。
【0045】
表示部24は、例えば1枚の液晶ディスプレイ(LCD)等による高精細ディスプレイである。表示部24は、図2で示すように、各種の項目の表示を行う。なお、この表示内容については後述する。
【0046】
操作キー25は、図2で示すように、例えば、プログラムキー25a、アップキー25b、ランキー25c、左シフトキー25d、セットキー25e、右シフトキー25f、リセットキー25g、ダウンキー25h、ストップキー25iを備えるものであり、いずれのキーも設定表示用コントローラ23へ接続されており、キーの押下により設定表示用コントローラ23へ入力がなされる。
設定表示装置20の各部構成はこれらのようなものである。
【0047】
続いて設定表示装置20の操作について説明する。
設定表示装置20は、図1で示すように駆動装置本体10の収納部に嵌め込まれた状態、および、駆動装置本体10の収納部から取り外した状態で操作が可能である。
【0048】
なお、駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11と、設定表示装置20の設定表示用コントローラ23と、の接続は、設定表示装置20が駆動装置本体10の収納部に嵌め込まれるときはコネクタにより接続され、また、設定表示装置20が駆動装置本体10の収納部から取り外されるときは延長ケーブルにより接続される。駆動装置本体10の通信部13と、設定表示装置20の通信部21と、が電気的に接続されて通信可能になる。上記のように通信方式としてRS−485方式を採用すれば、長距離のケーブルを採用することができる。この場合、駆動装置本体10から離れた遠隔地でモータ3や計測器を確認しつつ設定表示装置20を操作したり、制御盤の盤面に取り付けて操作することができる。
【0049】
この設定表示装置20は、操作キー25を操作して表示部24に表示される設定項目と設定内容とを確認しながら、設定内容を入力することができる。そして、この発明の特徴をなすものであるが、設定内容の変更操作中に設定項目に関連する関連項目と関連情報を同時に表示することができる。
【0050】
例えば、図2の表示部24で示すように、設定項目が「ゲイン」ならば設定内容はゲインを表す値「120.02%」である。また、設定項目が「ゲイン」に関連する関連項目が指令入力部14の12端子を表す「12」であるならば関連情報は12端子に入力された電圧を表す入力値「+4.1V」である。
これら関係はデータテーブルに記載されている。
【0051】
データテーブルは、例えば図5で示すように、ある設定項目に関連する関連項目・関連情報が何であるかを登録している。ある設定項目に対しi個(iは自然数である)の関連項目・関連情報が登録される。このiの数も設定内容毎に異なる。例えば、図5で示すように設定項目5ではi=2となって2個の関連項目が登録されている。また、設定項目11ではi=3となって3個の関連情報が登録されている。このように適宜設定することができる。このような関連情報として、具体的には入力値、検出値、演算値、グラフがある。
【0052】
入力値は、指令入力部14を通じて入力される入力値である。
検出値は、検出回路17を通じて検出される検出値である。
演算値は、上記の入力値や検出値、または、操作キー25から入力された設定値を用いてモータ駆動用コントローラ11が演算して生成した値である。
【0053】
グラフは、ある設定に対してどのような換算となるかを表す一次関数のグラフであり、その全貌を鳥瞰するための取りうる最小値から最大値までに渡る値を示す図である。モータ駆動用コントローラ11は、図面を表すディジタルの描画データによるグラフを生成する。
【0054】
そして、図5でも明らかなように、設定項目1の関連情報のように複数の入力値とすることができる。
また、設定項目2の関連情報のように複数の検出値とすることができる。
また、設定項目3の関連情報のように複数の演算値とすることができる。
また、設定項目4の関連情報のように複数のグラフとすることができる。
【0055】
また、設定項目5の関連情報のように入力値と検出値の組合せとすることができる。この場合、1または複数の入力値と1または複数の検出値の組合せとすることもできる。
【0056】
また、設定項目6の関連情報のように入力値と演算値の組合せとすることができる。この場合、1または複数の入力値と1または複数の演算値の組合せとすることもできる。
【0057】
また、設定項目7の関連情報のように入力値とグラフの組合せとすることができる。この場合、1または複数の入力値と1または複数のグラフの組合せとすることもできる。
【0058】
また、設定項目8の関連情報のように検出値と演算値の組合せとすることができる。この場合、1または複数の検出値と1または複数の演算値の組合せとすることもできる。
【0059】
また、設定項目9の関連情報のように検出値とグラフの組合せとすることができる。この場合、1または複数の検出値と1または複数のグラフの組合せとすることもできる。
【0060】
また、設定項目10の関連情報のように演算値とグラフの組合せとすることができる。この場合、1または複数の演算値と1または複数のグラフの組合せとすることもできる。
【0061】
また、設定内容11の関連情報のように入力値、検出値、演算値の組合せとすることができる。この場合、1または複数の入力値、1または複数の検出値、1または複数の演算値の組合せとすることもできる。
【0062】
また、設定内容12の関連情報のように入力値、検出値、グラフの組合せとすることができる。この場合、1または複数の入力値、1または複数の検出値、1または複数のグラフの組合せとすることもできる。
【0063】
また、設定内容13の関連情報のように入力値、演算値、グラフの組合せとすることができる。この場合、1または複数の入力値、1または複数の演算値、1または複数のグラフの組合せとすることもできる。
【0064】
また、設定内容14の関連情報のように検出値、演算値、グラフの組合せとすることができる。この場合、1または複数の検出値、1または複数の演算値、1または複数のグラフの組合せとすることもできる。
【0065】
また、設定内容15の関連情報のように入力値、検出値、演算値、グラフの組合せとすることができる。この場合、1または複数の入力値、1または複数の検出値、1または複数の演算値、1または複数のグラフの組合せとすることもできる。
【0066】
これらは一の表示部24で表示可能とするための配置の工夫や、操作キー25などで表示を切り換えるようにして一の設定内容に関連する関連情報の数を多くすることが可能である。
なお、図5で示すデータテーブルは一例であり、データテーブルは各種形式を採用することができる。例えば、設定項目と関連項目とのみを関連付けたデータテーブル、設定項目と設定内容とを関連付けたデータテーブル、関連項目と関連内容とを関連付けたデータテーブルに分けて登録しても良い。
【0067】
続いて、この設定表示装置20を用いる設定について図6のフローチャートを参照しつつ説明する。図6では駆動装置本体10・設定表示装置20によるゼネラルフローである。例えば、図5の設定項目13の設定内容を設定するものであり、関連項目の関連情報が1の入力値、1の演算値、1のグラフを表示する例を説明する。
【0068】
説明の具体化のため、例えば、図2に示すように、設定項目として「ゲイン」を設定するものであり、関連項目が「端子12の電圧信号」であって関連情報がその「入力値」、関連項目が「端子12の電圧信号の換算結果」であって関連情報が換算により算出したその演算結果である「演算値」、関連項目が「換算を表すグラフ」であって関連情報がそのディジタルの描画データである「グラフ」を表示する例を説明する。
【0069】
まず、設定表示用コントローラ23は、操作キー25からの操作に応じて設定項目の選択を行う設定項目選択手段として機能する(ステップS1)。この場合、オペレータは、入力を希望する設定項目を選択するため、図2で示すような操作キー25のアップキー25bやダウンキー25hを操作して設定項目を表示部24に順次表示させる。所望の設定項目である「ゲイン」が表示されたときにオペレータは選択を終了するものとし、設定表示用コントローラ23は、例えばセットキー25eが押されたら設定が完了したと判定し、選択項目が確定される。
【0070】
設定表示用コントローラ23は、選択された設定項目をモータ駆動用コントローラ11へ通知する設定項目通知手段として機能する(ステップS2)。設定項目が「ゲイン」を表すデータが送信され、設定項目が「ゲイン」であることが通知される。
【0071】
モータ駆動装置10のモータ駆動用コントローラ11は、設定項目に関連して登録されている設定内容を記憶部12から読み出し、また、設定項目に関連して登録されているi個の関連項目を読み出し、さらにそれぞれ関連項目についての関連情報を読み出し、これら設定内容、i個の関連項目およびi個の関連情報を設定表示用コントローラ23へ通知する通知手段として機能する(ステップS3)。
【0072】
本形態では、記憶部12にデータテーブルが登録されている。図5のデータテーブルで示すように、設定項目13に関連付けられて登録される3個の関連項目1,2,3の関連情報1,2,3はそれぞれ入力値、演算値、グラフである。
【0073】
本形態では具体的には設定項目13(=ゲイン)に関連して登録されている関連項目1(端子12の電圧信号)、関連項目2(換算結果)、関連項目3(グラフ)およびこの関連項目1,2,3の具体的な値である関連情報1(端子12の電圧信号である入力値)、関連情報2(端子12の電圧信号入力値にゲインを適用し、パーセンテージで表した換算結果である演算値)、関連情報3(この換算結果を表した特性を表すディジタルの描画データであるグラフ)を記憶部12から読み出す。
【0074】
この設定項目の設定内容とは、少なくとも、設定内容の現在値(例えば120.02%)、設定可能範囲(例えば0%〜200%)設定内容の初期値(例えば120.00%)という情報を含むものとする。
【0075】
また、表示部24により示される関連情報は、関連項目1が「端子12の電圧信号」であって関連情報1がその「入力値」(+4.1V)、関連項目2が「端子12の電圧信号にゲインを適用した換算結果」であって関連情報2がその演算結果である「演算値」(+75.14%)、関連項目が「換算を表すグラフ」であって関連情報がそのディジタルの描画データである図2で示すような「グラフ」という情報である。
【0076】
図6に戻るが、設定表示用コントローラ23は、モータ駆動用コントローラ11から通知される設定内容・関連項目・関連情報を受信して表示部24に表示させるための画面を構築する画面構築手段として機能する(ステップS4)。設定項目・設定内容・関連項目・関連情報を用いて画面のレイアウト配置を決定して画面データを生成する。このレイアウトに関するデータは設定表示装置20の記憶部22に登録しておき、設定項目別に読み出すようにしても良い。例えば、設定項目が「ゲイン」であれば、関連項目1(端子12の電圧信号)、関連項目2(換算結果)、関連項目3(グラフ)およびこの関連項目1,2,3の具体的な値である関連情報1(端子12の電圧信号である入力値)、関連情報2(端子12の電圧信号入力値にゲインを適用し、パーセンテージで表した換算結果である演算値)、関連情報3(この換算結果を表した特性を表す描画データであるグラフ)であり、図2で示すようなレイアウトとすれば良い。
【0077】
設定表示用コントローラ23は、生成した画面データに基づいて表示部24に画面を表示させる(ステップS5)。例えば、図2に示すような画面となる。ユーザは設定変更を開始できる状態となる。
【0078】
以下、ステップS6〜ステップ11はユーザによる設定変更が続く間は繰り返し継続して処理されるステップであり、繰り返しステップと称する。
表示される設定項目の設定内容の変更操作を行い、設定内容の変更を入力する設定内容変更手段として機能する(ステップS6)。例えば設定項目「ゲイン」についての設定内容「120.02%」から「120.00%」へ変更操作したものとする。
【0079】
設定表示用コントローラ23は、変更された設定内容をモータ駆動装置10のモータ駆動用コントローラ11へ通知する設定内容通知手段として機能する(ステップS7)。設定内容「120.00%」がモータ駆動用コントローラ11へ通知される。
【0080】
モータ駆動装置10のモータ駆動用コントローラ11は、新しい設定内容を記憶部12に記憶させる記憶手段として機能する(ステップS8)。そして、別プロセスで行われる制御プログラムによりこの新しい設定内容とする制御信号を制御回路16を介して電力変換回路18へ送信する。電力変換回路18は、モータ3に対し、ゲインを変更したモータ回転制御を行う。
【0081】
設定表示用コントローラ23は、変更された設定内容に応じて変化する最新の関連情報の通知をモータ駆動用コントローラ11へ要求する関連情報要求手段として機能する(ステップS9)。そして、モータ駆動用コントローラ11は、最新の関連情報の通知を行う関連情報通知手段として機能する(ステップS10)。そして設定表示用コントローラ23は、最新の関連情報を表示部24に表示する表示手段として機能する(ステップS11)。
【0082】
関連項目1,2,3についてのステップS9〜ステップS11の処理は例えば以下のようになる。
モータ駆動用コントローラ11は、入力値を読み出す。端子12は指令入力部14であり、指令入力部14からの入力値を制御回路16を介してモータ駆動用コントローラ11が入力している。モータ駆動用コントローラ11は、通信部13,21を経て設定表示用コントローラ23へ入力値を送信する。設定表示用コントローラ23は入力値を表示部24に表示する。図3でも示すように端子12の電圧が+4.1Vとして表示されている。
【0083】
また、モータ駆動用コントローラ11は、演算値を算出する。モータ駆動用コントローラ11は、通信部13,21を経て設定表示用コントローラ23へ演算値を送信する。設定表示用コントローラ23は演算値を表示部24に表示する。演算値は、例えば、端子12の電圧が+4.1Vの入力値のとき、これを75.14%の指令であるとみなすものである。この75.14%が所定の方式により演算された演算値である。図3でも示すように75.14%として表示されている。
【0084】
また、モータ駆動用コントローラ11は、検出値や演算値を用いてグラフを算出する。モータ駆動用コントローラ11は、通信部13,21を経て設定表示用コントローラ23へグラフを送信する。設定表示用コントローラ23はグラフを表示部24に表示する。このグラフは、例えば、ある検出値に対してどのような演算値が算出されるかを示す一次関数のグラフである。特に75.14%を表す箇所に、黒丸が描画されている。黒丸は0%に近づくとグラフ上で下方へ移動し、また、100%に近づくとグラフ上で上方へ移動する。
【0085】
なお、これらのような検出値、演算値やグラフは高速度で順次表示されていくが、オペレータには同時に表示されているように感じる。
【0086】
オペレータはこれら関連情報を確認し、所望の特性が得られていないと考えるならば、繰り返しステップを再度行うこととなる。関連情報に留意し、設定項目の設定値を変更して所望の結果が得られるまで、操作キー25を操作して、設定値を変更する操作を繰り返し行う。新しい設定に応じて新たな検出値、演算値およびグラフが順次表示される。
以下同様にして設定項目の設定内容を変更して関連項目の関連情報を確認して行き、所望の結果が得られた(例えば関連項目2の換算結果が所定の値になった)ときに設定を終了する。設定表示用コントローラ23は、ユーザによる操作キー25の操作によって設定内容を確定する確定手段として機能する(ステップS12)。
【0087】
このように操作表示器10は随時画面に表示される関連情報を更新することによって,ユーザは自らが設定している項目に対する最新の関連情報を参照しながら最適な値を設定することが可能となる。
【0088】
続いて、関連情報として検出値が用いられる例であり、ゲイン設定後に設定内容として出力周波数を設定し、インバータの出力周波数(検出値)を関連情報として参照する例を説明する。例えば、図7で示すような表示がなされているものとする。
【0089】
オペレータは、操作キー25を操作し所望の設定周波数を設定する。左シフトキー25dや右シフトキー25fで変更したい桁(白抜き表示部分)を指定する。そして、所望の数が登場するまでアップキー25bやダウンキー25hで変更していく。そして所望の数となった場合、左シフトキー25dや右シフトキー25fで次に設定する桁へ移動する。これら操作を繰り返していき、所望の設定周波数「60.2Hz」を設定する。設定終了後にセットキー25eを押して確定する(ステップS6)。
【0090】
設定表示用コントローラ23は、設定内容を表すディジタルデータである出力周波数をモータ駆動用コントローラ11へ送信する(ステップS7)。モータ駆動用コントローラ11は設定内容を記憶する(ステップS8)。そして別プロセスで行われる制御プログラムにより、この設定内容に応じた制御信号を制御回路16を介して電力変換回路18へ送信する。電力変換回路18は、モータ3に対し、設定周波数を変更したモータ回転制御を行う。
【0091】
そして、電力変換回路18からの検出信号を検出回路17が検出値へ変換し、この検出値を制御回路19を経てモータ駆動用コントローラ11が入力する。そこで、設定表示用コントローラ23は、モータ駆動用コントローラ11に検出値の通知を要求する(ステップS9)。この要求に応じて、モータ駆動用コントローラ11は検出値を設定表示用コントローラ23へ送信する(ステップS10)。設定表示用コントローラ23は検出値を表示させるように表示部24を制御する(ステップS11)。設定表示用コントローラ23は表示部24を制御し、表示部24は、図7で示すように、電力変換回路18の出力周波数「60.05Hz」を表示する。
【0092】
このように新しい設定内容(設定周波数)に応じた新たな関連情報である検出値(電力変換回路18からの出力周波数)が順次表示される。そして、これら検出値を確認するオペレータが、所望の特性が得られていないと判断した場合、再度オペレータは設定項目の設定内容を変更する。このように所望の値が得られているか否か検出値を視ながら判定し、変更が必要であるならば、さらにオペレータが設定項目の設定内容を変更する。以下同様にして設定項目の設定値を変更して関連項目の関連情報を確認して行き、所望の特性が得られたときに設定を終了する。運転はこのようにして行われる。
【0093】
このような本形態によれば、設定項目の設定内容に加え、少なくとも1以上の関連項目の関連情報を、表示部24にて近接する位置にて同時表示し、関連情報の変化を確認しながら、種々の設定内容を簡便かつ迅速に調整する設定表示装置とし、この設定表示装置により設定を簡便にするモータ駆動装置とすることができる。
【0094】
続いて他の形態について説明する。本形態のモータ駆動装置は、先の形態と比較すると、設定表示装置20に代えて、図8,図9で示すような設定表示装置30としている。本形態の設定表示装置30は、特に表示部として第1表示部34と第2表示部36という2個の表示部を設ける点に特徴がある。なお、この設定表示装置30は、図3で示すように駆動装置本体10に対して設定を行うものであり、駆動装置本体10については先の説明と同じであり重複する説明を省略する。以下、設定表示装置30について説明する。
【0095】
設定表示装置30は、図8,図9で示すように、通信部31、記憶部32、設定表示用コントローラ33、第1表示部34、第1表示部用単位インジケータ35、第2表示部36、第2表示部用単位インジケータ37、操作キー38を備えている。設定表示装置30は、図8で示すような外観を有し、第1表示部34、第1表示部用単位インジケータ35、第2表示部36、第2表示部用単位インジケータ37が上側から並べられて配置されている。
【0096】
通信部31は、駆動装置本体10の通信部13と通信をする。駆動装置本体10の通信部13と同じRS−485方式を採用する。これにより、設定表示用コントローラ33とモータ駆動用コントローラ11とで入力値・検出値・演算値・グラフ・制御信号その他の各種データを送受信することができる。
【0097】
記憶部32は、不揮発性メモリやハードディスクなどの記憶媒体であり、設定表示用コントローラ33により、検出値や演算値が保存される。
【0098】
設定表示用コントローラ33は、モータ駆動用コントローラ11と各種データの送受信を行って設定表示に関する一連の処理を行う。これらの処理については後述する。
【0099】
第1表示部34は、5桁7セグメントのLEDである。従って第1表示部34は、設定項目の設定内容のうちの設定値、または、関連項目の関連情報の検出値や演算値を数として表示する。図8では設定内容の一つである設定周波数(60Hz)が表示されている。
【0100】
第1表示部用単位インジケータ35は、第1表示部34の下側に位置し、第1表示部34が取りうる多数の単位を表している。通常は印刷により設けられる。どの単位を表すかは第2表示部36のアンダーラインにて示される。図8ではHzが選択されている。
【0101】
第2表示部36は、高精細の液晶ディスプレイである。従って第2表示部36は、設定項目の設定内容のうちの設定値、または、関連項目の関連情報の検出値や演算値に加え、特にグラフや文字を表示することができる。図8では「プログラムメニュー」という文字が表示される。本形態では第2表示部36は第1表示部34の下側に配置される。
【0102】
第2表示部用単位インジケータ37は、第2表示部36の下側に位置し、第2表示部36でモータ駆動装置が取りうる各種の状態を表している。通常は印刷により設けられる。どの状態を表すかは第2表示部36のアンダーラインにて示される。図8ではモータ3が正転であることを表すFWDや設定表示装置30からの操作であることを表すHANDが選択されている。
【0103】
操作キー38は、さらに代表的なキーとしてプログラムキー38a、シフトキー38b、リセットキー38c、アップキー38d、ダウンキー38e、リモートローカルキー38f、ファンクションデータキー38g、正転キー38h、逆転キー38i、停止キー38jを備えるものであり、いずれのキーも設定表示用コントローラ33へ接続されており、キーの押下により設定表示用コントローラ33へ入力がなされる。
設定表示装置30の各部構成はこれらのようなものである。
【0104】
続いて、設定周波数を設定し、インバータの出力周波数を関連情報として参照する例示して説明する。オペレータは、図8で示すように、操作キー38を操作し所望の設定周波数を設定する。この設定では第1表示部34が用いられる。シフトキー38bで変更したい桁を指定する。指定された桁は、例えば、点滅表示する。そして、値の変更となるが、所望の数が登場するまでアップキー38dやダウンキー38eで変更していく。そして所望の数となった場合、シフトキー38bで次に設定する桁へ移動する。これら操作を繰り返していき、所望の設定周波数「60.00」を設定する。設定終了後にシフトキー38bを押して点滅状態を終了させて確定する。
【0105】
設定表示用コントローラ33は、操作キー38からの入力を受けてディジタルデータである設定内容をモータ駆動用コントローラ11へ送信する。モータ駆動用コントローラ11は制御回路16を介して電力変換回路18を制御し、電力変換回路18は、モータ3に対し、出力周波数を変更したモータ回転制御を行う。
【0106】
そして、この出力周波数の確認を行う。この確認では第2表示部36が用いられる。検出回路17からの検出値である出力周波数を制御回路16を介してモータ駆動用コントローラ11が入力している。設定表示用コントローラ33が最新の関連情報の要求を行うと、モータ駆動用コントローラ11は出力周波数を設定表示用コントローラ33へ通知する。設定表示用コントローラ33は出力周波数を表示させるように第2表示部36を制御する。第2表示部36は、図8で示すように、電力変換回路18の出力周波数「60.01」を表示する。
【0107】
このように新しい設定内容(設定周波数)に応じた新たな検出値(電力変換回路18からの出力周波数)が順次表示される。そして、これら検出値を確認するオペレータが、所望の特性が得られていないと判断した場合、再度オペレータは設定項目の設定内容を変更する。以下同様にして設定項目の設定内容を変更して関連項目の関連情報を確認して行き、所望の特性が得られたときに設定を終了する。運転はこのようにして行われる。
なお、先に説明した設定表示装置20と比較すると、特に2箇所の表示部で表示する以外は先の説明と同様であり、上記のようなフローにて各種の設定を行うことができるものであるが、重複する説明は省略する。
【0108】
このような設定表示装置30でも先に説明した設定表示装置20のように設定項目の設定内容や関連項目の関連情報を表示することができる。操作は、同様であるが、数値に係る設定内容や関連情報を7セグメントLEDの第1表示部34により表示させ、数値、文字、図形に係る設定内容や関連情報を高精細液晶ディスプレイにより第2表示部36に表示させることで、例えば、オペレータによる設定内容確認が容易となり、誤設定の危険性の低減と設定所要時間の短縮とを図ることができる。また7セグメントLEDはプログラムが容易で高速な表示が可能であり、例えば全て高精細液晶ディスプレイで表示するよりは表示速度を早くすることができ、リアルタイムの検出値の確認が容易となり、オペレータが現状を確実に認識することが可能となり、理解を得やすいという利点がある。
【実施例1】
【0109】
続いて、設定項目と関連項目のより具体的な実施例1について説明する。本実施例では図1〜図7を用いて説明した設定表示装置20によるモータ駆動装置1を用いるものとする。図10は具体的なデータテーブルの説明図である。本実施例1での設定項目は、モータ駆動装置1の出力電流に対する電流制限(動作レベル)であり、「F44:電流制限(動作レベル)」である。「F44」は設定項目のうちの設定項目番号である。「電流制限(動作レベル)」は設定項目のうちの設定項目名称である。そして関連項目1は「出力電流値(%)」であり関連情報はその演算値である。また、関連項目2は「出力電流(A)」であり関連情報はその検出値である。また、他の関連項目も表示される。ここに出力電流(A)は検出回路17で検出される検出値であり、出力電流値(%)はこの出力電流(A)を元にモータ駆動用コントローラ11が演算により算出する演算値である。
【0110】
図11は、設定表示装置の表示の説明図である。表示部24は、設定項目のうちの設定項目番号24aとして「F44」を表示する。また、表示部24は、設定項目のうちの設定項目名称24bとして「電流制限(動作レベル)」を表示する。
【0111】
そして、表示部24は、設定項目の設定内容24cである「電流制限(動作レベル)」の具体的な数値(図11では「97.2%」)として表示する。
また、表示部24は、他の関連項目の関連情報のうちの変更範囲24dを具体的な数値(図11では「20.0〜200.0」)として表示する。
【0112】
また、表示部24は、関連項目1,2の関連項目名称24eとして「Iout」として表示する。
また、表示部24は、関連項目1の関連情報のうちの検出値24fである「出力電流(%)」を具体的な数値(図11では「92.2%」)として表示する。
また、表示部24は、関連項目2の関連情報のうちの換算値24gである「出力電流(A)」を具体的な数値(図11では「34.12A」)として表示する。
【0113】
続いて、設定表示装置20の設定およびモータ駆動装置1の動作について説明する。
最初、オペレータは、アップキー25bまたはダウンキー25hを押して、設定項目を選択し、表示部24に「F44」や「電流制限(動作レベル)」が表示されたときに選択を終了する。例えばセットキー25eが押下されたならば、設定表示用コントローラ23は、設定項目を確定させる。
【0114】
続いて、設定表示用コントローラ23は、この設定項目と関連して登録されている設定内容・関連項目・関連情報を、通信部21、通信部13およびモータ駆動用コントローラ11を介して記憶部12から読み出す。関連項目として「出力電流値(%)」と「出力電流(A)」を表すデータが読み出され、関連項目を確定させる。この際、関連情報として変更範囲(20.0〜200.0)や関連項目名称(Iout)を表すデータが読み出され、表示部24に表示される。
【0115】
また、設定表示用コントローラ23は、設定項目の「電流制限(動作レベル)」の現在の具体的数値を表示部24に表示する。例えば図11で示すように「97.2%」を表示する。
また、設定表示用コントローラ23は、現在の「出力電流値(%)」と「出力電流(A)」との具体的数値を表示部24に表示する。例えば、図11で示すように「92.2%」と「34.12A」とが表示される。これら「出力電流値(%)」と「出力電流(A)」は所定期間毎にモータ駆動用コントローラ11から読み出され、最新の関連情報となるように表示が更新される。
【0116】
続いて設定内容の変更を行う。
オペレータはアップキー25bまたはダウンキー25hを押して、「電流制限(動作レベル)」を増減する。すると、設定表示用コントローラ23は、現在設定されている「電流制限(動作レベル)」を増減させていき、増減させた電流制限(動作レベル)を表示部24に表示する。例えば、「97.5%」という表示がなされる。
【0117】
続いて、設定表示用コントローラ23は、「電流制限(動作レベル)」の変化により影響される検出値であって現在の検出値である「出力電流(A)」、および、この現在の「出力電流(A)」を用いて換算された現在の演算値である「出力電流値(%)」を駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11から読み出す。設定表示用コントローラ23は、現在の「出力電流値(%)」と「出力電流(A)」を表示部24に表示する。例えば、「92.5%」や「34.15A」という表示がなされる。
以下、オペレータが所望する出力となるまで同様の動作が行われる。
【0118】
このように、設定表示装置20による設定に影響されたモータ駆動装置1の出力の変化に応じて、関連情報である「出力電流値(%)」と「出力電流(A)」が設定表示装置20の表示部24にリアルタイムに追従しつつ同時に表示されるため、「出力電流値(%)」と「出力電流(A)」をその場で確認しながら出力が最適となるような設定が可能となり、設定が極めて容易になる。
【実施例2】
【0119】
続いて、設定項目と関連項目のより具体的な実施例2について説明する。本実施例でも図1〜図7を用いて説明した設定表示装置20によるモータ駆動装置1を用いるものとする。この実施例2の設定項目は、図10で示すデータテーブルのうちモータ駆動装置1の制御回路16に内蔵されるPID制御器の偏差過大警報レベルであり、「J1−22:P1D1(上限警報AH)」である。「J1−22」は設定項目のうちの設定項目番号である。「P1D1(上限警報AH)」は設定項目のうちの設定項目名称である。そして関連項目1は「現在のPIDフィードバック値(MPa)」であり関連情報はその検出値である。また、関連項目2は「PIDプロセス指令とPIDフィードバック値の偏差の数値データ」であり関連情報はその演算値である。偏差の数値データは、PIDプロセス指令とPIDフィードバック値を元にモータ駆動用コントローラ11が演算により算出する演算値である。
【0120】
図12は、設定表示装置の表示の説明図である。表示部24は、設定項目のうちの設定項目番号24aとして「J1−22」を表示する。また、表示部24は、設定項目のうちの設定項目名称24bとして「P1D1(上限警報AH)」を表示する。
【0121】
そして、表示部24は、設定項目の設定内容24cである「P1D1(上限警報AH)」の具体的な数値(図12では「1.32MPa」)として表示する。
また、表示部24は、他の関連項目の関連情報のうちの変更範囲24dを具体的な数値(図12では「−999〜9990」)として表示する。
【0122】
また、表示部24は、関連項目1の関連項目名称24eとして「PV」を表示する。
また、表示部24は、関連項目1の関連情報のうちの検出値24fである「現在のPIDフィードバック値(MPa)」を具体的な数値(図12では0.82MPa)として表示する。
【0123】
また、表示部24は、関連項目2の関連項目名称24gとして「Err」を表示する。
また、表示部24は、関連項目2の関連情報のうちの演算値24hである「PIDプロセス指令とPIDフィードバック値の偏差の数値データ」を具体的な数値(図12では0.18MPa)として表示する。
【0124】
続いて、設定表示装置20の設定およびモータ駆動装置1の動作について説明する。
最初、オペレータは、アップキー25bまたはダウンキー25hを押して、設定項目を選択し、表示部24に「J1−22」や「電流制P1D1(上限警報AH)」が表示されたときに選択を終了する。例えばセットキー25eが押下されたならば、設定表示用コントローラ23は、設定項目を確定させる。
【0125】
続いて、設定表示用コントローラ23は、この設定項目と関連して登録されている設定内容・関連項目・関連情報を、通信部21、通信部13およびモータ駆動用コントローラ11を介して記憶部12から読み出す。関連項目として「現在のPIDフィードバック値(MPa)」と「PIDプロセス指令とPIDフィードバック値の偏差の数値データ」を表すデータが読み出され、関連項目を確定させる。この際、関連情報として変更範囲(−999〜9990)や関連項目名称(PV)や(Err)を表すデータが読み出され、表示部24に表示される。
【0126】
また、設定表示用コントローラ23は、設定項目の「P1D1(上限警報AH)」の設定内容である具体的数値を表示部24に表示する。例えば図12で示すように「1.32MPa」を表示する。
また、設定表示用コントローラ23は、現在の「現在のPIDフィードバック値(MPa)」と「PIDプロセス指令とPIDフィードバック値の偏差の数値データ」との具体的数値を表示部24に表示する。
【0127】
なお、「PIDプロセス指令とPIDフィードバック値の偏差の数値データ」は、駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11が「出力現在のPIDフィードバック値(MPa)」を検出回路17から得て、さらに、この検出値を用いて演算により求めた演算値である。「現在のPIDフィードバック値(MPa)」と「PIDプロセス指令とPIDフィードバック値の偏差の数値データ」との具体的数値は、例えば、図12で示すように「0.82MPa」と「0.18MPa」とが表示される。これら「現在のPIDフィードバック値(MPa)」と「PIDプロセス指令とPIDフィードバック値の偏差の数値データ」は所定期間毎にモータ駆動用コントローラ11から読み出され、最新の関連情報となるように表示が更新される。
【0128】
続いて設定内容の変更を行う。
オペレータはアップキー25bまたはダウンキー25hを押して、「P1D1(上限警報AH)」を増減する。すると、設定表示用コントローラ23は、現在設定されている「P1D1(上限警報AH)」の「1.32MPa」から増減させていき、増減させた「P1D1(上限警報AH)」を表示部24に表示する。例えば、「1.34MPa」という表示がなされる。
【0129】
続いて、設定表示用コントローラ23は、「P1D1(上限警報AH)」の変化により影響される検出値である、現在の「出力現在のPIDフィードバック値(MPa)」を駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11から読み出し、さらに、モータ駆動用コントローラ11がこの検出値を用いて演算した現在の「PIDプロセス指令とPIDフィードバック値の偏差」を駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11から読み出す。設定表示用コントローラ23は、現在の「出力現在のPIDフィードバック値(MPa)」と「PIDプロセス指令とPIDフィードバック値の偏差の数値データ」を表示部24に表示する。例えば、「0.84MPa」や「0.19MPa」という表示がなされる。
以下、オペレータが所望する出力となるまで同様の動作が行われる。
【0130】
このように、設定に影響されたモータ駆動装置1の出力の変化に応じて、関連情報である「出力現在のPIDフィードバック値(MPa)」と「PIDプロセス指令とPIDフィードバック値の偏差の数値データ」が設定表示装置の表示部にリアルタイムに追従しつつ同時に表示されるため、「フィードバック値(MPa)」と「偏差」をその場で確認しながら出力が最適となるような設定が可能となり、設定が極めて容易になる。
【実施例3】
【0131】
続いて、設定項目と関連項目のより具体的な実施例3について説明する。本実施例では図1〜図7を用いて説明した設定表示装置20において外部機器が接続されているものとする。さらに図13,図14で示すように指令装置4が指令入力部14に接続されて、各種指令が入力されるものとする。また、外部装置5がモニタ出力部17へ接続されてモニタリング信号を外部へ出力するものとする。
【0132】
本実施例3の設定項目は、図10で示すデータテーブルのうちモータ駆動装置に入力されるアナログ電圧信号を内部指令値に変換するための換算係数であり、「C32:12端子(ゲイン)」である。「C32」は設定項目のうちの設定項目番号である。「12端子(ゲイン)」は設定項目のうちの設定項目名称である。そして関連項目1は「12端子入力電圧(V)」であって関連情報はその実際の入力値である。また、関連項目2は「換算後の内部量(%)」であって関連情報は入力値「12端子入力電圧(V)」も用いて算出した演算値である。
【0133】
図15は、設定表示装置の表示の説明図である。表示部24は、設定項目のうちの設定項目番号24aとして「C32」を表示する。また、表示部24は、設定項目のうちの設定項目名称24bとして「12端子(ゲイン)」を表示する。
そして、表示部24は、設定項目の設定内容24cである「換算後の内部量(%)」を具体的な数値(図15では120.02%)として表示する。
【0134】
また、表示部24は、関連項目1の関連情報のうちの変更範囲24dを具体的な数値(図15では0.00〜400.00)として表示する。
また、表示部24は、関連項目1の関連情報のうちの関連項目名称24eを「Ref」として表示する。
また、表示部24は、関連項目1の関連情報のうちの演算値24fである「換算後の内部量(%)」を具体的な数値(図15では+67.21%)として表示する。
【0135】
また、表示部24は、関連項目2の関連情報のうちの関連項目名称24gを「12」として表示する。
また、表示部24は、関連項目2の関連情報のうちの検出値24hである「12端子入力電圧(V)」を具体的な数値(図15では+5.6V)として表示する。
【0136】
続いて、設定表示装置20の設定およびモータ駆動装置1の動作について説明する。
最初、オペレータは、アップキー25bまたはダウンキー25hを押して、設定項目を選択し、表示部24に「C32」や「12端子入力(ゲイン)」が表示されたときに選択を終了する。例えばセットキー25eが押下されたならば、設定表示用コントローラ23は、設定項目を確定させる。
【0137】
続いて、設定表示用コントローラ23は、この設定項目と関連して登録されている設定内容・関連項目・関連情報を、通信部21、通信部13およびモータ駆動用コントローラ11を介して記憶部12から読み出す。関連項目として「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)」とを表すデータが読み出され、関連項目を確定させる。この際、関連情報として変更範囲(0.00〜400.00)や関連項目名称(Ref)や(12)を表すデータが読み出され、表示部24に表示される。
【0138】
続いて、設定表示用コントローラ23は、設定項目の「12端子(ゲイン)」の具体的数値を表示部24に表示する。例えば図15で示すように「120.02%」が表示される。
【0139】
また、設定表示用コントローラ23は、現在の「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)」との具体的数値を表示部24に表示する。
【0140】
なお、「換算後の内部量(%)」は、駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11が「12端子入力電圧(V)」を、指令装置4から指令入力部14を介して得て、さらに、この入力値を用いて演算により求めた演算値である。「換算後の内部量(%)」は、駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11が「12端子入力電圧(V)」との具体的数値は、例えば、図15で示すように「67.21%」と「+5.6V」とが表示される。これら「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)」は所定期間毎にモータ駆動用コントローラ11から読み出され、最新の関連情報となるように表示が更新される。
【0141】
続いて設定内容の変更を行う。
続いてオペレータはアップキー25bまたはダウンキー25hを押して、「12端子(ゲイン)」を増減する。すると、設定表示用コントローラ23は、現在設定されている「12端子(ゲイン)」の「120.02%」から増減させていき、増減させた「12端子(ゲイン)」を表示部24に表示する。例えば、「120.05%」という表示がなされる。
【0142】
続いて、設定表示用コントローラ23は、「12端子入力電圧(V)」を駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11から読み出し、さらに、モータ駆動用コントローラ11がこの検出値を用いて演算した現在の「換算後の内部量(%)」を駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11から読み出す。設定表示用コントローラ23は、現在の「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)」を表示部24に表示する。例えば、「67.25%」や「5.8V」という表示がなされる。
以下、オペレータが所望する出力となるまで同様の動作が行われる。
【0143】
このように、設定に影響されたモータ駆動装置1の出力の変化に応じて、関連情報である「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)」が設定表示装置20の表示部24にリアルタイムに追従しつつ同時に表示されるため、「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)」をその場で確認しながら出力が最適となるような設定が可能となり、設定が極めて容易になる。
【0144】
すなわち、これら実施例1,2,3においては、設定値を変更する際に必要な情報を一の画面に集結させることによって、特別な計測器を必要とせず、かつ、操作数を減少させることができる。
【実施例4】
【0145】
続いて、設定項目と関連項目のより具体的な実施例4について説明する。本実施例でも図1〜図7を用いて説明した設定表示装置20において外部機器が接続されているものとする。図13,図14で示すように指令装置4が指令装置14に接続されて、各種指令が入力されるものとする。また、外部装置5がモニタ出力部17へ接続されてモニタリング信号を外部へ出力するものとする。
【0146】
本例の設定項目は、図10で示すデータテーブルのうちモータ駆動装置に入力されるアナログ電圧信号を内部指令値に変換するための換算係数であり、「C32:12端子(ゲイン)」である。「C32」は設定項目のうちの設定項目番号である。「12端子(ゲイン)」は設定項目のうちの設定項目名称である。そして関連項目1は「12端子入力電圧(V)」であって関連情報はその実際の入力値である。また、関連項目2は「換算後の内部量(%)」であって関連情報は入力値「12端子入力電圧(V)」も用いて算出した演算値である。この点で先の実施例3と同じであるが、本例では、設定項目「C32:12端子(ゲイン)」の設定値の変更に伴い、これによって定まる換算パターンをグラフ化して表示するとともに、関連情報である「12端子入力電圧(V)」と「換算後の内部量(%)」の数値データ、および、換算パターン上への図形をグラフとして表現する。
【0147】
図16は、設定表示装置の表示の説明図である。表示部24は、設定項目のうちの設定項目番号24aとして「C32」を表示する。また、表示部24は、設定項目のうちの設定項目名称24bとして「12端子(ゲイン)」を表示する。
そして、表示部24は、設定項目の設定内容24cである「換算後の内部量(%)」を具体的な数値(図16では120.02%)として表示する。
【0148】
また、表示部24は、関連項目1の関連情報のうちの変更範囲24dを具体的な数値(図16では0.00〜400.00)として表示する。
また、表示部24は、関連項目1の関連情報のうちの関連項目名称24eを「Ref」として表示する。
また、表示部24は、関連項目1の関連情報のうちの演算値24fである「換算後の内部量(%)」を具体的な数値(図16では+67.21%)として表示する。
【0149】
また、表示部24は、関連項目2の関連情報のうちの関連項目名称24gを「12」として表示する。
また、表示部24は、関連項目2の関連情報のうちの検出値24hである「12端子入力電圧(V)」を具体的な数値(図16では+5.6V)として表示する。
また、表示部24は、関連項目2の関連情報のうちのグラフ24i(図16では右側のグラフ)を表示する。線上の黒丸は+67.21%を表している。
【0150】
続いて、設定表示装置20の設定およびモータ駆動装置1の動作について説明する。
最初、オペレータは、アップキー25bまたはダウンキー25hを押して、設定項目を選択し、表示部24に「C32」や「12端子入力(ゲイン)」が表示されたときに選択を終了する。例えばセットキー25eが押下されたならば、設定表示用コントローラ23は、設定項目を確定させる。
【0151】
続いて、設定表示用コントローラ23は、この設定項目と関連して登録されている設定内容・関連項目・関連情報を、通信部21、通信部13およびモータ駆動用コントローラ11を介して記憶部12から読み出す。関連項目として「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)」とを表すデータが読み出され、関連項目を確定させる。この際、関連情報として変更範囲(0.00〜400.00)や関連項目名称(Ref)や(12)を表すデータが読み出され、表示部24に表示される。
【0152】
続いて、設定表示用コントローラ23は、設定項目の「12端子(ゲイン)」の具体的数値を表示部24に表示する。例えば図15で示すように「120.02%」が表示される。
【0153】
また、設定表示用コントローラ23は、現在の「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)」との具体的数値を表示部24に表示する。
【0154】
なお、「換算後の内部量(%)」は、駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11が「12端子入力電圧(V)」を、指令装置4から指令入力部14を介して得て、さらに、この入力値を用いて演算により求めた演算値である。「換算後の内部量(%)」は、駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11が「12端子入力電圧(V)」との具体的数値は、例えば、図16で示すように「67.21%」と「+5.6V」とが表示される。これら「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)は所定期間毎にモータ駆動用コントローラ11から読み出され、表示が更新される。
【0155】
また、駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11は、現在の「12端子入力電圧(V)」と「換算後の内部量(%)」に基づいてディジタルの描画データを作成する。設定表示用コントローラ23は、関連情報としてこのグラフをモータ駆動用コントローラ11から読み出して数値データ表示値と換算パターン上の図形描画を表示部24に表示させる。そして図16のようなグラフが表示される。
【0156】
続いて設定内容の変更を行う。
オペレータはアップキー25bまたはダウンキー25hを押して、「12端子(ゲイン)」を増減する。すると、設定表示用コントローラ23は、現在設定されている「12端子(ゲイン)」の「120.02%」から増減させていき、増減させた「12端子(ゲイン)」を表示部24に表示する。例えば、「120.05%」という表示がなされる。
【0157】
続いて、設定表示用コントローラ23は、「12端子入力電圧(V)」を駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11から読み出し、さらに、モータ駆動用コントローラ11がこの検出値を用いて演算した現在の「換算後の内部量(%)」を駆動装置本体10のモータ駆動用コントローラ11から読み出す。設定表示用コントローラ23は、現在の「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)」を表示部24に表示する。例えば、「67.25%」や「5.8V」という表示がなされる。
また、設定表示用コントローラ35は、現在の「12端子入力電圧(V)」と「換算後の内部量(%)」に基づいてグラフを表す新たな描画データを作成し、数値データ表示値と換算パターン上の図形描画を表示部24に表示させる。例えば、図16に示すようなグラフの表示がなされる。
以下、オペレータが所望する出力となるまで同様の動作が行われる。
【0158】
このように、設定に影響されたモータ駆動装置1の出力の変化に応じて、関連情報である「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)」と「グラフ」とが設定表示装置20の表示部24にリアルタイムに追従しつつ同時に表示されるため、「換算後の内部量(%)」と「12端子入力電圧(V)」と「グラフ」とをその場で確認しながら出力が最適となるような設定が可能となり、設定が極めて容易になる。
【0159】
すなわち、第3の実施例では、入出力の関係性をある1点のみで観察可能であったことに対して、第4の実施例では、入出力の関係性の全貌を鳥瞰し、一目で確認することが可能となる。したがって、調整のために12端子の入力電圧信号を試験的に与えることすら不要となり、さらなる操作数の減少が可能となる。
【0160】
以上、本発明のモータ駆動装置について説明した。
この発明によれば、モータ駆動装置の各種設定値の調整の際に、調整値と共にモータ駆動装置の運転状態または換算前後の数値データやグラフなどの関連情報をリアルタイムに同時表示することによって、特別な計測器を必要とせず、操作数も減少できることから、調整作業を簡便かつ迅速に、さらに的確に実施することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0161】
本発明のモータ駆動装置は、例えば製造分野や輸送分野というようにモータを用いる全産業に適用できる。
【符号の説明】
【0162】
1:モータ駆動装置
2:電源
3:モータ
4:指令装置
5:外部装置
10:駆動装置本体
11:モータ駆動用コントローラ
12:記憶部
13:通信部
14:指令入力部
15:モニタ出力部
16:制御回路
17:検出回路
18:電力変換回路
20:設定表示装置
21:通信部
22:記憶部
23:設定表示用コントローラ
24:表示部
25:操作キー
25a:プログラムキー
25b:アップキー
25c:ランキー
25d:左シフトキー
25e:セットキー
25f:右シフトキー
25g:リセットキー
25h:ダウンキー
25i:ストップキー
30:設定表示装置
31:通信部
32:記憶部
33:設定表示用コントローラ
34:第1表示部
35:第1表示部用単位インジケータ
36:第2表示部
37:第2表示部用単位インジケータ
38:操作キー
38a:プログラムキー
38b:アップキー
38c:正転キー
38d:シフトキー
38e:逆転キー
38f:リセットキー
38g:ダウンキー
38h:停止キー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
設定表示装置により設定が行われるモータ駆動装置であって、
この設定表示装置は、
設定項目の設定内容を表示し、さらに設定項目に関連する少なくとも1以上の関連項目の関連情報を表示する手段を備えることを特徴とするモータ駆動装置。
【請求項2】
設定表示装置および駆動装置本体を備え、設定表示装置により設定が行われるモータ駆動装置であって、
駆動装置本体は、1項目の設定項目に関連して少なくとも1以上の関連項目が登録される記憶部と、記憶部が接続されるモータ駆動用コントローラと、を備え、
設定表示装置は、設定項目の選択および選択された設定項目の設定内容の変更を行うための操作部と、設定項目,設定項目の設定内容,関連項目および関連項目の関連情報を表示する表示部と、操作部,表示部およびモータ駆動用コントローラと接続される設定表示用コントローラと、を備え、
設定表示装置により設定が行われるときの設定表示用コントローラは、
設定内容の変更を入力する設定内容変更手段と、
変更された設定内容をモータ駆動用コントローラへ通知する設定内容通知手段と、
変更された設定内容に応じて変化する関連情報の通知をモータ駆動用コントローラへ要求する関連情報要求手段と、
モータ駆動用コントローラから通知された関連情報を表示部に表示する表示手段と、
これら設定内容変更手段、設定内容通知手段、関連情報要求手段、表示手段を繰り返した後に設定内容を確定する確定手段として機能することを特徴とするモータ駆動装置。
【請求項3】
前記表示部は、
7セグメントLEDによる第1表示部と、
液晶ディスプレイによる第2表示部と、
を備え、
前記設定表示用コントローラは、第1表示部で数値に係る設定内容または関連情報を表示させ、また、第2表示部で数値、文字若しくは図形に係る設定内容または関連情報を表示させる表示手段として機能することを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動装置。
【請求項4】
前記関連項目の関連情報は、外部からの入力を検出した値である入力値、出力を検出した値である検出値、前記モータ駆動用コントローラにより算出される演算値、または、前記モータ駆動用コントローラにより生成されるグラフ、の少なくとも一つであることを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動装置。
【請求項5】
前記関連情報の入力値、検出値または演算値は、現在の値であることを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動装置。
【請求項6】
前記関連情報の入力値、検出値または演算値は、ある一定期間における最大値または最小値であることを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動装置。
【請求項7】
前記関連情報のグラフは、その全貌を鳥瞰するために取りうる最小値から最大値までに渡るグラフであることを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動装置。
【請求項8】
前記関連情報の入力値、検出値または演算値は、現在の値であり、また、
前記関連情報のグラフは、その全貌を鳥瞰するために取りうる最小値から最大値までに渡る線上にこの入力値、検出値または演算値が描画されたグラフであることを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動装置。
【請求項9】
前記関連情報の入力値は、アナログ電圧信号、アナログ電流信号、パルス信号その他のモータ駆動装置への入力信号であることを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動装置。
【請求項10】
前記関連情報の検出値は、出力周波数、出力電流、出力電圧その他のモータ駆動装置の運転状態を表す出力信号であることを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動装置。
【請求項11】
前記関連情報の演算値は、前記設定項目がゲインまたはオフセットという換算係数である場合、この換算係数に従ってモータ駆動装置の入出力信号または運転状態が換算された結果を表す演算値であることを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動装置。
【請求項1】
設定表示装置により設定が行われるモータ駆動装置であって、
この設定表示装置は、
設定項目の設定内容を表示し、さらに設定項目に関連する少なくとも1以上の関連項目の関連情報を表示する手段を備えることを特徴とするモータ駆動装置。
【請求項2】
設定表示装置および駆動装置本体を備え、設定表示装置により設定が行われるモータ駆動装置であって、
駆動装置本体は、1項目の設定項目に関連して少なくとも1以上の関連項目が登録される記憶部と、記憶部が接続されるモータ駆動用コントローラと、を備え、
設定表示装置は、設定項目の選択および選択された設定項目の設定内容の変更を行うための操作部と、設定項目,設定項目の設定内容,関連項目および関連項目の関連情報を表示する表示部と、操作部,表示部およびモータ駆動用コントローラと接続される設定表示用コントローラと、を備え、
設定表示装置により設定が行われるときの設定表示用コントローラは、
設定内容の変更を入力する設定内容変更手段と、
変更された設定内容をモータ駆動用コントローラへ通知する設定内容通知手段と、
変更された設定内容に応じて変化する関連情報の通知をモータ駆動用コントローラへ要求する関連情報要求手段と、
モータ駆動用コントローラから通知された関連情報を表示部に表示する表示手段と、
これら設定内容変更手段、設定内容通知手段、関連情報要求手段、表示手段を繰り返した後に設定内容を確定する確定手段として機能することを特徴とするモータ駆動装置。
【請求項3】
前記表示部は、
7セグメントLEDによる第1表示部と、
液晶ディスプレイによる第2表示部と、
を備え、
前記設定表示用コントローラは、第1表示部で数値に係る設定内容または関連情報を表示させ、また、第2表示部で数値、文字若しくは図形に係る設定内容または関連情報を表示させる表示手段として機能することを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動装置。
【請求項4】
前記関連項目の関連情報は、外部からの入力を検出した値である入力値、出力を検出した値である検出値、前記モータ駆動用コントローラにより算出される演算値、または、前記モータ駆動用コントローラにより生成されるグラフ、の少なくとも一つであることを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動装置。
【請求項5】
前記関連情報の入力値、検出値または演算値は、現在の値であることを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動装置。
【請求項6】
前記関連情報の入力値、検出値または演算値は、ある一定期間における最大値または最小値であることを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動装置。
【請求項7】
前記関連情報のグラフは、その全貌を鳥瞰するために取りうる最小値から最大値までに渡るグラフであることを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動装置。
【請求項8】
前記関連情報の入力値、検出値または演算値は、現在の値であり、また、
前記関連情報のグラフは、その全貌を鳥瞰するために取りうる最小値から最大値までに渡る線上にこの入力値、検出値または演算値が描画されたグラフであることを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動装置。
【請求項9】
前記関連情報の入力値は、アナログ電圧信号、アナログ電流信号、パルス信号その他のモータ駆動装置への入力信号であることを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動装置。
【請求項10】
前記関連情報の検出値は、出力周波数、出力電流、出力電圧その他のモータ駆動装置の運転状態を表す出力信号であることを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動装置。
【請求項11】
前記関連情報の演算値は、前記設定項目がゲインまたはオフセットという換算係数である場合、この換算係数に従ってモータ駆動装置の入出力信号または運転状態が換算された結果を表す演算値であることを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2013−70460(P2013−70460A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−205507(P2011−205507)
【出願日】平成23年9月21日(2011.9.21)
【出願人】(000005234)富士電機株式会社 (3,146)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月21日(2011.9.21)
【出願人】(000005234)富士電機株式会社 (3,146)
【Fターム(参考)】
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