説明

ラセミアムロジピンからのS−(−)−アムロジピンの分離方法

ラセミアムロジピンからのS−(−)−アムロジピンの分離方法を開示する。この分離方法は、低価格のL−酒石酸を光学分割剤として用い、ジメチルアセトアミド(DMAC)を溶媒として用いて、ラセミアムロジピンからS−(−)−アムロジピンを高収率と満足すべき鏡像体過剰率で分離することにより、経済的であり且つ光学異性体の大量生産に適する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラセミアムロジピンからS−(−)−アムロジピンを分離する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
アムロジピン、IUPAC命稱 “3−エチル−5−メチル−2−(2−アミノエトキシメチル)−4−(2−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロ−6−メチル−3,5−ピリジンジカルボキシレート”は、長期間作用するカルシウムチャネル遮断剤であって、心臓血管系疾患、例えば狭心症、高血圧およびうっ血性心不全などの治療に有用である。
【0003】
アムロジピン(Amlodipine)は、キラル中心(chiral center)の在るキラル化合物である。一般に、キラル化合物に対する薬物としての治療効果は、純粋な立体異性体化合物がラセミ混合物よりさらに優秀である。また、異性体化合物の立体配置状態またはその塩の形態によって、相異なる薬物学的プロファイルを有する。アムロジピンの場合、R−(+)−アムロジピンとS−(−)−アムロジピンの2種の立体異性体を有し、これらの立体異性体は相異なる薬物学的プロファイルを有する。すなわち、アムロジピンのR− (+)−異性体は、カルシウムチャネル遮断剤としての活性を殆ど示していないが、薬理学的に不活性ではなく、平滑筋移動の強力な阻害物質であって(米国特許第6,080,761号)、アテローム性動脈硬化症の治療および予防に有効である。これに対し、アムロジピンのS−(+)−異性体は、強力なカルシウムチャネル遮断効果を示す。カルシウムチャネル遮断剤として使用する方法は、その(+)立体異性体が実質的にないS−(−)−アムロジピンの投与である(米国特許第6,057,344号)。米国特許第6,291,490号には、S−(−)−アムロジピンについて開示されており、前記S−(−)−アムロジピンがラセミ混合物形態のアムロジピンの副作用可能性を回避することができると報告されている。よって、アムロジピンなどのキラル化合物を光学的に純粋な異性体として分離する技術の開発が必要である。
【0004】
アムロジピンの光学異性体分離方法として、1)部分立体異性体(diastereomeric)アジドエステル(下記化学式1の(a))の分離によってアムロジピンの2種の異性体を分離する方法(J. E. Arrowsmith et al., J. Med. Chem. (1986), 29, 1696)、2)カルボン酸のシンコニジンを用いて中間体(下記化学式(1)の(b))を分離し、究極的にはアムロジピンの純粋な光学異性体を得る方法(ヨーロッパ特許公開第331,315号)、および3)部分立体異性体アミドエステル(下記化学式1の(c))をクロマトグラフィー的に分離する方法(S. Goldman et al., J. Med. Chem(1992), 35, 3341)などが公知になっている。ところが、前述した分離方法は産業的に適用するには限界があるものと指摘されてきた。
【0005】
【化1】

(a)R=CHCH(OCH)Ph、X=N
(b)R=H、X=N
(c)R=CHCH、X=(1S)−カムファノイルアミン(camphanoylamine)。
【0006】
最近では、前記分離方法を改善して産業的な利用可能性を有する一連の技術が発表されている。最近発表された技術の大部分は、D−またはL−酒石酸を用いてアムロジピンの部分立体異性体塩を形成した後、適切な溶媒で分離する方法を使用している。アムロジピンの部分立体異性体塩を用いることは、物理的方法で分離が可能であり、塩基処理によって塩を容易に取り外すことができるため、必要な異性体を得る有効な分離方法になれる。
【0007】
例えば、米国特許第6,046,338号および韓国登録特許公報第10−0188980号には、ジメチルスルホキシド(DMSO)の存在下にD−またはL−酒石酸による塩形成を経てアムロジピンの鏡像異性体を分離する方法について開示されている。前記生成された沈殿物は2:1:2のアムロジピン:酒石酸塩:DMSOからなるが、これをアムロジピン−ヘミタルトレート−DMSOモノ溶媒和物という。
【0008】
米国特許第6,646,131号には、デュートリウムで置換されたジメチルスルホキシド(DMSO−d)を用いてD−またはL−酒石酸による塩形成を経てラセミアムロジピンからR−(+)−アムロジピンおよびS−(−)−アムロジピンを分離する方法について開示されている。
【0009】
韓国公開特許公報第10−2004−62575号には、ジメチルアセトアミド(DMAC)の存在下にD−またはL−酒石酸によるアムロジピン−ヘミタルトレート−DMACモノ溶媒和物を形成し、これを塩基処理してアムロジピンの光学異性体を分離する方法について開示されている。
【0010】
ところが、前述した特許文献らでは、S−(−)−アムロジピンを得るために光学分割剤としてD−酒石酸を使用し、R−(+)−アムロジピンを得るために光学分割剤としてL−酒石酸を使用している。特に米国特許第6,046,338号および韓国登録特許公報第10−0188980号に開示されたアムロジピン鏡像異性体の分離方法は、高い収率と光学的純度を示すが、高価のD−酒石酸を用いてS−(−)−アムロジピンを分離することにより経済的な側面で限界があり、また、DMSOを溶媒として用いることにより大量生産に不適である。
【0011】
かかる問題点を克服するための方法として、韓国登録特許公報第10−0476636号には、L−(+)−酒石酸を用いたS−(−)−アムロジピンの分離方法について開示されている。ところが、前記分離方法は、L−(+)−酒石酸を用いるので、前述した特許らに比べて経済的な側面では優れるが、DMSOを溶媒として使用したので、大量生産には不適である。
【0012】
そこで、本発明者らは、経済的であり且つ大量生産にも適したラセミアムロジピンからS−(−)−アムロジピンを分離する方法について研究したところ、L−(+)−酒石酸を光学分割剤として使用し、ジメチルアセトアミド(DMAC)を溶媒として用いて、ラセミアムロジピンからS−(−)−アムロジピンを高収率と満足すべき鏡像体過剰率(enantiomeric excess)で分離することにより、本発明を完成した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、L−酒石酸とジメチルアセトアミド(DMAC)を用いてラセミアムロジピンからS−(−)−アムロジピンを分離する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、本発明は、
1)ジメチルアセトアミド(DMAC)溶媒内でラセミアムロジピンとL−酒石酸とを反応させた後、生成された沈殿物[R−(+)−アムロジピン−ヘミ−L−タルトレート−DMAC溶媒和物]を除去する段階と、
2)前記1)段階で得た濾液に塩化メチレンとn−ヘキサンを添加してS−(−)−アムロジピン−ヘミ−L−タルトレート−DMAC溶媒和物を得る段階と、
3)前記S−(−)−アムロジピン−ヘミ−L−タルトレート−DMAC溶媒和物をメタノールで精製した後、塩基処理する段階とを含む、ラセミアムロジピンからのS−(−)−アムロジピンの分離方法を提供する。
【0015】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0016】
L−酒石酸とDMACの使用を特徴とする、本発明の分離方法は、R−(+)−アムロジピン−ヘミ−L−酒石酸塩とS−(−)−アムロジピン−ヘミ−L−酒石酸塩のDMAC溶液内における溶解度の差を利用した方法である。
【0017】
本発明は、R−(+)−アムロジピン−ヘミ−L−タルトレート−DMAC溶媒和物が(R,S)−アムロジピングラム数の3〜10倍量(mL)のDMAC溶液から殆ど析出されるという事実に着目している。例えば、使用するDMAC溶媒をラセミアムロジピン遊離塩基1g当たり3〜10mLの比率で使用して反応させる場合、まず、生成されるR−(+)−アムロジピン−ヘミ−L−タルトレート−DMAC溶媒和物と少量のS−(−)−アムロジピン−ヘミ−L−タルトレート−DMAC溶媒和物が共に生成されて沈殿物として抜け出るし、それだけ濾液はS−(−)−アムロジピン−ヘミ−L−タルトレート−DMAC溶媒和物の形態でより純粋に溶液中に残る。
【0018】
したがって、本発明の分離方法は、光学分割剤としてL−酒石酸を用い、主溶媒としてDMACを用いて、ラセミアムロジピンから相対的に低い溶解度のR−(+)−アムロジピン−ヘミ−L−タルトレート−DMAC溶媒和物をまず沈殿物として得、これを除去した濾液からS−(−)−アムロジピンを高収率と満足すべき鏡像体過剰率(enantiomeric excess)で分離することを特徴とする。
【0019】
本発明に係るラセミアムロジピンからのS−(−)−アムロジピンの分離方法をより具体的に説明すると、次のとおりであり、下記反応式1で表わされる。
【0020】
【化2】

まず、ラセミアムロジピンをジメチルアセトアミド(DMAC)に加えて溶かした後、L−酒石酸を添加して反応させると、R−(+)−アムロジピン−ヘミ−L−タルトレート−DMAC溶媒和物が沈殿物として生成される。この際、使用されるジメチルアセトアミド(DMAC)の量はラセミアムロジピン遊離塩基のg当たり3〜10倍(mL)が好ましく、L−酒石酸の量はラセミアムロジピン遊離塩基1モル当たり約0.25〜1.0モルが好ましい。前記生成された沈殿物を完全に濾過して除去する。その後、前記DMAC濾液に塩化メチレンとn−ヘキサンを入れて約12時間攪拌させると、沈殿物[S−(−)−アムロジピン−ヘミ−L−タルトレート−DMAC溶媒和物]が生成される。この際、使用される塩化メチレンの量はラセミアムロジピン遊離塩基の1〜3倍(mL)が好ましく、n−ヘキサンの量はラセミアムロジピン遊離塩基の10〜30倍(mL)が好ましい。前記生成された沈殿物を濾過した後、メタノールで加熱還流し、濾過した後、これを塩基処理してS−(−)−アムロジピンを製造する。塩基処理に使用される溶媒は塩化メチレンであり、塩基はアルカリ金属またはアルカリ土金属の水酸化物、水和物、酸化物、炭酸塩、重炭酸塩およびアミドよりなる群から選ばれ、好ましくはアルカリ金属またはアルカリ土金属の水酸化物、特に好ましくは水酸化ナトリウムを使用する。
【0021】
本発明に係る分離方法は、濾液から結晶化するとき、既存の方法に比べて結晶化時間が非常に短くて収率が非常に高いという利点を持っている。
【0022】
したがって、本発明に係る分離方法は、低価のL−酒石酸を光学分割剤として用い、DMACを溶媒として用いて、ラセミアムロジピンからS−(−)−アムロジピンを高収率と満足すべき鏡像体過剰率(enantiomeric excess)で分離することにより、経済的であり且つ大量生産に適する。
【0023】
また、本発明は、前記分離されたS−(−)−アムロジピンを含む心臓血管系疾患の予防または治療用薬学組成物を提供する。
【0024】
本発明の薬学組成物は、S−(−)−アムロジピンと共に心臓血管系疾患の予防または治療効果を有する公知の有効成分を少なくとも1種含むことができる。
【0025】
本発明の薬学組成物は、投与のために、前述した有効成分以外に、薬学的に許容される担体をさらに少なくとも1種含んで製造することができる。薬学的に許容される担体としては、食塩水、滅菌水、リンガー液、緩衝食塩水、デキストロース溶液、マルトデキストリン溶液、グリセロール、エタノール、およびこれらの組み合わせを例示することができる。必要に応じて、他の通常の添加剤、例えば抗酸化剤、緩衝液、静菌剤などを添加することができる。また、希釈剤、分散剤、界面活性剤、結合剤および潤滑剤を付加的に添加し、例えば水溶液、懸濁液、乳濁液などの注射用剤形、丸薬、カプセル、顆粒または錠剤に製剤化することができる。ひいては、当該分野の適正方法、またはRemington’s Pharmaceutical Science(最近版)、Mack Publishing Company、Easton PAに開示されている方法を用いて、各疾患または成分に応じて好ましく製剤化することができる。
【0026】
本発明の組成物は、目的の方法に応じて経口投与または非経口投与(例えば、静脈内、皮下、腹腔内または局所に適用)を行うことができる。その投与量は、患者の体重、年齢、性別、健康状態、食餌、投与時間、投与方法、排泄率および疾患の重症度などによってその範囲が様々である。前記S−(−)−アムロジピンの一日投与量は約0.1〜20mg/kg、好ましくは約2.5〜5.0mg/kgであり、一日1回〜数回に分けて投与することがさらに好ましい。
【0027】
本発明の組成物薬学は、心臓疾患系疾患の予防または治療のために単独で、または手術、ホルモン治療、薬物治療および生物学的反応調節剤を用いる方法と併用して使用することができる。
【0028】
以下、本発明の理解を助けるために好適な実施例を提示する。ところが、これらの実施例は本発明を説明するためのもので、本発明を限定するものではない。
【0029】
下記実施例で製造した化合物の光学純度(鏡像体過剰率)は、キラルHPLCカラムES−OVM Ovomucoid 15cm(Ultron)で測定した。分離に使用されるHPLC条件としては、リン酸水素二ナトリウム(20mM、pH7.0):アセトニトリルを80:20とし、流速を1mL/minとし、検出波長を360nmとした。
【発明の効果】
【0030】
本発明に係る分離方法は、低価格のL−酒石酸を光学分割剤として用い、ジメチルアセトアミド(DMAC)を溶媒として用いて、ラセミアムロジピンからS−(−)−アムロジピンを高収率と満足すべき鏡像体過剰率で分離することができる。また、既存の方法では、長い結晶化時間を必要としたが、本発明では結晶化にかかる時間を減少させることにより、結果としてS−(−)−アムロジピンの製造時間を大幅短縮することができる。したがって、本発明に係る分離方法は、既存の方法に比べて結晶化時間が非常に短く、収率が非常に高いという利点を持っているので、経済的であり且つ大量生産に適する。
【発明を実施するための形態】
【0031】
〔実施例1:ラセミアムロジピンからのS−(−)−アムロジピンの分離〕
1.(R,S)−アムロジピンからのS−(−)−アムロジピン−ヘミ−L− タルトレート−DMAC溶媒和物の製造
(R,S)−アムロジピン10g(24.26mmol)をジメチルアセトアミド(DMAC)50mLに加えて溶かした後、L−酒石酸3.8g(1.0モル当量)を添加した。前記混合物を5℃に冷却し、2時間攪拌した。生成された固体を濾過させて除去し、得られた濾液に30mLの塩化メチレンと250mLのn−ヘキサンを加えて12時間攪拌した。生成された固体を濾過し、30mLのn−ヘキサンで洗浄した後、50℃で真空乾燥させてS−(−)−アムロジピン−ヘミ−L−タルトレート−DMAC溶媒和物を得た。
【0032】
−収率:5.51g(40%)、
−融点:136〜140℃、
−キラルHPLC:98.9%ee、
1H-NMR(CD3OD) : 7.39(d,1H) 7.25(d,1H) 7.10(t,1H) 7.08(t,1H) 5.41(s,1H) 4.77(d,1H) 4.69(d,1H) 4.36(s,1H) 4.05(m,2H) 3.78(t,2H) 3.58(s,3H) 3.22(m,2H) 3.05(s, DMAC) 2.92(s,DMAC) 2.34(s,3H) 2.08(s,DMAC) 1.16(t,3H)。
【0033】
2.S−(−)−アムロジピン−ヘミ−L−タルトレート−DMAC溶媒和物からのS−(−)−アムロジピンの製造
段階1で製造したS−(−)−アムロジピン−ヘミ−L−タルトレート−DMAC溶媒和物5.5gを100mLのメタノールに加えて溶かした後、6時間加熱還流した。常温に冷却して得られた沈殿物を濾過し、これを33mLの塩化メチレンに加えて溶かした後、2NのNaOH溶液33mLを加えて40分間攪拌した。層分離して有機層を得た後、蒸留水で洗浄し、有機層を濃縮して得たオイル相に5mLの塩化メチレンと50mLの5−ヘキサンを徐々に加えて4時間攪拌した。生成された沈殿物を濾過し、30mLのn−ヘキサンで洗浄した後、50℃で真空乾燥させてS−(−)−アムロジピンを得た。
【0034】
−収率:3.74g(95%)、
−融点:108〜110℃、
−キラルHPLC:99%ee、
1H-NMR(CD3OD) : 7.40(d,1H) 7.36(d,1H) 7.24(t,1H) 7.09(m,1H) 5.40(s,1H) 4.72(d,1H) 4.59(d,1H) 4.03(m,2H) 3.57(s,3H) 2.88(t,2H) 2.32(s,3H) 1.14(t,3H)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1)ジメチルアセトアミド(DMAC)溶媒内でラセミアムロジピンとL−酒石酸とを反応させた後、生成された沈殿物[R−(+)−アムロジピン−ヘミ−L−タルトレート−DMAC溶媒和物]を除去する段階と、
2)前記1)段階で得た濾液に塩化メチレンとn−ヘキサンを添加してS−(−)−アムロジピン−ヘミ−L−タルトレート−DMAC溶媒和物を得る段階と、
3)前記S−(−)−アムロジピン−ヘミ−L−タルトレート−DMAC溶媒和物をメタノールで精製した後、塩基処理する段階とを含むことを特徴とする、ラセミアムロジピンからのS−(−)−アムロジピンの分離方法。
【請求項2】
前記ジメチルアセトアミド(DMAC)溶媒は、ラセミアムロジピンg当り3〜10倍量(mL)を使用することを特徴とする、請求項1に記載のラセミアムロジピンからのS−(−)−アムロジピンの分離方法。
【請求項3】
前記L−酒石酸は、ラセミアムロジピン1モル当り0.25〜1.0モルを使用することを特徴とする、請求項1に記載のラセミアムロジピンからのS−(−)−アムロジピンの分離方法。
【請求項4】
前記2)段階で、塩化メチレンとn−ヘキサンはそれぞれラセミアムロジピンの1〜3倍量(mL)と10〜30倍量を使用することを特徴とする、請求項1に記載のラセミアムロジピンからのS−(−)−アムロジピンの分離方法。
【請求項5】
前記3)段階で、塩基はアルカリ金属またはアルカリ土金属の水酸化物、水和物、酸化物、炭酸塩、重炭酸塩およびアミドよりなる群から選ばれることを特徴とする、請求項1に記載のラセミアムロジピンからのS−(−)−アムロジピンの分離方法。
【請求項6】
前記塩基はアルカリ金属またはアルカリ土金属の水酸化物であることを特徴とする、請求項5に記載のラセミアムロジピンからのS−(−)−アムロジピンの分離方法。
【請求項7】
前記塩基は水酸化ナトリウムであることを特徴とする、請求項6に記載のラセミアムロジピンからのS−(−)−アムロジピンの分離方法。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項の方法によって分離されたS−(−)−アムロジピンを含む、心臓血管系疾患の予防または治療用薬学組成物。
【請求項9】
前記薬学組成物は錠剤、カプセル、顆粒、丸薬または注射剤に製剤化されることを特徴とする、請求項8に記載の心臓血管系疾患の予防または治療用薬学組成物。

【公表番号】特表2010−507654(P2010−507654A)
【公表日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−534499(P2009−534499)
【出願日】平成19年10月26日(2007.10.26)
【国際出願番号】PCT/KR2007/005330
【国際公開番号】WO2008/051056
【国際公開日】平成20年5月2日(2008.5.2)
【出願人】(508064724)シージェイ チェイルジェダン コーポレイション (32)
【Fターム(参考)】