説明

ランプユニットおよび光センサ

【課題】簡便な構造で不所望な負荷によるエキシマランプの破損を防止すると共に、酸素濃度の変動した大気の対流による測定値変動を抑制した光センサおよびこれを備えたランプユニットを提供すること。
【解決手段】紫外線を放射するエキシマランプ5と、紫外線を受光する光センサ6と、少なくとも光センサ6を収納保持する筐体4と、からなるランプユニットにおいて、光センサ6は、可視光を検知する光検知体61と、光検知体61に付設された筒状の保持体63と、保持体63内に移動可能に保持されると共に、エキシマランプ5に当接可能に設けられた筒状または柱状の可動体64とを備え、エキシマランプ5からの紫外線を透過する透過部材645と、透過部材645を透過した紫外線を可視光に変換する変換部材646とは、該光検知体と該保持体と該可動体とに取り囲まれるように設けられたことを特徴とするランプユニットである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ランプユニットおよび光センサに係わり、特に、紫外線が大気に照射されることによって生起される酸素濃度の変動による影響を受けることなく、紫外線を検知することを可能にした光センサおよび該光センサを備えたランプユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体基板や液晶基板の製造工程には、基板の洗浄を目的として真空紫外線を照射するエキシマランプを備えたランプユニットが用いられている。
従来、このようなランプユニットにおいては、筐体の開口部となる、半導体基板や液晶基板等の被照射物とエキシマランプとの間には、石英ガラスからなる窓が設けられている。しかしながら、石英ガラスからなる窓は高価であるため、近年のランプユニットにおいては、特許文献1に記載されているように、石英ガラスからなる窓を取り除き、被照射物とエキシマランプとを近接させた構造が採用されている。
【0003】
一方、エキシマランプは、その使用に伴う劣化によって、照射する真空紫外線の強度が除々に低下する。照射する真空紫外線の強度が低下すると、被照射物の表面を洗浄する能力も低下する。そのため、エキシマランプからの真空紫外線の強度を随時検知して、強度が所定値以下に低下しないように、ランプ入力を上げるようにフイードバックしたり、強度が所定値以上にできなくなった場合は、エキシマランプを交換する必要があった。特許文献1には、エキシマランプからの真空紫外線の強度を検知する光センサを設けることが記載されている。
【0004】
図14は、特許文献1に記載されている、エキシマランプ201の長手方向に対して垂直方向に沿ったランプユニット200の概略構成を示す断面図、図15は、図14に示されたエキシマランプ201の構成を示す斜視図である。
【0005】
図15に示すように、直方体の放電容器202を備えるエキシマランプ201は、その長手方向に対して垂直方向の断面が長方形であり、放電容器202の上下両面には放電容器202の長手方向に沿って延びるように各々外部電極203,204が設けられている。上面に設けられる一方の外部電極203は板状に構成され、下面に設けられる他方の外部電極204は網状に構成されている。さらに、放電容器202の上面には、後述する光センサ205に対向する板状に構成された外部電極203の一部が削除された開口部206が設けられている。
【0006】
図14に示すように、エキシマランプ201は、網状に構成された他方の外部電極204が被照射物Wに対向するように、ランプユニット200の筐体207の内部に複数本、例えば、図示するように、3本設置されている。筐体207は一面が開口された箱状に構成され、その開口面と平行な方向に被照射物Wが搬送される。筐体207の前記開口面に対向する面には、エキシマランプ201からの真空紫外線を測定する光センサ205が導出入される貫通孔208が設けられている。この貫通孔208は、光センサ205が導出入されるので、エキシマランプ201の開口部206に対向する位置に設けられる。
【0007】
筐体207の貫通孔208から導出入される光センサ205には、エキシマランプ201から真空紫外線が照射される蛍光体209と、蛍光体209により変換された可視光を検知する光検知素子210とが設けられている。光センサ205は、エキシマランプ201からの真空紫外線を検知するときは、エアシリンダ211により筐体207の貫通孔208から筐体207の内部に導入され、エキシマランプ201の開口部206に向かって一定量移動して近接される。開口部206に近接された光センサ205は、真空紫外線を、蛍光体209により可視光に変換し、可視光を光検知素子210により検知する。検知が終了すると、光センサ205は、エアシリンダ211により、再び貫通孔208を通って筐体207の外部に導出される。この光センサ205の導出入は、光センサ205に連接されたエアシリンダ211により行なわれる。
【特許文献1】特開2004−97986公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、このランプユニット200は、筐体207の一面が開口されているので、筐体207の内部が大気状態になっている。このため、エキシマランプ201の点灯時、エキシマランプ201から照射された真空紫外線が大気中の酸素と反応するため、大気中の酸素濃度が変動する。一方、図示しない搬送機構による被照射物Wの搬送に伴って、筐体207の内部は酸素濃度の変動した大気の対流Cが発生する。そのため、この対流Cによって、光センサ205とエキシマランプ201との間における酸素濃度が変動し、エキシマランプ201から放射される真空紫外線の酸素による吸収量が変動してしまい、光センサ205によって検知される真空紫外線の強度が変動してしまう。
【0009】
このように、筐体207の一面が開口されたランプユニット200においては、被照射物Wが搬送されることによって、筐体207の内部における酸素濃度を均一にすることができず、エキシマランプ201とこれに近接させた光センサ205との間における酸素濃度と、エキシマランプ201と被照射物Wとの間における酸素濃度とは同じにはならない。このため、光センサ205によって検知された真空紫外線の強度に基づいて、エキシマランプ201の入力を制御したとき、被照射物Wには所定値以上の真空紫外線が照射されることもあれば、所定値以下の真空紫外線を照射されることもあり、被照射物Wに対して均一な真空紫外線を照射することができない。
【0010】
酸素濃度の変動した大気の対流によるエキシマランプ201と光センサ205との間の酸素濃度の変動を防止するために、エキシマランプ201と光センサ205とを当接させることが考えられる。しかし、エキシマランプ201の放電容器202は石英ガラスにより形成されているので、外部からの押圧が大きいと破損するおそれがあり、光センサ205を当接させるためには、エアシリンダ211からの押圧が小さくなるようにしなければならない。ところが、製造されたエキシマランプ201には製造バラツキがあり、エキシマランプ201から光センサ205までの距離は一定ではなく、エアシリンダ211による光センサ205の移動量L3を決めることができない。このため、エキシマランプ201に光センサ205が当接したことを感知する、例えば、CCDカメラを別途設けてエアシリンダ211を制御することも考えられるが、それではランプユニット200が複雑化、高コスト化する問題がある。
【0011】
本発明の目的は、上記の問題点に鑑みて、簡便な構造で不所望な負荷によるエキシマランプの破損を防止すると共に、酸素濃度の変動した大気の対流による紫外線の測定値変動を抑制した光センサおよびこれを備えたランプユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、上記の課題を解決するために、次のような手段を採用した。
第1の手段は、紫外線を放射するエキシマランプと、前記紫外線を受光する光センサと、少なくとも該光センサを収納保持する筐体と、からなるランプユニットにおいて、前記光センサは、可視光を検知する光検知体と、該光検知体に付設された筒状の保持体と、該保持体に移動可能に保持されると共に、前記エキシマランプに当接可能に設けられた筒状または柱状の可動体とを備え、前記エキシマランプからの紫外線を透過する透過部材と、該透過部材を透過した紫外線を可視光に変換する変換部材とは、該光検知体と該保持体と該可動体とに取り囲まれるように設けられた、ことを特徴とするランプユニットである。
第2の手段は、第1の手段において、前記透過部材と前記変換部材とを、該可動体の前記エキシマランプに当接する側に設けた、ことを特徴とするランプユニットである。
第3の手段は、第1の手段または第2の手段において、前記透過部材と前記変換部材に代えて、前記透過部材と前記変換部材の両機能を兼ね備えた部材を用いたことを特徴とするランプユニットである。
第4の手段は、第1の手段ないし第3の手段のいずれか1つの手段において、前記可動体の前記エキシマランプに当接する当接面は、前記エキシマランプの前記可動体に当接する位置の外面形状に合うように形成されていることを特徴とするランプユニットである。
第5の手段は、第1の手段ないし第4の手段のいずれか1つの手段において、前記筐体は、前記保持体を貫通させる貫通孔を除いて前記筐体を塞ぐ筐体蓋部材を備え、前記光検知体は、光検知素子と該光検知素子の受光信号を処理する電装体とからなり、前記光検知体と前記保持体との間に第1の封止体を介在させ、前記保持体と前記筐体蓋部材との間に第2の封止体を介在させたことを特徴とするランプユニットである。
第6の手段は、第1の手段ないし第5の手段のいずれか1つの手段において、前記可動体は、前記保持体に対して摺動可能に設けられていることを特徴とするランプユニットである。
第7の手段は、第1の手段ないし第6の手段のいずれか1つの手段において、前記保持体に対して前記可動体を離間するように作用する弾性部材を設けたことを特徴とするランプユニットである。
第8の手段は、可視光を検知する光検知体と、該光検知体に付設された筒状の保持体と、該保持体に移動可能に保持されると共に、紫外線入射可能に設けられた筒状または柱状の可動体とを備え、紫外線を透過する透過部材と、該透過部材を透過した紫外線を可視光に変換する変換部材とは、該光検知体と該保持体と該可動体とに取り囲まれるように設けられた、ことを特徴とする光センサである。
第9の手段は、第8の手段において、前記透過部材と前記変換部材とを、該可動体の前記紫外線入射口側に設けた、ことを特徴とする光センサである。
第10の手段は、第8の手段または第9の手段において、前記透過部材と前記変換部材に代えて、前記透過部材と前記変換部材の両機能を兼ね備えた部材を用いたことを特徴とする光センサである。
第11の手段は、第8の手段ないし第10の手段のいずれか1つの手段において、前記可動体は、前記保持体に対して摺動可能に設けられていることを特徴とする光センサである。
第12の手段は、第8の手段ないし第11の手段のいずれか1つの手段において、前記保持体に対して前記可動体を離間するように作用する弾性部材を設けたことを特徴とする光センサである。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、保持体に対して移動する可動体を設けたことにより、可動体がエキシマランプに当接されたとき、エキシマランプからの反発力を可動体の移動により吸収することができる。このため、エキシマランプに不所望な負荷をかけないので、エキシマランプの破損を防止することができる。また、エキシマランプの製造バラツキにより形状がばらついていても、バラツキ分を可動体の移動により吸収できるので、エキシマランプへの不所望な負荷がかからず、エキシマランプの破損を防止することができる。
また、移動可能な可動体をエキシマランプに当接させることで、筐体内に対流によって流入した酸素濃度の変動した大気の影響を該光検知体と該保持体と該可動体とに取り囲まれた領域は受けることがない。光検知体と該保持体と該可動体とに取り囲まれた領域に透過部材と変換部材とを設けたことで、エキシマランプの真空紫外線を検知することができる。
また、CCDカメラ等の高価な電子機器を必要とせず、簡便な構造でエキシマランプに不所望な負荷をかけずに真空紫外線を検知することができる。
さらに、エキシマランプを複数本配列しても、保持体が筒状に構成されているので、当接しない周辺のエキシマランプからの可視光が光検知体で受光されることを防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、移動可能な可動体をエキシマランプに当接させ、エキシマランプからの真空紫外線を直ちに透過部材により透過して変換部材により可視光に変換しているため、可動体に取り込まれた真空紫外線は酸素濃度の変動した大気に吸収されることなく可視光に変換することができる。
請求項3に記載の発明によれば、透過部材と変換部材を各々用いることなく1つの部材で前記各々の部材の機能を持たせることができるので、光センサを簡便な構成とすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、可動体が当接するエキシマランプの外形状に係合されるので、可動体とエキシマランプとの間を隙間無く配置することができる。そのため、可動体とエキシマランプとの間には、対流による酸素濃度の変動した大気の流れ込みを抑制することができ、可動体の変換部材で変換される真空紫外線の酸素濃度の変動による強度の変動を抑制することができる。
請求項5に記載の発明によれば、通常、電装体はプリント基板等が樹脂で構成されており、オゾンにより分解されて劣化されるおそれがあるが、電装体が、オゾンの進入されない密閉空間に配置されるので、オゾンとの接触が遮断され、オゾンによる電装体の劣化を防止することができる。
請求項6に記載の発明によれば、可動体が保持体に対して移動するとき、保持体がガイドとして機能して可動体を円滑に移動させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、エキシマランプに対して任意の方向から光センサの可動体を当接させることができ、光センサを任意の位置に配置することができる。
請求項8に記載の発明によれば、保持体に対して移動する可動体を設けたことにより、可動体が紫外線放射体に当接されたとき、紫外線放射体からの反発力を可動体の移動により吸収することができる。このため、紫外線放射体に不所望な負荷をかけないので、紫外線放射体の破損を防止することができる。また、紫外線放射体の製造バラツキにより形状がばらついていても、バラツキ分を可動体の移動により吸収できるので、紫外線放射体への不所望な負荷がかからず、紫外線放射体の破損を防止することができる。
さらに、紫外線放射体を複数本配列しても、保持体が筒状に構成されているので、当接しない周辺の紫外線放射体から放射される可能性のある可視光が光検知体で受光されることを防止することができる。
請求項9に記載の発明によれば、移動可能な可動体を紫外線放射体に当接させ、紫外線放射体からの真空紫外線を直ちに透過部材により透過して変換部材により可視光に変換しているため、可動体に取り込まれた真空紫外線は酸素に吸収されることなく可視光に変換することができる。
請求項10に記載の発明によれば、透過部材と変換部材を各々用いることなく1つの部材で前記各々の部材の機能を持たせることができるので、光センサを簡便な構成とすることができる。
請求項11に記載の発明によれば、可動体が保持体に対して移動するとき、保持体がガイドとして機能して可動体を円滑に移動させることができる。
請求項12に記載の発明によれば、紫外線放射体に対して任意の方向から光センサの可動体を当接させることができ、光センサを任意の位置に配置することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の第1の実施形態を図1ないし図5を用いて説明する。
図1は、本実施形態の発明に係るランプユニット2を具備し、エキシマランプ5の長手方向に対して垂直方向に沿った紫外線照射装置1の概略構成を示す図、図2は、図1に示した紫外線照射装置1のA−A切断面から見た紫外線照射装置1の断面図である。
これらの図に示すように、紫外線照射装置1は、概略、箱状に構成された筐体4内にエキシマランプ5と光センサ6とを備えるランプユニット2(図面上方)と、ランプユニット2を載置すると共に被照射物Wを搬送する搬送機構3(図面下方)とから構成されている。
【0015】
これらの図に示すように、ランプユニット2は、エキシマランプ5と、エキシマランプ5に当接可能に設けられた光センサ6と、エキシマランプ5と光センサ6とを収納すると共に支持する筐体4とからから構成される。また、搬送機構3は、ランプユニット2の筐体4が載置すると共に、内部に並列配置された複数のローラ7と各ローラ7の両端に設けられると共にローラ7を回転駆動させる駆動部8とを備えている。搬送機構3の搬入口9から搬入された被照射物Wは、ローラ7に載置され、ローラ7が回転駆動されることにより、エキシマランプ5の直下に搬入される。搬入された被照射物Wは、エキシマランプ5と、例えば、3mmの距離に近接されるので、エキシマランプ5からの真空紫外線が酸素に全て吸収されることなく十分に照射される。真空紫外線により照射された被照射物Wは搬出口10から搬出される。
【0016】
図3(a)は、図1および図2に示したエキシマランプ5の拡大斜視図、図3(b)は図3(a)のB−B切断面から見たエキシマランプ5の断面図、図3(c)は図3(a)のC−C切断面から見たエキシマランプ5の断面図である。
これらの図に示すように、エキシマランプ5は、直方体の放電容器51を有し、この放電容器51は真空紫外線を照射する石英ガラスから構成される。放電容器51の内部には、例えば、キセノンガスが封入される。放電容器51は、その長手方向に対して垂直方向の断面が長方形である。放電容器51の上下両面には、放電容器51の長手方向に亘って高周波電源に接続された一対の外部電極52,53が設けられている。外部電極52,53は、例えば、銅と低融点ガラスとを混合した導電性ペーストを放電容器51の外面に網目状に塗布して焼成することによって形成される。放電容器51の上部内壁面には真空紫外線を反射する、例えば、シリカ膜からなる紫外線反射膜55が設けられている。紫外線反射膜55は、放電容器51の上部内壁面の長手方向および短手方向に亘って設けられる。
【0017】
図4は、図1に示したランプユニット2の拡大断面図である。
同図に示すように、エキシマランプ5は、紫外線反射膜55が光センサ6側に配置され、光センサ6に対向する。そのため、光センサ6は、エキシマランプ5から放射された真空紫外線を検知するために、放電容器51の上部内面に形成された紫外線反射膜55は、光センサ6が当接される位置では紫外線反射膜55が削除された開口部551が設けられる。開口部551が位置する放電容器51の外面には、光センサ6の可動体64が当接可能に設けられる。光センサ6は、可動体64と、可動体64が可動する貫通孔634が内部に設けられた筒状の保持体63と、この保持体63の上端に接続された光検知体61とから構成される。
【0018】
可動体64は、内部に貫通孔644を有する円筒状の筒状部材641を有し、可動体64の筒状部材641の一端には、内部の貫通孔644側に向かって突出する突出部642が設けられ、筒状部材641の他端にはその外周方向に向かって伸びるリング状の落下防止部643が設けられる。可動体64は、電気絶縁性を有する、例えば、ステアタイトのようなセラミックにより形成される。
【0019】
保持体63は、円筒部材631を有し、その内部に可動体64が可動する貫通孔634を有する。円筒部材631の一端には、貫通孔634側に向かって突出する突出体632が設けられ、円筒部材631の他端には、その外周方向に向かって伸びるつば体633が設けられる。保持体63は、例えば、アルミニウムにより形成される。突出体632に囲まれた円状の開口を通って可動体64の筒状部材641が導出入可能に設けられ、可動体64の落下防止部643と保持体63の突出体632とが当接可能に設けられる。
【0020】
保持体63の他端に設けられたつば体633の上方には、光検知体61が、例えば、フッ素樹脂からなるリング状の第1の封止体62を介在して接合される。光検知体61には、真空紫外線を透過する、例えば、石英ガラスからなる透過部材645が設置され、透過部材645の突出部642側の面と反対側の面には、例えば、蛍光体からなる紫外線を可視光に変換する変換部材646が塗布されている。さらに、光検知体61は、可視光を検知する光検知素子611を有し、光検知素子611は変換部材646に対向するように保持体63のつば体633に接合される。光検知素子611の上方には、光検知素子611で受光された受光信号を処理するための電装部品が内蔵された電装体612が設置されている。
上記構成により、透過部材645と変換部材646とは、光検知体61と保持体63と可動体64とに取り囲まれる。
【0021】
筐体4は、エキシマランプ5側の一面が開口され、エキシマランプ5の四面(エキシマランプ5の一対の外部電極52,53が設けられていない四面の外方)を取り囲むように設けられる。さらに、筐体4には、筐体4に蓋をするように筐体蓋部材41が設けられ、筐体蓋部材41には、エキシマランプ5の両端を支持するランプ支持体42(図2参照)が設けられると共に、光センサ6が挿入される貫通孔43が設けられる。筐体蓋部材41の貫通孔43に挿入された光センサ6は、可動体64の一端に設けられた突出部642がエキシマランプ5に当接される。エキシマランプ5は直方体であるため、光センサ6が当接する一面は平坦であり、光センサ6の当接する突出部642の面は同様に平坦であるため、光センサ6の可動体64はエキシマランプ5に隙間無く載置される。保持体63のつば体633は、筐体4の筐体蓋部材41の上面に、例えば、フッ素樹脂からなる第2の封止体65を介在させて接合される。
【0022】
保持体63のつば体633に第1の封止体62を介在させて接合された光検知体61は、筐体蓋部材41の上方に位置するため、筐体蓋部材41の上方に配置された光検知体61の外方は、箱状に構成された筐体4および筐体蓋部材41に囲まれるように設けられる。すなわち、光センサ6の光検知体61は、筐体4、筐体蓋部材41、第2の封止体65、つば体633、および第1の封止体62に取り囲まれた密閉空間S1に配置される。そのため、光検知体61に備えられる電装体612のオゾンによる悪影響を防止することができる。
【0023】
次に、ランプユニット2の動作を図4を用いて説明する。エキシマランプ5は、一対の外部電極52,53に高周波の高電圧が印加されると、放電容器51の内部で発光ガスであるキセノンガスが励起され、励起された発光ガスから172nm以下のピーク波長を有する真空紫外線が発生する。放電容器51の内部で発生した真空紫外線は、放電容器51の内部に設けられた紫外線反射膜55によって反射された真空紫外線と共に、放電容器51の外部電極53側から外部に向かって放射される。エキシマランプ5から放射された真空紫外線は、大気中の酸素に一部吸収されてオゾンを生成する。
【0024】
一方、エキシマランプ5の紫外線反射膜55の一部が削除された開口部551からは、これに対向する光センサ6に向かって真空紫外線が放射される。光センサ6の可動体64の筒状部材641の突出部642がエキシマランプ5に係合するように当接されることにより、可動体64とエキシマランプ5との間に、筐体4の内部S2に対流してきた酸素濃度の変動した大気の流入を防止することができる。紫外線反射膜55の開口部551を通った真空紫外線は、網目状の外部電極52の網目(開口部54)を通り、可動体64の突出部642に囲まれた開口部を通って透過部材645に入射される。
なお、図4においては、エキシマランプ5の外部電極52,53を突出するように図示されているが、実際の外部電極52,53の厚さは、外部電極52,53が、例えば、スクリーン印刷等で形成されているので、非常に薄く、網目状の外部電極52,53の開口部54から流入する酸素濃度の変動した大気はほとんど無い。そのため、エキシマランプ5の紫外線反射膜55の開口部551から放射された真空紫外線は、酸素濃度の変動した大気の影響を受けることなく、透過部材645に向かって好適に入射される。
【0025】
また、エキシマランプ5からは真空紫外線以外に可視光も出射されるが、図4に示すように、エキシマランプ5を複数本備えたランプユニットにおいては、例えば、中央に位置する光センサ6には、その光センサ6が測定しているエキシマランプ5の周辺に位置するエキシマランプ5からの可視光が照射される。そのため、中央に位置する光センサ6の光検知素子611が、周辺に位置するエキシマランプ5からの可視光を受光してしまうと、測定した中央のエキシマランプ5からの紫外線の強度のみを正確に検知することができない。しかし、保持部材63が筒状に形成されているので、周辺に位置するエキシマランプからの可視光を遮光することができ、中央に位置する光センサ6の光検知素子611は、周辺の他のエキシマランプ5からの可視光の受光を防止することができる。すなわち、光センサ6の光検知素子611は、可動体64が当接するエキシマランプ5の紫外線強度のみを測定することができる。
【0026】
本実施形態の発明によれば、被照射物Wに真空紫外線を照射した際に発生する酸素濃度の変動した大気が、対流によって筐体4の内部S2に進入してきても、光センサ6をエキシマランプ5に当接させ、光センサ6に入射された真空紫外線を酸素濃度の変動した大気の影響を受けない状態で可視光に変換して検知するようにしたので、被照射物Wへの真空紫外線の強度を所望の所定値に設定することができる。
【0027】
次に、エキシマランプ5の交換時における、光センサ6の状態について図5を用いて説明する。図5(a)は、ランプユニット2からエキシマランプ5が取り外されているときの光センサ6の状態を示す図、図5(b)は、ランプユニット2にエキシマランプ5が設置されているときの光センサ6の状態を示す図である。
まず、図5(a)に示すように、ランプユニット2からエキシマランプ5が外されているときは、光センサ6は、光センサ6の可動体64が自重により下降し、可動体64の他端に設けられた落下防止部643が、保持体63の一端に設けられた突出体632に当接し、可動体64が保持体63に保持される。保持体63は筐体蓋部材41に支持されているので、可動体64は保持体63を介して筐体蓋部材41に支持される。この下降時において、筒状の円筒部材631の内周面と落下防止部643の外周面とが摺動することにより、可動体64は筒状の円筒部材631の内周面にガイドされて好適に下降することができる。
【0028】
次に、図5(b)に示すように、ランプユニット2に可動体64の突出部642に当接するようにエキシマランプ5が配置されると、可動体64の円筒部材641は、エキシマランプ5に押されて保持体63の円筒部材631の貫通孔634内を上方に向かって移動する。貫通孔634は可動体64の落下防止部643の外形と同等またはそれ以上に形成されているので、エキシマランプ4に押された可動体64は、貫通孔634内を容易に移動することができる。可動体64はエキシマランプ5に当接した状態で貫通孔634内を移動できるので、エキシマランプ5には不所望な負荷がかかることはなく、光センサ6の可動体64の重力がかかるだけである。また、円筒部材631の内周面と落下防止部643の外周面とが摺動することにより、可動体64は円筒部材631の内周面にガイドされて好適に上方に移動することができる。そのため、エキシマランプ5の交換時および交換後においてもエキシマランプ5へ不所望な負荷がかかることはない。また、エキシマランプ5の製造ばらつき等によりランプ形状等が異なる場合があっても、保持体63の貫通孔634は十分な高さを有するように形成されているので、貫通孔634の高さ分を可動体64が移動可能であり、十分製造ばらつきを吸収することができる。
【0029】
このように、可動体64は、保持体63の貫通孔634内を移動可能であるが、貫通孔634の中心軸方向の長さL1を大きくし過ぎると、可動体64の一端に設けた突出部642が保持体63の突出部632に当接して、可動体64が円筒部材631の内部に入ってしまい、突出部632から可動体64の筒状部材641が導出されないおそれがある。そのため、図5(a)に示すように、突出部632の光検知体61に対向する面から、つば体633に連接された第1の封止部62の光検知体61に当接された面までの距離L1を、突出部642から落下防止部643までの可動体64の全長L2よりも小さくすることが必須である。これにより、可動体64が上昇して落下防止部643が光検知体61に当接しても、突出部642を突出部632によって囲まれた開口部から導出することができ、可動体64が保持体63の貫通孔631に入り込んでしまうことを防止することができる。
【0030】
ここで、光センサ6と放電容器51の数値例は、例えば、以下のとおりである。光センサ6については、保持体63の貫通孔634の直径は19mm、リング状のつば体633の直径は38mmである。可動体64の貫通孔644の直径は16mm、リング状の落下防止部643の直径は19mmである。保持体63の一端に設けた突出部632の光検知体61に対向する面から保持体63の他端のつば体633に連接された第1の封止部62の光検知体61に当接された面までの距離L1は23mmであり、可動体64の一端に設けた突出部642から他端に設けた落下防止部643までの可動体64の全長L2は35mmである。また、エキシマランプ5については、放電容器51の長手方向における長さは904mmである。放電容器51の長手方向に対して垂直方向に沿った長方形の断面において、長辺は43mm、短辺は15mmである。放電容器51の内部に封入されたキセノンガスは、例えば、10〜100kPaである。
【0031】
本発明の第2の実施形態を図6及び図7を用いて説明する。なお、第2の実施形態における紫外線照射装置1の概略構成を示す図は、第1の実施形態で用いた図1と共通し、また第2の実施形態における紫外線照射装置1の断面図は、図2と共通するため、第2の実施形態の説明においても、図1及び図2を用いて説明する。
図6は、図1に示したランプユニット2の拡大断面図である。
同図に示すように、エキシマランプ5は、紫外線反射膜55が光センサ6側に配置され、光センサ6に対向する。そのため、光センサ6は、エキシマランプ5から放射された真空紫外線を検知するために、放電容器51の上部内面に形成された紫外線反射膜55は、光センサ6が当接される位置では紫外線反射膜55が削除された開口部551が設けられる。開口部551が位置する放電容器51の外面には、光センサ6の可動体64が当接可能に設けられる。光センサ6は、可動体64と、可動体64が可動する貫通孔634が内部に設けられた筒状の保持体63と、この保持体63の上端に接続された光検知体61とから構成される。
なお、搬送機構3の構成および機能は、第1の実施形態における図1において説明したものと同様であるので説明を省略する。
【0032】
可動体64は、内部に貫通孔644を有する円筒状の筒状部材641を有し、可動体64の筒状部材641の一端には、内部の貫通孔644側に向かって突出する突出部642が設けられ、筒状部材641の他端にはその外周方向に向かって伸びるリング状の落下防止部643が設けられる。可動体64は、電気絶縁性を有する、例えば、ステアタイトのようなセラミックにより形成される。突出部642には、真空紫外線を透過する、例えば、石英ガラスからなる透過部材645が設置され、透過部材645の突出部642側の面と反対側の面には、例えば、蛍光体からなる紫外線を可視光に変換する変換部材646が塗布されている。
【0033】
保持体63は、円筒部材631を有し、その内部に可動体64が可動する貫通孔634を有する。円筒部材631の一端には、貫通孔634側に向かって突出する突出体632が設けられ、円筒部材631の他端には、その外周方向に向かって伸びるつば体633が設けられる。保持体63は、例えば、アルミニウムにより形成される。突出体632に囲まれた円状の開口を通って可動体64の筒状部材641が導出入可能に設けられ、可動体64の落下防止部643と保持体63の突出体632とが当接可能に設けられる。
【0034】
保持体63の他端に設けられたつば体633の上方には、光検知体61が、例えば、フッ素樹脂からなるリング状の第1の封止体62を介在して接合される。光検知体61は、可視光を検知する光検知素子611を有し、光検知素子611は可動体64に設けられた変換部材646に対向するように保持体63のつば体633に接合される。光検知素子611の上方には、光検知素子611で受光された受光信号を処理するための電装部品が内蔵された電装体612が設置されている。
上記構成により、透過部材645と変換部材646とは、光検知体61と保持体63と可動体64とに取り囲まれる。
【0035】
筐体4は、エキシマランプ5側の一面が開口され、エキシマランプ5の四面(エキシマランプ5の一対の外部電極52,53が設けられていない四面の外方)を取り囲むように設けられる。さらに、筐体4には、筐体4に蓋をするように筐体蓋部材41が設けられ、筐体蓋部材41には、エキシマランプ5の両端を支持するランプ支持体42(図2参照)が設けられると共に、光センサ6が挿入される貫通孔43が設けられる。筐体蓋部材41の貫通孔43に挿入された光センサ6は、可動体64の一端に設けられた突出部642がエキシマランプ5に当接される。エキシマランプ5は直方体であるため、光センサ6が当接する一面は平坦であり、光センサ6の当接する突出部642の面は同様に平坦であるため、光センサ6の可動体64はエキシマランプ5に隙間無く載置される。保持体63のつば体633は、筐体4の筐体蓋部材41の上面に、例えば、フッ素樹脂からなる第2の封止体65を介在させて接合される。
【0036】
保持体63のつば体633に第1の封止体62を介在させて接合された光検知体61は、筐体蓋部材41の上方に位置するため、筐体蓋部材41の上方に配置された光検知体61の外方は、箱状に構成された筐体4および筐体蓋部材41に囲まれるように設けられる。すなわち、光センサ6の光検知体61は、筐体4、筐体蓋部材41、第2の封止体65、つば体633、および第1の封止体62に取り囲まれた密閉空間S1に配置される。そのため、光検知体61に備えられる電装体612のオゾンによる悪影響を防止することができる。
【0037】
次に、ランプユニット2の動作を図6を用いて説明する。エキシマランプ5は、一対の外部電極52,53に高周波の高電圧が印加されると、放電容器51の内部で発光ガスであるキセノンガスが励起され、励起された発光ガスから172nm以下のピーク波長を有する真空紫外線が発生する。放電容器51の内部で発生した真空紫外線は、放電容器51の内部に設けられた紫外線反射膜55によって反射された真空紫外線と共に、放電容器51の外部電極53側から外部に向かって放射される。エキシマランプ5から放射された真空紫外線は、大気中の酸素に一部吸収されてオゾンを生成する。
【0038】
一方、エキシマランプ5の紫外線反射膜55の一部が削除された開口部551からは、これに対向する光センサ6に向かって真空紫外線が放射される。光センサ6の可動体64の筒状部材641の突出部642がエキシマランプ5に係合するように当接されることにより、可動体64とエキシマランプ5との間に、筐体4の内部S2に対流してきた酸素濃度の変動した大気の流入を防止することができる。紫外線反射膜55の開口部551を通った真空紫外線は、網目状の外部電極52の網目(開口部54)を通り、可動体64の突出部642に囲まれた開口部を通って透過部材645に入射される。
なお、図6においては、エキシマランプ5の外部電極52,53を突出するように図示されているが、実際の外部電極52,53の厚さは、外部電極52,53が、例えば、スクリーン印刷等で形成されているので、非常に薄く、網目状の外部電極52,53の開口部54から流入する酸素濃度の変動した大気はほとんど無い。そのため、エキシマランプ5の紫外線反射膜55の開口部551から放射された真空紫外線は、酸素濃度の変動した大気の影響を受けることなく、透過部材645に向かって好適に入射される。
【0039】
透過部材645を透過した真空紫外線は、透過部材645の上面に塗布された、蛍光体からなる変換部材646によって可視光に変換される。円筒部材631内部の貫通孔634には、可動体64の保持部材641が可動するために、保持体63と可動体54との間は封止されておらず、対流してきた酸素濃度が変動した大気が流入するおそれがある。しかし、貫通孔644および貫通孔634を通過する光は、変換部材656によって真空紫外線が可視光に変換されているために、可動体64と保持体63の内部の酸素濃度の変動した大気により吸収されることはない。つまり、変換部材646によって変換された可視光は、酸素によって吸収されないので、その強度が低下されることなく対向配置された光検知素子611によって検知させることができる。また、保持体63の内部に流入した真空紫外線と酸素とが反応して生成されたオゾンは、保持体63のつば体633と光検知体61の間に設けた第1の封止体62によって、密閉空間S1側にオゾンが流入することを防止することができ、電装体612内の電装部品へのオゾンによる悪影響を防止することができる。
【0040】
また、エキシマランプ5からは真空紫外線以外に可視光も出射されるが、図6に示すように、エキシマランプ5を複数本備えたランプユニットにおいては、例えば、中央に位置する光センサ6には、その光センサ6が測定しているエキシマランプ5の周辺に位置するエキシマランプ5からの可視光が照射される。そのため、中央に位置する光センサ6の光検知素子611が、周辺に位置するエキシマランプ5からの可視光を受光してしまうと、測定した中央のエキシマランプ5からの紫外線の強度のみを正確に検知することができない。しかし、保持部材63が筒状に形成されているので、周辺に位置するエキシマランプからの可視光を遮光することができ、中央に位置する光センサ6の光検知素子611は、周辺の他のエキシマランプ5からの可視光の受光を防止することができる。すなわち、光センサ6の光検知素子611は、可動体64が当接するエキシマランプ5の紫外線強度のみを測定することができる。
【0041】
本実施形態の発明によれば、被照射物Wに真空紫外線を照射した際に発生する酸素濃度の変動した大気が、対流によって筐体4の内部S2に進入してきても、光センサ6をエキシマランプ5に当接させ、光センサ6に入射された真空紫外線を酸素濃度の変動した大気の影響を受けない状態で可視光に変換して検知するようにしたので、被照射物Wへの真空紫外線の強度を所望の所定値に設定することができる。
【0042】
次に、エキシマランプ5の交換時における、光センサ6の状態について図7を用いて説明する。図7(a)は、ランプユニット2からエキシマランプ5が取り外されているときの光センサ6の状態を示す図、図7(b)は、ランプユニット2にエキシマランプ5が設置されているときの光センサ6の状態を示す図である。
まず、図7(a)に示すように、ランプユニット2からエキシマランプ5が外されているときは、光センサ6は、光センサ6の可動体64が自重により下降し、可動体64の他端に設けられた落下防止部643が、保持体63の一端に設けられた突出体632に当接し、可動体64が保持体63に保持される。保持体63は筐体蓋部材41に支持されているので、可動体64は保持体63を介して筐体蓋部材41に支持される。この下降時において、筒状の円筒部材631の内周面と落下防止部643の外周面とが摺動することにより、可動体64は筒状の円筒部材631の内周面にガイドされて好適に下降することができる。
【0043】
次に、図7(b)に示すように、ランプユニット2に可動体64の突出部642に当接するようにエキシマランプ5が配置されると、可動体64の円筒部材641は、エキシマランプ5に押されて保持体63の円筒部材631の貫通孔634内を上方に向かって移動する。貫通孔634は可動体64の落下防止部643の外形と同等またはそれ以上に形成されているので、エキシマランプ4に押された可動体64は、貫通孔634内を容易に移動することができる。可動体64はエキシマランプ5に当接した状態で貫通孔634内を移動できるので、エキシマランプ5には不所望な負荷がかかることはなく、光センサ6の可動体64の重力がかかるだけである。また、円筒部材631の内周面と落下防止部643の外周面とが摺動することにより、可動体64は円筒部材631の内周面にガイドされて好適に上方に移動することができる。そのため、エキシマランプ5の交換時および交換後においてもエキシマランプ5へ不所望な負荷がかかることはない。また、エキシマランプ5の製造ばらつき等によりランプ形状等が異なる場合があっても、保持体63の貫通孔634は十分な高さを有するように形成されているので、貫通孔634の高さ分を可動体64が移動可能であり、十分製造ばらつきを吸収することができる。
【0044】
このように、可動体64は、保持体63の貫通孔634内を移動可能であるが、貫通孔634の中心軸方向の長さL1を大きくし過ぎると、可動体64の一端に設けた突出部642が保持体63の突出部632に当接して、可動体64が円筒部材631の内部に入ってしまい、突出部632から可動体64の筒状部材641が導出されないおそれがある。そのため、図7(a)に示すように、突出部632の光検知体61に対向する面から、つば体633に連接された第1の封止部62の光検知体61に当接された面までの距離L1を、突出部642から落下防止部643までの可動体64の全長L2よりも小さくすることが必須である。これにより、可動体64が上昇して落下防止部643が光検知体61に当接しても、突出部642を突出部632によって囲まれた開口部から導出することができ、可動体64が保持体63の貫通孔631に入り込んでしまうことを防止することができる。
【0045】
ここで、光センサ6と放電容器51の数値例は、例えば、以下のとおりである。光センサ6については、保持体63の貫通孔634の直径は19mm、リング状のつば体633の直径は38mmである。可動体64の貫通孔644の直径は16mm、リング状の落下防止部643の直径は19mmである。保持体63の一端に設けた突出部632の光検知体61に対向する面から保持体63の他端のつば体633に連接された第1の封止部62の光検知体61に当接された面までの距離L1は23mmであり、可動体64の一端に設けた突出部642から他端に設けた落下防止部643までの可動体64の全長L2は35mmである。また、エキシマランプ5については、放電容器51の長手方向における長さは904mmである。放電容器51の長手方向に対して垂直方向に沿った長方形の断面において、長辺は43mm、短辺は15mmである。放電容器51の内部に封入されたキセノンガスは、例えば、10〜100kPaである。
【0046】
本発明の第3の実施形態を図8ないし図10を用いて説明する。
図8は、本実施形態の発明に係るランプユニット2を具備し、エキシマランプ11の長手方向に沿った紫外線照射装置1の概略構成を示す図である。
同図に示すように、紫外線照射装置1は、概略、箱状に構成された筐体4内にエキシマランプ11と光センサ6とを備えるランプユニット2(図面上方)と、ランプユニット2を載置すると共に被照射物Wを搬送する搬送機構3(図面下方)とから構成されている。ランプユニット2は、エキシマランプ11と、エキシマランプ5に当接可能に設けられた光センサ6と、エキシマランプ11と光センサ6とを収納すると共に支持する筐体4とからから構成される。なお、搬送機構3の構成および機能は、第1の実施形態における図1において説明したものと同様であるので説明を省略する。
【0047】
図9(a)は、図8に示したエキシマランプ11の管軸方向に沿う拡大断面図、図9(b)は、図9(a)のD−D切断面から見たエキシマランプ11の断面図である。
これらの図に示すように、エキシマランプ11は、円筒状の、例えば、石英ガラスからなり、放電ガスとして、例えば、キセノンガスが充填された放電管111と、放電管111の管軸方向の両端を気密に封止する封止部112とから構成されている。
【0048】
内側電極113は、例えば、コイル状のタングステンからなる内側電極113の長手方向の両端に、例えば、棒状のタングステンからなる内側電極113を、コイル状の内側電極113と棒状の内側電極113の長手方向への中心軸が一致するように配置し、溶接等により接合させて形成されている。内側電極113は放電管111の概略管軸方向に延在するように配置される。
【0049】
放電管111内には、例えば、石英ガラスからなる円筒状の誘電体として機能する内管114が設けられており、内管114の管軸方向の両端は放電管111に接しないように離隔されると共に、内側電極113の外周を包囲するように配置される。内管114はその外周に図示しない円盤状の、例えば、石英ガラスからなる支持部材が配置されており、この支持部材によって放電管111内部に支持される。
【0050】
封止部112の両端には突出する、例えば、タングステンからなる外部リード117が配置され、封止部112は放電管111の管軸方向の両端のパイプ体を溶融状態にして圧潰するピンチシール法により形成される。封止部112において、内側電極113と外部リード117とが、例えば、モリブデンからなる箔116において電気的に接続され、埋設される。また、封止部112はパイプ体を溶融状態にして内部を減圧することにより形成するシュリンクシール法により形成しても良い。これにより、内側電極113には、内管114の管軸方向の両端と封止部112の間に、内側電極113の径方向を内管114によって覆われないと共に封止部112によって埋設されない径方向に露出した内側電極113が形成される。
【0051】
放電管111の外周面には、例えば、網状の銅・ニッケル合金からなる外側電極115が密着して形成され、放電管111の管軸方向において内管114の管軸方向の両端より短くなるように配置される。封止部112から突出する一対の外部リード117のうち、一方の外部リード117は図示しない交流電源に接続される。
【0052】
エキシマランプ11の具体的な数値例をあげると、放電管111は、管軸方向の長さは2250mm、外径は18.5mm、内径は16.5mm、封入されるキセノンガスの封入量は66.5kPaである。内管114は、管軸方向の長さは2200mm、外径は4mm、内径は2mmである。コイル状の内側電極113は、長手方向の長さは2030mm、外径は1.8mmであり、外側電極115の厚みは0.2mmである。エキシマランプ11に供給される電圧波形は、例えば、矩形波であり、ピーク電圧が5kV、周波数は60kHzである。
【0053】
図10は、図8に示したランプユニット2の拡大断面図である。
同図に示すように、本実施形態の発明に係るエキシマランプ11の外形は円柱状である。そのため、光センサ6の可動体64の底部である突出部642には、エキシマランプ11と当接する面が円弧状に凹んだ係合面6421となるように形成されている。なお、その他の構成は、第2の実施形態に係る図6に示した同符号の構成に対応するので、説明を省略する。
図10に示すように、可動体64の突出部642がエキシマランプ11に当接する面を円弧状の係合面6421としたことにより、係合面6421が円柱状のエキシマランプ11に係合するように当接され、可動体64とエキシマランプ11との間に、筐体4の内部S2に対流してきた酸素濃度の変動した大気の進入を防止することができる。
【0054】
本実施形態の発明においても、被照射物Wに真空紫外線を照射した際に発生した酸素濃度の変動した大気が、対流によって筐体4の内部S2に進入してきても、光センサ6をエキシマランプ5に当接させることができ、真空紫外線を酸素濃度の変動した大気の影響を受けない状態で可視光に変換することができ、被照射物Wへの真空紫外線の強度を所望の所定値に設定することができる。
なお、第3の実施形態の説明では、透過部材645と変換部材646を、可動体64側に設けた例で説明したが、第1の実施形態の光センサ6のように、光検知体61側に設けた場合であっても同様の効果を得ることができる。
【0055】
本発明の第4の実施形態を図11を用いて説明する。
図11は、本実施形態の発明に係り、第2の実施形態に係る図6に示したランプユニット2と光センサ6の可動体64の構成が一部異なるランプユニット2の構成を示す一部拡大図である。
同図に示すように、本実施形態の光センサ6の可動体66は、第1の実施形態に係る図6に示した可動体64の透過部材645に代えて、例えば、石英ガラスからなる円柱状の透過部材661を用いたことにある。すなわち、エキシマランプ5と当接する透過部材661の一端は、平坦なエキシマランプ5と係合するように平坦部663が形成され、透過部材661の他端には、保持体63の突出部632と当接されるつば状の落下防止部材662が形成されると共に、その上面には、例えば、蛍光体からなる変換部材646が塗布されている。
なお、このランプユニット2のその他の構成は、図6に示したランプユニット2の同符号の構成に対応するので説明を省略する。
【0056】
本実施形態の発明においても、被照射物Wに真空紫外線を照射した際に発生した酸素濃度の変動した大気が、対流によって筐体4の内部S2に進入してきても、可動体66全体が透過部材661で構成されたことにより、エキシマランプ5から受光された真空紫外線は、透過部材661を通って、透過部材661の上面に塗布された変換部材646に直接入射されるので、エキシマランプ5と変換部材646との間に筐体4の内部S2にオゾンが進入する余地がない。そのため、真空紫外線を酸素濃度の変動した大気の影響を受けない状態で可視光に変換することができ、被照射物Wへの真空紫外線の強度を所望の所定値に設定することができる。
【0057】
本発明の第5の実施形態を図12を用いて説明する。
図12は、本実施形態の発明に係り、第1の実施形態に係る図6に示したランプユニット2と光センサ6の可動体64の構成が一部異なるランプユニット2の構成を示す一部拡大図である。
同図に示すように、本実施形態の光センサ6の可動体64は、第1の実施形態に係る図6に示した可動体64の透過部材645および変換部材646に代えて、真空紫外線を透過する透過部材としての機能および真空紫外線を可視光に変換する変換部材としての機能を併せ持つ蛍光ガラス647を用いたことにある。
なお、このランプユニット2のその他の構成は、図6に示したランプユニット2の同符号の構成に対応するので説明を省略する。
【0058】
本実施形態の発明においても、被照射物Wに真空紫外線を照射した際に発生した酸素濃度の変動した大気が、対流によって筐体4の内部S2に進入してきても、可動体64に設けた蛍光ガラス647により、エキシマランプ5から受光された真空紫外線は、透過部材兼変換部材である蛍光ガラス647に入射されるので、エキシマランプ5と蛍光ガラス647との間に筐体4の内部S2に酸素濃度の変動した大気が進入する余地がない。そのため、真空紫外線を酸素濃度の変動した大気の影響を受けない状態で可視光に変換することができ、被照射物Wへの真空紫外線の強度を所望の所定値に設定することができる。
なお、第5の実施形態の説明では、蛍光ガラス647を、可動体64側に設けた例で説明したが、第1の実施形態の光センサ6のように、光検知体61側に設けた場合であっても同様の効果を得ることができる。
【0059】
本発明の第6の実施形態を図13を用いて説明する。
図13は、本実施形態の発明に係り、エキシマランプ5の長手方向に対して垂直方向に沿ったランプユニット2の構成を示す断面図である。
同図に示すように、本実施形態のランプユニット2は、第1の実施形態に係る図6のランプユニットに代えて、光センサ6の可動体64の一端がエキシマランプ5に向かって弾性力を受けるように、弾性部材635を保持体63の貫通孔634に挿入するように配置し、光センサ6をエキシマランプ5の外部電極52,53が配置されていない横方向からエキシマランプ5に当接させたことにある。
なお、このランプユニット2のその他の構成は、図6に示したランプユニット2の同符号の構成に対応するので説明を省略する。
【0060】
弾性部材635は、保持体63の貫通孔634に配置された、例えば、コイルスプリング等の部材で構成され、弾性部材635の一端が可動体64の落下防止部643に当接し、その他端が検知体61に当接される。これにより、可動体64の他端に設けられた落下防止部643と保持体63の突出体632とが当接されるように作用する。
【0061】
弾性部材635が、可動体64をエキシマランプ5に向かって作用しているので、可動体64の自重によるエキシマランプ5への当接をさせる必要がない。すなわち、エキシマランプ4の横方向(重力方向に対して垂直方向)に向かって光センサ6を設けても、常にエキシマランプ5に光センサ6を当接させることができる。エキシマランプ5には、弾性部材635による負荷がかかっているが、弾性部材635の弾性力はエキシマランプ5を破損しない程度に適宜その部材が選択される。なお、弾性部材635は、第1の実施形態の図6に示したランプユニット2において、エキシマランプ5の一方の外部電極52,53に向かって当接される光センサ6に設けてもかまわない。
【0062】
本実施形態の発明においても、被照射物Wに真空紫外線を照射した際に発生した酸素濃度の変動した大気が、対流によって筐体4の内部S2に進入してきても、光センサ6をエキシマランプ5に当接させ、光センサ6に入射された真空紫外線を酸素濃度の変動した大気の影響を受けない状態で可視光に変換して検知するようにしたので、被照射物Wへの真空紫外線の強度を所望の所定値に設定することができる。
なお、第6の実施形態の説明では、透過部材645と変換部材646を、可動体64側に設けた例で説明したが、第1の実施形態の光センサ6のように、光検知体61側に設けた場合であっても同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】第1の実施形態の発明に係るランプユニット2を具備し、エキシマランプ5の長手方向に沿った紫外線照射装置1の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示した紫外線照射装置1のA−A切断面から見た紫外線照射装置1の断面図である。
【図3】図1および図2に示したエキシマランプ5の拡大斜視図および拡大断面図である。
【図4】図1に示したランプユニット2の拡大断面図である。
【図5】ランプユニット2からエキシマランプ5が取り外されているときの光センサ6の状態、およびランプユニット2にエキシマランプ5が設置されているときの光センサ6の状態を示す図である。
【図6】第2の実施形態の発明に係るランプユニット2の拡大断面図である。
【図7】ランプユニット2からエキシマランプ5が取り外されているときの光センサ6の状態、およびランプユニット2にエキシマランプ5が設置されているときの光センサ6の状態を示す図である。
【図8】第3の実施形態の発明に係るランプユニット2を具備し、エキシマランプ11の長手方向に沿った紫外線照射装置1の概略構成を示す図である。
【図9】図8に示したエキシマランプ11の拡大斜視図および拡大断面図である。
【図10】図8に示したランプユニット2の拡大断面図である。
【図11】第4の実施形態の発明に係り、第2の実施形態に係る図6に示したランプユニット2と光センサ6の可動体64の構成が一部異なるランプユニット2の構成を示す一部拡大図である。
【図12】第5の実施形態の発明に係り、第2の実施形態に係る図6に示したランプユニット2と光センサ6の可動体64の構成が一部異なるランプユニット2の構成を示す一部拡大図である。
【図13】第6の実施形態の発明に係り、エキシマランプ5の長手方向に対して垂直方向に沿ったランプユニット2の構成を示す断面図である。
【図14】特許文献1に記載されている、エキシマランプ201の長手方向に対して垂直方向に沿ったランプユニット200の概略構成を示す断面図である。
【図15】図14に示されたエキシマランプ201の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0064】
1 紫外線照射装置
2 ランプユニット
3 搬送機構
4 筐体
41 筐体蓋部材
42 ランプ支持体
43 貫通孔
5 エキシマランプ
51 放電容器
52,53 外部電極
54 開口部
55 紫外線反射膜
551 開口部
6 光センサ
61 光検知体
611 光検知素子
612 電装体
62 第1の封止体
63 保持体
631 円筒部材
632 突出体
633 つば体
634 貫通孔
635 弾性部材
64 可動体
641 筒状部材
642 突出部
6421 係合面
643 落下防止部
644 貫通孔
645 透過部材
646 変換部材
647 蛍光ガラス
65 第2の封止体
66 可動体
661 透過部材
662 つば体
663 平坦部
664 突出部
7 ローラ
8 駆動部
9 搬入口
10 搬出口
11 エキシマランプ
111 放電管
112 封止部
113 内側電極
114 内管
115 外側電極
116 モリブデン箔
117 外部リード
W 被照射物
S1 筐体内部(密閉空間)
S2 筐体内部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紫外線を放射するエキシマランプと、前記紫外線を受光する光センサと、少なくとも該光センサを収納保持する筐体と、からなるランプユニットにおいて、
前記光センサは、可視光を検知する光検知体と、該光検知体に付設された筒状の保持体と、該保持体に移動可能に保持されると共に、前記エキシマランプに当接可能に設けられた筒状または柱状の可動体とを備え、前記エキシマランプからの紫外線を透過する透過部材と、該透過部材を透過した紫外線を可視光に変換する変換部材とは、該光検知体と該保持体と該可動体とに取り囲まれるように設けられた、ことを特徴とするランプユニット。
【請求項2】
前記透過部材と前記変換部材とを、該可動体の前記エキシマランプに当接する側に設けた、ことを特徴とする請求項1に記載のランプユニット。
【請求項3】
前記透過部材と前記変換部材に代えて、前記透過部材と前記変換部材の両機能を兼ね備えた部材を用いたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のランプユニット。
【請求項4】
前記可動体の前記エキシマランプに当接する当接面は、前記エキシマランプの前記可動体に当接する位置の外面形状に合うように形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれ1つの請求項に記載のランプユニット。
【請求項5】
前記筐体は、前記保持体を貫通させる貫通孔を除いて前記筐体を塞ぐ筐体蓋部材を備え、前記光検知体は、光検知素子と該光検知素子の受光信号を処理する電装体とからなり、前記光検知体と前記保持体との間に第1の封止体を介在させ、前記保持体と前記筐体蓋部材との間に第2の封止体を介在させたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つの請求項に記載のランプユニット。
【請求項6】
前記可動体は、前記保持体に対して摺動可能に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1つの請求項に記載のランプユニット。
【請求項7】
前記保持体に対して前記可動体を離間するように作用する弾性部材を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1つの請求項に記載のランプユニット。
【請求項8】
可視光を検知する光検知体と、該光検知体に付設された筒状の保持体と、該保持体に移動可能に保持されると共に、紫外線入射可能に設けられた筒状または柱状の可動体とを備え、紫外線を透過する透過部材と、該透過部材を透過した紫外線を可視光に変換する変換部材とは、該光検知体と該保持体と該可動体とに取り囲まれるように設けられた、ことを特徴とする光センサ。
【請求項9】
前記透過部材と前記変換部材とを、該可動体の前記紫外線入射口側に設けた、ことを特徴とする請求項8に記載の光センサ。
【請求項10】
前記透過部材と前記変換部材に代えて、前記透過部材と前記変換部材の両機能を兼ね備えた部材を用いたことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の光センサ。
【請求項11】
前記可動体は、前記保持体に対して摺動可能に設けられていることを特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれか1つの請求項に記載の光センサ。
【請求項12】
前記保持体に対して前記可動体を離間するように作用する弾性部材を設けたことを特徴とする請求項8ないし請求項11のいずれか1つの請求項に記載の光センサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−255038(P2009−255038A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−309188(P2008−309188)
【出願日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【出願人】(000102212)ウシオ電機株式会社 (1,414)
【Fターム(参考)】