説明

リモコンに個人情報を入力した通報装置。

【課題】一電話回線を使用する通報装置において、多人数の情報を登録し、その内の一人が、その人の所有するリモコンを作動させるだけで、確実にその人だけの情報を通報することができ、他の人も同様に情報を通報することのできる通報装置を提供する。
【解決手段】電話回線を使用して、任意先に通報することができる通報装置において、氏名・住所・状況(既往症等)の情報をそれぞれの人のリモコンに入力し、それ以外の固定メッセージを量産時に通報装置本体に入力し、それぞれの任意先に通報することができるように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一電話回線を使用する通報装置において、多人数の情報を登録
し、その内の一人が、リモコン作動させるだけで、確実にその人だけの情報を通報することのできる通報装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、福祉施設や警備会社等が扱っている通報装置は、一施設または一軒につき、一台の前記通報装置で氏名・住所等の通報者のみの情報しか送出できず、また、複数者の対応には識別番号やディスプレイ装置等の余分な設備が必要とされた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3276814号
【特許文献2】特許第3701961号
【特許文献3】特開2006−311142
【特許文献4】特開2007−213533
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】「NTT東日本 シルバーホン あんしんSIII」、NTT東日本、ホームページにて閲覧
【非特許文献2】「株式会社 セネス 福祉あんぜん電話」、サクサ株式会社、ホームページにて閲覧
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記先行技術における課題は、次の通りである。従来、福祉施設や警備会社等が扱っている通報装置は、一施設または一軒につき、一台の前記通報装置で氏名・住所等の通報者のみの情報しか送出できず、また、家庭や施設に複数の人が居れば、その人達の状況をそれぞれが通報装置や電話等で伝えければならない煩わしさがあり、さらに、複数者の対応には識別番号登録確認やディスプレイ装置等の余分な設備が必要とされ、費用が嵩み、容易に取り組むことができなかった。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、従来使用している通報装置の煩わしい作業や費用の嵩む設備をせず、通報者の人達がそれぞれの氏名・住所・状況(既往症等)を容易に通報できる通報装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明に係る一電話回線を使用する通報装置において、多人数の情報を登録し、その内の一人が、その人の所有するリモコンを作動させるだけで、確実にその人だけの情報を通報することのでき、他の一人が所有するリモコンを作動させると、その他の人だけの情報を通報することのできることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明による通報装置の作用・効果は、以下のとおりである。まず、前記通報装置を設置している施設や集合住宅で、性別・氏名・年齢・既往症の異なる人が、それぞれの部屋から通報しても、それぞれの情報確認を容易にすることができる。さらに、識別番号登録確認やディスプレイ装置等の余分な設備をする費用の必要はなく、ユーザー側に費用の嵩むこともなく安心を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明のそれぞれのリモコンから通報するシステムを示す図
【図2】従来のリモコンから通報するシステムを示す図
【図3】通報メッセージのうちの固定メッセージを示す表(一覧)
【図4】通報メッセージの登録(書き込み)内容を示す例を含む表
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係るリモコンに個人情報を入力した通報を行なうために好適な実施形態を図面を用いて説明する。図1は、基本となるそれぞれのリモコンから通報するシステムを説明する図である。
【0011】
図1において、それぞれのリモコンから通報を行なう。
まず、氏名・住所・状況(既往症等)の情報を入力しているリモコンAを作動させ、固定メッセージの入力されている通報装置本体1で、受信し、電話回線を使用して、任意先に通報することができる。また、同居の家族や同じ施設の別の人が氏名・住所・状況(既往症等)の情報を入力しているリモコンBを作動させ、前記通報装置本体1で、受信し、電話回線を使用して、任意先に通報することができる。さらに、リモコンCにおいても同様で、ID設定することにより相当数のリモコン設定をすることができ、より経済的に対応することができる。
図2においては、従来のリモコンから通報するシステムで、通報装置本体2にリモコンDの所有する人の氏名・住所・状況(既往症等)の情報を入力し、さらに、固定メッセージを入力する、前記リモコンDの所有する人専用の通報装置であった。
図3においては、通報メッセージのうちの固定メッセージを示す表(一覧)として、固定メッセージの音声情報部分とサービスメッセージ部分とに別記して表記しました。
図4においては、通報メッセージの登録(書き込み)内容を示す例を含む表を参考に添付しました。
【産業上の利用可能性】
【0012】
従来、福祉施設や警備会社等が扱っている通報装置は、一施設または一軒につき、一台の前記通報装置で氏名・住所等の通報者のみの情報しか送出できず、また、家庭や施設に複数の人が居れば、その人達の状況をそれぞれが通報装置や電話等で伝えければならない煩わしさがあり、さらに、複数者の対応には識別番号登録確認やディスプレイ装置等の余分な設備が必要とされ、費用が嵩み、容易に取り組むことができなかった。それらをせず、費用が嵩張らず、前記通報者の人達がそれぞれの氏名・住所・状況(既往症等)を容易に通報できるリモコンに個人情報を入力した通報を行なうことのでき、かなりの経費を節約でき、ユーザーの負担を軽減することができる。
また、被通報側として、一施設または一軒の内の誰が、どのような状態かが、より的確に把握することができる。
【符号の説明】
【0013】
1 通報機能以外に固定メッセージの入力されている通報装置本体
2 通報機能以外に固定メッセージと所有する人の氏名・住所・状況(既往症等)の情報とを入力されている通報装置本体
3 電源
A・B・C 固定メッセージの入力されているリモコン
D 通報機能のON情報を送出するだけのリモコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一電話回線を使用する通報装置において、多人数の情報を登録し、その内の一人が、その人の所有するリモコンを作動させるだけで、確実にその人だけの情報を通報することのでき、他の一人が所有するリモコンを作動させると、その他の人だけの情報を通報することのできることを特徴とする通報装置。
【請求項2】
氏名・住所・状況(既往症等)の情報を入力しているリモコンを作動させ、固定メッセージの入力されている通報装置本体で受信し、電話回線を使用して、任意先に通報することができ、また、同時でない違う時に、同居の家族や同じ施設の別の人が氏名・住所・状況(既往症等)の情報を入力している前記リモコンと違う別のリモコンを作動させ、前記通報装置本体で、受信し、電話回線を使用して、任意先に通報することができることを特徴とする請求項1に記載の通報装置。
【請求項3】
氏名・住所・状況(既往症等)の情報をそれぞれの人のリモコンに入力し、それ以外の固定メッセージを量産時に入力する通報装置本体で構成され、電話回線を使用して、任意先に通報することができることを特徴とする請求項1又は2に記載の通報装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2010−176482(P2010−176482A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−19552(P2009−19552)
【出願日】平成21年1月30日(2009.1.30)
【出願人】(593031229)
【Fターム(参考)】