説明

ロケーター貼り止め装置

【課題】段ボール紙、板紙等のシートを打ち抜く抜型に、折目形成用補助材をセッティングするに際し、そのセッティングが正確に行われるように該折目形成用補助材に予めロケーターを貼り止めするためのロケーター貼り止め装置を提供する。
【解決手段】上面中央にロケーター7を配設した状態にて折目形成用補助材6を一定速度で水平に搬送するコンベアベルト50と、一対の粘着テープ21a,21bがその粘着面を下にして引き出されるテープ保持部17と、下面に粘着テープと略同幅の一対の案内溝27a,27bが隣り合わせに形成されたガイド部材24と、弾性パッド37a,37bにより粘着テープを軽く押圧する軽押圧ローラ30と、粘着テープを圧下し該粘着テープを折目形成用補助材に貼着する重押圧ローラ60と、外周面に一対の喰込用フランジ86a,86bが形成された喰込ローラ85を具備してなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、段ボール紙、板紙等のシートを打ち抜く抜型の基板に折目形成用補助材をセッティングするに際し、セッティングが正確に行われるように該折目形成用補助材にロケーターを粘着テープによって貼り止めるためのロケーター貼り止め装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図1に示すように、段ボール紙,板紙等のシート1を打ち抜くための抜型2には、刃物3が突設されているほか、シート1に折目を付けるための押罫4が突設され、該抜型2と対向する基板5に該押罫4の先端縁両側に対向するように折目形成用補助材6が貼り付けられ、図2に示したように、刃物3によってシート1が打ち抜かれると同時に、押罫4がシート1を該補助材6に押し付けることで、該シート1に折目が形成されるようにしている。
上記折目形成用補助材6は、図3に示したように、下面に粘着材が塗布された一定幅の両面粘着テープ6a上に、耐磨耗性、耐衝撃性に優れたシート状のファイバー積層材(バルカナイズドファイバー)からなる2本の帯状体6b,6bを間隔6cを隔てて平行に貼着してなるもので、該帯状体6b,6bの厚さや間隔6c、材質等は、前記シート1の厚さや紙質等によって適宜決定される。
【0003】
上記折目形成用補助材6を基板5に貼り付ける(セッティングする)に際しては、図4、図5に示したように折目形成用補助材6に粘着テープ(セロファンテープ)8によって予めロケーター7を貼り止めてなるもの(一般に「面切テープ」と称されている)を使用することにより該補助材6を基板5に正確にセッティングできるようにしている。このロケーター7は、頂部7aに嵌合溝7bが形成され、下面中央線上に突条7cが一体に形成されたプラスチック製の横断面山形のもので、図6に示したように、前記押罫4の先端部に嵌合溝7bが嵌るように該ロケーター7および折目形成用補助材6を押罫4の先端部に取り付けた後、図7に示したように、該抜型2を基板5に接近させることで両面粘着テープ6aが基板5に粘着し、補助材6が基板5に正確にセッティングされるようにするものである。なお、折目形成用補助材6をこのように基板5にセッティングした後は、上記ロケーター7および粘着テープ8は取り除かれ、補助材6のみを基板5にセッティングした状態とすることで、図1、図2に示したように折目形成用として使用できるようになる。
なお、下記特許文献1の図4には、上記のような、抜型、押罫、折目形成用補助材(折目形成用母型)等の作用が示されている。
【0004】
【特許文献1】特開平9−300299号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、粘着テープ8によってロケーター7を折目形成用補助材6に貼り止めるに際しては、粘着テープ8をロケーター7と補助材6の境に正確に貼らなければならないが、これを手作業によって行おうとすると、粘着テープ8が横ズレし易く、非常に注意深く行わねばならないために、作業性・生産性が悪いという問題がある。
そこで、本発明は、粘着テープ8によってロケーター7を折目形成用補助材6に簡単に正確に貼り止めし得る専用装置、即ち、ロケーター貼り止め装置を提供し、このような課題を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そのために本発明に係るロケーター貼り止め装置は、頂部に嵌合溝が形成された横断面山形のロケーターを折目形成用補助材の上面中央に粘着テープによって貼り止めるための装置であって、折目形成用補助材の上面中央にロケーターを配設した状態にて該折目形成用補助材を長手方向に一定速度で水平に搬送するコンベアベルトと、それぞれ粘着テープが巻回された一対のテープ巻回体が保持され該粘着テープをその粘着面を下にして引き出し得るようにしたテープ保持部と、下面に粘着テープと略同幅の一対の案内溝が隣り合わせに形成され前記テープ保持部から引き出された粘着テープが該折目形成用補助材が搬送されるに従い該折目形成用補助材の上方から次第に接近するように案内するガイド部材と、該ガイド部材の次に設けられており中心線上に前記嵌合溝に遊嵌する位置決用フランジが形成され該位置決用フランジの両側に設けられた弾性パッドにより粘着テープを軽く押圧することで該粘着テープが折目形成用補助材の帯状体の上面からロケーターの両側縁部上面に跨って接するようにする軽押圧ローラと、該軽押圧ローラよりも後段に設けられていて粘着テープを圧下し該粘着テープを折目形成用補助材に貼着する重押圧ローラと、外周面に一対の喰込用フランジが形成され該喰込用フランジが折目形成用補助材に貼着された粘着テープの帯状体とロケーターとの架橋部分を押圧する喰込ローラを具備してなることを特徴とする。
また、本発明は上記ロケーター貼り止め装置において、軽押圧ローラの次に設けられていて一対の重錘体が独立して上下動するように保持され該重錘体の下端面により粘着テープの上面を押圧する重力利用押圧部と、喰込ローラの次に設けられていて粘着テープを圧下し該粘着テープを折目形成用補助材に貼着する第2の重押圧ローラを具備してなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
上記構造のロケーター貼り止め装置によれば、折目形成用補助材へのロケーター貼り止めを粘着テープが横ズレすることなく正確に簡単にすることができる。このため手作業に依存した場合のような、手間や技を要さず、作業性・生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】折目形成用補助材の作用を示す抜型と基板の縦断面図。
【図2】折目形成用補助材の作用を示す抜型と基板の縦断面図。
【図3】面切テープの分解斜視図。
【図4】面切テープの斜視図。
【図5】面切テープの横断面図。
【図6】面切テープをセッティングする過程を示す抜型と基板の縦断面図。
【図7】面切テープをセッティングする過程を示す抜型と基板の縦断面図。
【図8】本発明に係るロケーター貼り止め装置の右半分の正面図。
【図9】本発明に係るロケーター貼り止め装置の左半分の正面図。
【図10】図8のA−A線断面拡大図。
【図11】図8のB−B線断面拡大図。
【図12】図8に示した装置のガイド部材を下方から見た斜視図。
【図13】図8のC−C線断面拡大図。
【図14】図8のD−D線断面拡大図。
【図15】図8のE−E線断面拡大図。
【図16】図8のF−F線断面拡大図。
【図17】図9のG−G線断面拡大図。
【図18】図9のH−H線断面拡大図。
【図19】図18の要部拡大図。
【図20】図9のI−I線断面拡大図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に本発明に係るロケーター貼り止め装置の実施形態を説明する。図8と図9はこの装置の右半分と左半分の正面図である。10は装置部品組付のために鉛直に支持された竪板で、該竪板の前面に送込レール11a,11bが一直線上に連なるようにそれぞれボルト12により水平に固設される。該送込レール11a,11bは上面に前記折目形成用補助材6と略同幅の凹溝13が形成され、該凹溝13中に摺動可能に該折目形成用補助材6が配置され、該折目形成用補助材6は後述するコンベヤベルトおよび重押圧ローラにより挟着されその回転駆動によって引っ張られることにより、一定速度で水平に矢印の方向に搬送される。14a〜14dは、該折目形成用補助材6に対し斜め上方から前記ロケーター7を重合させるために該ロケーター7を案内するべく竪板10の前面に回転自在に軸支されたガイドローラで、図10に示したように、該ガイドローラの外周面にロケーター7の横断面形状に倣うガイド溝15が形成され、該ガイド溝に該ロケーター7を合致させることで該ロケーター7が横ズレすることなく折目形成用補助材6上に導かれるようにしている。
【0010】
16a,16bは送込レール11a,11bの間に位置するように竪板10の前面に突設された支軸17a,17bによりそれぞれ回転自在に軸支された一対の圧着ローラで、折目形成用補助材6とロケーター7が矢印の方向に進行し、図11にも示すように、該圧着ローラ間に入ることにより、該ロケーター7に形成されている突条7cを折目形成用補助材6の帯状体6b,6b間に嵌合させる。なお、一方の圧着ローラ16aの外周面にもロケーター7の横断面形状に倣うガイド溝16cが形成され該ロケーター7が横ズレすることのないようにしている。
【0011】
また、18はテープ保持部で、該テープ保持部は、竪板10に突設した支軸18aに円板状のスペーサ19a〜19cを介在させて一対のテープ巻回体20a,20bをそれぞれ回転自在に支持してなり、該テープ巻回体20a,20bから透明セロファンからなる粘着テープ21a,21bがそれぞれその粘着面を下にして引き出され、引き出された粘着テープ21a,21bはガイドローラ22を経ることにより緩やかな傾斜状となるように転向され、竪板10の前面にボルト23により固設されたガイド部材24の下側に導かれる。なお、25は粘着テープ21a,21bの有無を検出するために竪板10の前面に固着されたセンサである。
【0012】
ガイド部材24は、図12に下方から見た斜視図を示すように、一定厚さのブロック形のもので、側面に貫通状に一対の縦長孔26が形成され、ボルト23を該縦長孔に貫挿することにより、該ガイド部材24の取付高さが調節されるようにしている。なおここで使用しているボルト23は、頭部に六角レンチを係合し得る六角穴が形成された六角穴付きボルトであり、この種の六角穴付きボルトを以降に説明する部材の取付にも用いているので、以降はこの六角穴付きボルトのことを単にボルトという。該ガイド部材24は下面に粘着テープ21a,21bと略同幅で幅方向に谷形に傾斜した一対の案内溝27a,27bが隔壁28を隔てて隣り合わせに形成され、かつ、該案内溝27a,27bの深さは粘着テープ21a,21bの進行方向に向かって次第に浅くなるように形成され、これによって粘着テープ21a,21bを図13に示したように幅方向に傾斜状にするとともにその姿勢で次第に折目形成用補助材6、ロケーター7に接近させ得るようにしている。
【0013】
30はガイド部材24の次に粘着テープ21a,21bに作用するように設けられた第1の軽押圧ローラである。該軽押圧ローラ30は、図14に示したように、軸受部材31の下端部に設けられた支軸32に回転自在に支持され、該軸受部材31は竪板10の前面に一対の平行なガイド板38を突設し該ガイド板の間に上下に摺動可能に配設される。また、該軸受部材31に縦長孔33が形成され該縦長孔33に貫挿したボルト34の先端を竪板10に螺合するとともに、該軸受部材31の上部に形成されたネジ孔にボルト35を螺合し、竪板10の前面に水平に固定板39を突設し、該固定板を上下に貫く孔36に該ボルト35を回転自在に貫挿してなる。このため、該ボルト35を回転することで軸受部材31が縦長孔33の範囲内にて上下に高さ調節され、前記ボルト34を締結することでその高さが固定される。該軽押圧ローラ30は、外周面の中心線上に位置決用フランジ37cが形成され該位置決用フランジの両側に軟弾性の材料からなる弾性パッド37a,37bがリング状に形成され、該弾性パッドが粘着テープ21a,21bを上から軽く押圧することで、粘着テープ21a,21bの粘着面を折目形成用補助材6の帯状体6b,6bの上面からロケーター7の両側縁部上面に跨って軽く接しさせる。
【0014】
40は軽押圧ローラ30の次に設けられた重力利用押圧部である。該重力利用押圧部40は、図15、図16にも示したように、竪板10の前面に一対の案内溝41a,41bを有する縦レール状部材42を固設し、蓋板44を該縦レール状部材42の前面にボルト45により固定し、該案内溝41a,41b中に角柱状の重錘体43a,43bを上下に摺動自在に配設し、該蓋板44に縦長孔46a,46bを形成し、ボルト47a,47bを該縦長孔46a,46bに遊嵌するとともに該ボルト47a,47bの先端を重錘体43a,43bの前面に螺合してなる。そして、一方の重錘体43aの下端面を図15に示したように一方の帯状体6bの上面およびロケーター7の片側の側縁部上面に当たるように段違い切欠状に形成し、他方の重錘体43bの下端部を図16に示したように他方の帯状体6bの上面およびロケーター7の他側の側縁部上面に当たるように段違い切欠状に形成している。こうして一対の重錘体43a,43bがそれぞれ独立して上下動するように支持され、該重錘体43a,43bの下端面によりそれぞれ粘着テープ21a,21bの上面を押圧し得るようにしている。
【0015】
図9に、上記重力利用押圧部40の後段に設けられるコンベヤベルト50と、該コンベヤベルト50の搬送面と相対するように設けられる第1の重押圧ローラ60、第2の軽押圧ローラ80、喰込ローラ85、歯付ローラ90、第2の重押圧ローラ95を示す。コンベヤベルト50は、竪板10の前面に支持レール51をボルト52により水平に固設し、該支持レール51の両端部外に駆動ローラ53a,53bを設け、該駆動ローラ53a,53bの下部に転向ローラ54a,54bを設け、該各ローラに無端状のコンベヤベルト50を張設し、該コンベヤベルト50が支持レール51によって支持されるようにしてなり、該駆動ローラ53a,53bをモータ(図示省略した)により定速回転させることにより、該コンベヤベルト50を矢印の方向に循回動させる。そして、粘着テープ21a,21bが押圧された折目形成用補助材6、ロケーター7が該コンベヤベルト50上に導かれる。
【0016】
重押圧ローラ60は、図17に示したように、上記駆動ローラ53aの真上に設けられるもので、該重押圧ローラ60の外周面の中央にロケーター7の頂部7aが遊嵌する溝61が形成され、該溝61の中央に位置決用フランジ61aが形成され、該位置決用フランジ61aがロケーター7の嵌合溝7bに遊嵌し、該溝61の両側部位は、帯状体6b,6bの上面およびロケーター7の側縁部上面に倣った形状に形成されている。該重押圧ローラ60は支軸62により軸受部材63に回転自在に支持され、図示省略したタイミングベルトを介してモータに連結され、矢印で示した方向に一定速度で回転駆動される。64は該軸受部材63の上部に設けられた高さ調節板、65は竪板10の前面に水平に突設された固定板で、該固定板を上下に貫く孔66にボルト67を回転自在に貫挿し、該ボルト67の下端部を高さ調節板64に螺合するとともに、該高さ調節板64に形成された縦長孔68にボルト69を遊嵌し、該ボルト69を竪板10の前面に固植している。そして、高さ調節板64と軸受部材63との間にコイル状のバネ70を圧縮状態にて配設するとともに、軸受部材63の上部に形成された縦長孔71にボルト72を遊嵌し、該ボルト72を高さ調節板64に固植している。このため、ボルト67を回転することで高さ調節板64が縦長孔68の範囲内にて上下に高さ調節され、該高さ調節板64に対しバネ70により軸受部材63が弾性的に押し下げられる。
【0017】
このため、溝61にロケーター7の頂部7aが遊嵌した状態にて該重押圧ローラ60がバネ70の弾性も加わって強く圧下し、粘着テープ21a,21bを帯状体6b,6bおよびロケーター7に強く圧着させる。なお、該重押圧ローラ60は、モータ(図示省略した)に連繋されており、その周速度がコンベヤベルト50と同じ速度となるように駆動される。
75は固定板65上に設けたダイヤルゲージ、76は高さ調節板64にボルト77により固定した張出杆で、該ダイヤルゲージ75の主軸先端を該張出杆76上に当接させている。これにより高さ調節板64の設定高さの変動が高精度で読み取られ、重押圧ローラ60による圧着力が常に最適となるように管理される。
【0018】
重押圧ローラ60の次には、コンベヤベルト50の支持レール51と相対する上部に第2の軽押圧ローラ80と喰込ローラ85と歯付ローラ90がこの順に設けられる。第2の軽押圧ローラ80は重押圧ローラ60と同じくタイミングベルトを介してモータに連結され、矢印で示した方向に一定速度で回転駆動されるものであるが、その他の構成は図14に示した前記軽押圧ローラ30と同様であるので、同一部分または相当部分に同一符号を付すことによりその説明を省略する。そして、軽押圧ローラ80を設けたことにより、該軽押圧ローラ80の弾性パッド37a,37bがこの段階でまた粘着テープ21a,21bを上から軽く押圧する。
【0019】
喰込ローラ85は、図18に示すように、外周面に一対の薄板状の喰込用フランジ86a,86bを形成してなるもので、該喰込ローラ85は軸受部材87に設けられた支軸88に回転自在に支持される。該軸受部材87についても、前記軸受部材31と同様に、竪板10の前面に一対の平行なガイド板38を突設し該ガイド板の間に上下に摺動可能に配設され、該軸受部材87に縦長孔33が形成され、該縦長孔33に貫挿したボルト34の先端を竪板10に螺合するとともに、該軸受部材87の上部に形成されたネジ孔にボルト35を螺合し、竪板10の前面に水平に固定板31を突設し、該固定板を上下に貫く孔36に該ボルト35を回転自在に貫挿してなる。このため、該ボルト35を回転することで軸受部材87が縦長孔33の範囲内にて上下に高さ調節され、ボルト34を締結することでその高さが固定される。このため喰込ローラ85の高さを適宜設定することで、喰込用フランジ86a,86bが粘着テープ21a,21bの帯状体6b,6bとロケーター7との段差に基づく架橋部分を押圧し、該粘着テープ21a,21bを隙間無く密着させることができる。図19にこの状態を拡大して示すが、この粘着テープの密着部分は図示の便宜上なおも離間させて示す。
【0020】
歯付ローラ90は、図20に示したように、外周面に定ピッチで歯形が形成されたもので、該歯付ローラ90は軸受部材91の下端部に設けられた支軸92に回転自在に支持され、該軸受部材91はボルト93を回転することで前記喰込ローラ85と同様に設定高さを調節可能に構成している。従って該歯付ローラ90についても同一部分は同一符号にて示す。該歯付ローラ90はその歯先がロケーター7の頂部7aを押圧するように設定され、該歯付ローラ90が該頂部7aに当たって従動回転することで該頂部7aに長手方向に定ピッチで凹窪を形成させる。
【0021】
第2の重押圧ローラ95はコンベヤベルト50の駆動ローラ53bの真上に設けられる。なお、該重押圧ローラ95は、前記重押圧ローラ60と同様の構成であるので、同一部分に同一符号を付す。該重押圧ローラ95にあっても、図17に示したように、溝61にロケーター7の頂部7aを遊嵌した状態にて粘着テープ21a,21bを帯状体6b,6bおよびロケーター7に強く圧着させ、該粘着テープ21a,21bを帯状体6b,6bとロケーター7との隙間に確実に密着させる。こうして、粘着テープ21a,21bが横ズレすることなく折目形成用補助材6対しロケーター7が貼り止められ、その製品(面切テープ)97が送出レール96上に連続的に送り出される。
【0022】
このため、このロケーター貼り止め装置によれば、細かな注意要さずに非常に簡単に連続的にロケーター7を折目形成用補助材6に貼り止めることができ、いわゆる面切テープの製作を容易にすることができる。
【符号の説明】
【0023】
6 折目形成用補助材
6b,6b 帯状体
7 ロケーター
7a 頂部
7b 嵌合溝
7c 突条
11a,11b 送込レール
18 テープ保持部
21a,21b 粘着テープ
24 ガイド部材
27a,27b 案内溝
30 第1の軽押圧ローラ
37a,37b 弾性パッド
37c 位置決用フランジ
40 重力利用押圧部
43a,43b 重錘体
50 コンベヤベルト
60 第1の重押圧ローラ
61 溝
61a 位置決用フランジ
64 高さ調節板
70 バネ
80 第2の軽押圧ローラ
85 喰込ローラ
86a,86b 喰込用フランジ
95 第2の重押圧ローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
頂部に嵌合溝が形成された横断面山形のロケーターを折目形成用補助材の上面中央に粘着テープによって貼り止めるための装置であって、折目形成用補助材の上面中央にロケーターを配設した状態にて該折目形成用補助材を長手方向に一定速度で水平に搬送するコンベアベルトと、それぞれ細幅の粘着テープが巻回された一対のテープ巻回体が保持され該粘着テープをその粘着面を下にして引き出し得るようにしたテープ保持部と、下面に粘着テープと略同幅の一対の案内溝が隣り合わせに形成され前記テープ保持部から引き出された粘着テープが該折目形成用補助材が搬送されるに従い該折目形成用補助材の上方から次第に接近するように案内するガイド部材と、該ガイド部材の次に設けられており中心線上に前記嵌合溝に遊嵌する位置決用フランジが形成され該位置決用フランジの両側に設けられた弾性パッドにより粘着テープを軽く押圧することで該粘着テープが折目形成用補助材の帯状体の上面からロケーターの両側縁部上面に跨って接するようにする軽押圧ローラと、該重力利用押圧部の次に設けられていて粘着テープを圧下し該粘着テープを折目形成用補助材に貼着する重押圧ローラと、外周面に一対の喰込用フランジが形成され該喰込用フランジが折目形成用補助材に貼着された粘着テープの帯状体とロケーターとの架橋部分を押圧する喰込ローラを具備してなることを特徴とするロケーター貼り止め装置。
【請求項2】
軽押圧ローラの次に設けられていて一対の重錘体が独立して上下動するように保持され該重錘体の下端面により粘着テープの上面を押圧する重力利用押圧部と、喰込ローラの次に設けられていて粘着テープを圧下し該粘着テープを折目形成用補助材に貼着する第2の重押圧ローラを具備してなる請求項1に記載したロケーター貼り止め装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−22900(P2013−22900A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−161780(P2011−161780)
【出願日】平成23年7月25日(2011.7.25)
【出願人】(593007774)株式会社千代田 (3)
【Fターム(参考)】