説明

ロック装置

【課題】第1、第2のロッドの片掛かりやロッドの抜け不良を抑制できる車両用収容装置の提供。
【解決手段】可動部材2を固定部材1に対して閉位置にロックするロック装置10であって、可動部材2に設けられる第1、第2のロッド20,30と、可動部材2に設けられ第1、第2のロッド20,30と連結され第1、第2のロッド20.30を互いに反対方向に同期させるリンク40と、固定部材1に設けられ第1、第2のロッド20、30が出入りするロック受け部50と、を有しており、リンク40が、回動軸部41と、回動軸部41から一側に延びる第1のアーム部42と、回動軸部41から他側に延びる第2のアーム部43と、を備えており、第1のアーム部42で第1のロッド20と連結され、第2のアーム部43で第2のロッド30と連結されている、ロック装置10。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用グローブボックス等に設けられるロック装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2005−104192号公報は、固定部材に対して開閉動可能な可動部材を固定部材に対して閉位置にロックするロック装置を開示している。ロック装置は、可動部材に左右方向に延びて設けられる第1、第2のロッドと、第1、第2のロッドに連結され第1、第2のロッドを互いに反対方向に同期させるギアと、固定部材に設けられ第1、第2のロッドの先端部が出入りするロック受け部と、を備えている。
【0003】
しかし、従来のロック装置にはつぎの問題点がある。
ギアを用いているため、第1、第2のロッドとギアとを正規の位置からずれて組付けてしまう(連結してしまう)おそれがある。第1、第2のロッドとギアとの組付け位置(連結位置)がずれると、左右のロッドの先端部とロック受け部との嵌合ラップ量が左右で異なってしまい、その事がロッドの片掛かりや、ロッドの抜け不良の原因となる。
そのため、ギアと第1、第2のロッドの単品精度を満足しなければならないだけでなく、ロッドとギアとを組付けるときには、その工程で十分に組付け位置管理をしなければならず、日常の工程管理が非常に大変である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−104192号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、従来に比べて第1、第2のロッドの片掛かりやロッドの抜け不良を抑制できる車両用収容装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 固定部材に対して開閉動可能な可動部材を前記固定部材に対して閉位置にロックするロック装置であって、
前記固定部材と前記可動部材の一方に設けられる第1、第2のロッドと、前記固定部材と前記可動部材の一方に設けられ前記第1、第2のロッドと連結され該第1、第2のロッドを互いに反対方向に同期させるリンクと、前記固定部材と前記可動部材の他方に設けられ前記第1、第2のロッドが出入りするロック受け部と、を有しており、
前記リンクは、前記固定部材と前記可動部材の一方に設けられる回動軸部と、該回動軸部から一側に延びる第1のアーム部と、前記回動軸部から他側に延びる第2のアーム部と、を備えており、前記第1のアーム部で前記第1のロッドと連結され、前記第2のアーム部で前記第2のロッドと連結されており、
前記第1のロッドは、前記リンク側に突出する第1のロッド側突起部を備えており、前記第2のロッドは、前記リンク側に突出する第2のロッド側突起部を備えており、
前記リンクの第1のアーム部には、前記第1のロッド側突起部が嵌め込まれる第1の孔が設けられており、前記リンクの第2のアーム部には、前記第2のロッド側突起部が嵌め込まれる第2の孔が設けられており、
前記リンクは、前記第1のロッド側突起部が前記第1の孔に嵌め込まれることで前記第1のロッドと連結されており、前記第2のロッド側突起部が前記第2の孔に嵌め込まれることで前記第2のロッドと連結されており、
前記第1の孔と第2の孔は長孔形状であり、
前記第1の孔と第2の孔の長手方向は、前記回動軸部から直線状に離れる方向である、
ロック装置。
【発明の効果】
【0007】
上記(1)のロック装置によれば、リンクが、回動軸部と第1、第2のアーム部を備えており、第1のアーム部で第1のロッドと連結され第2のアーム部で第2のロッドと連結されているため、リンクが回動軸部まわりに回動したとき、第1、第2のアーム部が互いに反対方向に動き、第1、第2のロッドを互いに反対方向に同期させて動かすことができる。すなわち、リンクを用いているため、第1、第2のロッドとリンクとの組付け時にずれて組付けてしまう事は起こり得ず、第1、第2のロッドとリンクの単品精度が満足されれば、第1、第2のロッドの先端位置はロック受け部に対して正規の位置を確保できる。そのため、第1、第2のロッドのロック受け部との嵌合ラップ量が左右で異なることを従来に比べて抑制でき、第1、第2のロッドの片掛かりや抜け不良が発生することを従来に比べて抑制できる。
また、第1のロッド側突起部をリンクの第1の孔に嵌め込み、第2のロッド側突起部をリンクの第2の孔に嵌め込むだけで、第1、第2のロッドとリンクを連結できる。
また、第1、第2の孔が長孔形状であるため、第1、第2のロッド側突起部が第1、第2の孔内で第1、第2の孔の長手方向に拘束を受けることを抑制できる。そのため、第1、第2のロッド側突起部は、第1、第2の孔内で第1、第2の孔の長手方向に移動することができる。そのため、リンクが回動しても、第1、第2のロッドの姿勢が傾くことを抑制できる。その結果、リンクが回動しても、第1、第2のロッドとロック受け部との間に発生する摺動抵抗を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明参考例のロック装置が設けられる車両用収容装置の正面図である。
【図2】本発明参考例のロック装置の、可動部材とロック装置の透視背面図である。
【図3】本発明参考例のロック装置の、第1、第2のロッドとリンクとの分解斜視図である。
【図4】本発明参考例のロック装置の、第1、第2のロッドとリンクとの嵌合部位での断面図である。
【図5】本発明参考例のロック装置の、リンクの正面図である。
【図6】本発明参考例のロック装置の、リンクの回動範囲を示したリンクの正面図である。
【図7】本発明実施例のロック装置の、可動部材とロック装置の透視背面図である。
【図8】本発明実施例のロック装置の、第1、第2のロッドとリンクとの嵌合部位での断面図である。
【図9】本発明実施例のロック装置の、リンクの回動範囲を示したリンクの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1〜図6は、本発明参考例のロック装置を示しており、図7〜図9は、本発明実施例のロック装置を示している。ただし、図1は、本発明実施例にも適用可能である。
本発明参考例と実施例にわたって共通する部分には、本発明参考例と実施例にわたって同じ符号を付してある。
まず、本発明参考例と実施例にわたって共通する部分を説明する。
本発明のロック装置10は、インストルメントパネルの助手席側に配置される車両用グローブボックス用ロック装置であってもよく、グローブボックスの上方に配置される車両用アッパボックス用ロック装置であってもよい。以下、本発明および図示例では、車両用収容装置が車両用グローブボックス装置である場合を説明する。
【0010】
本発明のロック装置10は、図2に示すように、固定部材1に対して開閉動可能な可動部材2を固定部材1に対して閉位置にロックする装置である。固定部材1は、車両の内装部材であるインストルメントパネルまたはインストルメントパネルに対して固定されている部材である。可動部材2は、インストルメントパネルに設けられるグローブボックス本体が下端部の回動軸芯周りに開閉する場合、グローブボックス本体であり、インストルメントパネルに収容部を設けインストルメントパネルに設けられるドアのみが下端部の回動軸芯周りに開閉する場合、ドアである。
【0011】
可動部材2は、ロック装置10がアンロックされれば、下端部の回動軸芯周りに回転して開き、閉めるときは、下端部の回動軸芯周りに手で可動部材2を持ち上げる。閉めた状態でロック装置10をロックすれば、可動部材2は、閉状態を維持する。
【0012】
ロック装置10は、固定部材1と可動部材2の一方に設けられる一対の第1、第2のロッド20,30と、固定部材1と可動部材2の一方に設けられ第1、第2のロッド20,30と連結され第1、第2のロッド20,30を互いに反対方向に同期させるリンク40と、固定部材1と可動部材2の他方に設けられ第1、第2のロッド20,30が出入りするロック受け部50と、を有する。なお、本発明実施例および図示例では、第1、第2のロッド20,30とリンク40が可動部材2に設けられ、ロック受け部50が固定部材1に設けられる場合を示す。ロック装置10は、さらに、図1に示すように、操作部60を有する。
【0013】
第1、第2のロッド20,30は、型費低減のため、同じ金型で成形されることが望ましい(同形状とされることが望ましい)。第1、第2のロッド20,30は、図2に示すように、可動部材2の左右方向両側部に対応させて配置される。第1、第2のロッド20,30が可動部材2の左右方向両側部に対応させて配置されるため、車両用グローブボックス装置の建付け性がよい。また、第1、第2のロッド20,30が可動部材20の左右両側部に対応させて配置されているため、左右片側だけでなく両側でロックでき、可動部材2の変形や作動不良が起こりにくくなっている。第1、第2のロッド20,30は、可動部材2の左右方向(車両左右方向)に延びている。第1、第2のロッド20,30は、可動部材2が閉状態にあるときのみ各先端部21、31がロック受け部50に出入りする。
【0014】
第1のロッド20は、図3に示すように、第1のロッド20の延び方向と直交する方向にリンク40側に突出する、第1のロッド側突起部22を備えている。第1のロッド側突起部22はリンク40に設けられる第1の孔42aに嵌め込まれている(挿入されている、入り込んでいる)。第2のロッド30は、第2のロッド30の延び方向と直交する方向にリンク40側に突出する、第2のロッド側突起部32を備えている。第2のロッド側突起部32はリンク40に設けられる第2の孔43aに嵌め込まれている(挿入されている、入り込んでいる)。
【0015】
第1、第2のロッド側突起部22、32の横断面形状は、円形である。第1、第2のロッド側突起部22,32の突出方向先端部には、それぞれ、リンク40の孔42a、43aの周縁部に引っ掛かり第1、第2のロッド側突起部22,32がリンク40の孔42a、43aから抜けることを防止するために、抜け防止用爪23,33が設けられている。 第1、第2のロッド20,30の少なくとも一方は、図2に示すように、リターンスプリング34により、可動部材2に対して、ロック受け部50に嵌る方向に(第1、第2のロッド20,30が可動部材2から突出する方向に)常時付勢されている。
【0016】
リンク40は、上下方向に延びている。リンク40は、可動部材2に設けられる回動軸部41と、回動軸部41から上側(一側)に延びる第1のアーム部42と、回動軸部41から下側(他側)に延びる第2のアーム部43と、を備える。
【0017】
リンク40は、可動部材2に回動軸部41で回動可能に支持される(取付けられる)。回動軸部41は、リンク40の上下方向中央部に位置している。
【0018】
第1のアーム部42には、図3に示すように、第1のロッド側突起部22が嵌め込まれる第1の孔42aが設けられている。第1のアーム部42は、第1の孔42aに第1のロッド側突起部22が嵌め込まれることで第1のロッド20と連結される。第2のアーム部43には、第2のロッド側突起部32が嵌め込まれる第2の孔43aが設けられている。第2のアーム部43は、第2の孔43aに第2のロッド側突起部32が嵌め込まれることで第2のロッド30と連結される。
【0019】
第1、第2の孔42a、43aは丸孔形状であってもよく(実施例1)、長孔形状であってもよい(実施例2)。第1、第2の孔42a、43aは、回動軸部41に対して対称な位置に設けられている。
リンク40は、第1、第2のアーム部41,42で第1のロッド20、第2のロッド30に連結されているため、第1、第2のロッド20,30が可動部材2に対してロッド延び方向に移動したとき、可動部材2に対して回動軸部41周りに回動する。
【0020】
ロック受け部50は、固定部材1に設けられる孔、または、凹部からなる。ロック受け部50は、図2に示すように、可動部材2の左右両側に設けられている。左右のロック受け部50の一方は、第1のロッド20の先端部21を受け入れ可能とされており、左右のロック受け部50の他方は、第2のロッド30の先端部31を受け入れ可能とされている。
【0021】
操作部60は、固定部材1と可動部材2のうち、固定部材1側に取付けられていてもよく、可動部材2側に取付けられていてもよい。なお、図示例では、操作部60が固定部材1側に取付けられている場合を示している。操作部60は、運転者の操作性向上のため、可動部材2の左右方向中央位置よりも運転席に近い位置に配置されている。
【0022】
操作部60は、図1に示すように、プッシュ式のノブ61を備えている。ノブ61を押すことにより、リンク40を回転させるとともにロック受け部50に嵌っている第1、第2のロッド20,30をロック受け部50から押し出し、ロック状態が解除される。可動部材2を手で持ち上げて回転させ閉めると、第1、第2のロッド20,30の先端部21,31の図示略の傾斜面が固定部材1に当り固定部材1により押し込まれる。このときもリンク40は回転する。可動部材2が閉位置に達すると、リンク40が回転するとともに第1、第2のロッド20,30がロック受け部50に嵌りロック装置10は自動的にロックする。
【0023】
ここで、本発明参考例と実施例にわたって共通する作用を説明する。
本発明では、リンク40が、回動軸部41と第1、第2のアーム部42,43を備えており、第1のアーム部42で第1のロッド30と連結され第2のアーム部43で第2のロッド30と連結されているため、リンク40が回動軸部41まわりに回動したとき、第1、第2のアーム部42,43が互いに反対方向に動き、第1、第2のロッド20,30を互いに反対方向に同期させて動かすことができる。すなわち、リンク40を用いているため、第1、第2のロッド20,30とリンク40との組付け時にずれて組付けてしまう事は起こり得ず、第1、第2のロッド20,30とリンク40との組付け位置管理が従来に比べて非常に容易になる。そのため、第1、第2のロッド20,30とリンク40の単品精度が満足されれば、第1、第2のロッド20,30の先端位置はロック受け部50に対して正規の位置を確保できる。そのため、第1、第2のロッド20,30のロック受け部50との嵌合ラップ量が左右で異なることを従来に比べて抑制でき、第1、第2のロッド20,30の片掛かりや抜け不良が発生することを従来に比べて抑制できる。
【0024】
従来のロック装置では、ギアを用いているため、ギアの保持およびギアと第1、第2のロッドとの外れ防止のためにギアホルダを要するが、本発明実施例では、リンク40を用いているため、リンク40を可動部材2に回動軸部41で取付けるとともに第1、第2のロッド20,30に抜け防止用爪23,33を設けることで、リンク40の保持およびリンク40と第1、第2のロッド20,30との外れ防止のためのリンクホルダは不要である。そのため、従来に比べてロック装置10の構成品数を削減でき、低コスト化をはかれる。
【0025】
第1のロッド側突起部22がリンク40の第1の孔42aに嵌め込まれ、第2のロッド側突起部32がリンク40の第2の孔43aに嵌め込まれるため、第1のロッド側突起部22をリンク40の第1の孔42aに嵌め込み、第2のロッド側突起部32をリンク40の第2の孔43aに嵌め込むだけで、第1、第2のロッド20,30とリンク40を連結できる。
【0026】
つぎに、本発明参考例と実施例に特有な部分を説明する。
〔参考例〕(図1〜図6)
本発明参考例では、図5に示すように、リンク40の第1、第2の孔42a、43aが丸孔形状である場合を示している。
リンク40は、図6に示すように、操作部60を操作していないとき(初期位置にあるとき)、第1、第2のロッド20,30の延び方向と直交する方向(たとえば鉛直方向)に延びる面Sから一側にα°傾いた位置にあり、操作部60を最大限に操作したとき(最大使用位置にあるとき)、面Sから他側にα°傾いた位置にある。すなわち、リンク40は、リンク40の回動範囲の中央で面Sを跨ぐことになる。
第1、第2の孔42a、43aの周縁の一部には、図5に示すように、第1、第2のロッド側突起部22,32の抜け防止用爪23,33挿通用の溝42b、43bが設けられている。
【0027】
本発明参考例では、第1、第2の孔42a、43aが丸孔形状であるため、第1、第2の孔42a、43aが長孔形状である場合に比べて、第1、第2のロッド側突起部22,32と第1、第2の孔42a、43aとの嵌合部にスキが発生することを抑制できる。そのため、第1、第2のロッド20,30を確実に反対方向に同量移動させることができ、第1、第2のロッド20,30の片掛かりや抜け不良防止に有効である。
また、リンク40が、リンク40の回動範囲の中央で面Sを跨ぐため、リンク40が回動することによって第1、第2のロッド側突起部22,32がロッド延び方向と直交する方向(図6の上下方向)に移動するが、その移動範囲を最小限に抑えることができる。
【0028】
〔実施例〕(図7〜図9)
本発明実施例では、図9に示すように、リンク40の第1、第2の孔42a、43aが長孔形状である場合を示している。第1、第2の孔42a、43aの長手方向は、回動軸部41から直線状に離れる方向である。
リンク40は、操作部60を操作していないとき(初期位置にあるとき)、第1、第2のロッド20,30の延び方向と直交する方向(たとえば鉛直方向)に延びる面Sから一側にα°傾いた位置にあり、操作部60を最大限に操作したとき(最大使用位置にあるとき)、面Sから他側にα°傾いた位置にあるように設定されている。すなわち、リンク40は、リンク40の回動範囲の中央で面Sを跨ぐことになるように設定されている。
【0029】
本発明実施例では、第1、第2の孔42a、43aが長孔形状であるため、第1、第2のロッド側突起部22,32が第1、第2の孔42a、43a内で第1、第2の孔42a、43aの長手方向に拘束を受けることを抑制できる。そのため、第1、第2のロッド側突起部22,32は、第1、第2の孔42a、43a内で第1、第2の孔42a、43aの長手方向に移動することができる。そのため、リンク40が回動して第1、第2の孔42a、43aの位置がロッド長手方向と直交する方向(図9の上下方向)に移動しても、第1、第2のロッド20,30の姿勢が傾くことを抑制できる。その結果、リンク40が回動しても、第1、第2のロッド20,30とロック受け部50との間に発生する摺動抵抗を抑制できる。
【符号の説明】
【0030】
1 固定部材
2 可動部材
10 ロック装置
20 第1のロッド
21 先端部
22 第1のロッド側突起部
23 抜け防止用爪
30 第2のロッド
31 先端部
32 第2のロッド側突起部
33 抜け防止用爪
34 リターンスプリング
40 リンク
41 回動軸部
42 第1のアーム部
42a 第1の孔
42b 溝
43 第2のアーム部
43a 第2の孔
43b 溝
50 ロック受け部
60 操作部
61 ノブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定部材に対して開閉動可能な可動部材を前記固定部材に対して閉位置にロックするロック装置であって、
前記固定部材と前記可動部材の一方に設けられる第1、第2のロッドと、前記固定部材と前記可動部材の一方に設けられ前記第1、第2のロッドと連結され該第1、第2のロッドを互いに反対方向に同期させるリンクと、前記固定部材と前記可動部材の他方に設けられ前記第1、第2のロッドが出入りするロック受け部と、を有しており、
前記リンクは、前記固定部材と前記可動部材の一方に設けられる回動軸部と、該回動軸部から一側に延びる第1のアーム部と、前記回動軸部から他側に延びる第2のアーム部と、を備えており、前記第1のアーム部で前記第1のロッドと連結され、前記第2のアーム部で前記第2のロッドと連結されており、
前記第1のロッドは、前記リンク側に突出する第1のロッド側突起部を備えており、前記第2のロッドは、前記リンク側に突出する第2のロッド側突起部を備えており、
前記リンクの第1のアーム部には、前記第1のロッド側突起部が嵌め込まれる第1の孔が設けられており、前記リンクの第2のアーム部には、前記第2のロッド側突起部が嵌め込まれる第2の孔が設けられており、
前記リンクは、前記第1のロッド側突起部が前記第1の孔に嵌め込まれることで前記第1のロッドと連結されており、前記第2のロッド側突起部が前記第2の孔に嵌め込まれることで前記第2のロッドと連結されており、
前記第1の孔と第2の孔は長孔形状であり、
前記第1の孔と第2の孔の長手方向は、前記回動軸部から直線状に離れる方向である、
ロック装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−7460(P2010−7460A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−234797(P2009−234797)
【出願日】平成21年10月9日(2009.10.9)
【分割の表示】特願2007−111099(P2007−111099)の分割
【原出願日】平成19年4月20日(2007.4.20)
【出願人】(308013436)小島プレス工業株式会社 (386)
【Fターム(参考)】