説明

ローマンスタイルシェード

複数のパネルを有するウィンドウカバーリングを提供する。このウィンドウカバーリングは、ヘッドレールと、固定部材によりヘッドレールから吊り下げられた複数のパネルと、少なくとも1つの開放部材とを含む。複数のパネルの各々は潰れ可能であり、1対の対向する長手方向領域を含む。ボトムレールも設けられることができ、ボトムレールは、複数のパネルがヘッドレールとボトムレールとの間に配置されるようにヘッドレールから吊り下げられ得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、改良されたウィンドウカバーリングに関する。より詳細には、本発明は、ローマンシェードのような全体的な外観を有し、尚且つ、異なる間隔で開口をもたらす機能を有する、改良されたウィンドウカバーリングに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なタイプのウィンドウカバーリングの1つが、ローマンシェードとして知られている。このタイプのシェード(日よけ)は、シェードの上縁に沿ってヘッドレールに取り付けられたファブリック(織物)材料から成り、ファブリック材料は、ファブリックの面にわたって一連の柔軟な折り曲げ部をもたらすように、間隔を有してギャザーを寄せられている。この結果、典型的なローマンシェードは、波状の、又は、なだらかに襞が付けられた外観を呈する。このようなローマンシェードは、シェードが引き上げられたときに、シェード全体がウィンドウカバーリングの上部付近にて留まるまで、底部から概ね水平な折り曲げ部又は襞を成して寄せ集められるように構成されている。幾つかの型においては、ウィンドウカバーリングの上部が降下されることも可能である。シェードは、シェードに取り付けられたガイドと共に用いられる様々なラインを引っ張ることにより操作される。
【0003】
ローマンシェードの先行技術の多くは、ファブリックなどの柔軟な材料から、又は複数のパネルから形成され、また、シェードが引き上げられるときに襞が形成されるように、複数の水平な折り曲げ部が、鉛直方向に間隔を有して配置された点に設けられている。ローマンシェードを作製するための一般的な方法は、米国特許第1,321,800号に示されているように、少なくとも2組のリング又はコネクタを、ファブリック材料の後面に、鉛直方向ラインに沿って縫い付けることである。リフトコードが、ヘッドレールからリングの各組を通ってファブリックの底縁に固定されることができ、又は、ファブリックの底縁をループ状に囲んでファブリックの前面にて上方に延在し、ヘッドレールへと戻ることができる。或いは、コネクタの各組がファブリックに縫い付けられ、且つ、コードに沿って間隔を有してコードに取り付けられる。各コード上のスペーサ間の間隔は、スペーサがファブリックの後面に取り付けられる点の間の距離と等しくても、又は、この距離より小さくてもよい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、典型的なローマンシェードの欠点は、光を部屋に入れようとしても、ウィンドウカバーリングの全面に、ベネチアンブラインドにおいてブラインドスラットを傾けることにより見られるような開口を形成することができず、開口を形成しようとするならば、ウィンドウカバーリング全体の底部を引き上げるか、又は上部を引き下げなくてはならず、これにより不都合にもプライバシーが実質的に損なわれることである。従って、ベネチアンブラインドに類似した機能、すなわち、シェードに間隙を形成し、それにより、光が通過することを可能にし、尚且つ、シェードを引き上げ又は引き下げることを必要としないことにより、比較的高度なプライバシーを維持する機能をもたらすことが望ましい。本発明は、また、梯子状部又は他の引き上げ機構及び調節機構を、シェードが閉じられたときに見えないようにすることにより、先行技術の欠点を克服する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ウィンドウシェードとして用いるのに適した装飾的カバーリングに関する。装飾的カバーリングは、少なくとも1つの固定部材及び少なくとも第1の開放部材を有するヘッドレールを含む。装飾的カバーリングは、また、ヘッドレールから吊り下げられた列を含み、これらの列は、一般に、シェードとしてウィンドウに掛けられる。
【0006】
ウィンドウカバーリングは、好ましくは、ヘッドレールから吊り下げられた複数の固定部材及び複数の開放部材を含む。固定部材及び開放部材は、幾つかの形態、例えば、コード、幅狭のストリップ状材料、パネルなどであり得る。複数の固定部材の各々が、複数の列の各々に、個々の列の第1の横方向縁部、すなわち長手方向領域にて、拘束されるように配置されている。列の各々は、また、横方向にて間隔を有して配置された複数の列部分を画成している。列の各々は、また、少なくとも1つの開放部材に、横方向縁部、すなわち長手方向領域にて連結され、この縁部、すなわち長手方向領域は、固定部材が拘束されるように配置された横方向縁部、すなわち長手方向領域の反対側にある。そして、開放部材は列部分の少なくとも1つに連結されている。鉛直方向調節機構が開放部材の各々に操作的に連結されており、鉛直方向調節機構は、開放部材が、開放部材に拘束されるように配置された列の、間隔を有して配置された列部分を開閉するために移動されることを可能にする。単一の調節機構が全ての開放部材に操作的に連結されることができ、又は、複数の開放部材の各々を、所定の開放部材のみに連結することができる。幾つかの実施形態において、固定部材も、鉛直方向調節機構に操作的に連結され、且つ、複数の列を開閉させるように移動可能である。これにより、ウィンドウカバーリングの列又は列部分が、開放部材若しくは固定部材、又はこれらの両方の部材の組合せの個々の移動により開閉されることができる。詳細には、列の横方向の縁部、すなわち長手方向領域が、列を潰すように互いに近づけられ、又は、列を伸展させるように引き離される。例えば、開放部材が列の下縁に固定されているならば、開放部材が引き込まれるとき、各列の下縁が上縁に対して引き上げられ、列の前面の後ろに引き上げられ、これにより、ウィンドウカバーリングの前面に形成された開口が、光を通すことを可能にする。開放部材を、鉛直方向調節機構を用いて引き延ばすことにより、各列の、開放部材に連結された下縁を上縁に対して降下させ、それにより、ウィンドウカバーリングの前面における間隙を閉鎖する。別の実施形態において、固定部材機構も、上記のような鉛直方向調節機構を用いて引き延ばされ、又は引き込まれ得る。調節可能な固定部材を用いると、装飾的カバーリングの開口が、固定部材を引き延ばし、又は引き込むことによっても制御されることができる。上記の例において、固定部材は、装飾的カバーリングの前面に間隙を形成するために列の上縁を降下させることができる。固定部材及び開放部材の両方を所望のように調節できることが理解されるべきである。すなわち、装飾的カバーリングに開口を形成するために、固定部材を調節することができ、若しくは開放部材を調節することができ、又は、固定部材及び開放部材の両方を調節することができる。この実施形態において、開放部材と固定部材とが別個に移動可能であることがさらに理解されるべきである。
【0007】
固定部材を用いて列を拘束するように配置することが、幾つかの方法により達成され、これらの方法は、限定はしないが、接着剤、超音波溶接、ニッティング(編み付け)、結束などにより固定されるように留め付けること、又は、列の、固定部材に対する移動を、止め部又は他の類似の拘束部材により抑制することを含む。例えば、列の移動を、固定部材上に配置された止め部機構により抑制することができる。開放部材(ヘッドレールと列との連結もしている)も同様に、拘束されるように配置され得る。
【0008】
固定部材が拘束されるように配置された横方向縁部、すなわち長手方向領域は、ウィンドウシェードの幅にわたって延在する、列の上縁及び下縁付近にある。開放部材は、対向する横方向縁部、すなわち長手方向領域付近に、拘束されるように配置されている。必要であれば、開放部材及び固定部材を、列により拘束されるように配置することを補助するために、硬質の固定ストリップを用いることができる。また、補強ストリップを、対向する長手方向領域のいずれか又は両方に沿って含むことができる。
【0009】
複数の列の各々が、ファブリック材料、例えば、単一の連続したファブリック材料、又は複数のファブリック材料から構成され得る。また、パネルを、他の材料、例えば、木製のストリップ又はスラットから形成してもよい。先に述べたように、列の各々が、間隔を有して配置された複数の列部分、例えば、第1の側方領域及び第2の側方領域を含む。第1側方領域と第2側方領域とは寸法が等しくてよく、これにより矩形の形状を形成し、又は、先細形状若しくは概ね三角形を形成するように寸法が異なってもよい。列は、また、補強された横方向部分を含むことができ、これは、第1の横方向縁部に、ストリップ部材、例えば軽量プラスチックスラットを含むことにより行われる。ボトムレールも設けられて、ヘッドレールから吊り下げられることができ、これにより、複数の列が、ヘッドレールとボトムレールとの間に配置される。
【0010】
様々な開放部材に(また、幾つかの実施形態においては、固定部材に)操作的に連結された鉛直方向調節機構は、ベネチアンブラインドシステムに一般的に見られる、コードの位置を調節するための機構と類似の機構、例えばワームギヤ組立体であってよく、この機構はヘッドレール内に嵌め込まれ、且つ、操作的に連結されたワンドにより操作可能であり、この場合、ワンドを回転させることにより開放部材が引き込まれる。或いは、コードロック組立体を、開放部材と共に、開放部材を上下させるために用いることもできる。さらなる別の例として、動力駆動式又はリモートコントロール式の鉛直方向調節機構も、開放部材を引き込み、又は引き延ばすために用いることができる。
【0011】
先に述べたように、列の各々が、横方向に間隔を有する複数の列部分を画成している。好ましい実施形態において、複数の開放部材の各々が、開放部材が拘束されるように配置された列部分(1つ又は複数)を実質的に個々に上げ下げさせることができる。例えば、特定の列は、2つの列部分、例えば、列の縁部を含む列部分を含み得る。開放部材が、これらの列部分の各々に固定されている。開放部材の1つを引き上げることにより、この開放部材が留め付けられた列部分が、他の列部分とは実質的に独立に開放される。すなわち、列の片側が引き上げられても、他方の側は引き上げられない。
【0012】
列部分を個々に引き上げるこの特徴の別の例が、列の各々が概ね三角形状、又は先細状であり、それにより、主要縁部及び副縁部を画成している実施形態に用いられる。この実施形態において、先細の方向又は向きが列ごとに交互に変わることが好ましい。これにより、類似の寸法及び形状を有する三角形の列の組合せから形成されたウィンドウカバーリングの全体は矩形である。1対の開放部材が設けられる。コードの一方がカバーリングの片側にて下方に延在し、1つおきの列に、列の、より先細状でない、すなわち、より幅広の側の領域周辺の長手方向部分にて、拘束されるように配置されている。先に述べたように、この、より先細状でない、すなわち、より幅広の領域が、列の主要縁部を画成し、列の、より幅狭の、すなわち、より先細状の側の領域は、副縁部を画成している。他方の開放部材が反対側にて下方に延在し、1つおきの他方の列に、これらの列のそれぞれの主要縁部周辺にて、拘束されるように配置されている。交互の列が2組の列を画成しており、すなわち、1つの方向に向う列が第1組の列であり、反対方向に向う列が第2組の列である。これらの列の各組が個々に開放されることができ、又は、両方の組の列が開放され得る。開放されるとき、装飾的カバーリングは、当分野で知られている、典型的に平行な列のウィンドウカバーリングとは異なる独特の外観をもたらす。先細状の、又は概ね三角形状の列は、引き上げられるとき、典型的なウィンドウカバーリングとは異なり、概ね十字形のパターン(文目)を形成する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本明細書に開示される発明は、多くの異なる形態で具体化されることができる。本発明の好ましい実施形態を図面に示し、また、以下に詳細に記載する。しかし、この開示が本発明の原理の1つの例示であり、本発明を、例示された実施形態に限定するものでないことが理解されよう。
【0014】
本発明の好ましい一実施形態が図1に示されている。ウィンドウシェード100が閉鎖位置で示されており、ウィンドウシェード100は、ヘッドレール102、ボトムレール104、及び複数の列106を含む。また、個々の列の外形を狭め、それにより、ウィンドウシェード100の全面に間隙又は開口を形成するための開放棒(ワンド)108、及び、シェード100全体を引き上げるための引き上げ棒110も設けられることが好ましい。
【0015】
図1に示したような完全に閉じた状態において、ウィンドウシェード100は、連結コードが見えない外観を呈し、また、プライバシー及び光遮断の両方をもたらす。シェード全体を引き上げず、それにより或る程度のプライバシーを維持した状態で、光が部屋に入ることを可能にすることを望むならば、ユーザは、開放棒108を回転させることができる。開放棒108が回転されると、複数の列106の各々が、列の外形を狭めるように調節され、これは、特定の列のパネルの、前面より後ろの或る部分を引くことにより行われる。こうして、図2に示されているように、ウィンドウシェード100の間隙111が開放される。図1及び図2に示されていないが、鉛直方向の調節機構は、コードの位置を望ましいように調節することができる、当分野で容易に入手可能なコードロックであってよい。複数の列の各々を開放するための特別な手順を、以下にさらに詳細に論じる。
【0016】
図3及び図4を参照しながら、図1及び図2のウィンドウカバーリングの複数の列のうちの、1つの列の縦方向の外形を狭めることを説明する。この実施形態において、列114は、織物(ファブリック)から成る単一のパネルから形成されており、このパネルは、長手方向に延在する上側領域116、長手方向に延在する中央領域118、長手方向に延在する下側領域120を有する。列の各々のための中央領域118の集合体がウィンドウカバーリングの全面を形成している。先に述べたように、各列は、複数のファブリック片から構成され得る。例えば、長手方向に延在する上側領域116、及び、長手方向に延在する下側領域120を、1つのタイプのファブリックから形成し、長手方向に延在する中央領域118を、色、不透明度、質感などが異なるファブリックから形成することが可能である。
【0017】
固定部材、例えば、コード122が、上側領域116及び下側領域120を通っており、コード122は上側領域116に、接着剤、超音波溶接、ニッティングなどにより固定されている。コード122は、下側領域120により画成された穴124を、下側領域120に固定されないように通り抜けている。
【0018】
開放部材、例えばコード126も設けられている。コード126は、上側領域116により画成された穴128を通り、下側領域120に固定されている。この固定も、接着剤、超音波溶接、ニッティングなどにより行われる。複数の列の各々が同様にコード122及びコード126に固定される。或いは、コード122及びコード126は穴を通過してもよいが、その場合、コード122及びコード126は、コードに固定されるように取り付けられた止め部を含み、それによりコードは、穴を通り抜けることが防止される。例えば、環状の部材、例えばワッシャ形状のピースを用いることができ、この環状部材は、開放部材及び固定部材を挟むことにより配置され、固定される。
【0019】
この実施形態において、開放部材(例えばコード126)が、開放棒108(図1)に操作的に連結されている、ヘッドレール102(図1)内の鉛直方向調節機構(図示せず)により引き込まれるとき、下側領域120が、ヘッドレールに対して鉛直方向に静止した状態に維持されている上側領域116に向って押し上げられる。こうして、潰れ可能な列114が、列自体の上に折り曲げられて、縦方向の外形を狭くさせる。図2に示されているように、開口111が複数の列にて形成され、これにより、ウィンドウカバーリング100全体を引き上げも引き下げもする必要なく、光が通ることを可能にする。
【0020】
図3及び図4を再び参照すると、ボトムレール104及び複数の列106を引き上げるための引き上げ部材、例えばコード130も、穴124及び穴128を通ってボトムレール104に固定されている。引き上げ部材、例えばコード130は、引き上げワンド110(図1)に操作的に連結されている。1組のコード122,コード126,コード130のみが図示されているが、図2に見られるように、ウィンドウカバーリングの両側縁から等しい距離に配置された2組のコードを設けることが好ましい。
【0021】
図示されてはいないが、補強ストリップも、長手方向に延在する上側領域、長手方向に延在する下側領域、又はこれらの領域の両方に含まれ得る。この補強ストリップは、長手方向に延在する上側領域、又は長手方向に延在する下側領域にそれぞれ固定される、薄い金属ストリップ、プラスチック、補強された材料などから構成され得る。このような補強ストリップは、本文中に開示される実施形態のいずれにも含まれ得る。
【0022】
先に論じたように、固定部材及び開放部材は、複数の列に、様々な方法により、拘束されるように配置されることができる。図5及び図6に、プラスチックストリップを用いる一実施形態が示されている。図3及び図4に記載した実施形態と同様に、列214が、長手方向に延在する上側領域216、長手方向に延在する中央領域218、及び、長手方向に延在する下側領域220を有する単一の材料片から形成されている。上側領域216の穴228及び下側領域220の穴224に、固定部材、例えばコード222が通されている。同様に、開放部材226が、上側領域216の穴228及び下側領域220の穴224に通されている。固定部材222にループ223が形成され、開放部材226にループ227が形成されている。好ましくはプラスチックから形成される固定ストリップ232及び固定ストリップ234が、それぞれ、ループ223及びループ227を通り、また、図示されているように、列214に対して、列の、固定部材222及び開放部材226に対する下方移動が抑制されるように配置されている。必要であれば、ストリップ232及びストリップ234を、列214に固定されるように、接着剤などにより取り付けることができる。
【0023】
本発明の別の実施形態が図7及び図8に示されている。この実施形態において、複数の列が複数の硬質のスラット(薄板)から構成されている。このようなスラットは、木製ベネチアンブラインドに一般的にみられるような比較的幅広のスラットであってよく、又は、図示されているような、比較的幅狭の装飾的木材、例えば、籐、ラタン又は竹(バンブー)であってもよい。比較的幅狭の木製の複数のストリップが、複数の列、例えば列314を形成している。上側領域316が複数のストリップを有し、穴328を画成している。上側領域は、単一のストリップから構成されても、又は、多数のストリップであってもよい。下側領域320も同様に形成されることができ、また、穴324を画成している。固定部材322が上側領域316及び下側領域320を通り、固定部材322は、先に記載したように上側領域316に固定され、下側領域320における穴324を通り、下側領域320には固定されていない。開放部材326が穴328を通り、下側領域320に固定されている。ボトムレール及び複数の列を、他の実施形態に関して先に記載したように引き上げるための引き上げ部材330も穴324及び328を通る。先に示した実施形態と同様に、下側領域320が上側領域316に向って引き上げられるようにコード326が引き込まれると、ウィンドウシェードの全面に間隙が形成される。
【0024】
図9に、本発明の一実施形態が示されており、この実施形態において、複数の列の各々が、木製ベネチアンブラインドに典型的にみられるようなスラットから構成されている。この例において、列340は、3つのスラット、すなわち、スラット342,344,346から構成されているが、より多数のスラットを用いることができる。固定部材348が、スラット342に、上縁349の周辺でリング352により固定されている。開放部材350がスラット346に、下縁351の周辺で固定されている。この特定の実施形態では、リング353及びリング355が、スラット342、スラット344及びスラット346を連結している。さらなるリング357が最下位置のスラット346に固定されており、リング357に開放部材350が固定されている。図10を参照すると、開放部材350が引き込まれると、最下位置のスラット346が上方に引き上げられ、これにより、スラット342とスラット344とが互いに畳み合わされるように折り曲げられる。
【0025】
このように、図示されている実施形態の各々において、ウィンドウシェードの面におけるさらなる間隙、すなわち開放位置が、列の下部領域を上部領域に向って引くことにより形成された。しかし、ウィンドウシェードの面における間隙は、上側領域を、所定位置に保持されている下側領域に向って下げることによっても形成されることが考えられる。このような実施形態の例を図11及び図12に示す。
【0026】
この実施形態において、列414が、単一の織物片から形成されており、長手方向に延在する上側領域416、長手方向に延在する中央領域418、及び、長手方向に延在する下側領域420を有する。固定部材422が上側領域416及び下側領域420を通っており、下側領域420に、固定されるように留めつけられている。固定部材422は、上側領域416により画成された穴428を、上側領域416に固定されないように通り抜けている。開放部材も設けられ、上側領域416に固定されている。この実施形態において、ヘッドレールにおける鉛直方向調節機構により開放部材426が引き延ばされるとき、上側領域416が、固定部材422によりヘッドレールに対して概ね静止状態に保たれている下側領域420に向かって下げられる。こうして、潰れ可能な列414が折り曲げられて、より幅狭の縦方向の外形をもたらす。先に記載した実施形態と同様に、ボトムレール及び複数の列を引き上げるための引き上げ部材、例えばコード430も、穴424及び穴428を通っている。これに類似した、上側領域を下側領域に降下させる配置を、先に論じた形態のいずれにも用いることができる。先に論じたように、開放部材と固定部材とは互換的であり、各々の部材が、これらの部材にそれぞれ固定された長手方向部分を上下させる機能を有し得ることが考えられる。
【0027】
さらに別の実施形態において、さらなるフェーシングがウィンドウカバーリング含まれることができ、このフェーシングにより、ウィンドウカバーリングが閉鎖位置にあるときに、前面及び後面の両方においてコード及びコネクタが目に見えないようにされる。図13及び図14を参照すると、列514は、ウィンドウカバーリングの前面又は後面からの均一な外観を有するウィンドウカバーリングを形成する列の例である。
【0028】
列514は、長手方向に延在する上側領域516、長手方向に延在する中央前面領域518、長手方向に延在する中央後面領域519、及び、長手方向に延在する下側領域520を有する材料片から形成されている。この材料片は、連続した材料片を形成するようにこの材料片自体に固定された単一の材料片であり得る。或いは、複数の材料ストリップを連結させてパネルを形成することができる。複数の材料ストリップは、同じ材料であっても、又は、異なる特性(例えば、色、不透明度)を有する材料であってもよい。図示されているように、列514は、長手方向に延在するセル521を画成している。
【0029】
上側領域516及び下側領域520を固定部材522が通り、固定部材522は上側領域516に固定されている。固定部材522はまた、下側領域520により画成された穴524を、下側領域520には固定されないように通っている。開放部材526も設けられており、開放部材526は、上側領域516により画成された穴528を通り、また、下側領域520に固定されている。複数の列の各々が同様に形成されて、固定部材522及び開放部材526に固定されている。好ましくは、部材522,526及び530が、等量の材料がコードの両側に吊り下げられるように配置される。開放部材526が引き込まれると、下側領域520が、ヘッドレールに対して鉛直方向に静止した状態に維持されている上側領域516に向って押し上げられる。こうして、セル521が、下側の長手方向部分を列の前面518より後ろに運ぶことによりセル521自体の上に潰され、縦方向の外形の幅を狭くする。
【0030】
別の実施形態が図15及び図15Aに示されている。この実施形態において、ウィンドウカバーリング600は、複数の列、例えば列614からつくられる。各列は、複数のスラット(例えば、スラット616,618及び620)からつくられる。列はまた、前面(図示せず)、後面622、最上領域624、及び最下領域626を画成する。先に記載した他の実施形態と同様に、固定部材628が最上領域624に、拘束されるように配置されている。開放部材630も設けられている。この例において、開放部材630は、ロールアップ(巻き上げ)部材632及びリフティング(持ち上げ)部材634から構成される。最上領域624が穴627を画成し、穴627をロールアップ部材632が通っている。ロールアップ部材632の一端がリフティング部材634に連結されている。好ましくは、複数のロールアップ部材がリフティング部材634に、各列に1つずつ固定される。ロールアップ部材は、列614の最下領域626の下を通り、列614の前面に、最下領域626に隣接した領域の周辺にて固定されている。例えば、ロールアップ部材632は、スラット620の上縁周辺にて前面に固定される。リフティング部材634が引き上げられると、ロールアップ部材632が穴627を通って引かれ、これにより、スラット620が、図16,図16A,図17及び図17Aに示されているようにロールアップされる(巻き上げられる)。こうして、ウィンドウカバーリングに間隙が形成される。
【0031】
複数のスラットを含む列が示されているが、このロールアップ部材を、ファブリック材料から構成された列に用いることもできる。ロールアップ部材をより見えにくくするために、ロールアップ部材を、列と類似の色の材料から構成し得る。図示されているように、ロールアップ部材は、波状の外観がもたらされるように、列が伸展する範囲を制限するようにも機能する。
【0032】
図18〜図21は、本発明のさらに別の実施形態を示す。図18に示されているように、ウィンドウカバーリング700は、複数の列、例えば列714及び列715を含む。列714及び列715の各々が、概ね三角形状を成すように先細状になっている。列714と列715とは、ウィンドウカバーリング700の全体において互いに隣接しており、列が先細になる方向が交互に異なるように向けられている。列714と同じ向きに向けられた列を第1組の列とし、列715の向きに向けられた列を第2組の列とする。開放部材(この実施形態においては、コード726及びコード728として示されている)が、ヘッドレール706における鉛直方向調節機構(例えば、コードロック702及び704)を、それぞれ通っている。コード724を含む固定部材が、ヘッドレール706から吊り下げられて、列の下側長手方向領域(例えば、列715の下側長手方向領域721)に固定されている。開放部材726及び728が引き込まれるとき、ウィンドウカバーリング700の個々の列(例えば列714と列715)の間に、図19に示されているように、開口が形成される。引き上げコード、例えばコード750も、図20に示されているようにウィンドウカバーリング700全体を引き上げるために含まれ得る。この実施形態の構造および操作を、図21を参照しつつ、より詳細に説明する。
【0033】
列714は、長手方向に延在する上側領域716、長手方向に延在する中央領域718、及び、長手方向に延在する下側領域720を含む。同様に、列715は、長手方向に延在する上側領域717、長手方向に延在する中央領域719、及び、長手方向に延在する下側領域721を有する。先に記載した幾つかの実施形態と同様に、また、先に図18にて示したように、様々な列の中央の集合体がウィンドウカバーリングの全面を形成している。図21に示されているように、列714と列715は、列が完全に伸展されたときにウィンドウシェードにおける全ての開口を最小化するように、実質的に互いに接触している。
【0034】
固定部材、例えばコード722が、上側領域716及び下側領域720を通っており、コード722は、列714の第1の側方縁領域、すなわち主要縁(長い方の側方縁)730付近にて、上側領域716に、接着剤、超音波溶接、ニッティングなどにより固定されている。コード722は、下側領域720により画成された穴732を、コード722が下側領域720に固定されないように通り抜けている。第2の固定部材、例えばコード724も上側領域716に固定されているが、第2の側方縁領域、すなわち副縁(短い方の側方縁)734付近にて固定されている。すなわち、固定部材、例えば、コード722及びコード724は、好ましくは、装飾的なウィンドウカバーリング700の縁から等しい距離にて配置されており、これにより、材料の重量が均等に分配される。
【0035】
第1の開放部材、例えばコード726が、列714の上側の長手方向領域716の第1の側方領域、すなわち主要縁730の付近に形成されている穴736を通って、下側の長手方向領域720に固定されている。第2の開放部材、例えばコード728が、上側領域716に形成された穴738を通り、また、下側の長手方向領域720に形成された穴739を通る。コード726が引き込まれ、すなわち上方に引き上げられると、下側の長手方向領域720が上側の長手方向領域716に向って引き上げられ、これにより、列714と列715との間に間隙を形成し、こうして、装飾的なウィンドウカバーリング700に開口を形成する。
【0036】
列715の開放及び閉鎖も同様に行われる。固定コード部材724が、列715の上側の長手方向領域717に、第1の側方縁領域、すなわち、主要縁740付近にて固定され、また、穴741を通る。穴741は、列715の下側の長手方向領域721により、第1の側方縁領域740付近にて画成されている。もう一方の固定コード部材722も上側の長手方向領域717に固定され、穴743を通る。穴743は、列715の下側の長手方向領域721により、第2の側方縁領域742付近にて画成されている。開放コード部材728が、上側の長手方向領域717により画成された穴744を通り、下側の長手方向領域721に、第1の側方縁領域、すなわち主要縁740付近にて固定されている。開放コード部材726が、下側の長手方向領域721における穴752を通っている。コード728が引き込まれ、すなわち引き上げられるとき、コード728が固定されている下側の長手方向領域721が、上側の長手方向領域717に向って引き上げられて、カバーリング700に開口を形成する。
【0037】
開放部材726又は開放部材728を独立に引き上げることにより、主要縁730又は主要縁740を含む列部分が、それぞれ、副縁734及び副縁742とは実質的に独立に引き上げられる。すなわち、開放部材726が引き上げられて、主要縁730を含む列部分が上方に引き上げられても、副縁734は、同様には上方に引き上げられない。
【0038】
先に記載した実施形態と同様に、開放部材726及び開放部材728の各々が、当分野で知られているように、引き込まれ、又は引き出され得る。例えば、コードは、図18に示されているように、コードロックを通して所望の位置に引かれ得る。或いは、ワンドに操作的に連結された、ヘッドレールにおけるドラム(図示せず)が、コードを巻きつけ、又は巻きをほどくために用いられ得る。好ましくは、開放部材726と開放部材728とは、互いに独立に操作されることができる。
【0039】
ウィンドウカバーリング700の全体を引き上げるために、引き上げ部材、例えばコード750が、列を通り、最下位置の列、又は、好ましくはボトムレール(図示せず)に固定されている。コード750が(例えば、コードロック機構を通してコード750を引くことにより)引き込まれるとき、図20に示されているように、ウィンドウカバーリング700全体の列が引き上げられる。
【0040】
1つの列の特定の部分が個々に開放される特徴を有するさらに別の実施形態を、図22を参照しつつ説明する。この実施形態において、列770が例として提示されている。列770は、複数の列部分、例えば、列部分772,774及び776を画成している。これらの列部分の各々に、開放部材、例えば、コード778,780及び782が、下側の長手方向領域、すなわち横方向縁部784付近にて留め付けられている。好ましくは、これらの開放部材コードの各々が個々に移動可能である。しかし、所定の開放部材が同時に制御されることにより所定の列部分が互いに協働するように移動させられることが望ましい場合もある。列770は、上側の長手方向領域、すなわち横方向縁部786付近にて、1組の固定部材コード788にも留め付けられている。図23に示されているように、開放部材コード782が引き上げられても、コード778及び780は静止状態に維持され、従って、列部分776は、実質的に、列部分772及び列部分774とは独立に引き上げられる。
【0041】
先に記載した実施形態と同様に、コードを、列自体に形成された穴を通すのでなく、取付け部材、例えばリングを用いることができる。また、コードは、この実施形態に関して論じたように留め付ける以外に、先に論じた方法のいずれを用いても、固定されるように配置され得る。
【0042】
本発明のウィンドウカバーリングのさらに別の実施形態が図24〜図26に示されている。この実施形態の基本的な構造は、図3に関して先に論じた実施形態と類似している。図24及び図25に示されているように、閉鎖位置にて示されているウィンドウシェード800が、ヘッドレール802、及び、パネルを含む複数の列、例えば、列814及び列816を含む。また、列の幅の外形を狭くし、それによりウィンドウシェード800の全面に間隙又は開口を形成するための開放コード826が設けられることが好ましい。シェード800全体を引き上げるための引き上げコード810も示されている。しかし、ウィンドウカバーリング800は、さらなる特徴を含む。ウィンドウカバーリング800の列の各々、例えば、列814及び816が、それぞれ、補強された上部815及び817を有する。
【0043】
列の補強上部を設けるための様々な方法がある。これらの方法は、不織布又はスラットを用いること、上部に接着された織物を用いること、列の上部を補強剤で処理することなどを含む。補強上部を用いることにより、装飾的カバーリングに独特の美的外観がもたらされる。
【0044】
図24に示されている列814にスラットを組み込むことが、図26にさらに詳細に記載されている。図26に示されているように、列814は、ストリップ状材料812及びスラット部材819を含む。ストリップ812はストリップ812自体の上に折り曲げられ、スラット819は、材料812の重なり部の間に挟まれている。スラット部材819は、重なり部812の間に、接着剤により、固定されるように配置され得る。
【0045】
固定部材、例えばコード822が、列814の上側領域815及び下側領域820を通り、上側領域815に、接着剤、超音波溶接、ニッティングなどにより固定されている。固定コード822は、下側領域820により画成された穴824を、下側領域820に固定されないように通り抜けている。開放部材、例えばコード826も設けられている。コード826は、上側領域815により画成された穴828を通り、且つ、下側領域820に、接着剤、超音波溶接、ニッティングなどにより固定されている。
【0046】
本発明の実施形態のいずれにも組み込まれ得る、特許請求の範囲に記載された発明の別の特徴は、独立に操作可能な固定部材を用いることである。これを、図27を参照しつつ説明する。ウィンドウカバーリング900は、複数の列、例えば、列914及び列916を含む。ウィンドウカバーリングのこの実施形態において、列の各々が、1対の開放部材926及び1対の固定部材922に固定されている。開放部材926の対は、参照番号902として概略的に示されている調節機構に操作可能に連結されている。同様に、固定部材922の対は、例えば、参照番号904として示されている第2の調節機構に操作可能に連結されている。こうして、固定部材922及び開放部材926は、これらの部材が個々に固定された列の横方向領域を上昇又は降下させるために調節され得る。
【0047】
上記の説明は、限定的でなく、例示的とみなされるべきである。本発明の精神及び範囲内のさらなる他の変型が、当業者により容易に考え出されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明に従うウィンドウカバーリングの好ましい実施形態の、閉鎖位置における斜視図である。
【図2】図1のウィンドウカバーリングの、部分的に開放された位置における斜視図である。
【図3】図1のウィンドウカバーリングの列の好ましい実施形態の後方斜視図である。
【図4】図3の列の断面図である。
【図5】列を固定部材に固定するための別の方法を有する、列の好ましい一実施形態の拡大図である。
【図6】図5の実施形態の拡大断面図である。
【図7】本発明に従うウィンドウカバーリングの列の別の実施形態の後方斜視図である。
【図8】図7の列の断面図である。
【図9】本発明に従うウィンドウカバーリングの、スラットを含むさらに別の実施形態の列の後方斜視図である。
【図10】図9の実施形態の、スラットが部分的に引き込まれた状態の斜視図である。
【図11】本発明に従うウィンドウカバーリングにおける列のさらに別の実施形態の後方斜視図である。
【図12】図11の列の断面図である。
【図13】本発明に従うウィンドウカバーリングにおける列のさらに別の実施形態の後方斜視図である。
【図14】図13の列の後方断面図である。
【図15】本発明に従うウィンドウカバーリングにおける列のさらに別の実施形態の後方斜視図である。
【図15A】図15の部分拡大図である。
【図16】図15の列の、開放部材が部分的に引き込まれた状態の後方斜視図である。
【図16A】図16の部分拡大図である。
【図17】図15の列の、完全に引き上げられた状態の後方斜視図である。
【図17A】図17の部分拡大図である。
【図18】先細状の列を有する、ウィンドウカバーリングのさらに別の実施形態の概略斜視図である。
【図19】図18のウィンドウカバーリングの、個々の列が開放された状態の概略斜視図である。
【図20】図18のウィンドウカバーリングの、ウィンドウカバーリング全体が引き上げられた状態の概略斜視図である。
【図21】図18の装飾的カバーリングの、一部が断面図である部分後面図である。
【図22】本発明の装飾的なカバーリングの別の実施形態の後面概略図である。
【図23】図22の実施形態の、1つの列部分が引き上げられた状態の後面概略図である。
【図24】本発明の装飾的カバーリングの別の実施形態の斜視図である。
【図25】図24の装飾的カバーリングの側面図である。
【図26】図24の列の断面図である。
【図27】本発明の装飾的カバーリングの別の実施形態の後面図であり、ヘッドレールが透視図で示されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウィンドウシェードであって、
ヘッドレール、ヘッドレールから吊り下げられている複数の潰れ可能な列、複数の固定部材、及び、複数の開放部材を含み、
前記複数の列の各々が横方向に延在し、且つ、第1の横方向縁部、第2の横方向方縁部、及び、横方向に間隔を有して配置された複数の列部分を有し、
前記複数の固定部材が、前記複数の列の各々に、各列の第1の横方向縁部にて拘束されるように配置されており、
前記複数の列の少なくとも1つが、さらに、前記複数の開放部材の第1に、第2の横方向縁部にて、且つ、前記間隔を有して配置された複数の列部分の第1にて拘束されるように配置されており、前記ウィンドウシェードが、さらに、
前記第1開放部材に操作的に連結された第1の鉛直方向調節機構を含み、当該第1の鉛直方向の調節機構が、前記第1開放部材に拘束されるように配置された、前記間隔を有して配置された列部分を開閉するために、前記第1開放部材が独立に移動されることを可能にする、ウィンドウシェード。
【請求項2】
請求項1に記載のウィンドウシェードであって、前記複数の固定部材に拘束されるように配置された複数の列を開閉するために前記固定部材を制御可能に移動することを可能にするように、前記複数の固定部材に操作的に連結された第2の調節機構をさらに含む、ウィンドウシェード。
【請求項3】
請求項2に記載のウィンドウシェードであって、前記複数の列の全てが前記第1開放部材に拘束されるように配置されている、ウィンドウシェード。
【請求項4】
請求項2に記載のウィンドウシェードであって、前記開放部材及び固定部材の各々が、前記複数の列の幅を狭くするために独立に移動可能である、ウィンドウシェード。
【請求項5】
請求項1に記載のウィンドウシェードであって、前記複数の列の各々が先細状であり、前記複数の列が互い違いに向けられて、第1組の列及び第2組の列を画成している、ウィンドウシェード。
【請求項6】
請求項5に記載のウィンドウシェードであって、前記第1開放部材が、前記第1組の列に、第1組の主要縁部にて拘束されるように配置され、前記第2開放部材が、前記第2組の列に、第2組の主要縁部にて拘束されるように配置されている、ウィンドウシェード。
【請求項7】
請求項1に記載のウィンドウシェードであって、前記第2の横方向縁部にて、且つ第2の列部分にて拘束されるように配置された第2の開放部材をさらに含み、前記第1の開放部材と第2の開放部材が、各々、当該開放部材に拘束されるように配置された列部分を実質的に独立に開閉することができる、ウィンドウシェード。
【請求項8】
請求項7に記載のウィンドウシェードであって、前記第1の列部分が列の第1の側方縁部を含み、前記第2の列部分が、列の第1の側方縁部に対向する列の第2の側方縁部を含む、ウィンドウシェード。
【請求項9】
請求項1に記載のウィンドウシェードであって、前記開放部材及び固定部材の少なくとも1つがコードである、ウィンドウシェード。
【請求項10】
請求項1に記載のウィンドウシェードであって、前記開放部材及び固定部材の少なくとも1つがストリップ状材料である、ウィンドウシェード。
【請求項11】
請求項1に記載のウィンドウシェードであって、前記第1の鉛直方向調節機構が、前記開放部材を前記固定部材から独立して移動することを可能にする、ウィンドウシェード。
【請求項12】
請求項1に記載のウィンドウシェードであって、前記第1の鉛直方向調節機構が、前記開放部材に拘束されるように配置された、間隔を有して配置された列部分を他の列部分とは独立に開放させるように前記開放部材を移動することを可能にする、ウィンドウシェード。
【請求項13】
請求項1に記載のウィンドウシェードであって、前記複数の列の少なくとも1つが、補強された横方向部分を含む、ウィンドウシェード。
【請求項14】
請求項13に記載のウィンドウシェードであって、前記補強された横方向部分が、前記第1の横方向縁に組み込まれたストリップ部材を含む、ウィンドウシェード。
【請求項15】
ウィンドウシェードとして用いられるのに適した装飾的カバーリングであって、
ヘッドレールと、
固定部材と、
少なくとも第1の開放部材を含む複数の開放部材と、
複数の列であって、当該列の各々が、第1の横方向領域及び第2の横方向領域を有し、且つ、横方向に間隔を有して配置された複数の列部分を画成する複数の列と、
を含み、
前記複数の列の各々が、前記固定部材により前記ヘッドレールに操作的に連結され、且つ、前記複数の列の少なくとも1つが、前記第1の開放部材により前記ヘッドレールに操作的に連結され、前記固定部材が、前記複数の列の各々に、前記第1横方向領域にて拘束されるように配置され、前記第1開放部材が、前記複数の列の少なくとも1つに、前記第2の横方向領域にて、且つ第1の列部分にて、拘束されるように配置されており、
前記ヘッドレールが、開放部材調節機構をさらに含み、前記第1開放部材の相対位置が、前記開放部材調節機構により、前記第1列部分を独立に引き上げるために調節されることができる、ウィンドウシェード。
【請求項16】
請求項15に記載のウィンドウシェードであって、前記複数の固定部材が第2の調節機構により制御可能に移動可能である、ウィンドウシェード。
【請求項17】
請求項16に記載のウィンドウシェードであって、前記複数の列の全てが、少なくとも前記第1の開放部材に拘束されるように配置されている、ウィンドウシェード。
【請求項18】
請求項17に記載のウィンドウシェードであって、前記複数の列の各々が、前記第1開放部材を前記固定部材とは独立に移動させることにより幅を狭くされる、ウィンドウシェード。
【請求項19】
請求項17に記載のウィンドウシェードであって、前記複数の列の各々が、前記固定部材を前記第1開放部材とは独立に移動させることにより幅を狭くされる、ウィンドウシェード。
【請求項20】
請求項17に記載のウィンドウシェードであって、前記複数の列の各々の幅が、前記第1開放部材及び前記固定部材の両方を移動させることにより狭くされる、ウィンドウシェード。
【請求項21】
請求項15に記載のウィンドウシェードであって、前記複数の列の各々が、主要縁部及び副縁部を画成するように先細状になっており、前記複数の列が、向きが交互になるように配置され、それにより第1組の列及び第2組の列を画成している、ウィンドウシェード。
【請求項22】
請求項21に記載のウィンドウシェードであって、第1の開放部材及び第2の開放部材を含み、前記第1開放部材が前記第1組の列の各々に、前記主要縁部にて拘束されるように配置され、前記第2開放部材が前記第2組の列の各々に、前記主要縁部にて拘束されるように配置されている、ウィンドウシェード。
【請求項23】
請求項22に記載のウィンドウシェードであって、前記第1の列部分が、列の第1の側方縁部を含み、前記第2の列部分が、前記第1側方縁部の反対側に、列の第2の側方縁部を含む、ウィンドウシェード。
【請求項24】
請求項15に記載のウィンドウシェードであって、前記第2の長手方向領域にて、且つ、第2の列部分にて拘束されるように配置された第2の開放部材をさらに含み、前記第1開放部材が前記第1の列部分を開放し、前記第2開放部材が第2の列部分を開放し、前記第1の列部分と第2の列部分との開放が実質的に互いに独立に行われる、ウィンドウシェード。
【請求項25】
請求項15に記載のウィンドウシェードであって、前記開放部材及び固定部材の少なくとも1つがコードである、ウィンドウシェード。
【請求項26】
請求項15に記載のウィンドウシェードであって、前記開放部材及び固定部材の少なくとも1つがストリップ状材料である、ウィンドウシェード。
【請求項27】
請求項15に記載のウィンドウシェードであって、前記開放部材調節機構が、前記開放部材を、前記固定部材とは独立に移動させる、ウィンドウシェード。
【請求項28】
請求項15に記載のウィンドウシェードであって、前記開放部材調節機構が、前記開放部材に拘束されるように配置された、間隔を有して配置された列部分を、他の列部分とは独立に開放するために、前記開放部材を移動させる、ウィンドウシェード。
【請求項29】
請求項15に記載のウィンドウシェードであって、前記複数の列の少なくとも1つが、補強された長手方向部分を含む、ウィンドウシェード。
【請求項30】
請求項29に記載のウィンドウシェードであって、前記補強された長手方向部分がスラット部材を含む、ウィンドウシェード。
【請求項31】
ウィンドウシェードであって、
複数のシェード列であり、当該シェード列の各々が横方向に延在し、且つ、間隔を有して配置された複数の列部分を画成しているシェード列と、
少なくとも第1の開放部材及び第2の開放部材を含む複数の開放部材、並びに固定部材を含む動作機構とを含み、
前記固定部材が前記シェード列の各々に固定され、
前記第1の開放部材が、前記複数のシェード列の少なくとも1つにおける列部分に固定されており、
前記第2の開放部材が、前記複数のシェード列の少なくとも1つにおける第2の列部分に固定されており、
前記動作機構の動作が、少なくとも前記第1の開放部材を引き上げ、それにより、当該第1開放部材に固定された列部分を前記第2の列部分とは実質的に独立して引き上げる、ウィンドウシェード。
【請求項32】
請求項31に記載のウィンドウシェードであって、前記第1の列部分と第2の列部分とが、それぞれ列の反対側の側方縁部上に配置されている、ウィンドウシェード。
【請求項33】
請求項31に記載のウィンドウシェードであって、前記複数のシェード列が第1組の列及び第2組の列を含む、ウィンドウシェード。
【請求項34】
請求項33に記載のウィンドウシェードであって、前記複数の列の各々に関し、前記第1の列部分と第2の列部分とが、列の反対側の側方縁部に配置されており、前記第1の開放部材が前記第1組のシェード列に固定され、前記第2の開放部材が前記第2組のシェード列に固定されている、ウィンドウシェード。
【請求項35】
請求項34に記載のウィンドウシェードであって、前記第1組のシェード列の各々が第1の横方向にて先細状になり、且つ、第1の主要縁部及び第1の副縁部を画成し、前記第2組のシェード列の各々が、前記第1の横方向に対して反対の向きの第2の横方向にて先細状になり、且つ、第2の主要縁部及び第1の副縁部を画成している、ウィンドウシェード。
【請求項36】
請求項35に記載のウィンドウシェードであって、前記第1組のシェード列が、前記第1の開放部材に、前記第1の主要縁部にて固定され、前記第2組のシェード列が、前記第2の開放部材に、前記第2の主要縁部にて固定されている、ウィンドウシェード。
【請求項37】
請求項31に記載のウィンドウシェードであって、前記第1の開放部材及び第2の開放部材及び固定部材のいずれかがコードである、ウィンドウシェード。
【請求項38】
請求項31に記載のウィンドウシェードであって、前記第1の開放部材及び第2の開放部材及び固定部材のいずれかがストリップ状材料である、ウィンドウシェード。
【請求項39】
請求項31に記載のウィンドウシェードであって、前記複数の列の少なくとも1つが、補強された長手方向部分を含む、ウィンドウシェード。
【請求項40】
請求項39に記載のウィンドウシェードであって、前記補強された長手方向部分がスラット部材を含む、ウィンドウシェード。
【請求項41】
ウィンドウシェードであって、
横方向、及び、前記横方向に間隔を有して配置された複数の列部分を画定する少なくとも1つのシェード列を含み、
前記少なくとも1つの列の少なくとも1つの列部分が、当該少なくとも1つの列部分を他の列部分とは実質的に独立に上げ下げするための操作部材に操作的に連結されており、前記操作部材が、前記少なくとも1つの列部分に固定された第1の開放部材、及び、前記列に固定された複数の固定部材を含む、ウィンドウシェード。
【請求項42】
請求項41に記載のウィンドウシェードであって、前記第1開放部材及び固定部材のいずれかがコードである、ウィンドウシェード。
【請求項43】
請求項41に記載のウィンドウシェードであって、前記第1開放部材及び固定部材のいずれかがストリップ状材料である、ウィンドウシェード。
【請求項44】
請求項41に記載のウィンドウシェードであって、前記複数の列の少なくとも1つが、補強された長手方向部分を含む、ウィンドウシェード。
【請求項45】
請求項44に記載のウィンドウシェードであって、前記補強された長手方向部分がスラット部材を含む、ウィンドウシェード。
【請求項46】
請求項41に記載のウィンドウシェードであって、前記少なくとも1つのシェード列が、前記第1開放部材に固定された第1の長手方向縁部を画成し、前記少なくとも1つのシェード列が、さらに、前記固定部材に固定された第2の長手方向縁部を画成し、前記第1長手方向縁部と前記第2長手方向縁部との間の距離が列幅を画定し、前記第1開放部材及び固定部材が、前記列幅を低減するように調節可能である、ウィンドウシェード。
【請求項47】
請求項41に記載のウィンドウシェードであって、
シェード列の第1の組であって、当該第1組のシェード列の各々が第1の横方向にて先細状になっており、且つ、第1の主要縁部及び第1の副縁部を画成している第1組のシェード列と、
シェード列の第2の組であって、当該第2組のシェード列の各々が、前記第1の横方向に対して反対の第2の方向にて先細状になっており、且つ、第2の主要縁部及び第2の副縁部を画成している第2組のシェード列と、
を含む、ウィンドウシェード。
【請求項48】
請求項47に記載のウィンドウシェードであって、前記第1組のシェード列が前記第1開放部材に前記第1主要縁部にて固定され、前記第2組のシェード列が前記第2開放部材に前記第2主要縁部にて固定されている、ウィンドウシェード。
【請求項49】
請求項47に記載のウィンドウシェードであって、前記第1組のシェード列と前記第2組のシェード列とが交互に配置されている、ウィンドウシェード。
【請求項50】
ウィンドウシェードであって、
横方向を画成する少なくとも1つのシェード列であり、前記横方向にて間隔を有して配置された複数の列部分を含み、且つ、上側の横方向縁部及び下側の横方向縁部を画成している少なくとも1つのシェード列と、
複数の吊り下げ部材を含む操作機構であり、第1の吊り下げ部材が前記上側の横方向縁部に固定され、第2の吊り下げ部材が前記下側の横方向縁部に固定されている操作機構とを含み、
前記複数の吊り下げ部材の各々が、少なくとも1つのシェード列を開閉させるために、他の吊り下げ部材とは実質的に独立に移動するように操作されることができる、ウィンドウシェード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図15A】
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【図16】
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【図16A】
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【図17】
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【図17A】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公表番号】特表2008−509307(P2008−509307A)
【公表日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−525582(P2007−525582)
【出願日】平成16年8月9日(2004.8.9)
【国際出願番号】PCT/US2004/025717
【国際公開番号】WO2006/022697
【国際公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(505255415)
【Fターム(参考)】